JP6464293B1 - 歯科診療用ハンドピース - Google Patents

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Abstract

【課題】術者の手首等にかかる負担を軽減すると共に、ホースを安価な簡単な構造で回動可能にすることができる歯科診療用ハンドピースを提供することを課題とする。
【解決手段】歯科診療用ハンドピース100は、流体通路または電気配線として使用される複数のチューブ1と、前記複数のチューブ1を挿通したホース2と、前記複数のチューブ1の各前端部がそれぞれ接続されるコネクタ6と、前記ホース2の前端に固定された止めリング3と、前記止めリング3と前記コネクタ6とを覆うカバー7と、を備えている。前記止めリング3と、前記コネクタ6とは、軸方向に分離して配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科診療用ハンドピースに関する。
一般に、歯科診療用ハンドピースには、吸気チューブ、排気チューブ、給水チューブ、チップエアー用チューブ等の複数のチューブと、それらのチューブを覆うホース(外皮チューブ)と、が接続されている(特許文献1参照)。
各チューブの前端部は、ジョイントカバーに内嵌された硬質樹脂製のコネクタの後端面から突設された複数のタケノコ状パイプジョイントに装着されている。ホースは、コネクタの後端面の外縁に突設された突出部に外嵌させると共に、真鍮製のジョイントカバーの厚肉部と、軟質樹脂製のホースガイドのテーパ部と、で押え付けることで、コネクタに連結されている。
また、可撓性チューブを回転可能としたものとしては、例えば、特許文献2に記載された歯科治療器具が知られている。その歯科治療器具は、可撓性チューブの先端に設けた連結筒と、外挿管、中間リング及びカバーリングから成る一体物と、の間にボールベアリングを介在させて、可撓性チューブを回動可能に配置している。
実用新案登録第3040639号公報(図3) 特許第2537358号公報(第1図、第2図)
しかし、特許文献1に記載の歯科診療用ハンドピースは、ホース(外皮チューブ)をコネクタの後端部に固定しているので、診療時に、タービンの動きが直接ホースに伝わるという問題点があった。
このため、歯科診療用ハンドピースは、術者の手の動きがホースに伝わって捩じれたり、金属製のジョントカバー等の重さによって引っ張られたりして、突っ張った感覚が術者の手に伝わるという問題点があった。
また、特許文献2に記載された歯科治療器具は、可撓性チューブを回動自在にするためのボールベアリングを設けたことによって、ボールベアリングの内輪及び外輪をそれぞれ固定する部材が必要となる。このため、歯科治療器具は、構造が複雑化すると共に、部品点数及び組付工数が増加して、コストアップになるという問題点があった。
そこで、本発明は、術者の手首等にかかる負担を軽減すると共に、ホースを安価な簡単な構造で回動可能にすることができる歯科診療用ハンドピースを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る歯科診療用ハンドピースは、流体通路または電気配線として使用される複数のチューブと、前記複数のチューブを挿通したホースと、前記複数のチューブの各前端部がそれぞれ接続されるコネクタと、前記ホースの前端に固定された止めリングと、前記止めリングと前記コネクタとを覆うカバーと、を備えた歯科診療用ハンドピースであって、前記止めリングと、前記コネクタとは、前記コネクタの軸方向に分離して配置され、前記止めリングは、前記カバー内に進退及び回転可能に配置され、前記カバーは、前記コネクタの外周部に連結されていることを特徴とする。
本発明は、術者の手首等にかかる負担を軽減すると共に、ホースを安価な簡単な構造で回動可能にすることができる歯科診療用ハンドピースを提供することができる。
本発明の実施形態に係る歯科診療用ハンドピースの要部断面図である。 本発明の実施形態に係る歯科診療用ハンドピースの要部拡大断面図である。 ホースの一例を示す要部拡大側面図である。 本発明の実施形態に係る歯科診療用ハンドピースの要部分解拡大断面図である。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る歯科診療用ハンドピース100について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示す歯科診療用ハンドピース100において、胴部5側を前方向、ホース2側を後方向として説明する。また、各部品においても同様とする。
