JP6459530B2 - 管理装置、検出装置、管理システム、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

管理装置、検出装置、管理システム、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、生産設備の消費エネルギーを管理する管理装置、検出装置、管理システム、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、地球温暖化防止、コスト削減、改正省エネ法の要請等の観点から、オフィス、工場等に設置されている各種設備(照明設備、空調設備、生産設備等)の省エネルギー化が進められている。特に、生産設備のエネルギー消費の割合は極めて大きいため、生産設備の省エネルギー化が求められている。
例えば、特許文献1に、生産設備で消費されるエネルギーの改善を支援するシステムが記載されている。特許文献1に記載のシステムでは、生産設備の消費エネルギーを、生産中、待機中、段取り変えの3つの要素に分類し、要素ごとに消費エネルギーを管理している。
特開2010−237774号公報(2010年10月21日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、3つの要素の中身については分類していないため、どの生産物を生産したときにエネルギー原単位(単位量の製品などを生産するのに必要なエネルギー)が高いのかが分からない。また従来、エネルギー原単位を算出するときは、例えば50台の製品を生産するのに必要なエネルギーが7,500Whなので、150Wh/個という具合に求めていた。従って、50台の製品のうち、どの1台を作っていたときにエネルギー原単位が高かったかが分からず、エネルギー原単位が高い原因がいつ、どんなことが発生したことによるものかということが分からなかった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、どの生産物を生産したときにエネルギー原単位が高いかが分かる管理装置、検出装置、管理システム、管理装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体を実現することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係る管理装置は、所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインの消費エネルギーを示すエネルギーデータ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得部と、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出部と、を備えることを特徴としている。
前記の構成によれば、所定量の生産物のエネルギー原単位を算出することができる。よって、どの生産物を生産したときにエネルギー原単位が高いかを把握することができるという効果を奏する。
本発明に係る管理装置は、前記エネルギー原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部と、前記基準値内および前記基準値外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、をさらに備えていてもよい。
前記の構成によれば、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位は、生産ラインが所定量の生産物を基準値以下の消費エネルギーで生産したことを示す。一方、前記基準値外に分類されたエネルギー原単位は、生産ラインが所定量の生産物を基準値より大きい消費エネルギーで生産したことを示す。すなわち、所定期間の前記基準値外に分類されたエネルギー原単位を合計した基準値外に分類された総消費エネルギーは、生産物の個数に対応した消費エネルギーの削減余地を含む。よって、前記表示制御部が、所定期間における基準値内に分類されたエネルギー原単位の合計である基準値内に分類された総消費エネルギーと、所定期間における基準値外に分類されたエネルギー原単位の合計である基準値外に分類された総消費エネルギーと、を表示することにより、所定期間における消費エネルギーの削減余地を把握することができる。
また、本発明に係る管理装置は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を基準値外に、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれる前記エネルギー原単位を生産計画時間外に分類する分類部と、前記基準値内、前記基準値外および前記生産計画時間外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、をさらに備えてもよい。
通常、生産ラインが生産活動を行っている期間である生産計画時間内の消費エネルギーである基準値内および基準値外に分類された消費エネルギーは、生産ラインの管理者等が管理すべきものである。一方、生産ラインが生産活動を行っていない期間である生産計画時間外の消費エネルギーである生産計画時間外に分類された消費エネルギーは、生産計画時間を決定する生産計画者等が管理すべきものである。
前記の構成によれば、前記分類部が生産ラインの消費エネルギーを基準値内、基準値外および生産計画時間外の3つに分類する。そして、前記表示制御部が基準値内、基準値外および生産計画時間外に分類された消費エネルギーを表示する。そのため、誰がどの消費エネルギーについてどの程度の省エネルギー化を図るべきかを容易に把握することができる。
また、本発明に係る管理装置は、前記分類部が分類したエネルギー原単位に基づいて、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位の平均値および前記基準値外に分類されたエネルギー原単位の平均値を学習値として算出する学習値算出部と、前記学習値、計画生産数および基準値外に分類されるエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値の少なくとも1つを算出する目標値算出部と、をさらに備え、前記表示制御部は、さらに、前記目標値算出部が算出した目標値を表示してもよい。
前記の構成によれば、前記目標値算出部は、計画生産数および基準値外のエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値を算出する。そのため、生産性に応じた消費エネルギーの目標値を決定することができる。
また、本発明に係る管理装置は、前記分類部が分類したエネルギー原単位に基づいて、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位の平均値、前記基準値外に分類されたエネルギー原単位の平均値、および、前記生産計画時間外における単位時間当たりの消費エネルギーを学習値として算出する学習値算出部と、前記学習値、生産計画時間、計画生産数および基準値外に分類されるエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記基準値内、前記基準値外および前記生産計画時間外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値および前記生産計画時間外に分類される総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値の少なくとも1つを算出する目標値算出部と、をさらに備え、前記表示制御部は、さらに、前記目標値算出部が算出した目標値を表示してもよい。
前記の構成によれば、前記目標値算出部は、計画生産数および基準外のエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、基準値内および基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値を算出する。また、前記目標値算出部は、生産計画時間に基づいて、生産計画時間外に分類される総消費エネルギーの目標値を算出する。さらに、前記目標値算出部は、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値および前記生産計画時間外に分類される総消費エネルギーの目標値に基づいて、前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値を算出する。そのため、生産性に応じた消費エネルギーの目標値を決定することができる。よって、生産性に応じた省エネルギー化を図ることができる。
また、本発明に係る管理装置において、前記分類部は、さらに、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ前記所定量の生産物の生産開始時間が設備稼働計画時間内に含まれておりかつ当該設備稼働計画時間の開始時間から前記所定量の生産物の生産開始時間までの期間に前記生産計画時間を含まない前記エネルギー原単位を立上中に、前記所定量の生産物の生産開始時間が前記生産計画時間外に含まれておりかつ前記所定量の生産物の生産開始時間が設備稼働計画時間外に含まれる前記エネルギー原単位を待機中に、前記所定量の生産物の生産開始時間が前記生産計画時間外に含まれておりかつ前記所定量の生産物の生産開始時間が設備稼働計画時間内に含まれておりかつ当該設備稼働計画時間の開始時間から前記所定量の生産物の生産開始時間までの期間に前記生産計画時間を含む前記エネルギー原単位を前記待機中に分類し、前記表示制御部は、前記基準値内、前記基準値外、前記立上中および前記待機中に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示してもよい。
前記の構成によれば、前記分類部が生産計画時間外に分類した消費エネルギーを、さらに立上中または待機中に分類する。そのため、生産ラインの消費エネルギーをより詳細に管理することができ、省エネルギー化を高精度に実行することができる。
また、本発明に係る管理装置は、前記分類部が分類したエネルギー原単位に基づいて、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位の平均値、前記基準値外に分類されたエネルギー原単位の平均値、並びに、前記立上中および前記待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを学習値として算出する学習値算出部と、前記学習値、生産計画時間、設備稼働計画時間、計画生産数および基準値外に分類されるエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記基準値内、前記基準値外、前記立上中および前記待機中に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値および前記生産計画時間外に分類される総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値の少なくとも1つを算出する目標値算出部と、をさらに備え、前記表示制御部は、さらに、前記目標値算出部が算出した目標値を表示してもよい。
前記の構成によれば、前記目標値算出部は、計画生産数および基準外のエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、基準値内および基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値を算出する。また、前記目標値算出部は、生産計画時間および設備稼働計画時間に基づいて、立上中および待機中に分類される各総消費エネルギーの目標値を算出する。さらに、前記目標値算出部は、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値および前記生産計画時間外(待機中および立上中)に分類される総消費エネルギーの目標値に基づいて、前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値を算出する。そのため、生産性に応じた消費エネルギーの目標値を決定することができる。よって、生産性に応じた省エネルギー化を図ることができる。
また、本発明に係る管理装置において、前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に分類し、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を基準値外に分類し、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれる前記エネルギー原単位を生産計画時間外に分類し、前記所定量の生産物の生産開始時間および前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に分類し、前記所定量の生産物の生産開始時間および前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を、基準値である一方のエネルギー原単位と、元のエネルギー原単位から基準値を減算した他方のエネルギー原単位とに分割し、当該一方のエネルギー原単位を基準値内に分類し、当該他方のエネルギー原単位を生産計画時間外に分類してもよい。
生産計画時間を超えて、生産ラインが生産活動を行った場合、エネルギー原単位の始期および終期を示す前記所定量の生産物の生産開始時間および前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間外になる。前記の構成のように、前記分類部は、エネルギー原単位の始期および終期を示す前記所定量の生産物の生産開始時間および前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間外である場合、そのエネルギー原単位の全部または一部を基準値内に分類する。そのため、この生産計画時間外における生産ラインの生産活動の消費エネルギーを正確に分類することができ、省エネルギー化を高精度に実行することができる。
