JP6443089B2 - 屋外グレア評価装置、屋外グレア評価方法及び屋外グレア評価プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、屋外の不快グレアを評価する屋外グレア評価装置、屋外グレア評価方法及び屋外グレア評価プログラムに関する。
従来、屋内の不快グレアを評価するグレア評価システムが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。このグレア評価システムでは、不快グレアの値を、光源輝度、背景輝度、立体角、位置指数をパラメータとしたUGR(Unified Glare Rating)として求めている。
特開平5−72032号公報 特開2000−155049号公報
屋外のグレアを評価する手法は確立されておらず、歩行者空間のグレア評価に、投光照明された屋外スポーツ施設の不快グレアを数値化するGR(Glare Rating)が流用されている。
しかしながら、発明者は、GRから算出されるGR値と歩行者が主観評価した結果とに相関が取れないという知見を得た。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、屋外の不快グレアを評価可能な屋外グレア評価装置、屋外グレア評価方法及び屋外グレア評価プログラムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の屋外グレア評価システムは、少なくとも1つの屋外用照明器具を含めて撮影した輝度分布データから、屋外用照明器具の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数を求め、前記有効グレア輝度Leff、前記立体角ω、前記位置指数Pおよび定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGI次式によって算出するグレア算出部を備え、前記有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して輝度の範囲を指定して求めたことを特徴とする。
m_DGI=log(Leffα×ωβ/Pγ)
上述の構成において、前記範囲は、輝度分布データにおける最大輝度Lmaxの1/10以上としてもよい。
また、本発明の屋外グレア評価方法は、少なくとも1つの屋外用照明器具を含めて撮影した輝度分布データから、屋外用照明器具の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数を求め、前記有効グレア輝度Leff、前記立体角ω、前記位置指数Pおよび定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGI次式によって算出し、前記有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して輝度の範囲を指定して求めることを特徴とする。
m_DGI=log(Leffα×ωβ/Pγ)
また、本発明の屋外グレア評価プログラムは、少なくとも1つの屋外用照明器具を含めて撮影した輝度分布データから、屋外用照明器具の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数を求め、前記有効グレア輝度Leff、前記立体角ω、前記位置指数Pおよび定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGI次式によって算出し、前記有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して輝度の範囲を指定して求めることを特徴とする。
m_DGI=log(Leffα×ωβ/Pγ)
本発明によれば、屋外用照明器具の輝度分布を考慮した有効グレア輝度に基づいて屋外グレア評価値を算出したため、屋外の不快グレアを評価できる。
本発明の実施形態に係る屋外グレア評価システムの構成を概略的に示す図である。 実験の条件を示す説明図である。 GR値と主観評価結果との関係を示すグラフである。 屋外グレア評価値と主観評価結果との関係を示すグラフである。 屋外グレア評価装置の機能的構成を示すブロック図である。 輝度分布画像を示す図である。 屋外グレア評価処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る屋外グレア評価システム100の構成を概略的に示す図である。
屋外グレア評価システム100は、カメラ7と、屋外グレア評価装置11と、表示装置13とを備えている。
