JP6438454B2 - 鉄心を有するリアクトル、並びにこれを備える整流器、lcフィルタ及びモータ駆動装置 - Google Patents

鉄心を有するリアクトル、並びにこれを備える整流器、lcフィルタ及びモータ駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、鉄心を有するリアクトル、並びにこれを備える整流器、LCフィルタ及びモータ駆動装置に関する。
鉄心を有するリアクトルは、鉄心に巻線が巻回されており、巻線に電流を流すことによって磁束を発生させ、その磁束となった磁気エネルギーの大部分を鉄心間に設けられたギャップに一時的に蓄えるものである。
例えば、工作機械、鍛圧機械、射出成形機、産業機械、あるいは各種ロボット内のモータを駆動するモータ駆動装置においては、交流電源側から供給された交流電力を整流器にて直流電力に一旦変換したのちさらに逆変換器にて交流電力に変換し、この交流電力を駆動軸ごとに設けられたモータの駆動電力として用いている。モータ駆動装置内の整流器の交流入力側に設けられる交流リアクトル、整流器の直流出力側に設けられる平滑リアクトル、あるいは逆変換器の交流出力側のLCフィルタを構成するリアクトルといったように、産業界においてリアクトルの適用範囲は広い。
従来より、少ない鉄心と巻線で多くの磁気エネルギーを蓄えることが試みられてきた。また、ギャップ近傍からの漏れ磁束により巻線内に発生する渦電流に起因する渦電流損失を低減するための様々な方法も提案されてきた。
例えば、より多くの磁気エネルギーを蓄えるために、鉄心間に設けられたギャップが軸方向に対して鋭角に傾斜するようにして鉄心断面積よりもギャップの面積を広くしたリアクトルがある(例えば、特許文献1参照。)。
また例えば、ギャップからの漏れ磁束に起因する巻線の渦電流損失を抑制するために、ギャップ近傍から巻線を遠ざけたり、もしくはギャップ近傍に巻線を配置しないリアクトルが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開昭55−53404号公報 特開2008−210998号公報
鉄心に巻回された巻線に電流が流れると、リアクトルの鉄心内及び鉄心間のギャップには磁束が流れ、いわゆる磁路が形成される。磁束がギャップを通過する際、磁束はギャップ両側の鉄心に対してできるだけ垂直方向に出入りしようとする性質がある。そのため、従来のリアクトルのギャップ形状では、ギャップ近傍において、漏れ磁束が巻線に対して放射され易いという問題があった。この問題について、特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルを例にとり説明すると次の通りである。
図30は、特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルにおける漏れ磁束を説明する図であって、(A)はリアクトルの構造を模式的に示した全断面図であり、(B)は、リアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。図30(A)に示すように、特許文献1に記載されたリアクトル101は、ギャップ120を挟むように凹側鉄心111及び凸側鉄心112が設けられ、凹側鉄心111及び凸側鉄心112の周りに巻線113が巻回された構造を有する。凹側鉄心111は、ギャップ120に対向する面として凹側ギャップ対向面121を有し、凸側鉄心112は、ギャップ120に対向する面として凸側ギャップ対向面122を有する。巻線113に電流が流れると磁束が発生する。図示の例では、点線の矢印の向きに磁束が発生した場合を示している。リアクトル101の凹側鉄心111及び凸側鉄心112内には主磁束が流れる。凸側鉄心112の凸側ギャップ対向面122から垂直に出た磁束は、主として凹側鉄心111の凹側ギャップ対向面121に垂直に入るが、一部は凹側鉄心111の側面(すなわち凹側ギャップ対向面121ではない面)に垂直に入る。この凹側鉄心111の側面に垂直に入る磁束が、漏れ磁束である。このように、特許文献1に記載されたリアクトル101によれば、漏れ磁束が多く発生する問題がある。
したがって、漏れ磁束が多く発生する構造を有する従来のリアクトルにて、より多くの磁気エネルギーを蓄えかつ渦電流損失を低減させようとした場合、巻線の形状を大型化せざるを得ず、必然的にリアクトルが大型化するという問題があった。
したがって本発明の目的は、上記問題に鑑み、ギャップ近傍の漏れ磁束の発生を抑制しつつ、より多くの磁気エネルギーを蓄えかつ渦電流損失を低減させることができるリアクトル、並びにこれを備える整流器、LCフィルタ及びモータ駆動装置を提供することにある。
上記目的を実現するために、本発明においては、リアクトルは、複数の鉄心と、複数の鉄心のうちのいずれかに巻回された巻線と、を含み、対向する2つの鉄心間にギャップが構成され、一方の鉄心のギャップ対向面がもう一方の鉄心のギャップ対向面よりも広い面積を有する。
ここで、各鉄心は、ギャップ対向面以外の部位で接触もしくは一体化してもよい。
また、複数の鉄心は、第1ギャップ対向面を有する第1鉄心と、第1ギャップ対向面に対向する面として第2ギャップ対向面を有する第2鉄心と、を含み、巻線は、第1鉄心及び第2鉄心のいずれか一方もしくは両方に巻回され、第1鉄心の第1ギャップ対向面の外縁部近傍と軸方向とが第1鉄心内方に鋭角をなし、第2鉄心の第2ギャップ対向面の外縁部近傍と軸方向とが第2鉄心内方に鈍角をなし、第1ギャップ対向面が、第2ギャップ対向面よりも広い面積を有するようにしてもよい。
また、略周方向に並んで配置された鉄心間にギャップが構成され、各鉄心は、当該鉄心の一方に並んで配置された鉄心に対向する第1ギャップ対向面と、当該鉄心のもう一方に並んで配置された鉄心に対向する第2ギャップ対向面と、が設けられ、並んで配置された2つの鉄心において、一方の鉄心の第1ギャップ対向面がもう一方の鉄心の第2ギャップ対向面と対向し、第1ギャップ対向面が、第2ギャップ対向面よりも広い面積を有するようにしてもよい。
また、複数の鉄心は、2つの第1ギャップ対向面を有する複数の第1鉄心と、第1ギャップ対向面に対向する面として2つの第2ギャップ対向面を有する複数の第2鉄心と、を含み、第1鉄心は、略周方向に並んで配置され、第2鉄心は、当該第2鉄心の第2ギャップ対向面のそれぞれが、当該第2鉄心と隣接する第1鉄心の第1ギャップ対向面のうちの1つと対向するように、略周方向に並んで配置され、巻線は、第2鉄心に巻回され、第1ギャップ対向面及び第2ギャップ対向面のうちいずれか一方が他方よりも広い面積を有するようにしてもよい。
また、複数の鉄心は、2つの第2ギャップ対向面を有する複数の第2鉄心と、複数の第2鉄心の第2のギャップ対向面の総数と同数の第1のギャップ対向面を有する第1鉄心と、を含み、第2鉄心は、当該第2鉄心の第2ギャップ対向面のそれぞれが、第1鉄心の第1ギャップ対向面のいずれかと対向するように、略周方向に並んで配置され、巻線は、第2鉄心に巻回され、第1ギャップ対向面及び第2ギャップ対向面のうちいずれか一方が他方よりも広い面積を有するようにしてもよい。
また、第1ギャップ対向面は凹形状を有し、第2ギャップ対向面は凸形状を有するようにしてもよい。
また、第1ギャップ対向面に、凹形状及びそれより1つ少ない数の凸形状が交互に設けられ、第2ギャップ対向面に、凹形状及びそれより1つ多い数の凸形状が交互に設けられてもよい。
また、凹形状における底部は曲面形状を有し、凸形状における頂部は曲面形状を有してもよい。
また、本発明による整流器では、上記リアクトルが、整流器の交流入力側の交流リアクトルもしくは整流器の直流出力側の平滑リアクトルとして設けられる。
また、本発明によるLCフィルタでは、上記リアクトルが、LCフィルタを構成するリアクトルとして設けられる。
また、本発明によるモータ駆動装置では、上記リアクトルが、交流電源から入力された交流電力を直流電力に変換する整流器の交流入力側の交流リアクトル、整流器の直流出力側の平滑リアクトル、または、整流器から出力された直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換する逆変換器の交流出力側のLCフィルタを構成するリアクトル、のうちの少なくとも1つとして設けられる。
本発明によれば、ギャップ近傍の漏れ磁束の発生を抑制しつつ、より多くの磁気エネルギーを蓄えかつ渦電流損失を低減させることができるリアクトル、並びにこれを備える整流器、LCフィルタ及びモータ駆動装置を実現することができる。
本発明によれば、複数の鉄心と、複数の鉄心のうちのいずれかに巻回された巻線とを含むリアクトルにおいて、互いに隣接する鉄心間において、一方の鉄心のギャップ対向面がもう一方の鉄心のギャップ対向面よりも広い面積を有するように構成することで、ギャップ近傍の漏れ磁束の発生を抑制しつつ、より多くの磁気エネルギーを蓄えかつ渦電流損失を低減させることができる。
