JP6463020B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(以下「MRI」と記す)装置に関する。
MRI装置は、被検体特に人体の組織を構成する原子の原子核スピンが発生するNMR信号を計測し、例えばその頭部あるいは腹部、四肢等の形態や機能を、2次元的に或いは3次元的に画像化する装置である。MRI画像の撮像においては、NMR信号には、傾斜磁場によって異なる位相エンコードや周波数エンコードが付与され、時系列データとして計測される。計測されたNMR信号は、2次元又は3次元フーリエ変換されることにより画像に再構成される。
被検体に対して病気の治療のために、ペースメーカやステントあるいはその他色々な植込み型デバイス(Implanted Medical Device:IMDと以下記す)が使用される場合がある。例えばIMDの一つであるペースメーカを例に挙げると、従来のペースメーカは磁場の影響が大きく、このためペースメーカの装着者に対するMRI検査は禁忌であった。しかし近年条件付きでMRI検査が可能となるペースメーカが開発され、実際に使用されている。またMRI対応の植込み型デバイスの装着者のためのMRI検査の施設基準が策定されている。ペースメーカ以外の植込み型デバイスに関しても同様の状況と考えることができ、例えばステントに関しても、MRI検査が可能となる製品が開発されつつある。
ペースメーカを装着した患者のMRI撮像に関する技術が特許文献1に記載されている。
特開2011−83609号公報
以前はIMDを装着している被検体のMRI検査が禁忌であった。しかし条件付きでMRI検査が可能なIMDが開発されつつある。IMDの装着者に対してMRI検査を行う場合には、安全に十分配慮することが必要であり、そのためにMRI検査においては厳しい実施条件を策定し、実施条件に沿って検査を行うことが必要である。仮に人的なミスが発生したとすると、大事故に繋がる恐れがある。このため装置の利用者側において検査方法の検討など、安全性を維持するための検討が色々なされることが望ましい。また装置の利用者側からの検討だけでなく、装置側からも安全性を高める工夫が必要である。
本発明の目的は、IMDの装着者のMRI検査における安全性の向上を図ることができるMRI装置あるいはその制御方法を提供することである。
前記課題を解決する発明は、静磁場を発生させる静磁場発生手段と、前記静磁場に重畳して傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発生手段と、被検体へ照射する高周波磁場を発生する高周波コイルと、前記被検体からのNMR信号を検出するNMR信号受信部と、前記検出されたNMR信号に基づく画像を生成する画像処理部と、制御を行うための制御部と、検査画面を含む情報を表示する表示装置と、を備え、前記制御部は、前記被検体が植込み型デバイスの装着者であると判断すると前記検査画面に植込み型デバイスの装着者の検査であることを表す情報を表示し、さらに撮像のために入力されたパラメータが前記被検体に装着された前記植込み型デバイスに基づく撮像条件を満たすかどうかを判断し、前記撮像条件を満たさない場合に前記入力されたパラメータが前記撮像条件を満たさないことを前記表示装置に表示する、ことを特徴とする。
本発明によれば、IMDの装着者に対するMRI検査における安全性の向上を図ることができるMRI装置を得ることができる。
本発明が適用されたMRI装置の一実施例の全体構成の概要を示すブロック図である。 図1に記載のMRI装置100による検査手順の概要を示すフローチャートである。 被検者の登録を行う操作のための登録画面の一例を説明する説明図である。 被検者の登録を行う操作のための登録画面の他の例を説明する説明図である。 データベースの一例を説明する説明図である。 MRI検査の運用基準の順守の確認を行う確認画面の一例を説明する説明図である。 検査画面に表示したIMD装着を喚起する表示の一例を説明する説明図である。 検査条件を満たすパラメータの表示例を示す説明図である。 図2に示すフローチャートのステップS10の詳細手順を示すフローチャートである。 被検者登録を行う登録画面の一例を説明する説明図である。 図2に示すフローチャートのステップS60の詳細手順を示すフローチャートである。 MRI検査の終了に伴う確認事項の表示の一例を説明する説明図である。 MRI画像に重ねて表示されたIMD情報に基づくマークの表示位置を移動するためのフローチャートである。 MRI画像に付与されたIMD情報に基づく詳細情報を表示のためのフローチャートである。
本発明が適用されたMRI装置の一実施形態(以下実施例と記す)を、図面を使用して以下説明する。なお、実施例を説明するための図面において、略同一の作用をなす構成、あるいは略同一の作用をなす手順には同一符号を付し、その繰り返しの説明の全てあるいは一部を省略する場合がある。同一符号を付した構成あるいは手順は略同様の効果を奏する。また本明細書においては、演算の用語は、単に四則計算処理を行うだけでなく、関数を使用して希望するデータを得る処理、あるいは予め記憶されているデータのテーブルからパラメータに基づく検索などの処理により希望するデータを得る手法なども含めた概念で使用する。
また以下で説明する実施例は、色々な作用を為し色々な課題を解決し、また色々に効果を奏する。以下の実施例により解決される課題は、上述の発明が解決しようとする課題の欄に記載した内容に止まるものではなく、それ以外のいろいろな課題を解決することができる。従って以下に記載の実施例は、上述した発明の効果の欄に記載した内容に止まるものではなく、それ以外の効果についても奏することができる。
1.MRI装置100の全体構成の説明
図1は、本発明が適用されたMRI装置の一実施例の全体構成の概要を示すブロック図である。MRI装置100は、NMR現象を利用して被検体11の断層画像あるいは立体画像を含む2次元や3次元の色々な画像を得るための装置であり、被検体11に対して計測空間を生成するための磁場を発生する磁場発生部20が設けられている。磁場発生部20は静磁場発生部22と傾斜磁場発生部30を有しており、傾斜磁場発生部30は傾斜磁場を発生するための電流を供給する傾斜磁場電源32と供給された電流に基づいて傾斜磁場を発生するための傾斜磁場コイル34を備えている。傾斜磁場コイル34はさらに図示しないX軸傾斜磁場コイルやY軸傾斜磁場コイルやZ軸傾斜磁場コイルを有し、これらにそれぞれ電流を供給するために傾斜磁場電源32は図示しないX軸傾斜磁場電源やY軸傾斜磁場電源やZ軸傾斜磁場電源を有している。
MRI装置100は、さらに撮像動作などのためにNMR現象を起こさせるための制御やNMR現象に基づいて発生したNMR信号を検出するための制御を行うシーケンサ12と、シーケンサ12の信号に基づいて高周波パルス(Radio Frequency Pulse:以下RFパルスと記す)を発生するRFパルス送信部40と、NMR信号を受信するためのNMR信号受信部50と、中央処理装置(以下、CPUと記す)14を有しMRI画像を生成する処理やMRI装置100における色々な制御を行う処理部60と、を備えている。MRI装置100にはさらに、被検体11を載置して計測空間に対して所定の位置関係に被検体11を移動するための天板82を備えた寝台80が設けられている。
処理部60は、上述したCPU14や外部記憶装置61、入出力装置90、通信部70を有している。外部記憶装置61は以下で説明するデータベース610(図5)を有しており、データベース610はIMDに関する色々な情報を記憶しているあるいは記憶する機能を備えている。MRI装置100は外部のシステム、例えばIMDに関する色々な情報を提供するデータセンタ74が有するシステムあるいはMRI装置100のユーザが有するユーザシステム72、と情報の送受信を行うための通信部70を備えている。以下で説明する操作により、例えばIMDに関する必要な情報をデータセンタ74から受け取り外部記憶装置61が有するデータベース610に記憶することができる。
