JP6460158B2 - 電池および電子機器 - Google Patents

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Description

本技術は、電池および電子機器に関する。
電池分野では、一対の正極および負極などの電池部材を積層した構成を有する積層型の単電池が使用されている。また、複数の積層型の単電池を積層した積層型の電池が、提案されている。積層型の電池の一形態として、安全性や信頼性の観点から、積層電池部材として有機電解液を含有しない固体電解質を使用した全固体電池が提案されている。
この全固体電池の一形態として、薄膜全固体電池の開発が盛んに行われている。この薄膜全固体電池は、電池を構成する電池部材(集電体、活物質および電解質など)を薄膜で形成して、電池とするものである。
本技術の電池に関連する技術としては、下掲の特許文献1および特許文献2に記載のものが提案されている。
国際公開第10/010717号 特開2006−164863号公報
電池では、体積エネルギー密度を向上することが求められている。
したがって、本技術の目的は、体積エネルギー密度を向上できる電池および電子機器を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本技術は、積層された複数の電池素子部と、複数の電池素子部のそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部が、各接続部間に配される導電剤を介して導通される端子部とを備え、積層方向に互いに隣接する接続部からなる接続部組のそれぞれは、一方の接続部の一部分と他方の接続部の一部分とが積層方向に重なり、かつ、延出の方向に直交する方向にずらして設けられた構造を有し、電池素子部は、基板、正極側層、固体電解質層、負極側層が積層された積層構造を有する単電池であり、接続部は、基板の側端部および基板の側端部上に形成された正極側層または負極側層に含まれる集電体層からなる電池である。
本技術は、積層された複数の電極部を含む本体部と、複数の電極部のそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部が、各接続部間に配される導電剤を介して導通される端子部とを備え、積層方向に互いに隣接する接続部からなる接続部組のそれぞれは、一方の接続部の一部分と他方の接続部の一部分とだけが積層方向に重なるように、延出の方向に直交する方向にずらして設けられた構造を有する電池である。
本技術の電子機器は、上述の電池を備えたものである。


本技術によれば、体積エネルギー密度を向上できるという効果を奏する。
図1Aは従来の薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。図1Bは従来の薄膜全固体電池の構成例を示す概略断面図である。 図2Aは単電池の構成を示す概略図である。図2Bは図2A中の線I−I’に沿った概略断面図である。 図3Aは本技術の第1の実施の形態による薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。図3Bは本技術の第1の実施の形態による薄膜全固体電池の構成例を示す概略断面図である。 図4Aは接続部の構成の第1の変形例を示す概略図である。図4Bは接続部の構成の第2の変形例を示す概略図である。図4Cは接続部の構成の第3の変形例を示す概略図である。図4Dは接続部の構成の第4の変形例を示す概略図である。 図5は本技術の第2の実施の形態による薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。 図6は本技術の第3の実施の形態による薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。
(本技術の概要)
まず、本技術の理解を容易にするため、本技術の概要について説明する。電池分野では、複数の単電池を積層した構成を有する積層型の薄膜全固体電池が提案されている。図1Aは本技術と関連する薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。図1Bは本技術と関連する薄膜全固体電池の構成例を示す概略断面図である。
図1Aおよび図1Bに示す単電池C1’〜C4’は、薄膜全固体電池(単電池)であり、電気エネルギーを蓄電する電池素子部121aと、電池素子部121aから外部に電流を取り出す接続部121b1および121b2を備える。電池素子部121aは、基板110、正極側集電体膜111、正極活物質膜112、固体電解質膜113および負極側集電体膜114がこの順で積層された積層構造を含み、これらの全体が全体保護膜115で覆われたものである。
接続部121b1は、基板110の一側端部および基板110の一側端部の片面上に形成された正極側集電体膜111で構成されている。接続部121b2は、基板110の他側端部および基板110の他側端部の片面上に形成された負極側集電体膜114で構成されている。
積層型の薄膜全固体電池(組電池)は、電池素子部121aが複数積層された電池本体部131aと、端子部131b1および端子部131b2を備える。
端子部131b1は、保護箔118で被包されることによって、複数の接続部121b1および各接続部121b1の間に充填された導電剤117が一つに束ねられたものである。導電剤117を介して、保護箔118および正極側集電体膜111が、互いに電気的に導通される。
同様に、端子部131b2は、保護箔118で被包されることによって、複数の接続部121b2および各接続部121b2の間に充填された導電剤117が一つに束ねられたものである。導電剤117を介して、保護箔118および負極側集電体膜114が、互いに電気的に導通される。なお、以下では、接続部121b1と接続部121b2とを区別しない場合には、接続部121bと称し、端子部131b1と131b2とを区別しない場合には、端子部131bと称する。
このような薄膜全固体電池では、体積エネルギー密度を上げることが主要課題の一つである。単電池C1’〜C4’は、電池構成部材が薄膜で形成されているため、それぞれの電池素子部121aの厚みを非常に薄くできる。また、電池素子部121aの厚みと、接続部121bの厚みとの差は、例えば数μm以下となる。図1Aおよび図1Bに示す電池では、導電剤を介して積層方向に互いに隣接する接続部121bからなる接続部組の一方の接続部の全部分と他方の接続部の全部分とが、積層方向に重ねられた構造とされている。
