JP6453680B2 - 光デバイス及び光デバイスの製造方法 - Google Patents

光デバイス及び光デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体レーザ及び光変調器等の光デバイスにおいて、光入出射端面に光学薄膜を形成するときの作業性向上を図るための技術に関する。
半導体レーザ及び光変調器等の光デバイスにおいて、光学特性の向上及び物理的な損傷からの保護を目的として、光入出射端面に誘電体膜及び金属膜等の光学薄膜を形成している。光入出射端面に光学薄膜を形成するときの作業性向上を図るために、全ての光入出射端面が略同一平面上となるように、複数の光デバイスを積層したうえで、全ての光入出射端面に一括して光学薄膜を形成することが行われている(例えば、特許文献1、2を参照)。
従来技術の光デバイスの製造方法及びショット保持用治具を図1に示す。図1の上段の左側は、特許文献1のショットを示す。図1の上段の右側は、特許文献2のショットを示す。図1の下段は、特許文献1、2に共通して適用可能なショット保持用治具を示す。
1枚のウェハには、M×N個の光デバイス(チップ)が一括して製造される。1枚のウェハは、M列のショット1に分離される。1列のショット1には、N個の光デバイスが形成される。このN個の光デバイスの光入出射端面1aは、同一平面上に露出される。このN個の光デバイスの電極形成面1bには、光デバイスを駆動するための電極(不図示)、外部より供給される光デバイスを駆動するための電気信号を受容するためのパッド(不図示)、電極とパッドとを接続する電気配線(不図示)などが形成される。
複数列のショット1は、全ての光入出射端面1aが略同一平面上となるように、かつ、ショット1及びスペーサ2又は2’がサンドイッチ状に交互に配列されるように、積層を形成される。積層を形成されたショット1及びスペーサ2又は2’は、基部3上に配置され、ねじ6、ねじ取付部7及び板ばね8を用いて、固定部4及び可動部5により挟み込まれ、よって、ショット保持用治具Aにより保持される。
光学薄膜は、外に向けて露出された光入出射端面1a及びスペーサ2又は2’表面を含めて、ショット保持用治具Aに対して、全体的に形成される。光学薄膜は、スペーサ2又は2’により覆い隠された電極形成面1bには形成されない。積層を形成されたショット1及びスペーサ2又は2’は、ショット保持用治具Aから取り外され、積層を分解される。1列のショット1は、N個の光デバイスに、劈開により分離される。
なお、1個の光デバイスが、複数の光入出射端面1aを有することがある。例えば、一面の光入射端面及び他面の光出射端面が、互いに対向する面である場合である。このとき、一面に光学薄膜を形成されたショット1及びスペーサ2又は2’は、一旦ショット保持用治具Aから取り外され、他面に光学薄膜を形成されるような配置方向で、再びショット保持用治具Aにより保持され、以上と同様な処理が行なわれる。
ここで、特許文献1では、外に向けて露出された光入出射端面1a及びスペーサ2表面は、略同一平面上としている。よって、光学薄膜を形成した後に、ショット1及びスペーサ2を分離する際に、光入出射端面1aに形成された光学薄膜が、スペーサ2表面に形成された光学薄膜に引き摺られ、剥がれてしまうことがある。
そこで、特許文献2では、外に向けて露出された光入出射端面1a及びスペーサ2’表面は、スペーサ2’のくぼみにより段差を有する。よって、光学薄膜を形成した後に、ショット1及びスペーサ2’を分離する際に、光入出射端面1aに形成された光学薄膜が、スペーサ2’表面に形成された光学薄膜に引き摺られ、剥がれてしまうことがない。
特公平6−007619号公報 特開平9−083072号公報
特許文献1、2では、ショット1及びスペーサ2又は2’が、サンドイッチ状に交互に配列されるときに、ショット1の電極形成面1b及びスペーサ2又は2’表面は、物理的に接触してこすれる。よって、ショット1の電極形成面1bは、損傷されることがある。
特許文献1、2では、コストを抑えるため、スペーサ2又は2’は、再利用される。このとき、以前にスペーサ2又は2’表面に形成された光学薄膜は、再利用にあたり取り除かれるが、一部が破片等として残される。よって、一部の破片等は、ショット1の光入出射端面1aに付着し、光デバイスの損傷又は外観不良の原因となることがある。
