JP6438888B2 - 特定有害物質の不溶化材及びこれを用いた特定有害物質の不溶化方法 - Google Patents
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Description
・カドミウム及びその化合物
・六価クロム化合物
・シアン化合物
・水銀及びその化合物(アルキル水銀を含む)
・セレン及びその化合物
・鉛及びその化合物
・砒素及びその化合物
・フッ素及びその化合物
・ほう素及びその化合物
前記アルミニウム化合物1molに対して、前記併用成分を0.215〜7.000molの範囲で含むこと;
前記アルミニウム化合物と、前記併用成分として強塩基性でない、カルシウム化合物及びリン酸化合物とをいずれも含有すること;
前記アルミニウム化合物が、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、サリチル酸アルミニウム、硫酸アルミニウム及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかであること;
前記カルシウム化合物が、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硬焼酸化カルシウム、過酸化カルシウム、フッ化カルシウム、ヨウ化カルシウム、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム及び乳酸カルシウムからなる群から選択される少なくともいずれかであること;
前記リン酸化合物が、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸カルシウム及びリン酸マグネシウムからなる群から選択される少なくともいずれかであること;
前記マグネシウム化合物が、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、硬焼酸化マグネシウム及び酢酸マグネシウムからなる群から選択される少なくともいずれかであること;
前記特定有害物質が、カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、水銀及びその化合物(アルキル水銀を含む)、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、フッ素及びその化合物、及び、ほう素及びその化合物からなる群から選択される少なくともいずれかであること;が挙げられる。
前記土壌1m3に対して前記アルミニウム化合物を25〜300molの範囲内で添加すること;前記土壌1m3に対して前記アルミニウム化合物を50〜250molの範囲内で添加すること;前記土壌1m3に対して前記アルミニウム化合物を75〜215molの範囲内で添加すること;前記不溶化される特定有害物質が、前記土壌に起因するものであるか、或いは、前記不溶化材の構成成分に起因するものであること;が挙げられる。
<アルミニウム化合物>
本発明では、強塩基性でなく且つ非晶質でない水溶性であるアルミニウム化合物であれば、いずれも利用可能である。前述した通り、本発明は、上記した水溶性のアルミニウム化合物と、強塩基性でない、カルシウム化合物、マグネシウム化合物或いはリン酸化合物とを反応させ、水に不溶なアルミニウム化合物を生成することで重金属等を不溶化しているので、少なくとも、アルミニウム化合物は水に可溶であることが必要とされる。このようなアルミニウム化合物としては、例えば、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、サリチル酸アルミニウム及び硫酸アルミニウム等が挙げられる。これらアルミニウム化合物は、水和物及び無水和物のいずれも使用可能である。
(カルシウム化合物)
本発明を構成する併用成分としてのカルシウム化合物には、強塩基性でないカルシウム化合物であればよく、いずれも利用できる。具体的には、例えば、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硬焼酸化カルシウム、過酸化カルシウム、フッ化カルシウム、ヨウ化カルシウム、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム及び乳酸カルシウムが挙げられる。本発明においては、中でも、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム化合物を使用することが好ましい。ここで、酸化カルシウムは、塩基性が強く、処理の際に土壌が強塩基性となる恐れがあるので本発明に適用できないが、硬焼酸化カルシウムは、活性に乏しく、土壌が強塩基性にならないので使用可能である。
