JP6453823B2 - 平面スイッチ - Google Patents
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Description
特許文献1の照明用スイッチでは、静電容量センサを用いてスイッチを構成しているのでスイッチ部分が平面である。
しかしながら、建物の前面板の裏側には少し離れた位置に構造体が存在し、建物の前面板とその構造体との間の距離寸法は建物ごとに様々であるため、スイッチ面が平坦であったとしても、スイッチを前面板の裏側にある構造体に取り付けたときに、必ずしも、スイッチ面が前面板の体裁面と面一になるとは言えない。
このように、スイッチ面が前面板から突出しないように設置することは、スイッチ面が平坦であったとしても、簡単に行えるものではないという問題がある。
したがって、例えば、スイッチ面を、開口部が設けられた前面板の体裁面とほぼ面一にするといったように、開口部に対して適切に配置できる平面スイッチの出現が望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、開口部に埋め込まれる平面スイッチであって、前面板に設けられた開口部に対して簡単かつ適切に配置できる平面スイッチを提供することを目的とする。
(1)本発明の平面スイッチは、前面板に設けられた開口部に設置される平面スイッチであって、センサユニットと、前記センサユニットを前記開口部に対して取り付けるフレーム部と、前記フレーム部を前記前面板に固定する固定部材と、を備え、前記フレーム部は、前記前面板の裏側における前記開口部の縁部に対して前記固定部材で固定される。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、以下では、特に説明がない限り、平面スイッチ1が視認できる側を手前側又は表側とし、その反対側を奥側又は裏側とする。
図1に示すように、平面スイッチ1は、例えば、照明装置の調光や調色等の操作を行うためのスイッチであり、図示しないスイッチ操作のための各部品や前面板W(体裁面を伴う部屋等の壁)に設けられた開口部2が見えないようするために、開口部2を覆うように設けられるカバー10を備える。
図2及び図3に示すように、平面スイッチ1は、前面板Wに設けられた開口部2に設置されるものであり、センサユニット20と、センサユニット20を開口部2に対して取り付けるフレーム部30(図3参照)と、フレーム部30を前面板Wに固定する固定部材40と、を備え、フレーム部30は、前面板Wの裏側W2における開口部2の縁部に対して固定部材40で固定されている。
まず、センサユニット20について説明する。
図4はセンサユニット20を示す斜視図であり、図5はセンサユニット20を分解して示す斜視図である。
図4及び図5に示すように、センサユニット20は、センサケース21と、センサケース21内に収容される導光板22(図5参照)と、センサケース21内に収容される基板スペーサ23(図5参照)と、センサケース21内に収容されるセンサ基板24(図5参照)と、センサケース21内に収容される電源部25(図5参照)と、を備える。
また、トップケース21Tは、四隅に、後述する位置決めネジ35mが挿通される位置決めネジ挿通孔21Thが設けられ、外周縁に、後述のボトムケース21Bの係止部21Bfに対して係合する複数の係止部21Tfが設けられる。
さらに、トップケース21Tは、周縁に、外側に向けて突出し、後述のカバー10を構成するカバーブラケット13に設けられた係止爪13jが係止される複数の係止突起21Tjを備える。
また、ボトムケース21Bは、四隅に、後述する位置決めネジ35mが挿通される位置決めネジ挿通孔21Bhが設けられ、外周縁に、トップケース21Tの係止部21Tfに対して係合する複数の係止部21Bfが、設けられる。
この電気力線の減少、つまり、静電容量の変化を検知することで、スイッチの操作が行われたか否かを検出する。
次に、フレーム部30について説明する。
図6はフレーム部30を示す斜視図であり、図7はフレーム部30を分解して示す斜視図である。
フレーム部30は、センサユニット20を枠体31の内側に収める際のガイドとなる、枠体31から開口部2の奥側に延びるガイド部39を備える。
また、付勢部34は、固定部37における二つのビス37v用の通穴37h(図7参照)の間に、二つの位置決め穴37dが備えられており、受け部33の中央には、二つの位置決め穴37dに対応する位置に、二つの位置決め突起33dが備えられている。そして、二つの位置決め穴37dに対して二つの位置決め突起33dが嵌まるので、受け部33に対する付勢部34の位置決めがしやすく、ビス37vによって受け部33と付勢部34とを一体化する際の作業がしやすい。
例えば、金属製の平らな板材から切り抜き又は打ち抜きによって所定の形状を形成し、固定ネジ孔36及び位置決めネジ孔35fの下穴を打ち抜きによって設け、その下穴にネジ加工をしてから、枠体31となる部分を基準としてアーム部32、受け部33及びガイド部39をそれぞれ折り曲げて形成する。
次に、カバー10について説明する。
図8はカバー10を示す斜視図であり、図9はカバー10を分解して示す斜視図である。
さらに、中央面11cの大きさが、操作アイコン12dが表示された領域と略同じであるので、カバー本体11の中央面11cに、表示板12の操作アイコン12dを透過させつつ際立たせて表示でき、視認しやすいとともに、美観に優れる。
以下、図11から図19を参照しながら、前面板Wに平面スイッチ1を設置する作業について説明する。
また、開口部2近傍における前面板Wの表側W1であって、フレーム部30に設けられた固定ネジ孔36の位置に対応する位置に、固定ネジ40を設ける場所の目印になるとともに、固定ネジ40の頭部が表側W1から突出しないようにするための固定ネジ40の頭部が収まる座グリ穴50を設ける。例えば、2か所ある固定ネジ孔36の間隔と同間隔で、前面板Wの表側W1に、座グリ穴50を設ける。
