JP6446712B2 - 塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具 Download PDF

Info

Publication number
JP6446712B2
JP6446712B2 JP2016531152A JP2016531152A JP6446712B2 JP 6446712 B2 JP6446712 B2 JP 6446712B2 JP 2016531152 A JP2016531152 A JP 2016531152A JP 2016531152 A JP2016531152 A JP 2016531152A JP 6446712 B2 JP6446712 B2 JP 6446712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
coating film
transfer roller
tape
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016531152A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016002294A1 (ja
Inventor
慶一郎 峰岸
慶一郎 峰岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fujicopian Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujicopian Co Ltd filed Critical Fujicopian Co Ltd
Publication of JPWO2016002294A1 publication Critical patent/JPWO2016002294A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6446712B2 publication Critical patent/JP6446712B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43MBUREAU ACCESSORIES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B43M11/00Hand or desk devices of the office or personal type for applying liquid, other than ink, by contact to surfaces, e.g. for applying adhesive
    • B43M11/06Hand-held devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/04Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations for securing together articles or webs, e.g. by adhesive, stitching or stapling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Description

本発明は、基材テープに接着用の粘着剤塗膜を設けた糊転写テープから、粘着剤塗膜を被転写面へ転写するための塗膜転写具に関する。
従来から、誤記を修正する修正用塗膜を転写テープから転写する修正テープ用の塗膜転写具(以下、修正塗膜転写具)とともに、接着用の粘着剤塗膜を転写する糊転写テープ用の塗膜転写具(以下、糊塗膜転写具)が使用されている。なお、本明細書では、接着用の粘着剤塗膜を設けた転写テープのことを便宜的に糊転写テープと表現するが、本発明の糊転写テープの塗膜は、粘着剤塗膜であれば、糊に限定されるものではない。
特開2009−297909号公報
特許文献1などで、従来から、糊塗膜転写具が開示されている。修正塗膜転写具は、誤記の修正に使用されるため、1文字だけを修正する場合などもあり、1回当たりの使用量が少ない。このため、消費者が修正塗膜転写具を購入した時から、修正塗膜転写具の使用は長期間に亘り、なかなか使い終わらないことが一般的である。これに対して、糊塗膜転写具は写真や新聞の切り抜きなどの被貼付け物を、レポート用紙やノートに貼りつけるために使用される。例えば、L版サイズ(8.9cm×12.7cm)の写真を貼りつける場合に、図4に示すように写真の四辺すべてに糊付けすると、約43cmの長さに渡って糊を転写する必要がある。このため、塗布された粘着剤塗膜の長さが6mの糊塗膜転写具を使用してL版サイズの写真を貼りつけると、43cm×14枚=602cmであるので、14枚の写真を貼るだけで糊転写テープを使い終わっていた。このように、糊塗膜転写具の粘着剤塗膜は、消費者が塗膜転写具を購入した後、すぐに使い終わることがある。したがって、消費者にとって糊塗膜転写具は修正塗膜転写具に比べて割高感がある。よって、糊塗膜転写具は、修正塗膜転写具に比べると、多くの消費者に受け入れられるものとはなっておらず、市場規模が小さいものになっている。
ところで、図5に示すように粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写することにより、粘着剤塗膜の使用量を減らし、塗膜転写具を長持ちさせることができる。特に、写真をノートに貼りつける程度であれば、写真の外周全部に連続して粘着剤塗膜を転写する必要はなく、外周全部にミシン目状に間欠転写するだけで、写真を貼るのに十分な接着力が得られる。しかしながら、このようなミシン目状に粘着剤塗膜を間欠転写するには、使用者が、いちいち細かい転写作業を繰り返し行う必要があり、作業時間もかかり、非常に手間がかかるものである。また、糊転写テープを長尺収納すれば、より多くの被貼り付け物を貼りつけることができるが、長い糊転写テープを収納すると、塗膜転写具が大型化し、手で持ち難くなるほか、価格が高くなるという問題もある。
