JP6455930B2 - 温室用カーテン装置 - Google Patents

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本発明は、温室内において所定高さに配置されるカーテン部材を開閉して、温室内上方空間を仕切り、保温効果、遮光効果、遮熱効果などを得るために用いられる温室用カーテン装置に関する。
特許文献1及び2には、プラスチックフィルム等からなる保温用、遮光用のカーテン部材を、温室内の上方空間に配置し、これを開閉して室内環境を調整する温室用カーテン装置が開示されている。カーテン部材は、基端縁が固定され、その反対側の端縁(先端縁)に先導パイプが連結され、カーテン部材の開閉方向に沿って配設した駆動ワイヤを先導パイプに連結して、駆動ワイヤによって先導パイプを移動させて該カーテン部材を開閉する。すなわち、カーテン部材を閉じる際には、先導パイプでカーテン部材を牽引して展開し、カーテン部材を開ける際には、逆方向に先導パイプを移動して、カーテン部材を押すように寄せ集めていき開放する。
特許文献3の図4〜図7には、妻面側から見た屋根部の形状が山形の温室において、頂部を挟んだ各側部側に位置する各傾斜屋根部に対応して、各傾斜屋根部の略半分の長さを有する第1のカーテン部材と第2のカーテン部材を有するものが示されている。第1のカーテン部材及び第2のカーテン部材は、閉鎖時には、それぞれの先端縁に取り付けられた先導パイプが互いに接近し、一方の先導パイプを他方の先導パイプが乗り越えた位置まで移動して両者間に隙間が生じないようになっている。特許文献3のものは、第1のカーテン部材及び第2のカーテン部材がともに2層になっているが、単層のものでも同様である。
特開平10−304780号公報 特開2002−238370号公報 特開2008−29314号公報
特許文献1及び2に例示されているものは、温室の幅方向中央部を頂点として、それぞれ側面方向に展開されるカーテン部材が1枚ずつ配設された単層のカーテン装置である。特許文献3は、カーテン部材が2層の構成であり、2層間に空気層を形成して保温効果、断熱効果を高めることを目的とすると共に、その効果をより簡易な構成で達成しようとするものである。
特許文献1及び2の構造のものは、カーテン部材の種類に関して特別の条件は記載されていないが、このような単層のカーテン部材構成の場合、基本的には、保温用又は遮光用等のうち、いずれか1種類のカーテン部材を配設するのが通常である。特許文献3の場合、2層の構成であるが、2層をほぼ一緒に動かし、2層間の空気層の積極的利用を図ることを目的としている。そのため、使用するカーテン部材の種類まで特に限定していない。
しかしながら、温室は、夏季を中心とした気温が高く、日射量の多い条件では、遮光機能あるいは遮熱機能の高いカーテン部材を使用することが多く、冬季を中心とした寒冷時期は保温機能の高いカーテン部材を使用することが多い。そこで、駆動系統を2組設け、上層に遮光機能又は遮熱機能の高いカーテン部材を配設し、下層に保温機能の高いカーテン部材を配設した2軸2層構造のものも知られている。各駆動系統は、駆動モーター、駆動モーターによって回転する巻き取りドラム、巻き取りドラムに巻回された駆動ワイヤ、駆動ワイヤを張設するための複数の滑車等を備えてなり、機能の異なる上層と下層のカーテン部材をそれぞれ別々に動かすようになっている。
このように2つの駆動系統に対応して上下にカーテン部材を設ける場合、上層及び下層のカーテン部材が干渉しないように、上下に15〜20cm程度の間隔をおいて設置するのが通常である。当初から2層で設置する場合にはもちろん問題ないが、既設の1軸1層のカーテン装置にカーテン部材を追加して2層にする場合、もともと1層用であるため、軒高が低かったり、作物の背丈が高かったりといった理由から、15〜20cmという相互の干渉を避けるために必要な層間距離を確保できず、結局2層目を追加できない場合がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、異なる種類のカーテン部材を高さを異ならせることなく配設でき、軒高の低いことなどから、従来、異なる種類のカーテン部材の増設が困難であった温室でも、カーテン部材の増設を容易に行うことが可能な温室用カーテン装置を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明の温室用カーテン装置は、駆動ワイヤの動作方向に従って移動する先導パイプに連結され、前記駆動ワイヤの駆動により温室内において所定高さの位置で開閉するように配設されるカーテン部材を備えた温室用カーテン装置であって、
