JP6464053B2 - 管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法 - Google Patents

管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法 Download PDF

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Description

本発明は管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法に関する。
例えば、特許文献1にはミキサー車の稼働率を向上させる技術が示されている。具体的には、各ミキサ車が車両を特定する情報、複数種類の状態を表す情報、環境情報、位置情報、時刻情報を管理センターに送信する。管理センターは、受信した情報に基づいて、コンクリートの品質を最適に維持するための品質管理情報を生成する。
また、特許文献2にはリース車両の最適台数算出のために、各車載器からイグニッションオンオフ時の時刻、位置を取得して、時間帯別の稼働推移データを算出する点が示されている。
また、特許文献3には、車両稼働率を向上させるために、サーバが各車載器から故障情報を取得する点が示されている。
特開2003−346295号公報 特開2013−214138号公報 特開2015−47912号公報
<車両を保有する企業の場合>
ところで、例えばタクシー会社、運送会社などの企業や、車両のリース会社は、多数の車両を保有し、管理し、実際の業務で各車両を利用している。しかし、特許文献2に示された技術に相当する専用の管理システムを利用している車両のリース会社のような特別な環境である場合を除けば、各企業が所有している多数の車両が効率的に使用されているかどうかを把握することは困難である。
例えば、特定の企業が保有している複数の車両の稼働率が非常に高いような状況であれば、車両の保有台数を増やすことにより、仕事量を増やし業績を向上させることができる可能性がある。逆に、保有している車両の稼働率が非常に低い状況であれば、車両の保有台数を減らすことにより車両の維持費を削減できる可能性がある。また、そのままでは車両の保有台数を減らすことが不可能であったとしても、例えば2台の車両を車種の異なる他の1台の車両に変更し、保有台数を減らすことができる場合もある。
しかし、様々な情報の入手や分析には非常に高いコストがかかるので、各企業が実際に入手可能な限られた情報だけでは、実際にどのようにすればよいのかを決めるのは困難であった。
<サービスを提供するコンサルタントの場合>
データを正しく分析する能力を有するコンサルタントにおいては、上記のような車両を保有する企業に対して、車両を効率的に利用するためのアドバイスを行うことが可能である。しかし、入手可能なデータが限定的である場合には、正しいアドバイスを行うことは不可能である。
<車両のディーラーの場合>
一方、各地で車両を販売するディーラーにおいては、既に車両を保有しているユーザや、これから車両を購入する可能性のある潜在的なユーザの当該地域における動向を把握し、需要の可能性を正しく予想することが、販売実績の増加に繋がる。
例えば、1台の車両を保有しているユーザについて、当該車両の稼働率が高く、しかも購入時から長い年数を経過している状況であれば、新しい車両に買い換える可能性が高いので、当該ユーザに対してディーラーが販促活動を行うことは効率的な販売に繋がる。
また、複数の車両を保有している企業等のユーザについて、例えば保有車両全体の稼働率の変化が増加傾向であれば、新たな車両を追加購入する可能性が高いので、当該ユーザに対してディーラーが販促活動を行うことは効率的な販売に繋がる。
また、複数の車両を保有している企業等のユーザについて、例えば保有車両全体の稼働率の変化が減少傾向であれば、維持費削減のために車種を変更する可能性もあるので、当該ユーザに対してディーラーが販促活動を行うことは効率的な販売に繋がる。
また、ある地域の多数のユーザの全体について、保有車両全体の稼働率の変化が増加傾向である場合には、その地域における潜在的な車両の需要が増加傾向の可能性があるので、ディーラーでは当該地域における販売店数を増やしたり、販促活動を強化することで、効率的な販売に繋がる。
また、ある地域の多数のユーザの全体について、保有車両全体の稼働率の変化が減少傾向である場合には、その地域における車両の需要がそれ以前よりも減少している可能性があるので、ディーラーでは当該地域における販売店数や販売員数を減らして、無駄なコストを削減することが考えられる。
<車両のメーカの場合>
車両を製造するメーカにおいては、過去に販売した多数の車両の稼働率の動向が分かれば、将来の需要の変化を予想できる可能性がある。例えば、多数の車両の全体の稼働率の変化が増加傾向である場合には、将来の需要が増えるとみなして、生産計画を上方修正することが考えられる。また、多数の車両の全体の稼働率の変化が減少傾向である場合には、将来の需要が減るとみなして、生産計画を下方修正することが考えられる。将来の需要の変化を正しく予想することにより、在庫の発生を最小限に抑制し、無駄なコストを削減できる。また、車両の種類毎に需要の変化を予想できれば、車種毎に生産計画を見直して最適化することも可能になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが所有する車両の効率的な利用の分析や、車両の需要の動向の分析などに利用可能な管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 通信回線に接続される通信部と、
各種演算を実行する演算部と、
各種データが保存される記録部と、
を備え、
前記演算部は、車両に搭載される車載器にて記録された運行記録情報のうちの、該車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、該車両が運用されている度合を算出し、