本出願人は、このような問題点を解決する塗膜転写具(以下、塗膜転写具X)に係る発明を出願した(特願2013−225839)。塗膜転写具Xの転写押圧部は転写ローラであり、転写ローラ外周面に、転写ローラを被転写面に押圧すると糊転写テープが被転写面に接触する部分(以下、接触部という)と、転写ローラを被転写面に押圧しても糊転写テープが被転写面に接触しない部分(以下、非接触部という)とが交互に設けられている。塗膜転写具Xでは、接触部のみで粘着剤塗膜が被転写面に転写され、非接触部が被転写面と対向する位置に来ると、粘着剤塗膜が被転写面に転写されないとともに、転写ローラが回転しても、糊転写テープは、被転写面に接触していないため、転写ローラに対して滑って動かない。
したがって、塗膜転写具Xでは、転写ローラを被転写面に押し当てた状態のまま、使用者が塗膜転写具を被転写面上で連続的に移動させるだけで、粘着剤塗膜が被転写面上にミシン目状に間欠転写される。このため、塗膜転写具Xを使用すると、塗膜転写具を大きくしなくても、かつ、使用者が余分な作業をしないでも、従来の塗膜転写具に比べて、簡便により多くの被貼り付け物を貼りつけることができる。
しかしながら、本発明者らがさらに検討した結果、塗膜転写具Xでは、接触部と非接触部が、転写ローラ外周面に交互に設けられているので、粘着剤塗膜を被転写面に連続転写することはできず、使用方法が限定されるという問題に気が付いた。例えば、塗膜転写具Xには、6mm幅の基材テープ全幅に粘着剤塗膜が塗布された糊転写テープが収納されており、塗膜転写具Xで粘着剤塗膜を転写すると、長さ約13mmの間隔を開けて幅6mm長さ約6mmの粘着剤塗膜をミシン目状に転写する構成となっている。このような塗膜転写具Xを使用して、幅6mm長さ18mmの小さな紙片に糊付けしようとすると、1度の転写作業では、長さ18mmのうちのどこかに6mmの長さの粘着剤塗膜を転写できるだけで、紙片のその他の場所には粘着剤塗膜を転写することができない。18mm中の6mmにしか粘着剤塗膜が転写されないので、この状態で紙片をノートなどに貼り付けても、紙片の角が浮き上がって折れ曲がり、上手く紙片を貼り付けることができない。また、塗膜転写具Xを使用して、幅6mm長さ18mmの紙片の全面に粘着剤塗膜を転写するためには、何度も場所を変えて、繰り返し塗膜転写作業をする必要があり、作業時間もかかり、非常に手間のかかる作業をしなければならない。
本発明は前記のような塗膜転写具の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、簡便に粘着剤塗膜のミシン目状の間欠転写と粘着剤塗膜の連続転写の両方ができる糊転写テープ用の塗膜転写具の提供である。
第1発明に係る塗膜転写具は、接着用の粘着剤塗膜を被転写面に転写するための塗膜転写具であって、基材テープに前記粘着剤塗膜を設けた糊転写テープを繰出す繰出し部と、前記糊転写テープを前記被転写面に押圧して前記粘着剤塗膜を前記被転写面に転写する転写押圧部と、転写後の前記基材テープを巻き取る巻取り部を備え、前記転写押圧部は回転可能な転写ローラと回転可能な連続転写ローラとを備え、前記転写ローラの外周面には、前記転写ローラを前記被転写面に押圧すると前記糊転写テープが前記被転写面に接触する接触部と、前記転写ローラを前記被転写面に押圧しても前記糊転写テープが前記被転写面に接触しない非接触部が交互に設けられ、前記連続転写ローラを前記被転写面に押圧すると、前記連続転写ローラの外周面全周に亘って、前記糊転写テープが前記被転写面に接触することを特徴とする塗膜転写具である。
第2発明に係る塗膜転写具は、前記転写ローラの外周面に複数の前記非接触部が設けられ、前記の各非接触部における前記糊転写テープが前記被転写面に接触しない長さが同じで、前記非接触部が前記外周面上に等角度間隔で設けられていることを特徴とする第1発明に記載の塗膜転写具である。
第3発明に係る塗膜転写具は、前記連続転写ローラを設けることにより、前記連続転写ローラを設けない場合に比べて、前記転写ローラの外周面と接触する前記基材テープの長さが短くなることを特徴とする第1又は第2発明に記載の塗膜転写具である。
第4発明に係る塗膜転写具は、前記繰出し部、前記転写押圧部、及び前記巻取り部を少なくとも部分的に収納する筐体をさらに備える第1、第2又は第3発明のいずれかに記載の塗膜転写具である。
第5発明に係る塗膜転写具は、前記転写ローラと前記連続転写ローラが、前記筐体に回転可能に保持される第4発明に記載の塗膜転写具である。
第6発明に係る塗膜転写具は、前記筐体に保持された転写ヘッドをさらに備え、前記転写ローラ及び前記連続転写ローラの少なくとも一方は、前記転写ヘッドに回転可能に保持されることを特徴とする第4発明に記載の塗膜転写具である。
第7発明に係る塗膜転写具は、前記転写後の基材テープが、前記連続転写ローラを通過した後、直線的に進行し、さらにその後、所定の屈曲点で所定の屈曲方向に屈曲するように構成されており、前記連続転写ローラは、前記屈曲点を通る前記転写ローラの外周面の接線に対し、前記屈曲方向と反対側に配置されている、第1発明から第6発明のいずれかに記載の塗膜転写具である。
粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写するための転写ローラとは別に、粘着剤塗膜を連続転写する連続転写ローラを設けたので、塗膜転写具を大きくしなくても、かつ、使用者が余分な作業をしないでも、簡便に粘着剤塗膜のミシン目状の間欠転写と連続転写との両方を行うことができる粘着剤塗膜の塗膜転写具を提供することができる。
