JP6452599B2 - 超電導電磁石装置、及びその製造方法 - Google Patents

超電導電磁石装置、及びその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)やNMR(Nuclear Magnetic Resonance)等の核磁気共鳴現象を利用して生体内部画像や物質の分子構造等を取得する分野で用いられる超電導コイルを積層組立して製作される超電導電磁石装置、及びその製造方法に関するものである。
MRIやNMR等の核磁気共鳴現象を利用するような超電導電磁石装置は電磁石内部の撮像空間である磁石中心部において、数ppm(Parts Per Million)オーダの高均一度磁界が要求される。
そこで、口出し電極を外周側に設け、口出し電極による誤差磁界を抑制し、また上下フランジの一体形成や上下フランジにより巻枠を接着することにより、巻線部材の位置を規定した高温超電導コイルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−162495号公報
このような高温超電導コイルでは、口出し電極やコイル軸方向の位置誤差による誤差磁界を低減できるが、パンケーキコイルを積層する際に生じるパンケーキコイルの径方向の位置誤差を抑制する機構を有しておらず、パンケーキコイルの径方向の位置誤差によって電磁石内部空間の誤差磁界を抑制できない問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決することを課題とするものであって、パンケーキコイル積層時のパンケーキコイルの径方向の位置誤差が抑制され、磁石内部空間の高均一磁界を得ることを可能とする超電導電磁石装置を得ることを目的としている。
また、パンケーキコイルと冷却板とを密着させる作業が無くなり、組立作業性が向上した超電導電磁石装置の製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る超電導電磁石装置は、
同一の軸線及び同一の内径を有する複数のパンケーキコイルと、隣り合う前記パンケーキコイル間にそれぞれ配置され前記パンケーキコイルを冷却する冷却板と、隣り合う前記パンケーキコイルを電気的に接続した接続部材と、を備え、
各前記冷却板は、内周部に、内周部の一部を除き前記軸線と平行に突出した内周側突起部を有し、
隣り合う各前記内周側突起部同士は、各前記内周側突起部の各内周面が前記軸線の方向において同一面になるように当接し、
各前記内周側突起部の外周面には、前記パンケーキコイルの内周面が密着し、
前記冷却板は、前記内周側突起部が除かれた前記内周部の部分に欠落部が形成されており、
前記接続部材は、前記欠落部を介して隣り合う前記パンケーキコイルを電気的に接続している。
また、この発明に係る超電導電磁石装置の製造方法は、超電導線を内周側突起部に巻回してパンケーキコイルを作製すると当時に前記パンケーキコイルと冷却板とが一体化したコイル単体を作製する工程と、
前記コイル単体を積層する工程と、を備えている。
この発明に係る超電導電磁石装置によれば、隣り合う各冷却板の内周側突起部同士は、各前記内周側突起部の各内周面が軸線の方向において同一面になるように当接し、各前記内周側突起部の外周面には、パンケーキコイルの内周面が密着しているので、前記パンケーキコイル積層時の前記パンケーキコイルの径方向の位置誤差が抑制され、磁石内部空間の高均一磁界を得ることができる。
これにより、磁界不均一性がなくなることにより、製造後のシミングによる磁石内部空間の均一度調整作業をなくす、または低減することも可能となる。
また、この発明に係る超電導電磁石装置の製造方法によれば、超電導線を内周側突起部に巻回してパンケーキコイルを作製すると当時に前記パンケーキコイルと冷却板とが一体化したコイル単体が作製されるので、パンケーキコイルと冷却板とを密着させる作業が無くなり、組立作業性が向上する。
MRI用超電導電磁石装置を示す正面図である。 図1の側断面図である。 この発明の実施の形態1のMRI用超電導電磁石装置のコイル群を示す正面図である。 図3の側断面図である。 図3のコイル群を示す側断面斜視図である。 図3の冷却板の変形例を示すコイル群の側断面図である。 この発明の実施の形態2のMRI用超電導電磁石装置の冷却板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3のMRI用超電導電磁石装置のコイル群を示す側断面図である。 この発明の実施の形態4のMRI用超電導電磁石装置のコイル群を示す側断面図である。 この発明の実施の形態4の冷却板の変形例を有するコイル群を示す側断面図である。 この発明の実施の形態5のMRI用超電導電磁石装置のコイル群を示す側断面図である。