前記記録部には、前記演算部によって算出された前記度合が、前記車両毎に保存され、
前記通信部は、複数の前記車両のうち処理対象となる車両の範囲が異なる複数の動作モードを有し、アクセスする管理者のユーザIDに基づいて前記複数の動作モードの中から前記動作モードを特定し、前記特定された動作モードに対応する前記処理対象となる車両の範囲から、前記管理者から入力される検索指示に基づいて車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を送信
前記通信部は、前記動作モードとして、メーカモードとディーラモードとを備え、前記メーカモードを特定した場合には、前記記録部に登録されている全ての車両を前記処理対象とし、前記ディーラモードを特定した場合には、前記ディーラの販売店が存在する地区のエリアを選択する入力を受け付け、前記管理者の入力により選択されたエリア内の車両を前記処理対象とする、
管理装置。
(2) 上記(1)に記載の管理装置であって、
前記記録部は、前記各車両の種類、および前記各車両のユーザに対応付けられた分類の少なくとも一方を含む車両情報を保持し、
前記通信部は、複数の前記車両毎に前記記録部に保存された前記度合のうち、前記車両情報が前記検索指示の条件に該当する車両の前記度合を送信する、
管理装置。
(3) 上記(1)または(2)に記載の管理装置であって、
前記演算部は、算出された前記度合に基づき、人間によって前記度合が把握可能な画像データを生成し、
前記通信部は、前記画像データを送信する、
管理装置。
(4) 車両の運行に際して運行管理の対象となる現象を検知する検知部と、通信回線に接続される通信部と、各種演算を実行する演算部とを含む車載器と、複数の車両の各々に搭載される前記車載器から送信された情報を収集して管理する管理装置とを有する管理システムであって、
前記管理装置上に、演算部と、記録部と、通信部とを備え、
前記車載器上の前記演算部、および前記管理装置上の前記演算部の少なくとも一方が、前記車載器にて記録された運行記録情報のうちの、車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、前記車両が運用されている度合を算出し、
前記管理装置上の前記記録部は、算出された前記度合を、前記車両毎に保存し、
前記管理装置上の前記通信部は、複数の前記車両のうち処理対象となる車両の範囲が異なる複数の動作モードを有し、アクセスする管理者のユーザIDに基づいて前記複数の動作モードの中から前記動作モードを特定し、前記特定された動作モードに対応する前記処理対象となる車両の範囲から、前記管理者から入力される検索指示に基づいて車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を前記管理者の端末に対して送信
前記管理装置上の前記通信部は、前記動作モードとして、メーカモードとディーラモードとを備え、前記メーカモードを特定した場合には、前記記録部に登録されている全ての車両を前記処理対象とし、前記ディーラモードを特定した場合には、前記ディーラの販売店が存在する地区のエリアを選択する入力を受け付け、前記管理者の入力により選択されたエリア内の車両を前記処理対象とする、
管理システム。
(5) 複数の車両の各々に搭載される車載器にて記録された運行記録情報のうちの、車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報を所定の管理装置で収集し、
前記運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、運用されている度合を車両毎に算出し、
算出された前記度合を車両毎に所定の記録部に保存し、
複数の前記車両のうち処理対象となる車両の範囲が異なる複数の動作モードの中から、アクセスする管理者のユーザIDに基づいて前記動作モードを特定し、前記特定された動作モードに対応する前記処理対象となる車両の範囲から、前記管理者から入力される検索指示の要求に従い、車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を所定の通信部を経由して送信
前記動作モードとして、メーカモードとディーラモードとを備え、前記メーカモードを特定した場合には、前記記録部に登録されている全ての車両を前記処理対象とし、前記ディーラモードを特定した場合には、前記ディーラの販売店が存在する地区のエリアを選択する入力を受け付け、前記管理者の入力により選択されたエリア内の車両を前記処理対象とする、
車両情報提供方法。
上記(1)の構成の管理装置によれば、所定の管理者は、動作モードまたは指定した検索条件により特定される車両の運用されている度合を表す情報を通信回線を経由して取得できる。したがって、例えば複数の車両を保有する企業の管理者、車両を保有する企業に対してアドバイスするコンサルタント担当者、車両を販売するディーラーの管理者、車両メーカの責任者等は、この管理装置からそれぞれ自分が必要とする貴重な情報を取得できる可能性がある。
上記(2)の構成の管理装置によれば、多数の車両の情報が登録されている場合であっても、管理装置にアクセスする管理者が必要とする特定の車両のみに限定して情報を取得することができる。したがって、検索条件を適宜変更することにより、管理者の目的に適した車両の情報を取得できる。すなわち、各車両の種類(例えば車体サイズや用途)毎に区別して情報を取得したり、各車両のユーザに対応する分類(例えば業種、運搬する品目、住所)毎に区別して情報を取得できるので、様々な動向を分析するために必要な情報が得られる。
上記(3)の構成の管理装置によれば、情報を取得する管理者は、取得した情報に含まれている画像データを所定の画面に表示することにより、視覚的に1台または複数台の車両の前記度合を把握できる。
上記(4)の構成の管理システムによれば、所定の管理者は、動作モードまたは指定した検索条件により特定される車両の運用されている度合を表す情報を通信回線を経由して取得できる。したがって、例えば複数の車両を保有する企業の管理者、車両を保有する企業に対してアドバイスするコンサルタント担当者、車両を販売するディーラーの管理者、車両メーカの責任者等は、この管理装置からそれぞれ自分が必要とする貴重な情報を取得できる可能性がある。