本発明の第1実施形態の塗膜転写具Aを示す図である。 本発明の第2実施形態の塗膜転写具Bを示す図である。 本発明の第3実施形態の塗膜転写具Cを示す図である。 L版サイズ(8.9cm×12.7cm)の写真の四辺すべてに糊付けした状態を示す図である。 L版サイズ(8.9cm×12.7cm)の写真の四辺にミシン目状に糊付けした状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る塗膜転写具を使用して、粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写した状態を示す図である。 本発明の塗膜転写具A、B又はCを使用して、被転写面に粘着剤塗膜を転写している状態を示す図である。
本発明の第1実施形態の塗膜転写具Aを図1に示す。図1(a)はカバーを除去した状態の塗膜転写具Aの正面図であり、図1(b)は塗膜転写具Aのカバーをセットした状態の底面図である。図1(c)は、転写ローラ7単体を示す図であり、図1(d)は、図1(c)のM−M断面図である。
塗膜転写具Aは、図1に示すようにケ−ス1とカバー2からなる筐体、基材テープT1に接着用の粘着剤塗膜を塗布した糊転写テ−プTを繰出しコア3に巻きまわした繰出し側パンケーキ、粘着剤塗膜を紙等の被転写面に転写する転写ローラ7、連続転写ローラ8、転写ローラ7と連続転写ローラ8を回転可能に保持する転写ヘッド4、粘着剤塗膜を転写した後の基材テ−プT1を巻取る巻取りコア5、及び繰出しコア3の回転を巻取りコア5に伝えるOリング6から構成されるものである。しかしながら、本発明に係る塗膜転写具は、これに限定されるものではなく、典型的には、糊転写テープTの繰出し部と、粘着剤塗膜を転写した残りの基材テープを巻取る巻取り部を有し、糊転写テープTが繰出し側のパンケーキ(繰出し部)から繰出され、転写ローラと連続転写ローラの外周面と接触した後、再び繰出し部のパンケーキの外周部と接触するテープルートを有し、転写ローラ又は連続転写ローラで糊転写テープから粘着剤塗膜を被転写面に転写する形態のもの等、任意の形態とすることができる。
塗膜転写具Aでは、ケース1とカバー2に保持された転写ヘッド4に、転写ローラ7と連続転写ローラ8が回転可能に保持されているが、転写ヘッド4を介さず、ケース1とカバー2が直接、転写ローラ7と連続転写ローラ8の一方又は両方を回転可能に保持する形態としてもよい。
転写ローラ7は、概ね円柱状の部材であり、当該円柱状の側面に相当する面(外周面)で糊転写テープTを被転写面に押圧し、粘着剤塗膜を被転写面に転写する。転写ローラ7及び連続転写ローラ8の材料には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、ABSなどのプラスチックを使用することができるが、塗膜転写時の押圧力に耐えることができるのであれば、天然ゴム、合成ゴム、又はこれらを含む混合物であるゴムなどを使用することが好ましい。転写ローラ7及び連続転写ローラ8は、中軸部分をプラスチックとし、外周面のみをゴムとすることが、より好ましい。転写ローラ7の中軸をプラスチック材料で製作することにより、塗膜転写時の押圧力に耐える強度を容易に付与することができる。また、転写ローラ7及び連続転写ローラ8の被転写面と接触する外周面をゴムで製作することにより、転写ローラ7及び連続転写ローラ8と被転写面の摩擦係数が大きくなり、転写ローラ7又は連続転写ローラ8を被転写面に押圧させた状態で転写ローラ7又は連続転写ローラ8を移動すると、転写ローラ7又は連続転写ローラ8は被転写面に対して滑ることなく被転写面上で回転する。
転写ローラ7及び連続転写ローラ8のゴム材料としては、天然ゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、ポリウレタンゴム、及び熱可塑性のエラストマーが例示される。
図1(c)と図1(d)に示すように、転写ローラ7の外周面の幅方向両端部分には、糊転写テープTの幅よりもわずかに広い間隔を開けて、外周面の円周方向の同じ位置に2箇所の凸部71が設けられている。凸部71間の間隔H1は、糊転写テープTの幅に比べて、0.3mm以上1.3mm以下の範囲で大きいことが好ましく、0.3mm以上0.8mm以下の範囲で大きいことがより好ましい。凸部71間の間隔H1は糊転写テープTの幅よりも大きいので、転写ローラ7の外周面に凸部71がある箇所では、糊転写テープTは凸部71間を通る。その結果、糊転写テープTの幅方向への移動は、凸部71で規制されて、糊転写テープTが転写ローラ7上で横にずれ難くなる。凸部71間の間隔H1と糊転写テープTの幅の差が0.3mmよりも小さいと、糊転写テープTの凸部71間への装着が困難になることがある。凸部71間の間隔H1と糊転写テープTの幅の差が1.3mmを超えると、糊転写テープTが横にずれることを規制する効果が小さくなることがある。凸部71が被転写面と対向する状態では、転写ローラ7が被転写面に押し当てられても、凸部71間の糊転写テープT上の粘着剤塗膜は被転写面と接触しない。塗膜転写具Aでは、図1(d)に示すように、凸部71の断面形状は外周側に突出する円弧状となっている。凸部71の断面形状は、特に限定されるものではないが、転写ローラ7が被転写面に対してスムースに回転するために、図1(d)に示す形状が好ましい。また、同じく転写ローラ7が被転写面に対してスムースに回転するために、左右両端の凸部71は同形状であることが好ましい。
凸部71は、外周面の全周ではなく、転写ローラ7の外周面の一部分に設けられる。凸部71を設ける場所は円周上の1箇所または複数箇所のどちらでも良い。凸部71を円周上に複数設ける場合には、同じ大きさで同じ形状のものを回転方向に沿って等角度間隔で設けることが好ましい。同じ大きさで同じ形状の凸部71を等角度間隔で設けることにより、転写ローラ7の外周面上には、転写ローラ7を被転写面に押圧すると糊転写テープTが被転写面に接触する部分(接触部)と、転写ローラ7を被転写面に押圧しても糊転写テープTが被転写面に接触しない部分(非接触部)が交互に設けられるとともに、前記非接触部における糊転写テープTが被転写面に接触しない長さが均一となり、かつ各非接触部間が等角度間隔となる。この結果、本発明の塗膜転写具Aの転写ローラ7を使用して、粘着剤塗膜を転写すると、同じ長さの粘着剤塗膜が等間隔でミシン目状に転写されるようになる。