≪歯科診療用ハンドピース≫
図1に示す歯科診療用ハンドピース100は、歯科の治療に用いられる医療機器である。歯科診療用ハンドピース100は、後端部に配置されたチューブ1、ホース2及び止めリング3と、これらの先端側に配置された接続部4と、接続部4の先端側に配置された胴部5と、胴部5の先端側に配置された不図示のハンドピースヘッドと、を備えている。
その歯科診療用ハンドピース100は、チューブ1及びホース2を不図示の歯科用ユニットに接続して、所望の切削工具をハンドピースヘッドに取り付けて使用する。歯科診療用ハンドピース100は、エアを供給することによってロータ(図示省略)が回転駆動されることで、切削工具(図示省略)が回転して歯科患者の口腔内の患部を治療することが可能となっている。
なお、歯科診療用ハンドピース100は、機能、構造等は特に限定されない。つまり、歯科診療用ハンドピース100は、種々のタイプの胴部5及びハンドピースヘッド(図示省略)を備えているものでもよい。
≪チューブ≫
図2に示すように、チューブ1は、流体通路として使用される複数の管体である。チューブ1は、例えば、2本の空気給排水用の大径管状部材と、2本の液体給排水用の小径管状部材と、の合計4本のチューブ11〜14から成るが、その数及び使用用途は適宜変更しても構わない。チューブ1は、前端がコネクタ6等を介してハンドピースヘッド(図示省略)に接続され、後端が歯科用ユニットの制御駆動装置に接続されている。チューブ1は、ウレタン等の樹脂によって形成された管状部材から成る。
チューブ11〜14の前側開口部内には、コネクタ6の雌ネジ部6aにそれぞれ螺着された管状継手61が内嵌されている。管状継手61が内嵌されたチューブ11〜14の外周面には、4本のチューブ11〜14を集束させるための脱落防止クリップ10が取り付けられている。
大径のチューブ11,12は、例えば、ロータ(図示省略)を回転させるための圧縮空気供給用のチューブ材と、圧縮空気排気用のチューブ材と、の2本から成る。
また、小径のチューブ13,14は、例えば、水を供給するための水供給用のチューブ材と、その水と共にエアを供給してミスト(霧)を生成するためのチップ用エアを供給するパイプ材と、の2本から成る。この2本の小径のチューブ13,14は、切削工具(図示省略)を冷却して作業効率をよくしたり、また、治療中に血液などで汚れた患部を視認し易くしたりする目的で、異物等を吹き飛ばすために使用される。小径のチューブ13,14は、大径のチューブ11,12よりも小径に形成されている。
≪管状継手≫
管状継手61は、それぞれのチューブ1の先端部をコネクタ6にそれぞれ連結するための4本の部材から成る。管状継手61は、先側の外周面に形成されて雌ネジ部6aに螺着する雄ネジ部61aと、後側の外周面に形成された脱落防止用の鋸歯状の凹凸部61bと、を有した樹脂製の管状部材から成る。
≪ホース≫
図2に示すように、ホース2は、複数のチューブ1を挿通して覆った管状部材である。ホース2は、前後方向に伸縮可能な樹脂製の部材によって形成されている。そのホース2の樹脂部材には、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンサルファイドなどの樹脂が考えられるが、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂など樹脂の部材には限定されない。
ホース2は、例えば、図3に示すように、軸方向に対して前方向に斜め前上がりに配置された樹脂製の糸状部材2aと、軸方向に対して前方向に斜め前下がりに配置された樹脂製の糸状部材2bと、を交差させて連結して網目状に形成された円筒体から成る。図2に示すように、ホース2は、複数のチューブ1の外周部に隙間S1を介して外装されて、遊嵌状態に外嵌されている。このため、ホース2は、捩じっても、元の状態に自動復帰する弾性力を有している。
≪接続部≫
図1に示すように、接続部4は、胴部5の後端部と、チューブ1及びホース2の前端部と、を連結する部位である。接続部4には、止めリング3と、管状継手61と、コネクタ6と、カバー7(第1カバー部材71及び第2カバー部材72)と、ジョイント部材8と、連結部材9と、パイプPと、が設けられている。
<止めリング>
止めリング3は、ホース2の前端に固定された略円筒状の樹脂製部材である。止めリング3は、ホース2の前端部を内側から支持する内側リング31と、この内側リング31に外嵌されてホース2の前端部を外側から支持する外側リング32と、を備えて構成されている。止めリング3と、コネクタ6とは、軸方向に離間して配置されている。止めリング3は、カバー7(第2カバー部材72)内に進退及び回転可能に配置されている。
