JP6462390B2 - ショベル - Google Patents

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Description

本発明は、排ガス処理装置が搭載されたショベルに関する。
建設機械としてのショベルには、動力源としてディーゼルエンジンが搭載されることが多い。近年、ディーゼルエンジンに対する高次の排ガス規制に対応した排ガス処理装置が開発されている。このような排ガス処理装置は、ディーゼルエンジンが搭載されたショベルにも搭載されている。
排ガス処理装置は、ディーゼルエンジンの排気系に設置され、ディーゼルエンジンの排ガスを処理して排ガス規制をクリアした排ガスに変換する。具体的には、例えば、ディーゼルエンジンからの排ガスは、排気管の下流側に設けられた排ガス処理装置に供給される。排ガス処理装置内において、まず排ガス中の微粒子がフィルタ装置で捕集される。そして、微粒子が取り除かれた排ガスは、NOx還元触媒が設けられた触媒還元装置に供給される。触媒還元装置において、排ガス中の窒素酸化物(NOx)は、NOx還元触媒により還元される。このようにして浄化された排ガスが、排ガス処理装置から大気に放出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−80777号公報
排ガス処理装置には、ディーゼルエンジンからの排ガスを導入するための排気管が接続される。排気管は比較的大径の金属パイプである。排気管をディーゼルエンジンから排ガス処理装置まで延在させるためには、排気管用の大きな設置スペースが必要となる。
特に、ディーゼルエンジンの排気口から排気管を排ガス処理装置に接続する部分までの距離が長いと、排気管が長くなるため、排気管を設置するための設置スペースとして大きなスペースが必要となる。この場合、ディーゼルエンジンと排ガス処理装置とを含んだエンジン構成部品の設置スペースが増大してしまい、エンジン構成部品をショベルの上部旋回体上の限られたスペースに搭載することが難しくなってしまう。
そこで、本発明は、排ガス処理装置がエンジンに近接して配置されたショベルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、上部旋回体の旋回フレームと、前記旋回フレームに搭載されたエンジンと、前記旋回フレームに固定された固定台と、前記固定台の固定板に固定された排ガス処理装置と、前記排ガス処理装置に前記エンジンからの排ガスを導入する排気管とを有し、前記固定台は一対の垂直ブラケットを有し、前記一対の垂直ブラケットの間に前記固定板が固定され、前記排気管を前記排ガス処理装置に接続する際に、前記一対の垂直ブラケットに対して前記排ガス処理装置が固定された状態の前記固定板の前記旋回フレーム上での位置が水平方向に調整可能である、ショベルが提供される。

開示した実施形態によれば、排ガス処理装置をエンジンに近接した位置に配置することができる。
ショベルの左側面図である。 ショベルの右側面図である。 ショベルの上部旋回体を上から見た平面図である。 排ガス処理装置の構成を示す図である。 ディーゼルエンジン及び排ガス処理装置をショベルの前側から見た正面図である。 固定台に取り付けられた排ガス処理装置を斜め後方から見た斜視図である。 固定台の斜視図である。 排ガス処理装置が取り付けられる天板の平面図である。 図8のIX−IX線に沿った拡大断面図である。
図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。
図1は一実施形態によるショベル用カバーが設けられたショベルの左側面図である。図2は図1に示すショベルの右側面図である。
図1及び図2に示すように、ショベルは下部走行体1、上部旋回体2、キャブ3、ブーム4、アーム5、及びバケット6を有する。上部旋回体2は、旋回機構(図示せず)を介して下部走行体1上に搭載される。上部旋回体2の左側前部にキャブ3が設けられる。上部旋回体2の前部中央にブーム4の一端が回動可能に取り付けられる。アーム5は、ブーム4の先端部に回動可能に取り付けられる。エンドアタッチメントであるバケット6は、アーム5の先端部に回動可能に取り付けられる。掘削アタッチメントであるバケット6の代わりに、ブレーカや破砕機のようなエンドアタッチメントがアーム5の先端部に取り付けられてもよい。
