以下に、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下に説明される実施の形態に限定されるものではない。また、前記(発明が解決しようとする課題)の項で記載した各課題に付した番号については、例えば、(課題A1)の「A1」は課題の番号を表現している。また、前記(発明の効果)の項で記載した各効果に付した番号については、各課題に付した番号に対応するかたちで記載してある。例えば、(課題A1)に対応する効果に付した番号は(効果A1−実1)というようにしてあり、「実1」は実施例1を表現している。当該明細書全体にも、そのように記してある。なお、当該明細書に記載してある各効果であって、前記(発明が解決しようとする課題)の項または当該明細書にて、対応する課題の番号を記載していないものについては、次のようにしてある。例えば、(効果1−1)の初めの数字「1」は実施例1を、「―」の次の2番目の数字はその連番を表現している。
本発明の一実施形態である、各実施例について記す。図について、一部、説明する。本体容器(7)は透明であり、本体容器内部が見えるようにしてある。各図の付箋は、わかりやすくするため、厚みを故意に大きく描いてある。図7も同様に、付箋(9)、テープ(23)も、わかりやすくするため、厚みを大きく描いてある。図2は、上から見た図であるが、わかりやすくするため、テープ(23)を取り外し装着していない状態の図としてある。図3、4は、作用説明図で、付箋(9)が転写される過程を説明するために、都合上、連動手段(6)、第2連動手段(17)を省略してある。図5は、作用説明図で、逆に、図3、4に記載の各リール、ローラ等を省略し、連動手段(6)、第2連動手段(17)のみを描いてある。よって、図3〜5を合わせることによって、作用全体を説明する作用説明図としてある。また、図3は、未使用の付箋付きテープ(10)が繰り出しリール(3)に、ほぼ全量巻き付いている状態の図、図4は、未使用の付箋付きテープ(10)を、ほぼ全量使い切って、未使用の付箋付きテープ(10)が繰り出しリール(3)に、ほぼ残ってなく、使用後の付箋付きテープ(11)が巻き取りリール(5)に、ほぼ全量巻き取られている状態の図としてある。ただし、繰り出しリール、巻き取りリール、各歯車の大きさ及び形態は、描画したものに限定したものではない。各実施例においても同様である。図6は、未使用の付箋付きテープ(10)の一部で上から見た図としてある。図7は、図6のA1−A2線にてY方向から見た断面を描いてある。
次に、当該明細書にて、記載の用語の意味等について補完する。「挟入」について記す。「挟入」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)には記載がある。「挟入」は、挟み込むこと。両部材間に挟み入れること。と記載されている。
また、「転写具」は、「固体状の糊」「液体状の糊」「粘着剤」「接着剤」「粘着テープ」「粘着剤が塗布されていないテープ」などの転写物を、フィルム、紙等の転写対象物に転写する際に用いる道具として、当該付箋転写具も、転写という同様の機能、形態等を有することから転写具としてある。当該付箋も粘着剤が塗布されており、前記「など」の転写物に含まれると考慮して記してある。
また、「連動手段」にて、各々の「駆動歯車」と「従動歯車」とに分類して記載してある。動力が伝達される順番をわかりやすく明確にするため、動力が最初に伝達される歯車を「駆動歯車」と記載して、2番目以下を「従動歯車」と記載してある。なお、歯車の形態等に違いは特にない。
また、転写前のテープ(2)と未使用の付箋付きテープ(10)とは同じものを指しており、同様に、転写後のテープ(4)と使用後の付箋付きテープ(11)とは同じものを指している。便宜上、そのように記載してある。
次に、実施例1である、付箋転写具(1)について記す。実施例1である、付箋転写具(1)は、図1〜7にて、次のようにしてある。図1〜7にて、本体容器(7)を有している。転写前のテープ(23)が繰り出される繰り出しリール(3)と、転写後のテープ(4)を巻き取る巻き取りリール(5)と、前記繰り出しリール(3)と前記巻き取りリール(5)とを連動させる連動手段(6)((6A)(6B)(6C))とを本体容器内(7)に備えた転写具としてある。
本体容器内(7)に次のものを備えてある。図1〜7にて、粘着剤(8)を塗布した付箋(9)をテープ(23)に貼着し配した未使用の付箋付きテープ(10)が繰り出される繰り出しリール(3)を配置してある。使用後の付箋付きテープ(11)を巻き取る巻き取りリール(5)を配置してある。前記繰り出しリール(3)と前記巻き取りリール(5)とを連動させる連動手段(6)((6A)(6B)(6C))とを本体容器内(7)に備えてある。分離用ローラ(12)、押圧用ローラ(13)、従動用ローラ(14)、補助ローラ(15)を回動自在に設けてある。繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を前記分離用ローラ(12)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10)より付箋(9)が剥離する湾曲させた場所かつ繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)間かつ前記押圧用ローラ(13)の近傍に分離用ローラ(12)を配置してある。前記付箋付きテープ(10)より剥離した前記付箋(9)を被転写面(16)に押し付ける前記押圧用ローラ(13)を配置してある。
押圧用ローラ(13)と前記従動用ローラ(14)とを連動させる連動手段(17)とを有している。繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)との間に従動用ローラ(14)を配置してある。従動用ローラ(14)に対向して前記補助ローラ(15)を配置してある。繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させてある。
次に作用について、説明する。被転写面(16)に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13)により従動用ローラ(14)が回転する。従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動する。繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離される。剥離された付箋(9)が前記押圧用ローラ(13)で被転写面(16)に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11)が巻き取りリール(5)で巻き取られる。被転写面(16)に付箋(9)を貼り付ける付箋転写具(1)としてある。
次に、参考として、未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で14年6ヶ月以上保管し、その後、使用した場合の実験結果について記す。実験対象品は、2004年7月23日に出願(特願2004−215106)の付箋貼り具の試作品3点。テープは、厚さ0.02mmのポリエチレンの市販の袋を切断してテープ状寸法に加工したものを使用した。付箋は、市販品を流用し、7.5mm×20mm、厚さ0.08〜0.1mmの紙製で、粘着剤は、貼り付けた後、剥がして再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールのものを使用している。直径20mmの繰り出しリールに巻かれた未使用の付箋付きテープの付箋の数は、1点当り120枚程度である。未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で14年6ヶ月以上保管していたが、テープから脱落している付箋は1枚もなく、テープ、付箋には変形等は特に認められなかった。次に、押圧用ローラを回転させてみた。繰り出しリールより繰り出された未使用の付箋付きテープから分離用ローラによって付箋が剥離されたが、剥離状況は良好で特に異常は認められなかった。そして、剥離された付箋が押圧用ローラで被転写面(紙)に押し付けられたが、貼り付け状況は良好であった。ただし、粘着する力は、僅かにではあるが弱くなっていた。なお、粘着する力が、僅かにではあるが弱くなっているのは、付箋個体のものであって、付箋貼り具の機能低下等によるものではないと推測される。以上のように、未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で14年6ヶ月以上保管したものであっても、テープから脱落している付箋はなく、テープ、付箋の変形等は特に認められず、また、粘着する力は、僅かにではあるが弱くなっているものの、紙への付箋の貼り付け状況は特に問題なく良好であった。
次に、実施例1である、付箋転写具(1)の各部等について補足する。図6にて、未使用の付箋付きテープ(10)は粘着剤(8)を塗布した付箋(9)をテープ(23)に貼着し配してある。
テープ(23)の材質は、特に限定するものではないが、グラシン紙をシリコンでコーティングしたもの、あるいは、薄いプラスティックフィルム(PETフィルム)等を使用する。テープ(23)の厚さは、特に限定するものではないが、0.012〜0.040mm程度とする。付箋(9)に使用するテープ(23)の厚さ、材質等は、現行の市販品程度が好ましい。
付箋(9)は、鉛筆等でも書き込み可能な一般的な、代表例的な付箋とし、付箋(9)の材質は紙が好ましい。紙としては、上質紙、色上質紙、中質紙、アート紙、コート紙、ケント紙、ノンカーボン紙、模造紙等が挙げられる。また、特に限定するものではないが、紙の場合の付箋(9)の厚さは、0.08〜0.1mm程度が好ましく、現行の市販品程度とする。ただし、特に限定するものではなく、鉛筆等では書き込みができない、主に、粘着シール等で使用するPET、塩ビ等の特殊なフィルム等であってもよい。具体的には、プラスチックフィルムとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン等が好ましい。
前記付箋(9)には、再貼着再剥離可能な粘着剤(8)が塗布されている。再貼着再剥離可能な粘着剤(8)からなる粘着剤層が塗布されている。再貼着再剥離可能な粘着剤(8)は、繰り返して使用することを考えて、一般的に、微粘着のものが使用されている。付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着の現行の市販品程度としてある。
また、一般に、付箋の貼り付けは、手の指等により貼り付けられていて、貼り付けて当初の目的を達成した後で必要性がない場合は貼り付けた付箋は取り外される事を前提としており、取り外しが容易なように、付箋(9)に設けてある粘着剤(8)(接着剤)の粘着する力は、市販品は強くなく、当該付箋(9)も同様とし、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、現行の市販品程度とする。付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、例えば、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプとし、微粘着を使用したものが好ましい。粘着剤(8)の成分としては、水溶性のエマルジョンタイプあるいは溶剤性のソルベントタイプのアクリル系、または、シリコーン系、ゴム系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエチレン系等の樹脂を主成分とするもので構成される。 より具体的には、(メタ)アクリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコーン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系が可能である。粘着剤(8)の種類としては、有機溶剤溶解型、有機溶剤分散型、水分散型、水溶解型等のものを用いることができる。また、粘着剤(8)は、被転写面(貼り付け面)への糊残りがなく、繰り返し使用が可能等の特性が要求されるため、粒子状の粘着成分を含む粘着剤層としてあり、粘着剤層は、複数の球状粒子を分散させて構成してある。球状粒子を分散させておくことで、剥離が容易になり、被転写面(貼り付け面)への粘着剤層の残留を抑制できる。球状粒子は、真球状、楕円状、針状、扁平状の粒子等が好ましいが特に限定するものではない。粘着剤層の厚さ寸法は、3μm以上300μm以下が好ましいが特に限定するものではない。例えば、3μm以上100μm以下であってもよい。なお、具体的には、リピール等使用の粘着剤等が好ましい。
また、先の実験結果で記載のように、未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で長期保管したものであっても、付箋の変形等は特に認められず、未使用の付箋付きテープから分離用ローラによって付箋が剥離されたが、剥離状況は良好で、また、紙への付箋の貼り付け状況は特に問題なく良好であったことから、付箋(9)に使用する紙等の厚さ、材質等および粘着剤(8)は、現行の市販品程度が好ましい。また、先の実験結果で記載のように、未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で長期保管したものは、粘着する力は、僅かにではあるが弱くなっていた。このことを考慮すれば、当該転写具に限らず、手の指等により貼り付けられる市販の付箋も含めて、長期保管する場合は、粘着する力の耐久性について充分に配慮する必要もある。また、取り外しが容易なように、付箋に使用する紙等は、市販のように、柔軟性の比較的高い素材、厚さのものが好ましい。
粘着剤(8)の塗布面積については、付箋(9)全面ではなく、長手方向の付箋(9)の長さに対して、押圧用ローラ(13)、分離用ローラ(12)側から(歯車側からではなく)3分の1程度のところまでとしてある。しかし、特に限定するものではない。歯車側からであってもよい。
未使用の付箋付きテープ(10)にて、テープ(23)に対する付箋(9)の配置であるが、図6にて、例えば、付箋(9A)と付箋(9B)との間に隙間を配してあるが、隙間の長さ(N)は特に限定するものではない。あるいは、隙間を無くして、付箋(9)を連続的に配列してもよい。また、付箋(9)の長手方向の長さよりもテープ(23)の短手方向の長さを短く設けてもよい。
繰り出しリール(3)は、回動自在に支軸(19)で支持してある。
巻き取りリール(5)は、回動自在に支軸(24)で支持してある。
図1〜5にて、「前記繰り出しリール(3)と前記巻き取りリール(5)とを連動させる連動手段(6)」は次のようにしてある。繰り出しリール(3)の円筒部の外周よりも大きい円形状を回転時に描く第1駆動歯車(6A)を繰り出しリール(3)と同軸的に一体に設けてある。第1駆動歯車(6A)は、回動自在に支軸(19)で支持してある。また、巻き取りリール(5)の円筒部の外周よりも小さい円形状を回転時に描く第2従動歯車(6C)を巻き取りリール(5)と同軸的に一体に設けてある。第2従動歯車(6C)は、回動自在に支軸(24)で支持してある。第1従動歯車(6B)は、回動自在に支軸(26)で支持してある。前記第1駆動歯車(6A)と前記第2従動歯車(6C)との間に前記第1従動歯車(6B)を設け、第1駆動歯車(6A)と前記第1従動歯車(6B)とが噛み合うよう配置し、第1従動歯車(6B)と第2従動歯車(6C)とが噛み合うよう配置してある。第1駆動歯車(6A)が回転すると、第1従動歯車(6B)、第2従動歯車(6C)が各々回転し連動するよう設けてある。
図1〜5にて、押圧用ローラ(13)は、本体容器(7)前端の開口(25)にて、回動自在に支軸(27)で支持してある。図3〜5にて、分離用ローラ(12)は、回動自在に支軸(28)で支持してある。
「前記押圧用ローラ(13)の近傍に分離用ローラ(12)を配置」について説明する。図10は、実施例1、2の説明用の簡略図である。図10にて、押圧用ローラ(13)の支軸の中心点エと分離用ローラ(12)の支軸の中心点オとを結んだ直線エオと、被転写面(16A)(16B)(つまりは、付箋(9)を貼り付ける紙面等)とが平行になるよう設けてある。しかし、直線エオと、被転写面(16A)(16B)とが平行となるよう必ずしも設ける必要はない。また、押圧用ローラ(13)に対向して分離用ローラ(12)を配置してある。押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)とは接触していない位置に設けてある。先に記載した実験結果に使用の2004年7月23日に出願(特願2004−215106)の付箋貼り具の試作品では、押圧用ローラと分離用ローラとの間の幅は、約0.7mmとしてあり、実験でも使用した市販の付箋の厚さに比べると、幅は小さいものではない。ただし、この幅が大き過ぎると、剥離された付箋(9)が押圧用ローラ(13)で被転写面(16)に押し付けられないので充分に配慮する必要がある。また、押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)との間の幅は、付箋(9)、テープ(23)等の材質、厚さ等により調整が必要となる。
次に、「繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を前記分離用ローラ(12)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10)より付箋(9)が剥離する湾曲させた場所」について説明する。図10は、実施例1、2を説明するための簡略図である。そのため、実際の実施例1、2とは寸法等が異なっていることに留意されたい。また、図10に記載の点カは、わかりやすく表示させるため、実際の接点よりも、やや上方に描いてある。そのため、図10の∠アカオは直角に描画されていないが、本来は、∠アカオは直角であることに留意されたい。前記「剥離する」「場所」の機構的要因は、主に次の3つ挙げられる。1つ目について記載する。1つ目は、付箋が剥離する時の角度となる。図10にて、付箋付きテープ(10)より付箋の先端が剥離を開始する最初の箇所は、およそ点カの位置となる。繰り出しリール(3)の点アより繰り出される未使用の付箋付きテープ(10)は、分離用ローラ(12)の円筒部の外周に接する接線であり、点カは、その接点である。∠アカオは直角である。この場合の、繰り出しリール(3)より繰り出される未使用の付箋付きテープ(10)の位置アと、位置アから押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)との間を通過する未使用の付箋付きテープ(10)の延長線(分離用ローラ(12)の円筒部の外周に接する接線)に、被転写面(16A)(16B)が交差する点イと、被転写面(16A)(16B)上の任意の点ウの3点の∠アイウが、およそ90度より小さい角度であること。次に、2つ目について記載する。2つ目は、付箋が剥離している途中等で被転写面(16A)(16B)に付箋の先端が接する時の角度となる。図10にて、付箋が剥離している途中等で被転写面(16A)(16B)に付箋の先端が接する箇所は、およそ点イの位置となるが、∠カイウが、およそ90度より小さい角度であること。なお、実施例1では、この、付箋が剥離している途中等で被転写面(16A)(16B)に付箋の先端が接する点イと、1つ目で記載した、位置アから押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)との間を通過する未使用の付箋付きテープ(10)の延長線(分離用ローラ(12)の円筒部の外周に接する接線)に、被転写面(16A)(16B)が交差する点イとが同じ箇所となっている。しかし、この両者の点イは、同じ位置でなくてもよい。次に、3つ目について記載する。3つ目は、図10にて、直線カイが、付箋付きテープ(10)に貼り付けてある付箋の、テープの長手方向と平行である辺の寸法の半分よりも、およそ小さい寸法であること。以上、3つの機構的要因が主として成立しやすい場所が、前記「剥離する」「場所」となり、「繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を前記分離用ローラ(12)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10)より付箋(9)が剥離する湾曲させた場所」となる。実施例1である、付箋転写具(1)は、そうしてある。ただし、付箋の形、厚さ、かたさ、テープ(23)の材質、柔軟性、粘着剤(8)の粘着する力等により相違し、特に限定するものではない。