以下、この発明の各実施の形態のMRI用超電導電磁石装置を図に基いて説明するが、各図において、同一または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)用超電導電磁石装置を示す正面図、図2は図1の側断面図である。
このMRI用超電導電磁石装置1は、中空円柱形状の極低温容器6の中に複数の超電導のシングルパンケーキコイルにより構成されるコイル群4が封入されている。極低温容器6の中央部には、コイル群4の軸線5の方向に貫通した磁石内部空間7を有しており、この磁石内部空間7に人体等の断面画像を取得する被検体が入る。
極低温容器6の上部には冷凍機2が取付けられている。この冷凍機2は、伝導冷却部材3を介してコイル群4に熱的に接続されている。コイル群4を構成する超電導コイルは、抵抗のない超電導状態になるためには、超電導コイルを超電導コイルの構成要素である超電導線の臨界温度以下に冷やす必要があり、冷凍機2からの冷熱が伝導冷却部材3を介してコイル群4に伝導し、コイル群4は、超電導線の臨界温度以下に冷却される。
なお、極低温容器6の内部は、外気温からの熱侵入を抑制するために、真空状態にしている。
また、図中では省略しているが、外気温からの輻射による熱侵入を抑制するための輻射シールドも極低温容器6の内部に配置している。
MRIシステムは、核磁気共鳴現象により被検体内部の水素原子核スピンが放出する核磁気共鳴信号を計測することにより、被検体内部を水素原子核密度によって断面画像化する。その際、被検体が入る磁石内部空間7には、撮像する空間において高強度であり、高安定であり、高均一度な磁界が必要である。臨床にて用いられているMRI用超電導電磁石装置1の磁界強度は0.2T以上であり、現在のところ1.5Tや3Tの磁場強度が主流である。
そのため、1.5Tや3Tという高強度な磁界を発生させるために、磁石として大電流を通電することができる超電導コイルを用いたMRI用超電導電磁石装置1が用いられる。
また、鮮明な画像を得るために、撮像空間内の磁界の時間安定度は、一般的に1ppm/hour以下、高均一度な磁界は、一般的に2ppm以下という高精度な空間磁界が求められている。
上記MRI用超電導電磁石装置1は、この高強度、高安定、高均一磁界を生成する装置である。
MRI用超電導電磁石装置1を設計する際、上記磁界強度や空間均一度を満たすよう設計するが、設計限界による磁界均一度の未達や、製造時の位置誤差等のばらつき、また設置場所のMRI用電磁石装置の周囲の鉄筋等の磁性体により磁界均一度が悪くなった場合には、磁界不均一性を取り除くためにシムによる調整が行われる。
シム調整には積極的なシム調整と消極的なシム調整の2種類があり、積極的なシム調整はMRI用超電導電磁石装置に調整用のコイルを追加配置し、その追加したコイルの電流値で撮像空間の磁界均一度を調整する。この追加するコイルは銅コイルであったり、超電導コイルであったりする。
消極的なシム調整は磁石内部空間7の外壁部や低温容器内部の磁石内部空間7付近等によい磁気的性質を有する鉄片や超電導片を配置し、電磁石によって磁化されて自身の磁界を作り出す。この磁界を利用し、撮像空間内の磁界均一度を調整する。
どちらのシム調整の方法であっても、追加のコイルや追加コイルを励磁する電源や、鉄片や超電導線等が必要であり、またシム調整作業も必要であるから、製造コストを増加させてしまう。
そのため、コイル群4のMRI用超電導電磁石製造時のばらつきによる磁界不均一性を低減させる製造方法が求められている。
図3は、この発明の実施の形態1のMRI用超電導電磁石装置1のコイル群4を示す正面図、図5は、コイル群4の側断面図、図6は、コイル群4の側断面の斜視図である。
このコイル群4は、同一の、軸線5と内径を有して超電導線を巻回して構成されたシングルパンケーキコイル11と、円環状のシングルパンケーキコイル11間をシングルパンケーキコイル11の内周側で接続する内周側接続部材14aと、シングルパンケーキコイル11の外周側で接続する外周側接続部材14bと、シングルパンケーキコイル11を冷却するために隣接したシングルパンケーキコイル11間に配置された冷却板21と、を備えている。