シーケンサ12から、傾斜磁場電源32が有するX軸傾斜磁場電源やY軸傾斜磁場電源やZ軸傾斜磁場電源へ、上述した傾斜磁場である傾斜磁場パルスを発生するための目標電流値指令がそれぞれ送られる。これによりX軸傾斜磁場コイルやY軸傾斜磁場コイルやZ軸傾斜磁場コイルはそれぞれ傾斜磁場パルスを発生する。これらX軸傾斜磁場コイルやY軸傾斜磁場コイルやZ軸傾斜磁場コイルは、撮像断面に直交する方向にスライス方向傾斜磁場パルスGsを発生して被検体11に対するスライス面を設定する、あるいはそのスライス面に直交して且つ互いに直交する残りの2つの方向に位相エンコード方向傾斜磁場パルスGpを発生する、あるいは周波数エンコード方向傾斜磁場パルスGfを発生する作用をする。この結果、照射コイル48が発生するRFパルスに基づき被検体11が発生するNMR信号にそれぞれの方向の位置情報をエンコードすることが可能となり、エンコードされた位置情報に基づき、受信したNMR信号からMRI画像を生成することが可能となる。
シーケンサ12は、設定された撮像条件で定まるシーケンスに従って傾斜磁場電源32やRFパルス送信部40を繰り返し制御し、前記シーケンスに従って高周波磁場パルスであるRFパルスと傾斜磁場パルスが繰り返し発生し、これらが被検体11に印加される。さらにシーケンサ12は、被検体11の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令をNMR信号受信部50へも送り、NMR信号受信部50は被検体11が発生するNMR信号を受信して信号処理し、画像の生成などを行うためにディジタルデータとして処理部60に送信する。なお、MRI装置100の全体の動作は、CPU14を備えた処理部60によって制御され、シーケンサ12は処理部60からの指令に従って動作する。以下でも触れるが、処理部60が有するCPU14はMRI装置100全体の撮像動作を含むもろもろの処理を制御する制御部として動作し、さらに受信コイル52により受信されたNMR信号に基づき、指示された画像を生成する画像処理部として動作する。
RFパルス送信部40は高周波発振器42と変調器44と高周波増幅器46と照射コイル48を有している。高周波発振器44から出力されたRFパルスは、シーケンサ12からの指令によるタイミングで変調器44により振幅変調され、振幅変調されたRFパルスは高周波増幅器46により増幅され、被検体11に近接して配置された照射コイル48に供給することにより、照射コイル48から被検体11が載置された計測空間にRFパルスを照射する。RFパルスの照射に従い被検体11の生体組織を構成する原子がNMR信号を発生する。
NMR信号受信部50は、NMR信号を受信するための受信コイル52と、受信した高周波信号を増幅する信号増幅器54と、直交位相検波器56と、A/D変換器58を有する。RFパルス送信部40の照射コイル48から照射された電磁波によって被検体11が発生するNMR信号が、被検体11に近接して配置された受信コイル52によって検出され、信号増幅器54によって増幅される。増幅されたNMR信号は、シーケンサ12からの指令によるタイミングで直交位相検波器56により直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器58によってディジタル信号に変換され、画像生成機能を有する処理部60に送られる。
処理部60は、MRI装置100の全体に関わる制御や、撮像に基づく画像の生成を含む各種データ処理、処理結果の表示、画像を含む各種データなどの保存、各種入力に関する処理や入力操作のサポート、IMDに関する安全性の確認処理、他のシステムとの情報の送受信処理例えば通信部70を介してのIMDに関する情報の取り込み、さらにIMDを装着した被検体11の検査条件やデータの管理、等を行う。
処理部60は色々な装置を備えているが代表的な装置を挙げると、外部記憶装置61や内部メモリ66、入出力装置90、通信部70を有している。外部記憶装置61は光ディスク62や磁気ディスク64、などを備え、データベース610を含む必要な情報を記憶する。入出力装置90は、液晶あるいはCRT等を備えるディスプレイ98やプリンタ99を有する出力装置96や、ポインティングデバイス92やキーボード94や図示を省略するがディスプレイ98に設けられたタッチパネルを備える入力装置91、などを有する。
例えば入出力装置90から入力された撮像条件が、安全基準を含めた色々な基準を満足するかどうかが、処理部60によって判断され、安全基準を含めた色々な基準を満足する場合に入力された撮像条件が設定される。設定された撮像条件に従ってシーケンサ12から傾斜磁場電源32や変調器44へ制御信号が送られ、照射コイル48から照射されたRFパルスに従って被検体11からNMR信号が出力されると、受信コイル52はNMR信号を受信し、信号増幅器54や直交位相検波器56、A/D変換器58の動作により、NMR信号受信部50から画像に関するデータがCPU14に入力される。CPU14は画像処理部として機能し、入力された画像に関するデータの信号処理や画像の生成等の処理を実行し、その結果である被検体11の断層画像等の画像をディスプレイ98に表示する処理を行う。またCPU14は制御部として機能し、必要に応じ外部記憶装置61の光ディスク62あるいは磁気ディスク64等に必要なデータを設定に従ってあるいは操作者の指示に従って記録する。
前記被検体11の画像の撮像に関して、撮像条件やデータの処理条件、撮像動作の処理は、ディスプレイ98に設けられた図示しないタッチパネルを含む入力装置91の操作により行われる。また撮像条件やデータの処理条件を定めるための基準の一部は、通信部70を介して入力され、光ディスク62や磁気ディスク64、内部メモリ66に記憶される。入力装置91の操作において、操作者はディスプレイ98の表示内容を見ながらインタラクティブにMRI装置の各種処理を制御することができる。またディスプレイ98には操作を助ける情報が状態に合わせて表示され、ディスプレイ98に表示された内容に基づいて指示を入力することにより、操作が行われる。このように動作状態に合わせた表示が行われ、表示に合わせた入力が行われることにより、誤操作の低減や誤操作の検知が容易となる。
図1ではガントリの構成やガントリに設けられた入出力装置の記載を省略しているが、ガントリにも入出力装置90に示すようなあるいは入出力装置90より簡素化された入出力装置が設けられており、CPU14の処理に基づき操作者による入出力処理が可能である。
2.MRI検査手順の説明
2.1 被検者情報やIMD情報の入力操作の説明
図2は図1に記載のMRI装置100による検査手順の概要を示すフローチャートであり、処理部60の制御部として動作するCPU14により実行されるフローチャートである。図2を用いてMRI装置100の検査手順の概要を先ず説明し、その後より具体的に手順や処理部60の処理動作を説明する。ステップS10で被検体11である被検者の氏名や被検者に割り当てられたIDを入力する。これらの入力は以下で説明する如く、既に病院などのMRI装置100の利用者の施設に設けられている管理システムあるいは被検者に対して発行されている被検者カードに登録されているデータを利用して入力しても良いし、操作者などにより新たに入力しても良い。図3はステップS10の操作を行うための登録画面212の一例であり、登録画面212はCPU14の動作により出力装置96のディスプレイ98に表示される。操作者は被検者を特定する被検者特定項目222の入力を行い、被検者にIMDが装着されている場合には、IMDの装着を登録するためのIMD項目224の入力を行う。
図3の事例は、被検者がIMDとしてペースメーカを装着している場合でありIMD項目224においてMRI対応のペースメーカの装着が選択されている。操作者は、例えば装着しているペースメーカがMRI対応であることを確認してMRI対応のペースメーカが装着されていることを表す入力を行う。図3に示す操作は一例であり、IMDの具体例であるペースメーカの型式などを具体的に直接入力しても良いし、あるいは既に記憶されている情報を利用して、記憶されている情報から必要な情報を取り込むことにより、入力しても良い。