上部旋回体2の後部には、後述するようにディーゼルエンジン及びエンジンに付随する構成部品が搭載されており、これらエンジンと構成部品上部を覆うようにエンジンフード200が取り付けられている。
図3は上部旋回体2の概略構成を示す平面図である。図3に示すように、上部旋回体2の後部にはエンジンルーム7(一点鎖線で示す)が形成される。エンジンルーム7の上部は、図1及び図2に示すようにエンジンフード200により覆われているが、図3ではエンジンルーム7の内部を図示するためにエンジンフード200が取り外された状態が示されている。
図3に示すように、エンジンルーム7内にはディーゼルエンジン8が設置される。ディーゼルエンジン8の近傍には、後述する排ガス処理装置10を含むSCRシステム(選択触媒還元システム)110が配置される。ディーゼルエンジン8には冷却ファン12が設けられ、ラジエータを含む熱交換器ユニット13が冷却ファン12の前方に設置される。
熱交換器ユニット13の側方(ショベルとしては前側)には、エアクリーナ63(エアフィルタ)が配置される。エアクリーナ63は吸気管64を介してディーゼルエンジン8に接続されている。エアクリーナ63で濾過された空気が吸気管64を通じてディーゼルエンジン8に供給される。
ディーゼルエンジン8には、エンジン排気(以下、「排ガス」と称する)を放出するための排気管9が接続される。排気管9の下流側の端部には、高次の排ガス規制に対応する排ガス処理装置10が設置される。本実施形態では、排ガス処理装置10として、尿素水溶液(液体還元剤)を用いた尿素選択還元型のNOx処理装置が用いられる。排ガス処理装置10については、後述する。
キャブ3は上部旋回体2の左側前部に配置されている。ここで、本明細書において、上部旋回体2の前部とは、上部旋回体の中央から見てブーム4が取り付けられている側の部分である。また、前方とは、上部旋回体の中央から見てブーム4が延在する方向である。また、左側とは上部旋回体2において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに左となる部分である。また、右側とは上部旋回体2において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに、右となる部分である。
キャブ3の後方には、油圧システムで用いられる作動油を貯蔵する作動油タンク120が配置される。作動油タンク120の後方に上述の熱交換器ユニット13が配置される。
一方、エンジンルーム7の前側に、軽油等のディーゼルエンジン燃料を貯蔵する燃料タンク19が配置される。燃料タンク19に貯蔵されたディーゼルエンジン燃料は、燃料供給配管(図示せず)を介してディーゼルエンジン8に供給される。
燃料タンク19の前側に、排ガス処理装置10が使用する処理剤(尿素水溶液(液体還元剤))を貯蔵する尿素水タンク(処理剤タンク)20が配置される。尿素水タンク20に貯蔵された処理剤は、処理剤供給配管(図示せず)により排ガス処理装置10に供給される。なお、尿素水溶液(液体還元剤)は処理剤の一例であり、液体還元剤として他の処理剤を用いたり、他の処理方法を用いて行なう場合もあり得る。
なお、図2に示すように、尿素水タンク20は処理剤タンクカバー40により覆われている。
ブーム4は、図3に示すように、上部旋回体2の旋回フレーム2aの前側中央部に強固に固定されたブーム支持ブラケット17に回動可能に支持される。より具体的には、ブーム4は、ブーム支持ブラケット17の右側ブラケット17R及び左側ブラケット17Lとの間に挟まれた状態で、右側ブラケット17R、ブーム4、左側ブラケット17Lを貫通して設けられるブームフートピン100により支持される。
次に、上述の排ガス処理装置10について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は排ガス処理装置10の構成例を示す図である。本実施形態では、排ガス処理装置10はディーゼルエンジン8から排出される排ガスを浄化する。ディーゼルエンジン8は、エンジンコントロールモジュール60(以下、「ECM」と称する)により制御される。
