JP6452423B2 - 車両の変速制御装置 - Google Patents

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本発明は、駆動源と駆動輪の間に自動変速機を備えた車両の変速制御装置に関する。
従来、旋回走行中、途中でコーナー曲率が大になる(旋回半径が小さくなる)コーナーにおいて、一定の横加速度となるように減速させるため、自動変速機をアップ変速して車両の駆動力を下げる制御を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−306072号公報
しかしながら、従来装置にあっては、旋回走行中、コーナーが急になって旋回半径が小さくなるほど、車両の駆動力を下げるように自動変速機がアップ変速側に変速される。このため、例えば、コーナーが急になっても車速を維持したいときには、瞬時の判断で大きなアクセル踏み込み操作を行う運転者のアクセルコントロールにより、車両の駆動力を上げる必要がある、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、旋回走行中、煩雑なアクセル操作を抑制しながら運転者の意図する車速を実現する車両の変速制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、駆動源と駆動輪の間に自動変速機を備える。
この車両において、自動変速機の変速比を、変速条件に応じて適切な駆動力を出すように制御する変速制御手段を設ける。
変速制御手段は、アクセル開度と車速を変速条件に含み、車速が一定であるとアクセル開度が高いほど自動変速機の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行う通常変速制御部と、アクセルペダルが踏み込まれている旋回走行中、旋回半径を変速条件に含み、旋回半径が小さいほど自動変速機の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行うコーナリング中制御部と、を有する。
コーナー進入条件とアクセル踏み込み条件が成立すると、通常変速制御部による変速制御からコーナリング中制御部による変速制御に切り替える。
よって、コーナー進入条件とアクセル踏み込み条件が成立すると、通常変速制御部による変速制御からコーナリング中制御部による変速制御に切り替えられる。そして、コーナリング中制御部において、アクセルペダルが踏み込まれている旋回走行中、旋回半径を変速条件に含み、旋回半径が小さいほど自動変速機の変速比をロー変速比側に変更する変速制御が行われる。
即ち、旋回走行中、旋回半径が小さいほどコーナリング抵抗が増えることで、アクセル開度を保っておくとコーナリング中の車速が低下する。このため、旋回走行中に車速を保つには、コーナリング抵抗に打ち勝つアクセル踏み込み操作を要する。これに対し、旋回半径が小さいほど自動変速機の変速比をロー変速比側に変更することで、コーナリング抵抗の増加に応じて車両の駆動力が増す。言い換えると、アクセル操作量を変えなくても旋回半径が小さくなればロー変速制御により車両の駆動力が増すことで、コーナリング抵抗に打ち勝つ駆動力を、少ないアクセル操作量で出すことが可能となる。
この結果、旋回走行中、煩雑なアクセル操作を抑制しながら運転者の意図する車速を実現することができる。加えて、アクセル足離し状態のままでの減速旋回要求に応えつつ、車速調整要求がある旋回走行中における運転性の向上を図ることができる。
実施例1の変速制御装置が適用されたエンジン車の駆動系及び制御系を示す全体システム図である。 実施例1のCVTコントロールユニットで実行される変速制御処理の全体流れを示すフローチャートである。 実施例1のCVTコントロールユニットで実行される変速制御処理のうちコーナリング中制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のCVTコントロールユニットで実行される変速制御処理のうちコーナー抜け時制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のCVTコントロールユニットで実行される変速制御のうち通常変速制御で用いられる通常変速マップの一例を示す通常変速マップ図である。 実施例1のCVTコントロールユニットで実行される変速制御のうちコーナリング中制御で用いられるコーナリング変速マップの一例を示すコーナリング変速マップ図である。 車両が直進路→緩やかなカーブ路→急なカーブ路→直進路へと経過して走行する旋回路走行例を示す図である。 旋回路走行例(図7)のときに通常変速制御を実行する比較例でのエンジン動作点の変化とコーナリング中制御を実行する実施例1でのエンジン動作点の変化を示す比較特性図である。 旋回路走行例(図7)による旋回走行中において通常変速制御を実行する比較例での旋回半径R・アクセル開度APO・車速VSP・変速機入力回転数・変速比・コーナリング抵抗の各特性を示すタイムチャートである。 旋回路走行例(図7)による旋回走行中においてコーナリング中制御及びコーナー抜け時制御を実行する実施例1での旋回半径R・アクセル開度APO・車速VSP・変速機入力回転数・変速比・コーナリング抵抗の各特性を示すタイムチャートである。 実施例2のCVTコントロールユニットで実行される変速制御処理のうちコーナー抜け時制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の車両の変速制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における車両の変速制御装置の構成を、「全体システム構成」、「変速制御構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の変速制御装置が適用されたエンジン車(車両の一例)の駆動系及び制御系を示す。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
エンジン車の駆動系は、図1に示すように、エンジン1(駆動源)と、エンジン出力軸2と、ロックアップクラッチ3と、トルクコンバータ4と、変速機入力軸5と、無段変速機6(自動変速機)と、ドライブシャフト7と、駆動輪8と、を備えている。
前記ロックアップクラッチ3は、トルクコンバータ4に内蔵され、クラッチ解放によりトルクコンバータ4を介してエンジン1と無段変速機6を連結し、クラッチ締結によりエンジン出力軸2と変速機入力軸5を直結する。このロックアップクラッチ3は、後述するCVTコントロールユニット12からのL/U指令油圧に基づいて作り出されたL/U実油圧により、締結/スリップ締結/解放が制御される。
前記トルクコンバータ4は、ポンプインペラ41と、ポンプインペラ41に対向配置されたタービンランナ42と、ポンプインペラ41とタービンランナ42の間に配置されたステータ43と、を有する。このトルクコンバータ4は、内部に満たされた作動油が、ポンプインペラ41とタービンランナ42とステータ43の各ブレードを循環することによりトルクを伝達する流体継手である。ポンプインペラ41は、内面がロックアップクラッチ3の締結面であるコンバータカバー44を介してエンジン出力軸2に連結される。タービンランナ42は、変速機入力軸5に連結される。ステータ43は、ワンウェイクラッチ45を介して静止部材(トランスミッションケース等)に設けられる。
