JP2000266417A - 冷凍機用磁気シールド体 - Google Patents

冷凍機用磁気シールド体

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JP2000266417A
JP2000266417A JP11067789A JP6778999A JP2000266417A JP 2000266417 A JP2000266417 A JP 2000266417A JP 11067789 A JP11067789 A JP 11067789A JP 6778999 A JP6778999 A JP 6778999A JP 2000266417 A JP2000266417 A JP 2000266417A
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coil
magnetic shield
magnetic
cold storage
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JP11067789A
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Masayuki Ishizuka
正之 石塚
Tomoyuki Yanagiya
知之 柳谷
Seiji Yasuhara
征治 安原
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MRIなど磁気精度の高い低温機器にG
M冷凍機などの冷凍機を用いる場合、蓄冷材の移動によ
る磁気を外部磁場から遮断して、冷凍機の内部の磁気に
よる影響を低温機器など外部に及ぼさないようにすると
ともに、超電導線材14による加工および製造を低コス
トで行い、シールドの程度を容易に調整可能とした冷凍
機用磁気シールド体を提供すること。 【解決手段】 磁気シールド体として超電導線材14に
よるコイル12を採用することに着目し、超電導線材1
4を冷凍機のシリンダー部6に巻く構成を工夫したもの
で、磁性体から構成した蓄冷材を移動することにより冷
却ステージに冷凍を発生する冷凍機のシリンダー部6に
超電導線材14を所定回数で巻き付けて構成したコイル
12を有するとともに、超電導線材14の両端部を接続
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍機用磁気シール
ド体にかかるもので、とくに蓄冷材を用いた、たとえば
GM冷凍機などの冷凍機において発生する磁気をシール
ドするための冷凍機用磁気シールド体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】GM冷凍機などは、ディスプレーサーに
蓄冷材を収容し、このディスプレーサーを上下動させる
ことにより冷凍を発生している。この蓄冷材は、一般に
磁性体である。この種の冷凍機を低温機器、たとえば、
磁場を利用し、かつ磁場精度が要求されるMRI(磁気
共鳴画像装置)などに取り付けて使用する場合、磁性体
である蓄冷材の移動による変動磁場が問題となる。すな
わち、MRIの磁場の中において冷凍機のディスプレー
サー(蓄冷材)が上下動することにより、MRIの磁場
に変動が起こって画像を乱してしまうという問題があ
る。
【0003】図9にもとづき概説する。図9は、従来か
らのGM冷凍機1の概略断面図であり、GM冷凍機1
は、ハウジング2と、ディスプレーサー3と、蓄冷材4
と、被覆用のシールド体5と、を有する。
【0004】ディスプレーサー3は、その内部に蓄冷材
4を収容し、蓄冷材4とともにハウジング2のシリンダ
ー部6内で図中、上下動をすることにより、冷却ステー
ジ(第2段冷却ステージ7)に所定温度の冷凍を発生す
る。
【0005】蓄冷材4は、磁性体などからこれを構成す
るもので、たとえば磁性を有するHoCu2あるいはE
3NiCoなどの材料からなり、この蓄冷材4がディ
スプレーサー3とともに上下動することにより、その周
囲に磁場を発生し、MRIによる外部磁場に変動を生じ
てしまう。
【0006】シールド体5は、これをGM冷凍機1のシ
リンダー部6に取り付けるもので、MRIその他各種の
低温機器による外部磁場が蓄冷材4まで侵入しないよう
にして外部磁場の変動を抑制する。こうしたシールド体
については、たとえば特許第2600869号あるいは
特開平9―326513号などにその開示がある。特許
第2600869号においては、強磁性体または超電導
体からなる磁気シールドを蓄冷材の周囲に設けている
が、この磁気シールドは円筒体であって、加工が困難か
つ高価であるという問題がある。特開平9―32651
3号においては、シート状の超電導体を筒状に巻き重ね
ることによりシールド体を構成するとしているが、シー
