JP6444109B2 - 配車システム及び車両検索方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タクシー配車用AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システムを用いた配車システムに関する。
近年、無線移動通信システムの発展と共に、手軽に広域エリアを対象とした移動体データ通信を行うことが可能となっている。また、電波を利用した測位技術の発展に伴い、人工衛星を利用したGPS(Global Positioning System)測位システムにより位置情報を得ることができるようになった。これら無線移動通信システムと測位システムの融合により、移動体のデータ伝送システムや位置管理システムが実用化され、業務無線や公衆無線を通じてタクシーや運送車両の配車効率向上を目的に利用されている。
無線移動通信システムと測位システムを利用した配車システムについて、図1に示す概略構成の例を参照して説明する。
同図の配車システムは、管理センタ101と、複数の無線基地局102(102−1,2,・・・,L)と、複数の移動局(車両)104(104−1,2,・・・N)と、GPS衛星105と、複数の配車端末106(106−1,2,・・・,M)を有する配車センタ107と、を用いて構成されたタクシー配車用AVMシステムである。
各無線基地局102は、自局が通信できる通信エリアを有しており、例えば、無線基地局102−1の通信エリア103−1は、そのエリア内に存する移動局104と無線基地局102−1とが通信できることを示している。
各移動局104は、GPS衛星105からの信号を受けて、自車両の位置(緯度、経度)及び進行方向を含む位置情報を入手することができる。移動局104により入手された位置情報は、移動局104(車両)の動態情報と共に、その車両が存する通信エリア103を有する無線基地局102を通じて定期的に管理センタ101へ送られる。
管理センタ101は、複数ある各無線基地局102を通じて、その通信エリア103内に存する移動局104の位置情報と動態情報を収集し、各移動局104の管理を行っている。
このようなタクシー配車用AVMシステムでは、顧客が配車センタ107に連絡して迎え先(配車先)の位置(例えば、顧客の現在位置)や所望する車両の情報を伝え、配車依頼が行われる。
配車センタ107では、オペレータが配車端末106を操作して、管理センタ101に対して配車要求(迎え先の位置や所望する車両の情報)を送信する。
管理センタ101は、配車センタ107から受信した配車要求に従い、収集された各移動局104の位置情報から配車に適した車両を検索(探車)して、迎え先の位置まで車両を配車する運用を行う。
ここで、上記のような配車システムに関し、これまでに種々の発明が提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の基地局と、移動局と、管理センタと、を具備し、管理センタには、ポーリング方式によって基地局を介して収集された移動局ごとの動態情報、現在位置情報、送り先位置情報等が管理され、空車状態の移動局が見出せない場合でも、実車状態の移動局の送り先位置が新たに配車を依頼している客が依頼している配車場所またはその近辺であり、この配車場所に最も速く到達することができるのであれば、実車状態の移動局を新たに配車を依頼した客のための配車候補とする発明が開示されている。
特開2008−078784号公報
従来の配車技術について、図17を使用して説明する。同図では、タクシーの営業エリアをエリアA,B,Cの3つにエリア分けしてある。エリアA,Bは、配車要求が比較的多い地域で、タクシー車両も多いエリアと仮定する。一方、エリアCは、配車要求が比較的少ない地域のため、タクシー車両も少ないエリアと仮定する。
タクシーの乗務員(ドライバー)は、エリアAで顧客Xを乗車させ、その途中でエリアBの通過点を通って、行き先(送り先)であるエリアCに向かう。顧客Xを乗せた車両がエリアCに向かっている間に、エリアCの顧客Yから配車要求があったとする。このとき、配車センタでは、まずエリアCの顧客Yの周辺に空車車両がいないか探車する。エリアCは比較的車両が少ないエリアのためか、空車車両が見つからない。また、顧客Xを乗せてエリアCに向かっている車両は、顧客Xの行き先から顧客Yの迎え先までの距離(走行時間)が短いにも関わらず、実車状態であるため、探車候補に上がらず、配車の機会を逃すことになっていた。
このため、顧客Yには、直ぐに用意できる車両が見つからない旨を伝えて配車を断るか、迎え先への到着時間が掛かるが探車範囲を広げて車両を探すかを決めてもらうことになる。探車範囲を広げてでも車両を探す場合には、図17の例ではエリアCに空車車両がいないため、エリアAかエリアBの空車車両をエリアCの顧客Yに配車することになる。顧客Yにとっては到着までの時間が掛かり、また他のエリアから配車される車両にとっても到着までの時間が掛かるだけでなく、顧客Yの行き先がエリアCの別の場所の場合には、行き先到着後に比較的配車要求の多いエリアに戻るまでの時間が掛かるという問題があった。また、顧客Xが乗車している車両も、近くに次の顧客が居るにも関わらず、探車候補に上がらないため、折角の配車の機会を逃すことになっていた。
本発明は、上記のような事情に鑑みて為されたものであり、動態が実車の車両にも配車の機会を与える条件を設け、より効率的な配車を実現することが可能な配車システムを提供することを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、配車システムを以下のように構成した。
