JP6459455B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は電子時計に関し、特に平面アンテナを備える電子時計に関する。
GPS(Global Positioning System)等の位置情報衛星から送信される電波を受信する平面アンテナを有する電子時計が知られている(特許文献1)。
この電子時計では、文字板の裏面側に平面アンテナを配置し、この平面アンテナを周囲の金属ケースから離間させることで、アンテナの感度劣化を抑制していた。
特開2012−13627号公報
ところで、前記特許文献1の電子時計では、平面アンテナと電池とが回路基板を挟んで、平面的に重なる位置に配置されている。このため、電子時計の厚さ寸法が大きくなるという課題がある。特に、腕時計のような小型の電子時計に組み込まれる平面アンテナは、平面サイズが制約され、波長短縮効果を得るために誘電体を用いることが一般的である。このため、平面アンテナの厚さ寸法には誘電体の厚さ寸法も加算され、平面アンテナと電池とを積層した場合、電子時計の厚さ寸法が増大するという課題がある。
本発明の目的は、受信性能を確保でき、かつ、薄型化することができる電子時計を提供することにある。
本発明の電子時計は、非導電性部材からなる文字板および指針を有する時刻表示部と、前記指針を駆動するムーブメントとを備え、前記ムーブメントは、回路基板と、前記回路基板に取り付けられる平面アンテナと、前記指針を駆動するモーターと、電池とを備え、前記平面アンテナ、前記モーターおよび前記電池は、それぞれが前記時刻表示部と平面的に重なり、かつ、互いに平面的に重ならない位置に配置されることを特徴とする。
本発明の電子時計は、平面アンテナ、モーターおよび電池を、互いに平面的に重ならない位置に配置しているので、例えば、平面アンテナやモーターと電池とが時計の厚さ方向に重なる場合に比べて、電子時計を薄型化できる。
また、平面アンテナ、モーターおよび電池を、文字板および指針を備える時刻表示部と平面的に重なる位置に配置しているので、平面アンテナやモーター、電池が時刻表示部からはみ出して配置される場合に比べ、電子時計を小型化できる。
さらに、平面アンテナは、モーターや電池と平面的に重ならずに配置できるので、誘電体を積層して構成できる。このため、腕時計サイズの電子時計に組み込むために、平面サイズが小さな平面アンテナを用いても受信性能を確保できる。その上、平面アンテナは、文字板および指針を有する時刻表示部と平面的に重なるが、文字板は非導電性部材からなるため、平面アンテナでの受信性能を確保できる。また、指針を導電性部材で構成した場合でも、針状で平面積が小さいため、指針が平面アンテナと重なる位置で受信処理が行われても、受信性能への影響を最小限に抑えることができる。
したがって、受信性能を確保でき、かつ、薄型化できて腕時計に適した電子時計を提供できる。
本発明の電子時計において、前記指針は、時針、分針、秒針を備え、前記文字板の平面中心位置には、前記時針、分針、秒針の指針軸が挿通される孔が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、文字板の平面中心位置に、時針、分針、秒針の指針軸が配置される3針の一般的な腕時計において、受信性能を確保でき、かつ、薄型化および小型化できる。
本発明の電子時計において、前記時刻表示部と平面的に重なる領域は、前記平面アンテナの平面中心点および前記電池の平面中心点を通る直線で第1領域および第2領域の2つの領域に区画され、前記モーターは、前記第1領域に配置される第1モーターと、前記第2領域に配置される第2モーターとを備えることが好ましい。
このような構成であれば、第1モーターおよび第2モーターの2つのモーターを備える場合に、各モーターを第1領域および第2領域に分散して配置できるので、複数のモーターをバランス良く配置でき、平面アンテナ、電池およびモーターのレイアウト設計が容易になる。さらに、平面アンテナと電池との間に第1モーター、第2モーターが配置されるので、平面アンテナおよび電池を離して配置でき、平面アンテナの受信性能を確保しやすくできる。
なお、モーターが3つ以上設けられる場合は、第1領域および第2領域に分散して配置すればよい。この際、モーターが偶数個設けられる場合には、2つの領域にそれぞれ同数のモーターを配置することが好ましい。また、モーターが奇数個設けられる場合には、一方の領域には他方の領域に比べて1台多くモーターを配置することが好ましい。これらの配置であれば、各領域にモーターをバランス良く配置できる。
本発明の電子時計において、前記平面アンテナおよび前記電池は、前記平面アンテナの平面中心点および前記電池の平面中心点を通る直線が前記文字板の平面中心位置を通る位置に配置されることが好ましい。
このような構成であれば、平面アンテナおよび電池を、文字板の平面中心位置を挟んだ位置に配置できる。このため、平面アンテナおよび電池を離して配置でき、平面アンテナの受信性能を確保しやすくできる。
本発明の電子時計において、前記回路基板には切欠部が形成され、前記電池は、前記切欠部に配置されて前記回路基板と平面的に重ならない位置に配置されることが好ましい。
このような構成であれば、回路基板の切欠部に電池を配置できるので、例えば回路基板の裏面側(裏蓋側)に電池を配置する場合に比べて電子時計の厚さ寸法を小さくでき、時計を薄型化できる。また、回路基板の裏面側に電池を配置する必要が無いため、厚さ寸法の大きな電池を組み込むことができる。このため、平面サイズの小さな電池を利用でき、電池を平面アンテナやモーターと平面的に重ならないように配置した場合に、時計を小型化できる。
本発明の電子時計において、前記ムーブメントは、前記モーターの駆動力を前記指針に伝達する輪列を備え、前記電池は、前記輪列と平面的に重ならない位置に配置されることが好ましい。
このような構成であれば、電池は、ムーブメントにおいて、平面アンテナ、モーター、輪列と平面的に重ならない位置に配置できるので、厚さ寸法の大きな電池を用いることができる。このため、平面サイズの小さな電池を利用でき、電池を平面アンテナ、モーター、輪列と平面的に重ならないように配置した場合でも、時計を小型化できる。
本発明の電子時計において、前記ムーブメントは、前記指針が取り付けられた指針軸と、前記指針軸を支持する輪列受けとを備え、前記輪列受けの裏蓋側に金属製部品が配置されることが好ましい。
このような構成であれば、指針が取り付けられる指針軸と電池とは平面的に重ならないため、指針軸を支持する輪列受けの裏面側に耐磁板や回路押さえなどの金属製部品を配置できる。このため、指針軸に針を押し込んで取り付ける場合に、指針軸に加わる力を、輪列受けを介して金属製部品で支持することができ、安定した針取付性を確保できる。
本発明の電子時計において、前記ムーブメントは、平面視で異なる位置に配置された複数の指針軸を備え、前記指針軸は、前記平面アンテナおよび前記電池と平面的に重ならない位置に配置されることが好ましい。
このような構成であれば、時刻表示部の中心位置やサブダイヤル位置に設けられる複数の指針軸が、平面アンテナおよび電池と平面的に重ならないため、指針軸を支持する輪列受けの裏面側に耐磁板や回路押さえなどの金属製部品を配置できる。このため、各指針軸に針を押し込んで取り付ける場合に、各指針軸に加わる力を、輪列受けを介して金属製部品で支持することができ、複数の指針軸を有する場合でも安定した針取付性を確保できる。
本発明の電子時計において、前記時刻表示部の中心位置を通る2本の直線で前記時刻表示部と平面的に重なる領域を第1扇形領域から第4扇形領域まで4つの扇形領域に区画した際に、第1扇形領域に前記平面アンテナが配置され、かつ、前記2本の直線は、前記第1扇形領域を前記平面アンテナの全体が配置可能な最小面積となる位置に設定され、前記第1扇形領域に対して前記時刻表示部の中心位置を挟んで対向配置される第3扇形領域には前記電池の平面中心位置が位置することが好ましい。
このような構成であれば、平面アンテナと電池とを前記時刻表示部の中心位置を挟んでほぼ対向する第1扇形領域および第3扇形領域に分散して配置でき、残りの2つの扇形領域にはモーターなどを配置できる。したがって、ムーブメントのスペースを効率よく活用できる。
