JP6441807B2 - トリテルペン誘導体とその抗インフルエンザへの使用 - Google Patents
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Description
点線は、単結合又は二重結合のいずれでもよい結合を表し;
R1は、XR1’であり、ここでXは、O又はNHであり、R1’は、水素、単糖類、オリゴ糖類、多糖類、又はそれらの誘導体、又はビタミンC、シアル酸、アミノ糖(1、2、3個の糖)、タミフルとそのプロドラッグであり{「単糖、オリゴ糖、多糖の誘導体」は、その2、3又は4個のような1個以上のヒドロキシ基が、C1−C6アルカノイルオキシ基、C1−C6アルコキシ基、ベンゾイルオキシ基、及び/又はベンジルオキシ基、等のような置換基によって置換される可能性があり(例えば、ベンゼン環の水素原子は、1以上のハロゲン、ニトロ基、アミノ基、及び/又はC1−C6アルキル基で置換され得る);このヒドロキシル基の1つは、水素、アミノ基、又はアセチルアミノ基によって置換される可能性があることに言及する};
R2とR7は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、カルボニル基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基、アミノ基、NR11’R12’(ここでR11’とR12’は、それぞれ独立して、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基より選択される)からなる群より選択され;
R3、R4、R5、R6、及びR8は、それぞれ独立して、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R9は、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、カルボニル基、オキシム基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立して、H、OH、NHR9’(ここでR9’は、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基である)、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキルからなる群より選択される;
但し、R7がヒドロキシル基である場合、R2とR1’は、水素でない]のような一連の化合物、その立体異性体、そのエピマー、その立体配置異性体、又はその医薬的に許容される塩又はその水和物と、インフルエンザ、特にインフルエンザA型の予防又は治療の必要な患者(ヒトと動物が含まれる)におけるそのような治療のための医薬品の製造へのそれらの使用を提供する。
エキノシスト酸、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ(olean)−12−エン(en)−28−酸(oic acid)−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−キシロシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、又は
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)である。
「C1−C4アルキル基」という用語は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基のような、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を意味する。
別の側面において、本発明は、上記の化合物を製造するための方法を提供する。
本発明による多様なトリテルペノイド類は、異なる反応によって製造することができる。
α−D−グルコピラノースを例にとると、合成経路は、以下のように記載される:
類似の方法によって、一連のエキノシスト酸−糖コンジュゲートとオレアノール酸−糖コンジュゲートを合成する。
(1)糖上のヒドロキシ基の過アセチル化保護反応
ピリジン/無水酢酸(1.2当量)=2/1の典型的な反応比を使用して、出発材料としての2gの単糖又は二糖と適正量の触媒、DMAPを加えた。この反応は、室温で撹拌し、12時間後にTLCによって検出した。溶出液比:石油エーテル:酢酸エチル=2:1。
1ミリモルの過アセチル化保護化糖をジクロロメタンに溶かし、氷浴中で2当量のHBr−HOAc溶液を滴下すると、温度は1時間後に室温まで上昇して、この反応をそのまま13時間続けた。
この反応では、相転移触媒反応を利用した。上記の反応工程で入手したグリコシルドナーを、乾燥や単離へ処すことなく、20mLのジクロロメタンで溶かし、188.8mgのエキノシスト酸(EA)、138mgのK2CO3、51.52mgの臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム、2mLの水を加えた。この反応は、N2保護下で還流しながら50℃で行った。12時間後、この反応を停止させた。
反応体を適正量のMeOHに溶かし、適正量のMeONaを加えて、そのまま室温で反応させた。この反応過程は、TLCによって検出した。一般に、この反応は、1時間で完了した。
3,16−ジオンの合成
本発明の化合物は、インフルエンザウイルスに抗する活性を有し、ヒト又は動物のインフルエンザ、特にインフルエンザA型の予防又は治療に使用することができる。
1.細胞変性効果(CPE)阻害アッセイ
インフルエンザウイルスの感染は細胞変性をもたらして、そのために細胞生存度が減少する。薬物がインフルエンザウイルスの複製を阻害することができれば、その細胞変性の影響は減少して、細胞生存度が改善することになる。具体的には:
1)イヌ腎臓上皮細胞(MDCK)を1:3比で白色96ウェルプレートへ播種し、10% FBS含有DMEM培地で細胞インキュベーターにおいて37℃で24時間培養した。
プラーク阻害実験を使用して、化合物の抗ウイルス効果をさらに証明した。
1)MDCK細胞を12ウェルプレートへ継代培養し、細胞密度が0.4×106個の細胞/ウェルに達するように、10% FBS含有DMEM培地で37℃で24時間培養した。この細胞をPBSで1回洗浄した。
この実験を探究して、インフルエンザウイルスの生活環のどの段階を該化合物が標的として指向するのかを分析した。詳細は、以下の通りであった:
1)MDCK細胞を6ウェルプレートへ継代培養して、細胞インキュベーターにおいて10% FBS含有DMEM培地で、37℃で24時間培養した。
