JP2019042893A - カッター - Google Patents

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隆行 萩原
Takayuki Hagiwara
隆行 萩原
秀彦 長屋
Hidehiko Nagaya
秀彦 長屋
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Abstract

【課題】部品の種類の増加や製造工程の複雑化を招くことなく、小径のカッターであっても確実にカッター本体をアーバーに取り付ける。【解決手段】先端部外周に切刃6aが配設されて軸線O回りに回転されるカッター本体1に軸線Oに沿ってカッター本体1を貫通する取付孔7が形成され、取付孔7はカッター本体1の先端に開口する開口部7aと、開口部7aの後端側に形成されて頭部付きボルト12の頭部12aを収容可能な収容部7bと、収容部7bの後端側に形成されて取付部材8が装着される装着部7cとを備え、取付部材8は、取付部材8に挿通されてカッター本体1にねじ込まれる取付ネジ9によって装着部7cに装着され、取付部材8には、収容部7bに頭部12aを収容した状態で頭部付きボルト12のネジ部12cが挿通可能で頭部12aより小さな内径の貫通孔8gが形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、軸線回りに回転されるカッター本体の先端部外周に切刃が配設されたカッターに関するものである。
従来より、このようなカッターをアーバーに取り付けるには、カッター本体の軸線に沿って形成された貫通孔に頭部付きボルト(セットボルト)を挿通してアーバーの先端部に形成されたネジ孔にねじ込んで取り付けることが一般的であるが、この場合にはカッター本体の先端部に頭部付きボルトの頭部を収容する座繰りを形成しなければならず、特に刃先交換式カッターの場合などには、この座繰りがインサート取付座と干渉するため、カッターの小径化に対応することが困難であった。
そこで、例えば特許文献1には、工具取付軸(アーバー)の先端部に軸心を合わせて嵌合されるカッタ本体と、このカッタ本体を工具取付軸に直接固定するねじ棒とを備えてなり、このねじ棒は、長手方向の中央部に環状の逃げ溝が形成され、その一端側には工具取付軸の先端面に設けられたねじ穴に螺合する第一雄ねじが形成され、逃げ溝の他端側には第一雄ねじとほぼ同一径で逆ねじの第二雄ねじが形成されており、カッタ本体にはねじ棒の第二雄ねじに螺合するねじ穴が形成されたカッターが提案されている。
また、特許文献2には、軸心線回りに回転される工具本体の軸方向先端側の外周部に切削インサートが着脱自在に取り付けられるとともに、この工具本体の軸方向後端側が取付ボルトによってアーバーに取り付けられる刃先交換式切削工具において、ボルト頭部に締付け穴部が設けられた取付ボルトを用い、工具本体の軸方向後端側の中央部に、取付ボルトのボルト頭部を工具本体の軸方向後端側から案内して収容させる案内収容穴部を設けるとともに、この案内収容穴部内に収容された取付ボルトを回転可能な状態で案内収容穴部内に保持させる保持手段を設け、取付ボルトのボルト頭部よりも小径の締付け用穴を、工具本体の軸方向先端側から上記の案内収容穴部に貫通するように設けるとともに、上記の取付ボルトを保持手段によって案内収容穴部内に保持させるにあたり、案内収容穴部内に収容された取付ボルトのボルト頭部の上に載置させる平面が非円形のクランプ部材の中央部に挿通穴を設け、この挿通穴に取付ボルトのボルト軸を挿通させて、この非円形のクランプ部材を案内収容穴部内に収容させるとともに、このクランプ部材を回転させて、案内収容穴部内に設けられた係止部にこのクランプ部材を係止させ、さらに係止部に係止されたクランプ部材の回転を抑止する回転抑止部材を案内収容穴部内に収容させるとともに、この回転抑止部材をネジ部材により案内収容穴部内に固定させたカッターが提案されている。
特許第2503842号公報 特許第5307619号公報
