JP6441250B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

実施形態は、半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置として、メモリセルが3次元に積層されたNAND型フラッシュメモリが知られている。
特開2014−170597号公報
データ読出しの際に生じる閾値電圧のばらつきを補正し得る半導体記憶装置を提供する。
実施形態の半導体記憶装置は、第1メモリセルトランジスタを含むメモリセルトランジスタの第1組と、上記第1メモリセルトランジスタの上方に設けられる第2メモリセルトランジスタを含むメモリセルトランジスタの第2組と、を含むNANDストリングを備える。上記第1組に含まれるメモリセルトランジスタは、上記NANDストリングの最下層のメモリセルトランジスタを含み、前記第1組に含まれるメモリセルトランジスタの数は、上記第2組に含まれるメモリセルトランジスタの数よりも少ない。或るレベルのデータが上記第組内の或るメモリセルトランジスタ及び上記第組内の或るメモリセルトランジスタに書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、上記第1組内の或るメモリセルトランジスタは、ゲートに第1ベリファイ電圧が印加され、上記第2組内の或るメモリセルトランジスタは、ゲートに上記第1ベリファイ電圧と異なる第2ベリファイ電圧が印加される。
第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す回路図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成の一部を示す断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の閾値電圧の分布変動を示すダイアグラムである。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置に適用されるゾーンテーブルを示すダイアグラムである。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のデータ書込みの際の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ電圧の補正をしない場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第1実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ電圧の補正後におけるワード線毎の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第2実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成の一部を示す断面図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置に適用されるゾーンテーブルを示すダイアグラムである。 第2実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ電圧の補正をしない場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第2実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ電圧の補正後におけるワード線毎の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第3実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成の一部を示す断面図である。 第3実施形態に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る半導体記憶装置に適用されるゾーンテーブルを示すダイアグラムである。 第3実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ電圧の補正をしない場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第2実施形態に係る半導体記憶装置のベリファイ電圧の補正後におけるワード線毎の閾値電圧の分布を示すダイアグラムである。 第1変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成の一部を示す断面図である。 第1変形例に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 第2変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成の一部を示す断面図である。 第2変形例に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する構成要素については、共通する参照符号を付す。また、共通する参照符号を有する複数の構成要素を区別する場合、当該共通する参照符号に添え字を付して区別する。なお、複数の構成要素について特に区別を要さない場合、当該複数の構成要素には、共通する参照符号のみが付され、添え字は付さない。
1.第1実施形態
第1実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。
1.1 構成について
1.1.1 半導体記憶装置の構成について
第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成例について、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成の一例を示すブロック図である。
半導体記憶装置1は、メモリセルアレイ10、入出力回路11、ロジック制御回路12、レディービジー制御回路13、レジスタ14、シーケンサ15、電圧生成回路16、ロウデコーダ17、及びセンスアンプ18を備えている。
メモリセルアレイ10は、複数のブロックBLK(BLK0、BLK1、…)を備えている。ブロックBLKは、ワード線及びビット線に関連付けられた複数の不揮発性メモリセルトランジスタ(図示せず)の集合である。ブロックBLKは、例えばデータの消去単位となり、同一ブロックBLK内のデータは、一括して消去される。各ブロックBLKは、複数のストリングユニットSU(SU0、SU1、SU2、…)を備えている。各ストリングユニットSUは、NANDストリングNSの集合である。NANDストリングNSは、複数のメモリセルトランジスタを含む。なお、メモリセルアレイ10内のブロック数、1ブロックBLK内のストリングユニット数、及び1ストリングユニットSU内のNANDストリング数は、任意の数に設定出来る。
入出力回路11は、半導体記憶装置1の外部と信号I/O(I/O1〜I/O8)を送受信する。信号I/Oは、データの実体であり、コマンド、アドレス、及び書き込みデータ又は読み出しデータ等を含む。入出力回路11は、コマンド及びアドレスをレジスタ14に転送する。入出力回路11は、書き込みデータ及び読み出しデータをセンスアンプ18と送受信する。
ロジック制御回路12は、半導体記憶装置1の外部から信号/CE、CLE、ALE、/WE、/RE、及び/WPを受信する。信号/CEは、半導体記憶装置1をイネーブルにするための信号である。信号CLE及びALEは、信号CLE及びALEと並行して半導体記憶装置1に流れる信号I/Oがそれぞれコマンド及びアドレスであることを半導体記憶装置1に通知する。信号/WEは、信号/WEと並行して半導体記憶装置1に流れる信号I/Oを半導体記憶装置1に取り込むことを指示する。信号/REは、半導体記憶装置1に信号I/Oを出力することを指示する。信号/WPは、データ書込み及び消去の禁止を半導体記憶装置1に指示する。
レディービジー制御回路13は、信号/RBを半導体記憶装置1の外部に転送して半導体記憶装置1の状態を外部に通知する。信号/RBは、半導体記憶装置1がレディー状態(外部からの命令を受け付ける状態)であるか、ビジー状態(外部からの命令を受け付けない状態)であるかを示す。
レジスタ14は、コマンド及びアドレスを保持する。レジスタ14は、アドレスをロウデコーダ17及びセンスアンプ18に転送すると共に、コマンドをシーケンサ15に転送する。また、レジスタ14は、コマンドに基づいて実行されるシーケンスを制御するための各種テーブルを保持する。
シーケンサ15は、コマンドを受け取り、又各種テーブルを参照して、コマンドに基づくシーケンス及び各種テーブルに示される情報に従って半導体記憶装置1の全体を制御する。
電圧生成回路16は、シーケンサ15からの指示に基づき、データの書込み、読出し、及び消去等の動作に必要な電圧を生成する。電圧生成回路16は、生成した電圧をロウデコーダ17及びセンスアンプ18に供給する。
