JP6449613B2 - ガス供給エリア監視カメラシステム - Google Patents
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Description
複数のブロックに分割されたガス供給エリアの複数の建造物、山または丘陵にそれぞれ少なくとも1台設置された複数の監視カメラと、
選択された上記監視カメラで撮影されるライブ画像に上記複数のブロックの地図を3次元的に表す3次元ブロック地図を合成表示する表示装置とを有するガス供給エリア監視カメラシステムである。
[ガス供給エリア監視カメラシステムの概要]
まず、一実施形態によるガス供給エリア監視カメラシステムの概要を説明する。図1に示すように、ガスを供給する導管網が張り巡らされたガス供給エリアAは、n個のブロックBi (i=1〜n、nは2以上の整数)に分割されている。ただし、ガス供給エリアAには、いずれのブロックBi にも含まれないエリアが存在することもある。各ブロックBi 毎にガス供給を停止することができるようになっている。また、各ブロックBi にはガバナが設置されている。各ガバナには震度計が設置されており、地震を検知することができるようになっている。そして、一定以上の震度の地震を検知した場合にはそのガバナを停止し、ガス供給を自動停止することができるようになっている。ガス供給エリアA内には通常、多数の建造物、山または丘陵が存在するが、これらの中から監視カメラを設置するのに適した複数の建造物BL、山Mまたは丘陵Hが選択され、これらの建造物BL、山Mまたは丘陵Hに合計m台の監視カメラCk (k=1〜m、mは2以上の整数)が設置されている。建造物BLは、例えば、ビル、塔(東京タワー、東京スカイツリー、アンテナ塔等の各種のものが含まれる)、ガスホルダー等である。これらの建造物BL、山Mまたは丘陵Hにはそれぞれ少なくとも1台、必要に応じて2台以上の複数台の監視カメラが設置されている。これらの建造物BL、山Mまたは丘陵Hのガス供給エリアA内の位置および高さは、これらの建造物BL、山Mまたは丘陵Hに設置される監視カメラCk によりガス供給エリアAの全域を監視することができるように選択される。これらの建造物BL、山Mまたは丘陵Hに設置される監視カメラCk の地上からの高さは、見通しが良く、ある程度の広さの範囲を撮影することができるようにするために、一般的には例えば50〜200mであるが、これに限定されるものではない。これらの建造物BL、山Mまたは丘陵Hは全てのブロックBi に存在する必要はなく、従って監視カメラCk が設置されていないブロックBi が存在することもある。
図6はこのガス供給エリア監視カメラシステムの具体的な構成例を示す。ガス供給エリア監視カメラシステムにおいては、一般には多数の監視カメラが建造物BL、山Mまたは丘陵Hに設置されるが、ここでは、一例として、3台の監視カメラC1 〜C3 だけが設置されている場合について説明する。
1.操作者が表示/操作部19で監視カメラC1 〜C3 の切替、PTZ操作等を行うことでカメラ動作制御部18に制御データを送る(図6の(1)参照)。
2.カメラ動作制御部18は、表示/操作部19から送られた制御データに従って監視カメラC1 〜C3 の制御を行うと共に、表示制御部15に対して3次元マップ描画部16からのマップ情報の入手を指示する(図6の(2)参照)。
3.カメラ画像切替部14ではカメラ動作制御部18から送られるカメラ制御情報に従って選択された監視カメラのライブ画像に切替えると共に、3次元マップ描画部16ではカメラ制御情報に従って3次元マップのグラフィック画像を切り出して表示制御部15に送る(図6の(3)参照)。
4.表示制御部15でカメラ画像切替部14から入手したライブ画像と3次元マップのグラフィック画像とを合成して表示/操作部19に表示する(図6の(4)参照)。