押圧用ローラ(13)に第2駆動歯車(33)を同軸的に一体に設けてある。押圧用ローラ(13)の大きさ、表面形状は、第2駆動歯車(33)の大きさ、表面形状と同一に設けてあり、見た目は、第2駆動歯車(33)のみが存在するかのように見えるが、手前側が第2駆動歯車(33)であり、奥側が押圧用ローラ(13)となっている。付箋(9)を貼り付ける紙面等の上で付箋(9)を押し付けるように回転させる場合にスリップしないように、押圧用ローラ(13)の表面に凹凸を設けた構成とするため、第2駆動歯車(33)の表面形状と同一に設けてある。なお、押圧用ローラ(13)の表面は、セレーションあるいはスプライン等の歯形であってもよい。凹凸を設けた構成の場合、その形状は特に限定しない。付箋(9)を確実に貼り付けることができればよい。また、凹凸を特に設けなくてもよく、フラットでもよい。
従動用ローラ(14)は、回動自在に支軸(30)で支持してある。
「押圧用ローラ(13)と前記従動用ローラ(14)とを連動させる連動手段(17)」は次のようにしてある。分離用ローラ(12)の円筒部の外周よりも、やや大きめの円形状を回転時に描く第3従動歯車(34)を設けてある。第3従動歯車(34)は、回動自在に支軸(28)で支持してある。なお、第3従動歯車(34)は、分離用ローラ(12)と同軸的に設けてある。第3従動歯車(34)と分離用ローラ(12)とは、同じ支軸(28)で支持してある。しかし、第3従動歯車(34)は、分離用ローラ(12)と一体的に設けてはいない。第3従動歯車(34)と分離用ローラ(12)とは、結合して加工されてなく、別々としてある。また、従動用ローラ(14)の円筒部の外周よりも、やや大きめの円形状を回転時に描く第5従動歯車(36)を従動用ローラ(14)と同軸的に一体に設けてある。第5従動歯車(36)は、回動自在に支軸(30)で支持してある。図5にて、第4従動歯車(35)は、回動自在に支軸(29)で支持してある。前記第3従動歯車(34)と前記第5従動歯車(36)との間に前記第4従動歯車(35)を設けてある。前記第2駆動歯車(33)と第3従動歯車(34)とが噛合うよう配置し、第3従動歯車(34)と第4従動歯車(35)とが噛み合うよう配置し、第4従動歯車(35)と第5従動歯車(36)とが噛み合うよう配置してある。第2駆動歯車(33)が回転すると、第3従動歯車(34)、第4従動歯車(35)、第5従動歯車(36)が各々回転し連動するよう設けてある。
なお、連動手段(17)の第2駆動歯車(33)、第3従動歯車(34)、第4従動歯車(35)、第5従動歯車(36)、また、連動手段(6)の第1駆動歯車(6A)、第1従動歯車(6B)、第2従動歯車(6C)については、各々の歯車の大きさは、図示した大きさに特に限定するものではない。
また、「繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)との間に従動用ローラ(14)を配置し」の「繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)との間」とは、繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)との間であればどこの配置であってもよいということではない。繰り出しリール(3)より繰り出され巻き取りリール(5)にて巻き取られる付箋付きテープのルートに沿うかたちで、つまりは、ルート上であって、繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)との間に配置してあるということである。付箋付きテープが通過するリール、ローラ等としては、繰り出しリール(3)、従動用ローラ(14)(または補助ローラ(15))、分離用ローラ(12)、巻き取りリール(5)の順となる。
次に、「従動用ローラ(14)に対向して補助ローラ(15)を配置してある」が、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との位置関係を説明する。図3、4にて、補助ローラ(15)は、回動自在に支軸(22)で支持してある。従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動するよう設けてあり、従動用ローラ(14)が回転すると、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が連動し、補助ローラ(15)も連動し回転するよう設けてある。従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間の幅は、付箋付きテープ(10)が挟入できる幅としてある。また、繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)回転時に分離用ローラ(12)側への移動ができるように、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間の幅は設けてある。従動用ローラ(14)に対向して補助ローラ(15)を配置してあり、従動用ローラ(14)の支軸(30)の中心点と補助ローラ(15)の支軸(22)の中心点とが、付箋付きテープ(10)を境の面として面対称になる位置、かつ、従動用ローラ(14)の支軸(30)の中心点と補助ローラ(15)の支軸(22)の中心点との距離が最短近傍の位置としてある。従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)とを歯車に例えていえば、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)とを噛み合うよう配置し、付箋付きテープ(10)が挟入できる幅に、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間を僅かにずらして配置する。また、例えていうと、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に付箋付きテープ(10)を挟持できるように、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)とを配置するが、付箋付きテープ(10)が移動可能な程度に、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間の幅を設ける。また、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間の幅は、従動用ローラ(14)および補助ローラ(15)の材質、表面の状態、回転性能等、あるいは、付箋付きテープ(10)の材質、厚さ、表面の状態等により影響を受けるので、スリップ等しないよう充分に考慮し、調整して設ける必要がある。従動用ローラ(14)、補助ローラ(15)の材料については、主に、ウレタンゴム、NBRゴム(ニトリルゴム)、CRゴム(クロロプレンゴム)、シリコンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、プチルゴム、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)等とするが、このほかの材料でもよい。表面加工は、スリップ防止、蛇行防止、摩擦係数向上などの観点から、縦溝加工、横溝加工、ヘリカル加工、ダブルヘリカル加工、ダイヤカット加工、ウォーム加工、テーパークラウン加工、ラジアルクラウン加工、逆クラウン加工などを施してもよい。
また、同様に、押圧用ローラ(13)の材料についても、主に、ウレタンゴム、NBRゴム(ニトリルゴム)、CRゴム(クロロプレンゴム)、シリコンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、プチルゴム、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)等としてもよい。あるいは、このほかの材料でもよい。また、同様に、押圧用ローラ(13)の表面加工も、スリップ防止、蛇行防止、摩擦係数向上などの観点から、縦溝加工、横溝加工、ヘリカル加工、ダブルヘリカル加工、ダイヤカット加工、ウォーム加工、テーパークラウン加工、ラジアルクラウン加工、逆クラウン加工などを施してもよい。
なお、公知の技術である転写具において、該転写具の駆動歯車と該転写具の繰り出し円筒部が一体的に回動し、該転写具の繰り出しと該転写具の巻き取りの連度の同期が崩れた時は、該転写具の該駆動歯車に対して該転写具の該繰り出し円筒部が滑り回動して両速度の同期を回復できるようにしたクラッチ機構が具有されている。本発明の繰り出しリール(3)の円筒部あるいは巻き取りリール(5)の円筒部に公知の技術である該転写具の該クラッチ機構を設けてもよい。あるいは、該転写具の繰り出しと該転写具の巻き取りの連度の同期が崩れた時、公知の技術である転写具の、たるみを回復させるために手等で復位する手段を巻き取りリール(5)側に具備してもよい。
また、繰り出しリール(3)あるいは巻き取りリール(5)に、公知の技術である転写具の逆転防止機構を設けてもよい。あるいは、該転写具の繰り出しと該転写具の巻き取りの連度の同期が崩れた時に限らず、未使用の付箋付きテープ(10)のたるみを防止するために、逆転防止機構、または、逆回転を防止するストッパー等を繰り出しリール(3)に設けてもよい。同様に、該転写具の繰り出しと該転写具の巻き取りの連度の同期が崩れた時に限らず、使用後の付箋付きテープ(11)のたるみを防止するために、逆転防止機構、または、逆回転を防止するストッパー等を巻き取りリール(5)に設けてもよい。
次に作用について、補足する。図3〜5にて、付箋転写具(1)を手等で掴み、貼り付ける紙面等の上に、つまりは、被転写面(16)に押圧用ローラ(13)を押しあて、付箋転写具(1)を矢印Bで示すように後方へ移動させることにより、押圧用ローラ(13)を矢印Rで示すように時計回りに回転させ、押圧用ローラ(13)に一体的に設けた第2駆動歯車(33)が同様に時計回りに回転し、第2駆動歯車(33)と噛み合う第3従動歯車(34)が反時計回りに回転し、次に、第3従動歯車(34)と噛み合う第4従動歯車(35)が時計回りに回転し、さらには、第4従動歯車(35)と噛み合う第5従動歯車(36)が反時計回りに回転する。そして、第5従動歯車(36)と一体的に設けた従動用ローラ(14)が同様に反時計回りに回転する。つまりは、連動手段(17)によって、押圧用ローラ(13)と従動用ローラ(14)とが連動して回転する。
従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって、繰り出しリール(3)側から巻き取りリール(5)側の方向(矢印Z)に移動する、つまりは、従動用ローラ(14)の回転によって、未使用の付箋付きテープ(10)が従動する。この場合、補助用ローラ(15)も時計回りに同時に回転する。未使用の付箋付きテープ(10)が移動するので、繰り出しリール(3)も矢印Lで示すように反時計回りに同時に回転する。
次に、繰り出しリール(3)に一体的に設けた第1駆動歯車(6A)が同様に反時計回りに回転し、第1駆動歯車(6A)と噛み合う第1従動歯車(6B)が時計回りに回転し、次に、第1従動歯車(6B)と噛み合う第2従動歯車(6C)が反時計回りに回転する。そして、第2従動歯車(6C)と一体的に設けた巻き取りリール(5)が同様に反時計回りに回転する。つまりは、連動手段(6)によって、繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)とが連動して回転する。
巻き取りリール(5)が反時計回りに回転すると、使用後の付箋付きテープ(11)が巻き取りリール(5)で巻き取られるので、繰り出しリール(3)側から巻き取りリール(5)側の方向(矢印K)に使用後の付箋付きテープ(11)が移動する。
同時に、付箋付きテープは、押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)間を滑走する。分離用ローラ(12)上に沿うように滑走する付箋付きテープにて、未使用の付箋付きテープ(10)の付箋(9)は、未使用の付箋付きテープ(10)のテープ(23)の動きに連動せずに、未使用の付箋付きテープ(10)のテープ(23)から剥離する。つまり、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離される。「繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を前記分離用ローラ(12)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10)より付箋(9)が剥離する湾曲させた場所」とは、その場所を指している。なお、「(省略)湾曲させた場所」の詳細については、先に記した。
付箋貼り具(1)を矢印Bで示すように後方へ移動させているので、剥離した付箋(9)が、前方へ、押圧用ローラ(13)の下面と貼り付ける紙面等の間に移動し、押圧用ローラ(13)に押し付けられ、紙面等に貼り付けられる。つまりは、剥離された付箋(9)が押圧用ローラ(13)で被転写面(16)に押し付けられる。被転写面(16)に付箋(9)を貼り付ける。そして、紙面等に貼り付けられるとともに、付箋(9)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11)のテープ(23)のみが巻き取りリール(5)に巻き取られる。
また、実施例1である、付箋転写具(1)は次のようにしてある。図3、4にて、繰り出しリール(3)と従動用ローラ(14)(または補助ローラ(15))との途中(間)に、未使用の付箋付きテープ(10)に沿って、内側に、案内用ローラ(18)を設けてある。案内用ローラ(18)は、回動自在に支軸で支持してある。案内用ローラ(18)は、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)を、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間へ誘導し、案内する。繰り出しリール(3)に巻き回しされた未使用の付箋付きテープ(10)の厚みは、未使用に近い状態では、図3のように、繰り出しリール(3)の円筒の直径よりも大きな幅を有している。しかし、使用を続けると少しずつ減少して、その幅は小さくなり、終盤では、図4のように、繰り出しリール(3)の円筒の直径に限りなく近づいていく。幅が変化して減少していくと、案内用ローラ(18)がない状態では、繰り出しリール(3)から、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入していく付箋付きテープ(10)は、従動用ローラ(14)への接触による抵抗が増加して、従動用ローラ(14)に負荷がかかりやすくなる、という問題がある。後述する実施例3では、∠アカオ、∠アカキを約90度に設けてあるが、この∠アカオ、∠アカキに該当する実施例1の角度が約90度から遠のいていくことになる。前記問題を解消し、繰り出しリール(3)と従動用ローラ(14)(または補助ローラ(15))との間に案内用ローラ(18)を設け、そのまま、付箋転写具(1)の未使用の付箋付きテープ(10)を使用し続けても、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)の、従動用ローラ(14)への接触による抵抗を少なくして、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間へ誘導し、案内するので、従動用ローラ(14)に負荷がかかりやすくなるのが軽減され、また、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入される場合の確実性が増すという効果がある(効果他1−1)。
また、補助ローラ(15)、案内用ローラ(18)は、蛇行を防止する等の役割を有するニップローラ的な役目も有している。なお、案内用ローラ(18)は、回動自在に支軸で支持してあるが、案内用ローラ(18)に代えて、固定したピンのようなものを配置してもよい。
次に、効果について記す。先に記したように、前記付箋(9)には、再貼着再剥離可能な粘着剤が塗布されている。再貼着再剥離可能な粘着剤からなる粘着剤層が塗布されている。また、先に記したように、テープ(23)の材質は、特に限定するものではないが、グラシン紙をシリコンでコーティングしたもの、あるいは、薄いプラスティックフィルム(PETフィルム)等を使用する。テープ(23)の厚さは、特に限定するものではないが、0.012〜0.040mm程度とする。付箋(9)に使用するテープ(23)の厚さ、材質等は、現行の市販品程度が好ましい。付箋(9)は、鉛筆等でも書き込み可能な一般的な、代表例的な付箋とし、付箋(9)の材質は紙が好ましい。紙としては、上質紙、色上質紙、中質紙、アート紙、コート紙、ケント紙、ノンカーボン紙、模造紙等が挙げられる。また、特に限定するものではないが、紙の場合の付箋(9)の厚さは、0.08〜0.1mm程度が好ましく、現行の市販品程度とする。ただし、特に限定するものではなく、鉛筆等では書き込みができない、主に、粘着シール等で使用するPET、塩ビ等の特殊なフィルム等であってもよい。具体的には、プラスチックフィルムとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン等が好ましい。 また、先に記したように、一般に、付箋の貼り付けは、手の指等により貼り付けられていて、貼り付けて当初の目的を達成した後で必要性がない場合は貼り付けた付箋は取り外される事を前提としており、取り外しが容易なように、付箋(9)に設けてある粘着剤(8)(接着剤)の粘着する力は、市販品は強くなく、当該付箋(9)も同様とし、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、現行の市販品程度とする。付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、例えば、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプとし、微粘着を使用したものが好ましい。粘着剤の成分としては、水溶性のエマルジョンタイプあるいは溶剤性のソルベントタイプのアクリル系、または、シリコーン系、ゴム系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエチレン系等の樹脂を主成分とするもので構成される。 より具体的には、(メタ)アクリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコーン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系が可能である。粘着剤の種類としては、有機溶剤溶解型、有機溶剤分散型、水分散型、水溶解型等のものを用いることができる。また、粘着剤は、被転写面(貼り付け面)への糊残りがなく、繰り返し使用が可能等の特性が要求されるため、粒子状の粘着成分を含む粘着剤層としてあり、粘着剤層は、複数の球状粒子を分散させて構成してある。球状粒子を分散させておくことで、剥離が容易になり、被転写面(貼り付け面)への粘着剤層の残留を抑制できる。球状粒子は、真球状、楕円状、針状、扁平状の粒子等が好ましいが特に限定するものではない。粘着剤層の厚さ寸法は、3μm以上300μm以下が好ましいが特に限定するものではない。例えば、3μm以上100μm以下であってもよい。なお、具体的には、リピール等使用の粘着剤等が好ましい。
また、先の実験結果で記載のように、未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で長期保管したものであっても、付箋の変形等は特に認められず、未使用の付箋付きテープから分離用ローラによって付箋が剥離されたが、剥離状況は良好で、また、紙への付箋の貼り付け状況は特に問題なく良好であったことから、付箋(9)に使用する紙等の厚さ、材質等および粘着剤(8)は、現行の市販品程度が好ましい。また、先の実験結果で記載のように、未使用の付箋付きテープを繰り出しリールに巻いた状態で長期保管したものは、粘着する力は、僅かにではあるが弱くなっていた。このことを考慮すれば、当該転写具に限らず、手の指等により貼り付けられる市販の付箋も含めて、長期保管する場合は、粘着する力の耐久性について充分に配慮する必要もある。また、取り外しが容易なように、付箋に使用する紙等は、市販のように、柔軟性の比較的高い素材、厚さのものが好ましい。
また、付箋(9)以外の、一般的な、代表例的な市販の粘着シール等については、一般ラベル等で使用されるもので、シールの素材は、紙の表面にラミネートフィルムを加工したもの、あるいは、PET、塩ビ等のフィルム等が一般的である。PET、塩ビ等のフィルムの場合は、紙に比べると、やや弾力性が大きくなっている。また、一般的な、代表例的な市販の粘着シール等に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤が使用されていて、付箋の粘着する力より強くなっている。