前記無段変速機6は、プライマリプーリとセカンダリプーリへのベルト接触径を変えることにより変速比を無段階に制御するベルト式無段変速機であり、変速後の出力回転はドライブシャフト7を介して駆動輪8へ伝達される。
エンジン車の制御系は、図1に示すように、エンジンコントロールユニット11(ECU)と、CVTコントロールユニット12(CVTCU)と、CAN通信線13と、を備えている。入力情報を得るセンサ類として、エンジン回転数センサ14と、タービン回転数センサ15(=CVT入力回転数センサ)と、CVT出力回転数センサ16(=車速センサ)と、アクセル開度センサ17と、セカンダリ回転数センサ18と、プライマリ回転数センサ19と、ステアリング舵角センサ20と、ナビゲーションシステム21と、前方カメラ22等を備えている。
前記エンジンコントロールユニット11は、アクセル足離しによるコースティング状態でエンジン1への燃料噴射を停止し、燃料リカバー許可に基づき燃料噴射を再開する燃料カット制御を行う。また、CVTコントロールユニット12からアクセル踏み込みによるアクセル開度信号を受け取ると、アクセル開度に応じた燃料噴射量とする燃料噴射制御を行う。
前記CVTコントロールユニット12は、無段変速機6の変速比を制御する変速制御、ロックアップクラッチ3の締結/スリップ締結/解放を切り替えるロックアップクラッチ制御、等を行う。変速制御の基本制御は、例えば、通常変速マップ(図5参照)を用い、車速VSPとアクセル開度APOにより決まる運転点がLow変速比側やHigh変速比側に移動したとき、変速指示を出し、目標入力回転数(=目標プライマリ回転数)を得るように変速比を変更する制御により行われる。なお、ロックアップクラッチ3の締結中は、目標入力回転数=目標プライマリ回転数=目標エンジン回転数になる。
[変速制御構成]
図2は、実施例1のCVTコントロールユニットで実行される変速制御処理の全体流れを示す(変速制御手段)。以下、変速制御手段の構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。なお、図2に示すフローチャートは、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1では、直進走行中にコーナーへ進入したか否かを判断する。YES(コーナー進入有り)の場合はステップS2へ進み、NO(コーナー進入無し)の場合はステップS3へ進む。
ここで、コーナーへ進入したか否かの判断は、ナビゲーションシステム21からのナビ情報、前方カメラ22からの前方カメラ情報、ステアリング舵角センサ20からの舵角情報等から判断する。尚、交差点を旋回路と誤判断することを防止すべく、ステアリング舵角のみで旋回路と判断せず、ナビ情報や前方カメラ情報と併せて旋回路の判断を行うことが望ましい。
ステップS2では、ステップS1でのコーナー進入有りとの判断に続き、アクセル踏み込み操作中であるか否かを判断する。YES(アクセルON)の場合はステップS4へ進み、NO(アクセルOFF)の場合はステップS3へ進む。
ここで、アクセル踏み込み操作(アクセルON)/アクセル非操作(アクセルOFF)の判断は、アクセル開度センサ17からのセンサ信号により判断しても良いし、また、アクセルスイッチからのスイッチ信号により判断しても良い。
ステップS3では、ステップS1でのコーナー進入無しとの判断、或いは、ステップS2でのアクセルOFFとの判断に続き、図5に示す通常変速マップを用い、車速VSPとアクセル開度APOによる通常変速制御を行い、フロー終了へ進む。
ここで、「通常変速制御」とは、図5の通常変速マップ上で車速VSPとアクセル開度APOにより決まる運転点がLow変速比側やHigh変速比側に移動したとき、変速指示を出し、目標入力回転数(=目標プライマリ回転数)を得るように変速比を変更する制御をいう。
ステップS4では、ステップS2でのアクセルONとの判断、或いは、ステップS5でのコーナー未脱出との判断に続き、図3に示すフローチャートに従ってコーナリング中制御を作動し、ステップS5へ進む。
ステップS5では、ステップS4でのコーナリング中制御作動に続き、コーナーを脱出したか否かを判断する。YES(コーナー脱出)の場合はステップS6へ進み、NO(コーナー未脱出)の場合はステップS4へ戻る。
ここで、コーナー脱出の判断は、ステアリング舵角センサ20からの信号によるステアリング舵角が、中立位置に向かって所定値(>0)まで戻されたことにより行う。
ステップS6では、ステップS5でのコーナー脱出であるとの判断に続き、図3に示すフローチャートに従って作動していたコーナリング中制御を終了し、ステップS7へ進む。
ステップS7では、ステップS6でのコーナリング中制御終了に続き、図4に示すフローチャートに従ってコーナー抜け時制御を作動し、ステップS8へ進む。
ステップS8では、ステップS7でのコーナー抜け時制御作動に続き、コーナリング中制御を終了すると判断された際のアクセル開度に対してアクセル戻し操作が行われたか否かを判断する。YES(アクセル戻し操作有り)の場合はステップS10へ進み、NO(アクセル戻し操作無し)の場合はステップS9へ進む。
ここで、アクセル戻し操作の判断は、アクセル開度センサ17からのセンサ信号によるアクセル開度の低下判断により行う。
ステップS9では、ステップS8でのアクセル戻し操作無しとの判断に続き、その時の変速比における車速上限域に到達し、車速変化が小さいままで車速が推移する車速サチュレーション(車速飽和)になっているか否かを判断する。YES(車速サチュレーション有り)の場合はステップS10へ進み、NO(車速サチュレーション無し)の場合はステップS7へ戻る。
ここで、車速サチュレーション有りは、小さい車速範囲内での車速変化のままで予め決めた所定時間が経過したことや、車速変化が全くない状態となったことにより判断する。
ステップS10では、ステップS8でのアクセル戻し操作有りとの判断、或いは、ステップS9での車速サチュレーション有りとの判断に続き、図4に示すフローチャートに従って作動していたコーナー抜け時制御を終了し、フロー終了へ進む。
図3は、変速制御処理のうちコーナリング中制御処理の流れを示す(コーナリング中制御部)。以下、図2のステップS4で作動するコーナリング中制御部の構成をあらわす図3の各ステップについて説明する。
ステップS41では、コーナリング中制御開始に続き、車速VSP、アクセル開度APO、ステアリング舵角θ、車重等の必要情報を読み込み、ステップS42へ進む。
ステップS42では、ステップS41での必要情報の読み込みに続き、車速VSPとステアリング舵角θに基づいてコーナー曲率(コーナー曲率が大きいほど旋回半径は小さい)を演算し、ステップS43へ進む。
ここで、コーナー曲率は、車速VSPとステアリング舵角θからではなく、ナビゲーションシステムからの自車が走行する道路情報に基づいて取得しても良い。
ステップS43では、ステップS42でのコーナー曲率の演算に続き、コーナリングフォース(又は横加速度)とタイヤスリップ角(又はコーナー曲率)に基づいてコーナリング抵抗を演算し、ステップS44へ進む。