ロウデコーダ17は、レジスタ14からアドレス中のロウアドレスを受取り、当該ロウアドレスに基づいてブロックBLKを選択する。そして、選択されたブロックBLKには、電圧生成回路16からの電圧が転送される。
センスアンプ18は、データの読出し時には、メモリセルトランジスタからビット線に読み出された読出しデータをセンスし、センスした読出しデータを入出力回路11に転送する。センスアンプ18は、データの書込み時には、ビット線を介して書込まれる書込みデータをメモリセルトランジスタに転送する。また、センスアンプ18は、レジスタ14からアドレス中のカラムアドレスを受取り、当該カラムアドレスに基づくカラムのデータを出力する。
1.1.2 メモリセルアレイの構成について
次に、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ10の構成について、図2を用いて説明する。図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1のメモリセルアレイ10の構成を説明するための回路図の一例である。
図2に示すように、NANDストリングNSの各々は、例えば48個のメモリセルトランジスタMT(MT0〜MT47)と、選択トランジスタST1と、選択トランジスタST2とを備える。なお、メモリセルトランジスタMTの個数は48個に限られず、8個や、16個や32個、64個、128個等であってもよく、その数は限定されるものではない。メモリセルトランジスタMTは、制御ゲートと電荷蓄積層とを含む積層ゲートを備える。各メモリセルトランジスタMTは、選択トランジスタST1及びST2の間に、直列接続される。なお、本明細書および特許請求の範囲において、『接続』とは間に別の導電可能な要素が介在することも含む。
或るブロックBLK内において、ストリングユニットSU0〜SU3の選択トランジスタST1のゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD0〜SGD3に接続される。また、ブロックBLK内の全てのストリングユニットSUの選択トランジスタST2のゲートは、選択ゲート線SGSに共通接続される。同一のブロックBLK内のメモリセルトランジスタMT0〜MT47の制御ゲートは、それぞれワード線WL0〜WL47に接続される。すなわち、同じアドレスのワード線WLは、同一ブロックBLK内の全てのストリングユニットSUに共通接続されており、又選択ゲート線SGSは、同一ブロックBLK内の全てのストリングユニットSUに共通接続されている。一方、選択ゲート線SGDは、同一ブロックBLK内のストリングユニットSUの1つのみに接続される。
また、メモリセルアレイ10内でマトリクス状に配置されたNANDストリングNSのうち、同一行にあるNANDストリングNSの選択トランジスタST1の他端は、n本のビット線BL(BL0〜BL(n−1)(nは自然数))のいずれかに接続される。また、ビット線BLは、複数のブロックBLKにわたって、同一列のNANDストリングNSに共通接続される。
また、選択トランジスタST2の他端は、ソース線CELSRCに接続される。ソース線CELSRCは、複数のブロックBLKにわたって、複数のNANDストリングNSに共通接続される。
前述のとおり、データの消去は、例えば、同一のブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMTに対して一括して行われる。これに対して、データの読出し及び書込みは、いずれかのブロックBLKのいずれかのストリングユニットSUにおける、いずれかのワード線WLに共通接続された複数のメモリセルトランジスタMTにつき、一括して行われる。このように一括して書込まれる単位を「ページ」と言う。
次に、メモリセルアレイ10の断面構造について図3を用いて説明する。図3は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の断面構造の一例を示している。特に、図3は、1つのブロックBLK内の2つのストリングユニットSUに関する部分を示している。具体的には、図3は、2つのストリングユニットSUのそれぞれの2つのNANDストリングNSと、その周辺の部分と、を示している。そして、図3に示される構成が、X方向に複数配列されており、例えばX方向に並ぶ複数のNANDストリングNSの集合が1つのストリングユニットSUに相当する。
半導体記憶装置1は、半導体基板(図示せず)上に設けられている。以下の説明では、半導体基板の表面と平行な面をXY平面とし、XY平面に垂直な方向をZ方向とする。また、X方向とY方向は、互いに直交するものとする。
半導体基板の上面内には、p型ウェル領域20が設けられる。p型ウェル領域20上に、複数のNANDストリングNSが設けられる。すなわち、p型ウェル領域20上には、例えば、選択ゲート線SGSとして機能する配線層21、ワード線WL0〜WL47として機能する48層の配線層22(WL0〜WL47)、及び選択ゲート線SGDとして機能する配線層23が、順次積層される。配線層21及び23は、複数層積層されていてもよい。積層された配線層21〜23間には、図示せぬ絶縁膜が設けられる。
配線層21は、例えば、1つのブロックBLK内の複数のNANDストリングNSの各々の選択トランジスタST2のゲートに共通接続される。配線層22は、各層毎に、1つのブロックBLK内の複数のNANDストリングNSの各々のメモリセルトランジスタMTの制御ゲートに共通接続される。配線層23は、1つのストリングユニットSU内の複数のNANDストリングNSの各々の選択トランジスタST1のゲートに共通接続される。
メモリホールMHは、配線層23、22、21を貫通してp型ウェル領域20に達するように設けられる。メモリホールMHの側面上には、ブロック絶縁膜24、電荷蓄積層25、及びトンネル酸化膜26が順に設けられる。メモリホールMH内には、半導体ピラー27が埋め込まれる。電荷蓄積層25は、電荷を蓄積可能な絶縁膜であってもよいし、導電性のフローティングゲートでもよい。半導体ピラー27は、例えばノンドープのポリシリコンであり、NANDストリングNSの電流経路として機能する。半導体ピラー27の上端上には、ビット線BLとして機能する配線層28が設けられる。
以上のように、p型ウェル領域20の上方には、選択トランジスタST2、複数のメモリセルトランジスタMT、及び選択トランジスタST1が順に積層されており、1つのメモリホールMHが、1つのNANDストリングNSに対応している。
p型ウェル領域20の表面内には、n型不純物拡散領域29及びp型不純物拡散領域30が設けられる。n型不純物拡散領域29の上面上には、コンタクト31が設けられる。コンタクト31の上面上には、ソース線CELSRCとして機能する配線層32が設けられる。p型不純物拡散領域30の上面上にはコンタクト33が設けられる。コンタクト33の上面上には、ウェル線CPWELLとして機能する配線層34が設けられる。
なお、複数のメモリホールMHは、例えば、同一の形状を有する。メモリホールMHの形状は、主として製造工程に起因してZ方向の相違する複数の位置にわたって不均一に形成され得る。例えば、メモリホールMHは、ボーイング形状を有する。具体的には、メモリホールMHの径は、配線層22の中央付近の層(例えば配線層22(WL23))において最も大きく、Z方向の端部に向かうほど小さくなる。また、例えば、メモリホールMHの径の変化率は、中央付近は緩やかであるが、端部に向かうほど大きい。このように、メモリホールMHの径は、Z方向に依存して異なる大きさを有する。換言すると、メモリホールMHの径は、ワード線WL依存性を有する。
メモリホールMHの径は、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧特性に影響を与え得る。つまり、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧特性は、ワード線WL依存性を有し得る。特に、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧特性は、メモリホールMHの径の変化率が大きい端部の配線層(例えば配線層22(WL0)及び22(WL47)の近傍)において大きく変化し得る。
ここで、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧特性とは、例えば、データ書込みの際に電荷蓄積層25へ電荷が蓄積される度合いを含む。メモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、例えば、メモリホールMHの径が小さいほど上昇しやすい。しかしながら、閾値電圧特性は、これに限らず、種々の特性が相互的に作用することによって決定される。このため、閾値電圧特性は、メモリホールMHの径のみによって一意に決定されない。閾値電圧特性は、その他の例として例えば、隣接するメモリセルトランジスタMTへのデータ書込みの際に意図せず電荷蓄積される度合い、及び蓄積された電荷がデータ書込みからデータ読出しまでの間に流出する度合いを含む。加えて、閾値電圧特性は、例えば、他のメモリセルトランジスタMTに生じる寄生抵抗の如き、データ書込み後からデータ読出しまでの間に閾値電圧を変動させる要素を含む。