図7は画像監視ホーム画面を示す。図7に示すように、ホーム画面の左側に上から下に順に、システム情報、通常画面、管理画面、位置指定および地図指定の各ウィンドウが設けられている。システム情報のウィンドウには、西暦の年月日および時刻が表示される。通常画面のウィンドウには、録画の閲覧をする場合に押すボタンおよびログアウトする際に押すボタンがそれぞれ設けられている。管理画面には、上から下に順に、プリセット一覧、ユーザー一覧、カメラ一覧、ブロック一覧および履歴管理一覧が設けられている。プリセット一覧には、監視カメラを直接的に向ける予め決めてある特定の地点、建造物BL、山Mまたは丘陵H、すなわちプリセットの一覧が含まれている。ユーザー一覧には、ガス供給エリア監視カメラシステムのユーザーの一覧が含まれている。カメラ一覧には、監視カメラの一覧が含まれている。ブロック一覧には、ガス供給エリアAのブロックの一覧が含まれている。履歴管理一覧には、履歴情報の一覧が含まれている。位置指定のウィンドウには、監視カメラで撮影されたライブ画像を表示したいブロック名または住所地名を入力するボックスが設けられている。ブロック指定のボックスおよび住所地名指定のブロックのそれぞれの右側には表示ボタンが設けられている。地図指定のウィンドウには、2次元のエリア地図に重ねてブロックマップが表示されている。このエリア地図には、監視カメラの撮影範囲を示す三角形も表示されている。ホーム画面中央の主要部には、ガス供給エリアA内に設置された各監視カメラで撮影されるライブ画像がサムネイルとして表示されている。
図8は、画像監視ホーム画面のライブ画像のサムネイルを選択し、または、地図指定のウィンドウにブロック名を入力し、表示ボタンを押すことで表示された画面を示し、監視センターのあるビルの屋上に設置された監視カメラで撮影されたライブ画像に3次元ブロックマップが合成表示されている。画面中、「X0101002」等はブロックの名称である。このようにライブ画像に3次元ブロックマップが合成表示された画像を見ることにより、直感的に、撮影場所の様子とブロックとを判断することができ、火災等の災害が発生している場所があれば、直ちにその場所と災害の状況等を把握することができる。画面の左側にはエリア地図が表示されている。エリア地図の中には選択された監視カメラの撮影範囲(撮影方向および視野角)が三角形で示されている。エリア地図の下の「プリセット」のウィンドウでは、予め決められた場所の建造物等の名称を入力するようになっている。「プリセット」のウィンドウの下の「ブロック表示」のウィンドウには、「ブロック表示」ボタン、「ガバナ表示」ボタン、「指定ブロックのみ」ボタンが表示されている。「ブロック表示」ボタンはブロックの3次元マップを表示するためのものである。「ガバナ表示」ボタンは、画面にガバナの位置を表示するためのものである。「指定ブロックのみ」ボタンは、地図上の指定されたブロックのみの表示/非表示を切り替えるためのものである。「マスク表示」のボタンは、指定されたブロックをハイライト表示する場合に用いられ、指定されたブロック以外の部分のマスク表示/非表示を切り替えるためのものである。ブロック表示の下には、カメラ操作のウィンドウが表示されている。カメラ操作は、霧除去ボタン、揺れ防止ボタン、デフロストファンボタン、ヒーターボタン、ワイパーボタン、ウォッシャーボタンにより行う。霧除去ボタンは、表示中のライブ画面の霧を除去するためものである。揺れ防止ボタンは、表示中のライブ画面の画角のぶれを抑制するためのものである。デフロストファンボタンは、霜を除去するためものである。ヒーターボタンは、凍結防止のために監視カメラを温めるためのものである。ワイパーボタンは、監視カメラの画面をワイパーでクリーニングするためのものである。ウォッシャーボタンは、監視カメラの画面をウォッシャーで洗浄するためのものである。画面に表示された画像の下部左には、監視カメラのPTZ操作およびフォーカス(焦点合わせ)を行うための操作ボタンが表示されている。これらの操作ボタンを操作することにより、監視カメラの撮影範囲、倍率等を必要に応じて変更することができる。さらに、画面に表示された画像の下部右端には、簡易地図が表示されている。
