JP5209270B2 - 医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

この発明は、医用画像撮影装置で撮影された動脈瘤画像を表示する技術に関する。
動脈瘤とは、破裂によって出血にいたる血管の膨らみであり、脳に発生する動脈瘤は、脳動脈瘤と呼ばれる。図11は、典型的な脳動脈瘤を示す図である。同図は、大脳動脈輪周辺のしょうか状動脈瘤71を示す。
脳で動脈瘤が破裂し、脳を取り囲むくも膜下領域に大脳血管から出血すると動脈瘤性くも膜下出血(SAH)となる。SAHでは発生後30日の死亡率が45%であり、生存者の約半数に回復不能な脳障害が発生する。SAHの年間の発生率は、6/100,000〜16/100,000であり、日本とフィンランドが最も高い。脳梗塞の5%〜15%がのうじょう動脈瘤の破裂に起因して発生する。したがって、死亡率を下げるためには動脈瘤の破裂による出血の防止が最も効果的であるが、破裂していない頭蓋内動脈瘤(UIA)がある患者の取り扱い方法は確立されていない。
近年、MRIやマルチスライスX線CT装置(MSCT)が脳動脈瘤の診断に用いられるようになってきている。その理由は、MRIやMSCTの時間的および空間的解像度の向上により人体の非常に薄いスライスの詳細な画像が得られるようになったためである。
しかし、MRIやMSCTを用いると、医師が検査しなければならない画像の数が増え、検査画像数が患者あたり500画像以上になることもまれではない。このため、医師の負担が極端に重くなり、誤診が発生しやすくなっている。そこで、検査画像に対して画像処理を行うことによって医師ができるだけ容易に画像検査を行えるように支援する画像処理技術が開発されている。その最も典型的な例がMIP(Maximum Intensity Projection)である(例えば、特許文献1参照。)。
図12は、MIPの概念を説明するための説明図である。同図に示すように、MIPでは、ボリューム(3次元画像データ)73を一定の観察方向から投影面74に投影する際に仮想の投影線75に沿って最大の強度を選択して投影する。医師は、個々の画像を検討する代わりに、いくつかの異なる方向のMIP画像を検査することによって、破裂にいたる可能性が高い動脈瘤の候補をより簡単に発見することができる。そして、発見した候補について医師は、個々のスライス画像、MPR(Multi Planner Reconstruction)などの他の表示方法を用いた詳細な検査を行う。
特開平7−194573号公報
しかしながら、MIP画像を検査する場合にも、複数の血管が重なってしまうときや、動脈瘤と周囲とで画像の強度が近いときなどは、動脈瘤を特定することが困難であるという問題がある。例えば、図13(a)は、動脈瘤が特定し易い場合を示し、円で囲まれた部分が動脈瘤76である。一方、同図(b)は、血管の重なりにより動脈瘤の特定が難しい場合を示す。
また、MIP画像には奥行に関する情報がないことも動脈瘤の特定を困難にしている。さらに、MIP画像を用いた検査では、動脈瘤の大きさやその成長率の測定、動脈瘤の位置の特定、動脈瘤の形の特定が困難であるという問題もある。動脈瘤の大きさは動脈瘤が悪性であるか否かとの関係が深いため、動脈瘤の大きさの測定は、悪性の動脈瘤の特定および治癒計画の作成に非常に重要である。また、動脈瘤の形は、悪性か良性かを判定する場合に重要となる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、動脈瘤の観察や特定を容易にし、医師の負担を軽減するとともに動脈瘤の検査時間を短縮することができる医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、被検体の3次元画像を撮影し、該撮影した3次元画像を所定方向から平面上に投影することにより2次元投影画像を生成して表示する医用画像撮影装置であって、被検体の3次元画像を撮影して3次元画像データを収集する画像データ収集手段と、前記画像データ収集手段により収集された3次元画像データを用いて動脈瘤候補を特定する動脈瘤候補特定手段と、前記動脈瘤候補特定手段により特定された動脈瘤候補に基づき所定の値を導出し、導出した値により、前記3次元画像データを投影する投影方向を特定する投影方向特定手段と、前記投影方向特定手段により特定された投影方向による2次元投影画像を表示する投影画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