繰り出しリール(3)には、粘着剤(8)を塗布した付箋(9)をテープ(23)に貼着し配した未使用の付箋付きテープ(10)を巻いてあるが、「付箋(9)に使用する紙の厚さ、材質等」は、現行の市販品程度のものでないと適当でない場合がある。
例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」「粘着剤(8)」は現行の市販品程度のものであったとしても、付箋に使用する材質が、PET、塩ビ等のフィルムの場合、あるいは、付箋に使用する材質が、紙であったとしても、現行の市販品程度よりも厚さが厚い場合は、やや弾力性が大きくなっている。また、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」は現行の市販品程度のものであって、付箋に使用する材質が、PET、塩ビ等のフィルムの場合、あるいは、付箋に使用する材質が、紙であったとしても、現行の市販品程度よりも厚さが厚い場合で、かつ、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、主に粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)も、同様に、やや弾力性が大きくなっている。よって、繰り出しリール(3)に粘着剤を塗布したそのような付箋をテープに貼着し配した未使用の付箋付きテープを巻いた場合、通常、繰り出しリール(3)に巻いた付箋付きテープは繰り出しリール(3)の円筒に沿って円形状を形成するが、やや弾力性が大きくなっているので、繰り出しリール(3)の円筒に沿いにくくなり、繰り出しリール(3)に巻いた付箋付きテープは円形状を形成しづらく、凹凸を有した異種の形状となりやすく、繰り出しリール(3)より付箋付きテープ(10)が正常に繰り出されにくくなる恐れがあり、また、見栄えもよくない。しかし、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあるので、繰り出しリール(3)に粘着剤を塗布した付箋をテープに貼着し配した未使用の付箋付きテープを巻いても、繰り出しリール(3)の円筒に沿いやすく、繰り出しリール(3)に巻いた付箋付きテープは円形状を形成しやすく、凹凸を有した異種の形状とはならないので、繰り出しリール(3)より付箋付きテープ(10)が正常に繰り出され、また、見栄えもよい、という効果がある(効果1−1)。
引き続き、効果について記す。例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」「粘着剤(8)」は現行の市販品程度のものであったとしても、付箋に使用する材質が、PET、塩ビ等のフィルムの場合、あるいは、付箋に使用する材質が、紙であったとしても、現行の市販品程度よりも厚さが厚い場合は、やや弾力性が大きくなっている場合は、付箋に使用する粘着剤の粘着する力は強くなってはいないので、繰り出しリール(3)より付箋付きテープが繰り出された時に、テープ(23)から付箋が脱落等してしまう恐れがある。しかし、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあるので、粘着する力において、テープ(23)上にある付箋(9)を保持できないということはなく、繰り出しリール(3)より付箋付きテープ(10)が繰り出された時に、テープ(23)から付箋(9)が脱落等してしまう恐れがない、という効果がある(効果1−2)。
引き続き、効果について記す。
また、通常、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離されるが、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」「付箋に使用する紙等の厚さ、材質等」は、現行の市販品程度のものであっても、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、主に粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)は、付箋が剥離されない恐れがある。
また、通常、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離されるが、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」は現行の市販品程度のものであっても、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、主に粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)で、かつ、付箋に使用する材質が、PET、塩ビ等のフィルムの場合、あるいは、付箋に使用する材質が、紙であったとしても、現行の市販品程度よりも厚さが厚い場合も、同様に、付箋が剥離されない恐れがある。
また、例えば、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合で、テープ(23)に折り目等の工夫を施したものを使用して剥離可能であったとしても、剥離させるには大きい力を必要とする恐れがある。
以上のように、現行の市販品程度の「付箋(9)の粘着剤(8)」でないと適当でない場合があり、付箋(9)以外の、例えば、一般的な、代表例的な市販の粘着シール等の粘着剤を使用すると適当でない場合がある。つまり、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離されない恐れがなく、あるいは、剥離させるのに大きい力を必要とする恐れがない、という効果がある(効果1−3−1)。言いかえると、通常、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離されるが、そのようにするために、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度とする、あるいは、リピール程度の粘着する力のものとすることによって成立させている。つまりは、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離される、という効果がある(効果1−3−2)。
引き続き、効果について記す。先に記したように、実施例1である、付箋転写具(1)は、従動用ローラ(14)に対向して前記補助ローラ(15)を配置し、繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させ、被転写面(16)に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13)により従動用ローラ(14)が回転し、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動するが、「付箋(9)の粘着剤(8)」は、現行の市販品程度のものでないと適当でない場合がある。
通常、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動するが、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」「付箋に使用する紙等の厚さ、材質等」は、現行の市販品程度のものであっても、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)は、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に付箋付きテープ(10)を挟入させたことにより、テープ(23)に付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープから分離用ローラ(12)によって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。
また、通常、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動するが、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」は現行の市販品程度のものであっても、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)で、かつ、付箋に使用する材質が、PET、塩ビ等のフィルムの場合、あるいは、付箋に使用する材質が、紙であったとしても、現行の市販品程度よりも厚さが厚い場合も、同様に、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に付箋付きテープ(10)を挟入させたことにより、テープ(23)に付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープから分離用ローラ(12)によって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。
以上のように、現行の市販品程度の「付箋(9)の粘着剤(8)」でないと適当でない場合があり、付箋(9)以外の、例えば、一般的な、代表例的な市販の粘着シール等の粘着剤を使用すると適当でない場合がある。つまり、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動するが、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に付箋付きテープ(10)を挟入させても、テープ(23)に付箋(9)が固着することがなく、固着することがないので、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離されにくくなることがない、という効果がある(効果1−4)。
引き続き、効果について記す。実施例1である、付箋転写具(1)は、先に記したように、次のようにしてある。繰り出しリール(3)と巻き取りリール(5)との間に従動用ローラ(14)を配置し、従動用ローラ(14)に対向して前記補助ローラ(15)を配置し、繰り出しリール(3)より繰り出された付箋付きテープ(10)を従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させてあり、押圧用ローラ(13)と前記従動用ローラ(14)とを連動させる連動手段(17)とを有しているので、被転写面(16)に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13)により従動用ローラ(14)が回転し、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動するようになっている。また、転写前のテープ(2)が繰り出される繰り出しリール(3)と、転写後のテープ(4)を巻き取る巻き取りリール(5)と、前記繰り出しリール(3)と前記巻き取りリール(5)とを連動させる連動手段(6)とを本体容器内(7)に備えた転写具としてあるので、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって剥離された付箋(9)が、前記押圧用ローラ(13)で被転写面(16)に押し付けられ、使用後の付箋付きテープ(11)が巻き取りリール(5)で巻き取られるようになっている。よって、繰り出しリール(3)、巻き取りリール(5)、従動用ローラ(14)、補助ローラ(15)、分離用ローラ(12)、押圧用ローラ(13)、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果1−5)。
引き続き、効果について記す。また、効果1−4で記載したように、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させたことにより、テープ(23)に付箋が固着し、また、固着することによって、繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋が剥離されにくくなり、剥離が難しくなる恐れがある。付箋が剥離されにくくなり、剥離が難しくなる恐れがあるので、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動する方法を選択しても有効ではない。
しかし、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動する方法を選択しても、付箋(9)が剥離されにくくなることがなく、剥離が難しくなることがない。
また、効果1−5で記載したように、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、実施例1である、付箋転写具(1)は、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動する方法を選択している。
つまり、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、実施例1である、付箋転写具(1)は、従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)との間に挟入させた付箋付きテープ(10)が従動用ローラ(14)の回転によって従動する方法を選択し、選択しても、実施例1である、付箋転写具(1)の、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、付箋(9)が剥離されにくくなることがなく、剥離が難しくなることがない。さらに述べると、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度とすることによって成立させている。つまりは、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、結果として、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果1−6−1)。
また、同様に、効果1−5は、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、より効果としての確実性が向上する。効果1−1、1−2で記載したように、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。効果1−3−1、で記載したように、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。つまり、実施例1である、付箋転写具(1)は、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてある、あるいは、付箋(9)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9)に使用する粘着剤(8)は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、つまりは、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、効果1−5の効果の確実性が向上する、という効果がある(効果1−6−2)。
次に、引き続き、効果について記す。なお、重複するが、発明が解決しようとする課題、で記した課題に対応するように記載してある。
第1の課題を記す。特許文献1にて、使用中は、巻取リール5の直径が変化し、例えば、図12、13、「巻取リールに巻き取られる第1付箋付きテープ7の最初の付箋15が貼り付けられる時の」「直径24」に比べて、「巻取リールに巻き取られた時の任意の位置における第1付箋付きテープ7の直径24A」が大きくなるため、「付箋15単体1つを貼り付けるのに要する押圧用ローラ6の回転」数を少しずつ減らして使用しなければならない。よって、「付箋15単体1つを貼り付ける」場合に、第1付箋付きテープ7の付箋15の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラ6の回転数を決めて回転させなければならない。つまり、付箋を貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させなければならない、という問題がある。前記問題を解消し、付箋を貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させる必要のない、付箋転写具を提供することを目的とする(課題A1)。特許文献2も同様となる。
最初に、第1の課題に対しての効果を記載する。実施例1である、付箋転写具(1)は、前記(効果1−5)で記したように、繰り出しリール(3)、巻き取りリール(5)、従動用ローラ(14)、補助ローラ(15)、分離用ローラ(12)、押圧用ローラ(13)、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定である。よって、常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、第1の課題に対して問題を解消し、付箋単体1つを貼り付けるのに要する押圧用ローラの回転数を少しずつ減らして使用しなくてもよく、付箋単体1つを貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させる必要がない、という効果がある(効果A1−実1)。
次に、第2の課題を記す。特許文献1にて、前記第1の課題である、付箋を貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させなければならない、という問題に対して、補足がされている。「付箋15単体1つを貼り付けるのに要する押圧用ローラ6の回転量を第1付箋付きテープ7の使用量の変化に関係なく一定にする」ため、「第1付箋付きテープ7において、前記巻取リールに巻き取られる第1付箋付きテープ7の最初の付箋15が貼り付けられる時の、付箋15単体1つを貼り付けるのに要する移動量である作業一工程分(さぎょういちこうていぶん)のテープ長さ23内にある隙間長さ25にあって、第1付箋付きテープ7の直径24を1とした場合、前記巻取リールに巻き取られた時の任意の位置における第1付箋付きテープ7の直径24Aとの対比において、前記任意の位置における第1付箋付きテープ7の直径24A側の率を乗じた、付箋15単体1つを貼り付けるのに要する移動量である作業一工程分のテープ長さ23A内にある隙間長さ25Aを基本として、付箋15と隙間長さ25Aを交互に配列して設けて」「前記巻取リールに巻き取られる第1付箋付きテープ7の直径の変化量、この場合は直径24から直径24Aへの変化量、に対して、前記巻取リールに巻き取られる第1付箋付きテープ7の、付箋15単体1つを貼り付けるのに要する移動量である前記作業一工程分のテープ長さ内にある隙間長さの変化量、この場合は隙間長さ25から隙間長さ25Aへの変化量、を連動させ」「設けてもよい。」と記載がある。しかし、前記「率を乗じた」手段で、「第1付箋付きテープ7」に「付箋15」を設けると、例えば、「最初の」「隙間長さ25」より「任意の位置における」「隙間長さ25A」の方が大きいため、「第1付箋付きテープ7」に「付箋15」を設けていけばいくほど、その都度「隙間長さ25A」は大きくなる。よって、「第1付箋付きテープ7」における「隙間長さ」の占める割合は増加するため、無駄が多くなる。そのため、製品化する場合の「第1付箋付きテープ7の直径」は、あまり大きくすることが出来ない。つまり、前記「率を乗じた」手段で、第1付箋付きテープに付箋を設けると、最初の隙間長さ25より任意の位置における隙間長さ25Aの方が大きいため、第1付箋付きテープに付箋15を設けていけばいくほど、その都度隙間長さは大きくなり、第1付箋付きテープにおける隙間長さの占める割合は増加し無駄が多くなるため、製品化する場合の第1付箋付きテープの量は、あまり多くすることが出来ない、という問題がある。前記問題を解消し、第1付箋付きテープにおける隙間長さの占める割合は増加することなく、製品化する場合の第1付箋付きテープの量は、ある程度まで大きくすることが可能な付箋転写具を提供することを目的とする(課題B1)。また、以上のように、巻取リールに巻き取られる第1付箋付きテープ7の量、巻取リールの直径によって変化するので、製品化する場合に、その都度、「率を乗じ」る必要がある。第1付箋付きテープ7の仕様の共通化が難しく、製品種別毎に製品化することになり、非効率な生産となり、抱える在庫も増えてしまう、という問題がある。前記問題を解消し、付箋付きテープの仕様の共通化が容易で、製品種別毎に製品化する必要がなく、非効率な生産とならずに、抱える在庫も増えないようにすることができる、付箋転写具を提供することを目的とする(課題B2)。
