JP6465391B2 - 通信装置、通信方法及び通信システム - Google Patents

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本発明は、通信装置、通信方法及び通信システムに関する。
特許文献1には、基地局から端末へ送信するキャリアの位相を、受信対象となる端末において特定のキャリア位相となるように制御し、受信対象でない端末でのデータシンボルの判定を困難にする技術が記載されている。
国際公開WO2008/146494号(特に、段落[0343])
特許文献1に記載された技術は、キャリアの位相を特定の位相に制御するという比較的単純なものである。このため、悪意を持って他端末宛ての信号を受信しようとするならば、容易に受信してその復調を行える可能性がある。
本発明は、よりセキュリティに優れた通信を可能にする通信装置、通信方法及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る通信装置は、位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力手段と、前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和を求め、当該和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる位相シフト手段と、を含む。
また、本発明の他の態様に係る通信方法は、位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を得、前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせることを、を含む。
さらに、本発明の別の態様に係る通信システムは、上述した通信装置を送信装置及び受信装置の各々として有し、送信装置における前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記シンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段であり、受信装置における前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段であり、前記送信装置における前記対応するシンボルの位相のシフトが、前記受信装置における前記対応するシンボルの位相のシフトによりキャンセルされるように構成されている。
また、本発明のさらに別の態様に係るデジタル変復調器は、位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力手段と、前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる位相シフト手段と、を含む。
本発明によれば、よりセキュリティに優れた通信装置、通信方法及び通信システムが提供される。
QPSKにおける信号空間ダイアグラムである。 関連技術における位相シフト処理を説明するための信号空間ダイアグラムである。 関連技術の問題点を説明するための信号空間ダイアグラムである。 関連技術の位相シフト処理を説明するための図であって、送信シンボルと、規則コードと位相シフト処理後の位相との関係を示す図である。 関連技術の問題点を説明するための図であって、クロック再生後のシンボルの位相と、その位相と理想信号点の位相との差を求めた結果を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る通信装置に用いられるデジタル変復調器の要部ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図7の通信システムにおいて使用される信号の一例を示すフォーマット図である。 図7の通信システムの動作を説明するための図であって、送信シンボルと、2組の規則コードと、位相シフト処理後の位相との関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の効果の一つを説明するための図であって、クロック再生後のシンボルの位相と、その位相と理想信号点の位相との差を求めた結果を示す図である。 図7の通信システムにおけるキャリア再生部の動作を説明するための図である。
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の理解を容易にするために、本願発明者らが提案した関連技術(特願2013‐182064)について説明する。
デジタル変調方式の一例としてQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が知られている。この変調方式では、基準となる正弦波とそれとは90度ずつ位相の異なる3つの正弦波の計4つの正弦波(基準波又は搬送波)にそれぞれ異なる値(2ビット)を割り当てて情報伝送を実現する。伝送する情報の単位をシンボルと呼び、QPSKの場合、1シンボルで2ビットの情報を伝送することができる。
