JP6438355B2 - 放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法 - Google Patents

放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6438355B2
JP6438355B2 JP2015114764A JP2015114764A JP6438355B2 JP 6438355 B2 JP6438355 B2 JP 6438355B2 JP 2015114764 A JP2015114764 A JP 2015114764A JP 2015114764 A JP2015114764 A JP 2015114764A JP 6438355 B2 JP6438355 B2 JP 6438355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
use state
electronic cassette
console
unit
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015114764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017000233A (ja
Inventor
工藤 吉光
吉光 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2015114764A priority Critical patent/JP6438355B2/ja
Priority to US15/164,026 priority patent/US10022105B2/en
Publication of JP2017000233A publication Critical patent/JP2017000233A/ja
Priority to US16/015,390 priority patent/US10390790B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6438355B2 publication Critical patent/JP6438355B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating thereof
    • A61B6/586Detection of faults or malfunction of the device
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4283Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by a detector unit being housed in a cassette
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/56Details of data transmission or power supply, e.g. use of slip rings
    • A61B6/563Details of data transmission or power supply, e.g. use of slip rings involving image data transmission via a network
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B21/00Alarms responsive to a single specified undesired or abnormal condition and not otherwise provided for
    • G08B21/18Status alarms
    • G08B21/185Electrical failure alarms
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B29/00Checking or monitoring of signalling or alarm systems; Prevention or correction of operating errors, e.g. preventing unauthorised operation
    • G08B29/18Prevention or correction of operating errors
    • G08B29/185Signal analysis techniques for reducing or preventing false alarms or for enhancing the reliability of the system
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B5/00Visible signalling systems, e.g. personal calling systems, remote indication of seats occupied