また、発明は、被検体の3次元画像を所定方向から平面上に投影することにより2次元投影画像を生成して表示する医用画像処理装置であって、被検体から収集された3次元画像データを用いて動脈瘤候補を特定する動脈瘤候補特定手段と、前記動脈瘤候補特定手段により特定された動脈瘤候補に基づき所定の値を導出し、導出した値により、前記3次元画像データを投影する投影方向を特定する投影方向特定手段と、前記投影方向特定手段により特定された投影方向による2次元投影画像を表示する投影画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
また、発明は、被検体の3次元画像を所定方向から平面上に投影することにより2次元投影画像を生成して表示する医用画像処理プログラムであって、被検体から収集された3次元画像データを用いて動脈瘤候補を特定する動脈瘤候補特定手順と、前記動脈瘤候補特定手順により特定された動脈瘤候補に基づき所定の値を導出し、導出した値により、前記3次元画像データを投影する投影方向を特定する投影方向特定手順と、前記投影方向特定手順により特定された投影方向による2次元投影画像を表示する投影画像表示手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
発明によれば、動脈瘤検査における医師の負担を軽減するとともに、検査時間を短縮することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る医用画像撮影装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、本実施例では、本発明をMRI装置に適用した場合を中心に説明するが、X線CT装置など他の医用画像撮影装置に適用することもできる。
まず、本実施例に係るMRI装置の構成について説明する。図1は、本実施例に係るMRI装置の構成を示す機能ブロック図である。このMRI装置は、被験者Pを載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体のコントロールおよび画像再構成を担う制御・演算部とを備えている。
静磁場発生部は、超電導方式の静磁場磁石1と、この静磁場磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備え、被験者Pが入れられる円筒状の開口部(診断用空間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0を発生させる。寝台部は、被験者Pを載せた天板Tを静磁場磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
傾斜磁場発生部は、静磁場磁石1に組み込まれた傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイルユニット3は、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,zコイル3x〜3zを備える。傾斜磁場発生部は、また、x,y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケンスコントローラ5の制御のもとで、x,y,zコイル3x〜3zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、物理軸である3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向の傾斜磁場を合成して、互いに直交するスライス方向傾斜磁場GS、位相エンコード方向傾斜磁場GE、および読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場GRから成る論理軸方向を任意に設定・変更することができる。スライス方向、位相エンコード方向、および読み出し方向の各傾斜磁場は静磁場H0に重畳される。
