以下、本発明の一実施形態を示す遊技機としてパチスロを例に挙げ、図面を参照しながら、その構成及び動作について説明する。なお、本実施形態では、特定の小役の成立をランプ等でナビゲートする機能であるアシストタイム(以下、「AT」という)と、特定の図柄組合せが表示された場合にリプレイの当籤確率が通常時より高い遊技状態が作動する機能、すなわち、リプレイタイム(以下、「RT」という)の機能とが同時に作動するアシストリプレイタイム(以下、「ART」という)の機能を備えたパチスロについて説明する。
<機能フロー>
まず、図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。本実施形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、例えば、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりパチスロにメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値という)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。内部当籤役の決定により、後述の有効ライン(入賞判定ライン)に沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技(リプレイ)の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「はずれ」に係るものとが設けられる。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者により所定のリールに対応するストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec又は75msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、この規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼ぶ。そして、本実施形態では、規定期間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数(最大滑り駒数)を図柄4個分に定め、規定期間が75msecである場合には、最大滑り駒数を図柄1個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4駒分)の規定時間内に、その図柄の組合せが有効ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。また、リール停止制御手段は、例えば、第2種特別役物であるチャレンジボーナス(以下、「CB」という)及び「CB」を連続して作動させる「MB」(ミドルボーナス)の動作時には、1つ以上のリールに対して、規定時間75msec(図柄1駒分)内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。さらに、リール停止制御手段は、遊技状態に対応する各種規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが有効ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、有効ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段もまた、後述する主制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。そして、表示された図柄の組合せが、入賞判定手段により入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。パチスロでは、以上のような一連の流れが1回の遊技(単位遊技)として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の遊技動作の流れの中で、液晶表示装置などの表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
具体的には、スタートレバーが操作されると、上述した内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値という)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行する演出を抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。
次いで、演出内容決定手段により演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転開始時、各リールの回転停止時、入賞の有無の判定時等の各契機に連動させて対応する演出を実行する。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る機会又は予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上を図ることができる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態におけるパチスロの構造について説明する。
[外観構造]
まず、パチスロ1の外観構造を、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施形態のパチスロ1の外部構造を示す斜視図であり、図3は、パチスロ1の液晶画面付近の概略正面構成図である。
パチスロ1は、図2に示すように、外装体2を備える。外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられたフロントドア2bとを有する。
キャビネット2aは、前面が開口した略箱状に形成されている。キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられる(図2では一方の側面の把手7のみを示す)。把手7は凹状部材で構成され、パチスロ1を運搬するときに作業者の手がこの把手7にかけられる。
キャビネット2aの内部には、図3及び後述の図4に示すように、3つのリール3L,3C,3R(変動表示手段)が設けられ、該3つのリール3L,3C,3Rは横方向(リールの回転方向と直交する方向)に一列に配置される。以下、リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rという。各リール(表示列)は、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材とを有する。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向(リールの回転方向)に沿って描かれ、図柄の配列方向に沿って互いに隣り合う図柄は所定の間隔をあけて配置される。
フロントドア2bは、ドア本体9と、フロントパネル10と、液晶表示装置11(図3参照)と、腰部パネル12とを備える。ドア本体9は、ヒンジ(不図示)を用いてキャビネット2aに開閉可能に取り付けられる。ヒンジは、パチスロ1の前方側(遊技者側)からドア本体9を見た場合、ドア本体9の左側の側端部に設けられる。
液晶表示装置11(報知手段)は、ドア本体9の上部に取り付けられており、映像の表示による演出を実行する。この液晶表示装置11は、図3に示すように、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rに描かれた図柄をそれぞれ表示するための3つの表示窓4L,4C,4Rを含む表示部(表示画面)11aを備える。本実施形態では、3つの表示窓4L,4C,4Rを含む表示部11aの全体を使って、映像の表示が行われ、演出が実行される。
3つの表示窓4L,4C,4Rは、例えばアクリル板等の透明部材で形成される。この3つの表示窓4L,4C,4Rは、正面(遊技者側)から見て、3つのリールの配置領域と重畳する位置に設けられ、かつ、3つのリールより手前(遊技者側)に位置するように設けられる。したがって、遊技者は、3つの表示窓4L,4C,4Rを介して、それらの背後に設けられた3つのリールを視認することができる。
本実施形態では、各表示窓は、その背後に設けられた対応するリールの回転が停止したとき、各リールに描かれた(配列された)複数の図柄のうち、連続して配置された3つの図柄を表示できる大きさに設定されている。それゆえ、各表示窓の枠内には、図3に示すように、リール毎に上段、中段及び下段の各図柄表示領域(以下、それぞれ上段領域、中段領域及び下段領域という)が設けられ、各図柄表示領域に1個の図柄が表示される。すなわち、3つの表示窓4L,4C,4Rには、3×3の配列形態で図柄が表示される。そして、本実施形態では、左リール3Lの中段領域、中リール3Cの中段領域、及び、右リール3Rの中段領域を結ぶライン(センターライン)を、入賞か否かの判定を行う有効ラインとして定義する。