転写ローラ7の外周面上において凸部71がない箇所が被転写面と対向するように、転写ローラ7を被転写面に押圧すると、転写ローラ7上の糊転写テープTは被転写面に接触する。この状態で被転写面上を塗膜転写具Aが移動すると、糊転写テープTから被転写面に粘着剤塗膜が転写されるともに、糊転写テープTは転写ローラ7の回転に伴って繰出しコア3から繰出される。一方、転写ローラ7の凸部71が被転写面と対向するように、転写ローラ7を被転写面に押圧しても、転写ローラ7上の糊転写テープTは被転写面と接触しない。この状態で被転写面上を塗膜転写具Aが移動しても、糊転写テープTから被転写面に粘着剤塗膜は転写されず、転写ローラ7が回転しても、糊転写テープTは繰出しコア3から繰出されない。
転写ローラ7の凸部71が被転写面と対向する位置では、凸部71のみが被転写面と接触することによって転写ローラ7が回転する。したがって、転写ローラ7の凸部71を含む直接被転写面と接触する部分の被転写面との摩擦係数は、被転写面と滑って転写ローラ7が回転しないことが無い程度に、大きいことが好ましい。摩擦係数を考慮すると、被転写面と接触する部分には、前記ゴム材料を用いることが好ましい。また、同様に、凸部71の形状は、被転写面に押圧された際に、被転写面と滑って転写ローラ7が回転しないことがない程度に、被転写面との接触面積が大きくなる形状であることが好ましい。
一方、塗膜転写具Aを用いて粘着剤塗膜のミシン目状間欠転写を確実に行うために、凸部71が被転写面と対向する位置では、転写ローラ7が回転しても、糊転写テープTの背面と転写ローラ7が滑って、糊転写テープTが繰出コア3から繰出されないことが重要である。このため、転写ローラ7と糊転写テープTの背面との摩擦力は可能な限り小さいことが好ましい。塗膜転写具Aでは、連続転写ローラ8を設けることによって、糊転写テープTの背面と接触する転写ローラ7の外周面の長さが、連続転写ローラ8が設けられていない場合に比べて短くなる。具体的には、本実施形態では、転写後の基材テープT1は、連続転写ローラ8を通過した後、直線的に進行し、さらにその後、繰出し側パンケーキの外周上のある点(屈曲点)で所定の屈曲方向に屈曲し、さらにその後、パンケーキの外周に沿って湾曲状に進行するように構成されている。そして、連続転写ローラ8は、上記屈曲点を通る転写ローラ7の外周面の接線に対し、屈曲方向と反対側に配置されているため、糊転写テープTの背面と接触する転写ローラ7の外周面の長さが、連続転写ローラ8が設けられていない場合に比べて短くなる。そして、この長さが短くなることにより、連続転写ローラ8が設けられていない塗膜転写具に比べ、塗膜転写具Aでは、転写ローラ7と糊転写テープTの背面との摩擦力は小さくなり、粘着剤塗膜のミシン目状間欠転写をより確実に行うことができる。
このように、転写ローラ7の糊転写テープTの背面と接触する箇所は、摩擦係数を小さくすることが重要であり、糊転写テープTの背面と接触しない両端部の摩擦係数を大きくすることが重要である。したがって、転写ローラ7の中軸を摩擦係数の比較的小さいプラスチック材料等で製作し、糊転写テープTの背面と接触しない両端の外周面のみを摩擦係数の大きいゴム等で製作することがより好ましい。
塗膜転写具Aの転写ローラ7を被転写面に押圧した状態で、被転写面上を塗膜転写具Aが図7の(a)の矢印の方向へ移動すると、転写ローラ7は塗膜転写具Aの移動に伴って連続回転するのに対して、糊転写テープTは間欠的に繰出しコア3から繰り出され、糊転写テープT上の粘着剤塗膜が被転写面上へ不連続に(所謂、ミシン目状に)間欠転写される。糊転写テープTが転写ローラ7に対して間欠的に動かないことがあるので、粘着剤塗膜を転写するために塗膜転写具Aが移動した距離に対して、糊転写テープTが繰出しコア3から繰り出される長さが短くなる。このため、連続的な塗膜転写を行う塗膜転写具に比べて、塗膜転写具Aの転写ローラ7を使用した塗膜転写では、同じ長さの糊転写テープから被転写面に転写される(ミシン目状の)粘着剤塗膜の長さを、長くすることができる。この結果、塗膜転写具Aでは、転写ローラ7を使用して粘着剤塗膜を被転写面に転写すれば、収納する糊転写テープの長さを長くせず、且つ使用者が特別な作業をしなくても、従来の塗膜転写具に比べて、より多くの写真や新聞の切り抜きなどの被貼付け物を、レポート用紙やノートに貼りつけることができる。
塗膜転写具Aでは、転写ローラ7を使用して粘着剤塗膜を被転写面に転写すれば、粘着剤塗膜がミシン目状に転写されるので、同じ粘着剤塗膜を使用した場合には、連続的に粘着剤塗膜を転写する塗膜転写具と比べて、単位面積当たりの接着力が低下する虞がある。しかしながら、接着の用途によっては、ミシン目状の転写でも接着力は十分であり、塗膜転写具Aは、幅広い用途に使用することができる。また、接着力の強い所謂、強粘着の粘着剤塗膜を用いた糊転写テープを使用すれば、ミシン目状に転写された粘着剤塗膜でも、強力な接着力を発揮することができる。このように、塗膜転写具Aでミシン目状に転写された粘着剤塗膜でも、写真や新聞の切り抜きなどの被貼付け物を、レポート用紙やノートに貼りつけるためには、十分な接着力が得られる。
塗膜転写具Aでは、連続転写ローラ8を使用して粘着剤塗膜を被転写面に連続転写することもできる。連続転写ローラ8の外周面は転写ローラ7のような凹凸が無い円柱状となっている。連続転写ローラ8を被転写面に押圧すると、連続転写ローラ8の外周面全周に亘って、糊転写テープが被転写面と接触する。このため、塗膜転写具Aの連続転写ローラ8を被転写面に押圧した状態で、被転写面上を塗膜転写具Aが図7の(b)の矢印の方向へ移動すると、粘着剤塗膜が被転写面に連続転写される。