図17〜図19に表示装置Dの画面遷移図の一例を示す。図17に示すように、基本の操作を行う場合、ログインにより画像監視ホーム画面を表示し、そこからライブ画像の表示画面に切り替えることができ、あるいは逆の操作を行うことができる。サイドメニューでは、録画閲覧ホーム画面から録画閲覧画面または録画カメラ一覧画面に切り替えることができる。図18に示すように、別のサイドメニューでは、録画設定画面、ブロック一覧画面または履歴管理一覧画面に切り替えることができる。録画設定画面では録画する画像を設定することができる。ブロック一覧画面では、ブロック一覧を表示することができ、必要に応じてブロックに変更を加えることができる。履歴管理一覧画面では履歴管理一覧を表示することができ、地震防災システム20からの地震ネットデータの取り込みの履歴、ブロック情報の取り込みの履歴、ガバナ情報の取り込みの履歴またはコマンド履歴の表示画面に切り替えることができる。図19に示すように、さらに別のサイドメニューでは、プリセット一覧画面、ユーザー一覧画面またはカメラ一覧画面に切り替えることができる。プリセット一覧画面ではプリセットの一覧を表示することができ、新たにプリセットを登録する場合にはプリセット登録画面に切り替えてプリセットの登録を行い、プリセットを変更する場合にはプリセット変更画面に切り替えてプリセットの変更を行う。ユーザー一覧画面ではユーザー一覧を表示することができ、新たにユーザーを追加する場合にはユーザー登録画面に切り替えてユーザー登録を行い、ユーザーを変更する場合にはユーザー変更画面に切り替えてユーザーの変更を行う。カメラ一覧画面では監視カメラの一覧を表示することができる。監視カメラの動作を設定する場合にはカメラ動作設定画面に切り替えてカメラの動作を設定し、監視カメラを追加する場合にはカメラ登録画面に切り替えて監視カメラを登録し、監視カメラを変更する場合にはカメラ変更画面に切り替えて監視カメラを変更する。
図6に示すように、表示/操作部19、すなわち表示装置Dの画面上でユーザーIDおよびパスワードを入力してログインし、ガス供給エリア監視カメラシステムを起動する。表示装置Dの画面に図7に示す画像監視ホーム画面が表示される。このホーム画面上でサムネイルとして表示されているライブ画像を直接選択し、または、ガス供給エリアA内のブロック、住所地名、建造物、地図指定等の目標を選択する。ブロックを指定する場合には、図7に示すホーム画面の左の位置指定のウィンドウでブロック名を入力してからその右の表示ボタンをクリックする。住所地名を指定する場合には、図7に示すホーム画面の左の位置指定のウィンドウで住所地名を入力してから表示ボタンをクリックする。地図指定の場合には、図7に示すホーム画面の左の地図指定のウィンドウでカメラ位置をクリックするか、または、エリア地図の任意の位置をクリックする。こうして目標が選択されると、そこから最短距離の監視カメラまたは指定した監視カメラに切り替わり、この監視カメラで撮影されるライブ画像が表示され、このライブ画像に3次元ブロックマップを合成表示する。その一例が図8に示された画像である。監視カメラC1 〜C3 で撮影されたライブ画像は録画部11〜13に録画される。図8に示す画面の左側の「地図指定」のウィンドウにエリア地図に重ねてブロックマップが表示されている。また、図8に示す画面の下部の右端にはブロックマップがなく、もっぱら鉄道線路や幹線道路等だけが表された簡易地図が表示されている。これらのエリア地図および簡易地図では、監視カメラはカメラアイコンで示されている。また、監視カメラの撮影範囲(撮影方向および視野角)が三角形で示されている。監視カメラの撮影範囲を変える場合には、画面の下部の左にある矢印ボタンでPTZ操作を行う。監視カメラのフォーカスは、オートまたはマニュアルのボタンを操作することにより自動または手動で行うことができる。指定ブロックのみを表示する場合は、図8に示す画面の左の「ブロック表示」の最下部の「指定ブロックのみ」のボタンを押す。こうすることで指定ブロックのみが表示される。指定ブロックをハイライト表示する場合は、図8に示す画面の左の「ブロック表示」のウィンドウの最下部の「マスク表示」のボタンを押す。こうすることで指定ブロックがハイライト表示される。
Claims (13)
- 複数のブロックに分割されたガス供給エリアの選択された複数の建造物、山または丘陵にそれぞれ少なくとも1台設置された複数の監視カメラと、