また、本発明に係る管理装置において、前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、前記所定量の生産物の生産開始時間から前記次の所定量生産物の生産開始時間までの期間が所定値より大きいエネルギー原単位を生産計画時間外に分類してもよい。
生産計画時間内において、例えば、突発的な故障等により前記所定量の生産物の生産開始時間から前記次の所定量生産物の生産開始時間までの期間が大きくなってしまう場合がある。このように、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれていても、前記所定量の生産物の生産開始時間から前記次の所定量生産物の生産開始時間までの期間が所定値より大きい場合、当該エネルギー原単位の示す消費エネルギーは、生産ラインの生産活動による消費エネルギーではないことが考えられる。
前記の構成によれば、前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、前記所定量の生産物の生産開始時間から前記次の所定量生産物の生産開始時間までの期間が所定値より大きいエネルギー原単位を生産計画時間外に分類するため、生産ラインの生産活動による消費エネルギーとそうでないものとを正確に分類することができる。よって、省エネルギー化を高精度に実行することができる。
また、本発明に係る管理装置において、前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、所定値より大きいエネルギー原単位を生産計画時間外に分類してもよい。
生産計画時間内において、例えば、突発的な故障等により待機時間が増大し、想定以上にエネルギー原単位が大きくなってしまう場合がある。このように、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、エネルギー原単位が所定値より大きい場合、生産ラインの生産活動による消費エネルギーではないことが考えられる。
前記の構成によれば、前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、所定値より大きいエネルギー原単位を生産計画時間外に分類するため、生産ラインの生産活動による消費エネルギーとそうでないものとを正確に分類することができる。よって、省エネルギー化を高精度に実行することができる。
前記の課題を解決するために、本発明に係る検出装置は、所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で、生産ラインの消費エネルギーを計測する計測部と、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を検知する検知部と、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出部と、を備えることを特徴としている。
前記の構成によれば、前記管理装置と同様の効果を奏する。
また、本発明に係る管理装置は、前記検出装置が算出したエネルギー原単位を取得するデータ取得部と、前記エネルギー原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部と、前記基準値内および前記基準値外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、を備えていてもよい。
また、本発明に係る管理システムは、前記検出装置と、前記管理装置とを含んでいてよい。
前記の課題を解決するために、本発明に係る管理装置の制御方法は、所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインの消費エネルギーを示すエネルギーデータ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得ステップと、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出ステップと、を含むことを特徴としている。
前記の構成によれば、前記管理装置と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る管理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記管理装置が備える各部として動作させることにより前記管理装置をコンピュータにて実現させる管理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は、どの生産物を生産したときにエネルギー原単位が高いかを把握することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1に係る管理システムの概要の一例を示す図である。 前記管理装置のデータ取得部が生成する消費エネルギー時系列データの一例を示す図である。 前記データ取得部が生成する生産日時データの一例を示す図である。 前記管理装置の原単位算出部が生成するエネルギー原単位時系列データの一例を示す図である。 前記管理装置の分類部が生成するエネルギー原単位分類時系列データの一例を示す図である。 前記管理装置の学習値算出部が学習値の算出に用いる式の一例を示す図である。 前記管理装置の目標値算出部が目標値の算出に用いる式の一例を示す図である。 前記管理装置の表示部に表示される管理画像の一例を示す図である。 生産計画時間を示す生産計画時間データの一例を示す図である。 計画生産数を示す計画生産数データの一例を示す図である。 前記管理装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記原単位算出部が実行するエネルギー原単位算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 前記分類部が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 前記管理装置の学習値算出部が学習値の算出に用いる式の一例を示す図である。 前記管理装置の目標値算出部が目標値の算出に用いる式の一例を示す図である。 前記管理装置の分類部が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 前記管理装置の分類部が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る管理装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 前記管理装置の分類部が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態5に係る管理システムおよび当該システムに含まれる装置の構成の一例を示すブロック図である。
<実施形態1>
本発明の一実施形態(実施形態1)について図1から図14に基づいて説明すると以下の通りである。
〔管理システムの構成〕
図2に基づいて、本実施形態に係る管理システムについて説明する。図2は、本実施形態に係る管理システム9の概要の一例を示す図である。
管理システム9は、工場4等に設置された1または複数の生産設備2を含む生産ライン3の消費エネルギーを管理するシステムである。図2に示すように、管理システム9は、管理装置1、エネルギー計測センサ5および物体通過検知センサ(物体検知センサ)6を含む。
管理装置1は、工場4等に設置された1または複数の生産設備2を含む生産ライン3の消費エネルギーを管理する。本実施形態では、管理装置1は、1日単位で生産ライン3の消費エネルギーを管理する。ただし、これに限るものではなく、管理装置1は、30分単位、1時間単位、1週間単位等、任意の期間単位で生産ライン3の消費エネルギーを管理してよい。管理装置1の機能および処理の詳細については後述する。
ここで、生産ライン3とは、製品の生産工程を機能的に分割し、その分割された一工程を実行するものである。また、生産ライン3は、生産設備2を1または複数含む機能的な集合である。つまり、製品の生産工程は、1または複数の生産ライン3から成る。なお、製品の生産工程の分割単位は任意でよい。
また、生産設備2は、電気、ガス、熱等の任意のエネルギーを消費して動作するものであって、製品の生産活動に直接関係する設備である。生産設備2は、例えば、機械・装置類、治工具類、運搬・貯蔵施設等であり、1または複数のエネルギー消費機器から成るものである。本実施形態では、生産設備2は、電気エネルギーで動作するものとする。
なお、生産ライン3(生産設備2)が複数種類のエネルギー源で動作する場合、管理装置1は、国または機関等で定められた換算係数を用いて、各種エネルギー量を原油量またはCO量等の同単位に換算し、その換算後の合計値を生産ライン3の消費エネルギー量として管理してもよい。これにより、管理装置1は、生産ライン3(生産設備2)が消費する各種エネルギーを一元管理することができる。
また、生産、加工、運搬等の生産ライン3が実行する一工程により供給される物を生産物と称する。生産物とは、完成品である製品、製品の一部を構成する部品、および、製品または部品を生産するために使用する物等を含むものである。また、生産ライン3が供給した生産物の個数を生産数と称する。また、生産ライン3が実行する一工程にかかる(実際の)時間を工程時間と称する。工程時間は、例えば、数秒〜数時間などであり、生産ライン3によって様々である。
エネルギー計測センサ5は、生産設備2の消費エネルギーを生産ライン3単位で計測するものである。具体的に、エネルギー計測センサ5は、生産ライン3に含まれる1または複数の生産設備2の合計の消費エネルギーを所定期間毎に計測する。エネルギー計測センサ5は、計測した生産ライン3全体の所定期間の消費エネルギー量と、計測した日時とが対応付けられた消費エネルギーデータ(エネルギーデータ)を管理装置1に出力する。本実施形態では、エネルギー計測センサ5は、1秒毎に生産ライン3(生産設備2A〜2Dの合計)の消費電力を計測する。なお、エネルギー計測センサ5の測定間隔は1秒に限らず任意の期間でよい。また、エネルギー計測センサ5は、例えば、生産ライン3の生産設備2A〜2Dに電力を供給する分電盤等に設置される。なお、エネルギー計測センサ5は、所定量(本実施形態では「1つ」)の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で消費エネルギーを計測する。
物体通過検知センサ6は、生産ライン3に含まれる何れかの生産設備2が供給する生産物または中間生産物を検知するものである。物体通過検知センサ6は、生産物または中間生産物を検知すると、生産物または中間生産物を検知した日時を示す生産トリガ(生産信号、検知信号)を管理装置1に出力する。物体通過検知センサ6は、生産ライン3上の任意の位置に設置されていればよい。本実施形態では、物体通過検知センサ6は、生産設備2Dの下流に設置され、生産設備2Dが供給する生産物を検知するが、これに限るものではない。例えば、物体通過検知センサ6は、生産設備2A、2Bまたは2Cの下流に設置され、生産設備2A、2Bまたは2Cが供給する中間生産物を検知してもよい。また、本実施形態では、物体通過検知センサ6は、1つの生産物または中間生産物を検知する毎に1つの生産トリガを出力するが、これに限るものではなく、所定量の生産物または中間生産物を検知する毎に1つの生産トリガを出力してもよい。
図2に示す例では、工場4に1つの生産ライン3のみが設置されているが、これに限るものではなく、工場4に複数の生産ライン3が設置されていてもよい。この場合、管理装置1は、複数の生産ライン3の消費エネルギーを管理する。また、図2に示す例では、管理装置1は、1つの工場4に設置されている生産ライン3の消費エネルギーを管理しているが、これに限るものではなく、複数の工場4にそれぞれ設置されている生産ライン3の消費エネルギーを管理してもよい。また、図2に示す例では、管理装置1は、生産設備2が設置されている工場4内に設置されているが、これに限るものではなく、工場4と異なる建屋(事務所等)に設置されていてもよい。
〔管理装置の構成〕
図1に基づいて、本実施形態に係る管理装置1について説明する。図1は、本実施形態に係る管理装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、管理装置1は、制御部11、記憶部12、通信部13、表示部14および入力部15を備える。
通信部13は、無線通信手段または有線通信手段によって、エネルギー計測センサ5および物体通過検知センサ6等の他の装置と通信を行い、制御部11の指示に従って、データのやりとりを行うものである。
表示部14は、制御部11の指示に従って画像を表示するものである。表示部14は、制御部11の指示に従って画像を表示するものであればよく、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを適用することが可能である。なお、図1に示す例では、管理装置1が表示部14を備えているが、これに限らず、管理装置1が、管理装置1とは別体の表示装置に画像を表示してもよい。
入力部15は、ユーザが管理装置1を操作するためのものである。入力部15は、ユーザの操作に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部11に出力する。入力部15は、キーボード、マウス、キーパッド、操作ボタンなどの入力機器等で構成されているものであってもよい。また、入力部15は、表示部14と一体となっているタッチパネルであってもよい。また、入力部15は、管理装置1と別体のリモートコントローラ等の遠隔制御装置であってもよい。