フロントパネル10は、ドア本体9の上部において液晶表示装置11の表示画面(表示部11a)の周縁部分を覆うように取り付けられ、かつ、表示部11aの正面側の面上に重畳して配置される。そして、フロントパネル10は、液晶表示装置11の表示部11aにおける必要な表示画面領域を露出させる3つのパネル開口101aが形成された装飾枠101と、装飾枠101の3つのパネル開口101aを塞ぐ透明の保護カバー102(図
2参照)を有する。
また、装飾枠101には、ランプ群71と、演出用スイッチ72L,72R(以下、左演出用スイッチ72L及び右演出用スイッチ72Rという)が設けられる。
ランプ群71は、例えば、遊技者側から見て、装飾枠101の左側部に設けられたランプ71a、及び、装飾枠101の右側部に設けられたランプ71bを含む(図3参照)。ランプ群71を構成する各ランプは、LED(Light Emitting Diode)等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点灯及び消灯する。
左演出用スイッチ72Lは、図2及び図3に示すように、遊技者側から見て、装飾枠101の左側部に設けられ、且つ、遊技者側から見て保護カバー102の左下角部に配置される。一方、右演出用スイッチ72Rは、遊技者側から見て、装飾枠101の右側部に設けられ、且つ、遊技者側から見て保護カバー102の右下角部に配置される。
さらに、装飾枠101には、中央可動ユニット105と、左可動ユニット106と、右可動ユニット107とが取り付けられる。
中央可動ユニット105は、装飾枠101内の上端付近の中央部に配置され、可動部品309を有する。中央可動ユニット105は、例えば、特定の演出が行われる場合に、初期位置(図3参照)にある可動部品309を、左右方向に延びる軸を中心に回動させると共に、下降させる。これにより、可動部品309は、液晶表示装置11の表示部11aの一部を覆う位置まで移動する。
左可動ユニット106は、装飾枠101内の左側端付近に配置され、左扉188を有する。また、右可動ユニット107は、装飾枠101内の右側端付近に配置され、右扉189を有する。左可動ユニット106は、例えば、所定の演出が行われる場合に、初期位置(図3参照)にある左扉188を、上下方向に延びる軸を中心に回動させる。また、右可動ユニット107は、例えば、所定の演出が行われる場合に、初期位置にある右扉189を、上下方向に延びる軸を中心に回動させる。なお、パチスロ1では、所定の演出が行われる場合において、左扉188及び右扉189の一方を回動させてもよいし、左扉188及び右扉189の両方を回動させてもよい。
腰部パネル12は、図2に示すように、ドア本体9の略中央に設けられ、腰部パネル12には、台座部13が形成される。そして、台座部13には、遊技者の操作対象となる各種装置(メダル投入口14、MAXベットボタン15A、1BETボタン15B、スタートレバー16、3つのストップボタン17L,17C,17R、清算ボタン18等)が設けられる。
メダル投入口14は、遊技者によって外部からパチスロ1に投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口14から受け入れられたメダルは、予め設定された所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に使用され、所定枚数を超えたメダルの枚数分は、パチスロ1の内部に預けることができる(いわゆるクレジット機能)。
MAXベットボタン15A及び1BETボタン15Bは、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に使用する枚数を決定するために設けられる。また、精算ボタン18は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
スタートレバー16は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。ストップボタン17L,17C,17Rは、それぞれ、左リール3L、中リール3C、右リール3Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン17L,17C,17Rを、それぞれ左ストップボタン17L、中ストップボタン17C、右ストップボタン17Rという。
また、図2には示さないが、台座部13には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器6(図5参照)が設けられる。この7セグ表示器6は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数という)、パチスロ1の内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数という)等の情報をデジタル表示する。
ドア本体9の下部には、メダル払出口74、メダル受皿75、2つのスピーカ70L,70R等が設けられる。メダル払出口74は、後述のメダル払出装置33の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル受皿75は、メダル払出口74から排出されたメダルを貯める。また、2つのスピーカ70L,70Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音声を出力する。
[内部構造]
次に、パチスロ1の内部構造を、図4を参照しながら説明する。図4は、パチスロ1の内部構造を説明するための図であり、フロントドア2bをキャビネット2aに対して開放した際の様子を示す図である。
キャビネット2aは、正面側(フロントドア2b側)の一面が開口された略直方体状の箱状部材で構成される。
キャビネット2a内の上端部付近には、後述の主制御回路41(図5参照)が実装された主基板(不図示)が設けられる。主制御回路41は、内部当籤役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の、パチスロ1における遊技の主な動作及び該動作間の流れを制御する回路である。なお、主制御回路41の具体的な構成は後で詳述する。
キャビネット2a内の中央部付近には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rを含むリールユニットが設けられる。左リール3L、中リール3C及び右リール3Rは、略平板状に形成され、キャビネット2aに設けられた金属製のミドルボード130に載置されている。なお、図4には示さないが、各リールは、所定の減速比を有する歯車を介して対応する後述のステッピングモータ(図5中のステッピングモータ61L,61C,61Rのいずれか)に接続される。
キャビネット2a内の下端部付近には、多量のメダルが収容可能であり、かつ、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置33(以下、ホッパー33という)が設けられる。また、キャビネット2a内の下端部付近において、ホッパー33の一方の側部(図4に示す例では左側)には、パチスロ1が有する各装置に対して必要な電力を供給する電源装置34が設けられる。
キャビネット2a内には、後述の副制御回路42(図5及び図6参照)が実装された副基板32が設けられる。副制御回路42は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。なお、副制御回路42の具体的な構成は後で詳述する。
さらに、フロントドア2bの裏面側の略中央部付近には、セレクタ35が設けられる。セレクタ35は、メダル投入口14(図2参照)を介して外部から投入されたメダルの材質や形状等が適正である否かを選別する装置であり、適正であると判定したメダルをホッパー33に案内する。また、図4には示さないが、セレクタ35内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ35S(図5参照)が設けられる。
<パチスロが備える回路の構成>
次に、パチスロ1が備える回路の構成について、図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は、パチスロ1が備える回路全体のブロック構成図である。また、図6は、副制御回路の内部構成を示すブロック構成図である。
パチスロ1は、図5に示すように、主制御回路41、副制御回路42、及び、これらの回路と電気的に接続される周辺装置(アクチュエータ)を備える。
[主制御回路]
