JP6446742B2 - タイヤパターン判定装置、車種判別装置、タイヤパターン判定方法及びプログラム - Google Patents

タイヤパターン判定装置、車種判別装置、タイヤパターン判定方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タイヤパターン判定装置、車種判別装置、タイヤパターン判定方法及びプログラムに関する。
有料道路等の料金所には、料金を収受するための料金収受設備が設けられている。このような料金収受設備は、利用者との間で料金の収受処理を行う料金自動収受機と、走行する車両の車種を判別する車種判別装置とを備えている。料金自動収受機は、車種判別装置によって判別された車種に応じた料金の収受を行う。
このような料金収受設備において、例えば、特許文献1に開示される車種判別装置は、走行する車両の車高や車長等(形状パターン)を取得する車両検知器と、車両のタイヤによる踏付けを検出する踏板と、を有し、上記車両検知器及び踏板を通じて得られる各種情報に基づいて、当該車両の車種の判別を行っている。
また、特許文献2に開示される車種判別装置は、斜め前方から撮影された車両の撮影画像データから車両全体のシルエット画像を生成して、当該シルエット画像より、当該車両全体の形状と、当該車両のタイヤパターン(1つの車軸の片側に取り付けられたタイヤが2つであるダブルか、1つの車軸の片側に取り付けられたタイヤが1つであるシングルか)とを検出し、当該車両の車種の判別を行っている。
ところで、通常の料金所において、料金自動収受機は、利用者との料金収受処理を行う時点で、利用料金を確定しておく必要があるため、車両の運転席が料金自動収受機に到達する前の段階で、車種判別装置による車種の判別結果を取得していなければならない。
ここで、車両の通行中において当該車両のタイヤが踏板を踏み付けた回数を検出することにより、当該車両の車軸数を取得することができる。しかしながら、車種判別のための情報の一つとして車軸数を用いる場合には、車両の運転席が料金自動収受機に到達する前の段階で、対象となる車両の全てのタイヤが踏板を通過している必要がある。そのため、通常の料金所においては、通行する車両の最大車長(例えば18m)を考慮して、車種判別装置と料金自動収受機との間が少なくとも最大車長以上となるように配置されている。
特開平8−235487号公報 特開2014−002534号公報
しかしながら、例えば、高架橋上等に設けられている料金所では、路面に踏板を埋設することが困難な場合がある。この場合、上述のような踏板を利用した車種判別装置を設置することができない。このため、車両の車高や車長等の情報のみで車種の判別を行わなければならないが、車高や車長等が類似した車両については、車種の判別を行うための情報が不足し、車種の判別が正しく行えない可能性がある。
また、踏板を埋設することが可能な料金所であっても、料金所の設置スペースの都合上、車種判別装置と料金自動収受機との距離を最大車長以上確保することが困難な場合がある。この場合、車種判別装置と料金自動収受機との距離よりも車長が長い車両は、すべてのタイヤが踏板を通過する前に、車両の運転席が料金自動収受機に到達してしまう。このため、車種判別装置は、タイヤ幅、車軸数、トレッド幅等の情報の取得が完了する前に車種の判別を行わなければならないため、車長の長い車両については、車種の判別を行うための情報が不足し、車種の判別が正しく行えない可能性がある。
このように、車種の判別を行うための情報を、踏板より取得することが困難な立地条件を有する料金所においては、車種の判別が正しく行えない可能性がある。
更に、上述のように車両の撮影画像データから車両全体のシルエット画像を生成する場合、当該車両のタイヤは、当該車両の車体の下方に配置されているため当該車両の車体の影に覆われてしまう。また、夜間等の撮影環境下では撮影画像データ全体が暗くなり、タイヤと車体及び車体の影との識別が困難な場合がある。このため、車種の判別を行うために必要な情報である、タイヤパターンを取得することが困難となり、車種の判別が正しく行えない可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、料金所の立地条件に関わらず設置が可能であり、車種の判別に必要な情報の一つであるタイヤの連設数を撮影環境に影響されずに取得することができるタイヤパターン判別装置、車種判別装置、タイヤパターン判別方法及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の一態様によれば、タイヤパターン判定装置は、走行する車両(A)の少なくとも車体の下方を含む所定の撮影範囲を連続して撮影する撮影部(20A)と、前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを示す車両検知情報(D5、D10)に基づいて、前記撮影部により所定の撮影タイミングで撮影された画像(D7)を参照画像(D7a)として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域(R)を参照して、露光条件を設定する露光条件設定部(205)と、前記撮影部が撮影した前記車両の画像に基づいて、当該車両のタイヤ(T)の連設数(D3)を判定するタイヤ判定部(204)と、を備える。前記撮影部は、前記露光条件設定部において設定された前記露光条件に基づいて前記車両を撮影する。
このような構成とすることで、タイヤパターン判定装置は、露光条件設定部において、撮影部が所定の撮影タイミングで撮影した車両の画像を参照画像として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域を参照して、露光条件を設定する。撮影部は、当該露光条件に基づいて当該車両を撮影する。タイヤ判定部は、当該画像に基づいて、当該車両のタイヤの連設数を判定する。なお、車両の車体とは、タイヤ以外の車両の部位を示す。また、タイヤの連設数とは、車両の一箇所の取り付け位置(一つの車軸における片側の取り付け位置)において連なって設けられているタイヤの本数を示している。
通常、車両を撮影した場合、当該車両のタイヤは、当該車両の車体の影等に入り、濃度値が低い(暗い)状態で撮影される。なお、撮影された画像の「濃度値」とは、明るいほど高く、暗いほど低いものとして定義する。このため、このように暗い状態で撮影された車両の画像では、当該車両のタイヤと、当該車両の車体及び車体の影とを識別することが困難である。しかしながら、上述のタイヤパターン判定装置によれば、露光条件設定部が参照領域に基づいて露光条件を設定することにより、撮影部は、通常暗い状態で撮影される車両のタイヤを、明るい状態で撮影することが可能となる。これにより、タイヤ判定部は、撮影部により撮影された画像に基づいて、当該車両Aのタイヤを検出し、当該タイヤの連設数を判定することが可能となる。
また、上述のタイヤパターン判定装置は、車種の判別に必要な情報の一つであるタイヤの連設数を判定することができる。このため、車種の判別に必要な情報を検出する検出用装置を路面に埋設できない又は設置するスペースが十分確保できない料金所等、立地条件に制限があり、検出用装置からの情報が十分得られない料金所であっても、タイヤパターン判定装置を設置することが可能であり、当該タイヤパターン判定装置が判定したタイヤの連設数に基づいて車種判別を行うことが可能となる。
本発明の一態様によれば、前記露光条件設定部は、前記所定のタイミングで前記車両が撮影されたときに、当該車両の車体の下方を含む範囲を前記参照領域に設定し、当該参照領域を参照して前記露光条件を設定する。
このような構成とすることで、露光条件設定部は、前記所定のタイミングで車両が撮影されたときに、当該車両の車体の下方を含む範囲を参照領域に設定し、当該参照領域を参照して露光条件を設定する。