本発明の電子時計において、前記平面アンテナは、前記回路基板の表面に取り付けられ、前記回路基板の裏面には、前記平面アンテナで受信した信号を処理する受信素子が取り付けられていることが好ましい。
このような構成であれば、受信素子と平面アンテナとの間に回路基板を配置でき、この回路基板は平面アンテナのグランド電極に導通したグランド基板にできるので、受信素子で発生する信号ノイズが、平面アンテナでの電波受信に影響することを防止できる。このため、平面アンテナの受信特性を向上できる。
本発明の電子時計において、前記平面アンテナは、前記回路基板の表面に取り付けられ、前記回路基板の裏面において、前記平面アンテナの平面中心点および前記電池の平面中心点を通る直線で区画される2つの領域の一方の領域には電子時計の制御用ICが取り付けられ、他方の領域には電源用ICが取り付けられていることが好ましい。
このような構成であれば、腕時計の部品の中では比較的大きな部品である制御用ICや電源用ICを回路基板の裏面において分散して配置することができる。このため、回路基板の表面側にICを配置する必要が無く、回路基板の表面側に配置される平面アンテナ、モーター、輪列などの配置スペースを確保できる。
さらに、回路基板の裏面と裏蓋との間には、部品が配置されることも殆どないため、受信素子、制御用IC、電源用ICを容易に配置することができる。
本発明の電子時計において、前記ムーブメントは、少なくとも一部が金属からなる外装ケースに収納され、前記文字板の外周に沿って非導電性部材からなるリング部材が配置されていることが好ましい。
外装ケースの一部、例えば、胴や裏蓋を金属製にできるので、電子時計の質感を向上できる。さらに、文字板の外周に沿って配置されるダイヤルリング等のリング部材を非導電性部材で構成しているので、平面アンテナは、時計のカバーガラス側から、文字板やリング部材を通して電波を受信でき、胴や裏蓋が金属製であっても受信性能を確保できる。
本発明の電子時計において、前記文字板には、前記平面アンテナと平面的に重ならない位置にサブダイヤルが設けられていることが好ましい。
このような構成であれば、平面アンテナと平面的に重ならない位置にサブダイヤルを設けているので、サブダイヤルの目盛等に金属製部品を用いることができ、意匠性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る電子時計を示す概略図。 前記電子時計の平面図。 前記電子時計の断面図。 前記電子時計の断面図。 前記電子時計の分解斜視図。 前記電子時計のムーブメントの要部を示す平面図。 前記電子時計の平面アンテナの構造を示す断面図。 前記電子時計の平面アンテナの放射パターンを示す特性図。 前記電子時計の回路構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る電子時計の断面図。 第2実施形態の電子時計のムーブメントの要部を示す平面図。 第2実施形態の電子時計の一部を示す断面図。 本発明の変形例に係る電子時計の回路基板および平面アンテナを示す概略斜視図。 本発明の他の変形例に係るムーブメントの要部を示す平面図。 本発明の他の変形例に係るムーブメントの要部を示す平面図。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、電子時計1のカバーガラス31側を表面側(上側)とし、裏蓋12側を裏面側(下側)として説明する。
図1、2に示すように、電子時計1は、文字板2および指針3を有する時刻表示用の時刻表示部1Aと、文字板2のサブダイヤル2Aおよび指針4を有する情報表示部1Bと、文字板2の日窓2Bおよび日車5を有するカレンダー表示部1Cとを備える腕時計である。
文字板2は、ポリカーボネートなどの非導電性部材にて円板状に形成されている。サブダイヤル2Aは文字板2の8時位置に設けられ、日窓2Bは文字板2の3時位置に設けられている。文字板2には、図3および図4に示すように、サブダイヤル2A、日窓2Bの他、指針3の指針軸3Aが挿通される貫通孔2Cと、指針4の指針軸4Aが挿通される貫通孔2Dも形成されている。貫通孔2Cは、文字板2の平面中心位置に形成されている。貫通孔2Dは、前記貫通孔2Cと文字板2の8時位置を示す目盛とを結ぶ線上またはその近辺に形成されている。
図3は、文字板2の5時位置および11時位置を結ぶ線に沿った断面図であり、図4は、文字板2の2時位置および8時位置を結ぶ線に沿った断面図である。
サブダイヤル2Aおよび指針(小針)4からなる情報表示部1Bは、時計のモードや曜日や電池残量等の情報を表示する。
指針3は、秒針3B、分針3C、時針3Dを備えて構成される。指針3,4および日車5は、後述するステップモーター221〜224および輪列225,227,228を介して駆動される。
また、電子時計1には、図2に示すように、外部操作用のリューズ6、ボタン7,8が設けられている。
電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星Sなどからの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
なお、図1に示すGPS衛星Sは、位置情報衛星の一例であり、地球の上空に複数存在している。現在は約30個のGPS衛星が周回している。
[電子時計の外装構造]
図2、図3、図4に示すように、電子時計1は、後述するムーブメント20等を収容する外装ケース10を備える。外装ケース10は、ケース本体11と、裏蓋12とを備える。
ケース本体11は、円筒状の胴111と、胴111の表面側に設けられたベゼル112とを備える。
ベゼル112は、リング状に形成されている。そして、ベゼル112と胴111とは、互いの対向面に形成された凹凸による嵌め合わせ構造あるいは両面粘着テープや接着剤等の手段により接続されている。なお、ベゼル112は、胴111に対して回転可能に取り付けられていてもよい。
また、ベゼル112の内側には、ベゼル112によって保持されたカバーガラス31が取り付けられている。
ケース本体11の裏面側には、ケース本体11の裏面側の開口を塞ぐ円板状の裏蓋12が設けられている。裏蓋12は、ケース本体11の胴111にねじ構造により接続される。
なお、本実施形態では、胴111と裏蓋12とは、別体で構成されているが、これに限らず、胴111および裏蓋12が一体化されたワンピースケースでもよい。
胴111、ベゼル112、裏蓋12には、BS(真鍮)、SUS(ステンレス鋼)、チタン合金などの導電性の金属材料が利用される。
[電子時計の内部構造]
次に、電子時計1の外装ケース10に内蔵される内部構造について説明する。
図2〜5に示すように、外装ケース10内には、文字板2の他、ムーブメント20、平面アンテナ(パッチアンテナ)40、日車5、ダイヤルリング32等が収容される。
ムーブメント20は、地板21、地板21に支持される駆動体22、回路基板23、二次電池24、太陽電池パネル25を備える。
地板21は、プラスチック等の非導電性部材にて形成されている。地板21は、駆動体22を収容する駆動体収容部21Aと、日車5が配置される日車配置部21Bと、平面アンテナ40を収容するアンテナ収容部21Cとを備える。日車配置部21Bは、地板21の表面に形成されたリング状の凹溝部で構成されている。
駆動体収容部21Aおよびアンテナ収容部21Cは、地板21の裏面側に設けられている。アンテナ収容部21Cは、図3にも示すように、平面形状が矩形状に構成された平面アンテナ40の4つの側面に各々対向する4つの壁部214(図3には2つのみ図示)と、平面アンテナ40の表面に対向する被覆部215とを備える。本実施形態の被覆部215は、平面アンテナ40の表面全体を被覆しているが、平面アンテナ40のアンテナ電極42の少なくとも一部と平面的に重なる貫通孔を被覆部215に形成してもよい。なお、4つの壁部214および被覆部215は地板21に一体化して形成されている。
アンテナ収容部21Cは、平面位置が文字板2の5時位置であるため、図2に示すように、平面アンテナ40は5時位置に配置されている。具体的には、平面アンテナ40は、指針3の指針軸3Aとケース本体11との間であり、かつ、文字板2の略4時位置から略6時位置の範囲に配置されている。