なお、メモリセルアレイ10の構成については、その他の構成であってもよい。メモリセルアレイ10の構成については、例えば“三次元積層不揮発性半導体メモリ”という2009年3月19日に出願された米国特許出願12/407,403号に記載されている。また、“三次元積層不揮発性半導体メモリ”という2009年3月18日に出願された米国特許出願12/406,524号、“不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法”という2010年3月25日に出願された米国特許出願12/679,991号、“半導体メモリ及びその製造方法”という2009年3月23日に出願された米国特許出願12/532,030号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
1.1.3 メモリセルトランジスタの閾値電圧の分布について
次に、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの閾値電圧の分布について説明する。図4は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。
図4に示すように、メモリセルトランジスタMTは、例えば、その閾値電圧に応じて例えば2ビットのデータを保持可能である。この2ビットデータは、メモリセルトランジスタMTを閾値電圧の低いものから順番に、例えば“Er”レベル、“A”レベル、“B”レベル、及び“C”レベルに分類することによって保持される。
“Er”レベルは、データが消去された状態における閾値電圧の分布であり、例えば負の値を有し(正の値を有していても良い)、消去ベリファイレベル(ベリファイレベルやベリファイ電圧等とも称す)EVよりも低い。“A”〜“C”レベルは、電荷蓄積層25内に電荷が注入された状態の閾値電圧の分布である。
ベリファイレベル“AV”よりも高い電圧に分布したメモリセルトランジスタMTは、“A”レベル以上のレベルに分類される。また、“A”レベルは、読み出しレベル“AR”よりも高く、且つ読み出しレベル“BR”より低い閾値電圧を示す。
ベリファイレベル“BV”よりも高い電圧に分布したメモリセルトランジスタMTは、“B”レベル以上のレベルに分類される。また、“B”レベルは、読み出しレベル“BR”よりも高く、且つ読み出しレベル“CR”より低い閾値電圧を示す。
ベリファイレベル“CV”よりも高い電圧に分布したメモリセルトランジスタMTは、“C”レベル以上のレベルに分類される。また、“C”レベルは、読み出しレベル“CR”よりも高い閾値電圧を示す。このように、4つレベルの閾値電圧を取り得ることにより、個々のメモリセルトランジスタMTは2ビットのデータ(4-level data)を記憶出来る。
“Er”〜“C”レベルの各々におけるメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、データ書込み後に変動し、最終的に或る範囲内に分布する。図5は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の閾値電圧の分布変動の一例を示すダイアグラムである。図5に示すように、或るレベルにおける閾値電圧の分布は、時間と共に分布D1から分布D2へ変動し得る。分布D1は、或るレベルにおいてデータ書込み直後に得られる閾値分布である。分布D2は、分布D1が得られたレベルにおいてデータ読出しの際に得られる閾値分布である。
このような分布の変動は、データ書込みからデータ読出しまでの間の種々の要因によって発生し得る。例えば、閾値電圧は、周辺のメモリセルトランジスタMTへのデータ書込みの際に、新たに電荷が蓄積されることによって上昇し得る。また、例えば、閾値電圧は、データ読出しまでの間に、蓄積していた電荷が流出することによって減少し得る。また、例えば、閾値電圧は、周辺のメモリセルトランジスタMTへのデータ書込みによって寄生抵抗が変化し、結果的に上昇又は減少し得る。このように、閾値電圧は、データ書込みの際よりも、データ読出しの際の方がより広い範囲に分布し得る。以下の説明では、データ書込みからデータ読出しまでの間に閾値電圧が変動し、より広い範囲に分布することを、「閾値電圧の分布変動」と言う。
上述の通り、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧の特性は、ワード線WL依存性を有し得る。このため、閾値電圧の分布変動は、ワード線WL依存性を有し得る。特に、閾値電圧の分布変動は、NANDストリングNSの端部のワード線WLにおいて、より大きく変動し得る。
1.1.4 ゾーンについて
次に、第1実施形態に係る半導体記憶装置に適用されるゾーンについて説明する。図6は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、電圧生成回路16は、チャージポンプ16A及びドライバ回路16Bを備えている。チャージポンプ16Aは、シーケンサ15からの指示に基づき、例えば、書込み動作、読出し動作、及び消去動作等の際に必要な複数の電圧を生成する。チャージポンプ16Aは、生成された複数の電圧をドライバ回路16Bに転送する。ドライバ回路16Bは、シーケンサ15からの指示に基づき、チャージポンプ16Aから供給された複数の電圧を各種配線に転送する。
具体的には、例えば、ドライバ回路16Bは、4つのSGDドライバ16d(16d0〜16d3)と、SGSドライバ16sと、48つのワード線ドライバ16w(16w0〜16w47)と、を備えている。SGDドライバ16d0〜16d3は、それぞれ選択ゲート線SGD0〜SGD3に電圧を転送する。SGSドライバ16sは、選択ゲート線SGSに電圧を転送する。ワード線ドライバ16w0〜16w47は、それぞれワード線WL0〜WL47に電圧を転送する。
ワード線ドライバ16wは、シーケンサ15からの指示に基づき、複数の組(ゾーン)に分類される。或るゾーンに分類されたワード線ドライバ16wは、シーケンサ15の制御に基づいて、他のゾーンに分類されたワード線ドライバ16wと異なるベリファイ電圧を転送する。具体的には、例えば、ワード線ドライバ16wは、データ書込みのベリファイ動作(以下「プログラムベリファイ動作」と言う。)において、3つのゾーンZn1(Zn10〜Zn12)に分類される。つまり、ワード線ドライバ16w0及び16w1は、ゾーンZn10に分類される。ワード線ドライバ16w2〜16w45は、ゾーンZn11に分類される。ワード線ドライバ16w46及び16w47は、ゾーンZn12に分類される。
シーケンサ15は、ゾーンを識別させるためのゾーンテーブルに基づいて、発生させるべき電圧を電圧生成回路16に指示する。ゾーンテーブルは、例えば、半導体記憶装置1の動作で使用される種々の電圧の1つについて、ゾーン毎に、同じ又は相違する値を示す。シーケンサ15は、ゾーンテーブルを使用して、或るゾーンZn1のワード線ドライバ16wに、当該ゾーンZn1に対応する電圧を転送させる。ゾーンテーブルは、例えば、レジスタ14に予め保持されるテーブルの1つである。なお、ゾーンテーブルは、例えばメモリセルトランジスタMTの閾値電圧の分布変動のワード線WL依存性の傾向に基づいて決定される。閾値電圧の分布変動のワード線WL依存性は、例えば出荷前テストの際に測定される。ゾーンテーブルは、ウェハ単位で決定されてもよいが、これに限られない。ゾーンテーブルは、例えば、チップ単位、ブロックBLK単位等、種々の範囲において動的に決定されてもよい。
図7は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の或るレベルにおけるプログラムベリファイ動作の際に適用されるゾーンテーブルの一例の内容を模式的に示したダイアグラムである。図7に示すように、同一レベルのデータに係るプログラムベリファイ動作の際に、ゾーンZn11に対応するワード線WL2〜WL45は、ベリファイ電圧Vverify11が印加される。ゾーンZn10に対応するワード線WL0及びWL1は、ベリファイ電圧Vverify11より小さいベリファイ電圧Vverify10が印加される。ゾーンZn12に対応するワード線WL46及びWL47は、ベリファイ電圧Vverify11より小さいベリファイ電圧Vverify12が印加される。
1.2 動作について
次に、第1実施形態に係る半導体記憶装置におけるデータの書込み動作について説明する。図8は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のデータの書込み動作の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、ブロックBLK、ストリングユニットSU、NANDストリングNS、及びメモリセルトランジスタMTの各々がプログラム動作又はプログラムベリファイ動作の対象である場合、各々の名称に「選択」を付す。また、プログラム動作又はプログラムベリファイ動作の対象でない場合、各々の名称に「非選択」を付す。同様に、選択メモリセルトランジスタMTが接続されるワード線WLを選択ワード線WL、非選択メモリセルトランジスタMTが接続されるワード線WLを非選択ワード線WLと言う。なお、プログラムベリファイ動作においては、図7に示す如きダイアグラムの内容を含むゾーンテーブルが適用されるものとする。
