JP6447577B2 - 熱電変換装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱電変換装置およびその製造方法に関するものである。
従来、薄い板状に形成され、厚み方向の一方の面と他方の面との間を流れる熱流束に応じた信号を出力する熱電変換装置が知られている。この熱電変換装置の製造方法として、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載の熱電変換装置の製造方法は、まず、熱可塑性樹脂を含んで構成された絶縁基材に複数のビアホールと複数の空隙とを設け、その複数のビアホールに対し合金の粉末および有機溶剤を有する導電性ペーストを充填する。次に、複数の導電性ペーストの一端同士に接する表面配線パターンを有する表面保護部材を絶縁基材の一方の面に配置し、複数の導電性ペーストの他端同士に接する裏面配線パターンを有する裏面保護部材を絶縁基材の他方の面に配置して積層体を形成する。そして、真空プレス機によりその積層体を積層方向に加圧しつつ加熱する一体化工程を行う。この一体化工程により、導電性ペーストが固相焼結して複数の導電体が形成されると共に、その導電体と表面配線パターンと裏面配線パターンとが電気的に接続し、且つ、絶縁基材と表面保護部材と裏面保護部材とが圧着される。
この製造方法では、上述した一体化工程が行われる際、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂が空隙に流動し、絶縁基材の厚みが薄くなるので、プレス機から導電性ペーストに対して荷重が効率よく印加される。したがって、この製造方法により、導電性ペーストを固相焼結させて導電体を形成すると共に、その導電体と表面配線パターンと裏面配線パターンとを電気的に接続することが可能である。
特開2014−7408号公報
ところで、特許文献1に記載の製造方法で用いられる絶縁基材は、一体化工程が行われる際の加熱により空隙に流動可能な熱可塑性樹脂を含んで構成されるものである。すなわち、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂には、一体化工程が行われる際の加熱温度より低い融点を有するものが用いられる。そのため、この製造方法により製造された熱電変換装置は、その熱可塑性樹脂の融点よりも高い温度環境で使用することが困難である。したがって、高い温度環境で使用することが可能な高い融点を有する熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂により絶縁基材が構成された熱電変換装置の製造方法が望まれる。
しかしながら、一体化工程が行われる際にほとんど流動することの無い高い融点を有する熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂で絶縁基材を構成した場合、一体化工程を行う際に絶縁基材の厚みが薄くならない。そのため、従来の製造方法ではプレス機から導電性ペーストに対して効率よく荷重を印加することが困難になる。したがって、熱電変換装置に関する新たな製造方法の開発が求められる。
本発明は上記点に鑑みて、耐熱性の高い熱電変換装置の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、耐熱性の高い熱電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、熱電変換装置の製造方法は、板状の第1絶縁体(11)を用意し、前記第1絶縁体に対して第1ビアホール(101)および第2ビアホール(102)を形成すること(S10)と、
板状の第2絶縁体(12)を用意し、前記第2絶縁体に対して第3ビアホール(103)および第4ビアホール(104)を形成すること(S20)と、
合金の粉末および溶剤を有する第1導電性ペースト(131)が前記第1ビアホールから前記第2絶縁体の厚みよりも大きく突出するように、前記第1導電性ペーストを前記第1ビアホールに充填すること(S30)と、
前記第1導電性ペーストとは異なる合金の粉末および溶剤を有する第2導電性ペースト(141)が前記第3ビアホールから前記第1絶縁体の厚みよりも大きく突出するように、前記第2導電性ペーストを前記第3ビアホールに充填すること(S40)と、
前記第1絶縁体の前記第1ビアホールから前記第1導電性ペーストが突出した部分が前記第2絶縁体の前記第4ビアホールに向き合い、前記第2絶縁体の前記第3ビアホールから前記第2導電性ペーストが突出した部分が前記第1絶縁体の前記第2ビアホールに向き合うように前記第1絶縁体と前記第2絶縁体とを配置すること(S50)と、
前記第1絶縁体のうち前記第2絶縁体とは反対側に位置する前記第1導電性ペーストの一端、および、前記第2絶縁体の前記第3ビアホールから突出する前記第2導電性ペーストの一端に接続可能な表面配線パターン(111)を有する表面保護部材(110)を用意すること(S60)と、
前記第1絶縁体の前記第1ビアホールから突出する前記第1導電性ペーストの他端、および、前記第2絶縁体のうち前記第1絶縁体とは反対側に位置する前記第2導電性ペーストの他端に接続可能な裏面配線パターン(121)を有する裏面保護部材(120)を用意すること(S70)と、
前記第1導電性ペーストが前記第1ビアホールから突出した部分を前記第4ビアホールに挿通し、前記第2導電性ペーストが前記第3ビアホールから突出した部分を前記第2ビアホールに挿通すると共に、前記表面配線パターンを有する前記表面保護部材を前記第1絶縁体のうち前記第2絶縁体とは反対側に配置し、前記裏面配線パターンを有する前記裏面保護部材を前記第2絶縁体のうち前記第1絶縁体とは反対側に配置して積層体を形成すること(S80)と、
前記積層体を積層方向に加圧しつつ加熱し、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストを固相焼結してそれぞれ第1導電体および第2導電体を形成すると共に、前記第1導電体、前記第2導電体、前記表面配線パターンおよび前記裏面配線パターンを電気的に接続し、且つ、前記第1絶縁体、前記第2絶縁体、前記表面保護部材および前記裏面保護部材を圧着すること(S90)を含む。
