JP6459391B2 - 耐チッピング性にすぐれた表面被覆切削工具 - Google Patents

耐チッピング性にすぐれた表面被覆切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を備えた表面被覆切削工具に関し、さらに詳しくは、焼き入れ鋼などの高硬度鋼の高速切削加工に用いた場合においても、チッピングが発生しにくく、長期に亘ってすぐれた切削性能を示す表面被覆切削工具(以下、被覆工具という)に関する。
一般に、被覆工具には、各種の鋼や鋳鉄などの被削材の旋削加工や平削り加工にバイトの先端部に着脱自在に取り付けて用いられるインサート、被削材の穴あけ切削加工などに用いられるドリルやミニチュアドリル、さらに被削材の面削加工や溝加工、肩加工などに用いられるソリッドタイプのエンドミルなどがあり、またインサートを着脱自在に取り付けてソリッドタイプのエンドミルと同様に切削加工を行うインサート式エンドミルなどが知られている。
本発明は、立方晶窒化硼素(以下、cBNで示す)を主成分として、これを超高圧、高温下にて焼結成形してなるcBN焼結体切削工具に関し、特に、合金鋼、軸受鋼等の焼入れ鋼からなる高硬度鋼の高速切削加工においても、チッピングや欠損の発生を抑制し得るとともに、すぐれた切削性能を長期の使用に亘って維持し得るcBN焼結体切削工具に関するものである。
従来、高硬度鋼の切削工具としては、cBN焼結体を工具基体とし、これに硬質被覆層を形成したcBN焼結体被覆工具が知られており、工具寿命の向上を目的として種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、結合相と硬質相とからなる焼結合金の工具基体の表面に周期律表4a、5a、6a族元素、Al、Siの炭化物、窒化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種の硬質被覆層を形成した被覆工具において、被覆工具の断面組織を観察したときに、工具基体の結合相と硬質被覆層との界面の少なくとも1部に、凸状結合相が形成されていることにより、耐欠損性および耐チッピング性にすぐれ、高速度、高送りの過酷な切削条件に対しても長時間安定した加工が可能な被覆工具が開示されている。
また、特許文献2には、工具基体と該工具基体上に形成された硬質被覆層とを備えるものであって、工具基体は、硬質粒子と該硬質粒子を結合する結合相とを含み、硬質被覆層に接する硬質粒子は、硬質被覆層に接する側の表面に凹凸が形成されており、被覆工具のすくい面に対する法線を含む平面で被覆工具を切断したときの断面において、工具基体のすくい面側の表面は、硬質被覆層に接する側の表面に位置する長さ50μmのすくい面側基準線における面粗度Rz,sが1μm以上30μm以下であり、工具基体の逃げ面側の表面は、被膜に接する側の表面に位置する長さ50μmの逃げ面側基準線における面粗度Rz,nが0.5μm以上5μm以下であり、かつRz,sはRz,nよりも大きいことにより、工具基体と硬質被覆層との密着性が良好に保たれ、加工面品位にすぐれた被覆工具が得られる旨、開示されている。
特開2007−31779号公報 特開2012−157915号公報
前述した特許文献1に開示された発明は、工具基体の結合相と硬質被覆層との界面に凸状結合相を設けることで、また、特許文献2では、工具基体の硬質粒子上に凹凸を形成することで、それぞれアンカー効果を発揮させ、工具基体表面と硬質被覆層との密着力の向上を図っている。cBN焼結体を工具基体とした被覆工具においては、焼入れ鋼等の難削材のさらなる高速切削においては、cBN粒子と硬質被覆層とのさらなる密着力の向上が必要とされるが、従来知られているように、cBN粒子表面上の凹凸を大きくすると工具基体の強度低下を引き起こすという課題が指摘されていた。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、高負荷な切削条件が要求される焼き入れ鋼などの高硬度鋼の高速切削加工に用いた場合においても、チッピングが発生しにくく、長期に亘ってすぐれた切削性能を維持するcBN焼結体切削工具を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するため、cBN焼結体からなる工具基体の表面上に存在するcBN粒子の形状に着目し、鋭意研究したところ、次のような知見を得た。