特許文献1に記載されたカッターにおいては、ねじ棒に頭部を要することがなく、従ってこの頭部を収容する座繰りをカッター本体の先端に形成する必要もなくなって、小径の刃先交換式カッターでもインサート取付座との干渉を生じることがない。しかしながら、この特許文献1に記載されたカッターでは、カッター本体をアーバーに押圧して締結するねじ棒の第二雄ねじおよびカッター本体のねじ穴が、第一雄ねじおよびアーバーのねじ穴とほぼ同一径であって、カッター本体の軸線に近い位置にあるため大きな押圧力を確保することが難しく、緩みを生じ易いという問題がある。
一方、特許文献2に記載されたカッターでは、カッター本体をアーバーに取り付けるのに、取付ボルト、保持手段としてのクランプ部材、回転抑止部材、ネジ部材の4種の部品が必要となり、部品管理が煩雑となるとともに部品の紛失も生じ易い。また、案内収容穴部内に係止部を設けるにはフライス加工などを施さなければならず、カッター本体の製造工程が複雑化して非効率的かつ非経済的となる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、カッター本体をアーバーに取り付けるのに必要な部品の種類が増えたり、カッター本体の製造工程が複雑化したりすることなく、小径の刃先交換式カッターであっても確実にカッター本体をアーバーに取り付けることが可能なカッターを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるカッター本体の先端部外周に切刃が配設されるとともに、上記カッター本体の中央部には、上記軸線に沿って該カッター本体を貫通する取付孔が形成されており、この取付孔は、上記カッター本体の先端に開口する開口部と、この開口部の後端側に形成されて頭部付きボルトの頭部を収容可能な収容部と、この収容部の後端側に形成されて取付部材が装着される装着部とを備え、上記取付部材は、該取付部材に挿通されて上記カッター本体にねじ込まれる取付ネジによって上記装着部に装着され、この取付部材には、上記収容部に上記頭部を収容した状態において上記頭部付きボルトのネジ部が挿通可能で上記頭部よりは小さな内径の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
このような構成のカッターでは、上記頭部付きボルト(セットボルト)の頭部に軸状の六角レンチ等の作業用工具が係合する係合凹部を形成することにより、取付孔の開口部からの操作で頭部付きボルトを回転させることができ、こうして回転された頭部付きボルトは、そのネジ部がアーバーの先端部に形成されたネジ孔にねじ込まれるとともに、頭部が取付部材を介してカッター本体をアーバーの先端部に押圧して固定する。
従って、カッター本体の先端には、頭部付きボルトの頭部を収容する収容部よりは小径の開口部を形成するだけでよく、小径の刃先交換式カッターでもインサート取付座と取付孔とが干渉するのを避けることができる。また、カッター本体をアーバーに取り付けるのに必要な最小限の部品も、取付ネジは共通化できるので、頭部付きボルトと取付部材と取付ネジの3種類だけで済むので、部品管理が煩雑となるのを避けることができる。さらにカッター本体に取付部材を取り付けるのも、取付ネジがねじ込まれる取付ネジ孔を形成するだけでよいので、カッター本体の製造工程が複雑化するようなこともない。
そして、上記構成のカッターでは、頭部付きボルトのネジ部よりも大径な頭部が、上述のように取付部材を介してカッター本体をアーバーの先端部に押圧する。すなわち、頭部付きボルトのネジ部や、このネジ部がねじ込まれるアーバーのネジ孔よりも大径な頭部がカッター本体の軸線から離れた位置で取付部材を介してカッター本体を押圧するので、大きな押圧力を確保して頭部付きボルトの緩みを防ぐことができ、カッター本体を確実にアーバーに固定して取り付けることが可能となる。
また、このように取付部材を取付ネジによってカッター本体に取り付けることにより、この取付部材をカッター本体とは異なる材質によって形成することができ、例えばカッター本体よりも軽量な材料によって形成することが可能となる。このため、カッターの軽量化を図って回転速度の高速化や回転駆動力の軽減を促すこともできる。