これによれば、第1絶縁体および第2絶縁体等を積層した状態で、第1導電性ペーストは第2絶縁体から裏面保護部材側に突出し、第2導電性ペーストは第1絶縁体から表面保護部材側に突出する。この状態で積層体を積層方向に加圧しつつ加熱すると、表面配線パターンおよび裏面配線パターンから第1導電性ペーストおよび第2導電性ペーストに対し、効率よく荷重が印加される。そのため、第1導電性ペーストおよび第2導電性ペーストは固相焼結してそれぞれ第1導電体および第2導電体となる。したがって、この製造方法により、融点の高い熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を用いて第1絶縁体および第2絶縁体を構成することが可能となる。その結果、この製造方法により、耐熱性の高い熱電変換装置を製造できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる熱伝変換装置の断面構成を示す図である。 図1のII方向の平面図である。 熱流測定装置の製造方法のフローチャートである。 熱流測定装置の製造方法のフローチャートである。 熱流測定装置の製造方法のフローチャートである。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 図7のVII―VII断面図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 図8のIX−IX断面図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 図10のXI―XI断面図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 熱流測定装置の製造方法におけるプレス荷重と温度を示すグラフである。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。 熱流測定装置の製造方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1および図2に示すように、本実施形態の熱電変換装置10は、第1絶縁体11、第2絶縁体12、表面保護部材110および裏面保護部材120が一体化されたものである。熱電変換装置10は、内部に埋め込まれた複数の層間接続部材130、140が表面配線パターン111と裏面配線パターン121とにより直列に接続された構造を有する。本実施形態の層間接続部材130、140は、特許請求の範囲に記載の「導電体」に相当する。
なお、図2では、表面保護部材110が透明または半透明のものであるとして、複数の表面配線パターン111の位置を実線にて記載している。また、図2は、断面図ではないが、説明の便宜上、層間接続部材130、140に破線のハッチングを施し、その外周を破線で示している。
まず、熱電変換装置10の製造方法について説明する。
図1および図2に示すように、第1絶縁体11は、可撓性を有する樹脂フィルムから板状に形成されている。第1絶縁体11は、後述する熱電変換装置10の製造方法において、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141(図15等参照)を固相焼結するための温度よりも融点が高い熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂を含んで構成されたものである。第1絶縁体11を構成する樹脂の一例として、アラミド樹脂に粘着層を付したものなどが挙げられる。
第1絶縁体11は、厚み方向に通じる複数の第1ビアホール101および第2ビアホール102を有する。第1ビアホール101と第2ビアホール102とは、第1絶縁体11の面方向に交互に設けられている。
第2絶縁体12も、第1絶縁体11と同様に、可撓性を有する樹脂フィルムから板状に形成されたものである。第2絶縁体12は、第1絶縁体11の厚み方向に重なるように設けられる。第2絶縁体12も、後述する第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141を固相焼結するための温度よりも融点が高い熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂を含んで構成されたものである。第2絶縁体12を構成する樹脂の一例として、アラミド樹脂に粘着層を付したものなどが挙げられる。
第2絶縁体12は、厚み方向に通じる複数の第3ビアホール103および第4ビアホール104を有する。第3ビアホール103と第4ビアホール104とは、第2絶縁体12の面方向に交互に設けられている。第2絶縁体12の第3ビアホール103は、第1絶縁体11の第2ビアホール102に対応する位置に設けられている。第2絶縁体12の第4ビアホール104は、第1絶縁体11の第1ビアホール101に対応する位置に設けられている。
また、第2絶縁体12の第4ビアホール104の内幅は、第1絶縁体11の第1ビアホール101の内幅より大きい。第1絶縁体11の第2ビアホール102の内幅は、第2絶縁体12の第3ビアホール103の内幅より大きい。なお、第1絶縁体11の第1ビアホール101の内幅と第2絶縁体12の第3ビアホール103の内幅とは、ほぼ同一である。第1絶縁体11の第2ビアホール102の内幅と第3絶縁体の第4ビアホール104の内幅とは、ほぼ同一である。
第1絶縁体11の第1ビアホール101と第2絶縁体12の第4ビアホール104には、複数の第1層間接続部材130が埋め込まれている。一方、第1絶縁体11の第2ビアホール102と第2絶縁体12の第3ビアホール103には、複数の第2層間接続部材140が埋め込まれている。
第1層間接続部材130と第2層間接続部材140とは、ゼーベック効果を発揮するように、熱電能が互いに異なる金属や半導体等の熱電材料で構成されている。例えば、第1層間接続部材130は、P型を構成するBi−Sb−Te合金の粉末が、焼結前における複数の金属原子の結晶構造を維持するように固相焼結された金属化合物で構成される。また、例えば、第2層間接続部材140は、N型を構成するBi−Te合金の粉末が、焼結前における複数の金属原子の結晶構造を維持するように固相焼結された金属化合物で構成される。
第1絶縁体11のうち第2絶縁体12とは反対側の面を、表面配線パターン111が形成された表面保護部材110が覆っている。即ち、表面保護部材110は、第1絶縁体11のうち第2絶縁体12とは反対側の面と表面配線パターン111とを覆うものである。この表面保護部材110も、第1絶縁体11などと同様に、可撓性を有する樹脂フィルムから板状に形成されたものである。表面保護部材110も、後述する第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141を固相焼結するための温度よりも融点が高い熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂を含んで構成されたものである。表面保護部材110を構成する樹脂の一例として、アラミド樹脂に粘着層を付したものなどが挙げられる。
表面配線パターン111は、表面保護部材110の表面に設けられた銅箔等がパターニングされたものである。この複数の表面配線パターン111は、第1絶縁体11のうち第2絶縁体12とは反対側に位置する第1層間接続部材130の一端と、それに隣り合う第2層間接続部材140の一端とに電気的に接続している。
第2絶縁体12のうち第1絶縁体11とは反対側の面を、裏面配線パターン121が形成された裏面保護部材120が覆っている。即ち、裏面保護部材120は、第2絶縁体12のうち第1絶縁体11とは反対側の面と裏面配線パターン121とを覆うものである。この裏面保護部材120も、第1絶縁体11などと同様に、可撓性を有する樹脂フィルムから板状に形成されたものである。裏面保護部材120も、後述する第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141を固相焼結するための温度よりも融点が高い樹脂、または熱硬化性樹脂を含んで構成されたものである。裏面保護部材120を構成する樹脂の一例として、アラミド樹脂に粘着層を付したものなどが挙げられる。