    • G08B5/22Visible signalling systems, e.g. personal calling systems, remote indication of seats occupied using electric transmission; using electromagnetic transmission
    • G08B5/36Visible signalling systems, e.g. personal calling systems, remote indication of seats occupied using electric transmission; using electromagnetic transmission using visible light sources
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/04Arrangements for maintaining operational condition

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法に関する。
医療分野において、放射線を利用した放射線撮影装置として、例えばX線を利用したX線撮影装置が知られている。X線撮影装置は、被写体である患者を透過したX線に基づくX線画像を検出するX線画像検出装置、およびX線画像検出装置との間で各種情報やX線画像を通信するコンソールを有している。
X線画像検出装置は、フラットパネルディテクタ(FPD;flat panel detector)とも呼ばれるセンサパネルを有する。センサパネルには、患者を透過したX線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されている。センサパネルは、画素に蓄積された電荷を読み出して画像信号に変換し、これをX線画像として出力する。
X線画像検出装置には、撮影室に設置された撮影台に固定される据え置き型と、持ち運び可能な筐体にセンサパネルが収容された可搬型とがある。可搬型のX線画像検出装置は電子カセッテと呼ばれる。電子カセッテは、その機動性を活かして、撮影室以外に持ち出されて使用される。例えば撮影室に赴くことができない患者がいる病室を巡回してX線撮影を行う回診撮影の際に使用される。また、電子カセッテは、自宅療養中の高齢者や、事故、災害等による急病人を撮影するため、医療施設外で使用されることもある。
回診撮影の際等には、放射線技師等のオペレータが、仰臥している患者とベッドの間に電子カセッテを挿入したり、患者自身に電子カセッテを持たせたりする等、様々な態様で患者と電子カセッテとの相対的な位置決めを行う。こうした使用環境にあっては、コンソールと通信を行うためのケーブルが電子カセッテに接続されていると、ケーブルが電子カセッテの取り扱いの邪魔になる。そこで、電子カセッテとコンソール間の通信を無線で行う技術が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
ここで、一般に無線端末間で無線通信を行う場合には、アクセスポイント(以下、AP(Access Point)と略す)が用いられる。APは、起動中、ビーコンと呼ばれる電波を所定時間間隔(約100ミリ秒間隔)で常時発信している。ビーコンは、APの周囲に存在する無線端末に対して、APの存在を通知するための信号である。APは、無線端末間で論理的な通信リンクが確立された後もビーコンを発信し続ける。
特許文献1の第6の実施形態には、APの機能を有する電子カセッテ(特許文献1ではセンサユニットと表記)が記載されている。具体的には、電子カセッテの無線通信部がビーコンを発信し、電子カセッテの無線通信部がAPの役割を果たしている。
電子カセッテは電子機器であるため電波によるノイズの影響を受ける。特に、センサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作の際に電波によるノイズの影響を受けると、X線画像にノイズが重畳してX線画像の画質が劣化する。電子カセッテにAPの機能を設けた場合は、APからビーコンが常時発信されるため、ビーコンによるノイズの影響を受けてX線画像の画質が劣化するおそれがある。そこで特許文献1の第6の実施形態では、画像読み出し動作が完了したか否かをビーコンの発信前に判定し、画像読み出し動作が未完了の場合には、ビーコンの発信を遅らせている。
特開2014−147789号公報
特許文献1の第6の実施形態のように、APの機能を有する電子カセッテで、画像読み出し動作が未完了の場合にビーコンの発信を遅らせる等、電子カセッテの使用状態のうち、予め定められた使用状態(特定使用状態という)においてビーコンの発信を規制した場合は、以下のような問題が新たに生じる。
すなわち、特定使用状態において電子カセッテがビーコンの発信を規制している間、コンソールはビーコンを受信することが困難となる。このためコンソールは、電子カセッテがビーコンの発信を規制していることが原因でビーコンを受信することが困難となっているだけで、実際は何の通信障害も発生していないのに、通信障害が発生して電子カセッテとの論理的な通信リンクが断たれたと誤って判定してしまう。こうした誤った判定をした場合、コンソールは、通信障害が発生した旨の警告をオペレータに行うといった余計な処理を行わなければならない。
コンソールで通信障害が発生した旨の警告を行った場合、オペレータは警告を確認したり、本当に通信障害が発生しているか否かを検証したりする等、X線撮影に直接関係がない余計な作業をする必要がある。また、オペレータがこうした余計な作業をしている間は待たされるため、患者にとっても煩わしい。