化合物がインフルエンザウイルス生活環の侵入段階に作用するのかどうか、そして該化合物が他の高病原性インフルエンザ株を阻害し得るのかどうかを証明するために、高い安全性と操作性を備えたインフルエンザウイルスの偽型ウイルス実験を使用した。偽型インフルエンザウイルスは、組換えウイルス粒子であって、そのコアはレトロウイルスゲノム(HIVゲノムパッケージング遺伝子を除く)に由来して、外層は、インフルエンザウイルスのエンベロープタンパク質のヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)を含んでなる。この組換えウイルスは、インフルエンザウイルスとして細胞に感染することはできるが、1回しか複製し得ず、子孫ウイルスを包装する(package)ことはできない。
1)インフルエンザウイルスのHA遺伝子とNA遺伝子を真核細胞発現ベクターのpcDNA4/TOへクローン化して、シークエンシングの検出を行った。
この方法を使用して、細胞受容体へのウイルスの結合に薬物が影響を及ぼすかどうかを検出する。具体的な方法は、以下の通りであった:
1)1%(v/v)ニワトリ赤血球懸濁液の調製
1〜2羽の健康なニワトリを選んだ。それらの血液を同量の抗凝固剤溶液へ採取して均質に混合し、4℃の冷蔵庫に保存した。この混合物を800〜1000rpmで5分間遠心分離させた。ピペットを使用して、上清と赤血球の上層にある白血球の薄い層を捨てた。沈殿した赤血球を生理食塩水と均一に穏やかに混合して、遠心分離機において800rpmで5分間遠心分離させ、上清を除去して、生理食塩水と均一に混合し、遠心分離させた。この工程を4〜5回繰り返した。この赤血球の最後の遠心分離の後で、上清を除去した。この赤血球は、4℃の冷蔵庫において2〜3日間保存することができた。使用時に、1mLピペットによって0.1mLの赤血球を吸い上げて、9.9mLの生理食塩水へ加えて、即ち、1%赤血球懸濁液とした。
WSNインフルエンザウイルスを2倍で段階希釈し、希釈液は、PBSであった。
オレアノール酸とエキノシスト酸は、植物に広く存在するトリテルペノイド類の天然産物である。それらは、以下の方法によって植物より分離される:オレアノール酸とエキノシスト酸が豊富な、アカシア等のような植物を還流しながらエタノールに浸漬し、高極性の部分を抽出して濃塩酸で処理して、その中に含まれる糖類を除去した。塩化メチレン/メタノールでの勾配溶出を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製を実施して、多量の純粋なオレアノール酸及びエキノシスト酸を単離した(「天然有機化合物の抽出及び分離(Extraction and Separation of Natural Organic Compounds)」(1994),Science and Technology Press)。オレアノール酸とエキノシスト酸は、市販品でも入手可能である。
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシド)と3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−グルコシド)の合成
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシド)と3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ガラクトシド)の合成
Q2:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−グルコシド)
Q3:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−キシロシド)
Q4:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−キシロシド)
Q5:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−アラビノシド)
Q6:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−アラビノシド)
Q8:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)
Q9:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ガラクトシド)
Q10:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−ラクトシド)
Q11:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ラクトシド)
Q12:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシド)
Q13:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−マルトシド)
Q14:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−セロビオシド)
実施例3
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)と3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)の合成
3gのD−ガラクトースを50mL反応フラスコに入れ、24mLのピリジンに溶かし、12mLの無水酢酸と触媒量のDMAPを連続して加えた。この反応は室温で一晩撹拌した。次いで、この反応を、その反応が完了するまで、TLCによってモニターした。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。反応混合物を50mL AcOEtと混合して懸濁液を得て、50mLの蒸留水で3回と50mLの飽和食塩水で連続的に洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させてシリカゲルカラムで精製して、生成物を得た。
上記生成物の2.0gを25mL反応フラスコに入れ、15mLのDCMで溶かし、1.2mLのHBr−AcOH溶液を氷浴中でゆっくり滴下し、そのまま1時間反応させてから、室温で一晩反応させた。この反応は、その反応が完了するまで、TLCによってモニターした。溶出液 PE:AcOEt=2:1。反応混合物を20mLのDCMで希釈し、40mLの蒸留水で3回と40mLの飽和NaHCO3溶液で連続的に洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。この反応混合物を、さらなる分離も精製もせずに、この反応の次工程へ直接進めた。