裏面配線パターン121は、裏面保護部材120の表面に設けられた銅箔等がパターニングされたものである。この複数の裏面配線パターン121は、第2絶縁体12のうち第1絶縁体11とは反対側に位置する第1層間接続部材130の他端と、それに隣り合う第2層間接続部材140の他端とに電気的に接続している。
互いに隣接する第1層間接続部材130と第2層間接続部材140とは、表面配線パターン111と裏面配線パターン121とによって交互に折り返されるようにして接続されている。このようにして、第1層間接続部材130と第2層間接続部材140とは、表面配線パターン111と裏面配線パターン121によって直列接続されている。なお、第1層間接続部材130と第2層間接続部材140とを直列接続した表面配線パターン111または裏面配線パターン121の端部は、直接外気に露出するか、または図示していない金属部材などを介して外気に露出している。その露出した部分によって、熱電変換装置10は、図示していない外部の検出装置との電気的接続が図れるようになっている。
熱電変換装置10は、その厚み方向の一方の面と他方の面との間を熱流束が流れると、第1、第2層間接続部材130、140の一方の端部と他方の端部とに温度差が生じる。その際、ゼーベック効果により、第1、第2層間接続部材130、140に熱起電力が発生する。熱電変換装置10は、その熱起電力をセンサ信号(例えば、電圧信号)として出力する。
次に、熱電変換装置10の製造方法について説明する。
図3に示すように、この製造方法は、第1絶縁体用意工程S10、第2絶縁体用意工程S20、第1導電性ペースト充填工程S30、第2導電性ペースト充填工程S40、絶縁体配置工程S50、表面保護部材用意工程S60、裏面保護部材用意工程S70、積層体形成工程S80および一体化工程S90を含んでいる。
第1絶縁体用意工程S10では、上述した第1絶縁体11を用意し、その第1絶縁体11に対してドリル加工またはレーザ加工などを行うことにより、第1ビアホール101および第2ビアホール102を形成する。
第2絶縁体用意工程S20では、上述した第2絶縁体12を用意し、その第2絶縁体12に対してドリル加工またはレーザ加工などを行うことにより、第3ビアホール103および第4ビアホール104を形成する。
なお、上述した通り、第2絶縁体12の第4ビアホール104の内幅は、第1絶縁体11の第1ビアホール101の内幅より大きくなるように形成される。第1絶縁体11の第2ビアホール102の内幅は、第2絶縁体12の第3ビアホール103の内幅より大きくなるように形成される。
次に、熱電変換装置10の製造方法のうち、第1導電性ペースト充填工程S30について説明する。
第1導電性ペースト充填工程S30は、第1絶縁体11の第1ビアホール101に第1導電性ペースト131を充填する工程である。図4に示すように、第1導電性ペースト充填工程S30は、第1マスク設置工程S31、第1導電性ペースト供給工程S32、第1導電性ペースト回収工程S33および第1マスク剥離工程S34などを含んでいる。なお、第1導電性ペースト充填工程S30を行う装置として、例えば、本出願人による特願2010−50356号に記載の導電材料充填装置を採用することが可能である。
まず、第1マスク設置工程S31では、図6に示すように、導電材料充填装置(図示していない)が備える吸着メタルプレート20の上に、吸着紙21、第1絶縁体11、第1マスク22および第1メタルマスク23を、この順に配置する。
吸着メタルプレート20には、複数の孔24が設けられている。この複数の孔24の下側の空間は、図示していない真空ポンプに接続されている。また、吸着メタルプレート20は、図示していないヒータにより加熱される構成になっている。
吸着メタルプレート20の上に配置される吸着紙21は、後述する導電性ペースト131、141に用いられる溶剤を吸収する材質ものであればよく、一般的な上質紙などが用いられる。吸着紙21の上に、第1ビアホール101および第2ビアホール102が形成された第1絶縁体11が配置される。
第1絶縁体11の上に、第1マスク22が配置される。第1マスク22の厚みは、第2絶縁体12の厚みよりも厚いものである。また、第1マスク22は、第1ビアホール101に対応する位置に第1マスク孔25を有している。第1マスク孔25の容積は、第2絶縁体12が有する第4ビアホール104の容積より大きいものとなっている。なお、第1マスク22の材質の一例として、アラミド樹脂などが上げられる。
第1マスク22の上に、第1メタルマスク23が配置される。第1メタルマスク23の厚みは、後述する第1導電性ペースト供給工程S32において、充填スキージの摩擦に耐え得る剛性を有する程度の厚みであればよい。また、第1メタルマスク23は、第1マスク孔25に対応する位置に第1メタルマスク孔26を有している。これにより、吸着メタルプレート20の上に、吸着紙21、第1絶縁体11、第1マスク22および第1メタルマスク23が、この順で配置される。
次に、第1導電性ペースト供給工程S32では、第1メタルマスク23の上で充填スキージ27を図6および図7の矢印Aの方向に移動しつつ、充填スキージ27から第1導電性ペースト131を吐出する。このとき、充填スキージ27の移動方向後側の端部271が第1メタルマスク23の上面に接しつつ移動するので、第1メタルマスク23の上から第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101に第1導電性ペースト131が刷り込まれる。そのとき余剰となった第1導電性ペースト131は、その充填スキージ27の端部271によって擦り取られる。
第1導電性ペースト131として、例えば、金属原子が所定の結晶構造を維持しているBi−Sb−Te合金の微細粉末をパラフィン等の有機溶剤を加えてペースト化したものが用いられる。
第1導電性ペースト供給工程S32の際、上述したヒータにより、第1絶縁体11、第1マスク22および第1メタルマスク23は、第1導電性ペースト131が有する有機溶剤の融点よりも高い温度に加熱される。これにより、第1導電性ペースト131は、有機溶剤が溶融した状態で、第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101に充填される。
また、第1導電性ペースト供給工程S32の際、上述した真空ポンプにより、第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101は、真空排気される。これにより、第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101に充填された第1導電性ペースト131にボイドが含まれることが防がれる。