駆動体22は、地板21の駆動体収容部21Aに収容され、時刻表示部1A、情報表示部1B、カレンダー表示部1Cの各指針3,4、日車5を駆動する。すなわち、駆動体22は、図4および図6に示すように、指針3の時針3Dおよび分針3Cを駆動する第1ステップモーター221および第1輪列225と、指針3の秒針3Bを駆動する第2ステップモーター222および第2輪列(図示略)と、指針4を駆動する第3ステップモーター223および第3輪列227と、日車5を駆動する第4ステップモーター224および第4輪列228(図5参照)とを有する。
これらのステップモーター221〜224は、第1領域201および第2領域202に分散して配置されている。第1領域201および第2領域202は、時刻表示部1Aと平面的に重なる領域において、平面アンテナ40の平面中心点401と、二次電池24の平面中心位置241とを結ぶ直線200で区画される。
本実施形態では、時刻表示部1Aは、平面円形に形成されており、前記直線200は時刻表示部1Aの平面中心、つまり貫通孔2Cを通る直線とされている。このため、直線200は時刻表示部1Aの直径に重なり、第1領域201および第2領域202はほぼ同じ形状、面積である。
第1領域201は、文字板2のほぼ11時の目盛から5時の目盛までの領域であり、日窓2Bが含まれる領域である。この第1領域201には、時針3Dおよび分針3Cを駆動する第1ステップモーター(第1モーター)221と、日車5を駆動する第4ステップモーター224とが配置されている。
第2領域202は、文字板2のほぼ5時の目盛から11時の目盛までの領域であり、サブダイヤル2Aが含まれる領域である。この第2領域202には、秒針3Bを駆動する第2ステップモーター(第2モーター)222と、サブダイヤル2Aの指針4を駆動する第3ステップモーター223とが配置されている。
したがって、平面視で文字板2のほぼ11時位置に二次電池24が配置され、ほぼ5時位置に平面アンテナ40が配置されている。さらに、図6に示すように、平面視で文字板2の3時位置には、リューズ6に接続される巻真81が配置され、巻真81の周囲には、おしどり82等のスイッチ機構(切換機構)が配置されている。
回路基板23は、図5にも示すように、平面略円形に形成され、かつ、二次電池24が配置される略円形の切欠部231が形成されている。この回路基板23は、文字板2側の面である表面が地板21の裏面に当接され、ねじ等によって地板21に固定されている。回路基板23の表面側には、平面アンテナ40が実装されている。また、回路基板23の裏面側には、図3,4に示すように、GPS衛星Sから受信した衛星信号を処理する受信部50(受信素子、受信用IC)と、ステップモーター221〜224の制御を行う制御部(制御用IC)61と、電源用IC75などが実装されている。
本実施形態では、ムーブメント20が金属製のケース本体11に収納されており、電波が遮蔽されやすい。このため、受信性能を高めるためには、平面アンテナ40はなるべく文字板2に近い位置に配置することが好ましい。このため、平面アンテナ40が固定される回路基板23も文字板2に近い位置が好ましい。また、二次電池24の厚みもあるため、回路基板23の裏面側(裏蓋12側)に受信部50、制御部61、電源用IC75を配置することで、スペースを有効利用でき、電子時計1を小型化できる。
さらに、受信部50、制御部61、電源用IC75は、平面アンテナ40に対して、回路基板23の反対側に配置されているので、受信回路や電源回路から発生するデジタルノイズが平面アンテナ40に飛び込みにくくなるので、受信感度も向上できる。
さらに、受信部50、制御部61、電源用IC75は、シールド板26で囲まれているので、互いに受信部50、制御部61、電源用IC75が発生するノイズの影響を受けることもない。
二次電池24は、図5,6に示すように、平面円形に形成されたボタン型のリチウムイオン電池である。二次電池24は、駆動体22、受信部50、制御部61等に電力を供給する。二次電池24は、回路基板23の切欠部231に設けられ、平面視において、平面アンテナ40、ステップモーター221〜224、受信部50、制御部61および電源用IC75と重ならない位置に配置されている。
一方、二次電池24は、輪列225,227,228の一部とは平面的に重なって配置される。ただし、輪列225,227,228はステップモーター221〜224と比べて厚さ寸法が小さいため、二次電池24が輪列225,227,228と重なって配置されても、ステップモーター221〜224や平面アンテナ40と平面的に重ならないように配置することで電子時計1を薄型化できる。
太陽電池パネル25は、光を通すために表面電極はITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極で形成されている。また、樹脂フィルムで構成されたベース上に、発電層としてアモルファスシリコン半導体の薄膜が形成されている。
GPS衛星信号の周波数は、約1.5GHzであり、高周波であるため、電波時計で受信する長波の標準電波と異なり、ソーラーパネルの薄い透明電極でも電波は減衰し、アンテナ特性が低下する。このため、円板状に形成された太陽電池パネル25は、平面アンテナ40と平面視で重なる部分に切欠部251が形成されている。このため、太陽電池パネル25は、地板21の表面側に配置され、平面アンテナ40の表面側には配置されていない。したがって、平面アンテナ40は、太陽電池パネル25の切欠部251を通して電波を受信できる。
なお、太陽電池パネル25には、文字板2の日窓2Bと平面的に重なる開口252や、指針3,4の指針軸3A,4Aが挿通される孔253,254が形成されている。
さらに、太陽電池パネル25は、複数のセルに分割され、各セルは直列に接続されている。本実施形態の太陽電池パネル25は、図5に示すように、7個のソーラーセルを有し、各ソーラーセルが直列に接続されている。1つのソーラーセルでの起電圧は約0.6V以上である。このため、7個のソーラーセルを直列に接続すれば、約0.6V×7段=約4.2V以上の起電圧が得られる。したがって、起電圧が大きなリチウムイオン二次電池を充電でき、GPS受信装置(GPSモジュール)などの消費電流の大きなデバイスを内蔵できる。
アンテナ収容部21Cには、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)である平面アンテナ40が配置される。平面アンテナ40は、GPS衛星Sからの衛星信号を受信するものである。この平面アンテナ40の詳細については後述する。
地板21の日車配置部21Bには、リング状に形成され、表面に日付が表示されたカレンダー車である日車5が配置される。日車5は、プラスチック等の非導電性部材により形成されている。ここで、日車5は、平面視において、平面アンテナ40の少なくとも一部と重なっている。なお、カレンダー車としては、日車に限らず、曜日を表示する曜車や、月を表示する月車などでもよい。
地板21の表面側には、太陽電池パネル25および日車5の表面側を覆って、文字板2が配置される。文字板2は、非導電性を有し、かつ、少なくとも一部の光を透過させる透光性を有するプラスチックなどの材料で形成されている。
ここで、平面視において平面アンテナ40と重なる文字板2の表面に、略字等を設けることができる。この場合、平面アンテナ40の受信性能を向上させるため、これらのパーツは、金属製ではなく、プラスチック等の非導電性部材にて形成することが好ましい。一方、平面アンテナ40と平面的に重ならないサブダイヤル2Aや略字は、金属パーツを用いることができる。
また、文字板2は、透光性を有するため、時計の表面側から見て、文字板2の裏面側に配置された太陽電池パネル25が透けて見える。このため、太陽電池パネル25が配置されている領域と配置されていない領域とで、文字板2の色が違って見える。この色の違いが目立たないように、文字板2にはデザイン的なアクセントをつけてもよい。
さらに、太陽電池パネル25に切欠部251を形成したことで、切欠部251に重なる部分の文字板2の色調が他の部分と違って見えることがある。それを防止するために太陽電池パネル25と同色(例えば紺色や紫色)のプラスチックシートを太陽電池パネル25の下に重ねてもよいし、太陽電池パネル25全体を切り欠かずに、電波遮蔽する電極層を平面アンテナ40と平面的に重なる部分のみ取り除いて、基材となる樹脂フィルム層を残して色調を合わせてもよい。