図8に示すように、ステップST10において、シーケンサ15は、書き込みコマンドを受け取ると、セットアップを行う。すなわち、シーケンサ15は、電圧生成回路16に対して、回路の立ち上げを命令する。これに応答して電圧生成回路16は、ベリファイ電圧Vverify10、Vverify11、及びVverify12を含む複数の電圧を生成する。
ステップST11において、センスアンプ18に書き込みデータが転送される。更にセンスアンプ18は、書込みデータに応じて各ビット線BLを充電する。
ステップST12において、書込みデータに応じてプログラム動作が実行される。プログラム動作とは、ワード線に電圧を印加することで、選択メモリセルトランジスタMTに電荷を蓄積させて、閾値電圧を上昇させる動作である。具体的には、ワード線ドライバ16wは、ロウデコーダ17を介して、選択ワード線WLに電圧Vpgmを印加する。また、ワード線ドライバ16wは、非選択ワード線WLに電圧Vpassを印加する。電圧Vpgmは、電荷を電荷蓄積層25に注入するための電圧であり、電圧Vpassより大きい。電圧Vpassは、非選択メモリセルトランジスタMTをオン状態にする電圧で、且つ非選択メモリセルトランジスタMTへの誤書込みを抑制する大きさを有する。
ステップST13において、プログラムベリファイ動作が実行される。プログラムベリファイ動作では、ステップST12のプログラム動作の後、メモリセルトランジスタMTからデータを読み出す。これにより、ステップST14において、所望のデータが書込まれているか否かの判定がシーケンサ15により実行される。具体的には、ワード線ドライバ16wは、選択ワード線WLにベリファイ電圧を印加し、非選択ワード線WLに電圧Vreadを印加する。電圧Vreadは、保持データに関わらず非選択メモリセルトランジスタMTをオンさせる大きさを有する。
ベリファイ電圧は、ゾーンテーブルに基づき、選択ワード線WLに応じて異なる値が印加される。すなわち、ワード線WL0及びWL1のいずれかが選択ワード線WLである場合、ワード線ドライバ16w0及び16w1のうちの選択ワード線WLと接続された1つは、ワード線WL0及びWL1の対応する1つにベリファイ電圧Vverify10を印加する。ワード線WL2〜WL45のいずれかが選択ワード線WLである場合、ワード線ドライバ16w2〜16w45のうちの選択ワード線WLと接続された1つは、ワード線WL2〜WL45の対応する1つにベリファイ電圧Vverify11を印加する。ワード線WL46及びWL47のいずれかが選択ワード線WLである場合、ワード線ドライバ16w46及び16w47のうちの選択ワード線WLと接続された1つは、ワード線WL46及びWL47の対応する1つにベリファイ電圧Vverify12を印加する。
ステップST14において、シーケンサ15による判定が実行される。具体的には、シーケンサ15は、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧の上昇が十分ではない場合、いまだデータの書込みが完了していない(プログラムベリファイにフェイルした)と判定する(ステップST14;no)。この場合、ステップST12に戻り、再びプログラム動作が実行される。一方、シーケンサ15は、上記プログラム動作を繰り返すことによりメモリセルトランジスタMTの閾値電圧が十分に上昇した場合、所望のデータが書込まれた(プログラムベリファイにパスした)と判定する(ステップST14;yes)。この場合、ステップST15に進む。
ステップST15において、リカバリーが行われ、データ書き込み動作は終了する。
1.3 本実施形態に係る効果
第1実施形態によれば、データ読出しの際に閾値電圧が過度にばらついている状態になることを抑制出来る。本効果につき、以下説明する。
メモリセルトランジスタの閾値電圧は、データ書込みからデータ読出しまでの間に、変動することが知られている。例えば、フローティングゲート型のメモリセルトランジスタの閾値電圧は、データ書込みから読出しまでの間の寄生抵抗の変動の影響を受ける。寄生抵抗の変動の大きさは、同一のNANDストリング内におけるデータ書込みの順番が早いほど、より大きくなる。つまり、閾値電圧の分布変動は、NANDストリング内の書込み順番との一貫性を有する。このため、従来の技術では、NANDストリング内のデータ書込みの順番毎に均等な数で分割されたメモリセルトランジスタの組を、ゾーンにより分類している。そして、ゾーン毎に異なるベリファイ電圧を設定することにより、閾値電圧の分布変動の低減が図られている。
一方、3次元積層型の不揮発半導体記憶装置は、例えばメモリホールの製造誤差に起因して、メモリセルトランジスタの形状にワード線依存性が生じる。メモリセルトランジスタの形状は、閾値電圧の分布変動を生じさせる要因となる。メモリセルトランジスタの形状は、ワード線毎に不均一に変動し得る。このため、閾値電圧の分布変動は、不均一に変動し得る。特に、NANDストリングの端部は、閾値電圧の分布変動が大きくなる。図9は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1のベリファイ電圧を補正しない場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。図9では、半導体記憶装置1の全てのメモリセルトランジスタMTに対して同一のベリファイ電圧Vverify11を用いてデータ書込みされた場合における、データ読出しの際の閾値電圧が、ワード線毎に分類されて示される。図9に示すように、NANDストリングNSは、端部領域A10及びA12と、中央領域A11とに分類される。端部領域A10又はA12に含まれるメモリセルトランジスタMTの数は、中央領域A11に含まれるメモリセルトランジスタMTの数と異なり、例えば少ない。同一のベリファイ電圧Vverify11が用いられた場合、閾値電圧の分布変動は、NANDストリングNSの端部領域A10及びA12において、中央領域A11よりも大きい。具体的には、図9の例では、データ読出しの際における中央領域A11のメモリセルトランジスタMTの閾値電圧(中央領域A11の閾値電圧)は、ベリファイ電圧Vverify11付近に分布する。一方、端部領域A10及びA12の閾値電圧は、端部領域A10及びA12のメモリセルトランジスタMTの特性により、データ書込みからデータ読出しまでの間に、ベリファイ電圧Vverify11に対して大きく増加している。このように、データ読出しの際にNANDストリングの端部において生じる閾値電圧の分布変動を補正することについて、検討の余地がある。
第1実施形態に係る構成によれば、同一のレベルのデータが書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、ゾーン毎の値のベリファイ電圧が使用される。例えば、端部領域及び中央領域A10〜A12に対して、異なるゾーンZn10〜Zn12を定義するゾーンテーブルに基づき、ベリファイ電圧を印加するようにしている。より具体的には、ゾーンZn10及びZn12に含まれるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートには、ゾーンZn11に含まれるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートと異なるベリファイ電圧が印加されるようにしている。これにより、データ読出しの際にNANDストリングNSの端部に生じる閾値電圧の分布変動を補正することができる。
図10は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1のベリファイ電圧補正後におけるワード線毎の閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。図10は、ゾーンZn10〜Zn12にそれぞれベリファイ電圧Vverify10〜Vverify12が印加された場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布変動が示されている。図10に示すように、ベリファイ電圧Vverify10及びVverify12は、ベリファイ電圧Vverify11よりも低い。これにより、ゾーンZn10及びZn12のメモリセルトランジスタMTは、ベリファイ電圧Vverify11が設定された場合よりも電荷蓄積されない状態でプログラムベリファイをパスする。その後、ゾーンZn10及びZn12のメモリセルトランジスタMTは、その特性により閾値電圧が上昇する。このため、ゾーンZn10及びZn12の閾値電圧は、結果的にベリファイ電圧Vverify11付近に分布する。つまり、全てのメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、データ読出しの際に、ワード線WLに依存しないように補正される。したがって、データ読出しの際にNANDストリングの端部において閾値電圧が過度にばらついている状態になることを抑制できる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。第2実施形態に係る半導体記憶装置は、図9で説明したような端部の閾値電圧のみが大きく変動している場合だけでなく、端部以外においても閾値電圧が分布変動を補正する必要がある場合において、データ読出しの際に閾値電圧が過度にばらついている状態になることを抑制するものである。以下では、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