この第1導電性ペースト供給工程S32において、第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101に充填された第1導電性ペースト131に含まれる有機溶剤の大部分は吸着紙21に吸着される。そのため、第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101に合金の微細粉末が密接して充填される。
第1導電性ペースト回収工程S33では、図8および図9に示すように、まず、第1マスク22の上面から第1メタルマスク23を取り外す。これにより、第1マスク22の上面には、第1メタルマスク孔26に充填されていた第1導電性ペースト131が突出した状態となる。続いて、第1マスク22の上でメタルスキージ28を図8および図9の矢印Bの方向に移動し、第1マスク22の上に突出する第1導電性ペースト131を掻き取る。
次に、第1マスク剥離工程S34では、図10および図11に示すように、第1絶縁体11から第1マスク22を取り外す。これにより、第1導電性ペースト131は、第1絶縁体11の第1ビアホール101に充填されると共に、第1マスク22の厚み分、第1ビアホール101から突出した状態となる。上述したように第1マスク22の厚みは第2絶縁体12の厚みよりも厚いので、第1導電性ペースト131は、第1ビアホール101から、第2絶縁体12の厚みよりも大きく突出した状態となる。また、上述したように第1マスク22の第1マスク孔25の容積は第2絶縁体12が有する第4ビアホール104の容積より大きいので、第1導電性ペースト131が第1ビアホール101から突出した部分の体積は、第2絶縁体12が有する第4ビアホール104の容積より大きいものとなる。
続いて、熱電変換装置10の製造方法のうち、第2導電性ペースト充填工程S40について説明する。第2導電性ペースト充填工程S40は、第2絶縁体12の第2ビアホール102に第2導電性ペースト141を充填する工程である。第2導電性ペースト充填工程S40は、図5に示したように、第2マスク設置工程S41、第2導電性ペースト供給工程S42、第2導電性ペースト回収工程S43および第2マスク剥離工程S44を含んでいる。
第2マスク設置工程S41では、図12に示すように、導電材料充填装置が備える吸着メタルプレート20の上に、吸着紙21、第2絶縁体12、第2マスク29および第2メタルマスク30を、この順に配置する。第2絶縁体12の上に配置される第2マスク29の厚みは、第1絶縁体11の厚みよりも厚いものである。また、第2マスク29は、第3ビアホール103に対応する位置に第2マスク孔31を有している。第2マスク孔31の容積は、第1絶縁体11が有する第2ビアホール102の容積より大きい。なお、第2マスク29の材質の一例として、アラミド樹脂などが上げられる。
第2マスク29の上に配置される第2メタルマスク30は、第2マスク孔31に対応する位置に第2メタルマスク孔32を有している。
次に、第2導電性ペースト供給工程S42では、上述したヒータおよび真空ポンプを駆動しつつ、第2メタルマスク30の上で充填スキージ27を図12の矢印Cの方向に移動し、充填スキージ27から第2導電性ペースト141を吐出する。第2導電性ペースト141として、例えば、金属原子が所定の結晶構造を維持しているBi−Te合金の微細粉末をパラフィン等の有機溶剤を加えてペースト化したものが用いられる。なお、第2導電性ペースト供給工程S42において、第2メタルマスク孔32、第2マスク孔31および第3ビアホール103に充填された第2導電性ペースト141に含まれる有機溶剤の大部分は吸着紙21に吸着される。これにより、第2メタルマスク30の上から第2メタルマスク孔32、第2マスク孔31および第3ビアホール103に、第2導電性ペースト141の合金の微細粉末が密接した状態で充填される。
第2導電性ペースト回収工程S43では、図13に示すように、まず、第2マスク29の上面から第2メタルマスク30を取り外す。続いて、第2マスク29の上でメタルスキージ28を図13の矢印Dの方向に移動し、第2マスク29の上に突出する第2導電性ペースト141を掻き取る。
次に、第2マスク剥離工程S44では、図14に示すように、第2絶縁体12から第2マスク29を取り外す。これにより、第2導電性ペースト141は、第2絶縁体12の第3ビアホール103に充填されると共に、第3ビアホール103から突出した状態となる。上述したように第2マスク29の厚みは第1絶縁体11の厚みよりも厚いので、第2導電性ペースト141は、第3ビアホール103から第1絶縁体11の厚みよりも大きく突出した状態となる。また、上述したように第2マスク29の第2マスク孔31の容積は第1絶縁体11が有する第2ビアホール102の容積より大きいので、第2導電性ペースト141が第3ビアホール103から突出した部分の体積は、第1絶縁体11が有する第2ビアホール102の容積より大きいものとなる。
次に、熱電変換装置10の製造方法のうち、絶縁体配置工程S50について説明する。
絶縁体配置工程S50では、図15に示すように、第1絶縁体11は、第1ビアホール101から第1導電性ペースト131が突出した部分が第2絶縁体12の第4ビアホール104に向き合うように配置される。また、第2絶縁体12は、第3ビアホール103から第2導電性ペースト141が突出した部分が第1絶縁体11の第2ビアホール102に向き合うように配置される。
続いて、表面保護部材用意工程S60について説明する。
表面保護部材用意工程S60では、図15に示すように、表面配線パターン111を有する表面保護部材110を用意する。表面配線パターン111は、上述した絶縁体配置工程S50において、第1絶縁体11のうち第2絶縁体12とは反対側に位置する第1導電性ペースト131の一端と、第2絶縁体12の第3ビアホール103から突出する第2導電性ペースト141の一端とに接続可能な位置に配置される。表面配線パターン111と表面保護部材110の製造方法の一例として、まず、表面保護部材110のうち少なくとも第1絶縁体11と対向する面に銅箔等を形成する。そして、その銅箔を適宜パターニングすることにより、表面保護部材110に表面配線パターン111が形成される。
次に、裏面保護部材用意工程S70について説明する。
裏面保護部材用意工程S70では、裏面配線パターン121を有する裏面保護部材120を用意する。裏面配線パターン121は、上述した絶縁体配置工程S50において、第1絶縁体11の第1ビアホールから101突出する第1導電性ペースト131の他端と、第2絶縁体12のうち第1絶縁体11とは反対側に位置する第2導電性ペースト141の他端とに接続可能な位置に配置される。裏面配線パターン121と裏面保護部材120の製造方法の一例として、まず、裏面保護部材120のうち少なくとも第2絶縁体12と対向する面に銅箔等を形成する。そして、その銅箔を適宜パターニングすることにより、裏面保護部材120に裏面配線パターン121が形成される。
続いて、積層体形成工程S80について説明する。
積層体形成工程S80では、図16に示すように、プレス機の下側プレス板40の上に、下側緩衝材41、下側離型紙42、裏面保護部材120、第2絶縁体12、第1絶縁体11、表面保護部材110、上側離型紙43および上側緩衝材44を、この順に配置する。
