JP6445922B2 - エンドエフェクタ - Google Patents

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本発明は、シリンダブロックのシリンダボアに取り付けられるピストンを把持するエンドエフェクタに関する。
従来から、エンジンのシリンダブロックに形成されるシリンダボアからピストンを挿入し、該ピストンをシリンダブロックに取り付ける作業が行われている。シリンダブロックにピストンを取り付けるための治具や方法を開示するものとして、例えば、特許文献1や特許文献2がある。特許文献1には、シリンダボアに対して同軸上に位置決めされる案内部の内側を移動させる過程で、ピストンアセンブリのピストンリングに潤滑油を供給するピストンアセンブリ組付治具が開示されている。特許文献2には、コンロッドが先になるようにシリンダボアに挿入されたピストンをクランク室側開口から挿入されたガイドロックで係合し、コンロッドをシリンダボア内に引き込むピストンの組み付け方法が開示されている。
特開2010−221324号公報 国際公開第2014/112195号パンフレット
特許文献1及び特許文献2の何れにおいても、シリンダブロックに並列配置される複数のシリンダボアに対して複数のピストンをそれぞれ取り付ける必要がある。この点、特許文献2には、シリンダボアに連通する貫通孔を有する挿入治具に、3個のピストンを同時に装填するエンドエフェクタの構成が開示されている。しかし、並列配置されるシリンダボアの間隔が狭いシリンダブロックの場合、挿入治具に形成される貫通孔と貫通孔の間隔も狭くなる。そのため、エンドエフェクタが備える把持機構において、ピストンを把持する把持爪を配置するスペースが小さくなってしまい、把持爪の厚みを十分に確保できなくなるおそれがあった。シリンダブロックのシリンダボアへのピストンの挿入作業を適切に行うためには、エンドエフェクタには各ピストンを確実に把持する性能が求められる。
本発明は、複数のピストンを同時に把持するエンドエフェクタにおいて、把持機構の間隔が狭い場合であっても、各ピストンに対して適切な把持力を発揮できる構成を提供することを目的とする。
本発明は、ピストン(例えば、後述のピストン21又はピストンアッセンブリ20)を把持する把持機構(例えば、後述の把持機構43)がシリンダブロック(例えば、後述のシリンダブロック10)のシリンダボア(例えば、後述のシリンダボア11)の位置に応じて並列配置されるエンドエフェクタ(例えば、後述のエンドエフェクタ40)であって、前記把持機構は、前記把持機構が並列配置される配置方向で、前記ピストンを挟持するように対向配置される第1把持爪(例えば、後述の第1把持爪52)と、前記配置方向に交差する方向で、前記ピストンを挟持するように対向配置される第2把持爪(例えば、後述の第2把持爪53)と、を有し、前記第1把持爪は、前記ピストンを挟持していない状態で、前記ピストンに接触する部分の反対側が、前記配置方向で隣接する前記第1把持爪の前記ピストンに接触する部分の反対側と、互い違いに嵌合するように形成されるエンドエフェクタに関する。
これにより、把持機構と把持機構の間隔が狭い場合であっても、第1把持爪の把持機構の配置方向における厚みを確保できる。従って、シリンダボアの間隔が狭いシリンダブロックへのピストンの組付作業において、ピストン間が狭くても、配置方向に十分な把持力を発揮し、ピストンを確実に把持できる構成が実現できる。
前記エンドエフェクタは、前記把持機構を搖動可能にそれぞれ支持するフローティング機構(例えば、後述のフローティング機構42)を備え、前記把持機構は、前記ピストンの上面に当接する当接部(例えば、後述の当接部55)をそれぞれ有することが好ましい。
これにより、把持機構で把持される前のピストンの高さが整列していない場合や部品の寸法公差が大きい場合であっても、当接部によって当接した後にフローティング機構によって高さの違いが吸収される。把持機構と該把持機構によって把持されるピストンとの位置関係が、それぞれ適切な位置に調節されるので、ピストンの位置が把持機構ごとに異なる事態を効果的に防止できる。