本発明の第1の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)はリアクトルの構造を模式的に示した全断面図であり、(B)は、リアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。 図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトルの脚部の形状が円筒形リアクトルである場合の斜視図である。 図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトルの脚部の形状が方形リアクトルである場合の斜視図である。 図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトルと特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルとを比較説明する図であって、(A)は図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図であり、(B)は特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。 本発明の第2の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)はリアクトルの構造を模式的に示した全断面図であり、(B)は、リアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。 本発明の第1の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、ギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図である。 本発明の第1の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、インダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図である。 本発明の第1の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、インダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う、ギャップ近傍の磁束密度の変化を説明する図である。 本発明の第2の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、ギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図である。 本発明の第2の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、インダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図である。 本発明の第2の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、インダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う、ギャップ近傍の磁束密度の変化を説明する図である。 特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、ギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図である。 特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、インダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図である。 特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、インダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う、ギャップ近傍の磁束密度の変化を説明する図である。 シミュレーション解析におけるリアクトル内の磁束密度の観測点を示す図である。 本発明の第3の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。 本発明の第4の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。 本発明の第5の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。 本発明の第6の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。 本発明の第7の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。 本発明の第8の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。 本発明の第9の実施形態によるリアクトルを示す全断面図である。 本発明の第10の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)は全断面図であり、(B)は(A)の二点鎖線内の箇所の拡大断面図である。 本発明の第11の実施形態によるリアクトルを示す全断面図である。 本発明の第12の実施形態によるリアクトルを示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。 本発明の第13の実施形態によるリアクトルを示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。 本発明の第14の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)は全断面図であり、(B)は(A)の二点鎖線内の箇所の拡大断面図である。 本発明の第15の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)は全断面図であり、(B)は(A)の二点鎖線内の箇所の拡大断面図である。 本発明の第10の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。 本発明の第11の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。 本発明の第12の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。 本発明の第13の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。 本発明の第14の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。 本発明の第15の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。 本発明によるリアクトルを備えるモータ駆動装置を示す図である。 特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルにおける漏れ磁束を説明する図であって、(A)はリアクトルの構造を模式的に示した全断面図であり、(B)は、リアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。理解を容易にするために、以下の図面においては縮尺を適宜変更している。また、図面に示される形態は本発明を実施するための一つの例であり、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
また、本明細書において、「軸方向」は、リアクトルの鉄心に流れる主磁束の方向を指す。また、本明細書において、第1のギャップ対向面及び第2ギャップ対向面それぞれに関して、「面の外縁部近傍と軸方向とのなす角のうち内方の角」と記載したときは、当該面うちの外縁部近傍の面と軸心側における軸方向とがなす2つの角のうち、劣角(「minor angle」もしくは「inferior angle」)を意味し、優角(「major angle」もしくは「superier angle」)を意味しない。本明細書において、劣角は、いわゆる内角(「interior angle」)と同義に捉えてもよい。
本発明によるリアクトルは、複数の鉄心と、複数の鉄心のうちのいずれかに巻回された巻線と、を含み、対向する2つの鉄心間にギャップが構成され、一方の鉄心のギャップ対向面がもう一方の鉄心のギャップ対向面よりも広い面積を有する。以下、具体的な構成について、第1〜第15の実施形態にて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)はリアクトルの構造を模式的に示した全断面図であり、(B)は、リアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。図2は、図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトルの脚部の形状が円筒形リアクトルである場合の斜視図であり、図3は、図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトルの脚部の形状が方形リアクトルである場合の斜視図である。
本発明の第1の実施形態によるリアクトル1は、第1鉄心11と、第2鉄心12と、巻線13とを備える。対向する第1鉄心11と第2鉄心12との間には、ギャップ20が構成される。
第1鉄心11は、第2鉄心12との間に構成されるギャップ20に対向する面として、第1ギャップ対向面21を有する。第1鉄心11の第1ギャップ対向面21の外縁部近傍と軸方向とが第1鉄心11の内方に鋭角をなす。すなわち、第1ギャップ対向面21の外縁部近傍と軸方向とのなす角のうち内方の角が鋭角をなすことで、第1ギャップ対向面21は、その外縁部近傍の面が、軸方向に対して鋭角をなして傾斜した構造を有する。
