JP2007167152A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MRI画像においても生体組織別に不透明度を設定して、簡単な操作で各組織の識別を容易にすることが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供する。
【解決手段】 CTボリュームデータを記憶するCTボリュームデータ記憶手段を備え、MRボリュームデータ(S301)と同一の撮像部位における前記CTボリュームデータ(S302)のボクセルの位置と前記MRボリュームデータのボクセルの位置とを合わせる位置合わせ手段(S303)と、前記CTボリュームデータのCT値から前記被検体の生体組織を抽出するCT生体組織抽出手段(S304)と、前記位置合わせ手段と前記CT生体組織抽出手段とにより前記CTボリュームデータと前記MRボリュームデータとを対応付けて前記MRボリュームデータから前記被検体の生体組織を抽出するMR生体組織抽出手段(S305)と、抽出した生体組織別に不透明度を設定する不透明度設定手段(S306)とを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置に係り、特にボリュームレンダリング法による3次元画像から生体組織を自動的に抽出し、この抽出した生体組織別に不透明度を設定して前記生体組織を識別表示する磁気共鳴イメージング装置に関する。
近年、医用画像の表示においては、生体組織(例えば、血管)の位置関係の把握等を目的として、ボリュームレンダリング処理が行われるようになった。
ボリュームレンダリング処理とは、被検体の断面を一定の間隔で撮像することで得られた複数の2次元画像データから3次元(3D)のボリュームデータを作成し、そのボリュームデータを2次元画像として表現する周知の3D画像処理である。
このボリュームレンダリング処理では、不透明度(オパシティ)と呼ばれる重要なパラメータがある。
不透明度とは、ボリュームデータの各生体組織をどの位不透明にするかを決める値で、一般的には0.0〜1.0の値をとり、0.0は透明(非表示)を表し、1.0は不透明(表示)を表し、例えば、頭部正面ボリュームレンダリングにおいて、血管部分を1.0に設定し、脂肪部分を0.5にすると、脂肪越しに血管が見えるボリュームレンダリング画像を作成することができる。
このような不透明度により特定部位を強調表示する3次元画像表示装置が特許文献1に開示されている。
これは、ボリュ―ム画像のボクセルのデータであるCT値を抽出して該CT値に対して設定した光の不透明度や、CT値のつくる濃度勾配を陰影付けのパラメータとして、骨や皮膚等の所望の被検体を区別するものである。
特開2001-351120号公報
磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置と呼ぶ)で撮像した画像にも生体組織別に不透明度を自動的に設定して生体組織を識別し、診断効率を上げたいが、しかし、上記特許文献1は、X線CT装置で撮像した画像のCT値を用いて不透明度を設定するものであって、この技術をそのままMRI装置で撮像して得られた画像(以下、MR画像と呼ぶ)に適用することはできない。
すなわち、MRI装置においては、別組織であるにもかかわらず、ボクセル値が類似する場合がよくあるので、CT値の様に生体組織別に一意に決まる値で画像化できない。
そのため、ボクセル値による不透明度の設定方法では、生体組織別に不透明度を設定することは困難である。
本発明の目的は、MRI画像においても生体組織別に不透明度を設定して、簡単な操作で各組織の識別を容易にすることが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
上記目的は、MR画像のボリュームデータから自動的に生体組織領域を抽出し、それらの領域に対して別々の不透明度を設定することによって達成するもので、具体的には以下の手段によって達成される。