なお、下側緩衝材41および上側緩衝材44として、例えばテフロン(登録商標)が使用される。また、下側離型紙42および上側離型紙43として、例えばアラミド樹脂などから形成される樹脂シートが使用される。
このとき、第1絶縁体11の第1ビアホール101から第1導電性ペースト131が突出した部分は、第4ビアホール104に挿通される。また、第2絶縁体12の第3ビアホール103から第2導電性ペースト141が突出した部分は、第2ビアホール102に挿通される。また、表面保護部材110は、表面配線パターン111が、第1絶縁体11のうち第2絶縁体12とは反対側の面に向くように配置される。裏面保護部材120は、裏面配線パターン121が、第2絶縁体12のうち第1絶縁体11とは反対側の面に向くように配置される。これにより、積層体が形成される。
次に、一体化工程S90について説明する。
一体化工程S90では、図16に示したプレス機の下側プレス板40と上側プレス板47との間に配置された積層体を、真空状態の中で積層方向に加圧しつつ加熱する。一体化工程S90は、図17に示したように、ガス抜き工程、プレス成形工程および冷却工程などを含んでいる。図17では、一体化工程S90において積層体に印加する圧力を実線Pで示し、積層体を加熱する温度を破線Qに示している。
まず、図17に示したように、時刻T0から時刻T1の間(例えば600秒)、ガス抜き工程が行われる。このガス抜き工程では、真空ポンプにより真空排気を行いつつ、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141が焼結しない程度の温度(例えば180℃)で積層体を加熱する。それと同時に、第1導電性ペースト131と第2導電性ペースト141が変形する程度の圧力(例えば1.5MPa)を積層体に印加する。
これにより、図18に示すように、第1導電性ペースト131が第2絶縁体12の第4ビアホール104に充満し、第2導電性ペースト141が第1絶縁体11の第2ビアホール102に充満する。このとき、上述した導電性ペースト充填工程S30、S40において吸着紙21に吸着されずに残存した溶剤が蒸発すると共に、その溶剤の蒸気が第1導電性ペースト131と第2導電性ペースト141から真空排気によって抜かれる。
ここで、上述したように、第1導電性ペースト131が第1絶縁体11の第1ビアホール101から突出する部分の体積は、第2絶縁体12が有する第4ビアホール104の容積より大きい。そのため、第1導電性ペースト131の一部は、第2絶縁体12の裏面保護部材120側の面よりも第1絶縁体11とは反対側に突出する。また、第2導電性ペースト141が第2絶縁体12の第3ビアホール103から突出する部分の体積は、第1絶縁体11が有する第2ビアホール102の容積より大きい。そのため、第2導電性ペースト141の一部は、第1絶縁体11の表面保護部材110側の面よりも第2絶縁体12とは反対側に突出する。そのため、表面配線パターン111と第2導電性ペースト141とが当接し、表面配線パターン111と第1絶縁体11との間に隙間が開いた状態となる。また、裏面配線パターン121と第1導電性ペースト131とが当接し、裏面配線パターン121と第2絶縁体12との間に隙間が開いた状態となる。
次に、図17に示したように、時刻T1から時刻T2の間(例えば600秒)、プレス成形工程が行われる。このプレス成形工程では、真空ポンプにより真空排気を行いつつ、所定の温度(例えば320℃)と圧力(例えば10MPa)で積層体を加熱し加圧する。このときの温度と圧力は、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141が焼結するものであり、さらに、第1絶縁体11、第2絶縁体12、表面保護部材110および裏面保護部材120に付された粘着層同士が接着するものである。
これにより、図19に示すように、下側プレス板40から下側離型紙42、下側緩衝材41を介して裏面保護部材120に荷重が印加されると共に、上側プレス板47から上側離型紙43、上側緩衝材44を介して表面保護部材110に荷重が印加される。それにより、第1導電性ペースト131が設けられた場所を除く場所の表面保護部材110と表面配線パターン111とは、第1絶縁体11側へ変形し、第2導電性ペースト141が設けられた場所を除く場所の裏面保護部材120と裏面配線パターン121とは、第2絶縁体12側へ変形する。したがって、下側緩衝材41と上側緩衝材44は、第1導電性ペースト131と第2導電性ペースト141が設けられた場所の圧縮量が、それを除く場所の圧縮量よりも大きいものとなる。
その結果、下側プレス板40から下側緩衝材41、下側離型紙42、裏面保護部材120、裏面配線パターン121を介して、第1導電性ペースト131と第2導電性ペースト141に荷重が効率よく印加される。それと共に、上側プレス板47から上側緩衝材44、上側離型紙43、表面保護部材110および表面配線パターン111を介して、第1導電性ペースト131と第2導電性ペースト141に荷重が効率よく印加される。そのため、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141は、固相焼結してそれぞれ第1層間接続部材130および第2層間接続部材140となると共に、表面配線パターン111および裏面配線パターン121に確実に接続する。また、それと同時に、第1絶縁体11、第2絶縁体12、表面保護部材110および裏面保護部材120に付された粘着層同士が圧着される。
続いて、図17に示したように、時刻T2から時刻T3の間(例えば600秒)、冷却工程が行われる。この冷却工程では、温度を低下させつつ、所定の圧力(例えば10MPa)で積層体の加圧を継続する。これにより、熱電変換装置10を構成する各部材が冷却され、熱電変換装置10が成形される。その後、下側プレス板40と上側プレス板47とを開き、プレス機からから熱電変換装置10を取り出す。この製造方法により製造された熱電変換装置10は、第1絶縁体11、第2絶縁体12、表面保護部材110および裏面保護部材120がいずれも融点の高い熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂を用いて構成されており、耐熱性の高いものである。
本実施形態は、次の作用効果を奏する。
(1)本実施形態の熱電変換装置10の製造方法は、第1絶縁体11および第2絶縁体12などを積層した状態で、第1導電性ペースト131は第2絶縁体12から裏面保護部材120側に突出し、第2導電性ペースト141は第1絶縁体11から表面保護部材110側に突出する。この状態で積層体を積層方向に加圧しつつ加熱すると、表面配線パターン111および裏面配線パターン121から第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141に対し、効率よく荷重が印加される。そのため、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141は固相焼結してそれぞれ第1層間接続部材130および第2層間接続部材140となる。したがって、この製造方法により、融点の高い熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂を用いて第1絶縁体11および第2絶縁体12を構成することが可能となる。その結果、この製造方法により、耐熱性の高い熱電変換装置10を製造できる。