次に、第2の課題に対しての効果を記載する。実施例1である、付箋転写具(1)は、(効果A1−実1)で述べたように、未使用の付箋付きテープ(10)、使用後の付箋付きテープ(11)等の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、第2の課題に対して問題を解消し、前記「率を乗じた」手段で付箋付きテープに付箋を設けなくてもよく、付箋付きテープに無駄が発生することがなく、製品化する場合の付箋付きテープの量の上限値を緩和することができる、という効果がある(効果B1−実1)。また、製品化する場合に、その都度、「率を乗じ」る必要がないので、付箋付きテープの仕様の共通化が容易で、製品種別毎に製品化する必要がなく、効率的な生産となりやすく、抱える在庫も減らしやすい、という効果がある(効果B2−実1)。
引き続き、効果について記す。実施例1である、付箋転写具(1)は、ローラや歯車などを使用しているので、複雑な構成となっておらず、製造が比較的容易で、また、比較的安価で製造できる、という効果がある(効果他1−2)。また、付箋(9)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあるので、リサイクルが比較的容易であり、環境にやさしい、という効果がある(効果他1−3)。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例1である、付箋転写具(1)は、従動用ローラ(14)に対向して前記補助ローラ(15)を配置してあり、従動用ローラ(14)を付箋付きテープ(10)より内側にして、補助ローラ(15)を付箋付きテープ(10)より外側にしてあるが、この配置を逆にしてもよい。従動用ローラ(14)を付箋付きテープ(10)より外側にして、補助ローラ(15)を付箋付きテープ(10)より内側に設ける。また、その場合、同様に、付箋付きテープ(10)より内側に設けてある連動手段(17)を外側に設ける。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例1である、付箋転写具(1)は、先に記したように、押圧用ローラ(13)に第2駆動歯車(33)を同軸的に一体に設けてあり、押圧用ローラ(13)の大きさ、表面形状は、第2駆動歯車(33)の大きさ、表面形状と同一に設けてある。しかし、押圧用ローラ(13)の大きさ、表面形状と、第2駆動歯車(33)の大きさ、表面形状とは、同一に設けなくてもよい。押圧用ローラ(13)の大きさ、表面形状は、第2駆動歯車(33)の大きさ、表面形状に従うことなく、歯車形状ではなく、例えば、円形状でもよい。押圧用ローラの円筒部の外周よりもやや小さい円形状を回転時に描く第2駆動歯車を押圧用ローラと同軸的に一体に設けてもよい。
次に、実施例2である、付箋転写具(1a)について記す。図について、一部、説明する。図9は、作用説明図で、付箋(9a)が転写される過程を説明するために、都合上、連動手段(6a)、連動手段(32)を省略してある。実施例2である、付箋転写具(1a)は、図8、9にて、次のようにしてある。図8、9にて、本体容器(7a)を有している。粘着剤(8)を塗布した付箋(9a)をテープ(23)に貼着し配した未使用の付箋付きテープ(10a)が繰り出される繰り出しリール(3a)を配置してある。使用後の付箋付きテープ(11a)を巻き取る巻き取りリール(5a)を配置してある。前記繰り出しリール(3a)と前記巻き取りリール(5a)とを連動させる連動手段(6a)とを本体容器内(7a)に備えてある。分離用ローラ(12a)、押圧用ローラ(13a)を回動自在に設けてある。繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)を前記分離用ローラ(12a)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10a)より付箋(9a)が剥離する湾曲させた場所かつ繰り出しリール(3a)と巻き取りリール(5a)間かつ前記押圧用ローラ(13a)の近傍に分離用ローラ(12a)を配置してある。前記付箋付きテープ(10a)より剥離した前記付箋(9a)を被転写面に押し付ける前記押圧用ローラ(13a)を配置してある。
押圧用ローラ(13a)と前記分離用ローラ(12a)とを連動させる連動手段(32)とを有している。押圧用ローラ(13a)に対向して分離用ローラ(12a)を配置してある。繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)を押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させてある。
次に作用について、説明する。被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13a)により、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が従動する。繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって付箋(9a)が剥離される。剥離された付箋(9a)が前記押圧用ローラ(13a)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11a)が巻き取りリール(5a)で巻き取られる。被転写面に付箋(9a)を貼り付ける付箋転写具(1a)としてある。
次に、実施例2である、付箋転写具(1a)の各部等について補足する。テープ(23)、粘着剤(8)、付箋(9a)の材質、形態等は、実施例1と同様にしてある。
連動手段(6a)は、実施例1の連動手段(6)と同様にしてある。
押圧用ローラ(13a)は、本体容器(7a)前端の開口(25a)にて、回動自在に支軸(27a)で支持してある。押圧用ローラ(13a)は、付箋(9a)を貼り付ける紙面等の上で付箋(9a)を押し付けるように回転させる場合にスリップしないように、押圧用ローラ(13a)の表面に凹凸を設けた構成としてもよい。なお、押圧用ローラ(13a)の表面は、セレーションあるいはスプライン等の歯形であってもよい。凹凸を設けた構成の場合、その形状は特に限定しない。付箋(9a)を確実に貼り付けることができればよい。また、凹凸を特に設けなくてもよく、フラットでもよい。
分離用ローラ(12a)は、回動自在に支軸(28a)で支持してある。
「押圧用ローラ(13a)と前記分離用ローラ(12a)とを連動させる連動手段(32)」は次のようにしてある。図8、9にて、押圧用ローラ(13a)の円筒部の外周とほぼ同じにした、押圧用ローラ(13a)の直径とほぼ同じにした円形状を回転時に描く第2駆動歯車(33a)を押圧用ローラ(13a)と同軸的に設けてある。また、第2駆動歯車(33a)を押圧用ローラ(13a)と一体的に設けてある。分離用ローラ(12a)の円筒部の外周より大きめの円形状を回転時に描く第3従動歯車(34a)を分離用ローラ(12a)と同軸的に設けてある。また、第3従動歯車(34a)を分離用ローラ(12a)と一体的に設けてある。第2駆動歯車(33a)と第3従動歯車(34a)とが噛合うよう配置してある。第2駆動歯車(33a)が回転すると、第3従動歯車(34a)が回転し連動するよう設けてある。
次に、「前記押圧用ローラ(13a)の近傍に分離用ローラ(12a)を配置してある」および「押圧用ローラ(13a)に対向して分離用ローラ(12a)を配置してある」について説明する。図10にて、押圧用ローラ(13a)の支軸(27a)の中心点エと分離用ローラ(12a)の支軸(28a)の中心点オとを結んだ直線エオと、被転写面(16A)(16B)とが平行になるよう設けてあり、かつ、実施例2は、直線エオの寸法が最短近傍となるように配置してある。押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動するよう設けてあり、押圧用ローラ(13a)が回転すると、分離用ローラ(12a)も回転し、同時に、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)も連動する。押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間の幅は、付箋付きテープ(10a)が挟入できる幅としてある。繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)回転時に巻き取りリール(5a)側への移動ができるように、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間の幅は設けてある。押圧用ローラ(13a)に対向して分離用ローラ(12a)を配置してある。押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)とを歯車に例えていえば、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)とを噛み合うよう配置し、付箋付きテープ(10a)が挟入できる幅に、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間を僅かにずらして配置する。また、例えて言うと、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に付箋付きテープ(10a)を挟持できるように、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)とを配置するが、付箋付きテープ(10a)が移動可能な程度に、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間の幅を設ける。また、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間の幅は、押圧用ローラ(13a)および分離用ローラ(12a)の材質、表面の状態、回転性能等、あるいは、付箋付きテープ(10a)の材質、厚さ、表面の状態等により影響を受けるので、充分に考慮し、調整して設ける必要がある。押圧用ローラ(13a)、分離用ローラ(12a)の材料については、主に、ウレタンゴム、NBRゴム(ニトリルゴム)、CRゴム(クロロプレンゴム)、シリコンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、プチルゴム、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)等とするが、このほかの材料でもよい。表面加工は、スリップ防止、蛇行防止、摩擦係数向上などの観点から、縦溝加工、横溝加工、ヘリカル加工、ダブルヘリカル加工、ダイヤカット加工、ウォーム加工、テーパークラウン加工、ラジアルクラウン加工、逆クラウン加工などを施してもよい。
なお、実施例2である、付箋転写具(1a)の「押圧用ローラ(13a)に対向して分離用ローラ(12a)を配置してある」位置と、先に記した実施例1である、付箋転写具(1)の「押圧用ローラ(13)に対向して分離用ローラ(12)を配置してある」位置とは相違していることに留意されたい。
また、「繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)を前記分離用ローラ(12a)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10a)より付箋(9a)が剥離する湾曲させた場所」は実施例1と同様としてある。
次に作用について、補足する。図8、9にて、付箋転写具(1a)を手等で掴み、貼り付ける紙面等の上に、つまりは、被転写面に押圧用ローラ(13a)を押しあて、付箋転写具(1a)を矢印Bで示すように後方へ移動させることにより、押圧用ローラ(13a)を矢印Rで示すように時計回りに回転させ、押圧用ローラ(13a)に一体的に設けた第2駆動歯車(33a)が同様に時計回りに回転し、第2駆動歯車(33a)と噛み合う第3従動歯車(34a)が反時計回りに回転する。そして、第3従動歯車(34a)と一体的に設けた分離用ローラ(12a)が同様に反時計回りに回転する。つまりは、連動手段(32)によって、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)とが連動して回転する。
押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)、分離用ローラ(12a)の回転によって、繰り出しリール(3a)側から巻き取りリール(5a)側の方向(矢印Z)に移動する。未使用の付箋付きテープ(10a)が移動するので、繰り出しリール(3a)も矢印Lで示すように反時計回りに同時に回転する。
次に、繰り出しリール(3a)に一体的に設けた第1駆動歯車(6Aa)が同様に反時計回りに回転し、第1駆動歯車(6Aa)と噛み合う第1従動歯車(6Ba)が時計回りに回転し、次に、第1従動歯車(6Ba)と噛み合う第2従動歯車(6Ca)が反時計回りに回転する。そして、第2従動歯車(6Ca)と一体的に設けた巻き取りリール(5a)が同様に反時計回りに回転する。つまりは、連動手段(6a)によって、繰り出しリール(3a)と巻き取りリール(5a)とが連動して回転する。
巻き取りリール(5a)が反時計回りに回転すると、使用後の付箋付きテープ(11a)が巻き取りリール(5a)で巻き取られるので、繰り出しリール(3a)側から巻き取りリール(5a)側の方向(矢印K)に使用後の付箋付きテープ(11a)が移動する。
同時に、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)間の付箋付きテープにて、未使用の付箋付きテープ(10a)の付箋(9a)は、未使用の付箋付きテープ(10a)のテープの動きに連動せずに、未使用の付箋付きテープ(10a)のテープから剥離する。つまり、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって付箋(9a)が剥離される。「繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)を前記分離用ローラ(12a)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10a)より付箋(9a)が剥離する湾曲させた場所」とは、その場所を指している。なお、「(省略)湾曲させた場所」の詳細については、先に記した。
付箋貼り具(1a)を矢印Bで示すように後方へ移動させているので、剥離した付箋(9a)が、前方へ、押圧用ローラ(13a)の下面と貼り付ける紙面等の間に移動し、押圧用ローラ(13a)に押し付けられ、紙面等に貼り付けられる。つまりは、剥離された付箋(9a)が押圧用ローラ(13a)で被転写面に押し付けられる。被転写面に付箋(9a)を貼り付ける。そして、紙面等に貼り付けられるとともに、付箋(9a)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11a)のテープのみが巻き取りリール(5a)に巻き取られる。
また、実施例2にて、次のようにしてもよい。先に述べたように、実施例2にて、図8、9にて、押圧用ローラ(13a)の円筒部の外周に沿わせた、押圧用ローラ(13a)の直径とほぼ同じにした円形状を回転時に描く第2駆動歯車(33a)を押圧用ローラ(13a)と同軸的に一体に設けてあり、また、分離用ローラ(12a)の円筒部の外周に沿わせた、分離用ローラ(12a)の円筒部の外周より大きめの円形状を回転時に描く第3従動歯車(34a)を分離用ローラ(12a)と同軸的に一体に設けてある。例えば、前者を、押圧用ローラ(13a)の円筒部の外周に沿わせた、押圧用ローラ(13a)の円筒部の外周より小さめの円形状を回転時に描く第2駆動歯車として、分離用ローラ(12a)の円筒部の外周に沿わせた、分離用ローラ(12a)の円筒部の外周よりかなり大きめの円形状を回転時に描く第3従動歯車としてもよい。
また、実施例2にて、次のようにしてもよい。連動手段(32)について、次のようにしてもよい。第2駆動歯車(33a)と第3従動歯車(34a)との間に、噛合う中間歯車を2個配置し、第2駆動歯車(33a)が回転すると、中間歯車が各々回転し、第3従動歯車(34a)が回転し連動するよう設けてもよい。
また、実施例2である、付箋転写具(1a)は次のようにしてある。図9にて、繰り出しリール(3a)と分離用ローラ(12a)との途中(間)に、未使用の付箋付きテープ(10a)に沿って、内側に、案内用ローラ(18a)を設けてある。案内用ローラ(18a)は、回動自在に支軸で支持してある。案内用ローラ(18a)は、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)を、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間へ誘導し、案内する。繰り出しリール(3a)に巻き回しされた未使用の付箋付きテープ(10a)の厚みは、未使用に近い状態では、図9のように、繰り出しリール(3a)の円筒の直径よりも大きな幅を有している。しかし、使用を続けると少しずつ減少して、その幅は小さくなり、終盤では、繰り出しリール(3a)の円筒の直径に限りなく近づいていく。幅が変化して減少していくと、案内用ローラ(18a)がない状態では、繰り出しリール(3a)から、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入していく付箋付きテープ(10a)は、分離用ローラ(12a)への接触による抵抗が増加して、分離用ローラ(12a)に負荷がかかりやすくなる、という問題がある。後述する実施例3では、∠アカオ、∠アカキを約90度に設けてあるが、この∠アカオ、∠アカキに該当する実施例2の角度が約90度から遠のいていくことになる。前記問題を解消し、繰り出しリール(3a)と分離用ローラ(12a)との間に案内用ローラ(18a)を設け、そのまま、付箋転写具(1a)の未使用の付箋付きテープ(10a)を使用し続けても、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)の、分離用ローラ(12a)への接触による抵抗を少なくして、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間へ誘導し、案内するので、分離用ローラ(12a)に負荷がかかりやすくなるのが軽減され、また、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入される場合の確実性が増すという効果がある(効果他2−1)。
次に、効果について記す。実施例2である、付箋転写具(1a)は、実施例1である、付箋転写具(1)で記載した(効果1−1)(効果1−2)(効果1−3−1)(効果1−3−2)と同様の効果を有する。
引き続き、効果について記す。先に記したように、実施例2である、付箋転写具(1a)は、押圧用ローラ(13a)に対向して分離用ローラ(12a)を配置し、繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)を押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させ、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13a)により、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が従動するが、「付箋(9a)の粘着剤」は、現行の市販品程度のものでないと適当でない場合がある。
通常、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動するが、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」「付箋(9a)に使用する紙等の厚さ、材質等」は、現行の市販品程度のものであっても、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)は、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に付箋付きテープを挟入させたことにより、テープ(23)に付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。
また、通常、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動するが、例えば、「テープ(23)の厚さ、材質」は現行の市販品程度のものであっても、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合(例えば、付箋に使用する粘着剤が、粘着シール等に使用する粘着剤の場合、貼り付けた後、剥がすことのない永久接着(強粘着)タイプの粘着剤、あるいは、一定期間貼り付けた後、剥がす再剥離(中粘着)タイプの粘着剤の場合)で、かつ、付箋に使用する材質が、PET、塩ビ等のフィルムの場合、あるいは、付箋に使用する材質が、紙であったとしても、現行の市販品程度よりも厚さが厚い場合も、同様に、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に付箋付きテープを挟入させたことにより、テープ(23)に付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。