IMDとしてペースメーカの型式などが具体的に入力されると、さらに具体的な確認処理を行うことができる。図5は外部記憶装置61に記憶されているIMDに関するデータベース610の一例であり、IMDの一例であるペースメーカやステント、その他に関する詳細なデータを記憶している。図3に示すIMD項目224の入力操作に伴って更に具体的なペースメーカやステント等の情報が入力された場合に、この情報に基づいてデータベース610を利用することにより、装着されているペースメーカがMRI対応であるかどうかや、さらに具体的なMRI検査条件をデータベース610から読み出すことができ、これらの情報に基づいて自動的にあるいは操作者の確認行為によりMRI対応の確認を行うことができる。これによりさらに安全性が向上する。またその後に行われるMRI検査の条件設定にもデータベース610から得られた情報を利用することが可能となる。
IMDとしては、上述したペースメーカやステントの他に、脳動脈瘤クリップ、下大静脈(IVC)フィルタ、骨接合プレート、骨接合ワイヤー、人工骨頭、人工関節、義歯、等がある。これらも同様に扱うことができる。また、安全性の上で確認すべきものとして、事故などにより体内に入り込んだ金属片や入れ墨などがある。安全性向上の観点からこれらについても確認項目として図5に記載のデータベース610に記憶しておき、必要に応じ図3や図4に示すように表示することが望ましい。
IMDにはペースメーカの他に色々な物があり、MRI検査に対応したIMDの種類は今後更に増加すると思われる。図4ではIMDの具体的な種類を特定するためのIMD項目226を有し、被検体11が複数のIMDを装着している場合にも簡単に入力できる登録画面212の例である。IMD項目226に記載されるIMDの種類は図5に記載のデータベース610にリンクしている。データベース610が修正されるとIMD項目226も修正される。カーソル214で該当するIMDの種類を選択することにより、IMDの装着を入力することができ、さらに図示していないがIMDの種類の入力に基づきその具体的な型式やメーカなどの詳細情報の登録画面が表示され、これらの情報が簡単に入力可能となる。
2.2 MRI検査の運用条件の合否確認の説明
図2のステップS20は、IMDが装着された被検者のMRI検査に伴う運用基準の確認を行う手順であり、MRI検査の運用条件の合否を確認する手順である。操作者が行う検査上の注意確認だけでなく、IMDが装着された被検者のMRI検査を行う場合には安全面で十分な対応を図ることが必要であり、国などの基準や国際基準、場合によっては病院などの利用団体の基準などを順守し、より安全にMRI検査を行うことが重要である。ステップS20では、国などや国際基準さらには病院などのMRI装置100の利用団体の基準に基づき定められた順守すべき運用基準が入出力装置90のディスプレイ98に表示される。前記運用基準に基づく確認項目の一例を図6に示す。図6に示す確認画面232はコメント欄233と確認項目234の表示欄235と許可マーク236の表示欄237を有している。確認項目234に表示される内容は、例えば国などの基準や国際基準さらには病院などの利用団体の運用基準に基づいて作られ、図5に記載のデータベース610に記憶されていて、ステップS20で前記記憶された内容が読み出されて表示される。
図5に記載のデータベース610は、上述したようにデータベースの一例であり、IMDが埋め込まれた被検体11をMRI検査するためのIMDに対応したMRIの撮像パラメータの設定基準を含む検査条件612や国などや国際基準に基づく運用基準622、さらに病院などの利用団体の基準に基づいて作られた利用者運用基準632、等を含むデータで構成されている。この例ではIMDの設定基準を含む検査条件612としてペースメーカ用設定基準614とステント用設定基準616を備えている。被検体11に埋め込まれたペースメーカあるいはステントを特定することにより、対応する設定基準を含む検査条件612あるいはペースメーカ用設定基準614から該当する設定基準を読み出すことができる。読み出した設定基準を用いてこの読み出した設定基準を順守する撮像パラメータを設定することが可能となる。
ステップS20で、例えば図6に示す運用基準が順守されているとの確認を、例えば確認項目234のそれぞれに対してチェックマークを入力するなどにより行うと、確認済みを表す許可マーク236が表示される。なお安全性の観点から、許可マーク236の表示に基づいて次のステップS30である検査開始手順に進むことができるようにしても良い。許可マーク236は運用基準を順守するための確認項目234の確認が終了したことを条件として表示されるので、このようにすることにより、より厳格に運用基準が順守されることとなる。
2.3 IMD装着の表示についての説明
図6に示す運用基準に関する確認がステップS20で行われると、MRI検査のための手順である図2に記載のステップS30に実行が移る。ステップS30からの手順は、ステップS10で入力されたIMDの装着情報に基づいて進行する。ステップS40では一例である図7に記載の検査画面270に基づいてMRI検査用パラメータが設定される。一例である図7に記載の検査画面270は被検者情報表示領域252やMRI画像を表示する画像表示領域262、パラメータ領域272を有している。被検体11である被検者がIMDを装着しているとの情報に基づき、検査画面270にIMD装着を表す表示が行われる。
図7の例では、IMDとしてペースメーカが装着していることを示すペースメーカマーク254が被検者情報表示領域252に表示される。IMDが装着されていることが一目でわかることが重要であり、その一例としてペースメーカマーク254が表示される。この例では一目で装着されているIMDの種類を知ることができる。このようにIMDの装着が常時分かるように、ディスプレイ98にIMDの装着を表す表示を行うことが重要である。また本実施例のようにIMDの種類が分かる表示を行うことにより、安全性や利便性の点などで優れている。またIMDの型式や製造メーカ名も必要に応じ表示してもよい。常時表示することにより、操作者の勘違いなどを低減できる。また専用のマークなどを利用して表示することにより、表示領域を小さくでき、表示画面の利用効率を向上することができる。また視覚的に注意を喚起する方法としてマークの表示は大変優れているが、他の方法として画像の背景色を変えるようにしても良い。
図7には、以下で説明する図2に記載のステップS70が実行された場合に撮像されるMRI画像263からMRI画像266が、画像表示領域262に表示されている状態を示す。もちろんステップS70が実行されて初めてMRI画像263からMRI画像266が画像表示領域262に表示されるのであってそれ以前のステップS10から処理部60の状態では、画像表示領域262にはMRI画像の表示が無く、例えば空欄の状態である。後述するステップS70の実行によりMRI画像263からMRI画像266が撮像されると、被検体11にIMDが装着されている場合には、IMD装着者の画像であることが簡単に判断できるように、MRI画像に重ねてIMD装着者の画像を表す情報が表示される。
MRI画像に重ねて表示されたIMD装着者の画像であることを表す情報としては、例えばIMDの装着を意味するアイコンであったり、装着されているIMDの種類であったり、IMDの商品名やその型式であったり、その他、IMD装着が連想できる内容を表すものである。撮像されたMRI画像に対してIMDに関する前記情報を埋め込むと、すなわちIMD装着に関する画像情報をMRI画像と一体として取り扱う状態とすると、あるいはリンクが取れる状態とすると、撮像されたあるいは記憶されていた前記MRI画像を表示する度にMRI画像に加えてIMD装着に関する情報を表示することができる。図7に示した例では、以下に記載のステップS70の実行か行われたと仮定した場合に画像表示領域262に表示されるMRI画像263やMRI画像264、MRI画像265、MRI画像266を記載している。MRI画像263からMRI画像266にはIMDとしてペースメーカを装着していることを表すペースメーカマーク254が表示されている。