本発明を構成する併用成分であるマグネシウム化合物としては、強塩基性でないマグネシウム化合物であればよく、いずれも利用可能である。具体的なものとしては、例えば、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硬焼酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、リン酸マグネシウム等のマグネシウム化合物が挙げられる。ここで、酸化マグネシウムは、塩基性が強く、処理の際に土壌が強塩基性となる恐れがあるので本発明に適用できないが、硬焼酸化マグネシウムは、活性に乏しく、土壌が強塩基性にならないので使用可能である。
本発明を構成する併用成分であるリン酸化合物としては、強塩基性でないリン化合物であればよく、いずれも利用可能である。具体的には、例えば、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸カルシウム及びリン酸マグネシウム等のリン酸化合物が挙げられる。
この反応においては、理論上はアルミニウム化合物1molに対してリン酸化合物2mol配合することが最適と考えられる。しかし、本発明者らの検討によれば、後述するように、実際の土壌に硫酸アルミニウムとリン酸三ナトリウムとの組み合わせからなる不溶化材を適用した場合、アルミニウム化合物1molに対してリン酸化合物を、0.857(理論値の0.429倍)〜4.667(理論値の2.334倍)mol、より好ましくは1.333(理論値の0.667倍)〜3.000(理論値の1.500倍)molの範囲で含むことが好ましいことがわかった。このことは、アルミニウム化合物1molに対して、併用する成分を理論値に対して0.429〜2.334倍程度の範囲内で、より好ましくは、併用する成分を理論値に対して0.667〜1.500倍程度の範囲内で使用すれば、本発明の効果を得ることができる不溶化材となることを示している。
(1)含水比試験:「土の含水比試験方法JIS A1203」に準拠して、含水比w(%)は、次の式によって算出した。
w=(ma−mb)×100/(mb−mc)
ma:試料と容器の質量(g)
mb:炉乾燥試料と容器の質量(g)
mc:容器の質量(g)
対象となる土壌を乾燥し、乾燥後に2mmの篩を通過させ、更に、溶媒として、pHを5.6〜6.3に調整した水を用い、篩を通過した乾燥土壌の10倍量の水を加えて試験用試料を調製する。これを6時間、200回/分、振り幅4〜5cmで連続して振り混ぜる。その後、遠心分離、ろ過後、得られたろ液を測定用サンプルとした。JISで標準化されているそれぞれの金属分析の方法に準拠した方法で、該サンプル中の金属分析を行った。
「土懸濁液のpH試験方法 JGS0211」に準拠して下記の手順で測定した。
試料をビーカーに入れ、試料の乾燥質量に対する水(試料中の水を含む)の質量比が5になるように水を加える。試料を撹拌棒で懸濁させ、30分以上、3時間以内静置したものを測定用の試料液とする。ビーカー内の試料液を撹拌した後、ガラス電極pH計で測定する。
110℃±5℃の乾燥機で恒量となるまで乾燥させた土壌を用意した。そして、該土壌に、フッ素及び鉛をそれぞれ添加して、フッ素の溶出量が6.0mg/L、鉛の溶出量が100mg/100mLになるように、各模擬汚染土壌を調整した。
上記模擬汚染土壌1kgを含水比率が40%となるように調整し、調整した土壌に、アルミニウム化合物に、Ca系化合物、Mg系化合物、リン酸系化合物の各化合物を適宜に併用し、土壌に対して各化合物をそれぞれ一定量添加・混練し、処理を行い、得られた処理物について、使用した模擬汚染土壌に含まれる重金属等についての不溶化が行われたか否かの試験を行った。具体的には、アルミニウム化合物(Al系化合物)には、硫酸アルミニウム18水和物、塩化アルミニウム或いは硝酸アルミニウムのいずれかを用いた。また、アルミニウム化合物に併用する化合物には、カルシウム化合物(Ca系化合物)として、炭酸カルシウム、硬焼酸化カルシウム或いは硫酸カルシウムを用い、マグネシウム化合物(Mg系化合物)として、硬焼酸化マグネシウム或いは硫酸マグネシウムを用い、リン酸化合物(リン酸系化合物)としては、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム或いはリン酸三カリウムのいずれかを使用した。各化合物は、その性状や分子量に合わせ、添加量を適宜調整することができる。
