JP6462551B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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開示の実施形態は、基板処理装置に関する。
従来、シリコンウェハや化合物半導体ウェハなどの基板に対して処理液を供給するノズルとして、基板の径方向に沿って複数の吐出口が並べて配置された多連ノズルが知られている(特許文献1参照)。この種の多連ノズルは、バーノズルと呼ばれる場合もある。
特開2015−084380号公報
しかしながら、上述した従来技術には、基板処理の面内均一性を高めるという点でさらなる改善の余地があった。
たとえば、上述した従来の多連ノズルを用いて基板の洗浄処理を行った場合、吐出口の直下に位置する部分が他の部分よりも強力に洗浄されて処理むらが発生するおそれがある。
実施形態の一態様は、基板処理の面内均一性を高めることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理装置は、基板保持部と、第1回転機構と、多連ノズルと、第2回転機構とを備える。基板保持部は、基板を保持する。第1回転機構は、基板保持部を第1回転軸まわりに回転させる。多連ノズルは、基板の径方向に沿って並べて配置される複数の吐出口を有し、吐出口から基板に対して処理流体を吐出する。第2回転機構は、多連ノズルを回転させる。また、第2回転機構の回転軸である第2回転軸は、第1回転軸から基板の径方向にずれた位置に第1回転軸と並行に配置される。
実施形態の一態様によれば、基板処理の面内均一性を高めることができる。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、本実施形態に係る処理ユニットの構成を示す図である。 図3は、従来の多連ノズルにおいて処理むらが発生する様子を示す図である。 図4は、本実施形態に係る多連ノズルの模式平面図である。 図5Aは、吐出口から噴射される処理液が直接供給されるウェハ上の領域を説明するための図である。 図5Bは、吐出口から噴射される処理液が直接供給されるウェハ上の領域を説明するための図である。 図5Cは、吐出口から噴射される処理液が直接供給されるウェハ上の領域を説明するための図である。 図6Aは、第2回転軸の位置を変化させた場合における、吐出口から噴射される処理液が直接供給されるウェハ上の領域の変化を示す図である。 図6Bは、第2回転軸の位置を変化させた場合における、吐出口から噴射される処理液が直接供給されるウェハ上の領域の変化を示す図である。 図6Cは、第2回転軸の位置を変化させた場合における、吐出口から噴射される処理液が直接供給されるウェハ上の領域の変化を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る処理ユニットの構成を示す図である。 図8Aは、第1保持部材、第2保持部材および切換機構の構成を示す図である。 図8Bは、第1保持部材、第2保持部材および切換機構の構成を示す図である。 図8Cは、第1保持部材、第2保持部材および切換機構の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、本実施形態に係る処理ユニット16の構成について図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る処理ユニット16の構成を示す図である。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持部30と、第1回転機構40と、多連ノズル50と、第2回転機構60と、回収カップ70とを備える。
チャンバ20は、基板保持部30、第1回転機構40、多連ノズル50、第2回転機構60および回収カップ70を収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。FFU21には、バルブ22を介して不活性ガス供給源23が接続される。FFU21は、不活性ガス供給源23から供給されるN2ガス等の不活性ガスをチャンバ20内に吐出する。
基板保持部30は、保持部31と、支柱部32とを備える。保持部31は、たとえば円板状の部材であり、上面には、ウェハWを側面から保持する保持部材311が設けられる。ウェハWは、かかる保持部材311によって保持部31の上面からわずかに離間した状態で水平に保持される。
なお、以下においては、基板保持部30によって保持されたウェハWのZ軸正方向側の面を「上面」と記載し、Z軸負方向側の面を「下面」と記載する。
