JP6458483B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6458483B2
JP6458483B2 JP2014256897A JP2014256897A JP6458483B2 JP 6458483 B2 JP6458483 B2 JP 6458483B2 JP 2014256897 A JP2014256897 A JP 2014256897A JP 2014256897 A JP2014256897 A JP 2014256897A JP 6458483 B2 JP6458483 B2 JP 6458483B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
motor controller
circuit unit
connection wiring
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014256897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016119747A (ja
Inventor
博一 豊田
博一 豊田
野村 学
学 野村
陽介 近藤
陽介 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014256897A priority Critical patent/JP6458483B2/ja
Priority to US14/969,349 priority patent/US9742237B2/en
Publication of JP2016119747A publication Critical patent/JP2016119747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6458483B2 publication Critical patent/JP6458483B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/02Casings or enclosures characterised by the material thereof
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/32Arrangements for controlling wound field motors, e.g. motors with exciter coils

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載されたモータを制御するモータ制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、車両用空調装置において、電動モータを含む電動圧縮機を用いた場合の、コモンモード電流を低減するための構成が示されている。
つまり、電動モータとモータハウジングとの間は浮遊容量を介して結合されるので、モータコントローラ(モータ駆動回路)のスイッチング作用により電動モータの電位が変動すると、電動モータからモータハウジングへ電流が漏洩する。この漏洩電流により、モータハウジングの電位が変化すると、電界ノイズが発生する。この電界ノイズ抑制のためには、モータハウジングを車両のボデーと接続してボデーアースすることが有効である。
しかし、モータハウジングをボデーアースした場合に、アースを介して、コモンモード電流が流れる電流経路が大きなループを描くことになると、電界ノイズの強度は、ループ面積に相関するので、ノイズ低減効果が減じられてしまう。
そこで、コモンモード電流によるノイズ低減のために、特許文献1の発明では、以下の構成を採用する。まず、モータコントローラを電動圧縮機と一体化する。その共通ハウジングを、電源ライン及びアースラインとしての2本の芯線を有するシールド線の導電性被膜(シース部)に接続する。そして、シールド線のシース部を車体にアースするが、そのアース経路におけるインピーダンスを漏洩電流による感電の影響がない程度に大きなインビーダンスに設定する。
この結果、シース部と車体との間のインピーダンスが比較的大きな値を持つので、共通ハウジングに漏洩した漏洩電流の内、車体へ漏洩する電流は少なくなり、残りの漏洩電流は、シース部と芯線部との間の浮遊容量などを通じて、芯線部に伝達され、モータコントローラに帰還される。このようにして、コモンモード電流のループの大きさを小さくして、ノイズの発生を低減している。
特開2006−27315号公報
上述した特許文献1では、電動モータとモータコントローラとを一体化した機電一体型におけるノイズの低減のための構成を開示するに過ぎない。しかしながら、例えば電動モータが置かれる環境条件などによっては、電動モータとモータコントローラとを別体とする構成を採用する必要が生じる場合もある。そのため、電動モータとモータコントローラとを別体とした場合における、コモンモード電流によるノイズ低減を図ることが可能な技術が求められている。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、モータとモータコントローラとを別体とした場合に、コモンモード電流によるノイズを効果的に低減することが可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明によるモータ制御装置は、
車両に搭載され、金属製の筐体を有するモータ(40)と、
モータと別体に設けられ、筐体と、その筐体内に配置された回路部とを備え、負荷線(30)を介してモータと接続され、負荷線を通じて送出される駆動電流によりモータを駆動するものであって、回路部のグランド線(19)が車両の車体(2)にボデーアースされるモータコントローラ(10)と、