本発明の糊転写テープにおいては、基材テープとなる支持体として有機高分子フィルム支持体および紙支持体が好ましく使用される。有機高分子フィルム支持体としては、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルムなど種々のフィルム支持体が使用可能であるが、コストおよび性能面からポリエステルフィルムが特に好ましい。また、フィルム支持体の膜厚は、転写性およびコスト面から6〜50μmの範囲が好ましく、より好ましくは12〜25μmである。また、紙支持体としては、グラシン紙のような高密度紙、およびクレーコート紙、クラフト紙や上質紙などにポリエチレンなどの樹脂フィルムをラミネートしたラミネート紙などの使用が可能であるが、コストおよび性能面からグラシン紙の使用が好ましい。紙支持体の厚さは20〜50μmの範囲が好ましい。
なお、これらの支持体は、支持体両面の表面上にシリコーン化合物、フッ素樹脂、フルオロシリコーン樹脂などの離型剤を塗布することにより、両面が剥離性を有するシート(以下、剥離シートという場合がある)として使用するのが好ましい。
本発明の糊転写テープにおける感圧接着層の形成に使用する粘着剤組成物は、特に限定されず、一般的な粘着剤組成物が使用可能であるが、アクリル系共重合体と架橋剤を必須成分として含み、必要により、粘着付与樹脂を配合したものが好適に使用できる。
前記アクリル系共重合体としては、アルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または2種以上と他の共重合可能なエチレン性不飽和結合を有するモノマーの1種または2種以上との共重合体が挙げられる。
前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの例としては、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記共重合可能なエチレン性不飽和結合を有するモノマーの例としては、アクリロニトリル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、α―メチルスチレン、酢酸ビニル、N−ビニル−2−ピロリドン、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、フマル酸などが挙げられる。前記アクリル系共重合体の製造においては、共重合可能なエチレン性不飽和結合を有するモノマーとして、後記架橋剤と反応しうる官能基を有するモノマー(たとえばカルボキシル基を有するモノマー)を必須成分として使用し得る。
粘着付与樹脂の例としては、ロジン、ロジンフェノール樹脂、およびそれらのエステル化合物、金属塩などのロジン系樹脂や、テルペン重合体、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂などのテルペン系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、脂環族水添系樹脂などが挙げられるが、アクリル系共重合体に対する相溶性に優れ、かつ、アクリル系共重合体に配合して用いると、紙や各種フィルムなどの被着体に対して良好な接着性、初期タック性を呈する天然樹脂系のロジン系樹脂やテルペン系樹脂が好ましく使用される。
また、本発明における粘着剤組成物において、アクリル系共重合体を架橋させるために使用する架橋剤としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、2−クロロ−1,4−フェニルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物、これらジイソシアネート化合物のビウレット型三量化物、イソシアヌレート型三量化物、トリイソシアネートなどのイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、トリメチロールプロパンなどのポリオールのアダクト体などが挙げられ、適宜選択して使用することができる。
前記粘着剤組成物中には、接着性、タック性、膜切れ性などを阻害しない範囲で無機または有機着色剤を添加し、接着層を着色してもよい。
前記感圧接着層の厚さは、紙面などに対する接着力、保持力や膜切れ性を考慮して、5〜35μmの範囲が好ましく、より好ましくは10〜25μmの範囲である。感圧接着層の形成は、前記粘着剤組成物を、例えばバーコーター、ロールコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、ダイコーター、コンマコーター、リップコーターなどを使用して塗布することにより行なうことができる。
本発明の第2実施形態の塗膜転写具Bを図2に示す。図2(a)はカバーを除去した状態の塗膜転写具Bの正面図であり、図2(b)は塗膜転写具Bのカバーをセットした状態の底面図である。図2(c)は、転写ローラ7B単体を示す図であり、図2(d)は、図2(c)のM−M断面図である。塗膜転写具Bは転写ローラ7Bの形状が、転写ローラ7と異なる以外は、塗膜転写具Aと同様である。
図2(c)と図2(d)に示すように、転写ローラ7Bの外周面の幅方向中央部分には、糊転写テープTの幅よりもわずかに広い幅の凹部71Bが設けられている。凹部71Bの幅は、糊転写テープTの幅に比べて、0.3mm以上1.3mm以下の範囲で大きいことが好ましく、0.3mm以上0.8mm以下の範囲で大きいことがより好ましい。凹部71Bの幅は糊転写テープTの幅よりも大きいので、転写ローラ7の外周面に凹部71Bがある箇所では、糊転写テープTは凹部71B内を通る。その結果、糊転写テープTの幅方向への移動は、凹部71Bの幅寸法で規制されて、糊転写テープTが転写ローラ7B上で横にずれ難くなる。凹部71Bの幅と糊転写テープTの幅の差が0.3mmよりも小さいと、糊転写テープTの凹部71Bへの装着が困難になる。凹部71Bの幅と糊転写テープTの幅の差が1.3mmを超えると、糊転写テープTが横にずれることを規制する効果が小さくなる。