シングルパンケーキコイル11は、イットリウム系(RE系)等の高温超電導線材を巻回して構成されたコイルであり、内周側接続部材14a、外周側接続部材14bは、高温超電導線材もしくは銅などの良電気伝導性を有する金属であり、冷却板21は、アルミニウムや銅などの良熱伝導性を有する金属で製作される。
内周側接続部材14a、外周側接続部材14bは、隣り合うシングルパンケーキコイル11を電気的に接続しており、内周側接続部材14a及び外周側接続部材14bが軸線5に沿って交互に配置されている。
このように配置することにより、各シングルパンケーキコイル11を電流が周回しながら流れ、軸線5の線上において、軸線5の方向の一方向の磁界を発生させる。(例えば、図4中の軸線5上の左から右へ磁界が発生する。その逆でもよい。)
冷却板21は、外周部の一部が径外側方向に突出した突出部位で伝導冷却部材3と接続されている。この冷却板21は、内周部に、内周部の一部を除き軸線5と平行に突出した内周側突起部21aを有し、また冷却板21の内周部であって前記突出部位と対向して、内周側突起部21aが除かれた部分に欠落部25が形成されている。冷却板21の内径は、シングルパンケーキコイル11の内径よりも小さく、内周側突起部21aの外径は、シングルパンケーキコイル11の内径と一致している。
そのため、シングルパンケーキコイル11は、内周側突起部21aに密着するように配置されている。また、内周側接続部材14aと内周側突起部21aとが干渉しないように、冷却板21の内周部に欠落部25が形成されており、内周側接続部材14aは、この欠落部25に配置される。
外周側接続部材14bの配置位置は、シングルパンケーキコイル11の外周側の何れの部位でもよい。
このMRI用超電導電磁石装置1では、シングルパンケーキコイル11の内周部と内周側突起部21aの外周部とを密着して、シングルパンケーキコイル11と冷却板21とからなるコイル単体を形成する。
この後、各々のコイル単体を、冷却板21の内周面、即ち内周側突起部21aの内周面を揃えるように並列配置して積層した後、隣り合うシングルパンケーキコイル11同士を、シングルパンケーキコイル11の内周側では冷却板21の欠落部25で内周側接続部材14aを用いて接続する。
また、シングルパンケーキコイル11の外周側では外周部の周方向の何れかの部位で外周側接続部材14bを用いて接続して、コイル群4を製造する。
この結果、コイル群4の内周側は、各内周側突起部21aの内周面が軸線5の方向において同一面になる。
なお、内周側接続部材14aと、外周側接続部材14bとは、軸線5の方向に沿って内周側と外周側とに互い違いに配置される。
冷却板21は、金属であるため、機械加工により寸法精度を容易に高めることができ、また冷却板21同士の面の位置を容易に合わせることが可能となり、積層組立時のコイル群4の径方向の位置誤差を容易に抑制することができる。
また、コイル群4を軸方向においても精度よく配置することが可能となり、磁石内部空間7の撮像空間の磁界均一度の悪化を防ぐことができる。
そして、撮像空間の磁界均一度の悪化が抑制されることにより、シミングによる空間均一度の調整時間をなくし、または調整負荷を低減することが可能となる。
なお、図4、図5に示した各シングルパンケーキコイル11は、その高さと幅が同じであるが、必ずしも高さや幅を同じでなくてもよい。
また、シングルパンケーキコイル11と冷却板21との間は、電気的に導通させないために絶縁した上で、エポキシ樹脂や接着剤で接着し、熱的な伝導率を上げておくことが望ましい。
また、冷却板21の内周部の内周側突起部21aは、コイル群4の軸線5の方向に沿って片側に突出しているが、図6に示すように、コイル群4の軸線5の方向に沿って両側に突出した内周側突起部21bであってもよい。
この構造の場合でも、冷却板21の内周側突起部21bの外径をシングルパンケーキコイル11の内径に揃え、シングルパンケーキコイル11を2つの隣り合う冷却板21の突起部21bに密着するようにして配置する。
また、隣り合う冷却板21の内周側突起部21bは、接着剤や溶接等により接着させてもよく、接着することにより、長期にわたっての位置固定が可能となり、これによりシングルパンケーキコイル11の位置ずれを長期にわたって抑制でき、磁石内部空間7の磁界均一性を長期にわたって確保することができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2のMRI用超電導電磁石装置1の冷却板21を示す斜視図である。
この実施の形態2の冷却板21は、冷却板21の欠落部25に径外側方向に切り欠かれた切欠き部22が形成されている。