文字板2の表面側には、非導電性部材である合成樹脂(例えばABS樹脂)にて形成されたリング部材であるダイヤルリング32が設けられる。ダイヤルリング32は、文字板2の周囲に沿って配置され、内周面が傾斜面(円錐面)とされ、この傾斜面には時字マークやワールドタイムの時差などの目盛が印刷されている。ダイヤルリング32をプラスチックで成形すれば、受信性能も確保でき、かつ、複雑な形状も形成できて意匠性を向上できる。このダイヤルリング32は、ベゼル112によって文字板2側へ押しつけられて保持されている。したがって、本実施形態の時刻表示部1Aは、カバーガラス31側から見た平面視で、指針3および指針3の指示する目盛が視認される領域で構成され、具体的には、文字板2においてダイヤルリング32で区画される露出面と、指針3と、ダイヤルリング32においてベゼル112で区画される露出面とで構成される。すなわち、時刻表示部1Aは、電子時計1をカバーガラス31側から見た平面視で、ベゼル112の内周面で区画された円形部分で構成されている。
[平面アンテナ]
平面アンテナ40は、平面視において、ケース本体11(胴111およびベゼル112)、太陽電池パネル25とは重ならずに、非導電性部材にて形成された日車5、文字板2、カバーガラス31と重なっている。すなわち、電子時計1では、平面アンテナ40の時計表面側において、平面視で平面アンテナ40と重なる部品はすべて非導電性部材にて形成されている。
このため、時計表面側から伝播されてくる衛星信号は、カバーガラス31を透過した後、ケース本体11または太陽電池パネル25によって遮られることなく、文字板2、日車5、地板21を透過して平面アンテナ40に入射する。なお、指針3,4は平面アンテナ40と重なる面積が小さいことから、金属製であっても衛星信号の受信に支障ないが、非導電性部材であれば衛星信号が遮断される影響をより回避できる点で好ましい。
GPS衛星Sは、右旋円偏波で衛星信号を送信している。そのため、本実施形態の平面アンテナ40は、円偏波特性に優れるパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナともいう)で構成されている。
本実施形態の平面アンテナ40は、図7に示すように、セラミックの誘電体基材41に導電性のアンテナ電極42を積層したパッチアンテナである。
この平面アンテナ40は、次のようにして製造できる。まず、比誘電率が60〜100程度のチタン酸バリウムを主原料にプレス機で目的の形に成形し、焼成を経てアンテナの誘電体基材41となるセラミックスを完成する。誘電体基材41の裏面(回路基板23側の面)には、主に銀(Ag)等のペースト材をスクリーン印刷すること等で、アンテナのグランド(GND)となるGND電極43を構成する。
誘電体基材41の表面(地板21、文字板2側の面)には、アンテナの周波数、受信する信号の偏波を決める放射アンテナ電極42をGND電極43と同様な方法で構成する。アンテナ電極42は、誘電体基材41の表面よりも一回り小さく形成されており、誘電体基材41の表面においてアンテナ電極42の周囲には、アンテナ電極42が積層されていない露出面411が設けられる。
図7は、平面アンテナ(パッチアンテナ)40の原理説明図であり、点線45は、平面アンテナ40で受信する電波を示し、矢印46は電気力線を示す。
パッチアンテナが方形の場合は一辺が半波長で共振し、円形の場合は直径が約0.58波長で共振するが、誘電体を使うと波長短縮効果で小形化できる。パッチアンテナの動作原理は、パッチ(アンテナ電極42)の縁に沿った強い電界が、縁から空間へ向かって放射されるため、アンテナ近傍の電気力線は強くなり、近傍の金属や誘電体の影響を受けやすい。このため、GPS受信においては、金属製の胴111とアンテナ電極42との距離は少なくとも3mm、理想的には4mm程度離す必要がある。
本実施形態では、平面アンテナ40と、胴111との間には、前記壁部214等が配置されており、平面アンテナ40は胴111の内周面から所定寸法以上、離間した位置に配置される。このため、平面アンテナ40を金属製の胴111に近づけることで生じる受信特性の劣化等を抑制でき、電子時計1に求められる受信性能を確保できる。
また、本実施形態の平面アンテナ40は、誘電体基材41およびアンテナ電極42が平面略矩形状に形成されている。
図8は平面アンテナ40の放射パターンを示す特性図であり、平面アンテナ(パッチアンテナ)40の平面方向をX軸とし、天頂方向をZ軸とする。
平面アンテナ40は、図8に示すように、天頂方向であるZ軸方向に最も指向性を有するため、文字板2に対して垂直方向に入射する無線電波を最も受信しやすい。また、平面アンテナ40の側面方向であるX軸方向の指向性は、Z軸方向に比べれば小さいがある程度の強さを有するため、平面アンテナ40の側面に金属製のケース本体11(胴111)が近接配置されると受信性能に影響が出てしまう。
一方、平面アンテナ40の下面方向である−Z軸方向の指向性は弱いため、周囲に一様な指向性を有する無指向性のアンテナと比べて、金属製の部品や裏蓋12が下面側に配置されていても受信性能には影響しにくい。
なお、本実施形態の電子時計1は、ユーザーの腕に装着されて様々な姿勢で衛星信号を受信するため、平面アンテナ40は図8に示すように、天頂方向以外にもなるべく指向性を持つことが理想である。したがって、ベゼル112やダイヤルリング32を非導電性部材で構成すれば、平面アンテナ40の指向性を改善できる。
この平面アンテナ40は、回路基板23の表面に実装され、回路基板23の裏面の受信部50であるアンテナGPSモジュールに電気的に接続される。さらに、平面アンテナ40のGND電極43を回路基板23のグランドパターンを介して受信部50のグランド部に導通させることで、回路基板23はグランド板(グランドプレーン)として機能する。さらに、受信部50のグランド部を、回路基板23のグランドパターンを介して金属製の胴111や裏蓋12に導通することで、胴111や裏蓋12もグランドプレーンとして利用できる。
この平面アンテナ40は、回路基板23を地板21に固定することで、アンテナ収容部21Cに配置される。ここで、平面アンテナ40は、1.54542GHzという高周波の信号
を受信するものであり、また、高誘電率のセラミックで誘電体基材41を構成しているので、周囲の部品の影響を受けやすい。地板21は、プラスチックではあるが、比誘電率が3〜4であり、特にアンテナ電極42との間隔が約1.0mm以下になると受信周波数に影響する。すなわち、地板21とアンテナ電極42との間隔が僅かにばらつくだけでアンテナ周波数がシフトしてしまい、受信性能が劣化する。
このため、地板21のアンテナ収容部21Cにおいて、平面アンテナ40の露出面411と被覆部215との間には、スポンジなどで構成された緩衝材47が配置され、アンテナ電極42と被覆部215との間隔が一定となるように構成されている。また、誘電体基材41はセラミックで硬く欠けやすいが、緩衝材47が介在されているため、誘電体基材41が地板21に衝突することを防止できる。
また、平面アンテナ40の文字板2側には、前記日車5の一部が配置される。この際、アンテナ電極42と日車5とは、少なくとも被覆部215の厚さ寸法分は離れているので、日車5がアンテナ周波数のシフトに影響することもない。
[電子時計の回路構成]
図9は、電子時計1の回路構成を示す概略図である。
電子時計1は、図9に示すように、平面アンテナ40と、フィルター(SAW)35と、受信部50と、制御表示部60と、電源供給部70を含んで構成されている。
フィルター35は、バンドパスフィルターであり、1.5GHzの衛星信号を通過させるものとなっている。また、平面アンテナ40とフィルター35との間に、受信感度を良好にするLNA(ローノイズアンプ)を別途組み込む構成としてもよい。
なお、フィルター35が受信部50内に組み込まれる構成としてもよい。
受信部50は、フィルター35を通過した衛星信号を処理するものであり、RF部(Radio Frequency:無線周波数)51とベースバンド部52を備える。