前記エンドエフェクタは、前記把持機構によって把持された前記ピストンに取り付けられたコンロッドを支持するコンロッド支持機構(例えば、後述のコンロッド支持機構45)を備えることが好ましい。
これにより、コンロッド付きのピストンの組付作業においても、コンロッドが他の部材に接触する事態を確実に防止することができ、ピストンのシリンダブロックへの組付作業をよりスムーズに行うことができる。
本発明によれば、複数のピストンを同時に把持するエンドエフェクタにおいて、把持機構の間隔が狭い場合であっても、各ピストンに対して適切な把持力を発揮できる構成を提供できる。
本発明の一実施形態に係るエンドエフェクタを示す正面図である。 本実施形態のエンドエフェクタの側面断面図である。 把持機構の第1把持爪及び第2把持爪が開位置にある状態を模式的に示す側面図である。 第1把持爪同士の嵌合部の様子を模式的に示す平面図である。 第1把持爪のテーパ部によってピストンリングがセンタリングされる様子を模式的に示す拡大側面図である。 閉位置にある第1把持爪の凸部近傍の様子を模式的に示す拡大側面図である。 スライダ治具ユニットを介したピストンアッセンブリのシリンダブロックへの組付作業の流れを模式的に示した図である。 シリンダブロックを模式的に示す図である。
以下、本発明のエンドエフェクタの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエンドエフェクタ40を示す正面図である。図2は、本実施形態のエンドエフェクタの側面断面図であり、図1のA−A線断面図である。
エンドエフェクタ40は、シリンダブロック10にピストンアッセンブリ20を組み付ける作業で用いられるロボットハンドである。エンドエフェクタ40は、六軸の多関節を有するアーム型のロボット30の先端に設けられる。
図1及び図2に示すように、エンドエフェクタ40は、ベースフレーム41と、複数のフローティング機構42と、複数の把持機構43と、コンロッド支持機構45と、を主要な構成として備える。
ベースフレーム41は、ロボット30の先端部に固定されており、エンドエフェクタ40の各構成を支持する。
フローティング機構42は、把持機構43の数に応じてベースフレーム41に設けられる。このフローティング機構42は、把持機構43を搖動可能に支持する。なお、フローティング機構42としては、搖動方向を支持するガイド付きエアシリンダを利用する方法や搖動方向を支持するガイドとスプリング等の弾性体を利用する方法等、適宜の方法を採用することができる。
把持機構43は、ピストンアッセンブリ20を把持する。エンドエフェクタ40は、複数の把持機構43によって、ピストンアッセンブリ20をそれぞれ独立して把持可能になっている。なお、ピストンアッセンブリ20は、コンロッド22、トップリング25、セカンドリング26及びサードリング27等の各部品が取り付けられたピストン21である。本実施形態では、トップリング25及びセカンドリング26は、ピストンリングである。サードリング27は、レール部材をオイルリングの上下に配置して構成されるピストンリングである。
把持機構43の構成について説明する。図3は、把持機構43の第1把持爪52及び第2把持爪53が開位置にある状態を模式的に示す側面図である。図4は、第1把持爪52同士の嵌合部111の様子を模式的に示す平面図であり、図3の矢印Bの方向で見た第1把持爪52同士の嵌合状態を示す拡大図である。図5は、第1把持爪52のテーパ部112によってピストンリングとしてのトップリング25がセンタリングされる様子を模式的に示す拡大側面図である。図6は、閉位置にある第1把持爪52の凸部110近傍の様子を模式的に示す拡大側面図である。
把持機構43は、クランプシリンダ51と、1組の第1把持爪52と、1組の第2把持爪53と、当接部55と、を備える。
クランプシリンダ51は、把持機構43の各構成を保持するベース部分である。本実施形態のクランプシリンダ51は、シリンダボア11の位置に対応するようにフローティング機構42を介してベースフレーム41に支持される。
1組の第1把持爪52及び1組の第2把持爪53は、クランプシリンダ51の下部に配置されるピストンアッセンブリ20を把持するためのチャック装置である。