特許文献1では、図1の下段のように、ショット1及びスペーサ2の高さ方向のサイズは異なる。すると、一面に光学薄膜を形成した後に、他面に光学薄膜を形成する際に、外に向けて露出された光入出射端面1a及びスペーサ2表面が略同一平面上となるように、ショット1及びスペーサ2の高さ方向の位置関係をずらす必要がある。よって、製造工程数を削減することができず、製造コストを低減することができない。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、半導体レーザ及び光変調器等の光デバイスにおいて、損傷又は外観不良を抑制し、製造工程数を削減し、製造コストを低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、特許文献1、2のスペーサを利用することなく、電極形成面に形成される以下に記載の突起状のパターンを利用することとした。すなわち、複数の基板を略平行な状態で積載可能なように、電極形成面に突起状のパターンを形成した。
具体的には、本発明は、光入出射端面及び前記光入出射端面に略垂直な電極形成面を有する基板を備える光デバイスの製造方法であって、複数の前記基板を略平行な状態で積載可能なように、前記電極形成面に突起状のパターンを形成する工程と、前記電極形成面に前記突起状のパターンを形成された複数の前記基板について、全ての前記光入出射端面が略同一平面上となるように、かつ、一の前記基板の前記突起状のパターンと他の前記基板の前記電極形成面の対向面が接触するように、積層を形成する工程と、略同一平面上となった全ての前記光入出射端面に一括して光学薄膜を形成する工程と、前記光入出射端面に前記光学薄膜を形成された複数の前記基板について、積層を分解し、複数の前記光デバイスを製造する工程と、を順に備えることを特徴とする光デバイスの製造方法である。
また、本発明は、光入出射端面及び前記光入出射端面に略垂直な電極形成面を有する基板を備える光デバイスであって、前記光入出射端面に、光学薄膜が形成され、複数の前記基板を略平行な状態で積載可能なように、前記電極形成面に突起状のパターンが形成されることを特徴とする光デバイスである。
この構成によれば、光学薄膜は、外に向けて露出された、光入出射端面及び突起状のパターン表面に対しては形成されるが、突起状のパターンにより覆い隠された、電極形成面の一部に対しては、形成されずにすむ。
また、この構成によれば、特許文献1、2と異なり、電極形成面に形成される電極及びパッドは、他の光デバイス及びスペーサの表面と、物理的に接触せずこすれない。よって、電極形成面及びそこに形成される電極やパッドは、損傷されることがない。
また、この構成によれば、特許文献1、2と異なり、突起状のパターンは、光デバイス毎に形成され、光デバイス上に残される。よって、一部の破片等が、光入出射端面に付着し、光デバイスの損傷又は外観不良の原因となることがない。
また、この構成によれば、特許文献1と異なり、一面に光学薄膜を形成した後に、他面に光学薄膜を形成する際に、積層を形成された複数の光デバイスを積層の面内で回転させるのみで十分である。よって、製造工程数を削減することができ、製造コストを低減することができる。ここで、ショット及びスペーサの高さ方向の位置関係をずらす工程が削減される一方で、電極形成面に突起状のパターンを形成する工程が追加されるところ、後者の工程は、前者の工程と比べて、マスクパターンを用いて、容易に実現可能である。
また、本発明は、前記突起状のパターンは、前記光入出射端面と略平行方向に延伸して形成され、前記突起状のパターンの外部に向けて露出された表面は、前記光入出射端面と同一平面上にないことを特徴とする光デバイスである。
この構成によれば、光学薄膜は、突起状のパターンにより覆い隠された電極形成面の一部に対しては、形成されずにすむ。ここで、突起状のパターンは、光入出射端面と略平行方向に延伸して形成されるため、電極形成面のうち光入出力端面近傍を除く大部分に対して、光学薄膜が形成されることを確実に防止することができる。そして、突起状のパターンの外部に向けて露出された表面は、光入出射端面と同一平面上にないため、光学薄膜を形成した後に、複数の光デバイスを分離する際に、光入出射端面に形成された光学薄膜が、突起状のパターン表面に形成された光学薄膜に引き摺られ、剥がれてしまうことがない。
また、本発明は、前記突起状のパターンは、前記電極形成面の所定の部位を囲むように形成されることを特徴とする光デバイスである。