この製造方法により製造された熱電変換装置10は、さらに次の特徴を備えるものである。
(2)熱電変換装置10は、第1絶縁体11および第2絶縁体12を融点の高い樹脂、または熱硬化性樹脂で構成することで、積層体を積層方向に加圧しつつ加熱する際、第1絶縁体11および第2絶縁体12の面方向に樹脂が流れることが防がれる。そのため、熱電変換装置10は、第1絶縁体11と第2絶縁体12の厚みを正確に設定できる。
例えば、熱電変換装置10の厚みを厚く設定して、第1層間接続部材130および第2層間接続部材140を大きくした場合、熱流束に対する熱電変換装置10の出力値を大きくできる。
また、例えば、熱電変換装置10の厚みを薄く設定して、測定対象物近傍の気流が熱流測定に与える影響を低減できる。
(3)熱電変換装置10は、第1絶縁体11および第2絶縁体12を融点の高い樹脂、または熱硬化性樹脂で構成することで、複数回の加熱プレス加工を行った場合でも第1絶縁体11および第2絶縁体12の面方向に樹脂が流れることが防がれる。そのため、熱電変換装置10は、製造後における1回または複数回の加熱プレス加工により、その熱電変換装置10が取り付けられる測定対象物の形状に合わせて熱電変換装置10の形状を成形できる。
(4)熱電変換装置10は、第1絶縁体11および第2絶縁体12を融点の高い樹脂または熱硬化性樹脂で構成することで、第1〜第4ビアホール104をドリルなどにより形成する際、そのドリルの熱により第1絶縁体11および第2絶縁体12が溶けることが防がれる。そのため、熱電変換装置10は、ビアホール同士の間隔を狭くし、単位面積当たりの第1層間接続部材130および第2層間接続部材140の個数を多くすることが可能である。したがって、熱電変換装置10は、熱流束に対する出力値を大きくできる。
(5)熱電変換装置10は、第1絶縁体11、第2絶縁体12、表面保護部材110および裏面保護部材120をいずれも同種の樹脂(例えばアラミド樹脂)で構成することが可能である。そのため、一体化工程S90において、それらの樹脂が強く接合されるので、熱電変換装置10は、曲げなどによる樹脂の剥離を防ぐことができる。
(6)本実施形態の熱電変換装置10の製造方法では、第2絶縁体12が有する第4ビアホール104の内幅が、第1ビアホール101の内幅より大きい。また、第1絶縁体11が有する第2ビアホール102の内幅が、第3ビアホール103の内幅より大きい。
これによれば、積層体形成工程S80の際、第1導電性ペースト131が第1絶縁体11の第1ビアホール101から突出する箇所を第4ビアホール104に容易に挿通することが可能である。また、第2導電性ペースト141が第3ビアホール103から突出する箇所を第2ビアホール102に容易に挿通することが可能である。
(7)本実施形態の熱電変換装置10の製造方法では、第1導電性ペースト131が第1絶縁体11の第1ビアホール101から突出する部分の体積が、第2絶縁体12が有する第4ビアホール104の容積より大きい。また、第2導電性ペースト141が第2絶縁体12の第3ビアホール103から突出する部分の体積が、第1絶縁体11が有する第2ビアホール102の容積より大きい。
これによれば、一体化工程S90の際、第1導電性ペースト131は、表面配線パターン111および裏面配線パターン121から荷重を印加されて第4ビアホール104に充満すると共に、第4ビアホール104から裏面配線パターン121側に突出する。また、第2導電性ペースト141は、表面配線パターン111および裏面配線パターン121から荷重を印加されて第2ビアホール102に充満すると共に、第2ビアホール102から表面配線パターン111側に突出する。そのため、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141は、表面配線パターン111および裏面配線パターン121から効率よく荷重を印加されて固相焼結し、それぞれ第1層間接続部材130および第2層間接続部材140となる。
(8)本実施形態の熱電変換装置10の製造方法は、第1導電性ペースト充填工程S30において、第1マスク設置工程S31、第1導電性ペースト供給工程S32、第1導電性ペースト回収工程S33および第1マスク剥離工程S34を含む。第1マスク設置工程S31では、第1マスク孔25を有する第1マスク22で第1絶縁体11を覆い、さらに第1メタルマスク孔26を有する第1メタルマスク23で第1マスク22のうち第1絶縁体11とは反対側の面を覆う。第1導電性ペースト供給工程S32では、第1メタルマスク23の上から第1メタルマスク孔26、第1マスク孔25および第1ビアホール101に第1導電性ペースト131を充填する。第1導電性ペースト回収工程S33では、第1マスク22から第1メタルマスク23を取り外した後、第1マスク22の上に突出する第1導電性ペースト131を掻き取る。第1マスク剥離工程S34では、第1絶縁体11から第1マスク22を取り外す。
また、第2導電性ペースト充填工程S40も、第1導電性ペースト充填工程S30と同様に、第2マスク設置工程S41、第2導電性ペースト供給工程S42、第2導電性ペースト回収工程S43および第2マスク剥離工程S44を含む。
これによれば、第1絶縁体11が有する第1ビアホール101に第1導電性ペースト131を充填する際、第1マスク22と第1メタルマスク23を用いることで、第1マスク22の厚みを薄くすることが可能である。そのため、第1絶縁体11が有する第1ビアホール101からの第1導電性ペースト131の突出量を小さくできる。また、第2絶縁体12が有する第3ビアホール103に第2導電性ペースト141を充填する際も、第2絶縁体12が有する第3ビアホール103からの第2導電性ペースト141の突出量を小さくできる。したがって、この製造方法により、厚みが薄い第1絶縁体11と第2絶縁体12を使用することが可能であるので、熱電変換装置10の厚みを薄くできる。
(9)本実施形態の熱電変換装置10の製造方法では、第1絶縁体11および第2絶縁体12は、第1導電性ペースト131および第2導電性ペースト141を固相焼結するための温度よりも融点が高い樹脂、または熱硬化性樹脂を含んで構成されたものが用いられる。
これによれば、耐熱性の高い熱電変換装置10を製造できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、第1絶縁体、第2絶縁体、表面配線パターンを有する表面保護部材、および裏面配線パターンを有する裏面保護部材により熱電変換装置を構成したが、他の実施形態では、第1絶縁体と第2絶縁体との間、第1絶縁体と表面保護部材との間、または第2絶縁体と裏面保護部材との間に絶縁シートを加えてもよい。
また、表面保護部材のうち第1絶縁体とは反対側の面、または裏面保護部材のうち第2絶縁体とは反対側の面に絶縁シートを加えてもよい。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、本実施形態の熱電変換装置の製造方法は、板状の第1絶縁体に対し第1ビアホールおよび第2ビアホールを形成することと、
