JP6444709B2 - 歩行型作業機における変速規制機構 - Google Patents

歩行型作業機における変速規制機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6444709B2
JP6444709B2 JP2014242888A JP2014242888A JP6444709B2 JP 6444709 B2 JP6444709 B2 JP 6444709B2 JP 2014242888 A JP2014242888 A JP 2014242888A JP 2014242888 A JP2014242888 A JP 2014242888A JP 6444709 B2 JP6444709 B2 JP 6444709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
handle
reverse
speed
restriction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014242888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016104585A (ja
Inventor
前田 良雄
良雄 前田
昭夫 大島
昭夫 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP2014242888A priority Critical patent/JP6444709B2/ja
Publication of JP2016104585A publication Critical patent/JP2016104585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6444709B2 publication Critical patent/JP6444709B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

本発明は、ハンドル及び変速レバーを前後反転可能な歩行型作業機における変速規制機構に関する。
ハンドル及び変速レバーを前後反転可能に構成し、ハンドル及び変速レバーを走行機体から後方に延出させたハンドル非反転作業状態と、ハンドル及び変速レバーを走行機体から前方に延出させたハンドル反転作業状態とに選択的に切換可能な歩行型作業機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の歩行型作業機では、ハンドル反転作業状態における高速後進走行を防止するために、作業状態の切換えに応じて変速レバーの高速後進位置への変速操作を規制する変速規制機構が設けられる場合がある。例えば、特許文献1に示される歩行型作業機の変速機構は、ハンドル非反転作業状態において前進3段、後進2段、ハンドル反転作業状態において前進2段、後進3段の変速が可能であるため、ハンドル反転作業状態においては、変速規制機構によって変速レバーの後進3速及び後進2速への変速操作を規制している。
特開2006−224845号公報
ところで、この種の歩行型作業機では、ハンドル反転作業状態における前進走行作業の効率を向上させるために、例えば、ハンドル反転作業状態における前進2速の走行速度を速くすることが提案されるが、ハンドル反転作業状態における前進2速の走行速度を速くすると、ハンドル非反転作業状態における後進2速が速くなり、安全基準速度を超える虞がある。
そこで、ハンドル非反転作業状態において変速レバーの変速操作位置を規制する第2の変速規制機構を設けることが考えられるが、この場合には、構造が複雑になるだけでなく、オペレータの操作負担が増大する虞がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行機体から延出するハンドル及び変速レバーと、前記変速レバーの変速操作に応じて走行動力を変速する変速機構とを備え、前記ハンドル及び前記変速レバーを、前記走行機体から後方に延出させたハンドル非反転作業状態と、前記ハンドル及び前記変速レバーを前記走行機体から前方に延出させたハンドル反転作業状態とに選択的に切換可能な歩行型作業機であって、前記作業状態の切換えに応じて前記変速レバーの変速操作位置を規制する変速規制機構を設けるにあたり、前記変速機構は、ハンドル非反転作業状態においてニュートラル位置を挟んだ左右方向一方側と他方側に前後進の変速位置がそれぞれ配されたものが、ハンドル反転作業状態に切換えたときには前記前後進変速の関係が逆に切換わるものになるよう変速位置が設けられたものであり、該変速規制機構は、ハンドル非反転作業状態において左右方向一方側に配される変速位置のうちの予め選択された変速位置への変速レバーの変速操作を規制する第1変速規制部材と、ハンドル非反転作業状態において左右方向他方側に配される変速位置