上記(5)の構成の車両情報提供方法によれば、所定の管理者は、前記管理装置にアクセスすることにより、指定した検索条件により特定される車両の運用されている度合を表す情報を通信回線を経由して取得できる。したがって、例えば複数の車両を保有する企業の管理者、車両を保有する企業に対してアドバイスするコンサルタント担当者、車両を販売するディーラーの管理者、車両メーカの責任者等は、この管理装置からそれぞれ自分が必要とする貴重な情報を取得できる可能性がある。
本発明の管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法は、ユーザが所有する車両の効率的な利用の分析や、車両の需要の動向の分析などに利用可能な情報を取得するために利用できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態における管理システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、車両情報管理サーバの動作例を示すフローチャートである。 図3は、車両情報の構成例を示す模式図である。 図4は、車両情報管理サーバにおける検索動作の具体例を示すフローチャートである。 図5(A)および図5(B)は、それぞれ車載器の動作例を示すフローチャートである。 図6(A)および図6(B)は、それぞれ車載器の動作例を示すフローチャートである。
本発明の管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法に関する具体的な実施形態について各図を参照しながら以下に説明する。
<管理システムの構成例>
本発明の実施形態における管理システム100の構成例を図1に示す。
図1に示した管理システム100は、車両情報D1を管理するための管理装置である車両情報管理サーバ10を備えている。この車両情報管理サーバ10は、様々な車両の各々に搭載されている車載器21、22、・・・との間で必要に応じてデータ通信を行い、各車両の情報を取得することができる。
車載器21、22、・・・の各々は、図示しないが、車両の運行に際して運行管理の対象となる現象を検知する検知部と、通信回線に接続される通信部と、各種演算を実行する演算部とを備えている。
車載器21、22、・・・の各々の前記通信部は、無線データ通信機能を搭載しており、例えば移動体通信事業者が提供する無線通信システムの基地局との間で無線通信回線を確保し、この無線通信回線を経由して車両情報管理サーバ10と接続することができる。車載器21、22、・・・の各々は、例えば車両のイグニッション(IG)がオンになっている時間の長さ、イグニッションがオンになった回数などを前記検知部で検知し、その検知結果を表す情報を車両情報管理サーバ10に送信することができる。また、例えばGPS(Global Positioning System)受信機を車載器21、22が搭載している場合には、現在位置の緯度/経度の情報を車両情報管理サーバ10に送信することもできる。
車両情報管理サーバ10は、各車載器21、22から送信されたデータを含む様々な情報を、該当する車両に対応付けた状態で、車両情報D1として記憶装置11上に書き込み、必要に応じてデータの更新、データの読み出し、データ処理、データ検索などができるように管理している。また、記憶装置11上には地図を表示するためのデータも保持されている。
車両情報管理サーバ10は、通信ネットワーク40に接続されている。また、この通信ネットワーク40にはユーザ端末30も接続されている。したがって、ユーザ端末30は通信ネットワーク40を経由して車両情報管理サーバ10と接続し、車両情報管理サーバ10が管理している記憶装置11上の車両情報D1にアクセスすることができる。
例えば、車両情報管理サーバ10およびユーザ端末30を特定の企業が社内システムとして保有している場合には、社内に形成されたローカルエリアネットワーク(LAN)を通信ネットワーク40として利用し、車両情報管理サーバ10とユーザ端末30とを接続することが一般的な使用形態として想定される。この場合は、同じ企業内のユーザのみがこのシステムを利用できる。
また、特定の企業に限らず様々なユーザが車両情報管理サーバ10上の車両情報D1を利用できるように管理システム100を構成する場合には、所定のデータセンター内に車両情報管理サーバ10を設置して、通信ネットワーク40としてインターネットなどの公共の通信網を使用することが想定される。その場合は、様々なユーザが、それぞれ自分の所有するユーザ端末30を利用し、通信ネットワーク40を介して車両情報管理サーバ10にアクセスすることができる。
例えば、車両メーカの管理者、車両を販売する各地のディーラーの管理者、複数の車両を保有する運送会社やタクシー会社の管理者、企業に対して車両のアドバイスを行うコンサルタント業者などが、データ提供サービスのユーザとして、車両情報管理サーバ10にアクセスすることが想定される。
車両情報管理サーバ10は、各車載器21、22から取得した情報に基づいて、車両毎の実働率、稼働率、特定期間内のイグニッションオン回数などを算出することができる。ここで、車両の実働率、および稼働率は次式により求めることができる。
実働率(%)=「月間使用日数」÷「総日数」×100
稼働率(%)=「月間使用総時間数」÷「総時間」×100
但し、「月間使用日数」は、イグニッションがオンしている状態を検知した日数として求める。また、「月間使用総時間数」は、イグニッションがオンしている状態であった時間の長さの総和として求める。