ペースメーカマーク254などのIMDに関する情報の表示位置がMRI画像と重なり、読影の障害となる場合には、ペースメーカマーク254などの表示位置をポインティングデバイスの操作により、障害とならない位置へ移動することができる。例えば右下に表示されたペースメーカマーク254を左下へ移動することができる。この場合次に同じ画像を表示すると、最後に移動した位置にIMDに関する情報であるペースメーカマーク254が表示される。またIMDに関する情報であるペースメーカマーク254をクリックするなどIMDに関する情報を選択する操作を行うと、IMDに関する情報のさらに具体的な情報が表示される。例えば型式などを含むIMDに関する詳細情報および注意書などのコメントが付いていれば合わせて表示することができる。
被検体11に装着されたIMDが原因でMRI撮像において画質の劣化が起き易く、またアーチファクトが発生し易い。MRI画像263からMRI画像266などの撮像されたMRI画像を見たときにIMD装着者の画像であることが簡単にしかも確実に認識できれば、上記画像劣化やアーチファクトの発生が仮にあったとしても、いろいろな対応を取り易くなる。また画像診断のための読影時間の短縮につながる。さらにまた誤診の防止にも役立つ。
2.4 撮像パラメータの設定と撮像パラメータ候補の表示についての説明
ステップS50で撮像パラメータの入力の手順が実行されると、入力情報などに基づきパラメータ表示領域272に入力されたパラメータあるいは入力されたパラメータに基づいて定められた撮像のためのパラメータが図8に示す検査画面270に表示される。図8は入力された撮像パラメータや以下で説明する撮像パラメータの候補を表示する検査画面270の一例を示す。なお撮像パラメータの候補はステップS60の実行により表示される。
図8に示す撮像パラメータの候補を演算するために、図5に記載の設定基準を含む検査条件612のデータが使用される。被検体11に装着されているIMDに対して順守しなければならない条件が設定基準を含む検査条件612から読み出され、読み出された条件に従い撮像パラメータが演算され、図8に記載のパラメータ候補274として表示される。従って表示されたパラメータ候補274から撮像パラメータを選択することにより、被検体11に装着されたIMDに対応する基準を順守するパラメータが設定される。ステップS270で、設定された条件に従いMRIの撮像が実行される。
上述の図2から図8を用いた実施例の説明では、図1に記載の入出力装置90が有するディスプレイ98が使用され、ディスプレイ98の表示面に表示されるとして説明した。しかし操作に使用する入出力手段は入出力装置90のディスプレイ98に限る必要が無く、図示していないが、MRIのガントリに設けられている表示手段に表示、あるいはガントリとディスプレイ98の両方に表示しても良い。また入力もガントリの入力手段から行うようにしても良い。これらの処理は処理部として動作するCPU14の実行動作により行われ、入力手段や表示手段が違っていても基本的な動作内容は同じである。
なお図8では、被検体11に装着されたIMDに基づく撮像条件を満足するようにしてパラメータ候補274の演算が行われ、図8に記載のように表示される。表示されたパラメータ候補274から撮像条件を選択することにより、装着されたIMDの撮像条件を満足するパラメータを設定することができる。パラメータ候補274に基づく撮像パラメータの演算や選択手順については以下で詳述する。
3.被検体11の登録手順の説明
図9は図2で説明したステップS10の詳細手順の一例であり、制御部として動作するCPU14によって実行される。操作者がMRI検査を行う上で求められる全ての情報を入力することはたいへん手間の掛かる作業であり、また入力ミスが発生し易い。このため被検体11の色々な情報を保持する診察用あるいは入院用のカードを使用し、カードから必要な情報を取り込むようにしても良い。あるいは病院などの利用団体の管理システムに保持されているデータを検索することにより、必要なデータを入力しても良い。さらにまた記憶されている情報を利用する場合には、記憶されている各情報間、あるいは入力された情報と既に記憶されていた情報間、の突合せを行うことも有効である。IMDの型式などの突合せを行うことで、仮に既に記憶されていた情報にミスがあったとしても、前記ミスを見つけられる可能性が出てくる。従って病院などの利用者が有するシステムが保持するデータをできるだけ多く利用することが望ましい。
ステップS100から始まる図9に記載の手順が実行されると、ステップS102で被検体11に関するデータの入力が行われる。先に説明した如く操作者により被検体11に関するデータの入力が操作者により行われても良いが、作業性を向上するために、また入力ミスを低減する意味から、既に入力されているデータを利用することが好ましい。またステップS102での入力のために被検体11の個人の診察カードなどのカードやシステムに登録されている電子カルテなどのデータを利用することが好ましい。
ステップS104で必要な情報が入手されたかどうか、例えばIMDの装着に関して、装着の有無を表す情報が入力されたかどうかがチェックされる。IMDの装着に関する情報が無い場合に、IMDが装着されていないと判断してよいかどうかの確認およびその入力が必要となる。IMDの装着に関する明確な確認が取れない場合、あるいはその他に関する項目が不足している場合に、一例を図10に示すごとく、ステップS106で入力不足項目228が表示され、入力不足項目228をどのようにして入力するかを特定する入力手段特定画面227が表示される。操作者による入力やカードによる入力が選ばれると操作者は入力のために情報を打ち込んだり、カードをリーダに挿入したりすることが必要となる。またシステムによる入力が選択されると、MRI装置100の通信部70がユーザシステム72に接続され、ユーザシステム72から必要なデータが検索されて取り込まれ、例えば内部メモリ66に保持される。このようにして操作者による入力やカードによる入力、ユーザシステム72を利用した入力により、必要な情報が取り込まれる。
ステップS104の実行後、ステップS122で入力された情報に基づき被検体11にIMDが装着されているかどうかが判断される。もしIMDが装着されていないと判断された場合には、ステップS124でIMDが考慮されない通常のMRI検査が行われ、検査の完了に基づき、MRI検査手順が終了する。一方IMDが被検体11に装着されている場合には、IMDがMRI対応かどうかを確認することが必要である。この判断を誤ると重大な事故に繋がる。このためIMDの型式などから正確に確認することが好ましい。本実施例では、被検体11に装着されたIMDに関する情報がデータベース610に保持しているかどうかを、ステップS132で判断する。被検体11に装着されているIMDに関する情報がデータベース610に無い場合には、該IMDがMRI対応かどうかの判断ができない。カード情報などにMRI対応の有無が含まれていれば、利用することが可能となる。しかし好ましくはIMDを特定する情報に基づき、図5に記載の設定基準を含む検査条件612から対応するIMDの情報を読出し、MRI対応の有無を確認することが好ましい。もし情報がデータベース610に存在しない場合には、外部のシステムから該当する情報を取り込むことが好ましい。ステップS132で被検体11に装着されたIMDに関する情報が、データベース610に存在するかどうかを判断し、データベース610に存在しない場合には、ステップS142で外部のデータセンタ74に通信部70を介して接続し、図5に記載のごとく、データセンタ74から必要なデータを入手する。これによりMRI対応かどうかの判断に必要な情報を得ることができる。
ステップS133で被検体11が装着しているIMDがMRI対応かどうかの判断を行うためにデータベース610から該当するIMDの情報を検索し、ステップS134でIMDがMRI対応かどうかの判断を行う。もしIMDがMRI対応でない場合には、ステップS134でMRI対応でないことが判断され、ステップS136でMRI検査が行えない内容を表す表示がなされ、検査フローチャートを終了する。このようにMRI装置100のCPU14が装着されているIMDに関する詳細情報をデータベースから読み出して確認することにより、MRI対応でないIMDを装着した被検体11に対して誤ってMRI検査が行われるのを防止することができ、安全性をより向上することができる。なおステップS134で被検体11に装着されたIMDがMRI対応であることが確認されると、上述したステップS20が制御部として動作するCPU14により実行される。