図1は、QPSKにおける信号空間ダイアグラムである。横軸は実軸(I軸)、縦軸は虚軸(Q軸)と呼ばれる。図1に黒丸で示される4つの(理想)信号点P0〜P3は、それぞれ1つのシンボルを表しており、2ビットの情報(00)、(01)、(11)及び(10)に対応付けられている。
4つの理想信号点P0〜P3は、それぞれ対応するシンボルに使用される基準波(又は搬送波)の振幅と位相を表している。原点から理想信号点P0〜P3の各々までの距離は、それぞれ対応する基準波の振幅を表す。また、各理想信号点P0〜P3と原点とを結ぶ線分が正の実軸と成す角度a(n=0,1,2,3)は、対応する基準波の位相を表している。以下、角度aのことを信号点(又はシンボル)Pの位相aと表現することがある。
QPSKでは、使用される4つの基準波の振幅は一定なので、各理想信号点P0〜P3は原点を中心とする円周上に位置する。また、4つの基準波の位相は90度ずつ位相が異なるので、原点と各理想信号点P0〜P3を結ぶ線分は互いに直交するか、または一直線となる。また、各理想信号点Pの位相aは、次式で表すことができる。
Figure 0006465391
QPSKを用いる通信の復調は、信号空間ダイアグラム上に受信シンボルを受信信号点としてプロットした場合に、その受信信号点が、図1の理想信号点P0〜P3のいずれかを表していることを前提として行われる。つまり、信号空間ダイアグラム上の受信信号点は、最も近くに位置する理想信号点を表しているものとして復調が行われる。このため、受信信号点が、本来位置すべき理想信号点から大きくずれている場合や、ずれが一定でない場合には、復調(キャリア再生)困難又は不可能となる。
関連技術では、この点を考慮して、複数の受信信号点の各々について隣接する理想信号点からの距離が見かけ上ランダムに変化するように、送信側において各シンボルの位相をシフトさせる。そして、受信側においてシフトさせた位相を元に戻す処理を行う。ここで、受信信号点の理想信号点からのずれが実際にランダムに変化したのでは、受信側において復調が不可能になる。そこで、関連技術では、送信側と受信側とで位相シフト量に関する規則を予め定めておき、その情報を送信側と受信側で共有することによりその通信を実現する。具体的には、予め任意の位相シフト量を任意の数だけ用意し、その位相シフト量に関する情報(規則コードという)を送信側と受信側で共有する。情報量を低減するため、用意する位相シフト量の数は有限個とし、用意した有限個の位相シフト量を循環的に使用する。規則を知らない第三者は、その信号を受信しても復調を行うことができない。
関連技術における信号空間ダイアグラムの一例を図2に示す。送信シンボルを示す送信信号点TP0〜TP3の位置は、理想信号点P0〜P3の位置から位相シフト量C(m:0〜1以上の任意の整数)だけずれている。位相のずれがランダムに見えるように、位相シフト量C(m:0〜1以上の任意の整数)は、互いに異なる値(W°,X°,Y°,Z°)に設定されている。送信信号点TP0〜TP3の位相a’は、次式で表すことができる。
Figure 0006465391
図2及び式2から明らかなように、位相シフト量Cの存在により送信信号点TP0〜TP3の位置は、理想信号点P0〜P3の位置からランダムにずれているように見える。これにより、位相シフト量Cmに関する情報を有していない第三者は、信号を受信しても正しく復調を行うことができない。
さて、関連技術では、上述のように搬送波の位相を所定の規則に従ってシフトさせることにより、その規則を知らない第三者には復調不可能としている。しかしながら、この関連技術には以下のような問題点がある。
即ち、QPSKでは、図1を参照して説明したように信号空間ダイアグラム上において理想信号点の位置が決まっている。つまり、信号空間ダイアグラム上に表した受信シンボルの位置がどこであっても、その受信シンボルは4つの理想信号点P0〜P3のうちのどれかを表している。したがって、その受信シンボルが位相シフトを受けたものであるとの前提に立てば、その位相シフト量は、例えば、図3に示すように、受信シンボルRP0がプロットされた場合(位相160度)、(a)25度、(b)115度、(c)205度及び(d)295度の4つの位相シフト量のうちの一つであると推定できる。このような推定を複数の受信シンボルについて実施することにより、関連技術で使用されている位相シフト量に関する規則を特定できる可能性がある。以下、具体例を挙げて説明する。
図4の上段に示すような送信シンボル1〜8・・・を考える。各送信シンボルの位相は、対応付けられた2ビットの符号に依存する。具体的には、各送信シンボルの位相は、図1に示す理想信号点P0〜P3の位相(=45°,135°,225°,315°)のいずれかである。この送信シンボルの位相を、図4の中段に示す規則コードC0〜C3に対応付けられた角度だけ位相をシフトさせて修正送信シンボルとする。