この構成によれば、光学薄膜は、突起状のパターンにより囲まれた電極形成面の所定の部位に対しては、形成されずにすむ。そのため、光学薄膜を形成したくない所定の部位に対して、光学薄膜が形成されることを確実に防止することができる。
また、本発明は、前記光学薄膜は、誘電体膜であり、前記電極形成面は、外部より供給される前記光デバイスを駆動するための電気信号を受容するパッドを形成され、前記突起状のパターンは、前記パッドを囲むように形成されることを特徴とする光デバイスである。
この構成によれば、光学薄膜は、誘電体膜であり、突起状のパターンは、外部より供給される光デバイスを駆動するための電気信号を受容するパッドを囲むように形成されるため、誘電体膜がパッドに対して形成されることを確実に防止することができる。
また、本発明は、前記突起状のパターンは、複数列のポスト状に形成されることを特徴とする光デバイスである。
この構成によれば、光学薄膜は、突起状のパターンにより覆い隠された電極形成面の一部に対しては、形成されずにすむ。ここで、突起状のパターンは、間隙のほぼない複数列のポスト状に形成されるため、独立した1つのパターンの面積を小さくすることができる。面積の小さなパターンは、パターン形成を容易にすることができるのみならず、アスペクト比の高いパターンを形成したとしてもパターン自体が倒れにくくなる。
また、本発明は、複数の前記光デバイスを製造する工程は、前記光入出射端面に前記光学薄膜を形成された複数の前記基板について、積層を分解し、前記電極形成面から前記突起状のパターンを除去し、複数の前記光デバイスを製造する工程であることを特徴とする光デバイスの製造方法である。
この構成によれば、電極形成面が平坦な光デバイスも、本発明により製造可能である。
このように、本発明は、半導体レーザ及び光変調器等の光デバイスにおいて、損傷又は外観不良を抑制し、製造工程数を削減し、製造コストを低減することができる。
従来技術の光デバイスの製造方法及びショット保持用治具を示す図である。 本発明の光デバイスの製造方法を示す図である。 本発明の光デバイスのショット保持用治具を示す図である。 第1の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図である。 第1の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図である。 第2の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図である。 第2の実施形態の光デバイスの構成を示す上面図である。 第3の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図である。 第3の実施形態の光デバイスの構成を示す上面図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。
(本発明の光デバイスの製造方法)
本発明の光デバイスの製造方法を図2に示す。本発明の光デバイスのショット保持用治具を図3に示す。図2の最上段から最下段まで、製造工程を順に説明する。
図2の最上段の工程を説明する。1枚のウェハには、M×N個の光デバイス1c(チップ)が一括して製造される。1枚のウェハは、M列のショット1に分離される。1列のショット1には、N個の光デバイス1cが形成される。このN個の光デバイス1cの光入出射端面1aは、同一平面上に露出される。このN個の光デバイス1cの電極形成面1bには、光デバイス1cを駆動するための電極(後述の図9を参照)、外部より供給される光デバイスを駆動するための電気信号を受容するためのパッド(後述の図9を参照)、電極とパッドとを接続する電気配線(不図示)などが形成される。
このN個の光デバイス1cの電極形成面1bには、複数の基板を略平行な状態で積載可能とする突起状のパターン9が形成される。これにより、光入出射端面1a側から光入出射方向と略平行方向に光デバイス1cを見るとき、突起状のパターン9の陰になる電極形成面1bの一部が見えなくなる。
図2の第2段の工程を説明する。複数列のショット1は、全ての光入出射端面1aが略同一平面上となるように、かつ、一のショット1の突起状のパターン9と他のショット1の電極形成面1bの対向面が接触するように、積層を形成される。
積層を形成された複数列のショット1は、固定部材13により固定されるセットステージ11上に配置され、固定部材14により固定される固定用ブロック12をかぶせられ、固定用ばね15の弾性力を用いて、セットステージ11及び固定用ブロック12により挟み込まれ、よって、ショット保持用治具Bにより保持される。