送受信部は、静磁場磁石1内の撮影空間にて被験者Pの近傍に配設される送信用高周波コイル7Tおよび受信用高周波コイル7Rと、これらの高周波コイル7T,7Rにそれぞれ接続された送信器8Tおよび受信器8Rとを備える。これらの送信器8Tおよび受信器8Rは、シーケンスコントローラ5の制御のもとで動作する。この動作により、送信器8Tは、核磁気共鳴を励起させるためのラーモア周波数のRF電流パルスを送信用高周波コイル7Tに供給する。受信器8Rは、受信用高周波コイル7Rが受信した磁気共鳴(MR)信号(高周波信号)を取り込み、これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、A/D変換してMR信号のデジタルデータ(生データ)を生成する。
制御・演算部は、シーケンスコントローラ(シーケンサとも呼ばれる)5、データ処理装置6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示装置12、および入力装置13を備える。
シーケンスコントローラ5は、CPUおよびメモリを備えており、データ処理装置6から送られてくるパルスシーケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電源4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御するとともに、受信器8Rが出力した磁気共鳴信号のデジタルデータを一旦入力し、これを演算ユニット10に転送するように構成されている。ここで、パルスシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3zに印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報を含む。
データ処理装置6は、記憶したソフトウエア手順(図示せず)により、シーケンスコントローラ5にパルスシーケンス情報を指令するとともに、装置全体の動作を統括する機能を有する。このデータ処理装置6は、MRA(Magnetic Resonance Angiography)に関する処理を行うMRA処理部61を有する。ここで、MRAとは、MRI装置を用いて撮影した画像のなかの血管部分を強調する画像処理技術である。なお、MRA処理部61の詳細については後述する。
演算ユニット10は、受信器8Rが出力したデジタルデータを、シーケンスコントローラ5を通して入力し、その内部メモリによるk空間(フーリエ空間または周波数空間とも呼ばれる)にそのデジタルデータを配置し、このデータを1組ごとに2次元または3次元のフーリエ変換に付して実空間の画像データに再構成する。また演算ユニット10は、必要に応じて、画像に関するデータの合成処理や差分演算処理も実行可能になっている。この合成処理には、画素ごとに加算する処理、最大値投影(MIP)処理などが含まれる。
記憶ユニット11は、再構成された画像データのみならず、上述の合成処理や差分処理が施された画像データを保管することができる。表示装置12は例えば再構成画像を表示するのに使用される。また入力装置13を介して、利用者が希望するパラメータ情報、スキャン条件、パルスシーケンス、画像合成や差分の演算に関する情報などをデータ処理装置6に入力できる。
次に、MRA処理部61の詳細について説明する。図2は、MRA処理部61の構成を示す機能ブロック図である。なお、このMRA処理部61の機能は、データ処理装置6が有するCPUで実行されるプログラムにより実現される。図2に示すように、このMRA処理部61は、動脈瘤候補特定部62と、最適方向画像表示部65と、後処理部66とを有する。
動脈瘤候補特定部62は、画像の中の動脈瘤の候補を特定して表示する処理部であり、SEF部63と動脈瘤候補強調表示部64とを有する。SEF部63は、SEF(Selective Enhancement Filter)を用いて動脈瘤候補およびその親血管を特定する処理部である。
図3は、SEF部63による動脈瘤候補の特定を説明するための説明図である。同図は、動脈瘤が一つある原画像に対してドットSEF処理を行いTP(True Positive)77と複数のFP(False Positive)78を特定した場合を示している。ここで、ドットSEF処理とは、SEFを用いて動脈瘤候補および親血管を特定し、特定した動脈瘤候補をドット表示する処理である。また、TPは、動脈瘤候補として特定された本当の動脈瘤であり、FPは、誤って動脈瘤候補として特定されたものである。