(制御部)
制御部11は、記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、管理装置1が備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、制御部11は、機能ブロックとして、データ取得部21、原単位算出部22、分類部23、学習値算出部24、目標値算出部25、表示制御部26および入力解析部27を備える構成である。これらの制御部11の各機能ブロックは、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
(データ取得部)
データ取得部21は、通信部13を介して、エネルギー計測センサ5から消費エネルギーデータを取得し、物体通過検知センサ6から生産トリガを取得する。データ取得部21は、取得した消費エネルギーデータを時系列に並べた消費エネルギー時系列データを生成する。また、データ取得部21は、取得した生産トリガの示す日時を時系列に並べた生産日時データを生成する。データ取得部21は、生成した消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを原単位算出部22に出力する。なお、データ取得部21が取得する消費エネルギーデータおよび生産トリガを計測データと称する。
なお、管理装置1が複数の生産ライン3を管理する場合、データ取得部21は、生産ライン3毎に消費エネルギーデータおよび生産トリガを取得し、生産ライン3毎の消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを生成する。
図3に本実施形態に係るデータ取得部21が生成する消費エネルギー時系列データの一例を示す。図3に示すように、消費エネルギー時系列データは、エネルギー計測センサ5が計測した日時と、1秒間の生産ライン3の消費エネルギー量とが対応付けられたデータである。消費エネルギーの時系列データの時間間隔(本実施形態では1秒)は、生産ラインが1つの生産物を生産するためにかかった期間(みなし期間)である生産期間よりも短い必要がある。
図4に本実施形態に係るデータ取得部21が生成する生産日時データの一例を示す。図4に示すように、生産日時データは、物体通過検知センサ6が生産物または中間生産物を検知した日時が時系列に並べられたデータである。図4に示す例では、生産日時データは、さらに、管理装置1の処理開始日時および処理終了日時も含む。本実施形態では、管理装置1は、1日単位で生産ライン3の消費エネルギーを管理するため、処理開始日時が毎日0時であり、処理終了日時は毎日24時である。
後述のように、原単位算出部22が生産トリガ間において生産ライン3が1つの生産物を生産したとみなすため、データ取得部21が取得する生産トリガは、生産ラインが1つの生産物を生産するためにかかった期間(みなし期間)である生産期間を示す生産信号であると言える。なお、1つの生産トリガが所定量の生産物または中間生産物を示す場合、当該生産トリガは、生産ラインが所定量の生産物を生産するためにかかった期間である所定量生産期間を示す生産信号である。換言すると、データ取得部21が取得する生産トリガは、生産ライン3による所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データであると言える。
(原単位算出部)
原単位算出部22は、データ取得部21から消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを受け取り、受け取った消費エネルギー時系列データおよび生産日時データに基づいて、エネルギー原単位を算出するものである。具体的には、原単位算出部22は、生産日時データの示す各時点間において生産ライン3が1つの生産物を生産したとみなして、生産日時データの示す或る日時から次の日時までの消費エネルギーを積算して、生産ライン3が1つの生産物を生産するために消費したエネルギーであるエネルギー原単位を算出する。原単位算出部22は、生産日時データの示す日時を生産開始日時とみなして、算出したエネルギー原単位に生産日時データの示す日時を対応付けたエネルギー原単位データを時系列に並べたエネルギー原単位時系列データを生成する。原単位算出部22は、生成したエネルギー原単位時系列データを分類部23に出力する。なお、以下では、エネルギー原単位データの示す日時を原単位開始日時と称する。すなわち、原単位開始日時は、当該エネルギー原単位の示す消費エネルギーの計測が開始された日時である。また、生産日時データにおいて、原単位開始日時の次の日時が原単位終了日時である。原単位終了日時は、当該エネルギー原単位の示す消費エネルギーの計測が終了した日時である。
図5に本実施形態に係る原単位算出部22が生成するエネルギー原単位時系列データの一例を示す。図5に示すように、エネルギー原単位時系列データは、生産日時データの示す日時に、エネルギー原単位が対応付けられたデータである。
なお、生産トリガが所定量の生産物を生産するためにかかった期間である所定量生産期間を示す場合、原単位算出部22は、生産ライン3において所定量の生産物の生産で消費されたエネルギーであるエネルギー原単位を算出してよい。所定量生産期間は、生産日時データ(生産時間データ)の示す或る所定量の生産物の生産開始時間(原単位開始日時)から次の所定量の生産物の生産開始時間(原単位終了日時)までの期間である。
(分類部)
分類部23は、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを受け取り、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを所定の基準で3種類(待機中(生産計画時間外)、基準内、基準外)に分類するものである。
具体的には、分類部23は、生産ライン3が生産物を生産するための生産活動を行う(予定の)時間である生産計画時間を示す生産計画時間データ31、および、エネルギー原単位の良し悪しを判定するための閾値であるエネルギー原単位基準値32を記憶部12から読み出す。分類部23は、エネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する。分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合、当該エネルギー原単位データを「待機中(生産計画時間外)」に分類する。一方、分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内である場合、さらに、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する。分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23は、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「基準外」に分類する。
なお、以下では、「基準内」、「基準外」、「待機中」に分類されたエネルギー原単位を、それぞれ、基準内のエネルギー原単位、基準外のエネルギー原単位、待機中のエネルギー原単位と称する。換言すると、基準内のエネルギー原単位は、生産計画時間内に計測されかつ基準値内のエネルギー原単位であり、基準外のエネルギー原単位は、生産計画時間内に計測されかつ基準値外のエネルギー原単位であり、待機中のエネルギー原単位は、生産計画時間外に計測されたエネルギー原単位である。
分類部23は、分類したエネルギー原単位データの種類を示すフラグをエネルギー原単位データに付加したエネルギー原単位分類データを生成し、生成したエネルギー原単位分類データを時系列に並べたエネルギー原単位分類時系列データを生成する。分類部23は、生成したエネルギー原単位分類時系列データを学習値算出部24に出力する。また、分類部23は、生成したエネルギー原単位分類時系列データを記憶部12に格納する。
図6に本実施形態に係る分類部23が生成するエネルギー原単位分類時系列データの一例を示す。図6に示すように、エネルギー原単位分類時系列データは、原単位開始日時、エネルギー原単位およびフラグが対応付けられたエネルギー原単位分類データが時系列に並べられたデータである。図6に示す例では、フラグは「−1」、「1」または「2」の値をとり、「−1」が「待機中」を示し、「1」が「基準内」を示し、「2」が「基準外」を示す。
なお、分類部23は、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを、少なくとも基準値内または基準値外に分類すればよい。この場合、分類部23は、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを基準値内に分類し、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを基準値外に分類する。
(学習値算出部)
学習値算出部24は、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、受け取ったエネルギー原単位分類時系列データから、目標値の算出に必要な学習値を算出するものである。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データから、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値および待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを学習値として算出する。学習値算出部24は、算出した学習値(基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値および待機中における単位時間当たりの消費エネルギー)を目標値算出部25に出力する。
例えば、学習値算出部24は、図7に示す式(1)に基づいて基準内のエネルギー原単位の平均値を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データにおいて、「基準内」に分類されたエネルギー原単位分類データの個数を特定する。学習値算出部24は、特定した個数を、基準内のエネルギー原単位で生産された生産物の個数Nokとみなす。そして、学習値算出部24は、「基準内」に分類されたエネルギー原単位分類データの示すエネルギー原単位の合計値を、特定したNokで除算して、基準内のエネルギー原単位の平均値を算出する。
また、学習値算出部24は、図7に示す式(2)に基づいて基準外のエネルギー原単位の平均値を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データにおいて、「基準外」に分類されたエネルギー原単位分類データの個数を特定する。学習値算出部24は、特定した個数を、基準外のエネルギー原単位で生産された生産物の個数Nngとみなす。そして、学習値算出部24は、「基準外」に分類されたエネルギー原単位分類データの示すエネルギー原単位の合計値を、特定したNngで除算して、基準外のエネルギー原単位の平均値を算出する。
また、学習値算出部24は、図7に示す式(4)に基づいて待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、基準内のエネルギー原単位の平均値にNokを乗算した値と、基準外のエネルギー原単位の平均値にNngを乗算した値と、を合計した値を生産中の総消費エネルギーとして算出する(図7に示す式(4−1−1))。次に、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データの示す全てのエネルギー原単位を合計した値を総消費エネルギーとして算出し、総消費エネルギーから生産中の総消費エネルギーを減算した値を待機中の総消費エネルギーとして算出する(図7に示す式(4−1))。また、学習値算出部24は、エネルギー原単位分類時系列データから、基準内および基準外の期間を合計して生産中の合計時間を算出し、エネルギー原単位分類時系列データから、全期間を合計して学習期間における合計時間を算出する。学習値算出部24は、学習期間における合計時間から生産中の合計時間を減算して待機中の合計時間を算出する(図7に示す式(4−2))。そして、学習値算出部24は、待機中の総消費エネルギーを待機中の合計時間で除算して、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出する(図7に示す式(4))。
なお、学習値算出部24は、さらに、基準外のエネルギー原単位の出現率(全生産数に対するNngの割合)を学習値として算出してもよい。学習値算出部24は、例えば、図7に示す式(3)に基づいて基準外のエネルギー原単位の出現率を算出してもよい。具体的には、学習値算出部24は、NokとNngとの合計値を全生産数として算出する(図7に示す式(3−1))。そして、学習値算出部24は、Nngを全生産数で除算して基準外のエネルギー原単位の出現率を算出する(図7に示す式(3))。学習値算出部24は、算出した基準外のエネルギー原単位の出現率を表示制御部26に出力する。
また、学習値算出部24は、少なくとも基準内のエネルギー原単位の平均値および基準外のエネルギー原単位の平均値を学習値として算出すればよい。
(目標値算出部)