すなわち、本発明に係る配車システムは、複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するエリア管理手段と、複数の車両毎に、該車両の位置及び動態、並びに該車両の行き先のエリアを示す車両情報を記憶する車両管理手段と、配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両を前記エリア情報及び前記車両情報に基づいて検索する検索手段と、を備える。
そして、前記検索手段は、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ該車両の行き先のエリアが前記配車の迎え先と同じエリアであるという条件を満たすものを含めるようにする。
若しくは、前記検索手段は、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ該車両の行き先のエリア内に入っているという条件を満たすものを含めるようにする。
このように、動態が実車の車両であっても、車両の行き先のエリアが配車の迎え先と同じエリアである、若しくは車両の行き先のエリア内に入っている(すなわち、間もなく空車になる)場合に、その車両を含めて配車候補の検索を行うようにすることで、より効率的な配車を実現することができる。
ここで、前記車両は、該車両を前記検索対象に含めることを許容する指示を乗務員から受け付ける受付手段を有し、前記検索手段は、前記条件を満たす車両のうち、前記受付手段により前記指示を受け付けた車両を前記検索対象に含めるようにしてもよい。
これにより、乗客を乗せて移動中の車両の乗務員は、その車両を次の配車要求に対する配車候補の検索対象に含めるか否かについて、自らの意思を反映させることができる。
また、前記受付手段は、該車両の行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、前記指示を受け付け可能な状態となるようにしてもよい。
これにより、乗客を乗せて移動中の車両がその行き先の地点まで遠い(時間が掛かる)場合に、その車両が次の配車要求に対する配車候補の検索対象に含められてしまうことを防止できる。
また、前記エリア管理手段は、前記条件を満たす車両を前記検索対象に含めるか否かをエリア毎に管理し、前記検索手段は、前記配車の迎え先のエリアが、前記条件を満たす車両を前記検索対象に含めるエリアである場合に、前記条件を満たす車両を前記検索対象に含めるようにしてもよい。
これにより、前記条件を満たす車両を検索条件に含めずとも速やかに配車を行えるエリア(例えば、車両が多く存在するエリア)については、前記条件を満たす車両を検索対象から除外することで、配車候補の検索時間の短縮を図ることができ、繁忙期の配車効率を高めることが可能となる。
本発明によれば、動態が実車の車両であっても、車両の行き先のエリアが配車の迎え先と同じエリアである、若しくは車両の行き先のエリア内に入っている(すなわち、間もなく空車になる)場合に、その車両を含めて配車候補の検索を行うようにするので、より効率的な配車を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る配車システムの概略構成の例を示す図である。 管理センタの構成の例を示す図である。 配車候補の検索に係る処理フローの例を示す図である。 空車予定を通知する第1通知手法を説明する図である。 空車予定を通知する第2通知手法を説明する図である。 空車予定を通知する第3通知手法を説明する図である。 空車予定を通知する第4通知手法を説明する図である。 空車予定を通知する第5通知手法を説明する図である。 移動距離または移動時間を計算する第1計算手法を説明する図である。 移動距離または移動時間を計算する第2計算手法を説明する図である。 移動距離または移動時間を計算する第3計算手法を説明する図である。 移動距離または移動時間を計算する第4計算手法を説明する図である。 移動距離または移動時間を計算する第5計算手法を説明する図である。 移動距離または移動時間を計算する第6計算手法を説明する図である。 配車候補として検索された車両の順位付けについて説明する図である。 エリアに応じた空車予定の車両の扱い変更について説明する図である。 従来の配車技術について説明する図である。
本発明の一実施形態に係る配車システムの例について、図面を参照して説明する。
本例の配車システムは、図1を参照して既に説明したように、管理センタ101と、複数の無線基地局102(102−1,2,・・・,L)と、複数の移動局(車両)104(104−1,2,・・・N)と、GPS衛星105と、複数の配車端末106(106−1,2,・・・,M)を有する配車センタ107と、を用いて構成されている。
各移動局104は、GPS衛星105からの信号を受けて、自車両の位置(緯度、経度)及び進行方向を含む位置情報を入手することができる。移動局104により入手された位置情報は、移動局104(車両)の動態情報と共に、その車両が存する通信エリア103を有する無線基地局102を通じて定期的に管理センタ101へ送信される。
位置情報や動態情報を管理センタ101へ定期的に送信する態様としては、一定時間毎、一定距離の移動毎、一定時間と一定距離の併用など、任意の態様により送信することができる。
動態情報とは、顧客の乗車状態を示す情報をいい、車両の乗務員(ドライバー)が移動局104を操作することによって入力される。動態情報としては、顧客を乗せずに移動中の状態を示す「空車」、顧客を乗せて移動中の状態を示す「実車」、顧客が運賃の支払中の状態を示す「支払」、次の顧客の位置(迎え先)に向けて移動中(配車中)の状態を示す「迎車」、顧客を乗せずに休憩中の状態を示す「休憩」、などが挙げられる。
