JP6445781B2 - 吸音床構造 - Google Patents

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本発明は、吸音床構造に関する。
居室内の騒音を吸音するために、有孔石膏ボード、有孔合板、パンチングメタルなどの有孔吸音板を室内の天井や壁に設置する場合がある。前記有孔吸音板は、天井や壁に設置することが前提のため、板厚が薄く低音域の音の吸音効果は低かった。低音域の音を吸音するためには、有孔吸音板の背後の空気層を厚くするしかなく、そのためには天井懐や壁厚が大きくなるため実用性が低かった。なお、居室内の騒音のうち、機械等から発生する100Hz前後の低音定在波はクレームの原因となり易い。
天井や壁以外で吸音効果を得る構成として、床面にて吸音効果を得る構成が提案されている(たとえば特許文献1,2参照)。特許文献1の床構造は、中空部(空洞)を有するボイドスラブ(床スラブ)を利用するものであり、前記中空部の上部を開口することで、ヘルムホルツ型吸音装置を形成している。特許文献2の床構造は、床スラブを構成するデッキプレートの山部とその下部の石膏ボードで空洞を形成するとともに、デッキプレートの山部の上端面に開口を設けることで、共鳴消音器を形成している。
特開2001−173122号公報 特開2002−227322号公報
特許文献1,2の構造では、構造躯体である床スラブに空洞を形成しているため、空洞の構築に多くの手間を要する問題があった。また、消音する騒音の周波数を調整するための空洞の体積の変更が困難であった。
このような観点から、本発明は、空洞構築の手間を低減できるとともに空洞体積の変更を容易に行える吸音床構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための請求項1に係る発明は、床スラブの上方に配置された床パネルと、前記床パネルを支持する支持脚と、前記床パネルの下面に着脱且つ交換可能に設けられたカバーとを備えており、前記床パネルは、貫通孔を有し、前記カバーは、樹脂にて形成され上部が開口した有底筒状を呈し、前記貫通孔を下側から覆っており、前記カバーの上部開口は、前記床パネルにて塞がれており、前記床パネルの下面と前記カバーとにより空洞部が形成されており、前記貫通孔は、前記床パネルの重心位置に形成されるとともに、通気性を備えた膜材で塞がれており、前記膜材の上には、有孔板状の保護材が敷設されており、前記保護材の上端面は、前記床パネルの表面と面一になっていることを特徴とする吸音床構造である。
このような構成によれば、カバーと床パネルとで区画された空洞部と、床パネルに設けられた貫通孔によってヘルムホルツ型共鳴吸音器が構成されるので、吸音効果が得られる。この吸音床構造は、二重床の床パネルの下面にカバーを設置する構成であるので、構造躯体を加工する必要はなく、空洞の構築を容易に行うことができる。さらに、設置するカバーを取り換えるだけで容易に空洞体積の変更を行うことができる。また、床面の孔を塞ぐことができるので、床の使い勝手の悪化を防止できる。
請求項に係る発明は、前記カバーが、断面円筒形状を呈するとともに、上端部にねじ部が形成されており、前記床パネルの下面には、前記ねじ部が螺合する円筒状のねじ状固定部材が固定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、カバーを回転させることで床パネルに対する設置高さを調整できるので、容易に空洞体積の変更を行うことができる。
本発明によれば、空洞構築の手間を低減できるとともに空洞体積の変更を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る吸音床構造を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る吸音床構造を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る吸音床構造にて測定した吸音性能を示したグラフである。 本発明の他の実施形態に係る吸音床構造を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係る吸音床構造を示した分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る吸音床構造を、添付した図面を参照しながら説明する。図1および図2に示すように、本実施形態に係る吸音床構造1は、床スラブ2の上方に床スラブ2の表面から間隔をあけて配置された床パネル3と、床パネル3を支持する支持脚4とを備えたシステムフロア5に形成されている。吸音床構造1は、床パネル2に設けられた貫通孔10と、床パネル2の下面に貫通孔10を下側から覆うように設けられたカバー20とを備えて構成されている。