車両の車体の下方を含む範囲は、車両を撮影した際に最も濃度値が低くなる(暗くなる)範囲である。露光条件設定部は、当該範囲を含む参照領域を参照することにより、最も濃度値が低くなる範囲に合わせた露光条件を設定することができる。これにより、撮影部は、車両のタイヤを検出可能な濃度値で撮影することが可能となる。これにより、タイヤ判定部は、撮影部により撮影された画像に基づいて、当該車両のタイヤを検出し、当該タイヤの連設数を判定することが可能となる。
本発明の一態様によれば、前記タイヤ判定部は、前記画像に基づいて前記車両のタイヤ径及びタイヤ幅を計測し、当該タイヤ径及びタイヤ幅に基づいて、当該タイヤの連設数を判定する。
このような構成とすることで、タイヤ判定部は、撮影部が撮影した画像に基づいて車両のタイヤ径及びタイヤ幅を計測する。また、タイヤ判定部は、当該タイヤ径及びタイヤ幅に基づいて、当該タイヤの連設数を判定する。
タイヤ幅はタイヤの連設数に応じて異なっており、例えばタイヤの連設数が「2」のタイヤ幅は、タイヤの連設数が「1」のタイヤの約2倍のタイヤ幅を有している。タイヤ判定部は、当該タイヤ幅の特徴に着目することにより、検出したタイヤ幅に基づいて、当該タイヤの連設数を判定することができる。
本発明の一態様によれば、タイヤパターン判定装置は、前記画像に基づいて前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを検知し、前記車両検知情報(D10)を出力する車両検出部(201)を更に備える。
このような構成とすることで、車両検出部は、撮影部が撮影した画像に基づいて所定の撮影範囲に車両が進入したことを検知し、車両検知情報を出力する。このため、車両が料金所に進入する前であっても、車両検出部により車両が所定の撮影範囲に進入したことを検知することができる。これにより、車両が料金所に進入する前に、当該車両のタイヤを検出可能な露光条件を設定し、当該露光条件に基づいて撮影部が撮影した画像を取得することができる。タイヤパターン判定装置は、このように撮影された画像に基づいて、タイヤの連設数を判定することができる。このため、車種の判別に必要な情報を検出する検出用装置を設置するスペースが十分確保できない料金所であっても、車両の利用料金を確定する前に、タイヤパターン判定装置が判定したタイヤの連設数に基づいて車種判別を行うことが可能となる。
本発明の一態様によれば、タイヤパターン判定装置は、前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを検知して前記車両検知情報(D5)を出力する車両検知器(10A)を更に備える。
このような構成とすることで、車両検知器は、所定の撮影範囲に車両が進入したことを検知して、車両検知情報を出力する。これにより、撮影部は、車両検知情報を受信してから所定の範囲の撮影を行えばよく、車両検知情報を取得するまでは、露光条件設定部による露光条件の設定が不要となる。このため、露光条件設定部の処理及び撮影部の制御を簡易化することができる。
本発明の一態様によれば、車種判別装置は、上述の何れか一の態様に記載のタイヤパターン判定装置と、前記タイヤパターン判定装置により判定された前記車両の前記タイヤの連設数に基づいて車種を判別する車種判別部(10C)とを備える。
本発明の一態様によれば、走行する車両の少なくとも車体の下方を含む所定の撮影範囲を連続して撮影する撮影部を用いて前記車両のタイヤの連設数を判定するタイヤパターン判定方法は、前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを示す車両検知情報に基づいて、前記撮影部により所定の撮影タイミングで撮影された画像を参照画像として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域を参照して、露光条件を設定する露光条件設定ステップと、前記撮影部により、前記露光条件設定ステップにおいて設定された前記露光条件に基づいて前記車両を撮影する撮影ステップと、前記撮影部が撮影した前記車両の画像に基づいて、当該車両のタイヤの連設数を判定するタイヤ判定ステップと、を有する。
本発明の一態様によれば、プログラムは、走行する車両の少なくとも車体の下方を含む所定の撮影範囲を連続して撮影する撮影部を備えるタイヤパターン判定装置のコンピュータを、前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを示す車両検知情報に基づいて、前記撮影部により所定の撮影タイミングで撮影された画像を参照画像として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域を参照して、露光条件を設定する露光条件設定部、前記撮影部が撮影した前記車両の画像に基づいて、当該車両のタイヤの連設数を判定するタイヤ判定部、として機能させ、前記撮影部は、前記露光条件設定部において設定された前記露光条件に基づいて前記車両を撮影する。
上述のタイヤパターン判別装置、車種判別装置、タイヤパターン判別方法及びプログラムによれば、料金所の立地条件に関わらず設置が可能であり、車種の判別に必要な情報の一つであるタイヤの連設数を撮影環境に影響されずに取得することができる。
本発明の第1の実施形態に係る料金収受設備の概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る車種判別装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る車種判別装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る撮影部が撮影した画像の例である。 本発明の第1の実施形態に係る撮影部が撮影した画像の参照領域の例を示す図であり、(a)は露光調整前の参照領域を示す例であり、(b)は露光調整後の参照領域を示す例である。 本発明の第1の実施形態に係るタイヤパターンの判定手順を示すフローチャートである。 タイヤパターン判定装置のハードウェア構成の例を示す図である。
<第1の実施形態>
(全体構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る料金収受設備1について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施形態に係る料金収受設備1の概略図である。
本実施形態において、料金収受設備1は、図1に示すように有料道路の出口料金所に設置され、有料道路の利用者である車両Aの運転者から利用料金を収受する。
本実施形態における料金収受設備1は、図1に示すように、車種判別装置10と、料金自動収受機11と、発進制御機13と、発進検知器14とを備えている。
料金収受設備1は、車線Lの両側部に配置されたアイランドI上に設けられ、車線L上に停止した車両Aとの間で料金収受処理を行うための設備である。
以降の説明において、車線Lに沿う方向を車線方向(図1におけるX方向)と称する。また、車線L上で車両Aが進む方向側(図1における+X側)を車線方向奥側と称し、車両Aが進む方向側とは反対側(図1における−X側)を車線方向手前側と称する。更に、車線Lの車線方向と水平面上において直角を成す方向を幅方向(図1におけるY方向)と称し、車両Aの車高方向(路面に対して鉛直な方向)を高さ方向(図1におけるZ方向)と称する。
車種判別装置10は、図1に示すように、車線方向手前側(図1における−X側)に設けられ、料金所の車線Lに進入する車両Aの車両特徴を検出して、当該車両Aの車種区分D1(図3)を判別するための装置群である。本実施形態において、車種判別装置10は、車両検知器10Aと、ナンバープレート認識部10Bと、タイヤパターン判定装置20と、を備えている。