ここで、「コーナリングフォース」は、車速VSPと車重とコーナー曲率に基づいて演算される。なお、コーナリングフォースに代え、コーナー走行時の「横加速度」を演算するようにしても良く、この場合、横加速度センサからのセンサ信号を用いても良い。
また、「タイヤスリップ角」は、ステアリング舵角θに基づき演算される。なお、「コーナー曲率」をそのまま流用するようにしても良い。
ステップS44では、ステップS43でのコーナリング抵抗の演算に続き、その他の走行抵抗を演算し、ステップS45へ進む。
ここで、「その他の走行抵抗」とは、例えば、空気抵抗や勾配抵抗などをいう。
ステップS45では、ステップS44でのその他の走行抵抗の演算に続き、コーナリング中に車速維持するために必要な駆動力を演算し、ステップS46へ進む。
ここで、「コーナリング中に車速維持するために必要な駆動力」とは、車速を低下させる走行抵抗であるコーナリング抵抗分とその他の走行抵抗分を合わせた駆動力をいう。
ステップS46では、ステップS45での車速維持駆動力の演算に続き、コーナリング中に車速維持するために必要な駆動力を達成する目標入力回転数を、図6に示すコーナリング変速マップを用いて決め、ステップS47へ進む。
ここで、コーナリング変速マップは、図6に示すように、トルクを出すために必要なアクセル開度と目標入力回転数を座標軸とする座標平面に、複数の等駆動力特性を書き込んだとき、異なる等駆動力特性の変曲点(目標入力回転数の増大に伴い、そのトルクを出すために必要なアクセル開度の変化量が目標入力回転数の増大変化に対して小さくなる、またはゼロとなる点)を結ぶ線を変速線とするマップである。なお、等駆動力特性の変曲点を結んだ理由は、変曲点より高い目標入力回転数としても、トルクを出すために必要なアクセル開度への影響度合いが小さい、即ち、変曲点より目標入力回転数を高くしても、そのトルクを出すために必要なアクセル開度の変化量が小さいまたはゼロであるため、変曲点より目標入力回転数を高くすることは、運転者のアクセルペダルの増減操作に殆ど影響を及ぼすことがない。従って、変曲点を目標入力回転数とすることで、同じトルク(必要駆動力)を出力するに際して、不要に目標入力回転数を高くすることを抑制し、燃費の悪化を防止することができる。
そして、図6に示すコーナリング変速マップを用い、コーナリング中に車速を維持するために必要な駆動力による一つの駆動力特性と変速線との交点により目標入力回転数を決める。例えば、コーナーに進入したことで、必要駆動力FdがFd1→Fd2へと高くなると、目標入力回転数Nin*は、Nin1*→Nin2*へと高回転側(ロー変速側)に移行する。
ステップS47では、ステップS46でのコーナリング変速マップを用いた目標入力回転数の決定に続き、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数を取得し、ステップS48へ進む。
ここで、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数は、図5に示す通常変速マップと、そのときの車速VSPとアクセル開度APOにより決まる運転点により取得する。例えば、車速VSPaでアクセル開度APOaのときは、目標入力回転数Nin*はNina*になる。
ステップS48では、ステップS47での通常変速マップを用いた目標入力回転数を取得に続き、ステップS46で決定された目標入力回転数とステップS47で取得された目標入力回転数のうち、セレクトハイにより回転数が高い方を選択するMAX処理した目標入力回転数を最終の目標入力回転数とし、ステップS49へ進む。
つまり、ステップS48でのMAX処理は、アクセル踏み込み操作による目標入力回転数の上昇(通常変速マップ)を許容しつつ、目標入力回転数の最小回転数を、コーナリング中に車速維持するために必要な駆動力を達成する回転数に制限する処理である。
ステップS49では、ステップS48でのMAX処理に続き、MAX処理した最終の目標入力回転数に実入力回転数が一致するように無段変速機6の変速比を変更する制御を行い、リターンへ進む。
図4は、変速制御処理のうちコーナー抜け時制御処理の流れを示す(コーナー抜け時制御部)。以下、図2のステップS7で作動するコーナー抜け時制御部の構成をあらわす図4の各ステップについて説明する。なお、ステップS71〜ステップS74の各ステップは、図3のステップS41〜ステップS44の各ステップと同様の処理を行うステップであるため、説明を省略する。
ステップS75では、ステップS74でのその他の走行抵抗の演算に続き、コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力を演算し、ステップS76へ進む。
ここで、「コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力」とは、コーナー抜け時にコーナー手前の車速より低下していると必要駆動力を増し、コーナー抜け時にコーナー手前の車速より上昇していると必要駆動力を低下させる。
ステップS76では、ステップS75での車速復帰駆動力の演算に続き、コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力を達成する目標入力回転数を、図6に示すコーナリング変速マップを用いて決め、ステップS77へ進む。例えば、コーナーを抜け、必要駆動力FdがFd2→Fd1へと低くなると、目標入力回転数Nin*は、Nin2*→Nin1*へと低回転側(ハイ変速側)に移行する。
ステップS77では、ステップS76でのコーナリング変速マップを用いた目標入力回転数の決定に続き、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数を取得し、ステップS78へ進む。
ここで、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数は、図5に示す通常変速マップと、そのときの車速VSPとアクセル開度APOにより決まる運転点により取得する。例えば、車速VSPaのままで、アクセル開度APOがAPOaからAPObに高くなると、目標入力回転数Nin*はNina*からNinb*になる。
ステップS78では、ステップS77での通常変速マップを用いた目標入力回転数を取得に続き、ステップS76で決定された目標入力回転数とステップS77で取得された目標入力回転数のうち、セレクトハイにより回転数が高い方を選択するMAX処理した目標入力回転数を最終の目標入力回転数とし、ステップS79へ進む。
つまり、ステップS78でのMAX処理は、アクセル踏み込み操作による目標入力回転数の上昇(通常変速マップ)を許容しつつ、目標入力回転数の最小回転数を、コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力を達成する回転数に制限する処理である。
ステップS79では、ステップS78でのMAX処理に続き、MAX処理した最終の目標入力回転数に実入力回転数が一致するように無段変速機6の変速比を変更する制御を行い、リターンへ進む。
次に、作用を説明する。