上記生成物を10mLのDMFで溶かし、撹拌しながらNaN3を加え、そのまま室温で一晩反応させた。この反応は、その反応が完了するまで、TLCによってモニターした。溶出液 PE:AcOEt=2:1。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。反応混合物を50mLのAcOEtと混合して懸濁液を得て、50mLの蒸留水で3回と50mLの飽和食塩水で連続的に洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させてシリカゲルカラムで精製して、約0.97g(2工程で全収率50%)の白色の固形物を得た。
150mgのEAを5mL THFで溶かし、65mgのEDCを加え、撹拌しながらそのまま室温で0.5時間反応させ、上記の生成物を加え、そのまま室温で1日間反応させた。この反応は、その反応が完了するまで、TLCによってモニターした。溶出液 PE:AcOEt=1:1。溶媒をロータリーエバポレーションによって除去した。反応混合物を30mL AcOEtと混合して懸濁液を得て、これを30mLの蒸留水で3回と30mLの飽和食塩水で連続して洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させてシリカゲルカラムで精製して、約114.3mg(2工程で全収率53%)の白色の固形物を得た。
上記生成物の50mgを3mL CH3OHに溶かし、適正量のCH3ONaを撹拌しながら加え、撹拌しながらそのまま室温で1時間反応させた。この反応は、その反応が完了するまで、TLCによってモニターした。溶出液 DCM:MeOH=7:1。反応の完了時に陽イオン交換樹脂を加えた。pHを中性へ調整した。反応混合物をDCM:MeOH=10:1の溶出液でのクロマトグラフィーカラムで精製して、35.1mg(収率89%)の白色の固形物を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 0.75, 0.80, 0.90, 0.91, 0.92, 0.96, 1.15 (s, 7 x CH3), 0.71-2.10 (m, 他の脂肪族環プロトン), 2.83 (brd, 1H, J = 12.9 Hz), 3.14 (dd, 1H, J = 5.0, 11.3 Hz), 3.48-3.55 (m, 3H), 3.62-3.71 (m, 2H), 3.89 (brd, 1H), 4.80 (d, 1H, 8.0 Hz), 5.31 (brs, 1H)。13C NMR (100 MHz, MeOD): δ 15.8, 16.1, 17.7, 19.2, 23.9 (2C), 24.0, 24.3, 26.3, 27.5, 28.1, 28.6, 31.3, 33.4, 33.6 (2C), 34.9, 37.8, 39.5, 40.3, 42.0, 42.7, 47.3, 47.3, 48.7, 56.3, 62.2, 70.0, 71.0, 75.4, 77.7, 79.4, 81.5, 123.6, 144.9, 181.1。
Y1:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.74, 0.79, 0.84, 0.91,0.93, 1.00, 1.34, 1.99, 2.02, 2.03, 2.13 (s, 11 x CH3), 0.74-2.37 (m, 他の脂肪族環プロトン), 2.97 (brd, 1H, J = 10.7 Hz), 3.19 (dd, 1H, J = 4.2, 10.6 Hz), 3.74-3.78 (m, 1H), 4.02 (dd, 1H, J = 2.1, 12.4 Hz), 4.25 (dd, 1H, J = 4.4, 12.4 Hz), 4.39 (brs, 1H), 5.08-5.24 (m, 3H), 5.39 (t, 1H, J = 3.2 Hz, H12), 5.54 (d, 1H, J = 8.2 Hz)。13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 15.4, 15.6, 17.0, 18.2, 20.5 (3C), 20.6, 23.2, 24.5, 26.8, 27.1, 28.0, 30.2, 30.2, 32.6, 33.0, 35.1, 35.5, 36.9, 38.5, 38.7, 39.5, 40.4, 41.3, 46.0, 46.6, 48.8, 55.2, 61.4, 67.9, 69.9, 72.4, 72.7, 74.2, 78.8, 91.6, 123.2, 141.9, 169.1, 169.4, 170.0, 170.5, 174.7。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 0.78, 0.86, 0.90,0.95, 0.96, 0.98, 1.33 (s, 7 x CH3), 0.74-1.94 (m, 他の脂肪族環プロトン), 2.20 (t, 1H, J = 13.4 Hz), 3.04 (dd, 1H, J = 3.6, 14.0 Hz), 3.15 (dd, 1H, J = 4.9,11.2 Hz), 3.49-3.56 (m, 3H), 3.65-3.67 (m, 2H), 3.88 (brd, 1H, J = 1.4 Hz), 4.26 (dd, 1H,J = 3.6, 5.5 Hz), 4.79 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 5.45 (brs, 1H)。13C NMR (100 MHz, MeOD): δ 16.3, 16.3, 18.2, 19.5, 24.5, 26.3, 27.5, 27.9, 28.7, 29.6, 30.9, 33.1, 34.0, 35.8, 36.3, 38.1, 39.8, 40.0, 41.0, 42.2, 43.0, 47.8, 48.4, 50.8, 56.9, 62.4, 70.4, 71.6, 75.0, 75.8, 78.1, 79.7, 81.9, 123.9, 144.6, 181.1。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.82, 0.90, 0.93, 1.05, 1.06, 1.09, 1.22, 2.00, 2.03, 2.04, 2.16 (11 x CH3), 1.25-2.65 (m, 他の脂肪族環プロトン), 3.22 (dd, 1H, J = 3.8, 13.7 Hz), 3.97-4.00 (m, 1H), 4.06-4.08 (m, 2H), 5.09-5.10 (m, 3H), 5.42 (brs, 1H), 5.68 (brt, 1H), 6.76 (d, 1H, J = 7.8 Hz)。