第1把持爪52は、把持機構43(クランプシリンダ51)が配置される方向に対向配置される。図3から図6に示すように、第1把持爪52には、凸部110と、嵌合部111と、テーパ部112と、が形成される。
凸部110は、第1把持爪52における把持面の先端側に形成される。凸部110は、第1把持爪52から突出しており、その先端面がピストンアッセンブリ20の周面に接触する。本実施形態では、第1把持爪52がピストンアッセンブリ20を把持する閉位置にある状態では、凸部110がピストン21の周面に接触することで位置決めされ、トップリング25、セカンドリング26及びサードリング27を縮径する(図6参照)。
嵌合部111は、第1把持爪52における把持面の裏側に形成される(図4参照)。嵌合部111は、第1把持爪52が後述する開位置にあるときに、隣接する第1把持爪52の裏側同士が嵌合するように形成される。嵌合部111は、平面視において、互い違いになるように形成されている。これにより、第1把持爪52において、ピストンアッセンブリ20を挟み込む方向の厚みを、十分に確保することができるようになっている。
テーパ部112は、第1把持爪52の先端側であって把持面の反対側に配置される。テーパ部112は、先端側に近くづくにつれて背面側から把持面側に近づくように、傾斜している。
テーパ部112は、第1把持爪52が開状態にあるときに、把持対象のピストンアッセンブリ20とは反対側に位置するピストンアッセンブリ20に組み付けられるトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27の位置を調整(センタリング)するガイドとして機能する(図5参照)。テーパ部112によるトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27のガイド機能については後述する。
第1把持爪52は、クランプシリンダ51が配置される方向でピストンアッセンブリ20を挟み込む閉位置と、隣接する第1把持爪52と嵌合する開位置と、の間を移動可能に構成される。第1把持爪52が開位置から閉位置に移動することによって、クランプシリンダ51が配置される方向でトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27が縮径される。
第2把持爪53は、クランプシリンダ51が配置される方向に直交する方向で、把持機構43のそれぞれに配置される。本実施形態の第2把持爪53は、その把持面に、第1把持爪52と同様の凸部110を有する。
第2把持爪53は、クランプシリンダ51が配置される方向に直交する方向(交差する方向)でピストンアッセンブリ20を挟み込む閉位置と、閉位置よりも径方向外側に位置する開位置と、の間を移動可能に構成される。第2把持爪53が開位置から閉位置に移動することで、クランプシリンダ51が配置される方向に直交する方向でトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27が縮径される。
当接部55は、直方体状に形成されており、クランプシリンダ51の下面中央に設けられる。当接部55の下面がピストン21の上面に接触することで、把持機構43に対するピストンアッセンブリ20が位置決めされる。
また、本実施形態の把持機構43は、トップリング25、セカンドリング26又はサードリング27の径を検出するストローク検出部75を有する(図3参照)。本実施形態では、ストローク検出部75としてリニアゲージが用いられる。各リングの径を検出することによって、ピストン21の外周面へのトップリング25等の乗り上げが検出可能になっている。
コンロッド支持機構45は、クランプシリンダ51の配置方向に延びる1組のバー部材70を回動可能に支持する。コンロッド支持機構45は、1組のバー部材70によって、第2把持爪53がピストンアッセンブリ20を挟み込む方向と同じ方向で、コンロッド22をクランプ可能に構成される(図1及び図2参照)。これにより、ロボット30によってエンドエフェクタ40の姿勢が変化しても、コンロッド22の搖動が抑制され、ピストンアッセンブリ20の組付作業をスムーズに行うことができる。本実施形態では、一つのコンロッド支持機構45によって、複数のピストンアッセンブリ20のそれぞれのコンロッド22の位置を適切な位置で保持することが可能になっている。