ここで、車両Aの車種区分D1とは、有料道路の料金を決定するための車種を示すものであり、本実施形態に係る車種判別装置10は、例えば、「軽自動車等」、「普通車」、「中型車」、「大型車」、「特大車」の五つの区分を判別する。また、車両Aの車両特徴とは、車線Lに進入する車両A固有の情報である。本実施形態において、車両特徴は、車両Aのナンバープレート情報(車両登録情報及びナンバープレートの大きさ)や、タイヤの連設数等の情報を示す。なお、タイヤの連設数とは、車両Aの一箇所の取り付け位置(一つの車軸における片側の取り付け位置)に連なって設けられているタイヤの本数を示している。本実施形態においては、一つの取り付け位置に一本のタイヤTが取り付けられている(連設数が「1」である)シングルタイヤと、一つの取り付け位置に二本のタイヤが取り付けられている(連設数が「2」である)ダブルタイヤとが存在する。
車種判別装置10は、これら車両特徴に基づいて、車種区分D1の判別を行う装置である。なお、車種判別装置10の備える車両検知器10A、ナンバープレート認識部10B及びタイヤパターン判定装置20の具体的な構成については、図2及び図3を参照して後述する。
料金自動収受機11は、図1に示すように、車種判別装置10よりも車線方向奥側(図1における+X側)に設けられている。また、料金自動収受機11は、本実施形態においては、車線Lの幅方向一方側(図1における−Y側)に設けられているが、他の実施形態においては、車線Lの幅方向他方側(図1における+Y側)に設けられていてもよい。
料金自動収受機11は、車両Aの車種区分D1と、有料道路の走行距離とに応じた利用料金を、車両Aの運転者に課金する。
発進制御機13は、車線Lに進入した車両Aの利用料金の収受が完了するまで、車両Aを発進させないようにする等の目的で、ゲートの開放及び閉塞を行う。図1に示すように、発進制御機13は、車線Lにおける料金自動収受機11よりも車線方向奥側(図1における+X側)に設けられている。発進制御機13は、料金自動収受機11から開動作指示信号が入力された際にゲートを開き、車両Aに対して発進を許可する。同様に、発進制御機13は、料金自動収受機11から閉動作指示信号が入力された際にゲートを閉じる。
発進検知器14は、車線Lにおける発進制御機13よりも車線方向奥側(図1における+X側)に設けられ、車両Aが車線Lから退出したかどうかを検出する。発進検知器14の検出信号は、料金自動収受機11へ出力される。料金自動収受機11は、発進検知器14からの検出信号の入力を受け付けると、後続の収受処理済み車両の有無等を判断して、ゲートを閉じるために発進制御機13に閉動作指示信号を出力するか、ゲートを開いたままとするか等の制御を行う。
(車種判別装置の構成)
次に、車種判別装置の構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は本発明の第1の実施形態に係る車種判別装置10の概略図である。
図3は本発明の第1の実施形態に係る車種判別装置10のブロック図である。
図2に示すように、車種判別装置10は、車両検知器10Aと、ナンバープレート認識部10Bと、タイヤパターン判定装置20と、を備えている。また、車種判別装置10は、これらの装置が検出する信号に基づいて、車両Aの車種区分D1を判別するための車種判別部10Cを更に備えている。
なお、本実施形態において、車種判別部10Cが車種判別装置10(例えば図2に示すように車両検知器10A)に内蔵されている態様で説明するが、この態様に限定されない。例えば、他の実施形態においては、車種判別部10Cがネットワーク上に接続された車種判別装置10以外の装置に内蔵されていてもよい。
図2に示すように、車両検知器10Aは、料金自動収受機11よりも車線方向手前側(図2における−X側)において、車線Lの両側に投受光一対設けられている。車両検知器10Aは、高さ方向(図2におけるZ方向)に配列された不図示の受光センサにより、車両Aの車線Lへの進入に応じた検出信号を車種判別部10Cへ出力する。車両検知器10Aは、車線Lに進入した車両Aが受光センサに投光される光を遮ることで、車両A一台ごとの進入及び通過を検出可能な検出信号を車種判別部10Cへ出力する。具体的には、車両検知器10Aは、図3に示すように、車両Aが車線Lに進入したことを検出可能な検出信号を車両進入情報D5(車両検知情報)として車種判別部10Cへ出力し、車両Aが車両検知器10Aを通過したことを検出可能な検出信号を車両通過情報D6として車種判別部10Cへ出力する。
図2に示すように、ナンバープレート認識部10Bは、車両検知器10Aよりも車線方向奥側(図2における+X方向)に設けられている。ナンバープレート認識部10Bは、車両検知器10Aによる車両Aの進入検知に応じて、車両Aのナンバープレートを含む車両Aの前面画像を撮影し、車両Aのナンバープレート情報(車両登録情報及びナンバープレートの大きさ)を取得する。ナンバープレート認識部10Bは、図3に示すように、取得したナンバープレート情報を、ナンバープレート情報D2として車種判別部10Cへ出力する。
タイヤパターン判定装置20は、料金所の車線Lに進入する車両AのタイヤTの連設数D3を判定し、当該タイヤTの連設数D3を車種判別部10Cに出力する装置である。図2及び図3に示すように、タイヤパターン判定装置20は、撮影部20Aと、主制御部20Bと、記憶部20Cとを備えている。
図2に示すように、撮影部20Aは、料金自動収受機11とは、車線Lを挟んで反対側のアイランドI上に設けられている。本実施形態においては、撮影部20Aは、車線Lの幅方向他方側(図2における+Y側)のアイランドI上に設けられているが、料金収受設備1の他の装置の配置に応じて、幅方向一方側(図2における−Y側)のアイランドI上に設けるようにしてもよい。
また、撮影部20Aは、車両Aが路面上を走行している際に、車両検知器10Aよりも車線方向手前側(図2における−X側)に位置する当該車両Aの車体の下方を含む範囲を所定の撮影範囲として設定する。撮影部20Aは、当該所定の撮影範囲を撮影できるように設置されている。具体的には、撮影部20Aは、高さ方向(図2におけるZ方向)における位置が最低地上高(車両Aの設置面と車両Aの中央部分の最下部との距離)の約50%の高さとなるように設置されている。また、撮影部20Aは、車線方向に対して約45度傾斜して、車線方向手前側(図2における−X側)を向くように設置されている。
撮影部20Aは、図3に示すように、所定の撮影範囲を一定の間隔で連続して撮影した画像D7を、主制御部20Bに出力する。
主制御部20Bは、撮影部20Aが撮影した画像D7に基づいて、車両AのタイヤTの連設数D3を判定する。
なお、本実施形態において、主制御部20Bがタイヤパターン判定装置20(例えば図2に示すように撮影部20A)に内蔵されている態様で説明するが、この態様に限定されない。例えば、他の実施形態においては、主制御部20Bが車種判別装置10の他の装置(例えば車両検知器10A)に内蔵されていてもよいし、ネットワーク上に接続された車種判別装置10以外の装置に内蔵されていてもよい。
記憶部20Cは、タイヤパターンの判定を行うための情報を蓄積するための記憶デバイスである。本実施形態においては、記憶部20Cはタイヤパターン判定装置20に設けられているが、他の実施形態においては、記憶部20Cをネットワークで接続された外部サーバ等に設けてもよい。
車種判別部10Cは、車両検知器10Aから取得した車両進入情報D5及び車両通過情報D6と、ナンバープレート認識部10Bから取得したナンバープレート情報D2と、タイヤパターン判定装置20が判定したタイヤTの連設数D3と基づいて、車両Aの車種区分D1を判別する。
(車種判別装置の機能)
次に、車種判別装置10の機能について、図3から図5を参照して説明する。
図4は本発明の第1の実施形態に係る撮影部20Aが撮影した画像D7の例である。
図5は本発明の第1の実施形態に係る撮影部20Aが撮影した画像D7の参照領域Rの例を示す図であり、(a)は露光調整前の参照領域Rを示す例であり、(b)は露光調整後の参照領域Rを示す例である。
図3に示すように、車種判別装置10は、車両検知器10Aと、ナンバープレート認識部10Bと、車種判別部10Cと、タイヤパターン判定装置20とを備えている。
車両検知器10Aは、車両Aが車線Lに進入したことを検出可能な車両進入情報D5と、車両Aが車両検知器10Aを通過したことを検出可能な車両通過情報D6とを車種判別部10Cへ出力する。