4.IMD情報を利用した撮像パラメータの設定の説明
図11にIMDに関するデータベース610を利用した撮像パラメータの設定を行うためのフローチャートを示す。このフローチャートは図2に記載の特にステップS60の一例を示す詳細フローチャートであり、制御部として動作するCPU14により実行される。図11のステップS50は図2のステップS50で説明済であるが、ステップS50で被検体11のMRI画像を撮像するための撮像パラメータを入力する。ステップS60を構成するステップS202で、ステップS50で入力された撮像パラメータが守らなければならない基準を満たしているかどうかをチェックする。データベース610の検査条件612から該当するIMDの検査条件が検索され、検索された条件を満たすかどうかがステップS202で判断される。
検査条件612からの該当するIMDの条件の検索は、例えば図9に記載のステップ133で行われ、入力された撮像パラメータが読み出されたIMDの条件を満たすかどうかがステップS134で判断される。撮像パラメータが読み出されたIMDの検査条件を満たす場合は、ステップS204から実行がステップS70へ移り、撮像の操作が実行される。その後撮像の操作が終了すると、ステップS80でMRI検査の終了処理が行われ、ステップS90でMRI検査の終了に伴う確認が行われる。IMDによっては、例えばペースメーカを例にすると、被検体11がMRIの検査室に入る前に、装着しているペースメーカの動作モードの設定をMRI検査モードの設定に変更する。これはMRI対応のペースメーカであっても、MRI検査における影響をより受け難くするための対応である。MRI検査の終了後被検体11が装着しているペースメーカの動作モードの設定を通常のモードに戻すことが必要である。このためステップS90で、図12に示すメッセージ画像282を表示し、注意の喚起や確認を行う。さらに作業の信頼性を高めるために確認領域284を設け、確認領域284へのクリック操作を求めることにより、より強い注意喚起を行うことができる。ステップS90でこのような注意の喚起を行い、その後に全体の作業を終了する。
図11において、上述したステップS50などであるいは以下で説明するステップS208で入力された撮像パラメータが、撮像条件特にIMD検査条件を、順守しているかどうかをステップS202で確認し、上述したように順守している場合には、CPU14の実行がステップS204からステップS70に遷移する。一方入力された撮像パラメータがIMD検査条件を含めた撮像条件を順守していない場合には、撮像パラメータの再入力を行うためにステップS206にCPU14の実行が移る。
ステップS206で、IMD検査条件を含めた撮像条件を順守していない項目に対してCPU14が入力すべきパラメータの候補を演算し、ステップS207でディスプレイ98等に演算したパラメータの候補を表示する。この表示の一例が先に説明した図8に記載の検査画面270である。この検査画面270には、被検体11がIMDを装着していることを注意喚起するマークとしてペースメーカマーク254が表示されている。ペースメーカマーク254はIMD装着の注意喚起だけでなく、注意喚起のためのマークの内容からIMDがペースメーカであることも確認でき、注意すべき具体的項目に結びつくなどの効果があり、安全性の向上につながる。さらに型式などの必要な情報を合わせて表示するようにしてもよい。このような情報を常時表示するようにしてもよい。このことにより、勘違いなどを防ぐ事が可能となる。
検査画面270には、現在入力されている撮像パラメータを表示するパラメータ表示領域272が設けられている。さらに条件を満たしていないパラメータあるいはそのパラメータにおける順守すべき制限値を表示する表示領域276、あるいは表示領域276に表示された順守すべき制限値を満たすためのパラメータ値の候補を表示するパラメータ候補274が表示される。この実施例では、パラメータ候補274の内のTRが726でSARが3〔W/Kg〕、dB/dtが0.5〔T/s〕が選択されている例を示している。このようにパラメータ候補274を表示することにより、候補の中から適切なものを容易に選択することができ、作業の効率化が図られる。
MRI対応ペースメーカを装着した場合に守らなければならない撮像条件が、例えばSARは通常操作モードの範囲で、dB/dtは第一次水準管理操作モードの範囲であると仮定した場合、CPU14の実行によりステップS202で設定されたパラメータから求められたSARが通常操作モードの制限値を満たすかどうか、を演算する。またdB/dtが第一次水準管理操作モードの条件を満たすかどうかを演算する。これらの条件が一つでも満たされない場合には、ステップS204からステップS206へCPU14の実行が移り、条件を満たしていないパラメータあるいはそのパラメータにおける順守すべき制限値を表示する表示領域276に順守すべき制限値を表示する。図8の実施例では、SARとdB/dtの制限値が表示領域276に表示されている。
なお表示領域276の表示内容は条件を満たさないパラメータの制限値だけに限定する必要が無く、関係するパラメータの制限値や現在の値を表示するようにしても良い。このように関係するグルーブ全体の制限値や設定値を表示することで、この後の対応をより適切に行うことができる。またパラメータ候補274に表示された幾つかの候補から使用するパラメータを選択する場合に、より適格に全体状況を把握することが可能となり、より適切な判断が可能となる。
ステップS206で撮像条件を満たすパラメータ候補が演算され、ステップS207でパラメータ候補274として演算されたパラメータ候補が表示され、ステップS208で表示されたパラメータ候補から使用するパラメータが選択されると、ステップS70に遷移して撮像を開始しても良いが、この実施例では、再度ステップS202で撮像パラメータが順守すべき規定値を満たしているかどうかの判断を行う。
ステップS208で表示された候補からのみ使用するパラメータを選択する場合には、選択されたパラメータを使用した場合に、確実に撮像パラメータが順守すべき規定値を満たすことになると考えられるので、ステップS208からステップS70に実行を遷移させても問題が無い。しかし、単に表示された候補からだけでなく、幾つかのパラメータの設定値を再度変更することが望ましい場合が出てくる。このような場合には、ステップS208で再入力されたパラメータの関係で撮像条件のどれかが撮像規定値を満たさなくなる恐れがあり、再度ステップS202やステップS204を実行することが好ましい。安全性をより確実に確保することができる。
5.撮像されたMRI画像へのIMD情報の付与に関する説明
ステップS70の実行において、撮像されたMRI画像が表示されたときに、もし表示されたMRI画像がIMD装着者のMRI画像である場合には、特別にMRI画像がIMD装着者のMRI画像であることが確実にしかも簡単に判断できることが望ましい。このため本実施例では、撮像画像の表示に加えてIMD装着画像であることを表す情報が表示される。この表示例を図7に記載する。図7において、IMDを装着したIMD装着者のMRI画像であることが簡単にわかるように、この表示例では、撮像されたMRI画像263からMRI画像266にそれぞれIMD装着画像であることを表す情報の例としてペースメーカマーク254が表示されている。ペースメーカマーク254は表示の一例であってアイコン表示だけでなく、デバイス名を表示しても良いし、IMD装着に関係するその他の形式の表示であっても良い。アイコン表示は少ない表示面積でしかもより確実に情報が伝わる効果がある。また装着されたIMDの種類に対応してアイコンを設定することができ、少ない表示面積で多くの情報を提供することができる。