のうちの予め選択された変速位置への変速レバーの変速操作を規制する第2変速規制部材と、ハンドル反転作業状態において第1操作位置に操作され、ハンドル非反転作業状態において第2操作位置に操作される変速規制切換操作具と、を備え、第1変速規制部材と第2変速規制部材とは、ハンドル非反転作業状態に切換えたことに伴う前記変速規制切換操作具の第1操作位置から第2操作位置への操作に応じて、前記第1変速規制部材をハンドル非反転作業状態における一方側で前記選択された変速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させるとともに、前記第2変速規制部材をハンドル非反転作業状態における他方側で前記選択された変速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させ、ハンドル反転作業状態に切換えたことに伴う前記変速規制切換操作具の第2操作位置から第1操作位置への操作に応じて、前記第1変速規制部材をハンドル非反転作業状態における他方側で前記選択された変速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させるとともに、前記第2変速規制部材をハンドル非反転作業状態における一方側で前記選択された変速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させるように連係されていることを特徴とする歩行型作業機における変速規制機構である。
請求項2の発明は、前記第1変速規制部材は、前記変速規制切換操作具の操作に応じたスライドにより変速規制位置と非変速規制位置とに変位し、前記第2変速規制部材は、前記第1変速規制部材との当接に応じた回動により変速規制位置と非変速規制位置とに変位することを特徴とする請求項1に記載の歩行型作業機における変速規制機構である。
請求項3の発明は、前記変速機構は、ハンドル非反転作業状態においてニュートラル位置を挟んだ左右方向一方側の前後に前進1速位置と、左右の後進1速位置、後進2速位置とが配され、左右方向他方側の前後に前進2速位置と前進3速位置とが配されたであり、第1変速規制部材は、ハンドル非反転作業状態でニュートラル位置に対して左右方向他方側の前進2速位置、前進3速位置への変速レバーの変速操作を規制でき、第2変速規制部材は、ハンドル非反転作業状態でニュートラル位置に対して左右方向一方側の後進2速位置への変速レバーの変速操作を規制できるものであり、第1変速規制部材と第2変速規制部材とは、ハンドル非反転作業状態に操作したことに伴う前記変速規制切換操作具の第1操作位置から第2操作位置への操作に応じて、前記第1変速規制部材をハンドル非反転作業状態での前進2速位置、前進3速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させるとともに、前記第2変速規制部材をハンドル非反転作業状態での後進2速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させ、ハンドル反転作業状態に操作したことに伴う前記変速規制切換操作具の第2操作位置から第1操作位置への操作に応じて、前記第1変速規制部材をハンドル反転作業状態での後進2速位置、後進3速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させるとともに、前記第2変速規制部材をハンドル反転作業状態での前進2速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させるように連係されていることを特徴とする請求項1または2記載の歩行型作業機における変速規制機構である。
請求項1、3の発明によれば、第1変速規制部材及び第2変速規制部材を備えるので、ハンドル反転作業状態だけでなく、ハンドル非反転作業状態においても、変速レバーの高速後進位置への変速操作を規制することができる。しかも、第1変速規制部材及び第2変速規制部材は、変速規制切換操作具の操作に応じて、背反的に変速規制位置と非変速規制位置とに変位するので、オペレータの操作負担を増大させることもない。
また、請求項2の発明によれば、第2変速規制部材は、第1変速規制部材との当接に応じた回動により変速規制位置と非変速規制位置とに変位するので、リンク機構などを介して第2変速規制部材を変速規制切換操作具に連動させる場合に比べ、構造を簡略化することができる。
歩行型管理機の側面図である。 歩行型管理機の平面図である。 ミッションケース上部の要部側面透視図である。 ミッションケース上部の要部平面透視図である。 主変速レバーの変速操作位置を示す平面図である。 ハンドル非反転作業状態における変速規制機構の動作を示す変速ガイド部の平面図である。 ハンドル反転作業状態における変速規制機構の動作を示す変速ガイド部の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1は歩行型管理機(歩行型作業機)の走行機体であって、該走行機体1は、前後方向に沿う機体フレーム1aを有し、該機体フレーム1aの前部にはエンジン2が搭載される一方、機体フレーム1aの後部にはミッションケース3が搭載されている。また、エンジン2とミッションケース3との間には、エンジン2からミッションケース3内の変速機構(図示せず)に動力を伝動するベルト伝動機構4が設けられている。