ト状の超電導体も市販されているものではなく、上記円
筒体による磁気シールドと同様に高価であるという問題
がある。なお、超電導線材を用いることも開示している
が、より具体的な構成の開示がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、MRIなど磁気精度
の高い低温機器にGM冷凍機などの冷凍機を用いる場合
の冷凍機用磁気シールド体を提供することを課題とす
る。
【0008】また本発明は、蓄冷材の移動による磁気を
外部磁場から遮断することができる冷凍機用磁気シール
ド体を提供することを課題とする。
【0009】また本発明は、冷凍機の内部の磁気による
影響を低温機器などの外部に及ぼさないようにした冷凍
機用磁気シールド体を提供することを課題とする。
【0010】また本発明は、超電導線材による加工およ
び製造を低コストで行うことができるとともに、磁気シ
ールドの程度を容易に調整可能とした冷凍機用磁気シー
ルド体を提供することを課題とする。
【0011】また本発明は、超電導線材による磁気シー
ルド体をGM冷凍機のシリンダー部に取り付ける固定方
法を考慮した冷凍機用磁気シールド体を提供することを
課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、磁気
シールド体として超電導線材によるコイルを採用するこ
とに着目し、この超電導線材を冷凍機のシリンダー部に
巻く構成を工夫したもので、第一の発明は、ディスプレ
ーサーを収容したシリンダー部と、このシリンダー部に
設けた冷却ステージと、磁性体から構成した蓄冷材を上
記ディスプレーサーによって移動することによりこの冷
却ステージに冷凍を発生する冷凍機において、該蓄冷材
に発生する磁気をシールドするための冷凍機用磁気シー
ルド体であって、上記シリンダー部に超電導線材を所定
回数で巻き付けて構成したコイルを有するとともに、こ
の超電導線材の両端部を接続したことを特徴とする冷凍
機用磁気シールド体である。
【0013】第二の発明は、上記コイルに加えてこのコ
イル用の卷枠を備えたもので、ディスプレーサーを収容
したシリンダー部と、このシリンダー部に設けた冷却ス
テージと、磁性体から構成した蓄冷材を上記ディスプレ
ーサーによって移動することによりこの冷却ステージに
冷凍を発生する冷凍機において、該蓄冷材に発生する磁
気をシールドするための冷凍機用磁気シールド体であっ
て、上記シリンダー部を被覆可能な巻枠と、この巻枠に
超電導線材を所定回数で巻き付けて構成したコイルと、
を有するとともに、この超電導線材の両端部を接続した
ことを特徴とする冷凍機用磁気シールド体である。
【0014】上記コイルあるいは上記巻枠は、上記蓄冷
材の長さ方向にこれを複数個設けることができる。
【0015】上記コイルは、上記蓄冷材の径方向にこれ
を複数個重ねて設けることができる。
【0016】上記コイルの巻数は、その両端部において
これを増やすことができる。
【0017】上記コイルは、上記超電導線材の両端部を
超電導接続するとともに、上記超電導線材どうしを互い
に固定することができる。
【0018】上記超電導線材として、たとえば、市販さ
れているNbTi超電導線材(超電導丸線)を採用する
ことにより、低コストかつ信頼性の高い上記コイルを製
作することができる。
【0019】本発明による冷凍機用磁気シールド体にお
いては、巻枠を介して、あるいは巻枠を介さずに、超電
導線材をコイルとし、このコイルにより冷凍機のシリン
ダー部の蓄冷材部分を被覆するようにしたので、蓄冷材
の移動による磁場を消去するシールド電流がコイルに流
れるとともに、MRIその他の低温機器による外部磁場
が、コイルを通り、蓄冷材まで侵入することはないた
め、蓄冷材の移動により外部磁場が乱されることなく、
互いの影響を極力おさえるようにすることができる。
【0020】とくに第二の発明のように、巻枠を設ける
ことにより、冷凍機とは別にコイルを製作することがで
き、既設の低温機器への取付けを可能とするとともに、
製作工程の自由度を増すことができる。
【0021】さらに、コイルないし巻枠を蓄冷材の長さ
方向あるいは径方向に複数個配置することにより、この
コイルにおける磁場の強さを調節して、任意のレベルに
調整することが可能となり、それぞれの蓄冷材の特性に
応じた冷凍機用磁気シールド体とすることができる。ま
た、コイルの両端部において、その巻数を増やすことに
より、とくにコイルの端部においてコイルの内部に入り
込む外部磁場を減少させ、コイル内部の蓄冷材の移動に
よる影響を極力均一に減少させることができる。なおま
た、超電導線材によるコイルを形成する際に、超電導線
材を粗密をもって卷くことにより、外部磁場の影響の抑
制程度を調節することができる。
【0022】当該コイルは、超電導線材の両端部を超電