板状の第2絶縁体に対し第3ビアホールおよび第4ビアホールを形成することと、
合金の粉末および溶剤を有する第1導電性ペーストが第1ビアホールから第2絶縁体の厚みよりも大きく突出するように、第1導電性ペーストを第1ビアホールに充填することと、
第1導電性ペーストとは異なる合金の粉末および溶剤を有する第2導電性ペーストが第3ビアホールから第1絶縁体の厚みよりも大きく突出するように、第2導電性ペーストを第3ビアホールに充填することと、
第1絶縁体の第1ビアホールから第1導電性ペーストが突出した部分が第2絶縁体の第4ビアホールに向き合い、第2絶縁体の第3ビアホールから第2導電性ペーストが突出した部分が第1絶縁体の第2ビアホールに向き合うように第1絶縁体と第2絶縁体とを配置することと、
第1絶縁体のうち第2絶縁体とは反対側に位置する第1導電性ペーストの一端、および、第2絶縁体の第3ビアホールから突出する第2導電性ペーストの一端に接続可能な表面配線パターンを有する表面保護部材を用意することと、
第1絶縁体の第1ビアホールから突出する第1導電性ペーストの他端、および、第2絶縁体のうち第1絶縁体とは反対側に位置する第2導電性ペーストの他端に接続可能な裏面配線パターンを有する裏面保護部材を用意することと、
第1導電性ペーストが第1ビアホールから突出した部分を第4ビアホールに挿通し、第2導電性ペーストが第3ビアホールから突出した部分を第2ビアホールに挿通すると共に、表面配線パターンを有する表面保護部材を第1絶縁体のうち第2絶縁体とは反対側に配置し、裏面配線パターンを有する裏面保護部材を第2絶縁体のうち第1絶縁体とは反対側に配置して積層体を形成することと、
積層体を積層方向に加圧しつつ加熱し、第1導電性ペーストおよび第2導電性ペーストを固相焼結してそれぞれ第1導電体および第2導電体を形成すると共に、第1導電体と第2導電体と表面配線パターンと裏面配線パターンとを電気的に接続し、且つ、第1絶縁体と第2絶縁体と表面保護部材と裏面保護部材とを圧着することを含む。
第2の観点によれば、第2絶縁体に形成する第4ビアホールの内幅は、第1ビアホールの内幅より大きい。また、第1絶縁体に形成する第2ビアホールの内幅は、第3ビアホールの内幅より大きい。
これによれば、第1絶縁体と第2絶縁体とを積層する際、第1導電性ペーストが第1絶縁体の第1ビアホールから突出する箇所を第4ビアホールに容易に挿通することが可能である。また、第2導電性ペーストが第3ビアホールから突出する箇所を第2ビアホールに容易に挿通することが可能である。
第3の観点によれば、第1導電性ペーストを第1ビアホールに充填することでは、第1導電性ペーストが第1絶縁体の第1ビアホールから突出する部分の体積を、積層体を積層方向に加圧しつつ加熱した後の第4ビアホールの容積より大きくする。また、第2導電性ペーストを第3ビアホールに充填することでは、第2導電性ペーストが第2絶縁体の第3ビアホールから突出する部分の体積を、積層体を積層方向に加圧しつつ加熱した後の第2ビアホールの容積より大きくする。
これによれば、積層体を加圧しつつ加熱する際、第1導電性ペーストは、表面配線パターンおよび裏面配線パターンから荷重を印加されて第4ビアホールに充満すると共に第4ビアホールから裏面配線パターン側に突出する。また、第2導電性ペーストは、表面配線パターンおよび裏面配線パターンから荷重を印加されて第2ビアホールに充満すると共に第2ビアホールから表面配線パターン側に突出する。そのため、第1導電性ペーストおよび第2導電性ペーストは、表面配線パターンおよび裏面配線パターンから効率よく荷重を印加されて固相焼結し、それぞれ第1導電体および第2導電体となる。
第4の観点によれば、第1絶縁体が有する第1ビアホールに対し第1導電性ペーストを充填する工程は、第2絶縁体の厚みよりも厚く形成され且つ第1ビアホールに対応する位置に第1マスク孔を有する第1マスクで第1絶縁体を覆い、第1マスクの第1マスク孔に対応する第1メタルマスク孔を有する第1メタルマスクで第1マスクのうち第1絶縁体とは反対側の面を覆うことと、第1メタルマスクの上から第1メタルマスク孔、第1マスク孔および第1ビアホールに第1導電性ペーストを充填することと、第1マスクから第1メタルマスクを取り外した後、第1マスクの上に突出する第1導電性ペーストを掻き取ることと、第1絶縁体から第1マスクを取り外すことを含む。また、第2絶縁体が有する第3ビアホールに対し第2導電性ペーストを充填する工程は、第1絶縁体の厚みよりも厚く形成され且つ第3ビアホールに対応する位置に第2マスク孔を有する第2マスクで第2絶縁体を覆い、第2マスクの第2マスク孔に対応する第2メタルマスク孔を有する第2メタルマスクで第2マスクのうち第2絶縁体とは反対側の面を覆うことと、第2メタルマスクの上から第2メタルマスク孔、第2マスク孔および第3ビアホールに第2導電性ペーストを充填することと、第2マスクから第2メタルマスクを取り外した後、第2マスクの上に突出する第2導電性ペーストを掻き取ることと、第2絶縁体から第2マスクを取り外すことを含む。
これによれば、第1絶縁体が有する第1ビアホールに第1導電性ペーストを充填する際、第1マスクと第1メタルマスクを用いることで、第1マスクの厚みを薄くすることが可能である。そのため、第1絶縁体が有する第1ビアホールからの第1導電性ペーストの突出量を小さくできる。また、第2絶縁体が有する第3ビアホールに第2導電性ペーストを充填する際も同様に、第2絶縁体が有する第3ビアホールからの第2導電性ペーストの突出量を小さくできる。したがって、この製造方法により、第1絶縁体と第2絶縁体の厚みを薄くすることが可能であるので、厚みの薄い熱電変換装置を製造できる。
第5の観点によれば、第1絶縁体および第2絶縁体は、第1導電性ペーストおよび第2導電性ペーストを固相焼結するための温度よりも融点が高い樹脂を含んで構成されたものが用いられる。
これによれば、耐熱性の高い熱電変換装置を製造できる。
第6の観点によれば、第1絶縁体および第2絶縁体は、熱硬化性樹脂を含んで構成されたものが用いられる。
これによれば、耐熱性の高い熱電変換装置を製造できる。
第7の観点によれば、熱電変換装置は、第1絶縁体、第2絶縁体、複数の第1導電体、複数の第2導電体、表面配線パターン、裏面配線パターン、表面保護部材および裏面保護部材を備える。
第1絶縁体は、板状に形成され、第1ビアホールおよび第2ビアホールを有する。第2絶縁体は、板状に形成され、第2ビアホールより内幅の小さい第3ビアホール、および第1ビアホールより内幅の大きい第4ビアホールを有し、第1絶縁体の厚み方向に重なる。複数の第1導電体は、第1絶縁体の第1ビアホールと第2絶縁体の第4ビアホールとに埋め込まれ、所定の熱電能を有する。複数の第2導電体は、第1絶縁体の第2ビアホールと第2絶縁体の第3ビアホールに埋め込まれ、第1導電体とは異なる熱電能を有する。表面配線パターンは、第1絶縁体のうち第2絶縁体とは反対側に位置する第1導電体の一端および第2導電体の一端に接続する。裏面配線パターンは、第2絶縁体のうち第1絶縁体とは反対側に位置する第1導電体の他端および第2導電体の他端に接続する。表面保護部材は、第1絶縁体のうち第2絶縁体とは反対側の面と表面配線パターンとを覆う。裏面保護部材は、第2絶縁体のうち第1絶縁体とは反対側の面と裏面配線パターンとを覆う。