また、ナンバープレート認識部10Bは、取得したナンバープレート情報D2を車種判別部10Cへ出力する。
図3に示すように、タイヤパターン判定装置20は、撮影部20Aと、主制御部20Bと、記憶部20Cとを備えている。
また、主制御部20Bは、車両検出部201と、撮影制御部202と、タイヤ検出部203と、タイヤ判定部204と、を有している。
本実施形態において、撮影部20Aは、所定の撮影範囲を一定の間隔で連続して撮影した画像D7を出力する。車両検出部201は、撮影部20Aから受信した、異なる時刻に撮影された複数の画像D7のそれぞれについて、車両Aが含まれるか否かを判断する。例えば、車両検出部201は、既知の背景差分法やフレーム間差分法等を用いて、ある時刻tに撮影された画像D7と、当該画像D7に最も近い過去である時刻t−1に撮影された画像D7との差分をとり、変化のあった領域を検出する。車両検出部201は、変化のあった領域を移動物体であると判断する。また、車両検出部201は、各時刻に撮影された画像D7において、当該移動物体が画像D7のどの領域に存在するかを検出することにより、当該移動物体の移動量(移動方向及び速度)を検出する。車両検出部201は、連続する画像D7において所定の移動量を有する移動物体(例えば車線方向手前側から車線方向奥側に向かって移動する移動物体)が検出された場合、当該移動物体は車両Aであると判断する。また、連続する画像D7において、所定の移動量とは異なる移動量を有する移動物体(例えば車線幅方向に移動する移動物体)が検出された場合、当該移動物体は車両Aではないと判断する。
なお、車両検出部201が検出する移動物体は、車両Aの車体やタイヤT、車体の影等であってもよい。
車両検出部201は、図4に示すように、車両Aであると判断した移動物体が画像D7の参照領域Rに含まれるか否かを判断する。参照領域Rは、画像D7の一定の領域であって、例えば車両Aが所定の撮影範囲に進入した際に、当該車両Aの車体の下方が含まれる範囲である。
車両検出部201は、車両Aであると判断した移動物体が当該参照領域Rの一定の領域に含まれたことを検出した場合、図3に示すように、撮影制御部202及びタイヤ検出部203へ車両検知情報D10を出力する。
また、車両検出部201は、画像D7の参照領域Rにおいて移動物体を検出しなくなった場合、車両Aが通過したと判断し、図3に示すように、撮影制御部202及びタイヤ検出部203へ車両退出情報D11を出力する。
なお、車両検出部201は、同一の移動物体が所定の範囲の速度で移動していることを検出した場合、当該移動物体は車両Aであると判断してもよい。このとき、車両検出部201は、当該車両Aを画像D7の参照領域Rにおいて検出した場合、撮影制御部202及びタイヤ検出部203へ車両検知情報D10を出力するようにしてもよい。
また、本実施形態において、車両検出部201は背景差分法やフレーム間差分法を用いる例について説明したが、車両Aの検出が可能であれば、他の方法を使用してもよい。
また、本実施形態において、図4に示すように所定の撮影範囲のうちの固定範囲を参照領域Rとして設定するが、これに限られることはない。例えば、管理者等の操作により参照領域Rを設定してもよい。また、車両検出部201が画像D7に車両Aが含まれると判断したときに、当該画像D7の車両Aの下方(当該車両Aと判断された領域のうちで最も濃度値が低い(暗い)領域)を自動的に判断し、当該車両Aの下方を含む範囲を参照領域Rとして設定するようにしてもよい。この場合、車両検出部201は、車両Aが所定の撮影範囲に含まれるか否かに応じて、車両検知情報D10及び車両退出情報D11を出力する。
撮影制御部202は、撮影部20Aの制御を行う。図3に示すように、撮影制御部202は、露光条件設定部205を有している。本実施形態においては、撮影制御部202は、露光条件設定部205により設定された露光条件D4に基づいて撮影を行うように、撮影部20Aに指令を出力する。なお、露光条件D4とは、撮影部20Aの絞り値及び露光時間(シャッタースピード)を示す。本実施形態において、露光条件設定部205は、露光条件D4として、車両検出用の露光条件D4a及びタイヤ検出用の露光条件D4bの二つの露光条件D4を設定する。また、撮影部20Aは、車両検出用の露光条件D4aに基づいて撮影する第一撮影と、タイヤ検出用の露光条件D4bに基づいて撮影する第二撮影と、を行う。
露光条件設定部205は、車両検出部201から車両検知情報D10を受信していない場合、又は、車両検出部201から車両退出情報D11を受信した場合、車両検出用の露光条件D4aを設定する。
露光条件設定部205は、所定の撮影範囲に車両Aが進入した際に、車両Aと背景とが明瞭に区別できる画像が撮影可能なように、所定の撮影範囲全体の濃度値に応じた絞り値及び露光時間を、車両検出用の露光条件D4aとして設定する。
具体的には、露光条件設定部205は、以下のように車両検出用の露光条件D4aを設定する。
露光条件設定部205は、撮影部20Aから受信した各時刻における画像D7の濃度ヒストグラム(各濃度値について、同一の濃度値を有する画素数(出現頻度)を示すグラフ)を生成して、画像D7の濃度値を計測する。露光条件設定部205は、車両Aが所定の撮影範囲に存在していない時刻に取得した画像D7の濃度ヒストグラムを参照し、画素数の分布に偏りがあるか否かを判断する。
例えば、露光条件設定部205は、低い(暗い)濃度値を有する画素数が所定値よりも多い場合は、画像D7の濃度値が低く、露光量が不足していると判断する。このとき、露光条件設定部205は、当該画像D7が撮影されたときの露光条件D4に基づいて、当該画像D7の露光量を算出する。露光条件設定部205は、当該画像D7よりも濃度値が高い(明るい)、つまり露光量が大きい画像が撮影できるように、絞り値を小さくした値、又は、露光時間を長くした値を車両検出用の露光条件D4aとして設定する。
一方、高い(明るい)濃度値を有する画素数が所定値よりも多い場合は、画像D7の濃度値が高く、露光量が過度であると判断する。このとき、露光条件設定部205は、当該画像D7が撮影されたときの露光条件D4に基づいて、当該画像D7の露光量を算出する。露光条件設定部205は、当該画像D7よりも濃度値が低い(暗い)、つまり、露光量が小さい画像が撮影できるように、絞り値を大きくした値、又は、露光時間を短くした値を車両検出用の露光条件D4aとして設定する。
なお、露光条件設定部205は、画素数の偏りが検出されない場合は、当該画像D7と同じ濃度値、つまり、同じ露光量の画像が撮影できるように、車両検出用の露光条件D4aは当該画像D7を撮影したときと同じ値を設定する。
このように、露光条件設定部205は、車両Aが所定の撮影範囲に存在していない時刻に取得された各画像D7の濃度値及び露光量を参照することにより、当該所定の撮影範囲の情景に適した露光条件D4aを設定する。これにより、天候や時刻、周辺状況(建築物の影や照明の有無等)等の撮影環境が異なっても、当該所定の撮影範囲に車両Aが進入した場合、当該車両Aを撮影した画像D7に基づいて、車両Aを検出することが容易となる。
撮影制御部202は、露光条件設定部205が設定した車両検出用の露光条件D4aを撮影部20Aへ出力する。撮影部20Aは、当該露光条件D4aを受信すると、次回より当該露光条件D4aに基づいて所定の撮影範囲を撮影する。
また、露光条件設定部205は、車両検出部201から車両検知情報D10を受信した場合、タイヤ検出用の露光条件D4bを設定する。
露光条件設定部205は、車両検出部201が車両検知情報D10を出力した時刻に撮影された画像D7を参照画像D7aとして抽出する。露光条件設定部205は、当該参照画像D7a以降に撮影される画像D7の参照領域Rの濃度値及び露光量に応じた絞り値及び露光時間を、タイヤ検出用の露光条件D4bとして設定する。なお、画像D7の参照領域Rに車両AのタイヤTが含まれた場合は、当該タイヤTのトレッドパターンが検出可能となるように、タイヤ検出用の露光条件D4bを設定するようにしてもよい。