カメラ7は、少なくとも1つの評価対象を含む光環境3を撮像し、撮像画像を生成する撮像手段である。撮像画像は、歩行者の視線で、すなわち、所定の歩行者の目の高さ(約1.5m)且つ歩行方向の角度(水平又は斜め下方視)で、評価対象を含めて撮影される。撮像画像は、カメラ7によりデジタルデータ化され、或いは、別途のスキャナ装置などを用いてデジタルデータ化されて撮像画像データ5として屋外グレア評価装置11に入力される。
屋外グレア評価装置11は、撮像画像データ5に基づいて屋外グレア評価値m_DGIを算出し、算出した屋外グレア評価値m_DGIを表示装置13に出力する。
表示装置13は、屋外グレア評価値m_DGIの出力手段として用いられ、屋外グレア評価値m_DGIを表示する表示手段である。なお、出力手段としては、表示装置13の代わりに、プリンタ装置などを用いてもよい。
本実施形態の評価対象である屋外用照明器具1は、図示しない固定手段により、路面Sから所定の高さ(例えば、4.5m)に支持され、路面Sを照明する照明器具であり、屋外用照明器具1の光源はLED等の発光素子やランプ等、種々の光源が用いられる。本実施形態の屋外用照明器具1は、歩行者の目の高さT2(約1.5m)よりも高い高さT1に配置されて所定照度で路面Sを照明する街路灯として構成されている。所定照度は、街路灯に必要な照度に設定される。ここで、高さT1は、路面Sから屋外用照明器具1の発光部の中心までの高さとする。また、屋外用照明器具1の発光部は、光源を含む発光部分とし、反射鏡やグローブ等の光学素子を有する場合には当該光学素子も含むものとする。
屋外グレア評価システム100の詳細説明に先立って、屋外のグレア(眩しさ)について説明する。
屋外用照明器具に対しては、眩しさを軽減することが望まれているが、屋外のグレアを評価する手法は確立されておらず、歩行者空間のグレア評価に、投光照明された屋外スポーツ施設の不快グレアを評価する評価式であるGR(Glare Rating)が流用されている。このGRは、投光照明された屋外スポーツ施設で行われた主観評価実験から得られた実験式である。
しかしながら、発明者は、実験により、GRから得られたGR値と歩行者が主観評価した結果(主観評価結果)とに相関が取れないという知見を得た。具体的には、発明者は、どのような場合に人が眩しさを感じるかを調べるため、被験者に、複数の評価対象の眩しさについて、複数の観測位置において、所定の歩行者の目の高さ(約1.5m)且つ歩行方向の角度(水平視)で主観評価させる実験を行った。この実験では、評価対象をランプ又はLEDを含む7つの屋外用照明器具(Light−1〜7)として、これら屋外用照明器具の眩しさを被験者16人で評価した。実験の条件を図2に示す。なお、図2(A)は屋外用照明器具の配置位置及び観測位置を示す図であり、図2(B)は観測位置の観測距離及び鉛直角を示す図であり、図2(C)は主観評価スケールを示す図である。なお、図2(A)中、符号2は、屋外用照明器具を支持する支柱である。
屋外用照明器具は、図2(A)に示すように、幅員5mの道路の路肩に、路面から4.5mの高さに設置し、観測位置は、車線軸(2.5m)上のA〜Fの6カ所とする。観測位置Aにおける観測距離LAは34.3m、鉛直角は85°であり、観測位置Bにおける観測距離LBは24.4m、鉛直角は83°であり、観測位置Cにおける観測距離LCは17.0m、鉛直角は80°であり、観測位置Dにおける観測距離LDは11.2m、鉛直角は75°であり、観測位置Eにおける観測距離LEは6.4m、鉛直角は65°であり、観測位置Fにおける観測距離LFは3.6m、鉛直角は50°である。ここで、観測距離L(LA〜LF)は、器具中心から歩行者の目までの距離を示す。また、この実験では、図2(C)に示すように、9段階の評価スケールを用いており、1はまぶしくない、3はややまぶしい、5はまぶしい、7は非常にまぶしい、9はまぶしさが耐えがたい、を表す。
実験によれば、観測位置Aから観測位置Dでは、観測距離が短くなるほど被験者がグレアを強く感じる傾向にあった。また、屋外用照明器具に最も近い観測位置Fでは、被験者の視界からグレア源となる屋外用照明器具が外れて被験者がグレアを感じず、次に近い観測位置Eにおいても、同様の理由で一部の被験者がグレアを感じなかった。したがって、データから観測位置E,Fの結果を除外した。
また、同一の評価対象及び条件(観測位置はA〜D)において、GRを用いてGR値を算出した。GRは、撮像画像から写真測光法により得た輝度分布図から算出したグレア光による等価光幕輝度Lvlと反射光による等価光幕輝度Lveとに基づいて、次式(1)と表せる。
GR=27+24×log(Lvl/Lve0.9)・・・(1)
実験及びGR値の結果を図3に示す。