RF部51は、PLL回路511、VCO(Voltage Controlled Oscillator)512、LNA(Low Noise Amplifier)513、ミキサー514、IFアンプ515、IFフィルター516、ADC(A/D変換器)517等を備えている。
そして、フィルター35を通過した衛星信号は、LNA513で増幅された後、ミキサー514でVCO512の信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。
ミキサー514でミキシングされたIFは、IFアンプ515、IFフィルター516を通り、ADC(A/D変換器)517でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部52は、DSP(Digital Signal Processor)521、CPU(Central Processing Unit)522、RTC(リアルタイムクロック)523、SRAM(Static Random Access Memory)524を備えている。また、ベースバンド部52には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)53やフラッシュメモリー54等も接続されている。
そして、ベースバンド部52は、RF部51のADC517からデジタル信号が入力され、相関処理や測位演算等を行うことにより、衛星時刻情報や測位情報を取得できるようになっている。
なお、PLL回路511用のクロック信号は、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)53から生成されるようになっている。
制御表示部60は、制御部(CPU)61と、指針3,4等の駆動を実施する駆動回路62と、時刻表示部および情報表示部等とを備えている。
制御部61は、RTC611、記憶部612を含んで構成されている。
RTC611は、水晶振動子63から出力される基準信号を用いて、内部時刻情報を計時している。
記憶部612は、受信部50から出力される衛星時刻情報や測位情報を記憶する。また、記憶部612には、測位情報に対応する時差データも記憶され、RTC611で計時されている内部時刻情報および時差データにより、現在地のローカルタイムを算出できるようにされている。
本実施形態の電子時計1は、上述のような受信部50および制御表示部60を備えていることで、GPS衛星Sから受信した衛星信号に基づいて時刻表示を自動的に修正することができる。
電源供給部70は、太陽電池パネル25、充電制御回路71、二次電池24、第1レギュレーター72、第2レギュレーター73、電圧検出回路74を含んで構成されている。
太陽電池パネル25は、光が入射して発電すると、その光発電により得られる電力を、充電制御回路71を通じて二次電池24に供給して二次電池24を充電する。
二次電池24は、第1レギュレーター72を介して制御表示部60に駆動電力を供給し、第2レギュレーター73を介して受信部50に駆動電力を供給する。
電圧検出回路74は、二次電池24の電圧をモニターし、制御部61に出力する。従って、制御部61は、二次電池24の電圧を把握して受信処理を制御できる。
[実施形態の作用効果]
電子時計1は、ムーブメント20において、平面アンテナ40、ステップモーター221〜224、二次電池24を、それぞれ互いに平面的に重ならない位置に配置している。したがって、電子時計1の部品のなかで厚さ寸法が大きい前記3つの部品が時計の厚さ方向に重なることがなく、例えば、電池と平面アンテナとが平面的に重なる場合に比べて電子時計1を薄型化できる。
また、平面アンテナ40、ステップモーター221〜224および二次電池24を、文字板2および指針3を備える時刻表示部1Aと平面的に重なる位置に配置している。したがって、平面アンテナ40やステップモーター221〜224、二次電池24が時刻表示部1Aから平面的にはみ出して配置される場合に比べ、電子時計1の平面サイズを容易に小さくできる。したがって、電子時計1を容易に小型化、薄型化できる。
平面アンテナ40は、ステップモーター221〜224や二次電池24と平面的に重ならずに配置できるので、誘電体基材41を積層して構成できる。このため、腕時計サイズの電子時計1に組み込むために、平面サイズが小さな平面アンテナ40を用いても受信性能を確保できる。平面アンテナ40は、時刻表示部1Aの文字板2と平面的に重なるが、文字板2は非導電性部材からなるため、平面アンテナ40での受信性能を確保できる。また、指針3を導電性部材で構成した場合でも、針状で平面積が小さいため、受信性能への影響を最小限に抑えることができる。
したがって、受信性能を確保でき、かつ、薄型化できて腕時計に適した電子時計を提供できる。
地板21の平面領域を、第1領域201、第2領域202に区画した際に、第1領域201に2つのステップモーター221、224を配置し、第2領域202に2つのステップモーター222、223を配置している。このため、4つのステップモーター221〜224を各領域201,202にバランス良く分散配置でき、平面アンテナ40、二次電池24、ステップモーター221〜224のレイアウト設計を容易に行うことができる。
さらに、平面アンテナ40と二次電池24とは、各中心点241、401を結ぶ直線200が地板21や文字板2の平面中心位置を通るようにレイアウトされているので、文字板2や地板21と平面的に重なる領域内において、平面アンテナ40と二次電池24とを最も離して配置することができる。このため、平面アンテナ40の受信時に金属製ケースを有する二次電池24が影響することを最小限に抑制でき、受信性能を容易に確保できる。
その上、平面視で文字板2の3時位置には、巻真81やおしどり82等の切換機構が配置されるため、時計部品の中で比較的大きな部品である平面アンテナ40や二次電池24を3時位置に配置すると電子時計1の平面サイズを大型化しなければならない。これに対し、本実施形態では、平面アンテナ40および二次電池24を3時位置を避けて配置しているので、3時位置に配置される切換機構とレイアウト的に干渉せず、そのため電子時計1の平面サイズを小さくできる。
回路基板23の切欠部231に二次電池24を配置したので、回路基板23の裏面側に電池を配置する場合に比べて電子時計1の厚さ寸法を小さくでき、電子時計1を薄型化できる。また、回路基板23の裏面側に二次電池24を配置する必要が無いため、平面積が小さく厚さ寸法の大きな電池を組み込むことができる。このため、電池を平面アンテナ40やステップモーター221〜224と平面的に重ならないように配置した場合でも、電子時計1を小型化できる。
回路基板23の裏面側には、受信部50が配置され、この受信部50と平面アンテナ40との間に回路基板23を配置したので、回路基板23を平面アンテナ40のグランド基板として利用できる。このため、受信部50で発生する信号ノイズが、平面アンテナ40での衛星信号の受信に影響することを防止でき、平面アンテナ40の受信特性を向上できる。
回路基板23の裏面側に、受信部50、制御部61、電源用IC75の各ICを配置したので、回路基板23と裏蓋12との間の他の部品が配置されない空間を有効に利用できる。このため、腕時計である電子時計1において、比較的大きな部品である受信部50、制御部61、電源用IC75の各ICを容易に配置することができる。
さらに、回路基板23の裏面側において、受信部50は平面アンテナ40と平面視で重なる位置に配置し、制御部61は第2領域202に配置し、電源用IC75は第1領域201に配置しているので、各ICを分散して配置することができる。このため、回路基板23の表面側にICを配置する必要が無く、回路基板23の表面側に配置される平面アンテナ40、モーター221〜224、輪列225,227,228などの配置スペースを確保できる。
外装ケース10の一部、例えば、胴111や裏蓋12を金属製にできるので、電子時計1の質感を向上できる。さらに、文字板2の外周に沿って配置されるダイヤルリング32等のリング部材を非導電性部材で構成しているので、平面アンテナ40は、時計のカバーガラス31側から、文字板2やダイヤルリング32、地板21を通して衛星信号を受信でき、胴111や裏蓋12が金属製であっても受信性能を確保できる。