また、車両情報管理サーバ10は、上記のようにして求めた実働率、稼働率等の車両情報を含む画像データを生成することができる。例えば、図1に示す画面表示12Aのように実働率、稼働率等の月別変化の分布状態をグラフ形式の画像として出力することができる。また、図1に示す画面表示12Bのように、各車両のイグニッションがオンになった回数の場所毎の分布状態を地図上に重ねた画像として出力することができる。画面表示12Bの場合は、検索条件を指定することにより、表示対象の車両を絞り込むことができる。また、イグニッションがオンになった回数を50回未満、100回未満、100回以上などで区別して、これらの違いを画像上の表示色の違いに反映することができる。また、表示対象のデータの期間を月単位で切り替えることもできる。
また、ユーザ端末30のアクセスに対して、車両情報管理サーバ10は、車両毎の実働率、稼働率、特定期間内のイグニッションオン回数などの車両情報を提供したり、これらの車両情報を含む画面表示12A、12Bのような画像データを要求元のユーザ端末30に送信することもできる。
また、車両情報管理サーバ10は、記憶装置11に保持されている多数の車両の車両情報D1の中から、特定の条件、または指定された検索条件に適合する一部の車両だけを処理対象として抽出する検索機能を有している。
<車両情報管理サーバの動作例>
車両情報管理サーバ10の動作例を図2に示す。例えば、図1に示したユーザ端末30を操作するユーザが、車両情報管理サーバ10にアクセスしてその情報提供サービスを受けようとする際に、車両情報管理サーバ10は図2のように動作する。
なお、図2に示す例では、車両情報管理サーバ10が「メーカモード」と「ディーラーモード」との2種類の動作モードを有する場合を想定している。ここで、「メーカモード」は、車両を製造する自動車メーカの管理者がユーザとして車両情報管理サーバ10にアクセスする場合に適用される動作モードである。また、「ディーラーモード」は車両を販売する各地の自動車ディーラーの管理者がユーザとして車両情報管理サーバ10にアクセスする場合に適用される動作モードである。
図2のステップS11では、車両情報管理サーバ10はアクセス元のユーザを特定するために所定のログイン処理を実行する。すなわち、事前に定めたユーザID、パスワード等の認証情報の入力をユーザに促し、入力された認証情報が登録されている内容と一致する場合に、アクセス元のユーザ端末30に対してステップS12以降のアクセスを許可する。
ステップS12では、車両情報管理サーバ10はS11で入力されたユーザID等に基づき、アクセス元のユーザが自動車メーカの管理者、自動車ディーラーの管理者のいずれであるかを識別する。ユーザが自動車メーカの管理者の場合は「メーカモード」に移行してステップS13に進む。ユーザが自動車ディーラーの管理者の場合は「ディーラーモード」に移行してステップS17に進む。
ステップS13では、「メーカモード」で許可されている車両を処理対象に定め、更に、ユーザからの検索条件の入力を受け付ける。本実施形態では、「メーカモード」の場合は記憶装置11に登録されている全ての車両を処理対象としてデータにアクセスすることができる。
ステップS14では、車両情報管理サーバ10はステップS13で入力された検索条件に従って検索を行い、検索結果の車両について、実働率、稼働率等の情報を図1に示した画面表示12Aのようなグラフの画像データを作成する。そして、作成した画像データを要求元のユーザ端末30に送信する。したがって、ユーザは受信した画像データをユーザ端末30の画面上に表示させることができる。
また、ユーザがユーザ端末30から車両情報管理サーバ10に対して「地図表示」の要求を送信した場合には、車両情報管理サーバ10の処理はステップS15からS16に進む。この場合は、車両情報管理サーバ10は実働率、稼働率等の情報を含む図1に示した画面表示12Bの地図の画像データを作成する。そして、作成した画像データを要求元のユーザ端末30に送信する。したがって、ユーザは受信した画像データをユーザ端末30の画面上に表示させることができる。
一方、「ディーラーモード」の場合には、ディーラーの販売店が存在する地区のエリアを指定して、エリア内に限定した車両のみを処理対象としてデータを処理することができる。ステップS17では、車両情報管理サーバ10はユーザ端末30からのエリア選択入力を受け付ける。そして、この入力により選択されたエリア内に限定した車両のみを処理対象とし、その中から更に対象を絞り込むためのユーザからの検索条件の入力を受け付ける。
ステップS19では、車両情報管理サーバ10はステップS18で入力された検索条件に従って検索を行い、検索結果の車両について、実働率、稼働率等の情報を図1に示した画面表示12Aのようなグラフの画像データを作成する。そして、作成した画像データを要求元のユーザ端末30に送信する。したがって、ユーザは受信した画像データをユーザ端末30の画面上に表示させることができる。この場合は、ディーラーのエリア毎に最初から対象車両を絞り込んで表示することができる。
また、ユーザがユーザ端末30から車両情報管理サーバ10に対して「地図表示」の要求を送信した場合には、車両情報管理サーバ10の処理はステップS20からS21に進む。この場合は、車両情報管理サーバ10は実働率、稼働率等の情報を含む図1に示した画面表示12Bの地図の画像データを作成する。そして、作成した画像データを要求元のユーザ端末30に送信する。したがって、ユーザは受信した画像データをユーザ端末30の画面上に表示させることができる。
<車両情報の構成例>
図1に示した車両情報管理サーバ10の記憶装置11が保持する車両情報D1の構成例を図3に示す。
図3に示した例では、車両情報D1は10種類に区分されたデータD10〜D19を含んでいる。データD10〜D19のそれぞれの内容について以下に説明する。
データD10は、多数の車両の各々を特定するための固有の識別情報を表し、例えば各々の車体に割り当てられた固有の番号のように、自動車メーカや自動車ディーラーが全ての車両を区別できる番号などを用いる。
データD11は、大きさの違いによる車種の区分を表し、例えば大型車、中型車、小型車などを区別するための情報を用いる。
データD12は、形状の違いによる車種の区分を表し、例えば普通車、ワゴン車、ワンボックス車、トラックなどを区別するための情報を用いる。
