JP6460460B2 - フロントクロスメンバの取付部構造 - Google Patents

フロントクロスメンバの取付部構造 Download PDF

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Description

本開示は、フロントクロスメンバの取付部構造に関する。
車両の車体前部では、サスペンションアーム等を支持するフロントクロスメンバがフロントサイドフレームの下方に設けられている。フロントクロスメンバは、フロントサイドフレームにボルトで固定されている。そして、車両の中には、フロントクロスメンバを前方側に延長し、エンジンやトランスミッション等のパワーユニットを支持するサブフレームとして構成したものがある。このような車両では、車両が前面衝突した際の荷重をサブフレームで受け、フロントサイドフレームの後方側に伝達することで衝撃荷重を吸収しパワーユニット等の車室側への侵入を抑制している。
ところで、車両が衝突し、フロントクロスメンバが後方に押されると、フロントクロスメンバ後方の固定箇所では、ボルトの頭部側(下方側)が後方に傾斜して倒れ込む現象が起こる。ボルトが後方に倒れるとボルトには抜け方向への引っ張り荷重が作用するため、ボルトがサイドメンバ側から抜け落ち、フロントクロスメンバが脱落してしまう虞がある。フロントクロスメンバが衝突初期の段階で脱落してしまうと衝突荷重を十分に支えきれずにパワーユニット等の車室側への侵入量が増大するため、従来から対策が施されている。(例えば、特許文献1)
特許文献1では、サブフレーム(フロントクロスメンバ)の後取付部とフロントサイドフレームのフロア側水平部の間の空間にステーが設けられており、前突荷重が作用した際にはステーが変形されることで前突荷重を吸収することが開示されている。このステーの一端は、サブフレームと共にボルトで共締めされており、他端は、上記のフロア側水平部のナットにボルトで係止されている。そして、ステーがあることでサブフレームの後方への移動が抑制され、ボルトの後方への倒れが阻止される。
特開2012−206653号公報
しかし、特許文献1のようにステーを設けると、部品点数が増え、重量やコストが増加してしまう。さらには、ステーを組み付けるための作業工数も増加するため、改善の余地があった。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、簡単な構成で、コストや重量の増加を抑制しつつ、フロントクロスメンバの脱落を防止することが可能なフロントクロスメンバの取付部構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造は、
傾斜部を含んで車体前後方向に延在する中空構造のフロントサイドフレームと、
前記傾斜部の下面に固定される袋構造のブラケットと、
前記ブラケットの前記袋構造の内部空間の底部を形成する内底部に固定されるナットと、
前記フロントサイドフレームの下部に設置され、下面から挿入されるボルトが貫通して上方に位置する前記ナットに締結されることにより前記ブラケットに取り付けられるフロントクロスメンバと、を備え、
前記フロントサイドフレームの下面には前記中空構造の内部に連通する開口部が設けられ、
前記ナットは、前記ブラケットの内底部から前記開口部を介して前記フロントサイドフレームの前記中空構造の内部に伸びるように形成され、
前記開口部の開口縁部は前記ナットに当接または当接可能に構成される。
上記(1)の構成によれば、ナットの下部がブラケットの内底部に固定されるとともに、ナットの上部の周囲にはフロントサイドフレームの開口部が位置している。すなわち、車体前方から前突荷重が作用した際に、フロントクロスメンバが車両後方に後退することに伴ってボルトを後方側に傾けるような力が作用すると、ナットの上部がフロントサイドフレームの開口部の開口縁部に当接することによってボルト(下方側)が後方に傾くことが規制される。このため、ボルトに対して抜け方向への引っ張り荷重が作用することが抑制されるため、ボルトの抜けが防止される。これによって、衝突初期におけるフロントクロスメンバの脱落を防止することができ、衝突荷重をフロントクロスメンバで確実に受けることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記フロントサイドフレームの前記開口縁部と前記ナットとは溶接される。
上記(2)の構成によれば、ナットの上部とフロントサイドフレームとが溶接されることで、ボルトが後方へ傾くことを確実に規制することができるので、ボルトの抜け防止を強化することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(2)の構成において、
前記フロントサイドフレームは、前記フロントサイドフレームの前記開口縁部において上方または下方に伸びるバーリングを有する。
上記(3)の構成によれば、バーリング部によって形成される面によって、ナットに当接される開口縁部の領域が増加する。このため、ボルトが後方へ傾くことをより確実に規制することができ、ボルトの抜けをより確実に防止することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の構成において、