さらに、上記取付部材は、その全体が収容部よりも後端側の取付孔内に収容されて取付ネジにより装着されていてもよいが、該取付部材の後端外周部に、上記カッター本体の後端面に張り出すフランジ部を形成し、この取付部材は、上記貫通孔が形成された先端部を上記装着部に配設して、上記フランジ部に挿通された上記取付ネジが上記カッター本体の後端面にねじ込まれることによって該カッター本体に装着されるようにすれば、取付部材をカッター本体の軸線からより離れた位置で固定することができ、取付剛性を向上させることができる。
また、このように取付部材にフランジ部を形成した場合には、このフランジ部から上記カッター本体の後端部にかけて、アーバーの先端部に設けられたキーが嵌め入れられる溝部およびキー溝を形成することにより、工作機械の主軸の回転トルクを、アーバーを介して直接カッター本体に伝達することができるので、効率的な切削加工を行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、カッター本体を取り付けるのに要する部品の種類が増加したり、カッター本体の製造工程を複雑化させたりすることなく、たとえ小径の刃先交換式カッターであっても、確実にカッター本体をアーバーに取り付けることが可能となる。
アーバーの先端部に取り付けられた本発明の一実施形態の斜視図である。 図1に示す実施形態のカッター本体の軸線に沿った断面図である。 図2におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態のカッター本体の斜視図である。 図4に示すカッター本体の先端面の底面図である。 図4に示すカッター本体の後端面の平面図である。 図6における矢線Y方向視の側面図である。 図6におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態の取付部材の(a)斜視図、(b)平面図、(c)底面図、(d)図(b)における矢線Y方向視の側面図、(e)図(b)におけるZZ断面図である。
図1ないし図9は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態におけるカッター本体1は、鋼材等の金属材料によって軸線Oを中心として軸線O方向中央部がくびれた外形略円柱状に形成されており、このカッター本体1の先端部(図1ないし図4において下側部分)は切刃部2とされるとともに、後端部はアーバー11に取り付けられる取付部3とされる。このようなカッターは、取付部3に取り付けられたアーバー11が工作機械の主軸に把持されることにより、軸線O回りにカッター回転方向Tに回転されつつ該軸線Oに交差する方向に送り出され、切刃部2に配設される切刃によって被削材を切削加工する。
アーバー11は、その先端部が円柱状に形成され、ただし先端面の中央部にはアーバー11がなす円柱と同軸で小径の同じく円柱状の先端凸部11aが形成されるとともに、この先端凸部11aには、カッター本体1をアーバー11に取り付けるための頭部付きボルト12がねじ込まれるネジ孔11bが形成されて先端凸部11aの先端面中央に開口している。また、アーバー11の先端面には、先端凸部11aの外周から僅かな間隔をあけて直径方向外周側に延びる一対のキー11cが形成されている。
カッター本体1の先端部外周には、切刃部2の先端から後端側に向けて延びるチップポケット4が周方向に間隔をあけて複数条(本実施形態では4条)形成されており、これらのチップポケット4のカッター回転方向Tを向く壁面の先端外周部にインサート取付座5がそれぞれ形成されて、これらのインサート取付座5に切刃6aを有する切削インサート6がクランプネジ6bによって着脱可能に取り付けられる。すなわち、本実施形態のカッターは、カッター本体1の先端部外周に配設される切刃6aが切削インサート6に形成された刃先交換式のカッターである。