(1)cBN焼結体をcBN粒子とTiの窒化物、炭化物、炭窒化物、硼化物およびAlの窒化物、酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種以上の粒子と不可避不純物とを含む結合相とから構成した場合、工具基体上に所定の組成のTiAlN層を形成した場合、結合相形成原料粒子中のTi成分あるいはAl成分がTiAlN層形成過程中にTiAlN層中に拡散することにより、焼結体とTiAlN層との界面で生じがちな応力差や熱伝導率差が緩和されるため、TiAlN層の密着性および耐剥離性が向上する。
(2)TiAlN層は、その構成成分であるTi成分によってすぐれた強度と靭性を確保することができ、Alは高温硬さと耐熱性を向上させ、AlとTiが共存含有した状態でさらに高温耐酸化性を向上させる作用がある。さらに、岩塩型結晶構造を有するため、高硬度でありcBN焼結体からなる工具基体上に形成することで耐摩耗性を向上させることができる。
(3)一方、TiAlSiN層は、前記TiAlN層にSi成分を含有させることで、一層耐熱性が向上する。酸化開始温度が高くて高温耐酸化性が高いため、特に切削時に高温となるような高速切削時の耐摩耗性が向上する。
(4)cBN焼結体からなる工具基体上に所定の組成のTiAlN層を成膜し、その上に所定の組成のTiAlSiN層を積層させることで、TiAlN層が密着層として機能し、工具基体表面と硬質被覆層との密着性が向上するが、工具基体表面に露出しているcBN粒子表面に三次元的な凹凸を形成することにより、cBN粒子が硬質被覆層と接触する面積を効率的に増やすことができる。
(5)cBN粒子表面に形成する凹凸形状を制御することにより、cBN粒子自身の強度低下を招くことなく、cBN粒子の表面積を増やすことができ、その結果、硬質被覆層との密着性と工具基体自身の強度の両方を向上させることができる。
前述の知見に基づき本発明者らは、幾多の実験および切削試験を重ねることによって、刃先に高負荷および高温が加わる高硬度鋼の高速切削に使用してもチッピングや欠損、剥離が発生しにくく切削寿命の長い切削工具を製造することに成功した。
本発明は、前記の研究結果に基づいてなされたものであって、
「(1) 少なくとも切削に使用する刃先が立方晶窒化硼素焼結体からなる工具基体上に平均総層厚2.0〜8.0μmの硬質被覆層が被覆されており、
前記立方晶窒化硼素焼結体は、立方晶窒化硼素粒子と、Tiの窒化物、炭化物、炭窒化物、硼化物およびAlの窒化物、酸化物からなる群から少なくとも1種以上と不可避の不純物を含む結合相からなり、
前記立方晶窒化硼素粒子の平均粒径は0.5〜4.0μmかつ焼結体全体に対する含有割合は40〜70体積%であり、
前記硬質被覆層は、工具基体表面に形成したA層と、その上に形成したB層とからなり、
前記A層の組成は、Ti1−aAlN(但し、0.3≦a≦0.7)であり、
前記B層の組成は、Ti1−b−cAlSiN(但し、0.3≦b≦0.7、0.01≦c≦0.1)であり、
前記工具基体の逃げ面上において、硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面に球面状の凹部が存在し、
前記凹部の表面積が、硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面積に対して18〜78面積%を占めることを特徴とする表面被覆切削工具。
(2) 前記立方晶窒化硼素粒子の表面に存在する球面状の凹部は、該凹部の幅Lが0.1〜1.0μm、深さDが0.01〜0.1μm、かつ、幅Lと深さDの比L/Dの値が2以上であり、さらに、該凹部の曲率が0.1〜2μm−1以下であることを特徴とする前記(1)に記載の表面被覆切削工具。」
に特徴を有するものである。
