JP6458329B2 - 連続換気棟 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根葺施工にかかる換気棟に関し、特に、電気駆動その他の強制換気システムを用いないで自然に総合的連続に換気する換気棟に関する。
従来屋根裏の換気を行うことにより、湿気を防いで、建屋、家屋の寿命を長く維持するために、換気棟が用いられてきた。これら換気棟には、換気口、換気孔や、換気口に疎通する通気口というような機能が付与されており、屋根裏の内外の換気を確保している。
しかしながら、単に換気口、換気孔を換気棟に設けたのでは、強風時の横風等により、この換気口、換気孔、通気口、通気孔等を通じて、雨水等が、屋内に侵入してしまう恐れが出る。このように、換気棟を通じて、特に換気口、換気孔、通気口、通気孔等を通じて、雨水や湿気、塵、埃等が、建屋内、家屋内に侵入すると、建屋、家屋の寿命を縮めてしまうことになる。このため、換気棟を設置するに当たっては、屋根裏近傍の内外の空気の流通を確保するとともに、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を防止する必要が出る。
ここに、例えば換気棟内に、時に複雑な空気等の流路、経路を形成し、建屋、家屋の内外の空気等の流通を確保するとともに、雨水や湿気、塵、埃等が、建屋、家屋の内部に流入することを防止する必要が出る。
特許文献1では、粘土瓦屋根に用いられている既存の冠瓦を用い、異なる仕様の冠瓦に用いることができる瓦用片流れ換気棟が開示されている。この瓦用片流れ換気棟は、片流れ屋根の野地板に屋根裏と連通する換気口を設け、片流れ屋根の棟頂部に棟桟を取り付け、その棟桟に冠瓦を配置し、換気部材と、壁側用板金とを備え、壁側用板金が、野地面載置板材と、垂直板材と、傾斜板材と、垂下板材と、破風下地固定板材と、連接板材とを有し、野地面載置板材に換気開口を形成する構成が開示されている。
特許文献2には、簡単な構造で棟の十分な通気を行うために、屋内と屋外とを仕切る一対の野地板と一対の野地板が対向する箇所に設けられた換気スリットと、野地板の上部に設けられ例えば防水性を有する透湿ルーフィングと、この透湿ルーフィング上面に設けられた瓦と、この瓦の上面であり換気スリットに沿って延設され、一方の側面から他方へと通気することが可能に形成された通気部材と、この通気部材の上面を覆い換気スリットに跨って設けられた棟包からなる換気棟の構成が開示されている。
特許文献3には、構造が簡易で、施工が容易な低コストな換気棟を得るために、2つの野地板間に、所定の開口部を設、開口部の上方に換気板金棟を設け、換気板金棟が、板金棟と棟通気部材から成り、棟通気部材は、板金棟と野地板との間に設けられ、棟通気部材は、野地板に沿い、板金棟と野地板との間に通気可能な端面を配した第1通気部材と、第1通気部材から立上る第2通気部材と、第2通気部材と連通し、板金棟の上部に沿い、他端側で開口部に連通した第3通気部材とから構成が、開示されている。
特許文献4には、換気性能が低くなることなく、屋根の勾配制限が拡大することがなく、コストを低く抑えるために、屋根の勾配に応じて角度調整可能な換気部材本体と、その換気部材本体を覆う形状不変の換気棟包を備え、屋根下地の棟頂部に設けられた開口部を覆うように設置される換気装置が開示されている。これによると、換気棟包内にあって、最も棟側に葺設される屋根材の棟側端部が屋根の勾配に応じて移動する軌道よりも外方に、換気部材本体を位置させも、屋根の勾配が異なる各種の屋根の下地に施工しても、最も棟側に載置された屋根材の棟側端部が換気部材本体に当たらないようにする構成が、開示されている。屋根勾配に応じて角度調整可能な換気部材本体と、換気部材本体を覆う形状不変の換気棟包とを備え、屋根下地の棟頂部に設けられた開口部を覆うように設置される換気装置において、 換気棟包内であって、最も棟側に葺設される屋根材の棟側端部が屋根勾配に応じて移動する軌道よりも外方に換気部材本体を位置させて成る構成が開示されている。つまり、具体的には、屋根勾配に応じて角度調整可能とし、通気用の通気孔と雨水等の浸入を防止する防水機構とを有する換気部材本体と、その換気部材本体を外装し、屋外と屋内とを連通させる換気口を有する形状不変の換気棟包とを備え、屋根下地の棟頂部に設けられた開口部を覆うように設置される換気装置において、換気棟包内であって、棟側最上部に葺設される屋根材の棟側端部が屋根勾配に応じて移動する軌道よりも外方に設けられる空間上部に換気部材本体の防水機構を位置させて成る構成が開示されている。
特許文献5には、簡易な構造で換気棟を容易に形成し、且つ、この換気棟を通じた屋内への雨水等の浸入を効果的に防止することができる棟換気用構造材を提供するために、屋根の棟部に設けられた換気口を覆う棟カバー片と、この棟カバー片の両側端縁からそれぞれ下方に延出する棟側防水片と、各棟側防水片の下端から棟部の両側の屋根の傾斜に沿う角度で外側斜め下方に延出する固定片と、各固定片の端縁から上方に延出する立ち上げ片と、この立ち上げ片の上端縁から外側方に延出する軒側防水片とを具備し、棟側防水片と軒側防水片とに、それぞれ通気孔を設ける構成が開示されている。
また、特許文献6には、さらに、暴風雨に曝されたとき、風雨に付随する水滴が、屋根裏から上昇する空気流を屈曲させてから冠瓦の裏側に沿わせて、屋外に流通させる換気棟装置を通して、屋根裏に侵入するのを阻止するために、下地材間に形成された開口に覆い被さる内壁部材及びこの内壁部材に被さる外壁部材からなる屈曲流形成体と、その屈曲流形成体を通って上昇してくる空気流を屋外に排気可能に誘導する誘導板とから棟換気装置を構成され、内壁部材に空気流の第一換気口と、外壁部材に空気流の第二換気口、誘導板に空気流の第三換気口をそれぞれ設け、第二換気口の上端縁を逆V字形又は逆U字形にして、暴風雨時に、棟換気装置内に侵入してきた水滴が外壁部材を薄膜になって落下するのを分流させて、第二換気口に通る空気流に巻き込まれないようにする構成が、開示されている。
