JP6440074B2 - 回転切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、回転切削工具に関する。
従来、外周部に複数の切削刃が設けられた回転切削工具が知られている。たとえば実開昭64−50011号公報(特許文献1)には、工具取付軸の先端部に軸線を合わせて嵌合されるカッタ本体と、当該カッタ本体を、クランパを介して当該工具取付軸に取り付けるクランプねじとを有するカッタ締結装置が記載されている。当該カッタ締結装置によれば、クランパの外周にはカッタ本体の切欠を通過し得る突出部が設けられ、かつ当該クランプねじの雄ねじに螺合するねじ穴が形成されている。
また特開昭57−71717号公報(特許文献2)には、本体をアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成したフライスカッタが記載されている。当該フライスカッタによれば、当該本体の外周部にチップ取付機構を有する部材を設け、当該本体の中央部に工作機械取付機構を有する部材が設けられている。
さらに特開2014−133281号公報(特許文献3)には、外周部に切刃が設けられた複数の円板状のカッタ本体が、互いの軸線を同軸にして取付けられた回転切削工具が記載されている。当該回転切削工具によれば、少なくとも一つのカッタ本体には空気供給路が設けられ、当該空気供給路は、軸線方向に隣接するカッタ本体の突き合わせ面間に開口し、外周側に空気を排出する。
実開昭64−50011号公報 特開昭57−71717号公報 特開2014−133281号公報
実開昭64−50011号公報および特開2014−133281号公報に記載のカッタ本体は、たとえば鋼などの材料により構成されているため重量が大きい。また特開昭57−71717号公報に記載されているカッタの本体は、アルミニウムで構成されている。アルミニウムは鋼に比べて剛性率が低い。そのため、アルミニウム製の本体に切削刃を含むカートリッジが取り付けて切削が行われると、被削材から受ける荷重により切削刃の位置がずれる場合がある。つまり、アルミニウム製の本体を用いた場合、切削刃を安定的に固定することが困難である。
本発明の一態様の目的は、切削刃を安定的に固定可能でありかつ軽量化が可能な回転切削工具を提供することである。
本発明の一態様に係る回転切削工具は、第1リング状部材と、第2リング状部材と、第3リング状部材とを備えている。第1リング状部材には、切削刃が設けられている。第2リング状部材は、動力軸に嵌合可能に構成されている。第3リング状部材は、第1リング状部材と第2リング状部材とに挟まれている。第2リング状部材は、第3リング状部材と接する第1主面と、第1主面とは反対側の第2主面とを含む。第1主面には、第2リング状部材の回転力を第3リング状部材に伝達する第1のキーが配置可能に構成された第1のキー溝が形成されている。第2主面には、動力軸の回転力を第2リング状部材に伝達する動力軸キーが配置可能に構成された動力軸キー溝が形成されている。第1のキー溝の数は、動力軸キー溝の数よりも多い。第3リング状部材を構成する材料の比重は、第1リング状部材を構成する材料の比重よりも小さく、かつ第2リング状部材を構成する材料の比重よりも小さい。
本発明の一態様によれば、切削刃を安定的に固定可能でありかつ軽量化が可能な回転切削工具を提供することができる。
図2のI−I線矢視縦断面模式図である。 実施の形態に係る回転切削工具の構成を示す平面模式図である。 図2のIII−III線矢視縦断面模式図である。 図2のIV−IV線矢視縦断面模式図である。 実施の形態に係る回転切削工具の構成を示す斜視模式図である。 実施の形態に係る回転切削工具の構成を示す第1リング状部材側から見た分解斜視模式図である。 実施の形態に係る回転切削工具の構成を示す第2リング状部材側から見た分解斜視模式図である。 図1のVIII−VIII線矢視横断面模式図である。 図1のIX−IX線矢視横断面模式図である。
[本発明の実施形態の説明]
(1)本発明の一態様に係る回転切削工具10は、第1リング状部材1と、第2リング状部材2と、第3リング状部材3とを備えている。第1リング状部材1には、切削刃4が設けられている。第2リング状部材2は、動力軸6に嵌合可能に構成されている。第3リング状部材3は、第1リング状部材1と第2リング状部材2とに挟まれている。第2リング状部材2は、第3リング状部材3と接する第1主面2aと、第1主面2aとは反対側の第2主面2bとを含む。第1主面2aには、第2リング状部材2の回転力を第3リング状部材3に伝達する第1のキー11が配置可能に構成された第1のキー溝11aが形成されている。第2主面2bには、動力軸6の回転力を第2リング状部材2に伝達する動力軸キー6bが配置可能に構成された動力軸キー溝6aが形成されている。第1のキー溝11aの数は、動力軸キー溝6aの数よりも多い。第3リング状部材3を構成する材料の比重は、第1リング状部材1を構成する材料の比重よりも小さく、かつ第2リング状部材2を構成する材料の比重よりも小さい。