目標値算出部25は、学習値算出部24から学習値を受け取ると共に、記憶部12から生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34を読み出し、受け取った学習値並びに読み出した生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、所定期間(本実施形態では1日当たり)の生産ライン3が消費するエネルギーの目標値を算出するものである。具体的には、目標値算出部25は、学習値、生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、生産ライン3の目標総消費エネルギー、生産中の目標総消費エネルギー、基準内の目標総消費エネルギー、基準外の目標総消費エネルギーおよび待機中(生産計画時間外)の目標総消費エネルギーを目標値として算出する。目標値算出部25は、算出した目標値(生産ライン3の目標総消費エネルギー、生産中の目標総消費エネルギー、基準内の目標総消費エネルギー、基準外の目標総消費エネルギーおよび待機中の目標総消費エネルギー)を表示制御部26に出力する。
なお、生産ライン3の目標総消費エネルギーとは、所定期間に生産ライン3が消費するエネルギーの合計の目標値である。生産中の目標総消費エネルギーとは、生産計画時間内(生産活動中)の所定期間に、生産ライン3が消費するエネルギーの合計の目標値である。基準内の目標総消費エネルギーとは、所定期間に基準内に分類されるエネルギー原単位の合計の目標値である。基準外の目標総消費エネルギーとは、所定期間に基準外に分類されるエネルギー原単位の合計の目標値である。待機中の目標総消費エネルギーとは、所定期間に待機中に分類されるエネルギー原単位の合計の目標値である。
ここで、目標値算出パラメータ34は、目標値の算出に必要なパラメータであって、ユーザが入力する(決定する)パラメータである。目標値算出パラメータ34は、例えば、計画生産数、基準外のエネルギー原単位の目標出現率および待機中(生産計画時間外)の消費エネルギーの目標削減量等である。
例えば、目標値算出部25は、図8に示す式(6−2)に基づいて基準外の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25は、計画生産数に基準外のエネルギー原単位の目標出現率を乗算して、基準外のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値を算出する(図8に示す式(6−2−1))。そして、目標値算出部25は、学習値である基準外のエネルギー原単位の平均値に、基準外のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値を乗算して、基準外の目標総消費エネルギーを算出する(図8に示す式(6−2))。
また、目標値算出部25は、図8に示す式(6−1)に基づいて基準内の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25は、計画生産数から基準外のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値を減算して、基準内のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値を算出する(図8に示す式(6−1−1))。そして、目標値算出部25は、学習値である基準内のエネルギー原単位の平均値に、基準内のエネルギー原単位で生産される生産数の目標値を乗算して、基準内の目標総消費エネルギーを算出する(図8に示す式(6−1))。
また、目標値算出部25は、図8に示す式(6)に基づいて生産中の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25は、基準内の目標総消費エネルギーおよび基準外の目標総消費エネルギーの合計値を、生産中の目標総消費エネルギーとして算出する。
また、目標値算出部25は、図8に示す式(7)に基づいて、待機中(生産計画時間外)の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25は、生産計画時間データ31から、生産計画時間外の合計時間である待機中の合計計画時間を特定し、学習値である待機中における単位時間当たりの消費エネルギーに、特定した待機中の合計計画時間を乗算して、待機中の目標総消費エネルギーを算出する。なお、目標値算出部25は、目標値算出パラメータ34に含まれる待機中の消費エネルギーの目標削減量を考慮して、待機中の目標総消費エネルギーを算出してもよい。例えば、目標値算出部25は、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーから待機中の消費エネルギーの目標削減量を減算して、または、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーに待機中の合計計画時間を乗算した値から待機中の消費エネルギーの目標削減量を減算して、待機中の目標総消費エネルギーを算出してもよい。
また、目標値算出部25は、図8に示す式(5)に基づいて、生産ライン3の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25は、生産中の目標総消費エネルギーおよび待機中の目標総消費エネルギーの合計値を、生産ライン3の目標総消費エネルギーとして算出する。
なお、分類部23がエネルギー原単位を基準値内および基準値外の2種類に分類した場合、目標値算出部25は、少なくとも、基準値内の総消費エネルギーの目標値および基準値外の総消費エネルギーの目標値を算出すればよい。
(表示制御部)
表示制御部26は、記憶部12からエネルギー原単位分類時系列データ33を読み出すと共に、目標値算出部25から目標値を受け取って、エネルギー原単位分類時系列データ33および目標値に基づいて、生産ライン3の消費エネルギーの実績値および目標値を示す、生産ライン3の消費エネルギーの管理画像を生成する。表示制御部26は、生成した管理画像を表示部14に出力し、当該管理画像を表示部14に表示させる。
図9に表示制御部26が生成する管理画像の一例を示す。図9に示す管理画像では、1日毎の生産ライン3の消費エネルギーの実績値を示す積み上げ棒グラフおよび目標値を示す折れ線グラフが示されている。このグラフでは、横軸が日付であり、縦軸が消費エネルギーである。また、縦軸において、基準点で上下に分割されており、基準点より上側に生産中の消費エネルギーが示され、基準点より下側に待機中の消費エネルギーが示されている。すなわち、生産中の消費エネルギーは、基準点より上方にいくほど消費エネルギーが高いことを示し、待機中の消費エネルギーは、基準点より下方にいくほど消費エネルギーが高いことを示す。
図9に示す管理画像のグラフにおいて、生産ライン3の生産中の総消費エネルギーの実績値は、基準内の総消費エネルギーの実績値および基準外の総消費エネルギーの実績値の積み上げ棒グラフとして示されている。また、生産ライン3の生産中の総消費エネルギーの目標値は、実線の折れ線グラフとして示され、生産ライン3基準内の総消費エネルギーの目標値は、破線の折れ線グラフとして示されている。
また、図9に示す管理画像のグラフにおいて、生産ライン3の待機中の総消費エネルギーの実績値は、基準点より下方に伸びる棒グラフとして示されている。また、生産ライン3の待機中の総消費エネルギーの目標値は、一点鎖線の折れ線グラフとして示されている。
図9に示す管理画像では、2週間周期で決定された目標値が示されている。すなわち、目標値算出部25が2週間前の日の実績値(学習値)に基づいて目標値を算出している。ただし、これに限るものではなく、前年比、前年同日比、前月比、前月同日比、前日比等、目標値算出部25は、任意の期間または日の実績値(学習値)に基づいて目標値を算出してよい。
また、前記の特許文献1に記載のシステムは、生産のために必要な段取り変えの消費エネルギーと、休憩等である待機中の消費エネルギーとを混合して表示している。そのため、段取り変えの消費エネルギーまたは待機中の消費エネルギーを、誰がどの程度削減すべきであるかがわからない。
通常、生産ライン3が生産活動を行っている期間の消費エネルギーである生産中の消費エネルギーは、生産ライン3の管理者等が管理すべきものである。一方、生産ライン3が生産活動を行っていない期間の消費エネルギーである待機中の消費エネルギーは、生産計画時間を決定する生産計画者等が管理すべきものである。そのため、本実施形態のように、基準内の消費エネルギー、基準外の消費エネルギーおよび待機中の消費エネルギーの実績値および目標値をそれぞれ区別して表示することにより、誰がどの消費エネルギーについてどの程度省エネルギー化を図るべきかを容易に把握することができる。
なお、図9に示す管理画像において、さらに、生産ライン3の総消費エネルギーの実績値および目標値を示してもよい。例えば、生産ライン3の総消費エネルギーの実績値および目標値をグラフ上に数値を記載して示してもよい。
また、表示制御部26は、ユーザが生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32、目標値算出パラメータ34等を入力するための入力画像を生成し、当該入力画像を表示部14に表示させる。なお、表示制御部26は、目標値算出パラメータ34(特に、基準外のエネルギー原単位の目標出現率)を入力するための入力画像に、学習値算出部24が算出した基準外のエネルギー原単位の出現率を表示してもよい。これにより、ユーザは、学習値である学習値算出部24が算出した基準外のエネルギー原単位の出現率を参考にして、現場の状況に応じた妥当な基準外のエネルギー原単位の目標出現率を容易に決定することができる。
本実施形態では、管理装置1が備える表示部14に生産ライン3の消費エネルギーの実績値および目標値を表示しているが、これに限るものではなく、管理装置1は、管理装置1の外部の表示装置に表示してもよいし、通信部13を介して管理装置1と異なる装置に前記実績値および目標値を示すデータを送信してもよい。すなわち、表示制御部26は、所定期間における、生産ライン3の総消費エネルギー、生産中の総消費エネルギー、基準内の総消費エネルギー、基準外の総消費エネルギー、および、待機中(生産計画時間外)の総消費エネルギーの実績値および目標値をそれぞれ区別して出力する出力部であると言える。
なお、分類部23がエネルギー原単位を基準値内および基準値外の2種類に分類した場合、表示制御部26は、少なくとも、所定期間における、基準値内の総消費エネルギーおよび基準値外の総消費エネルギーの実績値をそれぞれ区別して出力(表示部14に表示)すればよい。
また、表示制御部26は、管理画像に示す目標値として、生産ライン3、生産中、基準内、基準外および待機中の各目標総消費エネルギーの少なくとも1つを表示すればよい。
(入力解析部)
入力解析部27は、入力部15から操作信号を受け取り、受け取った操作信号を解析し、ユーザの操作に応じた処理を実行するものである。例えば、入力解析部27は、ユーザが入力した生産計画時間、エネルギー原単位基準値、目標値算出パラメータ(計画生産数、基準外の目標出現率および待機中の消費エネルギーの目標削減量等)に基づいて、生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32、目標値算出パラメータ34を生成し、生成したデータを記憶部12に格納する。
(記憶部)
記憶部12は、制御部11が参照するプログラムやデータ等を格納するものであり、例えば、前記の生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32、エネルギー原単位分類時系列データ33および目標値算出パラメータ34等を格納している。
図10に生産計画時間データ31の一例を示す。図10に示す生産計画時間データ31は、生産開始日時(図10に示す「勤務開始」)および生産終了日時(図10に示す「勤務終了」)を含み、生産開始日時から生産終了日時までの期間が生産計画時間である。
図11に目標値算出パラメータ34に含まれる計画生産数データの一例を示す。図11に示す計画生産数データは、計画生産日と、計画生産数とが対応付けられたデータである。
〔管理装置の処理〕
図12に基づいて管理装置1の処理の流れを説明する。図12は、管理装置1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、データ取得部21は、通信部13を介して、エネルギー計測センサ5から消費エネルギーデータを取得し、物体通過検知センサ6から生産トリガを取得する(S1:データ取得ステップ)。データ取得部21は、取得したデータから消費エネルギー時系列データおよび生産日時データを生成する(S2)。
次に、原単位算出部22は、エネルギー原単位算出処理を実行し、エネルギー原単位を算出する(S3:原単位算出ステップ)。続いて、分類部23は、エネルギー原単位分類処理を実行し、エネルギー原単位が分類されたエネルギー原単位分類時系列データを生成する(S4:分類ステップ)。これらのエネルギー原単位算出処理およびエネルギー原単位分類処理について、詳細は後述する。
学習値算出部24は、分類部23からエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、受け取ったエネルギー原単位分類時系列データから、目標値の算出に必要な学習値を算出する(S5)。そして、目標値算出部25は、学習値算出部24から学習値を受け取ると共に、記憶部12から生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34を読み出し、受け取った学習値並びに読み出した生産計画時間データ31および目標値算出パラメータ34から、所定期間の生産ライン3の目標値を算出する(S6)。
最後に、表示制御部26は、記憶部12からエネルギー原単位分類時系列データ33を読み出すと共に、目標値算出部25から目標値を受け取って、生産ライン3の消費エネルギーの実績値および目標値を示す、生産ライン3の消費エネルギーの管理画像を生成する。そして、表示制御部26は、生成した管理画像を表示部14に表示させる(S7:出力ステップ)。
〔エネルギー原単位算出処理〕