また、各移動局104は、顧客を新たに乗車させて動態を「実車」に変更する際に、その顧客の行き先のエリア(及び地点)の入力を乗務員から受け付けて管理センタ101へ送信する。
また、各移動局104は、車両の動態が「実車」だが、間もなく「空車」となることが予定される場合に、車両の動態が「空車」となる予定であることを示す空車予定通知を、乗務員の操作により又は自動的に管理センタ101へ送信する。
このように、移動局104は、位置情報を検出する装置(例えばナビゲーション装置)と、乗務員から各種の情報の入力を受け付ける操作装置と、無線基地局102と無線通信を行う無線装置とを備えている。
移動局104としては、専用の無線通信端末を用いてもよいが、一般に市販されている携帯電話端末(例えば、スマートフォン)や無線通信機能を持つタブレット端末といった種々の携帯端末に、上記の各装置の機能を実現する配車システム用のアプリケーションをインストールしたものを用いてもよい。また、移動局104において、無線基地局102と通信する無線部と、乗務員が動態情報などを入力する操作部とは一体型でもよいし、別装置として構成されていてもよい。
以下の説明において、移動局104を車両と同義もしくはほぼ同義として説明するが、移動局104としての上記装置は車両に備えられている。
管理センタ101は、複数ある各無線基地局102を通じて、その通信エリア103内に存する移動局104の位置情報や動態情報などを収集し、各移動局104の管理を行っている。
また、管理センタ101は、配車を依頼した顧客の迎え先(配車先)の位置(および希望する車両の情報など)を含む配車要求を受信すると、各移動局104の位置情報や動態情報などに基づいて、配車に適した車両を配車候補として検索(探車)する。その後、検索された配車候補の各車両を所定の優先基準に従って順序付けし、その中から配車対象に選択された車両の移動局104に対して、配車指示を送信する。
配車センタ107は、顧客から配車依頼を受け付けたオペレータによる配車端末106の操作に応じて、管理センタ101に対して配車要求を送信する。その後、配車端末106は、管理センタ101から配車候補の車両リストを受信すると、配車候補の各車両を優先度に従って画面表示し、その中からオペレータに選択された車両を配車対象として管理センタ101に通知して、該当車両の移動局104への配車指示を送信させる。
なお、顧客は、配車センタ107のオペレータに電話で配車依頼を行うほか、タクシー会社のホームページや、一般に市販されている種々の携帯端末(携帯電話端末やタブレット端末)にインストールした配車要求用のアプリケーションを用い、インターネット回線を通じて管理センタ101にアクセスすることで、配車センタ107を介さずに管理センタ101に対して直接的に配車要求を行うこともできる。この場合、管理センタ101は、配車候補の車両の中で最も優先度が高いものを配車対象として自動的に選択し、配車指示を送信する。
管理センタ101の構成について、図2に示す構成例を参照して説明する。
本例の管理センタ101は、データベースサーバ200と、地図サーバ220と、配車サーバ240と、を備えている。なお、管理センタ101の各構成要素は同じ場所に存在する必要はなく、別のネットワーク上にそれぞれ設置されていてもよい。
データベースサーバ200は、配車システムの運用に係る各種のデータを管理するサーバであり、本例では、個々のエリアに関するエリア情報を記憶・管理するエリア情報管理部201と、個々の車両に関する車両情報を記憶・管理する車両情報管理部202と、を有している。
エリア情報管理部201で管理する各エリアのエリア情報には、該エリアの識別情報、該エリアの範囲を示す情報、などが格納される。本例では、本システムを利用するタクシー会社が、予め営業エリアを幾つかのエリアに区切っておき、各エリアのエリア情報をエリア情報管理部201に設定しているものとする。営業エリア内の全ての場所は、ここで設定されるエリアのどれか一つに属することになる。なお、営業エリア内に幾つかのエリアを範囲指定して設定し、これらのエリアから漏れた地域を「その他エリア」として、一つのエリアとして設定するようにしてもよい。また、営業エリア外の地域を「その他エリア」に含めることも可能である。
車両情報管理部202で管理する各車両の車両情報には、車両の識別情報、該車両の現在の位置情報、該車両の動態を示す情報、動態が「実車」である場合の行き先のエリア(及び地点)の情報、空車予定通知の有無、などが格納される。なお、車両情報管理部202による管理データは、移動局104との通信により随時更新される。
地図サーバ220は、タクシー会社の営業エリアを含む地図情報を管理するサーバであり、本例では、出発地点と到着地点の入力に応じて、これら地点間の移動距離または移動時間を算出する経路探索部221を有している。
配車サーバ240は、配車する車両の検索をデータベースサーバ200や地図サーバ220を利用して行うサーバであり、本例では、迎え先(配車先)の位置を含む配車要求に応じて、配車に適した車両を配車候補として検索して順序付けする候補車検索部241と、候補車検索部241により検索された配車候補の中から配車対象に選択された車両(移動局104)に対して、配車指示を送信する配車指示部242と、を有している。
候補車検索部241の動作について、図3の処理フローを参照して説明する。
候補車検索部241は、迎え先(配車先)の位置を含む配車要求を受信すると、該配車要求を検索条件に用いてエリア情報管理部201および車両情報管理部202にアクセスして、配車候補となる車両を検索する(ステップS11)。具体的には、配車要求で指定された迎え先の位置を基準とした所定の探車範囲に存する車両のうち、動態が「空車」の車両、及び、動態が「実車」だが「空車」となる予定(以下、空車予定)の車両(すなわち、空車予定通知があった車両)を、配車候補の対象として検索する。なお、「実車」とは別に「空車予定」を動態として持たせた車両について配車候補として検索したり、実質的に配車が可能な他の動態(「支払」や「休憩」など)の車両についても配車候補として検索したりするようにしてもよく、どの動態を配車候補に含めるかは、タクシー会社の方針等に従って予め設定しておけばよい。