13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 14.9, 17.0, 19.3, 20.4, 20.5 (2C), 20.7, 21.3, 23.0, 23.4, 26.3, 27.1, 28.6, 30.3, 31.9, 32.6, 33.9, 34.9, 36.6, 38.9, 39.6, 44.4, 45.6, 45.9, 46.0, 46.5, 47.3, 55.2, 59.9, 60.7, 67.0, 67.9, 70.7, 71.9, 78.7, 124.5, 140.1, 169.6, 169.9, 170.2, 170.7, 172.3, 210.3, 216.9。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 0.87, 0.95, 0.97, 1.05, 1.08, 1.09, 1.20 (s, 7 x CH3), 1.15-2.27 (m, 他の脂肪族環プロトン), 2.36-2.42 (m, 1H), 2.54-2.63 (m, 1H), 2.98 (d, 1H, J = 14.7 Hz), 3.43 (dd, 1H, J = 3.9, 14.1 Hz), 3.47-3.58 (m, 3H), 3.66-3.67 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 3.89 (brd, 1H, J = 2.7 Hz), 4.82 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 5.56 (t, 1H, J = 3.5 Hz)。13C NMR (100 MHz, MeOD): δ 15.5, 17.8, 20.6, 21.9, 23.7, 24.6, 27.0, 27.7, 28.6, 31.4, 33.2, 33.3, 35.0, 36.1, 37.9, 40.1, 41.1, 46.7 (2C), 47.1, 48.0, 48.5, 48.9, 56.4, 61.1, 62.2, 70.3, 71.1, 75.9, 78.2, 81.8, 125.2, 142.0, 175.1, 212.7, 220.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.78, 0.79, 0.87, 0.90, 0.92, 0.99, 1.16, 1.98, 2.04, 2.07, 2.23 (11 x CH3), 0.71-2.13 (m, 他の脂肪族環プロトン), 2.45 (dd, 1H, J = 3.7, 13.2 Hz), 3.21 (dd, 1H, J = 4.1, 10.4 Hz), 3.71-3.75 (m, 1H), 4.05 (dd, 1H, J = 2.4, 12.2 Hz), 4.22 (dd, 1H, J = 4.9, 12.3 Hz), 5.10 (dd, 1H, J = 3.3, 10.1 Hz), 5.19-5.24 (m, 1H), 5.31-5.34 (m, 2H), 5.51 (d, 1H, J = 9.3 Hz), 6.54 (d, 1H, J = 9.3 Hz)。13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 15.3, 15.5, 16.9, 18.2, 20.4, 20.6 (3C), 23.2, 23.5, 24.0, 25.4, 27.0 (2C), 28.0, 30.5, 32.3, 32.3, 32.8, 33.9, 36.8, 38.4, 38.6, 39.2, 41.9, 42.1, 46.5, 46.6, 47.4, 55.0, 62.4, 65.5, 70.1, 71.4, 73.6, 76.0, 78.7, 122.8, 144.6, 169.7, 169.7, 169.9, 170.5, 178.0。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ 0.78, 0.85, 0.92, 0.94, 0.95, 0.98, 1.19 (s, 7 x CH3), 0.74-2.17 (m, 他の脂肪族環プロトン), 2.83 (dd, 1H, J = 3.6, 13.4 Hz), 3.15 (dd, 1H, J = 5.0, 11.4 Hz), 3.25-3.28 (m, 1H), 3.50-3.57 (m, 2H), 3.64 (dd, 1H, J = 5.6, 11.7 Hz), 3.74 (brd, 1H, J = 1.4 Hz), 3.81 (dd, 1H, J = 2.2, 11.7 Hz), 5.11-5.13 (m, 1H), 5.39 (brs, 1H), 7.40 (d, 1H, J = 8.8 Hz)。13C NMR (100 MHz, MeOD): δ 16.0, 16.3, 18.1, 19.5, 23.9, 24.6 (2C), 26.3, 27.9, 28.5, 28.8, 31.6, 33.5, 33.9, 34.0, 35.1, 38.1, 39.8, 39.9, 40.8, 43.0, 43.1, 47.6, 47.9, 49.1, 56.7, 63.1, 68.1, 72.3, 75.6, 79.2, 79.7, 79.7, 124.7, 144.7, 180.7。
Y9:3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
Y10:3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
Y11:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
Y12:3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−マンノシド)、
Y13:3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
Y14:3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
Y15:3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
Y16:3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−マンノシド)。