上記(1)に係る回転切削工具10によれば、第3リング状部材3を構成する材料の比重は、第1リング状部材1を構成する材料の比重よりも小さく、かつ第2リング状部材2を構成する材料の比重よりも小さい。これにより、回転切削工具10を軽量化することができる。また第1のキー溝11aの数は、動力軸キー溝6aの数よりも多い。これにより、第2リング状部材2の回転力を、第3リング状部材3に分散して伝達することができるため、各々の第1のキー溝11aに加えられる力を低減することができる。それゆえ、第3リング状部材3を比重が小さく、剛性率が低い材料で作製することができる。また第1リング状部材1には、第3リング状部材3よりも剛性率の高い材料を使用することができる。そのため、切削刃4を安定的に第1リング状部材1に固定することができる。
(2)上記(1)に係る回転切削工具10において、第1のキー溝11aは、第1主面2aにおいて放射状に伸長していてもよい。第1のキー11は、第1のキー溝11aを形成する面に、広い接触面積で面接触する。そのため、第1のキー11が当該面に点接触する場合と比較して、第3リング状部材3が変形することを抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)に係る回転切削工具10において、第3リング状部材3を構成する材料は、アルミニウム、チタンおよびマグネシウムの少なくともいずれかを含んでいてもよい。これにより、回転切削工具10の剛性を確保しつつ回転切削工具10を軽量化することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る回転切削工具10において、第3リング状部材3は、第1リング状部材1と接する第3主面3aと、第1主面2aと接する第4主面3bとを含んでいてもよい。第3主面3aには、第3リング状部材3の回転力を第1リング状部材1に伝達する第2のキー12が配置可能に構成された第2のキー溝12aが形成されていてもよい。第4主面3bには、第1のキー11が配置される第3のキー溝11bが形成されていてもよい。第2のキー12と第1のキー11とは一体となっている。これにより、第1のキー11と第2のキー12との取扱いが容易になるため、回転切削工具10の組み立てが容易になる。
(5)上記(4)に係る回転切削工具10において、第3リング状部材3には、第3主面3aと第4主面3bとを貫通する孔14が形成されていてもよい。回転切削工具10は、さらに孔14に挿入されたボルト5を備えていてもよい。ボルト5により、第1リング状部材1および第2リング状部材2が第3リング状部材3を挟み込むように固定されていてもよい。これにより、第3リング状部材3を強固に第1リング状部材1および第2リング状部材2に固定することができる。
(6)上記(5)に係る回転切削工具10において、第1リング状部材1には、ボルト5の雄ネジ部5aに対応する雌ネジ部15aが形成されており、孔14には雌ネジ部15aが形成されていなくてもよい。つまり、第3リング状部材3に雌ネジ部15aを設けることなく、第1リング状部材1と第2リング状部材2とで第3リング状部材3を挟み込むこと、第3リング状部材3を第1リング状部材1および第2リング状部材2に固定することができる。そのため、第3リング状部材3として、比重が小さく脆い材料を使用することができる。また第3リング状部材3に雌ネジ部15aが設けられないので、精度良く第1リング状部材1および第2リング状部材2を組み立てることができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに係る回転切削工具10において、第1のキー溝11aの数は、3以上であってもよい。これにより、第1のキー溝11aを形成する面に加えられる力を分散することができる。結果として、第3リング状部材3が変形することを効果的に抑制することができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに係る回転切削工具10において、切削刃4は、脱着可能な複数のインサートであってもよい。