光学薄膜10は、外に向けて露出された、光入出射端面1a及び突起状のパターン9表面に対して、一括して形成される。光学薄膜10は、例えば電子ビーム蒸着法やスパッタリング法などにより、誘電体膜や金属膜、半導体膜などを単層にあるいは屈折率を周期的に違えて多層に被膜成形したものである。誘電体膜の材料としては、例えばAlやSiOなどが、金属膜の材料としてはAuやAlなどが、半導体膜の材料としてはSiなどが用いられる。光学薄膜10は、突起状のパターン9により覆い隠された、電極形成面1bの一部に対して、形成されずにすむ。
図2の第3段及び最下段の工程を説明する。積層を形成された複数列のショット1は、ショット保持用治具Bから取り外され、積層を分解される。1列のショット1は、N個の光デバイス1cに、劈開により分離される。光デバイス1cは、光入出射端面1aに光学薄膜10が形成されており、電極形成面1bに突起状のパターン9が残されている。
なお、1個の光デバイス1cが、複数の光入出射端面1aを有することがある。例えば、一面の光入射端面及び他面の光出射端面が、互いに対向する面である場合である。このとき、一面に光学薄膜10を形成されたショット1は、一旦ショット保持用治具Bから取り外され、他面に光学薄膜10を形成されるような配置方向で、再びショット保持用治具Bにより保持され、以上と同様な処理が行なわれる。
このように、電極形成面1bに形成される電極及びパッドは、他の光デバイス1c及びスペーサ2又は2’(特許文献1、2を参照)の表面と、物理的に接触せずこすれない。よって、電極形成面1b及びそこに形成される電極やパッドは、損傷されることがない。
また、突起状のパターン9は、光デバイス1c毎に形成され、光デバイス1c上に残される。よって、一部の破片等(特許文献1、2を参照)が、光入出射端面1aに付着し、光デバイス1cの損傷又は外観不良の原因となることがない。
また、一面に光学薄膜10を形成した後に、他面に光学薄膜10を形成する際に、積層を形成された複数列のショット1を積層の面内で回転させるのみで十分である。よって、製造工程数を削減することができ、製造コストを低減することができる。ここで、ショット1及びスペーサ2(特許文献1を参照)の高さ方向の位置関係をずらす工程が削減される一方で、電極形成面1bに突起状のパターン9を形成する工程が追加されるところ、後者の工程は、前者の工程と比べて、マスクパターンを用いて、容易に実現可能である。
(第1の実施形態の光デバイスの構成)
第1の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図を図4、5に示す。第1の実施形態では、光入出射端面1a側から光入出射方向と略平行方向に光デバイス1cを見るとき、電極形成面1bが見えないように、堤防状の突起状のパターン9が、光入出射端面1aと略平行方向に延伸して形成され、かつ、光入出射端面1aの近傍に形成される。また、堤防状の突起状のパターン9は、複数の基板を略平行な状態で積載可能とするため、光入出射端面1aおよびそれと対向する端面のそれぞれの近傍に形成される。
図4に示したショット1では、突起状のパターン9は、間隙の全くない堤防状に形成される。図5に示したショット1では、突起状のパターン9は、間隙のほぼない堤防状に形成される。図5に示したショット1では、光学薄膜10が電極形成面1bに対して形成されることをほぼ確実に防止するように、突起状のパターン9の間隙が配置される。図5に示したショット1では、図4に示したショット1と比べて、パターン面積を小さくすることができ、パターン形成を容易にすることができる。
ここで、突起状のパターン9の外部に向けて露出された表面が、光入出射端面1aと同一平面上にないようにしてもよい。このような構成とすることで、光学薄膜10を形成した後に、複数列のショット1を分離する際に、光入出射端面1aに形成された光学薄膜10が、突起状のパターン9表面に形成された光学薄膜10に引き摺られ、剥がれてしまうことがない。
(第2の実施形態の光デバイスの構成)
第2の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図及び上面図を図6、7に示す。第2の実施形態では、光入出射端面1a側から光入出射方向と略平行方向に光デバイス1cを見るとき、電極形成面1bが見えないように、複数列のポスト状の突起状のパターン9が、光入出射端面1aと略平行方向に延伸して形成され、かつ、光入出射端面1aの近傍に形成される。また、複数列のポスト状の突起状のパターン9は、複数の基板を略平行な状態で積載可能とするため、光入出射端面1aおよびそれと対向する端面のそれぞれの近傍に形成される。