モータの筐体を、モータコントローラの筐体を介さずに、直接、モータコントローラの回路部に接続する接続配線(34〜36)と、を備えたことを特徴とする。
本願発明によるモータ制御装置は、上述した構成を有するので、モータの電位変動によってモータからモータ筐体に漏洩した電流は、接続配線を介して、モータコントローラの筐体を介することなく、直接、モータコントローラの回路部に還流される。この結果、コモンモード電流は、モータコントローラの筐体へ漏洩することなく、モータコントローラの回路部とモータ(筐体を含む)との間を還流するだけとなる。これにより、モータとモータコントローラを別体とした場合において、コモンモード電流が流れる経路のループ面積を極力小さくすることができ、コモンモード電流によるノイズを効果的に低減することが可能となる。
上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
第1実施形態におけるモータ制御装置の構成を概略的に示す図である。 第1実施形態におけるモータ制御装置のモータコントローラの構成を示す図である。 インバータの任意の組み合わせの高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子とが同時にオンされて、対応するモータのステータコイルに駆動電流が流れる場合の、等価回路を示す図である。 第2実施形態におけるモータ制御装置のモータコントローラの構成を示す図である。 第3実施形態におけるモータ制御装置のモータコントローラの構成を示す図である。 第4実施形態におけるモータ制御装置のモータコントローラの構成を示す図である。
以下、本発明に係るモータ制御装置のいくつかの実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施形態の説明において、共通する構成には、同じ参照番号を付与することにより、説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるモータ制御装置100の構成を概略的に示す図である。なお、本実施形態では、モータ40は、車両において、燃料タンクに貯留された燃料を汲み上げて、燃料噴射システムへ提供する燃料ポンプを駆動するために用いられる。そのため、燃料ポンプ及びモータ40は、燃料タンク内に設置され、燃料に含浸される。このような理由から、モータコントローラ10を、モータ40と一体的に設けることが困難になっている。
モータ40は、回転磁界を発生するためのステータ部と、その回転磁界により回転するロータ部とを有し、これらステータ部とロータ部とが、金属製筐体の内部に収容されている。このモータ40として、例えばブラシレスモータを採用することができる。ブラシレスモータとしては、例えば、埋め込み磁石同期モータ(IPMSM)などの3相の永久磁石同期モータを用いることができる。ただし、モータ40は、ブラシ付きモータであっても良いし、3相以外の多相のステータコイルを備えたものであっても良い。
モータ40は、負荷線30を介して、モータコントローラ10のインバータ11と接続される。負荷線30は、シールド線であって、ハーネス部と、図示しないコネクタ部とからなる。コネクタ部はハーネス部の両端にそれぞれ設けられている。そして、それぞれのコネクタ部をモータコントローラ10及びモータ40に接続することで、モータコントローラ10とモータ40とが負荷線30を介して電気的に接続される。
より具体的には、負荷線30のハーネス部は、その内部に芯線として、U相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33を有している。これらのU相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33が、それぞれ、モータ40のステータ部の各相のステータコイル(U相コイル、V相コイル、W相コイル)に接続される。そして、負荷線30には、それらU相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33の周囲を覆うように、絶縁材料を介して、導電性被膜34が設けられている。この導電性被膜34の外周には、さらに、絶縁性被膜が形成されている。
負荷線30の導電性被膜34は、一方のコネクタ部がモータ40に接続されたときに、接続線35を介して、モータ40の金属製の筐体に電気的に接続される。また、他方のコネクタ部がモータコントローラ10に接続されたとき、接続線36を介して、モータコントローラ10の燃料ポンプモータグランド(FPG)端子に電気的に接続される。なお、モータコントローラ10も金属製の筐体を有するが、負荷線30の導電性被膜34に接続された接続線36は、そのモータコントローラ10の金属製筐体に電気的に導通することなく、FPG端子を介して、直接、モータコントローラ10内の回路部のグランド線19に接続される。
モータコントローラ10において、図2に示すように、FPG端子とグランド線19との間には、AC結合手段としてのコンデンサ12が挿入されている。これにより、モータ40の筐体の電位変動が生じたときに、その電位変動に基づいて変化するコモンモード電流(交流成分)が、コンデンサ12を通過して、グランド線19に流れ込む。グランド線19は、車両のボデー2にボデーアースされている。また、モータコントローラ10の金属製の筐体は、グランド線19とは独立して、アース線13により、車両のボデー2にボデーアースされている。