主制御回路41は、主に、回路基板(主基板31)上に実装されたマイクロコンピュータ50により構成される。それ以外の構成要素として、主制御回路41は、クロックパルス発生回路54、分周器55、乱数発生器56、サンプリング回路57、表示部駆動回路64、ホッパー駆動回路65、及び、払出完了信号回路66を含む。
マイクロコンピュータ50は、メインCPU(Central Processing Unit)51、メインROM(Read Only Memory)52及びメインRAM(Random Access Memory)53を備える。
メインROM52には、メインCPU51により実行される各種処理の制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路42に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶される。また、メインRAM53には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを一時的に格納する格納領域が設けられる。
メインCPU51には、クロックパルス発生回路54、分周器55、乱数発生器56及びサンプリング回路57が接続される。クロックパルス発生回路54及び分周器55は、クロックパルスを発生(生成)する。そして、メインCPU51は、生成されたクロックパルスに基づいて、各種制御プログラムを実行する。また、乱数発生器56は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。そして、サンプリング回路57は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ50の入力ポートには、各種スイッチ及び各種センサ等が接続される。メインCPU51は、各種スイッチ等からの入力信号を受けて、ステッピングモータ61L,61C,61R等の周辺装置の動作を制御する。
ストップスイッチ17S(停止操作検出手段)は、左ストップボタン17L、中ストップボタン17C及び右ストップボタン17Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。スタートスイッチ16S(開始操作検出手段)は、スタートレバー16が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。精算スイッチ18Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、ベットスイッチ15Sは、ベットボタン(MAXベットボタン15A又は1BETボタン15B)が遊技者により押されたことを検出する。
メダルセンサ35S(投入操作検出手段)は、メダル投入口14に投入されたメダルがセレクタ35内を通過したことを検出する。
また、マイクロコンピュータ50により動作が制御される周辺装置としては、3つのステッピングモータ61L,61C,61R(変動表示手段)、7セグ表示器6及びホッパー33がある。また、マイクロコンピュータ50の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための駆動回路が接続される。具体的には、モータ駆動回路62、表示部駆動回路64及びホッパー駆動回路65がマイクロコンピュータ50の出力ポートに接続される。
モータ駆動回路62は、左リール3L、中リール3C、右リール3Rに対応してそれぞれ設けられた3つのステッピングモータ61L,61C,61Rの駆動を制御する。リール位置検出回路63は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リールが一回転したことを示すリールインデックスをリール毎に検出する。なお、リール位置検出回路63は、マイクロコンピュータ50の入力ポートに接続され、検出結果をマイクロコンピュータ50に出力する。
3つのステッピングモータ61L,61C,61Rのそれぞれは、その運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を有する。また、各ステッピングモータの駆動力は、所定の減速比を有する歯車を介して、対応するリールに伝達される。そして、各ステッピングモータに対して1回のパルスが出力されるごとに、対応するリールは一定の角度で回転する。
メインCPU51は、各リールのリールインデックスを検出してから対応するステッピングモータに対してパルスが出力された回数をカウントすることによって、各リールの回転角度(具体的には、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
ここで、各リールの回転角度の管理手法を具体的に説明する。各ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM53に設けられたパルスカウンタ(不図示)によって計数される。そして、図柄1個分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数されるごとに、メインRAM53に設けられた図柄カウンタ(不図示)の値に、「1」が加算される。なお、図柄カウンタは、リール毎に設けられる。そして、図柄カウンタの値は、リール位置検出回路63によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
すなわち、本実施形態では、図柄カウンタの値を管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転動作が行われたのかを管理する。それゆえ、各リールの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
表示部駆動回路64は、7セグ表示器6の動作を制御する。ホッパー駆動回路65は、ホッパー33の動作を制御する。また、払出完了信号回路66は、ホッパー33に設けられたメダル検出部33Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパー33から外部に排出されたメダルが所定の払出枚数に達したか否かをチェックする。なお、払出完了信号回路66は、マイクロコンピュータ50の入力ポートに接続され、チェック結果をマイクロコンピュータ50に出力する。
[副制御回路]
図5及び図6に示すように、副制御回路42は、主制御回路41と電気的に接続され、主制御回路41から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路42は、基本的には、図6に示すように、サブCPU81、サブROM82、サブRAM83、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85、及び、ドライバ86を含む。さらに、副制御回路42は、DSP(Digital Signal Processor)90、オーディオRAM91、A/D(Analog to Digital)変換器92、アンプ93、中央可動ユニット駆動回路96、左可動ユニット駆動回路97、右可動ユニット駆動回路98、及び、回転灯駆動回路99を含む。
サブCPU81は、主制御回路41から送信されたコマンドに基づいて、サブROM82に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力制御を行う。なお、サブROM82は、基本的には、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を有する。
プログラム記憶領域には、サブCPU81が実行する各種制御プログラムが記憶される。なお、プログラム記憶領域に格納される制御プログラムには、例えば、主制御回路41との通信を制御するための主基板通信タスク、演出用乱数値を抽出して演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11による映像の表示を制御するための描画制御タスク、ランプ群71による光の出力を制御するためのランプ制御タスク、スピーカ70L,70Rによる音の出力を制御するための音声制御タスク等のプログラムが含まれる。
データ記憶領域には、例えば、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各種演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGM(Back-Ground Music)や効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等の各種記憶領域が含まれる。
サブRAM83は、決定された演出内容、演出データ等を登録する格納領域や、主制御回路41から送信される内部当籤役等の各種データ等を格納する格納領域などを有する。