電池素子部121aの厚みと接続部121bの厚みとの差が小さい場合、上記構造を有する電池では、各接続部間に充填される導電剤の厚みの影響が大きくなり、電池本体部131aの厚みL1’に対して、端子部131bの厚みL2’の方が厚くなり電池体積が増大してしまう。このため、電池全体としての体積エネルギー密度が下がってしまう。
これに対して、本技術では、積層方向に互いに隣接する接続部121bからなる接続部組を、所定の構造とすることによって、これらの単電池の接続部121b間に充填される導電剤117の厚みを薄くでき、且つ、電池本体部131aの厚みL1’に対して、端子部131bの厚みL2’を同等以下にすることができる。これにより、薄膜全固体電池の体積エネルギー密度を向上することができる。
以下、本技術の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(電池の第1の例)
2.第2の実施の形態(電池の第2の例)
3.第3の実施の形態(電池の第3の例)
4.応用例(電池を組み込んだ電子機器など)
5.他の実施の形態(変形例)
なお、以下に説明する実施の形態などは本技術の好適な具体例であり、本技術の内容がこれらの実施の形態などに限定されるものではない。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また例示した効果と異なる効果が存在することを否定するものではない。
1.第1の実施の形態
本技術の第1の実施の形態による電池について、図面を参照しながら説明する。本技術の第1の実施の形態による電池は、複数の単電池を積層した積層型の電池(組電池)である。図2Aは、単電池の構成を示す概略図である。図2Bは、図2Aの線I−I’に沿った概略断面図である。図3Aは、単電池を複数重ねた積層構造を示す概略図である。図3Bは、本技術の第1の実施の形態による電池の概略断面図である。
以下では、まず単電池の構成例の詳細を説明し、その後、複数の単電池を積層した積層型の電池(組電池)の全体構成例について詳細に説明する。
(単電池)
単電池は、典型的には、例えば、電極反応における反応物質(以下、電極反応物質と称する)であるリチウムが、充放電に伴い、一対の正極および負極間を移動するリチウム二次電池である。なお、本明細書では、充電時に負極においてリチウム金属が析出するものも含めてリチウム二次電池とする。単電池は、典型的には、例えば、一対の正極および負極、並びに、固体電解質などの電池構成部材層が積層された電池である。単電池は、例えば、一対の正極および負極、並びに、固体電解質などの電池構成部材が薄膜で構成された薄膜型の固体電解質二次電池(全固体電池)である。
この固体電解質二次電池は、正極側層と負極側層と正極側層および負極側層の間にある固体電解質層とを含む電池素子部21aを備えたものである。この固体電解質二次電池では、正極側層は、固体電解質層を境界として固体電解質層より正極側にある。図2Aおよび図2Bに示す例では、正極側層は、例えば、固体電解質層である固体電解質膜13より正極側にある、正極活物質層である正極活物質膜12と、正極側集電体層である正極側集電体膜11とを含む。この固体電解質二次電池では、負極側層は、固体電解質層を境界として固体電解質層より負極側にある。図2Aおよび図2Bに示す例では、負極側層は、例えば、固体電解質層である固体電解質膜13より負極側にある負極側集電体層である負極側集電体膜14を含む。
図2Aおよび図2Bに示すように、この固体電解質電池は、電池素子部21aと、電池素子部21aから外方に延出された接続部21b1および接続部21b2を備える。電池素子部21aには電気エネルギーが蓄電され、接続部21b1および接続部21b2によって電流が外部に取り出される。
(電池素子部)
電池素子部21aは、基板10、正極側集電体膜11、正極活物質膜12、固体電解質膜13および負極側集電体膜14がこの順で積層された積層体を含み、これらの全体が全体保護膜15で覆われたものである。
電池素子部21aは、例えば矩形の平面形状を有し、対向する2辺のうちの一方の辺から接続部21b1が、外方に延出されており、対向する2辺のうちの他方の辺から接続部21b2が、外方に延出されている。なお、隣接する2辺のうちの一方の辺から接続部21b1が外方に延出され、隣接する2辺のうちの他方の辺から外方に接続部21b2が延出されていてもよい。また、同一辺から接続部21b1および接続部21b2の両方が、外方に延出されていてもよい。また、電池素子部21aの平面形状は、矩形に限定されるものではない。
(接続部)
接続部21b1は、例えば矩形の平面形状を有し、基板10の一側端部および基板10の一側端部の片面に形成された正極側集電体膜11で構成されている。接続部21b1では、正極側集電体膜11が全体保護膜15に覆われずに露出された状態とされている。接続部21b2は、例えば矩形の平面形状を有し、基板10の他側端部および基板10の他側端部の片面に形成された負極側集電体膜14で構成されている。接続部21b2では、負極側集電体膜14が全体保護膜15に覆われずに露出された状態とされている。接続部21b1に含まれる正極側集電体膜11の露出部および接続部21b2に含まれる負極側集電体膜14の露出部が、外部に電流を取り出すための端子となる。なお、以下では、接続部21b1と接続部21b2とを区別しない場合には、接続部21bと称する。
以下、単電池を構成する各部材(部材層)の詳細について説明する。なお、各部材層の厚さは、典型的には、例えば、100nm以上20μm以下の中から選ばれる。単電池の厚さは、各部材層の厚さの合計であり、電池本体部の厚さL1は、典型的には、単電池の厚さ×単電池の積層数である。なお、各部材層の厚さ、単電池の厚さ、電池本体部の厚さL1は、上記に限定されるものではなく、上記の数値範囲外であってもよい。
(基板)
基板10としては、例えば、ガラス、アルミナ、樹脂などの電気絶縁性材料からなる基板、シリコンなどの半導体材料からなる基板、アルミナ、銅、ステンレスなどの導電性材料などからなる基板などを用いることができる。基板10は、硬いものであっても、可撓性を有するものであってもよく、多様で広範囲のものを使用することができる。樹脂からなる基板(樹脂基板)としては、例えば、ポリカーボネート(PC)樹脂基板、フッ素樹脂基板、ポリエチレンテレフタレート(PET)基板、ポリブチレンテレフタレート(PBT)基板、ポリイミド(PI)基板、ポリアミド(PA)基板、ポリスルホン(PSF)基板、ポリエーテルスルホン(PES)基板、ポリフェニレンスルフィド(PPS)基板、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)基板、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー(COP)などを使用することができる。なお、この基板の材質は特に限定されるものではないが、吸湿性が低く耐湿性を有する基板がより好ましい。