具体的には、露光条件設定部205は、以下のようにタイヤ検出用の露光条件D4bを設定する。
露光条件設定部205は、図5(a)に示すように、参照画像D7aの参照領域Rの濃度ヒストグラムを生成して、当該参照領域Rの濃度値を計測する。なお、濃度ヒストグラムの横軸は濃度値を示し、縦軸は画素数を示している。
図5(a)に示すように、参照画像D7aが撮影されたタイミングでは、露光条件D4として車両検出用の露光条件D4aが設定されているため、参照領域Rに含まれる車両Aの車体の下方は、車両Aの車体の影等により濃度値が低く(暗く)、露光量が不足している。このため、車両AのタイヤTと、車両Aの車体と、当該車体の影との境界の検出が困難である。このとき、当該参照領域Rの濃度ヒストグラムを参照すると、低い濃度値を有する画素数が多い状態となっている。
露光条件設定部205は、参照画像D7aの参照領域Rの濃度ヒストグラムのうち、画素数の多い濃度値の範囲を検出する。本実施形態においては、露光条件設定部205は、当該参照領域Rに含まれる車両Aの面積のうち、所定の割合(例えば20%)に相当する画素数を含む範囲を、画素数の多い濃度値の範囲として検出する。なお、図5(a)に示すように、参照画像D7aの参照領域Rは、濃度値が低い領域に、画素数の多い濃度値の範囲が偏って存在している。
次に、露光条件設定部205は、参照画像D7aが撮影された時の露光条件D4に基づいて、当該参照画像D7aの参照領域Rの露光量を算出する。露光条件設定部205は、撮影部20Aが車両AのタイヤTを検出可能な画像D7を撮影できるように、当該参照領域Rよりも濃度値を高く(明るく)、つまり露光量を大きくした、新たな露光量を算出する。露光条件設定部205は、当該新たな露光量を満たすように、絞り値を小さくした値、又は、露光時間を長くした値をタイヤ検出用の露光条件D4bとして設定する。
具体的には、露光条件設定部205は、画素数の多い濃度値の範囲のうち、濃度値が低い領域(例えば全体の濃度値の範囲の0〜20%)に含まれる画素が、図5(b)に示すように当該領域よりも濃度値が高い領域(例えば全体の濃度値の範囲の0〜50%)を含む範囲に均一に分散するように、新たな露光量を算出する。
なお、露光条件設定部205は、参照画像D7aにおける車両Aの位置や移動量等に応じて、絞り値及び露光時間を調整するようにしてもよい。
撮影制御部202は、このように露光条件設定部205が設定したタイヤ検出用の露光条件D4bを撮影部20Aへ出力する。撮影部20Aは、当該露光条件D4bを受信すると、次回より当該露光条件D4bに基づいて所定の撮影範囲を撮影する。
図5(b)に示すように、タイヤ検出用の露光条件D4bに基づいて撮影された画像D7の参照領域Rは、図5(a)に示す参照画像D7aの参照領域Rと比較して、濃度値が高くなっている。また、図5(b)に示す当該画像D7の参照領域Rの濃度ヒストグラムは、図5(a)に示す参照画像D7aの参照領域Rの濃度ヒストグラムと比較して、各濃度値に出現頻度が分散した状態となっている。このため、当該露光条件D4bに基づいて撮影された当該画像D7においては、車両Aの車体と車両AのタイヤTとを識別し、また、当該タイヤTのトレッドパターンを検出することが可能となる。
露光条件設定部205は、このように、車両Aが検出される毎に、当該車両Aに適したタイヤ検出用の露光条件D4bを設定する。このため、天候や時刻、周辺状況(建築物の影や照明の有無等)等の撮影環境が異なっても、当該撮影環境に応じて、車両AのタイヤTを検出可能な露光条件D4bを設定することができる。
なお、本実施形態においては、参照画像D7aに基づいてタイヤ検出用の露光条件D4bを設定する例について説明したが、これに限られることはない。露光条件設定部205は、タイヤ検出用の露光条件D4bを設定した後、当該露光条件D4bに基づいて撮影された画像D7について、参照画像D7aと同様に、濃度ヒストグラムを生成して濃度値を計測し、当該画像D7の露光量を算出するようにしてもよい。露光条件設定部205は、当該画像D7の濃度値及び露光量に基づいて、異なるタイヤ検出用の露光条件D4bを設定するようにしてもよい。
露光条件設定部205は、タイヤ検出用の露光条件D4bを設定した後、車両検出部201から車両退出情報D11を受信すると、上述のように、車両検出用の露光条件D4aを設定する。
タイヤ検出部203は、図3に示すように、車両検出部201から車両検知情報D10を受信してから車両退出情報D11を受信するまでの間に、撮影部20Aから受信した各画像D7について、車両AのタイヤTが含まれているか否かを判断する。
タイヤ検出部203は、各画像D7についてエッジ検出フィルタ処理を施すことで濃淡の境界部を抽出する。そして、当該濃淡の境界部の周期性や、密集度を計算することによりテクスチャを解析し、図5(b)に示すようにタイヤのトレッドパターンを示す車両Aの高さ方向に延びる縦溝のテクスチャ(トレッドパターンのテクスチャ)が、車両の幅方向に複数連続している領域(トレッドパターン領域)を検出し、かつ当該トレッドパターン領域に隣接する形でタイヤ側面に現れる縦長の(車両の高さ方向に長い)楕円領域を検出した場合、当該部位は車両AのタイヤTであると判断する。
なお、本実施形態においては、タイヤ検出部203はタイヤのトレッドパターンのテクスチャの有無に基づいて、各画像D7にタイヤTが含まれるか否かを判断するが、これに限られることはない。他の実施形態においては、記憶部20CにタイヤTを検出するためのデータとして、予め取得した複数のタイヤTのトレッドパターンのサンプル画像D8を蓄積しておき、タイヤ検出部203は、サンプル画像D8と、撮影部20Aから受信した各画像D7の参照領域Rとを比較することにより、当該画像D7にタイヤTが含まれるか否かを判断するようにしてもよい。
タイヤ検出部203は、タイヤTが含まれていると判断した画像D7を抽出し、タイヤ判定部204に出力する。
タイヤ判定部204は、タイヤ検出部203から受信した画像D7に含まれるタイヤTの連設数D3を判定する。
ダブルタイヤは、一つの取付位置に二本のタイヤが取り付けられているため、同じタイヤ径を有するシングルタイヤとダブルタイヤとのタイヤ幅を比較すると、ダブルタイヤはシングルタイヤのタイヤ幅の約2倍のタイヤ幅を有している。タイヤ判定部204は、シングルタイヤ及びダブルタイヤのタイヤ幅の相違に着目し、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ径及びタイヤ幅とに基づいて、当該タイヤTがシングルタイヤであるかダブルタイヤであるかを判定する。具体的には、タイヤ判定部204は、以下のようにタイヤTの連設数D3を判定する。
まず、タイヤ判定部204は、撮影部20Aの高さ方向における角度と、タイヤ検出部203から受信した画像D7に含まれるタイヤTと判定された縦長の楕円領域の縦方向の長さとに基づいてタイヤ径を算出する。また、トレッドパターン領域の横方向(幅方向)の長さからタイヤ幅を検出する。
記憶部20Cには、通常用いられるタイヤのタイヤ径とタイヤ幅との組み合わせを複数記録したタイヤ情報D9が予め格納されている。タイヤ判定部204は、記憶部20Cに格納されているタイヤ情報D9のうち、画像D7に含まれるタイヤTと同程度のタイヤ径を有するタイヤ情報D9を抽出する。
次に、タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅と、抽出されたタイヤ情報D9に記録された各タイヤのタイヤ幅とを比較する。
タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅と、抽出されたタイヤ情報に記録された各タイヤのタイヤ幅とが、同程度の値である場合は、当該画像D7に含まれるタイヤTはシングルタイヤであると判定する。