また、副制御回路42には、図6に示すように、液晶表示装置11、スピーカ70L,70R、ランプ群71、左演出用スイッチ72L、右演出用スイッチ72R、中央可動ユニット105、左可動ユニット106、右可動ユニット107、及び、回転灯124等の周辺装置が接続される。すなわち、これらの周辺装置の動作は、副制御回路42により制御される。
本実施形態では、サブCPU81、レンダリングプロセッサ84、描画用RAM85(フレームバッファを含む)及びドライバ86は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、該作成した映像は液晶表示装置11により表示される。
サブCPU81、DSP90、オーディオRAM91、D/A変換器92及びアンプ93は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ70L,70Rにより出力する。また、サブCPU81は、演出内容により指定されたランプデータに従ってランプ群71の点灯及び消灯を行う。
サブCPU81及び中央可動ユニット駆動回路96は、演出内容により指定された中央可動ユニット駆動データに従って中央可動ユニット105の駆動を行う。すなわち、中央可動ユニット105は、特定の演出が行われる場合に駆動され、可動部品309を液晶表示装置11の表示部11aの一部を覆う位置まで移動させる。
また、サブCPU81及び左可動ユニット駆動回路97は、演出内容により指定された左可動ユニット駆動データに従って左可動ユニット106の駆動を行う。サブCPU81及び右可動ユニット駆動回路98は、演出内容により指定された右可動ユニット駆動データに従って右可動ユニット107の駆動を行う。また、サブCPU81及び回転灯駆動回路99は、演出内容により指定された回転灯駆動データに従って回転灯124の駆動を行う。
さらに、左演出用スイッチ72L及び右演出用スイッチ72Rはそれぞれ、遊技者により押下されたことを検出し、その検出結果を後述の副制御回路42に送信する。
<キャビネットの構成>
次に、図7〜図14を参照して、キャビネット2aの詳細な構成について説明する。
図7は、キャビネット2aを前方から見た斜視図である。図8は、キャビネット2aを後方から見た斜視図である。図9は、キャビネット2aの分解図である。図10は、キャビネット2aの後述の側枠部25の分解図である。図11は、後述の側枠部25、第2天板枠部254及び底板枠部271の組み立て体300と他の部材との関係を示すキャビネット2aの分解図である。図12は、後方からみたキャビネット2aの後述の天板22の分解図である。図13は、後方から見たキャビネット2aの後述の底板21の分解図である。図14は、図8のX−X線断面図である。
なお、以下の説明において、パチスロ1が載置される台(不図示)の載置面と水平な水平面上における一方向をX方向とし、同水平面上のX方向に直交する方向をY方向とする。また、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向(上下方向)とする。
また、パチスロ1に対して遊技者側を「前側」、その反対側を「後側」と称する場合がある。また、遊技者がパチスロ1を見て左側を「左側」、右側を「右側」と称する場合がある。また、左右方向はX方向と平行とし、前後方向はY方向と平行とする。
図7〜図9に示すように、キャビネット2aは、背板20と、背板20に着脱可能に連結した底板21、天板22及び互いに対面する一対の右側板23R、左側板23Lによって形成されている。また、キャビネット2a内には、上述のとおり、金属製のミドルボード130が設けられている。
<側板の構成>
右側板23Rは、キャビネット2aの右側に配置されている。また、左側板23Lは、キャビネット2aの左側に配置されている。左側板23Lの前部には、フロントドア2b(図2参照)を回動可能に支持するためのヒンジ(不図示)が固定されるヒンジ固定部8が設けられている。なお、右側板23Rと左側板23Lとは、左側板23Lにヒンジ固定部8(図7参照)が設けられている以外は、略左右対称であるため、対応する各構成部材に同一の符号を付し、以下の説明において左側板23Lについての詳細な説明は省略する。また、以下の説明において、右側板23R及び左側板23Lを単に側板23と総称する場合がある。
図9に示すように、右側板23Rは、側内板24と、側枠部25と、を有している。側内板24は、略矩形平板状に形成された木製の部材である。側内板24は、長手方向が上下方向と略平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。また、側内板24は、X方向に直交する外面24a及び内面24bを有している。側内板24の略中央部には、把手7(図2参照)が嵌合する嵌合孔201が形成されている。側内板24の嵌合孔の上方には、2つのミドルボード固定用孔202がY方向に並んで形成されている。側内板24の嵌合孔201の後方には、2つの基板固定用孔203が上下方向に並んで形成されている。また、側内板24の外縁は、側内板24の他の箇所よりも板厚が薄く設定されている外縁部204を形成している。外縁部204における内面24bは、外縁部204以外の箇所における内面24bよりも外側に配置されている。また、外縁部204の前端部には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ4つの側内板固定用孔205が形成されている。また、外縁部204の後端部には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ4つの側内板固定用孔205が形成されている。
図9に示すように、側枠部25は、側内板24の外縁を囲む枠上に形成された金属製の部材である。側枠部25は、前枠部26、後枠部27、上枠部28及び下枠部29を有している。
前枠部26は、上下方向に延び、側枠部25の前部を形成する。後枠部27は、上下方向に延び、側枠部25の後部を形成する。上枠部28は、Y方向に延び、側枠部25の上部を形成する。下枠部29は、Y方向に延び、側枠部25の下部を形成する。前枠部26、後枠部27、上枠部28及び下枠部29は、いずれも内部に筒孔を有する中空の略四角筒状に形成されている。
図10に示すように、前枠部26は、上下方向に延びる略矩形板状の外前枠部206と内前枠部207によって形成されている。
外前枠部206は、長手方向が上下方向と略平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。また、外前枠部206は、X方向に直交する一方の面206a及び他方の面を有している。外前枠部206のY方向の前端部及び後端部は、X方向に沿ってパチスロ1の内側へ折曲している。この後端部のパチスロ1の内側の端部は、Y方向に沿って後方へ折曲して延び、第1側内板受け部208を形成している。第1側内板受け部208には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ2つの側内板固定用孔209が形成されている。
内前枠部207は、長手方向が上下方向と略平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。また、内前枠部207は、X方向に直交する一方の面207a及び他方の面を有し、外前枠部206よりもパチスロ1の内側に配置され、外前枠部206に固定される。内前枠部207には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ4つの側内板固定用孔210が形成されている。内前枠部207が外前枠部206に固定されると、内前枠部207の4つの側内板固定用孔210の内の中央の2つの側内板固定用孔210と、外前枠部206の2つの側内板固定用孔209とが連通する。
また、図10に示すように、後枠部27は、上下方向に延びる外後枠部211と内後枠部212によって形成されている。
外後枠部211は、水平方向の断面が略L字状になるように折曲した板状の部材である。外後枠部211は、X方向に直交する一方の面213a及び他方の面を有する第1外後枠片213と、Y方向に直交する一方の面214a及び他方の面214bを有する第2外後枠片214と、を有している。第1外後枠片213の後端部と、第2外後枠片214の右端部と、が連続している。
第1外後枠片213の前端部は、X方向に沿ってパチスロ1の内側へ折曲している。この前端部のパチスロ1の内側の端部は、Y方向に沿って前方へ折曲して延び、第2側内板受け部215を形成している。第2側内板受け部215には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ4つの側内板固定用孔216が形成されている。
図11に示すように、第2外後枠片214の左端部は、Y方向に沿ってパチスロ1の内側へ折曲し、また、この左端部は、X方向に沿って左側へ折曲して延び、第1背板受け部217を形成している。第1背板受け部217には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ2つの背板固定用孔218が形成されている。なお、第2外後枠片214の右側におけるY方向に直交する一方の平面は、後部平面219を形成する。
