JP6456599B2 - 化学強化ガラスシートの反りを調整する方法およびその方法によって製造可能なガラスシート - Google Patents

化学強化ガラスシートの反りを調整する方法およびその方法によって製造可能なガラスシート Download PDF

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Description

化学強化ガラスは製造技術、形状、ガラス厚、および強化条件に応じて典型的に、程度に差はあるが大きな反り(「ワープ」とも称される)を有する。
化学強化ガラスはとりわけ、各用途(例えばスマートフォン、タブレット、コンピューターなどで)のディスプレイ複合材料のための保護ガラスまたはカバーガラスとして使用される。
製造条件および強化条件によっては、ワープが機器メーカーの規格から逸脱し得る。他方で時として、ガラスシートの一定の反り(凸面形または凹面形)も必要とされる。加工プロセスによって、所望の反りを調整することができる。
ワープは、ガラスの上側面と下側面とで非対称なイオン交換によって生じる。これによって、dCS(圧縮応力差)またはdDoL(交換深さ差)として測定可能な、導入された圧縮応力および/またはイオン交換深さに差が生じる。その結果、ガラスの圧縮応力差の「偏差」または非平衡が、反り(ワープ)の形態で生じる。
この作用は、フロートガラスでも観察することができる。米国特許第3453095(A)号および独国特許第3607404(C2)号では、非対称なイオン交換は、スズがフロート浴からガラスへと拡散侵入することによって生じるいわゆるスズ層の存在に帰せられている。
米国特許第3453095(A)号では、対称なイオン交換を目的として、スズを両表面に混入することが提案されている。
独国特許第3607404(C2)号では、スズの影響を受けている面を、本来の強化プロセスに先行するイオン交換によって活性化させる、すなわち、2ステップイオン交換を実施することが提案されている。フロートガラスの表面層内でナトリウムイオンがカリウムイオンに代わる場合に、スズは、カリウムイオンによるナトリウムイオンの置換を妨害する作用を及ぼすが、この作用が、先行するイオン交換によって打ち消される。
独国特許第3607404(C2)号によると、厚さ1mmで寸法300×300mmのガラスでは、20〜30μmの強化帯域の深さおよび20〜35kg/mmの表面張力(196〜343MPa)で0.4〜0.6mmのワープが測定される。したがって独国特許第3607404(C2)号による方法でのワープ百分率は、0.13〜0.20%である。
シンガポール特許第155800(A)号では、反りを減らすために、強化プロセスにおいて特殊なサンプルホルダーが提案されている。
米国特許出願公開第20090220761(A1)号は、所与の時間でイオンの侵入深さを高めて、それによって圧縮応力帯域を広げるために、ガラスを迅速に冷却するか、またはさらには急冷することを提案している。他方で、迅速に急冷されたガラスでは、達成可能な圧縮応力は、緩慢に冷却されたガラスよりも低い。公知技術において提案されているこの方法がフロートガラスにも適用可能であるかどうかは、明らかではない。
WO2012/073624(A1)には、フロート浴およびその後の冷却炉の周囲に組み立てられているケーシングが記載されており、その際、ケーシング壁は冷却炉の出口開口部から離されていて、切断ユニットはケーシングの外側に配置されている。この配置を用いることで、フロートガラスベルトの移動方向に反した望ましくない冷たい空気流が回避されるという。冷却炉内での温度条件を時間的に一定に保持するために、その配置は役立つという。その配置を用いることで、反りを低減させることができるという。
WO2013/005608(A1)では、ガラスを歪点またはより高温で一定時間保持し、続いて冷却することで、冷却炉内での送り速度を減速するか、またはガラスを後で放圧することが提案されている。
米国特許第3453095(A)号 独国特許第3607404(C2)号 シンガポール特許第155800(A)号 米国特許出願公開第20090220761(A1)号 WO2012/073624(A1) WO2013/005608(A1)
G.Scherer、「Relaxation in Glass and Composites」、Krieger Publishing、Malaba、Florida、1992年 A.Agarwalら/Journal of Non−Crystalline Solids 185(1995年)191〜198頁 S.Fujitaら/Journal of Non−Crystalline Solids 330(2003年)252〜258頁 Kirckpatrickら、Journal of Molecular Spectroscopy、281(2012年)、51〜62頁