データD13は、該当する車両を購入した企業等のユーザを区別するために割り当てられるユーザ番号を表す。例えば、車両を販売した自動車ディーラーに割り当てた番号と、当該自動車ディーラーが顧客のユーザ毎に割り当て番号との組み合わせを用いることにより、複数ユーザの番号が重複しないように固有の番号を割り当てることができる。
データD14は、該当する車両を購入した企業等のユーザの業務に関する業種の区分、または該当する車両で運搬する品目の分類に対して事前に割り当てた番号を表す。
データD15は、該当する車両をユーザが購入した日付を表し、該当する車両を自動車ディーラーが販売した日付と同じである。
データD16は、該当する車両を販売した特定の自動車ディーラーに事前に割り当てた固有の番号を表す。
データD17は、該当する車両を購入したユーザの所在地、または使用場所を表す情報である。
データD18は、該当する車両に搭載された車載器21から送信された情報であり、日付毎に区分した状態でそれぞれ管理されている。つまり、日付毎のイグニッションのオンオフ回数(オフからオン、オンからオフに切り替わった各々の回数)、イグニッションのオン時間(車両が動いていた時間)の長さ、イグニッションオンオフが切り替わった時の車両位置などがデータD18として保持されている。
データD19は、車両情報管理サーバ10における計算の結果を表す。例えば、データD18に含まれる日付毎のイグニッションのオン回数に基づいて算出される1ヶ月単位の該当車両の実働率の計算結果がデータD19に含まれる。また、データD18に含まれる日付毎のイグニッションのオン時間の長さに基づいて算出される1ヶ月単位の該当車両の稼働率の計算結果がデータD19に含まれる。また、データD18に含まれる日付毎のイグニッションのオン回数に基づいて算出される1ヶ月単位の該当車両のイグニッションのオン回数の総和の計算結果がデータD19に含まれる。また、イグニッションのオン回数の総和については、検出した車両の位置毎に区別して算出する場合もある。
図3に示した車両情報D1のうち、データD10、D11、D12、D13、D15、およびD16については、例えば各自動車ディーラーがユーザに各車両を販売した時点で各情報の内容を特定し、ユーザ端末30から車両情報管理サーバ10にアクセスして記憶装置11上に登録することができる。また、データD14(ユーザ業種、運搬品目分類)やデータD17(ユーザ所在地)については、例えば各自動車ディーラーがユーザに各車両を販売した時点で該当するユーザに対してアンケートを行い、必要な情報を入手して記憶装置11に登録することができる。
<検索動作の具体例>
車両情報管理サーバ10の検索動作の具体例を図4に示す。すなわち、車両情報管理サーバ10が記憶装置11上で管理している車両情報D1は、図3に示したような様々なデータを含んでいるので、車両情報管理サーバ10がサービスを利用するユーザの検索条件に従って図4に示す動作を行うことにより、様々な条件でデータの絞り込みを行い、ユーザが必要とする情報だけを提供することができる。
ステップS51では、車両情報管理サーバ10は、検索を要求したユーザに対して許可された全ての車両の情報を処理対象として抽出する。例えば、図2のステップS11でログインしたユーザのユーザIDが、複数台の車両を保有している特定企業の管理者と一致する場合には、図3に示したデータD13の内容(ユーザ番号)が前記ユーザIDと一致する全ての車両の情報を処理対象として抽出する。また、自動車ディーラーの管理者が検索を要求した場合には、データD16、またはD17が図2のステップS17で選択されたエリアと一致する車両の情報を処理対象として抽出する。
ステップS52では、車両情報管理サーバ10は、ユーザからの検索指定情報の入力を受け付ける。そして、ここで入力された検索指定情報の内容に従い、これ以降の各ステップS53〜S62でデータの絞り込みを行う。
ステップS53では、車両情報管理サーバ10は車種の指定の有無を識別する。検索指定情報に車種の指定がある場合には、ステップS54で、指定された車種のみに限定して処理対象のデータの範囲を絞り込む。つまり、図3に示したデータD11、D12の内容が指定された車種と一致する車両のみを処理対象とする。
ステップS55では、車両情報管理サーバ10はユーザ業種の指定の有無を識別する。検索指定情報にユーザ業種の指定がある場合には、ステップS56で、指定された業種のみに限定して処理対象のデータの範囲を絞り込む。つまり、図3に示したデータD14の内容が指定された業種と一致する車両のみを処理対象とする。
ステップS57では、車両情報管理サーバ10は運搬品目分類の指定の有無を識別する。検索指定情報に運搬品目分類の指定がある場合には、ステップS58で、指定された運搬品目分類のみに限定して処理対象のデータの範囲を絞り込む。つまり、図3に示したデータD14の内容が指定された運搬品目の分類と一致する車両のみを処理対象とする。
ステップS59では、車両情報管理サーバ10は地域の指定の有無を識別する。検索指定情報に地域の指定がある場合には、ステップS60で、指定された地域のみに限定して処理対象のデータの範囲を絞り込む。つまり、図3に示したデータD17の内容、またはデータD18の車両位置が指定された地域と一致する車両のみを処理対象とする。
また、検索指定情報に期間の指定がある場合にはステップS61からS62に進み、指定された期間に従い、処理対象データの期間を特定する。検索指定情報に期間の指定がない場合には、事前に定めた初期状態の期間を採用し、例えばデータD18の中で、過去1年間のデータを処理対象とする。
ステップS63では、上記のS53〜S62の絞り込みの結果を反映するように、S52で指定された検索条件に従い、処理対象データを限定し、データ処理を実行する。すなわち、検索条件と一致する各車両の車両情報D1について、指定された期間内のデータD18を記憶装置11から読み出して、1ヶ月毎の当該車両の実働率、1ヶ月毎の当該車両の稼働率、1ヶ月毎の当該車両のイグニッションオン回数などをそれぞれ算出し、その結果をデータD19として保存する。更に、算出したデータの内容に基づいて、画面表示12Aのようなグラフの画像データを生成したり、画面表示12Bのような稼働状況の分布状態を表す地図の画像データを生成する。