実施例1の車両の変速制御装置における作用を、「背景技術」、「変速制御処理作用」、「旋回走行中の変速制御作用」、「変速制御の特徴作用」に分けて説明する。
[背景技術]
近年の燃費向上ニーズにより、無段変速機を搭載したエンジン車では、低開度巡航シーンにおいて、できる限り低エンジン回転数(ハイ変速比)での走行となるような変速マップ(例えば、図5に示すマップ)を用いた変速制御が行われている。以下、図5に示す通常変速マップを用いた変速制御により、直進路や旋回路を含むあらゆる道路を走行するものを比較例とする。
この比較例の場合、瞬時に駆動力をコントロールする必要があるコーナリング走行中において、ハイ変速比走行(余裕駆動力小)では、車速を変化させるためのアクセル踏み込み量が大きくなる。また、減速する際は、低回転であるが故にエンブレが利かず、ブレーキ操作も強いられる。その結果、アクセル操作のばたつきが増え、操作しにくい上、燃費にも悪影響を及ぼし、本末転倒となる可能性もある。また、コーナー抜け後は高い確率で加速するにもかかわらず、ハイ変速比で待機しているため、コーナー抜け後の加速性能が悪い。ここで、瞬時に車速をコントロールする必要があるコーナリングとは、コーナリング走行中における旋回半径の変化や急な対向車の発見等がある。
即ち、旋回半径が異なる複数のコーナーが複合した場合、走行中、旋回半径が小さくなるとコーナリング抵抗が増大するため車速が低下する。運転者は、この車速の低下を防止すべく、アクセルペダルの踏み増しを行う必要がある。また、旋回半径が大きくなると逆にコーナリング抵抗が減少するため車速が増大する。運転者は、この車速の増加を防止すべく、アクセルペダルの戻し操作を行う必要がある。特に、山間部など、旋回半径の異なる旋回路を連続して走行する場合、走行する旋回路の旋回半径の相違によりアクセルペダルの踏み増し、戻し操作を繰り返し行う必要があり、運転者にとってアクセルペダル操作が煩雑となる。
以下、瞬時に車速をコントロールする必要があるコーナリングの一例として、図7に示すように、車両が直進路→緩やかなカーブ路(1)→急なカーブ路(2)→直進路(3)へと経過して旋回走行する場合を例にとり説明する。
図7に示す旋回路走行のときに通常変速制御を実行しながら車速VSPを維持する比較例では、必要駆動力の上昇を、駆動源トルクであるエンジントルクTeの上昇により得るようにしているため、アクセル踏み増し操作を要する。よって、エンジン動作点(Ne,Te)の変化は、図8に示すように、旋回半径が小さくなるのに応じてエンジントルクTeを上昇させるように、A点→B’点→C’点となる。
この比較例の装置を搭載した車両で図7に示す旋回路走行を行うと、旋回半径R・アクセル開度APO・車速VSP・変速機入力回転数・変速比・コーナリング抵抗の変化は、図9に示すようになる。なお、図9において、時刻t1は直進路からのコーナー進入時刻、時刻t2は緩やかなカーブ路でのアクセル踏み増し時刻、時刻t3は急カーブ路でのアクセル踏み増し時刻、時刻t4はコーナー抜け側でのアクセル踏み増し時刻、時刻t5はアクセル踏み増し終了時刻、時刻t6はアクセル戻し開始時刻である。
即ち、時刻t1にて直進路からのコーナーへ進入すると、緩やかなカーブ路での車速低下を抑えるように時刻t2で1回目の大きなアクセル踏み増し操作を行う。そして、緩やかなカーブ路から急カーブ路に入ると、急カーブ路での車速低下を抑えるように時刻t3で2回目の大きなアクセル踏み増し操作を行う。そして、急カーブ路を抜けると、コーナー抜け側での加速意図に従って時刻t4で3回目の大きなアクセル踏み増し操作を行う。その後、時刻t5でアクセル踏み増しを終了し、時刻t6でアクセル戻し操作を開始する。
このように、比較例の場合には、3回の大きなアクセル踏み増し操作により、直進路から緩やかなカーブ路を経由して急なカーブ路に入っても車速VSPを維持し、急なカーブ路から直進路へのコーナー抜け側での加速を得ている。言い換えると、旋回半径が異なる複数のコーナーが複合した旋回中での車速コントロールを、全面的に運転者による煩雑なアクセルペダル操作に依存しているし、また、踏み増し量の大きな3回のアクセル踏み増し操作により、燃費にも悪影響を及ぼしている。
[変速制御処理作用]
以下、コーナーへ進入すると変速マップを、通常変速マップ(図5)からコーナリング変速マップ(図6)へ切り替えて変速制御を行う実施例1の変速制御処理作用を、図2〜図4のフローチャートに基づき説明する。
まず、図2のフローチャートに基づき、全体処理作用を説明する。
直進走行中においては、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→終了へと進む流れが繰り返される。また、コーナーへ進入してもアクセル足離し状態であるときは、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→終了へと進む流れが繰り返される。何れの場合も、ステップS3では、図5に示す通常変速マップを用い、車速VSPとアクセル開度APOを変速条件とする通常変速制御が行われる。
コーナーへ進入した後、アクセル踏み込み操作を行うと、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4→ステップS5へと進む。そして、ステップS5にてコーナー中と判断されている間は、ステップS4→ステップS5へと進む流れが繰り返され、ステップS4では、図3に示すフローチャートに従ってコーナリング中制御が作動する。
ステップS5にてコーナーを脱出したと判断されると、ステップS5からステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9へと進む。そして、ステップS8にてコーナリング中制御を終了すると判断された際のアクセル開度に対してアクセル戻し操作が無く、かつ、ステップS9にて車速サチュレーションが無いと判断されている間は、ステップS7→ステップS8→ステップS9へと進む流れが繰り返され、ステップS7では、図4に示すフローチャートに従ってコーナー抜け時制御が作動する。
コーナー抜け時制御作動中に、ステップS8にてコーナリング中制御を終了すると判断された際のアクセル開度に対してアクセル戻し操作があったと判断されると、ステップS8からステップS10へ進む。また、コーナー抜け時制御作動中に、ステップS8にてアクセル戻し操作はないが、ステップS9にて車速サチュレーションがあったと判断されると、ステップS8からステップS9→ステップS10へ進む。ステップS10では、コーナー抜け時制御を終了し、改めてステップS1のコーナーへの進入判断が行われる。
次に、図3のフローチャートに基づき、図2のステップS4でのコーナリング中制御処理作用を説明する。
図2のステップS4でコーナリング中制御の作動が開始されると、図3のフローチャートにおいて、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS44→ステップS45→ステップS46→ステップS47→ステップS48→ステップS49へと進む流れが繰り返される。