前記ナットは、前記フロントサイドフレームの前記開口縁部に対面するように形成される凹部を有する。
上記(4)の構成によれば、ボルトを後方側に傾けるような力が作用した際には、フロントサイドフレームの開口縁部にナットの凹部が係合する(ひっかかる)ことにより、ボルトの傾きが規制される。このため、ボルトの抜けを確実に防止することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、簡単な構成で、コストや重量の増加を抑制しつつフロントクロスメンバの脱落を防止することが可能なフロントクロスメンバの取付部構造が提供される。
本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造を備える車体前方の構成を概略的に示す図である。 図1の取付部構造のA方向からの側面図である。 図1の取付部構造のA方向からの断面斜視図である。 フロントクロスメンバの取付部構造を説明するための断面図である。 フロントクロスメンバとブラケットとの取付部構造の従来例を説明する図である。 フロントサイドフレームの開口縁部に設けられる上方に伸びるバーリングを説明するための図である。 フロントサイドフレームの開口縁部に設けられる下方に伸びるバーリングを説明するための図である。 ナットに設けられる凹部下方に伸びるバーリングを説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバ4の取付部構造1を備える車体前方の構成を概略的に示す図である。図2は、図1の取付部構造のA方向から見た側面図である。図3は、図1の取付部構造のA方向から見た断面斜視図である。また、図4Aは、フロントクロスメンバ4の取付部構造1を説明するための断面図である。
図1〜図2に示されるように、フロントクロスメンバ4の取付部構造1(以下、取付部構造1)は、フロントサイドフレーム2、ブラケット3と、フロントクロスメンバ4とを備える。
フロントサイドフレーム2は車体前部構造を形成する骨格部材の1つであり、図1に示されるように、車幅方向の両側のそれぞれにおいて、傾斜部22を含んで車体前後方向に延在する。より詳細には、衝撃や振動を和らげるために車両前部に設けられるフロントバンパー(不図示)から客室(不図示)の前方にわたってフロントサイドフレーム2は配置されると共に、車幅方向両側の左右からエンジンや変速機などからなるパワートレイン7を挟むように2つのフロントサイドフレーム2が配置される。
また、より詳細には、フロントサイドフレーム2は、中空状を成し、上下方向に傾斜して延在する傾斜部22と、傾斜部22の前方側で水平方向に延在する前方延設部23とから構成される。図1の例示では、傾斜部22は、前方延設部23の後方から下方向に傾斜している。なお、傾斜部22の後方には、フロントフロアサイドフレーム8が連結されている。そして、このフロントサイドフレーム2の下方に後述するフロントクロスメンバ4が取り付けられている。なお、フロントサイドフレーム2の傾斜部22の下部には、フロントクロスメンバ4を固定するためのブラケット3が設けられており、傾斜部22の下面には、ブラケット3にフロントクロスメンバ4を取り付けるためのボルト5が貫通可能な開口部25が形成されている(図4A〜図4B参照)。
フロントクロスメンバ4は、車幅方向両側に延在する各フロントサイドフレーム2を架け渡しながら、フロントサイドフレーム2の下部に設置される(図2参照)。具体的には、フロントクロスメンバ4は、車幅方向の両外側の前後にそれぞれ、前側取付部43と後側取付部42を有してしる。前側取付部43が上方に延設されてフロントサイドフレーム2の前方延設部23の下面に固定され、後側取付部42がフロントサイドフレーム2の傾斜部22に設けたブラケット3に固定されている(図2参照)。また、フロントクロスメンバ4の車幅方向の両端にはロアアーム46が構成されることでサスペンション装置が設けられると共に、上部にはマウント部材を介してパワートレイン7の後部が搭載される。すなわち、パワートレイン7の下部とサスペンション装置の下部がフロントクロスメンバ4によって支持される。
ブラケット3は、フロントサイドフレーム2の傾斜部22の下面に固定されると共に、袋構造を有する。また、ブラケット3の袋構造の内部空間の底部を形成する内底部31には、ボルト5が締結されるナット6が固定されている。図2の例示では、ブラケット3は三角形状をしており、最も長い1辺に対応する部分(上面部分32)がフロントサイドフレーム2の傾斜部22の傾斜に沿って固定されることで、三角形状の上面部分32以外の下方を向く他の1辺がおおよそ水平に形成されている。そして、この水平に形成されている部分によってフロントクロスメンバ4を取り付けるための取付面34が形成されている。つまり、ナット6が固定される上記の内底部31は、ブラケット3の取付面34の裏側となる(図2〜図3参照)。なお、ナット6は溶接等によって内底部31に固定されても良い。
また、ブラケット3の袋構造の上面部分32の少なくとも一部は開口しており、ナット6の上端部側が挿通可能とされている。図2〜図3の実施形態のように、ブラケット3の上面部分32のフランジ33によってフロントサイドフレーム2にブラケット3は固定されても良い。そして、このブラケット3に、下記に説明するフロントクロスメンバ4の後方側の後側取付部42が取り付けられる。