ミッションケース3の下端部には、車軸6aを介して車輪6が取り付けられる一方、ミッションケース3の上端部には、前後反転可能なハンドル8及び主変速レバー9(変速レバー)が取り付けられている。また、機体フレーム1aの前後両端部には、作業機連結用のヒッチ部7F、7Rが設けられている。
ミッションケース3内の変速機構は、主変速レバー9の操作に応じて、走行機体1の走行速度を変速するとともに、前後進の切換えを行うように構成されている。本実施形態の変速機構は、ハンドル8を走行機体1から後方に延出させたハンドル非反転作業状態で、前進3段、後進2段の変速が可能となっている。
なお、前進は、ハンドル8の延出方向の反対側に向かって走行することを意味し、後進は、ハンドル8の延出方向に向かって走行することを意味する。つまり、ハンドル8を上記のハンドル非反転作業状態から前後反転させ、走行機体1から前方に延出させたハンドル反転作業状態では、ハンドル非反転作業状態の前進が後進、ハンドル非反転作業状態の後進が前進となる。したがって、本実施形態の変速機構は、前述したようにハンドル非反転作業状態で、前進3段、後進2段の変速が、ハンドル反転作業状態に切換えたときにはその逆の前進2段、後進3段の変速が可能となっている。
図3及び図4に示すように、ミッションケース3には、変速機構を変速操作するための2本のシフタ軸12a、12bが設けられており、各シフタ軸12a、12bには、アーム13a、13bが取り付けられている。ミッションケース3側には、操作軸14が設けられており、該操作軸14には、アーム13a、13bを操作する操作アーム16が一体的に設けられている。
操作軸14は、ミッションケース3側に前後揺動自在に取り付けられたパイプ状の受け17に左右回動自在に挿入されており、操作軸14自身の軸心を中心に左右揺動するとともに、受け17の揺動軸心Cを中心に前後揺動する。そして、操作軸14の左右揺動及び前後揺動に応じて、操作アーム16が前後及び左右揺動する。
操作アーム16は、前後揺動によっていずれか一方のアーム13a、13bに選択的に噛み合う。操作アーム16がいずれか一方のアーム13a、13bに噛み合った状態で操作アーム16を左右揺動させることによってシフタ軸12a、12bが操作され、変速機構の変速が行われる。
操作軸14の上方部分には、主変速レバー9の基端部に設けられたボス15が外挿されている。ボス15の内周面と操作軸14の外周面には、セレーションが設けられており、互いのセレーションが噛み合う状態では、ボス15と操作軸14とが左右及び前後揺動において一体的となる。
ボス15と操作軸14とがセレーションによって噛み合った状態では、主変速レバー9の左右及び前後揺動操作によって変速機構の変速を行うことができる。ただし、ボス15を所定量以上に上方に持ち上げることによってセレーション同士の噛み合いが解除される。つまり、主変速レバー9を上方に持ち上げ、ボス15と操作軸14とのセレーションの噛み合いを解除することによって、ボス15を操作軸14に対して旋回させることができる。これにより、主変速レバー9を上方に持ち上げ、旋回させ、再度下げることによって、操作軸14に対する主変速レバー9の水平方向の延出位置を変更することができる。
本実施形態においては、上記主変速レバー9の旋回操作によって、少なくとも主変速レバー9を前後反転させることができる。ハンドル非反転作業状態では、主変速レバー9を後方に延出させて変速操作し、ハンドル反転作業状態では、主変速レバー9を前方に延出させて変速操作を行う。
操作軸14側には、変速指示棒18が一体的に取り付けられている。変速指示棒18の上端部分は、変速ガイド19のガイド溝21に挿通されている。そして、変速指示棒18は、主変速レバー9と一体的に左右及び前後揺動するため、主変速レバー9は、変速指示棒18がガイド溝21内での移動が許容される方向にのみ操作することが可能となる。
図5〜図7に示されるように、本実施形態のガイド溝21は、左右方向に沿い、前後に並列する2つの横溝22F、22Rと、両横溝22F、22Rを繋げる連結溝22Jとを有し、ハンドル非反転作業状態における前進3段、後進2段の変速ポジションを備えている。