ステップS41では、制御処理に必要な情報が読み込まれ、ステップS42では、車速VSPとステアリング舵角θに基づいてコーナー曲率が演算される。ステップS43では、コーナリングフォース(又は横加速度)とタイヤスリップ角(又はコーナー曲率)に基づいてコーナリング抵抗が演算され、ステップS44では、その他の走行抵抗(例えば、空気抵抗や勾配抵抗など)が演算される。そして、ステップS45では、コーナリング中に車速維持するために必要な駆動力、つまり、コーナリング抵抗分とその他の走行抵抗分を合わせた駆動力が演算される。ステップS46では、コーナリング中に車速維持するために必要な駆動力を達成する目標入力回転数が、図6に示すコーナリング変速マップを用いて決められる。次のステップS47では、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数が取得される。ステップS48では、ステップS46で決定された目標入力回転数とステップS47で取得された目標入力回転数のうち、セレクトハイにより回転数が高い方(Low変速比側)を選択するMAX処理した目標入力回転数が最終の目標入力回転数とされる。ステップS49では、MAX処理した最終の目標入力回転数に実入力回転数が一致するように無段変速機6の変速比を変更する制御が行われる。
次に、図4のフローチャートに基づき、図2のステップS7でのコーナー抜け時制御処理作用を説明する。
図2のステップS7でコーナー抜け時制御の作動が開始されると、図4のフローチャートにおいて、ステップS71→ステップS72→ステップS73→ステップS74→ステップS75→ステップS76→ステップS77→ステップS78→ステップS79へと進む流れが繰り返される。
ステップS71では、制御処理に必要な情報が読み込まれ、ステップS72では、車速VSPとステアリング舵角θに基づいてコーナー曲率が演算される。ステップS73では、コーナリングフォース(又は横加速度)とタイヤスリップ角(又はコーナー曲率)に基づいてコーナリング抵抗が演算され、ステップS74では、その他の走行抵抗(例えば、空気抵抗や勾配抵抗など)が演算される。そして、ステップS75では、コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力、つまり、コーナリング抵抗分とその他の走行抵抗分を合わせた駆動力が演算される。ステップS76では、コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力を達成する目標入力回転数を、図6に示すコーナリング変速マップを用いて決められる。次のステップS77では、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数が取得される。ステップS78では、ステップS76で決定された目標入力回転数とステップS77で取得された目標入力回転数のうち、セレクトハイにより回転数が高い方(Low変速比側)を選択するMAX処理した目標入力回転数が最終の目標入力回転数とされる。ステップS79では、MAX処理した最終の目標入力回転数に実入力回転数が一致するように無段変速機6の変速比を変更する制御が行われる。
[旋回走行中の変速制御作用]
上記のように、コーナーへ進入すると変速マップを、通常変速マップ(図5)からコーナリング変速マップ(図6)へ切り替えて変速制御を行う実施例1での旋回走行中の変速制御作用を説明する。
以下、比較例と同様に、瞬時に車速をコントロールする必要があるコーナリングの一例として、図7に示すように、車両が直進路→緩やかなカーブ路(1)→急なカーブ路(2)→直進路(3)へと経過して旋回走行する場合を例にとり説明する。
図7に示す旋回路走行のときにコーナリング変速マップ(図6)へ切り替えて車速VSPを維持する実施例1では、必要駆動力の上昇を、無段変速機6の変速比をロー変速側へ変更するダウン変速制御により得るため、目標入力回転数になるエンジン回転数Neを上昇させる必要がある。よって、エンジン動作点(Ne,Te)の変化は、図8に示すように、旋回半径が小さくなるのに応じてエンジン回転数Neを上昇させるように、A点→B点→C点となる。つまり、必要駆動力の上昇に対し、エンジントルクTeの変化幅ΔTeを小さく抑えながら無段変速機6の変速比をロー変速側へ変更するように、エンジン回転数Neを上昇するというのが推奨する目標入力回転数の考え方である。そして、この考え方に基づいて設定したマップが、図6に示すコーナリング変速マップである。
つまり、図7に示す旋回路走行中に必要駆動力FdがFd1→Fd2→Fd3へと高くなると、図8に示すように、エンジン回転数Neは、エンジントルクTeの変化幅ΔTeが小さく抑えるように、Ne1→Ne2→Ne3へと高回転側に移行する。これに符合するように、図6のコーナリング変速マップでは、図7に示す旋回路走行中に必要駆動力FdがFd1→Fd2→Fd3へと高くなると、目標入力回転数Nin*は、Nin1*→Nin2*→Nin3*へと高回転側(ロー変速側)に移行する。
この実施例1の装置を搭載した車両で図7に示す旋回路走行を行うと、旋回半径R・アクセル開度APO・車速VSP・変速機入力回転数・変速比・コーナリング抵抗の変化は、図10に示すようになる。なお、図10において、時刻t1は直進路からのコーナー進入時刻、時刻t2は緩やかなカーブ路でのアクセル踏み増し時刻、時刻t3は急カーブ路でのアクセル踏み増し時刻、時刻t4はコーナー抜け側でのアクセル踏み増し時刻、時刻t5はアクセル踏み増し終了時刻、時刻t6はアクセル戻し開始時刻である。
即ち、時刻t1にて直進路からのコーナーへ進入すると、緩やかなカーブ路での車VSPを維持するように時刻t2で1回目のアクセル踏み増し操作を行う。そして、時刻t2〜時刻t3までの緩やかなカーブ路(1)においては、コーナリング抵抗の増加分は、目標入力回転数をNin1*→Nin2*へと変更するロー側へのダウン変速による駆動力上昇で賄われる。このため、アクセル踏み増し量ΔAPO1を小さくしても、車速VSPを維持することができる。
次に、緩やかなカーブ路から急カーブ路に入ると、急カーブ路に入っても車速VSPを維持するように時刻t3で2回目のアクセル踏み増し操作を行う。そして、時刻t3〜時刻t4までの急カーブ路(2)においては、コーナリング抵抗のさらなる増加分は、目標入力回転数をNin2*→Nin3*へと変更するロー側へのダウン変速による駆動力上昇で賄われる。このため、アクセル踏み増し量ΔAPO2を小さくしても、車速VSPを維持することができる。
次に、時刻t4で急カーブ路を抜けると、コーナー抜け側での加速を意図し、時刻t4で3回目のアクセル踏み増し操作を行う。そして、時刻t4〜時刻t5までのカーブ抜け後の加速(3)においては、アクセル踏み増し量ΔAPO3によりアクセル開度APOが高まり、図5の通常変速マップでの目標入力回転数が、図6のコーナリング変速マップでの目標入力回転数を上回る。よって、ロー側へのダウン変速による駆動力上昇により、アクセル踏み増し量ΔAPO3にあらわれる加速要求に応えることができる。
その後、時刻t5でアクセル踏み増しを終了し、時刻t6でアクセル戻し操作を開始すると、コーナー抜け時制御が終了し、時刻t4〜時刻t6までのカーブ抜け後の加速(3)においては車速VSPが上昇する。そして、時刻t6にてアクセル戻し操作を開始すると、アクセル開度APOが低くなることで、図5の通常変速マップでの目標入力回転数が低下し、ハイ側へのアップ変速により、時刻t6以降は、高くなった車速VSPが維持される。