これにより、複数のインサートを用いる場合であっても、各インサートを安定的に第1リング状部材1に固定することができる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに係る回転切削工具10において、第1リング状部材1を構成する材料は、鋼を含んでいてもよい。鋼は剛性率が高いため、切削刃4を安定的に第1リング状部材1に固定することができる。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに係る回転切削工具10において、第2リング状部材2を構成する材料は、鋼を含んでいてもよい。鋼は剛性率が高いため、第2リング状部材2が変形することを効果的に抑制することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
まず、本実施の形態に係る回転切削工具10の構成について説明する。
図1、図3および図4に示されるように、本実施の形態に係る回転切削工具10は、たとえばHF(High Feed)型フライスカッタであり、第1リング状部材1と、第2リング状部材2と、第3リング状部材3と、第1のキー11と、第2のキー12と、ボルト5と、切削刃4とを主に有している。第1リング状部材1、第2リング状部材2および第3リング状部材3は、軸方向Oの周りに環状に形成された部材である。第1リング状部材1、第2リング状部材2および第3リング状部材3の回転対称の中心は、軸方向O上にあってもよい。第2リング状部材2は、動力軸6に嵌合可能に構成されている。軸方向Oは、動力軸6の回転軸の方向と同じである。軸方向Oにおいて、第3リング状部材3は、第1リング状部材1と第2リング状部材2とに挟まれている。言い換えれば、第1リング状部材1は、第3リング状部材3から見て、第2リング状部材2とは反対側に位置している。
第3リング状部材3を構成する材料の比重は、第1リング状部材1を構成する材料の比重よりも小さく、かつ第2リング状部材2を構成する材料の比重よりも小さい。第3リング状部材3を構成する材料は、たとえばアルミニウムである。第3リング状部材3を構成する材料は、アルミニウム、チタンおよびマグネシウムの少なくともいずれかを含んでいてもよい。第3リング状部材3を構成する材料は、たとえば樹脂、セラミックなどから構成されていてもよく、金属に限定されない。
第1リング状部材1を構成する材料は、たとえば鋼を含んでいる。第1リング状部材1を構成する材料は、第3リング状部材3を構成する材料より比重が大きい材料であればよく、鋼以外の材料であってもよい。同様に、第2リング状部材2を構成する材料は、たとえば鋼を含んでいる。第2リング状部材2を構成する材料は、第3リング状部材3を構成する材料より比重が大きい材料であればよく、鋼以外の材料であってもよい。第1リング状部材1を構成する材料は、第2リング状部材2を構成する材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1リング状部材1を構成する材料の剛性率は、第3リング状部材3を構成する材料の剛性率よりも高いことが好ましい。同様に、第2リング状部材2を構成する材料の剛性率は、第3リング状部材3を構成する材料の剛性率よりも高いことが好ましい。
図1に示されるように、径方向Rにおける第3リング状部材3の外径寸法は、径方向Rにおける第2リング状部材2の外径寸法よりも大きくてもよい。径方向Rにおける第1リング状部材1の外径寸法は、径方向Rにおける第3リング状部材3の外径寸法よりも大きくてもよいし、同じでもよい。径方向Rにおける第1リング状部材1の内径寸法は、径方向Rにおける第3リング状部材3の内径寸法よりも大きくてもよい。径方向Rにおける第1リング状部材1の外径寸法は、たとえば160mmである。
図1に示されるように、第2リング状部材2は、第3リング状部材3と接する第1主面2aと、第1主面2aとは反対側の第2主面2bと、内周面2cと、外周面2dとを含む。第1主面2aには、第2リング状部材2の回転力を第3リング状部材3に伝達する第1のキー11が配置可能に構成された第1のキー溝11aが形成されている。図8に示されるように、第1のキー溝11aは、第1主面2aにおいて放射状に伸長していてもよい。言い換えれば、第1のキー溝11aは、軸方向Oに対して垂直な方向である径方向Rに沿って伸長している。径方向Rにおける第1のキー溝11aの寸法W2は、径方向Rおよび軸方向Oの双方に対して垂直な方向における第1のキー溝11aの寸法W1よりも大きい。