次に、把持機構43によるピストンアッセンブリ20の把持について説明する。複数のピストンアッセンブリ20が上流工程から所定の供給位置に供給されると、ロボット30によってエンドエフェクタ40が供給位置に移動する。この供給位置では、ピストンアッセンブリ20が、ピストン21を上にした状態で整列配置されており、隣り合うピストンアッセンブリ20との間隔はシリンダボア11の間隔に応じて設定されている。
ロボット30によってエンドエフェクタ40がピストンアッセンブリ20の供給位置まで移動すると、把持機構43によるピストンアッセンブリ20の把持が実行される。第1把持爪52及び第2把持爪53が開位置にある状態で、エンドエフェクタ40が下方に移動する(図3に示す状態)。この状態において、ピストンアッセンブリ20に挟まれる位置にある第1把持爪52は、隣接する第1把持爪52と裏側で嵌合している状態である(図4に示す状態)。
エンドエフェクタ40が下方に移動すると、第1把持爪52のテーパ部112によってトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27の位置が適切な位置にガイド(センタリング)される。開状態の第1把持爪52は、その背面側が隣接するピストンアッセンブリ20に近づいた状態にある。この第1把持爪52の背面側に形成されるテーパ部112によって、隣接する把持機構43の把持対象のピストン21に取り付けられたトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27のセンタリングが行われるのである(図5に示す状態)。これにより、例えば、トップリング25が、ピストン21の中心から大きくずれている場合でも、テーパ部112によってピストン21の中心に押し戻され、適切な位置に戻される。
エンドエフェクタ40が更に下方に移動すると、把持機構43の当接部55の下面がピストンアッセンブリ20の上面に接触し、エンドエフェクタ40の把持機構43に対するピストンアッセンブリ20の上下方向の位置が適切に位置決めされる。
上流工程から供給されるピストンアッセンブリ20の高さがそれぞれ異なる状態でセットされていたり、部品の公差が大きかったりしても、クランプシリンダ51がフローティング機構42を介してベースフレーム41にそれぞれ固定されているので、ピストンアッセンブリ20の高さの違いはフローティング機構42によって吸収される。従って、把持機構43のそれぞれで、把持機構43によってそれぞれ把持されるピストンアッセンブリ20との位置関係が揃う。
把持機構43のそれぞれで、ピストンアッセンブリ20の上下方向の高さが適切に位置決めされた状態で、第1把持爪52及び第2把持爪53による把持動作が実行される。即ち、第1把持爪52が開位置から閉位置に移動することにより、クランプシリンダ51が配置される方向でトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27が挟み込まれる。また、第2把持爪53が開位置から閉位置に移動することにより、クランプシリンダ51が配置される方向に直交する方向でトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27が挟み込まれる。トップリング25、セカンドリング26及びサードリング27は、4方向で挟み込まれることによって縮径した状態となる(図6に示す状態)。
このように、エンドエフェクタ40は、把持機構43のそれぞれが、第1把持爪52及び第2把持爪53によって4方向でピストンアッセンブリ20を拘束することによって、複数のピストンアッセンブリ20を同時に把持する。この状態で、コンロッド支持機構45のバー部材70がクランプ位置に移動し、コンロッド22の姿勢が保持される(図1及び図2に示す状態)。
次に、エンドエフェクタ40によって把持された複数のピストンアッセンブリ20をスライダ治具ユニット60に装填し、該スライダ治具ユニット60を介してシリンダブロック10に組み付ける工程について説明する。図7は、スライダ治具ユニット60を介したピストンアッセンブリ20のシリンダブロック10への組付作業の流れを模式的に示した図である。図8は、シリンダブロック10を模式的に示す図である。
