JP5276036B2 - Mems素子とその製造方法 - Google Patents
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Description
このMEMSミラーアレイでは、電磁力を利用するミラー構造や、静電気力を利用するミラー構造が利用されている。いずれの力を利用するミラー構造でも、可動構造と固定構造との間、すなわち離れた構造体の間に力が作用するように設計されている。
いずれにしても干渉を抑止するためには、電場シールドあるいは磁気シールドなどの遮蔽技術を利用しなければならないが、100μm程度と近接したMEMSミラーの間に効果的な遮蔽構造を配置することは非常に困難である。
このような電界をシールドするために、例えば図8、図9、図10に示すようにミラー基板側にも電界シールド構造を形成した例が非特許文献1に開示されている。図8は非特許文献1に開示されたWSSチップの斜視図、図9は図8のWSSチップのA−A’線断面図、図10は図8のWSSチップのC−C’線断面図である。
電界シールド基板300は、ミラー基板100の開口部101の深さ(支持層102とBOX層103とを足した厚さ)よりも薄いチップとして形成されるため、支持層102の表面の高さよりもやや低めに電界シールド基板300の表面が位置する。
また、本発明のMEMS素子の1構成例において、前記シールド電極は、前記可動電極と対向する位置に形成された凹部を有することを特徴とするものである。
また、本発明のMEMS素子の製造方法の1構成例は、さらに、前記第2のダイシング工程の前に、前記第2のSOI基板のシールド電極の周囲の埋め込み酸化膜層をエッチング除去する埋め込み酸化膜層除去工程を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のMEMS素子の製造方法の1構成例は、さらに、前記第2のダイシング工程の前に、前記シールド電極の前記可動電極と対向する位置に凹部を形成する凹部形成工程を備えることを特徴とするものである。
ウエハ上に複数のチップが形成されている場合には、ダイシングと呼ばれる、ウエハを切断してチップごとに切り離す工程を経た後に電極基板200は完成する。
また、本実施の形態では、SOI基板のシリコン支持層を利用してシールド電極302を作成しているが、これに限るものではなく、電界シールド基板とは別に導電材料でシールド電極を作製して、シールド電極を電界シールド基板に接合するようにしても良い。この場合も、シールド電極の厚さは、ミラー基板100の開口部101の深さと同じかあるいは開口部101の深さよりも薄くなるように設定すれば良い。
Claims (6)
- 第1の基板と、
この第1の基板と対向して配置された第2の基板と、
前記第1の基板の前記第2の基板と対向しない側の面上に接合された第3の基板と、
前記第1の基板に変位可能に形成された可動電極と、
前記第1の基板の前記第2の基板と対向しない側の面から前記可動電極まで至る開口部と、
前記第2の基板の前記第1の基板と対向する側の面上に、前記可動電極との間に空隙を設けた状態で対向して配置された、前記可動電極を駆動する固定電極と、
前記第3の基板の前記第1の基板と対向する側の面上に形成され、前記第1の基板の開口部に嵌挿されるシールド電極とを備え、
前記第3の基板の水平方向の大きさは、前記第1の基板の開口部の水平方向の大きさよりも大きく、
前記シールド電極の厚さは、前記第1の基板の開口部の深さと同じかあるいは前記第1の基板の開口部の深さよりも薄く、
前記シールド電極が形成された側の前記第3の基板の面のうち前記シールド電極が形成されていない周辺部の面と、前記第3の基板と対向する側の前記第1の基板の面のうち前記開口部の周辺部の面とを接触させることにより、前記第3の基板及び前記シールド電極の厚さ方向の位置が固定されることを特徴とするMEMS素子。 - 請求項1記載のMEMS素子において、
前記シールド電極は、前記可動電極と対向する位置に形成された凹部を有することを特徴とするMEMS素子。 - 第1のSOI基板のSOI層に可動電極を形成する可動電極形成工程と、
前記第1のSOI基板のシリコン支持層と埋め込み酸化膜層の一部であって、前記可動電極が形成された領域に存在する前記シリコン支持層と埋め込み酸化膜層とを、前記可動電極が露出するまでエッチング除去して前記第1のSOI基板に開口部を形成する開口部形成工程と、
前記第1のSOI基板を所定の大きさに加工する第1のダイシング工程と、
電極基板上に固定電極を形成する電極基板形成工程と、
前記第1のSOI基板と前記電極基板とを、前記可動電極と前記固定電極とが離間して対向するように配置して接合する第1の基板接合工程と、
前記第1のSOI基板とシリコン支持層の厚さが同じ第2のSOI基板のシリコン支持層を、前記第1のSOI基板の開口部の水平方向の大きさよりも小さいシールド電極の領域が残るようにエッチング除去するシールド電極形成工程と、
前記第2のSOI基板を所定の大きさに加工する第2のダイシング工程と、
前記第2のSOI基板のシールド電極を前記第1のSOI基板の開口部に嵌挿して、前記第1のSOI基板と前記第2のSOI基板とを接合する第2の基板接合工程とを備え、
前記第2のSOI基板の加工後の水平方向の大きさは、前記第1のSOI基板の開口部の水平方向の大きさよりも大きいことを特徴とするMEMS素子の製造方法。 - 請求項3記載のMEMS素子の製造方法において、
さらに、前記第2のダイシング工程の前に、前記第2のSOI基板のシールド電極の周囲の埋め込み酸化膜層をエッチング除去する埋め込み酸化膜層除去工程を備えることを特徴とするMEMS素子の製造方法。 - SOI基板のSOI層に可動電極を形成する可動電極形成工程と、
前記SOI基板のシリコン支持層と埋め込み酸化膜層の一部であって、前記可動電極が形成された領域に存在する前記シリコン支持層と埋め込み酸化膜層とを、前記可動電極が露出するまでエッチング除去して前記SOI基板に開口部を形成する開口部形成工程と、
前記SOI基板を所定の大きさに加工する第1のダイシング工程と、
電極基板上に固定電極を形成する電極基板形成工程と、
前記SOI基板と前記電極基板とを、前記可動電極と前記固定電極とが離間して対向するように配置して接合する第1の基板接合工程と、
電界シールド基板に、前記SOI基板の開口部の水平方向の大きさよりも小さい導電材料からなるシールド電極を接合するシールド電極接合工程と、
前記電界シールド基板を所定の大きさに加工する第2のダイシング工程と、
前記シールド電極を前記SOI基板の開口部に嵌挿して、前記SOI基板と前記電界シールド基板とを接合する第2の基板接合工程とを備え、
前記電界シールド基板の加工後の水平方向の大きさは、前記SOI基板の開口部の水平方向の大きさよりも大きく、
前記シールド電極の厚さは、前記SOI基板の開口部の深さと同じかあるいは前記SOI基板の開口部の深さよりも薄いことを特徴とするMEMS素子の製造方法。 - 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のMEMS素子の製造方法において、
さらに、前記第2のダイシング工程の前に、前記シールド電極の前記可動電極と対向する位置に凹部を形成する凹部形成工程を備えることを特徴とするMEMS素子の製造方法。
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