図2、図6および図8に示されるように、軸方向Oから見て、第1のキー溝11aは、曲線部分11a1と、曲線部分11a1と連接する直線部分11a2とを有する。第1のキー11は、直線部分11a2に接している。第1のキー11は、曲線部分11a1に接していてもよいし、曲線部分11a1から離間していてもよい。好ましくは、第1のキー溝11aは、第2リング状部材2の周方向に複数設けられていている。複数の第1のキー溝11aの各々は、周方向において等間隔に配置されていてもよい。第1のキー溝11aの数は、3以上であってもよい。第1のキー溝11aの数は、たとえば8であるが、8に限定されない。
図2、図4、図5および図7に示されるように、第2主面2bには、動力軸6の回転力を第2リング状部材2に伝達する動力軸キー6bが配置可能に構成された動力軸キー溝6aが形成されている。図4に示されるように、動力軸6は、動力軸キー6bと、本体部6cとを有する。切削が行われる際、動力軸キー溝6aには、動力軸6の動力軸キー6bが配置される(図4参照)。クランプ用ボルト7が本体部6cに取り付けられる。これにより、回転切削工具10は動力軸6に固定される。動力軸キー溝6aは、軸方向Oから見て、径方向Rに伸長するように形成されている。動力軸キー溝6aの数は、たとえば2であるが、2以上であってもよい。第1のキー溝11aの数は、動力軸キー溝6aの数よりも多い。複数の動力軸キー溝6aの各々は、軸方向Oと垂直な直線上に位置していてもよい。図5に示されるように、動力軸キー溝6aは、内周面2c側に開口していてもよい。
図1に示されるように、第3リング状部材3は、第1リング状部材1と接する第3主面3aと、第1主面2aと接する第4主面3bと、内周面3cと、外周面3dとを含んでいる。図1および図6に示されるように、第3主面3aには、第3リング状部材3の回転力を第1リング状部材1に伝達する第2のキー12が配置可能に構成された第2のキー溝12aが形成されていている。第2のキー溝12aの形状および配置は、第1のキー溝11aの形状および配置とほぼ同様であってもよい。つまり、第2のキー溝12aは、第3主面3aにおいて放射状に伸長していてもよい。径方向Rにおける第2のキー溝12aの寸法は、径方向Rおよび軸方向Oの双方に対して垂直な方向における第2のキー溝12aの寸法よりも大きくてもよい。軸方向Oから見て、第2のキー溝12aは、曲線部分と、曲線部分と連接する直線部分とを有していてもよい。
軸方向Oから見て、第2のキー溝12aの形状は、第1のキー溝11aの形状と重なっていてもよい。好ましくは、第2のキー溝12aは、第2リング状部材2の周方向に複数設けられている。第2のキー溝12aの数は、たとえば8であるが、8に限定されない。反対に、軸方向Oから見て、第2のキー溝12aは、第1のキー溝11aと重ならないように配置されていてもよい。たとえば、軸方向Oから見て、第2のキー溝12aは、隣り合う2つの第1のキー溝11aの間の位置に設けられていてもよい。
図1および図7に示されるように、第4主面3bには、第1のキー11が配置される第3のキー溝11bが形成されていてもよい。好ましくは、第3のキー溝11bの形状および配置は、第1のキー溝11aの形状および配置とほぼ同様である。つまり、第3のキー溝11bは、第4主面3bにおいて放射状に伸長している。径方向Rにおける第3のキー溝11bの寸法は、径方向Rおよび軸方向Oの双方に対して垂直な方向における第3のキー溝11bの寸法よりも大きくてもよい。軸方向Oから見て、第3のキー溝11bは、曲線部分と、曲線部分と連接する直線部分とを有していてもよい。好ましくは、軸方向Oから見て、第3のキー溝11bの形状は、第1のキー溝11aの形状と重なっている。好ましくは、第3のキー溝11bは、第3リング状部材3の周方向に複数設けられている。第3のキー溝11bの数は、たとえば8であるが、8に限定されない。
図1に示されるように、第1のキー11は、第1のキー溝11a内および第3のキー溝11b内に配置されている。第4主面3bから第3主面3aに向かう方向を上とし、第3主面3aから第4主面3bに向かう方向を下とすると、第1のキー11の上半分は、第3のキー溝11b内に収容されており、第1のキー11の下半分は、第1のキー溝11a内に収容されている。
図1に示されるように、第1リング状部材1は、第3主面3aと接する第6主面1bと、第6主面1bと反対側の第5主面1aと、内周面1cと、外周面1dとを有している。第6主面1bには、第3リング状部材3の回転力を第1リング状部材1に伝達する第2のキー12が配置可能に構成された第4のキー溝12bが形成されている。図9に示されるように、第4のキー溝12bは、第6主面1bにおいて放射状に伸長していてもよい。言い換えれば、第4のキー溝12bは、径方向Rに沿って伸長している。径方向Rにおける第4のキー溝12bの寸法W4は、径方向Rおよび軸方向Oの双方に対して垂直な方向における第4のキー溝12bの寸法W3よりも大きい。
