JP6444018B2 - 防虫網 - Google Patents

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Description

本発明は、採光性と、紫外線、特に波長が320〜400nmの長波長紫外線(UVA)の遮蔽性能に優れる防虫網に関する。
近年、原子力発電の安全性が問題となり、世界と日本の情勢は脱原発の方向に進む中、夏期の節電のために、電気を使うクーラーの代替品として、虫の侵入を防ぎながら、自然の風の出入りを可能とする網戸の存在が重要視されている。しかし、通気性を確保するため開口率を高くすると、昼間は外部からの自然光に含まれる熱線である近赤外線が侵入しやすく、室内の温度上昇を招く。また夜間には室内灯に含まれる紫外線が外部に漏れやすくなり、飛翔性の昆虫を誘引してしまう。
一般に多くの昆虫等では短波長光に向かう性質があり、紫外線にその誘引のピークがあることが知られている。このため、虫の誘引を十分に抑制する為には300〜405nmの波長域の紫外光を効率よくカットすることが望まれる。
一方、遮光性を高めるため開口率を低くすると、通気性が悪くなり、さらに外部からの可視光が遮蔽され、日中でも室内が暗くなり室内灯が必要になり、電気を使うことになってしまう。そこで、通気性は確保しつつ、可視光は透過し、かつ紫外線と近赤外線を遮蔽するような防虫網が望まれている。
これらを解決する方法として、有機系のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を用いた網戸用ネットが提案されている。(特許文献1)
特開2010−180588
しかしながら、有機系紫外線吸収剤を含有させるだけでは、長波長紫外線の吸収能が不足し、また耐久性や耐候性が十分に得られず、また紫外線吸収剤が表面にしみ出してくるいわゆるブリードアウトにより紫外線の吸収能が低下してしまうという問題がある。
また、近年無機系紫外線遮蔽材で且つ長波長紫外線(UVA)に対する遮蔽能の高い酸化亜鉛が検討されているが、酸化亜鉛の紫外線遮蔽効果は、紫外線の吸収と散乱に基づくものであり、従来の酸化亜鉛は380nmまでの遮断範囲に留まっている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、可視光は透過するが、紫外線を遮蔽する防虫網を提供することを目的とする。
すなわち第1の発明は、経糸と緯糸で構成された防虫網であって、前記経糸および/または前記緯糸は紫外線遮蔽能を有する紫外線遮蔽物質を有し、前記紫外線遮蔽物質が、一価の銅化合物および/またはヨウ化物であることを特徴とする防虫網。
また、第2の発明は、前記経糸および/または前記緯糸の表面の少なくとも一部が樹脂層で覆われ、前記樹脂層に紫外線遮蔽物質が含まれることを特徴とする第1の発明に記載の防虫網。
さらに第3の発明は、前記一価の銅化合物が、塩化物、酢酸化合物、硫化物、ヨウ化物、臭化物、過酸化物、酸化物、シアン化物、水酸化物、およびチオシアン化物からなる群から少なくとも1種類選択されることを特徴とする第1または第2の発明のいずれか1つに記載の防虫網。
第4の発明は、前記一価の銅化合物が、CuCl、CuBr、Cu(CH3COO)、CuSCN、Cu2S、Cu2O、CuCN、CuOH、およびCuIからなる群から少なくとも1種選択されることを特徴とする第1から第3の発明のいずれか1つに記載の防虫網。
第5の発明は、前記ヨウ化物が、CuI、AgI、SbI3、IrI4、GeI4、GeI2、SnI2、SnI4、TlI、PtI2、PtI4、PdI2、BiI3、AuI、AuI3、FeI2、CoI2、NiI2、ZnI2、HgIおよびInI3からなる群から少なくとも1種類選択されることを特徴とする第1から第4の発明のいずれか1つに記載の防虫網。
第6の発明は、前記経糸および/または前記緯糸は、さらに近赤外線遮蔽能を有する近赤外線遮蔽物質を有することを特徴とする第1から第5の発明のいずれか1つに記載の防虫網。
第7の発明は、前記近赤外線遮蔽物質が、金属酸化物、複合金属酸化物、ホウ化物から少なくとも1種類選択されることを特徴とする第6に記載の防虫網。
第8の発明は、前記防虫網は、開口率が50%以上、70%以下であることを特徴とする第1から第7の発明のいずれか一つに記載の防虫網。