支柱部32は、上端部において保持部31を水平に支持する。支柱部32は、軸受34を介してチャンバ20および回収カップ70に支持されており、後述する第1回転機構40によって第1回転軸Oaまわりに回転する。支柱部32が第1回転軸Oaまわりに回転することにより、保持部31が第1回転軸Oaまわりに回転するとともに、保持部31の保持部材311に保持されたウェハWが第1回転軸Oaまわりに回転する。
また、基板保持部30は、保持部31および支柱部32を貫通する中空部35を備える。中空部35は、第1回転軸Oaおよび後述する第2回転軸Obを内包する。
第1回転機構40は、モータ等の駆動源を含んで構成され、支柱部32を第1回転軸Oaまわりに回転させる。
多連ノズル50は、基板保持部30によって保持されたウェハWに対して処理流体を供給する。本実施形態において、多連ノズル50は、基板保持部30によって保持されたウェハWの下方に配置され、気体と混合することにより液滴化させた処理液をウェハWの下面へ向けて供給する。
多連ノズル50は、ノズル本体部51と、支柱部52とを備える。ノズル本体部51は、水平方向に延在する長尺状の部材であり、内部には長手方向に沿って延在する流路511が設けられている。また、多連ノズル50は、流路511に連通する複数の吐出口512を備える。複数の吐出口512は、流路511に沿って、すなわち、基板保持部30に保持されたウェハWの径方向に沿って所定の間隔をあけて並べて配置される。
支柱部52は、基板保持部30の中空部35に挿通され、上端部においてノズル本体部51の基端部を水平に支持する。支柱部52の内部には、ノズル本体部51の流路511に連通する流路521が設けられる。流路521には、バルブや流量調節部等を含む供給機器群53を介してDIW供給源54が接続され、供給機器群55を介して不活性ガス供給源56が接続される。
多連ノズル50へ供給されたDIWおよび不活性ガスは、多連ノズル50内で混合されて、微小なDIWの液滴となって複数の吐出口512からウェハWの下面へ噴射される。
第2回転機構60は、モータ等の駆動源を含んで構成され、支柱部52を第2回転軸Obまわりに回転させる。
回収カップ70は、基板保持部30の保持部31を取り囲むように配置され、ウェハWから回転によって飛散する処理液を捕集する。回収カップ70の底部には、排液口71が形成されており、回収カップ70によって捕集された処理液は、かかる排液口71から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ70の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口72が形成される。
ここで、従来の多連ノズルには、吐出口の直下または直上に位置するウェハWの部分が他の部分よりも強力に洗浄されて処理むらが発生するおそれがあった。かかる点について図3を参照して説明する。図3は、従来の多連ノズルにおいて処理むらが発生する様子を示す図である。
図3に示すように、従来の多連ノズル50Xは、ウェハWに対する位置が固定されている。このため、吐出口512Xの直下または直上に位置にするウェハW上の領域R1と、その他の領域R2とで処理むらが発生するおそれがあった。すなわち、領域R1が、領域R2と比較して強力に処理されるおそれがあった。
この点への対策として、たとえば、多連ノズル50Xを水平方向に移動させて吐出口512Xの位置をずらすことにより、上述した処理むらを抑える手法も提案されている。しかしながら、この手法には、駆動機構が複雑になる点や、移動可能な距離が短いために多数の吐出口512Xを設ける必要がある点などの課題がある。
そこで、本実施形態に係る処理ユニット16は、多連ノズル50をウェハWの回転中心である第1回転軸OaからウェハWの径方向にずらした位置に配置して揺動させることにより、上述した処理むらを抑えることとした。具体的には、第1回転軸OaからウェハWの径方向にずれた、第1回転軸Oaとは並行な第2回転軸Ob上に多連ノズル50の支柱部52を配置して、第2回転軸Obまわりにノズル本体部51を回転させる。
かかる構成とすることで、多連ノズル50の吐出口512の直上に位置するウェハW上の領域を多連ノズル50の回転に伴って変化させることができるため、従来のような処理むらの発生を抑えることができる。
つづいて、多連ノズル50の具体的構成および動作について図4および図5A〜図5Cを参照して説明する。図4は、本実施形態に係る多連ノズル50の模式平面図である。また、図5A〜図5Cは、吐出口512から噴射される処理液が直接供給されるウェハW上の領域を説明するための図である。