本発明は、オペレータおよび患者に煩わしさを感じさせることなく円滑に放射線撮影を進めることが可能な放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の放射線撮影装置は、電子カセッテと、電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える。電子カセッテは、無線通信を行うためのビーコンを発信する発信部と、複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態においてビーコンの発信を規制する発信規制部と、被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルとを有する。コンソールは、ビーコンを受信する受信部と、ビーコンの受信状態に応じて、無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、通信障害判定部で通信障害が発生したと判定した場合、通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、使用状態が特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、使用状態判定部で特定使用状態であると判定している間、警告を中止させる警告制御部とを有し、使用状態判定部は、少なくともセンサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に特定使用状態であると判定し、無線通信は、電子カセッテが放射線の照射終了を検知してコンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、特定使用状態であるとの判定は、コンソールによる電子カセッテへの撮影メニューの送信または電子カセッテからの放射線照射終了検知通知の受信、および電子カセッテからの画像信号の取得に基づく。
また、上記目的を達成するために、本発明の放射線撮影装置は、電子カセッテと、電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える。電子カセッテは、無線通信を行うためのビーコンを発信する発信部と、複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態においてビーコンの発信を規制する発信規制部と、被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルとを有する。コンソールは、ビーコンを受信する受信部と、ビーコンの受信状態に応じて、無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、通信障害判定部で通信障害が発生したと判定した場合、通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、使用状態が特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、使用状態判定部で特定使用状態であると判定している間、警告を中止させる警告制御部とを有し、使用状態判定部は、少なくともセンサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に特定使用状態であると判定し、無線通信は、使用する電子カセッテに選択されたことを電子カセッテへ通知する使用カセッテ通知を含み、特定使用状態であるとの判定は、コンソールによる電子カセッテへの使用カセッテ通知の送信、および電子カセッテからの画像信号の取得に基づく
また、上記目的を達成するために、本発明の放射線撮影装置は、電子カセッテと、電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える。電子カセッテは、無線通信を行うためのビーコンを発信する発信部と、複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態においてビーコンの発信を規制する発信規制部と、被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルとを有する。コンソールは、ビーコンを受信する受信部と、ビーコンの受信状態に応じて、無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、通信障害判定部で通信障害が発生したと判定した場合、通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、使用状態が特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、使用状態判定部で特定使用状態であると判定している間、警告を中止させる警告制御部とを有し、電子カセッテは、各部のうちの一部にのみ電力が供給されるスリープ状態に遷移可能であり、使用状態判定部は、少なくともセンサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に特定使用状態であると判定し、無線通信は、電子カセッテがスリープ状態に遷移したことをコンソールへ通知するスリープ状態遷移通知を含み、特定使用状態であるとの判定は、コンソールによるスリープ状態遷移通知の受信、および電子カセッテからの画像信号の取得に基づくことを特徴とする放射線撮影装置。