凹部71Bは外周面の全周ではなく、外周面の一部分に設けられる。凹部71Bは1個または複数のどちらでも良いが、複数設ける場合には、同じ大きさのものを、回転方向に沿って等角度間隔で設けることが好ましい。同じ大きさの凹部を回転方向に沿って等角度間隔で設けると、転写ローラ7Bの外周面上には、糊転写テープTが被転写面に接触する接触部と、糊転写テープTが被転写面に接触しない非接触部が交互に設けられるとともに、前記非接触部における糊転写テープTが被転写面に接触しない長さが均一となり、各非接触部間が等角度間隔となる。この結果、本発明の塗膜転写具Bの転写ローラ7Bを使用して、粘着剤塗膜を転写すると、同じ長さの粘着剤塗膜が等間隔でミシン目状に転写されるようになる。凹部71Bの形状は、凹部71Bが被転写面と対向する状態で転写ローラ7Bが被転写面に押し当てられても、凹部71B内の糊転写テープT上の粘着剤塗膜が被転写面と接触しないものとなっている。塗膜転写具Bでは、図2(d)に示すように、凹部71Bの断面形状は内周側に凹んだ円弧状となっている。
凹部71Bは、転写ローラ7Bの両側部72Bには至っていない。両側部72Bは凹部71Bの幅方向の境界を画定し、両側部72Bは転写ローラ7Bの外周面と面一である。この結果、被転写面に凹部71Bが対向する状態で、転写ローラ7Bを被転写面に押圧しつつ被転写面上を移動すると、転写ローラ7Bは被転写面に対して殆ど滑ることなく回転する。転写ローラ7Bの凹部71Bがない箇所が被転写面と対向する位置で、転写ローラ7Bを被転写面に押圧すると、糊転写テープTは被転写面に接触する。この状態で被転写面上を塗膜転写具Bが移動すると、糊転写テープTから被転写面に粘着剤塗膜が転写されるともに、糊転写テープTは転写ローラ7Bの回転に伴って繰出しコア3から繰出される。一方、転写ローラ7Bの凹部71Bが被転写面と対向する位置では、転写ローラ7Bを被転写面に押圧しても、糊転写テープTは被転写面と接触しない。この状態で被転写面上を塗膜転写具Bが移動しても、糊転写テープTから被転写面に粘着剤塗膜は転写されず、糊転写テープTは転写ローラ7Bが回転しても、転写ローラ7Bに対してすべって、繰出しコア3から繰出されない。
このように、塗膜転写具Bの転写ローラ7Bを被転写面に押圧した状態で、被転写面上を塗膜転写具Bが移動すると、転写ローラ7Bは塗膜転写具Bの移動に伴って連続回転するのに対して、糊転写テープTは間欠的に繰出しコア3から繰り出されるとともに、間欠的に糊転写テープT上の粘着剤塗膜が被転写面に転写される。この結果、塗膜転写具Bの転写ローラ7Bを被転写面に押圧した状態で、被転写面上を塗膜転写具Bが移動すると、粘着剤塗膜が被転写面上へ不連続に(所謂、ミシン目状に)転写される。また、糊転写テープTが転写ローラ7Bに対して間欠的に滑って動かないことがあるので、粘着剤塗膜を転写するために塗膜転写具Bが移動した距離に対して、糊転写テープTが繰出しコア3から繰り出される長さが短くなる。このため、塗膜転写具から連続的に粘着剤塗膜を転写する塗膜転写具に比べて、塗膜転写具Bの転写ローラ7Bを使用して粘着剤塗膜を被転写面に転写すると、同じ長さの糊転写テープから被転写面に転写される(ミシン目状の)粘着剤塗膜の長さを、長くすることができる。この結果、塗膜転写具Bでは、収納する糊転写テープの長さを長くせず、且つ使用者が特別な作業をしなくても、従来の塗膜転写具に比べて、より多くの写真や新聞の切り抜きなどの被貼付け物を、レポート用紙やノートに貼りつけることができる。
塗膜転写具Bでも、連続転写ローラ8Bを使用して粘着剤塗膜を被転写面に連続転写することもできる。連続転写ローラ8Bは外周面の凹凸が無い円柱状であり、連続転写ローラ8Bを被転写面に押圧すると、連続転写ローラ8Bの外周面全周に亘って、糊転写テープが被転写面と接触する。このため、塗膜転写具Bの連続転写ローラ8Bを被転写面に押圧した状態で、被転写面上を塗膜転写具Bが図7の(b)の矢印の方向へ移動すると、粘着剤塗膜が被転写面に連続転写される。
第1実施形態の塗膜転写具Aでは、粘着剤塗膜を間欠転写する手段として、転写ローラ7に、糊転写テープTの幅よりもわずかに広い間隔を開けて2個1対の凸部71を設けている。転写ローラ7の外周面では、凸部71のみが他の部分に比べて突出している。このため転写ローラ7を使用して被転写面に粘着剤塗膜を転写すると、凸部71が被転写面と対向する位置に来るたびに、塗膜転写具A全体が凸部71の高さ分だけ持ち上がる。これに対して塗膜転写具Bの転写ローラ7Bは図2に示すように、外周面から突出するものがない。したがって、塗膜転写具Bの転写ローラ7Bを用いて粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写すると、塗膜転写具Aの転写ローラ7による粘着剤塗膜のミシン目状間欠転写に比べて、スムースに転写作業ができる。
一方、塗膜転写具Aでは、糊転写テープTが接触する転写ローラ7の外径が全周に亘って同寸法であるのに対して、塗膜転写具Bでは、外周面に凹部71Bが設けられ、凹部71B内を糊転写テープTが通るため、糊転写テープTが接触する転写ローラ7Bの外径が安定しない。このため、塗膜転写具Aの転写ローラ7を用いて粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写すると、塗膜転写具Bの転写ローラ7Bによる粘着剤塗膜のミシン目状間欠転写に比べて、糊転写テープTの張力変化が少ない。この結果、塗膜転写具Aを用いた粘着剤塗膜の間欠転写は、塗膜転写具Bの粘着剤塗膜の間欠転写に比べて、間欠転写される粘着剤塗膜の一つ一つのミシン目の終端のキレが良い。ミシン目終端のキレが悪いと、粘着剤塗膜が引き伸ばされた後に、切れて引き戻され、被転写面上に粘着剤塗膜の塊が発生することがある。塗膜転写具Bに比べて、塗膜転写具Aはミシン目終端のキレが良いので、被転写面上の粘着剤塗膜の塊の発生が少ない。
本発明の第3実施形態の塗膜転写具Cを図3に示す。図3(a)はカバーを除去した状態の塗膜転写具Cの正面図であり、図3(b)は塗膜転写具Cのカバーをセットした状態の底面図である。図3(c)は、ローラセット9の詳細を示す図である。図3(d)は、転写ローラ7C単体を示す図であり、図3(e)は、図3(d)のM−M断面図である。図3(f)は、連続転写ローラ8C単体を示す図であり、図3(g)は、図3(f)のN−N断面図である。塗膜転写具Cは、転写ローラ7Bの代わりにローラセット9が設けられている以外は、塗膜転写具Bと同様である。