規則コードC0〜C3は、それぞれ異なる位相シフト量を表している。規則コードC0〜C3は、1シンボルに対して1つずつ順番にかつ循環的に用いられる。即ち、複数の送信シンボルに対して、C0→C1→C2→C3→C0→C1→・・・の順に用いられる。その結果、各修正送信シンボルの位相は、図4の下段に示すように、理想信号点P0〜P3の位相とは異なるものとなる。
ここで、送受信の間に干渉等の影響がないものと仮定すると、受信シンボルの位相は、図5の上段に示すように、図4の下段に示した修正送信シンボルの位相と同じになる。この場合、受信シンボルの位置が信号点P0〜P3の位置からずれており、また、ずれの大きさもシンボル毎に異なるため、所定の規則を知らない受信側では、正しく復調することができないように思える。しかし、所定の規則を知らなくても以下のような処理(解読処理)を実行することは可能である。
(1)第1ステップ
受信したアナログ信号をA/Dコンバータによりデジタル信号の変換し、変換したデジタル信号を記録装置に記録する。
(2)第2ステップ
記録しておいたデジタル信号に対してダウンコンバート処理(I/Q分離処理)、ルートナイキスト処理、及びクロック再生処理を行う。これにより、信号空間ダイアグラム上に受信シンボルをプロットすることができ、受信シンボルの位相を特定することができる。
(3)第3ステップ
特定した受信シンボルの位相とQPSKにおける理想信号点P0〜P3の位相との差(4個)を計算する。例えば、受信シンボルの位相が245°の場合、その位相差は、(a)245°−225°=20°(理想信号点P3との位相差)、(b)20°+90°=110°(理想信号点P0との位相差)、(c)110°+90°=200°(理想信号点P1との位相差)、(d)200°+90°=290°(理想信号点P2との位相差)、となる。この計算は、連続する複数の受信シンボルの各々について行う。得られた結果の一例を図5の下段に示す。なお、同図において、楕円で囲まれた位相差が規則コードC0〜C3に対応している。
(4)第4ステップ
第3ステップにより得られた結果から循環的に使用される規則コードの数(1周期の規則コードの数)Ncを推定する。図5の下段に示す例では、太線枠で囲まれた部分が繰り返し出現しており、このことから使用される規則コードの数Nc=4個と推定できる。ここで、各受信シンボルに加えられている位相シフト量は、上記のように(a)〜(d)の4つのうちのいずれかである。したがって、推定された規則コードの数Ncが正しければ、位相シフト量の組み合わせは、4Nc通りのうちのいずれかである。Nc=4個であれば、その組み合わせは高々4=256通りでしかない。そこで、これらの位相シフト量の組み合わせを総当たりで試すように復調を行えば、正しく復調できる組み合わせを見つけることができる可能性が高い。
このように、関連技術では、位相シフト量に関する所定の規則を知らない第三者であっても受信信号を正しく復調できる可能性がある。本願発明は、この可能性を著しく低下させ、事実上不可能にすることができる通信方法及びそれを採用した通信装置を提供する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る通信装置について説明する。
図6は、第1の実施の形態に係る通信装置に用いられるデジタル変復調器60の要部ブロック図である。図示のデジタル変復調器60は、位相変調方式(例えば、QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)に依拠して生成されたシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力部61と、シンボルデータ列を構成する各シンボルに対して位相シフト処理を行う位相シフト処理部62とを有している。
デジタル変復調器60は、デジタル変調器又はデジタル復調器として用いられる。デジタル変復調器60がデジタル変調器として用いられる場合、シンボルデータ列出力部61は、位相変調方式に依拠したシンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理部である。一方、デジタル変復調器60がデジタル復調器として用いられる場合、シンボルデータ列出力部61は、受信シンボルデータ列を出力する受信信号処理部である。
シンボルデータ列出力部61がベースバンド信号処理部の場合、入力される送信データに基づいて、変調方式に応じた送信シンボルデータ列を生成し出力する。シンボルデータ列出力部61が受信信号処理部の場合、入力される受信信号からクロックを再生する等、所定の処理を行うとともに受信シンボルデータ列を出力する。
位相シフト処理部62は、N(≧2)個の第1シフト値からなる第1コード群及びM(≧2,≠N)個の第2シフト値からなる第2コード群を記憶する記憶部63と、入力されるシンボル列データに対してシンボル単位で位相をシフトさせる位相シフト部64と、記憶部63から第1シフト値及び第2シフト値を読み出して位相シフト部64における位相のシフト量を制御する制御部65とを含む。なお、位相シフト部64と制御部65とが位相シフト手段として機能する。