また、図2に示すように、コンデンサ12と並列に、FPG端子とグランド線19との間に、抵抗15とツェナーダイオード16とが接続されている。従って、コンデンサ12だけでは、電流の直流成分を流さないため、モータ40の金属製筐体が所定電位に帯電する虞があるが、ツェナーダイオード16により、所定電圧以上の電位に帯電することを防止することができる。
さらに、上述したように、本実施形態では、負荷線30の導電性被膜34を利用して、モータ40の金属製筐体をモータコントローラ10のグランド線19に接続するよう構成されている。このように、負荷線30には、芯線としてのU相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33に加えて、モータ40の金属性筐体をグランド線19に接続する接続配線として利用される導電性被膜34も設けられている。そのため、負荷線30に負荷がかかった場合など、芯線と導電性被膜34とが短絡する可能性も考慮する必要がある。この点に関して、本実施形態では、抵抗15がコンデンサ12と並列に設けられている。このため、万一、U相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33のいずれかと導電性被膜34とが短絡したとしても、導電性被膜34からグランド線19へと過大な電流が流れることを防止することができる。
また、図2に示すように、グランド線19には、抵抗17が挿入されている。この抵抗17に印加される電圧を検出するため、抵抗17の一端が、接続線23を介して、制御部14に接続されている。このため、制御部14は、抵抗17の端子電圧に基づいて、負荷線において、U相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33のいずれかと導電性被膜34とが短絡したことを検出することができる。そして、このような短絡が検出された場合、制御部14は、モータ40の駆動を停止する。従って、U相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33のいずれかと導電性被膜34とが短絡したときに、短絡電流が継続して流れることが防止することができる。
モータコントローラ10は、上述したように、インバータ11と制御部14とを備えている。インバータ11は、図2に示すように、モータ40のU相コイル、V相コイル、W相コイルに対応して、それぞれ車載バッテリ1とグランド(ボデーアース)との間で直列接続された3対のスイッチング素子を有している。そして、それぞれ対となるスイッチング素子の接続点が、U相端子、V相端子、及びW相端子を介して、負荷線30のU相電流線31、V相電流線32、及びW相電流線33に接続され、ひいてはモータ40の各相のステータコイルに接続されている。
モータコントローラ10の制御部14は、インバータ11の各スイッチング素子に対して操作信号を出力する。より具体的には、制御部14は、3対のスイッチング素子の内、所定の組み合わせの高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子とを同時にオンさせつつ、そのオンさせる高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の組み合わせを切り替えるように操作信号を出力する。その結果、順番に車載バッテリ1からモータ40の各相のステータコイルに駆動電流が通電され、モータ40の回転子を回転させるための回転磁界が発生される。
本実施形態のモータコントローラ10は、モータ40の各相のステータコイルにおいて、駆動電流が流れていない空きコイルに誘起される誘起電圧を検出するように構成されている。具体的には、制御部14とU相端子とを接続する接続線20、制御部14とV相端子とを接続する接続線21、及び制御部14とW相端子とを接続する接続線22が設けられている。制御部14は、これらの接続線20〜22を介して、各相のステータコイルに生じた誘起電圧を検出可能である。このように、本実施形態によるモータコントローラ10は、いわゆるセンサレスにて、モータ40(回転子)の回転位置を検出する。ただし、モータ40の回転位置検出のため、ホール素子やレゾルバなどの回転位置センサを用いても良い。
制御部14は、公知のように、各相のステータコイルの誘起電圧に対して、増幅、基準電位との比較、波形整形、位相シフトなどの処理を行うことにより、モータ40の回転位置を示す回転位置信号を生成する。また、制御部14は、この回転位置信号の時間的変化からモータ40の回転速度を認識する。そして、制御部14は、この回転位置信号が示すモータ40の回転位置に応じた通電相に駆動電流を通電し、かつ回転位置の変化に応じて通電相を切り替えるように、操作信号を生成して出力する。この操作信号は、PWM信号であり、操作信号のデューティ比により、モータ40に通電される駆動電流の大きさを制御することが可能である。例えば、駆動電流が大きくなるとモータトルクが高くなるので、モータ40の回転数は増加する。逆に、駆動電流が小さくなると、モータ40の回転数は減少する。このように、操作信号のデューティ比により、モータ40の回転数を制御することができる。
図1に示すように、モータコントローラ10は、例えば車内LANを介して上位ECU50と接続されている。このため、モータコントローラ10は、CANプロトロルやLINプロトコルなどの通信プロトコルに従って相互に通信を行うことが可能である。上位ECU50は、モータ40の制御に関する目標値を決定し、通信により、その目標値をモータコントローラ10に与える。