導接続することによりシールド機能を良好に発揮するこ
とができるとともに、超電導線材どうしを互いに固定す
ることにより超電導線材の整列状態の乱れを回避するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の第1の実施の形態
による冷凍機用磁気シールド体10を図1および図2に
もとづき説明する。ただし、図9と同様の部分には同一
符号を付し、その詳述はこれを省略する。図1は、冷凍
機用磁気シールド体10の側面図であって、冷凍機用磁
気シールド体10は、円筒状の巻枠11と、このまわり
に巻き付けたコイル12と、を有する。
【0024】巻枠11は、鋼材(SUS)、銅、あるい
は真鍮などの材料からこれを薄肉に構成するとともに、
その両端部にフランジ部13を形成してある。
【0025】コイル12は、たとえば、金属系超電導体
であるNbTi線材などの超電導線材14を巻枠11の
フランジ部13の間の外周面に整列巻きし、一方のフラ
ンジ部13において同じ巻き方向で折り返し、戻ってき
た端部を巻始めの端部と接続して短絡させる。すなわ
ち、超電導線材14の第1層目15を巻き始め、巻枠1
1の一方のフランジ部13にまで達したところで折り返
し、第2層目16を巻いてゆく。両端部を200mm程
度を接続して短絡部分17とする。
【0026】この短絡部分17の接続方法としては、必
要に応じて、超電導接続あるいは半田接続を行う。図1
に短絡部分17を部分的に拡大して示すように、超電導
接続は、まず、超電導フィラメント14Aを覆っている
銅部分を硝酸などにより接続する長さ分だけ溶かし、超
電導フィラメント14Aだけを露出させる。露出した超
電導フィラメント14Aどうしをねじり、圧着するか、
スポット溶接を行って、外側を銅パイプ18により多
い、パイプ空間を半田19で埋める。この超電導接続で
は、超電導線材14(その超電導フィラメント14A)
どうしのみが接触するので、一般的な半田接続より良好
な抵抗の少ない接続が可能である。
【0027】図1に図示の状態は、理解しやすいように
超電導線材14を互いに離した状態で示してあるが、実
際には超電導線材14が乱れないように、半田あるいは
樹脂などを用いて隣りのあるいは上下の層の超電導線材
14どうしを固定する。この固定処理は巻枠11の全面
にわたって行う必要はなく、幅10mm程度を縦に接続
するだけでもよい。
【0028】当該冷凍機用磁気シールド体10をGM冷
凍機1のシリンダー部6に取り付けるには、各種の方法
を採用することができる。たとえば、半田を用いて巻枠
11をシリンダー部6に固定する。さらに、シリンダー
部6の外周面および巻枠11の内周面に互いにネジを切
っておき、締め付けにより冷凍機用磁気シールド体10
をシリンダー部6に取り付けることもできる。なおこの
場合、熱伝導の良好なグリースを締め付ける前に塗布し
ておき、巻枠11とシリンダー部6との接触を良好とす
る。あるいは、巻枠11を用いることなく、超電導線材
14をシリンダー部6に直接巻いて、コイル12とする
こともできる。
【0029】こうした構成の冷凍機用磁気シールド体1
0をGM冷凍機1(シリンダー部6)に取り付けること
により、磁場の影響を減少させる。図2は、冷凍機用磁
気シールド体10の軸方向の長さおよび磁場(内部磁場
および外部磁場)の関係を示すグラフであって、外径4
9mm、内径46mm、長さ140mmの真鍮製の巻枠
11のまわりに、径0.4mmのNbTi製の超電導線
材14を700ターン巻き(第1層目15が350ター
ン、および第2層目16が350ターン)、両端の短絡
部分17は通常の半田接続を行って冷凍機用磁気シール
ド体10とした。この冷凍機用磁気シールド体10をG
M冷凍機1のシリンダー部6に取り付けた結果、温度
4.2Kにおいては、磁場の最大強さ5000ガウスを
冷凍機用磁気シールド体10に印加しても、冷凍機用磁
気シールド体10の中心部は、磁場がゼロガウスの状態
であった。
【0030】ただし図2に示すように、磁気シールドす
る磁場が大きく変動するような場合がある。たとえば、
冷凍機用磁気シールド体10の中心でピーク磁場300
0ガウスをシールドするとき、冷凍機用磁気シールド体
10は、その巻枠11ないしコイル12全体が一体型で
あるので、シールド電流がコイル12全体にわたって流
れるため、冷凍機用磁気シールド体10の中心からずれ
た位置、たとえば冷凍機用磁気シールド体10の端部
(フランジ部13)から内方20mmの位置において
も、磁場3000ガウスをシールドする電流が流れてい
ることになる。すなわち、端部から内方20mmの位置
では、外部磁場が2800ガウスであるため、2800
−3000=―200ガウス、の磁場がかかってしまう
ことになる。この磁場の符号は負となり、磁場の向きは