図7の左側、中央及び右側に示したショット1では、突起状のパターン9は、それぞれ、三角形、四角形及び円形の複数列のポスト状に形成される。図6、7に示したショット1では、光入出射端面1aに最も近い1列目の突起状のパターン9は、間隙を有するところ、光入出射端面1aに次に近い2列目の突起状のパターン9は、間隙を埋め合わせる。図6、7に示したショット1では、ポストの形状は、上記のみに限られず、ポストの列数は、2列のみに限られない。図6、7に示したショット1では、図4、5に示したショット1と比べて、独立した1つのパターンの面積を小さくすることができる。面積の小さなパターンは、パターン形成を容易にすることができるのみならず、アスペクト比の高いパターンを形成したとしてもパターン自体が倒れにくくなる。
ここで、突起状のパターン9の外部に向けて露出された表面が、光入出射端面1aと同一平面上にないようにしてもよい。このような構成とすることで、光学薄膜10を形成した後に、複数列のショット1を分離する際に、光入出射端面1aに形成された光学薄膜10が、突起状のパターン9表面に形成された光学薄膜10に引き摺られ、剥がれてしまうことがない。
(第3の実施形態の光デバイスの構成)
光デバイス1cの製造工程において、光学薄膜10は必ずしも電極形成面1bのほぼ全面に付着しないようにする必要はない。光学薄膜10が付着することで光デバイス1cの性能が劣化したり機能が不全となってしまうような箇所にのみ、光学薄膜10を付着させないようにすれば足りる。そこで、第3の実施形態では、突起状のパターン9は電極形成面1bの所定の部位を囲むように形成するようにした。その際、所定の部位を囲むように形成した突起状のパターン9は、複数の基板を略平行な状態で積載できる程度のサイズとなるように形成すればよい。あるいは、所定の部位を囲むように形成した突起状のパターン9を電極形成面1b上に複数設け、複数の突起状のパターン9でもって、複数の基板を略平行な状態で積載可能としてもよい。
第3の実施形態の光デバイスの構成を示す斜視図及び上面図を図8、9に示す。概念的な実施形態として、図8を示している。具体的な実施形態として、図9を参照して説明する。図9は、光デバイス1cとして光変調器が形成されたショット1を示している。
光変調器は、電気光学結晶及び光導波路18によりMach−Zehnder型干渉計を構成しており、光導波路18の両アーム上には、光変調器を駆動するための電極16がそれぞれ形成されている。また、ショット1には、光変調器を駆動するための電気信号を受容するパッド17が複数形成されており、電極16のそれぞれが、配線19を介してパッド17のいずれかと電気的に接続されている。パッド17は、光デバイス1cをパッケージに実装する過程で、パッケージ上の端子(不図示)とワイヤボンディング等により電気的に接続される。このような構成により、光変調器外部から供給される電気信号は、パッド17、配線19を経由して電極16に印加され、光変調器を駆動する。
ここで、光学薄膜10が誘電体膜10の場合を考える。光デバイス1cである光変調器の製造工程において、誘電体膜10がパッド17に付着すると、パッド17とパッケージ上の端子(不図示)との電気的接続が損なわれるため、光変調器を駆動できなくなってしまう。一方で、電極形成面1bに形成される電極16には、誘電体膜10が付着されても構わない。なぜならば、光デバイス1cの回路構成を製造する過程で、光デバイス1c上の電極16及びパッド17は、既に配線19により電気的に接続されているからである。
そこで、光学薄膜10が誘電体膜10の場合にあっては、光入出射端面1a側から光入出射方向と略平行方向に光デバイス1cを見るとき、少なくとも電極形成面1bに形成されるパッド17が見えないように、電極形成面1bにおいてパッド17を囲むように、突起状のパターン9を形成すればよい。
図8、9に示したショット1では、突起状のパターン9は、第1の実施形態に示したような、堤防状に形成されているが、第2の実施形態に示したような、複数列のポスト状に形成されてもよい。図9に示したショット1では、電気光学結晶及び光導波路18を用いた、Mach−Zehnder型の光変調器が形成されているが、半導体レーザ等が形成されてもよい。