2.1 構成について
2.1.1 メモリセルアレイの構成について
第2実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成について、図11を用いて説明する。図11は、第2実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の断面構造の一例を示している。特に、図11は、図3と同様に、1つのブロックBLK内の2つのストリングユニットSUのそれぞれのストリングNS、及び関連する部分を示している。
図11に示すように、複数のメモリホールMHは、図3で説明したようなボーイング形状ではなく、テーパ形状を有する。すなわち、メモリホールMHの径は、下方から上方に向けて大きくなる。具体的には、メモリホールMHの径は、配線層22(WL0)において最も小さく、配線層22(WL47)において最も大きくなる。このように、メモリホールMHの径は、Z方向に依存して異なる大きさを有するので、閾値電圧の特性がワード線WL依存性を有する点で第1実施形態と共通する。一方、メモリホールMHの径が上方に向かうにつれて単調増加する点において、第1実施形態と異なる。このため、閾値電圧の特性の変化の仕方は、第1実施形態と異なり得る。具体的には、NANDストリングNSの中央付近の層(例えば、配線層22(WL2〜WL45))においても、閾値電圧の特性の差が大きくなり得る。
2.2 ゾーンについて
次に、第2実施形態に係る半導体記憶装置において適用されるゾーンについて説明する。図12は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、ワード線ドライバ16wは、プログラムベリファイ動作において、4つのゾーンZn2(Zn20〜Zn23)に分類される。具体的には、ワード線ドライバ16w0及び16w1は、ゾーンZn20に分類される。ワード線ドライバ16w2〜16w23は、ゾーンZn21に分類される。ワード線ドライバ16w24〜16w45は、ゾーンZn22に分類される。ワード線ドライバ16w46及び16w47は、ゾーンZn23に分類される。
図13は、第2実施形態に係る半導体記憶装置のプログラムベリファイ動作の際に適用されるゾーンテーブルの内容を模式的に示したダイアグラムの一例である。図13に示すように、プログラムベリファイ動作の際に、ゾーンZn21に対応するワード線WL2〜WL23は、ベリファイ電圧Vverify21が印加される。ゾーンZn20に対応するワード線WL0及びWL1は、ベリファイ電圧Vverify21より小さいベリファイ電圧Vverify20が印加される。ゾーンZn22に対応するワード線WL24〜WL45は、ベリファイ電圧Vverify21より大きいベリファイ電圧Vverify22が印加される。ゾーンZn23に対応するワード線WL46及びWL47は、ベリファイ電圧Vverify22より更に大きいベリファイ電圧Vverify23が印加される。
2.3 本実施形態に係る効果
図14は、第2実施形態に係る半導体記憶装置1のベリファイ電圧を補正しない場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。図14では、半導体記憶装置1の全てのメモリセルトランジスタMTに対して同一のベリファイ電圧Vverify21を用いてデータ書込みされる。その後、データ読出しの際の閾値電圧が、ワード線毎に分類されて示されている。図14に示すように、同一のベリファイ電圧Vverify21が用いられた場合、NANDストリングNSの閾値電圧は、端部領域A20から端部領域A23に向かうほど減少している。具体的には、中央領域A21の閾値電圧は、ベリファイ電圧Vverify21付近に分布している。端部領域A20の閾値電圧は、ベリファイ電圧Vverify21に対して大きく増加している。一方、中央領域A22及び端部領域A23の閾値電圧は、ベリファイ電圧Vverify21に対して減少している。端部領域A23の閾値電圧は、中央領域A22の閾値電圧に対して更に大きく減少している。このような場合、中央領域21Aの閾値電圧に対する他の領域の閾値電圧の分布変動は、端部領域A20及びA22のみならず、中央領域A22においても大きくなってしまう。
第2実施形態に係る構成によれば、同一のレベルのデータが書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、ゾーン毎の値のベリファイ電圧が使用される。例えば、第2実施形態に係る半導体記憶装置1は、端部領域及び中央領域A20〜A23に対して、それぞれ異なるゾーンZn20〜Zn23を定義するゾーンテーブルに基づき、ベリファイ電圧を印加するようにしている。より具体的には、ゾーンZn20及びZn23には、ゾーンZn21及びZn22と異なるベリファイ電圧Vverify20及びVverify23が印加される。また、ゾーンZn21及びZn22には、それぞれ異なるベリファイ電圧Vverify21及びVverify22が印加されるようにしている。これにより、NANDストリングに生じる閾値電圧の分布変動をより精度よく補正することができる。
図15は、第2実施形態に係る半導体記憶装置1のベリファイ電圧補正後におけるワード線毎の閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。図15は、ゾーンZn20〜Zn23にそれぞれベリファイ電圧Vverify20〜Vverify23が印加された場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布変動が示されている。図15に示すように、ベリファイ電圧Vverify20は、ベリファイ電圧Vverify21よりも低い。ベリファイ電圧Vverify22は、ベリファイ電圧Vverify21よりも高い。また、ベリファイ電圧Vverify23は、ベリファイ電圧Vverify22よりも更に高い。これにより、ゾーンZn22のメモリセルトランジスタMTは、ベリファイ電圧Vverify21が設定された場合よりも、より電荷蓄積された状態でプログラムベリファイをパスする。また、ゾーンZn23のメモリセルトランジスタMTは、ベリファイ電圧Vverify22が設定された場合よりも更に電荷蓄積された状態でプログラムベリファイをパスする。その後、ゾーンZn22のメモリセルトランジスタMTは、閾値電圧が減少する。また、ゾーンZn23のメモリセルトランジスタMTは、ゾーンZn22のメモリセルトランジスタMTよりも更に閾値電圧が減少する。このため、ゾーンZn22及びZn23の閾値電圧は、結果的にベリファイ電圧Vverify21付近に分布する。つまり、全てのメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、データ読出しの際に、ワード線WLに依存しないように補正される。したがって、データ読出しの際にNANDストリングの端部のみならず、端部以外の領域に生じる閾値電圧の分布変動についても補正することができる。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。第3実施形態に係る半導体記憶装置のNANDストリングは、1本の柱状の形状ではなくU字形状となる場合において、データ読出しの際の閾値電圧の分布変動を低減するものである。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
3.1 NANDストリングの構成について
第3実施形態に係る半導体記憶装置のNANDストリングNSの構成について、図16を用いて説明する。図16は、第3実施形態に係る半導体記憶装置のNANDストリングの一部の断面構造の一例を示している。特に、図16は、図3と同様に、1つのブロックBLK内の2つのストリングユニットSUのそれぞれのNANDストリングNS、及び関連する部分を示している。
図16に示すように、NANDストリングNSは、半導体基板(図示せず)の上方に設けられ、バックゲートトランジスタ層L1、メモリセルトランジスタ層L2、選択トランジスタ層L3、及び配線層L4を含む。