ここで、本発明の構造について、より詳しく説明する。
(a)焼結体中のcBN粒子の平均粒径:
cBN焼結体中に、微細な硬質なcBN粒子が分散していることにより、工具使用中に工具基体表面のcBN粒子が脱落して生じる刃先の凹凸形状を起点とするチッピングの発生を抑制することができる。その理由は、たとえ、工具基体表面のcBN粒子が脱落したとしても、その粒子が所定の粒径以下の微細粒子であるためチッピングを誘発するような大きな凹凸形状とならないためである。
また、焼結体中の微細cBN粒子が、工具使用中に刃先に加わる応力により生じるcBN粒子と結合相との界面から進展するクラック、あるいはcBN粒子が割れて進展するクラックの伝搬を分散・緩消する役割を担うため、すぐれた耐欠損性を発揮することが出来る。
しかしながら、平均粒径が0.5μm未満になると、微細すぎて硬質粒子としてのcBN粒子の機能が十分に発揮できない。一方、4.0μmを超えると、cBN粒子が脱落した際に基体上に形成される凹凸形状が大きくなるため、工具使用中に基体のチッピングを誘発する恐れがある。
したがって、cBN粒子の平均粒径は、0.5〜4.0μmと定めた。
ここで、cBN粒子の平均粒径は、作製したcBN焼結体の断面組織を走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscopy:SEM)にて観察して得られた二次電子画像内のcBN粒子の部分を画像処理にて抜き出し、画像解析によって各cBN粒子の最大長を求め、それを各cBN粒子の直径とし、1画像におけるcBN粒子の直径の平均値を求め、少なくとも3画像について求めた平均値の平均をcBNの平均粒径[μm]とした。画像処理に用いる観察領域は予備観察を行うことによって定めたが、cBN粒子の平均粒径が0.5〜4.0μmであることをかんがみ、15μm×15μm程度の視野領域とすることが望ましい。
(b)cBN焼結体中のcBN粒子の体積割合:
cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合が40体積%未満では、焼結体中に硬質物質が少なく、cBN焼結体の硬度が低下するため、耐摩耗性が低下する。一方、70体積%を超えると、結合相が不足するため、焼結体中にクラックの起点となる空隙が生成し、耐欠損性が低下する。そのため、本発明が奏する効果をより一層発揮するためには、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合は、40〜70体積%の範囲とすることが好ましい。
ここで、cBN焼結体に占めるcBN粒子の含有割合(体積%)の測定方法は、cBN焼結体の断面組織をSEMによって観察して得られた二次電子画像内のcBN粒子の部分を画像処理によって抜き出し、画像解析によって観察領域におけるcBN焼結体の全体の面積に対するcBN粒子が占める面積を算出し、少なくとも3画像を処理し求めた値の平均値をcBN粒子の含有割合(体積%)とした。画像処理に用いる観察領域は、cBN粒子の平均粒径が0.5〜4.0μmであることをかんがみ、15μm×15μm程度の視野領域とすることが望ましい。
(c)硬質被覆層の平均総層厚:
本発明の硬質被覆層は、硬質被覆層は少なくとも工具基体直上のTi1−aAlNの成分系からなる下部層Aとその上に形成されたTi1−x―yAlSiNの成分系からなる上部層Bとからなる積層構造を有している。この硬質被覆層は、下部層AであるTiAlN層に含まれるTi成分によってすぐれた強度と靭性を確保し、Alが高温硬さと耐熱性を向上させると共にAlとTiが共存含有した状態でさらに高温耐酸化性を向上させる作用があるとともに岩塩型結晶構造を有するため、高硬度であり工具基体上に形成することで耐摩耗性を向上させることができる。
また、上部層BであるTiAlSiN層は、前記TiAlN層にSi成分を含有させることで、一層耐熱性が向上し、酸化開始温度が高くて高温耐酸化性が高いため、特に切削時に高温となるような高速切削時の耐摩耗性が向上する。