図3は、GR値と主観評価結果との関係を示すグラフである。図3では、横軸にGR値、縦軸に主観評価結果を示す。ここで、GR値のスケールは10〜90の9段階、主観評価結果のスケールは1〜9の9段階であり、図3では、GR値は20〜60を、主観評価結果は1〜6を示している。なお、本実施形態では、説明の便宜上、評価式GRで得られるGR値にも符号GRを付すものとする。
図3に示すように、GR値と主観評価結果とに相関が取れておらず、y(主観評価結果)=x(GR値)の一次関数を示す直線H上に結果が現れていない。また、データは、発光素子を有する等して発光部の輝度分布が比較的不均一なグループG1と、ランプや拡散グローブを有する等して発光部の輝度分布が比較的均一なグループG2と、に分かれて分布している。また、発光部の輝度分布が比較的不均一な屋外用照明器具は眩しいと評価され、発光部の輝度分布が比較的均一な屋外用照明器具ほど眩しさ評価が低くなっている。この結果は、GR値が、発光部の輝度分布が比較的不均一な光源と、発光部の輝度分布が比較的均一な光源とに共通して使える指標ではないことを示している。
この結果に対し、発明者は、有効グレア輝度Leff、立体角ω、位置指数Pをパラメータとした式によって屋外グレア評価値m_DGIを算出することで、屋外グレア評価値m_DGIと主観評価結果とがy(主観評価結果)=x(屋外グレア評価値m_DGI)の一次関数で近似できるという知見を得た。この屋外グレア評価値m_DGIは、有効グレア輝度Leff、立体角ω、位置指数P、定数α、β、γに基づいて、次式(2)の評価式m_DGIと表せる。なお、本実施形態では、評価式m_DGIで得られる屋外グレア評価値にも符号m_DGIを付すものとする。
m_DGI=log(Leffα×ωβ/Pγ)・・・(2)
ここで、有効グレア輝度Leffとは、被験者が照明器具を直視しないで不快グレアを評価した結果と近似する値であり、有効グレア輝度Leffは、順応輝度に応じて、発光部の輝度分布データを重み付け加算することで求まる。
順応輝度0.1cd/mのときの重み付け関数WF0.1は、評価対象を撮像した撮像画像の各ピクセルの位置をi行目及びj列目で示したピクセル位置ijとした場合、ピクセル位置ijにおけるピクセル輝度Lijに基づいて次式(3)と表せる。
WF0.1=7.0×10−4×Lij 0.605・・・(3)
順応輝度1.0cd/mのときの重み付け関数WF1.0は、次式(4)と表せる。
WF1.0=6.0×10−4×Lij 0.588・・・(4)
順応輝度10cd/mのときの重み付け関数WF10は、次式(5)と表せる。
WF10=4.0×10−4×Lij 0.471・・・(5)
そして、有効グレア輝度Leffは、総ピクセル数Aeffを用いて、次式(6)と表せる。
Leff=Σ(Lij×WFLb(Lij))/Aeff・・・(6)
ここで、重み付け関数WFLb(Lij)はそのときの順応輝度に応じて重み付け関数WF0.1,WF1.0,WF10のいずれかから選択される。
図4は、屋外グレア評価値m_DGIと主観評価結果との関係を示すグラフである。図4では、横軸に屋外グレア評価値m_DGI、縦軸に主観評価結果を示す。また、図4の屋外グレア評価値m_DGIは、有効グレア輝度Leffとして、輝度データのうち最大輝度Lmaxの1/10以上の輝度値を対象に求めた有効グレア輝度Leff_10を用い、定数αを1.5、定数βを0.5、定数γを0.8とした次式(7)によって算出された値である。定数α,β,γは、上述の実験の結果から求まる値である。
m_DGI=log(Leff_101.5×ω0.5/P0.8)・・・(7)
図4に示すように、屋外グレア評価値m_DGIと主観評価結果とは、相関係数Rが0.93となり、高い正の相関関係を有する。
そこで、本実施形態の屋外グレア評価装置11は、評価式m_DGIを用いて屋外グレア評価値m_DGIを算出するように構成されている。
図5は、屋外グレア評価装置11の機能的構成を示すブロック図である。図6は、輝度分布画像を示す図である。
屋外グレア評価装置11は、例えば、CPUやRAM、ROM等の記憶部を備えたコンピュータを用いて構成され、図5に示すように、画像入力部21と、輝度分布画像生成部23と、パラメータ算出部25と、グレア算出部27と、グレア評価部28と、結果出力部29とを備え、これらの各機能ブロックは、屋外グレア評価プログラム15(図1)をコンピュータが実行することで実現される。
画像入力部21は、カメラ7や別途のスキャナ装置等から撮像画像データ5が入力される入力手段である。