前記カーテン部材によって開閉される一つの開閉範囲において、機能の異なる複数種類のカーテン部材が用いられ、各カーテン部材の各基端縁が、開閉範囲におけるそれぞれの開放端付近に固定されると共に、各先端縁が、前記開閉範囲において対向配置された複数の先導パイプにそれぞれ連結され、
前記開閉範囲において前記各カーテン部材を共に支持する棚線が設けられ、
前記対向配置された複数の先導パイプが、それぞれ異なる駆動系統に属する駆動ワイヤに連結され、
いずれかの駆動系統に属する駆動ワイヤの駆動により、いずれかの種類の前記カーテン部材が開閉し、他の駆動系統に属する駆動ワイヤの駆動により、他の種類の前記カーテン部材が開閉することを特徴とする。
前記開閉範囲ごとに、異なる駆動系統に属する駆動ワイヤにそれぞれ連結される対向配置された2本の前記先導パイプが設けられ、そのうちの一方の先導パイプに、一方の種類の前記カーテン部材の先端縁が連結され、他方の先導パイプに他方の種類の前記カーテン部材の先端縁が連結されている構成とすることが好ましい。前記各カーテン部材を開放端側に寄せ集めるために、前記各先導パイプから外方に突出するように取り付けられるカーテン寄せ具が、前記各先導パイプにそれぞれ上方及び下方の反対方向に突出するように取り付けられており、前記各先導パイプ同士をすれ違い可能とし、前記各カーテン部材の少なくとも一部を重ね合わせて展開可能な構成とすることもできる。前記機能の異なる複数種類のカーテン部材は、一方のカーテン部材が他方のカーテン部材よりも保温機能が高く、前記他方のカーテン部材が遮光機能又は遮熱機能のいずれか少なくとも一つの点で前記一方のカーテン部材よりも高いものとすることができる。
本発明によれば、機能の異なるカーテン部材を、対向配置された複数の先導パイプにそれぞれ連結すると共に、いずれのカーテン部材も同じ高さの共通の棚線上に配置し、それぞれのカーテン部材を異なる駆動系統で駆動する構成である。各カーテン部材の先導パイプが対向配置されているため、一の種類のカーテン部材を開閉動作させる場合には、他の種類のカーテン部材を動作させずに、一の種類に対応したカーテン部材の駆動系統を駆動させれば、当該一のカーテン部材を開閉できる。逆に、他の種類のカーテン部材を開閉する場合には、一の種類のカーテン部材を開閉動作させずに、他の種類のカーテン部材に対応した駆動系統を駆動させれば、当該他のカーテン部材を開閉できる。各カーテン部材は、同じ高さに設置された共通の棚線上で開閉動作するため、これらのカーテン部材間に所定の層間距離をとることなく配置でき、軒高の低い温室等における追加設置も可能である。
また、機能の異なる一の種類のカーテン部材と他の種類のカーテン部材とを、ともに閉鎖(展開)方向に動作させて、気象条件に合わせて、例えば、保温機能と遮光機能のバランスを図ることができる。また、各カーテン部材の先導パイプ同士をすれ違うように動作させれば、異なる種類のカーテン部材同士を少なくとも一部において重ね合わせることができる。それにより、例えば、一の種類が遮光機能や遮熱機能の高いカーテン部材であって、他の種類が保温機能の高いカーテン部材の場合、両者の重なり合った範囲においては、保温機能の高いカーテン部材のみを配設する場合と比較して、さらに保温機能を高める。従って、厳寒期において、保温機能の高いカーテン部材のみでは保温に不十分な場合、機能的に保温性があまり重視されていないカーテン部材であっても、保温性を補助するために利用することが可能である。逆に、夏季において、2種類のカーテン部材を重ね合わせて、遮光機能、遮熱機能をより高めることも可能である。