スライダ治具ユニット60について説明する。図7に示すように、スライダ治具ユニット60には、シリンダボア11に対応する複数の挿入孔61が形成されており、この挿入孔61を通じてピストンアッセンブリ20がシリンダボア11に挿入される。
本実施形態では、3つの挿入孔61がスライダ治具ユニット60に形成されている。図8に示すように、シリンダブロック10には、複数のシリンダボア11が形成されている。本実施形態では、シリンダボア11が所定のバンク角で2列に配列されており、1列あたり3個のシリンダボア11が合計6個配置されている。スライダ治具ユニット60の挿入孔61は、シリンダブロック10におけるシリンダボア11の位置に応じて設定される。また、挿入孔61のそれぞれの端部には、第1把持爪52及び第2把持爪53に対応した切欠き(図示省略)が形成される。これにより、把持機構43によってトップリング25、セカンドリング26及びサードリング27を縮径したまま、スライダ治具ユニット60にピストンアッセンブリ20を装填することが可能になっている。
スライダ治具ユニット60は、挿入孔61の開口が水平方向を向いた状態で待機する。ロボット30は、エンドエフェクタ40を水平方向に向けた状態で、ピストンアッセンブリ20をスライダ治具ユニット60の挿入孔61に装填する。コンロッド支持機構45によって、コンロッド22の姿勢が水平方向を向いた状態で維持されているので、スライダ治具ユニット60への装填時に、コンロッド22が挿入孔61に入らない事態や、挿入孔61の内側面に接触する事態が防止されている。また、スライダ治具ユニット60は、挿入孔61に形成される切欠きによってコンロッド支持機構45との干渉が避けられるように構成されている。
また、本実施形態のスライダ治具ユニット60には、コンロッド22の位置を規制するための規制機構62が挿入孔61のそれぞれに設けられている。規制機構62は、コンロッド22の軸方向のガタを防止するための押さえ防止部65と、コンロッド22のシリンダボア11の内周面への接触を防止する倒れ防止部66と、からなる。
押え防止部65は、挿入孔61の内周面から径方向に進退可能な棒状に構成される。押え防止部65は、その先端がコンロッド22の軸部分の形状に応じて形成される。倒れ防止部66は、挿入孔61の内周面にから径方向に進退可能な棒状に構成される。本実施形態の倒れ防止部66は、平面視及び側面視において、挿入孔61で押さえ防止部65の対向する位置に配置される。
スライダ治具ユニット60は、複数の挿入孔61のそれぞれにピストンアッセンブリ20が挿入され、規制機構62の押え防止部65及び倒れ防止部66によってコンロッド22の姿勢が維持されると、駆動機構(図示省略)によって水平方向に前進する。そして、スライダ治具ユニット60は、所定距離前進した後、上向き旋回し、更に前進してシリンダブロック10の下面の一部に接触する。これによって、スライダ治具ユニット60に形成される3個の挿入孔61が3個のシリンダボア11の同軸上に位置する状態となる。この状態で、シリンダボア11へのピストンアッセンブリ20の取付作業が行われる。本実施形態では、ピストンアッセンブリ20のシリンダボア11への挿入は、ピストンアッセンブリ20の挿入方向とは反対方向から差し込まれるガイドロッド(図示省略)によって斜め上方に引き上げられるように行われる。
以上説明した本実施形態のエンドエフェクタ40によれば、以下のような効果を奏する。本実施形態のエンドエフェクタ40は、ピストンアッセンブリ20を把持する把持機構43がシリンダブロック10のシリンダボア11の位置に応じて並列配置される。把持機構43は、把持機構43が並列配置される配置方向で、ピストンアッセンブリ20を挟持するように対向配置される第1把持爪52と、配置方向に交差する方向で、ピストンアッセンブリ20を挟持するように対向配置される第2把持爪53と、を有する。そして、第1把持爪52は、ピストンアッセンブリ20を挟持していない状態で、ピストンアッセンブリ20に接触する部分の反対側が、配置方向で隣接する第1把持爪52のピストンアッセンブリ20に接触する部分の反対側と、互い違いに嵌合するように形成される。