特許文献7には、雨水、害虫、塵芥、粉雪などの浸入に対して効果を発揮することができるとともに、充分な通気性を確保するために、屋根野地板の棟頂部の開口部に面した両側の棟頂辺部に、それぞれ下水切り、上水切りおよび多孔体を設け、その上方から棟包み部材を設けた換気棟構造であって、多孔体は、多孔断面で各孔が長い筒状の多孔板状に形成され、各孔の連通方向が棟の勾配方向に沿うように設けられ、棟の勾配方向の途中で分断された空間部を形成するようになされ、棟外側の端面が水平となるようにカットされ、棟頂辺部と多孔体との間に設けられる下水切りは、棟内頂部側の延設先端側には、上方へ屈曲されて多孔体の各孔の連通方向からみた投影面を覆う返し部が形成されてなる構成が開示されている。
特許文献8には、アルミの押し出し成型品や金属加工品などであるが大型機械や部品点数が多くコストの高くなるのを回避し、コストを安く、かつ施工を簡単にするために、住宅の屋根裏換気をする為の換気棟で、上棟板金と下水切り板金の別体になった部品を作り屋根の野地板に開口部を設け、換気棟側板及び棟下木を取り付け、下水切板金及び上棟板金を取り付ける構成が開示されている。
特許文献9に、住宅用棟換気建造物の棟包み構造及び小屋裏換気システムの提供するために、 棟包みは山型状で、棟換気口を複数有し、棟包取付金具で棟部野地板間を切り欠いた棟部換気隙間に挿嵌した換気筒付棟部防水部材上部に設置し、各棟包み同志は、棟包み両端下部で棟包みジョイナーで簡易接合させる構成が開示されている。
特許文献10に、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気する屋根葺施工にかかる換気棟において、建物の棟に設置する屋根用換気棟が開示されている。しかし、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有する構成が存在しなかった。
特開2016−84590号公報 特開2012−87618号公報 特開2012−36648号公報 特開2010−127026号公報 特開2009−74346号公報 特開2009−2140号公報 特開2006−316448号公報 特開2001−73521号公報 特開2000−145071号公報 意願昭63−42138号公報
特許文献1や、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10や、従来技術においては、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気する屋根葺施工にかかる換気棟においても、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有する構成が存在しなかった。
その結果、特許文献1や、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10や、従来技術においては、屋根裏近傍の内外の空気の流通を充分確保するとともに、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能を保持しつつ、かつ、棟包み体支持部材を上下に分割した上、棟包み体支持部材の上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合するワンタッチ組み立て施工性と、強度を維持した耐久安定性の両方の効果を得ることが困難である課題があった。
特許文献1や、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5等の従来技術では、全体的に通気孔、通期経路ともに、矮小であるため通気性が不十分である課題があった。通気孔、通期経路ともに、矮小であるため通気性が不十分である上に、通気孔、通期経路近傍に、防水のための突起物が、防水のゆえに、通気孔、通期経路の流路に対して、中には垂直に近くの角度を持っており、通気孔、通期経路の流路方向に習った角度に配置されていないため、防水性と通気性の両立が不十分であった。ここに、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有する構成が存在しないために、組み立て施工性が良好でなかった。
特許文献4においては、平面視において軒側先端が通気孔より軒側に位置するよう通気孔の上方に配置された防水機構としての第1の邪魔板と、平面視において第1の邪魔板の軒側端部より軒側に位置するようベース部材の外面に立設された防水機構としての第2の邪魔板とが、近接して配置されているため、気流経路が短い距離の間に複雑に曲り、通気性が良好でなくなる課題があった。
特許文献7においても、流路がなめらか、なだらかでない上に、断面が狭く、複雑形状なので自然廃気が困難である課題があった。この上、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て系合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有する構成が存在しないために、組み立て施工性が良好でない課題があった。
特許文献10においても、空気流路はシンプルで、建屋、家屋の内外の空気等の流通を効果的に確保するとともに、雨水や湿気、塵、埃等が、建屋、家屋の内部に流入することを効果的に防止する機能を果たすが、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有する構成が存在しないために、組み立て施工性が良好でないという課題があった。
