JP6443533B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
[1.構成]
[1−1.基本構成]
まず、図1および図2を参照して、紙おむつ1の基本的な構成を説明する。
ここでは、幅方向の中心線Cを基準として対称に紙おむつ1が形成されている。この紙おむつ1は、長手方向に沿って前身頃1A、股下部1Bおよび後身頃1Cの三つの領域に大別される。
はじめに、紙おむつ1のシート類について述べる。
図1に示すように、紙おむつ1には、前身頃1A、股下部1Bおよび後身頃1Cに亘って長手方向に延びる吸収体10(太破線で示す)が内蔵されている。
ここでは、前身頃1Aおよび後身頃1Cよりも股下部1Bのほうが幅方向寸法の小さい砂時計形状の吸収体10を例示する。ただし、吸収体10の平面視形状は、上記したような砂時計形状に限らず、平面視で矩形(すなわち幅方向寸法が一定)であってもよいし、前身頃1Aおよび後身頃1Cのそれぞれの円どうしを結ぶダンベル形状であってもよい。
この吸収体10では、粉砕あるいは解繊されたパルプ(いわゆる「フラッフパルプ」)に高吸水性樹脂(いわゆる「SAP〈Superabsorbent polymer〉」,「高吸水性高分子」あるいは「高吸水性ポリマー」とも称される)が混合されたマットが親水性の不織布やティシュなどで被包(ラップ)されている。
吸収体10に対して、肌面側にはセンターシート11が積層され、非肌面側にはバックシート12が積層されている。これらのシート11,12の幅方向側方にはサイドシート13が配置されている。
バックシート12の非肌面側には、カバーシート14が積層される。ここでは、バックシート12の幅方向側部において、サイドシート13を介してカバーシート14が重ねられる。
また、センターシート11は、紙おむつ1において最も肌面側に配置される(このことから「トップシート」とも称される)。このセンターシート11は、吸収体10よりも幅方向寸法が大きく、肌面側から吸収体10を被覆する。
また、サイドシート13の一部は、紙おむつ1において最も肌面側に配置される(このことからセンターシート11と同様に「トップシート」とも称される)。このように着用者に対して接触しうるサイドシート13としては、SMS不織布やSMMS不織布のようにメルトブローン層を含ませることにより、柔軟性を高めたスパンボンド不織布を用いることが好ましい。あるいは、スパンボンド不織布をなす繊維の繊度や目付量が抑えられることにより、柔軟性を向上させたスパンボンド不織布を用いることが好ましい。
また、「目付量」とは、シートの厚みあるいは積層度合いに対応するパラメータであり、単位面積あたりの重量で表される。たとえば、一平米あたりのグラム数が「目付量」として用いられる。
第一カバーシート141は、バックシート12を介して吸収体10を非肌面側から被覆する(このことから「パッドカバーシート」とも称される)。
そのほか、上述したバックシート12およびカバーシート14には、シート12,14に対して肌面側のものが透視可能な程度の半透明性材料が用いられている。
つぎに、図1および図2を参照して、紙おむつ1のギャザー15について述べる。
ギャザー15は、ゴムやポリウレタン,伸縮フィルムといった伸縮性をもつ部材(伸縮性部材)を伸長状態で不織布などのシートの間に挟んでホットメルトなどで固定することによって伸縮性をもたせたシート複合体から構成される。このシート複合体は、伸縮性部材が伸長状態からもと(自然長の状態)に戻ろうとする力(復元力,弾性力)で不織布などのシートに細かな皺が寄った状態となる。ここでは、伸縮性部材として糸状のゴム部材(以下「糸ゴム」と略称する)20を例示する。
詳細に言えば、図2に示すように、立体ギャザー16では、サイドシート13の肌面側における幅方向内側の端縁部に位置するシート部13a,13bが折り曲げられて重ねられる。これらのシート部13a,13bによって、長手方向に延在する第一糸ゴム21が囲まれている。
このようにサイドシート13のシート部13a,13bが折り曲げられて重ねられた箇所に第一糸ゴム21が内蔵されることで、肌面側に立設されるとともに伸縮性をもつ立体ギャザー16が形成される。
なお、図1および図2には、二本の第一糸ゴム21が設けられた立体ギャザー16を例示する。ただし、立体ギャザー16における第一糸ゴム21の本数は、一本であってもよいし、三本以上であってもよい。
このようにカバーシート142,143の間に第二糸ゴム22が内蔵されることで、臀部や下腹部まわりに沿う伸縮性をもつタミーギャザー17が形成される。
そのほか、上述したギャザー16,17,18に加えてまたは替えて、着用者の脚部の付け根に対する追従を高めるためのレッグギャザーを設けてもよい。