バックゲートトランジスタ層L1は、バックゲートトランジスタとして機能する。メモリセルトランジスタ層L2は、メモリセルトランジスタMTとして機能する。選択トランジスタ層L3は、選択トランジスタST1及びST2として機能する。配線層L4は、ソース線CELSRC及びビット線BLとして機能する。
バックゲートトランジスタ層L1は、半導体基板の上方に設けられ、導電層35を有する。導電層35の上面内には、バックゲートホールBHが設けられる。導電層35は、バックゲート線として機能する。導電層35は、XY平面上に二次元に拡がり、ブロックBLK毎に分断されている。
メモリセルトランジスタ層L2は、バックゲートトランジスタ層L1の上方に設けられる。メモリセルトランジスタ層L2は、配線層22を有する。すなわち、導電層35上には、ワード線WL23〜WL0として機能する配線層22と、ワード線WL24〜WL47として機能する配線層22と、が個別に積層される。積層された配線層22の間には、図示せぬ絶縁膜が設けられる。ワード線WL23〜WL0として機能する配線層22及びワード線WL24〜WL47として機能する配線層22は、図示せぬ絶縁膜によって分断される。配線層22は、例えばX方向に沿って延びる。
選択トランジスタ層L3は、メモリセルトランジスタ層L2の上方に設けられる。選択トランジスタ層L3は、選択ゲート線SGSとして機能する配線層21及び選択ゲート線SGDとして機能する配線層23を有する。配線層21は、ワード線WL0として機能する配線層22の上方に積層される。配線層23は、ワード線WL47として機能する配線層22の上方に積層される。配線層21及び23は、図示せぬ絶縁膜によって分断される。配線層21及び23は、例えばX方向に沿って延びる。
また、メモリセルトランジスタ層L2及び選択トランジスタ層L3は、メモリホールMH1及びMH2を有する。メモリホールMH1は、配線層21、及びワード線WL0〜WL23として機能する配線層22を貫通してバックゲートホールBHに達するように設けられる。メモリホールMH2は、配線層23、及びワード線WL47〜WL24として機能する配線層22を貫通してバックゲートホールBHに達するように設けられる。
バックゲートホールBH及びメモリホールMH1、MH2の側面上には、ブロック絶縁膜24、電荷蓄積層(絶縁膜)25、及びトンネル酸化膜26が順に設けられる。バックゲートホールBH内には、半導体膜36が埋め込まれる。メモリホールMH1及びMH2の各々の内部には、半導体ピラー27が埋め込まれる。半導体ピラー27の各々の下端は、半導体膜36に接する。半導体膜36及び半導体ピラー27は、例えばノンドープのポリシリコンであり、NANDストリングNSの電流経路として機能する。メモリホールMH1に埋め込まれた半導体ピラー27の上端には、ソース線CELSRCとして機能する配線層32が設けられる。メモリホールMH2に埋め込まれた半導体ピラー27の上端には、コンタクト37が設けられる。コンタクト37の上面には、ビット線BLとして機能する配線層28が設けられる。
以上のように、半導体基板の上方には、バックゲートトランジスタ、複数のメモリセルトランジスタMT、及び選択トランジスタST1並びにST2が順に積層されている。また、2つのメモリホールMH1及びMH2と、メモリホールMH1及びMH2を連結するバックゲートホールBHとが、1つのNANDストリングNSに対応している。
なお、メモリホールMH1及びMH2の形状は、主として製造工程に起因してZ方向の相違する複数の位置にわたって不均一に形成され得る。例えば、メモリホールMH1及びMH2は、例えば、第1実施形態と同様にボーイング形状を有する。具体的には、メモリホールMH1の径は、配線層22の中央付近の層(例えば配線層22(WL12))において最も大きく、Z方向の端部に向かうほど小さくなる。つまり、メモリホールMH1の径の変化率は、端部である配線層22(WL0)及び配線層22(WL23)の層において局所的に最も大きい。また、メモリホールMH2の径は、配線層22の中央付近の層(例えば配線層22(WL35))において最も大きく、Z方向の端部に向かうほど小さくなる。つまり、メモリホールMH2の径の変化率は、端部である配線層22(WL47)及び配線層22(WL24)の層において局所的に最も大きい。このように、メモリホールMH1及びMH2の径は、Z方向に依存して異なる大きさを有する。
つまり、第3実施形態に係るメモリセルトランジスタMTの閾値電圧特性は、ワード線WL依存性を有し得る。特に、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧特性は、メモリホールMH1及びMH2の端部の配線層22(例えば配線層22(WL0)及び22(WL47)の近傍、又は配線層22(WL23)及び22(WL24)の近傍)において大きく変化し得る。
また、半導体基板上に並ぶ複数のメモリホールMH1及びMH2は、例えば同一の形状を有する。このため、メモリホールMH1及びMH2は、Z方向に同一のワード線WL依存性を有し得る。したがって、メモリホールMH1のメモリセルトランジスタMT0〜MT23と、それぞれメモリホールMH2のメモリセルトランジスタMT47〜MT24とは、同一の階層のワード線WLにおいて同一の閾値電圧特性を示し得る。
3.2 ゾーンについて
次に、第3実施形態に係る半導体記憶装置において適用されるゾーンについて説明する。図17は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の電圧生成回路の構成の一例を示すブロック図である。
図17に示すように、ワード線ドライバ16wは、プログラムベリファイ動作において、4つのゾーンZn3(Zn30〜Zn33)に分類される。具体的には、ワード線ドライバ16w0、16w1、16w46、及び16w47は、ゾーンZn30に分類される。ワード線ドライバ16w2〜16w12、及び16w35〜16w45は、ゾーンZn31に分類される。ワード線ドライバ16w13〜16w21、及び16w26〜16w34は、ゾーンZn32に分類される。ワード線ドライバ16w22〜16w25は、ゾーンZn33に分類される。
図18は、第3実施形態に係る半導体記憶装置のプログラムベリファイ動作の際に適用されるゾーンテーブルの内容を模式的に示したダイアグラムの一例である。図18に示すように、プログラムベリファイ動作の際に、ゾーンZn31に対応するワード線WL2〜WL12、及びWL35〜WL45は、ベリファイ電圧Vverify31が印加される。ゾーンZn30に対応するワード線WL0、WL1、WL46、及びWL47は、ベリファイ電圧Vverify31より大きいベリファイ電圧Vverify30が印加される。ゾーンZn32に対応するワード線WL13〜WL21、及びWL26〜WL34は、ベリファイ電圧Vverify31より大きいベリファイ電圧Vverify32が印加される。ゾーンZn33に対応するワード線WL22〜WL25は、ベリファイ電圧Vverify32より更に大きいベリファイ電圧Vverify33が印加される。
3.3 本実施形態に係る効果
図19は、第3実施形態に係る半導体記憶装置1のベリファイ電圧を補正しない場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。図19では、半導体記憶装置1の全てのメモリセルトランジスタMTに対して同一のベリファイ電圧Vverify31を用いてデータ書込みされる。その後、データ読出しの際の閾値電圧が、ワード線毎に分類されて示されている。同一のベリファイ電圧Vverify31が用いられた場合、図19に示すように、NANDストリングNSの閾値電圧は、メモリホールMH1に対応する端部領域A30から端部領域A33までの範囲と、メモリホールMH2に対応する端部領域A34から端部領域A37までの範囲とで対称に変動している。具体的には、中央領域A31及びA36の閾値電圧は、ベリファイ電圧Vverify31付近に分布している。端部領域A30及びA37の閾値電圧は、ベリファイ電圧Vverify31に対して大きく減少している。一方、中央領域A32及びA35、並びに端部領域A33及びA34の閾値電圧は、ベリファイ電圧Vverify31に対して減少している。特に、端部領域A33及びA34は、中央領域A32及びA35の閾値電圧に対して更に大きく減少している。これは、2つのメモリホールMH1及びMH2がZ方向に同一の変動傾向を示す閾値電圧特性を有するためである。
第3実施形態に係る構成によれば、同一のレベルのデータが書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、ゾーン毎の値のベリファイ電圧が使用される。例えば、第3実施形態に係る半導体記憶装置1は、端部領域A30及びA37、中央領域A31及びA36、中央領域A32及びA35、並びに端部領域A33及びA34は、それぞれ同一のゾーンZn30〜Zn33に分類されるようにしている。より具体的には、ゾーンZn30〜Zn33には、プログラムベリファイ動作の際に、それぞれ独立したベリファイ電圧Vverify30〜Vverify33が印加されるようにしている。これにより、NANDストリングに生じる閾値電圧の分布変動をより精度よく補正することができる。