そこで、本発明は、全体に空気流路がシンプルで、流路断面積も広く、建屋、家屋の内外の空気等の流通を効果的に確保するとともに、雨水や湿気、塵、埃等が、建屋、家屋の内部に流入することをも効果的に防止する機能を果たしつつも、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有する構成によって、組み立て施工性が良好でない課題を解決する連続換気棟を提供することを目的とする。
〈請求項1にかかる手段〉
前記課題を解決するため、本発明は、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気する屋根葺施工にかかる換気棟において、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て係合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体と、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有することによって成る。また、前記課題を解決するため、本発明は、前記断面略コの字状に組み立て係合する棟包み体支持部材の外表部分の外形が、前記薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体にならって、同様に少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成され、全体断面が略半円を成す棟包み支持部材であることによって成る。
〈請求項2にかかる手段〉
そして、前記課題を解決するため、本発明は、棟包み体支持部材内側に、パンチングメタル支持突起部を設け、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部に支持され織りなすパンチングメタルを配することによって成る。
〈請求項3にかかる手段〉
そして、前記課題を解決するため、本発明は、棟包み体支持部材上方部分及び棟包み体支持部材下方部分のそれぞれの係合部の断面が略コの字状であることによって成る。
〈請求項4にかかる手段〉
そして、前記課題を解決するため、本発明は、棟包み体支持部材上方部分と前記棟 包み体支持部材下方部分のそれぞれの断面が略コの字状に係合する棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材であることによって成る。
〈請求項5にかかる手段〉
棟包み体支持部材上方部分と前記棟包み体支持部材下方部分断面が略コの字状に係合する棟包み支持部材のいずれか一方が薄板板金材であることによって成る。
〈請求項6にかかる手段〉
また、前記課題を解決するため、本発明は、前記棟包み本体が鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つであることによって成る。
〈本発明の作用・効果1〉
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、請求項1〜請求項に関し、上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材の構成に関して、棟包み体支持部材の下方部分と上方部分を組み立てて連続換気棟とすることができる。結果、特許文献10のように、棟包み体支持部材全体を一体物にするための、接合をしたり、引き抜き加工で、特許文献10のような一体物にするための工法上の困難さ、歩留まりの悪さを回避できる。棟包み体支持部材全体を接合して一体物にし、この接合部が耐久経時的にはがれたりする品質具合が発生しにくい。また、施工時、メンテナンス時に、接触したり、棟包み体に何らかの力が印加した時、破壊されたり、品質を悪化させる歪が残留しにくい。つまり、施工時の作業性がいい作用効果がある。何らかの外力が加わった時、棟包み体支持部材全体が一体物でなく、棟包み体支持部材が、上方部分と下方部分が分割されていて、かつ断面略コの字状に組み立て合されているので、何らかの外力が加わった時の歪が、棟包み体支持部材全体の内部に残留しにくい。したがって、歪による、また、強風等による繰り返し力の印加、歪の繰り返し印加が、低減され、棟包み体支持部材の耐久性が向上する。ここに、強風等により、負圧が加わっても、また、反対側からの強風等が加わることにより、正圧と負圧が交互に印加されても、棟包み体支持部材の上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合されているので、断面略コの字状組み立て合の作用で棟包み体支持部材として充分な強度を有効に維持できる作用効果を奏する。
〈本発明の作用・効果2〉
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、請求項1〜請求項に関し、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体とすることにより、棟包み体を形成する生産工数を低減させ、生産性の良い棟包み体を提供出来る。特許文献10のような円形としないことにより、強度を維持しつつ、棟包み体の精度と品質を維持向上できる。また、繰り返し生産時における品質ばらつきも低減させることができる。
〈本発明の作用・効果3〉