しかし、実施例2である、付箋転写具(1a)は、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動するが、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に付箋付きテープを挟入させても、テープ(23)に付箋(9a)が固着することがなく、また、固着することがないので、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって付箋(9a)が剥離されにくくなることがない、という効果がある(効果2−1)。
引き続き、効果について記す。実施例2である、付箋転写具(1a)は、先に記したように、次のようにしてある。押圧用ローラ(13a)と前記分離用ローラ(12a)とを連動させる連動手段(32)とを有し、押圧用ローラ(13a)に対向して分離用ローラ(12a)を配置し、繰り出しリール(3a)より繰り出された付箋付きテープ(10a)を押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させてあるので、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13a)により、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が従動するようになっている。また、転写前のテープ(2a)が繰り出される繰り出しリール(3a)と、転写後のテープ(4a)を巻き取る巻き取りリール(5a)と、前記繰り出しリール(3a)と前記巻き取りリール(5a)とを連動させる連動手段(6a)とを本体容器内(7a)に備えた転写具としてあるので、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって剥離された付箋(9a)が前記押圧用ローラ(13a)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11a)が巻き取りリール(5a)で巻き取られるようになっている。よって、繰り出しリール(3a)、巻き取りリール(5a)、分離用ローラ(12a)、押圧用ローラ(13a)、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果2−2)。
引き続き、効果について記す。また、効果2−1で記載したように、付箋に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させたことによって、テープ(23)に付箋が固着し、また、固着するので、繰り出しリール(3a)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10a)から分離用ローラ(12a)によって付箋が剥離されにくくなり、剥離が難しくなる恐れがある。付箋が剥離されにくくなり、剥離が難しくなる恐れがあるので、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動する方法を選択しても有効ではない。
しかし、実施例2である、付箋転写具(1a)は、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動する方法を選択しても、付箋(9a)が剥離されにくくなることがなく、剥離が難しくなることがない。
また、効果2−2で記載したように、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、実施例2である、付箋転写具(1a)は、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動する方法を選択している。
つまり、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、実施例2である、付箋転写具(1a)は、押圧用ローラ(13a)と分離用ローラ(12a)との間に挟入させた付箋付きテープ(10a)が押圧用ローラ(13a)の回転によって従動する方法を選択し、選択しても、実施例2である、付箋転写具(1a)の、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、付箋(9a)が剥離されにくくなることがなく、剥離が難しくなることがない。さらに述べると、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度とすることによって成立させている。つまりは、実施例2である、付箋転写具(1a)は、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、結果として、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果2−3−1)。
また、同様に、効果2−2は、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、より効果としての確実性が向上する。効果1−1、1−2で記載した実施例1と同様に、実施例2である、付箋転写具(1a)も、付箋(9a)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。効果1−3−1で記載した実施例1と同様に、実施例2である、付箋転写具(1a)も、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。つまり、実施例2である、付箋転写具(1a)は、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてある、あるいは、付箋(9a)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9a)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、効果2−2の効果の確実性が向上する、という効果がある(効果2−3−2)。
次に、引き続き、効果について記す。実施例2である、付箋転写具(1a)は、実施例1の(効果A1−実1)と同様になる。前記(効果2−2)で記したように、繰り出しリール(3a)、巻き取りリール(5a)、分離用ローラ(12a)、押圧用ローラ(13a)、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定である。よって、常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、発明が解決しようとする課題、で記した第1の課題に対して問題を解消し、付箋単体1つを貼り付けるのに要する押圧用ローラの回転数を少しずつ減らして使用しなくてもよく、付箋単体1つを貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させる必要がない、という効果がある(効果A1−実2)。
次に、引き続き、効果について記す。実施例2である、付箋転写具(1a)は、実施例1の(効果B1−実1)と同様になる。実施例2である、付箋転写具(1a)は、(効果A1−実2)で述べたように、未使用の付箋付きテープ(10a)、使用後の付箋付きテープ(11a)等の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、発明が解決しようとする課題、で記した第2の課題に対して問題を解消し、前記「率を乗じた」手段で付箋付きテープに付箋を設けなくてもよく、付箋付きテープに無駄が発生することがなく、製品化する場合の付箋付きテープの量の上限値を緩和することができる、という効果がある(効果B1−実2)。また、製品化する場合に、その都度、「率を乗じ」る必要がないので、付箋付きテープの仕様の共通化が容易で、製品種別毎に製品化する必要がなく、効率的な生産となりやすく、抱える在庫も減らしやすい、という効果がある(効果B2−実2)。
次に、実施例3である、付箋転写具(1b)について記す。実施例3である、付箋転写具(1b)は、実施例2の一部をつぎのようにしてある。なお、先に記したように、図10に記載の点カは、わかりやすく表示させるため、実際の接点よりも、やや上方に描いてある。そのため、図10の∠アカオは直角に描画されていないが、本来は、∠アカオは直角である。また、比較しやすいように、図11の点カの位置も、図10に記載の点カの位置と同様にするため、実際よりも、やや上方に描いてある。そのため、図11の∠アカオ、∠アカキも直角に描画されていないが、本来は、∠アカオ、∠アカキは直角であることに留意されたい。先に述べたように、実施例2は、図10にて、直線エオと、被転写面(16A)(16B)とが平行になるよう設けてある。しかし、例えば、直線エオと、被転写面(16A)(16B)とが平行となるよう設けなくてもよい。図11は、実施例3の説明用の簡略図である。図11にて、前記位置アと、位置アから押圧用ローラ(13b)と分離用ローラ(12b)との間に挟入させた付箋付きテープ(分離ローラ(12b)の円筒部の外周の接線)に、押圧用ローラ(13b)の支軸の中心点キと前記点オとを結んだ直線キオが交差する点カ(分離ローラ(12b)の円筒部の外周の接点カ)と、前記点オの3点の∠アカオを約90度に設ける。また、同様に、∠アカキを約90度となる位置に押圧用ローラ(13b)と分離用ローラ(12b)とを配置する。∠アカオ、∠アカキを約90度に設けることによって、押圧用ローラ(13b)と分離用ローラ(12b)との間に挟入させた付箋付きテープと、押圧用ローラ(13b)、分離用ローラ(12b)との関係性が向上し、繰り出しリール(3b)側から巻き取りリール側の方向に未使用の付箋付きテープ(10b)が移動する場合に、より一層移動がスムーズになり、移動に要する負荷を低減することができる。(効果他3−1)
次に、実施例4である、付箋転写具(1c)について記す。図について、一部、説明する。図13は、作用説明図で、付箋(9c)が転写される過程を説明するために、都合上、連動手段(6c)、連動手段(32c)を省略してある。実施例4である、付箋転写具(1c)は、図12、13にて、本体容器(7c)を有している。粘着剤(8)を塗布した付箋(9c)をテープ(23)に貼着し配した未使用の付箋付きテープ(10c)が繰り出される繰り出しリール(3c)を配置してある。使用後の付箋付きテープ(11c)を巻き取る巻き取りリール(5c)を配置してある。前記繰り出しリール(3c)と前記巻き取りリール(5c)とを連動させる連動手段(6c)とを本体容器内(7c)に備えてある。分離用ローラ(12c)、押圧用ローラ(13c)、補助ローラ(37)を回動自在に設けてある。繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープ(10c)を前記分離用ローラ(12c)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10c)より付箋(9c)が剥離する湾曲させた場所かつ繰り出しリール(3c)と巻き取りリール(5c)間かつ前記押圧用ローラ(13c)の近傍に分離用ローラ(12c)を配置してある。前記付箋付きテープ(10c)より剥離した前記付箋(9c)を被転写面に押し付ける前記押圧用ローラ(13c)を配置してある。
押圧用ローラ(13c)と前記分離用ローラ(12c)とを連動させる連動手段(32c)とを有している。分離用ローラ(12c)に対向して前記補助ローラ(37)を配置してある。繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープを分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させてある。
次に作用について、説明する。被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13c)により分離用ローラ(12c)が回転する。分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープ(11c)が分離用ローラ(12c)の回転によって従動する。繰り出しリール(3c)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10c)から分離用ローラ(12c)によって付箋(9c)が剥離される。剥離された付箋(9c)が前記押圧用ローラ(13c)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11c)が巻き取りリール(5c)で巻き取られる。被転写面に付箋(9c)を貼り付ける付箋転写具(1c)としてある。
次に、実施例4である、付箋転写具(1c)の各部等について補足する。テープ(23)、粘着剤(8)、付箋(9c)の材質、形態等は、実施例1と同様にしてある。
連動手段(6c)は、実施例1の連動手段(6)と同様にしてある。
「押圧用ローラ(13c)と前記分離用ローラ(12c)とを連動させる連動手段(32c)」は、実施例2と同様に、次のようにしてある。図12、13にて、押圧用ローラ(13c)は、回動自在に支軸(27c)で支持してある。押圧用ローラ(13c)の円筒部の外周とほぼ同じにした、押圧用ローラ(13c)の直径とほぼ同じにした円形状を回転時に描く第2駆動歯車(33c)を押圧用ローラ(13c)と同軸的に一体に設けてある。第2駆動歯車(33c)は、回動自在に支軸(27c)で支持してある。また、分離用ローラ(12c)は、回動自在に支軸(28c)で支持してある。分離用ローラ(12c)の円筒部の外周より大きめの円形状を回転時に描く第3従動歯車(34c)を分離用ローラ(12c)と同軸的に一体に設けてある。第3従動歯車(34c)は、回動自在に支軸(28c)で支持してある。第2駆動歯車(33c)と第3従動歯車(34c)とが噛合うよう配置してある。第2駆動歯車(33c)が回転すると、第3従動歯車(34c)が回転し連動するよう設けてある。
「押圧用ローラ(13c)の近傍に分離用ローラ(12c)を配置してある」が実施例1と同様としてある。また、「押圧用ローラ(13c)に対向して分離用ローラ(12c)を配置してある」が実施例1と同様としてある。
「繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープ(10c)を前記分離用ローラ(12c)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10c)より付箋(9c)が剥離する湾曲させた場所」は実施例1、2と同様としてある。
また、「繰り出しリール(3c)と巻き取りリール(5c)との間に補助ローラ(37)を配置してある」が「繰り出しリール(3c)と巻き取りリール(5c)との間」とは、繰り出しリール(3c)と巻き取りリール(5c)との間であればどこの配置であってもよいということではない。繰り出しリール(3c)より繰り出され巻き取りリール(5c)にて巻き取られる付箋付きテープのルートに沿うかたちで、つまりは、ルート上であって、繰り出しリール(3c)と巻き取りリール(5c)との間に配置してあるということである。付箋付きテープが通過するリール、ローラ等としては、繰り出しリール(3c)、分離用ローラ(12c)(または補助ローラ(37))、巻き取りリール(5c)の順となる。
次に、「分離用ローラ(12c)に対向して前記補助ローラ(37)を配置してある」が、分離用ローラ(12c)と前記補助ローラ(37)との位置関係を説明する。図12、13にて、補助ローラ(37)は、回動自在に支軸(39)で支持してある。分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープ(11c)が分離用ローラ(12c)の回転によって従動するよう設けてあり、分離用ローラ(12c)が回転すると、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープ(11c)が連動し、補助ローラ(37)も連動し回転するよう設けてある。分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間の幅は、付箋付きテープ(11c)が挟入できる幅としてある。また、繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープ(11c)が分離用ローラ(12c)回転時に巻き取りリール(5c)側への移動ができるように、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間の幅は設けてある。分離用ローラ(12c)に対向して補助ローラ(37)を配置してあり、分離用ローラ(12c)の支軸(28c)の中心点と補助ローラ(37)の支軸(39)の中心点とが、付箋付きテープ(11c)を境の面として面対称になる位置、かつ、分離用ローラ(12c)の支軸(28c)の中心点と補助ローラ(37)の支軸(39)の中心点との距離が最短近傍の位置としてある。分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)とを歯車に例えていえば、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)とを噛み合うよう配置し、付箋付きテープ(11c)が挟入できる幅に、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間を僅かにずらして配置する。また、例えていうと、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に付箋付きテープ(11c)を挟持できるように、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)とを配置するが、付箋付きテープ(11c)が移動可能な程度に、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間の幅を設ける。また、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間の幅は、分離用ローラ(12c)および補助ローラ(37)の材質、表面の状態、回転性能等、あるいは、付箋付きテープ(11c)の材質、厚さ、表面の状態等により影響を受けるので、スリップ等しないよう充分に考慮し、調整して設ける必要がある。分離用ローラ(12c)、補助ローラ(37)の材料については、主に、ウレタンゴム、NBRゴム(ニトリルゴム)、CRゴム(クロロプレンゴム)、シリコンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、プチルゴム、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)等とするが、このほかの材料でもよい。表面加工は、スリップ防止、蛇行防止、摩擦係数向上などの観点から、縦溝加工、横溝加工、ヘリカル加工、ダブルヘリカル加工、ダイヤカット加工、ウォーム加工、テーパークラウン加工、ラジアルクラウン加工、逆クラウン加工などを施してもよい。
また、実施例4は、次のようにしてある。図14は、実施例4を説明するための簡略図である。なお、図14にて、実施例1〜2の図10、実施例3の図11と比較しやすいように、ア、ウ、オ、カについては、位置は相違するが同じ記号を使用してある。図14、巻き取りリール(5c)にて、使用後の付箋付きテープ(11c)を巻き取る位置コと、繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープ(10c)を分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープ(補助ローラ(37)の円筒部の外周の接線)に、分離用ローラ(12c)の支軸の中心点オと補助ローラ(37)の支軸の中心点シとを結んだ直線オシが交差する点サ(補助ローラ(37)の円筒部の外周の接点サ)と、前記点シの3点の∠コサシを約90度に設ける。また、同様に、∠コサオを約90度に設ける。∠コサシ、∠コサオを約90度に設けることによって、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープと、分離用ローラ(12c)、補助ローラ(37)との関係性が向上し、繰り出しリール(3c)側から巻き取りリール(5c)側の方向に未使用の付箋付きテープ(10c)が移動する場合により一層スムーズになり、移動に要する負荷を低減することができる。(効果他4−1)