外部磁場に対して逆向きである。
【0031】こうした場合に対応するためには、本発明
による冷凍機用磁気シールド体として巻枠およびコイル
をその長さ方向に分割した構成を取ることができる。た
とえば図3は、本発明の第2の実施の形態による冷凍機
用磁気シールド体20の側面図であって、この冷凍機用
磁気シールド体20は、前記巻枠11(図1)と同様
の、その長さ方向における3個の第1の巻枠21、第2
の巻枠22および第3の第3の巻枠23と、それぞれの
第1の巻枠21、第2の巻枠22および第3の巻枠23
に巻き付けた第1のコイル24、第2のコイル25およ
び第3のコイル26と、を有する。第1のコイル24、
第2のコイル25および第3のコイル26は、図1に示
したコイル12と同様に、超電導線材14を短絡部分1
7により短絡したものである。
【0032】また図4は、本発明の第3の実施の形態に
よる冷凍機用磁気シールド体30の側面図であって、冷
凍機用磁気シールド体30は長さ方向の1個の巻枠31
と、巻枠31に巻き付けた下層コイル32と、径方向上
層の中間層コイル33および上層コイル34と、を有す
る。下層コイル32、中間層コイル33および上層コイ
ル34は、図1に示したコイル12と同様に、超電導線
材14を短絡部分17により短絡したものである。たと
えば、冷凍機用磁気シールド体30全体として6層に巻
く場合、超電導線材14の第1層目15および第2層目
16を短絡させて下層コイル32とし、この一段目より
径を大きくした3層(第1層目15に相当)および4層
(第2層目16に相当)を短絡したものを中間層コイル
33とし、同様にして三段目の上層コイル34を作製す
る。一段目の下層コイル32の外側に二段目の中間層コ
イル33をかぶせ、さらに中間層コイル33の外側に三
段目の上層コイル34をかぶせる。この積層の際、外側
(上層側)に行くにしたがって、かつ、冷凍機用磁気シ
ールド体30全体として対称になるように、下層コイル
32、中間層コイル33および上層コイル34の長さを
順次短くしていけば、均一なシールドが可能である。
【0033】こうした冷凍機用磁気シールド体20(図
3)あるいは冷凍機用磁気シールド体30(図4)の構
成を採用することにより、発生する磁場(シールド電
流)の強さの分布を任意に調整することができる。図3
の冷凍機用磁気シールド体20のように分割してあれ
ば、冷凍機用磁気シールド体20の中心では3000ガ
ウスの磁場をシールドするためのシールド電流が流れ、
たとえば中心から内方にずれた20mmの位置では、2
800ガウスの磁場を発生させるシールド電流が流れる
ように第1のコイル24、第2のコイル25および第3
のコイル26の巻き数などを調節可能となり、図1に示
した一体型の冷凍機用磁気シールド体10のような問題
は起こらない。
【0034】図5に示すように、三分割型の冷凍機用磁
気シールド体20の長さを設定して実験した結果、図2
と同様の、図6に示すグラフのようになった。すなわ
ち、冷凍機用磁気シールド体20の端部における内部へ
の磁場の侵入が図2に比較しておさえられ、冷凍機用磁
気シールド体20内部の磁場の均一性が確認される。
【0035】図7に示すように、三層型の冷凍機用磁気
シールド体30の長さを設定して実験した結果、図2と
同様の、図8に示すグラフのようになった。この場合も
同様に、冷凍機用磁気シールド体30の端部における内
部への磁場の侵入が図2に比較してさらにおさえられ、
冷凍機用磁気シールド体30内部の磁場の均一性が確認
される。
【0036】なお図2に示すように、冷凍機用磁気シー
ルド体10の端部においてその内部への磁場の入り込み
が見られるが、実際上この値であれば通常のMRIには
影響を与えない。しかしながら、影響する低温機器があ
る場合には、冷凍機用磁気シールド体10の端部(フラ
ンジ部13)における超電導線材14の巻き数を増やす
ことにより、コイル12に流れるシールド電流の強さを
調節してこの問題を解決することができる。
【0037】また、図3の冷凍機用磁気シールド体20
のように巻枠21、22、23およびコイル24、2
5、26を分割する場合には、端部どうしを突き合わせ
た部分において磁場の侵入が考えられるが、MRIには
問題がない侵入量である。低温機器によっては、この冷
凍機用磁気シールド体20および冷凍機用磁気シールド
体30など複数個接続型においても、各1個の冷凍機用
磁気シールド体(超電導線材14によるコイル)の端部
の巻き総数を増やすことにより、外部磁場の侵入をおさ
えることが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、超電導線
材によるコイルを形成したので、蓄冷材の移動による磁
場の乱れを抑制するために種々の微調整が低コストで可
能であるとともに、蓄冷材の移動に起因する、MRIな