第2鉄心12は、第1鉄心11が有する第1ギャップ対向面21にギャップ20を介して対向する面として、第2ギャップ対向面22を有する。第2鉄心12の第2ギャップ対向面22の外縁部近傍と軸方向とが第2鉄心12の内方に鈍角をなす。すなわち、第2ギャップ対向面22の外縁部近傍と軸方向とのなす角のうち内方の角が鈍角をなすことで、第2ギャップ対向面22は、その外縁部近傍の面が、軸方向に対して鈍角をなして傾斜した構造を有する。図示の例では、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21は凹形状を有し、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22は凸形状を有する。
なお、第1鉄心11と第2鉄心12とは、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触してもよくあるいは一体化して構成されてもよい。
巻線13は第1鉄心11及び第2鉄心12のいずれか一方もしくは両方に巻回されるものであるが、図示の例では、巻線13は、第1鉄心11及び第2鉄心12に巻回される。両方に巻回される場合は、後述する図16(B)のようにギャップ近傍で巻線が分割されていてもよい。
本発明の第1の実施形態によるリアクトル1において、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21は、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有するように構成される。換言すれば、第1鉄心11及び第2鉄心12は、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21とこの第1ギャップ対向面21に隣接する面31との交線からなる外周縁の長さが、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22とこの第2ギャップ対向面22に隣接する面32との交線からなる外周縁の長さよりも長くなるような構成を有する。したがって、図1(A)および図1(B)に示すように、第1鉄心11は、ギャップ20近傍に突出部40を有する構成となり、第1鉄心11のギャップ近傍付近の太さは、第1鉄心11の当該ギャップ近傍付近及び第2鉄心12よりも太くなる。なお、図1(A)及び図1(B)は、第1鉄心11及び第2鉄心12の上記構成の一例を示しており、第1鉄心11及び第2鉄心12の上記構成例のバリエーションについては後述する。
図1(B)において、巻線13に電流が流れたときに発生する磁束を点線の矢印で示している。巻線13(図1(B)では図示せず)に電流が流れると、リアクトル1の第1鉄心11及び第2鉄心12内並びにこれら鉄心間のギャップ20には磁束が流れ、いわゆる磁路が形成される。第1鉄心11及び第2鉄心12の透磁率は、非磁性体であるギャップ20よりも高いため、磁束がギャップ20を通過する際に磁束同士が離れようとするため、ギャップ20の磁束密度は鉄心内の磁束密度よりも低くなる。また、磁束は第1鉄心11及び第2鉄心12にできるだけ垂直方向に出入りしようとする性質もある。そのため、リアクトル1の第1鉄心11及び第2鉄心12内に主磁束が流れる際、第2鉄心12から第1鉄心11に向かう主磁束は、第2鉄心12内を流れていた時よりも広い面積を必要とするので、第2ギャップ対向面だけでなく、第2鉄心12の側面32からも主磁束の一部が飛び出し、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21と隣接する面31や、突起40の面31に隣接する面や第1鉄心11の側面に垂直に入る。これについて図4を参照してより詳細に説明する。
図4は、図1に示したリアクトルと特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルとを比較説明する図であって、(A)は図1に示したリアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図であり、(B)は特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載されたリアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。図4(A)及び図4(B)では巻線13の図示を省略している。
図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1と特許文献1に記載されたリアクトル101との比較に際し、鉄心(第1鉄心11、第2鉄心12、凹側鉄心111及び凸側鉄心112)内の磁束密度をB1、鉄心(第1鉄心11、第2鉄心12、凹側鉄心111及び凸側鉄心112)内の断面積をS、ギャップ長をLdとし、これら各パラメータは図1に示したリアクトルと特許文献1に記載されたリアクトルとで等しいと仮定する。また、第1鉄心11と第2鉄心12との間のギャップ20の磁束密度をB2、凹側鉄心111と凸側鉄心112との間のギャップ120との磁束密度をB3とする。
図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1の第1ギャップ対向面21と第2ギャップ対向面22との有効面積を2P(=P×2)とする。一方、特許文献1に記載されたリアクトル101については、ギャップ対向面の有効面積は、「2P(1−α)」となる。凸側鉄心112のギャップ対向面の外周部近傍から出た磁束が凹側鉄心111のギャップ対向面に入らないが、この凹側鉄心111のギャップ対向面に入らない磁束が出る凸側鉄心112のギャップ対向面の面積は、2Pαで表される。
図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1において、第1鉄心11もしくは第2鉄心12の断面積Sを貫く磁束は、第1ギャップ対向面21と第2ギャップ対向面22との有効面積2Pを貫く磁束と漏れ磁束との和に等しいので、漏れ磁束と漏れ磁束の発生している面積との積をXとすると、式1の関係が成り立つ。
ギャップの磁束密度は鉄心内の磁束密度B1とギャップ長Ldによって決まるので、ギャップの磁束密度B2とB3は式2のように表すことができる。
よって、図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1のギャップ20に蓄積される磁気エネルギーW1は、透磁率をμ0としたとき、式3のように表される。
一方、特許文献1に記載されたリアクトル101において、凹側鉄心111もしくは凸側鉄心112の断面積Sを貫く磁束は、ギャップ対向面の有効面積「2P(1−α)」を貫く磁束と漏れ磁束との和に等しいので、漏れ磁束と漏れ磁束の発生している面積との積をYとすると、式4の関係が成り立つ。
よって、特許文献1に記載されたリアクトル101のギャップ120に蓄積される磁気エネルギーW2は、透磁率をμ0としたとき、式5のように表される。
ギャップの磁束密度については、「B2=B3」の関係がある。よって式3と式5とを比較すると、ギャップに蓄積される磁気エネルギーは、図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1の方が特許文献1に記載されたリアクトル101よりも大きくなる。
また、磁気抵抗は、ギャップ長÷透磁率÷面積で表され、図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1のギャップの有効面積の方が特許文献1に記載されたリアクトル101のギャップの有効面積よりも広く「P(1−α)<P」である。したがって、磁気抵抗については、図1に示した本発明の第1の実施形態によるリアクトル1の方が特許文献1に記載されたリアクトル101よりも小さくなる。すなわち、ギャップの磁気抵抗は本発明の第1の実施形態によるリアクトル1が小さく、同じ電流条件ならば、磁束、磁束密度を大きくすることができ、インダクタンスも大きくすることができる。したがって、小型のリアクトル1を実現することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によるリアクトル1では、第1鉄心11のギャップ近傍付近の太さを第1鉄心11の当該ギャップ近傍付近及び第2鉄心12の太さより太くすることによって、第1ギャップ対向面21が第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有する構成(すなわち第1ギャップ対向面21とこの第1ギャップ対向面21に隣接する面31との交線からなる外周縁の長さが、第2ギャップ対向面22とこの第2ギャップ対向面22に隣接する面32との交線からなる外周縁の長さよりも長くなる構成)となるようにしている。