また、実施例4は、次のようにしてある。まず、説明するにあたり、実施例5である、付箋転写具(1d)について記す。図15は、実施例5を説明するための簡略図である。なお、図15にて、実施例4の図14と比較しやすいように、ア、ウ、オ、カについては、同じとしてあり、位置も同じとしてある。実施例5である、付箋転写具(1d)は、実施例4の一部をつぎのようにしてある。実施例5の押圧用ローラ(13d)の直径は、実施例4の押圧用ローラ(13c)の直径よりも大きくしてある。その他については、実施例5である、付箋転写具(1d)は、実施例4である、付箋転写具(1c)とほぼ同様としてある。
次に、実施例4について記す。実施例4は、図14にて、分離用ローラ(12c)の下部に補助ローラ(37)を設けているので、そのまま押圧用ローラを隣接すると、先に述べた実施例5の押圧用ローラ(13d)のように直径が大きいものとなってしまう。よって、実施例4は、押圧用ローラ(13c)の直径を小さくしてある。押圧用ローラ(13c)の直径を小さくしてあるので、次のようにしてある。先に述べたように、実施例1では、付箋(9)が剥離している途中等で被転写面(16A)(16B)に付箋(9)が接する点イと、位置アから押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)との間を通過する未使用の付箋付きテープ(10)の延長線(分離用ローラ(12)の円筒部の外周に接する接線)に、被転写面(16A)(16B)が交差する点イとが同じ箇所となっている。しかし、実施例4では、前者の点イに該当する点ス(図14)と後者の点イとが一致しない。なお、図15にて、実施例5では、前者の点イに該当する点クと後者の点イに該当する点クとが一致する。また、実施例4は、次のようにしてある。∠カスウを約90度より小さく設けてある。
また、実施例4は、次のようにしてある。実施例1の、位置アから押圧用ローラ(13)と分離用ローラ(12)との間を通過する未使用の付箋付きテープ(10)の延長線(分離用ローラ(12)の円筒部の外周に接する接線)に、被転写面(16A)(16B)が交差する点イに該当する点イ(図14に記載なし)にて、実施例1同様に、∠アスウを約90度より小さく設けてある。また、先に記載したように、∠コサシを約90度、∠コサオを約90度に設けてある。また、∠カスウを約90度より小さく設けてある。合計4つの条件を満たしながら、実施例4は、次のようにしてある。点アカサコを通過する付箋付きテープの角度をできるだけ広くしてある。点アカサコを通過する付箋付きテープの角度を広くすることによって、付箋付きテープと、分離用ローラ(12c)、補助ローラ(37)との関係性が向上し、繰り出しリール(3c)側から巻き取りリール(5c)側の方向に未使用の付箋付きテープ(10c)が移動する場合により一層スムーズになり、移動に要する負荷を低減することができる。(効果他4−2)
なお、図15にて、実施例5は、線アカクが一直線となっており、対して、図14にて、実施例4は、線アカスが一直線となっていないので、実施例4に比べて実施例5は、繰り出しリール(3d)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10d)から分離用ローラ(12d)によって付箋(9d)が剥離される場合に、スムーズに移動することができる。(効果他5−1)
次に作用について、補足する。図12〜13にて、付箋転写具(1c)を手等で掴み、貼り付ける紙面等の上に、つまりは、被転写面に押圧用ローラ(13c)を押しあて、付箋転写具(1c)を矢印Bで示すように後方へ移動させることにより、押圧用ローラ(13c)を矢印Rで示すように時計回りに回転させ、押圧用ローラ(13c)に一体的に設けた第2駆動歯車(33c)が同様に時計回りに回転し、第2駆動歯車(33c)と噛み合う第3従動歯車(34c)が反時計回りに回転する。そして、第3従動歯車(34c)と一体的に設けた分離用ローラ(12c)が同様に反時計回りに回転する。つまりは、連動手段(32c)によって、押圧用ローラ(13c)と分離用ローラ(12c)とが連動して回転する。
分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープ(11c)が分離用ローラ(12c)の回転によって、繰り出しリール(3c)側から巻き取りリール(5c)側の方向に移動する、つまりは、分離用ローラ(12c)の回転によって、未使用の付箋付きテープ(10c)が従動する。この場合、補助用ローラ(37)も時計回りに同時に回転する。未使用の付箋付きテープ(10c)が移動するので、繰り出しリール(3c)も矢印Lで示すように反時計回りに同時に回転する。
次に、繰り出しリール(3c)に一体的に設けた第1駆動歯車(6Ac)が同様に反時計回りに回転し、第1駆動歯車(6Ac)と噛み合う第1従動歯車(6Bc)が時計回りに回転し、次に、第1従動歯車(6Bc)と噛み合う第2従動歯車(6Cc)が反時計回りに回転する。そして、第2従動歯車(6Cc)と一体的に設けた巻き取りリール(5c)が同様に反時計回りに回転する。つまりは、連動手段(6c)によって、繰り出しリール(3c)と巻き取りリール(5c)とが連動して回転する。
巻き取りリール(5c)が反時計回りに回転すると、使用後の付箋付きテープ(11c)が巻き取りリール(5c)で巻き取られるので、繰り出しリール(3c)側から巻き取りリール(5c)側の方向に使用後の付箋付きテープ(11c)が移動する。
同時に、付箋付きテープは、押圧用ローラ(13c)と分離用ローラ(12c)間を滑走する。分離用ローラ(12c)上に沿うように滑走する付箋付きテープにて、未使用の付箋付きテープ(10c)の付箋(9c)は、未使用の付箋付きテープ(10c)のテープ(23)の動きに連動せずに、未使用の付箋付きテープ(10c)のテープ(23)から剥離する。つまり、繰り出しリール(3c)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10c)から分離用ローラ(12c)によって付箋(9c)が剥離される。「繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープ(10c)を前記分離用ローラ(12c)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10c)より付箋(9c)が剥離する湾曲させた場所」とは、その場所を指している。なお、「(省略)湾曲させた場所」の詳細については、先に記した。
付箋貼り具(1c)を矢印Bで示すように後方へ移動させているので、剥離した付箋(9c)が、前方へ、押圧用ローラ(13c)の下面と貼り付ける紙面等の間に移動し、押圧用ローラ(13c)に押し付けられ、紙面等に貼り付けられる。つまりは、剥離された付箋(9c)が押圧用ローラ(13c)で被転写面に押し付けられる。被転写面に付箋(9c)を貼り付ける。そして、紙面等に貼り付けられるとともに、付箋(9c)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11c)のテープ(23)のみが巻き取りリール(5c)に巻き取られる。
実施例4である、付箋転写具(1c)は、分離用ローラ(12c)に対向して前記補助ローラ(37)を配置してあり、補助ローラ(37)は巻き取りリール(5c)寄りに設けてあり、補助ローラ(37)を、押圧用ローラ(13c)と巻き取りリール(5c)との間に配置してある。付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを、巻き取りリール寄りに配置してある。また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。補助ローラ(37)を繰り出しリール(3c)寄りに設けてもよい。補助ローラを、繰り出しリール(3c)と押圧用ローラ(13c)との間に配置してもよい。つまり、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを、繰り出しリール寄りに配置してもよい。補助ローラの位置は、押圧用ローラの右斜め上、分離用ローラの左の位置となるが、この場合の押圧用ローラの直径は、押圧用ローラ(13c)より小さくなる。
また、実施例4である、付箋転写具(1c)は次のようにしてある。図13にて、分離用ローラ(12c)(または補助ローラ(37))と巻き取りリール(5c)との途中(間)に、使用後の付箋付きテープ(11c)に沿って、外側(補助ローラ(37)側)に、案内用ローラ(31)を設けてある。案内用ローラ(31)は、回動自在に支軸(38)で支持してある。案内用ローラ(31)は、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた使用後の付箋付きテープ(11c)を、巻き取りリール(5c)へ誘導し、案内する。巻き取りリール(5c)に巻き回しされた使用後の付箋付きテープ(11c)の厚みは、未使用に近い状態では、図13のように、巻き取りリール(5c)の円筒の直径とおよそ同程度である。しかし、使用を続けると少しずつ増して、その幅は大きくなり、終盤では、巻き取りリール(5c)の円筒の直径よりも大きくなる。幅が変化して増大していくと、案内用ローラ(31)がない状態では、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間から、巻き取りリール(5c)に移動する使用後の付箋付きテープ(11c)は、分離用ローラ(12c)への接触による抵抗が増加して、分離用ローラ(12c)に負荷がかかりやすくなる、という問題がある。前記問題を解消し、分離用ローラ(12c)(または補助ローラ(37))と巻き取りリール(5c)との間に、に案内用ローラ(31)を設け、そのまま、付箋転写具(1c)の付箋付きテープ(10c)を使用し続けても、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間から移動する使用後の付箋付きテープ(11c)の、分離用ローラ(12c)への接触による抵抗を少なくして、巻き取りリール(5c)へ誘導し、案内するので、分離用ローラ(12c)に負荷がかかりやすくなるのが軽減され、また、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入される場合の確実性が増すという効果がある(効果他4−3)。
なお、案内用ローラ(31)は、回動自在に支軸(38)で支持してあるが、案内用ローラ(31)に代えて、固定したピンのようなものを配置してもよい。
次に、効果について記す。実施例4である、付箋転写具(1c)は、実施例1である、付箋転写具(1)で記載した(効果1−1)(効果1−2)(効果1−3−1)(効果1−3−2)と同様の効果を有する。
引き続き、効果について記す。実施例4である、付箋転写具(1c)は、先に記したように、次のようにしてある。押圧用ローラ(13c)と前記分離用ローラ(12c)とを連動させる連動手段(32c)とを有し、分離用ローラ(12c)に対向して前記補助ローラ(37)を配置し、繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープを分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させてあるので、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13c)により分離用ローラ(12c)が回転し、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープ(11c)が分離用ローラ(12c)の回転によって従動するようになっている。また、転写前のテープ(2c)が繰り出される繰り出しリール(3c)と、転写後のテープ(4c)を巻き取る巻き取りリール(5c)と、前記繰り出しリール(3c)と前記巻き取りリール(5c)とを連動させる連動手段(6c)とを本体容器内(7c)に備えた転写具としてあるので、繰り出しリール(3c)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10c)から分離用ローラ(12c)によって剥離された付箋(9c)が前記押圧用ローラ(13c)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11c)が巻き取りリール(5c)で巻き取られるようになっている。よって、繰り出しリール(3c)、巻き取りリール(5c)、分離用ローラ(12c)、押圧用ローラ(13c)、補助ローラ(37)、未使用の付箋付きテープ(10c)、使用後の付箋付きテープ(11c)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、未使用の付箋付きテープ(10c)、使用後の付箋付きテープ(11c)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果4−1)。
また、効果4−2は、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、より効果としての確実性が向上する。効果1−1、1−2で記載した実施例1と同様に、実施例4である、付箋転写具(1c)も、付箋(9c)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9c)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。効果1−3−1で記載した実施例1と同様に、実施例4である、付箋転写具(1c)も、付箋(9c)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。つまり、実施例4である、付箋転写具(1c)は、付箋(9c)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてある、あるいは、付箋(9c)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9c)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、効果4−1の効果の確実性が向上する、という効果がある(効果4−2)。
引き続き、効果について記す。先に記したように、通常、実施例1で記載した(効果1−4)の問題点、実施例2で記載した(効果2−1)の問題点のように、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを配置してあるが、ローラとローラとの間に付箋付きテープを挟入させたことにより、テープに付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリールより繰り出された付箋付きテープから分離用ローラによって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。実施例4である、付箋転写具(1c)も、繰り出しリール(3c)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10c)から分離用ローラ(12c)によって付箋(9c)が剥離されるが、しかし、実施例4である、付箋転写具(1c)は、分離用ローラ(12c)に対向して配置した補助ローラ(37)を、押圧用ローラ(13c)と巻き取りリール(5c)との間に配置し、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に付箋付きテープ(11c)を挟入させてあるので、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13c)により分離用ローラ(12c)が回転し、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープが分離用ローラ(12c)の回転によって従動する場合には、分離用ローラ(12c)と補助ローラ(37)との間に挟入させた付箋付きテープは、付箋(9c)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11c)のテープ(23)のみとなる。よって、テープ(23)に付箋(9c)が固着することがなく、固着することがないので、繰り出しリール(3c)より繰り出された付箋付きテープから分離用ローラ(12c)によって付箋(9c)が剥離されにくくなることがない、という効果がある(効果4−3)。
次に、引き続き、効果について記す。実施例4である、付箋転写具(1c)は、実施例1の(効果A1−実1)と同様になる。前記(効果4−1)で記したように、繰り出しリール(3c)、巻き取りリール(5c)、分離用ローラ(12c)、押圧用ローラ(13c)、補助ローラ(37)、未使用の付箋付きテープ(10c)、使用後の付箋付きテープ(11c)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定である。よって、常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、発明が解決しようとする課題、で記した第1の課題に対して問題を解消し、付箋単体1つを貼り付けるのに要する押圧用ローラの回転数を少しずつ減らして使用しなくてもよく、付箋単体1つを貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させる必要がない、という効果がある(効果A1−実4)。
次に、引き続き、効果について記す。実施例4である、付箋転写具(1c)は、実施例1の(効果B1−実1)と同様になる。実施例4である、付箋転写具(1c)は、(効果A1−実4)で述べたように、未使用の付箋付きテープ(10c)、使用後の付箋付きテープ(11c)等の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、発明が解決しようとする課題、で記した第2の課題に対して問題を解消し、前記「率を乗じた」手段で付箋付きテープに付箋を設けなくてもよく、付箋付きテープに無駄が発生することがなく、製品化する場合の付箋付きテープの量の上限値を緩和することができる、という効果がある(効果B1−実4)。また、製品化する場合に、その都度、「率を乗じ」る必要がないので、付箋付きテープの仕様の共通化が容易で、製品種別毎に製品化する必要がなく、効率的な生産となりやすく、抱える在庫も減らしやすい、という効果がある(効果B2−実4)。
次に、実施例6である、付箋転写具(1e)について記す。図について、一部、説明する。図17は、作用説明図で、付箋(9e)が転写される過程を説明するために、都合上、連動手段(6e)、連動手段(40)を省略してある。実施例6である、付箋転写具(1e)は、図16〜17にて、次のようにしてある。図16〜17にて、本体容器(7e)を有している。粘着剤(8)を塗布した付箋(9e)をテープ(23)に貼着し配した未使用の付箋付きテープ(10e)が繰り出される繰り出しリール(3e)を配置してある。使用後の付箋付きテープ(11e)を巻き取る巻き取りリール(5e)を配置してある。前記繰り出しリール(3e)と前記巻き取りリール(5e)とを連動させる連動手段(6e)とを本体容器内(7e)に備えてある。分離用ローラ(12e)、押圧用ローラ(13e)、従動用ローラ(42)を回動自在に設けてある。繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)を前記分離用ローラ(12e)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10e)より付箋(9e)が剥離する湾曲させた場所かつ繰り出しリール(3e)と巻き取りリール(5e)間かつ前記押圧用ローラ(13e)の近傍に分離用ローラ(12e)を配置してある。前記付箋付きテープ(10e)より剥離した前記付箋(9e)を被転写面に押し付ける前記押圧用ローラ(13e)を配置してある。
押圧用ローラ(13e)と前記従動用ローラ(42)とを連動させる連動手段(40)とを有している。前記分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42)を配置してある。繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)を分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させてある。
次に作用について、説明する。被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13e)により従動用ローラ(42)が回転する。分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動する。繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって付箋(9e)が剥離される。剥離された付箋(9e)が前記押圧用ローラ(13e)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11e)が巻き取りリール(5e)で巻き取られる。被転写面に付箋(9e)を貼り付ける付箋転写具(1e)としてある。