図1は、本発明の一の実施形態に係る温室用カーテン装置の採用した温室の概略構成を示した斜視図である。 図2は、上記実施形態の温室用カーテン装置を採用した温室の概略構成を示した妻面方向から見た図である。 図3(a)は、図2のA部拡大図であり、図3(b)は、図2のB部拡大図である。 図4は、上記実施形態の温室用カーテン装置における各カーテン部材、駆動ワイヤ、棚線の構造を詳細に示した図である。 図5は、連棟式の温室に上記実施形態に係る温室用カーテン装置の採用した場合の概略構成を示した妻面方向から見た図である。 図6(a)は、図5のA部拡大図であり、図6(b)は、図5のB部拡大図である。
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の一の実施形態に係る温室用カーテン装置1を説明するための図である。
図に示したように、温室用カーテン装置1は、本実施形態では、2つの駆動系統(第1駆動系統10、第2駆動系統20)、機能の異なる2種類のカーテン部材(第1カーテン部材110、第2カーテン部材120)及び棚線200を有している。
第1及び第2駆動系統10,20は、それぞれ、駆動モーター11,21、駆動モーター11,21によって回転する駆動軸11a,21aに装着された巻き取りドラム12,22、巻き取りドラム12,22に巻回された駆動ワイヤ13,23、駆動ワイヤ13,23を張設するための複数の滑車等を備えてなる。図2に示したように、温室が、頂部を中心として妻面側から見て山形の形状をしている場合、頂部から所定間隔をおいて下方に、駆動ワイヤ13,23の正方向部分13a,23a及び反方向部分13b,23bが掛け回されるように滑車部材が2連で形成された頂部滑車14a,24aが設けられている。
また、第1駆動系統10は、温室の頂部を中心として図1の手前側の妻面方向から見て左側(図2の左側)に相当する開閉範囲A1側に駆動軸11a及び巻き取りドラム12が配置され、第2駆動系統20は、温室の頂部を中心として図1の手前側の妻面方向から見て右側(図2の右側)に相当する開閉範囲A2側に駆動軸21a及び巻き取りドラム22が配置されている。そして、駆動ワイヤ13,23が引き出される巻き取りドラム12,22が配置されている側の開閉範囲A1又はA2における温室の各側面付近に、すなわち、図1の手前側の妻面方向から見て左側(図2の左側)の側面付近に第1駆動系統10用の2連のワイヤ受け滑車14bが、図1の手前側の妻面方向から見て右側(図2の右側)に第2駆動系統20用の2連のワイヤ受け滑車24bが設けられている。それぞれの反対側の側面付近、すなわち、第1駆動系統10の場合には、図2の右側の側面付近に反転用のサイド滑車14cが設けられ、第2駆動系統20の場合には、図2の左側の側面付近に反転用のサイド滑車24cが配設されている。
第1駆動系統10の駆動モーター11の巻き取りドラム12によって動作する駆動ワイヤ13は、図2の左側の側面付近のワイヤ受け滑車14b(2連のうちの一方の滑車部材)に巻き掛けられた後、頂部滑車14a(2連のうちの一方の滑車部材)を経て右側の側面付近のサイド滑車14cに巻き掛けられて反転され、再び、頂部滑車14a(2連のうちの他方の滑車部材)及び左側の側面付近のワイヤ受け滑車14b(2連のうちの他方の滑車部材)に巻き掛けられて巻き取りドラム12に巻き掛けられる。第2駆動系統20の駆動モーター21の巻き取りドラム22によって動作する駆動ワイヤ23は、図2の右側の側面付近のワイヤ受け滑車24b(2連のうちの一方の滑車部材)に巻き掛けられた後、頂部滑車24a(2連のうちの一方の滑車部材)を経て左方の側面付近のサイド滑車24cに巻き掛けられて反転され、再び、頂部滑車24a(2連のうちの他方の滑車部材)及び右側の側面付近のワイヤ受け滑車24b(2連のうちの他方の滑車部材)に巻き掛けられて巻き取りドラム22に巻き掛けられる。
第1駆動系統10の駆動ワイヤ13のうち、図1及び図2の左側の側面付近のワイヤ受け滑車14bから頂部滑車14aに向かって動作する部分を正方向部分13aとし、右側の側面付近のサイド滑車14cで反転して逆方向に向かう部分を反方向部分13bとすると、例えば、頂部より図1及び図2の左側において、駆動ワイヤ13の正方向部分13aに第1先導パイプ15aが連結され、頂部より右側において、駆動ワイヤ13の反方向部分13bに第2先導パイプ15bが連結される。