一方、タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅が、抽出されたタイヤ情報に記録された各タイヤのタイヤ幅と大きく異なる値である場合(例えば画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅が、抽出されたタイヤ情報に記録された各タイヤのタイヤ幅の約2倍の値である場合)は、当該画像D7に含まれるタイヤTはダブルタイヤであると判定する。
あるいは、車種の違いに関わらず車両の第1軸目のタイヤはシングルタイヤであるため、第1軸目のタイヤを無条件にシングルタイヤと判定し、第1軸目のタイヤ幅を基準として、第2軸目以降のタイヤが第1軸目のタイヤ幅の2倍の値になっていることを以ってダブルタイヤと判定しても良い。
なお、本実施形態においては、タイヤTのタイヤ幅の値から、当該タイヤTがシングルタイヤであるかダブルタイヤであるかを判定する例について説明したが、これに限られることはない。ダブルタイヤの場合、二つのタイヤの間隔により、トレッドパターンのテクスチャが横方向(幅方向)に二つに分かれて検出される。このため、タイヤ判定部204は、トレッドパターンのテクスチャが横方向に二つ連続して検出された場合はダブルタイヤと判定し、トレッドパターンのテクスチャが横方向に一つのみ検出された場合はシングルタイヤと判定するようにしてもよい。
タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTがシングルタイヤであると判断した場合、タイヤTの連設数D3を「1」に設定する。また、タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTがダブルタイヤであると判断した場合、タイヤTの連設数D3を「2」に設定する。
タイヤ判定部204は、このように判定したタイヤTの連設数D3を、車種判別部10Cへ出力する。
次に、タイヤパターン判定装置20によるタイヤ判定の手順を、図6を参照して説明する。
図6は本発明の第1の実施形態に係るタイヤパターンの判定手順を示すフローチャートである。
(ステップST101:車両検出用の露光条件の設定)
本実施形態において、撮影部20Aは、所定の撮影範囲を一定の間隔毎に撮影する。
タイヤパターン判定装置20は、撮影制御部202の露光条件設定部205において、車両検出用の露光条件D4aの設定を行う(ステップST101)。露光条件設定部205は、所定の撮影範囲に車両Aが進入した際に、車両Aと背景とが明瞭に区別できる画像が撮影可能なように、所定の撮影範囲全体の濃度値に応じた絞り値及び露光時間を、車両検出用の露光条件D4aとして設定する。
撮影制御部202は、当該車両検出用の露光条件D4aを撮影部20Aへ出力する。撮影部20Aは、この後、当該車両検出用の露光条件D4aに基づいて、所定の撮影範囲を撮影する。
(ステップST102:車両進入検知)
次に、車両検出部201は、所定の撮影範囲に車両Aが進入したかどうかを判断する(ステップST102)。車両検出部201は、撮影部20Aから受信した複数の画像D7のそれぞれについて、ある時刻tに撮影された画像D7と、当該画像D7に最も近い過去である時刻t−1に撮影された画像D7との差分をとることにより、当該画像D7に車両Aが含まれるか否かを判断する。
車両検出部201は、画像D7の参照領域Rに車両Aが含まれていないと判断した場合(ステップST102:No)、ステップST101の処理に戻る。
また、車両検出部201は、画像D7の参照領域Rに車両Aが含まれていると判断した場合(ステップST102:Yes)、撮影制御部202及びタイヤ検出部203へ車両検知情報D10を出力して、次のステップST103に進む。
(ステップST103:参照領域の濃度値の計測)
次に、車両検出部201から車両検知情報D10を受信した場合(ステップST102:Yes)、露光条件設定部205は、車両検出部201が車両検知情報D10を出力した時刻に撮影された画像D7を参照画像D7aとして抽出する。露光条件設定部205は、当該参照画像D7aの参照領域Rの濃度ヒストグラムを生成して、当該参照領域Rの濃度値を計測する(ステップST103)。
露光条件設定部205は、参照画像D7aの参照領域Rの濃度ヒストグラムのうち、画素数の多い濃度値範囲を検出する。露光条件設定部205は、濃度値が低い領域に画素数の多い濃度値範囲が存在する場合、当該参照領域Rは濃度値が低い(暗い)、つまり露光量が小さいと判断する。
(ステップST104:参照領域の露光量の算出)
次に、露光条件設定部205は、参照画像D7aが撮影された時の露光条件D4に基づいて、当該参照画像D7aの参照領域Rの露光量を算出する。露光条件設定部205は、当該参照領域Rは濃度値が低い(暗い)、つまり露光量が小さいと判断したため、当該参照領域Rよりも濃度値が高い(明るい)、つまり露光量が大きい画像が撮影できるように、新たな露光量を算出する(ステップST104)。
(ステップST105:タイヤ検出用露光条件の設定)
次に、露光条件設定部205は、上記のように算出した新たな露光量を満たすように、絞り値を小さくした値、又は、露光時間を長くした値をタイヤ検出用の露光条件D4bとして設定する(ステップST105)。
撮影制御部202は、このように露光条件設定部205が設定したタイヤ検出用の露光条件D4bを撮影部20Aへ出力する。撮影部20Aは、当該露光条件D4bを受信すると、次回より当該露光条件D4bに基づいて所定の撮影範囲を撮影する。
(ステップST106:トレッドパターンの検出)
次に、タイヤ検出部203は、車両検出部201から車両検知情報D10を受信してから車両退出情報D11を受信するまでの間に、撮影部20Aから受信した各画像D7を解析し、車両AのタイヤTのトレッドパターンを示す車両Aの高さ方向に延びる縦溝のテクスチャ(トレッドパターンのテクスチャ)が、車両の幅方向に複数連続している領域(トレッドパターン領域)が含まれているか否かを判断する(ステップST106)。タイヤ検出部203は、当該トレッドパターン領域が検出されない場合、当該画像D7には当該車両AのタイヤTは含まれていないと判断し(ステップST106:No)、再びステップST106に戻って次の画像D7の解析を行う。一方、タイヤ検出部203は、当該トレッドパターン領域を検出した場合、当該画像D7には当該車両AのタイヤTが含まれていると判断する(ステップST106:Yes)。このとき、当該画像D7をタイヤ判定部204に出力して、次のステップST107に進む。
(ステップST107:タイヤ径及びタイヤ幅の検出)
次に、タイヤ判定部204は、タイヤ検出部203から受信した画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ径とタイヤ幅とを検出する(ステップST107)。
(ステップST108:タイヤの連設数の判定)
次に、タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅と、抽出されたタイヤ情報D9に記録された各タイヤのタイヤ幅とを比較して、当該タイヤTの連設数D3を判定する(ステップST108)。
タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅と、抽出されたタイヤ情報に記録された各タイヤのタイヤ幅とが、同程度の値である場合は、当該画像D7に含まれるタイヤTはシングルタイヤであると判定する。
一方、タイヤ判定部204は、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅と、抽出されたタイヤ情報に記録された各タイヤのタイヤ幅とが、大きく異なる値である場合(例えば画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ幅が、タイヤ情報に記録された各タイヤのタイヤ幅の約2倍の値である場合)は、当該画像D7に含まれるタイヤTはダブルタイヤであると判定する。
タイヤ判定部204は、判定したタイヤTの連設数D3を車種判別部10Cに出力する。
(ステップST109:車両通過検知)