警告制御部は、使用状態判定部で特定使用状態であると判定している間は、通信障害判定部または警告部を作動させないことが好ましい。
あるいは、通信障害判定部は、受信部でビーコンが受信されない状態が、予め設定されたタイムアウト時間の間続いた場合に通信障害が発生したと判定し、警告制御部は、使用状態判定部で特定使用状態であると判定している間は、特定使用状態ではない非特定使用状態の場合よりも長いタイムアウト時間を通信障害判定部に設定することが好ましい。
受信部でビーコンが受信されない状態が、予め設定されたタイムアウト時間の間続いた場合に、通信障害判定部で通信障害が発生したと判定する場合、警告制御部は、画像読み出し動作の所要時間に応じてタイムアウト時間を変更することが好ましい。
発信規制部は、特定使用状態においてビーコンの発信を止めることが好ましい。
本発明の放射線撮影装置の作動方法は、被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルを有する電子カセッテと、電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える放射線撮影装置の作動方法において、電子カセッテでは、発信部により、無線通信を行うためのビーコンを発信する発信ステップと、発信規制部により、複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態においてビーコンの発信を規制する発信規制ステップとを行う。コンソールでは、受信部により、ビーコンを受信する受信ステップと、通信障害判定部により、ビーコンの受信状態に応じて、無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定ステップと、警告部により、通信障害判定ステップで通信障害が発生したと判定した場合、通信障害が発生した旨の警告を行う警告ステップと、使用状態判定部により、使用状態が特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定ステップと、警告制御部により、使用状態判定ステップで特定使用状態であると判定している間、警告を中止させる警告制御ステップとを行い、使用状態判定ステップでは、少なくともセンサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に特定使用状態であると判定し、無線通信は、電子カセッテが放射線の照射終了を検知してコンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、特定使用状態であるとの判定は、コンソールによる電子カセッテへの撮影メニューの送信または電子カセッテからの放射線照射終了検知通知の受信、および電子カセッテからの画像信号の取得に基づく。
本発明のコンソールは、被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルを有する電子カセッテと無線通信を行うコンソールにおいて、電子カセッテから発信されるビーコンを受信する受信部と、ビーコンの受信状態に応じて、無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、通信障害判定部で通信障害が発生したと判定した場合、通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、電子カセッテの使用状態が、ビーコンの発信を規制する予め定められた特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、使用状態判定部で特定使用状態であると判定している間、警告を中止させる警告制御部とを備え、使用状態判定部は、少なくともセンサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に特定使用状態であると判定し、無線通信は、電子カセッテが放射線の照射終了を検知してコンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、特定使用状態であるとの判定は、コンソールによる電子カセッテへの撮影メニューの送信または電子カセッテからの放射線照射終了検知通知の受信、および電子カセッテからの画像信号の取得に基づく。
また、本発明のコンソールの作動方法は、被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルを有する電子カセッテと無線通信を行うコンソールの作動方法において、受信部により、電子カセッテから発信されるビーコンを受信する受信ステップと、通信障害判定部により、ビーコンの受信状態に応じて、無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定ステップと、警告部により、通信障害判定ステップで通信障害が発生したと判定した場合、通信障害が発生した旨の警告を行う警告ステップと、使用状態判定部により、電子カセッテの使用状態が、ビーコンの発信を規制する予め定められた特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定ステップと、警告制御部により、使用状態判定ステップで特定使用状態であると判定している間、警告を中止させる警告制御ステップとを備え、使用状態判定ステップでは、少なくともセンサパネルが画素から電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に特定使用状態であると判定し、無線通信は、電子カセッテが放射線の照射終了を検知してコンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、特定使用状態であるとの判定は、コンソールによる電子カセッテへの撮影メニューの送信または電子カセッテからの放射線照射終了検知通知の受信、および電子カセッテからの画像信号の取得に基づく。