図13に基づいて原単位算出部22が実行するエネルギー原単位算出処理の流れを説明する。図13は、原単位算出部22が実行するエネルギー原単位算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図13に示す例では、原単位算出部22が図3に示す消費エネルギー時系列データおよび図4に示す生産日時データを受け取り、生産日時データの示す最初の日時から時間を進めて処理を行うものとする。
図13に示すように、原単位算出部22は、設定積算消費エネルギー量Es_oldを「0」にし、設定時間toldを現在の日時である生産日時データの示す最初の日時に設定して、データの初期化を行う(S11)。そして、原単位算出部22は、時間を進めて生産トリガを待つ(S12)。
次の生産トリガを検知した日時になると(S12でYES)、原単位算出部22は、現在の積算消費エネルギー量Eから設定積算消費エネルギー量Es_oldを減算して、エネルギー原単位Eを算出する(S13)。
原単位算出部22は、算出したエネルギー原単位Eを開始日時である設定日時toldに対応付けてエネルギー原単位データを生成し保存する(S14)。そして、原単位算出部22は、現在の日時tnowが生産日時データの示す最終日時であるか否かを判定する(S15)。最終日時ではない場合(S15でNO)、原単位算出部22は、積算消費エネルギー量Es_oldを現在の積算消費エネルギー量Eに設定し、設定日時toldを現在の日時tnowに設定し、設定データを更新する(S16)。そして、次の生産トリガの検知日時まで時間を進めて(S12)、同様の処理を繰り返す。
原単位算出部22は、前記の処理を繰り返し行い、現在の日時tnowが生産日時データの示す最終日時である場合(S15でYES)、原単位算出処理を終了する。
〔エネルギー原単位分類処理〕
図14に基づいて分類部23が実行するエネルギー原単位分類処理の流れを説明する。図14は、分類部23が実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図14に示すように、分類部23は、まず、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを取得する(S21)。分類部23は、取得したエネルギー原単位時系列データの中からエネルギー原単位データを1つ選択する(S22)。
次に、分類部23は、選択したエネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する(S23)。原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合(S23でNO)、分類部23は、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S24)。
一方、原単位開始日時が生産計画時間内である場合(S23でYES)、分類部23は、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する(S25)。エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合(S25でYES)、分類部23は、選択したエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する(S26)。一方、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S25でNO)、分類部23は、選択したエネルギー原単位データを「基準外」に分類し、フラグ「2」と判定する(S27)。
分類部23は、判定を行った後、選択したエネルギー原単位データに判定結果(フラグ)を紐付けて保存する(S28)。そして、分類部23は、取得したエネルギー原単位時系列データに含まれる全てのエネルギー原単位データを分類したか否かを判定する(S29)。
未分類のエネルギー原単位データがある場合(S29でNO)、分類部23は、取得したエネルギー原単位時系列データの中から未分類のエネルギー原単位データを1つ選択して(S30)、S23以降の処理を実行する。一方、全てのエネルギー原単位データを分類した場合(S29でYES)、分類部23は、エネルギー原単位分類処理を終了する。
<実施形態2>
本発明の他の実施形態(実施形態2)について図15から図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、実施形態1と異なり、エネルギー原単位を所定の基準で4種類(待機中、立上中、基準内、基準外)に分類するものである。具体的には、実施形態1では、生産計画時間外のエネルギー原単位を全て「待機中」に分類していたが、実施形態2では、生産計画時間外のエネルギー原単位を「待機中」または「立上中」に分類する。生産設備2が生産活動を行うためには、生産設備2を立ち上げる必要があるが、生産設備2の立上中では、待機中に比べて消費エネルギーが増大する。そのため、生産計画時間外の生産設備2(生産ライン3)の消費エネルギーを「待機中」または「立上中」に分類することにより、生産計画時間外の消費エネルギーをより詳細に把握することができる。以下、実施形態2において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔管理装置の構成〕
図15に基づいて、本実施形態に係る管理装置1aの構成について説明する。図15は、実施形態2に係る管理装置1aの要部構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、管理装置1aは、実施形態1に係る管理装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11aを備え、記憶部12に代えて記憶部12aを備えている。
本実施形態では、制御部11aは、実施形態1に係る制御部11と比較して、分類部23、学習値算出部24、目標値算出部25および表示制御部26に代えて分類部23a、学習値算出部24a、目標値算出部25aおよび表示制御部26aを備える構成である。
また、記憶部12aは、実施形態1に係る記憶部12と比較して、エネルギー原単位分類時系列データ33に代えて、エネルギー原単位分類時系列データ33aを格納し、さらに、設備稼働計画時間データ35を格納している。
(分類部)
分類部23aは、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを受け取り、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを所定の基準で4種類(待機中、立上中、基準内、基準外)に分類するものである。
具体的には、分類部23aは、生産計画時間データ31およびエネルギー原単位基準値32、並びに、生産ライン3が稼働する(予定の)時間である設備稼働計画時間を示す設備稼働計画時間データ35を記憶部12aから読み出す。分類部23aは、エネルギー原単位データの示す原単位開始日時が設備稼働計画時間データ35の示す設備稼働計画時間内であるか否かを判定する。分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内ではない場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。一方、原単位開始日時が設備稼働計画時間内である場合、分類部23aは、さらに、エネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する。分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内であり、かつ、生産計画時間内ではない場合、分類部23aは、さらに、設備稼働計画時間データ35の示す設備稼働計画時間の開始日時からエネルギー原単位データの示す原単位開始日時までの期間に生産計画時間データ31の示す生産計画時間(の開始日時)が含まれるか否かを判定する。分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内でありかつ生産計画時間内ではなく、かつ、設備稼働計画時間の開始日時(開始時間)から原単位開始日時までの期間に生産計画時間が含まれない場合、当該エネルギー原単位データを「立上中」に分類する。一方、分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内でありかつ生産計画時間内ではなく、かつ、設備稼働計画時間の開始日時(開始時間)から原単位開始日時までの期間に生産計画時間が含まれる場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。
分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内、かつ、生産計画時間内である場合、さらに、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する。分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内、かつ、生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23aは、原単位開始日時が設備稼働計画時間内、かつ、生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「基準外」に分類する。
分類部23aは、分類したエネルギー原単位データの種類を示すフラグをエネルギー原単位データに付加したエネルギー原単位分類データを生成し、生成したエネルギー原単位分類データを時系列に並べたエネルギー原単位分類時系列データを生成する。例えば、分類部23aは、「待機中」に分類したエネルギー原単位データにフラグとして「−1」を付加し、「立上中」に分類したエネルギー原単位データにフラグとして「−2」を付加し、「基準内」に分類したエネルギー原単位データにフラグとして「1」を付加し、「基準外」に分類したエネルギー原単位データにフラグとして「2」を付加する。分類部23aは、生成したエネルギー原単位分類時系列データを学習値算出部24aに出力する。また、分類部23aは、生成したエネルギー原単位分類時系列データを記憶部12aに格納する。上述したように、分類部23aが生成したエネルギー原単位分類時系列データは、エネルギー原単位データを4種類に分類したデータである。
(学習値算出部)
学習値算出部24aは、分類部23aからエネルギー原単位分類時系列データを受け取り、受け取ったエネルギー原単位分類時系列データから、目標値の算出に必要な学習値を算出するものである。具体的には、学習値算出部24aは、エネルギー原単位分類時系列データから、基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーおよび立上中における単位時間当たりの消費エネルギーを学習値として算出する。学習値算出部24aは、算出した学習値(基準内のエネルギー原単位の平均値、基準外のエネルギー原単位の平均値、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーおよび立上中における単位時間当たりの消費エネルギー)を目標値算出部25aに出力する。
例えば、学習値算出部24aは、実施形態1と同様に、図16に示す式(1)に基づいて基準内のエネルギー原単位の平均値を算出してもよい。また、学習値算出部24aは、実施形態1と同様に、図16に示す式(2)に基づいて基準外のエネルギー原単位の平均値を算出してもよい。
また、学習値算出部24aは、図16に示す式(8)に基づいて立上中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、学習値算出部24aは、エネルギー原単位分類時系列データから、立上中のエネルギー原単位を合計して立上中の総消費エネルギーを算出し、立上中の期間を合計して立上中の合計時間を算出する。そして、学習値算出部24aは、立上中の総消費エネルギーを立上中の合計時間で除算して立上中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出する。
また、学習値算出部24aは、図16に示す式(4)に基づいて待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、学習値算出部24aは、基準内のエネルギー原単位の平均値にNokを乗算した値と、基準外のエネルギー原単位の平均値にNngを乗算した値と、を合計した値を生産中の総消費エネルギーとして算出する(図16に示す式(4−1−1))。次に、学習値算出部24aは、エネルギー原単位分類時系列データの示す全てのエネルギー原単位を合計した値を総消費エネルギーとして算出し、総消費エネルギーから生産中の総消費エネルギーおよび立上中の総消費エネルギーを減算した値を待機中の総消費エネルギーとして算出する(図16に示す式(4−3))。また、学習値算出部24aは、エネルギー原単位分類時系列データから、基準内および基準外の期間を合計して生産中の合計時間を算出し、エネルギー原単位分類時系列データから、全期間を合計して学習期間における合計時間を算出する。学習値算出部24aは、学習期間における合計時間から生産中の合計時間および立上中の合計時間を減算して待機中の合計時間を算出する(図16に示す式(4−4))。そして、学習値算出部24aは、待機中の総消費エネルギーを待機中の合計時間で除算して、待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを算出する(図16に示す式(4))。
なお、学習値算出部24aは、さらに、基準外のエネルギー原単位の出現率を学習値として算出してもよい。学習値算出部24aは、例えば、実施形態1と同様に、図16に示す式(3)に基づいて基準外の出現率を算出してもよい。学習値算出部24aは、算出した基準外のエネルギー原単位の出現率を表示制御部26aに出力する。