これにより、把持機構43と把持機構43の間隔が狭い場合であっても、第1把持爪52の把持機構43の配置方向における厚みを確保できる。従って、シリンダボア11の間隔が狭いシリンダブロック10へのピストンアッセンブリ20の組付作業において、ピストンアッセンブリ20間が狭くても、配置方向に十分な把持力を発揮し、ピストンアッセンブリ20を確実に把持できる構成が実現できる。スライダ治具ユニット60に並列配置される挿入孔61の間隔は、シリンダブロック10に並列配置されるシリンダボア11の間隔に対応する必要がある。従って、シリンダボア11の間隔が狭い場合は、スライダ治具ユニット60の挿入孔61の間隔も狭くなる。このような場合であっても、本実施形態のエンドエフェクタ40であれば、十分な把持力を発揮した上で、間隔の狭い挿入孔61のそれぞれに、ピストンアッセンブリ20を同時に挿入することができるのである。
エンドエフェクタ40は、把持機構43を搖動可能にそれぞれ支持するフローティング機構42を備える。把持機構43は、ピストンアッセンブリ20の上面に当接する当接部55をそれぞれ有する。
これにより、把持機構43で把持される前のピストンアッセンブリ20の高さが整列していない場合や部品の公差が大きい場合であっても、当接部55によって当接した後にフローティング機構42によって高さの違いが吸収される。把持機構43と該把持機構43によって把持されるピストンアッセンブリ20との位置関係が、それぞれ適切な位置に調節されるので、ピストンアッセンブリ20の位置が把持機構43ごとに異なる事態を効果的に防止できる。
エンドエフェクタ40は、把持機構43によって把持されたピストンアッセンブリ20に取り付けられたコンロッド22を支持するコンロッド支持機構45を備える。
これにより、コンロッド22付きのピストンアッセンブリ20の組付作業においても、コンロッド22がスライダ治具ユニット60等の他の部材に接触する事態を確実に防止することができ、ピストンアッセンブリ20のシリンダブロック10への組付作業をよりスムーズに行うことができる。
以上、本発明のエンドエフェクタの好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、第1把持爪52及び第2把持爪53から凸部110を省略することもできる。第1把持爪52及び第2把持爪53の構成は事情に応じて適宜変更することができる。
上記実施形態では、把持機構43が当接部55を有する構成であるが、当接部55を省略する構成としてもよい。また、コンロッド支持機構45を省略することもできる。このように、上記実施形態の構成は、事情に応じて適宜変更可能である。
10 シリンダブロック
11 シリンダボア
20 ピストンアッセンブリ
21 ピストン
22 コンロッド
40 エンドエフェクタ
42 フローティング機構
43 把持機構
45 コンロッド支持機構
52 第1把持爪
53 第2把持爪
55 当接部

Claims (3)

  1. ピストンを把持する把持機構がシリンダブロックのシリンダボアの位置に応じて並列配置されるエンドエフェクタであって、
    前記把持機構は、
    前記把持機構が並列配置される配置方向で、前記ピストンを挟持するように対向配置される第1把持爪と、
    前記配置方向に交差する方向で、前記ピストンを挟持するように対向配置される第2把持爪と、
    を有し、
    前記第1把持爪は、前記ピストンを挟持していない状態で、前記ピストンに接触する部分の反対側が、前記配置方向で隣接する前記第1把持爪の前記ピストンに接触する部分の反対側と、互い違いに嵌合するように形成されるエンドエフェクタ。
  2. 前記把持機構を搖動可能にそれぞれ支持するフローティング機構を備え、
    前記把持機構は、前記ピストンの上面に当接する当接部をそれぞれ有する請求項1に記載のエンドエフェクタ。
  3. 前記把持機構によって把持された前記ピストンに取り付けられたコンロッドを支持するコンロッド支持機構を備える請求項1又は2に記載のエンドエフェクタ。
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