転写ローラ7Cと連続転写ローラ8Cがローラセット9に回転可能に保持されている。ローラセット9は転写ヘッド4に軸部91Cを介して保持されている。軸部91Cは転写ヘッド4に対して回転可能となっており、軸部91Cが回転することによって、転写ローラ7Cと連続転写ローラ8Cの位置が入れ替え可能となっている。
転写ローラ7Cは転写ローラ7Bと同一形状であり、連続転写ローラ8Cは外周面に凹凸がない以外は転写ローラ7Cと同一の形状である。図3(a)のように、転写ローラ7Cが糊転写テープTと接触する状態にある場合には、転写ローラ7Cを被転写面の押圧した状態で被転写面上を塗膜転写具Cが移動すると、被転写面上に粘着剤塗膜がミシン目状に間欠転写される。軸部91Cを中心にローラセット9を回転させて、転写ローラ7Cと連続転写ローラ8Cの位置を入れ替えると、連続転写ローラ8Cで粘着剤塗膜を被転写面に転写可能となる。連続転写ローラ8Cで粘着剤塗膜を被転写面に転写可能となった状態にある場合には、転写ローラ8Cを被転写面に押圧した状態で被転写面上を塗膜転写具Cが移動すると、被転写面上に粘着剤塗膜が連続転写される。
塗膜転写具Aと塗膜転写具Bでは、粘着剤塗膜のミシン目状の間欠転写は、図7の(a)に示す塗膜転写方法で、粘着剤塗膜の連続転写は図7の(b)に示す塗膜転写方法で行われる。このように、塗膜転写具AとBを使用する場合、粘着剤塗膜のミシン目状の間欠転写と粘着剤塗膜の連続転写とでは、塗膜転写具の使用方法が異なる。また、塗膜転写具AとBでは、転写ローラ7又は7Bを使って粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写した後に、連続転写ローラ8又は8Bを使って、粘着剤塗膜を連続転写しようとすると、粘着剤塗膜はすぐに転写されない。これは、転写ローラ7又は7Bを使って粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写し終えた状態では、基材テープT1上の粘着剤塗膜は、繰出し部から転写ローラ7,又は7B間にしかなく、連続転写ローラ8又は8B上の基材テープT1の上には粘着剤塗膜が存在していないからである。したがって、塗膜転写具AとBで転写ローラ7又は7Bを使って粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写した後に、連続転写ローラ8又は8Bを使って粘着剤塗膜を連続転写しようとすると、連続転写ローラ8又は8Bを被転写面に押圧しながら塗膜転写具A又はBを被転写面上で移動させることによって、基材テープ上の粘着剤塗膜が転写ローラ7又は7Bから連続転写ローラ8又は8Bまで移動した後に、はじめて連続転写ローラ8又は8Bでの粘着剤塗膜の連続転写が開始する。
これに対して、塗膜転写具Cでは、転写ローラ7Cと連続転写ローラ8Cの位置を入れ替えることで、図7の(a)に示す塗膜転写方法で、粘着剤塗膜のミシン目状の間欠転写と粘着剤塗膜の連続転写の両方を行うことができる。したがって、転写ローラ7Cを使って粘着剤塗膜をミシン目状に間欠転写した後、転写ローラ7Cと連続転写ローラ8Cの位置を入れ替えると、連続転写ローラ8Cで直ぐに粘着剤塗膜の連続転写が開始できる。また、塗膜転写具Cでは同様の転写方法で、粘着剤塗膜の間欠転写と連続転写の両方を行うことができるので、使用者の使い勝手が良いものとすることができる。
塗膜転写具Cでは、塗膜転写具A又はBの連続転写ローラ8又は8Bの位置に、連続転写ローラ8と同形状の角度変更ローラ10Cが回転可能に設けられている。塗膜転写具Aで、連続転写ローラ8を設けることによって、粘着剤塗膜のミシン目状間欠転写をより確実に行うことができるようになったのと同様に、塗膜転写具Cにおいても、角度変更ローラ10Cを設けることによって、転写ローラ7Cによる粘着剤塗膜のミシン目状間欠転写をより確実に行うことができるようになる。また、塗膜転写具A、Bと同様に、塗膜転写具Cでも、角度変更ローラ10Cを使用して、粘着剤塗膜を連続転写することもできる。すなわち、塗膜転写具Cでは、角度変更ローラ10Cを連続転写ローラとして、使用することもできる。
A、B、C :塗膜転写具
T :糊転写テープ
T1 :基材テープ
1 :ケース
2 :カバー
3 :繰出しコア
4 :転写ヘッド
5 :巻取りコア
6 :Oリング
7、7B、7C :転写ローラ
71 :凸部
71B :凹部
72B :両側部
8、8B、8C :連続転写ローラ
9 :ローラセット
91C :軸部
10C :角度変更ローラ

Claims (7)

  1. 接着用の粘着剤塗膜を被転写面に転写するための塗膜転写具であって、
    基材テープに前記粘着剤塗膜を設けた糊転写テープを繰出す繰出し部と、
    前記糊転写テープを前記被転写面に押圧して前記粘着剤塗膜を前記被転写面に転写する転写押圧部と、
    転写後の前記基材テープを巻き取る巻取り部と
    を備え、
    前記転写押圧部は、回転可能な転写ローラと回転可能な連続転写ローラとを備え、
    前記転写ローラの外周面には、前記転写ローラを前記被転写面に押圧すると前記糊転写テープが前記被転写面に接触する接触部と、前記転写ローラを前記被転写面に押圧しても前記糊転写テープが前記被転写面に接触しない非接触部が交互に設けられ、
    前記連続転写ローラを前記被転写面に押圧すると、前記連続転写ローラの外周面全周に亘って、前記糊転写テープが前記被転写面に接触する、
    塗膜転写具。
  2. 前記転写ローラの外周面に複数の前記非接触部が設けられ、
    前記の各非接触部における前記糊転写テープが前記被転写面に接触しない長さが同じで、前記非接触部が前記外周面上に等角度間隔で設けられている、
    請求項1に記載の塗膜転写具。
  3. 前記連続転写ローラを設けることにより、前記連続転写ローラを設けない場合に比べて、前記転写ローラの外周面と接触する前記基材テープの長さが短くなるように構成されている請求項1又は2に記載の塗膜転写具。