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、請求項1〜請求項に関し、前記棟包体内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を有することによって、パンチングメタルとその他の構成により、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能を保持しつつ、パンチングメタルを効果的に保持できる作用・効果を奏する。パンチングメタルの組み立て性、施工性が良好になる。前記棟包体内側の少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部により、前記パンチングメタルは、通気性、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能を保持しつつ、安定的に作業性良好に据え付けられる。パンチングメタルにも、剛性があり、特に織りなすことによって、パンチングメタルの剛性、地震耐久性が強化されるので、棟包み体支持部材内側に、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部を設けることによって、剛性、地震耐久性を保持したまま、通気性、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能を維持しつつ、効果的に保持される。
〈本発明の作用・効果4〉
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、請求項4に関し、前記棟包み体支持部材上方部分と前記棟包み体支持部材下方部分全体断面が略コの字状に合する棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材であることによって、何らかの外力が加わった時、棟包み体支持部材全体が一体物でなく、棟包み体支持部材が、上方部分と下方部分が分割されていて、かつ断面略コの字状に組み立て系合されているので、何らかの外力が加わった時の歪が、棟包み体支持部材全体の内部により残留しにくい。応力が分散し、疲労破壊しにくい。応力腐食が発生しにくい。そして、品質、精度が量産時に安定的に維持できる。また、歪による、また、強風等による繰り返し力の印加、歪の繰り返し印加に寄る耐久性が向上する。棟包み体支持部材そのものの耐久性もより向上する。ここに、強風等により、負圧が加わっても、また、反対側からの強風等が加わることにより、正圧と負圧が交互に印加されても、略コの字状に合する棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材であるので、断面略コの字状組み立て合の作用で棟包み体支持部材としてより充分な強度をより有効に維持できる作用効果を奏する。棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材にすることによって、品質、精度が良好な上、生産性の良好なコストが安い組み立て性が良好な連続換気棟を安定的に得ることができる。
〈本発明の作用・効果5〉
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、請求項5に関し、前記棟包み体支持部材上方部分と前記棟包み体支持部材下方部分全体断面が略コの字状に合する棟包み支持部材のいずれか一方が薄板板金材であることによって、強度があり、より生産性の良好な連続換気棟を安定的に低コストで得ることができる。
〈本発明の作用・効果6〉
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、請求項6に関し、前記棟包み本体が鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つであることによって、耐久性が高く、地震発生時にも、揺れが加振しにくい連続換気棟を安定的に低コストで得ることができる。また、鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板の特徴を生かし、強度、耐久性があり、低コストであるとともに、美観良好な連続換気棟を提供することができる。
〈本発明の作用・効果7〉
電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、連続換気棟の塑性加工の一部または全部を加工する加工装置を前記連続換気棟施工現場近傍に持ち込んで塑性加工し、組み立てることによって、次の内容が回避される作用、効果を得る。つまり、工場での前記連続換気棟の板金加工を中心とした塑性加工比率が多くなることによって、製品、半製品に曲げ加工が施される程度に応じて、前記連続換気棟の板金曲げ加工を中心とした製品、半製品そのものが、平面的板金に対して立体的になる。結果、全体に製品、半製品の体積が増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。これらが回避される作用、効果を得る。連続換気棟の施工現場近傍で、多く、連続換気棟の関連部材の部材の塑性加工をすれば、前記連続換気棟部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる作用、効果を奏する。
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、各種機能のために、棟包み体支持部材全体を上下等に分割できるので、上下等棟包み体支持部材分割体がよりシンプルな形状になるため、棟包み体支持部材全体を一体物化するために、接合をしたり、引き抜き加工で、特許文献10のような一体物にするための工法上の困難さ、歩留まりの悪さを回避できる。つまり、品質、精度、繰り返し生産品質を向上できる効果を奏する。同時に、何らかの外力が加わった時の歪が、棟包み体支持部材全体の内部に残留しにくい。したがって、歪による、また、強風等による繰り返し力の印加、歪の繰り返し印加が、断面略コの字状組み立て合の力、歪の伝播の逃げ、吸収作用で、低減され、棟包み体支持部材の耐久性が向上する。ここに、強風等により、負圧が加わっても、また、反対側からの強風等が加わることにより、正圧と負圧が交互に印加されても、棟包み体支持部材の上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て合されているので、断面略コの字状組み立て系合の力、歪の伝播の逃げ、吸収作用で、棟包み体支持部材として充分な強度を有効に維持できる作用効果を奏する。