床パネル3は、平面視矩形(本実施形態では正方形)形状を呈する板材にて構成されている。床パネル3は、たとえばパーティクルボードなどの木製合板や樹脂製ボードからなるパネル本体6を備えてなる。床パネル3の表面には、タイルカーペットやフローリングなどの仕上げ材7が敷設されている。パネル本体6は、必要強度を備えるべく大きさと厚さが設定されている。なお、パネル本体6の材質は木製や樹脂製に限定されるものではない。
支持脚4は、たとえば金属製または樹脂製の棒状部材からなり、上鍔部8aと下鍔部8bを備えている。上鍔部8aと下鍔部8bは円板状を呈している。なお、上鍔部8aと下鍔部8bの形状は円板状に限定されるものではなく、矩形状や多角形状など他の形状であってもよい。下鍔部8bは、床スラブ2との接触面積を増やして支持脚4の安定性を高めている。上鍔部8aは、隣り合う床パネル3の端部がそれぞれ載置される部分である。
貫通孔10は、床パネル3の重心位置(対角線の交点)に形成されている。貫通孔10は、たとえば断面円形に形成されており、カバー20と床パネル3の下面とで区画される空洞部21のネック(入口)となる。貫通孔10は、通気性を備えた膜材11で塞がれている。膜材11の上には、パンチングメタルなどからなる有孔板状の保護材12が敷設されている。保護材12の上端面は、仕上げ材7の表面と面一になっている。なお、保護材12の孔の開口率が高ければ、孔の形状は問わない。また、貫通孔10の直径が小さい場合は、保護材12を設けない場合もある。
カバー20は、たとえば樹脂にて形成されている。カバー20は、上部が開口した有底筒状を呈している。カバー20は、本実施形態では、平面視正方形形状となっており、平たい箱形状になっている。カバー20の上部開口は、床パネル3で塞がれている。床パネル3の下面とカバー20とで囲まれた空間(空洞部21)は、背の低い直方体状の空間である。カバー20は、たとえば上端に形成されたフランジ部(図示せず)を床パネル3の下面にビス止めして固定されている。なお、カバー20の床パネル3への固定方法は、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。特に、着脱可能な固定方法とすればカバー20の交換が容易になるので好ましい。
本実施形態に係る吸音床構造1では、空洞部21と貫通孔10によって、ヘルムホルツ型共鳴器が形成されることになるが、ヘルムホルツ型共鳴器の吸音特性は、空洞部21の容積と貫通孔10の断面積および長さに応じて決まる。
空洞部21の寸法、形状は、低減すべき音の周波数帯域に応じて適宜選定すればよいが、本実施形態では、100Hz帯域の音を効率的に低減できるように、長さ300mm角の正方形の断面形状で、深さ(高さ)35mmの直方体形状を呈している。貫通孔10は、直径25mm、長さ25mmとなっている。なお、空洞部21および貫通孔10の形状は、前記形状に限定されるものではなく、断面円形、楕円形、多角形、異形など他の形状であってもよい。
以上のような形状の吸音床構造1の実物大モックアップを作成して吸音率を測定したところ、図3に示すような結果が得られた。本実施形態に係る吸音床構造1によれば、コンピュータなどの特別高圧電気設備で発生する卓越周波数である100Hz帯域で0.6以上の吸音率を達成している。この効果を、100mm以下の厚さ(床スラブ2からの仕上げ高さ)の床材で実現できる他の構成は現在存在していない。
つまり、吸音床構造1によれば、カバー20と床パネル3とで区画された空洞部21と、貫通孔10によってヘルムホルツ型共鳴器が形成されるので、前記したような大きい吸音効果が得られる。特に、前記寸法の吸音床構造1では、コンピュータ室などの騒音を効果的に吸音することができる。