(目標値算出部)
目標値算出部25aは、学習値算出部24aから学習値を受け取ると共に、記憶部12aから生産計画時間データ31、目標値算出パラメータ34および設備稼働計画時間データ35を読み出し、受け取った学習値並びに読み出した生産計画時間データ31、目標値算出パラメータ34および設備稼働計画時間データ35から、所定期間(本実施形態では1日当たり)の生産ライン3の目標値を算出するものである。具体的には、目標値算出部25aは、学習値、生産計画時間データ31、目標値算出パラメータ34および設備稼働計画時間データ35から、生産ライン3の目標総消費エネルギー、生産中の目標総消費エネルギー、基準内の目標総消費エネルギー、基準外の目標総消費エネルギー、待機中の目標総消費エネルギーおよび立上中の目標総消費エネルギーを目標値として算出する。目標値算出部25aは、算出した目標値(生産ライン3の目標総消費エネルギー、生産中の目標総消費エネルギー、基準内の目標総消費エネルギー、基準外の目標総消費エネルギー、待機中の目標総消費エネルギーおよび立上中の目標総消費エネルギー)を表示制御部26aに出力する。
例えば、目標値算出部25aは、実施形態1と同様に、図17に示す式(6)、(6−1)、(6−2)に基づいて、生産中の目標総消費エネルギー、基準内の目標総消費エネルギー、基準外の目標総消費エネルギーを算出してもよい。
また、目標値算出部25aは、図17に示す式(9)に基づいて、立上中の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25aは、生産計画時間データ31および設備稼働計画時間データ35から、1日における設備稼働計画時間の開始時刻から1日における最初の生産計画時間の開始時刻までの期間である立上中の合計計画時間を特定し、学習値である立上中における単位時間当たりの消費エネルギーに、特定した立上中の合計計画時間を乗算して、立上中の目標総消費エネルギーを算出する。
また、目標値算出部25aは、図17に示す式(7)に基づいて、待機中の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25aは、生産計画時間データ31および設備稼働計画時間データ35から、生産計画時間外の合計時間から立上中の合計計画時間を除算した値を待機中の合計計画時間として特定し、学習値である待機中における単位時間当たりの消費エネルギーに、特定した待機中の合計計画時間を乗算して、待機中の目標総消費エネルギーを算出する。なお、目標値算出部25は、実施形態1と同様に、目標値算出パラメータ34に含まれる待機中の消費エネルギーの目標削減量を考慮して、待機中の目標総消費エネルギーを算出してもよい。
また、目標値算出部25aは、図17に示す式(10)に基づいて、生産ライン3の目標総消費エネルギーを算出してもよい。具体的には、目標値算出部25aは、生産中の目標総消費エネルギー、待機中の目標総消費エネルギーおよび立上中の目標総消費エネルギーの合計値を、生産ライン3の目標総消費エネルギーとして算出する。
(表示制御部)
表示制御部26aは、記憶部12aから4種類に分類されたエネルギー原単位分類時系列データ33aを読み出すと共に、目標値算出部25から目標値を受け取って、エネルギー原単位分類時系列データ33aおよび目標値に基づいて、生産ライン3の消費エネルギーの実績値および目標値を示す、生産ライン3の消費エネルギーの管理画像を生成する。表示制御部26aは、生成した管理画像を表示部14に出力し、当該管理画像を表示部14に表示させる。
例えば、表示制御部26aは、管理画像において、立上中の総消費エネルギーの実績値を、待機中の総消費エネルギーの実績値に積み上げて表示してもよい。また、表示制御部26aは、管理画像において、立上中の総消費エネルギーの目標値を、待機中の総消費エネルギーの目標値に積み上げて表示してもよい。
〔エネルギー原単位分類処理〕
図18に基づいて、本実施形態に係る分類部23aが実行するエネルギー原単位分類処理の流れについて説明する。図18は、実施形態2に係る分類部23aが実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図18に示すように、分類部23aは、まず、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを取得する(S41)。分類部23aは、取得したエネルギー原単位時系列データの中からエネルギー原単位データを1つ選択する(S42)。
次に、分類部23aは、選択したエネルギー原単位データの示す原単位開始日時が設備稼働計画時間データ35の示す設備稼働計画時間内であるか否かを判定する(S43)。原単位開始日時が設備稼働計画時間内ではない場合(S43でNO)、分類部23aは、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S44)。
原単位開始日時が設備稼働計画時間内である場合(S43でYES)、分類部23aは、続いて、選択したエネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する(S45)。原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合(S45でNO)、分類部23aは、さらに、設備稼働計画時間の開始日時から原単位開始日時までの期間に生産計画時間(の開始日時)が含まれるか否かを判定する(S46)。設備稼働計画時間の開始日時から原単位開始日時までの期間に生産計画時間が含まれない場合(S46でYES)、分類部23aは、選択したエネルギー原単位データを「立上中」に分類し、フラグ「−2」と判定する(S47)。一方、設備稼働計画時間の開始日時から原単位開始日時までの期間に生産計画時間が含まれる場合(S46でNO)、分類部23aは、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S44)。
一方、原単位開始日時が生産計画時間内である場合(S45でYES)、分類部23aは、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する(S48)。エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合(S48でYES)、分類部23aは、選択したエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する(S49)。一方、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S48でNO)、分類部23aは、選択したエネルギー原単位データを「基準外」に分類し、フラグ「2」と判定する(S50)。
分類部23aは、判定を行った後、選択したエネルギー原単位データに判定結果(フラグ)を紐付けて保存する(S51)。そして、分類部23aは、取得したエネルギー原単位時系列データに含まれる全てのエネルギー原単位データを分類したか否かを判定する(S52)。
未分類のエネルギー原単位データがある場合(S52でNO)、分類部23aは、取得したエネルギー原単位時系列データの中から未分類のエネルギー原単位データを1つ選択して(S53)、S43以降の処理を実行する。一方、全てのエネルギー原単位データを分類した場合(S52でYES)、分類部23aは、エネルギー原単位分類処理を終了する。
<実施形態3>
本発明の他の実施形態(実施形態3)について図19および図20に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態1では、原単位開始日時が生産計画時間外であれば、全て「待機中」に分類したが、実際には、生産ライン3の生産活動が予定通りに行われず(例えば、生産活動の延長)、生産計画時間外にも生産ライン3から生産物が供給される場合がある。本実施形態では、このような生産計画時間外における生産ライン3の生産活動の消費エネルギーを「生産中」に分類する。これにより、生産ライン3の消費エネルギーを実際の状況に合わせて高精度に分類することができる。以下、実施形態3において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔管理装置の構成〕
図19に基づいて、本実施形態に係る管理装置1bの構成について説明する。図19は、実施形態3に係る管理装置1bの要部構成の一例を示すブロック図である。図19に示すように、管理装置1bは、実施形態1に係る管理装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11bを備えている。
本実施形態では、制御部11bは、実施形態1に係る制御部11と比較して、分類部23に代えて分類部23bを備える構成である。
(分類部)
分類部23bは、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを受け取り、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを所定の基準で3種類(待機中、基準内、基準外)に分類するものである。
具体的には、分類部23bは、生産計画時間データ31、および、エネルギー原単位基準値32を記憶部12から読み出す。分類部23bは、エネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する。分類部23bは、原単位開始日時が生産計画時間内である場合、実施形態1と同様に、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定して、「基準内」または「基準外」に分類する。
一方、原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合、分類部23bは、さらに、当該原単位開始日時の次の原単位開始日時である原単位終了日時が生産計画時間内であるか否かを判定する。分類部23bは、原単位開始日時が生産計画時間内ではなく、かつ、原単位終了日時が生産計画時間内である場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。
原単位終了日時が生産計画時間内ではない場合、分類部23bは、さらに、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する。原単位開始日時が生産計画時間内ではなく、かつ、原単位終了日時が生産計画時間内ではなく、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、分類部23bは、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。
原単位開始日時が生産計画時間内ではなく、かつ、原単位終了日時が生産計画時間内ではなく、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、分類部23bは、エネルギー原単位データを生産中と待機中とに分割する。具体的には、分類部23bは、エネルギー原単位基準値32の値のエネルギー原単位に、元のエネルギー原単位データの示す原単位開始日時を対応付けて、分割後のエネルギー原単位データとし、このエネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23bは、元のエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位からエネルギー原単位基準値32を減算した値に、元のエネルギー原単位データの示す原単位開始日時を対応付けて、分割後の他のエネルギー原単位データとし、この他のエネルギー原単位データを「待機中」に分類する。
分類部23bは、分類したエネルギー原単位データの種類を示すフラグをエネルギー原単位データに付加したエネルギー原単位分類データを生成し、生成したエネルギー原単位分類データを時系列に並べたエネルギー原単位分類時系列データを生成する。分類部23bは、生成したエネルギー原単位分類時系列データを学習値算出部24に出力する。また、分類部23は、生成したエネルギー原単位分類時系列データを記憶部12に格納する。
原単位終了日時は、換言すると、当該エネルギー原単位の示す消費エネルギーの計測が終了した日時である。
〔エネルギー原単位分類処理〕
図20に基づいて、本実施形態に係る分類部23bが実行するエネルギー原単位分類処理の流れについて説明する。図20は、実施形態3に係る分類部23bが実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図20に示すように、分類部23bは、まず、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを取得する(S61)。分類部23bは、取得したエネルギー原単位時系列データの中からエネルギー原単位データを1つ選択する(S62)。
次に、分類部23bは、選択したエネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する(S63)。原単位開始日時が生産計画時間内である場合(S63でYES)、分類部23bは、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する(S64)。エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合(S64でYES)、分類部23bは、選択したエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する(S65)。一方、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S64でNO)、分類部23bは、選択したエネルギー原単位データを「基準外」に分類し、フラグ「2」と判定する(S66)。