輝度分布画像生成部23は、撮像画像データ5に基づいて、光環境3の輝度分布を示す輝度分布画像(輝度分布データ)41を生成する。輝度分布画像生成部23による輝度分布画像41の生成としては、例えば写真測光法(photographic photometry)を用いることができる。すなわち、輝度分布画像生成部23は、露出条件を異ならせて光環境3を撮像した複数の撮像画像データ5を、それぞれ画像の階調値を輝度値に変換して輝度データを生成し、各撮像画像データ5の輝度データを合成して輝度分布画像41(図6)を生成する。
パラメータ算出部25は、輝度分布画像41に基づいて、有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数Pを含むパラメータを算出する算出部であり、有効グレア輝度Leffを求める範囲を設定する範囲設定部26を備えている。
範囲設定部26は、輝度分布画像41に対して、有効グレア輝度の計算領域として所定範囲を設定する設定手段であり、ユーザから入力部31を介して所定範囲の指定を受け、当該所定範囲を記憶する。所定範囲は、最大輝度Lmaxを基準に設定される場合と、所定輝度を基準に設定される場合とがある。
例えば、最大輝度Lmaxの1/10以上の輝度値を計算対象とした場合には、計算領域は図6(B)のようになる。
また、例えば、最大輝度Lmaxの1/100以上の輝度値を計算対象とした場合には、計算領域は図6(C)のようになる。
さらに、例えば、1000cd/m以上の輝度値を算出対象とした場合、対象領域は図6(D)のようになる。
図6の例(Light−6)は最大輝度Lmaxが38万cd/mであるので、閾値は、図6(B)では38,000cd/m、図6(C)では3,800cd/mとなる。
なお、図6(A)〜図6(C)は、計算領域の説明のために、それぞれ最大輝度Lmaxの1/10、最大輝度Lmaxの1/100、1000cd/mを閾値として輝度分布画像41を二値化した画像であり、有効グレア輝度を求める際には二値化は行わない。
計算対象の最小輝度値を高くするほど、屋外グレア評価値m_DGIと歩行者の主観評価結果との相関をより高めることができ、屋外の不快グレアをより正確に評価できる。本実施形態では、輝度分布画像41の最大輝度Lmaxを基準とし、最大輝度Lmaxの1/10以上の輝度値を計算対象として有効グレア輝度Leff_10を求めている。
グレア算出部27は、パラメータに基づいて、式(7)によって屋外グレア評価値m_DGIを算出する算出部である。
グレア評価部28は、屋外グレア評価値m_DGIから屋外グレアを評価するものである。グレア評価部28は、例えば、図2(C)に示す9段階の評価スケール(0以上2未満はまぶしくない、2以上4未満はややまぶしい、4以上6未満はまぶしい、6以上8未満は非常にまぶしい、8以上はまぶしさが耐えがたい)を用いて評価する。
結果出力部29は、屋外グレア評価値m_DGI及び評価結果を上述の表示装置13等の出力装置に出力する出力手段である。
次いで、屋外グレア評価処理を図7に示すフローチャートを参照して説明する。
この図に示すように、屋外グレア評価装置11は、画像入力部21を介して複数の撮像画像データ5が入力されると(ステップS1)、輝度分布画像生成部23が写真測光法に基づいて輝度分布画像41を生成する(ステップS2)。
次に、パラメータ算出部25が輝度分布画像41から有効グレア輝度Leff(本実施形態では、有効グレア輝度Leff_10)、立体角ω及び位置指数Pを含むパラメータを求める(ステップS3)。
次いで、グレア算出部27が式(7)によって屋外グレア評価値m_DGIを算出し(ステップS4)、グレア評価部28が屋外グレア評価値m_DGIに基づいて屋外グレアを評価し、評価結果を生成する(ステップS5)。
そして、結果出力部29が屋外グレア評価値m_DGI及び評価結果を表示装置13に出力する(ステップS6)。この表示装置13の表示により、光環境3の屋外グレアが定量的に評価可能になる。
以上説明したように、本実施形態によれば、少なくとも1つの屋外用照明器具1を含めて撮影した輝度分布画像41から、屋外用照明器具1の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数Pを含むパラメータを求め、当該パラメータから屋外グレア評価値m_DGIを算出するグレア算出部27を備える構成とした。具体的には、有効グレア輝度Leff、立体角ω、位置指数P、実験によって求まる定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGIを次式(2)によって求める構成とした。
m_DGI=log(Leffα×ωβ/Pγ)・・・(2)