一方、第2駆動系統20の駆動ワイヤ23のうち、図1及び図2の頂部滑車24aから左側の側面付近のサイド滑車24cに向かって動作する部分を正方向部分23aとし、サイド滑車24cで反転して右側の側面付近のワイヤ受け滑車24b方向に向かう部分を反方向部分23bとすると、例えば、頂部より図1及び図2の左側において、駆動ワイヤ23の正方向部分23aに第3先導パイプ25aが連結され、頂部より右側において、駆動ワイヤ23の反方向部分23bに第4先導パイプ25bが連結される。
駆動ワイヤ13,23と、各先導パイプ15a,15b,25a,25bとは、駆動ワイヤ締結部品16を介して連結されている。駆動ワイヤ締結部品16は、図4に示したように、駆動ワイヤ13,23を連結する駆動ワイヤ連結部16aと、駆動ワイヤ12,13の張設方向に直交する方向に沿って先導パイプ挿通部16bが設けられており、先導パイプ挿通部16bに先導パイプ15a,15b,25a,25bを挿通するように配置することで、両者を連結する。駆動ワイヤ締結部品16には、カーテン寄せ具16cが設けられており、各カーテン部材110,120を開放動作させる際、このカーテン寄せ具16cが先端縁側から基端縁側に寄せ集めていく。
ここで、例えば、頂部滑車14a,24aを中心として、それよりも妻面から見て左側の側面付近まで、及び、右側の側面付近までをそれぞれ一つの開閉範囲A1,A2とする場合に、開閉範囲A1,A2毎に、第1及び第2カーテン部材110,120が配設される。
第1カーテン部材110及び第2カーテン部材120は、互いに機能が異なるものが配設される。機能が異なるものであればその種類、組み合わせは限定されるものではなく、例えば、第1カーテン部材110として、第2カーテン部材120よりも遮光機能あるいは遮熱機能の高いもの、第2カーテン部材120として、第1カーテン部材110よりも保温機能の高いものなどを用いることができる。また、ネットからなる防虫用のカーテン部材をいずれかに用いてもよい。
開閉範囲A1においては、例えば、第1カーテン部材110の基端縁110aを開放端である図2の左側の側面付近の取り付けワイヤ(図示せず)に固定して、先端縁110bを、第1駆動系統10の駆動ワイヤ13の正方向部分13aに連結された第1先導パイプ15aに巻き付け、その外面から、パッカーと称される合成樹脂製の略半管状部材17を装着して押さえ付け固定する(図4参照)。また、第2カーテン部材120の基端縁120aを開放端である頂部付近の取り付けワイヤ(図示せず)に固定して、先端縁120bを、第2駆動系統20の駆動ワイヤ23の正方向部分23aに連結された第3先導パイプ25aに巻き付け、合成樹脂製の略半管状部材17により固定する(図4参照)。
開閉範囲A2においては、例えば、第1カーテン部材110の基端縁110aを開放端である図2の右側の側面付近の取り付けワイヤ(図示せず)に固定して、先端縁110bを、第1駆動系統10の駆動ワイヤ13の反方向部分13bに連結された第2先導パイプ15bに巻き付け、略半管状部材17により固定する。また、第2カーテン部材120の基端縁120aを開放端である頂部付近の取り付けワイヤ(図示せず)に固定して、先端縁120bを、第2駆動系統20の駆動ワイヤ23の反方向部分23bに連結された第4先導パイプ25bに巻き付け、合成樹脂製の略半管状部材17により固定する。
棚線200は、図1及び図2に示したように、温室の一方の側面から頂部を経て他方の側面まで張り渡されている。棚線200は、各カーテン部材110,120の下面を支持し、下方への垂れ下がりを防止するためのものである。上記したように、従来、2種類のカーテン部材を別々の駆動系統で設置する場合、両者が干渉しないように、各カーテン部材間に15〜20cm程度の間隔を設けている。そのため、棚線も、各カーテン部材に対応して、上下に異なる高さで設けており、温室の全体構造の複雑化、及び、コストアップの要因となっている。これに対し、本実施形態によれば、2種類のカーテン部材110,120を高さを異ならせずに配設しているため、共通の棚線200を利用でき、温室の全体構造の簡素化、低コスト化に貢献できる。