図20は、第3実施形態に係る半導体記憶装置1のベリファイ電圧補正後におけるワード線毎の閾値電圧の分布の一例を示すダイアグラムである。図20は、ゾーンZn30〜Zn33にそれぞれベリファイ電圧Vverify30〜Vverify33が印加された場合におけるワード線毎の閾値電圧の分布変動が示されている。図20に示すように、ベリファイ電圧Vverify30は、ベリファイ電圧Vverify31よりも高い。ベリファイ電圧Vverify32は、ベリファイ電圧Vverify31よりも高い。また、ベリファイ電圧Vverify33は、ベリファイ電圧Vverify32よりも更に高い。これにより、ゾーンZn30及びZn32のメモリセルトランジスタMTは、ベリファイ電圧Vverify31が設定された場合よりも電荷蓄積された状態でプログラムベリファイをパスする。また、ゾーンZn33のメモリセルトランジスタMTは、ベリファイ電圧Vverify32が設定された場合よりも更に電荷蓄積された状態でプログラムベリファイをパスする。その後、ゾーンZn30及びZn32のメモリセルトランジスタMTは、その特性により、閾値電圧が減少する。また、ゾーンZn33のメモリセルトランジスタMTは、その特性により、ゾーンZn32のメモリセルトランジスタMTよりも更に閾値電圧が減少する。このため、ゾーンZn30及びZn32〜Zn33の閾値電圧は、結果的にベリファイ電圧Vverify31付近に分布する。つまり、全てのメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、データ読出しの際に、ワード線WLに依存しないように補正される。したがって、データ読出しの際にNANDストリングNSの端部のみならず、端部以外の領域の閾値電圧が過度にばらついている状態になることを抑制することができる。また、隣接しないメモリセルトランジスタMT同士であっても、Z方向に同一の階層に設けられたものは、同一のゾーンに分類されている。このため、より少ない数のゾーンを用いて、NANDストリングNS内のメモリセルトランジスタMTの閾値電圧の分布変動を補正することができる。
4.変形例等
実施形態は、上述の第1乃至第3実施形態で述べた形態に限らず、種々の変形が可能である。
4.1 第1変形例
図21は、第1変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の断面構造の一例を示している。図21に示すように、複数のメモリホールMHの径は、図3で説明したようなメモリホールMHの中央付近の径が大きくなるボーイング形状ではなく、中央付近の径が小さくなるボーイング形状を有していてもよい。具体的には、メモリホールMHの径は、配線層22(WL23)付近において最も小さくなり、端部に近づくにつれて大きくなる。また、メモリホールMHの径の変化率は、配線層22(WL23)から配線層22(WL0)へ向かう場合と、配線層22(WL23)から配線層22(WL47)へ向かう場合とで異なる。具体的には、メモリホールMHの径は、配線層22(WL47)の方が配線層22(WL0)より大きい。
図22は、第1変形例に係る半導体記憶装置のプログラムベリファイ動作の際に適用されるゾーンテーブルの内容を模式的に示したダイアグラムの一例である。図22に示すように、プログラムベリファイ動作の際に、ゾーンZn41に対応するワード線WL2〜WL23は、ベリファイ電圧Vverify41が印加される。ゾーンZn40に対応するワード線WL0及びWL1は、ベリファイ電圧Vverify41より大きいベリファイ電圧Vverify40が印加される。ゾーンZn42に対応するワード線WL13〜WL21は、ベリファイ電圧Vverify41より大きいベリファイ電圧Vverify42が印加される。ゾーンZn43に対応するワード線WL46及びWL47は、ベリファイ電圧Vverify42より更に大きいベリファイ電圧Vverify43が印加される。
第1変形例によれば、各実施形態と異なる閾値電圧の分布変動となった場合においても、ワード線WLに依存する閾値分布のばらつきを補正することができる。補足すると、メモリホールMHの径の大きさが閾値電圧の分布変動と正の相関を有すると仮定すると、閾値電圧の分布変動は、例えば、メモリセルトランジスタMT23からメモリセルトランジスタMT0に向けて大きくなる。また、閾値電圧の分布変動は、例えば、メモリセルトランジスタMT23からメモリセルトランジスタMT47に向けて大きくなる。また、メモリセルトランジスタMT23から上部は、下部よりも閾値電圧の分布変動が大きくなる。つまり、第1変形例では、NANDストリングの下端から上端に向けて閾値電圧の分布変動の大きさが一貫して増加または減少しない。このような場合でも、NANDストリングNSの端部領域、及び複数に分割された中央領域にゾーンZn40〜Zn43を設定することにより、閾値電圧の分布変動の大きさに応じて、それぞれベリファイ電圧Vverify40〜Vverify43を印加することができる。したがって、NANDストリングに生じる閾値電圧の分布変動をより精度よく補正することができる。
4.2 第2変形例
図23は、第2変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の断面構造の一例を示している。図23に示すように、複数のメモリホールMHの径は、図11で説明したような下方から上方に向けて大きくなるテーパ形状ではなく、上方から下方に向けて大きくなるテーパ形状を有する。具体的には、メモリホールMHの径は、配線層22(WL0)において最も大きく、配線層22(WL47)において最も小さくなる。このため、閾値電圧の特性の変化の仕方は、第2実施形態と異なり得る。具体的には、閾値電圧の特性は、Z方向に沿って第2実施形態と反対の方向に変動し得る。
図24は、第1変形例に係る半導体記憶装置のプログラムベリファイ動作の際に適用されるゾーンテーブルの内容を模式的に示したダイアグラムの一例である。図24に示すように、プログラムベリファイ動作の際に、ゾーンZn51に対応するワード線WL2〜WL23は、ベリファイ電圧Vverify51が印加される。ゾーンZn50に対応するワード線WL0及びWL1は、ベリファイ電圧Vverify51より大きいベリファイ電圧Vverify50が印加される。ゾーンZn52に対応するワード線WL13〜WL21は、ベリファイ電圧Vverify51より小さいベリファイ電圧Vverify52が印加される。ゾーンZn53に対応するワード線WL46及びWL47は、ベリファイ電圧Vverify52より更に小さいベリファイ電圧Vverify53が印加される。第2変形例によれば、第2実施形態と反対の閾値電圧の分布変動となった場合においても、ワード線WLに依存する閾値分布のばらつきを補正することができる。
4.3 その他
第1乃至第3実施形態、並びに第1及び第2変形例は、各メモリセルトランジスタMTが2ビットのデータ(4-level data)を記憶出来るマルチレベルセル(MLC:Multi-Level Cell)について説明したが、これに限られない。例えば、メモリセルトランジスタMTは、2ビットを超えるデータを記憶できる。3ビットのデータを記憶できるTLC(Triple-Level Cell)、4ビットのデータを記憶できるQLC(Quadruple-Level Cell)、又は5ビット以上のデータを記憶できるセルでもよい。また、NANDストリングNSは、MLCに限らず、1ビットのデータを記憶するメモリセルトランジスタMT(SLC:Single-Level Cell)を含んでもよい。SLCのメモリセルトランジスタMTは、例えば、NANDストリングNSの端部に設けられる。この場合、第1乃至第3実施形態、並びに第1及び第2変形例において設定されるゾーンテーブルは、MLCにのみ設定されてもよい。これにより、データ読出しの際の閾値電圧の分布に対する要求がSLCよりも厳しいMLCについて、適切な補正が実行できる。
また、第1乃至第3実施形態、並びに第1及び第2変形例では、メモリホールMHの端2つのメモリセルトランジスタMT(MT0及びMT1、又はMT46及びMT47)が端部として同一のゾーンに分類されたが、これに限られない。例えば、端部領域のゾーンに分類されるメモリセルトランジスタMTの数は、1個でもよく、又3個以上でもよい。また、端部領域のメモリセルトランジスタMTの数は、メモリホールMHの上端と下端で異なっていてもよい。更に、中央領域について、メモリセルトランジスタMT23を境に2つのゾーンに分類される例を示したが、これに限られない。このような端部領域及び中央領域の分類は、例えば、閾値電圧の分布変動の大きさによって決定される。メモリセルトランジスタMTは、例えば、同一のベリファイ電圧を適用した場合の閾値電圧の分布変動の大きさが、設定可能なベリファイ電圧に最も近いもの同士が同一のゾーンに分類されてもよい。また、例えば、メモリセルトランジスタMTは、同一のベリファイ電圧を適用した場合の閾値電圧の分布変動の、或る基準値からのずれの大きさに応じて、複数のゾーンに分類されてもよい。