(正極側集電体膜)
正極側集電体膜11を構成する材料としては、Cu、Mg、Ti、Fe、Co、Ni、Zn、Al、Ge、In、Au、Pt、Ag、Pdなど、又は、これらの何れかを含む合金を使用することができる。
(正極活物質膜)
正極活物質膜12を構成する正極活物質材料は、リチウムイオンを離脱および吸蔵させ易く、正極活物質膜12に多くのリチウムイオンを離脱および吸蔵させることが可能な材料であればよい。また、電位が高く、電気化学当量の小さい材料がよい。例えば、Mn、Co、Fe、P、Ni、Si、Crの少なくとも一つとLiとを含む酸化物若しくはリン酸化合物、または硫黄化合物が挙げられる。具体的には、例えば、LiMnO2(マンガン酸リチウム)、LiMn24、Li2Mn24などのリチウム−マンガン酸化物、LiCoO2(コバルト酸リチウム)、LiCo24などのリチウム−コバルト酸化物、LiNiO2(ニッケル酸リチウム)、LiNi24などのリチウム−ニッケル酸化物、LiMnCoO4、Li2MnCoO4などのリチウム−マンガン−コバルト酸化物、Li4Ti512、LiTi24などのリチウム−チタン酸化物、その他、LiFePO4(リン酸鉄リチウム)、硫化チタン(TiS2)、硫化モリブデン(MoS2)、硫化鉄(FeS、FeS2)、硫化銅(CuS)および硫化ニッケル(Ni32)、酸化ビスマス(Bi23)、鉛酸ビスマス(Bi2Pb25)、酸化銅(CuO)、酸化バナジウム(V613)、セレン化ニオブ(NbSe3)などが挙げられる。また、これらを混合して用いることも可能である。成膜性、電池のサイクル安定性や電位を考慮すると、LiCoO2やLiMnO2などのCoまたはMnとLiとを有するリチウム複合酸化物が好ましい。
正極活物質膜12は、アモルファス状態のリチウムリン酸化合物で構成されていてもよい。例えば、正極活物質膜12は、LiとPとNi、Co、Mn、Au、Ag、Pdから選ばれる何れかの元素M1とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で構成される。
このリチウムリン酸化合物は、正極活物質として以下の優れた特性を有する。すなわち、対Li+/Liに対して高い電位を有する。電位の平坦性に優れる、すなわち組成変化に伴う電位変動が小さい。リチウムの組成比も大きいので高容量である。高い電気伝導性を有する。結晶質の正極活物質のように充放電の繰り返しによる結晶構造の崩壊などもないので、充放電サイクル特性も優れている。また、アニ−ルレスで形成できるため、プロセスの簡素化、歩留まりの向上、樹脂基板の利用を可能とする。
正極活物質膜12は、例えば、上述したようなリチウムリン酸化合物として、式(1)で表されるリチウムリン酸化合物で構成されていてもよい。
式(1)
LixNiyPOz
(式中、xはリチウムの組成比を示す。yはニッケルの組成比を示す。zは酸素の組成比を示す。xは0<x<8.0である。yは2.0≦y≦10である。zは酸素の組成比を示す。zはNi、Pの組成比に応じて酸素が安定に含まれる比となる。)
式(1)において、リチウムの組成比xの範囲は、0<x<8であることが好ましい。
リチウムの組成比xの上限は、特に限定されないが、電位が保たれる限界がリチウムの組成比xの上限値となる。確認できた範囲では、リチウムの組成比xは、8未満であることが好ましい。また、リチウムの組成比xの範囲は、1.0≦x<8であることがより好ましい。リチウムの組成比xが、1.0未満であると、インピーダンスが大きく充放電できなくなるからである。
式(1)において、Niの組成比yの範囲は、十分な充放電容量が得られる点から、2.0≦y≦10.0であることが好ましい。例えば、Niの組成比yが2.0未満であると、充放電容量が急激に小さくなってしまう。Niの組成比yの上限は、特に限定されないが、Niの組成比yが4を超えると徐々に充放電容量が低下してしまう。最大容量の半分程度を目安にすると、Niの組成比yは10以下が好ましい。なお、耐久性、イオン伝導度などの側面で利点がある場合は、充放電容量を犠牲にして、10.0を超えた組成比にしてもよい。
式(1)において、酸素の組成比zは、Niの組成比とPの組成比に応じて安定に含まれる比となる。
正極活物質膜12は、アモルファス状態の式(2)で表されるリチウムリン酸化合物で構成されていてもよい。
式(2)
LixCuyPO4
(式中、xはリチウムの組成比を示す。yは銅の組成比を示す。)
アモルファス状態の式(2)で表されるリチウム複合酸化物は、正極活物質として以下の優れた特性を有する。すなわち、対Li+/Liに対して高い電位を有する。電位の平坦性に優れる、すなわち組成変化に伴う電位変動が小さい。リチウムの組成比も大きいので高容量である。高い電気伝導性を有する。結晶質の正極活物質のように充放電の繰り返しによる結晶構造の崩壊などもないので、充放電サイクル特性も優れている。また、アニ−ルレスで形成できるため、プロセスの簡素化、歩留まりの向上、樹脂基板の利用を可能とする。
式(2)で表されるリチウムリン酸化合物において、リチウムの組成比xの範囲は、例えば、0.5≦x<7.0であり、5<x<7.0であってもよい。
式(2)で表されるリチウムリン酸化合物において、銅の組成比yの範囲は、十分な充放電容量が得られる点から、1.0≦y≦4.0が好ましい。特に銅の組成比yが1.0未満であると、充放電容量が急激に小さくなってしまう。銅の組成比yの上限は、特に限定されないが、組成比yが3を超えると徐々に充放電容量が低下してしまう。最大容量の半分程度を目安とすると4以下が好ましいが、耐久性、イオン伝導度などの側面で利点がある場合は充放電容量を犠牲にして4以上の組成とすることも可能である。また、式(2)で表されるリチウムリン酸化合物において、銅の組成比yの下限は、良好な充放電サイクル特性を得られる点から、2.2≦yであることがより好ましい。
正極活物質膜12を構成するリチウムリン酸化合物の組成は、例えば以下のようにして求める。正極活物質膜12の成膜条件と同一の成膜条件で、正極活物質膜12と同様の単層膜を石英ガラス上に成膜する。そして、この単層膜の組成分析をX線光電子分光法(X線光電子分光法(XPS);X-ray photoelectron spectroscopy)により行う。