図2に示すように、内側リング31の外周面には、前端部寄りの位置に形成された雄ネジ部31aと、後端部に形成された外側凸部31bと、が形成されている。
外側リング32の内壁面には、前端部に形成されて雄ネジ部31aに螺合する雌ネジ部32aと、後端部に形成されて外側凸部31bに対向配置された内側凸部32bと、が形成されている。
内側リング31の外側凸部31bと、外側リング32の内側凸部32bとは、ホース2の前端部を内側と外側とから挟み込んで固定する固定箇所である。内側リング31と外側リング32とは、雄ネジ部31aと雌ネジ部32aとを螺合することによって一体化されて、ホース2の前端部を内側と外側とから挟み込んだ状態を保持している。
<コネクタ>
コネクタ6は、複数のチューブ1の各前端部と、複数のパイプPの後端部と、を接続するための接続部材である。コネクタ6は、中空状の円柱形状の樹脂製部材から成る。コネクタ6の内側には、後端部に形成された雌ネジ部6aから前側に順に、貫通孔6bと、パイプ装着孔6cと、パイプ固定部装着部6dと、切欠部6fと、内側先端部に形成された係止部6eと、が連続形成されている。コネクタ6の外側には、後端部に形成された雄ネジ部6gと、前端部に形成された係止凸部6hと、ジョイント部材8及び付勢部材SPが配置される外周面と、が形成されている。
雌ネジ部6aは、4つのネジ穴から成る。
図1及び図4に示すように、貫通孔6bは、雌ネジ部6aとパイプ装着孔6cとに連通する孔であって、チューブ1及びパイプPを流れる流体の流路を構成している。
パイプ装着孔6cは、それぞれのパイプPの後端部がそれぞれ装着される孔である。
図4に示すように、パイプ固定部装着部6dは、4本のパイプPを保持する連結部材9が装着される空間である。
係止部6eは、コネクタ6の先端部に形成された複数の舌片状の弾性係止片である。係止部6eには、連結部材9の外側前端部がワンタッチで係止されて保持されるようになっている。
図2に示すように、切欠部6fは、コネクタ6の後端部から前側に突出した複数の係止部6e間に形成されて、係止部6eを径方向に弾性変形し易くするための溝である。
雄ネジ部6gは、第1カバー部材71の雌ネジ部71aに螺合して、第1カバー部材71の前端部をコネクタ6に固定するための固定部位である。
係止凸部6hは、ジョイント部材8の前側開口内縁に形成された段差部8aが係止する部位である。係止凸部6hは、係止部6eの外周面側に突出形成されている。
<カバー>
カバー7は、ホース2の先端の止めリング3と、チューブ1の先端の管状継手61と、コネクタ6の後端部と、を覆う円筒状の部材から成る。カバー7は、コネクタ6の外周部に連結された第1カバー部材71と、第1カバー部材71の後側に連結された第2カバー部材72と、を備えて成る。カバー7、ホース2、止めリング3、及び、コネクタ6は、チューブ1よりも摩擦抵抗(摩擦抵抗係数)の小さい部材(合成樹脂)によって形成されている。摩擦抵抗の小さい合成樹脂としては、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンサルファイド、潤滑剤等を含む樹脂、あるいは、含油樹脂等が挙げられる。
このほか、チューブ1に接触するカバー7、ホース2、止めリング3、及び、コネクタ6は、互いに接触する部材を摩擦抵抗の低い樹脂同士で形成してもよく、また、軽くて摺動性が良い部材同士で組み合わせたものであってもよい。
第1カバー部材71には、内側前端部に形成された雌ネジ部71aと、外側中央部に形成された環状凸部71bと、外側後端部に形成された雄ネジ部71cと、が形成されている。第1カバー部材71の後端部側の内壁部内には、空間を介してチューブ1の前端部、及び、管状継手61が配置されている。
第2カバー部材72は、内側前端部に形成されたストッパ72aと、雄ネジ部71cに螺合する雌ネジ部72bと、後端部内側に形成された小径部72cと、を有している。第2カバー部材72の先端側寄りの内部には、隙間S2を介して止めリング3及びホース2が配置されている。このため、止めリング3及びホース2は、カバー7(第2カバー部材72)に対して回動可能な状態に配置されている。
<ジョイント部材及び付勢部材>
図1に示すように、ジョイント部材8は、パイプ固定部装着部6dに装着した連結部材9を保持する舌片状の係止部6eが、径方向外側に弾性変形するのを抑制して、連結部材9の離脱を防止するための部材である。ジョイント部材8には、前側開口内縁に形成された段差部8aと、後側開口内縁に形成された付勢部材設置部8bと、が形成されている。ジョイント部材8は、樹脂製の円筒状部材から成る。