次に、車両検出部201は、車両Aが所定の撮影範囲を車両が通過したか否かを判断する(ステップST109)。
車両検出部201は、画像D7の参照領域Rにおいて車両Aを検出している場合、車両Aは所定の撮影範囲に存在していると判断し(ステップST109:No)、ステップST106の処理に戻る。一方、車両検出部201は、画像D7の参照領域Rにおいて車両Aによって生じる影やタイヤT等の低濃度領域(暗部)を検出しない場合、車両Aは所定の撮影範囲を通過したと判断する(ステップST109:Yes)。なお、タイヤ検出用の露光条件D4bが設定されている場合、車両Aが通過すると露出オーバーとなりハレーションが発生することがある。このため、車両検出部201は、取得した画像D7の全体においてハレーションを検出した場合、車両Aが所定の撮影範囲を通過したと判断してもよい。車両検出部201は撮影制御部202及びタイヤ検出部203へ車両退出情報D11を出力する。
(ハードウェア構成)
また、上述の各実施形態におけるタイヤパターン判定装置20のハードウェア構成の例について説明する。
図7はタイヤパターン判定装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7に示すように、タイヤパターン判定装置20は、メモリ810と、記憶/再生装置820と、IO I/F(Input Output Interface)830と、外部機器I/F(Interface)840と、通信I/F(Interface)850と、CPU(Central Processing Unit)860と、補助記憶装置870とを備えている。
メモリ810は、タイヤパターン判定装置20のプログラムで使用されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の媒体である。
記憶/再生装置820は、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアへデータ等を記憶したり、外部メディアのデータ等を再生するための装置である。
IO I/F830は、車種判別装置10の各装置との間で情報等の入出力を行うためのインターフェースである。
外部機器I/F840は、タイヤパターン判定装置20が備える機器の制御と、情報等の送受信とを行うためのインターフェースである。上述の実施形態のタイヤパターン判定装置20では、外部機器I/F840は、撮影部20Aの制御と、情報及び信号の送受信とを行う。
通信I/F850は、タイヤパターン判定装置20がインターネット等の通信回線を介して外部サーバと通信を行うためのインターフェースである。
CPU860は、プログラムを実行し、タイヤパターン判定装置20のそれぞれ機能を実行するように制御する。上述の実施形態においては、タイヤパターン判定装置20がタイヤTの連設数D3を判定するように制御する。
補助記憶装置870は、CPU860で実行するプログラムや、プログラムを実行する際に使用するデータや、生成されたデータを記録するためのものである。補助記憶装置870は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等である。
タイヤパターン判定装置20のプログラムは、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアに記録されていてもよく、この場合は、記憶/再生装置820から外部メディアへの書き込み(記憶)及び読み出し(再生)を行う。通信I/F850から外部サーバに記憶されているプログラムを読み出してもよい。
外部メディアや外部サーバに記憶されているプログラムを、補助記憶装置870に記憶してもよい。
CPU860は、上記プログラムを実行することにより、タイヤパターン判定装置20の車両検出部201、撮影制御部202、タイヤ検出部203、タイヤ判定部204、露光条件設定部205として機能する。CPU860が各種処理を行うと、それぞれの処理で生成されたデータは補助記憶装置870に記憶される。
(作用効果)
上述したタイヤパターン判定装置20によれば、露光条件設定部205は、参照画像D7aの参照領域Rの濃度値の計測及び露光量の算出を行う。また、露光条件設定部205は、当該参照領域Rの濃度値及び露光量に基づいて、撮影部20Aが車両AのタイヤTを検出可能な画像D7を撮影できるように、タイヤ検出用の露光条件D4bを設定する。撮影部20Aは、当該タイヤ検出用の露光条件D4bを受信すると、次回より当該タイヤ検出用の露光条件D4bに基づいて所定の撮影範囲を撮影する。
通常、車両Aを撮影した場合、当該車両AのタイヤTは、当該車両Aの車体や車体の影により暗い状態で撮影される。このため、このように暗い状態で撮影された車両Aの画像では、当該車両AのタイヤTと、当該車両Aの車体又は車体の影とを識別することが困難である。しかしながら、上述のように、露光条件設定部205がタイヤ検出用の露光条件D4bを設定することにより、撮影部20Aは、通常暗い状態で撮影される車両AのタイヤTを、明るい状態で撮影することが可能となる。このため、タイヤ判定部204は、撮影部20Aがタイヤ検出用の露光条件D4bに基づいて撮影した画像D7に基づいて、当該車両Aのタイヤを検出することが可能となる。
また、車両検出部201が車両Aが所定の撮影範囲に進入したことを検出する毎に、撮影部が当該車両Aを撮影した参照画像D7aに基づいて濃度値の計測及び露光量の算出を行うため、天候や時刻、周辺状況(建築物の影や照明の有無等)等の撮影環境が異なっても、車両AのタイヤTを検出可能な露光条件D4bを設定することができる。
また、例えば、踏板を用いた車種判別装置では、車種判別装置と料金自動収受機との距離を最大車長以上確保できない場合、車両の運転席が料金自動収受機に到達するまでに車両のタイヤが踏板を通過することができず、車両の軸数を確定できない場合がある。しかしながら、上述のタイヤパターン判定装置20によれば、タイヤ判定部204により検出された車軸毎に、車種区分D1の判別に必要な情報の一つであるタイヤTの連設数D3を判定することができる。このため、車両Aの車軸数が取得できていない状態であっても、当該タイヤTの連設数D3に基づいて、又は、タイヤTの連設数D3及びナンバープレート情報D2に基づいて、車種区分D1の判別が可能となる。このため、車種区分D1の判別に必要な情報を検出する検出用装置を路面に埋設できない又は設置するスペースが十分確保できない料金所等、立地条件に制限があり、検出用装置からの情報が十分得られない料金所であっても、タイヤパターン判定装置20を設置することが可能であり、当該タイヤパターン判定装置20が判定したタイヤTの連設数D3に基づいて車種判別を行うことが可能となる。
また、上述したタイヤパターン判定装置20によれば、画像D7の参照領域Rは、車両Aの車体の下方を含む範囲である。
車両Aの車体の下方を含む範囲は、車両Aを撮影した際に、最も濃度値が低く(暗く)なる範囲である。露光条件設定部205は、このように設定された当該参照領域Rを参照することにより、最も濃度値が低くなる車両Aの車体の下方を含む範囲であっても、タイヤのトレッドパターンが検出可能な濃度値で撮影されるような露光量を算出し、当該露出量を満たす露光条件D4を設定することができる。これにより、タイヤ検出部203は、当該画像D7に基づいて、トレッドパターンの有無を検出し、当該画像D7にタイヤTが含まれるか否かを判断することができる。
また、上述したタイヤパターン判定装置20によれば、タイヤ判定部204は、撮影部が撮影した画像D7に基づいて車両のタイヤ径及びタイヤ幅を計測する。
タイヤ判定部204は、ダブルタイヤのタイヤ幅はシングルタイヤのタイヤ幅の約2倍のタイヤ幅を有しているという特徴に着目し、画像D7に含まれるタイヤTのタイヤ径及びタイヤ幅とに基づいて、当該タイヤTがシングルタイヤであるかダブルタイヤであるかを判定することができる。