本発明によれば、紫外線、特に波長が320〜400nmの長波長紫外線(UVA)を遮蔽することにより飛翔虫の誘引を抑制し、可視光は透過するため日中は内部が明るい防虫網を提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態である防虫網について詳細に説明する。
本実施形態の防虫網は、紫外線遮蔽能を有する物質である紫外線遮蔽物質を有するモノフィラメントまたはマルチフィラメントの糸を経糸および/または緯糸に用いて、製織したメッシュ構造体である。
経糸や緯糸に用いる糸の種類はモノフィラメントでもマルチフィラメントでもよい。モノフィラメントを用いて防虫網を製織することで、単糸当りの強度が高く設計できる為に屋外で使用した際の耐候性が高く保たれるメリットがある。また、モノフィラメントの糸を用いることで室内からの綿ボコリ等の汚れが付着しにくく、掃除しやすいといったメリットも得られる。また、モノフィラメントの糸を用いることで、単糸あたりの強度を高く設計できるので、より高開口の防虫網を提供できる。従って、モノフィラメントによる防虫網を網戸用のネットとして用いた場合、風通しに優れた網戸用ネットを提供することができる。さらには、網戸用ネットとしてモノフィラメントの糸による防虫網を用いた場合、張替え作業時の網戸枠への固定の際にローラー等で押し込む時に滑りがよく作業しやすいといったメリットもある。
一方、マルチフィラメントの糸を用いて防虫網を製織した場合、モノフィラメントの防虫網に比べて柔軟であり、ロール網戸等、使用時にロール状に巻いて使用される防虫網に好適である。
本実施形態におけるフィラメントに用いられる材料は、繊維形成能を有すれば特に限定されるものではなく、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ナイロン、アクリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレン四フッ化エチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルアルコール、ケブラー(登録商標)、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、レーヨン、キュプラ、テンセル(登録商標)、ポリノジック、アセテート、トリアセテートなどの高分子材料を用いることができる。また、その他に金属、金属酸化物、ガラス、セラミックス、パルプ、炭素繊維などを用いてフィラメントに形成してもよい。
本実施形態のフィラメントの糸径は、好ましくは50μm以上200μm以下、より好ましくは100μm以上150μm以下とする。糸径を50μm以上200μm以下とすることで、防虫網として十分な機械的強度が得られる。糸径が200μmより大きい場合は低メッシュとなるため、防虫網を製織した際の開口が大きくなり、紫外線遮蔽性能が低くなる。
本実施形態における紫外線遮蔽能を有する物質である紫外線遮蔽物質は、一価の銅化合物および/またはヨウ化物を有効成分とする。紫外線遮蔽物質として一価の銅化合物やヨウ化物を用いることで、紫外線を遮蔽でき特に長波長紫外線(UVA)を有効に遮蔽することができる。紫外線遮蔽物質がどの波長域の光を吸収するかは価電子帯と伝導体のエネルギー差であるバンドギャップエネルギーによって決まると考えられる。紫外線遮蔽材がある波長の光を吸収する際、電子は価電子帯から伝導体に励起することによりその波長の光子エネルギーを吸収することができる。一価の銅化合物やヨウ化物はいずれの化合物であっても、長波長紫外線を吸収するバンドギャップを有し、長波長紫外線を有効に遮蔽することができる。
一価の銅化合物としては、特に限定されないが具体的な一価の銅化合物としては、塩化物、酢酸化合物、硫化物、ヨウ化物、臭化物、過酸化物、酸化物、水酸化物、シアン化物、チオシアン酸塩またはこれらの混合物からなることが好ましく、中でもCuCl、Cu(CH3COO)、CuI、CuBr、Cu2O、CuOH、CuCN、CuSCN、Cu2Sからなる群から少なくとも1種以上選択されることが好適である。
また、紫外線遮蔽物質として用いられるヨウ化物としては、CuI、AgI、SbI3、IrI4、GeI2、GeI4、SnI2、SnI4、TlI、PtI2、PtI4、PdI2、BiI3、AuI、AuI3、FeI2、CoI2、NiI2、ZnI2、HgIおよびInI3から少なくとも1種類選択されることが好適である。