ステップS64では、車両情報管理サーバ10はステップS63におけるデータ処理の結果を、要求元のユーザ端末30に対して送信する。つまり、検索条件と一致する車両のデータD19の内容や、画面表示12A、12Bのような画像データを車両情報管理サーバ10が要求元のユーザ端末30に提供する。
<車載器の動作例>
各車載器(21、22)の動作例を図5(A)、図5(B)、図6(A)および図6(B)にそれぞれ示す。
<動作例(1)>
図5(A)に示した動作例について以下に説明する。
この動作例では、車載器21内の制御部(図示せず)は、車両のイグニッションがオフからオンに切り替わったことを検知した時に、ステップS31からS32に進む。そして、現在日時の情報を取得し、この現在日時をイグニッションがオンになった時刻を表すデータとして車両情報管理サーバ10に送信する。送信するデータには、送信元の車載器を特定するIDや、車両を特定するIDなどを含める。
また、車載器21がGPS受信機のように位置を検出する機能を搭載しており、且つ位置情報を送信することをユーザが許可している場合には、車載器21はステップS32で現在位置の情報を取得し、この位置情報も車両情報管理サーバ10に送信する。
車両情報管理サーバ10は、図5(A)の動作を実行する車載器21からデータを受信した場合には次のように処理する。該当する車両の車両情報D1に含まれるデータD18について、当日のイグニッションオン回数(初期状態では0回)に「1」を加算してこの内容を更新する。また、位置情報を受信した場合には、この位置情報も当日のデータD18として記憶装置11上に保存する。
したがって、車両情報管理サーバ10は毎日のイグニッションオン回数を把握することが可能になり、該当する車両の実働率を算出することが可能になる。また、各車両においてイグニッションがオンになった地点の位置に関する分布状況を示すデータを作成することも可能になる。
<動作例(2)>
図5(B)に示した動作例について以下に説明する。
この動作例では、車載器21内の制御部(図示せず)は、車両のイグニッションがオフからオンに切り替わったことを検知した時に、ステップS41からS42に進む。そして、現在日時の情報を取得し、この現在日時をイグニッションがオンになった時刻を表すデータとして車載器の内部で記憶する。また、車載器21がGPS受信機のように位置を検出する機能を搭載しており、且つ位置情報を送信することをユーザが許可している場合には、車載器21はステップS42で現在位置の情報を取得し、この位置情報も記憶する。
また、車載器21内の制御部は、車両のイグニッションがオンからオフに切り替わったことを検知した時に、ステップS43からS44に進む。そして、現在日時の情報を取得して、現在日時からS42で記憶したイグニッションオン時刻を減算することにより、イグニッションがオン状態になっていた時間の長さT1を算出する。この算出結果は、日付に対応付けて内部メモリ上に一時的に記憶する。
また、所定のデータ送信条件を満たした時には、ステップS45からS46に進み、車載器21内の制御部は、1日毎のイグニッションオン時間の長さT1を、日付の情報と共に車両情報管理サーバ10に送信する。送信するデータには、送信元の車載器を特定するIDや、車両を特定するIDなども含める。また可能であれば位置情報も送信する。
車両情報管理サーバ10は、図5(B)の動作を実行する車載器21からデータを受信した場合には次のように処理する。該当する車両の車両情報D1に含まれるデータD18について、受信データに付加された日付に対応する当日のイグニッションオン時間の長さとして受信データを記憶装置11に記憶する。また、位置情報を受信した場合には、この位置情報も当日のデータD18として記憶装置11上に保存する。
したがって、車両情報管理サーバ10は毎日のイグニッションオン時間の長さ(車両が動作している時間)を把握することが可能になり、該当する車両の稼働率を算出することが可能になる。また、各車両においてイグニッションがオンになった地点の位置に関する分布状況を示すデータを作成することも可能になる。
<動作例(3)>
図6(A)に示した動作例について以下に説明する。なお、図6(A)に示した動作例は、図5(B)の動作の変形例である。
この動作例では、車載器21内の制御部は、車両のイグニッションがオフからオンに切り替わったことを検知した時に、ステップS41からS42Bに進み、内部タイマによる時間計測を開始する。
また、車載器21内の制御部は、車両のイグニッションがオンからオフに切り替わったことを検知した時に、ステップS43からS44Bに進む。そして、内部タイマの時間計測値を取得し、イグニッションがオン状態になっていた時間の長さT1として内部メモリ上に一時的に記憶する。ここで記憶する情報には、日時の情報や位置情報も付加する。
また、所定のデータ送信条件を満たした時には、ステップS45からS46に進み、車載器21内の制御部は、1日毎のイグニッションオン時間の長さT1を、日付の情報と共に車両情報管理サーバ10に送信する。送信するデータには、送信元の車載器を特定するIDや、車両を特定するIDなども含める。また可能であれば位置情報も送信する。
上記以外の動作は、図5(B)の動作と同様である。したがって、図6(A)に示した動作例でも、車載器21は図5(B)の動作を行う場合と同様のデータを車両情報管理サーバ10に対して送信できる。
<動作例(4)>
図6(B)に示した動作例について以下に説明する。なお、図6(B)に示した動作例は、図5(B)の動作の変形例である。
この動作例では、車載器21内の制御部は、所定のデータ送信条件を満たした時には、ステップS45からS47に進む。そして、内部メモリに保持されている情報に基づき、自車両における1ヶ月の期間内の実働率、稼働率、イグニッションオン回数などを算出し、結果を記憶する。