例えば、上位ECU50は、車両のエンジンの運転状態、運転負荷などに基づき、燃料ポンプから燃料噴射システムに供給すべき燃料の燃料圧を算出し、その燃料圧を達成するためのモータ40の目標回転数を定める。そして、上位ECU50は、算出した目標回転数をモータコントローラ10に与える。すると、モータコントローラ10の制御部14は、モータ40の回転数を目標回転数に一致させるための操作信号を生成し、インバータ11に出力する。このようにして、モータ40の回転数が目標回転数に一致するように、回転制御が行われる。
次に、本実施形態のモータ制御装置100の技術的特徴について図3に基づいて説明する。なお、図3は、インバータ11の任意の組み合わせの高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子とが同時にオンされて、対応するモータ40のステータコイルに駆動電流が流れる場合の、等価回路を示している。
上述した構成を備えたモータ制御装置100において、インバータ11の各スイッチング素子が操作信号に従ってスイッチングされると、順番にモータ40の各相のステータコイルに電流が通電される。この電流の通電により、モータ40における中点などの電位が変動する。このような電位変動が生じると、図3に示すように、モータ40のステータ部と金属製筐体との間の浮遊容量を介して、電流がモータ40の金属製筐体に漏洩して、コモンモード電流となる。
モータ40の金属製筐体に漏洩したコモンモード電流は、金属筐体から、接続線35、負荷線30の導電性被膜34,及び接続線36を介して、モータコントローラ10のグランド線19に流れ込む。従って、インバータ11における各スイッチング素子のスイッチング動作によって生じた駆動電流に基づくコモンモード電流の導通経路は、インバータ11→負荷線30の芯線→モータ40→モータ40の金属製筐体→負荷線の導電性被膜34→インバータ11というループを描くことになる。つまり、図3の等価回路に示すように、インバータ11を電源とみなした場合、コモンモード電流は、負荷線30の芯線によるインピーダンスZ1、モータ40のステータコイルによるインピーダンスZ2、浮遊容量によるインピーダンスZ3、負荷線30の導電性被膜34によるインピーダンスZ4、及びコンデンサ12などによるインピーダンスZ5を持つ閉回路を還流する。
この際、コモンモード電流は、モータコントローラ10の筐体に漏洩することなく、直接、モータコントローラ10のインバータ11に還流される。この結果、コモンモード電流は、図3に示すように、モータコントローラ10のインバータ11とモータ40(金属製筐体含む)との間を還流するだけとなる。このため、モータ40とモータコントローラ10とを別体とした場合において、コモンモード電流が流れる経路のループ面積を極力小さくすることができ、コモンモード電流によるノイズを効果的に低減することが可能となる。従って、図3に示すように、車両にラジオ放送やテレビ放送などを受信するためのアンテナが設けられている場合であっても、ラジオノイズの発生源となることを抑制することができる。
なお、上述したように、モータコントローラ10の筐体は、グランド線19とは独立して、アース線13により、車両のボデー2にボデーアースされている。このように、モータコントローラ10とその筐体とのボデーアースを別経路で行っているので、コモンモード電流がモータコントローラ10の筐体を流れることをより確実に防止することができる。
また、上述したように、本実施形態では、モータ40の金属製筐体を、モータコントローラ10のグランド線19に接続するための接続配線として、負荷線30の導電性被膜34を利用している。このため、接続配線専用の配線を別途設ける必要が無いという利点がある。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態におけるモータ制御装置100について説明する。図4は、第2実施形態におけるモータ制御装置100のモータコントローラ10の構成を示す図である。
図4に示すように、第2実施形態では、FPC端子とグランド線19との間に、コンデンサ12及び抵抗15だけを設け、ツェナーダイオードを設けていない。ツェナーダイオードを設けない場合、漏洩電流によりモータ40の筐体の電位が高い電位まで上昇する可能性が生じるが、抵抗15を介して放電されるので、モータ40の金属製筐体が過大な電位に帯電したままとなることはない。従って、ツェナーダイオードを省略しても、実質的な問題は生じない。
さらに、図には示していないが、抵抗15を省略しても良い。本実施形態では、負荷線30において、いずれかの芯線と導電性被膜34との短絡が生じて、過大な電流が流れた場合、モータコントローラ10は、その過大電流を検出し、モータ40の駆動を停止することができるためである。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態におけるモータ制御装置100について説明する。図5は、第3実施形態におけるモータ制御装置100のモータコントローラ10の構成を示す図である。
図5に示すように、第3実施形態では、負荷線30の芯線と導電性被膜34との短絡による過大電流を検出するための抵抗17を、コンデンサ12等とモータコントローラ10のグランド(GND)端子との間に設けている。このように抵抗17は、グランド線19の任意の位置に設けることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態におけるモータ制御装置100について説明する。図6は、第4実施形態におけるモータ制御装置100のモータコントローラ10の構成を示す図である。
図6に示すように、第3実施形態では、負荷線30の導電性被膜34を、接続線36を介して、モータコントローラ10の電源線18に接続している。この場合も、モータ40の金属製筐体に漏洩したコモンモード電流は、モータコントローラ10のインバータ11に還流する。従って、第1実施形態と同様に、コモンモード電流が流れる経路のループ面積を極力小さくすることができる。