なお、座グリ穴50に換えて、座グリのない下穴のみとしてもよい。この場合、その下穴に対して前面板Wの表側W1から固定ネジ40を締め込んでいくと、固定ネジ40の頭部によって前面板Wの表側W1が潰れていき、固定ネジ40の頭部が前面板Wに埋もれて、表側W1から突出しないようになる。
さらに、座グリ穴50も下穴も設けないようにしてもよい。例えば、前面板Wが石膏ボードのようなものである場合、表側W1の、フレーム部30における固定ネジ孔36の位置に対応する位置に、例えば木ネジのような、ネジの先端が尖っていて軸の一部にネジが切られている構造の固定ネジ40を直接捻じ込んでいくと、固定ネジ40の頭部によって前面板Wの表側W1が潰れていき、固定ネジ40の頭部が前面板Wに埋もれて、表側W1から突出しないようになる。
例えば、位置決めネジ孔35fに対して位置決めネジ35mを右に回転させて螺合すると、位置決めネジ35mの頭部と位置決めネジ孔35fが設けられた受け部33との距離が短くなり、それに伴い、位置決めネジ35mの頭部が、付勢部34の付勢力に抗して、センサユニット20を表側から裏側に向けて押すので、前面板Wに対するセンサユニット20の位置が移動する。
また、位置決めネジ孔35fに対して位置決めネジ35mを左に回転させて螺合すると、位置決めネジ35mの頭部と位置決めネジ孔35fが設けられた受け部33との距離が長くなり、それに伴い、付勢部34が、センサユニット20を裏側から表側に向けて押して移動させる。
このようにして、前面板Wに対して、平面スイッチ1を簡単に設置できる。
また、平面スイッチ1は、図19に示すように、体裁面である前面板Wの表側W1の表面から、カバー10の厚み分(例えば約1mm程度)だけしか突出しないので、すっきりとした外観となって見栄えがよく、ユーザの身体や他の物体と衝突しにくいので安全である。
さらに、表示部22dが表側W1の表面とほぼ面一になるので、前面板Wの表側W1の表面と一体となっているような印象を与えることができ、美観に優れる。
この場合、平面スイッチ1の部分だけ透明にした壁紙等を前面板Wの表側W1の面に貼り、センサユニット20の光源やセンサユニット20に設けられた操作アイコン12dを印刷したハーフミラーのシートやプレートが透過できるようにする。
このようにすることで、夜間等の平面スイッチ1の周囲が暗い時にセンサユニット20に設けられた光源を点灯させると、操作アイコン12dが浮かび上がるような演出ができ、斬新なスイッチを構成できる。
また、フレーム部が、センサユニットを前面板に取り付ける機能と、前面板に対するセンサユニットの位置を調節する機能の両機能を兼ねることができる。
2 開口部
12 表示板
20 センサユニット
21 センサケース
21Bh 位置決めネジ挿通孔
24p 静電容量センサ
30 フレーム部
31 枠体
32 アーム部
33 受け部
34 付勢部
35 係留部
35f 位置決めネジ孔
35m 位置決めネジ
36 固定ネジ孔
37 固定部
38 弾性部
40 固定ネジ(固定部材)
50 座グリ穴
W 前面板
W1 表側
W2 裏側
Claims (7)
- 前面板に設けられた開口部に設置される平面スイッチであって、
センサユニットと、
前記センサユニットを前記開口部に対して取り付けるフレーム部と、
前記フレーム部を前記前面板に固定する固定部材と、を備え、
前記フレーム部は、前記前面板の裏側における前記開口部の縁部に対して前記固定部材で固定され、
前記フレーム部は、
前記開口部の縁部に当接する枠体と、
前記枠体から前記開口部の奥側に延びるアーム部と、
前記アーム部から前記前面板とほぼ平行に前記開口部の中央側に延在する受け部と、
前記受け部上に設けられ、前記センサユニットを前記開口部側に付勢する付勢部と、
前記開口部に対する前記センサユニットの位置を調節自在に、前記センサユニットを前記付勢部の付勢力に抗して前記受け部に係留する係留部と、を備える
ことを特徴とする平面スイッチ。 - 前記フレーム部は、
少なくとも前記枠体の対向する辺に一対設けられた前記アーム部と、
それぞれの前記アーム部から延在する前記受け部と、
それぞれの前記受け部上に設けられた前記付勢部と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の平面スイッチ。 - 前記付勢部は、前記受け部に固定される固定部と、前記固定部の両端に設けられた弾性部と、を備える板バネである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の平面スイッチ。 - 前記係留部は、
位置決めネジと、
前記受け部に設けられ、前記位置決めネジが螺合される位置決めネジ孔と、を備え、
前記センサユニットには、前記位置決めネジを通す位置決めネジ挿通孔が前記位置決めネジ孔に対応する位置に設けられており、
前記センサユニットの前記開口部に対する位置が、前記位置決めネジの前記位置決めネジ孔に対する螺合量で調節される
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の平面スイッチ。 - 前記固定部材は固定ネジであり、
前記枠体には、前記固定ネジを螺合させる固定ネジ孔が設けられており、
前記フレーム部は、前記前面板の裏側に配置された前記枠体の前記固定ネジ孔に対して前記前面板の表側から前記固定ネジを螺合させることで前記前面板に固定される
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の平面スイッチ。 - 前記開口部近傍における前記前面板の表側であって、前記フレーム部に設けられた固定ネジ孔の位置に対応する位置に、前記固定ネジの頭部が収まる座グリ穴が設けられる
ことを特徴とする請求項5に記載の平面スイッチ。 - 前記センサユニットは、
センサケースと、
前記センサケース内に収容される導光板と、
前記センサケース内に収容される静電容量センサと、を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の平面スイッチ。
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