このように、図9に示す旋回半径特性・コーナリング抵抗特性と図10に示す旋回半径特性・コーナリング抵抗特性は変わらない。しかも、時刻t2〜時刻t4までのカーブ路では車速VSPを維持し、時刻t4以降のコーナー抜け側で車速VSPを上昇させるというように、図9に示す車速特性と図10に示す車速特性は変わらない。しかし、同じ旋回走行状況で同じ車速特性を実現しながらも、図9に示すアクセル開度特性と図10に示すアクセル開度特性を対比すると、実施例1の場合は、ハッチング領域Dで示す分、比較例に比べアクセル開度APOが小さく抑えられる。これは、所望の車速特性を得るための必要駆動力のうち、コーナリング抵抗分が無段変速機6によるダウン変速にて賄われたことによる。つまり、実施例1の変速制御を採用したことで、図10のハッチング領域Eで示す分、比較例に比べ変速機入力回転数が高められ、これに伴い、図10のハッチング領域Fで示す分、比較例に比べ変速比のロー側へのダウン変速量が増している。
[変速制御の特徴作用]
実施例1では、図3に示すコーナリング中制御処理において、アクセルペダルが踏み込まれている旋回走行中、コーナー曲率を変速条件に含み、旋回半径Rが小さいほど無段変速機6の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行う構成とした。つまり、アクセルペダルが踏み込まれている旋回走行中、目標変速比を通常走行(直線走行)の変速比よりもロー変速比とする。
即ち、旋回走行中、旋回半径Rが小さいほどコーナリング抵抗が増えることで、アクセル開度APOを保っておくとコーナリング中の車速VSPが低下する。このため、旋回走行中に車速VSPを保つには、コーナリング抵抗に打ち勝つアクセル踏み込み操作を要する。これに対し、旋回半径Rが小さいほど無段変速機6の変速比をロー変速比側に変更することで、コーナリング抵抗の増加に応じて車両の駆動力が増す。言い換えると、アクセル操作量を変えなくても旋回半径Rが小さくなればロー変速制御により車両の駆動力が増すことで、コーナリング抵抗に打ち勝つ駆動力(コーナリング中のR/L)を、少ないアクセル操作量で出すことが可能となる。
この結果、旋回走行中、煩雑なアクセル操作を抑制しながら運転者の意図する車速VSPが実現される。つまり、旋回走行中のアクセル操作のばたつきを抑制することができ、運転性及び燃費を向上することができる。そして、旋回走行中において少ないアクセル操作量で車速VSPを容易に微調整できる安心感を提供できる。
実施例1では、コーナー進入条件とアクセル踏み込み条件が成立すると、図5に示す通常変速マップを用いた変速制御から図6に示すコーナリング変速マップを用いたコーナリング中制御に切り替える構成とした。
即ち、コーナー進入時はアクセル足離しであるが(時刻t1)、コーナー進入後にアクセル踏み込み操作が開始されると(時刻t2)、運転者による車速調整要求があると判断してコーナリング中制御に切り替えられる。一方、コーナー進入条件の成立のみでコーナリング中制御に切り替えると、アクセル足離し状態のままでの減速旋回要求に対し、コーナリング抵抗や燃料カットにより駆動力を低下させる減速旋回を実現できない。
従って、コーナー進入条件とアクセル踏み込み条件の成立をコーナリング中制御の切り替え条件としたことで、アクセル足離し状態のままでの減速旋回要求に応えつつ、車速調整要求がある旋回走行中における運転性の向上が図られる。
実施例1では、旋回走行中、旋回半径Rにより変化するコーナリング抵抗に基づいて、コーナリング中に車速VSPを維持するために必要な駆動力を演算し、演算された必要駆動力を達成する変速比を目標値としてコーナリング中制御を行う構成とした。
即ち、コーナリング中制御では、コーナリング中に車速VSPを維持するために必要な駆動力を出すダウン変速制御が行われる。
従って、車速VSPを維持してコーナーを抜けたいという要求がある場合、少ないアクセル操作量により車速VSPを維持したままでのコーナー走破が達成される。
実施例1では、図6に示すコーナリング変速マップと、コーナリング中に車速VSPを維持するために必要な駆動力と、を用いて目標入力回転数を決めるコーナリング中制御を行う構成とした。
即ち、旋回半径Rが異なる複数のコーナーが複合する場合、旋回半径Rの変化によりコーナリング抵抗も目標入力回転数も変化する。このとき、目標入力回転数を随時演算により決めようとすると、演算処理の応答遅れが発生し、変速応答遅れと相俟って運転性を損なう。
これに対し、コーナリング変速マップを用いて目標入力回転数を決めることで、旋回半径Rが異なる複数のコーナーが複合する場合であっても、変化する目標入力回転数が応答良く決められ、運転性の向上が確保される。
実施例1では、コーナリング中制御による変速制御の作動中にコーナー脱出条件が成立すると、コーナー脱出条件成立時の変速比から通常変速制御での変速比に繋ぐ制御を行うコーナー抜け時制御を行う構成とした。
即ち、コーナー脱出条件が成立すると、直ちに通常変速制御での変速比に移行する制御を行うと、急な変速比の変化により、変速ショックが発生するおそれがある。
これに対し、コーナリング中制御と通常変速制御との間に変速比を繋ぐコーナー抜け時制御を介在させることで、コーナリング中制御から通常変速制御に復帰する際、変速ショックが抑えられる。
実施例1では、コーナー抜け後に車速上昇が終わったタイミング、或いは、アクセル戻し操作を行ったタイミングになるとコーナー抜け時制御を終了する構成とした。
即ち、コーナー抜け後の車速上昇の終わりは、コーナリング中制御及びコーナー抜け時制御による車速コントロールの限界であり、通常変速制御への復帰要求がある。また、アクセル戻し操作は、運転者による変速要求であり、通常変速制御へ復帰しても違和感を与えない。
従って、通常変速制御への復帰要求があるタイミング、或いは、通常変速制御へ復帰しても違和感を与えないタイミングにて、コーナー抜け時制御を終了することができる。
実施例1では、コーナー手前の車速VSPに復帰させるために必要な駆動力を演算し、演算された必要駆動力を達成する目標入力回転数と、通常変速制御で決められる目標入力回転数と、のセレクトハイによりコーナー抜け時制御を行う構成とした。
即ち、運転者はコーナーを抜けると、コーナー手前の駆動力と同様の走行を要求することが多い。これに対し、図6に示すコーナリング変速マップを用いた目標入力回転数によりコーナー手前の車速VSPに復帰させる変速制御が行われる。しかし、コーナー手前の車速VSPを超える加速要求があり、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数が、図6に示すコーナリング変速マップを用いた目標入力回転数を上回ると、通常変速マップを用いた目標入力回転数が切り替えられる。
従って、セレクトハイによるコーナー抜け時制御により、コーナー手前の車速VSPへの復帰要求に応えつつ、コーナー抜け後の加速要求にも応えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両の変速制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 駆動源(エンジン1)と駆動輪8の間に自動変速機(無段変速機6)を備えた車両において、