つまり、ハンドル非反転作業状態において、後方の横溝22Rは、左側から順に前進2速(中速前進位置)、前進1速(低速前進位置)のポジションとなり、前方の横溝22Fは、左側から順に前進3速(高速前進位置)、ニュートラル、後進1速(低速後進位置)、後進2速(高速後進位置)のポジションとなっている。つまり、ハンドル非反転作業状態においてニュートラル位置を挟んだ左右方向一方側(図6において左側)の前後に前進1速位置と、左右の後進1速位置、後進2速位置とが配され、左右方向他方側の前後に前進2速位置と前進3速位置とが配されている。ただし、ハンドル非反転作業状態においては、後述する変速規制機構23によって、高速後進位置である後進2速への変速操作が選択規制される。
一方、ハンドル反転作業状態において、後方の横溝22Rは、左側から順に後進2速(高速後進位置)、後進1速(低速後進位置)のポジションとなり、前方の横溝22Fは、左側から順に後進3速(高速後進位置)、ニュートラル、前進1速(低速前進位置)、前進2速(中速前進位置)のポジションとなっている。つまり、ハンドル反転作業状態においてニュートラル位置を挟んだ左右方向一方側(図7において左側(ハンドル非反転作業状態で見たときには右側))の前後に後進1速位置と、左右の前進1速位置、前進2速位置とが配され、左右方向他方側の前後に後進2速位置と後進3速位置とが配されている。ただし、ハンドル反転作業状態においては、後述する変速規制機構23によって、高速後進位置である後進2速及び後進3速への変速操作が選択規制される。以下、本発明の要部である変速規制機構23について詳細に説明する。
本実施形態の変速規制機構23は、ハンドル反転作業状態における主変速レバー9の高速後進位置(後進2速及び後進3速)への変速操作を規制する第1変速規制部材24と、ハンドル非反転作業状態における主変速レバー9の高速後進位置(後進2速)への変速操作を規制する第2変速規制部材25と、ハンドル反転作業状態において第1操作位置(後方位置)に操作され、ハンドル非反転作業状態において第2操作位置(前方位置)に操作される変速規制切換操作具26とを備える。
そして、変速規制機構23は、変速規制切換操作具26の第2操作位置から第1操作位置への操作に応じて、第1変速規制部材24を非変速規制位置から変速規制位置に変位させるとともに、第2変速規制部材25を変速規制位置から非変速規制位置に変位させ、また、変速規制切換操作具26の第1操作位置から第2操作位置への操作に応じて、第1変速規制部材24を変速規制位置から非変速規制位置に変位させるとともに、第2変速規制部材25を非変速規制位置から変速規制位置に変位させるように構成される。
具体的に説明すると、本実施形態の変速規制切換操作具26は、ノブ付きボルトからなり、第1変速規制部材24及び第2変速規制部材25の上方を覆う規制部カバー27に前後を向いて形成される長孔状のガイド溝27aに沿って後方の第1操作位置と前方の第2操作位置とに切換操作される。
本実施形態の第1変速規制部材24は、規制部カバー27に前後スライド自在に支持されたプレート状の部材であり、具体的には、規制部カバー27に設けられるピン28と、第1変速規制部材24に前後を向いて形成される長孔24aとの係合により、第1変速規制部材24が規制部カバー27に前後スライド自在に支持される。
第1変速規制部材24は、変速規制切換操作具26と一体的に連結される連結部24bと、連結部24bから後方に延出する変速規制部24cと、連結部24bから右側方に延出する当接部24dとを一体に有しており、変速規制切換操作具26の操作に応じて前後にスライドし、変速規制位置と非変速規制位置とに変位する。なお、上記の長孔24aは、変速規制部24cの中間部を利用して形成されている。
変速規制部24cは、変速規制切換操作具26の第1操作位置(後方位置:ハンドル反転作業状態)への操作に応じて第1変速規制部材24が変速規制位置に変位したとき(図7参照)、ガイド溝21の後進3速位置及び後進2速位置(ハンドル非反転作業状態の前進3速位置及び前進2速位置)に進入する。これにより、変速指示棒18は、後進3速位置及び後進2速位置への移動が困難になり、主変速レバー9による後進3速及び後進2速への変速操作が規制される。また、変速規制位置では、変速指示棒18から外力を受ける可能性があるが、その方向は、第1変速規制部材24のスライド方向と直交する方向なので、変速指示棒18からの外力で第1変速規制部材24が非変速規制位置に変位することはない。
また、変速規制部24cは、変速規制切換操作具26の第2操作位置(前方位置:ハンドル非反転作業状態)への操作に応じて第1変速規制部材24が非変速規制位置に変位したとき(図6参照)、ガイド溝21の前進3速位置及び前進2速位置(ハンドル反転作業状態の後進3速位置及び後進2速位置)から退出する。これにより、変速指示棒18は、前進3速位置及び前進2速位置への移動が許容され、主変速レバー9による前進3速及び前進2速への変速操作が可能になる。
本実施形態の第2変速規制部材25は、規制部カバー27に支軸29を介して左右回動自在に支持されたプレート状の部材であり、第1変速規制部材24と同一平面上に配置されている。また、第2変速規制部材25は、規制部カバー27に設けられるピン30と、第2変速規制部材25に左右を向いて形成される長孔25aとの係合により、回動範囲が制限されるとともに、第1変速規制部材24と同一平面上に保持される。