図10及び図14に示すように、内後枠部212は、水平方向の断面が略L字状になるように折曲した板状の部材である。内後枠部212は、X方向に直交する一方の平面及び他方の平面を有する第1内後枠片220と、Y方向に直交する一方の平面及び他方の平面を有する第2内後枠片221と、を有している。第1内後枠片220の後端部と、第2内後枠片221の右端部と、が連続している。内後枠部212は、外後枠部211よりもパチスロ1の内側に配置され、外後枠部211に固定される。
図10に示すように、第1内後枠片220には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ4つの側内板固定用孔222が形成されている。また、第2内後枠片221には、上下方向に所定の距離を空けて並んだ2つの背板固定用孔223(図9参照)が形成されている。内後枠部212が外後枠部211に固定されると、外後枠部211の第2内板受け部215に形成された4つの側内板固定用孔216と内後枠部212の第1内後枠片220に形成された4つの側内板固定用孔222とが連通する。また、外後枠部211の第1背板受け部217に形成された2つの背板固定用孔218(図11参照)と内後枠部212の第2内後枠片221に形成された2つの背板固定用孔223(図9参照)が連通する。
また、図10に示すように、上枠部28は、Y方向に延びる外上枠部224と内上枠部225によって形成されている。内上枠部225は、X方向に直交する一方の面225a及び他方の面を有している。内上枠部225は、外上枠部224よりもパチスロ1の内側に配置され、外上枠部224のY方向の略中央部から後部に固定される。内上枠部225には、Y方向に沿って所定の距離を空けて形成された2つの枠固定用孔226が形成されている。内上枠部225における枠固定用孔226の周辺は、パチスロ1の内側に向かって膨出する膨出部225cを形成し、内上枠部225の強度を高めている。また、膨出部225cは、側枠部25と後述する第2天板枠部254とを固定する際の位置合わせ(位置決め)にも用いられる。
外上枠部224は、X方向に直交する一方の面227a及び他方の面を有している第1外上枠片227と、Y方向に直交する一方の面228a(図11参照)及び他方の面228bを有している第2外上枠片228と、を有している。第1外上枠片227の後端部と第2外上枠片228の右端部と、が連続している。
図10に示すように、第1外上枠片227の上端部及び下端部は、X方向に沿ってパチスロ1の内側に折曲している。この下端部のパチスロ1の内側の端部は、下方に折曲して延び、第3側内板受け部229を形成している。第3側内板受け部229の前部には、側内板固定用孔230が形成されている。この側内板固定用孔230は、後述するように外上枠部224の前端部が前枠部26の外前枠部206と内前枠部207とに挟持されると、内前枠部207の最も上方に位置する側内板固定用孔210と連通する。また第1外上枠片227の後部には、下方に延びる第1上挿入部231が形成されている。第1上挿入部231は、後枠部27の筒孔に上方から挿入される。なお、第3側内板受け部229の後端部には、第1上挿入部231が後枠部27の筒孔に上方から挿入されたときに、外後枠部211の第2側内板受け部215の上端部を配置するための切り欠部232が形成されている。
また、図11に示すように、第2外上枠片228の左側の端部は、Y方向に沿ってパチスロ1の内側へ折曲し、また、この端部は、X方向に沿って左側へ折曲して延び、第2背板受け部233を形成している。また、また第2外上枠片228の右側の下部には、下方に延びる第2上挿入部(不図示)が形成されている。第2上挿入部は、後枠部27の筒孔に上方から挿入される。なお、第2外上枠片228の右側におけるY方向に直交する一方の平面は、後部平面235を形成する。
また、図10に示すように、下枠部29は、Y方向に延びる外下枠部236と内下枠部237によって形成されている。内下枠部237は、X方向に直交する一方の面237a及び他方の面を有している。内下枠部237は、外下枠部236よりもパチスロ1の内側に配置され、外下枠部236のY方向の略中央部から後部に固定される。内下枠部237には、Y方向に沿って所定の距離を空けて形成された2つの枠固定用孔238が形成されている。内下枠部237における枠固定用孔238の周辺は、パチスロ1の内側に向かって膨出する膨出部237cを形成し、内下枠部237の強度を高めている。また、膨出部237cは、側枠部25と後述する底板枠部271とを固定する際の位置合わせ(位置決め)にも用いられる。
外下枠部236は、X方向に直交する一方の面239a及び他方の面を有している第1外下枠片239と、Y方向に直交する一方の面240a(図11参照)及び他方の面240bを有している第2外下枠片240と、を有している。第1外下枠片239の後端部と、第2外下枠片240の右端部と、が連続している。
第1外下枠片239の上端部及び下端部は、X方向に沿ってパチスロ1の内側に折曲している。この上端部のパチスロ1の内側の端部は、上方に折曲して延び、第4側内板受け部241を形成している。第4側内板受け部241の前部には、側内板固定用孔242が形成されている。この側内板固定用孔242は、後述するように外下枠部236の前端部が前枠部26の外前枠部206と内前枠部207とに挟持されると、内前枠部207の最も下方に位置する側内板固定用孔210と連通する。また第1外下枠片239の後部には、上方に延びる第1下挿入部243が形成されている。第1下挿入部243は、後枠部27の筒孔に下方から挿入される。なお、第4側内板受け部241の後端部には、第1下挿入部243が後枠部27の筒孔に上方から挿入されたときに、後枠部27の外後枠部211の第2側内板受け部215の下端部を配置するための切り欠部244が形成されている。
また、図11に示すように、第2外下枠片240の左側の端部は、Y方向に沿ってパチスロ1の内側へ折曲し、また、この端部は、X方向に沿って左側へ折曲して延び、第3背板受け部249を形成している。また、また第2外下枠片240の右側の下部には、上方に延びる第2下挿入部246(図10参照)が形成されている。第2下挿入部246は、後枠部27の筒孔に下方から挿入される。なお、第2外下枠片240の右側におけるY方向に直交する一方の平面は、後部平面247(図11参照)を形成する。
図9に示すように、前枠部26及び後枠部27に上枠部28及び下枠部29が固定されて、側枠部25が形成される。具体的には、後枠部27の筒孔に、上枠部28の第1上挿入部231(図10参照)及び第2上挿入部を上方から挿入し、後枠部27と上枠部28とを固定する。また、後枠部27の筒孔に、下枠部29の第1下挿入部243及び第2下挿入部246(図10参照)を下方から挿入し、後枠部27と下枠部29とを固定する。そして、前枠部26の外前枠部206と内前枠部207(図10参照)に、外上枠部224の前端部及び外下枠部236の前端部を挟持させて、前枠部26と上枠部28及び下枠部29とを固定する。なお、側枠部25を構成するこれら構成部材の固定方法は、溶着、ボルト締結、かしめ締結など適宜選択可能である。
形成された側枠部25において、第1側内板受け部208、第2側内板受け部215、第3側内板受け部229及び第4側内板受け部241のX方向に直交する一方の面(外側の面)は、略面一に連続し、略矩形枠状の側内板受け部248を形成する。側内板受け部248は、パチスロ1の外側から側枠部25内に挿入される側内板24を受ける。また、側内板受け部248は、側内板24と側枠部25との隙間から不正行為のための部材が侵入することを防止する。
また、外上枠部224の一方の面227a及び外下枠部236の一方の面239aは、外前枠部206の一方の面206a及び外後枠部211の一方の面213aよりも若干パチスロ1の内側に配置される。
また、図11に示すように、外後枠部211の第1背面受け部217、外上枠部224の第2背面受け部233及び外下枠部236の第3背面受け部249のY方向に直交する一方の平面は、略面一に連続する。また、外後枠部211の後部平面219は、外上枠部224の後部平面235及び外下枠部236の後部平面247よりも若干後方に位置するように配置される。
<天板の構成>
図9及び図12に示すように、天板22は、2つの天板内板250と、天板枠部251と、を有している。天板内板250は、略四角平板状に形成された木製の部材である。
図12に示すように、天板内板250は、上下方向に直交する一方の平面及び他方の平面を有している。天板内板250の略中央部には、Y方向に沿って所定の距離を空けて並ぶ2つの装置固定孔252が形成されている。また、天板内板250の下面には、天板内板固定用孔(不図示)が形成されている。また、天板内板250には、いわゆる島設備にパチスロ1を設置する際に、パチスロ1の内側から釘(不図示)が打ちつけられる。