本発明の課題は、非常に僅かな反りを有し、簡単に製造可能なガラスシートを最大1.5mmの板厚を有する薄板ガラスの形態で提供することである。この課題は、独立請求項の対象によって提示されている。本発明の有利な実施形態および変形形態は、従属請求項に提示されている。
本発明によって、従来技術の欠点が回避されるか、または反りに関してより良好な値が達成される。例えばドイツ特許第3607404(C2)号の提案に従い、かつスズ不純物を有するスズ浴側のフロートガラスの層を例えば研磨によって除去すれば、反りのかなりの低減が期待されるはずである。しかし意外にも、数マイクロメートル厚のスズ層を研磨(例えば、ガラス5μmを除去すること)によって完全に除去しても、ワープは5〜30%しか減らない。
より厚く>10μmを除去して初めて、ワープを元の値の50%未満に低下させることができる。
したがって、化学強化フロートガラスの反りは、スズ不純物自体のみによるのではなく、追加的に、フロート面と大気面との間での表面付近のガラス構造の差によっても誘発され、この差が、ワープの特色にかなり寄与すると思われる。この点から、本発明は出発する。
さらに本発明は、両側面の仮想温度が製造条件に起因して異なり得、両側面の仮想温度を同調させると、フロートガラスのスズ浴面のガラスを費用を掛けて除去しなくても、ワープをかなり減らすことが可能であるという知識に基づく。
「仮想温度」は、冷却状態または冷却速度に対するガラス構造の依存性に関する慣用のパラメーターであり、その際、一般に、高い仮想温度は急速な冷却速度および緩い原子ガラス結合に、低い仮想温度は緩慢な冷却速度および密な原子ガラス結合に対応する。G.Scherer、「Relaxation in Glass and Composites」、Krieger Publishing、Malaba、Florida、1992年を参照されたい。
板厚全体にわたる仮想温度の均一性が、本発明による板の冷却の特徴である。
本発明では、フロートガラスシートは、化学強化ガラスから用意されていて、その際、そのガラスシートは、薄板ガラスであり、特に薄板ガラスとして0.25mm〜1.5mmの板厚を有し、フロートガラスシートの相対する側面でガラスの2つの面の仮想温度の差は、7K未満、好ましくは5K未満であり、それらの2つのはそれぞれ、フロートガラスシートの側面によって形成されているか、または側面の表面から下へ50μmまでの深さの範囲内で側面に対して平行に延びている。
言い換えると、相対する側面で、上述の僅かな仮想温度差を有するフロートガラスシートを提供する。その場合、この差は、必ずしも正確に両側面の表面の間のものである必要はなく、仮想温度はそれぞれ、側面から下へ30μmまでにある表面付近の帯域または面において決定されていてもよい。側面の下で仮想温度を決定するために簡単には、50μmまでの深さ帯域において上述の面と一致する新たな表面が生じるように、ガラスを対応する厚さで除去することができる。元の表面ではなく、ガラス内部での仮想温度の差の決定は、ガラスが既に強化されていた場合に特に有意義である。この場合には、圧縮応力帯域のガラスを除去し、次いで新たな表面で、仮想温度を決定することができる。仮想温度の測定値が圧縮応力の影響を受けず、歪まないので、これは有意義である。イオン交換深さは一般に、最大50μmまでに達するので、強化ガラスでも、50μmまでの対応する厚さの層を除去した後には続いて、そうして生じた新たな表面で、フロートガラスシートの相対する側面の間での仮想温度の差を確実に決定することができる。
同様に、下側面とも称されるまだ強化されていないフロートガラスのスズ浴面上で、層を除去して、スズ不純物が測定値を歪めることを回避することもできる。
本発明を用いると、好ましくはDoL>30μm(DoL=「層深さ(Depth of Layer)」、交換深さ)および>700MPaの圧縮応力で、完全に強化された状態で、最大0.1%の板厚で正規化された反りを有するガラス薄板を提供することが可能である。特に、>30μmの交換深さおよび700MPa超の圧縮応力で最大0.075%のみ、またはさらに最大0.05%の正規化反りを生じさせることができる。
スズ浴面のガラスの除去を省くことができるので、そのような除去を実施しない場合、本発明の変形形態では、さらなる特徴として、ガラスのスズ含有率が両方の相対する側面で異なることが判明している。