以下に、フロントクロスメンバ4の後側取付部42の取付構造について、より詳細に説明する。図4Aに示されるように、フロントクロスメンバ4は、フロントクロスメンバ4の後側取付部42の下面から挿入されるボルト5が後側取付部42を貫通して上方に位置するナット6に締結されることにより上記のブラケット3に取り付けられるよう構成されている。具体的には、この後側取付部42の上面と下面には、ボルト5が貫通可能に構成されるボルト穴が設けられており、フロントクロスメンバ4がフロントサイドフレーム2の下部に配置された後に、ボルト5は、後側取付部42の下面から上方に向けて後側取付部42のボルト穴を貫通して上方に位置するブラケット3のナット6に締結されるよう構成されている。つまり、フロントクロスメンバ4がブラケット3の取付面34に重ねられた状態でボルト5がフロントクロスメンバ4と取付面34を貫通して、ブラケット3の内部空間に固定されたナット6に締結される。このように、フロントクロスメンバ4は、ボルト5とナット6によってブラケット3に取り付けられている。なお、図4Aの例示のように、フロントクロスメンバ4は中空構造をしていても良く、また、ボルト穴にカラー44を設けることによってボルト5とナット6の間にカラー44が介在しても良い。
このような構成において、図4Aに示されるように、ブラケット3に固定されるナット6は、ブラケット3の内底部31からフロントサイドフレーム2の傾斜部22の下面に設けられる開口部25を介してフロントサイドフレーム2の中空構造の内部に伸びるように形成され、フロントサイドフレーム2の開口部25の開口縁部26はナット6に当接または当接可能に構成される。より詳細には、ブラケット3の内底部31を基準にすると、図4Aに示される実施形態では、ナット6は高さH1の位置まで伸びており、フロントサイドフレーム2の開口部25の最大高さはH2となっている。そして、ナット6の高さH1は、フロントサイドフレーム2の開口部25の最大高さH2以上(高さH1≧高さH2)になることによって、フロントサイドフレーム2の中空構造の内部にナット6は伸びている。
また、図4Aに示される実施形態では、ナット6の上部は、フロントサイドフレーム2の開口縁部26に接している。他の幾つかの実施形態では、ナット6は、開口縁部26に接していなくても良く、ナット6が傾き始めた際に開口縁部26に当接可能な程度に隙間を有して設けられていても良い。これによって、前方衝突時(前突時)におけるボルト5の頭部側(下方側)の後方への傾き(倒れ)を規制することができる。
図4を用いて、本実施形態の作用効果について本実施形態の構造(図4A)と従来の構造(図4B)とを比較して説明する。
まず、図4Bに例示されているような従来の構造の場合を説明する。車両が前方から衝突するとパワートレイン7や車両前端部から受ける衝突荷重を受けてフロントクロスメンバ4が後方に押される。そして、フロントクロスメンバ4の後方への移動に伴って、ボルト5の頭部側(下方側)には、後方への力が印加される。このボルト5に印加される力は、ブラケット3の内底部31とナット6の固定箇所に集中することになり、この固定箇所とボルト5の中心軸Lの交点(中心O)を中心にボルト5の頭部側(下方側)を後方に傾けさせる力が生じる。これによりボルト5が後方に傾く(倒れる)と、ボルト5がナット6から脱落しやすい状態となる。つまり、ボルト5が後方に傾くことで、ボルト5には、フロントクロスメンバ4によって抜け方向(軸方向)への引っ張り荷重が作用される状態となる。結果、ボルト5が抜けてフロントクロスメンバ4がフロントサイドフレームから脱落する可能性がある。特に衝突初期において、フロントクロスメンバ4が脱落した場合、パワートレイン7からの衝撃荷重をフロントクロスメンバ4で受けることができず、パワートレイン7の車室側への侵入量が増大してしまう。
これに対して、図4Aに例示の本実施形態では、ナット6の長さ(高さH1)を、フロントサイドフレーム2の開口部25の最大高さH2以上にし、前突時にボルト5に後方への力が作用した際にフロントサイドフレーム2の開口縁部26にナット6の上部が当接する構成としたので、ボルト5の後方への傾き(倒れ)が規制される。そして、このように、ボルト5の傾き(倒れ)が規制されるので、ボルト5に対して抜け方向への引っ張り荷重が作用することが抑制され、ボルト5のナット6からの抜けが防止される。これによって、特に、衝突初期におけるフロントクロスメンバ4の脱落を防止することができ、前突時のパワートレイン7等から受ける荷重をフロントクロスメンバ4で受けることができる。
上記の構成によれば、ナット6の下部がブラケット3の内底部31に固定されるとともに、ナット6の上部の周囲にはフロントサイドフレーム2の開口部25が位置している。すなわち、車体前方から前突荷重が作用した際に、フロントクロスメンバ4が車両後方に後退することに伴ってボルトを後方側に傾けるような力が作用された場合でも、ナット6の上部がフロントサイドフレーム2の開口部25の開口縁部26に当接することによってボルト5が後方に傾くことが規制される。このため、ボルト5に抜け方向への引っ張り荷重が作用することが抑制されるため、ボルト5の抜けが防止される。これによって、簡単な構成で、コストや重量の増加を抑制しつつ、フロントクロスメンバ4の脱落を防止することができ、衝突荷重をフロントクロスメンバ4で確実に受けることができる。