さらに、図には示していないが、インバータ11と並列に電源線18とグランド線19との間に、同じ容量を持つ2個のコンデンサの直列回路を接続し、その2個のコンデンサの接続線に、モータ40の金属製筐体を接続するようにしても良い。すなわち、モータ40の金属性筐体を、仮想中点電位を持つポイントに接続するようにしても良い。
このように、モータコントローラ10のインバータ11において、ほぼ一定電位で安定している部分であれば、モータ40の金属性筐体の接続先とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、モータ制御装置100が、燃料ポンプを駆動するモータ40を制御するために用いられる例について説明したが、本願発明によるモータ制御装置100は他の用途に用いられるモータの制御に適用されても良い。例えば、電動圧縮機のモータを制御するために用いても良いし、ディーゼルエンジンにおいて排ガス浄化のために尿素水を使用する場合に、その尿素水を組み上げるポンプを駆動するモータを制御するために用いても良い。さらには、エンジンルームに配されるファンを駆動するモータを制御するために用いても良い。つまり、モータ40が厳しい環境条件に置かれ、モータコントローラ10をモータ40と一体化することが困難であって、モータコントローラ10とモータ40とを別体とする場合には、本願発明のモータ制御装置100を用いることが好適である。
1 車載バッテリ
2 車両ボデー
10 モータコントローラ
11 インバータ
12 コンデンサ
19 グランド線
30 負荷線
31 U相電流線
32 V相電流線
33 W相電流線
34 導電性被膜
40 モータ

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、金属製の筐体を有するモータ(40)と、
    前記モータと別体に設けられ、筐体と、その筐体内に配置された回路部とを備え、負荷線(30)を介して前記モータと接続され、前記負荷線を通じて送出される駆動電流により前記モータを駆動するものであって、前記回路部のグランド線(19)が前記車両の車体(2)にボデーアースされるモータコントローラ(10)と、
    前記モータの筐体を、前記モータコントローラの筐体を介さずに、直接、前記モータコントローラの前記回路部に接続する接続配線(34〜36)と、を備え
    前記接続配線は、前記負荷線と共通のケーブル内に挿通されたものであり、
    前記接続配線は、交流成分を通過させ、かつ直流成分を遮断するAC結合手段(12)を介して前記モータコントローラの前記回路部に接続され、
    前記AC結合手段と並列に抵抗(15)を接続したことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 車両に搭載され、金属製の筐体を有するモータ(40)と、
    前記モータと別体に設けられ、筐体と、その筐体内に配置された回路部とを備え、負荷線(30)を介して前記モータと接続され、前記負荷線を通じて送出される駆動電流により前記モータを駆動するものであって、前記回路部のグランド線(19)が前記車両の車体(2)にボデーアースされるモータコントローラ(10)と、
    前記モータの筐体を、前記モータコントローラの筐体を介さずに、直接、前記モータコントローラの前記回路部におけるグランド線(19)と電源線(18)とのいずれか一方に接続する接続配線(34〜36)と、を備え、
    前記接続配線は、前記負荷線と共通のケーブル内に挿通されたものであり、
    前記接続配線は、交流成分を通過させ、かつ直流成分を遮断するAC結合手段(12)を介して前記モータコントローラの前記回路部に接続され、
    前記AC結合手段と並列に抵抗(15)を接続したことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 車両に搭載され、金属製の筐体を有するモータ(40)と、
    前記モータと別体に設けられ、筐体と、その筐体内に配置された回路部とを備え、負荷線(30)を介して前記モータと接続され、前記負荷線を通じて送出される駆動電流により前記モータを駆動するものであって、前記回路部のグランド線(19)が前記車両の車体(2)にボデーアースされるモータコントローラ(10)と、
    前記モータの筐体を、前記モータコントローラの筐体を介さずに、直接、前記モータコントローラの前記回路部に接続する接続配線(34〜36)と、を備え、
    前記接続配線は、前記負荷線と共通のケーブル内に挿通されたものであり、
    前記接続配線は、交流成分を通過させ、かつ直流成分を遮断するAC結合手段(12)を介して前記モータコントローラの前記回路部に接続され、
    前記接続配線は、前記モータコントローラの前記回路部のグランド線に接続されるものであり、前記AC結合手段と並列にツェナーダイオード(16)を接続したことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 車両に搭載され、金属製の筐体を有するモータ(40)と、
    前記モータと別体に設けられ、筐体と、その筐体内に配置された回路部とを備え、負荷線(30)を介して前記モータと接続され、前記負荷線を通じて送出される駆動電流により前記モータを駆動するものであって、前記回路部のグランド線(19)が前記車両の車体(2)にボデーアースされるモータコントローラ(10)と、
    前記モータの筐体を、前記モータコントローラの筐体を介さずに、直接、前記モータコントローラの前記回路部に接続する接続配線(34〜36)と、を備え、
    前記接続配線は、前記負荷線と共通のケーブル内に挿通されたものであり、