ところで、二次電池において、エネルギー密度の向上には正極活物質の高容量化が不可欠である。例えば、リチウムイオン二次電池などに使用される高容量正極活物質としては、岩塩型層状構造、スピネル型構造に大別される金属複合酸化物(例えば、LixCoO2、LixNiO2、LixMn24など)が挙げられ、これにより高容量化が図られている。
しかし、これらの正極活物質は、結晶構造を有するためサイクル数に伴う構造崩壊が進むこと、また、内部インピーダンスが高いため反応電子数を上げることが難しい。また、スピネル型構造に分類されるLixMn24の場合、活物質内に過剰にLiを含有させると1<X<2では、ヤーンテラーイオン(Mn3+)による体積膨張・収縮が起こることで電位が低下することが知られている。(例えば、J.M. Tarascan, J. Electrochem. Soc, 138,2864 (1991)、T.Ohzuku, J. Electrochem. Soc, 137,769 (1990)参照)
これに対して、本技術の正極活物質は、アモルファス状態で充放電駆動が可能であり、Liの挿入脱離による、体積膨張、収縮を緩和でき、構造変化を抑制できる。また、本技術の正極活物質は、例えば、上記の式(1)や式(2)の正極活物質のように、広範囲でLiを含有できるため、高容量化が可能である。例えば、式(1)では、リチウム組成比x=8未満まで含有でき、式(2)では、リチウム組成比x=7未満まで含有できる。
なお、全固体二次電池では、集電体、正極活物質、電解質、負極を堆積する必要があるため、界面抵抗の低減、正極活物質の内部抵抗の低減が不可欠である。界面抵抗は、Liイオンパスの形成が寄与し、Liイオンの拡散が容易なほど低減される。電解質のイオン伝導率の向上が主な解決策であるが、各層の表面均一性、密着性といった界面制御も特性の向上につながる。正極活物質の内部抵抗については、内部インピーダンスを下げなければ、厚膜化ができない。全固体二次電池の場合、膜厚が電池容量に比例することから正極活物質を厚く成膜しなければならない。よって、正極内部のインピーダンスを低減させることが高容量化につながる。本技術の正極活物質は、層状構造を有するLiCoO2よりも内部インピーダンスが低いことがわかっている。
正極活物質膜12は、LiとPとNi、Co、Mn、Au、Ag、Pdから選ばれる何れかの元素M1と、Ni、Co、Mn、Au、Ag、Pd、Cuから選ばれる少なくとも1種の元素M2(ただしM1≠M2である)とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で構成されていてもよい。このようなリチウムリン酸化合物は、例えば、元素M1、元素M2を適切に選択することにより、より特性の優れた正極活物質を得ることができる。例えば、LiとPとNi(元素M1)とCu(元素M2)とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で正極活物質膜12を構成した場合には、充放電サイクル特性をより向上することができる。例えば、LiとPとNi(元素M1)とPd(元素M2)とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で正極活物質膜11を構成した場合には、容量をより向上できると共に充放電サイクル特性をより向上することができる。例えば、LiとPとNi(元素M1)とAu(元素M2)とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で正極活物質膜12を構成した場合には、充放電サイクル特性をより向上することができる。
正極活物質膜12は、LiとPとNi、Co、Mn、Au、Ag、Pdから選ばれる何れかの元素M1と、Ni、Co、Mn、Au、Ag、Pd、Cuから選ばれる少なくとも1種の元素M2(ただしM1≠M2である)とB、Mg、Al、Si、Ti、V、Cr、Fe、Zn、Ga、Ge、Nb、Mo、In、Sn、Sb、Te、W、Os、Bi、Gd、Tb、Dy、Hf、Ta、Zrから選ばれる少なくとも1種の添加元素M3とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で構成されていてもよい。
正極活物質膜12は、LiとPとNi、Co、Mn、Au、Ag、Pd、Cuから選ばれる何れかの元素M1’とB、Mg、Al、Si、Ti、V、Cr、Fe、Zn、Ga、Ge、Nb、Mo、In、Sn、Sb、Te、W、Os、Bi、Gd、Tb、Dy、Hf、Ta、Zrから選ばれる少なくとも1種の添加元素M3とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で構成されていてもよい。
添加元素M3は、これのみをリチウムリン酸化合物に含有させても、そのリチウムリン酸化合物は正極活物質として使用できない。すなわち、正極活物質膜11をLiとPと添加元素M3のみとOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で構成した場合には、電池駆動しない。一方、添加元素M3は、元素M1および元素M2(M1≠M2)または元素M1’と共にリチウムリン酸化合物に含有させた場合、そのリチウムリン酸化合物は、正極活物質として使用でき、さらに添加する元素種の選択によっては、正極活物質としての特性を向上できる。すなわち、添加元素M3を元素M1および元素M2(M1≠M2)または元素M1’と共にリチウムリン酸化合物に含有させたもので正極活物質膜11を構成した場合でも、電池駆動に影響を与えない。さらに、添加元素M3を元素M1および元素M2(M1≠M2)または元素M1’と共にリチウムリン酸化合物に含有させたもので正極活物質膜11を構成した場合、添加する元素種の選択によっては、容量やサイクル特性などの向上や内部インピーダンスの低下などの効果がある。