自動変速機(無段変速機6)の変速比を、変速条件に応じて適切な駆動力を出すように制御する変速制御手段(図2)を設け、
変速制御手段(図2)は、アクセルペダルが踏み込まれている旋回走行中、旋回半径Rを変速条件に含み、旋回半径Rが小さいほど自動変速機(無段変速機6)の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行うコーナリング中制御部(S4、図3)を有する。
このため、旋回走行中、煩雑なアクセル操作を抑制しながら運転者の意図する車速VSPを実現することができる。加えて、旋回走行中のアクセル操作のばたつきを抑制することができ、運転性及び燃費を向上することができる。そして、旋回走行中において少ないアクセル操作量で車速VSPを容易に微調整できる安心感を提供できる。
(2) 変速制御手段(図2)は、アクセル開度APOと車速VSPを変速条件に含み、車速VSPが一定であるとアクセル開度APOが高いほど自動変速機(無段変速機6)の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行う通常変速制御部(S3)を有し、
コーナー進入条件(S1)とアクセル踏み込み条件(S2)が成立すると、通常変速制御部(S3)による変速制御からコーナリング中制御部(S4、図3)による変速制御に切り替える。
このため、(1)の効果に加え、アクセル足離し状態のままでの減速旋回要求に応えつつ、車速調整要求がある旋回走行中における運転性の向上を図ることができる。
(3) コーナリング中制御部(S4、図3)は、旋回走行中、旋回半径Rにより変化するコーナリング抵抗に基づいて、コーナリング中に車速VSPを維持するために必要な駆動力を演算し、演算された必要駆動力を達成する変速比を目標値として変速制御する。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、車速VSPを維持してコーナーを抜けたいという要求がある場合、少ないアクセル操作量により車速VSPを維持したままでのコーナー走破を達成することができる。
(4) 自動変速機は、目標入力回転数に一致するように実入力回転数を変更することで変速比を制御する無段変速機6であり、
コーナリング中制御部(S4、図3)は、トルクを出すために必要なアクセル開度と目標入力回転数を座標軸とする座標平面に、複数の等駆動力特性を書き込んだとき、異なる等駆動力特性の変曲点を結ぶ線を変速線とするコーナリング変速マップ(図6)と、コーナリング中に車速VSPを維持するために必要な駆動力と、を用いて目標入力回転数を決める。
このため、(3)の効果に加え、旋回半径Rが異なる複数のコーナーが複合する場合、即ち、車速VSPを維持するために必要な駆動力が変化する場合であっても、必要な駆動力に応じて目標入力回転数が応答良く決められ、運転性の向上を確保することができる。
(5) 変速制御手段(図2)は、コーナリング中制御部(S4、図3)による変速制御の作動中にコーナー脱出条件が成立すると(S5でYES)、コーナー脱出条件成立時の変速比を通常変速制御部(S3)での変速比に繋ぐ制御を行うコーナー抜け時制御部(S7、図4)を有する。
このため、(4)の効果に加え、コーナリング中制御から通常変速制御に復帰する際、変速ショックを抑えることができる。
(6) コーナー抜け時制御部(S7、図4)は、コーナー抜け後に車速上昇が終わったタイミング(S9でYES)、或いは、アクセル戻し操作を行ったタイミング(S8でYES)になると制御を終了する。
このため、(5)の効果に加え、通常変速制御への復帰要求があるタイミング、或いは、通常変速制御へ復帰しても違和感を与えないタイミングにて、コーナー抜け時制御を終了することができる。
(7) コーナー抜け時制御部(S7、図4)は、コーナー抜け中のコーナリング抵抗に基づいて、コーナー手前の車速VSPに復帰させるために必要な駆動力を演算し、演算された必要駆動力を達成する目標入力回転数と、通常変速制御部(S3)で決められる目標入力回転数と、のセレクトハイによる変速制御を行う(図4のS76〜S79)。
このため、(5)又は(6)の効果に加え、コーナー手前の車速VSPへの復帰要求に応えつつ、コーナー抜け後の加速要求にも応えることができる。
実施例2は、コーナー抜け時制御部を、少なくともコーナリング中制御終了時の目標入力回転数(変速比)を維持するようにした例である。
まず、構成を説明する。
図11は、変速制御処理のうち実施例2のコーナー抜け時制御処理の流れを示す(コーナー抜け時制御部)。以下、図2のステップS7で作動するコーナー抜け時制御部の構成をあらわす図11の各ステップについて説明する。なお、ステップS77〜ステップS79の各ステップは、図4のステップS77〜ステップS79の各ステップと同様の処理を行うステップであるため、説明を省略する。
ステップS76’では、コーナー抜け時制御開始に続き、コーナリング中制御終了時の最低入力回転数を目標入力回転数とし、ステップS77へ進む。
なお、システム構成及びコーナリング中制御部の構成は、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
次に、図11のフローチャートに基づき、図2のステップS7でのコーナー抜け時制御処理作用を説明する。
図2のステップS7でコーナー抜け時制御の作動が開始されると、図11のフローチャートにおいて、ステップS76’→ステップS77→ステップS78→ステップS79へと進む流れが繰り返される。
ステップS76’では、コーナリング中制御終了時の最低入力回転数が、目標入力回転数として決められる。次のステップS77では、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数が取得される。ステップS78では、ステップS76で決定された目標入力回転数とステップS77で取得された目標入力回転数のうち、セレクトハイにより回転数が高い方(Low変速比側)を選択するMAX処理した目標入力回転数が最終の目標入力回転数とされる。ステップS79では、MAX処理した最終の目標入力回転数に実入力回転数が一致するように無段変速機6の変速比を変更する制御が行われる。
このように、実施例2では、コーナリング中制御終了時の最低目標入力回転数と、通常変速制御で決められる目標入力回転数と、のセレクトハイによりコーナー抜け時制御を行う構成とした。
即ち、運転者はコーナーを抜けると加速要求することが多い。これに対し、コーナリング中制御を終了すると、制御終了時の目標入力回転数(=変速比)が維持される。つまり、ダウン変速は許可するが、アップ変速は禁止される。そして、コーナー抜け側でアクセル踏み込み操作による加速要求があると、図5に示す通常変速マップを用いた目標入力回転数を、最終の目標入力回転数としてダウン変速制御される。
従って、簡素化されたコーナー抜け時制御により、コーナー抜け後の加速要求に応える加速感を与えることができる。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両の変速制御装置にあっては、下記の効果が得られる。