この構成を備えた熱電変換装置は、上述した製造方法によって製造することが可能であるので、耐熱性の高い熱電変換装置を得ることができる。
S10 第1絶縁体用意工程
S20 第2絶縁体用意工程
S30 第1導電性ペースト充填工程
S40 第2導電性ペースト充填工程
S50 絶縁体配置工程
S60 表面保護部材用意工程
S70 裏面保護部材用意工程
S80 積層体形成工程
S90 一体化工程

Claims (6)

  1. 板状の第1絶縁体(11)を用意し、前記第1絶縁体に対して第1ビアホール(101)および第2ビアホール(102)を形成すること(S10)と、
    板状の第2絶縁体(12)を用意し、前記第2絶縁体に対して第3ビアホール(103)および第4ビアホール(104)を形成すること(S20)と、
    合金の粉末および溶剤を有する第1導電性ペースト(131)が前記第1ビアホールから前記第2絶縁体の厚みよりも大きく突出するように、前記第1導電性ペーストを前記第1ビアホールに充填すること(S30)と、
    前記第1導電性ペーストとは異なる合金の粉末および溶剤を有する第2導電性ペースト(141)が前記第3ビアホールから前記第1絶縁体の厚みよりも大きく突出するように、前記第2導電性ペーストを前記第3ビアホールに充填すること(S40)と、
    前記第1絶縁体の前記第1ビアホールから前記第1導電性ペーストが突出した部分が前記第2絶縁体の前記第4ビアホールに向き合い、前記第2絶縁体の前記第3ビアホールから前記第2導電性ペーストが突出した部分が前記第1絶縁体の前記第2ビアホールに向き合うように前記第1絶縁体と前記第2絶縁体とを配置すること(S50)と、
    前記第1絶縁体のうち前記第2絶縁体とは反対側に位置する前記第1導電性ペーストの一端、および、前記第2絶縁体の前記第3ビアホールから突出する前記第2導電性ペーストの一端に接続可能な表面配線パターン(111)を有する表面保護部材(110)を用意すること(S60)と、
    前記第1絶縁体の前記第1ビアホールから突出する前記第1導電性ペーストの他端、および、前記第2絶縁体のうち前記第1絶縁体とは反対側に位置する前記第2導電性ペーストの他端に接続可能な裏面配線パターン(121)を有する裏面保護部材(120)を用意すること(S70)と、
    前記第1導電性ペーストが前記第1ビアホールから突出した部分を前記第4ビアホールに挿通し、前記第2導電性ペーストが前記第3ビアホールから突出した部分を前記第2ビアホールに挿通すると共に、前記表面配線パターンを有する前記表面保護部材を前記第1絶縁体のうち前記第2絶縁体とは反対側に配置し、前記裏面配線パターンを有する前記裏面保護部材を前記第2絶縁体のうち前記第1絶縁体とは反対側に配置して積層体を形成すること(S80)と、
    前記積層体を積層方向に加圧しつつ加熱し、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストを固相焼結してそれぞれ第1導電体および第2導電体を形成すると共に、前記第1導電体、前記第2導電体、前記表面配線パターンおよび前記裏面配線パターンを電気的に接続し、且つ、前記第1絶縁体、前記第2絶縁体、前記表面保護部材および前記裏面保護部材を圧着すること(S90)を含む熱電変換装置の製造方法。
  2. 前記第2絶縁体に形成する前記第4ビアホールの内幅は、前記第1ビアホールの内幅より大きく、
    前記第1絶縁体に形成する前記第2ビアホールの内幅は、前記第3ビアホールの内幅より大きい請求項1に記載の熱電変換装置の製造方法。
  3. 前記第1導電性ペーストを前記第1ビアホールに充填することでは、前記第1導電性ペーストが前記第1絶縁体の前記第1ビアホールから突出する部分の体積を、前記積層体を積層方向に加圧しつつ加熱した後の前記第4ビアホールの容積より大きくし、
    前記第2導電性ペーストを前記第3ビアホールに充填することでは、前記第2導電性ペーストが前記第2絶縁体の前記第3ビアホールから突出する部分の体積を、前記積層体を積層方向に加圧しつつ加熱した後の前記第2ビアホールの容積より大きくする請求項1または2に記載の熱電変換装置の製造方法。
  4. 前記第1絶縁体が有する前記第1ビアホールに対し前記第1導電性ペーストを充填することは、
    前記第2絶縁体の厚みよりも厚く形成され且つ前記第1ビアホールに対応する位置に第1マスク孔(25)を有する第1マスク(22)で前記第1絶縁体を覆い、前記第1マスクの前記第1マスク孔に対応する第1メタルマスク孔(26)を有する第1メタルマスク(23)で前記第1マスクのうち前記第1絶縁体とは反対側の面を覆うこと(S31)と、
    前記第1メタルマスクの上から前記第1メタルマスク孔、前記第1マスク孔および前記第1ビアホールに前記第1導電性ペーストを充填すること(S32)と、
    前記第1マスクから前記第1メタルマスクを取り外した後、前記第1マスクの上に突出する前記第1導電性ペーストを掻き取ること(S33)と、
    前記第1絶縁体から前記第1マスクを取り外すこと(S34)を含み、
    前記第2絶縁体が有する前記第3ビアホールに対し前記第2導電性ペーストを充填することは、
    前記第1絶縁体の厚みよりも厚く形成され且つ前記第3ビアホールに対応する位置に第2マスク孔(31)を有する第2マスク(29)で前記第2絶縁体を覆い、前記第2マスクの前記第2マスク孔に対応する第2メタルマスク孔(32)を有する第2メタルマスク(30)で前記第2マスクのうち前記第2絶縁体とは反対側の面を覆うこと(S41)と、
    前記第2メタルマスクの上から前記第2メタルマスク孔、前記第2マスク孔および前記第3ビアホールに前記第2導電性ペーストを充填すること(S42)と、
    前記第2マスクから前記第2メタルマスクを取り外した後、前記第2マスクの上に突出する前記第2導電性ペーストを掻き取ること(S43)と、
    前記第2絶縁体から前記第2マスクを取り外すこと(S44)を含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
  5. 前記第1絶縁体および前記第2絶縁体は、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストを固相焼結するための温度よりも融点が高い樹脂を含んで構成されたものが用いられる請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
  6. 前記第1絶縁体および前記第2絶縁体は、熱硬化性樹脂を含んで構成されたものが用いられる請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
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