ここで、探車範囲に存する「空車予定」の車両を全て配車候補の検索対象に含めるのではなく、以下の条件を満たすものを配車候補の検索対象に含める。
すなわち、「空車予定」の車両の行き先のエリアが配車要求で指定された迎え先と同じエリアであるという第1条件を用いる。これは、動態が「実車」の車両でも、近いうちに「空車」となることが想定される「空車予定」の車両のうち、配車要求で指定された迎え先と同じエリアに顧客を乗せて移動中の車両については、現在の顧客を行き先に送り届けた後で速やかに同エリア内の迎え先に向かえるので、これを配車候補の検索対象に加えることで配車効率の向上を図るものである。
または、「空車予定」の車両がその行き先のエリアに既に入っているという第2条件を用いる。これは、動態が「実車」の車両でも、近いうちに「空車」となることが想定される「空車予定」の車両のうち、現在の顧客の送り先のエリアに既に入っているものは、もう間もなく現在の顧客を行き先に送り届けることが完了し、次の迎え先に向かえる状態となるので、これを配車候補の検索対象に加えることで配車効率の向上を図るものである。
次に、候補車検索部241は、配車要求で指定された迎え先のエリアに応じて、配車候補の車両の絞り込みを行う(ステップS12)。これは、配車要求が比較的多く、タクシー車両も多いエリアでは、「空車予定」の車両を配車候補に含めずとも、配車候補の車両が見つからないという事態が発生しづらいため、このようなエリアでは、配車候補として検索された車両の中から「空車予定」の車両を削除することで、その後の処理(ルート検索など)の処理負担を軽減し、処理時間の短縮を図るものである。なお、ステップS11で「空車予定」の車両を配車候補に含めないようにすれば、ステップS12を省略することもできる。
次に、候補車検索部241は、配車候補の各車両について、地図サーバ220の経路探索部221を用いて、迎え先の位置までの移動距離または移動時間を算出する(ステップS13)。ここで、「空車」の車両については、単純に車両の現在の位置から迎え先の位置までの移動距離または移動時間を算出するが、「空車予定」の車両については、現在の顧客の行き先を考慮して、移動距離または移動時間の算出を行う(詳細については後述する)。
次に、候補車検索部241は、配車候補の各車両について、移動距離または移動時間に基づいて順序付けする(ステップS14)。すなわち、移動距離または移動時間が短いほど優先度が高くなるように順序付けする。このとき、「空車」か「空車予定」なのかを区別せず平等に扱って、移動距離または移動時間で順序付けしてもよく、「空車」の方が「空車予定」より高くなるように順序付けし、その上で移動距離または移動時間で順序付けしてもよい。また、車種の希望などの付加的な条件がある場合には、これを考慮して順序付けしてもよい。
次に、「実車」の車両を「空車予定」の車両として扱う(配車候補の検索対象に含める)手法について説明する。本例の配車システムでは、下記の(第1通知手法)〜(第5通知手法)のいずれかの手法で、「空車予定」である旨の通知が行われる。
ここでは、図4〜図8に示すように、タクシーの営業エリアがエリアA,B,Cに分割してあるものとする。そして、或る車両(以下、車両Sと記す)が、エリアAの迎え先で顧客Xを乗車させ、エリアBを通過して、顧客Xの行き先であるエリアCへ移動する際に、エリアCにいる別の顧客Yから配車要求があった場合を例にして、説明を行う。
なお、これらの図では、車両Sが、現在の位置から、顧客Xの迎え先、通過点、顧客Xの行き先、顧客Yの迎え先の順に走行することを分かり易く説明するために、移動ルートを直線で示しているが、実際にはポイントからポイントまでのルートは車両が通行可能な道路であり、必ずしも直線とは限らない。また、エリアBに通過点として設定しているポイントは、タクシーの車両が顧客Xを迎え先から目的地(行き先)まで送り届けるために最適だと考えられるルートの一つの通過点として考える。
(第1通知手法)について、図4を参照して説明する。
車両Sには、動態が「実車」の場合に操作可能な「空車予告」ボタンを設けてあり、エリアCの顧客Xの行き先に近づいた時点で、次の顧客からの配車要求に基づく配車指示の受け入れが可能である旨(「空車予定」である旨)を通知するために、乗務員自らが「空車予告」ボタンを押す。その結果、車両Sの移動局104から管理センタ101に対して空車予定通知が送信される。これにより、車両Sは、本来であれば配車候補の検索対象から除外される「実車」でありながら、「空車予定」として扱われ、配車候補の検索対象に含められることになる。
このため、顧客Yからの配車要求に対する配車候補の検索の結果、車両Sが第一配車候補(最も優先度が高い配車候補)となれば、顧客Xを乗せて移動中の車両Sに対して配車指示が送信される。このように、車両Sを、「実車」であるにも関わらずに「空車予定」として扱えるようにすることで、顧客Xを行き先に送り届けた後で直ぐに次の顧客Yの迎え先に向かわせることが可能となる。
(第2通知手法)について、図5を参照して説明する。