ディーゼルエンジン8から排出される排ガスは、ターボチャージャ61を通じて排気管9に流れる。そして、排ガスは、排気管9から排ガス処理装置10に流入する。排ガス処理装置10において排ガスは浄化された後、大気に放出される。
一方、エアクリーナ63を通じて吸気管64内に導入された吸入空気は、ターボチャージャ61及び熱交換器ユニット13に含まれるインタークーラ65を通過してディーゼルエンジン8に供給される。
排気管9には、第1排気処理部として、排ガス中の粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ66と、第2排気処理部として、排ガス中のNOxを還元除去する選択還元触媒67とが直列に設けられている。ディーゼルパティキュレートフィルタ66と選択還元触媒67との間は、排気管9−1により接続されている。第1排気処理部として、上述のディーゼルパティキュレートフィルタ66の他に、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)を設けてもよい。
選択還元触媒67は、液体還元剤の供給を受けて排ガス中のNOxを連続的に還元することでNOxを除去する。本実施形態では取扱いの容易さの観点から、液体還元剤として尿素水(尿素水溶液)が用いられている。しかし、NOxを連続的に還元することのできる処理剤であれば、尿素水(尿素水溶液)に限られず、他の処理剤を用いることとしてもよい。
排気管9における選択還元触媒67の上流側には、選択還元触媒67に尿素水を供給するための尿素水噴射弁68が設けられる。尿素水噴射弁68は、尿素水供給ライン69を介して尿素水タンク(処理剤タンク)20に接続される。
尿素水供給ライン69には尿素水供給ポンプ70が設けられる。尿素水タンク20と尿素水供給ポンプ70との間にはフィルタ71が設けられる。尿素水タンク20内に貯留された尿素水は、尿素水供給ポンプ70により尿素水噴射弁68に供給される。そして、尿素水は、尿素水噴射弁68から排気管9における選択還元触媒67の上流位置において排気管9内に噴射される。
尿素水噴射弁68から噴射された尿素水は、選択還元触媒67に供給される。供給された尿素水は、選択還元触媒67内において加水分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアは選択還元触媒67内で排ガスに含まれるNOxを還元する。これによりディーゼルエンジン8から排出された排ガスが浄化される。
第1のNOxセンサ72は、尿素水噴射弁68の上流側に配設される。第2のNOxセンサ73は、選択還元触媒67の下流側に配設される。第1及び第2のNOxセンサ72、73は、各々の配設位置における排ガスに含まれるNOxの濃度を検出する。
尿素水タンク20には尿素水残量センサ74が配設される。尿素水残量センサ74は、尿素水タンク20内の尿素水の残量を検出する。
上述の第1及び第2のNOxセンサ72、73、尿素水残量センサ74、尿素水噴射弁68、及び尿素水供給ポンプ70は、排ガスコントローラ75に接続される。排ガスコントローラ75は、第1及び第2のNOxセンサ72、73で検出されるNOx濃度に基づき、尿素水噴射弁68及び尿素水供給ポンプ70により適正量の尿素水が噴射されるよう噴射量制御を行う。
排ガスコントローラ75は、尿素水残量センサ74から出力される尿素水の残量に基づき、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の残量の割合を算出する。本実施形態では、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の残量の割合を尿素水残量比と定義する。例えば、尿素水残量比50%は、尿素水タンク20の容量の半分の尿素水が尿素水タンク20内に残存していることを示す。
排ガスコントローラ75は、通信手段によりディーゼルエンジン8の制御を行うECM60に接続されている。また、ECM60は通信手段によりショベルコントローラ76に接続されている。