動脈瘤候補強調表示部64は、SEF部63によって特定された動脈瘤候補を色を変えて表示するなど強調表示する処理部である。図4は、動脈瘤候補強調表示部64による動脈瘤候補の強調表示を説明するための説明図である。同図(a)は、動脈瘤候補がドット表示79された通常のMIP画像を示し、同図(b)は、動脈瘤候補の画素強度の値を大きくすることによって動脈瘤候補が強調表示80されたMIP画像を示す。図4に示すように、動脈瘤候補強調表示部64は、動脈瘤候補の画素強度の値を大きくすることによって、動脈瘤候補を強調して表示する。
図5は、動脈瘤候補強調表示部64が表示するMIP画像の一例を示す図である。同図はカラー画像でないため色による強調表示は示されていないが、動脈瘤候補強調表示部64は、同図に示すように、動脈瘤候補を矢印などによっても強調表示する。
また、動脈瘤候補強調表示部64は、MIP画像において血管が動脈瘤候補に重なる場合には、動脈瘤候補に重なる血管部分を目立たない色で表示する。図6は、動脈瘤候補に重なる血管部分を目立たない色で表示する処理を説明するための説明図である。
同図に示すように、動脈瘤候補強調表示部64は、動脈瘤候補の位置と投影方向に基づいて動脈瘤の前後に2つのシリンダ領域を特定し、ボリューム73をシリンダ内81とシリンダ外82に分ける。そして、シリンダ外82の投影値po
o=maxoutside(v(i)−w1+0.5ww)/ww
と定義し、シリンダ内81の投影値Pi
i=maxinside(v(i)−w1+0.5ww)/ww
と定義する。ここで、maxoutsideは、シリンダ外82における最大値であり、maxinsideは、シリンダ内81における最大値であり、v(i)は、ボクセル値である。また、w1およびwwは、それぞれ窓長および窓幅であり、ボクセル値の階調に用いる定数である。
そして、動脈瘤候補強調表示部64は、2つの投影値poおよびpiに基づいて投影値pを
p=max(po,kpi
と定義する。ここで、例えば、k=0.5である。
そして、動脈瘤候補強調表示部64は、例えば、カラー画素値を
(r,g,b)=(1,1,1)pとすることによって、動脈瘤候補を灰色で表示し、動脈瘤に重なる血管を薄い灰色で表示する。
このように、動脈瘤候補強調表示部64が、動脈瘤候補に重なる血管部分を目立たないように表示することによって、動脈瘤やその位置の特定を容易にすることができる。なお、動脈瘤候補強調表示部64は、2つの投影値に基づいてカラー画素値を
(r,g,b)=(ri,gi,bi)pi+(ro,go,bo)poとし、(ri,gi,bi)=(0.5,0.5,0)、(ro,go,bo)=(1,1,1)とすることによって、動脈瘤候補を灰色で、動脈瘤に重なる血管を茶色で表示するようにすることもできる。
最適方向画像表示部65は、動脈瘤候補強調表示部64によって表示された動脈瘤候補のうち利用者によって選択された動脈瘤候補を最適な方向からMIP投影した画像を表示する処理部である。従来は、利用者によって選択された動脈瘤候補はアクシャル、コロナル、サジカルなどの定められた方向からの画像として表示された。しかしながら、これらの方向からの画像は、血管が重なる場合などは最適な画像とはならない。
そこで、最適方向画像表示部65は、複数の方向からの画像を一定の判定基準に基づいて評価し、その判定基準の下で最適な方向からMIP投影した画像を表示する。具体的には、最適方向画像表示部65は、まず、動脈瘤候補の中心を特定し、3次元座標系の定義、評価対象となる複数の方向の選定、および投影線の判定基準の決定を行う。
ここで、評価対象となる複数の方向は、動脈瘤候補の中心に対して定義される3次元座標系を(δ,φ,θ)とすると、例えば、φとθを一定の角度ずつ増加させることによって選定することができる。また、投影線の判定基準としては、例えば、利用者の指示に基づいて、「MIP投影において最大値が動脈瘤候補内にある」と決定することができる。ただし、投影線の判定基準の適用にあたっては、動脈瘤候補の近くのボクセル値は除外することもできる。
そして、最適方向画像表示部65は、判定基準の評価対象とする投影線を選定する。図7は、判定基準の評価対象となる投影線の選定方法の一例を示す図である。同図は、動脈瘤候補の中心を通る投影線84と、動脈瘤候補の中心を通る平面85上で中心から水平および垂直方向に動脈瘤候補の半径86の距離にある点を通る4本の判定基準評価用投影線87の合計5本の投影線を判定基準の評価対象とする投影線として選定する場合を示している。