次に機構等の各部について補足する。テープ(23)、粘着剤(8)、付箋(9e)の材質、形態等は、実施例1と同様にしてある。
連動手段(6e)は、実施例1の連動手段(6)と同様にしてある。
押圧用ローラ(13e)は、回動自在に支軸(27e)で支持してある。従動用ローラ(42)は、回動自在に支軸(45)で支持してある。
「押圧用ローラ(13e)と前記従動用ローラ(42)とを連動させる連動手段(40)」は次のようにしてある。図16、17にて、押圧用ローラ(13e)の円筒部の外周とほぼ同じにした、押圧用ローラ(13e)の直径とほぼ同じにした円形状を回転時に描く第2駆動歯車(33e)を押圧用ローラ(13e)と同軸的に一体に設けてある。第2駆動歯車(33e)は、回動自在に支軸(27e)で支持してある。従動用ローラ(42)の円筒部の外周より大きめの円形状を回転時に描く第7従動歯車(44)を従動用ローラ(42)と同軸的に一体に設けてある。第7従動歯車(44)は、回動自在に支軸(45)で支持してある。第6従動歯車(41)は、回動自在に支軸(43)で支持してある。前記第2駆動歯車(33e)と前記第7従動歯車(44)との間に前記第6従動歯車(41)を設けてある。第2駆動歯車(33e)と第6従動歯車(41)とが噛合うよう配置し、第6従動歯車(41)と第7従動歯車(44)とが噛み合うよう配置してある。第2駆動歯車(33e)が回転すると、第6従動歯車(41)、第7従動歯車(44)が各々回転し連動するよう設けてある。
従動用ローラ(42)の直径は、分離用ローラ(12e)の直径よりも大きくしてある。
次に、「前記分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42)を配置してある」について説明する。分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動するよう設けてあり、従動用ローラ(42)が回転すると、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が連動し、分離用ローラ(12e)も連動し回転するよう設けてある。分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間の幅は、付箋付きテープ(10e)が挟入できる幅としてある。また、繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)回転時に巻き取りリール(5e)側への移動ができるように、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間の幅は設けてある。分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42)を配置してあり、分離用ローラ(12e)の支軸(28e)の中心点と従動用ローラ(42)の支軸(45)の中心点とが、付箋付きテープ(10e)を境の面として面対称になる位置、かつ、分離用ローラ(12e)の支軸(28e)の中心点と従動用ローラ(42)の支軸(45)の中心点との距離が最短近傍の位置としてある。分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)とを歯車に例えていえば、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)とを噛み合うよう配置し、付箋付きテープ(10e)が挟入できる幅に、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間を僅かにずらして配置する。また、例えていうと、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に付箋付きテープ(10e)を挟持できるように、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)とを配置するが、付箋付きテープ(10e)が移動可能な程度に、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間の幅を設ける。また、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間の幅は、分離用ローラ(12e)および従動用ローラ(42)の材質、表面の状態、回転性能等、あるいは、付箋付きテープ(10e)の材質、厚さ、表面の状態等により影響を受けるので、スリップ等しないよう、充分に考慮し、調整して設ける必要がある。分離用ローラ(12e)、従動用ローラ(42)の材料については、主に、ウレタンゴム、NBRゴム(ニトリルゴム)、CRゴム(クロロプレンゴム)、シリコンゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、プチルゴム、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)等とするが、このほかの材料でもよい。表面加工は、スリップ防止、蛇行防止、摩擦係数向上などの観点から、縦溝加工、横溝加工、ヘリカル加工、ダブルヘリカル加工、ダイヤカット加工、ウォーム加工、テーパークラウン加工、ラジアルクラウン加工、逆クラウン加工などを施してもよい。
「繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)を前記分離用ローラ(12e)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10e)より付箋(9e)が剥離する湾曲させた場所」は実施例1、2、4と同様としてある。
また、「繰り出しリール(3e)と巻き取りリール(5e)との間に従動用ローラ(42)を配置」してあるが、「繰り出しリール(3e)と巻き取りリール(5e)との間」とは、繰り出しリール(3e)と巻き取りリール(5e)との間であればどこの配置であってもよいということではない。繰り出しリール(3e)より繰り出され巻き取りリール(5e)にて巻き取られる付箋付きテープのルートに沿うかたちで、つまりは、ルート上であって、繰り出しリール(3e)と巻き取りリール(5e)との間に配置してあるということである。付箋付きテープが通過するリール、ローラ等としては、繰り出しリール(3e)、従動用ローラ(42)(または分離用ローラ(12e))、巻き取りリール(5e)の順となる。
次に作用について、補足する。図16、17にて、付箋転写具(1e)を手等で掴み、貼り付ける紙面等の上に、つまりは、被転写面に押圧用ローラ(13e)を押しあて、付箋転写具(1e)を矢印Bで示すように後方へ移動させることにより、押圧用ローラ(13e)を矢印Rで示すように時計回りに回転させ、押圧用ローラ(13e)に一体的に設けた第2駆動歯車(33e)が同様に時計回りに回転し、第2駆動歯車(33e)と噛み合う第6従動歯車(41)が反時計回りに回転し、次に、第6従動歯車(41)と噛み合う第7従動歯車(44)が時計回りに回転する。そして、第7従動歯車(44)と一体的に設けた従動用ローラ(42)が同様に時計回りに回転する。つまりは、連動手段(40)によって、押圧用ローラ(13e)と従動用ローラ(42)とが連動して回転する。
分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって、繰り出しリール(3e)側から巻き取りリール(5e)側の方向に移動する、つまりは、従動する。この場合、分離用ローラ(12e)も反時計回りに同時に回転する。未使用の付箋付きテープ(10e)が移動するので、繰り出しリール(3e)も矢印Lで示すように反時計回りに同時に回転する。
次に、実施例1と同様、連動手段(6e)によって、繰り出しリール(3e)と巻き取りリール(5e)とが連動して回転する。
巻き取りリール(5e)が反時計回りに回転すると、使用後の付箋付きテープ(11e)が巻き取りリール(5e)で巻き取られるので、繰り出しリール(3e)側から巻き取りリール(5e)側の方向に使用後の付箋付きテープ(11e)が移動する。
同時に、付箋付きテープは、押圧用ローラ(13e)と分離用ローラ(12e)間の付箋付きテープにて、未使用の付箋付きテープ(10e)の付箋(9e)は、未使用の付箋付きテープ(10e)のテープの動きに連動せずに、未使用の付箋付きテープ(10e)のテープから剥離する。つまり、繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって付箋(9e)が剥離される。「繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)を前記分離用ローラ(12e)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10e)より付箋(9e)が剥離する湾曲させた場所」とは、その場所を指している。なお、「(省略)湾曲させた場所」の詳細については、先に記した。
付箋貼り具(1e)を矢印Bで示すように後方へ移動させているので、剥離した付箋(9e)が、前方へ、押圧用ローラ(13e)の下面と貼り付ける紙面等の間に移動し、押圧用ローラ(13e)に押し付けられ、紙面等に貼り付けられる。つまりは、剥離された付箋(9e)が押圧用ローラ(13e)で被転写面に押し付けられる。被転写面に付箋(9e)を貼り付ける。そして、紙面等に貼り付けられるとともに、付箋(9e)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11e)のテープのみが巻き取りリール(5e)に巻き取られる。
実施例6である、付箋転写具(1e)は、分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42)を配置してあり、従動用ローラ(42)は繰り出しリール(3e)寄りに設けてある。従動用ローラ(42)を、繰り出しリール(3e)と押圧用ローラ(13e)との間に配置してある。付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを、繰り出しリール寄りに配置してある。
次に、効果について記す。実施例6である、付箋転写具(1e)は、実施例1である、付箋転写具(1)で記載した(効果1−1)(効果1−2)(効果1−3−1)(効果1−3−2)と同様の効果を有する。
引き続き、効果について記す。先に記したように、実施例6である、付箋転写具(1e)は、分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42)を配置し、繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)を分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させ、被転写面(16)に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13e)により従動用ローラ(42)が回転し、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動するが、「付箋(9e)の粘着剤」は、現行の市販品程度のものでないと適当でない場合がある。
通常、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動するが、実施例1で記載した(効果1−4)、実施例2で記載した(効果2−1)、実施例4で記載した(効果4−1)と同様に、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に付箋付きテープを挟入させたことにより、テープ(23)に付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。しかし、実施例6である、付箋転写具(1e)は、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動するが、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に付箋付きテープを挟入させても、テープ(23)に付箋(9e)が固着することがなく、固着することがないので、繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって付箋(9e)が剥離されにくくなることがなることがない、という効果がある(効果6−1)。
引き続き、効果について記す。実施例6である、付箋転写具(1e)は、先に記したように、次のようにしてある。押圧用ローラ(13e)と前記従動用ローラ(42)とを連動させる連動手段(40)とを有し、前記分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42)を配置し、繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープ(10e)を分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させてあるので、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13e)により従動用ローラ(42)が回転し、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動するようになっている。また、転写前のテープ(2e)が繰り出される繰り出しリール(3e)と、転写後のテープ(4e)を巻き取る巻き取りリール(5e)と、前記繰り出しリール(3e)と前記巻き取りリール(5e)とを連動させる連動手段(6e)とを本体容器内(7e)に備えた転写具としてあるので、繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって剥離された付箋(9e)が前記押圧用ローラ(13e)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11e)が巻き取りリール(5e)で巻き取られるようになっている。よって、繰り出しリール(3e)、巻き取りリール(5e)、分離用ローラ(12e)、押圧用ローラ(13e)、従動用ローラ(42)、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果6−2)。
引き続き、効果について記す。また、効果6−1で記載したように、付箋(9e)に使用する粘着剤の粘着する力が大きい場合、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に付箋付きテープを挟入させたことによって、テープ(23)に付箋(9e)が固着し、固着するので、繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって付箋(9e)が剥離されにくくなり、剥離が難しくなる恐れがある。付箋(9e)が剥離されにくくなり、剥離が難しくなる恐れがあるので、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動する方法を選択しても有効ではない。
しかし、実施例6である、付箋転写具(1e)は、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動する方法を選択しても、付箋(9e)が剥離されにくくなることがなく、剥離が難しくなることがない。
また、効果6−2で記載したように、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、実施例6である、付箋転写具(1e)は、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動する方法を選択している。
つまり、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、実施例6である、付箋転写具(1e)は、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42)との間に挟入させた付箋付きテープ(10e)が従動用ローラ(42)の回転によって従動する方法を選択し、選択しても、実施例6である、付箋転写具(1e)の、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、付箋(9e)が剥離されにくくなることがなく、剥離が難しくなることがない。さらに述べると、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定であるが、そのようにするために、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度とすることによって成立させている。つまりは、実施例6である、付箋転写具(1e)は、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、結果として、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)等の動きはおよそ同期し、動作は時間的におよそ一致し、その動く量は基本的には常におよそ一定である、という効果がある(効果6−3−1)。
また、同様に、効果6−2は、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、より効果としての確実性が向上する。効果1−1、1−2で記載した実施例1と同様に、実施例6である、付箋転写具(1e)も、付箋(9e)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。効果1−3−1で記載した実施例1と同様に、実施例6である、付箋転写具(1e)も、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、その効果が有効になる。つまり、実施例6である、付箋転写具(1e)は、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてある、あるいは、付箋(9e)の厚さが0.08〜0.1mm程度の紙製としてあり、付箋(9e)に使用する粘着剤は、貼り付けた後、剥がして、再度貼り付ける再貼付タイプの微粘着のリピールを使用した現行の市販品程度としてあるので、効果1−1、1−2、1−3−1によって、結果として、効果6−2の確実性が向上する、という効果がある(効果6−3−2)。
次に、引き続き、効果について記す。実施例6である、付箋転写具(1e)は、実施例1の(効果A1−実1)と同様になる。前記(効果6−2)で記したように、繰り出しリール(3e)、巻き取りリール(5e)、分離用ローラ(12e)、押圧用ローラ(13e)、従動用ローラ(42)、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定である。よって、常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、発明が解決しようとする課題、で記した第1の課題に対して問題を解消し、付箋単体1つを貼り付けるのに要する押圧用ローラの回転数を少しずつ減らして使用しなくてもよく、付箋単体1つを貼り付ける場合に、付箋付きテープの付箋の位置をその都度、気にして確認しながら押圧用ローラの回転数を決めて回転させる必要がない、という効果がある(効果A1−実6)。
次に、引き続き、効果について記す。実施例6である、付箋転写具(1e)は、実施例1の(効果B1−実1)と同様になる。実施例6である、付箋転写具(1e)は、(効果A1−実6)で述べたように、未使用の付箋付きテープ(10e)、使用後の付箋付きテープ(11e)等の動きはおよそ同期し、その動く量は基本的には常におよそ一定のため、付箋1枚を使用する際の押圧用ローラの回転数はおよそ一定である。つまり、発明が解決しようとする課題、で記した第2の課題に対して問題を解消し、前記「率を乗じた」手段で付箋付きテープに付箋を設けなくてもよく、付箋付きテープに無駄が発生することがなく、製品化する場合の付箋付きテープの量の上限値を緩和することができる、という効果がある(効果B1−実6)。また、製品化する場合に、その都度、「率を乗じ」る必要がないので、付箋付きテープの仕様の共通化が容易で、製品種別毎に製品化する必要がなく、効率的な生産となりやすく、抱える在庫も減らしやすい、という効果がある(効果B2−実6)。