本発明によれば、ビーコンの発信を規制する特定使用状態に電子カセッテがある間、コンソールで通信障害が発生した旨の警告を中止させるので、オペレータおよび患者に煩わしさを感じさせることなく円滑に放射線撮影を進めることが可能な放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法を提供することができる。
X線撮影システムを示す図である。 カセッテ無線通信部とコンソール無線通信部を示すブロック図である。 カセッテ無線通信部とコンソール無線通信部の接続シーケンスを示す図である。 撮影オーダの内容を示す図である。 メニュー・条件テーブルを示す図である。 電子カセッテの外観斜視図である。 電子カセッテの電気的構成を示すブロック図である。 制御部、センサパネル、およびカセッテ無線通信部の動作遷移を示す図である。 コンソールを構成するコンピュータを示すブロック図である。 コンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 警告画面を示す図である。 非特定使用状態において通信障害が発生した場合の警告制御を示す図である。 特定使用状態において通信障害が発生した場合の警告制御を示す図である。 電子カセッテとコンソールの動作手順を示すフローチャートである。 電子カセッテとコンソールの動作手順を示すフローチャートである。 電子カセッテとコンソールの動作手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の特定使用状態において通信障害が発生した場合の警告制御を示す図である。 特定使用状態である場合に通信障害判定部に設定されるタイムアウト時間の例を示す図である。 第4実施形態の画像読み出し動作を行っている間を特定使用状態とした場合の制御部、センサパネル、およびカセッテ無線通信部の動作遷移を示す図である。 第4実施形態のコンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 第5実施形態のコンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 第6実施形態のスリープ状態を特定使用状態とした場合の制御部、センサパネル、およびカセッテ無線通信部の動作遷移を示す図である。 第6実施形態のコンソールのCPUの機能を示すブロック図である。 回診車を示す図である。 回診撮影の様子を示す図である。 第7実施形態の電子カセッテが移動中である場合を特定使用状態とした場合の制御部、センサパネル、およびカセッテ無線通信部の動作遷移、並びに電子カセッテの所在を示す図である。 第7実施形態のコンソールのCPUの機能を示すブロック図である。
[第1実施形態]
図1において、X線撮影システム10は、X線発生装置11と、X線撮影装置12とを備え、例えば医療施設内の放射線科の撮影室内に設けられる。X線発生装置11は、X線源13と、X線源13を制御する線源制御装置14とを有する。線源制御装置14には照射スイッチ15が接続されている。X線撮影装置12は、電子カセッテ16とコンソール17とを有する。
撮影室には、X線撮影システム10の他に、患者Pを立位姿勢で撮影する立位撮影台18と、患者Pを臥位姿勢で撮影する臥位撮影台19とが設置されている。X線源13は、立位撮影台18と臥位撮影台19とで共用される。なお、図1では、立位撮影台18に電子カセッテ16がセットされて、立位姿勢で患者PのX線撮影が行われている様子を示している。
X線源13は、周知のように、X線を発生するX線管と、X線管から発生されたX線の患者Pへの照射野を限定する照射野限定器(コリメータともいう)とを有する。線源制御装置14は、X線管に与える管電圧、管電流、およびX線の照射時間を制御する。線源制御装置14には、管電圧、管電流、および照射時間からなるX線の照射条件が、胸部、腹部等の撮影部位に応じて予め複数種類記憶されており、その中から所望の照射条件がオペレータにより選択入力される。
照射スイッチ15は、X線の照射を開始する際にオペレータにより操作される。照射スイッチ15は2段押下型であり、照射スイッチ15が1段目まで押された(半押しされた)とき、線源制御装置14はX線源13にX線を照射する前の準備動作を開始させる。照射スイッチ15が2段目まで押された(全押しされた)とき、線源制御装置14はX線源13によるX線の照射を開始させる。線源制御装置14はX線の照射が開始されたときに計時を開始するタイマーを有し、タイマーで計時した時間が照射条件で設定された照射時間となったとき、X線源13によるX線の照射を停止させる。