また、本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、耐久性が高く、地震発生時にも、揺れが加振しにくい連続換気棟を安定的に低コストで得ることができる。また、耐久性とともに、美観良好な連続換気棟を提供することができる効果を奏する。
本発明によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体とすることにより、棟包み体を形成する生産工数を低減させ、生産性の良い棟包み体を提供出来る効果を奏する。特許文献10のような円形としないことにより、強度を維持しつつ、棟包み体の精度と品質を維持向上できる。また、繰り返し生産時における品質ばらつきも低減させることができる効果を奏する。棟包み体支持部材を中心とした棟包み体全体としての、精度、強度、耐久性を向上させ、かつ、低コスト生産の連続換気棟を提供出来る効果を奏する。
【図1】図1aは、本発明実施形態の連続換気棟の断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材上方部分の模式斜視図である。図1bは、本発明実施形態の連続換気棟の棟包み体本体の概略外形を示す模式斜視図である。
【図2】本発明実施形態の連続換気棟の断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材下方部分の模式斜視図である。
【図3】本発明実施形態の連続換気棟のパンチングメタルの織りなす状況を示す模式斜視図である。
【図4】本発明実施形態の連続換気棟を示す連続換気棟長さ方向に対する垂直断面模式図である。
【図5】本発明実施形態の連続換気棟の模式斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。図1a、図4、図5において、1は、棟包み体支持部材上方部分である。図2、図4、図5において、2は、棟包み体支持部材下方部分である。図4、図5において、3は、棟包み体本体である。
本発明の実施形態では、図1aにおいて、棟包み体支持部材上方部分1は、図4、図5における棟包み体本体3に一体化してなる断面略コの字状の組み立て左合部11aと、同じく棟包み体本体3に一体化してなる断面略コの字状の組み立て右合部11bから成る。断面略コの字状の組み立て左合部11a、断面略コの字状の組み立て左合部11bは、断面略半円の支持部材13に対して、棟包み体支持部材上方部分左基部12a、棟包み体支持部材上方部分右基部12bにて、断面略半円の支持部材13と一体化している。断面略半円の支持部材13と断面略コの字状の組み立て右合部11bと断面略コの字状の組み立て左系合部11aが、棟包み体支持部材上方部分左基部12a、棟包み体支持部材上方部分右基部12bにて、一体構造となすは、本発明の実施形態では、棟包み体支持部材上方部分1は、アルミニウム押し出し成型体によってもいい。
この場合は、アルミニウム押し出し成型体として、本発明の実施形態では、断面略半円の支持部材13の長手方向長さを50mmに設定することによって、以下追加記載の本発明の実施形態を含め、品質、精度が量産時に安定的に維持できる。そして、歪による、また、強風等による繰り返し力の印加、歪の繰り返し印加に寄る耐久性が向上する。棟包み体支持部材そのものの耐久性もより向上する。ここに、強風等により負圧が加わっても、また、反対側からの強風等が加わることにより、正圧と負圧が交互に印加されても、略コの字状に系合する棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材であるので、断面略コの字状組み立て系合の作用で棟包み体支持部材としてより充分な強度をより有効に維持できる作用効果を奏する。棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材にすることによって、品質、精度が良好な上、生産性の良好な連続換気棟を安定的に得ることができる。結果、耐久性も向上する。
また、断面略コの字状の組み立て右合部11bと断面略コの字状の組み立て左合部11aに対しての断面略半円の支持部材13のいずれか一方、または、両方を板金加工によって形成し、溶接その他の加工方法によって、接合して、一体化し、棟包み体支持部材上方部分1と成してもよい。この場合は、断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aと断面略半円の支持部材13のいずれか一方、また、両方のコスト低減が可能になる。