反りは、ガラス厚に依存している。反り百分率については近似的に次の式が、ガラス厚0.25〜1.5mmで当てはまる:
W[%]=Wnorm[%/mm]/d[mm]
Wは百分率表示での反りを示し、Wnormは1ミリメートル当たりの百分率で与えられる、板厚で正規化された反りを示し、かつdはミリメートルでのガラス厚を示す。
1mmのガラス厚では、反りWは、正規化された反りWnormにも一致する。
したがって、0.1%未満の正規化反りを有する本発明による強化フロートガラスシートでは、ガラス厚に応じて以下の最大反りが判明している。
Figure 0006456599
仮想温度の同調を本発明では、ガラス転移範囲における対称な冷却プロファイルをほぼ徐冷点付近に調整することによって解決する。好ましくは、フロートガラスシートに1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲で、対称な温度プロファイルまたは対称な温度推移/時間推移を負荷する。
粘度1011.3dPasに必要な温度は、ガラスの膨張計による軟化点であり、粘度1014.5dPasに必要な温度は、ガラスの歪点である。それらの間に、1013dPasの粘度に対応する徐冷点がある。膨張計による軟化点と混同されるべきではない軟化点は、107.6dPasの粘度に対応する。
特に、本発明によるフロートガラスシートを製造するための方法を提供し、この方法は、
フロートガラスシートを分離するガラスベルトを、フロートによってガラス溶融物から引き出すステップと、
前記ガラスベルトまたは前記ガラスベルトから既に分離されたフロートガラスシートを冷却するステップとを含み、その際、
冷却の間に、1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲で、フロートガラスシートの相対する両側面に、両側面の相対する表面領域の間での表面温度の差が10K未満、好ましくは7K未満、特に好ましくは5K未満であるような対称な温度推移/時間推移を負荷する。
表面での仮想温度の最大差は一般に少なくとも、表面温度の最大差以下であるので、冷却が膨張計による軟化点よりも上で開始された場合、特に、7K未満の表面温度差を要求すると、7K未満の仮想温度差が、かつ5K未満の表面温度差を要求すると、5K未満の仮想温度差が保証される。
この上述の冷却は、フロートガラスベルトでも、または予め分離されたフロートガラスシートでも行うことができる。したがって一般に、ガラスベルトからのフロートガラスシートの分離は、対称または均一な温度推移/時間推移での冷却の前またはその後に行うことができる。同様に、この冷却プロセスの間に分離を行うことも可能である。両方の場合において、フロートガラスシートまたはガラスベルトの両面について対称な温度−時間推移で制御冷却を企図するために、先行する加熱を行うこともできる。
温度調整または対称な冷却プロセスを好ましくは、フロート浴の終了時の熱成形直後に、または引張プロセスでの成形後に保証する。これらは、プロセスの実施に応じて、冷却プロセスの開始時に実現することもできる。
このために、ガラス面を非対称に加熱することによって、またはガラスベルト、場合によって既に分離されているフロートガラスシートでも、そのガラスベルトの両側面を個別に加熱することによって、両側面の温度または上側面および下側面の温度を所与に調整することが有利であり得る。こうすることで、冷却の間に、少なくとも一時的に、好ましくは終始、1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲にあるガラス構造調整の臨界範囲において、一方の側面から他方の相対する側面の方向において対称な温度分布を生じさせることができる。これによって、側面または上側面および下側面の構造を同調させることができる。
冷却の際に、対応する対称なプロファイルで追加テンパリングすることも本発明では可能である。したがって、本発明による実施形態では、フロートガラスシートまたはガラスベルトを最初の冷却の後に、再び徐冷点より上に加熱し、次いで、再び冷却することが企図されている。その際、再びフロートガラスシートの相対する両側面に、膨張計による軟化点と歪点との間の範囲の温度にそれらの側面がある限り、対称な温度推移/時間推移を負荷する冷却を実施する。