排ガスコントローラ75が有している排ガス処理装置10の各種情報は、ショベルコントローラ76も共有し得る。ECM60、排ガスコントローラ75、ショベルコントローラ76の各々は、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、記憶装置等を含む。
ショベルコントローラ76には、モニター77(表示装置)が接続される。モニター77には、警告、運転条件表示等の情報やデータが表示される。
次に、ディーゼルエンジン8の排気口と排ガス処理装置10とを接続する排気管9について説明する。図5はディーゼルエンジンと排ガス処理装置10をショベルの前側から見た正面図である。
図5に示すように、本実施形態では、ディーゼルエンジン8はエンジンマウント8aを介して上部旋回体2の旋回フレーム2aに強固に固定される。また、排ガス処理装置10は、固定台300を介して旋回フレーム2aに搭載される。そして、排気管9により排ガス処理装置10がディーゼルエンジン8の排気口に接続される。後述のように、ディーゼルエンジン8及び排ガス処理装置10を旋回フレーム2aに搭載した後で、排ガス処理装置10とディーゼルエンジン8との間に排気管9が取り付けられる。
本実施形態では、上述のようにディーゼルエンジン8の排気口にターボチャージャ61が接続されている。したがって、排気管9の一端はターボチャージャ61の排気口に接続される。これにより、ディーゼルエンジン8から排出された排ガスはターボチャージャ61を通じて排気管9に流れ込む。
排気管9の他端は、排ガス処理装置10の第1排気処理部であるディーゼルパティキュレートフィルタ66(又はディーゼル酸化触媒(DOC))に接続される。したがって、ディーゼルエンジン8からの排気ガスは、排気管9を流れてから、まずディーゼルパティキュレートフィルタ66に導入される。その後、上述のように、排気ガスは排気管9−1を通って第2排気処理部である選択還元触媒67に導入される。選択還元触媒67でN0xが還元されて浄化された排ガスは、最終的に大気に放出される。
本実施形態では、図5に示すように、排気管9が接続されるディーゼルパティキュレートフィルタ66(第1排気処理部)が、選択還元触媒67(第2排気処理部)の下方に配置されている。また、排気管9の一端がターボチャージャ61に接続された接続部とディーゼルパティキュレートフィルタ66の中心軸との間の水平方向の距離L1は、排気管9の一端がターボチャージャ61に接続された接続部と選択還元触媒67の中心軸との間の水平方向の距離L2より小さい(図5において、L2>L1)。さらに、ターボチャージャ61の排気口の中心とディーゼルパティキュレートフィルタ66の中心軸との間の水垂直方向の距離H1は、ターボチャージャ61の排気口の中心と選択還元触媒67の中心軸との間の垂直方向の距離H2より小さい(図5において、H2>H1)。
以上のような構成・配置により、ディーゼルパティキュレートフィルタ66(第1排気処理部)を、ディーゼルエンジン8の排気口(すなわち、ターボチャージャ61の排気口)に近接した位置に配置することができる。したがって、排気管9の長さを極力小さくすることができ、排気管9が配置されるスペースを低減することができる。
なお、図5において概略で示すように、ディーゼルエンジン8はエンジンマウント8aを介して旋回フレーム2aに強固に固定されている。したがって、ディーゼルエンジン8が旋回フレーム2aに搭載された状態では、旋回フレーム2a上でのディーゼルエンジン8の位置は水平方向に調整することができない。また、排気管9の一端が接続されるターボチャージャ61はディーゼルエンジン8に固定されているので、ターボチャージャ61の位置も水平方向に調整することができない。
本実施形態ではディーゼルエンジン8の排気口にターボチャージャ61が接続されているが、必ずしもターボチャージャ61を用いる必要はない。ターボチャージャ61を用いない場合は、ディーゼルエンジン8の排気口に排気管9の一端が接続される。ターボチャージャ61はディーゼルエンジン8の一部とみなすことができ、ターボチャージャ61の排気口はディーゼルエンジン8の排気口とみなすことができる。