本発明の実施形態では、図1において、棟包み体支持部材上方部分左基部12a、棟包み体支持部材上方部分右基部12bに対して、断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aを上下方向に対して、少し低い位置に設定した。これは、図4、図5に示す実施形態おけるパンチングメタル5の左上部51aと右上部51bが斜めに配置できるようにし、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能をより強化する作用、効果がある。パンチングメタル5の穴を全体的に小さくする等の手段によって、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能が果たせる場合は、パンチングメタル5の左上部51aと右上部51bを省力して、材料コスト、生産コストを低減できる。このような場合は、棟包み体支持部材上方部分左基部12a、棟包み体支持部材上方部分右基部12bに対して、断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aを上下方向に対して、少し低い位置に設定せず、棟包み体支持部材上方部分左基部12a、棟包み体支持部材上方部分右基部12bに対して、断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aを面(つら)位置、同じ高さに設定してもよい。パンチングメタル5として、本発明の実施形態では、SUS(ステンレス鋼板)を採用した。パンチングメタル5として、1mx2mが定尺寸法材料を使うことが多いが、1219mmx2438mmも使える。穴径は、0.5〜20mm、ピッチは、1.09〜30mmの範囲で、雨水、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入防止機能と生産性、換気性を勘案して設計すればよい。
本発明の実施形態では、図1に示すように、パンチングメタル支持左突起部13a、パンチングメタル支持右突起部13bを設ける。パンチングメタル支持左突起部13a、パンチングメタル支持右突起部13bによって、図4、図5に示す実施形態おけるパンチングメタル5を織りなした状態で支持する。本発明の実施形態では、アルミニウム押し出し成型体として、棟包み体支持部材上方部分1の下部にアルミニウム押し出し一体成型してしまうと生産性、加工性、組み立て性が良い。この場合は、断面略半円の支持部材13のアルミニウム押し出し一体成型体に対して、断面略コの字状の組み立て右合部12b、断面略コの字状の組み立て左合部12aから立ち上がり、断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aに至る部材を板金加工によってなし、断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aに至る部材と断面略半円の支持部材13を接合する工法によっても、材料コスト、生産コストを低減できる。
図1に示すように、本発明の実施形態で、断面略半円の支持部材13が、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体にならって、同様に少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成され、全体断面が略半円を成す棟包み支持部材1を成す実施形態である。この実施形態では、断面略半円の支持部材13を板金加工で提供出来るので、材料コスト、生産コストを低減できる。断面略コの字状の組み立て右合部11b、断面略コの字状の組み立て左合部11aと断面略半円の支持部材13を同一材料、あるいは類似材料を配置することができ、棟包み体支持部材上方部分左基部12a、棟包み体支持部材上方部分右基部12bにて一体化するための接合が容易になる。
図1bは、本発明実施形態の連続換気棟の棟包み体本体3を概略外形を示す模式斜視図である。棟包み体本体3は、略半円形にしてもよいが、図1bに示す実施形態のように、曲げ加工を連続させて、棟包み体本体3の外表部分の外形が、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体とすることによって、板金等の安価な薄板から成る棟包み体本体3を形成できる作用効果を奏する。また、生産工数を低減させ、かつ、生産性の良い棟包み体を提供出来る。特許文献10のような円形としないことにより、強度を維持しつつ、棟包み体の精度と品質を維持向上できる。また、繰り返し生産時における品質ばらつきも低減させることができる。また、長手方向に対する曲げ強度を向上できる。さらに、耐久性を向上させ、美観を向上できる。
また、多重防水効果、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能をより強化し維持しつつ、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際の補強効果が得られる。また、施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを強度的に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を防止できる。
さらに、図1a、図1bにおいて、棟包み体本体3の下部14の断面直線部は、棟包み体本体3の外表部分の外形が、薄板を少しずつ曲げて断面外形が形成される複数の直線部に対して長く設定する。これによって、多重防水効果、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を充分に防止する機能をより強化できる。台風等による防水効果を上げられる。本発明実施形態では、棟包み体支持部材上方部分1の下部14の軸方向長さL1を50mm設定した。50mmより著しく長くなると材料コストが増加し、50mmより著しく短くすると、パンチングメタル5や、棟包み体本体3の保持機能、地震時の耐久性、形状美観維持機能が低下する。突起15a、15bによって、図4におけるパンチングメタル5の上部55a、55bを安定的に固定する。上部55a、55bは、図4に示すように固定しやすいように曲げるとよい。