(8) コーナー抜け時制御部(S7、図11)は、コーナリング中制御部(S4)によるコーナリング中制御終了時の最低目標入力回転数と、通常変速制御部(S3)で決められる目標入力回転数と、のセレクトハイによる変速制御を行う(図11のS76’〜S79)。
このため、実施例1の(5)又は(6)の効果に加え、簡素化されたコーナー抜け時制御により、コーナー抜け後の加速要求に応える加速感を与えることができる。
以上、本発明の車両の変速制御装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1,2では、コーナリング中制御部として、旋回走行中、旋回半径により変化するコーナリング抵抗に基づいて、コーナリング中に車速を維持するために必要な駆動力を達成する変速比を目標値として変速制御する例を示した。しかし、コーナリング中制御部としては、旋回半径により変化するコーナリング抵抗に基づいて、コーナリング中に所望の車速変化特性を得るために必要な駆動力を達成する変速比を目標値として変速制御する例であっても良い。
実施例1では、コーナー抜け時制御部として、コーナー手前の車速に復帰させる目標入力回転数と、通常変速制御での目標入力回転数と、のセレクトハイによる変速制御を行う例を示した。実施例2では、コーナー抜け時制御部として、コーナリング中制御終了時の目標入力回転数と、通常変速制御での目標入力回転数と、のセレクトハイによる変速制御を行う例を示した。しかし、コーナー抜け時制御部としては、単にコーナリング中制御終了時の変速比を維持する制御とし、コーナー抜け時制御の終了条件が成立すると、通常変速制御に復帰する例であっても良い。
実施例1,2では、旋回路や旋回半径の判断として、ステアリング舵角センサ20からのセンサ信号によるリアルタイム判断を主とし、ナビ情報や前方カメラ情報を用いて交差路などを旋回路として誤判断しないようにする例を示した。しかし、旋回路や旋回半径の判断としては、ナビ情報や前方カメラ情報等で検知可能な場合は、変速動作遅れ分、旋回半径が異なる旋回路進入するタイミングから前倒しして変速指令を出力させるような例としても良い。
実施例1,2では、自動変速機として、無段変速機6を搭載した車両へ適用する例を示した。しかし、自動変速機としては、複数の変速段を持つ有段変速機に適用することもできる。但し、無段変速機のほうが意図した駆動力とすることができるので、自動変速機を無段変速機とすることが望ましい。
実施例1,2では、本発明の変速制御装置をエンジン車に適用する例を示した。しかし、本発明の変速制御装置は、駆動源にエンジンとモータを備えたハイブリット車や駆動源にモータを備えた電気自動車等に対しても適用することができる。
1 エンジン(駆動源)
2 エンジン出力軸
3 ロックアップクラッチ
4 トルクコンバータ
5 変速機入力軸
6 無段変速機(自動変速機)
7 ドライブシャフト
8 駆動輪
11 エンジンコントロールユニット
12 CVTコントロールユニット
13 CAN通信線
14 エンジン回転数センサ
15 タービン回転数センサ(=CVT入力回転数センサ)
16 CVT出力回転数センサ(=車速センサ)
17 アクセル開度センサ
18 セカンダリ回転数センサ
19 プライマリ回転数センサ
20 ステアリング舵角センサ
21 ナビゲーションシステム
22 前方カメラ

Claims (7)

  1. 駆動源と駆動輪の間に自動変速機を備えた車両において、
    前記自動変速機の変速比を、変速条件に応じて適切な駆動力を出すように制御する変速制御手段を設け、
    前記変速制御手段は、アクセル開度と車速を変速条件に含み、車速が一定であるとアクセル開度が高いほど前記自動変速機の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行う通常変速制御部と、
    アクセルペダルが踏み込まれている旋回走行中、旋回半径を変速条件に含み、旋回半径が小さいほど前記自動変速機の変速比をロー変速比側に変更する変速制御を行うコーナリング中制御部と、を有し、
    コーナー進入条件とアクセル踏み込み条件が成立すると、前記通常変速制御部による変速制御から前記コーナリング中制御部による変速制御に切り替える
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両の変速制御装置において、
    前記コーナリング中制御部は、旋回走行中、旋回半径により変化するコーナリング抵抗に基づいて、コーナリング中に車速を維持するために必要な駆動力を演算し、演算された必要駆動力を達成する変速比を目標値として変速制御する
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  3. 請求項2に記載された車両の変速制御装置において、
    前記自動変速機は、目標入力回転数に一致するように実入力回転数を変更することで変速比を制御する無段変速機であり、
    前記コーナリング中制御部は、トルクを出すために必要なアクセル開度と目標入力回転数を座標軸とする座標平面に、複数の等駆動力特性を書き込んだとき、異なる等駆動力特性の変曲点を結ぶ線を変速線とするコーナリング変速マップと、コーナリング中に車速を維持するために必要な駆動力と、を用いて前記目標入力回転数を決める
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  4. 請求項3に記載された車両の変速制御装置において、
    前記変速制御手段は、前記コーナリング中制御部による変速制御の作動中にコーナー脱出条件が成立すると、コーナー脱出条件成立時の変速比を前記通常変速制御部での変速比に繋ぐ制御を行うコーナー抜け時制御部を有する
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  5. 請求項4に記載された車両の変速制御装置において、
    前記コーナー抜け時制御部は、コーナー抜け後に車速上昇が終わったタイミング、或いは、アクセル戻し操作を行ったタイミングになると制御を終了する
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載された車両の変速制御装置において、
    前記コーナー抜け時制御部は、コーナー抜け中のコーナリング抵抗に基づいて、コーナー手前の車速に復帰させるために必要な駆動力を演算し、演算された必要駆動力を達成する目標入力回転数と、前記通常変速制御部で決められる目標入力回転数と、のセレクトハイによる変速制御を行う
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  7. 請求項4又は請求項5に記載された車両の変速制御装置において、
    前記コーナー抜け時制御部は、前記コーナリング中制御部によるコーナリング中制御終了時の最低目標入力回転数と、前記通常変速制御部で決められる目標入力回転数と、のセレクトハイによる変速制御を行う
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
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