続いて、本発明の第2の実施形態として、本発明の第1の実施形態の第1ギャップ対向面21の面積をより広くした例について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)はリアクトルの構造を模式的に示した全断面図であり、(B)は、リアクトルに発生する磁束を模式的に示した部分断面図である。図5(A)及び図5(B)に示すように、本発明の第2の実施形態では、図1(A)及び図1(B)に示した本発明の第1の実施形態における突出部40をさらに延長して、突出部41を構成している。このように構成することによって、図5(B)に示すように、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22に隣接する面(すなわち第2鉄心12の側面)32から垂直に出た磁束のうち、ギャップ近傍の面32から出る磁束Nは、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21に垂直に入るようになる。またさらに、突出部41がより大型化することにより、ギャップ近傍からより離れた面32か出る磁束Mについては、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21に隣接する面31に垂直に入るようになる。したがって、第1の実施形態では漏れ磁束になっていた磁束についても第1鉄心11の第1ギャップ対向面21に隣接する面31に垂直に入って第1鉄心11を通過することになるので、本発明の第2の実施形態によれば、第1鉄心11内の磁束密度が、本発明の第1の実施形態よりも大きくなる。突出部41が大きければ大きいほど(すなわち第1ギャップ対向面21の面積が第2ギャップ対向面22の面積よりも1.5倍程度まで広ければ広いほど)、第1鉄心11内の磁束密度は大きくなる。なお、第2の実施形態においても、第1鉄心11と第2鉄心12とは、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触してもよくあるいは一体化して構成されてもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によるリアクトルと本発明の第2の実施形態によるリアクトルと特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明におけるリアクトルとでは、ギャップ対向面の形状(面積含む)が異なるので、鉄心間のギャップの形状が異なる。ここで、本発明の第1及び第2の実施形態によるリアクトル並びに特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明におけるリアクトルのギャップ変化に関するシミュレーション解析結果を図6A、図6B、図6C、図7A、図7B、図7C、図8A、図8B及び図8Cを用いて説明する。図9は、シミュレーション解析におけるリアクトル内の磁束密度の観測点を示す図である。図9は、図30(A)に示した特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明によるリアクトルを例にとったが、第1及び第2の実施形態によるリアクトルについても同様の位置を磁束密度の観測点とした。C点は鉄心内磁束密度の観測点を示し、D点は巻線内磁束密度の観測点を示す。
図6A、図6B及び図6Cは、本発明の第1の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、図6Aはギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図であり、図6Bはインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図であり、図6Cはインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う、ギャップ近傍の磁束密度の変化を説明する図である。図6Cでは、図6Bに示すリアクトルの中央の脚部のギャップ近傍の巻線内の漏れ磁束の磁束密度を等値線で表示している。また、図7A、図7B及び図7Cは、本発明の第2の実施形態によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、図7Aはギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図であり、図7Bはインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図であり、図7Cはインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う、ギャップ近傍の磁束密度の変化を説明する図である。図7Cでは、図7Bに示すリアクトルの中央の脚部のギャップ近傍の巻線内の漏れ磁束の磁束密度を等値線で表示している。また、図8A、図8及び図8Cは、特許文献1(特開昭55−53404号公報)に記載された発明によるリアクトルにおける磁束密度のシミュレーション結果を示す図であって、図8Aはギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図であり、図8Bはインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う磁束密度の変化を説明する図であり、図8Cはインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う、ギャップ近傍の磁束密度の変化を説明する図である。図8Cでは、図8Bに示すリアクトルの中央の脚部のギャップ近傍の巻線内の漏れ磁束の磁束密度を等値線で表示している。
表1は、図6A、図7A及び図8Aにおけるギャップ形状の変化に伴う鉄心内の磁束密度の変化を数値として表したものである。
特許文献1に記載された発明によるリアクトル(図8A)、本発明の第1の実施形態によるリアクトル(図6A)、本発明の第2の実施形態によるリアクトル(図7A)の順に、鉄心間のギャップの有効面積が大きくなることは既に説明した通りであるが、これらの図及び表1から、鉄心間のギャップの有効面積が大きくなるほど、鉄心内の磁束密度が増加することがわかる。これは、突出部41が大きければ大きいほど(すなわち第1ギャップ対向面21の面積が第2ギャップ対向面22の面積よりも広ければ広いほど)、一方の鉄心(第2鉄心12)のギャップ近傍からより離れた面32か出る磁束Mが、もう一方の鉄心(第1鉄心11)のギャップ対向面に隣接する面に垂直に入る機会が増えるからである。また、特許文献1に記載された発明によるリアクトル(図8A))、本発明の第1の実施形態によるリアクトル(図6A)、本発明の第2の実施形態によるリアクトル(図7A)の順に、インダクタンスが大きくなる。これは、突出部41が大きければ大きいほど(すなわち、第1ギャップ対向面21の面積が第2ギャップ対向面22の面積よりも広ければ広いほど)、式5のαが小さくなり、したがってインダクタンスが大きくなるからである。
表2は、図6B及び図6C、図7B及び図7C、並びに図8B及び図8Cにおけるインダクタンス一定の下におけるギャップ形状の変化に伴う鉄心内磁束密度及び巻線内最大磁束密度の変化を数値として表したものである。
図6B及び図6C、図7B及び図7C、並びに図8B及び図8Cについてのシミュレーションでは、各リアクトルについての鉄心内の磁束密度が略一定(インダクタンスが略一定)となるよう巻線の巻数と電流値を調整している。また、鉄心11の突出部40または鉄心111の縁面から近傍の巻線までの距離が同じ距離になるように寸法を調整している。特許文献1に記載された発明によるリアクトル(図8B及び図8C)、本発明の第1の実施形態によるリアクトル(図6B及び図6C)、本発明の第2の実施形態によるリアクトル(図7B及び図7C)の順に、鉄心間のギャップの有効面積が大きくなることは既に説明した通りであるが、これらの図及び表2から、鉄心間のギャップの有効面積が大きくなるほど、巻線内の最大磁束密度が減少することがわかる。また、図6C、図7C及び図8Cを比較して分かるように、本発明の第1の実施形態によるリアクトル(図6C)本発明の第2の実施形態によるリアクトル(図7C)は、特許文献1に記載された発明によるリアクトル(図8C)よりも、巻線内の磁束密度が低い範囲が広いことがわかる。これは、突出部41が大きければ大きいほど(すなわち第1ギャップ対向面21の面積が第2ギャップ対向面22の面積よりも広ければ広いほど)、一方の鉄心(第2鉄心12)のギャップ近傍からより離れた面32か出る磁束Mが、もう一方の鉄心(第1鉄心11)のギャップ対向面に隣接する面に垂直に入る機会が増えて、巻線に対する漏れ磁束が減少するからである。
続いて、上述した第1及び第2の実施形態の第1ギャップ対向面及び第2ギャップ対向面の形状のさらなるバリエーションとして、第3〜第8の実施形態を図10〜図15を参照して説明する。図10〜図15では巻線13の図示を省略している。
まず、本発明の第3の実施形態は、第1の第1ギャップ対向面及び第2ギャップ対向面それぞれにおいて、傾斜した面にて構成される凹形状における底部(すなわち窪み部)及び凸形状における頂部(すなわち突出部)が曲面形状を有するようにしたものである。
図10は、本発明の第3の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。ここでは、一例として図1(A)及び図1(B)を参照して説明した第1の実施形態における第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22について説明するが、前述もしくは後述の他の実施形態のギャップ対向面にも適用可能である。図10に示すように、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21の凹形状における底部は曲面形状51を有し、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22の凸形状における頂部は曲面形状52を有する。