なお、図4および図5A〜図5Cは、多連ノズル50を上方から見た模式図であり、理解を容易にするために、ウェハWを部分的に透過させて示している。また、以下の説明では、ノズル本体部51が備える複数の吐出口512のうち、第2回転軸Obに近いものから順に、吐出口512a〜512hと記載する場合がある。
図4に示すように、第2回転軸Obは、ノズル本体部51における第1回転軸Oa側の端部に配置される。第2回転機構60(図2参照)は、かかる第2回転軸Obを中心に、ノズル本体部51を略180度の範囲で一の回転方向および他の回転方向に交互に揺動させる。
これにより、各吐出口512aから噴射される処理液は、第1回転軸Oaを中心とし、範囲D1を半径とする円状の領域に対して直接供給される。また、吐出口512a〜512hから噴射される処理液は、第1回転軸Oaを中心とし、範囲D2〜D8を径(内径と外径との差)とする円環状の領域に対して直接供給される。
たとえば、図5Aに示すように、吐出口512fが第1回転軸Oaから最も離れた場所(図5において実線で示した吐出口512fの場所)に固定されていると仮定した場合、吐出口512fから噴射される処理液は、ウェハW上の領域S1に対して直接供給されることとなる。
また、図5Bに示すように、吐出口512fが第1回転軸Oaに最も近い場所(図5において実線で示した吐出口512fの場所)に固定されていると仮定した場合、吐出口512fから噴射される処理液は、ウェハW上の領域S2に対して直接供給されることとなる。
実際には、吐出口512fは、第2回転軸Obまわりに揺動する。このため、吐出口512fは、図5Aに示す位置から図5Bに示す位置までの範囲において、第1回転軸Oaに近付いたり離れたりする。したがって、図5Cに示すように、吐出口512fから噴射される処理液は、領域S1の外周から領域S2の内周までの範囲D6を径とする円環状の領域S3に対して直接供給されることとなる。
図4に示すように、範囲D1〜D8は互いに重複している。このため、吐出口512a〜512hから噴射される処理液が直接供給されるウェハW上の領域も互いに重複することとなる。したがって、本実施形態に係る処理ユニット16によれば、吐出口512a〜512hから噴射される処理液をウェハWの下面全面に対して直接供給することができ、これにより、処理むらを抑えて基板処理の面内均一性を高めることができる。
また、本実施形態に係る処理ユニット16によれば、範囲D1〜D8が互いに重複または接する範囲において、吐出口512間の間隔を広げることができる。言い換えれば、吐出口512の数を減らすことができるため、コストダウンが可能であり、品質管理も容易である。
また、本実施形態に係る処理ユニット16によれば、多連ノズル50Xを水平方向に移動させることによって吐出口512Xの位置をずらす手法と比較して駆動機構を小型化することができる。したがって、スペースが限られるウェハWの下方に多連ノズル50を配置することも容易である。
各吐出口512a〜512hから噴射される処理液が直接供給されるウェハW上の各領域は、ノズル本体部51を180度の範囲で揺動させた場合に最大となり、それ以上の範囲で揺動させても領域の大きさは変わらない。したがって、本実施形態に係る処理ユニット16のように、ノズル本体部51を180度の範囲で揺動させるようにすることで、基板処理の面内均一性を効率的に高めることができる。また、ノズル本体部51を一方向に回転させる場合と比較し、DIW供給源54および不活性ガス供給源56(図2参照)との接続を容易化することができる。
第2回転機構60は、上記範囲を超えて(たとえば、270度の範囲で)ノズル本体部51を揺動させてもよいが、その場合であっても、ノズル本体部51を揺動させる範囲は360度未満の範囲とすることが好ましい。かかる範囲とすることで、上記の場合と同様に、DIW供給源54および不活性ガス供給源56との接続を容易化することができる。
次に、第2回転軸Obの配置について図6A〜図6Cを参照して説明する。図6A〜図6Cは、第2回転軸Obの位置を変化させた場合における、吐出口512から噴射される処理液が直接供給されるウェハW上の領域の変化を示す図である。
図6A〜図6Cに示すように、第2回転軸Obが第1回転軸Oaから離れるほど、1つの吐出口512から噴射される処理液が直接供給されるウェハW上の領域は大きくなる(図6A〜図6Cの領域S4〜S6参照)。しかしながら、図6Cに示すように、第2回転軸Obを第1回転軸Oaから離し過ぎると、第1回転軸Oaに最も近い吐出口512aから噴射される処理液がウェハWの中心部に対して直接供給されなくなる。この結果、ウェハWの中心部において処理むらが生じるおそれがある。