Y13:3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.78, 0.80, 0.88, 0.93, 0.95, 0.99, 1.09, 2.00, 2.02, 2.05, 2.14 (11 x CH3), 0.71-2.16 (m, 他の脂肪族環プロトン), 3.21 (dd, 1H, J = 5.0, 10.6 Hz), 3.97-4.09 (m, 3H), 5.02-5.16 (m, 3H), 5.41-5.42 (m, 2H), 6.61 (d, 1H, J = 8.8 Hz)。13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 15.4, 15.5, 17.0, 17.0, 18.1, 20.4, 20.5, 20.5, 20.7, 21.0, 23.0, 23.3, 24.8, 27.0, 27.7, 28.0, 30.7, 32.9, 36.8, 37.0, 38.6 (2C), 38.9, 39.4, 39.5, 42.2, 47.4, 47.8, 53.1, 55.1, 60.7, 67.0, 68.3, 70.7, 71.7, 78.6, 78.8, 126.2, 138.3, 169.7, 170.0, 170.2, 171.0, 178.6。
1H NMR (400 MHz, MeOD): δ0.78, 0.85, 0.91, 0.96, 0.97, 1.12 (7 x CH3), 0.73-2.23 (m, 他の脂肪族環プロトン), 3.15 (dd, 1H, J = 4.8, 11.0 Hz), 3.49-3.66 (m, 5H), 3.89-3.90 (m, 1H), 4.77-4.82 (m, 1H), 5.31 (t, 1H, J = 3.4 Hz), 7.44 (d, 1H, J = 8.6)。13C NMR (100 MHz, MeOD): δ16.1, 16.4, 17.7, 18.1, 19.5, 21.6, 24.0, 24.4, 25.3, 27.9, 28.8, 29.0, 32.0, 34.3, 38.1, 38.3, 39.8, 40.1, 40.2, 40.8, 41.0, 43.3, 49.1, 54.0, 56.7, 62.2, 70.2, 71.3, 75.8, 77.9, 79.7, 81.9, 82.0, 127.3, 139.7, 181.4。
本発明による化合物の一部の抗インフルエンザウイルスの実験結果について、以下のように記載した:
1.Q9は、インフルエンザウイルスの複製を効果的に阻害した。CPE阻害実験とプラーク形成阻害実験は、化合物のQ9がインフルエンザウイルスに対して陽性薬物のリバビリンより強力な、有意な阻害効果を及ぼすことを示した。CPE阻害実験は、陽性薬物のタミフル(リン酸オセルタミビル、OSV−P)のEC50が45.6μMであり、リバビリン(RBV)のEC50が42.7μMであるのに対し、化合物Q9のインフルエンザウイルスに抗するEC50が48.7μMであることを示した(表1に示す)。プラーク形成阻害実験は、インフルエンザウイルスに抗するQ9のIC50が<5μM未満であることを示した(図1に示すように)。A549、MDCK、及び293T細胞におけるQ9のCC50は、100μMより高かった。このことは、Q9がほとんど細胞毒性を有さないことを示した。
該化合物をこのウイルスと混合してから、その細胞へ加えた。ウイルス誘発性細胞変性効果に対する該化合物の阻害効果を観察した。ウイルスを含まずに化合物だけを含んでなる群を使用して、化合物の細胞毒性を測定した。DMSOを陰性対照として使用した。イヌ腎臓上皮細胞(MDCK)を播種し24時間インキュベートした。試験する化合物をDMEMへ加え、均一に混合して、MDCK細胞へ加えた。48時間後、Celltiter-Glo 検査キットを使用して、細胞生存度を検出した。この結果は、Q9がインフルエンザウイルスに抗する有意な阻害活性を有して、ウイルスの感染性を有意に弱めることを示した。EA、Q1、Q2、Q3、Q11、及びQ12もいくらかの抗インフルエンザウイルス活性を提示したが、他の化合物には、有意な抗インフルエンザウイルス活性は無かった。試験した化合物では、EA、Q4、及びQ6に明白な細胞毒性があって、Q1、Q2、Q3、Q11、及びQ12の抗インフルエンザウイルス活性は、Q9と比較して有意ではなかったが、EAと比較すると、有意に低下した細胞毒性を有した。他の化合物は、(表5と表6に示すように)ごく弱い毒性を提示した。
異なるインフルエンザウイルスに対する化合物の阻害効果を、細胞変性効果(CPE)抑制アッセイにより試験した。化合物、Y2、Y5、Y6、及びQ9が様々な程度の阻害効果をA/Puerto Rico/8/34(H1N1);A/LiaoNing−ZhenXing/1109/2010(H1N1);A/JiangXi−DongHu/312/2006(H3N2);A/HuNan−ZhuHui/1222/2010(H3N2);B/ShenZhen/155/2005に対して提示することを見出した。ここでY5のEC50は、2μMより低く、リバビリンと同等であった。上記の株には、タミフル耐性株とアマンタジン耐性株が含まれ;A/LiaoNing−ZhenXing/1109/2010(H1N1)はタミフル耐性株で、A/HuNan−ZhuHui/1222/2010(H3N2)はアマンタジン耐性株である。このことは、本発明者によって発見された化合物がインフルエンザA型ウイルスだけでなくインフルエンザB型ウイルスも阻害する可能性があることを示し、それらが広いスペクトラムの抗ウイルス効果を有することを示唆した。さらに、我々の化合物は、(表10に示すように)タミフル耐性株とアマンタジン耐性株に対して有意な阻害効果を有する。
本明細書は以下の発明の開示を包含する:
[1]以下の構造式:
点線は、単結合又は二重結合のいずれでもよい結合を表し;
R1は、XR1’であり、ここでXは、O又はNHであり、R1’は、水素、単糖類、オリゴ糖類、多糖類、又はそれらの誘導体、又はビタミンC、シアル酸、アミノ糖(1、2、3個の糖)、タミフルとそのプロドラッグであり{「単糖類、オリゴ糖類、多糖類の誘導体」は、その2、3又は4個のような1個以上のヒドロキシ基が、C1−C6アルカノイルオキシ基、C1−C6アルコキシ基、ベンゾイルオキシ基、及び/又はベンジルオキシ基、等のような置換基によって置換される可能性があり(例えば、ベンゼン環は、1以上のハロゲン、ニトロ基、アミノ基、及び/又はC1−C6アルキル基で置換され得る);このヒドロキシル基の1つは、水素、アミノ基、又はアセチルアミノ基によって置換される可能性があることに言及する};
R2とR7は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、カルボニル基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基、アミノ基、NR11’R12’(ここでR11’とR12’は、それぞれ独立して、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基より選択される)からなる群より選択され;