本実施形態の紫外線遮蔽物質の粒子径は特に限定されず、当業者が適宜設定することができるが、平均粒子径は3μm以下であることが好ましい。3μmより大きくなると、紡糸工程における安定性の低下や、得られた繊維の強度の低下が顕著になる。さらに、防虫網の可視光透過性を考慮すると、150nm以下であることが好ましい。平均粒子径を150nm以下とすることで、十分に可視光が防虫網を通過し、網戸として用いた場合でも室内が暗くなりにくい。また10nm以上とすることで、紫外線遮蔽効果を安定して維持でき、さらに粒子の製造上、取扱上および化学的安定性の観点からも好ましい。なお本明細書において、平均粒子径とは体積平均粒子径をいう。
本実施形態において、紫外線遮蔽物質である一価の銅化合物および/またはヨウ化物のフィラメントにおける含有量は特に限定されず、当業者が適宜設定することができるが、1質量%から10質量%の範囲が好ましい。1質量%以下であると紫外線遮蔽能が低くなり、10質量%以上になると、後述のように紫外線遮蔽物質を樹脂に充填してフィラメントを製造する製法の場合にフィラメントの強度が低下する。
本実施形態の紫外線遮蔽能を有するフィラメントの製造方法は、当業者が適宜選択することができ、特に限定されない。例えば、紫外線遮蔽能を有するフィラメントの合理的かつ安価な製造方法として、紫外線遮蔽物質をフィラメントを構成する樹脂中に充填してフィラメントを製造する方法がある。具体的には、一価の銅化合物および/またはヨウ化物を高濃度で含有した繊維形成能を有する樹脂などのペレットでマスターバッチペレットを予め製造し、マスターバッチペレットと同じ繊維形成能を有する物質のペレットを一定の割合で混合し、さらに溶融混練して紫外線遮蔽能を有するフィラメントを製造する。
マスターバッチペレットの製造方法としては、まず、紫外線遮蔽物質の粒子となる一価の銅化合物および/またはヨウ化物をジェットミル、ハンマーミル、ボールミル、振動ミル、ビーズミルなどによりナノオーダーの粒子に粉砕する。粉砕方法に関しては特に限定されず、乾式、湿式の両方が利用可能である。なお、ナノオーダーの粒子を形成する場合には、粒径にもよるが、非常に小さい粒径(1〜数10nm程度)の粒子を作製する場合には、物理的な粉砕方法では難しいため、析出処理など化学的手法により作製する方法を用いてもよい。
次に、作製した一価の銅化合物および/またはヨウ化物の粒子を市販の樹脂ペレットなどと混合し、これを混練押出機にて混練することにより、一価の銅化合物および/またはヨウ化物が樹脂内部にバラつきなく分散した樹脂を得る。得られた樹脂を冷却後、ペレタイザにて細かくカットし、一価の銅化合物および/またはヨウ化物を高濃度に含有したマスターバッチペレットを得る。
上記で得られたマスターバッチペレットを、上記樹脂ペレットと同じ樹脂ペレットに所定の割合になるように混合し、これを溶融混練し、成形機にてフィラメントに成形することで、紫外線遮蔽物質がバラつきなく分散したフィラメントを得ることができる。このようなフィラメントに紫外線遮蔽物質を充填する方法は、フィラメント表面に紫外線遮蔽物質を付着させる方法と比較して、紫外線遮蔽物質を高濃度で含有する場合に、耐久性、耐摩耗性の点で有利である。
上述の樹脂に紫外線遮蔽物質を充填してフィラメントを製造する方法の場合、一価の銅化合物および/またはヨウ化物がフィラメントにバラつきなく分散した形態のフィラメントが得られるが、他の形態として、フィラメントの表層部あるいは内部に一価の銅化合物および/またはヨウ化物を偏在するようにしてもよい。芯鞘構造糸の鞘部にのみ機能材を充填させたようなフィラメントの表層部に偏在するような形態にすると、フィラメント表面で紫外線を効率的に吸収できるため、紫外線遮蔽能がより高くなる。また、表層部に偏在させるために、先に紫外線遮蔽物質を含まないフィラメントを作成した後、樹脂などでフィラメントをコーティングするコーティング層を設けて、コーティング層のみに一価の銅化合物および/またはヨウ化物を含ませる形態としても良い。
また、本実施形態の防虫網を構成するフィラメントが、紫外線遮蔽粒子に加えて、近赤外線遮蔽性能を有する物質である近赤外線遮蔽物質を有してもよい。近赤外線遮蔽物質を有することで、防虫網は紫外線遮蔽機能の他に、熱線である近赤外線を遮蔽することができる。これにより、たとえば防虫網を網戸として用いた場合、太陽光の近赤外線を遮蔽して室内の温度の上昇を抑制することができる。