したがって、図6Aや図6Bに示すように、第1回転軸Oaに最も近い吐出口512aが第1回転軸Oaに最も接近したときに、この吐出口512aの直上に第1回転軸Oaが含まれるような位置に第2回転軸Obが配置されることが好ましい。
なお、本実施形態において、第2回転軸Obは、吐出口512の中心間の距離と同じ距離だけ第1回転軸Oaからずらして配置される(図6A参照)。
上述してきたように、第1の実施形態に係る処理ユニット16(「基板処理装置」の一例に相当)は、基板保持部30と、第1回転機構40と、多連ノズル50と、第2回転機構60とを備える。基板保持部30は、ウェハWを保持する。第1回転機構40は、基板保持部30を第1回転軸Oaまわりに回転させる。多連ノズル50は、ウェハWの径方向に沿って並べて配置される複数の吐出口512を有し、吐出口512からウェハWに対して液滴化した処理液を吐出する。第2回転機構60は、多連ノズル50を回転させる。また、第2回転機構60は、第1回転軸Oaからずれた位置に配置される第2回転軸Obまわりに多連ノズル50を回転させる。
したがって、第1の実施形態に係る処理ユニット16によれば、基板処理の面内均一性を高めることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、多連ノズル50をウェハWの下方に配置する場合の例について説明したが、多連ノズル50はウェハWの上方に配置されてもよい。そこで、第2の実施形態では、多連ノズル50をウェハWの上方に配置する場合の例について説明する。
図7は、第2の実施形態に係る処理ユニットの構成を示す図である。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図7では、チャンバ20や回収カップ70の構成については省略して示している。
図7に示すように、多連ノズル50Aは、基板保持部30Aによって保持されるウェハWの上方に配置され、複数の吐出口512からウェハWの上面に向けて液滴化した処理液を噴射する。第1の実施形態と同様、多連ノズル50Aは、ウェハWの回転中心である第1回転軸Oa(図4参照)からずれた第2回転軸Ob(図4参照)を中心に揺動する。
基板保持部30Aは、保持部31Aと、支柱部32Aとを備えており、第1回転機構40Aによって支柱部32Aが回転することにより保持部31Aが回転して、保持部31Aに保持されたウェハWが第1回転軸Oaまわりに回転する。
また、基板保持部30Aは、保持部31A上に、複数の第1保持部材36と、複数の第2保持部材37と、複数の切換機構38とを備える。複数の第1保持部材36は、保持部31Aの外周部に所定の間隔をあけて並べて配置される。複数の第2保持部材37は、第1保持部材36よりも保持部31Aの内周側において所定の間隔をあけて並べて配置される。複数の切換機構38は、複数の第1保持部材36の各々に設けられる。
複数の第1保持部材36は、ウェハWの回転に伴ってウェハWの上下面間に生じる差圧を利用して、ウェハWの下面周縁部を保持面に押し付けて保持する。また、複数の第2保持部材37も、上記差圧を利用してウェハWの下面を保持面に押し付けて保持する。
そして、切換機構38は、ウェハWを保持する保持部を第1保持部材36と第2保持部材37とで切り換える。具体的には、第1保持部材36の保持面は高さ方向に変位可能に構成されており、切換機構38は、第1保持部材36の保持面を第2保持部材37の保持面よりも低い位置まで変位させることにより、ウェハWを保持する保持部を第1保持部材36から第2保持部材37へ切り換える。
基板保持部は、ウェハWを保持するための保持部材をウェハWに接触させて保持する。このため、ウェハWを処理する場合に、保持部材と接触する部分が処理されにくく、処理むらが発生するおそれがあった。
そこで、第2の実施形態に係る処理ユニット16Aでは、多連ノズル50AからウェハWの上面に対して液滴化した処理液を供給する間に、切換機構38を用いてウェハWを保持する保持部を第1保持部材36から第2保持部材37へ切り換えることとした。
これにより、第1保持部材36によりウェハWが保持されている間、第2保持部材37に対応するウェハWの部分を処理することができ、第2保持部材37によりウェハWが保持されている間、第1保持部材36に対応するウェハWの部分を処理することができる。したがって、本実施形態に係る基板保持部30Aによれば、保持部材と接触する部分に処理むらが生じることを抑えることができる。
次に、第1保持部材36、第2保持部材37および切換機構38の具体的な構成について図8A〜図8Cを参照して説明する。図8A〜図8Cは、第1保持部材36、第2保持部材37および切換機構38の構成を示す図である。