図11にステップS70の動作の詳細内容の一例を記載する。ステップS222で撮像動作が開始されると、ステップS223で撮像のスケジュールに従って撮像対象部位の撮像が行われる。撮像のスケジュールに従ってMRI画像が得られると、得られた各MRI画像に関して、ステップS224で被検体11がIMD装着者であるかどうか、得られたMRI画像がIMD装着者の画像であるかどうか、がCPU14の実行により判断される。得られたMRI画像がIMD装着者の画像である場合には、ステップS224の判断によりCPU14の実行がステップS226に移る。
ステップS226では撮像されたMRI画像の画像情報にIMD装着者を表す情報が付与される 。ステップS223における撮像により得られたMRI画像がIMD装着者の画像であることが、ディスプレイ98などに表示されたMRI画像から直接的に判断できるように、MRI画像上には、IMD装着者を表すあるいは連想させるIMD情報が付与される。付与されるIMD情報は記号であっても良いし、文字であっても良いし、これらの組み合わせであっても良い。図7に記載のMRI画像263〜MRI画像266に対応して表示されているペースメーカマーク254のように、ステップS266で撮像された各MRI画像にIMD情報が付与されることにより、各MRI画像が表示される際に各MRI画像に対応してIMD情報が表示され、MRI画像の表示から直接的にIMD装着者の画像であることが判断できる。
ステップS226では、例えば被検体11に装着されたIMDの種類等に基づき付与するIMD情報の内容を操作者などが選択して設定することができる。例えばステップS224で撮像されたMRI画像が、IMD装着者の画像であると判断されて、CPU14の実行がステップS224からステップS226に遷移すると、ステップS226では、IMD情報として装着されたIMDに関連するマークの形態やデバイス名などを表現する文字形態やその他の形態で列挙されて表示される。例えば図7に記載の画像表示領域262にMRI画像263からMRI画像266の表示に重畳する形で表示される。操作者が列挙して表示された複数のIMD情報の中から適切と思われるIMD情報を選択すると、選択されたIMD情報が、対象のMRI画像に付与するIMD情報として設定される。付与するIMD情報としてマークとデバイス名の2つを選択すると対象MRI画像に対して選択された2つのIMD情報が付与されて表示される。もし2種類のIMDが被検体11に装着されている場合には、選択対象として列挙される複数のIMD情報には前記2種類のIMDに関するIMD情報が含まれる。この場合には、前記2種類のIMDに対応して2つのあるいはそれ以上のIMD情報を選択することができる。もちろん代表して1つのIMD情報を選択しても良い。上述したように選択されたIMD情報が対象MRI画像に付与され、対象MRI画像が表示される場合に合わせて付与されたIMD情報が表示される。このようにすることで、対象MRI画像がIMD装着者の画像であることが、対象MRI画像の表示から直接的に簡単に理解することができる。さらに詳しい情報が必要な場合には、本実施例では、表示されたIMD情報をダブルクリックするなど、選択することにより、表示されたIMD情報に基づいて記憶されているデータベースが検索されて被検体11に装着されている対象のIMDの詳細情報が読み出され、表示される。このようにして必要に応じ装着されている対象のIMDの詳細情報を知ることができる。
上述したように、選択するIMD情報は、例えばアイコンのように図形の形態であっても良いし、文字で表現する文字の形態であっても良い。IMD情報は、判断し易い表示形式で各MRI画像に付与されることが望ましい。図7に記載のペースメーカマーク254は、アイコンによる表示の一例であり、図形の形態である。図7に記載のペースメーカマーク254の代わりに、デバイス名を表示しても良いし、さらに他の情報を表示しても良い。また図7に記載の例では、ペースメーカマーク254は画像表示領域262に表示されている画像表示領域262〜MRI画像266に対して付与されるだけでなく、検査画面270のヘッダーの被検者情報表示領域252も付与されて表示されている。被検者情報表示領域252へのIMD情報の表示は、この実施例では、図2に記載のステップ40の実行で行われるが、図11に記載のステップS226の実行によるIMD情報の選択に基づいて、被検者情報表示領域252へのIMD情報の表示内容を再設定することも可能である。再設定した場合には、例えば被検者情報表示領域252のIMD情報の表示内容とステップS226において選択されたIMD情報の内容とが異なる場合に、被検者情報表示領域252に表示されたIMD情報をステップS226で選択されたIMD情報に変更することができる。このことにより、被検者情報表示領域252に表示されたIMD情報の内容と画像表示領域262に表示されたMRI画像に付与されたIMD情報の内容とを一致させることができ、このように一致させることにより煩雑さを低減することができる。
上述したように本実施例では付与されたIMD情報、例えば図7に記載のペースメーカマーク254に、リンク機能を持たせることができる。このようにすることで、各MRI画像に付与されたIMD情報例えばペースメーカマーク254を選択することにより、リンク機能により外部記憶装置61または内部メモリ66に設けられたデータベースが検索され、検索結果であるIMDに関する詳細情報を表示することができる。詳細情報としてはデバイス名や型式、デバイスの使用基準、デバイスの形状、注意メモ、などがある。
撮像によりMRI画像が得られる度に、前記選択したIMD情報、例えばアイコン、がMRI画像に付与される。前記アイコンが付与されたMRI画像が表示されると図7に例示したように、MRI画像263からMRI画像266の各画像に選択されたIMD情報に基づくアイコンとして例えばペースメーカマーク254が表示される。なお撮像された画像にどのようなIMD情報を付与するかを、例えば図示しない設定画面等を使用して予め入力等により設定することにより、設定された情報をMRI画像に付与することができる。またステップS226で選択して一旦付与したIMD情報であってもより適切な内容に変更することができる。
ステップS226でIMDを連想することができる情報がIMD情報として選択され、ステップS228でIMD情報が対象のMRI画像に、例えば図7に記載のMRI画像263からMRI画像266に対応して、それぞれ付与されて表示される。なおこの実施例では、MRI画像が取得される毎にIMD情報が付与されるので、図7に記載のMRI画像263からMRI画像266にIMD情報が一度に付与されるのではなく、ステップS223からステップS232の処理で例えば先ずMRI画像263にIMD情報が付与されて保存され、次のステップS223からステップS232の処理によりMRI画像264にIMD情報が付与されて保存される。この動作が繰り返されることにより順にMRI画像にIMD情報が付与される。しかしIMD情報の付与およびIMD情報が付与されたMRI画像の登録動作に関する本実施例の処理は一例であり、例えば撮像スケジュールに従って必要なMRI画像を先ず撮像して取り込み、次に取り込まれた一連の画像に、IMD情報を付与するようにしても良い。前記撮影された一連の画像に同じIMD情報を付与する場合が多いので、撮像スケジュールに従ってMRI画像の撮影を先ず行い、次に得られた各MRI画像に対してステップS226でIMD情報をそれぞれ付与する方法により、操作の手間を低減し、効率よくIMD情報を付与することができる。
またMRI装置100として、IMD情報として表示するアイコンを予め設定しておき、MRI画像に付与されるIMD情報として予め設定しておいた前記アイコンが使用されるようにしても良い。IMD情報の選択条件や付与されるIMD情報の内容を予め設定しておいた場合には、IMD情報の付与操作が簡単になる効果がある。また見慣れたIMD情報が繰り返し表示されることとなるので、判断し易い効果がある。対象IMDの詳細内容を知りたい場合には、上述したように表示されたIMD情報を選択することによりデータベースから対象となるIMDの情報が検索され、対象IMDの詳細内容を表示することができる。