(1)静磁場中に被検体を配置し、撮影条件に応じて形成された傾斜磁場を前記静磁場に重畳し、前記被検体に高周波パルスを照射して発生したNMR現象により放出されたエコー信号を検出し、この検出信号から複数の断層像を再構成する再構成手段と、この再構成手段で再構成した複数の断層像を積み上げて3次元のボリュームデータを生成する3次元ボリュームデータ生成手段と、この3次元ボリュームデータ生成手段で生成した3次元ボリュームデータを積み上げて3次元画像を生成する3次元画像生成手段と、前記生成した断層画像及び3次元画像を表示する画像表示手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置であって、前記3次元ボリュームデータ生成手段で生成した3次元ボリュームデータから前記被検体の生体組織を抽出する生体組織抽出手段と、この生体組織抽出手段で抽出した生体組織別に前記画像表示手段に表示する3次元画像の不透明度を設定する不透明度設定手段と、この不透明度設定手段で設定した不透明度に応じて前記3次元画像を前記画像表示手段に表示制御する表示制御手段と
を備えた。
上記のように、生体組織抽出手段で3次元ボリュームデータから前記被検体の生体組織を抽出し、この抽出した生体組織別に3次元画像の不透明度を設定し、この設定した不透明度に応じて3次元画像を画像表示手段に表示するようにしたので、MRI画像におけるボリュームレンダリング処理において、自動的に生体組織を抽出し、この抽出した生体組織別に所望の不透明度を設定できるので、オペレータの生体組織の視認性が向上し、画像診断の効率向上に寄与するものとなる。
(2)さらにX線CT装置で撮像して得られた撮像部位及びCT値の情報が付帯されたCTボリュームデータを記憶するCTボリュームデータ記憶手段を備え、前記生体組織抽出手段は、前記3次元ボリュームデータ生成手段で生成したMRボリュームデータと同一の撮像部位における前記CTボリュームデータを前記CTボリュームデータ記憶手段から読み出し、この読み出したCTボリュームデータのボクセルの位置と前記MRボリュームデータのボクセルの位置とを合わせる位置合わせ手段と、前記CTボリュームデータのCT値から前記被検体の生体組織を抽出するCT生体組織抽出手段と、前記位置合わせ手段と前記CT生体組織抽出手段とにより前記CTボリュームデータと前記MRボリュームデータとを対応付けて前記MRボリュームデータから前記被検体の生体組織を抽出するMR生体組織抽出手段とを備えた。
このように、CTボリュームデータのボクセルの位置とMRボリュームデータのボクセルの位置とを合わせ、前記CTボリュームデータのCT値から被検体の生体組織を抽出し、前記CTボリュームデータと前記MRボリュームデータとを対応付けて前記MRボリュームデータから前記被検体の生体組織を自動的に抽出するようにしたので、この抽出した生体組織別に所望の不透明度を設定できる。
(3)また、上記(1)において、前記生体組織抽出手段は、前記ボリュームデータの中心位置を算出する中心位置算出手段と、この中心位置算出手段で算出した中心位置を領域抽出の開始点として3次元空間における領域拡張法により領域抽出を行う領域抽出手段とを備えた。
このような方法でもMRボリュームデータから自動的に生体組織領域を抽出し、該領域別に不透明度を設定することができる。
本発明によれば、生体組織抽出手段で3次元ボリュームデータから被検体の生体組織を抽出し、この抽出した生体組織別に3次元画像の不透明度を設定し、この設定した不透明度に応じて3次元画像を画像表示手段に表示するようにしたので、自動的に生体組織を抽出し、この抽出した生体組織別に所望の不透明度を設定できるので、オペレータの生体組織の視認性が向上し、画像診断の効率向上に寄与するものとなる。
以下、添付図面に従って本発明の磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)の好ましい実施の形態について詳説する。
MRI装置は、NMR現象を利用して被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密度分布や緩和時間分布等を計測して、その計測から被検体の任意の断面を画像表示するものである。
図1に、X線CT装置で撮像して得られたCTボリュームデータを用いてMRI装置で撮像したMR画像に不透明度を設定する本発明の第1の実施形態に用いる全体構成の概要を示す。
図1において、MRI装置は、被検体100のまわりの体軸方向に均一な静磁場を発生させる静磁場コイル101と、前記被検体100に傾斜磁場を与える傾斜磁場コイル102と、この傾斜磁場コイル102に傾斜磁場電流を供給するための傾斜磁場電源103と、前記被検体100の生態組織を構成する原子の原子核にNMR現象を起こさせるための高周波パルスを所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する照射コイル104と、この照射コイル104からの高周波パルスにより前記被検体100に高周波磁場を照射する送信系105と、NMR現象により放出されるエコー信号を検出する受信コイル106及び受信系107と、この受信系107で検出されたエコー信号を用いて画像再構成演算等の画像処理及び各種の信号を処理する信号処理系108と、この信号処理系108で処理されたMR画像データと前記CTボリュームデータを記憶する記憶装置109と、前記信号処理系で処理された画像等を表示するディスプレイ110と、操作信号を設定する操作器111と、該操作器111で設定された操作信号に基づいてシステム全体を制御する制御系112とを備えて構成される。