近赤外線遮蔽能を有する物質である近赤外線遮蔽物質としては、酸化ルテニウム、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化バナジウム、酸化タングステン、アンチモンドープ酸化スズ、スズドープ酸化インジウム、複合タングステン酸化物などの金属酸化物や複合金属酸化物、LaB6、CeB6、PrB6、NdB6、GdB6、SmB6、EuB6、ErB6、YbB6、SrB6などの六ホウ化物などが挙げられ、中でも、複合金属酸化物が好ましい。これらの微粒子は1種類で用いてもよく、また近赤外線を遮断する微粒子の近赤外線に対する吸収特性が異なる2種以上を混合して用いることもできる。
本実施形態の近赤外線遮蔽物質の粒子径は特に限定されず、当業者が適宜設定することができるが、平均粒子径は1μm以下であることが好ましい。さらに、防虫網の可視光透過性を考慮すると150nm以下であることが好ましい。また10nm以上とすることで、近赤外線遮蔽効果を安定して維持でき、さらに粒子の製造上、取扱上および化学的安定性の観点からも好ましい。
本実施形態において、近赤外線遮蔽物質のフィラメントにおける含有量は特に限定されず、当業者が適宜設定することができるが、1質量%から10質量%の範囲が好ましい。1質量%以下であると近赤外線遮蔽能が低くなり、10質量%以上になるとフィラメントの強度が低下する。
本実施形態では、近赤外線遮蔽物質がフィラメントにバラつきなく分散した形態でもよいが、他の形態として、紫外線遮蔽物質と同様に、近赤外線遮蔽物質がフィラメントの表層部に偏在するような形態にしてもよい。つまり、樹脂などのコーティングによりフィラメント表層部にのみ近赤外線遮蔽物質を含ませてもよいし、あるいは芯鞘構造糸の鞘部にのみ充填してもよい。これにより近赤外線遮蔽能を、より高くすることが可能である。
また、本実施形態の防虫網は、紫外線遮蔽性能や近赤外線遮蔽性能を向上させたり、任意の機能を付与するために、その他の成分を機能性材料として含んでもよい。当該機能性材料としては、艶消剤として二酸化チタン、滑剤としてステアリン酸カルシウムや、シリカやアルミナなどの微粒子、抗酸化剤としてヒンダートフェノール誘導体、さらには顔料などの着色剤、安定剤、分散剤等の添加材料の他、抗菌剤、防黴剤、帯電防止剤、難燃剤、および各種触媒などの機能性材料が添加されてもよい。なお、この機能性材料は紫外線遮蔽粒子あるいは近赤外線遮蔽粒子とともにフィラメント中に分散したり、フィラメントの表面に付着していればよい。
また、経糸と緯糸の表面に無機微粒子を化学結合させ、微細な凹凸を形成してもよい。微細な凹凸を形成することで空気中に浮遊している塵埃などが付着しにくくなり、さらに付着した場合でも、水などで簡単に除去できる防塵性に優れた防虫網とすることができる。
本実施形態において、フィラメントの断面形状は、円形断面、扁平、三角、中空、星型等の異型断面や中空部を有するものとしても、芯鞘複合や海島型等の複合モノフィラメントとしてもよい。これらの断面形状の中でも、耐摩耗性、姿勢安定性、平滑性の観点からは、丸断面であることが好ましい。
本実施形態の防虫網は、上記のフィラメントを縦糸および/または横糸に用いて構成され、略長方形のオープニングを有するメッシュ構造体からなり、オープニングの幅及び高さが各々100μm以上、450μm以下が好ましい。オープニングの幅及び高さを100μmより小さくすると、開口率を広く構成することが困難となるため通風性が悪くなり、450μmより大きくすると、通風性は確保できるものの、微細昆虫の侵入を防止することができない。
本実施形態の防虫網は、メッシュ構造体の開口率を50%以上、70%以下とすることが好ましい。開口率を50%未満とした場合には通風性が悪くなるため屋外からの風を十分取り入れることが出来ず室内にいる人達が不快になる。また、開口率を70%より大きくすると、紫外線や近赤外線を遮蔽する物質を含んでいても、遮蔽能が低下し十分な効果を得る事ができない。開口率を50%以上、70%以下にすることで、防虫性と通風性といった防虫網の基本特性に優れ、かつ可視光を透過し、紫外線と近赤外線のより高い遮蔽性を有する防虫網とすることが可能となる。なお開口率は、単位面積あたりの開口している部分(糸が無い部分)の割合である。