R3、R4、R5、R6、及びR8は、それぞれ独立して、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R9は、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、カルボニル基、オキシム基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立して、H、OH、NHR9’(ここでR9’は、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基である)、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基からなる群より選択される;
但し、R7がヒドロキシル基である場合、R2とR1’は、水素でない]の化合物、その立体異性体、そのエピマー、その立体配置異性体、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物の、インフルエンザ、特にインフルエンザA型の予防又は治療の必要な患者におけるそのような治療のための医薬品の製造への使用。
[2]R10、R11、R12、R13、及びR14が、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、アミノ基、未置換C1−C3アルキル基、好ましくはメチル基、又は(ヒドロキシ基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基、好ましくはメチル基からなる群より選択され;好ましくは、R11とR12が、それぞれ独立して、H又はメチル基より選択され、R10がHであり、及び/又はR13とR14が、それぞれ独立して、H、OH又はNH 2 より選択される、[1]に記載の使用。
[3]薬物が、経口、直腸、経鼻、エアロゾル又は微粒子吸入によって投与されるか又は、頬内及び舌下、経皮、膣内、膀胱内、病巣内、及び非経口経路によって局所的に投与され;スプレー剤は、経口又は経鼻のスプレー投与、又は室内又は局所環境の滅菌及び消毒に好ましい、[1]に記載の使用。
[4]単糖が、グルコース、マンノース、フルクトース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、リボース、又はデオキシリボースからなる群より独立して選択され、オリゴ糖は、マルトース、スクロース、又はラクトースであり、又はここで誘導体は、「単糖類、オリゴ糖類、多糖類」の1、2、3又は4個のヒドロキシ基がC1−C4アルカノイルオキシ基、C1−C4アルコキシ基、ベンゾイルオキシ基、及び/又はベンジルオキシ基によって置換される;又はその1つのヒドロキシ基が、水素、アミノ基、又はアセチルアミノ基によって置換される;好ましくは、「単糖類、オリゴ糖類、多糖類」の1つのヒドロキシ基、又は2、3又は4個のヒドロキシ基が、アセトキシ基、ベンジルオキシ基、メトキシ基、及び/又はベンゾイルオキシ基によって置換される;又は、「単糖類、オリゴ糖類、多糖類」の1つのヒドロキシ基が、水素、アミノ基、又はアセチルアミノ基によって置換されることを意味する、[1]に記載の使用。
[5]前記XがO又はNHであり、前記糖が、単糖又は二糖、又は単糖又は二糖のヒドロキシ基がアセトキシ基によって置換されたアセチル化誘導体である、[1]〜[4]のいずれかに記載の使用。
[6]R2が、H、OH、カルボニル基、SH、又はNH 2 、好ましくは、H、OH、又はカルボニル基からなる群より独立して選択される、[1]〜[5]のいずれかに記載の使用。
[7]R3、R4、R5、R6、及びR8が、それぞれ独立してメチル基より選択される、[1]〜[6]のいずれかに記載の使用。
[8]R7が、H、OH、カルボニル基、NH 2 、又はSH、好ましくは、OH又はカルボニル基からなる群より選択される、[1]〜[7]のいずれかに記載の使用。
[9]前記化合物が:
エキノシスト酸、化合物:Q1〜Q14及びY1〜Y16のいずれか1つ、好ましくはエキノシスト酸、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ(olean)−12−エン(en)−28−酸(oic acid)−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−キシロシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ(urs)−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、又は
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−マンノシド)である、[1]〜[8]のいずれかに記載の使用。
[10][1]〜[9]のいずれかの前記化合物、その立体異性体、そのエピマー、その立体配置異性体、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物[但し、先行技術において既知の化合物(例、エキノシスト酸)は除外される]。
[11][1]〜[9]のいずれか中の化合物を製造するための方法であって、トリテルペン天然植物抽出物のトリテルペノイドアグリコン又はその群の一部の誘導体のヒドロキシル基を保護基で保護する工程、カルボキシル基を活性化する工程(塩化物、エステル、又は無水物を生成する工程のように)、糖又はアミノ糖とカップリングする工程、及び脱保護化してトリテルペノイドサポニン類を生成する工程を含んでなる、前記方法。
Claims (25)
- 以下の構造式:
点線は、単結合又は二重結合のいずれでもよい結合を表し;
R1は、XR1’であり、ここでXは、O又はNHであり、R1’は、XがOである場合、β−D−ガラクトシル、β−D−グルコシル、テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシル、トリ−O−アセチル−β−D−キシロシル、β−D−ラクトシル、又はヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシルであり、XがNHである場合、β−D−ガラクトシル、テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシル、テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシル、又はβ−D−マンノシルであり;
R2とR7は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、カルボニル基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基、アミノ基、NR11’R12’(ここでR11’とR12’は、それぞれ独立して、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基より選択される)からなる群より選択され;