図8は、判定基準の評価対象とする投影線の他の選定方法を示す図である。同図(a)は、動脈瘤候補の中心88を通る平面上で1辺がxの正方形(中心は動脈瘤候補86の中心)の領域を格子状に分割した際の各格子点89を通る投影線を評価対象とする投影線として選定する場合を示している。同図(b)は、動脈瘤候補の中心88を通る平面上で動脈瘤候補の中心88を中心とする一定間隔の所定の個数の同心円90と動脈瘤候補の中心88を始点として各同心円をn分割する放射線91との交点92を通る投影線を評価対象とする投影線として選定する場合を示している。
そして、最適方向画像表示部65は、評価対象として選定した投影線のうち判定基準を満たす投影線の数を、評価対象として選定した各方向について数え、判定基準を満たす投影線の数が最大となる方向を最適な投影方向としてMIP画像を表示する。
このように、最適方向画像表示部65は、所定の判定基準の下に最適なMIP画像を表示するが、利用者は別の方向からのMIP画像を見たい場合もある。例えば、最適方向画像表示部65が表示した画像に動脈瘤候補の首の部分が表示されていない場合には、動脈瘤をクリップする操作を行おうとするときの画像としては適切な画像とはいえない。そこで、利用者の指示にしたがって様々な方向からの画像表示や情報提供を行う処理を行うのが後処理部66である。
後処理部66は、異方向画像表示部67と追加情報表示部68とを有する。異方向画像表示部67は、最適方向画像表示部65が表示した以外の方向からのMIP画像を表示する処理部である。例えば、この異方向画像表示部67は、動脈瘤候補が最も大きい座標軸や最も小さい座標軸を特定し、動脈瘤候補が最も大きく見える方向からのMIP画像を表示する。
また、この異方向画像表示部67は、動脈瘤候補の中心と親血管との距離が最大となる方向からのMIP画像を表示する。すなわち、この異方向画像表示部67は、SEF部63が線として出力する親血管のスケルトンを特定し、特定したスケルトンへの動脈瘤候補の中心からの距離が最大となる方向を特定する。この方向からの画像は手術計画の作成に有用である。
また、この異方向画像表示部67は、最適な方向に沿って動脈瘤候補を拡大して表示する。このように動脈瘤候補を拡大して表示することによって、動脈瘤候補の検査を容易にすることができる。
また、この異方向画像表示部67は、動脈瘤候補を中心とし、利用者によって指定されたサイズ(例えば、60×60×60ボクセル)のROIをボリュームから抽出し、抽出したROIのMIP画像を表示する。このようにROIの画像だけを表示することによって、動脈瘤候補の検査を容易にすることができる。
追加情報表示部68は、動脈瘤候補に関する定量的情報などの提供を行う処理部であり、具体的には、動脈瘤候補の体積や表面の楕円近似による推定、動脈瘤候補の階調解析などを行って情報を提供する。このような情報を追加情報表示部68が提供することによって、動脈瘤の診断を支援することができる。また、この追加情報表示部68は、座標軸や親血管のスケルトンなどの表示なども行う。
次に、MRA処理部61による動脈瘤候補表示処理の処理手順について説明する。図9は、MRA処理部61による動脈瘤候補表示処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この動脈瘤候補表示処理では、動脈瘤候補特定部62が、動脈瘤候補を特定し、特定した動脈瘤候補を強調したMIP画像を表示する(ステップS1)。
そして、最適方向画像表示部65が、所定の判定基準に基づいて最適な投影方向を特定し、特定した方向からのMIP画像を最適方向画像として表示する(ステップS2)。そして、後処理部66が、利用者の指示に基づいて様々な方向からの画像表示および定量的情報などの提供を行う(ステップS3)。
このように、MRA処理部61が、動脈瘤候補を特定し、動脈瘤候補のうち利用者が指定した動脈瘤候補を様々な方向から表示するとともに、動脈瘤候補に関する定量的情報などを提供することによって、動脈瘤の診断を支援することができる。