次に、図2を用いて、本発明実施形態の連続換気棟の断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材下方部分2を説明する。図2において、21aは、棟包み体支持部材下方部分断面が略コの字状部左であり、21bは、棟包み体支持部材下方部分断面が略コの字状部右である。11aと21aが、11bと21bが、長手軸方向にスライドさせて略コの字状に組み立て合し、例えば、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体3を支持する。
図2において、棟包み体支持部材側下方部分22bは、図3におけるパンチングメタル部52bの内側に配置する。同様に、棟包み体支持部材側下方部分23bは、図3におけるパンチングメタル部53bの内側に配置する。このように配置することによって、棟包み体支持部材側下方部分頂部24bとパンチングメタル部側頂部54bとが、略同一面ないになり、棟包み体本体3内におけるパンチングメタル5の位置が安定する。地震等の振動時にも、パンチングメタル5の弾性との相互作用で耐久的に安定する。本発明実施形態では、棟包み体支持部材上方部分2の軸方向長さL2を50mmに設定した。50mmより著しく長くなると材料コストが増加し、50mmより著しく短くすると、パンチングメタル5や、棟包み体本体3の保持機能、地震時の耐久性、形状美観維持機能が低下する。図2において、25部は、板金加工で形成して、24部で接合してもいいし、アルミニウム押し出し加工で一体物として成形してもいい。26a部、26b部は、図2において、L字に曲がった実施形態で説明した。L字部分で合させ、上下方向に固定することができる。図4の44部のようにストレート形状で有っても、上下方向の組み立て性が向上する。
次に図4を参照して換気の状況を中心に説明する前に、まず、全体基部を説明する。本発明実施形態では、I型鋼61、箱形鋼62の上に、屋根63や、棟包み体支持部材上方部分1、棟包み体支持部材下方部分2、棟包み体本体3、パンチングメタル5等を配置する。図において、64は薄板屋根材65を内馳せ、外馳せにより馳せ係合してなる馳せ係合部である。66は、補強板で、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を遮断するとともに、 棟包み全体を補強する。施工時作業員が上に乗ったり、施工装置や、材料・工具等を仮置きした際、撓んだり、撓んだ履歴が残ることを強度的に防止し、撓んだり、撓んだ履歴が残ることによる防水機能の低下を防止できる。
図4において、屋内、建て屋内からの気体は、F1からF2、F3、F4へと流れる。 棟包み体支持部材上方部分1、棟包み体支持部材下方部分2は、L1、L2に示すよう に図4の紙面の表裏方向、長手方向の幅は少ないため、F5、F6と流れて、F7、建 て屋外に流れて換気する。逆の流れで、F7、F6、F5、F4、F3、F2、F1と いう換気作用もある。パンチングメタル5の穴の位置的ばらつき等と、織りなしたパン チングメタル5に寄って角度を変えて、4重または5重に、パンチングメタル5の近傍 で、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を遮断、抑制を図れる。パンチングメタル 5は織りなして配置することによって、穴の軸が一直線に通りにくくなり、2重、3重 、4重または5重に角度を変えて配置することによって、湿気、塵、埃、害虫、塵芥、 粉雪の流入の遮断、抑制を効果的になす。同時に、気流は正圧、負圧で流れるため、換 気機能を果たす。結露が生じた時も、重力により、より下方、建て屋外、家屋外方向に パンチングメタル5や棟包み体支持部材下方部分2、棟包み体本体3等の側壁、内壁を 伝って排出されるか、パンチングメタル5や棟包み体支持部材下方部分2、棟包み体本 体3等の側壁、内壁に凝集力で水滴となってとどまり、内部に滴り落ちることなく自然 乾燥される。
ここに、図4において、本発明実施形態では、m1を300mm、m2を210mmに 設定した。補強板66は、m3を100mm、m3を15mmに、m3を100mmに 設定した。m6は、現物合わせとすると施工性が良好になる。図4において、パンチン グメタル支持左突起部13a、パンチングメタル支持右突起部13bで、織りなすパン チングメタル5を支持する断面を示す。パンチングメタル支持左上方突起部15a、パ ンチングメタル支持右突起部15bで、織りなすパンチングメタル5の上方を支持して もよい。
次に、図5を参照して、本発明実施形態を説明する。図5において、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体本体3を断面略コの字状に組み立て合する棟包み体支持部材の外表部分の外形が、前記薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成される棟包み体支持部材上方部分1によって支持された実施形態である。図5において、棟包み体本体3の断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成し、棟包み体支持部材上方部分1の断面外形が複数の直線から形成されず、円形で有っても良い。
図5における本発明実施形態では、破線で示すように、図1aにおけるL1を50mmに設定し、L1を50mmに設定した合する棟包み体支持部材上方部分1と棟包み体支持部材下方部分2を棟包み体本体3の長手方向に、600mmの間隔で設定した。より少ない材料で、強度と前記湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を遮断、抑制機能を得る。補強板66には、厚さ0.8mmのカラー鋼板を採用した。これも、強度を得つつ前記湿気、塵、埃、害虫、塵芥、粉雪の流入を遮断、抑制機能を奏する。