R3、R4、R5、R6、及びR8は、それぞれ独立して、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R9は、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、カルボニル基、オキシム基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立して、H、OH、NHR9’(ここでR9’は、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基である)、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基からなる群より選択される;
但し、R7がヒドロキシル基である場合、R2とR1’は、水素でない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物
を含んでなる、インフルエンザ、特にインフルエンザA型の予防又は治療の必要な患者におけるそのような治療における使用のための医薬組成物。 - R10、R11、R12、R13、及びR14が、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、アミノ基、未置換C1−C3アルキル基、又は(ヒドロキシ基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基からなる群より選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
- R11とR12が、それぞれ独立して、H又はメチル基より選択され、R10がHであり、及び/又はR13とR14が、それぞれ独立して、H、OH又はNH 2 より選択される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- 薬物が、経口、直腸、経鼻、エアロゾル又は微粒子吸入によって投与されるか又は、頬内及び舌下、経皮、膣内、膀胱内、病巣内、及び非経口経路によって局所的に投与され;スプレー剤は、経口又は経鼻のスプレー投与、又は室内又は局所環境の滅菌及び消毒に好ましい、請求項1〜請求項3に記載の医薬組成物。
- R2が、H、OH、カルボニル基、SH、又はNH 2 からなる群より独立して選択される、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- R2が、H、OH、又はカルボニル基からなる群より独立して選択される、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- R3、R4、R5、R6、及びR8が、それぞれ独立してメチル基である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- R7が、H、OH、カルボニル基、NH2、又はSHからなる群より選択される、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- R7が、OH又はカルボニル基からなる群より選択される、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ(olean)−12−エン(en)−28−酸(oic acid)−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−キシロシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ(urs)−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、及び
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−マンノシド)からなる群より選択される化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物を含んでなる、インフルエンザ、特にインフルエンザA型の予防又は治療の必要な患者におけるそのような治療における使用のための医薬組成物。 - R5が、H、(未置換であるか又はアミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択される、請求項1〜請求項6、請求項8、及び請求項9のいずれか1項に定義される化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物
[但し、以下の化合物:
3β,29−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−β−D−グルコピラノシルエステル、
は除外される]。 - 請求項10に定義される化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R3、R4、R5、R6、及びR8が、それぞれ独立してメチル基である、請求項11に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- インフルエンザウイルス、特にインフルエンザウイルスの宿主細胞への侵入を阻害する阻害剤、ここで前記阻害剤は、請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物を含む。
- インフルエンザの予防又は治療のための、請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物を含有する医薬品。
- 請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載の化合物を製造するための方法であって、トリテルペン天然植物抽出物のトリテルペノイドアグリコン又はその群の一部の誘導体のヒドロキシル基を保護基で保護する工程、カルボキシル基を活性化する工程(塩化物、エステル、又は無水物を生成する工程のように)、糖又はアミノ糖とカップリングする工程、及び脱保護化してトリテルペノイドサポニン類を生成する工程を含んでなる、前記方法。
- 以下の構造式:
点線は、単結合又は二重結合のいずれでもよい結合を表し;