車両Sは、顧客の行き先のポイント(住所、または緯度及び経度)の登録を受け付ける操作部を有しており、顧客Xを乗車させた際に乗務員がその登録を行う。行き先のポイントの登録は、例えば、電子地図の表示上でポイント指定することで行える。そして、登録したポイント(顧客Xの行き先の地点)までの移動距離または移動時間が基準値以内となった時点で、乗務員の意思とは関係なく、その車両の移動局104から管理センタ101に対して自動的に空車予定通知が送信される。これにより、車両Sは、本来であれば配車候補の検索対象から除外される「実車」でありながら、「空車予定」として扱われ、配車候補の検索対象に含められることになる。
(第3通知手法)について、図6を参照して説明する。
車両Sは、顧客の行き先のエリアの登録を受け付ける操作部を有しており、顧客Xを乗車させた際に乗務員がその登録を行う。行き先のエリアの登録は、例えば、エリアのリストの中から選択したり、電子地図の表示上でポイント指定したり、エリア毎に予め定められたコード値を入力することで行える。そして、登録したエリア(顧客Xの行き先のエリア)に車両が入った時点で、乗務員の意思とは関係なく、その車両の移動局104から管理センタ101に対して自動的に空車予定通知が送信される。これにより、車両Sは、本来であれば配車候補の検索対象から除外される「実車」でありながら、「空車予定」として扱われ、配車候補の検索対象に含められることになる。
(第4通知手法)について、図7を参照して説明する。
顧客の行き先のポイント(住所、または緯度及び経度)の登録を受け付ける操作部を有しており、顧客Xを乗車させた際に乗務員がその登録を行う。そして、登録したポイント(顧客Xの行き先の地点)までの移動距離または移動時間が基準値以内となった時点で、「空車予告」ボタンを押せるようになる。車両Sの乗務員は、顧客Xの行き先への到着後の自分の行動を考慮して、「空車予告」ボタンを押すかどうかの判断を行い、乗務員の裁量により「空車予告」ボタンを押す。その結果、車両Sの移動局104から管理センタ101に対して空車予定通知が送信される。これにより、車両Sは、本来であれば配車候補の検索対象から除外される「実車」でありながら、「空車予定」として扱われ、配車候補の検索対象に含められることになる。
(第5通知手法)について、図8を参照して説明する。
車両Sは、顧客の行き先のエリアの登録を受け付ける操作部を有しており、顧客Xを乗車させた際に乗務員がその登録を行う。そして、登録したエリア(顧客Xの行き先のエリア)に車両が入った時点で、「空車予告」ボタンを押せるようになる。車両Sの乗務員は、顧客Xの行き先への到着後の自分の行動を考慮して、「空車予告」ボタンを押すかどうかの判断を行い、乗務員の裁量により「空車予告」ボタンを押す。その結果、車両Sの移動局104から管理センタ101に対して空車予定通知が送信される。これにより、車両Sは、本来であれば配車候補の検索対象から除外される「実車」でありながら、「空車予定」として扱われ、配車候補の検索対象に含められることになる。
次に、配車候補として検索された「空車予定」の車両Sを、他の「空車」の車両(以下、車両Sと記す)とともに順序付けする手法について説明する。本例の配車システムでは、下記の(第1計算手法)〜(第6計算手法)のいずれかの手法で、順序付けに用いる移動距離または移動時間の計算が行われる。
ここでは、管理センタ101が、顧客Yの迎え先に近い車両の順に、顧客Yの位置と車両の位置についてルート検索を行い、移動距離または移動時間の短い順に高くなるように優先度を付ける場合を考える。このとき、「空車」の車両Sについては、現在の位置から顧客Yの位置に対して距離または時間が最短となるルートで検索できるが、「空車予定」の車両Sについては、現在乗せている顧客の行き先に向かう必要があるため、車両Sの現在の位置から最短となるルートで検索することができないので、工夫が必要となる。
(第1計算手法)について、図9を参照して説明する。
車両Sの現在の位置から顧客Xの行き先までのルート1と、顧客Xの行き先から次の顧客Yの迎え先までのルート2のそれぞれについて、移動距離または移動時間を計算し、これらの合計をとる。この手法を用いるには、顧客Xの行き先の位置を登録しておく必要がある。(第1計算手法)によれば、後述する他の手法より移動距離または移動時間を正確に計算できるが、2つのルートについての計算が必要なため、計算に時間が掛かる。
(第2計算手法)について、図10を参照して説明する。
車両Sの現在の位置から顧客Xの行き先までのルート1については予め設定された移動距離または移動時間の固定値αを用い、顧客Xの行き先から次の顧客Yの迎え先までのルート2について移動距離または移動時間を計算し、これらの合計をとる。この手法を用いるには、顧客Xの行き先の位置を登録しておく必要がある。(第2計算手法)によれば、(第1計算手法)より計算時間を短縮できるが、固定値αの設定次第では計算精度に影響する。
(第3計算手法)について、図11を参照して説明する。
車両Sの現在の位置から顧客Xの行き先までのルート1について移動距離または移動時間を計算し、顧客Xの行き先から次の顧客Yの迎え先までのルート2については予め設定された移動距離または移動時間の固定値βを用い、これらの合計をとる。この手法を用いるには、顧客Xの行き先の位置を登録しておく必要がある。(第3計算手法)によれば、(第1計算手法)より計算時間を短縮できるが、固定値βの設定次第では計算精度に影響する。
(第4計算手法)について、図12を参照して説明する。
車両Sの現在の位置から顧客Xの行き先までのルート1については予め設定された移動距離または移動時間の固定値αを用い、顧客Xの行き先から次の顧客Yの迎え先までのルート2については予め設定された移動距離または移動時間の固定値βを用い、これらの合計をとる。固定値αと固定値βの決め方は、例えば、車両の現在地がエリアの端に位置し、逆側の端に顧客Xの送り先があり、顧客Xの送り先の逆側の端に顧客Yの迎え先があるような、最も移動距離が長い若しくは移動時間が掛かるケースを想定し、エリアの端から端までを往復する場合の移動距離または移動時間を固定値α、βとして使用する方法がある。(第4計算手法)によれば、顧客Xの行き先の位置を登録しておく必要がなく、(第1計算手法)〜(第3計算手法)より計算時間を短縮できるが、固定値αと固定値βの設定次第では計算精度に影響する。