また、次のステップS46Bでは、車載器21内の制御部は、S47で算出した実働率、稼働率、イグニッションオン回数などのデータを車両情報管理サーバ10に対して送信する。送信するデータには、送信元の車載器を特定するIDや、車両を特定するIDなども含める。また可能であれば位置情報も送信する。
車両情報管理サーバ10は、図6(B)の動作を実行する車載器21からデータを受信した場合には、既に実働率、稼働率、イグニッションオン回数などが算出済みであるので、これらの計算を省略し、そのまま車両情報D1のデータD19として保存することができる。
<管理システム100の利点>
上述の管理システム100を利用することにより、個別の車両の稼働状況などを追跡したり、様々な車両の動向を把握するために必要な情報を必要に応じて取得することが可能になる。このような情報は、例えば次のような用途で利用できる。
(1)自動車メーカの管理者は、多数の車両の動向を把握し、生産計画の変更に関する参考資料として利用できる。
(2)自動車ディーラーの管理者は、地域毎の車両の稼働状況から、車両の新規需要や販売台数の変化を予想して各販売店の販促活動に役立てたり、更に販売店の統合、進出地域の検討に役立てることができる。
(3)複数の車両を保有している運送業者等の企業内の管理者や、当該企業に対してアドバイスを与えるコンサルタント担当者は、各車両が効率的に利用されているかどうかを把握したり、新たな車両の追加、車両の削減、車両の種類の入れ替えなどを検討する際の参考資料として利用できる。
また、管理システム100は、特に用途毎、車種毎、業種毎、運搬品目の分類毎に、データ処理対象を絞り込み、これら区別して分析できるので、指定する検索条件を変更するだけで、様々なユーザが自分の目的に合わせて最適化されたデータを取得することが可能になる。
また、各車両の位置情報に基づいて、地域毎の違いを区別して動向の分析を行うことができる。したがって、例えば車両の実働率や稼働率が増加傾向にある地域について自動車ディーラーが販促活動を強化したり、新規に販売店を出店することが考えられる。また、車両の実働率や稼働率が減少傾向にある地域については、自動車ディーラーが複数の販売店を統合したり、販売員の人数を減らして経費を削減することが考えられる。
<変形の可能性>
なお、図1に示した管理システム100においては、各車載器21、22が取得したデータを無線通信機能を利用して車両情報管理サーバ10に送信しているが、無線通信は必ずしも必要ではない。例えば、車両用のデジタル運行記録計のように、収集したデータを着脱自在なメモリーカードなどの記録媒体に記録する車載器を利用する場合には、データを記録した記録媒体を持ち運ぶことにより、車載器21から車両情報管理サーバ10にデータを転送することができる。
ここで、上述した本発明に係る管理装置、管理システムおよび車両情報提供方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 通信回線に接続される通信部(車両情報管理サーバ10)と、
各種演算を実行する演算部(車両情報管理サーバ10)と、
各種データが保存される記録部(記憶装置11)と、
を備え、
前記演算部は、車両に搭載される車載器(21、22)にて記録された運行記録情報のうちの、該車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報(D18)に基づき、該車両が運用されている度合(D19)を算出し(S63)、
前記記録部には、前記演算部によって算出された前記度合が、前記車両毎に保存され、
前記通信部は、動作モードまたは所定の管理者から入力される検索指示に基づいて車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を送信する(S64)、
管理装置。
[2] 上記[1]に記載の管理装置であって、
前記記録部は、前記各車両の種類(D11、D12)、および前記各車両のユーザに対応付けられた分類(D14)の少なくとも一方を含む車両情報(D1)を保持し、
前記通信部は、複数の前記車両毎に前記記録部に保存された前記度合のうち、前記車両情報が前記検索指示の条件に該当する車両の前記度合を送信する(S64)、
管理装置。
[3] 上記[1]または[2]に記載の管理装置であって、
前記演算部は、算出された前記度合に基づき、人間によって前記度合が把握可能な画像データを生成し(S14、S16)、
前記通信部は、前記画像データを送信する(S64)、
管理装置。
[4] 車両の運行に際して運行管理の対象となる現象を検知する検知部と、通信回線に接続される通信部と、各種演算を実行する演算部とを含む車載器(21、22)と、複数の車両の各々に搭載される前記車載器から送信された情報を収集して管理する管理装置(10)とを有する管理システム(100)であって、
前記管理装置上に、演算部と、記録部(11)と、通信部とを備え、
前記車載器上の前記演算部、および前記管理装置上の前記演算部の少なくとも一方が、前記車載器にて記録された運行記録情報のうちの、車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、前記車両が運用されている度合を算出し(S63、S47)、
前記管理装置上の前記記録部は、算出された前記度合を、前記車両毎に保存し、
前記管理装置上の前記通信部は、動作モードまたは所定の管理者から入力される検索指示に基づいて車両を特定し(S12、S13、S17、S18、S52〜S60)、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を前記管理者の端末に対して送信する、
管理システム。
[5] 複数の車両の各々に搭載される車載器にて記録された運行記録情報のうちの、車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報(D18)を所定の管理装置(10)で収集し、