平面アンテナ40と平面的に重ならない位置にサブダイヤル2Aを設けているので、サブダイヤル2Aの目盛等に金属製部品を用いることができ、意匠性を向上できる。
地板21の被覆部215および誘電体基材41の露出面411間に緩衝材47を配置し、平面アンテナ40の露出面411を緩衝材47に当接させているので、電子時計1の高さ方向(厚さ方向)における平面アンテナ40の位置を精度よく設定できる。このため、地板21に対する平面アンテナ40の位置精度を向上でき、位置精度のばらつきによるアンテナ周波数の変化量をさらに低減できてアンテナ特性をより安定化できる。
さらに、平面アンテナ40の露出面411は、緩衝材47に当接するため、被覆部215に直接接触することを防止でき、セラミックで形成された誘電体基材41の破損を防止できる。
日車5を非導電性部材で形成したので、平面視において日車5を平面アンテナ40と重ねて配置しても、衛星信号は日車5を透過してアンテナに入射するため、受信性能が低下することを防止できる。
また、日車5は、平面視において平面アンテナ40と重なるため、日車5および平面アンテナ40を避けて配置する指針3、4の指針軸3A、4Aの配置位置の自由度が高まり、電子時計1のデザイン自由度を向上できる。
平面アンテナ40は、平面視において太陽電池パネル25と重ならないため、時計の表面側から伝播されてくる衛星信号は、太陽電池パネル25で遮られることなく平面アンテナ40に入射する。このため、受信性能を低下させることなく、太陽電池パネル25を電子時計1に設けることができる。
時計の表面側から見た平面視において、平面アンテナ40は、ケース本体11(胴111およびベゼル112)と重なっていないため、時計の表面側から伝播されてくる衛星信号は、カバーガラス31を透過した後、ケース本体11で遮られることなく平面アンテナ40に入射する。このため、受信性能を低下させることなく、ケース本体11および裏蓋12を金属等の導電性部材にて形成でき、電子時計1の質感を向上できる。
また、ベゼル112を導電性部材にて形成しているので、ベゼル112をセラミック製とした場合に比べて加工が容易になりデザインの自由度を向上でき、コストも低減できる。また、ベゼル112は金属製のため、セラミック製のベゼルに比べて小さな断面積で剛性を確保できる。このため、リング状のベゼル112の断面幅寸法を小さくでき、カバーガラス31の平面サイズを大きくすることもでき、時計のデザインの自由度を向上できる。
胴111および裏蓋12は、受信部50のグランド部に接続されるため、グランドプレーンとして機能する。これにより、グランドプレーンの面積を大きくとることができ、アンテナ利得が向上してアンテナ特性を向上できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図10〜12を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態の電子時計100は、ステップモーターの数および指針軸の数を第1実施形態よりも増やした点と、平面サイズの小さい二次電池24Aを用いて、二次電池24Aがステップモーター221〜224、平面アンテナ40だけでなく、輪列225,227,228とも平面的に重ならないように配置した点が第1実施形態と相違する。
このため、第2実施形態では、図11にも示すように、指針軸3Aや指針軸4Aとは平面視で異なる位置に指針軸9Aを設け、この指針軸9Aを駆動する第5ステップモーター229を追加している。
すなわち、指針3の時針3Dおよび分針3Cを駆動する第1ステップモーター221および第1輪列225は、図10,11に示すように、指針軸3Aに近接する位置に配置されている。
また、指針3の秒針3Bを駆動する第2ステップモーター222および第2輪列(図示略)と、指針4を駆動する第3ステップモーター223および第3輪列(図示略)と、日車5を駆動する第4ステップモーター224および第4輪列(図示略))とは、前記第1実施形態と同様の位置に配置されている。
一方、第2実施形態では、指針軸3A、指針軸4Aとは平面視で異なる位置に指針軸9Aが配置されている。そして、指針軸9Aを駆動する第5ステップモーター229および第5輪列(図示略)が配置されている。
第2実施形態では、第1領域201に第4ステップモーター224、第5ステップモーター229が配置され、第2領域202に第2ステップモーター222、第3ステップモーター223が配置されている。なお、第1ステップモーター221は、第1領域201、第2領域202に跨がって配置されている。
また、図11に示すように、電子時計1の3時位置には巻真81が配置され、巻真81の周囲には、おしどり82等のスイッチ機構(切換機構)が配置されている。
第2実施形態では、第1実施形態の二次電池24に比べて平面サイズの小さな二次電池24Aを用いている。すなわち、第1実施形態の二次電池24の直径は、図6に示すように、時刻表示部1Aとほぼ同じ大きさのムーブメント20の地板21の半径よりも大きい。一方、第2実施形態の二次電池24Aの直径は、図11に示すように、ムーブメント20の地板21の半径よりも小さい。このため、二次電池24Aは、時刻表示部1Aと平面視で重なる領域において、時刻表示部1Aの平面中心位置に配置された指針軸3Aと、時刻表示部1Aの外周縁との間に配置されている。
このため、第1実施形態の二次電池24は、例えば直径20mm、厚さ1.6mmのコイン型リチウム電池を用いているのに対し、第2実施形態の二次電池24Aは、例えば、直径9mm、厚さ3.7mmのリチウム電池を用いている。
二次電池24Aは、二次電池24に比べて直径が小さいため、回路基板23Aにおいて二次電池24Aが配置される切欠部231Aも小さくできる。そして、二次電池24Aは、平面アンテナ40、第1モーター221〜第5ステップモーター229だけでなく、第1輪列225〜第5輪列とも平面的に重ならないように配置されている。
すなわち、第1実施形態の二次電池24では、指針3の指針軸3Aの直下まで二次電池24が配置されているのに対し、二次電池24Aは、指針軸3A,4A,9Aと平面的に重ならないように配置できる。
電子時計100においては、二次電池24Aが第1〜第5輪列と平面的に重ならないため、図12に示すように、指針3の指針軸3Aを軸支する輪列受け27の裏蓋12側に、耐磁板28や回路押さえ29を配置できる。さらに、指針軸3Aだけでなく、指針軸4A、9Aを軸支する輪列受け27とも平面的に重ならない。このため、これらの指針軸4A、9Aを軸支する輪列受け27の裏蓋12側にも耐磁板28や回路押さえ29を配置できる。
このような第2実施形態の電子時計100によれば、二次電池24Aは直径が小さいため、回路基板23Aにおける切欠部231Aも小さくできる。このため、回路基板23に比べて回路基板23Aの面積を大きくでき、配線の自由度を向上できて理想的なパターンの引き回しをできる。その上、回路基板23Aにおけるグランド面積も増えるため、平面アンテナ40における受信性能を向上できる。
さらに、二次電池24Aは、平面サイズが小さいため、ムーブメント20において、平面アンテナ40、第1ステップモーター221〜第5ステップモーター229、第1輪列225〜第5輪列と平面的に重ならない位置に配置しても、電子時計100を小型化できる。また、二次電池24Aおよび平面アンテナ40を、3時位置に配置される巻真81やおしどり82等の切換機構と干渉しない位置に配置しているので、電子時計100を小型化できる。
さらに、指針軸3Aに秒針3B、分針3C、時針3Dを押し込んで取り付ける場合に、指針軸3Aから輪列受け27に加わる力を、耐磁板28、回路押さえ29で支持することができる。耐磁板28や回路押さえ29は、金属製部品であり、強度が高いため、針押し込み時の押し込み力を支持でき、安定した針取付性を確保できる。
同様に、指針軸4A、9Aの裏蓋側にも耐磁板28や回路押さえ29を配置でき、これらの金属製部品によって指針軸4A、9Aへの針押し込み力を支持でき、針取付性の確実性を向上できる。
また、直径が小さい二次電池24Aは、平面アンテナ40と離して配置することができる。このため、給電ピンから離れた箇所に二次電池24Aを配置でき、受信感度への影響を抑制できる。