付勢部材SPは、ジョイント部材8を前方向(矢印a方向)に押圧するばね力を有する圧縮コイルばねから成る。
≪胴部≫
図1に示すように、胴部5は、先端のハンドピースヘッド(図示省略)と、接続部4との間に設けられて、術者が把時するグリップ部(把時部)を形成する部位である。胴部5は、所定の設定曲げ荷重以上の曲げ荷重を加えることで、曲げて塑性変形させることが可能に構成したものであってもよく、また、曲げ変形しないように構成したものであってもよい。その一例として屈曲形状を自在に調整できる胴部5を、図4を参照して説明する。
その場合、胴部5は、例えば、図4に示すように、ハンドピースヘッド(図示省略)と接続部4とを接続する連結部材9と、複数のパイプPと、パイプPを覆う被覆部材51と、を備えて構成されている。胴部5は、屈曲形状を自在に調整でき、かつ、診療時において、屈曲形状を保持できる所定の設定曲げ強さを有している。
なお、曲げ変形しない胴部5の場合は、軸部を有する連動歯車と、この連動歯車に噛合して軸部を有する受歯車と、を備えて成る歯車機構を胴部5に内設したり、曲げ変形しないパイプを胴部5に内設したり、あるいは、胴部5を曲げ変形しない金属で形成したりしたものなどが挙げられる。
<連結部材>
連結部材9は、胴部5及びパイプPをコネクタ6に連結するための接続部材である。連結部材9は、胴部5にインサート成形した状態に配置されたパイプPの後端部寄りの位置にアウトサート成形した状態に固定された樹脂製の部材から成る。
≪パイプ≫
パイプPは、チューブ1と同様に、流体通路として使用される複数の管体である。パイプPは、例えば、4本のパイプP1,P2,P3,P4から成る。パイプP1〜P4は、前端がハンドピースヘッド(図示省略)に接続され、後端が接続部4を貫通してコネクタ6に装着した状態に固定された複数の管状部材から成る。パイプP1〜P4は、チューブ11〜14の軸心線上の先端側にコネクタ6を介在して連続配置されている。パイプP1〜P4は、チューブ11〜14によって供給・排気するロータ用などの圧縮空気を供給・排気したり、水等の液や空気を供給したりするための流路を形成している。このため、パイプP1〜P4は、チューブ11〜14と同じ合計本数である4本になっている。パイプP1〜P4は、例えば、ステンレス鋼、チタン合金、銅合金等の金属製のものから成り、歯科診療用ハンドピース100の骨格部材の機能を備えている。
<被覆部材及びハンドピースヘッド>
被覆部材51は、ハンドピースヘッド(図示省略)の後端部から接続部4の先端部までを覆うように形成された部材である。被覆部材51は、例えば、金属よりも軽く、可撓性及び弾力性を有するシリコーン樹脂(Si)等の弾性樹脂部材によって形成されている。被覆部材51は、可撓性及び弾力性を有する材料であればよい。
不図示のハンドピースヘッドは、切削工具が着脱可能に取り付けられる部位である。
≪作用≫
次に、図1〜図4を参照しながら本実施形態に係る歯科診療用ハンドピース100の作用を組付順に沿って説明する。
まず、図2に示すように、ホース2を第2カバー部材72に挿通させる。次に、ホース2の先端部内側に内側リング31を配置し、ホース2の先端部外側に外側リング32を配置すると共に、外側リング32を回動させて雄ネジ部31aに雌ネジ部32aを螺着させる。すると、ホース2の先端部は、内側リング31の外側凸部31bと、外側リング32の内側凸部32bとによって挟持されることで、止めリング3が固定される。
次に、4本のチューブ11〜14をホース2内に挿通させる。このとき、チューブ11〜14は、ホース2との間に隙間S1が形成される程度に細く形成され、また、ホース2が網目状に形成されて軽いため、挿通作業が行い易い。
続いて、第2カバー部材72の雌ネジ部72bに、第1カバー部材71の雄ネジ部71cを螺着させて、第2カバー部材72の先端部に第1カバー部材71を取り付ける。すると、止めリング3は、第2カバー部材72の小径部72cと、第1カバー部材71の後端との間に介在されて、軸方向の移動範囲が規制される。
次に、コネクタ6のそれぞれの雌ネジ部6aに、管状継手61をそれぞれ螺着させる。続いて、コネクタ6外周面に、ジョイント部材8及び付勢部材SPを外嵌させる。そして、前記した管状継手61にチューブ11〜14の先端部を押し込んで外嵌させる。この場合、管状継手61の外周面には、凹凸部61bが形成されていることによって、チューブ1の先端が食い込むように連結されるため、チューブ1をしっかりと固定させることができる。