なお、図8Aには、ウェハWが低速で回転している場合の例を、図8Bには、ウェハWが中速で回転している場合の例を、図8Cには、ウェハWが高速で回転している場合の例を、それぞれ示している。
図8Aに示すように、第1保持部材36は、可動部材361と固定部材362とを備える。固定部材362は、上方に開放部を有する筒状の部材であり、保持部31Aの上面に固定される。固定部材362の側面には、後述する切換機構38の変換部材383を挿通するための切欠部362aが形成される。
可動部材361は、下方に開放部を有する筒状の部材であり、上面には、ウェハWの下面周縁部を水平に保持する第1保持面36aと、ウェハWの位置ずれを防止するための傾斜したガイド面36bとが形成される。可動部材361は、固定部材362に緩嵌されており、第1保持面36aは、第1の高さ位置H1と第1の高さ位置H1よりも低い第2の高さ位置H2(図8C参照)との間で変位可能である。
第2保持部材37は、たとえば円柱状の部材であり、上面である第2保持面37aにおいてウェハWの下面を水平に保持する。第2保持面37aは、第1の高さ位置H1よりも低く、第2の高さ位置H2よりも高い第3の高さ位置H3に配置される。
切換機構38は、付勢部材381と、重り382と、変換部材383とを備える。付勢部材381は、第1保持部材36の可動部材361を変換部材383を介して上方に付勢する。これにより、可動部材361の第1保持面36aの高さ位置は、第1の高さ位置H1に維持される。なお、付勢部材381は、可動部材361に直接取り付けられてもよい。
重り382は、保持部31Aの外方に配置され、後述する変換部材383によって回転可能に支持される。
変換部材383は、第1保持部材36の可動部材361と重り382とに接続され、重り382に働く遠心力を鉛直下向きの力に変換することによって、第1保持面36aを付勢部材381による付勢力に抗して第2の高さ位置H2に変位させる。
具体的には、変換部材383は、第1部材383aと、第2部材383bと、支柱部383cとを備える。第1部材383aは、たとえば所定の角度で屈曲した棒状の部材であり、一端に設けられた軸受A1を介して重り382と回転可能に連結されるとともに、他端に設けられた軸受A2を介して第2部材383bと回転可能に連結される。また、第1部材383aは、屈曲部に設けられた軸受A3を介して支柱部383cに回転可能に支持される。また、第1部材383aの他端には、付勢部材381が接続されており、付勢部材381によって上方に付勢される。
第2部材383bは、たとえば棒状の部材であり、一端に設けられた軸受A4を介して可動部材361に回転可能に連結されるとともに、他端において軸受A2を介して第1部材383aに回転可能に連結される。
図8Aに示すように、ウェハWが低速(たとえば、300rpm)で回転している場合、重り382に働く遠心力は比較的小さく、付勢部材381による付勢力の方が大きい。このため、第1の高さ位置H1に配置された第1保持部材36の第1保持面36aにウェハWが保持された状態となっている。
図8Bに示すように、ウェハWが中速(たとえば、700rpm)で回転している場合、低速で回転している場合と比較して、重り382に働く遠心力が大きくなり、付勢部材381による付勢力よりも大きくなる。この場合、重り382が遠心力によって外方に移動し、これに伴って第1部材383aが軸受A3を中心に回転して、第2部材383bおよび第2部材383bに連結する可動部材361を付勢部材381による付勢力に抗して下方に押し下げる。これにより、第1保持面36aの高さ位置が第1の高さ位置H1よりも低い位置に変位する。
そして、図8Cに示すように、ウェハWが高速(たとえば、1500rpm)で回転すると、重り382に働く遠心力がさらに大きくなり、これに伴い、可動部材361も大きく引き下げられる。これにより、第1保持面36aの高さ位置が第3の高さ位置H3よりも低い第2の高さ位置H2に変位し、第1保持面36aに保持されていたウェハWが、第2保持面37aに保持された状態となる。
このように、切換機構38は、重り382に働く遠心力を利用し、ウェハWの回転速度に応じて第1保持面36aの高さ位置を変化させることにより、ウェハWを保持する保持部を第1保持部材36から第2保持部材37へ切り換えることができる。