第2変速規制部材25は、後部から左側方に突出する第1当接部25bと、前部から左側方に突出する第2当接部25cと、後部から後方に延出する変速規制部25dとを一体に有しており、変速規制切換操作具26の操作に応じて左右方向に回動し、変速規制位置と非変速規制位置とに変位する。つまり、変速規制切換操作具26が第1操作位置(後方位置:ハンドル反転作業状態)に操作されたときは、第1当接部25bが第1変速規制部材24の当接部24dで押されることにより、非変速規制位置である右側回動位置に変位する一方、変速規制切換操作具26が第2操作位置(前方位置:ハンドル非反転作業状態)に操作されたときは、第2当接部25cが第1変速規制部材24の当接部24dで押されることにより、変速規制位置である左側回動位置に変位する。
変速規制部25dは、変速規制切換操作具26の第2操作位置(前方位置:ハンドル非反転作業状態)への操作に応じて第2変速規制部材25が変速規制位置に変位したとき(図6参照)、ガイド溝21の後進2速位置(ハンドル反転作業状態の前進2速位置)に進入する。これにより、変速指示棒18は、後進2速位置への移動が困難になり、主変速レバー9による後進2速への変速操作が規制される。また、変速規制位置では、変速指示棒18から外力を受ける可能性があるが、第1変速規制部材24の当接部24dが第2当接部25cに当接して第2変速規制部材25の回動を規制しているので、変速指示棒18からの外力で第2変速規制部材25が非変速規制位置に変位することはない。
また、変速規制部25dは、変速規制切換操作具26の第1操作位置(後方位置:ハンドル反転作業状態)への操作に応じて第2変速規制部材25が非変速規制位置に変位したとき(図7参照)、ガイド溝21の前進2速位置(ハンドル反転作業状態の後進2速位置)から退出する。これにより、変速指示棒18は、前進2速位置への移動が許容され、主変速レバー9による前進2速への変速操作が可能になる。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、走行機体1から延出するハンドル8及び主変速レバー9と、主変速レバー9の変速操作に応じて走行動力を変速する変速機構とを備え、ハンドル8及び主変速レバー9を走行機体1から後方に延出させたハンドル非反転作業状態と、ハンドル8及び主変速レバー9を走行機体1から前方に延出させたハンドル反転作業状態とに選択的に切換可能な歩行型管理機であって、作業状態の切換えに応じて主変速レバー9の変速操作位置を規制する変速規制機構23を設けるにあたり、該変速規制機構23は、ハンドル反転作業状態における主変速レバー9の高速後進位置への変速操作を規制する第1変速規制部材24と、ハンドル非反転作業状態における主変速レバー9の高速後進位置への変速操作を規制する第2変速規制部材25と、ハンドル反転作業状態において第1操作位置に操作され、ハンドル非反転作業状態において第2操作位置に操作される変速規制切換操作具26とを備え、変速規制切換操作具26の第2操作位置から第1操作位置への操作に応じて、第1変速規制部材24を非変速規制位置から変速規制位置に変位させるとともに、第2変速規制部材25を変速規制位置から非変速規制位置に変位させ、変速規制切換操作具26の第1操作位置から第2操作位置への操作に応じて、第1変速規制部材24を変速規制位置から非変速規制位置に変位させるとともに、第2変速規制部材25を非変速規制位置から変速規制位置に変位させるので、ハンドル反転作業状態だけでなく、ハンドル非反転作業状態においても、主変速レバー9の高速後進位置への変速操作を規制することができる。しかも、第1変速規制部材24及び第2変速規制部材25は、変速規制切換操作具26の操作に応じて、背反的に変速規制位置と非変速規制位置とに変位するので、オペレータの操作負担を増大させることもない。
また、第1変速規制部材24は、変速規制切換操作具26の操作に応じたスライドにより変速規制位置と非変速規制位置とに変位し、第2変速規制部材25は、第1変速規制部材24との当接に応じた回動により変速規制位置と非変速規制位置とに変位するので、リンク機構などを介して第2変速規制部材25を変速規制切換操作具26に連動させる場合に比べ、構造を簡略化することができる。
また、変速機構は、ハンドル非反転作業状態において前進3段、後進2段、ハンドル反転作業状態において前進2段、後進3段の変速が可能であり、第1変速規制部材24は、ハンドル反転作業状態において主変速レバー9の後進3速及び後進2速への変速操作を規制し、第2変速規制部材25は、ハンドル非反転作業状態において主変速レバー9の後進2速への変速操作を規制するので、ハンドル非反転作業状態の安全基準を満たしつつ、ハンドル反転作業状態における前進2速の走行速度を速くし、ハンドル反転作業状態における前進走行作業の効率を高めることができる。