フッ素の溶出量が6.0mg/Lとなるように調整した模擬汚染土壌に対して、表1に示した化合物の組み合わせで、アルミニウム化合物は土壌に対して5質量%で、硬焼酸化カルシウム及び硬焼酸化マグネシウムは土壌に対して2質量%で、その他の化合物は土壌に対して5質量%でそれぞれ添加し、混合撹拌して処理を行った。そして、先に述べた方法で、得られた各処理物についての試験用試料を調整し、それぞれ測定用サンプル中のフッ素量の測定を行って不溶化が行われたか否かの評価を行った。そして、本発明の実施例及び参考例となる処理を、表1中にNo.1−1〜1−9として示した。No.1−3とNo.1−9は参考例である。比較のために、比較例1−1として、化合物を何ら添加することなく同様の処理を行った場合の結果を示し、また、比較例1−2として、実施例及び参考例のNo.1−1〜1−6で使用したと同様の硫酸アルミニウム化合物のみを添加して同様の処理を行った場合の結果を示した。
アルミニウム化合物と、該化合物との併用成分であるカルシウム化合物、マグネシウム化合物或いはリン酸化合物の適切なモル比について、その代表例として、アルミニウム化合物(硫酸アルミニウム18水和物)と、リン酸(リン酸三ナトリウム)との組み合わせを用いて検討を行った。具体的には、評価試験1で用いた、フッ素の溶出量が6.0mg/Lとなるように調整した模擬汚染土壌に対し、硫酸アルミニウム18水和物と、リン酸三ナトリウムを、表2に示した各配合(mol)で添加してそれぞれ処理した。具体的には、表2に示したように、硫酸アルミニウム18水和物1molに対して、リン酸三ナトリウムを0.857mol〜4.667molでモル比を変化させた実施例2−1〜2−5の5種類の不溶化材を使用して、それぞれ処理を行った。
なお、比較例2−2では、先に示した比較例1−2の場合と同様に、添加した硫酸アルミニウム18水和物の影響により、溶出試験サンプルのpHが4.01と酸性に傾いており、このことが原因して、フッ素の溶出量が増大したと考えられる。
先述した鉛の溶出量がそれぞれ100mg/100mLになるように調整した模擬土壌に対して、実施例及び比較例の不溶化材を所望量添加した後、十分に混練して不溶化処理をそれぞれ行った。そして、処理後、1日養生した後、得られた処理物について、先に述べた方法で溶出試験を行い、調整した測定用サンプル中の鉛濃度を測定することで、処理物の土壌からの鉛の溶出量を得、その結果を表3に示した。試験に用いた不溶化材は、土壌に添加した際に、アルミニウム化合物と、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、リン酸系の化合物の合計量が、対象とする土壌に対して1質量%となるようにし、且つ、不溶化材を構成するアルミニウムに対する、カルシウム、マグネシウム或いはリン酸の量が、モル比で1:1となるように調整した。なお、実施例については、生成した重金属等の固定化物を用い、強酸にて抽出試験を行うことで、固定化物中に鉛が含まれていたことを確認した。
フッ素の溶出量が6.0mg/Lとなるように調整した模擬汚染土壌を用い、これに、模擬汚染土壌に対して、硫酸アルミニウム18水和物が1質量%、リン酸三ナトリウムが1質量%となるように添加し、混合撹拌して処理を行い、30日間養生する試験を行った。そして、得られた処理物について、各段階でサンプルを採取して、各採取物について、先に述べた溶出試験を行い、得られた測定用サンプル中のフッ素量をそれぞれ測定した。具体的には、上記した処理を行っている過程で、初日、7日、10日及び30日の各段階における処理物をサンプルとしてそれぞれ採取し、これらを用いて溶出試験を行い、測定用サンプル中のフッ素量を測定した。その結果を表4と、図1に示した。
下記の手順で、土壌1m3当たりに添加する不溶化材の量についての検討を行って、適性量の範囲を明らかにした。
<試験方法>
評価試験1で用いた模擬汚染土壌1m3に対して、代表例として、硫酸アルミニウム18水和物と、リン酸三ナトリウムとの組み合わせからなる不溶化材を用い、添加する不溶化材の量を変化させて処理した後、溶出試験を行った。具体的には、まず、評価試験1で用いたと同様の、フッ素の溶出量が6.0mg/Lとなるように調整した模擬汚染土壌1m3に対し、硫酸アルミニウム18水和物とリン酸三ナトリウムとのモル比を1:2と一定にして用い、表5に示したように、順次、土壌に対する添加量を増加してそれぞれ処理を行った。処理した後、得られた処理物について、評価試験1で行ったと同様に、先に述べた環境省告示46号溶出試験を行い、調製した測定用サンプルのpHについてはガラス電極法で、サンプル中のフッ素濃度についてはイオン電極法でそれぞれ測定した。得られたフッ素濃度の測定値を用い、下記の基準で評価した。表5に、得られた結果を示した。
◎:フッ素溶出量が0.8mg/L(環境基準値)未満