電子カセッテ16は、X線源13から照射されて患者Pを透過したX線に基づくX線画像を検出する。コンソール17は、例えばノート型パーソナルコンピュータといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、各種アプリケーションプログラムをインストールして構成される。コンソール17は、ディスプレイ20およびタッチパッドやキーボード等の入力デバイス21を有する。コンソール17は、GUI(Graphical User Interface)による操作機能が備えられた各種操作画面をディスプレイ20に表示し、各種操作画面を通じて入力デバイス21からのオペレータによる各種操作指示の入力を受け付ける。
電子カセッテ16とコンソール17は、相互に無線通信を行うための無線通信部22、23を備えている。以下では、電子カセッテ16の無線通信部22をカセッテ無線通信部22、コンソール17の無線通信部23をコンソール無線通信部23と表記する。
図2において、電子カセッテ16とコンソール17は、カセッテ無線通信部22とコンソール無線通信部23を介して、撮影メニューを含む各種情報やX線画像を無線通信する。
カセッテ無線通信部22は、アンテナ25と、変復調回路26と、伝送制御部27とで構成されている。変復調回路26は、送信するデータを搬送波(キャリアともいう)に載せる変調と、アンテナ25で受信した搬送波からデータを取り出す復調を行う。伝送制御部27は、無線LAN(Local Area Network)規格に準拠した伝送制御を行う。具体的には、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠した通信プロトコルや、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11nに準拠した通信プロトコルにしたがって伝送制御を行う。
コンソール無線通信部23も同様に、アンテナ28と、変復調回路29と、伝送制御部30とで構成されている。なお、これらアンテナ28、変復調回路29、伝送制御部30の動作は、カセッテ無線通信部22のアンテナ25、変復調回路26、伝送制御部27と同じであるため、説明を省略する。
OSI(Open Systems Interconnection、開放型システム間相互接続)参照モデルに示されるように、通信プロトコルは階層化されており、通信は階層が異なる複数の通信プロトコルを組み合わせて使用される。TCP/IPは、有線LANにおいても使用される通信プロトコルであり、無線LANにおいても、上位層の通信プロトコルとして使用される。IEEE802.11nは、TCP/IPの下位に位置する通信プロトコルであり、無線特有の通信手順を規定している。
無線通信は有線通信と異なり物理的に接続されるケーブルが存在しない。このため、各無線通信部22、23は論理的な接続を行う必要がある。論理的な接続を行う場合、カセッテ無線通信部22はアクセスポイント(以下、AP(Access Point)と略す)として作動する。このため電子カセッテ16は無線LANにおける親機に相当する。一方、コンソール無線通信部22はAPとして作動するカセッテ無線通信部22と通信リンクを確立する。このためコンソール17は無線LANにおける子機に相当する。
ここで、一般に無線端末間で無線通信を行う場合には、無線端末とは別のAPが用いられる。しかし、本実施形態では、カセッテ無線通信部22がAPとして作動するため、無線端末とは別のAPを用いることなく、無線端末である電子カセッテ16とコンソール17間の無線通信が可能となる。
以下、図3を参照して、各無線通信部22、23間で行われる、IEEE802.11nで規定されている接続シーケンスを説明する。なお、ここではIEEE802.11nを例に説明するが、もちろん、IEEE802.11a、IEEE802.11b、あるいは次世代のIEEE802.11ac等の他の無線LAN規格でもよい。
図3において、カセッテ無線通信部22は、起動中、所定時間間隔(約100ミリ秒間隔)でビーコン(Beacon、以下、BCと表記する)と呼ばれる電波を発信している。すなわち、カセッテ無線通信部22は発信部に相当する。
BCは、コンソール17に対して電子カセッテ16の存在を通知する信号である。コンソール17では、起動中、コンソール無線通信部23によって、BCの受信有無を常時監視している。BCが到達する範囲内にコンソール17が存在している場合には、コンソール無線通信部23はBCを受信することができる。すなわち、コンソール無線通信部23は受信部に相当する。なお、カセッテ無線通信部22は、例えばカセッテ無線通信部22を中心とする半径5mの範囲に到達する電波強度でBCを発信する。
BCには、SSID(Service Set Identifier)やESSID(Extended Service Set Identifier)等のネットワーク識別子が含まれている。ネットワーク識別子は、カセッテ無線通信部22や、カセッテ無線通信部22を含むネットワークを、コンソール無線通信部23が識別するための識別情報である。
コンソール無線通信部23には、予めカセッテ無線通信部22のネットワーク識別子が設定されている。コンソール無線通信部23は、設定されたネットワーク識別子を持つBCを受信すると、接続要求を送信する。カセッテ無線通信部22は接続要求を受信し、接続要求の要求元のコンソール17の認証を行う。このため、コンソール無線通信部23は、接続要求にパスワード等の認証情報を含めて送信する。
カセッテ無線通信部22は、接続要求を受信すると、受信したパスワードと予め設定されたパスワードを照合することにより認証を行って、パスワードが一致した場合には、コンソール無線通信部23に対して許可応答を送信する。コンソール無線通信部23が許可応答を受信すると、電子カセッテ16コンソール17との論理的な通信リンクが確立されて、電子カセッテ16コンソール17とが論理的に接続する。