一方、S63において、原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合(S63でNO)、分類部23bは、続けて、選択したエネルギー原単位データの原単位終了日時が生産計画時間内であるか否かを判定する(S67)。原単位終了日時が生産計画時間内である場合(S67でYES)、分類部23bは、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S68)。
一方、S67において、原単位終了日時が生産計画時間内ではない場合(S67でNO)、分類部23bは、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する(S69)。エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合(S69でYES)、分類部23bは、選択したエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する(S70)。
一方、S69において、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S69でNO)、分類部23bは、選択したエネルギー原単位データを生産中と待機中とに分割する(S71)。分類部23bは、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32である分割後の一方のエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する。また、分類部23bは、分割後の他方のエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S72)。
分類部23bは、判定を行った後、選択したエネルギー原単位データに判定結果(フラグ)を紐付けて保存する(S73)。そして、分類部23bは、取得したエネルギー原単位時系列データに含まれる全てのエネルギー原単位データを分類したか否かを判定する(S74)。
未分類のエネルギー原単位データがある場合(S74でNO)、分類部23bは、取得したエネルギー原単位時系列データの中から未分類のエネルギー原単位データを1つ選択して(S75)、S63以降の処理を実行する。一方、全てのエネルギー原単位データを分類した場合(S74でYES)、分類部23bは、エネルギー原単位分類処理を終了する。
なお、本実施形態の構成は、実施形態1だけではなく、実施形態2の構成にも適用可能である。
<実施形態4>
本発明の他の実施形態(実施形態4)について図21および図22に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態1では、原単位開始日時が生産計画時間内であれば、全て「生産中」に分類したが、実際には、生産ライン3の生産活動が予定通りに行われず(例えば、生産設備2の突然の故障等により)、生産計画時間内にもかかわらず生産ライン3が生産活動を行っていない場合がある。本実施形態では、このような生産計画時間内における生産ライン3が生産活動を行っていない期間の消費エネルギーを「待機中」に分類する。これにより、生産ライン3の消費エネルギーを実際の状況に合わせて高精度に分類することができる。以下、実施形態4において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔管理装置の構成〕
図21に基づいて、本実施形態に係る管理装置1cの構成について説明する。図21は、実施形態4に係る管理装置1cの要部構成の一例を示すブロック図である。図21に示すように、管理装置1cは、実施形態1に係る管理装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11cを備え、記憶部12に代えて記憶部12cを備えている。
本実施形態では、制御部11cは、実施形態1に係る制御部11と比較して、分類部23に代えて分類部23cを備える構成である。また、記憶部12cは、実施形態1に係る記憶部12と比較して、さらに生産判定閾値36を格納している。
(分類部)
分類部23cは、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを受け取り、エネルギー原単位時系列データに含まれる各エネルギー原単位データを所定の基準で3種類(待機中、基準内、基準外)に分類するものである。
具体的には、分類部23cは、生産計画時間データ31、エネルギー原単位基準値32、および、エネルギー原単位データが「生産中」に該当するか否かを判定するための生産判定閾値36を記憶部12cから読み出す。分類部23cは、エネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する。分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。一方、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内である場合、さらに、原単位開始日時から原単位終了日時までの生産期間が生産判定閾値36以下であるか否かを判定する。分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であるが、生産期間が生産判定閾値36より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。
一方、生産期間が生産判定閾値36以下である場合、分類部23cは、さらに、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する。分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、生産期間が生産判定閾値36以下であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、生産期間が生産判定閾値36以下であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「基準外」に分類する。
分類部23cは、分類したエネルギー原単位データの種類を示すフラグをエネルギー原単位データに付加したエネルギー原単位分類データを生成し、生成したエネルギー原単位分類データを時系列に並べたエネルギー原単位分類時系列データを生成する。分類部23cは、生成したエネルギー原単位分類時系列データを学習値算出部24に出力する。また、分類部23cは、生成したエネルギー原単位分類時系列データを記憶部12cに格納する。
なお、分類部23cは、生産期間が生産判定閾値36以下であるか否かの判定に代えて、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位が生産判定閾値36以下であるか否かを判定してもよい。この場合、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であるが、エネルギー原単位が生産判定閾値36より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。また、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位が生産判定閾値36以下であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、エネルギー原単位が生産判定閾値36以下であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「基準外」に分類する。
また、分類部23cは、生産期間が生産判定閾値36以下であるか否かの判定に加えて、エネルギー原単位データの示すエネルギー原単位が生産判定閾値36以下であるか否かを判定してもよい。この場合、生産判定閾値36は、生産期間と比較するための生産判定時間閾値と、エネルギー原単位と比較するための生産判定原単位閾値との2種の閾値を含む。この場合、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であるが、生産期間が生産判定時間閾値より大きい、もしくは、エネルギー原単位が生産判定原単位閾値より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「待機中」に分類する。また、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、生産期間が生産判定時間閾値以下であり、かつ、エネルギー原単位が生産判定原単位閾値以下であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合、当該エネルギー原単位データを「基準内」に分類する。また、分類部23cは、原単位開始日時が生産計画時間内であり、かつ、生産期間が生産判定時間閾値以下であり、かつ、エネルギー原単位が生産判定原単位閾値以下であり、かつ、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合、当該エネルギー原単位データを「基準外」に分類する。
〔エネルギー原単位分類処理〕
図22に基づいて、本実施形態に係る分類部23cが実行するエネルギー原単位分類処理の流れについて説明する。図22は、実施形態4に係る分類部23cが実行するエネルギー原単位分類処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図22に示すように、分類部23cは、まず、原単位算出部22からエネルギー原単位時系列データを取得する(S81)。分類部23cは、取得したエネルギー原単位時系列データの中からエネルギー原単位データを1つ選択する(S82)。
次に、分類部23cは、選択したエネルギー原単位データの示す原単位開始日時が生産計画時間データ31の示す生産計画時間内であるか否かを判定する(S83)。原単位開始日時が生産計画時間内ではない場合(S83でNO)、分類部23cは、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S84)。一方、原単位開始日時が生産計画時間内である場合(S23でYES)、分類部23は、さらに、原単位開始日時から原単位終了日時までの生産期間が生産判定閾値36以下であるか否かを判定する(S85)。生産期間が生産判定閾値36より大きい場合(S85でNO)、分類部23cは、選択したエネルギー原単位データを「待機中」に分類し、フラグ「−1」と判定する(S84)。
一方、生産期間が生産判定閾値36以下である場合(S85でYES)、分類部23cは、さらに、選択したエネルギー原単位データの示すエネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下であるか否かを判定する(S86)。エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32以下である場合(S86でYES)、分類部23cは、選択したエネルギー原単位データを「基準内」に分類し、フラグ「1」と判定する(S87)。一方、エネルギー原単位がエネルギー原単位基準値32より大きい場合(S86でNO)、分類部23cは、選択したエネルギー原単位データを「基準外」に分類し、フラグ「2」と判定する(S88)。
分類部23cは、判定を行った後、選択したエネルギー原単位データに判定結果(フラグ)を紐付けて保存する(S89)。そして、分類部23cは、取得したエネルギー原単位時系列データに含まれる全てのエネルギー原単位データを分類したか否かを判定する(S90)。
未分類のエネルギー原単位データがある場合(S90でNO)、分類部23cは、取得したエネルギー原単位時系列データの中から未分類のエネルギー原単位データを1つ選択して(S91)、S83以降の処理を実行する。一方、全てのエネルギー原単位データを分類した場合(S90でYES)、分類部23cは、エネルギー原単位分類処理を終了する。
なお、本実施形態の構成は、実施形態1だけではなく、実施形態2および3の構成にも適用可能である。
<実施形態5>
本発明の他の実施形態(実施形態5)について図23に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、管理装置と異なる外部の装置がエネルギー原単位を算出し、管理装置がこの外部の装置からエネルギー原単位を受け取る。以下、実施形態5において、実施形態1と異なる点について主に説明する。
〔管理システムおよびシステムに含まれる装置の構成〕
図23に示すように、本実施形態に係る管理システム9dは、管理装置1dおよび検出装置7を含む。本実施形態では、検出装置7が、エネルギー計測センサ(計測部)5および物体通過検知センサ(検知部)6を備える。
(検出装置)
図23に示すように、検出装置7は、前記のセンサに加え、制御部71および通信部73を備える。制御部71は、機能ブロックとして、データ取得部74および原単位算出部75を備える。データ取得部74および原単位算出部75は、それぞれ、実施形態1に係る管理装置1の制御部11が備えるデータ取得部21および原単位算出部22と同じ機能を有する。すなわち、本実施形態では、検出装置7がセンサから取得したデータに基づいて、エネルギー原単位を算出して、エネルギー原単位時系列データを生成する。原単位算出部75は、生成したエネルギー原単位時系列データを、通信部73を介して管理装置1dに送信する。
なお、本実施形態では、検出装置7がエネルギー計測センサ5および物体通過検知センサ6を備えているが、これに限るものではなく、検出装置7と、エネルギー計測センサ5および物体通過検知センサ6とは、別体であってもよい。
(管理装置)