他の構成は、実施の形態1のMRI用超電導電磁石装置1と同じである。
この実施の形態2のMRI用超電導電磁石装置1によれば、冷却板21の内周部に、切欠き部22が形成されているので、隣接した冷却板21同士の内周側接続部材14aによる接続作業スペースが増大し、内周側接続部材14aの冷却板21に対する接着作業性が向上してコイル群4の製作作業性が向上する。
また、内周側接続部材14aの冷却板21に対する接着面積が増大し、内周側接続部材14aの冷却板21に対する接続強度も増大する。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3のMRI用超電導電磁石装置1のコイル群4を示す側断面図である。
この実施の形態3のMRI用超電導電磁石装置1では、隣接した冷却板21の内周側突起部21a間では、嵌め合い機構23が設けられている。
嵌め合い機構23は、内周側突起部21aの軸方向の一方の外周側が切り欠かれた段部と、内周側突起部21aの軸方向の他方の内周側が切り欠かれた段部とから構成されており、隣接した冷却板21同士は、一方の冷却板21の段部が他方の冷却板21の段部に嵌合することで接続される。
他の構成は、実施の形態1のMRI用超電導電磁石装置1と同じである。
この実施の形態3のMRI用超電導電磁石装置1によれば、隣接した冷却板21同士は、内周側突起部21aに設けられた嵌め合い機構23によれ接続されており、シングルパンケーキコイル11の径方向の位置誤差をより抑制でき、またコイル群4の軸線5の方向のシングルパンケーキコイル11の位置をより精度よく配置することが可能となる。
また、嵌め合い機構23により長期にわたっての冷却板21の位置固定が可能となり、これによりシングルパンケーキコイル11の位置ずれを長期にわたって抑制でき、磁石内部空間7の磁界均一性を長期にわたって確保することができる。
なお、図6に示した、コイル群4の軸線5に対して平行に両側に突出した内周側突起部21aについても、図8に示した嵌め合い機構23を設けるようにしてもよい。
また、内周側突起部21a、21bの軸方向の一方の端面に穴を形成し、内周側突起部21a、21bの軸方向の他方の端面に穴に嵌入するピンを形成し、穴とピンとにより嵌め合い機構23としてよい。
さらに、内周側突起部21a、21bの軸方向の一方に凸部を形成し、軸方向の他方に凹部を形成し、凸部と凹部とにより嵌め合い機構23としてよい。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4のMRI用超電導電磁石装置1のコイル群4を示す側断面図である。
この実施の形態4のMRI用超電導電磁石装置1では、第1のシングルパンケーキコイル11aと第2のシングルパンケーキコイル11bを用いてダブルパンケーキコイル12とし、ダブルパンケーキコイル12間に冷却板21が配置されている。
第1のシングルパンケーキコイル11aと第2のシングルパンケーキコイル11bとは、それぞれの外周側の外周側接続線材14bで接続されている。
他の構成は、実施の形態1のMRI用超電導電磁石装置1と同じである。
この実施の形態4のMRI用超電導電磁石装置1によれば、ダブルパンケーキコイル12間に冷却板21が介在しており、冷却板21の枚数が削減でき、またコイル群4の軸線5の方向の長さを短くすることが可能となり、MRI用超電導電磁石装置1は、小型、軽量化される。
なお第1のシングルパンケーキコイル11aと第2のシングルパンケーキコイル11bとは、それぞれの内周側の内周側接続線材14aで接続され、また隣接した冷却板21同士は、図10に示すように、図8に示す嵌め合い機構23を用いて接続してもよい。
また、図6に示した冷却板21の内周側突起部21aであってもよく、隣接した冷却板21同士は、図8に示す嵌め合い機構23を用いて接続してもよい。
また、各ダブルパンケーキコイル12のコイル高さは、図9、図10では同じであるが、必ずしも同じでなくてもよく、またダブルパンケーキコイル12の、第1のシングルパンケーキコイル11aと第2のシングルパンケーキコイル11bのコイル高さも同じでなくてもよい。
また、第1のシングルパンケーキコイル11aと第2のシングルパンケーキコイル11bとの間はパンケーキコイル冷却のためにエポキシ樹脂や接着剤などにより接着されていることが望ましい。その際、第1のシングルパンケーキコイル11aと第2のシングルパンケーキコイル11bとは、外周側接続線材14bでの導通を除き、それ以外の箇所では絶縁することが望ましい。
実施の形態5.