特に平均総層厚が2.0〜8.0μmのとき、その効果が際立って発揮される。その理由は、平均総層厚が2.0μm未満では、工具基体表面粗さに比べ硬質被覆層の層厚が薄いため、長期の使用に亘っての耐摩耗性を十分確保することができない。一方、その平均総層厚が8.0μmを越えると、硬質被覆層を構成する複合窒化物の結晶粒が粗大化し易くなり、チッピングを発生しやすくなる。したがって、その平均総層厚を2.0〜8.0μmと定めた。
ここで、硬質被覆層の平均総層厚は、硬質被覆層の工具基体表面に垂直な断面をSEMにて観察して得られた二次電子画像内の硬質被覆層の部分を画像処理にて抜き出し、画像解析によって画像内の5箇所について硬質被覆層の層厚を求め、その平均値を求め平均総層厚とした。画像処理に用いる観察領域として、期待する硬質被覆層の平均総層厚が2.0〜8.0μmであることをかんがみ、15μm×15μm程度の視野領域とすることが望ましい。
(d)硬質被覆層を構成する下部層A:
下部層Aは、AlのTiとAlの合量に占める含有割合a(但し、aは原子比)が、0.3≦a≦0.7を満足する。
Al成分の含有量が0.3未満では、Al成分を含有することによる高温硬さと耐熱性の向上が十分得られず、所望の性能が得られない。また、Al成分の含有量が0.7を超えると、TiAlN層が岩塩型結晶構造を維持できず、硬さが極端に低下するため、望ましくない。
(e)硬質被覆層を構成する上部層B:
上部層Bは、AlおよびSiのTiとAlとSiの合量に占める含有割合b、c(但し、b、cはいずれも原子比)が、それぞれ、0.3≦b≦0.7、0.01≦c≦0.1を満足する。
この条件を満たすとき、上部層Bを構成するTi1−b―cAlSiN層は所望の耐酸化性および切削時に高温となるような高速切削時における高い耐摩耗性を発揮する。
一方、Al成分の含有割合bが0.3未満では、Al成分を含有することによる高温硬さと耐熱性の向上が十分得られず、所望の性能が得られない。また、Al成分の含有割合bが0.7を超えると、AlTiSiN層が岩塩型結晶構造を維持できず、硬さが極端に低下するため、望ましくない。Si成分の含有割合cが0.01未満では所望の耐摩耗性が発揮されず、0.1を超えると結晶格子の歪みが大きくなり、耐欠損性が低下するため好ましくない。
(f)硬質被覆層と接するcBN粒子の表面形状:
本発明における硬質被覆層と接するcBN粒子の表面形状は、通常、cBN粒子を造粒する過程で形成される凹部とは異なり、球面状の凹部を有している。ここで、球面状の凹部とは、cBN粒子上に形成した凹部の断面形状において、凹部の領域を挟む凸部と凸部を結んだ線を円弧に近似でき、曲率が求められる形状とする。cBN粒子上に凹凸を設けることで、皮膜と接触する表面積を増加させ、密着力を向上させることができるが、一方で、過剰な凹凸があると切削時に凹部に力が集中し、cBN粒子が破壊されやすくなる上、基体表面における皮膜のつきまわり性が損なわれ、所望の密着性が得られなくなる。凹部の形状を球面状に制御することで、凹部がcBN粒子の破壊の起点となることを防ぎ、さらに皮膜のつきまわり性も損ねず、皮膜と粒子の接触する表面積を大きくすることができる。
この凹部の形状は、除膜後に表面観察を実施し、特定する。具体的には、厚み0.1μm程度まで集束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)を用いた加工で皮膜を削り、その後、エッチングによって除膜し、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM)を用いてcBN粒子表面の形状を測定する。
前述のような方法により、凹部の形状を特定した場合、本発明において、硬質被覆層と接するcBN粒子の表面に形成される球面状の凹部の好ましい形状としては、幅が0.1〜1.0μm、深さが0.01〜0.1μmかつ幅をL、深さをDとしたときL≧2Dであり、凹部の断面形状において、凹部の領域を挟む凸部と凸部を結んだ線の曲率が0.1〜2μm−1以下であることが好ましい。幅が0.1μm未満あるいは曲率が2μm−1を超えると、凹部に力が集中しやすくなり、基体の強度が低下する。深さが0.1μmを超えると、cBN粒子が大きく削られるため、基体の強度が低下する。幅が1.0μmを超える場合あるいは深さが0.01μm未満か曲率が0.1μm−1未満であると、cBN粒子と皮膜の接触する表面積を十分大きくできず、所望の密着性向上効果が得られない。なお、L<2Dであると、凹部の断面形状において、凹部の領域を挟む凸部と凸部を結んだ線を円弧に近似できず、上記に示す曲率が求められない。