また、本発明の第4〜第6の実施形態は、一方の鉄心自体の太さをもう一方の鉄心自体よりも太くすることで、ギャップ対向面の有効面積を広くしたものである。
図11は、本発明の第4の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。図12は、本発明の第5の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。図13は、本発明の第6の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。第4〜第6の実施形態のいずれについても、第1鉄心11自体の太さを第2鉄心12自体よりも太くすることで、第1ギャップ対向面21が第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有するように構成される。なお、図12に示す第5の実施形態によるリアクトル1及び図13に示す第6の実施形態によるリアクトル1については、第3の実施形態をさらに適用し、第1ギャップ対向面21の凹形状における底部が曲面形状51を有し、第2ギャップ対向面22の凸形状における頂部が曲面形状52を有するようにしている。
また、本発明の第7及び第8の実施形態は、ギャップ対向面の更なる変形例である。
図14は、本発明の第7の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。図14に示す本発明の第7の実施形態では、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21とこの第1ギャップ対向面21に隣接する面31との交線からなる外周縁の長さは、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22とこの第2ギャップ対向面22に隣接する面32との交線からなる外周縁の長さよりも長くなるような構成とした上で、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22が湾曲した形状を有する。
図15は、本発明の第8の実施形態によるリアクトルを示す部分断面図である。図15に示す本発明の第8の実施形態では、第1ギャップ対向面21が第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有するように構成した上で、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22が凹形状及び凸形状が交互に設けられる。より詳しくは、第1ギャップ対向面21が第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有するようにするためには、第1ギャップ対向面21に、凹形状及びそれより1つ少ない数の凸形状が交互に設けられ、第2ギャップ対向面22に、凹形状及びそれより1つ多い数の凸形状が交互に設けられる。図15に示す例では、第1ギャップ対向面21には、凹形状が2つ設けられかつ凸形状が1つ設けられ、第2ギャップ対向面22には、凹形状が1つ設けられかつ凸形状が2つ設けられる。なお、図15に示す第8の実施形態によるリアクトル1については、第3の実施形態をさらに適用し、第1ギャップ対向面21の凹形状における底部が曲面形状51を有し、第2ギャップ対向面22の凸形状における頂部が曲面形状52を有するようにしている。
なお、上述の第3〜8の実施形態においても、第1鉄心11と第2鉄心12とは、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触してもよくあるいは一体化して構成されてもよい。
上述の第1〜第8の実施形態によるリアクトルは三相リアクトルである場合について説明したが、本発明によるリアクトルを単相リアクトルとして実現してよい。図16は、本発明の第9の実施形態によるリアクトルを示す全断面図である。本発明の第9の実施形態による単相リアクトルとして実現されるリアクトル1は、例えば図16(A)に示すように、その構成は、図1を参照して説明した第1の実施形態による三相リアクトルに準じている。また例えば、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21の外縁部近傍と軸方向とが第1鉄心11の内方に鋭角をなすとともに、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22の外縁部近傍と軸方向とが第2鉄心12の内方に鈍角をなし、かつ、第1鉄心11の第1ギャップ対向面21は、第2鉄心12の第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有するように構成されれば、図16(A)に示す構造以外で単相リアクトルを実現してもよく、例えば図16(B)に示すように構成してもよい。なお、第9の実施形態においても、第1鉄心11と第2鉄心12とは、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触してもよくあるいは一体化して構成されてもよい。
続いて、本発明によるリアクトルを角柱形リアクトルとして実現するバリエーションについて第10〜第15の実施形態として図17〜図28を参照して説明する。
図17は、本発明の第10の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)は全断面図であり、(B)は(A)の二点鎖線内の箇所の拡大断面図である。本発明の第10の実施形態によるリアクトル1は角柱形三相リアクトルとして実現される。本発明の第10の実施形態によるリアクトル1では、図17に示すように、略周方向に並んで配置された鉄心14−1と鉄心14−2との間、鉄心14−2と鉄心14−3との間、及び鉄心14−3と鉄心14−1との間には、それぞれギャップ20が構成される。そして、各鉄心14−1、14−2及び14−3は、当該鉄心の一方に並んで配置された鉄心に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心のもう一方に並んで配置された鉄心に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。より詳しくは、鉄心14−1には、当該鉄心14−1の一方に並んで配置された鉄心14−2に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心14−1のもう一方に隣接する鉄心14−3に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心14−2には、当該鉄心14−2の一方に並んで配置された鉄心14−3に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心14−2のもう一方に並んで配置された鉄心14−1に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心14−3には、当該鉄心14−3の一方に並んで配置された鉄心14−1に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心14−1のもう一方に並んで配置された鉄心14−2に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。このように、本発明の第10の実施形態では、並んで配置された2つの鉄心において、一方の鉄心の第1ギャップ対向面21がもう一方の鉄心の第2ギャップ対向面22と対向し、かつ、第1ギャップ対向面21が、第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有する。なお、鉄心の個数はリアクトル1の極数で決まる。例えば、極数が2である場合は鉄心の個数は2個であり、極数が6である場合は鉄心の個数は6個である。図示の例では、リアクトル1の極数を3としたが、極数自体は本発明を限定するものではなく、その他の極数であってもよい。また、図17に示した鉄心14−1、14−2及び14−3の形状は一例であり、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22が上述の関係を満たす形状であれば、どのような形状であってもよい。極数及び鉄心の形状の例示的な他の実施形態については図18〜図20を参照して後述する。複数組の第1ギャップ対向面と第2ギャップ対向面が存在する場合、少なくとも一組の鉄心間のギャップ対向面が上述の関係を満たす形状であればインダクタンスを増加させ、漏れ磁束を低減する効果は発揮されるが、全てのギャップ対向面の組が上述の関係を満たしているとその効果は最大となることは容易に想像できるであろう。