ど低温機器への磁場の影響を極力少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による冷凍機用磁気
シールド体10の側面図である。
【図2】同、冷凍機用磁気シールド体10の軸方向の長
さおよび磁場(内部磁場および外部磁場)の関係を示す
グラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態による冷凍機用磁気
シールド体20の側面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による冷凍機用磁気
シールド体30の側面図である。
【図5】同、三分割型の冷凍機用磁気シールド体20
(図3)のそれぞれの長さを示す説明図である。
【図6】同、図2と同様の、冷凍機用磁気シールド体2
0(図3)の軸方向の長さおよび磁場(内部磁場および
外部磁場)の関係を示すグラフである。
【図7】同、三層型の冷凍機用磁気シールド体30(図
4)のそれぞれの長さを示す説明図である。
【図8】同、図2と同様の、冷凍機用磁気シールド体3
0(図4)の軸方向の長さおよび磁場(内部磁場および
外部磁場)の関係を示すグラフである。
【図9】従来からのGM冷凍機1の概略断面図である。
【符号の説明】
1 GM冷凍機(冷凍機)(図9) 2 ハウジング 3 ディスプレーサー 4 蓄冷材 5 シールド体 6 シリンダー部 7 第2段冷却ステージ(冷却ステージ) 10 冷凍機用磁気シールド体(第1の実施の形態、図
1) 11 巻枠 12 超電導線材14によるコイル 13 巻枠11、21、22、23、31のフランジ部 14 コイル12を形成する超電導線材 14A 超電導線材14の超電導フィラメント 15 コイル12の第1層目 16 コイル12の第2層目 17 コイル12の短絡部分 18 短絡部分17の銅パイプ 19 半田 20 冷凍機用磁気シールド体(第2の実施の形態、図
3) 21 第1の巻枠 22 第2の巻枠 23 第3の巻枠 24 第1のコイル 25 第2のコイル 26 第3のコイル 30 冷凍機用磁気シールド体(第3の実施の形態、図
4) 31 巻枠 32 下層コイル 33 中間層コイル 34 上層コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレーサーを収容したシリンダ
    ー部と、 このシリンダー部に設けた冷却ステージと、 磁性体から構成した蓄冷材を前記ディスプレーサーによ
    って移動することによりこの冷却ステージに冷凍を発生
    する冷凍機において、該蓄冷材に発生する磁気をシール
    ドするための冷凍機用磁気シールド体であって、 前記シリンダー部に超電導線材を所定回数で巻き付けて
    構成したコイルを有するとともに、 この超電導線材の両端部を接続したことを特徴とする冷
    凍機用磁気シールド体。
  2. 【請求項2】 ディスプレーサーを収容したシリンダ
    ー部と、 このシリンダー部に設けた冷却ステージと、 磁性体から構成した蓄冷材を前記ディスプレーサーによ
    って移動することによりこの冷却ステージに冷凍を発生
    する冷凍機において、該蓄冷材に発生する磁気をシール
    ドするための冷凍機用磁気シールド体であって、 前記シリンダー部を被覆可能な巻枠と、 この巻枠に超電導線材を所定回数で巻き付けて構成した
    コイルと、を有するとともに、 この超電導線材の両端部を接続したことを特徴とする冷
    凍機用磁気シールド体。
  3. 【請求項3】 前記コイルは、前記蓄冷材の長さ方向
    にこれを複数個設けたことを特徴とする請求項1あるい
    は2記載の冷凍機用磁気シールド体。
  4. 【請求項4】 前記巻枠は、前記蓄冷材の長さ方向に
    これを複数個設けたことを特徴とする請求項2記載の冷
    凍機用磁気シールド体。
  5. 【請求項5】 前記コイルは、前記蓄冷材の径方向に
    これを複数個重ねて設けたことを特徴とする請求項1あ
    るいは2記載の冷凍機用磁気シールド体。
  6. 【請求項6】 前記コイルの巻数は、その両端部にお
    いてこれを増やしてあることを特徴とする請求項1ある
    いは2記載の冷凍機用磁気シールド体。
  7. 【請求項7】 前記コイルは、前記超電導線材の両端
    部を超電導接続するとともに、前記超電導線材どうしを
    互いに固定することを特徴とする請求項1あるいは2記
    載の冷凍機用磁気シールド体。
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Cited By (4)

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