添加元素M3として好ましいものは、例えば、以下のものが考えられる。すなわち、一般にイオン伝導は、導伝性を含む構造を乱すことでイオンが動きやすくなると考えられている。実際にLi3PO4の固体電解質は、窒素をドープしてLi3PO3.70.3のように一部を置換することでイオン伝導度が上昇することが知られている。一方、結晶材料の場合にはイオンの伝導経路をできるだけ整った構造(結晶)で形成するが、その結晶の内部の材料を一部置換して空孔を生じさせ、イオン伝導を上げる手法がとられている。したがって、固体電解質内部でリチウムが移動しやすい経路を増やすという観点では共通する面があり、結晶材料でイオン伝導度を向上させた材料はアモルファス材料でも有効なことが多く、そのようなイオン伝導度を向上させた材料の添加物(添加元素)は本技術のアモルファス正極活物質(アモルファス状態のリチウムリン酸化化合物)でも同様に有効であることが考えられる。結晶材料でイオン伝導度を向上させた材料であるリチウム酸化物固体電解質材料としては、Li1.3Al0.3Ti1.7(PO43(LATP)の他に、Li0.5La0.5TiO3、Li3.5Zn0.35GeO4など多くの材料が挙げられる。したがって、これらの材料の添加元素であるAl、Ti、La、Zn、Ge、その他Si、V、W、Ga、Ta、Zr、Cr、Pdは、本技術のアモルファス正極活物質でも同様にイオン伝導度などの特性をより改善でき有効であることが考えられる。
例えば、LiとPとNi(元素M1’)と、AlおよびTiの少なくとも1種(添加元素M3)とOとを含有するアモルファス状態のリチウムリン酸化合物で正極活物質膜11を構成した場合には、内部インピーダンスを低下することができると共に、優れた高レートの放電特性が得られる。内部インピーダンスが低下することにより、高速放電時の電位変化が少なくなり、より高電位の電池を実現できる。さらに、内部インピーダンスが低いことで、放電エネルギーと充電エネルギーとの比(放電エネルギー/充電エネルギー)が1に近づくことにより、エネルギーロスが低下しエネルギー効率が高くなり、かつ、充放電時のジュール熱が低下するために発熱が抑えられる効果が見込まれる。
この正極活物質膜12は、典型的には、例えば、結晶質相が含まれず、完全にアモルファス単相の薄膜である。この正極活物質膜12が、アモルファス単相であることは、透過型電子顕微鏡(TEM;transmission electron microscope)で断面を観察することで確認できる。すなわち、この正極活物質膜12を透過型電子顕微鏡(TEM)で断面を観察すると、そのTEM像において、結晶粒が存在しない状態を確認できる。また、電子線回折像からも確認できる。
(固体電解質膜)
固体電解質膜13を構成する材料として、リン酸リチウム(Li3PO4)、リン酸リチウム(Li3PO4)に窒素を添加したLi3PO4-xx(一般に、LiPONと呼ばれている。)、Lix23-yy、Li4SiO4−Li3PO4、Li4SiO4−Li3VO4などを使用することができる。なお、化合物中に使用する添え字のx(x>0)、y(y>0))は、式中の元素の組成比を示す。
(リチウム過剰層)
この固体電解質二次電池では、負極活物質層を形成することなく、負極活物質は充電と共に負極側に生じる。負極側に生じるのは、負極側集電体膜14と固体電解質膜13との間に生じるLi金属および/またはLiが過剰に含まれる層(Li過剰層)である。この過剰に堆積されるLi(Li過剰層)を負極活物質として利用しながら、充放電特性を損なわずに充放電の繰返しに対して高い耐久性を有する。
(負極側集電体膜)
負極側集電体膜14を構成する材料としては、Cu、Mg、Ti、Fe、Co、Ni、Zn、Al、Ge、In、Au、Pt、Ag、Pdなど、又は、これらの何れかを含む合金を使用することができる。
なお、全体保護膜15上に無機絶縁膜が形成されていてもよい。また、基板10の表面に無機絶縁膜が形成されていてもよい。無機絶縁膜を構成する材料は、吸湿性が低く耐湿性を有する膜を形成することができる材料であればよい。このような材料として、Si、Cr、Zr、Al、Ta、Ti、Mn、Mg、Znの酸化物又は窒化物又は硫化物の単体、或いは、これらの混合物を使用することができる。より具体的には、Si34、SiO2、Cr23、ZrO2、Al23、TaO2、TiO2、Mn23、MgO、ZnSなど、或いは、これらの混合物を使用する。
(固体電解質二次電池の製造方法)
上述した固体電解質二次電池は例えば以下のようにして製造する。まず、基板10上に正極側集電体膜11、正極活物質膜12、固体電解質膜13、負極側集電体膜14を順次形成し、これにより、積層体が形成される。次に、この積層体の全体を覆うように、例えば、紫外線硬化樹脂からなる全体保護膜15が形成される。以上の一連の工程によって、固体電解質二次電池を製造することができる。
(薄膜の形成方法)
正極側集電体膜11、正極活物質膜12、固体電解質膜13、負極側集電体膜14などの各薄膜の形成方法について説明する。
各薄膜は、例えば、PVD(Physical Vapor Deposition:物理気相成長)法あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法などの気相法により形成できる。また、電気めっき、無電解めっき、塗布法、ゾル−ゲル法などの液相法により形成できる。また、SPE(固相エピタキシー)法、LB(Langmuir-Blodgett:ラングミュア−ブロジェット)法などの固相法により形成することができる。
PVD法は、薄膜化する薄膜原料を熱やプラズマなどのエネルギーで一旦蒸発・気化し、基板上に薄膜化する方法である。PVD法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、MBE(分子線エキピタシー)法、レーザアブレーション法などが挙げられる。
CVD法は、ガスとして供給される薄膜の構成材料に対して、熱、光、プラズマなどのエネルギーを加えて原料ガス分子の分解・反応・中間生成物を形成し、基板表面での吸着、反応、離脱を経て薄膜を堆積させる方法である。
CVD法としては、例えば、熱CVD法、MOCVD(Metal Organic Chemical Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長)法、RFプラズマCVD法、光CVD法、レーザCVD法、LPE(Liquid Phase Epitaxy)法などが挙げられる。
上述の薄膜形成方法によって、所望の構成の薄膜を形成することは当業者にとって容易である。例えば、上述の薄膜形成方法によって、正極側集電体膜11、正極活物質膜12、固体電解質膜13、負極側集電体膜14を形成することは、当業者にとって容易である。すなわち、当業者は、薄膜原料、薄膜形成方法、薄膜形成条件などを適宜選択することによって、所望の構成の正極側集電体膜11、正極活物質膜12、固体電解質膜13、負極側集電体膜14を容易に形成できる。
(薄膜全固体電池の構成)
次に、上述の単電池を複数積層した積層型の薄膜全固体電池の構成例について説明する。この薄膜全固体電池は、図3Aおよび図3Bに示すように複数(図3Aおよび図3Bに示す例では4つ)の積層された単電池C1〜C4を有する。積層された単電池C1〜C4は、直列および/または並列に接続されて一つの組電池を構成する。なお、図3Bに示す例では、単電池C1〜C4が並列接続されている。