さらに、紙おむつ1には、図2に示すように、排尿(排泄)の有無を外部に示すインジケータ19(このことから「お知らせサイン」とも称される)が設けられている。
インジケータ19は、紙おむつ1の外部から視認可能(外観可能)に吸収体10に対して付設されている。また、インジケータ19は、濡れると変色する層状の部位である。ここでは、吸収体10とバックシート12との間にインジケータ19が介装されている。
バックシート12およびカバーシート14が上述したような半透明性をもつことから、排泄水分によってインジケータ19が変色すると、変色したインジケータ19を紙おむつ1の外部から視認可能であり、外部から排泄の有無を認識することができる。
つぎに、図3を参照して、紙おむつ1の詳細な構成を述べる。
〈圧搾部〉
まず、長手方向および幅方向の双方に交差して圧搾された圧搾部40(凹部,圧搾溝)を説明する。具体的には、少なくとも吸収体10において、長手方向および幅方向の双方に交差する領域が圧搾されて形成された溝状の圧搾部40を述べる。
圧搾部40は、着用者への紙おむつ1のフィット性を高めるために延設される。
ここでの圧搾部40には、長手方向に対して、幅方向一方(たとえば右方)に傾斜して交差する複数の第一傾斜部41(一箇所のみに符号を付す)と、幅方向他方(たとえば左方)に傾斜して交差する複数の第二傾斜部42(一箇所のみに符号を付す)とが設けられている。すなわち、これらの傾斜部41,42(圧搾線)は、平面視で格子形状(グリッドパターン)をなす。
ところが仮に、フィット性を確保するための構成として圧搾部40だけが紙おむつ1に設けられている場合には、圧搾部40を折り目とする方向へは折れ曲がりやすいものの、他の方向へは折れ曲がりにくく、着用者のフィット性が低下しうる。
そこで、本実施形態の紙おむつ1には、着用者へのフィット性を更に向上させるため、圧搾部40に交差して延在する追従部50(スリット部)が設けられている。
追従部50は、紙おむつ1の着用者へのフィット用に設けられたものであり、フィット性を向上させる用途に特に適した構成である。そのため、装着状態での折り曲げが想定される所定の箇所に追従部50が配置される。
この追従部50は、少なくとも吸収体10において他の領域よりも剛性の低い部位(領域)を含む。このことから、追従部50には低剛性部が含まれている。
この追従部50には、幅方向に沿う第一追従部51(図3には左側のみに符号を付す)と、長手方向に沿う第二追従部52(図3には前身頃1A側のみに符号を付す)とが設けられる。
ここでは、三種の第一追従部51が設けられる。具体的には、吸収体10のうち長手方向の中央と、長手方向の中央よりも前身頃1A側(一端側)と、長手方向の中央よりも後身頃1C側(他端側)とのそれぞれに第一追従部51が設けられる。
これらの第一追従部51は、紙おむつ1の股下部1Bにおいて、吸収体10の幅方向端部が切り欠かれた状態に設けられている。なお、第一追従部51よりも幅方向側方に上述した立体ギャザー16(図1参照)が設けられる。
上述したような追従部50の設けられた吸収体10は、追従部50に対応する形状に突設された部位をもつ雌型にパルプや高吸水性樹脂を積層することで形成することができる。あるいは、吸収体10の一部を切り取ることで追従部50を設けることもできる。
本実施形態の紙おむつ1は、上述したように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
以下、圧搾部40に関する作用および効果を述べ、その後に、追従部50に関する作用および効果を述べる。
(1)圧搾部40の延在箇所において、吸収体10あるいはセンターシート11、延いては紙おむつ1が折り曲がりやすくなり、着用者に対する紙おむつ1のフィット性を高めることができる。
また、溝状の圧搾部40が成形された吸収体10およびセンターシート11を着用者の肌面に対して非接触とすることができ、装着状態における通気性を高め、紙おむつ1内部の蒸れを抑えることができる。
また、傾斜部41,42によって圧搾部40が二方向に沿うことから、紙おむつ1内部で二方向に通気させることで装着状態における通気性を更に高め、紙おむつ1内部の蒸れを確実に抑えることができる。
さらに、圧搾部40が二方向に沿うことから、排泄された液体の拡散性を更に向上させることができ、吸収体10の吸水性を高めることができる。すなわち、平面視で格子形状をなす傾斜部41,42によって、排泄された液体を効率よく拡散させ、吸収体10の吸水効率を向上させることができる。
つぎに、追従部50による作用および効果を述べる。
(1)圧搾部40に交差して延在する追従部50によれば、圧搾部40以外の箇所で紙おむつ1が折れ曲がりやすくなり、着用者に対する紙おむつ1のフィット性を更に高めることができる。