図9に示されるように、軸方向Oから見て、第4のキー溝12bは、曲線部分12b1と、曲線部分12b1と連接する直線部分12b2とを有する。第2のキー12は、直線部分12b2に接している。第2のキー12は、曲線部分12b1に接していてもよいし、曲線部分12b1から離間していてもよい。好ましくは、第4のキー溝12bは、第1リング状部材1の周方向に複数設けられていている。複数の第4のキー溝12bの各々は、第1リング状部材1の周方向において等間隔に配置されていてもよい。第4のキー溝12bの数は、3以上であってもよい。第4のキー溝12bの数は、たとえば8であるが、8に限定されない。
図1、図7および図9に示されるように、第4のキー溝12bは、内周面1c側に開口していてもよい。図1に示されるように、内周面1cの一部は、第3リング状部材3と接していてもよい。第2のキー12は、第2のキー溝12a内および第4のキー溝12b内に配置されている。第4主面3bから第3主面3aに向かう方向を上とし、第3主面3aから第4主面3bに向かう方向を下とすると、第2のキー12の上半分は、第4のキー溝12b内に収容され、第2のキー12の下半分は、第2のキー溝12a内に収容される。
好ましくは、第2のキー12と第1のキー11とは一体となっている。図1に示されるように、第1のキー11は、接続ロッド13を介して第2のキー12に固定されていてもよい。第1のキー11は、接続ロッド13に対して脱着可能な状態で、接続ロッド13の一端に取り付けられていてもよい。同様に、第2のキー12は、接続ロッド13に対して脱着可能な状態で、接続ロッド13の他端に取り付けられていてもよい。図8に示されるように、第1のキー11は、軸方向Oから見て、直線部分と、曲線部分とを有していてもよい。図9に示されるように、第2のキー12は、軸方向Oから見て、直線部分と、曲線部分とを有していてもよい。図6および図7に示されるように、第1のキー溝11aと、第3のキー溝11bと、第1のキー11と、第2のキー溝12aと、第4のキー溝12bと、第2のキー12とは、軸方向Oと平行な直線L1上に配置されていてもよい。
図3、図6および図7に示されるように、第3リング状部材3には、第3主面3aと第4主面3bとを貫通する孔14が形成されていてもよい。孔14は、第3リング状部材3の周方向に複数形成されていてもよい。第2リング状部材2には、第1主面2aと第2主面2bとを貫通する孔16が形成されていてもよい。孔14は、第2リング状部材2の周方向に複数形成されていてもよい。孔16および孔14には、ボルト5が挿入されている。本実施の形態における孔16、孔14およびボルトの数は4であるが、4に限定されない。孔16、孔14およびボルトの数は、たとえば2であってもよいし、6であってもよい。
図3に示されるように、ボルト5は、雄ネジ部5aと、胴部5bと、頭部5cとを有している。第1リング状部材1には、ボルト5の雄ネジ部5aに対応する雌ネジ部15aが形成されている。雌ネジ部15aは、第1リング状部材1の第6主面1bに形成された孔15の内部に形成されている。第3主面3aおよび第4主面3bを貫通する孔14には雌ネジ部15aが形成されていなくてもよい。ボルト5の雄ネジ部5aが雌ネジ部15aに締結されている。断面視(軸方向Oに対して垂直な方向から見た視野)において、ボルト5の頭部5cの寸法は、胴部5bの寸法よりも大きい。ボルト5の雄ネジ部5aが雌ネジ部15aに締結されると、頭部5cは第2リング状部材2を第3リング状部材3側に押し付ける。つまり、ボルト5により、第1リング状部材1および第2リング状部材2が第3リング状部材3を挟み込むように固定されている。図6および図7に示されるように、孔14と、孔15と、孔16と、ボルト5とは、軸方向Oと平行な直線L2上に配置されていてもよい。
図3および図6に示されるように、第1リング状部材1には、切削刃4が設けられている。切削刃4は、第1リング状部材1の第5主面1aの外周側に設けられている。切削刃4は、第1リング状部材1に対して脱着可能な複数のインサートであってもよい。複数のインサートは、第1リング状部材1の周方向に沿って設けられている。複数のインサートの各々は、たとえば第1スクリュー4aおよび第2スクリュー4bによって第1リング状部材に固定されている。第1リング状部材1には、第1スクリュー4aと螺合可能な第1孔1eと、第2スクリュー4bと螺合可能な第2孔1fとが形成されている。インサートの代わりに、ブレードが用いられてもよい。図9に示されるように、切削刃4は、第1リング状部材1の外縁からはみ出るように設けられていてもよい。