この構成により、屋外用照明器具1の輝度分布を考慮した有効グレア輝度Leffに基づいて屋外グレア評価値m_DGIを算出できるので、屋外の不快グレアを適正に評価できる。また、発光部の輝度分布が比較的不均一な屋外用照明器具1と均一な屋外用照明器具1とを区別することなく、不快グレアを数値化できる。
また、本実施形態によれば、有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して所定範囲を指定して有効グレア輝度Leff_10として求めたため、屋外グレア評価値m_DGIと歩行者の主観評価結果との相関をより高めることができるので、屋外の不快グレアをより正確に評価できる。
但し、上述の実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、有効グレア輝度の計算領域を所定範囲に指定していたが、輝度分布画像41の全体から有効グレア輝度を算出してもよい。
また、上述の実施形態では、最大輝度Lmaxの1/10以上の輝度値を計算対象としていたが、計算対象はこれに限定されるものではない。例えば、計算対象を最大輝度Lmaxの1/1000以上としてもよい。
また、上述の実施形態では、定数αを1.5、定数βを0.5、定数γを0.8としたが、定数α,β,γはこれに限定されるものではない。また、屋外グレア評価装置11は、定数α,β,γの値を変更可能に構成されてもよい。
また、上述の実施形態では、屋外用照明器具1は、路面Sから4.5mの高さT1に支持されていたが、この高さに限定されるものではなく、例えば、3m〜12m(8m等)の高さに支持されてもよい。
また、本発明は、路面を照射する防犯灯や街路灯、アプローチライト等の道路灯だけではなく、種々の照明器具に適用可能である。
また、上述の実施形態では、屋外用照明器具を評価対象としていたが、屋外用照明器具の背景が比較的暗い場合には、屋内用照明器具を評価対象としてもよい。
1 屋外用照明器具
100 屋外グレア評価システム
11 屋外グレア評価装置
27 グレア算出部
41 輝度分布画像(輝度分布データ)
Leff,Leff_10 有効グレア輝度
m_DGI 屋外グレア評価値
P 位置指数
α,β,γ 定数
ω 立体角

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの屋外用照明器具を含めて撮影した輝度分布データから、屋外用照明器具の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数を求め、前記有効グレア輝度Leff、前記立体角ω、前記位置指数Pおよび定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGI次式によって算出するグレア算出部を備え
    前記有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して輝度の範囲を指定して求めたことを特徴とする屋外グレア評価装置。
    m_DGI=log(Leff α ×ω β /P γ
  2. 前記範囲は、輝度分布データにおける最大輝度Lmaxの1/10以上としたことを特徴とする請求項1に記載の屋外グレア評価装置。
  3. 少なくとも1つの屋外用照明器具を含めて撮影した輝度分布データから、屋外用照明器具の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数を求め、前記有効グレア輝度Leff、前記立体角ω、前記位置指数Pおよび定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGI次式によって算出し、
    前記有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して輝度の範囲を指定して求めることを特徴とする屋外グレア評価方法。
    m_DGI=log(Leff α ×ω β /P γ
  4. 少なくとも1つの屋外用照明器具を含めて撮影した輝度分布データから、屋外用照明器具の輝度分布を順応輝度に応じて重み付け加算した有効グレア輝度Leff、立体角ω及び位置指数を求め、前記有効グレア輝度Leff、前記立体角ω、前記位置指数Pおよび定数α、β、γに基づいて、屋外グレア評価値m_DGI次式によって算出し、
    前記有効グレア輝度Leffを、輝度分布データに対して輝度の範囲を指定して求めることを特徴とする屋外グレア評価プログラム。
    m_DGI=log(Leff α ×ω β /P γ
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