カセッテ無線通信部22は、コンソール無線通信部23との間で接続が行われた後も、BCの発信を続ける。電子カセッテ16とコンソール17との無線接続は、コンソール無線通信部23がカセッテ無線通信部22からのBCを受信できている間は継続し、コンソール無線通信部23がBCを受信できなくなった時点で終了する。コンソール無線通信部23がBCを受信できなくなる場合とは、例えば、カセッテ無線通信部22がBCの発信を停止した場合や、BCが到達する範囲からコンソール17が外れてしまった場合である。カセッテ無線通信部22がBCの発信を再開した場合や、コンソール17が再びBCの到達する範囲に入った場合等、コンソール無線通信部23でBCの受信が可能となった場合には、上記の接続シーケンスが繰り返されて再接続が行われる。
コンソール17は、オペレータにX線撮影を指示する撮影オーダの入力を受け付ける。撮影オーダは、例えば放射線情報システム(RIS;Radiology Information System、図示せず)からコンソール17に入力される。
図4において、撮影オーダは、オーダID(Identification Data)、患者ID、撮影部位/姿勢/方向等の項目を有する。オーダIDは、個々の撮影オーダを識別する記号や番号であり、RISにより自動的に付される。患者IDの項目には撮影対象の患者Pの患者IDが記される。患者IDは個々の患者Pを識別する記号や番号である。
撮影部位/姿勢/方向の項目には、撮影オーダを発行した医師が指定した撮影部位、姿勢、および撮影方向が記される。撮影部位は、頭部、頸椎、胸部、腹部、手、指、肘、膝等の人体の部位である。姿勢は立位、臥位、座位等の患者Pの姿勢、撮影方向は正面、側面、背面等のX線に対する患者Pの向きである。図示は省略するが、撮影オーダには、上記の各項目の他に、患者Pの氏名、性別、年齢、身長、体重といった患者情報の項目が設けられている。なお、撮影オーダを発行した診療科、撮影オーダを発行した医師、RISで撮影オーダを受け付けた日時、術後の経過観察や治療薬の効果判定等の撮影目的、医師からオペレータへの申し渡し事項といった項目を設けてもよい。
なお、撮影オーダは、1人の患者Pに対して1つの場合もあれば、1人の患者Pに対して同時に複数発行される場合もある。1人の患者Pに対して同時に複数撮影オーダが発行された場合は、1人の患者Pに対するものであることを示す識別符号が複数の撮影オーダのオーダIDに付される。
コンソール17には、図5に示すメニュー・条件テーブル32が記憶されている。メニュー・条件テーブル32には、撮影部位、姿勢、および撮影方向が1セットとなった撮影メニューと、これに対応する照射条件とが関連付けて登録されている。なお、上記の撮影メニューから姿勢を除いた撮影部位および撮影方向が1セットとなった撮影メニューや、トモシンセシス撮影といった特殊撮影に対応した撮影メニューを設けてもよい。
コンソール17は、オペレータの操作により、図4に示す撮影オーダの内容をリスト化した撮影オーダリストをディスプレイに表示する。オペレータは、撮影オーダリストを閲覧して撮影オーダの内容を確認する。次いでコンソール17は、メニュー・条件テーブル32の内容を、撮影メニューを設定可能な形態でディスプレイに表示する。オペレータは、撮影オーダで指定された撮影部位/姿勢/方向と一致する撮影メニューを選択して設定する。
図2においても説明したように、コンソール17は、オペレータにより設定された撮影メニュー、および設定された撮影メニューに対応する照射条件、オーダID、自身を識別する記号や番号であるコンソールID等の各種情報を、コンソール無線通信部23を介して電子カセッテ16に送信する。
コンソール17は、X線画像を、例えばDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠した形式の画像ファイルとし、これを医療画像保管通信システム(PACS;Picture Archiving and Communication System、図示せず)に送信する。画像ファイルは、X線画像と、オーダID、患者情報、撮影メニュー、照射条件、電子カセッテ16を識別する記号や番号であるカセッテID等の画像付帯情報とが、1つの画像IDで関連付けられたものである。撮影オーダを発行した診療科の医師は、診療科の端末等でPACSにアクセスして画像ファイルをダウンロードし、X線画像を閲覧することが可能である。
図6において、電子カセッテ16は、センサパネル40と、回路基板41と、これらを収容する直方体形状をした可搬型の筐体42とで構成される。筐体42は、例えば、フイルムカセッテやIP(Imaging Plate)カセッテ、CR(Computed Radiography)カセッテと略同様の、国際規格ISO(International Organization for Standardization)4090:2001に準拠した大きさである。なお、筐体42には、センサパネル40と回路基板41の他にも、前述のカセッテ無線通信部22や、電子カセッテ16の各部に電力を供給するバッテリ、コンソール17とケーブルを介して有線接続するための有線通信部等が収容されている。カセッテ無線通信部22を使用した場合には、電子カセッテ16はバッテリからの電力で駆動され、いわゆるケーブルレスで使用することができる。