(第5計算手法)について、図13を参照して説明する。
エリア毎にエリアの重心を予め設定しておき、顧客Xの行き先として、本来の行き先ではなくそのエリアの重心を用いることとし、車両Sの現在の位置から顧客Xの行き先エリアの重心までのルート1と、重心から次の顧客Yの迎え先までのルート2のそれぞれについて、移動距離または移動時間を計算し、これらの合計をとる。乗務員は、必ずしも詳細な顧客Xの行き先の位置を登録することはなく、むしろ登録しない状態で走行する場合が多いため、エリアの重心を顧客Xの行き先の代わりに使って計算を行う。ただし、顧客Xの行き先とエリアの重心とは位置が違うため、実際に顧客Xの行き先を経由して顧客Yの迎え先に行くまでの時間にはズレが生じる。このため、実際に必要な時間よりも、重心を経由する時間が小さい場合を考慮して、ルート1についての計算結果とルート2についての計算結果の合計に所定の補正値を更に合算することで、ズレを補うようにしてもよい。(第5計算手法)によれば、顧客Xの行き先の位置を登録しておく必要がないが、エリアの重心の位置と車両の現在の位置次第で計算精度に影響する。
(第6計算手法)について、図14を参照して説明する。
車両Sの現在の位置から次の顧客Yの迎え先までのルートについて移動距離または移動時間を計算し、予め設定された固定値γと合計する。すなわち、固定値γを、車両Sの現在の位置から顧客Xの行き先までのルートと、顧客Xの行き先を経由して顧客Yの迎え先まで行くときの誤差を考慮した値として考える。固定値γは、エリア毎のパラメータとして設定しておき、エリアの広さやエリア毎の道路の混雑状況を考慮して値の調整を行う。また、エリアの大きさを均等且つ小さく区切ることで、固定値γをより精度よく設定することもできる。(第6計算手法)によれば、顧客Xの行き先の位置を登録しておく必要がなく、比較的妥当な計算結果を得ることができる。
次に、配車候補として検索された「空車」の車両および「空車予定」の車両の順位付けについて、図15を参照して説明する。
ここでは、各車両の位置と顧客Yの迎え先の位置とについて計算した移動距離または移動時間を単純に比較するのではなく、「空車予定」の車両を「空車」の車両より低い優先度とする場合について説明する。すなわち、移動距離または移動時間の計算精度が高い「空車」の車両を優先し、計算精度が低い「空車予定」の車両の優先度を下げ、「空車」の車両が見つからない場合に限り「空車予定」の車両を配車する運用とする。図15の例では、顧客Yまでの移動距離(または移動時間)で考えると、「空車予定」の車両S、「空車」の車両T、「空車」の車両Uの順番となるが、配車候補としては、「空車」の車両T、「空車」の車両U、「空車予定」の車両Sの順番となる。
以上のように、空車予定通知を送信することで、「実車」の車両でありながら次の配車要求を受け入れられる「空車予定」であることを管理センタ101に知らせることができ、配車効率を高めることが可能となる。しかしながら、必ずしも全てのエリアで「空車予定」の車両を配車候補の検索対象とする必要はない。このため、エリア毎に「空車予定」の車両を配車候補の検索対象とするか否かを設定しておくことで、更なる配車効率の向上につなげることができる。
エリアに応じた「空車予定」の車両の扱い変更について、図16を参照して説明する。
例えば、エリアAは顧客からの配車要求が多いエリア(人口密集地域)と仮定する。すると、エリアAにいると配車指示される可能性が高いため、多くの車両が集まることになる。そこで、車両が比較的多いエリア内では、「空車予定」の車両を配車候補の検索対象から除外することで、管理センタ101側での車両検索時間の短縮を図り、探車から配車までの時間を短縮し、特に繁忙期の配車効率を高めることが可能となる。
また、例えば、エリアCは顧客からの配車要求が少ないエリア(人口過疎地域)と仮定する。すると、エリアCにいると配車指示される可能性が低いため、あまり車両が集まらないことになる。そこで、車両が比較的少ないエリア内では、「空車予定」の車両を配車候補の検索対象に含めることで、車両が少ないエリアを行き先として走行している車両を配車候補として検索することができる。これにより、車両側にとっては現在の顧客の行き先で次の顧客からの配車要求を受けることができる可能性が高まり、また、顧客にとっても配車車両が見つからないケースや、配車までの時間が掛かるケースが減ることになるため、配車効率の向上が期待できる。
なお、これまでの説明では、動態が「実車」の車両のうち、「空車予定」の車両について、その行き先のエリアが配車の迎え先と同じエリアである、若しくは行き先のエリア内に入っているという条件を満たす場合に、その車両を含めて配車候補の検索を行うようにしたが、「空車予定」か否かを問わないようにしてもよい。これは、「空車予定」か否かを敢えて問わずに、行き先のエリアが配車の迎え先と同じエリアである、若しくは行き先のエリア内に入っているという条件を満たす「実車」の車両であれば、配車候補の検索対象に含めても、配車効率の向上をある程度見込めるためである。しかしながら、配車を待っている顧客の待ち時間を考えれば、「空車予定」の車両に限定した方が、待ち時間の短縮を期待できるので好ましい。