次に、実施例7である、付箋転写具(1f)について記す。図について、一部、説明する。連動手段(6f)、連動手段(17f)について、図18では記載してあるが、作用説明図である図19では、付箋(9f)が転写される過程を説明するために都合上、省略してある。実施例7である、付箋転写具(1f)は、図18〜19にて、次のようにしてある。図18〜19にて、本体容器(7f)を有している。粘着剤(8)を塗布した付箋(9f)をテープ(23)に貼着し配した未使用の付箋付きテープ(10f)が繰り出される繰り出しリール(3f)を配置してある。使用後の付箋付きテープ(11f)を巻き取る巻き取りリール(5f)を配置してある。前記繰り出しリール(3f)と前記巻き取りリール(5f)とを連動させる連動手段(6f)とを本体容器内(7f)に備えてある。分離用ローラ(12f)、押圧用ローラ(13f)、従動用ローラ(14f)、補助ローラ(15f)を回動自在に設けてある。繰り出しリール(3f)より繰り出された付箋付きテープ(10f)を前記分離用ローラ(12f)に沿わせて湾曲させることで付箋付きテープ(10f)より付箋(9f)が剥離する湾曲させた場所かつ繰り出しリール(3f)と巻き取りリール(5f)間かつ前記押圧用ローラ(13f)の近傍に分離用ローラ(12f)を配置してある。前記付箋付きテープ(10f)より剥離した前記付箋(9f)を被転写面に押し付ける前記押圧用ローラ(13f)を配置してある。
押圧用ローラ(13f)と前記従動用ローラ(14f)とを連動させる連動手段(17f)とを有している。繰り出しリール(3f)と巻き取りリール(5f)との間に従動用ローラ(14f)を配置してある。従動用ローラ(14f)に対向して前記補助ローラ(15f)を配置してある。繰り出しリール(3f)より繰り出された付箋付きテープを従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間に挟入させてある。
次に作用について、説明する。被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13f)により従動用ローラ(14f)が回転する。従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間に挟入させた付箋付きテープ(11f)が従動用ローラ(14f)の回転によって従動する。繰り出しリール(3f)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10f)から分離用ローラ(12f)によって付箋(9f)が剥離される。剥離された付箋(9f)が前記押圧用ローラ(13f)で被転写面に押し付けられる。使用後の付箋付きテープ(11f)が巻き取りリール(5f)で巻き取られる。被転写面に付箋(9f)を貼り付ける付箋転写具(1f)としてある。
「押圧用ローラ(13f)と前記従動用ローラ(14f)とを連動させる連動手段(17f)」は次のようにしてある。分離用ローラ(12f)の円筒部の外周よりも、やや大きめの円形状を回転時に描く第3従動歯車(34f)を設けてある。第3従動歯車(34f)は、回動自在に支軸(28f)で支持してある。なお、第3従動歯車(34f)は、分離用ローラ(12f)と同軸的に設けてある。しかし、第3従動歯車(34f)は、分離用ローラ(12f)と一体的に設けてはいない。別々にしてある。また、従動用ローラ(14f)の円筒部の外周よりも、やや大きめの円形状を回転時に描く第5従動歯車(36f)を従動用ローラ(14f)と同軸的に一体に設けてある。第5従動歯車(36f)は、回動自在に支軸(30f)で支持してある。第4従動歯車(35f)は、回動自在に支軸(29f)で支持してある。前記第3従動歯車(34f)と前記第5従動歯車(36f)との間に前記第4従動歯車(35f)を設けてある。前記第2駆動歯車(33f)と第3従動歯車(34f)とが噛合うよう配置し、第3従動歯車(34f)と第4従動歯車(35f)とが噛み合うよう配置し、第4従動歯車(35f)と第5従動歯車(36f)とが噛み合うよう配置してある。第2駆動歯車(33f)が回転すると、第3従動歯車(34f)、第4従動歯車(35f)、第5従動歯車(36f)が各々回転し連動するよう設けてある。
実施例1である、付箋転写具(1)は、前記従動用ローラ(14)および前記補助ローラ(15)を、前記繰り出しリール(3)と前記押圧用ローラ(13)との間に配置してある。従動用ローラ(14)および補助ローラ(15)を、繰り出しリール(3)側に配置してある。付箋付きテープ(10)を間に挟入させる従動用ローラ(14)と補助ローラ(15)を、前記繰り出しリール(3)寄りに配置してある。つまり、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを、繰り出しリール寄りに配置してある。
また、実施例1に対して、実施例7である、付箋転写具(1f)は、次のようにしてある。実施例7である、付箋転写具(1f)は、前記従動用ローラ(14f)と前記補助ローラ(15f)を、前記押圧用ローラ(13f)と前記巻き取りリール(5f)との間に配置してある。前記従動用ローラ(14f)および前記補助ローラ(15f)を、前記巻き取りリール(5f)側に配置してある。付箋付きテープ(11f)を間に挟入させる従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)を、前記巻き取りリール(5f)寄りに配置してある。つまり、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを、巻き取りリール寄りに配置してある。
次に、効果について記す。実施例7である、付箋転写具(1f)は、実施例1である、付箋転写具(1)で記載した(効果1−1)(効果1−2)(効果1−3−1)(効果1−3−2)(効果1−5)(効果1−6−2)(効果A1−実1)(効果B1−実1)(効果B2−実1)と同様の効果を有する。
引き続き、効果について記す。先に記したように、通常、実施例1で記載した(効果1−4)の問題点、実施例2で記載した(効果2−1)の問題点のように、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを配置してあるが、ローラとローラとの間に付箋付きテープを挟入させたことにより、テープに付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリールより繰り出された付箋付きテープから分離用ローラによって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。実施例7である、付箋転写具(1f)も、繰り出しリール(3f)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10f)から分離用ローラ(12f)によって付箋(9f)が剥離されるが、しかし、実施例7である、付箋転写具(1f)は、従動用ローラ(14f)に対向して前記補助ローラ(15f)を、押圧用ローラ(13f)と巻き取りリール(5f)との間に配置し、従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間に付箋付きテープ(11f)を挟入させてあるので、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13f)により従動用ローラ(14f)が回転し、従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間に挟入させた付箋付きテープが従動用ローラ(14f)の回転によって従動する場合には、従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間に挟入させた付箋付きテープは、付箋(9f)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11f)のテープ(23)のみとなる。よって、テープ(23)に付箋(9f)が固着することがなく、固着することがないので、繰り出しリール(3f)より繰り出された付箋付きテープから分離用ローラ(12f)によって付箋(9f)が剥離されにくくなることがない、という効果がある(効果7−1)。
また、実施例7である、付箋転写具(1f)は次のようにしてある。繰り出しリール(3f)と分離用ローラ(12f)との途中(間)に、未使用の付箋付きテープ(10f)に沿って、内側に、案内用ローラ(18fb)を設けてある。案内用ローラ(18fb)は、回動自在に支軸で支持してある。案内用ローラ(18fb)は、繰り出しリール(3f)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10f)を、押圧用ローラ(13f)と分離用ローラ(12f)との間へ誘導し、案内する。繰り出しリール(3f)に巻き回しされた未使用の付箋付きテープ(10f)の厚みは、未使用に近い状態では、繰り出しリール(3f)の円筒の直径よりも大きな幅を有している。しかし、使用を続けると少しずつ減少して、その幅は小さくなり、終盤では、繰り出しリール(3f)の円筒の直径に限りなく近づいていく。幅が変化して減少していくと、案内用ローラ(18fb)がない状態では、繰り出しリール(3f)から、押圧用ローラ(13f)と分離用ローラ(12f)との間の付箋付きテープ(10f)は、分離用ローラ(12f)への接触による抵抗が増加して、分離用ローラ(12f)に負荷がかかりやすくなる、という問題がある。先に記した実施例3では、∠アカオ、∠アカキを約90度に設けてあるが、この∠アカオ、∠アカキに該当する実施例7の角度が約90度から遠のいていくことになる。前記問題を解消し、繰り出しリール(3f)と分離用ローラ(12f)との間に案内用ローラ(18fb)を設け、そのまま、付箋転写具(1f)の未使用の付箋付きテープ(10f)を使用し続けても、繰り出しリール(3f)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10f)の、分離用ローラ(12f)への接触による抵抗を少なくして、押圧用ローラ(13f)と分離用ローラ(12f)との間へ誘導し、案内するので、分離用ローラ(12f)に負荷がかかりやすくなるのが軽減され、また、押圧用ローラ(13f)と分離用ローラ(12f)との間に作用する場合の確実性が増すという効果がある(効果他7−1)。
また、実施例7である、付箋転写具(1f)は次のようにしてある。従動用ローラ(14f)(または補助ローラ(15f))と巻き取りリール(5f)との途中(間)に、使用後の付箋付きテープ(11f)に沿って、外側に、案内用ローラ(18fa)を設けてある。案内用ローラ(18fa)は、回動自在に支軸で支持してある。案内用ローラ(18fa)は、従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間に挟入されている付箋付きテープ(11f)を、巻き取りリール(5f)へ誘導し、案内する。巻き取りリール(5f)に巻き回しされた使用後の付箋付きテープ(11f)の厚みは、未使用に近い状態では、巻き取りリール(5f)の円筒の直径に限りなく近くなっている。しかし、使用を続けると少しずつ増加して、その幅は大きくなり、終盤では、巻き取りリール(5f)の円筒の直径よりも大きな幅を有している。幅が変化して増加していくと、案内用ローラ(18fa)がない状態では、従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間から、巻き取りリール(5f)へ移動する付箋付きテープ(11f)は、補助ローラ(15f)への接触による抵抗が増加して、補助ローラ(15f)に負荷がかかりやすくなる、という問題がある。前記問題を解消し、従動用ローラ(14f)(または補助ローラ(15f))と巻き取りリール(5f)との間に案内用ローラ(18fa)を設け、そのまま、付箋転写具(1f)の付箋付きテープ(10f)を使用し続けても、従動用ローラ(14f)と補助ローラ(15f)との間から、巻き取りリール(5f)へ移動する付箋付きテープ(11f)を、補助ローラ(15f)への接触による抵抗を少なくして、巻き取りリール(5f)へ誘導し、案内するので、補助ローラ(15f)に負荷がかかりやすくなるのが軽減され、また、巻き取りリール(5f)に巻き取られる場合の確実性が増すという効果がある(効果他7−2)。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例7である、付箋転写具(1f)は、従動用ローラ(14f)に対向して前記補助ローラ(15f)を配置してあり、従動用ローラ(14f)を付箋付きテープ(11f)より内側にして、補助ローラ(15f)を付箋付きテープ(11f)より外側にしてあるが、この配置を逆にしてもよい。従動用ローラ(14f)を付箋付きテープ(11f)より外側にして、補助ローラ(15f)を付箋付きテープ(11f)より内側に設ける。また、その場合、同様に、付箋付きテープ(11f)より内側に設けてある連動手段(17f)を外側に設ける。
その他については、実施例7である、付箋転写具(1f)は、実施例1である、付箋転写具(1)と、およそ同様としてある。
また、特に図示しないが、実施例1、実施例7の一部を次のようにしてもよい。実施例1である、付箋転写具(1)は、連動手段(17)について、第3従動歯車(34)は、分離用ローラ(12)と同軸的に設けてあり、一体的には設けてはいないが、第3従動歯車を分離用ローラと同軸的に一体的に設けてもよい。また、同様に、実施例7である、付箋転写具(1f)は、連動手段(17f)について、第3従動歯車(34f)は、分離用ローラ(12f)と同軸的に設けてあり、一体的には設けてはいないが、第3従動歯車を分離用ローラと同軸的に一体的に設けてもよい。
次に、実施例8である、付箋転写具(1g)について記す。特に図示しないが、次のようにしてある。実施例8である、付箋転写具(1g)は、実施例6である、付箋転写具(1e)と、ほぼ同様としてあるが、一部相違する。実施例6である、付箋転写具(1e)の、従動用ローラ(42)を、繰り出しリール(3e)と押圧用ローラ(13e)との間に配置し、に代えて、実施例8である、付箋転写具(1g)は、従動用ローラ(42g)を、押圧用ローラ(13e)と巻き取りリール(5e)との間に配置してある。分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42g)を配置してあり、従動用ローラは巻き取りリール(5e)寄りに設けてある。つまり、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを、巻き取りリール寄りに配置してある。従動用ローラの位置は、分離用ローラの右斜め下の位置となる。また、従動用ローラの位置を変更することにより、次のようにしてある。実施例6である、付箋転写具(1e)の、押圧用ローラ(13e)と従動用ローラ(42)とを連動させる連動手段(40)にて、第6従動歯車(41)と第7従動歯車(44)の配置も、実施例8である、付箋転写具(1g)は、巻き取りリール寄りにして、連動するように変更してある。
次に、効果について記す。実施例8である、付箋転写具(1g)は、実施例1である、付箋転写具(1)で記載した(効果1−1)(効果1−2)(効果1−3−1)(効果1−3−2)(効果A1−実1)(効果B1−実1)(効果B2−実1)、実施例6である、付箋転写具(1e)で記載した(効果6−2)(効果6−3−2)と同様の効果を有する。
引き続き、効果について記す。先に記したように、通常、実施例1で記載した(効果1−4)の問題点、実施例2で記載した(効果2−1)の問題点のように、付箋付きテープを間に挟入させる対向したローラを配置してあるが、ローラとローラとの間に付箋付きテープを挟入させたことにより、テープに付箋が固着し、固着することによって、繰り出しリールより繰り出された付箋付きテープから分離用ローラによって付箋が剥離されにくくなる恐れがある。特に図示しないが、実施例8である、付箋転写具(1g)も、繰り出しリール(3e)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10e)から分離用ローラ(12e)によって付箋(9e)が剥離されるが、しかし、実施例8である、付箋転写具(1g)は、分離用ローラ(12e)に対向して従動用ローラ(42g)を、押圧用ローラ(13e)と巻き取りリール(5e)との間に配置し、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42g)との間に付箋付きテープ(11e)を挟入させてあるので、被転写面に押し付けながら回転させた押圧用ローラ(13e)により従動用ローラ(42g)が回転し、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42g)との間に挟入させた付箋付きテープが従動用ローラ(42g)の回転によって従動する場合には、分離用ローラ(12e)と従動用ローラ(42g)との間に挟入させた付箋付きテープは、付箋(9e)が剥離した使用後の付箋付きテープ(11e)のテープ(23)のみとなる。よって、テープ(23)に付箋(9e)が固着することがなく、固着することがないので、繰り出しリール(3e)より繰り出された付箋付きテープから分離用ローラ(12e)によって付箋(9e)が剥離されにくくなることがない、という効果がある(効果8−1)。
また、特に図示しないが、各実施例一部を次のようにしてもよい。実施例1である、付箋転写具(1)の連動手段(17)について、支軸(29)を設けるのをとりやめて、第4従動歯車(35)、第5従動歯車(36)に代えて、支軸(28)と支軸(30)の間に、回転用のベルトとプーリを設けてもよい。あるいは、第2駆動歯車(33)、第3従動歯車(34)に代えて、支軸(27)と支軸(29)の間に、回転用のベルトとプーリを設けてもよい。つまり、支軸(28)と支軸(30)の間にて回転用のベルト、プーリ等を設け、他箇所については相互に噛み合う歯車を設けてもよい。あるいは、支軸(27)と支軸(29)の間にて回転用のベルト、プーリ等を設け、他箇所については相互に噛み合う歯車を設けてもよい。相互に噛み合う歯車、回転用のベルト、プーリ等を混在させて設けてもよい。また、同様に、特に図示しないが、実施例7である、付箋転写具(1f)の連動手段(17f)についても、同様にしてもよい。また、特に図示しないが、実施例6の一部を次のようにしてもよい。実施例6である、付箋転写具(1e)の連動手段(40)について、支軸(43)を設けるのをとりやめて、第6従動歯車(41)、第7従動歯車(44)に代えて、支軸(27e)と支軸(45)の間に、回転用のベルトとプーリを設けてもよい。つまり、支軸(27e)と支軸(45)の間にて回転用のベルト、プーリ等を設け、他箇所については相互に噛み合う歯車を設けてもよい。相互に噛み合う歯車、回転用のベルト、プーリ等を混在させて設けてもよい。以上のような場合は、各々、ギヤ比等を再度考慮する必要がある。実施例1、実施例6、実施例7は、回転用のベルト、プーリ、あるいは、相互に噛み合う歯車等を設けているので、複雑な構成となっておらず、製造が比較的容易で、また、比較的安価で製造できる、という効果がある(効果他1−4)(効果他7−3)(効果他6−1)。
なお、各実施例で記載した各々の連動手段の各々の歯車の大きさは、図示した大きさに特に限定するものではない。
なお、実施例1である、付箋転写具(1)の前記従動用ローラ(14)に粘着力の弱い粘着剤を塗布してもよいが、押圧用ローラ(13)を回転させる時の負荷が増加傾向になる場合があり、また、塵埃等が付着する場合もあるので充分に留意する。あるいは、塵埃等が付着しにくく、粘着する構造のものを使用してもよい。同様に、実施例2の分離用ローラ、あるいは、実施例4の分離用ローラまたは補助ローラ、あるいは、実施例6の分離用ローラ、あるいは、実施例7の従動用ローラまたは補助ローラに粘着力の弱い粘着剤を塗布してもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。例えば、実施例1である、付箋転写具(1)にて、未使用の付箋付きテープ(10)は粘着剤(8)を塗布した付箋(9)をテープ(23)に貼着し配してあるが、粘着剤(8)の塗布面積については、付箋(9)の長手方向については、同様としたまま、付箋(9)の短手方向については、短手方向の付箋(9)の長さに対して、例えば、先に剥離する側の4分の1程度のところまでを塗布せずに、残り4分の3を塗布してもよい。繰り出しリール(3)より繰り出された未使用の付箋付きテープ(10)から分離用ローラ(12)によって付箋(9)が剥離される場合に、剥離しやすくなる、という効果がある(効果他1−5)。また、例えば、実施例1である、付箋転写具(1)にて、未使用の付箋付きテープ(10)は粘着剤(8)を塗布した付箋(9)をテープ(23)に貼着し配してあるが、テープ(23)に貼着し配する付箋(9)の方向を反時計回りに90度ずらして配置してもよい。その場合、テープ(23)の短手方向の長さを、付箋(9)の短手方向の長さに合わせてもよい。