ステップS228でIMD情報が付与されたMRI画像が表示されると、IMD情報の表示内容や表示位置が適切であるかどうかが判断され、適切と判断された場合には変更無しとの操作者の確認などの操作に基づき、ステップS229からステップS231へCPU14の実行が移る。撮像されたMRI画像および該MRI画像に加えてステップS226で付与されたIMD情報が所定の記憶装置例えば外部記憶装置61に保存される。ステップS229で各MRI画像に操作者の確認の操作を行うことが作業上の大きな負担となる場合には、最初に確認することにより次から確認を省略してCPU14の実行がステップS228からステップS229を介してステップS231に移るようにしても良い。この方法では、最初の確認の後それに続くMRI画像には、同じIMD情報が付与されてステップS231で保存される。例えばMRI画像のIMD情報として図7に記載のペースメーカマーク254が選択され、ステップS229で適切と判断されると、次のMRI画像からは同じペースメーカマーク254が使用されてステップS231で外部記憶装置61に保存される。
ステップS229で操作者がIMD情報の内容あるいはIMD情報の表示位置をより適切な内容に変更するとの指示を行った場合には、指示に基づく変更を行うためにステップS229からステップS230へCPU14の実行が移る。ステップS230ではIMD情報あるいはその表示位置をより適切な内容あるいは状態に変更する。例えば図7に記載のペースメーカマーク254の代わりにあるいはペースメーカマーク254に加えてデバイス名を表示する等の変更をステップS230において行うと、CPU14の実行が再びステップ228へ移り、変更された内容がステップS228で表示される。ステップS228からステップS230の実行を繰り返すことにより、付与したIMD情報の追加や削除を含むIMD情報の内容を変更することができ、あるいは表示位置を変更することができる。
IMD情報の表示位置は見易い位置であることが望ましいが、一方MRI画像の読影の邪魔にならないことが望ましい。見易い位置であるがMRI画像の読影の邪魔にならない位置が予め設定されていて、ステップS226では設定された位置にIMD情報が表示されるように設定される。上述した図7の記載例では隅の一つである右下隅にIMD情報としてペースメーカマーク254が表示される。撮像された画像に対応してペースメーカマーク254の表示位置を変えることができ、例えばステップS230においてペースメーカマーク254の表示位置をポインティングデバイスなどで移動すると、移動した位置の関係が保持され、MRI画像の保存時に変更した位置関係で保存され、次の表示の際には変更した位置関係でIMD情報が表示される。この場合例えばIMD情報の表示位置を変更したMRI画像に関してのみ表示位置を変更するようにしても良いし、撮像された一連のMRI画像の全てに関して最後に移動したIMD情報の表示位置に全て変更するようにしても良い。またこれらの表示位置の変更条件をどちらにするかを操作により選択的に定めるようにしても良い。
ステップS70として記載した一連の動作において、ステップS223からステップS230の実行によりIMD装着者のMRI画像にIMD情報がそれぞれ付与される。次にステップS231の実行によりIMD情報が付与されたMRI画像が外部記憶装置61などに保存される。なおIMDを装着していない場合はステップ224からCPU14の実行がステップS231へ移り、MRI画像が外部記憶装置61などに保存される。撮像スケジュールに基づく撮像作業が終了したかどうかが、ステップS232で判断され、終了していない場合には、撮像スケジュールに従ってステップS223からステップS232の処理が繰り返される。
撮像作業が終了するとステップS232からCPU14の実行がステップS80に移り、検査終了の処理が行われる。さらにCPU14によって上述したようにステップS90で終了の確認の処理が行われる。ステップS90の確認処理では、注意喚起や確認のために、図12に示すメッセージ画像282が表示される。メッセージ画像282には信頼性向上のために確認領域284が設けられており、確認領域284へのクリック操作が求められる。確認領域284へのクリック操作によりIMD装着者に対するMRI撮像処理が終了する。このように本実施例ではメッセージ画像282の表示によりIMD装着者に対する後処理に対して注意喚起を行うことができ、作業の信頼性を向上することができる。
各MRI画像にIMD装着者の画像であることが分かるIMD情報、例えばアイコンなどが付されることにより、一旦外部記憶装置61に記憶されたMRI画像が再び読み出されて表示された場合であっても、MRI画像に加えてIMD情報が表示されるので、MRI画像を見たときにIMD装着者の画像であることが簡単にしかも確実に認識できる。このことは画像診断のための読影の助けとなり、読影時間の短縮に繋がったり、誤診の防止に役立ったりする。
6.MRI画像へ付与されたIMD情報の表示位置の移動の説明
例えばIMD情報が付与され各MRI画像が表示されると、図7に記載の如く、MRI画像の表示に加えてIMD情報が表示される。IMD情報の表示エリアをできるだけ小さくすることや判断し易くすることのために、図7に記載の如くペースメーカマーク254などのマークを表示することが望ましい。ペースメーカマーク254などのマークを表示する場合は、表示領域を少なくできるがそれでもMRI画像の読影の障害となる場合がある。本実施例ではペースメーカマーク254が読影の障害となる場合に、影響の少ない位置に移動することができる。そのフローチャートを図13に記載する。
図13において、ポインティングデバイスなどによりペースメーカマーク254が選択されると、ステップS252でペースメーカマーク254の選択がCPU14により判断され、CPU14の実行がステップS254に遷移する。選択されペースメーカマーク254の移動に伴う新たな表示位置をステップS254で演算し、ステップS254で演算された新たな位置情報を選択されたMRI画像にステップS256において付与する。即ち選択されたMRI画像におけるペースメーカマーク254の表示位置の情報に変えて、ステップS254で演算された新たな位置情報に変更する。このことにより、MRI画像の読影を行う医師がMRI画像に対して影響の少ない位置にペースメーカマーク254を移動した場合に、ステップS256において対象のMRI画像とそのMRI画像におけるペースメーカマーク254の表示位置の関係が前記新たに移動された表示位置に基づいて更新され、MRI画像の情報と共に外部記憶装置61などに記憶される。その後前記MRI画像が再び外部記憶装置61から読み出されてディスプレイ98に表示されると、前記MRI画像に対して更新された新たな位置関係でペースメーカマーク254が表示される。このようにすることにより、各MRI画像に付与されたIMD情報の表示がMRI画像の読影に悪影響を及ぼすのを低減できる。なお最初にペースメーカマーク254の情報をMRI画像に付与する場合に、できるだけ影響の少ない端部にペースメーカマーク254が表示される位置情報で付与する。従ってペースメーカマーク254が読影に悪影響を及ぼす可能性が低く抑えられており、それでも悪影響がある場合に図13に記載の方法により、ペースメーカマーク254の表示位置を変更する操作により悪影響を低減することができる。
7.MRI画像と共に表示されたIMD情報に基づく詳細情報表示の説明
MRI画像の読影を行う場合にMRI画像と共に表示されたIMD情報の詳細を知りたい場合が生じる。例えば図7に表示されたペースメーカマーク254を選択すると、例えばペースメーカマーク254をダブルクリックすると、ペースメーカマーク254に基づいてより詳細な情報がペースメーカマーク254の近傍あるいはペースメーカマーク254に重なるようにして、少なくとも同じ画面に表示される。そのフローチャートを図14に記載する。