前記被検体100に傾斜磁場を与える傾斜磁場コイル101は、X,Y,Zの三軸方向の傾斜磁場コイルを有し、前記操作卓111で設定されたパルスシーケンスに従ってそれぞれのコイルに前記傾斜磁場電源103より傾斜磁場電流を流すことにより、X,Y,Zの三軸方向に、傾斜磁場Gs(スライス方向傾斜磁場)、Gp(位相エンコード方向傾斜磁場)、Gf(周波数エンコード方向傾斜磁場)を発生する。
この傾斜磁場により、被検体100に対するスライス位置や断面を設定することができる。
前記制御系112は、被検体100の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせる高周波パルスと傾斜磁場を所定のパルスシーケンスで繰り返し印加して計測データを収集する図示省略のシーケンサと、これを制御するCPU(中央演算処理装置)を用いた図示省略の制御部から成り、被検体100の断層像のデータ収集に必要な種々の指令を送信系105及び傾斜磁場電源103並びに受信系107に送るものである。
前記送信系105は、前記制御系112からの指令に基づく高周波パルスにより被検体100の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるための高周波パルスを照射するもので、図示省略の高周波発振器、変調器、高周波増幅器とから成り、前記高周波発振器から出力された高周波パルスを前記制御系112の指令に従って前記変調器で振幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを前記高周波増幅器で増幅した後に被検体100に近接して配置された前記照射コイル104に供給することにより、該照射コイル104から発生する電磁波を被検体100に照射するものである。
前記受信系107は、被検体100の生体組織の原子核の磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)を検出するもので、図示省略の増幅器と、直交位相検波器と、A/D(アナログ/ディジタル)変換器とから成り、前記照射コイル104から照射された電磁波による被検体100からの応答の電磁波(NMR信号)を被検体100に近接して配置された前記受信コイル106で検出し、この検出信号を図示省略の増幅器で増幅し、この増幅された信号を図示省略の直交位相検波器で二系列のデータに変換し、このデータは前記A/D変換器でディジタルデータに変換されて前記信号処理系108に送られるようになっている。
前記信号処理系108は、図示省略の信号処理CPU(中央演算処理装置)と、メモリ、高速演算器等から成る画像処理手段を備えてなり、前記受信系107から送られたデータに対してフーリエ変換、補正係数演算、画像再構成などの処理を行い、被検体100の任意断面の原子核スピンの密度分布、緩和時間分布を表わす画像データを作成するものである。
前記記憶装置109は、前記信号処理系108で処理して得られた画像データ及びこの画像データから生成されたMRボリュームデータと、X線CT装置で撮像して得られた撮像部位やCT値等の情報が付帯されたCTボリュームデータを記憶しておく磁気ディスク、光ディスク等のハードディスクである。
前記ディスプレイ110は、前記信号処理系108でMR画像のボリュームデータを作成し、このボリュームデータから自動的に生体組織領域を抽出し、それらの領域に対して別々の不透明度が設定された画像を表示するものである。
前記操作卓111は、上記したように、MRI装置を操作する操作信号を設定するためのもので、患者登録からパルスシーケンスのプロトコル選択、撮像制御、画像表示、フィルム撮像に至るまでの操作を行う。