図11は、この発明の実施の形態5のMRI用超電導電磁石装置1のコイル群4を示す側断面図である。
この実施の形態5のMRI用超電導電磁石装置1では、冷却板21の外周側にも軸線5と平行に突出した外周側突起部24が形成されている。
この外周側突起部24の内径は、ダブルパンケーキコイル12の外径と同じである。
他の構成は、図9に示した実施の形態4のMRI用超電導電磁石装置1と同じである。
この発明の実施の形態5のMRI用超電導電磁石装置1によれば、内周側突起部21aに外周側突起部24を加えることで、ダブルパンケーキコイル12の固定がより強固になり、ダブルパンケーキコイル12の径方向の位置ずれがさらに抑制される。
また、外周側突起部24にも、例えば図10に示した嵌め合い機構23を設けるようにしてもよい。
また、外周側突起部24は、ダブルパンケーキコイル12の場合に限定されるのではなく、実施の形態1〜3に示したシングルパンケーキコイル11にも適用できる。
ところで、この発明の実施の形態1〜5のMRI用超電導電磁石装置1では、巻線済みのシングルパンケーキコイル11,11a、11bと冷却板21を用意し、シングルパンケーキコイル11,11a、11bと冷却板21を積層組立していた。
この製造方法の他、MRI用超電導電磁石装置1の製造方法として、冷却板21の内周側突起部21a,21bを巻枠として使用し、冷却板21の内周側突起部21a,21bに超電導線を巻きつけて、シングルパンケーキコイル11と冷却板21とが一体化したコイル単体を製造する工程と、この後コイル単体を積層する工程とを備えたものであってもよい。
内周側突起部21a,21bを巻枠として用いてコイル単体を製造することで、シングルパンケーキコイル11,11a、11bを冷却板21の内周側突起部21a,21bに後から密着させる作業がなくなるとともに、シングルパンケーキコイル11,11a、11bと冷却板21の内周側突起部21a,21bとの隙間をより埋めて製作することが可能となるため、シングルパンケーキコイル11,11a、11bの径方向の位置誤差をより抑制することが可能となる。
なお、上記実施の形態1〜5では超電導電磁石装置としてMRI用超電導電磁石装置1の場合について説明したが、この発明は、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)用超電導電磁石装置に適用できる。
1 超電導電磁石装置、2 冷凍機、3 伝導冷却部材、4 コイル群、5 軸線、6 極低温容器、7 磁石内部空間、11 シングルパンケーキコイル、11a 第1のシングルパンケーキコイル、11b 第2のシングルパンケーキコイル、12 ダブルパンケーキコイル、14a 内周側接続部材、14b 外周側接続部材、21 冷却板、21a,21b 内周側突起部、22 切欠き部、23 嵌め合い機構、24 外周側突起部、25 欠落部。

Claims (7)

  1. 同一の軸線及び同一の内径を有する複数のパンケーキコイルと、隣り合う前記パンケーキコイル間にそれぞれ配置され前記パンケーキコイルを冷却する冷却板と、隣り合う前記パンケーキコイルを電気的に接続した第1の接続部材と、を備え、
    各前記冷却板は、内周部に、内周部の一部を除き前記軸線と平行に突出した内周側突起部を有し、
    隣り合う各前記内周側突起部同士は、各前記内周側突起部の各内周面が前記軸線の方向において同一面になるように当接し、
    各前記内周側突起部の外周面には、前記パンケーキコイルの内周面が密着し、
    前記冷却板は、前記内周側突起部が除かれた前記内周部の部分に欠落部が形成されており、
    前記第1の接続部材は、前記欠落部を介して隣り合う前記パンケーキコイルを電気的に接続した超電導電磁石装置。
  2. 前記欠落部に、径外側方向に切り欠かれた切欠き部が形成されている請求項1に記載の超電導電磁石装置。
  3. 隣り合う各前記内周側突起部同士は、嵌め合い機構により接合されている請求項1または2に記載の超電導電磁石装置。
  4. 前記パンケーキコイルは、一対の重ねられたシングルパンケーキが互いに第2の接続部材を介して電気的に接続されたダブルパンケーキコイルである請求項1〜3の何れか1項に記載の超電導電磁石装置。
  5. 各前記冷却板は、外周部にも前記軸線と平行に突出した外周側突起部を有している請求項1〜4の何れか1項に記載の超電導電磁石装置。
  6. 隣り合う各前記外周側突起部同士は、嵌め合い機構により接合されている請求項5に記載の超電導電磁石装置。
  7. 請求項1に記載の超電導電磁石装置の製造方法であって、
    超電導線を前記内周側突起部に巻回して前記パンケーキコイルを製造すると同時に前記パンケーキコイルと前記冷却板とが一体化したコイル単体を作製する工程と、
    前記コイル単体を積層する工程と、を備えた超電導電磁石装置の製造方法。
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