一方、カッター本体1の内部には、このカッター本体1の中央部に、軸線Oに沿って該カッター本体1を貫通する取付孔7が形成されている。この取付孔7は、カッター本体1の先端に開口する開口部7aと、この開口部7aの後端側に形成されて上記頭部付きボルト12の頭部12aを収容可能な収容部7bと、この収容部7bの後端側に連なってカッター本体1の後端面に開口する装着部7cとを備えている。なお、頭部付きボルト12の頭部12aは円板状とされ、その先端面には軸状の六角レンチ等の作業用工具が係合する断面正六角形等の係合凹部12bが形成されている。
本実施形態では、開口部7aと収容部7bおよび装着部7cは断面円形とされていて、開口部7aの内径(直径)は収容部7bの内径(直径)よりも小さく、この開口部7aの直径は軸状の上記作業用工具が挿通可能な大きさとされ、すなわち頭部付きボルト12の上記係合凹部12bの外接円の直径よりも僅かに大きく、頭部12aの外径よりは小さくされている。また、収容部7bの内径と軸線O方向の長さは、頭部12aを緩く嵌め入れ可能な大きさとされている。
さらに、装着部7cは、収容部7bの後端側において外周側に一段拡径して短い長さで一定内径で延びた後、後端側に向かうに従い漸次拡径するテーパー状とされ、さらに一定内径で後端側に延びてカッター本体1の後端面に開口している。また、このカッター本体1の後端面には、アーバー11の上記一対のキー11cが嵌め込み可能な一対のキー溝1aが、取付孔7の装着部7cの開口部から直径方向に外周側に延びるように形成されるとともに、これらのキー溝1aを避けるようにして軸線Oに平行に延びる取付ネジ孔1bが本実施形態では複数(6つ)周方向に等間隔に形成されている。
このような装着部7cに装着される取付部材8は、本実施形態ではカッター本体1を形成する鋼材等とは異なる種類の金属材料により形成され、特に鋼材等よりも軽量なアルミニウム合金等によって図9に示すように多段円筒状に一体形成されている。この取付部材8の先端部(図9(d)、(e)における下側部分)8aは、取付孔7の収容部7b後端側で一段拡径した部分に嵌め入れ可能な円板状とされるとともに、この先端部8aの後端側は装着部7cの上記テーパー状の部分と等しいテーパー角で後端側に向かうに従い漸次拡径するテーパー部8bとされ、このテーパー部8bの後端側は、カッター本体1の後端面に開口する装着部7cの後端部に嵌め入れ可能な外径の円筒部8cとされている。
また、この円筒部8cの後端には、僅かにくびれた後に外周側に張り出す円板状のフランジ部8dが形成されており、このフランジ部8dの外径はカッター本体1の後端部の外径と略等しくされている。さらに、このフランジ部8dには、カッター本体1の後端面に形成された上記キー溝1aと取付ネジ孔1bの位置に合わせて、キー溝1aと等しい幅の溝部8eと座繰り付きの挿通孔8fとがフランジ部8dを軸線O方向に貫通するように形成されており、このうち溝部8eの内周部は取付部材8の円筒部8cの後端から僅かに先端側に向けても延びている。
なお、円筒部8cの内径は、その後端側寄りの部分が一段縮径するように形成されており、この縮径した部分はアーバー11の先端凸部11aが嵌め入れ可能な大きさとされている。また、取付部材8の先端部8aとテーパー部8bの内周部は、円筒部8cの内周部よりも一段小さく、頭部付きボルト12のネジ部12cが挿通可能で頭部12aよりは小さな内径とされ、取付部材8が装着部7cに装着された状態において収容部7bに連通する貫通孔8gとされている。
さらに、頭部付きボルト12のネジ部12cの後端からは軸線Oに沿って孔部12dが形成され、この孔部は途中で分岐して、取付孔7内においてアーバー11の先端凸部11aとの先端面と取付部材8の円筒部8cの内周部の底面との間に形成される空間Cに開口している。一方、カッター本体1と取付部材8には、この空間Cからカッター本体1の先端外周側に延びて上記チップポケット4にそれぞれ開口するクーラント孔1cが形成されており、アーバー11から頭部付きボルト12の上記孔部12dを介して上記空間Cに供給されるクーラントが切削インサート6に吹きかけられるようにされている。