その上、コイン型リチウムイオン電池のような高出力二次電池は、経年劣化によって厚み方向に膨らむが、二次電池24Aは輪列等と平面的に重ならないため、厚さ寸法の増加の影響を受けることがない。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、平面アンテナや回路基板の構成は、前記各実施形態に限定されず、図13に示す平面アンテナ40Aを用いてもよい。この平面アンテナ40Aは、誘電体基材41Aの表面に積層されるアンテナ電極42Aを回路基板23の平面中心位置側、つまり電子時計1の平面中心位置側にずらして形成している。このため、誘電体基材41Aの表面の露出面411Aにおいて、アンテナ電極42Aから胴111側の露出面411Aの長さ寸法D1は、アンテナ電極42Aから回路基板23の平面中心位置側の露出面411Aの長さ寸法D2よりも大きく設定されている。言い換えると、アンテナ電極42Aの平面的な中心位置が、誘電体基材41Aの中心位置と一致しておらず、誘電体基材41Aの中心位置よりも電子時計1の平面中心位置側になるように形成されている。
また、長さ寸法D1は、平面視において、胴111に最も近いアンテナ電極42Aの一辺から、胴111に最も近い誘電体基材の一辺までの長さ寸法と言い換えることができる。そして、長さ寸法D2は、電子時計1の平面中心位置に最も近いアンテナ電極42Aの一辺から、電子時計1の平面中心位置に最も近い誘電体基材の一辺までの長さ寸法と言い換えることができる。
このように平面アンテナ40Aのアンテナ電極42Aを金属製の胴111から離れるように配置することで、金属製の胴111による電波の遮蔽の影響を低減することができる。
前記第1実施形態では、4つのステップモーター221〜224を第1領域201、第2領域202に2つずつ配置していたが、図14に示すように、第1ステップモーター221、第2ステップモーター222、第3ステップモーター223の3つのモーターを配置する場合は、第1領域201、第2領域202のいずれか一方に2つのモーターを配置し、他方に1つのモーターを配置すればよい。
さらに、5つのモーターを配置する場合は、第2実施形態の配置に限定されず、第1領域201、第2領域202のいずれか一方に3つのモーターを配置し、他方に2つのモーターを配置してもよい。
すなわち、複数のモーターを配置する場合、第1領域201、第2領域202にそれぞれ分散して配置すればよく、特にモーターが偶数個の場合は各領域201,202に同数のモーターを配置し、モーターが奇数個の場合は各領域201,202に配置されるモーター数の差が「1」となるように配置すればよい。
さらに、本発明は、2つの領域201,202にモーターを分散配置するものに限定されない。例えば、二次電池24と平面アンテナ40とが、各平面中心位置を結ぶ直線が文字板2の中心位置を通らないように配置されている場合には、前記直線で区画される2つの領域の面積が異なる。このような場合、面積が大きな領域側に、複数のステップモーターのすべてを配置してもよい。また、各領域に配置されるモーター数の差が「2」以上となるように配置してもよい。
また、第2実施形態の二次電池24Aのような平面サイズが小さい小型の電池を用いた場合、平面アンテナ40および二次電池24Aの配置が図11に示すように、平面アンテナ40の平面中心点401と二次電池24Aの中心点241を結ぶ直線200が、地板21の中心位置を通るものに限定されない。例えば、図15に示すように、地板21(時刻表示部1A)の中心位置を通る2本の直線203、204で時刻表示部1Aと平面的に重なる領域を第1扇形領域205から第4扇形領域208まで4つの扇形領域205〜208に区画する。そして、第1扇形領域205に平面アンテナ40を配置する。この際、2本の直線203,204は、第1扇形領域205を平面アンテナ40の全体が配置可能な最小面積となる位置に設定している。
そして、第1扇形領域205に対して、地板21の中心位置を挟んで対向配置される第3扇形領域207には、二次電池24Aの少なくとも一部が配置される。図15では、平面形状が円形の二次電池24Aの平面中心位置が第3扇形領域207に位置するように配置しているため、二次電池24Aの平面積の半分は第3扇形領域207に位置することになる。したがって、図15では、二次電池24Aの大半は第3扇形領域207に配置され、一部が第2扇形領域206に配置されている。
このため、対向配置された第1扇形領域205に平面アンテナ40が配置され、第3扇形領域207に二次電池24Aが配置されるので、ムーブメント20におけるスペースを有効に活用できる。
前記実施形態では、ケース本体11は、胴111およびベゼル112によって構成されていたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、胴111のみによって構成されていてもよい。
前記実施形態では、ベゼル112は導電性部材で形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ベゼル112は、非導電性部材であるジルコニア(ZrO)などのセラミックにて形成されていてもよい。ジルコニアは、抵抗率が高く電波受信に悪影響を与えないだけではなく、硬く耐傷性にも優れるため、時計の外装部材として優れている。また、ベゼル112をセラミック製とすると、ベゼル112をアンテナ電極42と平面視で重ねることができる。このため、ベゼル112がアンテナ電極42と平面的に重ならないように胴111の直径を大きくする必要が無いため、胴111の直径を小さくすることができ、電子時計1の平面サイズを小型化できる。
前記実施形態では、電子時計1は、日車5、太陽電池パネル25、ダイヤルリング32を備えているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、電子時計は、日車5、太陽電池パネル25、ダイヤルリング32を備えていなくてもよい。
前記実施形態および前記変形例では、胴111および裏蓋12は、受信部50のグランド部に接続されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、胴111および裏蓋12は、当該グランド部に接続されていなくてもよい。
前記実施形態および変形例では、電子時計は、文字板2および指針3からなる時刻表示部1Aを備えているが、本発明はこれに限定されない。電子時計は、液晶パネル等からなる時刻表示部を備えていてもよい。この場合、時刻表示部を駆動する駆動体は、液晶パネルを駆動する駆動部を備えて構成される。
また、この場合、電子時計は時刻表示機能を備えていればよく、時刻表示部は、時刻表示専用の表示部である必要はない。このような電子時計としては、ユーザーの腕に装着されて脈拍を計測する脈拍計や、ユーザーがランニングを行う際などにユーザーの腕に装着されて現在位置を計測して蓄積するGPSロガー等のリスト型機器を例示できる。
位置情報衛星の例として、GPS衛星Sについて説明したが、これに限られない。例えば、位置情報衛星としては、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、Beidou(中国)などの他の全地球的公航法衛星システム(GNSS)で利用される衛星が適用できる。また、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)などの静止衛星や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システム(RNSS)などの衛星も適用できる。
1,100…電子時計、1A…時刻表示部、1B…情報表示部、1C…カレンダー表示部、2…文字板、2A…サブダイヤル、2B…日窓、3…指針、4…指針、5…日車、10…外装ケース、11…ケース本体、12…裏蓋、20…ムーブメント、21…地板、22…駆動体、23,23A…回路基板、24,24A…二次電池、25…太陽電池パネル、28…耐磁板、31…カバーガラス、32…ダイヤルリング、40,40A…平面アンテナ、41,41A…誘電体基材、42,42A…アンテナ電極、43…GND電極、47…緩衝材、50…受信部、60…制御表示部、61…制御部、62…駆動回路、70…電源供給部、75…電源用IC、111…胴、112…ベゼル、200…直線、201…第1領域、202…第2領域、205…第1扇形領域、207…第3扇形領域、221…第1ステップモーター、222…第2ステップモーター、223…第3ステップモーター、224…第4ステップモーター、225…第1輪列、227…第3輪列、228…第4輪列、229…第5ステップモーター、231…切欠部、241…平面中心位置、251…切欠部、401…平面中心点。