〇:0.8mg/L以上1.6mg/L(環境基準値の倍)未満
△:1.6mg/L以上3.0mg/L未満
×:3.0mg/L以上
Claims (10)
- 土壌に対し、一貫してpH11以上の強塩基性域とならない状態での処理を行うための特定有害物質の不溶化材であって、
処理の対象とする前記特定有害物質がフッ素及びその化合物であり、
硫酸アルミニウムの水和物、並びに、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、サリチル酸アルミニウム及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかの、強塩基性でなく且つ非晶質でない水溶性のアルミニウム化合物と、強塩基性でない、カルシウム化合物及びリン酸化合物からなる群から選択される1又は2以上の併用成分とを含有してなり(但し、軽焼マグネシアまたは軽焼マグネシア部分水和物を含む場合を除く)、
前記不溶化材のいずれの成分も強塩基性でないことを特徴とする特定有害物質の不溶化材。 - 前記アルミニウム化合物1molに対して、前記併用成分を0.215〜7.000molの範囲で含む請求項1に記載の特定有害物質の不溶化材。
- 前記アルミニウム化合物と、前記併用成分として強塩基性でない、カルシウム化合物及びリン酸化合物とをいずれも含有する請求項1又は2に記載の特定有害物質の不溶化材。
- 前記カルシウム化合物が、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硬焼酸化カルシウム、過酸化カルシウム、フッ化カルシウム、ヨウ化カルシウム、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム及び乳酸カルシウムからなる群から選択される少なくともいずれかである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の特定有害物質の不溶化材。
- 前記リン酸化合物が、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸カルシウム及びリン酸マグネシウムからなる群から選択される少なくともいずれかである請求項1乃至4のいずれか1項に記載の特定有害物質の不溶化材。
- 特定有害物質の一つであるフッ素及びその化合物の不溶化が必要な土壌に対して、硫酸アルミニウムの水和物、並びに、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、サリチル酸アルミニウム及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかの、強塩基性でなく且つ非晶質でない水溶性のアルミニウム化合物と、強塩基性でない、カルシウム化合物及びリン酸化合物からなる群から選択される1又は2以上の併用成分とを予め混合した状態で、或いは、前記アルミニウム化合物と前記併用成分を別にした状態で、前記土壌に添加混練するか或いは散布することで、処理域の状態が、pH11以上の強塩基性域とならない状態を常に維持して処理を行って、特定有害物質の不溶化をすることを特徴とする特定有害物質の不溶化方法。
- 特定有害物質の一つであるフッ素及びその化合物の不溶化が必要な土壌に対して、硫酸アルミニウムの水和物、並びに、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、サリチル酸アルミニウム及びそれらの水和物からなる群から選択される少なくともいずれかの、強塩基性でなく且つ非晶質でない水溶性のアルミニウム化合物と、強塩基性でない、カルシウム化合物及びリン酸化合物からなる群から選択される1又は2以上の併用成分とを予め混合した状態で、或いは、前記アルミニウム化合物と前記併用成分を別にした状態で、前記土壌に添加混練するか或いは散布することで、処理域の状態が、pH11以上の強塩基性域とならない状態を常に維持し、且つ、処理した後の土壌のpHが5.0〜9.0となるように処理を行って、特定有害物質の不溶化をすることを特徴とする特定有害物質の不溶化方法。
- 前記土壌1m3に対して前記アルミニウム化合物を25〜300molの範囲内で添加する請求項6又は7に記載の特定有害物質の不溶化方法。
- 前記土壌1m3に対して前記アルミニウム化合物を50〜250molの範囲内で添加する請求項6又は7に記載の特定有害物質の不溶化方法。
- 前記土壌1m3に対して前記アルミニウム化合物を75〜215molの範囲内で添加する請求項6又は7に記載の特定有害物質の不溶化方法。
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