図2は、本発明の不透明度設定に係る前記信号処理系108、記憶装置109、ディスプレイ110を含む3次元画像表示部のハードウェア構成を示すブロック図である。この3次元画像表示部は、各構成要素の動作を制御する中央処理装置(CPU)10と、装置の制御プログラムが格納された主メモリ12と、複数の断層像データ、3次元ボリュームデータ及びプログラム等が格納されたハードディスク(記憶装置)109と、表示用の画像データを一時記憶する表示メモリ14と、この表示メモリ14からの画像データに基づいて画像を表示する表示装置としてのCRTモニタ(ディスプレイ)110と、位置入力装置としてのマウス16と、該マウス16の状態を検出して前記CRTモニタ110上のマウスポインタの位置やマウス16の状態等の信号を前記CPU10に出力するマウスコントローラ18と、各種の操作指令等を入力するキーボード20と、上記各構成要素を接続する共通バス22とから構成される。
本発明は、上記構成の磁気共鳴イメージング装置で撮像して得られた3次元画像に不透明度を設定して該画像を表示するもので、図示省略の寝台に載置された被検体を、撮像部位に位置決めし、検査条件を設定して、この検査条件に基づいて撮像し、前記受信コイル106で受信された核磁気共鳴信号を用いてボリュームデータを作成し、このボリュームデータに生体組織別に不透明度を自動的に設定して、こ不透明度が設定された3次元画像をディスプレイ110に表示して診断に供するものである。
このように構成された磁気共鳴イメージング装置を用いて、本発明に係る自動生体組織領域抽出処理を兼ね備えた不透明度パラメータの設定方法について頭部検査を例として説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態における処理の流れを示したもので、以下、この図を用いて本発明の動作を説明する。
(1)MRボリュームデータの構築(S301)
先ず、MRI装置を用いて頭部をスキャンし、2次元頭部MRI画像群を取得する。その2次元MRI画像群のスライス間を補完処理し、3次元ボリュームデータを作成する(以降、MRボリュームデータと呼ぶ)。
(2)CTボリュームデータの構築(S302)
同様に、X線CT装置を用いて頭部をスキャンし、得られた2次元頭部CT画像群から3次元ボリュームデータを作成し(以降、CTボリュームデータと呼ぶ)、この作成したCTボリュームデータに撮像部位及びCT値等の情報を付帯して前記記憶装置109(特許請求の範囲のCTボリュームデータ記憶手段に対応)に記憶しておく。
なお、前記CTボリュームデータは、予めX線CT装置で頭部をスキャンして作成し、これを前記記憶装置109に記憶しておくようにしても良い。
図4(a)は前記2次元頭部MRI画像群及び前記2次元頭部CT画像群の構成を示すもので、図4(b)はそれらの画像群の各々についてスライス間を補完処理して作成したボリュームデータである。このボリュームデータは、ボクセル400と呼ばれる小さい立方体の集まりから構成される。
なお、MRボリュームデータ及びCTボリュームデータ共に、該ボリュームデータの正面左隅を原点として、横方向をx軸、縦方向をy軸、奥行き方向をz軸とする座標が付与される。
(3)CTボリュームデータとMRボリュームデータとの位置合わせ(S303)
MRボリュームデータとCTボリュームデータの位置関係を算出するため、位置合わせ処理を行う(特許請求の範囲の位置合わせ手段に対応)。
位置合わせ処理手法としては、マーカを用いる手法(例えば、貞広佳史,他,“64Ch Whole-Cortex SQUIDとMRIの3次元画像合成表示システム”,Msd. Imag. Tech. Vol. 11 No.3 July 1993,349-350)や予め指定した特徴点を用いる手法(特開平8-287228号公報)などがある。
本発明では、MRボリュームデータの全ボクセルにおいて、そのボクセルがCTボリュームデータのどのボクセルに対応するかが定まる方法であれば特にその手法を制限するものではない。
MRのボリュームデータのボクセル位置をPMR(x, y, z)とし、CTのボリュームデータのボクセル位置をPCT(i, j, k)とし、位置合わせ関数をTとした場合、それらの関係は下式で表される。
CT(i, j, k)=T(PMR(x,y, z)) (式1)
(4)CTボリュームデータの領域抽出(S304)
次にCT値を用いてCTボリュームデータの領域抽出を行う(特許請求の範囲のCT生体組織抽出手段に対応)。
前述した通り、CT値は組織別に固有な値を取るため、組織とCT値を対応付けてテーブル化しておき(以下、これをCT値テーブルと呼ぶ)、このCT値テーブルを予め前記記憶装置109に記憶しておいて、そのCT値を用いてCTボリュームデータの各ボクセルがどの領域に属するかを自動的に判定することが可能である。