この薄膜全固体電池は、電池本体部31aと、端子部31b1および端子部31b2とを備える。
(電池本体部)
電池本体部31aは、積層された単電池C1〜C4の複数の電池素子部21aから構成されている。
(端子部)
端子部31b1は、保護箔18と、複数の電池素子部21aのそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部21b1と、各接続部21b1の間および接続部21b1と保護箔18との間に充填された導電剤17とから構成されている。端子部31b2は、保護箔18と、複数の電池素子部21aのそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部21b2と、各接続部21b2の間および接続部21b2と保護箔18との間に充填された導電剤17とから構成されている。
端子部31b1は、例えば、保護箔18によって被包されることによって、複数の電池素子部21aのそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部21b1および導電剤17が、一つに束ねられたものである。端子部31b1では、導電剤17を介して、保護箔18および複数の接続部21b1に含まれる正極側集電体膜11が互いに電気的に導通されている。
端子部31b2は、例えば、保護箔18によって被包されることによって、複数の電池素子部21aのそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部21b2および導電剤17が、一つに束ねられたものである。端子部31b2では、導電剤17を介して、保護箔18および複数の接続部21b2に含まれる負極側集電体膜14が互いに電気的に導通されている。なお、以下では、端子部31b1と31b2とを区別しない場合には、端子部31bと称する。
保護箔18としては、例えば、銅箔などの箔状の導電性部材などを用いることができる。導電剤17としては、例えば、銀ペーストなどの導電性ペースト、はんだなどの導電性材料を用いることができる。端子部31b1および端子部31b2によって、複数の単電池C1〜C4が並列に接続され、並列に接続された単電池C1〜C4から外部に電流が取り出される。
(接続部の構造)
本技術の積層型の薄膜全固体電池では、端子部31b1および端子部31b2のそれぞれに含まれる複数の接続部21b1および21b2が所定の構造となされている。すなわち、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接する接続部からなる接続部組のそれぞれは、一方の接続部の一部分と他方の接続部分の一部分とが積層方向に重なる第1の構造、または、一方の接続部の全部分と他方の接続部分の全部分とが積層方向に重ならない第2の構造となされている。
第1の実施の形態では、図3Aに示すように、複数の接続部組の全てが、それぞれ、一方の接続部21bの一部分と他方の接続部21bの一部分とが積層方向に重なっている第1の構造となされている。
具体的に説明すると、端子部31b1は、同一方向に延出された4つの接続部21b1を含む。この4つの接続部21b1は、単電池C1の電池素子部21aから延出された接続部21b1と、単電池C2の電池素子部21aから延出された接続部21b1と、単電池C3の電池素子部21aから延出された接続部21b1と、単電池C4の電池素子部21aから延出された接続部21b1とからなる。
これらの複数の接続部21b1のうち、単電池C1の接続部21b1と単電池C2の接続部21b1とが、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接している。単電池C2の接続部2112と単電池C3の接続部21b1とが、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接している。単電池C3の接続部21b1と単電池C4の接続部21b1とが、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接している。そして、これらの接続部組のそれぞれでは、一方の接続部21b1の一部分と他方の接続部21b1の一部分とが積層方向に重なる構造となされている。
同様に、端子部31b2は、同一方向に延出された4つの接続部21b2を含む。この4つの接続部21b2は、単電池C1の電池素子部21aから延出された接続部21b2と、単電池C2の電池素子部21aから延出された接続部21b2と、単電池C3の電池素子部から延出された接続部21b2と、単電池C4の電池素子部から延出された接続部21b2とからなる。
これらの複数の接続部21b2のうち、単電池C1の接続部21b2と単電池C2の接続部21b2とが、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接している。単電池C2の接続部2112と単電池C3の接続部21b2とが、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接している。単電池C3の接続部21b2と単電池C4の接続部21b2とが、導電剤17を介して積層方向に互いに隣接している。そして、これらの接続部組のそれぞれでは、一方の接続部21b2の一部分と他方の接続部21b2の一部分とが積層方向に重なる構造となされている。
積層方向に互いに隣接する接続部からなる接続部組が、上述の構造となされることによって、接続部間の導電剤17の厚みを薄くでき、且つ、電池本体部31aの厚みL1に対して、端子部31bの厚みL2を同等以下にすることができる。これにより、積層型の薄膜全固体電池の体積エネルギー密度を向上することができる。また、上述の構造では、積層方向に重なる接続部21bの外周縁の周辺にフィレットが形成されやすいため、導電剤17を介した接続部21b間の接続の安定性を向上できる。
(接続部の形状)
図3Aに示す接続部21bは、矩形の平面形状を有するものであるが、接続部21bの形状はこれに限定されるものではなく、種々の形状を採ることが可能である。例えば、矩形以外の多角形の平面形状、曲線を含む形の平面形状およびこれらの形状の一部に孔を形成した孔を有する形状などであってもよい。図4A〜図4Dにこれらの形状の一例を示す。図4Aに示す接続部21bは、曲線を含む形状を有するものである。図4Bに示す接続部21bは、多角形状の一例の台形状を有するものである。図4Cに示す接続部21bは、多角形の一例の五角形の平面形状を有するものである。図4Dに示す接続部21bは、孔22を有する五角形の平面形状を有するものである。