天板枠部251は、第1天板枠部253と、第2天板枠部254とを有している。第1天板枠部253は、略矩形平板状に形成された金属製の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。また、第1天板枠部253は、上下方向に直交する一方の面253a及び他方の面を有している。また、第1天板枠部253は、X方向に所定の距離を空けて並んだ2つの凹部253bを有している。
図12に示すように、凹部253bの底部255は、上下方向に直交する一方の面255a及び他方の面を有し、底部の中央部には、上下方向に貫通孔256が設けられている。また、底部255には、上下方向に貫通する天板内板固定用孔(不図示)が形成されている。天板内板250が上方から凹部253b内に収容されると、天板内板250の下面の外縁部分が底部255と接触する。そして、天板内板250の天板内板固定用孔と底部255の天板内板固定用孔とが連通する。また、凹部253bの外縁部分は、下方から上方に向かって外側に広がるように形成された傾斜部257を形成している。この傾斜部257は、パチスロ1を島設備に設置する際に天板内板250にパチスロ1の内側から打ちつけられる釘(不図示)が凹部253bの内壁に干渉しないように(掠めないように)形成されている。
また、図12に示すように、第1天板枠部253の前端部、後端部及びX方向(左右方向)の両端部には、下方に折曲して延びる上縁部258a,258b,258cが形成されている。なお、第1天板枠部253の前端部に形成された上縁部258aとX方向の両端部に形成された上縁部258cとの間には、側板23の前枠部26における外前枠部206の上端部を介在させるための切り欠部259が形成されている。
第2天板枠部254は、略四角枠状の金属製の部材であり、第1天板枠部253の内側で第1天板枠部253を支持する。図12に示すように、第2天板枠部254は、前天板枠部260、後天板枠部261及び前天板枠部260と後天板枠部261を連結する一対の連結枠部262R,262Lとを有している。前天板枠部260は、略矩形平板状の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。
後天板枠部261は、YZ方向の断面が略L字状の板状の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。後天板枠部261は、上下方向に直交する一方の平面263a及び他方の平面を有する第1後天板枠片263と、Y方向に直交する一方の平面264a及び他方の平面を有する第2後天板枠片264と、を有している。第1後天板枠片263の後端部と、第2後天板枠片264の上端部と、が連続している。第2後天板枠片264のX方向の両端部には、背板固定用孔265が形成されている。
一対の連結枠部262R,262Lにおける左側に配置された連結枠部262Lは、Y方向に沿って延びる板状の部材であり、X方向に直交する一方の面266a及び他方の面を有する第1連結天板枠片266と、Y方向に直交する一方の面267a及び他方の面267bを有する第2連結天板枠片267と、を有している。第1連結天板枠片266の後端部と、第2連結天板枠片267の左端部と、が連続している。
第1連結天板枠片266の上端部は、X方向に沿ってパチスロ1の内側に折曲している。また、第1連結天板枠片266の下端部には、Y方向に所定の距離を空けて2つの側内板固定用孔268が形成されている。また、第1連結天板枠片266の略中央部には、Y方向に所定の距離を空けて2つの枠固定用孔269が形成されている。第2連結天板枠片267の右端部には、背板固定用孔270(図9参照)が形成されている。また、第1連結天板枠片266における枠固定用孔269の周辺は、パチスロ1の内側に向かって膨出する膨出部266cを形成し、第1連結天板枠片266の強度を高めている。また、膨出部266cは、側枠部25と第2天板枠部254とを固定する際の位置合わせ(位置決め)にも用いられる。
右側に配置された連結枠部262Rは、上述の左側に配置された連結枠部262Lと、略左右対称であるため、対応する各構成部材に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、以下の説明において、連結枠部262R及び連結枠部262Lを連結枠部262と総称する場合がある。
前天板枠部260のX方向の両端部が、連結枠部262の前端部に固定され、後天板枠部261のX方向の両端部が、連結枠部262の後端部に固定されて、第2天板枠部254が形成されている。後天板枠部261が連結枠部262に固定されると、後天板枠部261に形成された背板固定用孔265と、連結枠部262に形成された背板固定用孔270(図9参照)が連通する。なお、第2天板枠部254を構成するこれら構成部材の固定方法は、溶着、ボルト締結、かしめ締結など適宜選択可能である。
<底板の構成>
図9及び図13に示すように、底板21は、底板枠部271と、底板本体部272と、を有している。底板枠部271は、略四角枠状の金属製の部材である。図13に示すように、底板枠部271は、前底枠部273、後底枠部274及び前底枠部273と後底枠部274を連結する一対の連結枠部275R,275Lとを有している。
前底枠部273は、略矩形平板状の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。また、前底枠部273は、後部に上方へ膨らむように形成された膨出部276を有している。
後底枠部274は、YZ方向の断面が略L字状の板状の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。後底枠部274は、上下方向に直交する一方の平面277a(図9参照)及び他方の平面を有する第1後底枠片277と、Y方向に直交する一方の平面278a及び他方の平面を有する第2後底枠片278と、を有している。第1後底枠片277の後端部と第2後底枠片278の下端部が連続している。第1後底枠片277のX方向の略中央部には、ホッパー装置33(図4参照)が取り付けられるホッパー取り付け部279が設けられている。また、第2後底枠片278のX方向の両端部には、背板固定用孔280が形成されている。
一対の連結枠部275R、275Lにおける左側に配置された連結枠部275Lは、Y方向に沿って延びる板状の部材であり、X方向に直交する一方の面281a及び他方の面を有する第1連結底枠片281と、Y方向に直交する一方の面282a及び他方の面を有する第2連結底枠片282と、を有している。第1連結底枠片281の後端部と、第2連結底枠片282の左端部と、が連続している。
第1連結底枠片281の下端部は、X方向に沿ってパチスロ1の内側に折曲している。また、第1連結底枠片281の上端部には、Y方向に所定の距離を空けて2つの側内板固定用孔283が形成されている。また、第1連結底枠片281の略中央部には、Y方向に所定の距離を空けて2つの枠固定用孔284が形成されている。第2連結底枠片282の左端部には、背板固定用孔285(図9参照)が形成されている。また、第1連結底枠片281における枠固定用孔284の周辺は、パチスロ1の内側に向かって膨出する膨出部281cを形成し、第1連結底枠片281の強度を高めている。また、膨出部281cは、側枠部25と底板枠部271とを固定する際の位置合わせ(位置決め)にも用いられる。
右側に配置された連結枠部275Rは、上述の左側に配置された連結枠部275Lと、略左右対称であるため、対応する各構成部材に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、以下の説明において、連結枠部275R及び連結枠部275Lを連結枠部275と総称する場合がある。
前底枠部273のX方向の両端部が、連結枠部275の前端部に固定され、後底枠部274のX方向の両端部が、連結枠部275の後端部に固定され、底板枠部271が形成されている。後底枠部274が連結枠部275に固定されると、後底枠部274に形成された背板固定用孔280と、連結枠部275に形成された背板固定用孔285(図9参照)が連通する。なお、底板枠部271を構成するこれら構成部材の固定方法は、溶着、ボルト締結、かしめ締結など適宜選択可能である。
図13に示すように、底板本体部272は、略矩形平板状の金属製の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように配置されている。底板本体部272は、上下方向に直交する一方の面272a及び他方の面を有している。
底板本体部272の前端部、後端部及びX方向(左右方向)の両端部には、上方に折曲して延びる下縁部286a,286b,286cが形成されている。なお、底板本体部272の前端部に形成された下縁部286aとX方向の両端部に形成された下縁部286cとの間には、側板23の前枠部26における外前枠部206の下端部を介在させるための切り欠部287形成されている。