本発明は、両側面で同じかまたはほぼ同じ仮想温度で対称に冷却されたフロートガラスシートにも、この中間製品から塩浴内で保温することによって製造された化学強化ガラスシートにも関する。その際、化学強化のステップは勿論、対称か、または板の両面で同調させた温度−時間推移での制御冷却の後に実施する。したがって本発明の変形形態では、膨張計による軟化点と歪点との間の温度範囲でフロートガラスシートの相対する両側面に対称な温度/時間推移を負荷する冷却ステップ後のフロートガラスシートを、塩浴中で化学強化することが企図されている。
この強化は、カリウム含有塩溶融物中、例えば、硝酸カリウム溶融物中で行うことができる。強化のために、フロートガラスシートを好ましくは少なくとも3時間、カリウム含有塩溶融物中、少なくとも350℃の温度で保温する。
両側面の間のガラス内部の仮想温度が、両側面での、または両側面の範囲内にある両面での仮想温度よりも低い場合も、特に有利である。本発明のこの変形形態では、仮想温度は、相対する側面の一方から他方への断面に沿って見ると、仮想温度の最小値が、両側面の間の範囲にある凹面型の推移を有する。仮想温度の最小値が側面の間の区間の中央三分の一に、好ましくは最大10%の偏差で板中央に位置するように、この推移は好ましくは可能な限り対称である。そのような推移は、冷却の際の温度管理によって調整することができる。
こうすることで、一方では、中央には、応力の低いガラスが存在するが、側面では、膨張ガラス構造がイオン交換、およびしたがって高い交換深さおよび圧縮応力値を促進するので、この推移は有利である。
本発明を下記ではより正確に、実施例によって、かつ添付されている図面を参照して説明する。その際、図面において同じ参照符号は、同じか、または対応する要素を示している。
フロートガラスベルトを冷却する際に対称な温度推移/時間推移を調整するための設備を示す図である。 反ったフロートガラスストリップを示す図である。 化学強化フロートガラスシートの断面を示す図である。 フロートガラスシートの断面に沿った仮想温度の推移を示すグラフである。 種々の温度プログラム後の、化学強化フロートガラスシートの反りの測定値を示すグラフである。 化学強化試験材料での圧縮応力およびイオン交換深さの測定値を示すグラフである。
図1は、連続するフロートガラスベルト3を冷却する間に対称な温度プロファイル/時間プロファイルを調整するための設備を図示している。ここでは、フロートガラスベルト3は、0.25〜1.5ミリメートルの範囲内の厚さを有する薄板ガラスである。これに関連して、対称とは、側面4のガラス2の温度プロファイルが、相対する側面5での温度プロファイルと、所与の時点で同調されていることを意味する。
フロートガラス浴から送り方向15に沿ってローラ16を介して導かれるフロートガラスベルトでは、側面4が、上側面または大気側面になっており、相対する側面5が、下側面またはスズ浴側面になっている。
対称な冷却を好ましくは、ガラスを製造する際に、成形の直後に実現する。図1に示されている実施例では、上側面(側面4)の上か、またはローラ16上で導かれる下側面(側面5)の下に配置されていて、両側面4、5の温度を測定する2つの温度センサー21、22が用意されている。温度測定値は制御装置20に送られて、その制御装置20は測定値から、表面温度の差を決定する。ガラスベルト3の上側面の上および下側面の下には、加熱装置23、24が配置されていて、それらの装置は、制御装置20によって制御される。側面4、5の一方の表面温度が、相対する側面の表面温度よりも低い場合、制御装置20は、加熱装置の熱出力を高めることによって、このより低温の側面を所定に加熱することができるので、両側面4、5の表面温度が同調される。両方の側面4、5の相対する表面領域間の表面温度の差が10K未満、好ましくは7K未満、特に好ましくは5K未満であるように、フロートガラスベルト3に対称な温度推移/時間推移を負荷すると、同調が生じる。加熱装置の熱出力は、中央では、ガラスベルトから放出される熱よりも少ないので、全体では、冷却が生じる。それに代えて、またはそれに追加して、同様に図1において示されているとおり、ガラスベルト3の各側面を冷却するために、制御装置20によって制御される冷却装置25、26を用意することもできる。冷却装置25、26として特に、送風機または水冷装置が適している。
一方の側面での熱放散が例えば冷却装置の構造によって、相対する側面よりも持続的に大きい条件の場合、場合によって、より小さな熱放散を有する側面上では、加熱装置を省くこともできる。同様に、加熱装置または冷却装置をフロートガラスベルト3の一方の側面の上のみで、すなわち、上方にのみ、または下方にのみ制御装置によって制御し、さらなる加熱装置は固定熱出力で操作することが可能である。