よって、紙おむつ1を装着する着用者の快適性を向上させることができる。
また、長手方向における中央よりも後身頃1C側において配置された追従部50によれば、着用者の臀部や腰まわりに対する紙おむつ1のフィット性を確実に高めることができる。たとえば、後身頃1Cにおいて長手方向に沿って配置された追従部50(すなわち後身頃1Cの第二追従部52)の場合には、この追従部50で吸収体10が折り曲がりやすくなるので、臀部や腰まわりの曲面に沿って吸収体10がカーブを描くように変形することができるためである。
さらに、長手方向の中央に配置された追従部50によれば、着用者の股間に対するフィット性を高めることができる。たとえば、股下部1Bにおいて幅方向に沿って配置された追従部50(すなわち第一追従部51)の場合には、この追従部50で吸収体10が折り曲がりやすくなるので、前身頃1Aから後身頃1Cにかけて着用者の体の中心ラインの曲面に沿って吸収体10がカーブを描くように変形することができるためである。
また、第二追従部52のうち吸収体10の長手方向端部を切り欠く切欠部521によれば、着用者の腰や腹まわりの形状に追従して紙おむつ1を円滑に変形させることができる。よって、着用者の腹や腰まわりに対する紙おむつ1のフィット性を確実に向上させることができる。
そのほか、切欠部521と細孔部522とが不連続に設けられることから、吸収体10の捩れ(ヨレ)を抑制することができ、製造過程における吸収体の破断(損傷)の抑制にも寄与する。
そのほか、追従部50に対して圧搾部40が対称形状をなすことから、追従部50が着用者の体の曲線に沿ってバランスよくカーブを描いて変形することができる。
つぎに、紙おむつの第二実施形態を述べる。
本実施形態の紙おむつでは、上述した追従部50とは異なる箇所に追従部(スリット部)が配置されている。なお、ここで説明する点を除いては、第一実施形態と同様の構成である。これらの構成については、同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
まず、図4を参照して、本実施形態の追従部50′の構成を述べる。
追従部50′は、上述した追従部50と同様に、着用者へのフィット用に設けられたものであって、フィット性を向上させる用途に特に適した構成である。この追従部50′は、装着状態での折り曲げが想定される所定の箇所において、圧搾部40′に交差して延在する。また、追従部50′には、幅方向に沿う第一追従部51′(細孔部)と、長手方向に沿う第二追従部52′(細孔部)とが設けられる。
この第一追従部51′は、紙おむつ1′の股下部1B′において幅方向中央に配置される。ここでは、吸収体10′のうち長手方向の中央と、長手方向の中央よりも前身頃1A′側(一端側)と、長手方向の中央よりも後身頃1C′側(他端側)とのそれぞれに第一追従部51′が設けられる。ただし、第一追従部51′は、上述したように長手方向において三箇所に配置されるのに限らず、長手方向において一箇所もしくは二箇所または四箇所以上に配置されてもよい。
この第二追従部52′は、紙おむつ1′の前身頃1A′および後身頃1C′のそれぞれに設けられる。図4には、前身頃1A′および後身頃1C′のそれぞれで幅方向に並ぶ三つの第二追従部52′を例示する。ただし、前身頃1A′および後身頃1C′のそれぞれにおいて、一つもしくは二つまたは四つ以上の第二追従部52′が並設されてもよい。
なお、第二追従部52′は、上述した第二追従部52とは異なり、長手方向に連続する線状に設けられている。
本実施形態の紙おむつ1′は、上述したように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
本実施形態の追従部50′では吸収体10′が切り抜かれていることから、排泄された液体が追従部50′を伝って幅方向外側へ拡散したとしても、その拡散先の吸収体10′で排泄水分が吸収される。よって、排泄された液体の幅方向外側への漏れを確実に抑えることができる。
そのほか、第一実施形態で上述した追従部50の配設による作用および効果を除いて、第一実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
つぎに、紙おむつの第三実施形態を述べる。
本実施形態の紙おむつは、下記の構成A〜Cが特定される。
・構成A:吸収体において二種の追従部が交差して配置される
・構成B:高吸水性樹脂の含有度合いが吸収体の領域ごとに設定される
・構成C:センターシート(シート)が多層構造である
なお、本実施形態で説明する点を除いては、上述した第一実施形態または第二実施形態と同様の構成である。これらの構成については、同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