続いて、その管状継手61が装着された部分のチューブ11〜14の外周面に、脱落防止クリップ10を外嵌させて、4本のチューブ11〜14を束ねた状態にする。
次に、第1カバー部材71の雌ネジ部71aに、コネクタ6の雄ネジ部6gを螺着させる。すると、歯科診療用ハンドピース100は、図2に示すように、組み付けられる。
続いて、図4に示すように、付勢部材SPの付勢力に抗して、ジョイント部材8に力を加えて後方に移動させた状態で、胴部5の後端部に設けられた連結部材9及びパイプPを、パイプ装着孔6cに押し込むようにして装着させる。続いて、ジョイント部材8に加えた力を解放すると、付勢部材SPの付勢によって、ジョイント部材8が前方に移動する。すると、図1に示すように、連結部材9の外周部前端が係止部6eに係止されることによって、胴部5が接続部4に連結される。
このようにして連結された胴部5は、ジョイント部材8が常に付勢部材SPによって前方向に付勢されていることで、係止凸部6hを径方向外側に弾性変形して、係止部6eが連結部材9の外周部前端から離間するのを規制している。このため、連結部材9及び胴部5が接続部4から離脱するのを防止することができると共に、胴部5を接続部4に交換自在に係合・離脱させることを可能にしている。
このように構成された歯科診療用ハンドピース100の後端部側には、網目状のホース2が配置されている。このため、術者が胴部5を持って歯科診療している際に、例えば、図3に示すように、ホース2が外周方向(矢印c)に捩じれたとしても、ホース2の捩じれ方向の弾性力が弱いため、ホース2の捩じれが術者に伝わらないようにすることができる。たとえ、ホース2は、外周方向(矢印c,d方向)に捩じれたり、軸方向(矢印a,b方向)に伸縮したり、軸心線に対して斜方向(矢印e,f方向)に揺動したとしても、ホース2の弾性力と、網目状のチューブ1による一定の方向性を持った復元力と、によって、元の状態に自動復帰する。
この場合、歯科診療用ハンドピース100は、図1に示すように、流体通路または電気配線用流路として使用される複数のチューブ1と、複数のチューブ1を挿通したホース2と、複数のチューブ1の各前端部がそれぞれ接続されるコネクタ6と、ホース2の前端に固定された止めリング3と、止めリング3とコネクタ6とを覆うカバー7と、を備えた歯科診療用ハンドピース100であって、止めリング3と、コネクタ6とは、コネクタ6の軸方向に分離して配置されている。
これにより、歯科診療用ハンドピース100は、術者が胴部5を持って回動させた場合、コネクタ6は胴部5及びチューブ1と一体に回動するものの、止めリング3及びホース2は、コネクタ6から分離して配置されているので、内側のチューブ1が回動しても、外側のホース2が回動して捩じれないようにすることができる。このため、歯科診療用ハンドピース100は、ホース2の捩じれが術者に伝わらないようにすることができるので、ホース2による突っ張り感がなくなるため、操作時の操作感を良好にすることができる。その結果、術者の手首等にかかる負担を軽減すると共に、ホース2を安価な簡単な構造で回動可能にすることができる歯科診療用ハンドピース100を提供することができる。
また、止めリング3は、カバー7内に進退及び回転可能に配置され、カバー7は、コネクタ6の外周部に連結されていることが好ましい。
これにより、ホース2は、前後方向に伸縮する力、並びに、回転方向に捻れる力が作用したとしても、先端に固定された止めリング3が進退及び回転可能に配置されているので、伸縮方向の力及び捻れ方向の力を吸収することができる。このため、術者は、歯科診療用ハンドピース100に伸縮方向の力及び捻れ方向の力が付与されても、違和感を感じることなく操作することができる。
また、カバー7、ホース2、コネクタ6は、複数のチューブ1よりも摩擦抵抗(摩擦抵抗係数)の小さい部材で形成されていることが好ましい。
これにより、カバー7、ホース2、コネクタ6は、チューブ1よりも摩擦抵抗の小さい同士で構成されることによって、ホース2の進退及び回転をよりスムーズに行えるようすることができる。
また、ホース2は、網目状の部材で形成されていることが好ましい。
これにより、歯科診療用ハンドピース100は、ホース2が網目状の部材で形成されていることによって、ホース2を形成する樹脂材料の分量を削減して軽量化を図ることができると共に、ホース2に弾性変形する弾性力、及び、変形しても元の状態に戻る復元力を持たせることができる。このため、術者が歯科診療用ハンドピース100を長時間使用しても、手が疲れないようにすることができる。