N個の第1シフト値及びM個の第2シフト値は、任意に定めることができる。N個の第1シフト値は互いに異なる値を持つことが望ましく、M個の第2シフト値もまた互いに異なる値を持つことが望ましい。これは、位相シフトがランダムに生じているように見せかけるためである。また、M個の第2シフト値は、90度の倍数であることが望ましい。
N≠Mとした理由は、第1シフト値と第2シフト値をそれぞれ一つずつ循環的に選択して使用する方法を採用するためである。この方法では、N≠Mであれば、その組み合わせは(NとMの最小公倍数)通りとなるが、N=Mの場合、その組み合わせは、N(=M)通りにしかならない。つまり、N=Mの場合は、関連技術と同じになってしまうからである。
第2シフト値が90度の倍数でない場合であっても、N+M個のシフト値を用いて(NとMの最小公倍数)通りの位相シフトを実現できるという効果が得られる。例えば、N=4,M=3の場合、7個のシフト値を用意することにより、12通りの位相シフトを実現できる。つまり、用意したシフト値の数に比べてより多くの位相シフトを実現することができる。加えて、第2シフト値を90度の倍数にすれば、第2シフト値を知らない第三者に、第1のシフト値のみを用いて位相シフト処理を行っているかのように見せかけることができるという効果も得られる。
制御部65は、第1コード群から第1シフト値を一つ選択するとともに、第2コード群から第2シフト値を一つ選択する。この選択は、例えば、第1コード群がC11,C12,C13,C14の4個の第1シフト値(を示す規則コード)からなる場合、C11→C12→C13→C14→C11→・・・のように、一つずつ順番に循環的に行う。同様に、第2コード群がC21,C22,C23の3個の第2シフト値(を示す規則コード)からなる場合、C21→C22→C23→C21→・・・のように、一つずつ順番に循環的に行う。そして、制御部65は、さらに選択した第1シフト値と第2シフト値との和を求め、求めた和に応じて位相シフト部64を制御し、対応するシンボルの位相をシフトさせる。この第1及び第2シフト値の選択と位相シフト処理は、各シンボルに対応するように行われる。
送信側と受信側とで同一の規則コードを使用し、送信側で行う位相シフトの方向と受信側で行う位相シフトの方向を互いに逆にする。これにより、送信側で施された位相シフトを受信側でキャンセルする。こうして、本実施の形態では、送信側で使用した規則コードと同じ規則コードを有する受信側において正しい復調を行うことを可能にしている。これに対して、規則コードを知らない第三者は、送信側で施された位相シフトをキャンセルできず、受信側において正しく復調を行うことができない。また、規則コードを知らない第三者が解読を試みても、循環的に使用されるコードの数がNとMの最小公倍数と多いので、解読困難である。特に、第2シフト値を90度の倍数にした場合には、循環的に使用されるコードの数がNとMの最小公倍数であるにもかかわらず、その数はNに見えてしまうため、事実上解読不可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る通信システムについて説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る通信システム700を示すブロック図である。図示の通信システム700は、位相変調方式としてQPSKを採用する例である。この通信システム700は、QPSK変復調ブロック100と、D/A変換器200と、A/D変換器300とを備えている。
QPSK変復調ブロック100は、変調ブロック10と、復調ブロック20を含む。D/A変換器200は、デジタル信号をアナログ信号に変換する電子回路である。A/D変換器300は、アナログ信号をデジタル信号に変換する電子回路である。
変調ブロック10とD/A変換器200との組み合わせによって、送信装置(デジタル変調装置)が構成される。A/D変換器300と復調ブロック20との組み合わせによって、受信装置(デジタル復調装置)が構成される。これらは送信装置及び受信装置として別々の通信装置として構成されてよいし、両者を合わせて送受信装置(通信装置)として構成されてもよい。
変調ブロック10は、送信データ生成部11と、QPSK処理部12と、位相付加部13と、ルートナイキストフィルタ部14とを含む。
送信データ生成部11は、所定のフォーマットの送信データを生成し、2ビット単位の信号に変換(シリアル/パラレル変換)する。所定のフォーマットの一例を図8に示す。このフォーマットは、プリアンブル、ユニークワード(UW)及びデータからなる。