選択された上記監視カメラで撮影されるライブ画像に上記複数のブロックの地図を3次元的に表す3次元ブロック地図を上記ライブ画像に対応させて合成表示する表示装置とを有するガス供給エリア監視カメラシステム。 - 上記監視カメラはPTZ操作可能に構成され、上記3次元ブロック地図は上記監視カメラのPTZ操作に合わせて移動可能であり、上記監視カメラのPTZ操作に合わせて変化する上記ライブ画像に上記監視カメラのPTZ操作に合わせて移動する上記3次元ブロック地図を上記表示装置に合成表示する請求項1記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 少なくとも上記ガス供給エリアを含むエリア地図の情報を記憶する地図情報記憶装置をさらに有する請求項1または2記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記エリア地図の情報に基づいて上記表示装置の画面にエリア地図を表示し、このエリア地図に上記複数のブロックの地図を表示する請求項3記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記エリア地図に上記複数の監視カメラの位置を示す複数のアイコンを表示する請求項4記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記エリア地図にそれぞれの上記監視カメラの撮影範囲を表示する請求項5記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記エリア地図に表示された上記アイコンを選択することにより上記監視カメラを切り替え、上記表示装置に表示する上記ライブ画像を切り替える請求項5記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記表示装置の画面に表示された上記エリア地図の選択された地点を指定することにより上記選択された地点から最短距離に設置された監視カメラを選択し、上記監視カメラを上記選択された地点に向け、上記監視カメラで撮影されるライブ画像を上記表示装置に表示する請求項4記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記表示装置と接続されたコンピュータにマウスが接続され、上記マウスをクリックすることにより上記地点を指定する請求項8記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記複数の監視カメラの中から、緯度経度で示された目標から最短距離に設置された監視カメラを選択し、上記表示装置に表示する上記ライブ画像を上記選択された監視カメラで撮影されるライブ画像に切り替え、上記選択された監視カメラを上記目標の方向に向けるように構成された請求項1記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 上記目標は、上記ガス供給エリア内の住所地名、ガバナ、建造物または上記ブロックである請求項10記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
- 複数のブロックに分割されたガス供給エリアの選択された複数の建造物、山または丘陵にそれぞれ少なくとも1台設置された複数の監視カメラと、
選択された上記監視カメラで撮影されるライブ画像に上記複数のブロックの地図を3次元的に表す3次元ブロック地図を合成表示する表示装置とを有し、
上記複数の監視カメラの中から、緯度経度で示された目標から最短距離に設置された監視カメラを選択し、上記表示装置に表示する上記ライブ画像を上記選択された監視カメラで撮影されるライブ画像に切り替え、上記選択された監視カメラを上記目標の方向に向けるように構成され、
上記目標は、上記複数のブロックの中から選択された一つのブロックであり、上記複数の監視カメラの中から、上記選択されたブロックから最短距離に設置された監視カメラを選択し、上記表示装置に表示するライブ画像を上記選択された監視カメラで撮影されるライブ画像に切り替え、上記3次元ブロック地図の上記ブロックをハイライト表示するガス供給エリア監視カメラシステム。 - 上記建造物はビル、塔またはガスホルダーである請求項1〜12のいずれか一項記載のガス供給エリア監視カメラシステム。
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