これらの形状の中でも、曲線を含む平面形状、孔22を有する形状、4角以上の多角形の平面形状などの、積層方向に接続部21bを重ねた場合に、重なる外周縁の長さがより長くなりやすい形状であることが好ましい。積層方向に重なる接続部21bの外周縁の長さがより長いほど、フィレット形成部分が大きくなるため、導電剤17を介した接続部21b間の接続がより安定するからである。
(薄膜全固体電池の製造方法)
上述した薄膜全固体電池は、例えば、以下のように製造することができる。まず、図2Aおよび図2Bに示す単電池C1〜C4を用意し、図3Aに示すように順次積層する。その後、例えば、複数の接続部21b1に、ペースト状の導電剤17を付着させた後、これを硬化させる。その後、接続部21b1および導電剤17を保護箔で被包して一つにまとめることで端子部31b1を形成する。同様に、例えば、複数の接続部21b2にペースト状の導電剤17を付着させた後、これを硬化させる。その後、接続部21b2および導電剤17を保護箔で被包して一つにまとめることで端子部31b2を形成する。以上により、上述した薄膜全固体電解質電池を得ることができる。
2.第2の実施の形態
第2の実施の形態による電池について説明する。第2の実施の形態は、接続部の構造が異なること以外は第1の実施の形態と同様である。したがって、以下では、第1の実施の形態と異なる接続部の構造について詳細に説明し、その他の点は第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を適宜省略する。
(接続部の構造)
図5は、本技術の第2の実施の形態による薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。第2の実施の形態では、電池素子部21aから同一方向に延出され、導電剤17を介して、積層方向に互いに隣接する接続部21bからなる接続部組の全てが、一方の接続部21bの全部分と他方の接続部21bの全部分とが積層方向に重ならない第2の構造となされている。
具体的には、対向する2辺のうちの一の辺側の、積層方向に互いに隣接する接続部21b1からなる接続部組の全てが、それぞれ、一方の接続部21b1の全部分と他方の接続部21b1の全部分とが積層方向に重ならない第2の構造とされている。また、対向する2辺のうちの他の辺側の、積層方向に互いに隣接する接続部21b2からなる接続部組の全てが、それぞれ、一方の接続部21b2の全部分と他方の接続部21b2の全部分とが積層方向に重ならない第2の構造となされている。
3.第3の実施の形態
第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、接続部の構造が異なること以外は第1の実施の形態と同様である。したがって、以下では、第1の実施の形態と異なる接続部の構造について詳細に説明し、その他の点は第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を適宜省略する。
(接続部の構造)
図6は、本技術の第3の実施の形態による薄膜全固体電池の構成例を示す概略図である。第3の実施の形態では、電池素子部21aから同一方向に延出され、導電剤17を介して、積層方向に互いに隣接する接続部21bからなる接続部組のそれぞれが、第1の構造または第2の構造とされ、且つ、第1の構造および第2の構造の両方を備えた構造となされている。
この図6に示す例では、対向する2辺の一の辺側の3つの接続部組のうち、2組の接続部組(単電池C2の接続部21b1と単電池C3の接続部b1とからなる接続部組、および単電池C3の接続部b1と単電池C4の接続部b1とからなる接続部組)が第2の構造となされている。すなわち、接続部組の一方の接続部21b1の全部分と他方の接続部21b1の全部分とが、積層方向に重ならない構造となされている。1組の接続部組(単電池C1の接続部b1と単電池C2の接続部b1とからなる接続部組)が第1の構造となされている。すなわち、接続部組の一方の接続部21b1の一部分と他方の接続部21b1の一部分とが、積層方向に重なる第1の構造となされている。
対向する2辺の他の辺側の3つの接続部組のうち、2組の接続部組(単電池C2の接続部21b2と単電池C3の接続部b2とからなる接続部組、および単電池C3の接続部b2と単電池C4の接続部b2とからなる接続部組)が第2の構造とされている。すなわち、接続部組の一方の接続部21b2の全部分と他方の接続部21b2の全部分とが積層方向に重ならない構造となされている。1組の接続部組(単電池C1の接続部b2と単電池C2の接続部b2とからなる接続部組)が第1の構造とされている。すなわち、一方の接続部21b2の一部分と他方の接続部21b2の一部分とが、積層方向に重なる第1の構造となされている。
4.応用例
上述した電池の応用例について説明する。上述した薄膜全固体電池は、例えば薄形、軽量およびフレキブルという特長を活かして、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ、カード型電池マネーなどの小型電子機器などの電子機器に搭載または電力を供給するために使用することができる。なお、上述した電池の応用例は、これらの応用例に限られることはない。
5.他の実施の形態
本技術は、上述した本技術の実施の形態に限定されるものでは無く、本技術の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の実施の形態および実施例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。
また、上述の実施の形態および実施例の構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、本技術の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
例えば、上述の実施の形態の薄膜全固体電池の膜構成は、上述したものに限定されるものではない。例えば、第1の実施の形態〜第3の実施の形態において、負極側集電体膜と固体電解質膜との間に、保護膜を形成してもよい。この保護膜は、例えば、正極活物質膜を構成する正極活物質材料と同一の材料で構成されていてもよい。負極側集電体膜と固体電解質膜との間に、負極活物質膜を形成してもよい。