<背板の構成>
図9に示すように、背板20は、略矩形平板状の木製の部材であり、長手方向が上下方向と平行になるように、且つ、短手方向がX方向と平行になるように、配置されている。また、背板20は、Y方向に直交する一方の面20a(図8参照)及び他方の面20bを有している。
背板20の上端部には、X方向に所定の距離を空けて並んだ2つの背板固定用孔290aが形成されている。また、背板20の下端部には、X方向に所定の距離を空けて並んだ2つの背板固定用孔290bが形成されている。また、背板20の左右両端部における略中央部には、上下方向に所定の距離を空けて2つの背板固定用孔290cが形成されている。また、背板20の略中央部には、2つのミドルボード固定用孔291がY方向に所定の距離を空けて並んで形成されている。また、背板20の左側下部には電源装置34(図4参照)に電力を供給するための電源コードであるACコード(不図示)を通すための開口292が形成されている。
<ミドルボードの構成>
図9に示すように、ミドルボード130は、略矩形平板状の金属製の部材であり、長手方向がX方向と平行になるように、且つ、短手方向がY方向と平行になるように、配置されている。
ミドルボード130のX方向の両端部及び後端部には、上方に折曲して延びる折曲部131a,131bが形成されている。この後端部に形成されている折曲部131bのX方向の両端部には、ミドルボード固定用孔132が形成されている。このミドルボード固定用孔132は、背板20に形成されているミドルボード固定用孔291と連通する。
また、図9に示すように、ミドルボード130のX方向の両端部の下面には、略矩形平板状のミドルボード固定板133が設けられている。ミドルボード固定板133は、長手方向がY方向と平行に、且つ、短手方向が上下方向と平行に配置されている。また、ミドルボード固定板133のY方向の両端部には、ミドルボード固定用孔134が形成されている。このミドルボード固定用孔134は、側内板24に形成されているミドルボード固定用孔202と連通する。
<側枠部、第2天板枠部及び底板枠部の組み立て体>
図11に示す側枠部25、第2天板枠部254及び底板枠部271の組み立て体300は、側枠部25を、第2天板枠部254及び底板枠部271に固定することによって形成されている。
側枠部25と第2天板枠部254とを固定するには、まず、側枠部25における上枠部28の内上枠部225(図10参照)と第2天板枠部254の連結枠部262を接触させる。このとき、内上枠部225の膨出部225c(図10参照)と連結枠部262の膨出部266c(図12参照)とを重ねて位置合わせを行う。そして、内上枠部225の枠固定用孔226(図10参照)と連結枠部262の枠固定用孔269(図12参照)を連通させ、連通させたこれら枠固定用孔にボルト(不図示)を挿通し、側枠部25と第2天板枠部254とを固定する。
側枠部25と底板枠部271とを固定するには、まず、側枠部25における下枠部29の内下枠部237(図10参照)と底板枠部271の連結枠部275を接触させる。このとき、内下枠部237の膨出部237c(図10参照)と連結枠部275の膨出部281c(図13参照)とを重ねて位置合わせを行う。そして、内下枠部237の枠固定用孔238(図10参照)と連結枠部275の枠固定用孔284(図13参照)を連通させ、連通させたこれら枠固定用孔にボルト(不図示)を挿通し、側枠部25と底板枠部271とを固定する。
このように形成された組み立て体300では、第2天板枠部254の連結枠部262における第1連結天板枠片266の前部に形成された側内板固定用孔268(図12参照)が、第3側内板受け部229の側内板固定用孔230(図10参照)及び内前枠部207の最も上方に位置する側内板固定用孔210(図10参照)と連通する。また、第1連結天板枠片266の後部に形成された側内板固定用孔268(図12参照)が、第2側内板受け部215の最も上方に位置する側内板固定用孔216(図10参照)及び内後枠部212の最も上方に位置する側内板固定用孔222(図10参照)と連通する。
また、底板枠部の連結枠部275における第1連結底枠片281の前部に形成された側内板固定用孔283が、第4側内板受け部241の側内板固定用孔242(図10参照)及び内前枠部207の最も下方に位置する側内板固定用孔210(図10参照)と連通する。また、第1連結底枠片281の後部に形成された側内板固定用孔283が、第2側内板受け部215の最も下方に位置する側内板固定用孔222(図10参照)及び内後枠部212の最も下方に位置する側内板固定用孔222(図10参照)と連通する。
また、図11に示すように、後枠部27の第1背板受け部217、上枠部28の第2背板受け部233及び下枠部29の第3背板受け部249のY方向に直交する一方の平面と、後天板枠部261の第2後天板枠片264の平面264a及び後底枠部274の第2後底枠片278の平面278aと、が略面一に連続し、略矩形枠状の背板受け部301を形成する。
<組み立て体と側内板との固定態様>
図11に示す組み立て体300に対して、側内板24をX方向の外側から挿入し、側内板24の外縁部204の内面24bを側枠部25の側内板受け部248に接触させる。このとき、側内板24の前上部に形成された側内板固定用孔205が、第3側内板受け部229の側内板固定用孔230(図10参照)、内前枠部207の最も上方に位置する側内板固定用孔210(図10参照)及び第2天板枠部254の連結枠部262の前部に形成された側内板固定用孔268と連通する。また、側内板24の後上部に形成された側内板固定用孔268が、第2側内板受け部215の最も上方に位置する側内板固定用孔216(図10参照)、内後枠部212の最も上方に位置する側内板固定用孔222(図10参照)及び第1連結天板枠片266の後部に形成された側内板固定用孔268(図12参照)と連通する。側内板24の上部は、これら連通した側内板固定用孔に組み立て体300の内側から挿通するボルト(不図示)によって、組み立て体300に固定される。すなわち、側内板24の上部は、側枠部25及び第2天板枠部254に固定される。なお、上記の連通した側内固定用孔に組み立て体300の外側からボルトを挿通してもよい。
また、側内板24の前下部に形成された側内板固定用孔205が、第4側内板受け部241の側内板固定用孔242(図10参照)、内前枠部207の最も下方に位置する側内板固定用孔210(図10参照)及び底板枠部271の連結枠部275の前部に形成された側内板固定用孔283と連通する。また、側内板24の後下部に形成された側内板固定用孔205が、第2側内板受け部215の最も下方に位置する側内板固定用孔216(図10参照)、内後枠部212の最も下方に位置する側内板固定用孔222(図10参照)及び底板枠部271の連結枠部275の後部に形成された側内板固定用孔283(図13参照)と連通する。側内板24の下部は、これら連通した側内板固定用孔に組み立て体300の内側から挿通するボルト(不図示)によって、組み立て体300に固定される。すなわち、側内板24の下部は、側枠部25及び底板枠部271に固定される。なお、上記の連通した側内固定用孔に組み立て体300の外側からボルトを挿通してもよい。
また、側内板24の中央部に形成された側内板固定用孔205が、外前枠部206及び内前枠部207の中央に形成された側内板固定用孔209,210(図10参照)並びに外後枠部211及び内後枠部212の中央に形成された側内板固定用孔216,222(図10参照)と連通し、これら連通した側内板固定用孔に組み立て体300の内側から挿通するボルト(不図示)によって、側内板24の中央部が、組み立て体300、具体的には、側枠部25に固定される。なお、上記の連通した側内固定用孔に組み立て体300の外側からボルトを挿通してもよい。
図14に示すように、組み立て体300に固定された側内板24の外面24aは、外後枠部211の第1外後枠片213の一方の面213aよりも若干パチスロ1の外側に配置される。また、同様に、図示は省略するが、側内板24の外面24aは、外前枠部206の一方の面206aよりも若干パチスロ1の外側に配置される。
<組み立て体と背板との固定態様>
また、図11に示す組み立て体300に対して、背板20を後方から挿入し、背板20の外縁における他方の面20bを背板受け部301に接触させる。このとき、背板20の上部に形成された背板固定用孔290aが、第2天板枠部254における後天板枠部261の背板固定用孔265及び連結枠部262に形成された背板固定用孔270(図9参照)と連通する。背板20の上部は、これら連通した背板固定用孔に挿通するボルト(不図示)によって、組み立て体300に固定される。すなわち、背板20の上部は、第2天板枠部254に固定される。