まず、図5を参照して、本実施形態の紙おむつ1″に内蔵される吸収体10″に関し、上記した構成AおよびBを述べる。
〈構成A〉
本実施形態の吸収体10″には、幅方向に沿う第一追従部51″と長手方向に沿う第二追従部52″とが平面視で交差した追従部50″が設けられている。
上記した追従部50″は、吸収体10″の端部(端縁)を除く領域に配置される。たとえば、吸収体10″の幅方向端部領域RW(外領域)を除く領域に第一追従部51″が延設される。また、吸収体10″の長手方向端部領域(図示省略)を除く領域に第二追従部51″が延設される。すなわち、吸収体10″には、第一追従部51″に対して幅方向端部側に幅方向端部領域RWが存在し、第二追従部52″に対して長手方向端部側には長手方向端部領域(図示省略)が存在する。
たとえば、高吸水性樹脂の密度(含有度合い)は、幅方向端部領域RWのほうが他の領域よりも高く設定されている。ここでいう「密度」とは、吸収体10″における単位体積あたりの高吸水性樹脂の質量である。あるいは、吸収体10″における幅方向端部領域RWとその他の領域とのそれぞれにおける高吸水性樹脂の密度を等しく設定したうえで、幅方向端部領域RWを他の領域よりも厚くして、幅方向端部領域RWに含有される高吸水性樹脂の量(含有度合い)を他の領域に含有される高吸水性樹脂の量(含有度合い)よりも多く(大きく)設定してもよい。敷衍して言えば、平面視の吸収体10″における単位面積当たりの高吸水性樹脂の含有量は、幅方向端部領域RWのほうが他の領域よりも大きく設定されている。
同様に、少なくとも第二追従部52″に対して長手方向端部側に位置する長手方向端部領域における高吸水性樹脂の含有度合いは、他の領域よりも高く設定されていてもよい。
つぎに、図6を参照して、センターシート11″に関する構成Cを述べる。
本実施形態のセンターシート11″は、肌面側の配置された上層(第一層)11u″と、非肌面側に配置された下層(第二層)11d″とが少なくとも積層された多層構造をなしている。なお、上層11u″および下層11d″の少なくとも一方が更に多層構造であってもよい。この場合のセンターシート11″は、三層以上の多層構造をなす。
補助追従部110″は、上述した追従部50,50′と同様に、紙おむつ1″の着用者へのフィット用に設けられている。補助追従部110″における上層11u″と下層11d″との結合手法としては、ホットメルト接着剤を用いた公知の接着手法やエンボス加工といったさまざまな公知の結合手法によって、上層11u″と下層11d″とが部分的に結合されている。
本実施形態の紙おむつ1″は、上述したように構成されるため、下記のような作用および効果を得ることができる。
〈構成A〉
本実施形態の追従部50″は、第一追従部51″と第二追従部52″とが平面視で交差して配置される。このことから、紙おむつ1″を装着する着用者から排泄された液体を圧搾部40だけでなく追従部50″によっても幅方向および長手方向の双方に拡散させることができる。また、二種の追従部51″,52″が異なる配向で設けられることから、圧搾部40以外の箇所で紙おむつ1″が更に折れ曲がりやすくなり、着用者に対する紙おむつ1″のフィット性を確実に高めることができる。
さらに、第一追従部51″に対して幅方向端部側に位置する幅方向端部領域RWにおける高吸水性樹脂の含有度合いは、他の領域よりも高く設定される。換言すれば、吸収体10″では、紙おむつ1″を装着する着用者から排泄された液体が第一追従部51″に沿って幅方向に拡散した先の領域に対応する幅方向端部領域RWにおいて、高吸水性樹脂の含有度合いが確保されている。そのため、幅方向に拡散した液体を吸収体10″の高吸水性樹脂で確実に吸収することができる。これは、いわゆる横漏れ(幅方向への液体の漏出)を防ぐために有効である。
そのほか、センターシート11″には、上層11u″と下層11d″とが部分的に結合された結合部が平面視で圧搾部40に交差して延在する補助追従部110″が設けられる。このことから、吸収体10″の追従部50″だけでなく、センターシート11″の補助追従部110″によっても紙おむつ1″を補助的に折れ曲がりやすくさせることができ、着用者に対する紙おむつ1″のフィット性の向上に寄与する。
最後に、その他の変形例について述べる。
たとえば、圧搾部は、少なくとも吸収体に設けられていればよく、センターシートに設けられていなくてもよい。この場合には、センターシートが積層される前に吸収体の一部が肌面側から圧搾されて、圧搾部が成形される。あるいは、吸収体の非肌面側に圧搾部が成形されてもよい。この場合には、非肌面側から少なくとも吸収体が圧搾されて、圧搾部が成形される。