以上のように、本例の配車システムは、複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するエリア情報管理部201と、複数の車両(移動局104)毎に、該車両の位置及び動態、並びに動態が実車の場合の行き先のエリアを示す車両情報を記憶する車両情報管理部202と、顧客からの配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両をエリア情報管理部201及び車両情報管理部202を参照して検索する候補車検索部241と、を備えた構成となっている。
そして、候補車検索部241は、配車候補の検索対象として、車両の動態が実車であり且つ該車両の行き先のエリアが配車の迎え先と同じエリアであるという第1条件を満たすものを含めるように構成されている。
または、候補車検索部241は、配車候補の検索対象として、車両の動態が実車であり且つ該車両の行き先のエリア内に入っているという第2条件を満たすものを含めるように構成されている。
また、一構成例として、各車両(移動局104)に、該車両を配車候補の検索対象に含めることを許容する指示(本例では「空車予告」ボタンの押下)を乗務員から受け付ける操作装置と、上記指示を受け付けた場合にその旨の通知通知(本例では配車予定通知)を送出する無線装置を設けてあり、候補車検索部241は、上記の条件(第1条件または第2条件)を満たす車両のうち、上記通知を送信した車両を配車候補の検索対象に含めるように構成されている。
また、更に、各車両(移動局104)に設けた操作装置は、該車両の行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、上記指示を受け付け可能な状態となるように構成されている。
また、配車予定通知の送信に関する他の構成例として、各車両(移動局104)は、該車両の行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、該車両を配車候補の検索対象に含めることを許容する通知(本例では配車予定通知)を送出する無線装置を設けてあり、候補車検索部241は、上記の所定条件(第1条件または第2条件)を満たす車両のうち、上記通知を送信した車両を配車候補の検索対象に含めるように構成されている。
また、一構成例として、エリア情報管理部201は、上記の所定条件を満たす車両を配車候補の検索対象に含めるか否かをエリア毎に管理しており、候補車検索部241は、配車の迎え先のエリアが、上記の所定条件を満たす車両を配車候補の検索対象に含めるエリアである場合に、該当する車両を検索対象に含めるように構成されている。
また、一構成例として、候補車検索部241は、検索された配車候補の各車両について、配車の迎え先の位置までの移動距離または移動時間を算出し、当該算出した移動距離または移動時間が小さいほど優先度が高くなるように配車候補の各車両を順序付けし、このとき、上記の所定条件を満たす車両については、送り先の位置を考慮せずに現在の位置から配車の迎え先の位置までの経路について算出した移動距離または移動時間に所定の固定値γを加えた結果を、当該車両の移動距離または移動時間として用いて、配車候補の各車両を順序付けするように構成されている。
また、移動距離または移動時間の算出に係る他の構成例として、候補車検索部241は、検索された配車候補の各車両について、現在の位置から送り先の位置までの第1経路について算出した移動距離または移動時間もしくは所定の固定値αと、送り先の位置から配車の迎え先の位置までの第2経路について算出した移動距離または移動時間もしくは所定の固定値βとを合計した結果を、当該車両の移動距離または移動時間として用いて、配車候補の各車両を順序付けするように構成されている。
また、移動距離または移動時間の算出に係る更に他の構成例として、候補車検索部241は、検索された配車候補の各車両について、現在の位置から送り先のエリアの重心までの第1経路について算出した移動距離または移動時間と、該重心から配車の迎え先の位置までの第2経路について算出した移動距離または移動時間とを合計した結果を、当該車両の移動距離または移動時間として用いて、配車候補の各車両を順序付けするように構成されている。
また、一構成例として、候補車検索部241は、検索された配車候補の各車両のうち、動態が実車で上記の所定条件を満たす車両を、動態が空車の車両より低い順序付けとするように構成されている。
このような構成により、実車の状態にある車両であっても、ある一定の条件の下で配車候補の検索対象となるので、車両が定常的に少ない地域の顧客への配車の機会が高まる。また、車両側にとっても、これまで顧客を行き先(送り先)に届けた後には空車となって戻ってくることが多かったが、実車の状態であっても配車候補の検索対象に含ませることで、行き先の比較的に近くにいる顧客への配車候補となる機会が高まる。よって、配車効率が向上する効果を期待できる。
これまでの説明で例示した配車システムでは、エリア情報管理部201がエリア管理手段に対応し、車両情報管理部202が車両管理手段に対応し、候補車検索部241が検索手段に対応している。また、移動局104の操作装置が受付手段に対応している。
なお、本発明は、本発明に係る処理を実行する方法や方式、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
すなわち、本発明は、例えば、複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するとともに、複数の車両毎に、該車両の位置及び動態、並びに動態が実車の場合の行き先のエリアを示す車両情報を記憶し、配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両を前記エリア情報及び前記車両情報に基づいて検索する方法であって、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ該車両の行き先のエリアが前記配車の迎え先と同じエリアであるという条件を満たすものを含める、または、車両の動態が実車であり且つ該車両の行き先のエリア内に入っているという条件を満たすものを含めることを特徴とする車両検索方法としても提供できる。