また、本発明の実施形態では、薄板折板屋根部材の材料として、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板を関東地方で、各要素部品ユニットごとに対候試験をしたところ、8年経過サンプル、12年経過サンプル、24年経過サンプルのいずれも、雨水漏れ現象が発生しない状態を更新中である。
そして、本発明の実施形態では、薄板折板屋根部材の材料として、熱延薄鋼板類、冷延 薄鋼板類、表面処理薄鋼板[亜鉛をめっきした亜鉛めっき鋼板、スズをめっきした錫め っき鋼板(ブリキ)、クロム酸処理を施したティンフリースチール、塗装を施したカラ ー鋼板(塗装鋼板・プレコート鋼板)、銅版、亜鉛板]を関東地方で、各要素ごとに対 候試験をしたところ、比較例のスレート系屋根が、20年以下でクラック、ひび割れ等 による雨水漏れ現象が複数検出されたのに対して、前記すべての薄鋼板類に関して、要 素技術ごとの妥当性試験装置で30年経過した時点で、雨水漏れ現象は検出されていな い。
本発明実施形態によると、電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、連続換気棟の塑性加工の一部または全部を加工する加工装置を前記連続換気棟施工現場近傍に持ち込んで塑性加工し、組み立てることによって、次の内容が回避される作用、効果を得る。つまり、工場での前記連続換気棟の板金加工を中心とした塑性加工比率が多くなることによって、製品、半製品に曲げ加工が施される程度に応じて、前記連続換気棟の板金曲げ加工を中心とした製品、半製品そのものが、平面的板金に対して立体的になる。結果、全体に製品、半製品の体積が増す。そして、曲げ加工済み部分に、材料の重ね合わせ重量や輸送中の振動等によって変形してしまわないように、輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作が必要になり、輸送コスト、ト―タルコストが上がる。これらが回避される作用、効果を得る。連続換気棟の施工現場近傍で、多く、連続換気棟の関連部材の部材の塑性加工をすれば、前記連続換気棟部材の製品、半製品の輸送コストと輸送専用のマテリアルハンドリング容器・治具の製作費用が大幅に低減できる作用、効果を奏する。
近年国内で発生した大きな地震では、重量の大きな和瓦が耐震構造の充分でない住宅、建て屋を倒壊、半倒壊させて被害を招いている。将来発生が予想される地震でもこのような被害が懸念される。スレート屋根等重量がある屋根と換気棟は、大きな地震での住宅、建て屋に与える負担が大きい。ここに、これらを回避し、耐久性が高く、組み立て性、生産性の良好な連続換気棟を安定的に低コストで、美観良好に提供できるので、産業上の利用可能性が大きい。
1 棟包み体支持部材上方部分
2 棟包み体支持部材下方部分
3 棟包み体本体
5 パンチングメタル
11a 断面略コの字状の組み立て左合部
11b 断面略コの字状の組み立て右合部
13 断面略半円の支持部材
13a パンチングメタル支持左突起部
13b パンチングメタル支持右突起部
21a 棟包み体支持部材下方部分断面が略コの字状部左
21b 棟包み体支持部材下方部分断面が略コの字状部右
22b 棟包み体支持部材側下方部分
23b 棟包み体支持部材側下方部分
24b 棟包み体支持部材側下方部分頂部
54b パンチングメタル部側頂部
66 補強板

Claims (6)

  1. 電気駆動その他の強制換気システムを用いない自然総合的連続換気をする屋根葺施工にかかる換気棟において、
    上方部分と下方部分が断面略コの字状に組み立て係合する棟包み体支持部材と、薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体を具備する連続換気棟であって
    前記断面略コの字状に組み立て係合する棟包み体支持部材の外表部分の外形が、前記薄板を少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成されて全体断面が略半円を成す棟包み体にならって、同様に少しずつ曲げて断面外形が複数の直線から形成され、全体断面が略半円を成す棟包み支持部材であることを特徴とする連続換気棟。
  2. 前記棟包み体支持部材内側に、パンチングメタル支持突起部を設け、少なくとも一つのパンチングメタル支持突起部に支持され織りなすパンチングメタルを配することを特徴とする請求項1記載の連続換気棟。
  3. 棟包み体支持部材上方部分及び棟包み体支持部材下方部分のそれぞれの 係合部の断面が略コの字状であることを特徴とする請求項1〜2記載の連続換気棟。
  4. 前記棟包み体支持部材上方部分と前記棟包み体支持部材下方部分のそれぞれの断面が略コの字状に係合する棟包み支持部材のいずれか一方がアルミニウム押し出し材であることを特徴とする請求項1〜記載の連続換気棟。
  5. 前記棟包み体支持部材上方部分と前記棟包み体支持部材下方部分断面が略コの字状に係合する棟包み支持部材のいずれか一方が薄板板金材であることを特徴とする請求項〜4記載の連続換気棟。
  6. 前記棟包み体が鋼板、カラー鋼板、塗装ステンレス鋼板、クラッドメタル材、溶融アルミニウムめっき鋼板、ガルバリウム(Galvalume)鋼板(登録商標)、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、フッ素鋼板、ポリ塩化ビニール樹脂等の樹脂被覆鋼板、前塗装アルミニウム板、塗装アルミニウム板、銅版、亜鉛板、のいずれか1つであることを特徴とする請求項1〜5記載の連続換気棟。
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