図1の実施例に限定されることはないが、本発明の変形形態では他にも、ガラスベルト3の表面温度を両側面で、センサー21、22を用いて決定し、かつ両側面4、5の相対する表面領域の間の表面温度の差が10K未満であるように、制御装置20によって少なくとも1個の加熱装置23、24または少なくとも1個の冷却装置25、26を温度測定値に基づき制御する。一般に、実施例に限られないが、例えばガラスベルト3またはガラスベルトから分離されたガラスシート1を冷却することで、側面4、5の相対する領域でのガラスの仮想温度を同調させて、それらが互いに、最大7K、好ましくは最大5K異なるようにする。
1個または複数のヒーター23、24および1個または複数の冷却装置25、26による所定の送風を所定に制御することによって、粘度1012dPas〜1014.5dPasの間での対称な冷却レジームが実現されると、ガラス内の応力が最小化され、ガラス構造が対称に調整される。
実施例では、ガラスベルトの上側面での熱出力を、ガラスベルトの下側面での熱出力に対して150〜200%高めることによって、ガラス厚で正規化された反りを0.1%未満の値に調整する。ガラスベルトから切断され、次いで強化された試験片は、160mm×260mmの寸法を有する。以下の表には、この例においてガラスベルト3の両面4、5を別々に冷却することによって生じさせた対称な温度管理の特徴が比較例と共に列挙されている。比較例では、冷却の間に均一な加熱を適用したので、冷却装置内での異なる熱放散速度によって、異なる表面温度が生じた。
Figure 0006456599
表の値によって、本発明によるガラスシートが、従来の方法で冷却されたフロートガラスシートよりもかなり低い反りを有することは明らかである。
この実施例に限られないが、粘度1011.3dPas〜1014.5dPasの間の全粘度範囲を通過する間、相対する表面領域間で僅かな温度差を保持することが特に好ましい。本発明による冷却によって、7K未満、好ましくは5K未満の両側面4、5の表面での仮想温度の差を達成することができる。フロートガラスベルト3を冷却した後に、次いでこれを、本発明によるフロートガラスシートに分割して、次いでこれを塩浴中で化学強化することができる。本発明による強化フロートガラスシートは、>30μmの交換深さおよび少なくとも700MPaの圧縮応力で最大0.1%の板厚で正規化された反りを有する。
対称な冷却プロファイルによって、ガラス構造がガラスの上側面および下側面で、または側面4、5の両方で一様になる。このことによって、化学強化の際のイオン交換が、ガラス上側面および下側面で均一に進行し、圧縮応力および/またはイオン交換深さの差が最小化されることが保証される。したがって、ガラスボディの反りはかなり小さくなる。
仮想温度は特に、赤外反射分光法を介して測定することができる。本発明で好ましい石英ガラスでは、特に800/cm〜1200/cmのスペクトル範囲が重要である。その反射帯域は、四面体ネットワークの伸縮振動に対応させ得る。特に本発明でガラス材料として好ましい純粋なケイ酸塩についてはA.Agarwalら/Journal of Non−Crystalline Solids 185(1995年)191〜198頁を、かつアルミノケイ酸塩についてはS.Fujitaら/Journal of Non−Crystalline Solids 330(2003年)252〜258頁を参照されたい。
赤外スペクトルと仮想温度との間の関係は、仮想温度の1Kの変化が当該のスペクトル領域における各最大ピークを約0.02/cmシフトさせるものである。純粋なケイ酸塩についてはA.Agarwalら/Journal of Non−Crystalline Solids 185(1995年)191〜198頁、特に図4を、かつアルミノケイ酸塩についてはS.Fujitaら/Journal of Non−Crystalline Solids 330(2003年)252〜258頁、特に図5を参照されたい。
仮想温度の不均一性は、強化されていない状態でも既に、フロートガラスシートの反りをもたらし、かつ強化されていない状態でのフロートガラスシートの反りは多くの場合に、強化された状態での反りと同じ規模であるので、強化されていない状態のガラスシートを観察することで、仮想温度の不均質性と、強化ガラスシートの反りとの間のおおよその関係を導き出すことができる。
さらに図2に関連して、その仮想温度が厚さ全体で異なり、最大は「上」であり、かつ最小は「下」であるフロートガラスシート1のストリップについて考察する。その差をΔTと呼ぶ。本明細書ではCTEまたは短くCTE(K)と呼ばれる熱膨張の構成部分によって、「上」がCTE(K)・ΔTの分だけ「下」よりも大きい仮想温度の差が、ガラスストリップの不均一な膨張をもたらす。熱膨張の構成部分については、典型的な値も与えられているScherrer(同書)を参照されたい。