ここで、突起状のパターン9の外部に向けて露出された表面が、光入出射端面1aと同一平面上にないようにしてもよい。このような構成とすることで、誘電体膜10を形成した後に、複数列のショット1を分離する際に、光入出射端面1aに形成された誘電体膜10が、突起状のパターン9表面に形成された誘電体膜10に引き摺られ、剥がれてしまうことがない。
(本発明の突起状のパターンの製造方法)
突起状のパターン9の製造方法として、種々の製造方法を採用することができる。以下では、5種類の製造方法を説明するが、突起状のパターン9の製造方法はこれに限定されるものではない。
第1の製造方法として、ラミネートシートタイプの永久レジストを用いる方法を説明する。ウェハにラミネートシートタイプの永久レジスト剤を貼り付け、一般的なフォトリソグラフィ工程により、永久レジストで形成される突起状のパターン9を製造する。突起状のパターン9は、数10μmの高さを有することが望ましいが、ラミネートシートの厚さを選択することにより、工程時間に依存することなく、所望の高さを得られる。
第2の製造方法として、液体タイプの永久レジストを用いる方法を説明する。ウェハに液体タイプの永久レジスト剤を塗布し、スピンコートで全体に広げて加熱し、一般的なフォトリソグラフィ工程により、永久レジストで形成される突起状のパターン9を製造する。突起状のパターン9は、数10μmの高さを有することが望ましいが、スピンコートの回転数を選択することにより、工程時間に依存することなく、所望の高さを得られる。
第3の製造方法として、選択成長法を用いる方法を説明する。突起状のパターン9の場所以外の場所に、CVD法及びFHD法等により、酸化膜(例えば、SiO)を薄く形成し、突起状のパターン9の場所に、MOCVD法による半導体再成長工程により、半導体(例えば、InP)で形成される突起状のパターン9を製造する。半導体再成長工程では、酸化膜で覆われていない場所で、半導体が再成長することを利用する。なお、第4、5の製造方法として後述する堆積法及びメッキ成長法を、半導体で形成される突起状のパターン9に対してさらに適用して、突起状のパターン9をさらに高くできる。
第4の製造方法として、堆積法を用いる方法を説明する。ウェハにCVD法及びFHD法等により、酸化膜(例えば、SiO)を厚く堆積し、一般的なフォトリソグラフィ工程により、酸化膜で形成される突起状のパターン9を製造する。なお、一般的なフォトリソグラフィ工程において、永久レジストを使用すれば、通常のレジストを使用するより、永久レジストの厚さ分だけ、突起状のパターン9を高くできる。
第5の製造方法として、メッキ成長法を用いる方法を説明する。ウェハに通常のレジスト剤を塗布し、一般的なフォトリソグラフィ工程により、突起状のパターン9の場所を開口したパターンを製造し、メッキ成長工程により、メッキで形成される突起状のパターン9を製造する。なお、堆積法を用いた後にメッキ成長法を用いれば、堆積法を用いないでメッキ成長法を用いるより、酸化膜の厚さ分だけ、突起状のパターン9を高くできる。
(電極形成面が平坦な光デバイスの製造方法)
前述した光デバイス1cの製造方法では、電極形成面1bに突起状のパターン9を残したまま、ショット1を劈開して光デバイス1cを形成するようにしている。その他の光デバイス1cの製造方法として、電極形成面1bから突起状のパターン9を除去した後、ショット1を劈開して光デバイス1cを形成するようにしてもよい。
電極形成面1bから突起状のパターン9を除去する方法は、突起状のパターン9の材料又は製造方法に応じて、以下のように異なる。
前述した第1又は第2の製造方法として説明したように、永久レジストにより突起状のパターン9を形成する場合、ショット1における電極形成面1b上であって突起状のパターン9以外の部分に、酸化膜(例えば、SiO)を形成した後、酸化膜から露出した突起状のパターン9を、ピラニア溶液(硫酸過水)などを用いて除去すればよい。
前述した第3から第5の製造方法として説明したように、半導体、酸化膜又はメッキにより突起状のパターン9を形成する場合、ショット1における電極形成面1b上に、突起状のパターン9の部分のみが開口しているレジストマスクを形成した後、ドライエッチング又はウェットエッチングにより、突起状のパターン9を除去すればよい。