QPSK処理部12は、送信データ生成部から入力される2ビット単位のビット列に従い、QPSKに使用される4つの位相(45度、135度、225度、315度)のいずれかを示す送信シンボルを生成し、送信シンボルデータ列(変調データ)を出力する。換言すると、QPSK処理部12は、送信データのビットパターンに応じて送信シンボルデータ列を出力する。送信シンボルデータ列は、位相変調方式に依拠するデータ列である。
位相付加部13は、第1の実施の形態で説明したように、規則コードに従い、送信シンボルの各々の位相をシフトさせる(位相付加)。送信シンボルがI(In-phase),Q(Quadrature)信号である場合は、その振幅を制御することで、位相をシフトさせたのと同じ効果を得ることができる。位相付加部13は、各シンボルの位相をシフトさせて得た修正シンボルデータ列(修正変調データ)を出力する。
図9に、位相シフト処理の一例を示す。送信シンボル1〜8・・・に対して、第1コード群から選択された規則コードAと第2コード群から選択された規則コードBに基づき位相シフトを行う例である。
この例では、第1コード群(規則コードA)は、4個の規則コードC10,C11,C12,C13により構成されている。また、第2コード群(規則コードB)は、3個の規則コードC20,C21,C22により構成されている。規則コードAは、C10→C11→C12→C13→C10→・・・、の順に使用される。したがって、規則コードAに関しては、4個の規則コードが1周期を構成する。また、規則コードBは、C20→C21→C22→C20→・・・、の順に使用される。したがって、規則コードBに関しては、3個の規則コードが1周期を構成する。
各シンボルに付加される位相シフト量は、規則コードA+規則コードBにより決定される。つまり、その位相シフト量は、C10+C20→C11+C21→C12+C22→C13+C20→C10+C21→C11+C22→C12+C20→C13+C21→C10+C22→C11+C20→C12+C21→C13+C22→C10+C20→・・・、となる。このように、7個の規則コードを用意することにより、12通りの位相シフトを実現することができる。
位相シフト処理を行うことで、各シンボルの位相は、図9の最下段に示すように、335度,355度、615度・・・となる。これは、QPSKの4つの位相とは全く異なるものである。こうして、各シンボルの位相を、ランダムな値であるかのように偽装することができる。
図7に戻ると、ルートナイキストフィルタ部30は、送信シンボルデータ列(変調データ)に対して送信帯域制限のためにフィルタ処理を行い、フィルタ処理された送信シンボルデータ列をD/A変換器200へ出力する。
D/A変換器200は、正弦搬送波の位相を、帯域制限された送信シンボルデータ列(変調データ)に応じて変化させて被変調波を得て、その被変調波を無線送信する。つまり、D/A変換器200は、送信部(変調器)として働く。送信部は、直交変調器として構成することができる。
D/A変換器200から送信された被変調波は、A/D変換器300により受信信号として受信される。すなわち、A/D変換器300は、被変調波を復調して、ベースバンドの受信信号を得る受信部(復調器)として働く。
A/D変調器300から出力された受信信号は、復調ブロック20に供給される。復調ブロック20は、ルートナイキストフィルタ部21と、クロック再生部22と、位相回転部23と、キャリア再生部24と、UW検出部25と、復調部26とを含む。
ルートナイキストフィルタ部21は、A/D変換器300から受信した受信信号から雑音を除去するとともに、シンボル間干渉が生じないようにフィルタ処理を行い、フィルタ処理した受信信号を出力する。
クロック再生部22は、フィルタ処理した受信信号のシンボル同期をとり、シンボル同期をとった信号(受信シンボルデータ列又は再生修正変調データ)を出力する。受信シンボルデータ列は、位相変調方式に依拠するデータ列である。
位相回転部23は、クロック再生部22からの受信シンボルデータ列の各シンボルの位相を、変調側で使用した規則コードに従いシフトさせる(位相回転)。この位相シフトは、送信側において行われた位相シフトを打ち消すように行う。つまり、位相回転部23は、送信側で使用された規則コードと同じ規則コードを使用するが、その位相シフトの方向を送信側とは逆方向にする。上記例では、送信側において、C10+C20→C11+C21→C12+C22→・・・、の順番に規則コードを用いたので、受信側においてもこれを使用する。しかし、その位相シフト方向は送信側とは逆である。例えば規則コードがC10+C20の場合、送信側において(+)200度の位相シフトが行われている。そこで、位相回転部23は、この規則コードに基づいて、−200度の位相シフトを行う。こうして、位相回転部23は、受信シンボルデータ列から修正受信シンボルデータ列を生成する。
ここで、規則コードを知らない第三者は、位相回転部23における処理を正しく実現できないため、受信シンボルデータをQPSKの4位相に対応する状態に戻すことができない。それゆえ、その後のキャリア再生処理の段階で位相を確定できず、復調を行うことができない。