ステップS272でMRI画像263からMRI画像266と共に表示されたペースメーカマーク254の一つをダブルクリックなどの操作により選択すると、CPU14がその操作を検知してCPU14の実行がステップS272からステップS274へ遷移する。ステップS274で選択されたペースメーカマーク254の例えばリンク機能に基づき、図5に記載のデータベース610が検索され、詳細情報を得ることができる。ステップS276で、得られた詳細情報が表示される。なお、被検体11が複数のIMDを装着している場合に、複数装着を表すIMD情報をそれぞれ表示することができる。この場合は複数のIMD情報の内、選択されたIMD情報に付いてデータベース610の検索が行われ、選択されたIMD情報に付いて詳細情報が表示される。IMD装着を表すマークをそれぞれのIMD装着に対応して複数表示しても良い。しかしIMD装着を表すマークを多く表示すると、煩雑になり、また表示エリアが大きくなる。このためMRI画像への悪影響が起こり易くなる。IMDの複数装着を表す所定のマークを表示することにより複数装着を表すようにしても良い。このようにすることで前記課題を解決することができる。なおこの場合には、前記所定のマークを選択することにより、関係する複数のIMDの詳細情報を同時に表示することができる。
MRIの検査に対応したIMDはペースメーカに止まらず、今後ますます増加すると思われる。従ってIMDに関する情報を当初よりMRI装置100のデータベース610に備えていることは不可能である。例えばMRI装置100の使用開始後に新しいIMDが製造され販売が開始されることがある。従って入力されたIMDの情報をMRI装置100が有していない場合が起こり得る。本実施例では、例えばMRI製造メーカなどでIMDに関する情報を保持管理する機関であるデータセンタ74を設け、常にIMDの情報をメンテナンスしている。
図9のステップS132でデータベース610に十分な情報が保持されていないことが判明すると、ステップS142で前記データセンタ74に通信部70を介して接続し、最新の情報をデータベース610に取り込み、記憶する。ステップS133でデータベース610に記憶された情報を利用して被検体11に装着されたIMDがMRI検査に対応した装置であるかどうかを確認する。また、被検体11に装着されたIMDがMRI検査に耐えられる撮像条件が同時にデータベース610に取り込まれることにより、該撮像条件を利用して図11に記載のステップ202の処理やステップS206の処理を行うことができる。このようにすることで、より高い安全性を確保することができる。
11:被検体、12:シーケンサ、14:CPU、20:磁場発生部、22:静磁場発生部、30:傾斜磁場発生部、34:傾斜磁場コイル、40:RFパルス送信部、42:高周波発振器、44:変調器、46:高周波増幅器、48:照射コイル、50:NMR信号受信部、52:受信コイル、54:信号増幅器、56:直交位相検波器、58:A/D変換器、60:処理部、61:外部記憶装置、62:光ディスク、64:磁気ディスク、66:内部メモリ、70:通信部、72:ユーザシステム、74:データセンタ、80:寝台、82:天板、90:入出力装置、91:入力装置、92:ポインティングデバイス、94:キーボード、96:出力装置、98:ディスプレイ、99:プリンタ、212:登録画面、222:被検者特定項目、224:IMD項目、226:IMD項目、227:入力手段特定画面、228:入力不足項目、232:確認画面、234:確認項目、236:許可マーク、252:被検者情報表示領域、254:ペースメーカマーク、262:画像表示領域、270:検査画面、272:パラメータ表示領域、274:パラメータ候補、276:表示領域、282:メッセージ画像、284:確認領域、610:データベース、612:検査条件、614:ペースメーカ用設定基準、622:運用基準、632:利用者運用基準。

Claims (7)

  1. 静磁場を発生させる静磁場発生手段と、
    前記静磁場に重畳して傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発生手段と、
    被検体へ照射する高周波磁場を発生する高周波コイルと、
    前記被検体からのNMR信号を検出するNMR信号受信部と、
    前記検出されたNMR信号に基づく画像を生成する画像処理部と、
    制御を行うための制御部と、
    検査画面を含む情報を表示する表示装置と、
    植込み型デバイスの装着者の磁気共鳴イメージングの検査に関する運用基準に基づく確認項目及び植込み型デバイスに関する検査基準のデータを記録したデータベースを記憶する記憶装置と、を備え、
    前記制御部は、
    前記被検体が植込み型デバイスの装着者であると判断すると前記植込み型デバイスが磁気共鳴イメージングの検査に対応した植込み型デバイスであるかどうかを判断し、前記植込み型デバイスが磁気共鳴イメージングの検査に対応した植込み型デバイスでない場合に、検査できないことを内容とする表示を前記表示装置に表示し、
    前記被検体が植込み型デバイスの装着者であると判断すると前記検査画面に植込み型デバイスの装着者の検査であることを表す情報を表示し、さらに撮像のために入力されたパラメータが前記被検体に装着された前記植込み型デバイスに基づく撮像条件を満たすかどうかを判断し、前記撮像条件を満たさない場合に前記入力されたパラメータが前記撮像条件を満たさないことを前記表示装置に表示し、
    前記運用基準に基づく前記確認項目を前記表示装置に表示し、前記確認項目に対する確認の入力が行われたことにより、磁気共鳴イメージングの検査のための処理を実行し、
    前記植込み型デバイスに関する前記検査基準に従い撮像のために入力されたパラメータが前記被検体に装着された前記植込み型デバイスに基づく撮像条件を満たすかどうかを判断し、前記撮像条件を満たさないと判断した場合には前記データベースの前記植込み型デバイスに関する前記検査基準に従って前記撮像条件を満たすパラメータを演算し、演算結果を候補として前記表示装置に表示する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記制御部は、入力された前記パラメータが前記撮像条件を満たさないと判断した場合には、前記表示装置に前記撮像条件の制限値と前記演算された前記候補とを対比して表示する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    さらに外部と通信を行う通信部を有し、
    前記制御部は、前記被検体に装着された前記植込み型デバイスの情報が前記データベースに存在しないと判断した場合に、通信部を介して外部から前記植込み型デバイスに関する情報を取り込み、
    前記制御部は、外部から取り込んだ情報に基づき、前記被検体に装着された前記植込み型デバイスが磁気共鳴イメージングの検査に対応しているかどうかの判断、あるいは入力された前記パラメータが前記被検体に装着された前記植込み型デバイスに基づく撮像条件を満たすかどうかの判断を行う、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    磁気共鳴イメージングの検査の終了後に、前記制御部は前記被検体に装着された前記植込み型デバイスの設定を検査前の設定に戻すための注意喚起の表示を行う、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記制御部は、植込み型デバイスの装着者の画像に対して植込み型デバイスに関する情報を付与し、前記植込み型デバイスの装着者の画像を表示する場合に前記植込み型デバイスに関する情報の表示を合わせて行う、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記制御部は、前記植込み型デバイスの装着者の画像を保存する場合に、合わせて前記植込み型デバイスの装着者の画像に付与された前記植込み型デバイスに関する情報を保存する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記制御部は、表示された前記植込み型デバイスに関する情報が選択されると、表示された前記情報に関する前記植込み型デバイスの詳細情報を表示する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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