    前記接続配線は、交流成分を通過させ、かつ直流成分を遮断するAC結合手段(12)を介して前記モータコントローラの前記回路部に接続され、
    前記接続配線は、前記モータコントローラの前記回路部のグランド線に接続されるものであり、前記AC結合手段と並列に抵抗(15)およびツェナーダイオード(16)を接続したことを特徴とするモータ制御装置。
  5. 車両に搭載され、金属製の筐体を有するモータ(40)と、
    前記モータと別体に設けられ、筐体と、その筐体内に配置された回路部とを備え、負荷線(30)を介して前記モータと接続され、前記負荷線を通じて送出される駆動電流により前記モータを駆動するものであって、前記回路部のグランド線(19)が前記車両の車体(2)にボデーアースされるモータコントローラ(10)と、
    前記モータの筐体を、前記モータコントローラの筐体を介さずに、直接、前記モータコントローラの前記回路部に接続する接続配線(34〜36)と、を備え、
    前記接続配線は、交流成分を通過させ、かつ直流成分を遮断するAC結合手段(12)を介して前記モータコントローラの前記回路部のグランド線に接続され、
    前記モータの筐体は、前記接続配線、前記AC結合手段および前記回路部のグランド線を介してのみボデーアースされることを特徴とするモータ制御装置。
  6. 前記接続配線は、前記負荷線と共通のケーブル内に挿通されたものであることを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記モータコントローラの筐体は、金属製であり、前記モータコントローラの前記回路部のグランド線とは異なる配線(13)で、前記車両の車体にボデーアースされることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記接続配線は、前記負荷線のシールド線であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記接続配線に流れる電流を検出する電流検出手段(17)を備え、前記電流検出手段により、前記接続配線としてのシールド線が前記負荷線と短絡したときに流れる電流が検出されると、前記モータコントローラは、前記モータの駆動を終了することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
JP2014256897A 2014-12-19 2014-12-19 モータ制御装置 Active JP6458483B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256897A JP6458483B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 モータ制御装置
US14/969,349 US9742237B2 (en) 2014-12-19 2015-12-15 Motor control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256897A JP6458483B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 モータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016119747A JP2016119747A (ja) 2016-06-30
JP6458483B2 true JP6458483B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56131185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014256897A Active JP6458483B2 (ja) 2014-12-19 2014-12-19 モータ制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9742237B2 (ja)
JP (1) JP6458483B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180048921A1 (en) * 2016-08-12 2018-02-15 Microsoft Technology Licensing, Llc Real-time playback diagnostics
JP7003449B2 (ja) * 2016-08-26 2022-01-20 株式会社デンソー 車載装置
DE102017119527B4 (de) 2016-08-26 2022-07-07 Denso Corporation Fahrzeugeigenes Gerät aufweisend eine elektrische Antriebsschaltung zur Unterdrückung einer Störungsausstrahlung
RU169223U1 (ru) * 2016-08-29 2017-03-13 Федеральное государственное бюджетное научное учреждение "Смоленский научно-исследовательский институт сельского хозяйства" Устройство автоматического управления электродвигателем погружного насоса
JP6593284B2 (ja) * 2016-09-02 2019-10-23 株式会社デンソー モータ制御装置