簡単にするため、長く細いガラスストリップを使用し、かつ両断面寸法のうちの大きい方についてのみ考察する。
ストリップは、その縦方向の膨張で誇張されて扇形を示している。長さと半径との関係から、示されている円のストリップ厚Dおよび半径RならびにΔTおよびCTE(K)の両方の大きさについて、厚さdが半径Rよりもかなり小さい場合、相関関係:
2・π・D=CTE(K)・ΔT・2・π・R
が当てはまると結論される。ストリップを下敷き30に設置し、ストリップと、両支持点31、32(弦とも)の直接的な接触とによって生じる円セグメント33を考察すると、ストリップのワープは、弦の長さL(参照符号35)で割った円セグメントの高さH(参照符号34)に対応する。
LがRよりも非常に小さい限り、
H=L/(8R)
が当てはまるか、またはワープについて、
H/L=L/(8R)
が当てはまる。
典型的な値、すなわち、アルカリ含有アルミノケイ酸塩ガラスでのCTE(K)=10ppm/K(自己測定から)、D=0.001m、およびL=0.1m(上記参照)を代入すると、7K未満のΔTで0.1%未満のワープが、5K未満のΔTで0.1%よりもかなり小さいワープが、かつ2K未満のΔTで0.1%よりも特にかなり小さいワープが生じる。
このことから、相対する両側面4、5での赤外スペクトルピークシフトにおいて、それらが0.14/cm未満(7K未満のΔTで)であるか、または0.1/cm未満(5K未満のΔTで)であるか、または0.04/cm(2K未満のΔTで)であることが判明する。このシフトが測定装置の解像限界未満である場合には、干渉計による措置によって、測定精度をさらに上げることができる。当該の場合においては、ストリップの上側面もしくは下側面または側面4、5を調査する際に、ピークの絶対位置ではなく、相対的なシフトが重要であるので、特に赤外スペクトルのピークの絶対位置を確定する必要はない。一方では、既に述べたとおり、ピークの絶対位置を確定する必要がないため、仮想温度の差によって生じる僅かな波数差の測定が可能である。さらに、スペクトルのシフトを多数の吸収スペクトルのピークによって確定して、測定精度をかなり上げることができる。
上側面および下側面の構造の対称性を、または仮想温度のいずれにしろ僅かな差を確定するためには、特にIR反射スペクトルを採用することができる。800/cm〜1200/cmの波数範囲での反射スペクトルの最大値、すなわち、この波数範囲における最も高い対応するピークの位置は、本発明によるフロートガラスシートでは、最大0.14/cm、より良好には最大0.1/cm、またはさらに良好には0.04/cm異なる。
ピークの僅かなシフトを決定することができるようにするためには、例えば、高精度機器、例えば、Kirckpatrickら、Journal of Molecular Spectroscopy、281(2012)、51〜62頁に記載されているようなものが適しているが、その際、Kirckpatrickらによって透過で操作されるこの高解像度フーリエ分光計Bruker IFS 125(Bruker Corporation社、40Manning Road Billerica、MA01821、米国)を対応する付属品と共に、反射で操作することもできる。
したがって、その実施例に限定されることなく、面10、11、または側面で反射で測定され、かつ好ましくは800cm−1〜1200cm−1の波数の範囲内にある吸収スペクトルのピークが、そのスペクトル位置において、最大0.14cm−1、好ましくは最大0.1cm−1、特に好ましくは最大0.04cm−1異なる点において、本発明によるフロートガラスシートを赤外スペクトルによっても特性決定することができる。
調査を評価する際には、冷却または仮想温度の本発明による均一性に関係なく、表面効果によって反射ピークがシフトし得ることを考慮すべきである。表面効果は例えば、S.Fujitaら、/Journal of Non−Crystalline Solids 330(2003年)252〜258頁に記載されている。