また、追従部には、吸収体を貫通する部位,溝状の部位,低目付領域の部位といった形態をなす部位のうち少なくとも何れか一つの部位が断続的に設けられてもよいし、各形態の部位が混在して設けられてもよい。たとえば、第一追従部および第二追従部のうち、何れか一方には溝状の部位を適用し、何れか他方には低目付領域を適用することができる。あるいは、第一追従部および第二追従部のうち、何れか一方には第一実施形態〜第三実施形態で例示したように肉抜きされたスリットを適用し、何れか他方には低目付領域や溝状の部材を適用してもよい。
このように、溝状の部位や低目付領域を有する追従部によっても、上述した追従部50,50′と同様に、紙おむつのフィット性を高めて着用者の快適性を向上させることができる。
なお、圧搾部は、上層吸収体および下層吸収体を重ねてから成形してもよいし、上層吸収体および下層吸収体の少なくとも何れか一方に成形してもよい。
1A 前身頃
1B 股下部
1C 後身頃
10 吸収体
11 センターシート(シート)
12 バックシート
13 サイドシート
14 カバーシート
15 ギャザー
16 立体ギャザー
17 タミーギャザー
18 セカンド立体ギャザー
19 インジケータ
20 糸ゴム(伸縮性部材)
21 第一糸ゴム
22 第二糸ゴム
23 第三糸ゴム
30 インジケータ
40 圧搾部(凹部)
41 第一傾斜部
42 第二傾斜部
50 追従部(低剛性部,スリット部)
51 第一追従部(切欠部)
52 第二追従部
521 切欠部
522 細孔部
50′ 追従部(スリット部)
51′ 第一追従部(細孔部)
52′ 第二追従部(細孔部)
C 中心線
Claims (14)
- 吸水性をもつマット状の吸収体を備えた吸収性物品において、
前記吸収体に設けられ、平面視で長手方向および幅方向の双方に交差して圧搾された溝状の圧搾部と、
前記吸収体に設けられ、平面視で前記圧搾部に交差して延在する着用者へのフィット用の複数の追従部とを備え、
前記追従部は、前記幅方向に沿う第一追従部と前記長手方向に沿う第二追従部とを有し、平面視で前記第一追従部と前記第二追従部とが交差して設けられ、着用者への装着時に折り曲げられることが想定される所定の箇所に配置された
吸収性物品。 - 前記追従部は、他の領域よりも剛性が低い低剛性部を有する
請求項1に記載された吸収性物品。 - 前記追従部は、前記長手方向の中央よりも一端側に配置された
請求項1または2に記載された吸収性物品。 - 前記追従部は、前記長手方向の中央よりも他端側に配置された
請求項3に記載された吸収性物品。 - 前記追従部は、前記長手方向の中央に配置された
請求項1〜4の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記追従部は、溝状の溝状部を有する
請求項1〜5の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記追従部は、前記吸収体を厚み方向に貫通するスリット部を有する
請求項1〜6の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記追従部は、前記追従部以外の領域よりも目付量の抑えられた低目付領域を有する
請求項1〜7の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記圧搾部は、平面視で前記長手方向および前記幅方向に対して、一方に傾斜して交差する第一傾斜部と、他方に傾斜して交差する第二傾斜部とを有する
請求項1〜8の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記第一傾斜部および前記第二傾斜部の少なくとも一方が複数設けられた
請求項9に記載された吸収性物品。 - 一または複数の前記追従部は、平面視で前記第一傾斜部と前記第二傾斜部とが交差する位置を含むように設けられた、
請求項9または10に記載された吸収性物品。 - 前記吸収体が上層吸収体と下層吸収体とが積層されて構成されており、前記追従部が前記上層吸収体および前記下層吸収体の少なくとも何れか一方に設けられている
請求項1〜11の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記吸収体は、前記追従部に対して前記幅方向の外側に位置する外領域のほうが他の領域よりも吸収性樹脂の含有度合いが大きい
請求項1〜12の何れか1項に記載された吸収性物品。 - 前記吸収体に対して積層され、第一層および第二層を少なくとも有するシートを備え、
前記シートは、前記第一層と前記第二層とを部分的に結合した箇所が平面視で前記圧搾部に交差して延在する、着用者へのフィット用の補助追従部を有する
請求項1〜13の何れか1項に記載された吸収性物品。
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