また、第1乃至第3実施形態、並びに第1及び第2変形例では、1つのメモリホールMHの形状に対して、1つのゾーンテーブルが例示されている。しかしながら、メモリホールMHとゾーンテーブルの組み合わせは、これに限られず、任意の組み合わせで適用可能である。つまり、ゾーン毎のベリファイ電圧の大きさは、閾値電圧の分布変動の大きさに依って設定されればよく、メモリホールMHの形状には依らずに設定されてもよい。
その他、各実施形態及びその変形例において、以下の事項が適用されることが可能である。
多値レベルの読み出し動作(リード)において、Aレベルの読み出し動作に選択されたワード線に印加される電圧は、例えば0V〜0.55Vの間である。これに限定されることなく、0.1V〜0.24V、0.21V〜0.31V、0.31V〜0.4V、0.4V〜0.5V、及び0.5V〜0.55Vのいずれかの間にしてもよい。
Bレベルの読み出し動作に選択されたワード線に印加される電圧は、例えば1.5V〜2.3Vの間である。これに限定されることなく、1.75V〜1.8V、1.8V〜1.95V、1.95V〜2.1V、及び2.1V〜2.3Vのいずれかの間にしてもよい。
Cレベルの読み出し動作に選択されたワード線に印加される電圧は、例えば3.0V〜4.0Vの間である。これに限定されることなく、3.0V〜3.2V、3.2V〜3.4V、3.4V〜3.5V、3.5V〜3.7V、及び3.7V〜4.0Vのいずれかの間にしてもよい。
読み出し動作の時間(tR)としては、例えば25μs〜38μs、38μs〜70μs、及び70μs〜80μsのいずれかの間にしてもよい。
書き込み動作は、プログラム動作及びベリファイ動作を含む。書き込み動作では、プログラム動作時に選択されたワード線に最初に印加される電圧は、例えば13.7V〜14.3Vの間である。これに限定されることなく、例えば13.7V〜14.0V、及び14.0V〜14.7Vのいずれかの間としてもよい。
奇数番目のワード線を書き込む際の、選択されたワード線に最初に印加される電圧と、偶数番目のワード線を書き込む際の、選択されたワード線に最初に印加される電圧とを変えてもよい。
プログラム動作をISPP(Incremental Step Pulse Program)方式としたとき、ステップアップの電圧として、例えば0.5V程度が挙げられる。
非選択のワード線に印加される電圧としては、例えば7.0V〜7.3Vの間としてもよい。この場合に限定されることなく、例えば7.3V〜8.4Vの間としてもよく、7.0V以下としてもよい。
非選択のワード線が奇数番目のワード線であるか、又は偶数番目のワード線であるかによって印加するパス電圧を変えてもよい。
書き込み動作の時間(tProg)としては、例えば1700μs〜1800μs、1800μs〜1900μs、及び1900μs〜2000μsのいずれかの間にしてもよい。
消去動作では、半導体基板上部に形成され、かつ、メモリセルが上方に配置されたウェルに最初に印加する電圧は、例えば12V〜13.7Vの間である。この場合に限定されることなく、例えば13.7V〜14.8V、14.8V〜19.0V, 19.0〜19.8V、及び19.8V〜21Vのいずれかの間であってもよい。
消去動作の時間(tErase)としては、例えば3000μs〜4000μs、4000μs〜5000μs、及び4000μs〜9000μsのいずれかの間にしてもよい。
メモリセルは、半導体基板(シリコン基板)上に膜厚が4〜10nmのトンネル絶縁膜を介して配置された電荷蓄積層を有する。この電荷蓄積層は、膜厚が2〜3nmのSiN、又はSiONなどの絶縁膜と膜厚が3〜8nmのポリシリコンとの積層構造であってもよい。また、ポリシリコンにはRuなどの金属が添加されていてもよい。電荷蓄積層上には、絶縁膜が形成される。この絶縁膜は、例えば、膜厚が3〜10nmの下層High−k膜と膜厚が3〜10nmの上層High−k膜とに挟まれた膜厚が4〜10nmのシリコン酸化膜を有する。High−k膜としては、HfOなどが挙げられる。また、シリコン酸化膜の膜厚は、High−k膜の膜厚よりも厚くしてもよい。絶縁膜上には膜厚が3〜10nmの仕事関数調整用の材料を介して膜厚が30nm〜70nmの制御電極が形成される。ここで、仕事関数調整用の材料は、TaOなどの金属酸化膜、又はTaNなどの金属窒化膜である。制御電極としては、Wなどを用いてもよい。
また、メモリセル間にはエアギャップを形成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…半導体記憶装置、10…メモリセルアレイ、11…入出力回路、12…ロジック制御回路、13…レディービジー制御回路、14…レジスタ、15…シーケンサ、16…電圧生成回路、16A…チャージポンプ、16B…ドライバ回路、16d…SGDドライバ、16s…SGSドライバ、16w…ワード線ドライバ、17…ロウデコーダ、18…センスアンプ、20…p型ウェル領域、21〜23、28、32、34…配線層、24…ブロック絶縁膜、25…電荷蓄積層、26…トンネル酸化膜、27…半導体ピラー、29…n型不純物拡散領域、30…p型不純物拡散領域、31、33、37…コンタクト、35…導電層、36…半導体膜。

Claims (6)

  1. 第1メモリセルトランジスタを含むメモリセルトランジスタの第1組と、
    前記第1メモリセルトランジスタの上方に設けられる第2メモリセルトランジスタを含むメモリセルトランジスタの第2組と、
    を含むNANDストリングを備え、
    前記第1組に含まれるメモリセルトランジスタは、前記NANDストリングの最下層のメモリセルトランジスタを含み、前記第1組に含まれるメモリセルトランジスタの数は、前記第2組に含まれるメモリセルトランジスタの数よりも少なく
    或るレベルのデータが前記第1組内の或るメモリセルトランジスタ及び前記第2組内の或るメモリセルトランジスタに書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、
    前記第1組内の或るメモリセルトランジスタは、ゲートに第1ベリファイ電圧が印加され、
    前記第2組内の或るメモリセルトランジスタは、ゲートに前記第1ベリファイ電圧と異なる第2ベリファイ電圧が印加される、
    半導体記憶装置。
  2. 前記NANDストリングは、前記第2メモリセルトランジスタの上方に設けられる第3メモリセルトランジスタを含むメモリセルトランジスタの第3組を更に備え、
    前記第3組に含まれるメモリセルトランジスタは、前記NANDストリングの最上層のメモリセルトランジスタを含み、前記第3組に含まれるメモリセルトランジスタの数は、前記第2組に含まれるメモリセルトランジスタの数よりも少なく
    或るレベルのデータが前記第2組内の或るメモリセルトランジスタ及び前記第3組内の或るメモリセルトランジスタに書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、前記第3組内の或るメモリセルトランジスタは、ゲートに前記第2ベリファイ電圧と異なる第3ベリファイ電圧が印加される、
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記NANDストリングは、前記第1メモリセルトランジスタの下方に設けられるバックゲートトランジスタを更に備え、
    前記第1組は、前記バックゲートトランジスタの上方において、前記第1メモリセルトランジスタと同一の階層に設けられる第4メモリセルトランジスタを更に含み、
    前記第2組は、前記第4メモリセルトランジスタの上方において、前記第2メモリセルトランジスタと同一の階層に設けられる第5メモリセルトランジスタを更に含む、
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 前記NANDストリングは、前記第2メモリセルトランジスタの上方に設けられる第3メモリセルトランジスタ、及び前記第5メモリセルトランジスタの上方において前記第3メモリセルトランジスタと同一の階層に設けられる第6メモリセルトランジスタ、を含む第3組を更に備え、
    前記第3組に含まれるメモリセルトランジスタの数は、前記第2組に含まれるメモリセルトランジスタの数よりも少なく
    或るレベルのデータが前記第2組内の或るメモリセルトランジスタ及び前記第3組内の或るメモリセルトランジスタに書込まれる場合のプログラムベリファイ動作の際に、前記第3組内の或るメモリセルトランジスタは、ゲートに前記第2ベリファイ電圧と異なる第3ベリファイ電圧が印加される、
    請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記NANDストリングは、ボーイング形状である、請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 前記NANDストリングは、テーパ形状である、請求項1記載の半導体記憶装置。
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