例えば、受信シンボルデータ列が、図10の上段に示すようなもの(図9の下段と同じ)であるとする。このような受信シンボルデータ列に対して、上述した解読処理を実施すると、同図下段に示すような結果が得られる。これは、使用された規則コードが異なるにもかかわらず、図5の下段に示す結果と同じである。したがって、規則コードを知らない第三者には、この結果は、図4を参照して説明したような、4個の規則コードを1周期とする位相シフト処理が行われたものであるかのように見えてしまう。しかしながら、実際に使用された規則コードは1周期当たり12個である。したがって、第三者にとって、正しい規則コードの組み合わせを発見することは極めて困難となる。
再度、図7に戻ると、キャリア再生部24は、修正受信シンボルデータ列の各シンボルの位相と、理想信号点の位相との差が0になるように、修正受信シンボルデータ列の各シンボルの位相を回転補正する。例えば、図11に示すように、あるシンボルが信号点RP1にプロットされた場合、この信号点RP1が最も近い理想信号点P3と重なるように、シンボルの位相を回転補正する。こうして、キャリア再生部24は、修正受信シンボルデータ列の各シンボルの位相を補正して送信シンボルを再生し、再生送信シンボルデータ列を得る。キャリア再生部24は、得られた再生送信シンボルデータ列をUW検出部25へ出力する。
UW検出部25は、再生送信シンボルデータ列からUWを検出する。即ち、再生送信シンボルデータの中から、所定の一連の値(=UW)に一致する部分の検出を試みる。UWが検出されるとフレーム同期を確立することができる。即ち、UWに続くデータの開始位置を特定することができる。UW検出部25は、UWを検出すると検出信号を出力し、データの開始位置を復調部26に通知する。なお、以上の処理を可能にするため、プリアンブル及びUWには、上述した位相シフト処理は施されていない。
復調部26は、UW検出部25からの再生送信シンボルデータと検出信号とに基づいて、送信データを再生する処理を行う。
以上のようにして、本実施の形態に係る通信システムでは、規則コードに関する情報を有する通信装置間の通信を実現しつつ、規則コードに関する情報を持たない第三者による受信復調を不可能又は困難にすることができ、高いセキュリティの通信を実現することができる。
また、本実施の形態では、2組の規則コードの組み合わせを使用することにより、用意した規則コードの数よりも多い位相シフト量の組み合わせを実現することができる。例えば、第1コード群に10個の規則コードを用意し、第2コード群に11個の規則コードを用意すれば、110通りの位相シフト量の組み合わせを実現できる。これにより、解読をより困難にし、高いセキュリティを実現することができる。
さらに、一方のコード群の規則コードを任意に定め、他方のコード群の規則コードを90度の倍数にすることで、使用する規則コードの数を不明にすることができる。これにより、さらにセキュリティを高めることができる。
以上、本発明についていくつかの実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更・変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、QPSKを例にして説明したが、位相変調を含む変調方式方法であれば、他の変調方式、例えば、8PSKや16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)などにも適用できる。その場合、第2コード群として用意する規則コードは、その変調方式に対応する角度(例えば、8PSKであれば45度)の倍数とすること望ましい。
また、上記実施の形態では、第1コード群として4個の規則コードを、第2コード群として3個の規則コードを用意する例について説明したが、これらはそれぞれ2個以上(ただし互いに異なる数)であればよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力手段と、
前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和を求め、当該和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる位相シフト手段と、を含む
ことを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記N個の第1シフト値は、互いに異なる任意の値を持ち、
前記M個の第2シフト値は、互いに異なる90度の倍数に等しい値を持つ
ことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠した前記シンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段である、ことを特徴とする付記1又は2に記載の通信装置。
(付記4)