次に、最適方向画像表示部65による最適投影方向特定処理の処理手順について説明する。図10は、最適方向画像表示部65による最適投影方向特定処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この最適投影方向特定処理では、最適方向画像表示部65は、動脈瘤候補の中心を特定し、3次元座標軸を定義する(ステップS21)。
そして、最適な方向の候補となる複数の方向を選定し(ステップS22)、利用者の指定に基づいて投影線の判定基準を決定する(ステップS23)。そして、判定基準を満たす投影線の数を数える以下の処理が全ての候補の方向に対して終了したか否かを判定し(ステップS24)、終了していない場合には、候補の方向を一つ選択する(ステップS25)。そして、選択した方向について、全ての投影線に対して判定基準に基づく判定を行ったか否かを判定する(ステップS26)。ここで、判定基準に基づく判定とは、例えば、「投影線に沿ったボクセル値の最大値が動脈瘤候補内にあるか否かの判定」である。
その結果、判定基準に基づく判定を行っていない投影線がある場合には、投影線を一つ選択し(ステップS27)、選択した投影線に対して判定基準に基づく判定を行う(ステップS28)。そして、判定基準を満たす場合には、判定基準を満たす投影線の数nRiに1を加算する(ステップS29)。そして、ステップS26に戻る。
これに対して、全ての投影線に対して判定基準に基づく判定を行った場合には、ステップS24に戻る。また、全ての候補の方向に対して判定基準を満たす投影線の数を数える処理が終了した場合には、nRiが最大の候補を最適方向として特定する(ステップS30)。
このように、最適方向画像表示部65が、判定基準を満たす投影線の数が最大の方向を最適な方向として自動的に特定することによって、利用者が最適な投影方向を探す負担を軽減することができる。
上述してきたように、本実施例では、動脈瘤候補特定部62が3次元画像データから一つ以上の動脈瘤候補を特定して強調表示する。そして、強調表示した動脈瘤のうち利用者によって選択された動脈瘤候補を最適な方向からMIP投影した画像を最適方向画像表示部65が表示する。また、利用者の指示に基づいて後処理部66が様々な方向からのMIP画像の表示や動脈瘤候補に関する定量的情報などの提供を行う。したがって、MIP画像を用いた動脈瘤の診断を支援することができ、動脈瘤の診断を行う医師の負担を軽減するとともに、診断時間を短縮することができる。
なお、本実施例では、MRI装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばX線CT装置など他の医用画像撮影装置にも同様に適用することができる。あるいは、被検体から収集した3次元画像データを処理して3次元画像や2次元投影画像を表示する医療画像処理装置にも同様に適用することができる。
また、本実施例では、投影処理としてMIP処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、平均値処理など他の投影処理を行う場合にも同様に適用することができる。
以上のように、本発明は、動脈瘤を検査するための画像を提供する装置に有用であり、特に、画像上で動脈瘤に血管が重なる場合など動脈瘤が観察しにくい位置にある場合に適している。
本実施例に係るMRI装置の構成を示す機能ブロック図である。 MRA処理部の構成を示す機能ブロック図である。 SEF部による動脈瘤候補の特定を説明するための説明図である。 動脈瘤候補強調表示部による動脈瘤候補の強調表示を説明するための説明図である。 動脈瘤候補強調表示部が表示するMIP画像の一例を示す図である。 動脈瘤候補に重なる血管部分を目立たない色で表示する処理を説明するための説明図である。 判定基準の評価対象となる投影線の選定方法の一例を示す図である。 判定基準の評価対象とする投影線の他の選定方法を示す図である。 MRA処理部による動脈瘤候補表示処理の処理手順を示すフローチャートである。 最適方向画像表示部による最適投影方向特定処理の処理手順を示すフローチャートである。 典型的な脳動脈瘤を示す図である。 MIPの概念を説明するための説明図である。 動脈瘤の画像例を示す図である。
符号の説明
1 静磁場磁石
2 静磁場電源
3 傾斜磁場コイルユニット
3x xコイル
3y yコイル
3z zコイル
4 傾斜磁場電源