また、上記球面状の凹部は、硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面積に対して面積割合で18〜78面積%を占めることがより好ましい。これは、18面積%未満では凹部が存在することによる密着性向上の効果が必ずしも十分でなく、一方で78面積%を超えると凹部同士が繋がってしまい、凹部の形状を制御することが困難になり、かえって硬質被覆層とcBN粒子の接触する表面積が低下するためである。
凹部の形状の具体的な測定方法は、次の通りである。図5に示すように、各凹部aの領域を囲む凸部b(境界部)上の2点を結んだ線分のうち、長さが最大となる線分を凹部の幅cとする。ここで定めた線分と、この線分に直交する、同じ凹部の境界部上の2点を結んだ線分のうち長さが最大である線分dを決定し、基体表面の法線方向から見た線分cと線分dの交点から凹部に下ろした垂線の長さを凹部の深さeとする。次に、凹部の深さを定めた線分eの端点と凹部の幅を定めた線分cの両端点の3点を通る円と、凹部の深さを定めた線分eの端点と凹部の幅を定めた線分に直交する線分のうち長さが最大である線分dの両端点の3点を通る円をそれぞれ算出して、硬質被覆層と工具基体表面の接する凹部の断面形状を直交する2つの円弧に近似し、これらの円弧を有する円の半径fおよびgを算出した。そして、硬質被覆層と工具基体表面の接する凹部の断面形状を近似した円弧を有する円の半径fおよびgの長さの逆数を凹部の曲率とし、それぞれの曲率の平均値をその凹部の曲率とした。
以上の手順にて複数の凹部について幅、深さ、曲率を求め、それらの値を平均したものを本発明工具のcBN粒子の表面に形成される球面状の凹部の形状とする。測定領域は、cBN粒子の平均粒径が0.5〜4.0μmであることをかんがみ、15μm×15μm程度の視野領域とすることが望ましく、測定領域内のcBN粒子上に形成した全ての凹部を測定する。また、凹部の表面積が硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面積に対して占める面積割合についても、同じ測定領域内の各cBN粒子および凹部にて表面積を測定し、それらを平均することで算出する。
本発明の被覆工具は、少なくとも切削に使用する刃先が立方晶窒化硼素焼結体からなる工具基体上に平均総層厚2.0〜8.0μmの硬質被覆層が被覆されており、前記立方晶窒化硼素焼結体は、立方晶窒化硼素粒子と、Tiの窒化物、炭化物、炭窒化物、硼化物およびAlの窒化物、酸化物からなる群から少なくとも1種以上と不可避の不純物を含む結合相からなり、前記立方晶窒化硼素粒子の平均粒径は0.5〜4.0μmかつ焼結体全体に対する含有割合は40〜70体積%であり、前記硬質被覆層は、工具基体表面に形成したA層と、その上に形成したB層とからなり、前記A層の組成は、Ti1−aAlN(但し、0.3≦a≦0.7)であり、前記B層の組成は、Ti1−b−cAlSiN(但し、0.3≦b≦0.7、0.01≦c≦0.1)であり、前記工具基体の逃げ面上において、硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面に球面状の凹部が存在するという本発明に特有な構成により、高負荷な切削条件が要求される焼き入れ鋼などの高硬度鋼の高速切削加工に用いた場合においても、チッピングが発生しにくく、長期に亘ってすぐれた切削性能を維持するという本発明に特有の効果を発揮するものである。