R1は、XR1’であり、ここでXは、O又はNHであり、R1’は、XがOである場合、β−D−ガラクトシル、β−D−グルコシル、テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシル、トリ−O−アセチル−β−D−キシロシル、β−D−ラクトシル、又はヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシルであり、XがNHである場合、β−D−ガラクトシル、テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシル、テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシル、又はβ−D−マンノシルであり;
R2とR7は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、カルボニル基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基、アミノ基、NR11’R12’(ここでR11’とR12’は、それぞれ独立して、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基より選択される)からなる群より選択され;
R3、R4、R6、及びR8は、それぞれ独立して、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R5は、H、(未置換であるか又はアミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R9は、H、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、カルボニル基、オキシム基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基又はカルボキシル基によって置換された)C1−C6アルキル基からなる群より選択され;
R10、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立して、H、OH、NHR9’(ここでR9’は、H、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基である)、メルカプト基、C1−C6チオアルキル基、(未置換であるか又はヒドロキシル基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基からなる群より選択される;
但し、R7がヒドロキシル基である場合、R2とR1’は、水素でない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物
[但し、以下の化合物:
3β,29−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−β−D−グルコピラノシルエステル、
は除外される]。 - R10、R11、R12、R13、及びR14が、それぞれ独立して、H、ヒドロキシ基、アミノ基、未置換C1−C3アルキル基、又は(ヒドロキシ基、アミノ基、又はカルボキシル基によって置換された)C1−C3アルキル基からなる群より選択される、請求項17に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R11とR12が、それぞれ独立して、H又はメチル基より選択され、R10がHであり、及び/又はR13とR14が、それぞれ独立して、H、OH又はNH 2 より選択される、請求項17又は請求項18に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R2が、H、OH、カルボニル基、SH、又はNH 2 からなる群より独立して選択される、請求項17〜請求項19のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R2が、H、OH、又はカルボニル基からなる群より独立して選択される、請求項17〜請求項20のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R3、R4、R5、R6、及びR8が、それぞれ独立してメチル基である、請求項17〜請求項21のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R7が、H、OH、カルボニル基、NH2、又はSHからなる群より選択される、請求項17〜請求項22のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- R7が、OH又はカルボニル基からなる群より選択される、請求項17〜請求項23のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
- 前記化合物が:
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ(olean)−12−エン(en)−28−酸(oic acid)−28−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−グルコシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D−キシロシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(β−D−ラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−O−(ヘプタ−O−アセチル−β−D−マルトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3,16−ジオン−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
3β−ヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3−カルボニル−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β,16α−ジヒドロキシ−オレアナ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ(urs)−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−ガラクトシド)、
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−マンノシド)、及び
3β−ヒドロキシ−ウルサ−12−エン−28−酸−28−N−(β−D−マンノシド)からなる群より選択される、請求項17〜請求項24のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はその水和物。
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