図18は、本発明の第11の実施形態によるリアクトルを示す全断面図である。本発明の第11の実施形態によるリアクトル1は角柱形三相リアクトルとして実現される。相数に比べて鉄心の極数が多い場合、これら複数の鉄心のうち、相数分(もしくはその倍数分)の鉄心に巻線13が巻回される。図18に示す例では、6極の鉄心61−1、61−2、61−3、61−4、61−5及び61−6が略周方向に並んで配置されるが、リアクトル1は三相リアクトルとして実現されることから6個のうちの3個の鉄心(図示の例では参照符号61−2、61−4及び61−6)に巻線13が巻回されている。また、図18に示す例では、鉄心61−1、61−2、61−3、61−4、61−5及び61−6は、半径方向に沿って中心に向かうにつれて先がとがるように第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22が形成されている。略周方向に並んで配置された鉄心61−1と鉄心61−2との間、鉄心61−2と鉄心61−3との間、鉄心61−3と鉄心61−4との間、鉄心61−4と鉄心61−5との間、鉄心61−5と鉄心61−6との間、及び鉄心61−6と鉄心61−1との間には、それぞれギャップ20が構成される。各鉄心61−1、61−2、61−3、61−4、61−5及び61−6は、当該鉄心の一方に並んで配置された鉄心に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心のもう一方に並んで配置された鉄心に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。より詳しくは、鉄心61−1には、当該鉄心61−1の一方に並んで配置された鉄心61−2に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心61−1のもう一方に隣接する鉄心61−6に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心61−2には、当該鉄心61−2の一方に並んで配置された鉄心61−3に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心61−2のもう一方に並んで配置された鉄心61−1に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心61−3には、当該鉄心61−3の一方に並んで配置された鉄心61−4に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心61−3のもう一方に並んで配置された鉄心61−2に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心61−4には、当該鉄心61−4の一方に並んで配置された鉄心61−5に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心61−4のもう一方に並んで配置された鉄心61−3に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心61−5には、当該鉄心61−5の一方に並んで配置された鉄心61−6に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心61−5のもう一方に並んで配置された鉄心61−4に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心61−6には、当該鉄心61−6の一方に並んで配置された鉄心61−1に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心61−6のもう一方に並んで配置された鉄心61−5に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。このように、本発明の第11の実施形態においても、上述の第10の実施形態と同様、並んで配置された2つの鉄心において、一方の鉄心の第1ギャップ対向面21がもう一方の鉄心の第2ギャップ対向面22と対向し、かつ、第1ギャップ対向面21が、第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有する。
図19は、本発明の第12の実施形態によるリアクトルを示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。本発明の第12の実施形態によるリアクトル1は角柱形単相リアクトルとして実現される。図19(A)に示す例では、4極の鉄心62−1、62−2、62−3及び62−4が略周方向に並んで配置され、これら全ての鉄心に巻線13が巻回されている。略周方向に並んで配置された鉄心62−1と鉄心62−2との間、鉄心62−2と鉄心62−3との間、鉄心62−3と鉄心62−4との間、及び鉄心62−4と鉄心62−1との間には、それぞれギャップ20が構成される。各鉄心62−1、62−2、62−3及び62−4は、当該鉄心の一方に並んで配置された鉄心に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心のもう一方に並んで配置された鉄心に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。より詳しくは、鉄心62−1には、当該鉄心62−1の一方に並んで配置された鉄心62−2に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心62−1のもう一方に隣接する鉄心62−4に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心62−2には、当該鉄心62−2の一方に並んで配置された鉄心62−3に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心62−2のもう一方に並んで配置された鉄心62−1に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心62−3には、当該鉄心62−3の一方に並んで配置された鉄心62−4に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心62−3のもう一方に並んで配置された鉄心6−2に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心62−4には、当該鉄心62−4の一方に並んで配置された鉄心62−1に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心62−4のもう一方に並んで配置された鉄心62−3に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。このように、本発明の第12の実施形態においても、上述の第11の実施形態と同様、並んで配置された2つの鉄心において、一方の鉄心の第1ギャップ対向面21がもう一方の鉄心の第2ギャップ対向面22と対向し、かつ、第1ギャップ対向面21が、第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有する。また、図19(B)に示す例では、4極の鉄心62−1、62−2、62−3及び62−4が略周方向に並んで配置され、4個のうちの2個の鉄心(図示の例では参照符号62−1及び62−3)に巻線13が巻回される。これ以外の構成要素については図19(A)に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図20は、本発明の第13の実施形態によるリアクトルを示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。本発明の第13の実施形態によるリアクトル1は、図19を参照して説明した第12の実施形態と同様、角柱形単相リアクトルとして実現されるが、鉄心の形状が第12の実施形態とは異なる。図20(A)に示す例では、4極の鉄心63−1、63−2、63−3及び63−4が略周方向に並んで配置され、これら全ての鉄心に巻線13が巻回されている。略周方向に並んで配置された鉄心63−1と鉄心63−2との間、鉄心63−2と鉄心63−3との間、鉄心63−3と鉄心63−4との間、及び鉄心63−4と鉄心63−1との間には、それぞれギャップ20が構成される。各鉄心63−1、63−2、63−3及び63−4は、当該鉄心の一方に並んで配置された鉄心に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心のもう一方に並んで配置された鉄心に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。より詳しくは、鉄心63−1には、当該鉄心63−1の一方に並んで配置された鉄心63−2に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心63−1のもう一方に隣接する鉄心63−4に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心63−2には、当該鉄心63−2の一方に並んで配置された鉄心63−3に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心63−2のもう一方に並んで配置された鉄心63−1に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心63−3には、当該鉄心63−3の一方に並んで配置された鉄心63−4に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心63−3のもう一方に並んで配置された鉄心63−2に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。