すなわち、MRボリュームデータをCT値に変換し、このCT値に対応する生体組織をCT値テーブルから読み出し、この読み出した生体組織をMRボリュームデータの生体組織とするものである。
例として、下記CT値テーブルを記憶装置109に記憶しておくものとする。
<1>血管部:+50〜+100
<2>脂肪部:−50〜−200
<3>その他:血管部および脂肪部以外の領域
前記CT値テーブルを用いてCTボリュームデータを3つの領域、つまり、血管部、脂肪部、その他に分割する。
CTボリュームデータ内のあるボクセル位置PCT(i, j, k) のボクセル値をV(PCT)とし、血管部を1、脂肪部を2、その他を3とすると、領域抽出したボリュームデータRCT(PCT)は(式2)で表される。
Figure 2007167152
(5)MRボリュームデータの領域抽出(S305)
次に位置合わせ処理と領域抽出したボリュームデータRCTを用いてMRボリュームデータの領域抽出を行う(特許請求の範囲のMR生体組織抽出手段に対応)。
MRボリュームデータのあるボクセル位置PMRのボクセルが属する領域RMR(PMR)は、前述した位置合わせ処理とCT値を用いた領域抽出結果を用いて(式3)で表すことができる。
MR(PMR)=RCT(T(PMR(x, y, z))) (式3)
このようにして、CTボリュームデータを用いてMRボリュームデータを生体組織別に自動的に領域を抽出する。
(6)抽出したMRボリュームデータの領域に不透明度を設定(S306)
最後に、抽出した領域に対して、所望の不透明度を設定する(特許請求の範囲の不透明度設定手段に対応)。
図5は、領域別に不透明度を設定するディスプレイ110の表示画面の構成例である。
501は不透明度設定部、502はボリュームレンダリング画像表示部である。
不透明度設定部には、抽出したボリュームデータをそれぞれ表示し、それぞれの領域に対して不透明度を設定できる。
前記不透明度設定部で設定した不透明度に基づいて算出したボリュームレンダリング画像の表示制御処理(特許請求の範囲の表示制御手段に対応)を行ってボリュームレンダリング画像表示部に3次元画像を表示する。
このような表示画面構成とすることで、MRI画像におけるボリュームレンダリング処理において、自動的に生体組織を抽出し、この抽出した生体組織別に所望の不透明度を設定できるので、オペレータの生体組織の視認性が向上し、画像診断の効率向上に寄与するものとなる。
上記第1の実施形態は、CTボリュームデータのCT値を用いてMRボリュームデータから生体組織を抽出し(特許請求範囲の生体組織抽出手段に対応)、この抽出した生体組織別に不透明度を設定する方法であるが、本発明はこれに限定するものではなく、本発明の趣旨を踏まえた上で他の形態を取り得る。
例えば、領域拡張法(リージョングローイング法)を用いてMRボリュームデータから自動的に生体組織の領域を抽出することもできる。
領域拡張法は、抽出したい領域の1画素(または1ボクセル)を指定し、その画素(またはボクセル)を開始点として、領域内とみなせる近傍画素を次々と抽出する周知の方法である。
一般的には、開始点は、使用者が画像を見ながら所望の領域上に指定することで決定されるが、本発明は自動領域抽出が目的のため、前記領域を自動的に抽出し、この抽出した領域に不透明度を設定するもので、これを用いた本発明の第2の実施形態における処理の流れを図6に示す。以下、このフローチャートを用いてその動作を説明する。
(1)MRボリュームデータの中心点の算出(S601)
始めにMRボリュームデータの中心位置C(x, y, z)を算出する(特許請求の範囲の中心位置算出手段に対応)。
前記ボリュームデータのサイズをl×m×nとすると、中心位置C(x, y, z)は(式4)で表される。
C(x, y, z)=(l/2, m/2, n/2) (式4)
(2)領域拡張法によるMRボリュームデータの領域抽出(S602)
1)中心位置C(x, y, z)を開始点として、3次元空間における領域拡張処法により領域抽出を行う。得られた領域を領域1とする。
2)次に、領域1を除いたMRボリュームデータ内から中心点C(l/2, m/2, n/2)に最も近い点(以降、最近中心点と呼ぶ)を算出し(S603)、最近中心点を開始点として同じく領域拡張法により領域抽出を行う(S604)。得られた領域を領域2とする。
3)上記と同様に、領域1および領域2を除いたMRボリュームデータから領域3を算出する。この処理をMRボリュームデータ全てに対して行うことで、MRボリュームデータを自動的に領域抽出できる(S605)(特許請求の範囲の領域抽出手段に対応)。