本発明の切削工具の硬質被覆層の断面概略模式図を示す。 本発明の切削工具の硬質被覆層を蒸着形成するためのアークイオンプレーティング装置の概略図であり(a)が正面図、を(b)が側面図を示す。 (a)は、本発明の切削工具の工具基体および硬質被覆層のSEMによる断面画像の模式図を示し、(b)は、cBN粒子表面付近拡大模式図を示す。 cBN粒子の表面に存在する凹部についての説明図であり、(a)は、本発明のcBN粒子の表面に存在する球面状の凹部の一つの形態の模式図、(b)は、本発明のcBN粒子の表面に存在する球面状の凹部の他の形態の模式図、(c)は、本発明の球面状の凹部を備えないcBN粒子の表面の模式図を示す。 cBN粒子の表面に存在する凹部の形状の測定方法の説明図を示す。
つぎに、本発明の被覆工具を実施例により具体的に説明する。
工具基体の形成工程:
原料粉末として、0.5〜4.0μmの平均粒径を有するcBN粒子を硬質相形成用原料粉末として用意するとともに、いずれも0.3〜0.9μmの範囲内の平均粒径を有するTiN粉末、TiC粉末、TiCN粉末、Al粉末、AlN粉末、Al粉末を結合相形成用原料粉末として用意する。
これら中からいくつかの原料粉末とcBN粉末の合量を100体積%としたときのcBN粒子の含有割合が40〜70体積%となるように表1に示される配合比で配合する。
次いで、この原料粉末をボールミルで72時間湿式混合し、乾燥した後、成形圧100MPaで直径:50mm×厚さ:1.5mmの寸法にプレス成形し、ついでこの成形体を、圧力:1Pa以下の真空雰囲気中、900〜1300℃の範囲内の所定温度に保持して仮焼結し、その後、超高圧焼結装置に装入して、圧力:5GPa、温度:1200〜1400℃の範囲内の所定の温度で焼結することにより、cBN焼結体を作製する。
この焼結体をワイヤー放電加工機で所定寸法に切断し、Co:5質量%、TaC:5質量%、WC:残りの組成およびISO規格CNGA120408のインサート形状をもったWC基超硬合金製インサート本体のろう付け部(コーナー部)に、質量%で、Cu:26%、Ti:5%、Ag:残りからなる組成を有するAg系ろう材を用いてろう付けし、上下面および外周研磨、ホーニング処理を施すことによりISO規格CNGA120408のインサート形状をもった本発明用の工具基体1〜6を製造する。
また、原料粉末としてのcBN粒子の平均粒径、cBN粒子の含有割合の少なくとも片方を前述の範囲外とすることによって比較品用の工具基体7〜12を製造した。
その結果を表1に示す。
成形工程:
前述の工程によって作製した工具基体1〜6に対して、図2に示したようなアークイオンプレーティング装置を用いて、硬質被覆層を形成した。
(a)工具基体1〜6を、アセトン中で超音波洗浄し、乾燥した状態で、アークイオンプレーティング装置内の回転テーブル上の中心軸から半径方向に所定距離離れた位置に外周部にそって装着する。また、カソード電極(蒸発源)として、所定組成のTi−Al合金およびTi−Al−Si合金を配置する。
(b)まず、装置内を排気して10−2Pa以下の真空に保持しながら、ヒーターで装置内を500℃に加熱した後、0.5〜2.0PaのArガス雰囲気に設定し、前記回転テーブル上で自転しながら回転する工具基体に−400〜−1000Vの直流バイアス電圧を印加し、もって工具基体表面をアルゴンイオンによって5〜30分間ボンバード処理する。
(c)次に、Arガス圧力を2.0〜6.0Pa、工具基体に印加する直流バイアス電圧を−200〜−600Vに設定し、20〜120分間ボンバード処理する。
(d)次に、装置内に反応ガスとして窒素ガスを導入して2〜10Paの所定の反応雰囲気とすると共に、前記回転テーブル上で自転しながら回転する工具基体に−25〜100Vの所定の直流バイアス電圧を印加し、かつ、前記Ti−Al合金からなるカソード電極(蒸発源)とアノード電極との間に90〜200Aの所定の電流を流してアーク放電を発生させ、前記工具基体の表面に、表2に示される目標平均組成、目標平均層厚の(Ti,Al)N層を蒸着形成する。