また、上述したタイヤパターン判定装置20によれば、車両検出部201は、撮影部20Aが撮影した画像D7に基づいて所定の撮影範囲に車両Aが進入したことを検知し、車両検知情報D10を出力する。
車両Aが所定の撮影範囲に進入した時刻に撮影された画像D7は、露光条件設定部205により、車両検出用の露光条件D4aが設定された状態で撮影されたものである。このため、車両検出部201は、当該画像D7に基づいて、車両Aが所定の撮影範囲に進入したことを容易に検知することが可能である。
このため、車両Aが料金所に進入する前であっても、車両検出部201により車両Aが所定の撮影範囲に進入したことを検知することができる。これにより、車両Aが料金所に進入する前に、当該車両AのタイヤTを検出可能な露光条件D4bを設定し、当該露光条件D4bに基づいて撮影部20Aが撮影した画像D7を取得することができる。
タイヤ判定部204は、このように撮影された画像D7に基づいて、タイヤの連設数を判定することができる。このため、車種判別部10Cは、車種区分D1の判別に必要な情報を検出する検出用装置を設置するスペースが十分確保できない料金所であっても、車両Aの利用料金を確定する前に、タイヤ判定部204が判定したタイヤTの連設数D3に基づいて車種区分D1の判別を行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、上述の実施形態において、車種判別装置10が車両検知器10Aを備える例について説明したが、車両検知器10Aを省略してもよく、この分、車種判別装置10の設置スペースや設置コストを削減することができる。この場合であっても、タイヤパターン判定装置20の車両検出部201で車両の進入及び通過の検出が可能である。
また、上述の実施形態において、車両検出部201が車両Aの進入及び通過を検出する例について説明したが、これに限られることはない。タイヤパターン判定装置20は、車両検知器10Aから車両進入情報D5及び車両通過情報D6を受信して、当該車両進入情報D5及び車両通過情報D6に基づいて、露光条件D4の設定を行うようにしてもよい。この場合、撮影部20Aは、車両進入情報D5を受信してから車両通過情報D6を受信するまでの期間のみ所定の撮影範囲を撮影するようにしてもよく、車両進入情報D5を取得するまでは、露光条件設定部205による露光条件D4の設定が不要となる。このため、露光条件設定部205の処理及び撮影制御部202による撮影部20Aの制御を簡易化することができる。また、車両検出部201を省略してもよい。
このような構成によっても、上述の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、上述の実施形態においては、タイヤパターン判定装置20が一つの撮影部20Aを備えている例について説明したが、これに限られることはない。タイヤパターン判定装置20は、露光条件の設定に用いる参照画像D7aを撮影するための撮影部と、タイヤ判定に用いる画像D7を撮影するための撮影部と、の二つの撮影部を備えていてもよい。
このような構成によっても、上述の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、上述の実施形態において、車種判別装置10が踏板を備えていない例について説明したが、これに限られることはない。路面に踏板の埋設が可能な料金所においては、車種判別装置10は、更に踏板を備えていてもよい。踏板からの車軸数等の情報を取得することにより、当該情報を考慮した車種の判別を行うことができる。
1 料金収受設備
10 車種判別装置
10A 車両検知器
10B ナンバープレート認識部
10C 車種判別部
11 料金自動収受機
13 発進制御機
14 発進検知器
20 タイヤパターン判定装置
20A 撮影部
20B 主制御部
20C 記憶部
201 車両検出部
202 撮影制御部
203 タイヤ検出部
204 タイヤ判定部
205 露光条件設定部
A 車両
I アイランド
L 車線
R 参照領域
T タイヤ

Claims (8)

  1. 走行する車両の少なくとも車体の下方を含む所定の撮影範囲を連続して撮影する撮影部と、
    前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを示す車両検知情報に基づいて、前記撮影部により所定の撮影タイミングで撮影された画像を参照画像として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域を参照して、露光条件を設定する露光条件設定部と、
    前記撮影部が撮影した前記車両の画像に基づいて、当該車両のタイヤの連設数を判定するタイヤ判定部と、を備え、
    前記撮影部は、前記露光条件設定部において設定された前記露光条件に基づいて前記車両を撮影する、
    タイヤパターン判定装置。
  2. 前記露光条件設定部は、前記所定のタイミングで前記車両が撮影されたときに、当該車両の車体の下方を含む範囲を前記参照領域に設定し、当該参照領域を参照して前記露光条件を設定する、
    請求項1に記載のタイヤパターン判定装置。
  3. 前記タイヤ判定部は、前記画像に基づいて前記車両のタイヤ径及びタイヤ幅を計測し、当該タイヤ径及びタイヤ幅とに基づいて、当該タイヤの連設数を判定する、
    請求項1又は2に記載のタイヤパターン判定装置。
  4. 前記画像に基づいて前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを検知し、前記車両検知情報を出力する車両検出部を更に備える、
    請求項1から3の何れか一項に記載のタイヤパターン判定装置。
  5. 前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを検知して前記車両検知情報を出力する車両検知器を更に備える、
    請求項1から3の何れか一項に記載のタイヤパターン判定装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のタイヤパターン判定装置と、
    前記タイヤパターン判定装置により判定された前記車両の前記タイヤの連設数に基づいて車種を判別する車種判別部と、
    を備える車種判別装置 。
  7. 走行する車両の少なくとも車体の下方を含む所定の撮影範囲を連続して撮影する撮影部を用いて前記車両のタイヤの連設数を判定するタイヤパターン判定方法であって、
    前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを示す車両検知情報に基づいて、前記撮影部により所定の撮影タイミングで撮影された画像を参照画像として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域を参照して、露光条件を設定する露光条件設定ステップと、
    前記撮影部により、前記露光条件設定ステップにおいて設定された前記露光条件に基づいて前記車両を撮影する撮影ステップと、
    前記撮影部が撮影した前記車両の画像に基づいて、当該車両のタイヤの連設数を判定するタイヤ判定ステップと、を有する、
    タイヤパターン判定方法。
  8. 走行する車両の少なくとも車体の下方を含む所定の撮影範囲を連続して撮影する撮影部を備えるタイヤパターン判定装置のコンピュータを、
    前記所定の撮影範囲に前記車両が進入したことを示す車両検知情報に基づいて、前記撮影部により所定の撮影タイミングで撮影された画像を参照画像として抽出し、当該参照画像内に設定された参照領域を参照して、露光条件を設定する露光条件設定部、
    前記撮影部が撮影した前記車両の画像に基づいて、当該車両のタイヤの連設数を判定するタイヤ判定部、
    として機能させるプログラムであって、
    前記撮影部は、前記露光条件設定部において設定された前記露光条件に基づいて前記車両を撮影する、
    プログラム。
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