Claims (19)

  1. カバーガラスと、非導電性部材からなる文字板と、指針と、ムーブメントとを備え、
    前記カバーガラス側から見た平面視で、前記指針および前記指針の指示する目盛が視認される平面円形の領域により時刻表示部が構成され、
    前記ムーブメントは、
    回路基板と、
    前記回路基板に取り付けられる平面アンテナと、
    前記指針を駆動するモーターと、
    電池とを備え、
    前記平面アンテナ、前記モーターおよび前記電池は、それぞれの全体が前記時刻表示部と平面的に重なり、かつ、互いに平面的に重ならない位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記指針は、時針、分針、秒針を備え、
    前記文字板の平面中心位置には、前記時針、分針、秒針の指針軸が挿通される孔が形成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記時刻表示部と平面的に重なる領域は、前記平面アンテナの平面中心点および前記電池の平面中心点を通る直線で第1領域および第2領域の2つの領域に区画され、
    前記モーターは、前記第1領域に配置される第1モーターと、前記第2領域に配置される第2モーターとを備える
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記平面アンテナおよび前記電池は、前記平面アンテナの平面中心点および前記電池の平面中心点を通る直線が前記文字板の平面中心位置を通る位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記回路基板には切欠部が形成され、
    前記電池は、前記切欠部に配置されて前記回路基板と平面的に重ならない位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記ムーブメントは、前記モーターの駆動力を前記指針に伝達する輪列を備え、
    前記電池は、前記輪列と平面的に重ならない位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項6に記載の電子時計において、
    前記ムーブメントは、前記指針が取り付けられた指針軸と、前記指針軸を支持する輪列受けとを備え、
    前記輪列受けの裏蓋側に金属製部品が配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項6または請求項7に記載の電子時計において、
    前記ムーブメントは、平面視で異なる位置に配置された複数の指針軸を備え、
    前記指針軸は、前記平面アンテナおよび前記電池と平面的に重ならない位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記時刻表示部の前記平面円形の領域における平面中心位置を通る2本の直線で前記時刻表示部と平面的に重なる領域を第1扇形領域から第4扇形領域まで4つの扇形領域に区画した際に、第1扇形領域に前記平面アンテナが配置され、かつ、前記2本の直線は、前記第1扇形領域を前記平面アンテナの全体が配置可能な最小面積となる位置に設定され、
    前記第1扇形領域に対して前記時刻表示部の中心位置を挟んで対向配置される第3扇形領域には前記電池の平面中心位置が位置する
    ことを特徴とする電子時計。
  10. 非導電性部材からなる文字板および指針を有する時刻表示部と、
    前記指針を駆動するムーブメントとを備え、
    前記ムーブメントは、
    回路基板と、
    前記回路基板に取り付けられる平面アンテナと、
    前記指針を駆動するモーターと、
    前記モーターの駆動力を前記指針に伝達する輪列と、
    電池とを備え、
    前記平面アンテナ、前記モーターおよび前記電池は、それぞれが前記時刻表示部と平面的に重なり、かつ、互いに平面的に重ならない位置に配置され、
    前記電池は、前記輪列と平面的に重ならない位置に配置され、
    前記文字板の平面中心位置を通る2本の直線で前記時刻表示部と平面的に重なる領域を第1扇形領域から第4扇形領域まで4つの扇形領域に区画した際に、第1扇形領域に前記平面アンテナが配置され、かつ、前記2本の直線は、前記第1扇形領域を前記平面アンテナの全体が配置可能な最小面積となる位置に設定され、
    前記第1扇形領域に対して前記平面中心位置を挟んで対向配置される第3扇形領域には前記電池の平面中心位置が位置する
    ことを特徴とする電子時計。
  11. 請求項10に記載の電子時計において、
    前記指針は、時針、分針、秒針を備え、
    前記文字板の平面中心位置には、前記時針、分針、秒針の指針軸が挿通される孔が形成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  12. 請求項10または請求項11に記載の電子時計において、
    前記モーターは、前記第2扇形領域に配置されるモーターと、前記第4扇形領域に配置されるモーターとを備える
    ことを特徴とする電子時計。
  13. 請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記回路基板には切欠部が形成され、
    前記電池は、前記切欠部に配置されて前記回路基板と平面的に重ならない位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  14. 請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記ムーブメントは、前記指針が取り付けられた指針軸と、前記指針軸を支持する輪列受けとを備え、
    前記輪列受けの裏蓋側に金属製部品が配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  15. 請求項14に記載の電子時計において、
    前記ムーブメントは、平面視で異なる位置に配置された複数の指針軸を備え、
    前記指針軸は、前記平面アンテナおよび前記電池と平面的に重ならない位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  16. 請求項15に記載の電子時計において、
    前記複数の指針軸は、前記第2扇形領域に配置された指針軸と、前記第4扇形領域に配置された指針軸とを備える
    ことを特徴とする電子時計。
  17. 請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記平面アンテナは、前記回路基板の表面に取り付けられ、
    前記回路基板の裏面において、前記平面アンテナの平面中心点および前記電池の平面中心点を通る直線で区画される2つの領域の一方の領域には電子時計の制御用ICが取り付けられ、他方の領域には電源用ICが取り付けられている
    ことを特徴とする電子時計。
  18. 請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記ムーブメントは、少なくとも一部が金属からなる外装ケースに収納され、
    前記文字板の外周に沿って非導電性部材からなるリング部材が配置されている
    ことを特徴とする電子時計。
  19. 請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記文字板には、前記平面アンテナと平面的に重ならない位置にサブダイヤルが設けられている
    ことを特徴とする電子時計。
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