前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段である、ことを特徴とする付記1又は2に記載の通信装置。
(付記5)
送信側と受信側にそれぞれ前記シンボルデータ列出力手段及び前記位相シフト手段を有し、
前記送信側の前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠した前記シンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段であり、
前記受信側の前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段であり、
前記送信側の前記位相シフト手段と前記受信側の前記位相シフト手段は、前記対応するシンボルの位相を互いに逆方向へシフトさせることを特徴とする付記1又は2に記載の通信装置。
(付記6)
前記位相変調方式は、四位相偏移変調であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか一つに記載の通信装置。
(付記7)
位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を得、
前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、
選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる
ことを特徴とする通信方法。
(付記8)
前記N個の第1シフト値は、互いに異なる任意の値を持ち、
前記M個の第2シフト値は、90度の倍数に等しい互いに異なる値を持つ
ことを特徴とする付記7に記載の通信方法。
(付記9)
入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠して前記シンボルデータ列を得ることを特徴とする付記7又は8に記載の通信方法。
(付記10)
入力される受信信号から前記シンボルデータ列を得ることを特徴とする付記7又は8に記載の通信方法。
(付記11)
送信側において、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠して送信シンボルデータ列を得、
前記送信シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、
選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて前記送信シンボルデータ列の対応するシンボルの位相を第1方向へシフトさせて修正送信シンボルデータを得、
前記修正送信シンボルデータを用いて搬送波は変調して被搬送波を送信し、
前記被搬送波を受信し、受信信号から受信シンボルデータ列を得、
前記受信シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、前記第1群及び前記第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、
選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて前記受信シンボルデータ列の対応するシンボルの位相を第1方向とは逆の第2方向へシフトさせて修正受信シンボルデータを得る、
ことを特徴とする通信方法。
(付記12)
前記位相変調方式は、四位相偏移変調であることを特徴とする付記7乃至11のいずれか一つに記載の通信方法。
(付記13)
送信装置として付記3に記載の通信装置を有し、受信装置として付記4に記載の通信装置を有し、
前記送信装置における前記対応するシンボルの位相のシフトが、前記受信装置における前記対応するシンボルの位相のシフトによりキャンセルされるように構成されていることを特徴とする通信システム。
(付記14)
位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力手段と、
前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる位相シフト手段と、を含む
ことを特徴とするデジタル変復調器。
(付記15)
前記N個の第1シフト値は、互いに異なる任意の値を持ち、
前記M個の第2シフト値は、互いに異なる90度の倍数に等しい値を持つ
ことを特徴とする付記14に記載のデジタル変復調器。
(付記16)
前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠したシンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段である、ことを特徴とする付記14又は15に記載のデジタル変復調器。
(付記17)
前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段である、ことを特徴とする付記14又は15に記載のデジタル変復調器。
(付記18)