また、ホース2は、複数のチューブ1の外周部に隙間S1を介して外装されて、当該ホース2を捩じっても元の状態に自動復帰する弾性力を有していることが好ましい。
これにより、ホース2は、該ホース2を捩じっても元の状態に自動復帰する弾性力を有していることによって、術者が歯科診療用ハンドピース100を操作している際に捩じれても、胴部5を回動させて戻す作業を行うことが不要となるため、便利であり、扱い易くすることができる。また、歯科診療用ハンドピース100は、ホース2とチューブ1との間に隙間S1があることによって、両者を互いに滑り易く配置することができる。このため、術者は、歯科診療用ハンドピース100を操作している最中に、ホース2の捩じれが気にならないようにすることができる。
また、ホース2は、前後方向に伸縮可能な樹脂製の部材によって形成されていることが好ましい。
これにより、歯科診療用ハンドピース100は、ホース2に前後方向に伸縮する力が作用しても、ホース2の弾性で吸収することができるので、胴部5に前後方向に余分な力が付与されるのを抑制することができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
前記実施形態では、図1に示すように、4本のチューブ11〜14及びパイプP1〜P4を挙げて説明したが、チューブ1及びパイプPの本数はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
また、ホース2は、その一例として網目状の樹脂製の管状体を例に挙げて説明したが、弾性を有するものであればよく、その材質、構造等は特に限定されない。例えば、ホース2は、網目状あるいはクロス状に配置した繊維状の芯材に、網目を塞ぐように薄膜状の樹脂でコーティングしたものであってもよい。
また、ホース2は、網目状の芯材を有し、弾性を有するプラスチック製の耐圧チューブであってもよい。
また、ホース2は、螺旋状の芯材を有し、弾性を有する樹脂製ホースであってもよい。
また、ホース2は、蛇腹状ホースであってもよい。
また、チューブ1は、流体が流れる流体通路を例に挙げて説明したが、ハンドピースヘッド(図示省略)に設けた電動モータを回転させるための電力を供給する電気配線用通路であってもよい。
つまり、歯科診療用ハンドピース100は、前記したエアタービンに限定されるものではなく、マイクロモータであってもよい。すなわち、歯科診療用ハンドピース100は、ハンドピースヘッド内に電動モータを設置して、その電動モータに接続したリード線をパイプP、チューブ1内に挿通して、コネクタ6によってパイプP内のリード線と、チューブ1内のリード線と、を接続してもよい。さらに、歯科診療用ハンドピース100は、スケーラであってもよい。
また、胴部5は、樹脂製の被覆部材51から成るものを例に挙げて説明したが、金属製のものであってもよい。
1,11,12,13,14 チューブ
2 ホース
3 止めリング
6 コネクタ
7 カバー
100 歯科診療用ハンドピース
S1,S2 隙間

Claims (4)

  1. 流体通路または電気配線として使用される複数のチューブと、
    前記複数のチューブを挿通したホースと、
    前記複数のチューブの各前端部がそれぞれ接続されるコネクタと、
    前記ホースの前端に固定された止めリングと、
    前記止めリングと前記コネクタとを覆うカバーと、を備えた歯科診療用ハンドピースであって、
    前記止めリングと、前記コネクタとは、前記コネクタの軸方向に分離して配置され
    前記止めリングは、前記カバー内に進退及び回転可能に配置され、
    前記カバーは、前記コネクタの外周部に連結されていること、
    を特徴とする歯科診療用ハンドピース。
  2. 前記ホースは、網目状の部材で形成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の歯科診療用ハンドピース。
  3. 前記ホースは、前記複数のチューブの外周部に隙間を介して外装されて、当該ホースを捩じっても元の状態に自動復帰する弾性力を有していること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の歯科診療用ハンドピース。
  4. 前記ホースは、前後方向に伸縮可能な樹脂製の部材によって形成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項に記載の歯科診療用ハンドピース。
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