図6は固定台300に取り付けられた排ガス処理装置10を斜め後方から見た斜視図である。図6において排気管9は排ガス処理装置10の向こう側に配置されることとなり、排ガス処理装置10に隠れていて図6には現れない。
排ガス処理装置10において、第1排気処理部としてのディーゼルパティキュレートフィルタ66(又はディーゼル酸化触媒(DOC))と第2排気処理部としての選択還元触媒67とは、排ガス処理装置フレーム10aにより組み合わされて固定される。排ガス処理装置10として組み立てられた状態では、上述のように、ディーゼルパティキュレートフィルタ66(第1排気処理部)が下側となり、ディーゼルパティキュレートフィルタ66の斜め上方に選択還元触媒67が配置されている。選択還元触媒67の一端から上方に向けて排気筒67aが延在する。選択還元触媒67の内部を流れて浄化された排ガスは、排気筒67aから大気に放出される。
排ガス処理装置フレーム10aは、選択還元触媒67の両端側を囲うように一対の支持フレーム部10bを有する。選択還元触媒67の両端のフランジ部67bが支持フレーム部10bに固定されることで、選択還元触媒67は排ガス処理装置フレーム10aに固定される。一対の支持フレーム部10bの各々には、引っ掛け部10cが取り付けられる。引っ掛け部10cは排ガス処理装置10を固定台300に搭載する際に、排ガス処理装置10を吊り下げて移動するためのフックを引っ掛ける部分である。
排ガス処理装置フレーム10aには、下方に向けて延在する3つの脚部10dが取り付けられる。脚部10dの一つはU字形状であり、他の二つはL字形状である。脚部10dは、排ガス処理装置10を固定台300に固定するための支持固定部材である。
ここで、排ガス処理装置10を旋回フレーム2aに固定するための固定台300について説明する。図7は固定台300の斜視図である。
固定台300は、固定板である一枚の天板310と、天板310の両側から下方に向けて延在する一対の垂直ブラケット320,330とを有する。固定台300には他に様々な構成部品が取り付けられるが、それら構成部品の説明は省略する。
上述のように、固定台300は排ガス処理装置10を上部旋回フレーム2a上に支持するための支持台として機能する。固定台300を旋回フレーム2aに取り付ける際には、まず、一対の垂直ブラケット320,330が単独で旋回フレーム2aに対して固定される。このとき、固定台の一部である天板310は垂直ブラケット320,330のいずれにも固定されておらず、垂直ブラケット320,330からは分離されている状態である。天板310は、その上に排ガス処理装置10が取り付けられた状態で、旋回フレーム2aから起立している一対の垂直ブラケット320,330の上端に固定される。これにより、固定台300が形成されることとなる。なお、一対の垂直ブラケット320,330の間に、作業用の手摺り350が固定されている。固定台300の構造は手摺り350により補強されている。
図7は天板310から排ガス処理装置10を取り外した状態の固定台300の斜視図である。図8は天板310の平面図である。図9は図7におけるIX−IX線に沿った拡大断面図である。
図7に示すように、垂直ブラケット320の上端に水平支持板322が溶接されて取り付けられており、同様に垂直ブラケット330の上端に水平支持板332が溶接されて取り付けられている。天板310は、水平支持板322,332に載置され、ボルト締めで固定される。
具体的には、天板310の両側に形成された位置調整取り付け孔312(図8参照)を、水平支持板322,332に形成された取り付け孔(図示せず)に整列させ、ワシャ342を介して整列した孔にボルト340を挿入する。そして、ボルト340を、水平支持板322、332の裏側に溶接されたナットにねじ込む。ただし、このときはまだ排気管9が取り付けられる前であるので、天板310と水平支持板322,332とを締め付けない程度にボルト340にナットをねじ込んでおく。この理由については後述する。