このような取付部材8は、取付孔7の収容部7bに頭部付きボルト12の頭部12aを収容した状態で、頭部付きボルト12のネジ部12cを取付部材8の貫通孔8gから円筒部8c内に突出させつつ、先端部8a、テーパー部8b、および円筒部8cが装着部7cに挿入されて装着され、挿通孔8fに挿通された取付ネジ9がカッター本体1の取付ネジ孔1bにねじ込まれることにより、カッター本体1に取り付けられる。
そして、この状態でカッター本体1はアーバー11の先端部に配設され、取付孔7の先端の開口部7aから作業用工具を挿入して頭部付きボルト12の係合凹部12bに係合させ、頭部付きボルト12を回転させてネジ部12cを先端凸部11aのネジ孔11bにねじ込むことにより、取付部材8を介して軸線O方向後端側に引き込まれる。さらに、先端凸部11aが取付部材8の円筒部8c内に挿入されるとともに、キー11cが取付部材8の溝部8eとカッター本体1のキー溝1aに嵌め入れられ、フランジ部8dがカッター本体1の後端面とアーバー11の先端面との間に挟み込まれた状態で、本実施形態のカッターはアーバー11の先端面に押圧されて取り付けられる。
こうしてアーバー11の先端に取り付けられる上記構成のカッターにおいて、カッター本体1の先端に開口するのは、頭部付きボルト12の頭部12aを収容する取付孔7の収容部7bよりは小径で、係合凹部12bに係合する作業用工具が挿入可能な大きさの開口部7aでよい。このため、本実施形態のような刃先交換式カッターで切削インサート6の切刃6aの軸線Oからの外径が小径のものであっても、取付孔7とインサート取付座5との干渉を防ぐことができる。
また、カッター本体1をアーバー11に取り付けるのに必要な最小限の部品の種類も、取付ネジ9は同形同大のもので共通化できるため、頭部付きボルト12と取付部材8の3種類だけで済むので、部品管理が煩雑となるのを避けることができる。しかも、カッター本体1の取付孔7の装着部7cに取付部材8を取り付けるのも、カッター本体1に取付ネジ孔1bを形成して挿通孔8fに挿通した取付ネジ9をねじ込むだけでよく、従ってカッター本体1に取付孔7を形成するのも例えば中繰りバイトによる旋削加工だけでよく、カッター本体1を製造することが複雑となることもない。
そして、さらに上記構成のカッターでは、頭部付きボルト12のネジ部12cよりも大径となる頭部12aが、上述のように取付部材8を介してカッター本体1をアーバー11の先端部に押圧してカッター本体1がアーバー11に取り付けられる。このため、ネジ部12cよりも軸線Oから離れた位置で頭部付きボルト12の頭部12aが取付部材8を介してカッター本体1を押圧するので、大きな押圧力を確保するとともに頭部付きボルト12の緩みを防ぐことができ、カッター本体1を確実にアーバー11に固定して取り付けることが可能となる。
また、上述のように取付部材8が、挿通孔8fに挿通されて取付ネジ孔1bにねじ込まれる取付ネジ9によってカッター本体1に取り付けられるため、この取付部材8をカッター本体1とは異なる材質によって形成することができ、本実施形態ではカッター本体1を形成する鋼材よりも軽量なアルミニウム合金によって形成している。このため、カッターの軽量化を図ることができて、切削時のカッターの回転速度の高速化や回転駆動力の軽減を促すことが可能となる。
さらに、本実施形態では、取付部材8の後端外周部に、カッター本体1の後端面に張り出すフランジ部8dが形成され、取付部材8は、上記貫通孔8gが形成された先端部8aおよびテーパー部8bを取付孔7の装着部7c先端側に配設して、このフランジ部8dに挿通された取付ネジ9がカッター本体1の後端面にねじ込まれることによってカッター本体1に装着されている。
しかるに、この点、例えば取付孔7の装着部7c先端側にテーパー状の部分を形成せずに収容部7bから一段拡径する段付き孔状に形成して、この段付き孔に貫通孔8gとその周囲に挿通孔8fとが形成された円環状または円筒状の取付部材8を、その全体が収容部7bよりも後端側の取付孔7内に収容して挿通孔8fに挿通された取付ネジ9を装着部7cの段部に形成された取付ネジ孔1bにねじ込むことにより装着されていてもよい。