鉄心63−4には、当該鉄心63−4の一方に並んで配置された鉄心63−1に対向する第1ギャップ対向面21と、当該鉄心63−4のもう一方に並んで配置された鉄心63−3に対向する第2ギャップ対向面22と、が設けられる。このように、本発明の第13の実施形態においても、上述の第12の実施形態と同様、並んで配置された2つの鉄心において、一方の鉄心の第1ギャップ対向面21がもう一方の鉄心の第2ギャップ対向面22と対向し、かつ、第1ギャップ対向面21が、第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有する。また、図20(B)に示す例では、4極の鉄心63−1、63−2、63−3及び63−4が略周方向に並んで配置され、4個のうちの2個の鉄心(図示の例では参照符号63−1及び63−3)に巻線13が巻回される。これ以外の構成要素については図20(A)に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図21は、本発明の第14の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)は全断面図であり、(B)は(A)の二点鎖線内の箇所の拡大断面図である。本発明の第14の実施形態によるリアクトル1は角柱形三相リアクトルとして実現される。本発明の第14の実施形態によれば、リアクトル1は、2つの第1ギャップ対向面21を有する複数の第1鉄心15−1、15−2及び15−3と、第1ギャップ対向面21に対向する面として2つの第2ギャップ対向面22を有する複数の第2鉄心16−1、16−2及び16−3と、巻線13と、を含む。第1鉄心15−1、15−2及び15−3は、略周方向に並んで配置される。第2鉄心16−1、16−2及び16−3も、略周方向に並んで配置される。図21に示すように、略周方向に並んで配置された第1鉄心15−1と第2鉄心16−1との間、第2鉄心16−1と第1鉄心15−2との間、第1鉄心15−2と第2鉄心16−2との間、第2鉄心16−2と第1鉄心15−3との間、第1鉄心15−3と第2鉄心16−3との間、及び第2鉄心16−3と第1鉄心15−1との間には、それぞれギャップ20が構成される。ここで、第2鉄心16−1は、当該第2鉄心16−1の第2ギャップ対向面22のそれぞれが、当該第2鉄心16−1と隣接する第1鉄心15−1の第1ギャップ対向面21、及び当該第2鉄心16−1と隣接する第1鉄心15−2の第1ギャップ対向面21と、ギャップ20を介して対向するように配置される。また、第2鉄心16−2は、当該第2鉄心16−2の第2ギャップ対向面22のそれぞれが、当該第2鉄心16−2と隣接する第1鉄心15−2の第1ギャップ対向面21、及び当該第2鉄心16−2と隣接する第1鉄心15−3の第1ギャップ対向面21と、ギャップ20を介して対向するように配置される。また、第2鉄心16−3は、当該第2鉄心16−3の第2ギャップ対向面22のそれぞれが、当該第2鉄心16−3と隣接する第1鉄心15−1の第1ギャップ対向面21、及び当該第2鉄心16−3と隣接する第1鉄心15−3の第1ギャップ対向面21と、ギャップ20を介して対向するように配置される。巻線13は、第2鉄心16−1、16−2及び16−3に巻回される。本発明の第14の実施形態では、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22のうちいずれか一方が他方よりも広い面積を有する。図21では一例として第1ギャップ対向面21が第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有した実施形態を示している。なお、第1鉄心及び第2鉄心の個数はリアクトル1の極数で決まる。例えば、極数が2である場合は第1鉄心及び第2鉄心の個数はそれぞれ2個であり、極数が6である場合は第1鉄心及び第2鉄心の個数はそれぞれ6個である。図示の例では、リアクトル1の極数を3としたが、極数自体は本発明を限定するものではなく、その他の極数であってもよい。また、図21に示した第1鉄心15−1、15−2及び15−3並びに第2鉄心16−1、16−2及び16−3の形状は一例であり、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22が上述の関係を満たす形状であれば、どのような形状であってもよい。
図22は、本発明の第15の実施形態によるリアクトルを示す図であって、(A)は全断面図であり、(B)は(A)の二点鎖線内の箇所の拡大断面図である。本発明の第15の実施形態によるリアクトル1は角柱形三相リアクトルとして実現される。本発明の第15の実施形態によれば、リアクトル1は、2つの第2ギャップ対向面22を有する複数の第2鉄心18−1、18−2及び18−3と、複数の第2鉄心18−1、18−2及び18−3の第2のギャップ対向面22の総数(図22に示す例では6)と同数の第1のギャップ対向面21を有する第1鉄心17と、巻線13と、を含む。第2鉄心18−1、18−2及び18−3は、当該第2鉄心の第2ギャップ対向面22のそれぞれが、第1鉄心17の第1ギャップ対向面21のいずれかとギャップ20を介して対向するように、略周方向に並んで配置される。すなわち、図22に示すように、略周方向に並んで配置された第2鉄心18−1と第1鉄心17との間、第2鉄心18−2と第1鉄心17との間、及び第2鉄心18−3と第1鉄心17との間には、それぞれギャップ20が構成される。巻線13は、第2鉄心16−1、16−2及び16−3に巻回される。本発明の第15の実施形態では、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22のうちいずれか一方が他方よりも広い面積を有する。図22では一例として第1ギャップ対向面21が第2ギャップ対向面22よりも広い面積を有した実施形態を示している。なお、第1鉄心の第1ギャップ対向面及び第2鉄心の個数はリアクトル1の極数で決まる。例えば、極数が2である場合は第1鉄心の第1ギャップ対向面21は4面で第2鉄心の個数はそれぞれ2個であり、極数が6である場合は第1鉄心の第1ギャップ対向面21は12面で第2鉄心の個数は6個である。図示の例では、リアクトル1の極数を3としたが、極数自体は本発明を限定するものではなく、その他の極数であってもよい。また、図22に示した第1鉄心17並びに第2鉄心18−1、18−2及び18−3の形状は一例であり、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22が上述の関係を満たす形状であれば、どのような形状であってもよい。
上述の第10〜15の実施形態の変形例として、外周部に位置する鉄心を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してもよく、これについて図23〜図28を参照して説明すると次の通りである。
図23は、本発明の第10の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。本変形例では、図17を参照して説明した第10の実施形態によるリアクトル1における鉄心14−1、14−2及び14−3を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してまとめて鉄心14として構成する。なお、これ以外の構成要素については図17に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図24は、本発明の第11の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。本変形例では、図18を参照して説明した第11の実施形態によるリアクトル1における鉄心61−1、61−2、61−3、61−4、61−5及び61−6を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してまとめて鉄心61として構成する。なお、これ以外の構成要素については図18に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図25は、本発明の第12の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。本変形例では、図19(A)及び図19(B)を参照して説明した第12の実施形態によるリアクトル1における鉄心62−1、62−2、62−3及び62−4を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してまとめて鉄心62として構成する。なお、これ以外の構成要素については図19(A)及び図19(B)に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図26は、本発明の第13の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図であって、(A)は全ての鉄心に巻線を巻回した例を示し、(B)は一部の鉄心に巻線を巻回した例を示す。本変形例では、図20(A)及び図20(B)を参照して説明した第13の実施形態によるリアクトル1における鉄心63−1、63−2、63−3及び63−4を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してまとめて鉄心63として構成する。なお、これ以外の構成要素については図20(A)及び図20(B)に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図27は、本発明の第14の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。本変形例では、図21を参照して説明した第14の実施形態によるリアクトル1における第2鉄心16−1、16−2及び16−3を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してまとめて鉄心16として構成する。なお、これ以外の構成要素については図21に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