4)なお、より精度良く領域抽出を行うためには、造影MR撮像法など、コントラストが強く出る撮像法でスキャンした画像からボリュームデータを作成することが望ましい。
(3)抽出した領域に不透明度を設定(S606)
最後に、抽出した領域(領域1〜領域N)に対して、図5のような設定画面を用いて所望の不透明度を設定する。
以上、説明した第2の実施形態による方法でもMRボリュームデータから自動的に生体組織領域を抽出し、該領域別に不透明度を設定することにより、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
CT値を用いてMR画像に不透明度を設定する本発明の第1の実施形態における磁気共鳴イメージング装置の全体構成の概要を示す図。 本発明に用いる3次元画像表示部のハードウェア構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における処理の流れを示すフローチャート。 2次元画像群とボリュームデータ作成の説明図。 生体組織領域別に不透明度を設定するディスプレイの表示画面例。 本発明の第2の実施形態における処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
10 CPU(中央処理装置)、12 主メモリ、14 表示メモリ、16 マウス、18 マウスコントローラ、20 キーボード、22 共通バス、100 被検体、101 静磁場コイル、102 傾斜磁場コイル、103 傾斜磁場電源、104 照射コイル、105 送信系、106 受信コイル、107 受信系、108 信号処理系、109 記憶装置、110 ディスプレイ、111 操作卓、400 ボクセル、501 ディスプレイの不透明度設定部、502 ディスプレイのボリュームレンダリング画像表示部

Claims (3)

  1. 静磁場中に被検体を配置し、撮影条件に応じて形成された傾斜磁場を前記静磁場に重畳し、前記被検体に高周波パルスを照射して発生したNMR現象により放出されたエコー信号を検出し、この検出信号から複数の断層像を再構成する再構成手段と、この再構成手段で再構成した複数の断層像を積み上げて3次元のボリュームデータを生成する3次元ボリュームデータ生成手段と、この3次元ボリュームデータ生成手段で生成した3次元ボリュームデータを積み上げて3次元画像を生成する3次元画像生成手段と、前記生成した断層画像及び3次元画像を表示する画像表示手段とを備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記3次元ボリュームデータ生成手段で生成した3次元ボリュームデータから前記被検体の生体組織を抽出する生体組織抽出手段と、この生体組織抽出手段で抽出した生体組織別に前記画像表示手段に表示する3次元画像の不透明度を設定する不透明度設定手段と、この不透明度設定手段で設定した不透明度に応じて前記3次元画像を前記画像表示手段に表示制御する表示制御手段とを備えて成る磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1において、さらにX線CT装置で撮像して得られた撮像部位及びCT値の情報が付帯されたCTボリュームデータを記憶するCTボリュームデータ記憶手段を備え、前記生体組織抽出手段は、前記3次元ボリュームデータ生成手段で生成したMRボリュームデータと同一の撮像部位における前記CTボリュームデータを前記CTボリュームデータ記憶手段から読み出し、この読み出したCTボリュームデータのボクセルの位置と前記MRボリュームデータのボクセルの位置とを合わせる位置合わせ手段と、前記CTボリュームデータのCT値から前記被検体の生体組織を抽出するCT生体組織抽出手段と、前記位置合わせ手段と前記CT生体組織抽出手段とにより前記CTボリュームデータと前記MRボリュームデータとを対応付けて前記MRボリュームデータから前記被検体の生体組織を抽出するMR生体組織抽出手段とを備えて成る磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1において、前記生体組織抽出手段は、前記ボリュームデータの中心位置を算出する中心位置算出手段と、この中心位置算出手段で算出した中心位置を領域抽出の開始点として3次元空間における領域拡張法により領域抽出を行う領域抽出手段とを備えて成る磁気共鳴イメージング装置。
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