ここで、排ガス処理装置10は予め天板310に取り付けられている。排ガス処理装置フレーム10aに取り付けられた3つの脚部10dを、天板310の取り付け孔314を用いてボルト締めすることで、排ガス処理装置10は天板310に固定される。このとき、天板310の治具用孔316を利用して位置決め用治具(図示せず)をボルト締めで天板310に固定しておく。この位置決め治具を利用して排ガス処理装置10と天板310とを相対的に位置決めしてから、固定孔318を用いて排ガス処理装置10の脚部10dを天板310にボルト締めして固定する。したがって、排ガス処理装置10が固定された天板310を、垂直ブラケット320,330の水平支持板322,332上に載置するときには、排ガス処理装置10はすでに天板310上の所定の位置に固定されている。
天板310に固定された排ガス処理装置10を水平支持板322,332に載置するときは、排ガス処理装置10は重いので、排ガス処理装置10の引っ掛け部10cにフックを引っ掛けて一体となっている排ガス処理装置10及び天板310を吊しながら行なう。まず、天板310が水平支持板322,332より僅かに浮いた状態に配置しておく。そして、上述のようにボルト340を天板310の位置調整取り付け孔312に挿入してナットで締め付ける。ただし、このときはボルト340を強く締め付けず、天板310が水平支持板322,332の上で水平方向に移動できるようにしておく。
なお、本実施形態では、図8に示すように、天板310の一辺が屈曲されて屈曲部310aが形成されている。屈曲部310aは天板310を補強するリブとして機能する。また、垂直ブラケット320,330の上端の水平支持板322,332上には、それぞれ台座352,354が取り付けられている。台座352,354を用いて、エンジンフード200を設置するためのフレーム(図示せず)が台座300に取り付けられる。
さらに、垂直ブラケット320の側部に側板326が取り付けられており、側板326には、ショベルのサイドカバー300(図2参照)を取り付けるためのボルト孔326aが形成されている。同様に、垂直ブラケット330の側部に側板336が取り付けられており、側板336には、サイドカバー300(図2参照)を取り付けるためのボルト孔336aが形成されている。
固定第300は、固定用ボルト360により上部線化板3の旋回フレーム2aに強固に固定される。図7では、垂直ブラケット330を固定するための固定用ボルト360しか示されていないが、垂直ブラケット320も同様に固定用ボルト360により旋回フレーム2aに固定される。
図9に示すように、水平支持板322,332のボルト340が挿入される孔の内径は、ボルト340の外径より僅かに大きい程度であるが、天板310の位置調整取り付け孔312の内径はボルト340の外径よりはるかに大きく、ボルト340に対して遊びがある。したがって、ボルト340を締め付けない状態において、天板310(すなわち、排ガス処理装置10)を、遊び分だけ水平方向に移動することができる。本実施形態では、位置調整取り付け孔312の内径はボルト340の外径より7〜15mm大きい。したがって、天板310の取り付け位置を、水平支持板322、332(垂直ブラケット320,330)に対してプラスマイナス3.5〜7.5mmの範囲で調整することができる。すなわち、天板310に固定された排ガス処理装置10のディーゼルパティキュレートフィルタ66(第1排気処理部)の位置を、水平方向にプラスマイナス3.5〜7.5mmの範囲で調整することができる。
このように、排ガス処理装置10を垂直ブラケット320,330上で水平方向に移動可能に配置した状態で、排気管9を取り付ける。ここで、排気管9は例えば鉄鋼パイプ等でできている。また、排気管9設置スペースを小さくするために、排ガス処理装置10とディーゼルエンジン8の間の距離を詰めて排気管9を極力短くしている。このため、排気管9に蛇腹を設けたとしても排気管9自体の剛性は大きく、排気管9の両端における位置ずれ誤差を排気管9の柔軟性で吸収することができないことがある。
そこで、本実施形態では、排気管9に柔軟性を持たせるのではなく、排気管9を取り付けるときに、排気管9の一端が接続される排ガス処理装置10を天板310ごと水平方向に移動可能に支持する。