  4. 前記繰出し部、前記転写押圧部、及び前記巻取り部を少なくとも部分的に収納する筐体
    をさらに備える、
    請求項1、2又は3のいずれかに記載の塗膜転写具。
  5. 前記転写ローラと前記連続転写ローラは、前記筐体に回転可能に保持される、
    請求項4に記載の塗膜転写具。
  6. 前記筐体に保持された転写ヘッド
    をさらに備え、
    前記転写ローラ及び前記連続転写ローラの少なくとも一方は、前記転写ヘッドに回転可能に保持される、
    請求項4に記載の塗膜転写具。
  7. 前記転写後の基材テープは、前記連続転写ローラを通過した後、直線的に進行し、さらにその後、所定の屈曲点で所定の屈曲方向に屈曲するように構成されており、
    前記連続転写ローラは、前記屈曲点を通る前記転写ローラの外周面の接線に対し、前記屈曲方向と反対側に配置されている、
    請求項1から6のいずれかに記載の塗膜転写具。
JP2016531152A 2014-07-03 2015-04-09 塗膜転写具 Active JP6446712B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014137757 2014-07-03
JP2014137757 2014-07-03
PCT/JP2015/061109 WO2016002294A1 (ja) 2014-07-03 2015-04-09 塗膜転写具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016002294A1 JPWO2016002294A1 (ja) 2017-06-15
JP6446712B2 true JP6446712B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=55018852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016531152A Active JP6446712B2 (ja) 2014-07-03 2015-04-09 塗膜転写具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6446712B2 (ja)
WO (1) WO2016002294A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2540232Y2 (ja) * 1992-12-28 1997-07-02 東洋ケミカル株式会社 両面粘着転写テープの自動転写器
JP2002003071A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 General Kk チップ及びそれを有した塗膜転写具
JP5234556B2 (ja) * 2005-01-25 2013-07-10 コクヨ株式会社 感圧転写式粘着テープ及び転写具
JP3125301U (ja) * 2006-07-03 2006-09-14 ゼネラルテクノロジー株式会社 転写テープ
JP6330197B2 (ja) * 2013-10-30 2018-05-30 フジコピアン株式会社 塗膜転写具

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016002294A1 (ja) 2017-06-15
WO2016002294A1 (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006001889A1 (en) Selective adhesive gift wrapping sheet and method for using same
JP5081404B2 (ja) 塗膜転写装置
JP6330197B2 (ja) 塗膜転写具
JP6446712B2 (ja) 塗膜転写具
JP2532967Y2 (ja) 塗布膜転写具
JP6330192B2 (ja) 塗膜転写具
JP6518906B2 (ja) 塗膜転写具
KR20190004647A (ko) 도막 전사구
JP6094957B2 (ja) シール転写具およびシールテープ
JP2004175572A (ja) ロール上にある、特に両面接着テープ部位を有することを特徴とする裏打ち材ウェブの巻き戻し用装置
JP3998221B2 (ja) 転写具
JP2021020700A (ja) 付箋転写具
US6932133B1 (en) Apparatus and method for transferring a label portion from a label assembly onto an object
US20050276953A1 (en) Selective adhesive gift wrapping sheet
JP5407289B2 (ja) 貼り合せ両面ラベル
US7124796B2 (en) Label assembly and apparatus
JP6164497B2 (ja) 塗膜転写具
KR102491372B1 (ko) 말림을 방지하는 리포지셔너블 라이너리스 감열 라벨
JP5771661B2 (ja) ラベル貼付装置
JP5325935B2 (ja) ラベル
JP2012121169A (ja) 塗膜転写具
JP2018089855A (ja) 塗膜転写具
JP2001207137A (ja) 粘着シート及び該シートの製造方法
JP2007238913A (ja) 転写補助製品
JPH04292935A (ja) エンボスシートの製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170308

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6446712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250