(e)次いで、装置内に反応ガスとして窒素ガスを導入して同じく2〜10Paの所定の反応雰囲気とすると共に、前記回転テーブル上で自転しながら回転する工具基体に−25〜100Vの所定の直流バイアス電圧を印加し、かつ、前記Ti−Al−Si合金からなるカソード電極(蒸発源)とアノード電極との間に90〜200Aの所定の電流を流してアーク放電を発生させ、前記工具基体の表面に、表2に示される目標平均組成、目標平均層厚の(Ti,Al,Si)N層を蒸着形成する。
前述したような(a)〜(e)の工程を経て、図1に示す本発明切削工具1〜6を製造する。
工具基体を作製する際、外周研磨、ホーニング処理等によって表面を研削することで硬さの小さい結合相が優先的に除去され、表面にcBN粒子が露出する。さらに、前記(b)〜(c)のように成膜前にボンバード処理を実施することで表面に露出するcBN粒子表面の凹部の形状を制御することができる。
硬質被覆層と接触するcBN粒子表面の凹部は、前述したアルゴンイオンによるボンバード処理によって形成される。凹部の形状は工具基体作製時の機械研磨処理と組み合わせることで制御する。すなわち、突起状の部分は削られやすいため、cBN粒子上の研磨筋を基点としてボンバードメント処理を実施することで凹部の形状を制御する。比較的低圧かつ高バイアスのボンバード処理では、アルゴンイオンが強くcBN粒子に叩きつけられるため、凹部の深さを優先して大きくすることができる。一方、比較的高圧かつ低バイアスのボンバード処理では、アルゴンイオンのcBN粒子に叩きつけられる力が相対的に小さくなるため、突起状の部分を優先的に削ることができ、凹部の幅を広く、曲率を小さく制御することができる。これらの操作を組み合わせることで、凹部の形状を制御する。工具基体に対して前述のような処理を行った後、所定の組成、構成にて硬質被覆層を成膜することで本発明の表面被覆切削工具を得る。
比較のため、工具基体7〜12に対して、前述したような(a)〜(e)の工程の内、(b)〜(c)の工程において、Arガスの圧力を0.5〜6.0Pa、工具基体の直流バイアス電圧を−100〜−1000Vの範囲に設定し、単一の条件でボンバード処理することにより、比較切削工具1〜6を製造した。その結果を表3に示す。
本発明切削工具1〜6、比較切削工具1〜6のホーニング面を集束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)を用いて断面加工し、刃先稜線に垂直な断面を形成し、断面組織を走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscopy:SEM)により観察し、二次電子画像を取得する。
観察領域は、15μm×15μm程度であって、cBN焼結体中のcBN粒子および硬質被覆層の全体が観察できる倍率とする。
この二次電子画像から前述したような方法を用いて、cBN粒子の平均粒径、硬質被覆層の平均層厚を測定した。
また、前述した手順にて、除膜後のcBN粒子表面をAFMによって観察し、硬質被覆層と接触するcBN粒子表面の凹部の三次元形状を得た。得られた三次元形状から、前述の手順で凹部の幅と深さ、曲率およびcBN粒子の表面積に占める凹部の面積割合を算出した。そして、測定した凹部の幅と深さ、曲率の平均を求め平均幅、平均深さ、平均曲率を算出した。
その結果を、表2および表3に示す。
なお、図3(a)に、本発明切削工具の工具基体および硬質被覆層のSEMによる断面画像の模式図を示し、(b)に、cBN粒子表面付近拡大模式図を示す。
また、図4には、cBN表面の凹部を、本発明で規定する球面状の凹部と判定したケース(図4(a),(b))と、本発明外の凹部形状と判定したケース(図4(c))のcBN表面形状の模式図を示す。


本発明切削工具1〜6および比較切削工具1〜6について、
切削条件A:
被削材:クロム鋼鋼材SCr420の浸炭焼入れ材(HRC60)の丸棒、
切削速度:250m/min.、
切り込み:0.2mm、
送り:0.12mm、
の乾式連続切削、
切削条件B:
被削材:クロムモリブデン鋼鋼材SCM415の浸炭焼入れ材(HRC60)の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、
切削速度:150m/min.、