排気管9の一端を排ガス処理装置10のディーゼルパティキュレートフィルタ66(第1排気処理部)に接続する位置と、排気管9の他端をターボチャージャ61の排気口(あるいは、ディーゼルエンジン8の排気口)に接続する位置との間には、部品誤差や組立て誤差による位置ずれが生じるおそれがある。そのような場合でも、上述のように排ガス処理装置10の水平方向位置を調整可能にしておくことで、短かくて剛性の大きい排気管9であっても、排気管9を排ガス処理装置10とディーゼルエンジンとの間に容易に取り付けることができる。これにより、排ガス処理装置10をディーゼルエンジン8に近接して配置することができる。したがって、排気管9を設置するスペースを極力小さくすることができ、上部旋回体2の限られたスペース内にディーゼルエンジン8と排ガス処理装置10とを適切に配置することができる。
以上のように、本実施形態では、天板310に形成された位置調整取り付け孔312と、ボルト340と、水平支持板322、332(垂直ブラケット320,330)に形成されたボルト340を挿入する孔とにより、位置調整機構が形成される。この位置調整機構により、排ガス処理装置10に排気管9を接続する際に排ガス処理装置10の水平方向位置を調整することができる。
なお、排ガス処理装置10の垂直方向の位置調整は、排気管9とディーゼルエンジン8(ターボチャージャ61)の排気口との接続位置、及び排気管9と排ガス処理装置10の接続位置を調整することで行うことができるので、特に上述のような水平方向に関する位置調整機構を設ける必要はない。また、垂直ブラケット320,330を、それぞれの垂直度を予め設定したうえで旋回フレーム2a上に搭載することで、排ガス処理装置10の垂直方向の位置調整作業を簡素化することもできる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
2a 旋回フレーム
3 キャブ
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 エンジンルーム
8 ディーゼルエンジン
8a エンジンマウント8a
9 排気管
10 排ガス処理装置
10a 排ガス処理装置フレーム
10b 支持フレーム部
10c 引っ掛け部
10d 脚部
10e 天板
12 冷却ファン
13 熱交換器ユニット
17 ブーム支持ブラケット
19 燃料タンク
20 尿素水タンク
60 エンジンコントロールモジュール
61 ターボチャージャ
63 エアクリーナ
64 吸気管
65 インタークーラ
66 ディーゼルパティキュレートフィルタ
67 選択還元触媒
100 ブームフートピン
110 SCRシステム
120 作動油タンク
200 エンジンフード
300 固定台
310 天板
312 位置調整取り付け孔
316 治具用孔
318 固定孔
320,330 垂直ブラケット
322,332 水平支持板
340 ボルト
342 ワシャ
350 手摺り
360 固定用ボルト

Claims (3)

  1. 上部旋回体の旋回フレームと、
    前記旋回フレームに搭載されたエンジンと、
    前記旋回フレームに固定された固定台と、
    前記固定台の固定板に固定された排ガス処理装置と、
    前記排ガス処理装置に前記エンジンからの排ガスを導入する排気管と
    を有し、
    前記固定台は一対の垂直ブラケットを有し、
    前記一対の垂直ブラケットの間に前記固定板が固定され、
    前記排気管を前記排ガス処理装置に接続する際に、前記一対の垂直ブラケットに対して前記排ガス処理装置が固定された状態の前記固定板の前記旋回フレーム上での位置が水平方向に調整可能である、ショベル。
  2. 請求項1記載のショベルであって、
    前記排ガス処理装置は、第1排気処理部と第2排気処理部とを有し、
    前記第1排気処理部に前記排気管が接続され、
    前記第1排気処理部のほうが前記第2排気処理部より前記エンジンに近い、ショベル。
  3. 請求項1又は2記載のショベルであって、
    前記固定板には、前記排ガス処理装置10を前記固定板に固定する際に使用する位置決め治具を固定するための孔と前記排ガス処理装置を固定するための孔とが形成されている、ショベル。
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