1 走行機体
3 ミッションケース
6 車輪
8 ハンドル
9 主変速レバー
18 変速指示棒
19 変速ガイド
21 ガイド溝
23 変速規制機構
24 第1変速規制部材
25 第2変速規制部材
26 変速規制切換操作具

Claims (3)

  1. 走行機体から延出するハンドル及び変速レバーと、
    前記変速レバーの変速操作に応じて走行動力を変速する変速機構とを備え、
    前記ハンドル及び前記変速レバーを、前記走行機体から後方に延出させたハンドル非反転作業状態と、前記ハンドル及び前記変速レバーを前記走行機体から前方に延出させたハンドル反転作業状態とに選択的に切換可能な歩行型作業機であって、
    前記作業状態の切換えに応じて前記変速レバーの変速操作位置を規制する変速規制機構を設けるにあたり、
    前記変速機構は、ハンドル非反転作業状態においてニュートラル位置を挟んだ左右方向一方側と他方側に前後進の変速位置がそれぞれ配されたものが、ハンドル反転作業状態に切換えたときには前記前後進変速の関係が逆に切換わるものになるよう変速位置が設けられたものであり、
    該変速規制機構は、
    ハンドル非反転作業状態において左右方向一方側に配される変速位置のうちの予め選択された変速位置への変速レバーの変速操作を規制する第1変速規制部材と、
    ・ハンドル非反転作業状態において左右方向他方側に配される変速位置のうちの予め選択された変速位置への変速レバーの変速操作を規制する第2変速規制部材と、
    ・ハンドル反転作業状態において第1操作位置に操作され、ハンドル非反転作業状態において第2操作位置に操作される変速規制切換操作具と、を備え、
    第1変速規制部材と第2変速規制部材とは、
    ハンドル非反転作業状態に切換えたことに伴う前記変速規制切換操作具の第1操作位置から第2操作位置への操作に応じて、
    ・前記第1変速規制部材をハンドル非反転作業状態における一方側で前記選択された変速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させるとともに、
    ・前記第2変速規制部材をハンドル非反転作業状態における他方側で前記選択された変速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させ、
    ハンドル反転作業状態に切換えたことに伴う前記変速規制切換操作具の第2操作位置から第1操作位置への操作に応じて、
    ・前記第1変速規制部材をハンドル非反転作業状態における他方側で前記選択された変速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させるとともに、
    ・前記第2変速規制部材をハンドル非反転作業状態における一方側で前記選択された変速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させる
    ように連係されていることを特徴とする歩行型作業機における変速規制機構。
  2. 前記第1変速規制部材は、前記変速規制切換操作具の操作に応じたスライドにより変速規制位置と非変速規制位置とに変位し、
    前記第2変速規制部材は、前記第1変速規制部材との当接に応じた回動により変速規制位置と非変速規制位置とに変位することを特徴とする請求項1に記載の歩行型作業機における変速規制機構。
  3. 前記変速機構は、ハンドル非反転作業状態においてニュートラル位置を挟んだ左右方向一方側の前後に前進1速位置と、左右の後進1速位置、後進2速位置とが配され、左右方向他方側の前後に前進2速位置と前進3速位置とが配されたであり、
    第1変速規制部材は、ハンドル非反転作業状態でニュートラル位置に対して左右方向他方側の前進2速位置、前進3速位置への変速レバーの変速操作を規制でき、
    第2変速規制部材は、ハンドル非反転作業状態でニュートラル位置に対して左右方向一方側の後進2速位置への変速レバーの変速操作を規制できるものであり、
    第1変速規制部材と第2変速規制部材とは、
    ハンドル非反転作業状態に操作したことに伴う前記変速規制切換操作具の第1操作位置から第2操作位置への操作に応じて、
    ・前記第1変速規制部材をハンドル非反転作業状態での前進2速位置、前進3速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させるとともに、
    ・前記第2変速規制部材をハンドル非反転作業状態での後進2速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させ、
    ハンドル反転作業状態に操作したことに伴う前記変速規制切換操作具の第2操作位置から第1操作位置への操作に応じて、