以上のようにして得られた本発明に係る防虫網は、紫外線を遮蔽することで飛翔中の誘引を抑制し、近赤外線を遮蔽することで内部温度の上昇を抑制し、可視光の透過性を高めることが可能になる。本発明の防虫網は、農業用途、家庭用網戸など、様々な用途に用いることが可能である。
本実施形態によれば、可視光を透過しつつ紫外線を効果的に遮蔽する防虫網を提供することができる。特に、従来十分に遮蔽することが難しかった320〜400nmの波長域の紫外線である長波長紫外線(UVA)を、可視光の波長域との境界の波長域まで確実に遮蔽することができるという、従来の防虫網にはない優れた効果が得られる。すなわち、長波長紫外線の長波長側端の400nmより短い光をより遮蔽し、400nmより長い波長の可視光については透過する防虫網を提供することができる。これにより、紫外線のうち特に長波長紫外線に誘引される飛翔虫の誘引をより抑制することができ、かつ、可視光を透過するために外部からの日光の採光性の高い防虫網を提供することができる。
次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例のフィラメントの製造)
紫外線遮蔽材微粒子として、ヨウ化銅(I)粉末(日本化学産業株式会社製)をジェットミルで粉砕し、平均粒子径130nmのヨウ化銅(I)微粒子を得た。次いで、このヨウ化銅(I)微粒子とポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製)を二軸混練機を用いて、紫外線遮蔽微粒子の濃度が30wt%となるように分散した第1のマスターバッチペレットを作成した。
近赤外線微粒子として、6ホウ化ランタン粉末LaB6−F(新日本金属株式会社製)をジェットミルで粉砕し、平均粒子径130nmの6ホウ化ランタン微粒子を得た。次いで、この6ホウ化ランタン微粒子とポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製)を、紫外線遮蔽微粒子と同様に二軸混練機を用いて、紫外線遮蔽微粒子の濃度が20wt%となるように近赤外線遮蔽材が分散した第2のマスターバッチペレットを作成した。
本実施例に用いられる防虫網用のモノフィラメントは、紫外線遮蔽材微粒子と近赤外線遮蔽微粒子とが所定の濃度となるように第1のマスターバッチペレットおよび第2のマスターバッチペレットを混合して、溶融紡糸によりフィラメントを作成した。マルチフィラメントについては同様の方法で、50デニール、75デニールとなるように作製した。各実施例および比較例の具体的な構成は以下の通りである。
(実施例1)
上述の方法で糸径150μmに製造したポリエステルモノフィラメント(ポリエチレンテレフタレート製)を経糸および緯糸に用いて、通常のスルーザー織機(スルーザー社製)で経糸、緯糸方向共に密度46本/2.54cmの平織り織物に製織して防虫網を得た。織り上がった防虫網のオープニングは、タテ、ヨコ各々400μmであり、開口率は53%であった。第1のマスターバッチペレットと第2のマスターバッチペレットの混合量を調整して、ポリエステルモノフィラメントに含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度を5wt%、近赤外線遮蔽微粒子の濃度を3wt%とした。
(実施例2)
上述の方法で糸径125μmに製造したポリエステルモノフィラメント(ポリエチレンテレフタレート製)を経糸および緯糸に用いて、通常のスルーザー織機(スルーザー社製)で経糸、緯糸共に密度48本/2.54cmの平織り織物に製織して防虫網を得た。織り上がった防虫網のオープニングは、タテ、ヨコ各々400μmであり、開口率は58%であった。この時に用いたポリエステルモノフィラメントに含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度は10wt%、近赤外線遮蔽微粒子は5wt%であった。
(実施例3)
上述の方法で糸径150μmに製造したポリエステルモノフィラメント(ポリエチレンテレフタレート製)を経糸および緯糸に用いて、通常のスルーザー織機(スルーザー社製)で経糸密度46本/2.54cm、緯糸密度53本/2.54cmの平織り織物に製織して防虫網を得た。織り上がった防虫網のオープニングは、タテ、ヨコ各々400μmであり、開口率は50%であった。この時に用いたポリエステルモノフィラメントに含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度は5wt%、近赤外線遮蔽微粒子は3wt%であった。