本発明の光デバイス及び光デバイスの製造方法は、半導体レーザ及び光変調器等の光デバイスにおいて、光入出射端面に光学薄膜を形成するときの作業性向上を図るにあたり、損傷又は外観不良を抑制し、製造工程数を削減し、製造コストを低減することができる。
1:ショット
1a: 光入出射端面
1b:電極形成面
1c:光デバイス
2、2’:スペーサ
3:基部
4:固定部
5:可動部
6:ねじ
7:ねじ取付部
8:板ばね
9:突起状のパターン
10:光学薄膜、誘電体膜
11:セットステージ
12:固定用ブロック
13、14:固定部材
15:固定用ばね
16:電極
17:パッド
18:光導波路
19:配線
A、B:ショット保持用治具

Claims (7)

  1. 光入出射端面及び前記光入出射端面に略垂直な電極形成面を有する基板を備える光デバイスの製造方法であって、
    複数の前記基板を略平行な状態で積載可能なように、前記電極形成面に突起状のパターンを前記光入出射端面と略平行方向に延伸して形成し、かつ、前記突起状のパターンの外部に向けて露出された表面を前記光入出射端面と同一平面上にないようにする工程と、
    前記電極形成面に前記突起状のパターンを形成された複数の前記基板について、全ての前記光入出射端面が略同一平面上となるように、かつ、一の前記基板の前記突起状のパターンと他の前記基板の前記電極形成面の対向面が接触するように、積層を形成する工程と、
    略同一平面上となった全ての前記光入出射端面に一括して光学薄膜を形成する工程と、
    前記光入出射端面に前記光学薄膜を形成された複数の前記基板について、積層を分解し、複数の前記光デバイスを製造する工程と、
    を順に備えることを特徴とする光デバイスの製造方法。
  2. 光入出射端面及び前記光入出射端面に略垂直な電極形成面を有する基板を備える光デバイスの製造方法であって、
    複数の前記基板を略平行な状態で積載可能なように、前記電極形成面に突起状のパターンを前記電極形成面の所定の部位を囲むように形成する工程と、
    前記電極形成面に前記突起状のパターンを形成された複数の前記基板について、全ての前記光入出射端面が略同一平面上となるように、かつ、一の前記基板の前記突起状のパターンと他の前記基板の前記電極形成面の対向面が接触するように、積層を形成する工程と、
    略同一平面上となった全ての前記光入出射端面に一括して光学薄膜を形成する工程と、
    前記光入出射端面に前記光学薄膜を形成された複数の前記基板について、積層を分解し、複数の前記光デバイスを製造する工程と、
    を順に備えることを特徴とする光デバイスの製造方法。
  3. 複数の前記光デバイスを製造する工程は、前記光入出射端面に前記光学薄膜を形成された複数の前記基板について、積層を分解し、前記電極形成面から前記突起状のパターンを除去し、複数の前記光デバイスを製造する工程であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光デバイスの製造方法。
  4. 光入出射端面及び前記光入出射端面に略垂直な電極形成面を有する基板を備える光デバイスであって、
    前記光入出射端面に、光学薄膜が形成され、
    複数の前記基板を略平行な状態で積載可能なように、前記電極形成面に突起状のパターンが形成され
    前記突起状のパターンは、前記光入出射端面と略平行方向に延伸して形成され、
    前記突起状のパターンの外部に向けて露出された表面は、前記光入出射端面と同一平面上にないことを特徴とする光デバイス。
  5. 光入出射端面及び前記光入出射端面に略垂直な電極形成面を有する基板を備える光デバイスであって、
    前記光入出射端面に、光学薄膜が形成され、
    複数の前記基板を略平行な状態で積載可能なように、前記電極形成面に突起状のパターンが形成され
    前記突起状のパターンは、前記電極形成面の所定の部位を囲むように形成されることを特徴とする光デバイス。
  6. 前記光学薄膜は、誘電体膜であり、
    前記電極形成面は、外部より供給される前記光デバイスを駆動するための電気信号を受容するパッドを形成され、
    前記突起状のパターンは、前記パッドを囲むように形成されることを特徴とする、請求項5に記載の光デバイス。
  7. 前記突起状のパターンは、複数列のポスト状に形成されることを特徴とする、請求項から6のいずれかに記載の光デバイス。
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