図28は、本発明の第15の実施形態によるリアクトルの変形例を示す全断面図である。本変形例では、図22を参照して説明した第15の実施形態によるリアクトル1における第2鉄心18−1、18−2及び18−3を、第1ギャップ対向面21及び第2ギャップ対向面22以外の部位で接触もしくは一体化してまとめて鉄心18として構成する。なお、これ以外の構成要素については図22に示す構成要素と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付して当該構成要素についての詳細な説明は省略する。
以上説明した本発明の各実施形態によるリアクトル1は、モータ駆動装置において、交流電源から入力された交流電力を直流電力に変換する整流器の交流入力側の交流リアクトル、整流器の直流出力側の平滑リアクトル、または、整流器から出力された直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換する逆変換器の交流出力側のLCフィルタを構成するリアクトル、のうちの少なくとも1つとして用いられてもよい。これについて図29を参照してより詳細に説明する。
図29は、本発明によるリアクトルを備えるモータ駆動装置を示す図である。モータ駆動装置1000は、交流電源1003側から供給された交流電力を直流電力に変換して直流コンデンサ1005が設けられた直流リンクへ出力する整流器1001と、整流器1001が出力した直流電力を、モータ駆動のための交流電力に変換して出力する逆変換器1002とを備え、逆変換器1002の交流出力側に接続されたモータ1004の速度、トルク、もしくは回転子の位置を制御する。整流器1001は、その交流入力側に、本発明によるリアクトル1を交流リアクトルとして備え、その直流出力側に本発明によるリアクトル1を平滑リアクトルとして備える。逆変換器1002は、その交流出力側に、本発明によるリアクトル1を、交流出力側のLCフィルタ1006を構成するリアクトルとして備える。なお、図示の例では、本発明によるリアクトル1を、整流器1001の交流入力側に設けられる交流リアクトル、整流器1001の直流出力側の平滑リアクトル、及び逆変換器1002の交流出力側のLCフィルタ1006を構成するリアクトル、の合計3種について用いたが、必ずしもこれら3種のリアクトル全てについて本発明によるリアクトル1を用いる必要はなく、これら3種のリアクトルのうちの1つもしくは2つに用いるとしてもよい。
1 リアクトル
11、15−1、15−2、15−3、17 第1鉄心
12、16、16−1、16−2、16−3、18、18−1、18−2、18−3 第2鉄心
13 巻線
14、14−1、14−2、14−3、61、61−1、61−2、61−3、61−4、61−5、61−6、62、62−1、62−2、62−3、62−4、63、63−1、63−2、63−3、63−4 鉄心
20 ギャップ
21 第1ギャップ対向面
22 第2ギャップ対向面
31 第1ギャップ対向面に隣接する面
32 第2ギャップ対向面に隣接する面
40、41 突出部
51、42 曲面形状
1000 モータ駆動装置
1001 整流器
1002 逆変換器
1003 交流電源
1004 モータ
1005 直流コンデンサ
1006 LCフィルタ

Claims (11)

  1. 複数の鉄心と、
    前記複数の鉄心のうちのいずれかに巻回された巻線と、
    を含み、
    対向する2つの前記鉄心間にギャップが構成され、一方の鉄心のギャップ対向面がもう一方の鉄心のギャップ対向面よりも広い面積を有し、
    略周方向に並んで配置された前記鉄心間にギャップが構成され、
    各前記鉄心は、当該鉄心の一方に並んで配置された鉄心に対向する第1ギャップ対向面と、当該鉄心のもう一方に並んで配置された鉄心に対向する第2ギャップ対向面と、が設けられ、
    並んで配置された2つの前記鉄心において、一方の鉄心の前記第1ギャップ対向面がもう一方の鉄心の前記第2ギャップ対向面と対向し、
    前記第1ギャップ対向面が、前記第2ギャップ対向面よりも広い面積を有する、リアクトル。
  2. 複数の鉄心と、
    前記複数の鉄心のうちのいずれかに巻回された巻線と、
    を含み、
    対向する2つの前記鉄心間にギャップが構成され、一方の鉄心のギャップ対向面がもう一方の鉄心のギャップ対向面よりも広い面積を有し、
    前記複数の鉄心は、2つの第1ギャップ対向面を有する複数の第1鉄心と、前記第1ギャップ対向面に対向する面として2つの第2ギャップ対向面を有する複数の第2鉄心と、を含み、
    前記第1鉄心は、略周方向に並んで配置され、
    前記第2鉄心は、当該第2鉄心の前記第2ギャップ対向面のそれぞれが、当該第2鉄心と隣接する前記第1鉄心の前記第1ギャップ対向面のうちの1つと対向するように、略周方向に並んで配置され、
    前記巻線は、前記第2鉄心に巻回され、
    前記第1ギャップ対向面及び前記第2ギャップ対向面のうちいずれか一方が他方よりも広い面積を有する、リアクトル。
  3. 複数の鉄心と、
    前記複数の鉄心のうちのいずれかに巻回された巻線と、
    を含み、
    対向する2つの前記鉄心間にギャップが構成され、一方の鉄心のギャップ対向面がもう一方の鉄心のギャップ対向面よりも広い面積を有し、
    前記複数の鉄心は、2つの第2ギャップ対向面を有する複数の第2鉄心と、前記複数の第2鉄心の前記第2のギャップ対向面の総数と同数の第1のギャップ対向面を有する第1鉄心と、を含み、
    前記第2鉄心は、当該第2鉄心の前記第2ギャップ対向面のそれぞれが、前記第1鉄心の第1ギャップ対向面のいずれかと対向するように、略周方向に並んで配置され、
    前記巻線は、前記第2鉄心に巻回され、
    前記第1ギャップ対向面及び前記第2ギャップ対向面のうちいずれか一方が他方よりも広い面積を有する、リアクトル。
  4. 各前記鉄心は、ギャップ対向面以外の部位で接触もしくは一体化している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のリアクトル。
  5. 前記複数の鉄心は、前記第1ギャップ対向面を有する第1鉄心と、前記第1ギャップ対向面に対向する面として前記第2ギャップ対向面を有する第2鉄心と、を含み、
    前記巻線は、前記第1鉄心及び前記第2鉄心のいずれか一方もしくは両方に巻回され、
    前記第1鉄心の前記第1ギャップ対向面の外縁部近傍と軸方向とが前記第1鉄心内方に鋭角をなし、
    前記第2鉄心の前記第2ギャップ対向面の外縁部近傍と軸方向とが前記第2鉄心内方に鈍角をなし、
    前記第1ギャップ対向面が、前記第2ギャップ対向面よりも広い面積を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のリアクトル。
  6. 前記第1ギャップ対向面は凹形状を有し、前記第2ギャップ対向面は凸形状を有する、請求項ないしのいずれか一項に記載のリアクトル。
  7. 前記第1ギャップ対向面に、凹形状及びそれより1つ少ない数の凸形状が交互に設けられ、前記第2ギャップ対向面に、凹形状及びそれより1つ多い数の凸形状が交互に設けられる、請求項ないしのいずれか一項に記載のリアクトル。
  8. 前記凹形状における底部は曲面形状を有し、前記凸形状における頂部は曲面形状を有する、請求項またはに記載のリアクトル。
  9. 請求項1ないしのいずれか一項に記載のリアクトルを備える整流器であって、前記リアクトルが、前記整流器の交流入力側の交流リアクトルもしくは前記整流器の直流出力側の平滑リアクトルとして設けられることを特徴とする整流器。
  10. 請求項1ないしのいずれか一項に記載のリアクトルを備えることを特徴とするLCフィルタ。
  11. 請求項1ないしのいずれか一項に記載のリアクトルが、交流電源から入力された交流電力を直流電力に変換する整流器の交流入力側の交流リアクトル、前記整流器の直流出力側の平滑リアクトル、または、前記整流器から出力された直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換する逆変換器の交流出力側のLCフィルタを構成するリアクトル、のうちの少なくとも1つとして設けられることを特徴とするモータ駆動装置。
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