(実施例4)
実施例1において、糸径220μmのポリエステルモノフィラメントを用い、織密度を18本/2.54cmの平織り織物に製織し、オープニングが1200μm、開口率が71%とした以外は、同様に実施した。
(実施例5)
繊度50デニール、及び75デニールのポリエステルマルチフィラメント(ポリエチレンテレフタレート製)を用い、28メッシュとなるようにメッシュを作製した。防虫網のオープニングは、タテ、ヨコ各々560μmであり、開口率は50%であった。この時に用いたポリエステルマルチフィラメントに含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度は5wt%、近赤外線遮蔽微粒子は3wt%であった。
(実施例6)
実施例1において、第2のマスターバッチペレットを含まずにポリエステルモノフィラメントに含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度を5wt%に調整した以外は、同様に実施した。
(実施例7)
実施例1において、ポリエステル樹脂のみ(紫外線遮蔽材と近赤外線遮蔽剤を含まず)で作製した糸径150μmのモノフィラメントを経糸および緯糸に用いて、密度46本/2.54cmの平織り織物に製織して防虫網を作成した。
エタノールに紫外線遮蔽材微粒子としてヨウ化銅(I)粉末(日本化学産業株式会社製)を10wt%、分散剤としてポリビニルピロリドン(SIGMA-ALDRICH製)を1wt%添加して調整した後、ビーズミルにより平均粒子径100nmに粉砕分散した。ウレタン塗料(大橋化学工業株式会社製)に、得られたヨウ化銅分散液を樹脂固形分に対してヨウ化銅粒子が10wt%になるように加えて(つまり、ウレタン塗料の樹脂固形分の質量の10%分の質量のヨウ化銅が加わるようにヨウ化銅分散液をウレタン塗料に加えて)、塗料全体において樹脂固形分を20wt%になるように調整した。得られた紫外線遮蔽微粒子含有ウレタン塗料を、上記のポリエステル樹脂のみで作成した防虫網に浸漬塗布し、余剰分を除去した後、130℃で2分間乾燥させた。このとき防虫網に含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度(遮蔽粒子を含む防虫網全体の質量のうちの紫外線遮蔽粒子の質量の割合)は5wt%であった。
(実施例8)
実施例5において、ポリエステル樹脂のみ(紫外線遮蔽材と近赤外線遮蔽剤を含まず)で作成した糸を用い、繊度50デニール、及び75デニールのポリエステルマルチフィラメントを用い、28メッシュとなるようにメッシュを作製して、防虫網のオープニングは、タテ、ヨコ各々560μmであり、開口率は50%であった。
実施例7において、エタノールに紫外線遮蔽微粒子としてヨウ化銅(I)粉末10wt%の他に、さらに、近赤外線遮蔽微粒子として酸化セシウムタングステン(住友金属鉱山株式会社製)を2wt%加えた以外は、実施例7と同様にウレタン塗料を作成した。得られた紫外線遮蔽微粒子および近赤外線遮蔽粒子を含有するウレタン塗料を、上記のポリエステル樹脂のみで作成した防虫網に浸漬塗布し、余剰分を除去した後、130℃で2分間乾燥させた。このとき防虫網に含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度(遮蔽粒子を含む防虫網全体の質量のうちの紫外線遮蔽粒子の質量の割合)は5wt%、近赤外線遮蔽微粒子の濃度は1wt%であった。
(比較例1)
従来品の防虫網として、ポリプロピレン製モノフィラメントの18メッシュの防虫網((株)NBCメッシュテック製)を用いた。製品の糸径は220μm、オープニングは1200μm、開口率は71%であった。
(比較例2)
従来品の防虫網として、ポリプロピレン製モノフィラメントの18メッシュの防虫網((株)NBCメッシュテック製)を用いた。製品の糸径は220μm、オープニングは1200μm、開口率は71%であった。
(比較例3)