これは特に、イオン交換層に当てはまる。したがって、例えば5μmのガラス層を除去した場合に初めて、仮想温度の均一性または赤外分光法の応答の対応する均一性が達成されるようなものも、本発明によるガラスシートとみなされる。特に、イオン交換層全体(典型的には交換深さ30μm〜50μm)を研磨除去して、側面4、5の表面から下へ50μmまでの深さの範囲内で、それぞれの側面に平行して推移する面がそれぞれ露出しているようにしておいて、この均一性を調査することもできる。図3は、このことを明確に示すために、化学強化フロートガラスシート1の断面をイオン交換層13、14および面10、11と共に図示している。フロートガラスシート1の右側では、交換層13、14が除去されるように、ガラス2は除去されていて、この範囲9における面10、11がここでは、側面4、5を形成している。こうすることで、範囲9で、イオン交換層によって測定が影響を受けることなく、仮想温度の差ΔTの測定を行うことができる。
図4は、ダイアグラムの形態で、断面方向(空間座標x)における仮想温度の推移を図示している。両方の側面4、5の空間座標は、横座標上に矢印によって示されている。両側面4、5での仮想温度の差ΔTは上述のとおり、7K未満、好ましくは5K未満、特に好ましくは2K未満である。さらに、両側面の間のガラス内部における仮想温度は、両側面での両面の仮想温度よりも低い。この場合、フロートガラスシートの内部における位置6で、仮想温度が最低である。その場合、最低仮想温度Tf,minは特に、断面全体で仮想温度の凹面形推移が生じるように、側面4、5での両方の仮想温度よりも低い。本発明の変形形態では、最低仮想温度はその場合に、側面4、5または面10、11での仮想温度よりも少なくとも15K低い。
図5のダイアグラムでの測定結果は、非対称な冷却の影響を示している。追加のテンパリングによって、反りは低減されるか、または非対称な冷却では、増強もされる。
このためにガラスを温度640℃〜680℃に加熱し、次いで、所与のとおり冷却したが、その際、参照試験材料(「Ref」と称される)では、テンパリングを行わなかった。上側面と下側面との間の温度差は、この実験では、10〜20℃であった。補足「bot.」がついている試験材料では、下側面の方が熱く、後の冷却の際にTを通過したが、他方で、補足がついていない試験材料では、上側面が下側面よりも熱かった。試験材料の温度表示は、いずれの場合も、最も高い面の温度を定義している。
試験材料は、寸法260mm×160mm×0.8mmを有した。全ての試験材料を、上記の後テンパリングの6時間後に、420℃で、100%KNOからなる塩溶融物中で化学強化した。
試験材料では、反りW(マイクロメートル)、圧縮応力CS(MPa)、および交換深さDoL(マイクロメートル)の以下の値が測定された。
Figure 0006456599
後テンパリングによって、達成可能な応力強化が増大する。上側面がより早く冷却すると、出発温度に応じて、反りの値が、参考試験材料よりも大きくなる。逆の場合には、反りの値は小さくなる。この効果は、温度が高いほど強くなる。テンパリングプログラムでは、反りの80%超の低下が達成される。反りは、1014.5dPasの粘度を有する歪点を記録する約600℃の温度まで冷却する際の均一性と因果関係を有する。
図6は、この試験材料では側面の仮想温度が本発明によって同調されなかった化学強化試験材料の圧縮応力CSおよびイオン交換深さDoLの測定値を示している。
この例のために、サイズ100mm×100mm×5のガラス試験材料を420℃で6時間強化し、試験材料の上側面および下側面それぞれのイオン交換深さおよび圧縮応力を測定した。ワープはガラス厚に左右され、5mmから0mmまでの厚さで上手くいくので(または、僅か数マイクロメートルの厚さで十分である)、圧縮応力およびイオン交換深さの差を比較的正確に測定することができる。強化条件については、イオン交換深さ(dDoL)の差は2.2μmであり、圧縮応力(dCS)の差は29MPaである。特に、圧縮応力帯域(DoL)も圧縮応力も、フロートガラスの、フロート浴側面に相対する大気側面であるガラス上側面で、より大きいことが示されている。
1 フロートガラスシート
2 ガラス
3 ガラスベルト
4、5 側面
6 最低仮想温度の位置
9 イオン交換層
10、11 面
13、14 イオン交換層
15 送り方向
16 ローラ
20 制御装置
21、22 温度センサー
23、24 加熱装置
25、26 冷却装置
30 下敷き
31、32 支持点
33 円セグメント
34 33の高さ
35 33の弦の長さ

Claims (12)