5 シーケンスコントローラ(シーケンサ)
6 データ処理装置
7T 送信用高周波コイル
7R 受信用高周波コイル
8T 送信器
8R 受信器
10 演算ユニット
11 記憶ユニット
12 表示装置
13 入力装置
61 MRA処理部
62 動脈瘤候補特定部
63 SEF部
64 動脈瘤候補強調表示部
65 最適方向画像表示部
66 後処理部
67 異方向画像表示部
68 追加情報表示部
71 しょうか状動脈瘤
73 ボリューム
74 投影面
75 仮想の投影線
76 動脈瘤
77 TP
78 FP
79 ドット表示
80 強調表示
81 シリンダ内
82 シリンダ外
83 動脈瘤候補
84 動脈瘤候補の中心を通る投影線
85 動脈瘤候補の中心を通る平面
86 動脈瘤候補の半径
87 判定基準評価用投影線
88 動脈瘤候補の中心
89 格子点
90 同心円
91 放射線
92 同心円と放射線との交点

Claims (8)

  1. 被検体の3次元画像を撮影し、該撮影した3次元画像を所定方向から平面上に投影することにより2次元投影画像を生成して表示する医用画像撮影装置であって、
    被検体の3次元画像を撮影して3次元画像データを収集する画像データ収集手段と、
    前記画像データ収集手段により収集された3次元画像データを用いて動脈瘤候補を特定する動脈瘤候補特定手段と、
    前記動脈瘤候補特定手段により特定された動脈瘤候補に基づき所定の値を導出し、導出した値により、前記3次元画像データを投影する投影方向を特定する投影方向特定手段と、
    前記投影方向特定手段により特定された投影方向による2次元投影画像を表示する投影画像表示手段と
    を備えたことを特徴とする医用画像撮影装置。
  2. 前記投影画像表示手段は、前記動脈瘤候補特定手段により特定された動脈瘤候補を強調して表示することを特徴とする請求項1に記載の医用画像撮影装置。
  3. 前記投影画像表示手段は、前記動脈瘤候補特定手段により特定された動脈瘤候補に重なる血管が2次元投影画像上にある場合に、該血管を目立たないように表示することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像撮影装置。
  4. 前記投影方向特定手段は、動脈瘤候補の中心を通る平面を垂直に透過する所定の数の投影線のうち予め定められた判定基準を満たす投影線の数が最大となる方向を前記投影方向として特定することを特徴とする請求項1、2または3に記載の医用画像撮影装置。
  5. 前記投影方向特定手段は、動脈瘤候補が最も大きく見える方向を前記投影方向として特定することを特徴とする請求項1、2または3に記載の医用画像撮影装置。
  6. 前記投影方向特定手段は、親血管と動脈瘤候補との距離が最大となる方向を前記投影方向として特定することを特徴とする請求項1、2または3に記載の医用画像撮影装置。
  7. 被検体の3次元画像を所定方向から平面上に投影することにより2次元投影画像を生成して表示する医用画像処理装置であって、
    被検体から収集された3次元画像データを用いて動脈瘤候補を特定する動脈瘤候補特定手段と、
    前記動脈瘤候補特定手段により特定された動脈瘤候補に基づき所定の値を導出し、導出した値により、前記3次元画像データを投影する投影方向を特定する投影方向特定手段と、
    前記投影方向特定手段により特定された投影方向による2次元投影画像を表示する投影画像表示手段と
    を備えたことを特徴とする医用画像処理装置。
  8. 被検体の3次元画像を所定方向から平面上に投影することにより2次元投影画像を生成して表示する医用画像処理プログラムであって、
    被検体から収集された3次元画像データを用いて動脈瘤候補を特定する動脈瘤候補特定手順と、
    前記動脈瘤候補特定手順により特定された動脈瘤候補に基づき所定の値を導出し、導出した値により、前記3次元画像データを投影する投影方向を特定する投影方向特定手順と、
    前記投影方向特定手順により特定された投影方向による2次元投影画像を表示する投影画像表示手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする医用画像処理プログラム。
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