本実施形態の温室用カーテン装置1は、次のように使用する。なお、第1カーテン部材110として、遮光機能あるいは遮熱機能の高いもの、第2カーテン部材120として、保温機能の高いものを用いるものと仮定する。この場合、例えば、夏季等において、全開状態から遮光、遮熱を行う場合には、第1駆動系統10の駆動モータ11を駆動させる。それにより、駆動ワイヤ13の正方向部分13aに連結された第1先導パイプ15aが、図1及び図2の左側の側面付近から頂部側に移動し、第1先導パイプ15aに左側の第1カーテン部材110が牽引されて展開され、開閉範囲A1を閉鎖する。同時に、駆動ワイヤ13の反方向部分13bに連結された第2先導パイプ15bが、図2の右側の側面付近から頂部側に移動し、第2先導パイプ15bに牽引されて右方の第1カーテン部材110が展開され、開閉範囲A2を閉鎖する。
このようにして展開された第1カーテン部材110,110を開放動作する場合には、第1駆動系統10の駆動モータ11を上記と逆方向に回転させる。これにより、駆動ワイヤ13が展開時(閉鎖時)と逆方向に動作し、これに連結された各先導パイプ15a,15bがいずれも頂部側から各側面側へと移動する。このとき、各先導パイプ15a,15bに取り付けられたカーテン寄せ具16cが、各カーテン部材110,110を先端縁110b,110b側から基端縁110a,110a側へと寄せ集めていき、開閉範囲A1,A2が、ともに開放される。
一方、冬季等において、全開状態から保温を行う場合には、第2駆動系統20の駆動モータ21を駆動させる。それにより、駆動ワイヤ23の正方向部分23aに連結された第3先導パイプ15aが、図1及び図2の頂部側から左側の側面方向へと移動し、第3先導パイプ25aに左側の第2カーテン部材120が牽引されて展開され、開閉範囲A1を閉鎖する。同時に、駆動ワイヤ23の反方向部分23bに連結された第4先導パイプ25bが、図1及び図2の頂部側から右側の側面方向へと移動し、第4先導パイプ25bに牽引されて右側の第2カーテン部材120が展開され、開閉範囲A2を閉鎖する。
展開された第2カーテン部材120を開放動作する場合には、第2駆動系統20の駆動モータ21を上記と逆方向に回転させる。これにより、駆動ワイヤ23が展開時と逆方向に動作し、これに連結された各先導パイプ25a,25bがいずれも各側面側から頂部側へと移動し、各先導パイプ25a,25bに取り付けられたカーテン寄せ具16cが、各カーテン部材120,120を先端縁120b,120b側から基端縁120a,120a側へと寄せ集めていき、開閉範囲A1,A2が、ともに開放される。
本実施形態によれば、異なる機能を備えたカーテン部材110,120を、共通の棚線200で支持するものでありながら、2つの駆動系統10,20によって動作させるため、駆動時期を異ならせることで、2種類のカーテン部材110,120を相互に干渉させずに動作させることができる。そのため、1種類のカーテン部材を単層で使用している1軸1層形式の温室において、軒高が低かったり、栽培作物の背丈が高かったりといった理由により、設置高さの異なる2層での配設が困難な場合であっても、本実施形態であれば、複数種類のカーテン部材110,120を設置することが可能である。すなわち、従来、2軸2層形式で達成していた機能を、いわば2軸1層で達成できる。
また、カーテン部材の高さを異ならせて配設している従来の2軸2層形式において、いずれか1層を本実施形態と同様の共通の棚線200を用いて2種類のカーテン部材110,120を稼働させる構成とすれば、3種類の機能を持たせることができ、さらに、2層のそれぞれについて、本実施形態と同様の構造とすれば、4種類の機能を持たせることができる。
また、上記実施形態では、第1駆動系統10と第2駆動系統20とを全く異なるタイミングで動作させ、第1カーテン部材110の開閉動作と、第2カーテン部材120の開閉動作が同時期になされないように制御している。
しかしながら、季節、気象条件においては、例えば、第1カーテン部材110及び第2カーテン部材120を、いずれも各開閉範囲A1,A2において、両者が重ならない範囲で途中まで展開するように制御して、遮光性・遮熱性と保温性を適宜のバランスで調整することもできる。例えば、各開閉範囲A1,A2のうち、60%を第1カーテン部材110で覆い、残りの40%を第2カーテン部材120で覆うようにすることもできる。