また、上述の実施の形態の固体電解質電池の構造は、上述の例に限定されるものではない。例えば、基板10に導電性の基板を用いて正極側集電体膜を省略した構造を有する固体電解質二次電池などにも適用が可能である。また、固体電解質電池を構成する各部材は薄膜状でなくてもよい。
また、本技術は、複数の単電池を垂直方向に積層した構成について説明したが、複数の単電池を水平方向に積層した構成についても適用可能である。
また、本技術は、複数の平板状の正極、平版状の負極を積層した積層電極体を含む電池についても適用可能である。積層電極体は、例えば、積層された複数の電極部(正極および負極)を含む本体部と、複数の電極部のそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部が、各接続部間に配される導電剤を介して導通される端子部とを備える。導電剤を介して積層方向に互いに隣接する複数の接続部からなる接続部組のそれぞれは、一方の接続部の一部分と他方の接続部の一部分とが積層方向に重なる第1の構造または一方の接続部の全部分と他方の接続部の全部分とが積層方向に重ならない第2の構造となされている。なお、積層電極体は、正極および負極間にセパレータおよび/または電解質層が設けられたものであってもよい。
本技術は、以下の構成をとることもできる。
[1]
積層された複数の電池素子部を含む本体部と、
前記複数の電池素子部のそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部が、各接続部間に配される導電剤を介して導通される端子部と
を備え、
積層方向に互いに隣接する前記接続部からなる接続部組のそれぞれは、
一方の接続部の一部分と他方の接続部の一部分とが積層方向に重なる第1の構造
または、
一方の接続部の全部分と他方の接続部の全部分とが積層方向に重ならない第2の構造
となされている電池。
[2]
前記端子部は、前記複数の接続部および前記導電剤を被包して一つに束ねる保護箔をさらに含む[1]に記載の電池。
[3]
前記接続部組の全てが、前記第1の構造となされている[1]〜[2]の何れかに記載の電池。
[4]
前記接続部組の全てが、前記第2の構造となされている[1]〜[2]の何れかに記載の電池。
[5]
前記接続部の平面形状は、多角形状、曲線を含む形状、角および曲線を含む形状、並びに、孔を有する形状の中から選ばれた少なくとも何れか一の形状である[1]〜[4]の何れかに記載の電池。
[6]
前記電池素子部は、一対の正極および負極、並びに固体電解質を含む単電池である[1]〜[5]の何れかに記載の電池。
[7]
前記単電池は、
前記正極を含む正極側層、前記負極を含む負極側層、前記固体電解質を含む固体電解質層が積層された積層構造を有する[6]に記載の電池。
[8]
前記正極側層を構成する各層および前記負極側層を構成する各層、並びに、前記固体電解質層が、薄膜で形成された[7]に記載の電池。
[9]
前記単電池は、基板をさらに備え、
前記接続部は、前記基板の側端部および前記基板の側端部上に形成された前記正極側層または前記負極側層に含まれる集電体層からなる[8]に記載の電池。
[10]
前記基板は、樹脂基板である[9]に記載の電池。
[11]
積層された複数の電極部を含む本体部と、
前記複数の電極部のそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部が、各接続部間に配される導電剤を介して導通される端子部と
を備え、
積層方向に互いに隣接する前記接続部からなる接続部組のそれぞれは、
一方の接続部の一部分と他方の接続部の一部分とが積層方向に重なる第1の構造
または、
一方の接続部の全部分と他方の接続部の全部分とが積層方向に重ならない第2の構造
となされている積層電極体
を有する電池。
[12]
[1]または[11]に記載の電池を用いた電子機器。
10・・・基板、11・・・正極側集電体膜、12・・・正極活物質膜、13・・・固体電解質膜、14・・・負極側集電体膜、15・・・全体保護膜、17・・・導電剤、18・・・保護箔、21a・・・電池素子部、21b・・・接続部、21b1・・・接続部、21b2・・・接続部、31a・・・電池本体部、31b・・・端子部、31b1、31b2・・・端子部、110・・・基板、111・・・正極側集電体膜、112・・・正極活物質膜、113・・・固体電解質膜、114・・・負極側集電体膜、115・・・全体保護膜、117・・・導電剤、118・・・保護箔、121a・・・電池素子部、121b・・・接続部、121b1・・・接続部、121b2・・・接続部、131a・・・電池本体部、131b・・・端子部、131b1・・・端子部、131b2・・・端子部、C1〜C4・・・単電池

Claims (8)

  1. 積層された複数の電池素子部と、
    前記複数の電池素子部のそれぞれから同一方向に延出された複数の接続部が、各接続部間に配される導電剤を介して導通される端子部と
    を備え、
    積層方向に互いに隣接する前記接続部からなる接続部組のそれぞれは、一方の接続部の一部分と他方の接続部の一部分とが積層方向に重なり、かつ、前記延出の方向に直交する方向にずらして設けられた構造を有し、
    前記電池素子部は、基板、正極側層、固体電解質層、負極側層が積層された積層構造を有する単電池であり、
    前記接続部は、前記基板の側端部および前記基板の側端部上に形成された前記正極側層または前記負極側層に含まれる集電体層からなる電池。
  2. 前記端子部は、前記複数の接続部および前記導電剤を被包して一つに束ねる保護箔をさらに含む請求項1に記載の電池。
  3. 前記接続部の平面形状は、多角形状、曲線を含む形状、角および曲線を含む形状、並びに、孔を有する形状の中から選ばれた少なくとも何れか一の形状である請求項1または2に記載の電池。
  4. 前記基板は、樹脂基板である請求項1乃至のいずれか一に記載の電池。
  5. 前記正極側層を構成する各層および前記負極側層を構成する各層、並びに、前記固体電解質層が、厚さ100nm以上20μm以下の薄膜で形成された請求項1乃至のいずれか一に記載の電池。
  6. 前記正極側層は、正極側集電体層と正極活物質膜を含み、前記負極側層は、負極側集電体層を含む請求項1乃至のいずれか一に記載の電池。
  7. 前記電池素子部は、保護膜でおおわれている請求項1乃至のいずれか一に記載の電池。
  8. 請求項1乃至のいずれか一に記載の電池を用いた電子機器。
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