他の幾つかの実施形態では、フロントサイドフレーム2の開口縁部26とナット6とは溶接される。すなわち、溶接されることによって、フロントサイドフレーム2の開口縁部26とナット6とは常に当接される。
上記の構成によれば、ナット6の上部とフロントサイドフレーム2とが溶接されることで、ボルト5が後方へ傾くことを確実に規制することができるので、ボルト5の抜け防止を強化され、フロントクロスメンバ4の脱落をより確実に防止することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図5A〜図5Bに示されるように、フロントサイドフレーム2は、フロントサイドフレーム2の開口縁部26において上方または下方に伸びるバーリング28を有する。図5Aに示される幾つかの実施形態では、バーリング28は、開口縁部26から上方に出っ張るように設けられている。また、図5Bに示される幾つかの実施形態では、バーリング28は、開口縁部26から下方に出っ張るように設けられている。なお、その他の幾つかの実施形態では、バーリング28は上方および下方の両方に伸びていても良いし、一方が上方に伸び、他方が下方に伸びるというように組み合わせても良い。また、他の幾つかの実施形態では、バーリング28を含めて開口縁部26とナット6とは溶接されても良い。
上記の構成によれば、バーリング28によって形成される面によって、ナット6に当接する開口縁部26の領域が増加する。このため、ボルト5が後方へ傾くことをより確実に規制することができるので、ボルト5の抜け防止が強化され、フロントクロスメンバ4の脱落をより確実に防止することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図6に示されるように、ナット6は、フロントサイドフレーム2の開口縁部26に対面するように形成される凹部62を有する。図6の例示では、ナット6の側面外周には窪み(凹部62)が設けられており、この窪みにフロントサイドフレーム2の開口縁部26が対面している。なお、他の幾つかの実施形態では、図6に示されるように、ナット6は、凹部62の下部に凸部64を有しても良く、凸部64はナット6の側面外周から外向きに突出している。また、その他の幾つかの実施形態では、フロントサイドフレーム2の開口縁部26とナット6は凹部62とは溶接されても良い。
上記の構成によれば、ボルト5に後方への荷重が作用した際には、フロントサイドフレーム2の開口縁部26にナット6の凹部62が係合する(ひっかかる)ことにより、ボルト5が後方へ傾くことが確実に規制される。このため、ボルト5の抜け防止が強化され、フロントクロスメンバ4の脱落をより確実に防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 取付部構造
2 フロントサイドフレーム
22 傾斜部
23 前方延設部
25 開口部
26 開口縁部
28 バーリング
3 ブラケット
31 内底部
32 上面部分
33 フランジ
34 取付面
4 フロントクロスメンバ
42 後側取付部
43 前側取付部
44 カラー
46 ロアアーム
5 ボルト
L 中心軸
L´ 傾いた際の中心軸
O 中心
6 ナット
62 凹部
64 凸部
7 パワートレイン
8 フロントフロアサイドフレーム

Claims (3)

  1. 傾斜部を含んで車体前後方向に延在する中空構造のフロントサイドフレームと、
    前記傾斜部の下面に固定される袋構造のブラケットと、
    前記ブラケットの前記袋構造の内部空間の底部を形成する内底部に固定されるナットと、
    前記フロントサイドフレームの下部に設置され、下面から挿入されるボルトが貫通して上方に位置する前記ナットに締結されることにより前記ブラケットに取り付けられるフロントクロスメンバと、を備え、
    前記フロントサイドフレームの下面には前記中空構造の内部に連通する開口部が設けられ、
    前記ナットは、前記ブラケットの内底部から前記開口部を介して前記フロントサイドフレームの前記中空構造の内部に伸びるように形成され、
    前記開口部の開口縁部は前記ナットに当接または当接可能に構成されており、
    前記ナットは、前記フロントサイドフレームの前記開口縁部に対面するように形成される凹部を有することを特徴とするフロントクロスメンバの取付部構造。
  2. 前記フロントサイドフレームの前記開口縁部と前記ナットとは溶接されることを特徴とする請求項1に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  3. 前記フロントサイドフレームは、前記フロントサイドフレームの前記開口縁部において上方または下方に伸びるバーリングを有することを特徴とする請求項1または2に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
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