  1. 化学強化ガラス(2)からなるフロートガラスシート(1)であって、0.25mm〜1.5mmの板厚を有し、フロートガラスシートの相対する側面(4、5)でのガラス(2)の2つの面(10、11)の仮想温度の差は、7K未満、好ましくは5K未満であり、ここで、2つの面はそれぞれ、フロートガラスシート(1)の側面(4、5)によって形成されているか、または側面(4、5)の表面から下へ50μmまでの深さの範囲内で側面(4、5)に対して平行に延びており、ガラス(2)のスズ含有率が相対する両側面(4、5)で異なることを特徴とするフロートガラスシート(1)。
  2. 強化されていて、>30μmの交換深さおよび700MPa超の圧縮応力で最大0.1%、好ましくは最大0.075%、特に好ましくは最大0.05%の、板厚で正規化された反りを有する、請求項1に記載のフロートガラスシート(1)。
  3. 両側面の間のガラス内部での仮想温度が両側面での両面の仮想温度よりも低いことを特徴とする、請求項1または2に記載のフロートガラスシート(1)。
  4. フロートガラスシートのガラス内部での最低仮想温度が、側面(4、5)での両面(10、11)の仮想温度よりも少なくとも15K低いことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフロートガラスシート。
  5. 面(10、11)または側面(4、5)で反射で測定され、かつ800cm−1〜1200cm−1の間の波数の範囲内にある吸収スペクトルのピークが、そのスペクトル長さにおいて、最大0.1cm−1、好ましくは最大0.05cm−1異なることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載のフロートガラスシート(1)。
  6. 特に、請求項1乃至のいずれか1項に記載のフロートガラスシート(1)を製造する方法であって、
    フロートガラスシート(1)を分離するガラスベルト(3)を、フロートによってガラス溶融物から引き出すステップと、
    ガラスベルト(3)またはガラスベルト(3)から既に分離されたフロートガラスシート(1)を冷却するステップとを含み、その際、
    冷却の間に、1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲で、フロートガラスシート(1)の相対する両側面(4、5)に、両側面(4、5)の相対する表面領域の間での表面温度の差が10K未満であるような対称な温度推移/時間推移を負荷する方法。
  7. ガラスベルト(3)または分離されたフロートガラスシート(1)の両側面(4、5)を個別に加熱することによって、冷却の間に1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲で、一方の側面から他方の相対する側面への方向で対称な温度分布が優勢であるように、両側面(4、5)での温度を調整する、請求項に記載の方法。
  8. ガラスベルト(3)またはガラスベルトから分離されたガラスシートを冷却することで、側面(4、5)の相対する領域でのガラスの仮想温度を同調させ、互いに最大7K、好ましくは最大5K異なるようにすることを特徴とする、請求項またはに記載の方法。
  9. ガラスベルトの表面温度を両面で、センサー(21、22)を用いて決定し、かつ両側面(4、5)の相対する表面領域の間の表面温度の差が10K未満であるように、制御装置(20)によって少なくとも1個の加熱装置(23、24)または少なくとも1個の冷却装置(25、26)を温度測定値に基づき制御することを特徴とする、請求項乃至のいずれか1項に記載の方法。
  10. ガラスベルト(3)またはフロートガラスシート(1)を最初の冷却の後に、再びガラス転移温度T以上に加熱し、次いで、再び冷却するが、その際、1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲で、フロートガラスシートの相対する両側面(4、5)に、対称な温度推移/時間推移を負荷する冷却ステップを実施する、請求項乃至のいずれか1項に記載の方法。
  11. 1011.3dPas〜1014.5dPasの粘度範囲で、フロートガラスシートの相対する両側面(4、5)に、対称な温度推移/時間推移を負荷する冷却ステップの後に、フロートガラスシート(1)を塩浴中で化学強化する、請求項乃至10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 強化をカリウム含有塩溶融物中で行い、その際、フロートガラスシート(1)をカリウム含有塩溶融物中に、少なくとも350℃の温度で、少なくとも3時間入れる、請求項乃至11のいずれか1項に記載の方法。
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