また、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。
本発明は、配車要求に応じて配車を指示する種々の形式の配車システムに利用することができる。
101:管理センタ、 102(102−1,2,・・・,L):無線基地局、 103(103−1,2,・・・,L):通信エリア、 104(104−1,2,・・・N):移動局(車両)、 105:GPS衛星、 106(106−1,2,・・・,M):配車端末、 107:配車センタ、
200:データベースサーバ、 201:エリア情報管理部、 202:車両情報管理部、 220:地図サーバ、 221:経路探索部、 240:配車サーバ、 241:候補車検索部、 242:配車指示部

Claims (5)

  1. 複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するエリア管理手段と、
    複数の車両毎に、該車両の位置及び動態、並びに該車両の行き先のエリアを示す車両情報を記憶する車両管理手段と、
    配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両を前記エリア情報及び前記車両情報に基づいて検索する検索手段と、
    を備え、
    前記車両は、該車両の行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、該車両を検索対象に含めることを許容する指示を乗務員から受け付ける受付手段を有し、
    前記検索手段は、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ前記受付手段により前記指示を受けた車両であり且つ該車両の行き先のエリアが前記配車の迎え先と同じエリアであるという条件を満たすものを含める、
    ことを特徴とする配車システム。
  2. 複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するエリア管理手段と、
    複数の車両毎に、該車両の位置及び動態、並びに該車両の行き先のエリアを示す車両情報を記憶する車両管理手段と、
    配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両を前記エリア情報及び前記車両情報に基づいて検索する検索手段と、
    を備え、
    前記車両は、該車両の行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、該車両を検索対象に含めることを許容する指示を乗務員から受け付ける受付手段を有し、
    前記検索手段は、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ前記受付手段により前記指示を受けた車両であり且つ該車両の行き先のエリア内に入っているという条件を満たすものを含める、
    ことを特徴とする配車システム。
  3. 前記エリア管理手段は、前記条件を満たす車両を前記検索対象に含めるか否かをエリア毎に管理し、
    前記検索手段は、前記配車の迎え先のエリアが、前記条件を満たす車両を前記検索対象に含めるエリアである場合に、前記条件を満たす車両を前記検索対象に含める、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配車システム。
  4. 車両管理手段が、複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するとともに、複数の車両毎に、該車両の位置及び動態、並びに該車両の行き先のエリアを示す車両情報を記憶し、
    検索手段が、配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両を前記エリア情報及び前記車両情報に基づいて検索する方法であって、
    受付手段が、前記車両が行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、該車両を検索対象に含めることを許容する指示を乗務員から受け付け、
    前記検索手段が、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ前記指示を受けた車両であり且つ該車両の行き先のエリアが前記配車の迎え先と同じエリアであるという条件を満たすものを含める、
    ことを特徴とする車両検索方法。
  5. 車両管理手段が、複数のエリア毎に、該エリアの範囲を示すエリア情報を記憶するとともに、複数の車両毎に、該車両の位置及び動態、並びに該車両の行き先のエリアを示す車両情報を記憶し、
    検索手段が、配車の要求に応じて、該要求で指定された迎え先に配車する候補の車両を前記エリア情報及び前記車両情報に基づいて検索する方法であって、
    受付手段が、前記車両が行き先のエリア内に入った場合、または、該車両の行き先の地点までの距離若しくは時間が所定値未満となった場合に、該車両を検索対象に含めることを許容する指示を乗務員から受け付け、
    前記検索手段が、前記検索対象として、車両の動態が実車であり且つ前記指示を受けた車両であり且つ該車両の行き先のエリア内に入っているという条件を満たすものを含める、
    ことを特徴とする車両検索方法。
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