次に、実施の形態に係る回転切削工具10の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第3リング状部材3を構成する材料の比重は、第1リング状部材1を構成する材料の比重よりも小さく、かつ第2リング状部材2を構成する材料の比重よりも小さい。これにより、回転切削工具10を軽量化することができる。また第1のキー溝11aの数は、動力軸キー溝6aの数よりも多い。これにより、第2リング状部材2の回転力を、第3リング状部材3に分散して伝達することができるため、各々の第1のキー溝11aに加えられる力を低減することができる。それゆえ、第3リング状部材3を比重が小さく、剛性率が低い材料で作製することができる。また第1リング状部材1には、第3リング状部材3よりも剛性率の高い材料を使用することができる。そのため、切削刃4を安定的に第1リング状部材1に固定することができる。
また本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第1のキー溝11aは、第1主面2aにおいて放射状に伸長している。第1のキー11は、第1のキー溝11aを形成する面に、広い接触面積で面接触する。そのため、第1のキー11が当該面に点接触する場合と比較して、第3リング状部材3が変形することを抑制することができる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第3リング状部材3を構成する材料は、アルミニウム、チタンおよびマグネシウムの少なくともいずれかを含んでいる。これにより、回転切削工具10の剛性を確保しつつ回転切削工具10を軽量化することができる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第3リング状部材3は、第1リング状部材1と接する第3主面3aと、第1主面2aと接する第4主面3bとを含んでいる。第3主面3aには、第3リング状部材3の回転力を第1リング状部材1に伝達する第2のキー12が配置可能に構成された第2のキー溝12aが形成されている。第4主面3bには、第1のキー11が配置される第3のキー溝11bが形成されている。第2のキー12と第1のキー11とは一体となっている。これにより、第1のキー11と第2のキー12との取扱いが容易になるため、回転切削工具10の組み立てが容易になる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第3リング状部材3には、第3主面3aと第4主面3bとを貫通する孔14が形成されている。回転切削工具10は、さらに孔14に挿入されたボルト5を有している。ボルト5により、第1リング状部材1および第2リング状部材2が第3リング状部材3を挟み込むように固定されている。これにより、第3リング状部材3を強固に第1リング状部材1および第2リング状部材2に固定することができる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第1リング状部材1には、ボルト5の雄ネジ部5aに対応する雌ネジ部15aが形成されており、孔14には雌ネジ部15aが形成されていない。つまり、第3リング状部材3に雌ネジ部15aを設けることなく、第1リング状部材1と第2リング状部材2とで第3リング状部材3を挟み込むこと、第3リング状部材3を第1リング状部材1および第2リング状部材2に固定することができる。そのため、第3リング状部材3として、比重が小さく脆い材料を使用することができる。また第3リング状部材3に雌ネジ部15aが設けられないので、精度良く第1リング状部材1および第2リング状部材2を組み立てることができる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第1のキー溝11aの数は、3以上である。これにより、第1のキー溝11aを形成する面に加えられる力を分散することができる。結果として、第3リング状部材3が変形することを効果的に抑制することができる。また第1リング状部材1、第2リング状部材2および第3リング状部材3の中心位置あわせが容易になる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、切削刃4は、脱着可能な複数のインサートである。これにより、複数のインサートを用いる場合であっても、各インサートを安定的に第1リング状部材1に固定することができる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第1リング状部材1を構成する材料は、鋼を含んでいる。鋼は剛性率が高いため、切削刃4を安定的に第1リング状部材1に固定することができる。