送信側と受信側にそれぞれ前記シンボルデータ列出力手段及び前記位相シフト手段を有し、
前記送信側の前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠したシンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段であり、
前記受信側の前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段であり、
前記送信側の前記位相シフト手段と前記受信側の前記位相シフト手段は、前記対応するシンボルの位相を互いに逆方向へシフトさせることを特徴とする付記14又は15に記載のデジタル変復調器。
10 変調ブロック
11 送信データ生成部
12 QPSK処理部
13 位相付加部
14 ルートナイキストフィルタ部
20 復調ブロック
21 ルートナイキストフィルタ部
22 クロック再生部
23 位相回転部
24 キャリア再生部
25 UW検出部
26 復調部
60 デジタル変復調器
61 シンボルデータ列出力部
62 位相シフト処理部
63 記憶部
64 位相シフト部
65 制御部
100 QPSK変復調ブロック
200 D/A変換器
300 A/D変換器
700 通信システム

Claims (10)

  1. 位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力手段と、
    前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和を求め、当該和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる位相シフト手段と、を有する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記N個の第1シフト値は、互いに異なる任意の値を持ち、
    前記M個の第2シフト値は、互いに異なる90度の倍数に等しい値を持つ
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠した前記シンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  5. 送信側と受信側にそれぞれ前記シンボルデータ列出力手段及び前記位相シフト手段を有し、
    前記送信側の前記シンボルデータ列出力手段は、入力される送信データに基づいて前記位相変調方式に依拠した前記シンボルデータ列を生成するベースバンド信号処理手段であり、
    前記受信側の前記シンボルデータ列出力手段は、入力される受信信号から前記シンボルデータ列を出力する受信信号処理手段であり、
    前記送信側の前記位相シフト手段と前記受信側の前記位相シフト手段は、前記対応するシンボルの位相を互いに逆方向へシフトさせることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  6. 前記位相変調方式は、四位相偏移変調であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の通信装置。
  7. 位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を得、
    前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、
    選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる
    ことを特徴とする通信方法。
  8. 前記N個の第1シフト値は、互いに異なる任意の値を持ち、
    前記M個の第2シフト値は、90度の倍数に等しい互いに異なる値を持つ
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 送信装置として請求項3に記載の通信装置を有し、受信装置として請求項4に記載の通信装置を有し、
    前記送信装置における前記対応するシンボルの位相のシフトが、前記受信装置における前記対応するシンボルの位相のシフトによりキャンセルされるように構成されていることを特徴とする通信システム。
  10. 位相変調方式に依拠するシンボルデータ列を出力するシンボルデータ列出力手段と、
    前記シンボルデータ列を構成するシンボルに各々対応するように、N(2以上の整数)個の第1シフト値を含む第1群及びM(2以上の整数かつ≠N)個の第2シフト値を含む第2群からそれぞれ一つずつ順番にかつ循環的に前記第1シフト値及び前記第2シフト値を選択し、選択した第1シフト値と第2シフト値の和に基づいて対応するシンボルの位相をシフトさせる位相シフト手段と、を有する
    ことを特徴とするデジタル変復調器。
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