図23に示すように、管理装置1dは、実施形態1に係る管理装置1と比較して、制御部11に代えて制御部11dを備えている。
本実施形態では、制御部11dは、実施形態1に係る制御部11と比較して、原単位算出部22を備えておらず、データ取得部21に代えてデータ取得部21dを備える構成である。
データ取得部21dは、検出装置7が生成したエネルギー原単位時系列データを、通信部13を介して検出装置7から取得する。データ取得部21dは、取得したエネルギー原単位時系列データを分類部23に出力する。
<ソフトウェアによる実現例>
管理装置1、1a、1bおよび1cの制御ブロック(特に制御部11、11a、11bおよび11c)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、管理装置1、1a、1bおよび1cは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、前記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、工場等に設置された生産設備の消費エネルギーの管理に利用することができる。
1、1a、1b、1c 管理装置
2 生産設備
3 生産ライン
5 エネルギー計測センサ(計測部)
6 物体通過検知センサ(検知部)
7 検出装置
9、9d 管理システム
14 表示部
15 入力部
21、21d データ取得部
22 原単位算出部
23、23a、23b、23c 分類部
24、24a 学習値算出部
25、25a 目標値算出部
26、26a 表示制御部
27 入力解析部
74 データ取得部
75 原単位算出部

Claims (15)

  1. 所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインの消費エネルギーを示すエネルギーデータ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得部と、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出部と、
    前記エネルギー原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部と、
    前記基準値内および前記基準値外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする管理装置。
  2. 所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインの消費エネルギーを示すエネルギーデータ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得部と、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出部と、
    前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を基準値外に、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれる前記エネルギー原単位を生産計画時間外に分類する分類部と、
    前記基準値内、前記基準値外および前記生産計画時間外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする管理装置。
  3. 前記分類部が分類したエネルギー原単位に基づいて、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位の平均値および前記基準値外に分類されたエネルギー原単位の平均値を学習値として算出する学習値算出部と、
    前記学習値、計画生産数および基準値外に分類されるエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値の少なくとも1つを算出する目標値算出部と、をさらに備え、
    前記表示制御部は、さらに、前記目標値算出部が算出した目標値を表示することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  4. 前記分類部が分類したエネルギー原単位に基づいて、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位の平均値、前記基準値外に分類されたエネルギー原単位の平均値、および、前記生産計画時間外における単位時間当たりの消費エネルギーを学習値として算出する学習値算出部と、
    前記学習値、生産計画時間、計画生産数および基準値外に分類されるエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記基準値内、前記基準値外および前記生産計画時間外に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値および前記生産計画時間外に分類される総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値の少なくとも1つを算出する目標値算出部と、をさらに備え、
    前記表示制御部は、さらに、前記目標値算出部が算出した目標値を表示することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  5. 前記分類部は、さらに、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ前記所定量の生産物の生産開始時間が設備稼働計画時間内に含まれておりかつ当該設備稼働計画時間の開始時間から前記所定量の生産物の生産開始時間までの期間に前記生産計画時間を含まない前記エネルギー原単位を立上中に、前記所定量の生産物の生産開始時間が前記生産計画時間外に含まれておりかつ前記所定量の生産物の生産開始時間が設備稼働計画時間外に含まれる前記エネルギー原単位を待機中に、前記所定量の生産物の生産開始時間が前記生産計画時間外に含まれておりかつ前記所定量の生産物の生産開始時間が設備稼働計画時間内に含まれておりかつ当該設備稼働計画時間の開始時間から前記所定量の生産物の生産開始時間までの期間に前記生産計画時間を含む前記エネルギー原単位を前記待機中に分類し、
    前記表示制御部は、前記基準値内、前記基準値外、前記立上中および前記待機中に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  6. 前記分類部が分類したエネルギー原単位に基づいて、前記基準値内に分類されたエネルギー原単位の平均値、前記基準値外に分類されたエネルギー原単位の平均値、並びに、前記立上中および前記待機中における単位時間当たりの消費エネルギーを学習値として算出する学習値算出部と、
    前記学習値、生産計画時間、設備稼働計画時間、計画生産数および基準値外に分類されるエネルギー原単位の目標出現率に基づいて、前記所定期間における、前記基準値内、前記基準値外、前記立上中および前記待機中に分類される各総消費エネルギーの目標値、並びに、前記基準値内および前記基準値外に分類される各総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値、並びに、前記生産計画時間内における総消費エネルギーの目標値および前記生産計画時間外に分類される総消費エネルギーの目標値を合計した前記生産ラインの総消費エネルギーの目標値の少なくとも1つを算出する目標値算出部と、をさらに備え、
    前記表示制御部は、さらに、前記目標値算出部が算出した目標値を表示することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  7. 前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に分類し、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を基準値外に分類し、
    前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれる前記エネルギー原単位を生産計画時間外に分類し、
    前記所定量の生産物の生産開始時間および前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に分類し、
    前記所定量の生産物の生産開始時間および前記次の所定量生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を、基準値である一方のエネルギー原単位と、元のエネルギー原単位から基準値を減算した他方のエネルギー原単位とに分割し、当該一方のエネルギー原単位を基準値内に分類し、当該他方のエネルギー原単位を生産計画時間外に分類することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  8. 前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、前記所定量の生産物の生産開始時間から前記次の所定量生産物の生産開始時間までの期間が所定値より大きいエネルギー原単位を生産計画時間外に分類することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  9. 前記分類部は、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれるエネルギー原単位であっても、所定値より大きいエネルギー原単位を生産計画時間外に分類することを特徴とする請求項に記載の管理装置。
  10. 出装置が算出したエネルギー原単位を取得するデータ取得部と、
    前記エネルギー原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部と、
    前記基準値内および前記基準値外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、を備え
    前記エネルギー原単位は、所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の生産ラインの消費エネルギーを積算した値である
    とを特徴とする管理装置。
  11. 出装置と、管理装置とを含む管理システムであって、
    前記検出装置は、
    所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で、生産ラインの消費エネルギーを計測する計測部と、
    前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を検知する検知部と、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出部と、を備え、
    前記管理装置は、
    前記検出装置が算出したエネルギー原単位を取得するデータ取得部と、
    前記エネルギー原単位を基準値内および基準値外に分類する分類部と、
    前記基準値内および前記基準値外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする管理システム。
  12. 所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインの消費エネルギーを示すエネルギーデータ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得ステップと、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出ステップと、
    前記エネルギー原単位を基準値内および基準値外に分類する分類ステップと、
    前記基準値内および前記基準値外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする管理装置の制御方法。
  13. 所定量の生産物の生産に要する時間間隔よりも短い時間間隔で計測される生産ラインの消費エネルギーを示すエネルギーデータ、並びに、前記生産ラインによる所定量の生産物の生産開始時間および次の所定量の生産物の生産開始時間を示す生産時間データを取得するデータ取得ステップと、
    所定量の生産物の生産開始時間から次の所定量の生産物の生産開始時間までの期間の前記消費エネルギーを積算した値であるエネルギー原単位を算出する原単位算出ステップと、
    前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値内である前記エネルギー原単位を基準値内に、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間内に含まれておりかつ基準値外である前記エネルギー原単位を基準値外に、前記所定量の生産物の生産開始時間が生産計画時間外に含まれる前記エネルギー原単位を生産計画時間外に分類する分類ステップと、
    前記基準値内、前記基準値外および前記生産計画時間外に分類された所定期間の各総消費エネルギーを表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする管理装置。
  14. 請求項1又は2に記載の管理装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記データ取得部、前記原単位算出部、前記分類部、および前記表示制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  15. 請求項1に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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