従来品の防虫網として、ポリプロピレン製モノフィラメントの20メッシュの防虫網((株)NBCメッシュテック製)を用いた。製品の糸径は220μm、オープニングは1050μm、開口率は68%であった。
(比較例4)
実施例1において、紫外線遮蔽材を酸化チタン粉末MT−100HD(テイカ株式会社製)とし、ポリエステルモノフィラメントに含まれる紫外線遮蔽微粒子の濃度を10wt%に調整し、近赤外線遮蔽材を含まない以外は同様に作成した。
(比較例5)
実施例1において、紫外線遮蔽材をベンゾトリアゾール系化合物とし、近赤外線遮蔽材を含まない以外は同様に作成した。
(比較例6)
実施例2において、紫外線遮蔽材を酸化亜鉛微粒子ZnO−310(住友大阪セメント製)とし、近赤外線遮蔽材を含まない以外は同様に作成した。
各実施例と比較例の構成を表1に示す。
Figure 0006444018
(透過特性の評価)
防虫網の透過特性の評価は、紫外可視近赤外分光高度計を用いて、波長200〜2000nmの透過率を測定した。紫外光の透過率は、波長380nmおよび400nm、可視光の透過率は波長550nm、近赤外線の透過率は波長1000nmの透過率の値とした。
(飛翔性昆虫の誘引性の評価)
防虫網の飛翔性昆虫の誘引性の評価を実施する為に、次に説明する誘引性試験により誘虫性の評価を実施した。まず、30cm×30cm×100cmのアクリルの箱の中央部に各防虫網を設置して箱を2つの空間に分け、一方の空間には羽化して24時間以内のチャノキイロアザミウマを50匹入れ、他方の空間に紫外線ランプを置き、2時間放置した。その後、紫外線ランプにより防虫網表面に誘引されたチャノキイロアザミウマの個体数を計数し、計数した個体数により防虫網の誘引性を評価した。評価は全く誘引されない場合を−、誘引数が10匹以下を+、誘引数10〜30匹を++、30匹以上の場合は+++とした。
(遮熱性の評価)
タテ20cm、ヨコ20cm、高さが20cmの上部を開口させたボックスを用い、開口部を透明なポリエステルフィルムで覆ったものを試験ボックスとした。サンプルを試験ボックス上部に乗せ、サンプル面の15cm上から赤外線ランプを照射し、経過時間毎のボックス内の温度変化を測定し、照射前と照射開始10分後の温度差を算出した。
(通風性の評価)
本実施例の防虫網の通風性の評価は、防虫網を網戸枠に固定したものを台の上に固定し、1m離れたところから風速1m/secの風を当て、防虫網を通過後の風速をThermo-Anemometer(CW−10・(株)カスタム製)で測定した。通風性は通過前の風速1m/secを100%としたときの、通過後の風速の割合で算出した。
評価結果を表2に示す。遮熱性については、実施例1から5と実施例8、比較例1から3まで測定し、その他の項目については、全ての実施例と比較例について測定した。
Figure 0006444018
以上のように、長波長紫外線の透過率が高い比較例1から6では、飛翔虫の誘引性が、抑制できていない。一方、本発明の実施例では通気性といった防虫網の基本的特性を有しながら、紫外線を効率的に遮蔽し誘虫性を低減することができ、紫外線による飛翔性昆虫の誘引性を効果的に抑制することが確認できた(実施例1から8)。また、開口率を70%以下にすることで、遮熱性をより高めることを確認できた(実施例1〜3と実施例5、8)。

Claims (4)

  1. 経糸と緯糸で構成された防虫網であって、
    前記経糸内および/または前記緯糸内には、紫外線遮蔽能を有する紫外線遮蔽物質が分散しており、
    前記紫外線遮蔽物質は、CuIであり、
    前記経糸と前記緯糸により形成される開口は、幅及び高さが100μm以上、450μm以下であり、
    前記防虫網の開口率は、50%以上、70%以下であることを特徴とする防虫網。
  2. 前記経糸および/または前記緯糸は、芯部と鞘部で構成される芯鞘構造を有し、
    前記紫外線遮蔽物質は、前記鞘部内に分散していることを特徴とする請求項1に記載の防虫網。
  3. 前記経糸および/または前記緯糸は、さらに近赤外線遮蔽能を有する近赤外線遮蔽物質を有することを特徴とする請求項1または2に記載の防虫網。
  4. 前記近赤外線遮蔽物質が、金属酸化物、複合金属酸化物、ホウ化物から少なくとも1種類選択されることを特徴とする請求項に記載の防虫網。
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