US10666132B2 (en) * 2018-03-22 2020-05-26 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Electromagnetic interference suppression for vehicle inverter
US11147151B2 (en) * 2019-05-07 2021-10-12 Shimadzu Corporation Rotary anode type X-ray tube apparatus comprising rotary anode driving device

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006027315A (ja) 2004-07-12 2006-02-02 Denso Corp モータ駆動回路一体型電動圧縮機
JP4457121B2 (ja) * 2007-03-28 2010-04-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動ブレーキ装置
JP4962141B2 (ja) * 2007-05-29 2012-06-27 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP5134934B2 (ja) * 2007-12-06 2013-01-30 株式会社日立産機システム 低ノイズ電力変換装置
JP5601272B2 (ja) 2011-04-19 2014-10-08 株式会社デンソー モータ装置
JP2013115904A (ja) 2011-11-28 2013-06-10 Hitachi Automotive Systems Ltd 機電一体型の電動駆動装置
JP6041583B2 (ja) 2012-08-31 2016-12-14 富士電機株式会社 電力変換装置
MX2016006618A (es) * 2013-12-20 2017-10-31 Halliburton Energy Services Inc Aumento de unidad de motor electrico por fuerza de rotacion y sistema de control para sistema de direccionamiento giratorio.

Also Published As

Publication number Publication date
US9742237B2 (en) 2017-08-22
US20160183389A1 (en) 2016-06-23
JP2016119747A (ja) 2016-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6458483B2 (ja) モータ制御装置
US9628004B2 (en) Motor drive device
WO2013080748A1 (ja) 機電一体型の電動駆動装置
JP2011250545A (ja) Dcモータおよび換気扇
CN111713012B (zh) 马达控制装置以及使用它的电动车辆系统
CN104040877A (zh) 用于减小电机的电机控制器的尺寸和成本的方法和装置
Brockerhoff et al. Highly integrated drivetrain solution: Integration of motor, inverter and gearing
US10998782B2 (en) Motor and electric power steering apparatus
US9523362B2 (en) Vehicular electric compressor
JP2006280088A (ja) ブラシレスモータ
JP5203737B2 (ja) 車両駆動装置
JP5987806B2 (ja) 電動圧縮機
JP6349204B2 (ja) 建設機械
Brockerhoff et al. Smart Stator Tooth Design with novel Control and Safety Functions in Electric Vehicle Drivetrains
JP6593284B2 (ja) モータ制御装置
JP4696703B2 (ja) インバータ装置
US9570961B2 (en) Electronic motor system with common mode inductor
JP6566007B2 (ja) 制御装置
JP2018078706A (ja) 回転電機駆動回路構造
WO2023276320A1 (ja) モータ制御装置および電動ポンプ装置
JP2024005601A (ja) モータ制御ユニット、モータおよびポンプ装置
JP2024005600A (ja) モータ制御ユニット、モータおよびポンプ装置
US20220038043A1 (en) Electromagnetic filtering of a control circuit of an electric motor
JP2022141993A (ja) モータ制御ユニット、モータおよびポンプ装置
JP2011024282A (ja) 三相ブラシレスdcモータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181210

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6458483

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250