また、吸音床構造1は、一般的な二重床の床パネル3の下面にカバー20を設置する構成であるので、従来の床構造のように構造躯体を加工する必要はなく、空洞部21の構築を容易に行うことができる。さらに、設置するカバー20を取り換えるだけで容易に空洞部21の体積の変更を行うことができる。これによって、吸音すべき騒音に応じた吸音床構造1を提供することができる。さらに、部屋の使用用途の変更にも対応することができる。
さらに、貫通孔10は、通気性を備えた膜材11で塞がれ、膜材11の上には、有孔板状の保護材12が敷設されているので、床面の孔を塞ぐことができる。したがって、床の使い勝手や美観が悪くなることはない。
次に、本発明の他の実施形態に係る吸音床構造を、図4および図5を参照しながら説明する。他の実施形態に係る吸音床構造1aは、カバー30の形状が前記実施形態のカバー20(図1および図2参照)と異なる。
図示するように、カバー30は、断面円筒形状を呈している。カバー30の上端には円形の開口部が形成されている。カバー30の上端部の外周面には、雄ねじ部(ねじ部)31が形成されている。なお、雄ねじ部31は、カバー30の上端部だけでなく、高さ方向全体に亘って外周面に形成されていてもよい。
床パネル3の下面には、カバー30を固定するためのねじ状固定部材35が固定されている。ねじ状固定部材35は、円筒形状を呈しており、床パネル3の下面から下方に延出している。ねじ状固定部材35の内周面には、雌ねじ部36が形成されている。雌ねじ部36にカバー30の雄ねじ部31が螺合することで、カバー30がねじ状固定部材35を介して床パネル3に固定される。ねじ状固定部材35は、その中心が貫通孔10の中心と同軸になるように配置されている。
その他の構成については、前記実施形態の吸音床構造1と同じであるので、同じ符号を付して説明を省略する。
以上のような構成の吸音床構造1aによれば、カバー30がねじ状固定部材35に螺合された状態からカバー30を回転させると、カバー30が床パネル3に対して近接離反する。つまり、カバー30を回転させるだけで、カバー30の設置高さを容易に変更できる。したがって、カバー30と床パネル3とで区画される空洞部32の高さ寸法を変えられ、空洞部32の容積を調整することができる。このように吸音床構造1aによれば、吸音床構造1よりもさらに容易に空洞部の容積を変更することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、貫通孔10は、床パネル3の中央に一か所だけ形成されているが、これに限定されるものではない。貫通孔を当ピッチで並んだ複数としてもよい。この場合、各貫通孔に対応する空洞部の容積が互いに等しくなるように貫通孔を配置すれば、所定の周波数帯域の吸音が行える。一方、各貫通孔に対応する空洞部の容積が異なるように貫通孔を配置すれば、複数の周波数帯域の吸音が行える。
以上のように、貫通孔の数やピッチ、径および空洞部の容積を適宜変更すれば、吸音性能を変化させることができるので、騒音の特性に合わせた吸音性能の設計が可能になる。
1 吸音床構造
1a 吸音床構造
2 床スラブ
3 床パネル
4 支持脚
10 貫通孔
11 膜材
12 保護材
20 カバー
21 空洞部
30 カバー
31 雄ねじ部(ねじ部)
32 空洞部
35 ねじ状固定部材
36 雌ねじ部

Claims (2)

  1. 床スラブの上方に配置された床パネルと、前記床パネルを支持する支持脚と、前記床パネルの下面に着脱且つ交換可能に設けられたカバーとを備えており、
    前記床パネルは、貫通孔を有し、
    前記カバーは、樹脂にて形成され上部が開口した有底筒状を呈し、前記貫通孔を下側から覆っており、前記カバーの上部開口は、前記床パネルにて塞がれており、
    前記床パネルの下面と前記カバーとにより空洞部が形成されており、
    前記貫通孔は、前記床パネルの重心位置に形成されるとともに、通気性を備えた膜材で塞がれており、
    前記膜材の上には、有孔板状の保護材が敷設されており、
    前記保護材の上端面は、前記床パネルの表面と面一になっている
    ことを特徴とする吸音床構造。
  2. 前記カバーは、断面円筒形状を呈するとともに、上端部にねじ部が形成されており、
    前記床パネルの下面には、前記ねじ部が螺合する円筒状のねじ状固定部材が固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸音床構造。
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