切り込み:0.2mm、
送り:0.2mm、
の乾式断続切削、
という切削条件で、最大切削長を切削条件Aでは900m、切削条件Bでは1200mとし、切削長100m毎に刃先のチッピングと逃げ面摩耗量を評価した。
その結果を表4に示す。
さらに、本発明切削工具1〜6および比較切削工具1〜6の硬質被覆層を構成するTiAlN層およびTiAlSiN層の層厚を、SEM(倍率は5000倍から200000倍の範囲から適切な値に設定する)を用いて測定し、観察視野内の5点の層厚を測って平均して平均層厚を求めたところ、いずれも表2および表3に示される平均層厚と実質的に同じ平均層厚を示した。また同時に、SEMを用いてのエネルギー分散型X線分析法(Energy Dispersive X−ray Spectroscopy:EDS)により、本発明切削工具1〜6および比較切削工具1〜6の硬質被覆層を構成するTiAlN層およびTiAlSiN層の組成を測定したところ、いずれも表2および表3に示した目標組成と実質的に同じ組成を示した。
表2および表4に示される結果から、本発明切削工具は、硬質被覆層と接触しているcBN粒子の表面に球面状の凹部が存在していることによって、高負荷な切削条件が要求される焼き入れ鋼などの高硬度鋼の高速切削加工に用いた場合においても、チッピングが発生しにくく、チッピングが発生した場合も損傷が広がりにくく、長期に亘ってすぐれた切削性能を維持することが明らかである。また、凹部の幅、深さ、曲率および面積割合を好ましい所定の範囲内とすることで、特に高負荷である断続切削試験においてもチッピングの発生を防ぎ、長期に亘ってすぐれた切削性能を維持することができる。
一方、表3および表4に示される結果から、比較切削工具は、硬質被覆層と接触しているcBN粒子の表面に球面状の凹部が存在していないために、硬質被覆層全体として、耐欠損性、耐摩耗性の面で劣り、剥離、欠損、チッピングを発生し、比較的短時間で使用寿命に至ることが明らかである。
本発明の表面被覆切削工具は、各種の鋼などの通常の切削条件での切削加工は勿論のこと、特に高熱発生を伴うとともに、切刃部に対して大きな負荷がかかる合金鋼、ステンレス鋼などの高速断続旋削加工においても、すぐれた耐欠損性および耐摩耗性を発揮し、長期に亘ってすぐれた切削性能を示すものであるから、切削加工装置の高性能化、並びに切削加工の省力化および省エネ化、さらに低コスト化に十分満足に対応できるものである。

Claims (2)

  1. 少なくとも切削に使用する刃先が立方晶窒化硼素焼結体からなる工具基体上に平均総層厚2.0〜8.0μmの硬質被覆層が被覆されており、
    前記立方晶窒化硼素焼結体は、立方晶窒化硼素粒子と、Tiの窒化物、炭化物、炭窒化物、硼化物およびAlの窒化物、酸化物からなる群から少なくとも1種以上と不可避の不純物を含む結合相からなり、
    前記立方晶窒化硼素粒子の平均粒径は0.5〜4.0μmかつ焼結体全体に対する含有割合は40〜70体積%であり、
    前記硬質被覆層は、工具基体表面に形成したA層と、その上に形成したB層とからなり、
    前記A層の組成は、Ti1−aAlN(但し、0.3≦a≦0.7)であり、
    前記B層の組成は、Ti1−b−cAlSiN(但し、0.3≦b≦0.7、0.01≦c≦0.1)であり、
    前記工具基体の逃げ面上において、硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面に球面状の凹部が存在し、
    前記凹部の表面積が、硬質被覆層と接する立方晶窒化硼素粒子の表面積に対して18〜78面積%を占めることを特徴とする表面被覆切削工具。
  2. 前記立方晶窒化硼素粒子の表面に存在する球面状の凹部は、該凹部の幅Lが0.1〜1.0μm、深さDが0.01〜0.1μm、かつ、幅Lと深さDの比L/Dの値が2以上であり、さらに、該凹部の曲率が0.1〜2μm−1以下であることを特徴とする請求項1に記載の表面被覆切削工具。
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