    ・前記第1変速規制部材をハンドル反転作業状態での後進2速位置、後進3速位置への変速操作を規制する変速規制位置に変位させるとともに、
    ・前記第2変速規制部材をハンドル反転作業状態での前進2速位置への変速操作を可能とする非変速規制位置に変位させる
    ように連係されていることを特徴とする請求項1または2記載の歩行型作業機における変速規制機構。
JP2014242888A 2014-12-01 2014-12-01 歩行型作業機における変速規制機構 Active JP6444709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242888A JP6444709B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 歩行型作業機における変速規制機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242888A JP6444709B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 歩行型作業機における変速規制機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016104585A JP2016104585A (ja) 2016-06-09
JP6444709B2 true JP6444709B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=56102283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014242888A Active JP6444709B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 歩行型作業機における変速規制機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6444709B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106015546B (zh) * 2016-07-19 2019-05-21 隆鑫通用动力股份有限公司 限位式换挡机构及其变速器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS568529U (ja) * 1979-06-30 1981-01-24
JPS5967125A (ja) * 1982-10-08 1984-04-16 Iseki & Co Ltd 耕耘機における変速操作牽制装置
JP2006224845A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 歩行型耕耘機における変速規制機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016104585A (ja) 2016-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6444709B2 (ja) 歩行型作業機における変速規制機構
JP6533455B2 (ja) 管理機
JP4537967B2 (ja) トラクタの変速操作装置
JP6715161B2 (ja) 歩行型移動農機の変速操作装置
JP2012136067A (ja) 歩行型管理機
JP2006224845A (ja) 歩行型耕耘機における変速規制機構
JP6467269B2 (ja) 農作業機
JP5287475B2 (ja) 歩行型管理機
JP2007237788A5 (ja)
JP5052407B2 (ja) 歩行型管理機の安全装置
JP2024011917A (ja) 変速装置
JP6025661B2 (ja) 中立位置検出装置
JP4101040B2 (ja) 作業機の変速操作構造
JP4988879B2 (ja) 作業用走行車
JP3722632B2 (ja) 作業車の旋回操作装置
JP4555278B2 (ja) 管理機
JP2770313B2 (ja) 耕耘機の変速操作装置
JPH0514898Y2 (ja)
JP2637683B2 (ja) 作業車の操作部構造
JP2005035458A (ja) 作業用走行車
JP2005067339A (ja) 歩行型作業機の変速操作装置
JP6207473B2 (ja) 作業機
JP2002205567A (ja) 変速操作装置
JPH0713105U (ja) 作業用走行車における変速レバーガイド構造
JP3590354B2 (ja) 作業車の操作部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6444709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151