上述してきたように、第2の実施形態に係る基板保持部30Aは、複数の第1保持部材36と、複数の第2保持部材37と、複数の切換機構38とを備える。第1保持部材36は、第1の高さ位置H1と第1の高さ位置H1よりも低い第2の高さ位置H2との間で変位可能な第1保持面36aを有し、ウェハWの回転に伴ってウェハWの上下面間に生じる差圧を利用して、ウェハWを第1保持面36aに押し付けて保持する。第2保持部材37は、第1の高さ位置H1よりも低く、第2の高さ位置H2よりも高い第3の高さ位置H3に配置された第2保持面37aを有し、ウェハWの回転に伴ってウェハWの上下面間に生じる差圧を利用して、ウェハWを第2保持面37aに押し付けて保持する。切換機構38は、第1保持面36aを第1の高さ位置H1から第2の高さ位置H2へ変位させることにより、ウェハWを保持する保持部を第1保持部材36から第2保持部材37へ切り換える。
したがって、第2の実施形態に係る基板保持部30Aによれば、保持部材と接触するウェハWの部分に処理むらが生じることを抑えることができるため、基板処理の面内均一性をさらに高めることができる。
なお、ここでは、切換機構38が、重り382に働く遠心力を利用し、ウェハWの回転速度に応じて第1保持面36aの高さ位置を変化させることとしたが、第1保持面36aを変位させる方法はこれに限定されない。たとえば、切換機構は、可動部材361に取り付けられた第1の磁石と、固定部材362に取り付けられた第2の磁石とを備え、第2の磁石の極性を切り換えることにより、可動部材361を固定部材362に近づけたり離したりするものであってもよい。
また、ここでは、ウェハWの上方に多連ノズル50Aが配置される処理ユニット16Aに対して第1保持部材36、第2保持部材37および切換機構38を設けた場合の例について説明したが、ウェハWの下方に多連ノズル50が配置される第1の実施形態に係る処理ユニット16に対して第1保持部材36、第2保持部材37および切換機構38を設けてもよい。
上述してきた各実施形態では、第2回転機構60が、多連ノズル50,50Aを360度未満の範囲で揺動させる場合の例について説明したが、第2回転機構60は、多連ノズル50,50Aを360度以上回転させてもよい。この場合、たとえばロータリージョイント等を用いることとすれば、回転体である多連ノズル50に対して流体を供給することができる。
また、上述してきた各実施形態では、多連ノズル50,50Aが、処理液としてDIW(常温(25℃程度)の純水)を用い、気体としてN2(窒素)ガス等の不活性ガスを用いる場合の例について説明したが、処理液は、DIW以外の処理液(たとえば、HF(フッ酸)等のエッチング液)であってもよく、気体は、不活性ガス以外の気体であってもよい。また、多連ノズル50は、処理液のみをウェハWに供給してもよいし、気体のみをウェハWに供給してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
W ウェハ
Oa 第1回転軸
Ob 第2回転軸
1 基板処理システム
16 処理ユニット
30 基板保持部
40 第1回転機構
50 多連ノズル
51 ノズル本体部
52 支柱部
54 DIW供給源
56 不活性ガス供給源
60 第2回転機構
512 吐出口

Claims (2)

  1. 基板を保持して回転させる基板保持
    を備え、
    前記基板保持部は、
    第1保持面において前記基板を保持する第1保持部材と、
    前記第1保持面を第1の高さ位置から前記第1の高さ位置よりも低い第2の高さ位置へ変位させる切換機構と
    を備え、
    前記切換機構は、
    前記第1保持面を前記第1の高さ位置に付勢する付勢部材と、
    前記基板とともに回転する重りと、
    前記第1保持部材と前記重りとに連結され、前記重りに働く遠心力を鉛直下向きの力に変換することによって、前記第1保持面を前記付勢部材による付勢力に抗して前記第2の高さ位置に変位させる変換部材と
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記基板保持部は、
    前記第1の高さ位置よりも低く、前記第2の高さ位置よりも高い第3の高さ位置に配置された第2保持面を有し、前記第2保持面において前記基板を保持する第2保持部材
    を備え、
    前記切換機構は、
    前記第1保持面を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置へ変位させることにより、前記基板を保持する保持部を前記第1保持部材から前記第2保持部材へ切り換えること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
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