さらに、第1カーテン部材110及び第2カーテン部材120が各開閉範囲A1,A2において少なくとも一部が重なるように制御することもできる。この場合、対向配置される第1先導パイプ15aと第3先導パイプ25aとに設けられるカーテン寄せ具16c,16cは、一方を下向きに、他方を上向きに取り付ける(図3、図4参照)。同様に、第2先導パイプ15bと第4先導パイプ25bにおける各カーテン寄せ具16c,16cも相互に反対方向に突出するように取り付ける。これにより、第1先導パイプ15aと第3先導パイプ25aとが接近しても相互に干渉することなく交差でき、開閉範囲A1において、第1カーテン部材110及び第2カーテン部材120の少なくとも一部が重なり合う。開閉範囲A2においても、第2先導パイプ15bと第4先導パイプ25bとが交差でき、第1カーテン部材110及び第2カーテン部材120の少なくとも一部が重なり合う。
このように、第1カーテン部材110及び第2カーテン部材120を相互に重ね合わせることにより、重なり合った範囲では、例えば保温機能が高まる。すなわち、通常、保温を行うためには、上記実施形態では、第2カーテン部材120を展開するが、第2カーテン部材120を展開した上で、さらに第1カーテン部材110も展開すれば、第1カーテン部材110が遮光性重視のものであっても、第2カーテン部材120単層のみと比較すれば、保温性が高まる。
また、上記実施形態では、開閉範囲A1,A2において、第1カーテン部材110,110をいずれもその基端縁110a,110aを側面側に固定し、第2カーテン部材120,120をいずれも基端縁120a,120aを頂部側に固定している。しかしながら、開閉範囲A1を開閉する第1カーテン部材110の基端縁110aを側面付近に固定する一方で、開閉範囲A2を開閉する第1カーテン部材110の基端縁110aを頂部側に固定すると共に、開閉範囲A1を開閉する第2カーテン部材120の基端縁120aを頂部側に固定する一方で、開閉範囲A2を開閉する第2カーテン部材120の基端縁120aを側面付近に固定するようにしてもよい。
この場合、例えば、第1カーテン部材110,110は、いずれも第1駆動系統10の駆動ワイヤ13の正方向部分13a,13aに連結し、第2カーテン部材120,120は、いずれも第2駆動系統10の駆動ワイヤ23の正方向部分23a,23aに連結する。これにより、第1駆動系統10を駆動させると、開閉範囲A1においては、第1カーテン部材110が側面付近から頂部側に向かって展開され、開閉範囲A2においては、第1カーテン部材110が頂部側から側面付近に向かって展開される。第2駆動系統20を駆動させると、開閉範囲A1においては、第2カーテン部材120が頂部側から側面付近に向かって展開され、開閉範囲A2においては、第2カーテン部材120が側面付近から頂部側に向かって展開される。各カーテン部材110,120の展開方向が上記実施形態とは異なるものの、その他の作用は全く同様である。
図5は、2連棟の温室B1,B2で本発明を適用した実施形態の概要を示している。本実施形態では、各温室B1,B2のそれぞれの開閉範囲A1,A1,A2,A2に上記と同様に、第1及び第2カーテン部材110,120を配置する。棚線200も共用のものを配置することは同様である。但し、温室B1,B2間に、中継用の2連の滑車部材を備えた谷滑車14d,24dを設け、各駆動ワイヤ13,23を掛け回している。従って、例えば、第1駆動系統10の駆動モーター11を一方の温室B1に配置し、巻き取りドラム12から引き出される駆動ワイヤ13を、一方の温室B1の図の左側のワイヤ受け滑車14bに掛け回し、次いで、頂部滑車14aに掛け回した後、谷滑車14dに掛け回して、さらに、他方の温室B2の頂部滑車14a及び図の右側のサイド滑車14cに掛け回して反転し、温室B2の頂部滑車14a、谷滑車14d、温室B1の頂部滑車14a、図の左側のワイヤ受け滑車14bに掛け回して、再び巻き取りドラム12に巻き取らせて配置する。また、第2駆動系統20の駆動モーター21を他方の温室B2に配置し、巻き取りドラム22から引き出される駆動ワイヤ23を、他方の温室B2の図の右側のワイヤ受け滑車24bに掛け回し、次いで、頂部滑車24aに掛け回した後、谷滑車24dに掛け回して、さらに、一方の温室B1の頂部滑車24a及び図の左側のサイド滑車24cに掛け回して反転し、温室B1の頂部滑車24a、谷滑車24d、温室B2の頂部滑車24a、図の右側のワイヤ受け滑車24bに掛け回して、再び巻き取りドラム22に巻き取らせて配置する。