前記運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、運用されている度合(D19)を車両毎に算出し(S63)、
算出された前記度合を車両毎に所定の記録部(11)に保存し、
所定の管理者から入力される検索指示の要求に従い、車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を所定の通信部を経由して送信する、
車両情報提供方法。
10 車両情報管理サーバ
11 記憶装置
12A,12B 画面表示
21,22 車載器
30 ユーザ端末
40 通信ネットワーク
100 管理システム
D1 車両情報
D10,D11,D12,D13,D14,D15 データ
D16,D17,D18,D19 データ

Claims (5)

  1. 通信回線に接続される通信部と、
    各種演算を実行する演算部と、
    各種データが保存される記録部と、
    を備え、
    前記演算部は、車両に搭載される車載器にて記録された運行記録情報のうちの、該車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、該車両が運用されている度合を算出し、
    前記記録部には、前記演算部によって算出された前記度合が、前記車両毎に保存され、
    前記通信部は、複数の前記車両のうち処理対象となる車両の範囲が異なる複数の動作モードを有し、アクセスする管理者のユーザIDに基づいて前記複数の動作モードの中から前記動作モードを特定し、前記特定された動作モードに対応する前記処理対象となる車両の範囲から、前記管理者から入力される検索指示に基づいて車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を送信
    前記通信部は、前記動作モードとして、メーカモードとディーラモードとを備え、前記メーカモードを特定した場合には、前記記録部に登録されている全ての車両を前記処理対象とし、前記ディーラモードを特定した場合には、前記ディーラの販売店が存在する地区のエリアを選択する入力を受け付け、前記管理者の入力により選択されたエリア内の車両を前記処理対象とする、
    管理装置。
  2. 請求項1に記載の管理装置であって、
    前記記録部は、前記各車両の種類、および前記各車両のユーザに対応付けられた分類の少なくとも一方を含む車両情報を保持し、
    前記通信部は、複数の前記車両毎に前記記録部に保存された前記度合のうち、前記車両情報が前記検索指示の条件に該当する車両の前記度合を送信する、
    管理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の管理装置であって、
    前記演算部は、算出された前記度合に基づき、人間によって前記度合が把握可能な画像データを生成し、
    前記通信部は、前記画像データを送信する、
    管理装置。
  4. 車両の運行に際して運行管理の対象となる現象を検知する検知部と、通信回線に接続される通信部と、各種演算を実行する演算部とを含む車載器と、複数の車両の各々に搭載される前記車載器から送信された情報を収集して管理する管理装置とを有する管理システムであって、
    前記管理装置上に、演算部と、記録部と、通信部とを備え、
    前記車載器上の前記演算部、および前記管理装置上の前記演算部の少なくとも一方が、前記車載器にて記録された運行記録情報のうちの、車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、前記車両が運用されている度合を算出し、
    前記管理装置上の前記記録部は、算出された前記度合を、前記車両毎に保存し、
    前記管理装置上の前記通信部は、複数の前記車両のうち処理対象となる車両の範囲が異なる複数の動作モードを有し、アクセスする管理者のユーザIDに基づいて前記複数の動作モードの中から前記動作モードを特定し、前記特定された動作モードに対応する前記処理対象となる車両の範囲から、前記管理者から入力される検索指示に基づいて車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を前記管理者の端末に対して送信
    前記管理装置上の前記通信部は、前記動作モードとして、メーカモードとディーラモードとを備え、前記メーカモードを特定した場合には、前記記録部に登録されている全ての車両を前記処理対象とし、前記ディーラモードを特定した場合には、前記ディーラの販売店が存在する地区のエリアを選択する入力を受け付け、前記管理者の入力により選択されたエリア内の車両を前記処理対象とする、
    管理システム。
  5. 複数の車両の各々に搭載される車載器にて記録された運行記録情報のうちの、車両が運行している運行時間もしくは運行回数を示す情報を所定の管理装置で収集し、
    前記運行時間もしくは運行回数を示す情報に基づき、運用されている度合を車両毎に算出し、
    算出された前記度合を車両毎に所定の記録部に保存し、
    複数の前記車両のうち処理対象となる車両の範囲が異なる複数の動作モードの中から、アクセスする管理者のユーザIDに基づいて前記動作モードを特定し、前記特定された動作モードに対応する前記処理対象となる車両の範囲から、前記管理者から入力される検索指示の要求に従い、車両を特定し、特定した前記車両について、前記記録部に保存された前記度合を所定の通信部を経由して送信
    前記動作モードとして、メーカモードとディーラモードとを備え、前記メーカモードを特定した場合には、前記記録部に登録されている全ての車両を前記処理対象とし、前記ディーラモードを特定した場合には、前記ディーラの販売店が存在する地区のエリアを選択する入力を受け付け、前記管理者の入力により選択されたエリア内の車両を前記処理対象とする、
    車両情報提供方法。
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