また、背板20の下部に形成された背板固定用孔290bが、底板枠部271における後底枠部274の背板固定用孔280及び連結枠部275に形成された背板固定用孔285(図9参照)と連通する。背板20の下部は、これら連通した背板固定用孔に挿通するボルト(不図示)によって、組み立て体300に固定される。すなわち、背板20の下部は、底板枠部271に固定される。
また、背板20の中央部に形成された背板固定用孔290cが、後枠部27の第1背板受け部217に形成された背板固定用孔218と内後枠部212の第2内後枠片221に形成された背板固定用孔223(図9参照)に連通する。これら連通した背板固定用孔に挿通するボルト(不図示)によって、背板20の中央部が、組み立て体300、具体的には、側枠部25に固定される。
図14に示すように、組み立て体300に固定された背板20の一方の面20aは、外後枠部211の第2外後枠片214の後部平面219よりも、パチスロ1の内側に配置される。
<組み立て体と天板の固定態様>
このように、側内板24及び背板20が固定された組み立て体300に、第1天板枠部253を上方から嵌合する。第1天板枠部253を側内板24及び背板20が固定された組み立て体300に嵌合すると、第1天板枠部253は、第2天板枠部254に支持される。また、第1天板枠部253の後端部に形成された上縁部258bが、背板20の上部及び外上枠部224の第2外上枠片228を覆う(図8参照)。また、第1天板枠部253のX方向の両端部に形成された上縁部258cが外上枠部224の第1外上枠片227を覆う(図8参照)。そして、図7に示すように、第1天板枠部253の前端部に形成された上縁部258aとX方向の両端部に形成された上縁部258cとの間に形成された切り欠部259に、側板23の前枠部26における外前枠部206の上端部が介在する。また、図8に示すように、第1天板枠部253の後端部に形成された上縁部258bの外面と、外後枠部211の後部平面219とが、面一に連続する。また、第1天板枠部253のX方向の両端部に形成された上縁部258cの外面と、側内板24の外面24aと、が面一に連続する。
このように、組み立て体300に嵌合した第1天板枠部253における凹部253b内に、天板内板250が上方から収容される。そして、連通した天板内板250の天板内板固定用孔と第1天板枠部253の底部255(図13参照)の天板内板固定用孔とが連通し、連通したこれら天板内板固定用孔に組み立て体300の内側から挿通するボルト(不図示)によって、第1天板枠部253と天板内板250とが固定される。なお、天板内板250を固定した第1天板枠部253を組み立て体300に嵌合させてもよい。
<組み立て体と底板との固定態様>
また、側内板24及び背板20が固定された組み立て体300に、底板本体部272を下方から嵌合する。底板本体部272を側内板24及び背板20が固定された組み立て体300に嵌合すると、底板本体部272の後端部に形成された下縁部286bが、背板20の下部及び外下枠部236の第2外下枠片240を覆う(図8参照)。また、底板本体部272のX方向の両端部に形成された下縁部286cが外下枠部236の第1外下枠片239を覆う(図8参照)。そして、底板本体部272の前端部に形成された下縁部286aとX方向の両端部に形成された下縁部286cとの間に形成された切り欠部287に、側板23の前枠部26における外前枠部206の下端部が介在する。また、図8に示すように、底板本体部272の後端部に形成された下縁部286cの外面と、外後枠部211の後部平面219とが、面一に連続する。また、底板本体部272のX方向の両端部に形成された下縁部286cの外面と、側内板24の外面24aと、が面一に連続する。
<組み立て体とミドルボードとの固定態様>
図7に示すように、ミドルボード130は、組み立て体300の前方から組み立て体300内部に挿入され、ミドルボードの折曲部131bが背板20に接触する。折曲部131bが背板20に接触すると、折曲部131bに形成されているミドルボード固定用孔132と、背板20に形成されているミドルボード固定用孔291(図8参照)と、が連通する。これら連通したミドルボード固定用孔を組み立て体300の内側から挿通するボルト(不図示)によって、ミドルボード130は、背板20に固定される。なお、上記の連通したミドルボード固定用孔に組み立て体300の外側からボルトを挿通してもよい。
また、ミドルボード固定板133と側内板24とが接触する。ミドルボード固定板133と側内板24とが接触すると、ミドルボード固定板133に形成されているミドルボード固定用孔134(図9参照)と、側内板24に形成されているミドルボード固定用孔202が連通する。これら連通したミドルボード固定用孔に組み立て体300の内側から挿通するボルト(不図示)によって、ミドルボードは、側内板に固定される。なお、上記の連通したミドルボード固定用孔に組み立て体300の外側からボルトを挿通してもよい。
<作用>
本実施形態のパチスロ1では、パチスロ1の保管時において、キャビネット2aを、背板20、底板21、天板22及び側板23に分解して保管することができる。したがって、保管スペースを削減することができる。
また、側板23は、側内板24と側枠部25に分解できる。また、側枠部25を構成する構成部材を、側枠部25を形成後に分解可能な固定方法、例えばボルト締結やかしめ締結で固定した場合、側枠部25を、保管時に、前枠部26、後枠部27、上枠部28及び下枠部29に分解することができる。したがって、保管スペースを更に削減することができる。
また、天板22は、天板内板250、第1天板枠部253及び第2天板枠部254に分解できる。また、第2天板枠部254を構成する構成部材を、第2天板枠部254を形成後に分解可能な固定方法、例えばボルト締結やかしめ締結で固定した場合、第2天板枠部254を、前天板枠部260、後天板枠部261及び連結枠部262に分解できる。したがって、保管スペースを更に削減することができる。
また、底板21は、底板本体部272と底板枠部271に分解できる。また、底板枠部271を構成する構成部材を、底板枠部271を形成後に分解可能な固定方法、例えばボルト締結やかしめ締結で固定した場合、底板枠部271を、前底枠部273、後底枠部274及び連結枠部275に分解できる。したがって、保管スペースを更に削減することができる。
また、木製の側内板24、背板20及び天板内板250を設けたので、金属製の側内板、背板及び天板内板250を設ける場合に比べて、設計変更に容易に対応することができる。例えば、ミドルボード130を上方又は下方に移動する設計変更があり、ミドルボード固定用孔を新たに形成しなければならない場合、木製の側内板24及び背板20にミドルボード固定用孔を形成する加工は、金属製の側内板及び背板にミドルボード固定用孔を形成する加工よりも容易に行うことができる。また、各基板の取り付け位置の変更に伴う側内板24における基板固定用孔203(図7参照)の位置の変更や背板20における配線のための開口292の位置の変更のための加工も容易に行うことができる。また、天板内板250に種々の装置を固定するための固定用孔を新たに形成する加工も容易に行うことができる。
また、上記のように、ミドルボード130の配置に関する設計変更に容易に対応できるので、リールに関する設計の自由度が増す。すなわち、比較的大径のリールを搭載する場合には、ミドルボード130の取り付け位置を下側に設定し、ミドルボード130にリールを載置するような構成が採用できる。また、比較的小径のリールを搭載する場合には、ミドルボード130の取り付け位置を上側に設定し、ミドルボード130にリールを吊り下げるような構成が採用できる。
また、キャビネット2a内における種々の装置の配置が大きく異なる機種に、キャビネット2aを再利用する場合でも、側枠部25及び天板枠部251は加工せずに使用することができる。したがって、再利用に係るコストを削減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明した。しかしながら、上記実施の形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本実施形態では、木製の側内板24、背板20及び天板内板250を用いる態様を説明したが、側内板24、背板20及び天板内板250の原材料は木に限らず、金属よりも加工が容易なものであればよい。例えば、樹脂製の側内板及び背板を用いてもよい。
また、本実施形態では、側板23及び天板22を、木製の内板及びこの内板を囲む金属製の枠で構成する態様を説明したが、これに限らず、キャビネット2aを構成する背板20、底板21、天板22及び側板23のすくなくともいずれか一つが木製の内板及びこの内板を囲む金属製の枠という構成であればよい。
また、本実施形態では、背板20、側内板24や天板内板250をボルト締結する態様を説明したが、構成部材を着脱可能に固定するその他の固定方法、例えばかしめ締結など、を用いてもよい。