しかしながら、本実施形態のように取付部材8にフランジ部8dを設けて取り付けることにより、取付部材8をカッター本体1の軸線Oからより離れた位置で固定することができるので、取付剛性を向上させることができる。しかも、このフランジ部8dは、カッターがアーバー11に取り付けられる際には、カッター本体1の後端面とアーバー11の先端面との間に挟み込まれて固定されるので、取付部材8が上述のようにアルミニウム合金等によって形成されていても、取付強度が損なわれるようなこともない。
さらに、本実施形態では、このように取付部材8にフランジ部8dを形成した場合において、このフランジ部8dからカッター本体1の後端部の取付部3にかけて、アーバー11の先端部に設けられたキー11cが嵌め入れられる溝部8eおよびキー溝1aが形成されている。従って、このように取付部材8にフランジ部8dが形成されているも、工作機械の主軸の回転トルクを、アーバー11を介して直接カッター本体1に伝達することができるので、例えば回転トルクを取付部材8から間接的に伝達するような場合に比べて、効率的な切削加工を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、本発明を刃先交換式のカッターに適用した場合について説明したが、カッター本体1の先端部外周に切刃6aが形成された切刃チップがロウ付けによって接合されたロウ付け式のカッターや、カッター本体1の先端部外周に切刃6aが直接形成されたソリッド式のカッターに本発明を適用することも、勿論可能である。
1 カッター本体
1a キー溝
1b 取付ネジ孔
2 切刃部
3 取付部
5 インサート取付座
6 切削インサート
6a 切刃
7 取付孔
7a 開口部
7b 収容部
7c 装着部
8 取付部材
8a 先端部
8b テーパー部
8c 円筒部
8d フランジ部
8e 溝部
8f 挿通孔
8g 貫通孔
9 取付ネジ
11 アーバー
11a 先端凸部
11b ネジ孔
11c キー
12 頭部付きボルト
12a 頭部
12b 係合凹部
12c ネジ部
O カッター本体1の軸線
T カッター回転方向

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転されるカッター本体の先端部外周に切刃が配設されるとともに、上記カッター本体の中央部には、上記軸線に沿って該カッター本体を貫通する取付孔が形成されており、
    この取付孔は、上記カッター本体の先端に開口する開口部と、この開口部の後端側に形成されて頭部付きボルトの頭部を収容可能な収容部と、この収容部の後端側に形成されて取付部材が装着される装着部とを備え、
    上記取付部材は、該取付部材に挿通されて上記カッター本体にねじ込まれる取付ネジによって上記装着部に装着され、
    この取付部材には、上記収容部に上記頭部を収容した状態において上記頭部付きボルトのネジ部が挿通可能で上記頭部よりは小さな内径の貫通孔が形成されていることを特徴とするカッター。
  2. 上記取付部材は、上記カッター本体よりも軽量な材料によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカッター。
  3. 上記取付部材の後端外周部には、上記カッター本体の後端面に張り出すフランジ部が形成されており、
    上記取付部材は、上記貫通孔が形成された先端部が上記装着部に配設されて、上記フランジ部に挿通された上記取付ネジが上記カッター本体の後端面にねじ込まれることによって該カッター本体に装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカッター。
  4. 上記フランジ部から上記カッター本体の後端部にかけては、アーバーの先端部に設けられたキーが嵌め入れられる溝部およびキー溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカッター。
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