さらに本実施の形態に係る回転切削工具10によれば、第2リング状部材2を構成する材料は、鋼を含んでいる。鋼は剛性率が高いため、第2リング状部材2が変形することを効果的に抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1リング状部材
1a 第5主面
1b 第6主面
1c,2c,3c 内周面
1d,2d,3d 外周面
1e 第1孔
1f 第2孔
2 第2リング状部材
2a 第1主面
2b 第2主面
3 第3リング状部材
3a 第3主面
3b 第4主面
4 切削刃
4a 第1スクリュー
4b 第2スクリュー
5 ボルト
5a 雄ネジ部
5b 胴部
5c 頭部
6 動力軸
6a 動力軸キー溝
6b 動力軸キー
6c 本体部
7 クランプ用ボルト
10 回転切削工具
11 第1のキー
11a1,12b1 曲線部分
11a 第1のキー溝
11a2,12b2 直線部分
11b 第3のキー溝
12 第2のキー
12a 第2のキー溝
12b 第4のキー溝
13 接続ロッド
14,15,16 孔
15a 雌ネジ部
O 軸方向
R 径方向
W1,W2,W3,W4 寸法

Claims (10)

  1. 切削刃が設けられた第1リング状部材と、
    動力軸に嵌合可能に構成された第2リング状部材と、
    前記第1リング状部材と前記第2リング状部材とに挟まれた第3リング状部材とを備え、
    前記第2リング状部材は、前記第3リング状部材と接する第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを含み、
    前記第1主面には、前記第2リング状部材の回転力を前記第3リング状部材に伝達する第1のキーが配置可能に構成された第1のキー溝が形成されており、
    前記第2主面には、前記動力軸の回転力を前記第2リング状部材に伝達する動力軸キーが配置可能に構成された動力軸キー溝が形成されており、
    前記第1のキー溝の数は、前記動力軸キー溝の数よりも多く、
    前記第3リング状部材を構成する材料の比重は、前記第1リング状部材を構成する材料の比重よりも小さく、かつ前記第2リング状部材を構成する材料の比重よりも小さい、回転切削工具。
  2. 前記第1のキー溝は、前記第1主面において放射状に伸長している、請求項1に記載の回転切削工具。
  3. 前記第3リング状部材を構成する材料は、アルミニウム、チタンおよびマグネシウムの少なくともいずれかを含む、請求項1または請求項2に記載の回転切削工具。
  4. 前記第3リング状部材は、前記第1リング状部材と接する第3主面と、前記第1主面と接する第4主面とを含み、
    前記第3主面には、前記第3リング状部材の回転力を前記第1リング状部材に伝達する第2のキーが配置可能に構成された第2のキー溝が形成されており、
    前記第4主面には、前記第1のキーが配置される第3のキー溝が形成されており、
    前記第2のキーと前記第1のキーとは一体となっている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転切削工具。
  5. 前記第3リング状部材には、前記第3主面と前記第4主面とを貫通する孔が形成されており、さらに、
    前記孔に挿入されたボルトを備え、
    前記ボルトにより、前記第1リング状部材および前記第2リング状部材が前記第3リング状部材を挟み込むように固定されている、請求項4に記載の回転切削工具。
  6. 前記第1リング状部材には、前記ボルトの雄ネジ部に対応する雌ネジ部が形成されており、前記孔には前記雌ネジ部が形成されていない、請求項5に記載の回転切削工具。
  7. 前記第1のキー溝の数は、3以上である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転切削工具。
  8. 前記切削刃は、脱着可能な複数のインサートである、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の回転切削工具。
  9. 前記第1リング状部材を構成する材料は、鋼を含む、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の回転切削工具。
  10. 前記第2リング状部材を構成する材料は、鋼を含む、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の回転切削工具。
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