これにより、第1駆動系統10を駆動させると、4つの開閉範囲A1,A1,A2,A2の4枚の第1カーテン部材110が同期して開閉動作する。同様に、第2駆動系統20を駆動させると、4つの開閉範囲A1,A1,A2,A2の4枚の第2カーテン部材120が同期して開閉動作する。従って、本実施形態によれば、2つの温室B1,B2間に谷滑車14d,24dを設けて中継することで、第1及び第2駆動系統10,20を両方の温室B1,B2で共通に利用でき、装置の簡素化、低コスト化に資する。その他、両方の駆動系統10,20を共に動作させて、2種類のカーテン部材110,120を適宜のバランスで展開したり、相互に重ね合わせたりすることができることは上記実施形態と同様である。
なお、上記実施形態では、妻面側から見てカーテン部材が山型に設けられた場合を例にとり説明したが、カーテン部材が略水平に開閉するものでも本発明が適用できることはもちろんである。
1 温室用カーテン装置
10 第1駆動系統
20 第2駆動系統
11,21 駆動用モーター
12,22 巻き取りドラム
13,23 駆動ワイヤ
14a,24a 頂部滑車
14b,24b ワイヤ受け滑車
14c,24c サイド滑車
15a 第1先導パイプ
15b 第2先導パイプ
25a 第3先導パイプ
25b 第4先導パイプ
110 第1カーテン部材
120 第2カーテン部材

Claims (4)

  1. 駆動ワイヤの動作方向に従って移動する先導パイプに連結され、前記駆動ワイヤの駆動により温室内において所定高さの位置で開閉するように配設されるカーテン部材を備えた温室用カーテン装置であって、
    前記カーテン部材によって開閉される一つの開閉範囲において、機能の異なる複数種類のカーテン部材が用いられ、各カーテン部材の各基端縁が、開閉範囲におけるそれぞれの開放端付近に固定されると共に、各先端縁が、前記開閉範囲において対向配置された複数の先導パイプにそれぞれ連結され、
    前記開閉範囲において前記各カーテン部材を共に支持する棚線が設けられ、
    前記対向配置された複数の先導パイプが、それぞれ異なる駆動系統に属する駆動ワイヤに連結され、
    いずれかの駆動系統に属する駆動ワイヤの駆動により、いずれかの種類の前記カーテン部材が開閉し、他の駆動系統に属する駆動ワイヤの駆動により、他の種類の前記カーテン部材が開閉することを特徴とする温室用カーテン装置。
  2. 前記開閉範囲ごとに、異なる駆動系統に属する駆動ワイヤにそれぞれ連結される対向配置された2本の前記先導パイプが設けられ、そのうちの一方の先導パイプに、一方の種類の前記カーテン部材の先端縁が連結され、他方の先導パイプに他方の種類の前記カーテン部材の先端縁が連結されている請求項1記載の温室用カーテン装置。
  3. 前記各カーテン部材を開放端側に寄せ集めるために、前記各先導パイプから外方に突出するように取り付けられるカーテン寄せ具が、前記各先導パイプにそれぞれ上方及び下方の反対方向に突出するように取り付けられており、前記各先導パイプ同士をすれ違い可能とし、前記各カーテン部材の少なくとも一部を重ね合わせて展開可能である請求項1又は2記載の温室用カーテン装置。
  4. 前記機能の異なる複数種類のカーテン部材は、一方のカーテン部材が他方のカーテン部材よりも保温機能が高く、前記他方のカーテン部材が遮光機能又は遮熱機能のいずれか少なくとも一つの点で前記一方のカーテン部材よりも高いものである請求項1〜3のいずれか1に記載の温室用カーテン装置。
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