筐体42の前面42Aには矩形状の開口が形成されており、開口にはX線透過性を有する透過板43が取り付けられている。電子カセッテ16は、X線源13と前面42Aが対向する姿勢で位置決めされる。なお図示は省略するが、筐体42には、主電源のオン/オフを切り替えるスイッチや、バッテリの残り使用時間、撮影準備完了状態といった電子カセッテ16の動作状態を報せるインジケータが設けられている。
センサパネル40は、シンチレータ44と光検出基板45とで構成される。シンチレータ44と光検出基板45は、X線が入射する前面42A側からみてシンチレータ44、光検出基板45の順に積層されている。シンチレータ44は、CsI:Tl(タリウム賦活ヨウ化セシウム)やGOS(GdS:Tb、テルビウム賦活ガドリウムオキシサルファイド)等の蛍光体を有し、透過板43を介して入射したX線を可視光に変換して放出する。なお、X線が入射する前面42A側からみて光検出基板45、シンチレータ44の順に積層したセンサパネルを用いてもよい。また、アモルファスセレン等の光導電膜によりX線を直接電荷に変換する直接変換型のセンサパネルを用いてもよい。
光検出基板45は、シンチレータ44から放出された可視光を検出して画像信号に変換する。回路基板41は、光検出基板45の駆動を制御するとともに、光検出基板45から出力された画像信号に基づきX線画像を生成する。
図7において、光検出基板45は、ガラス基板(図示せず)上に、N行×M列の2次元マトリクス状に配列された画素55と、N本の走査線56と、M本の信号線57とが設けられたものである。走査線56は、画素55の行方向に沿うX方向に延伸し、かつ画素55の列方向に沿うY方向に所定のピッチで配置されている。信号線57は、Y方向に延伸し、かつX方向に所定のピッチで配置されている。走査線56と信号線57とは直交しており、走査線56と信号線57の交差点に対応して画素55が設けられている。なお、N、Mは2以上の整数であり、例えばN、M≒2000である。また、画素55の配列は、本例のように正方配列でなくともよく、ハニカム配列でもよい。
各画素55は、周知のように、可視光の入射によって電荷(電子−正孔対)を発生してこれを蓄積する光電変換部58、およびスイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor)59を備える。光電変換部58は、電荷を発生する半導体層とその上下に上部電極および下部電極を配した構造を有している。半導体層は例えばPIN(p-intrinsic-n)型であり、上部電極側にN型層、下部電極側にP型層が形成されている。TFT59は、ゲート電極が走査線56に、ソース電極が信号線57に、ドレイン電極が光電変換部58の下部電極にそれぞれ接続されている。なお、TFT型ではなく、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のセンサパネルを用いてもよい。
光電変換部58の上部電極にはバイアス線(図示せず)が接続されている。バイアス線を通じて光電変換部58の上部電極に正のバイアス電圧が印加される。正のバイアス電圧の印加により半導体層内に電界が生じるため、光電変換により半導体層内で発生した電子−正孔対のうちの電子は、上部電極に移動してバイアス線に吸収され、正孔は、下部電極に移動して電荷として収集される。
回路基板41には、走査回路65と、信号処理部66と、メモリ67と、これらを制御する制御部68とが設けられている。
走査回路65は、各走査線56の端部に接続され、TFT59を駆動するゲートパルスG(K)(K=1〜N)を発する。制御部68は、走査回路65を通じてTFT59を駆動することにより、画素55から暗電荷を読み出してリセット(破棄)する画素リセット動作と、X線の到達線量に応じた電荷を画素55に蓄積させる蓄積動作と、画素55から電荷を読み出す画像読み出し動作とをセンサパネル40に行わせる。
画素リセット動作および画像読み出し動作では、走査回路65により、各走査線56に順にゲートパルスG(K)が与えられ、各走査線56に接続されたTFT59が1行ずつ順次オン状態とされる。蓄積動作では、走査回路65からゲートパルスG(K)は与えられず、TFT59はオフ状態とされる。
信号処理部66は、画素55から電荷を読み出してデジタルの画像信号に変換し、これをX線画像としてメモリ67に出力する。メモリ67は、少なくとも1フレーム分のX線画像を記憶する容量を有する。
制御部68は、カセッテ無線通信部22で受信されたコンソール17からの各種情報をカセッテ無線通信部22から受け取り、各種情報に応じた制御を行う。例えば、制御部68は、照射条件に応じて信号処理部66による処理条件を変更する。また、制御部68は、X線画像の送信先としてコンソールIDをカセッテ無線通信部22に設定する。
光検出基板45には、X線の照射が開始されたことを検知する検知センサ69が設けられている。検知センサ69は、光検出基板45の全体に散在して複数個設けられている。
検知センサ69は画素55の一部を利用した形態である。すなわち、検知センサ69は、画素55と同様に光電変換部58を有しているが、TFT59は有しておらず、検知センサ69の光電変換部58は信号線57に直接接続されている。このため、画素55のTFT59のオン/オフに関わらず、検知センサ69の光電変換部58で発生した電荷は信号線57に流出する。
検知センサ69の光電変換部58で発生した電荷は、画素55の光電変換部58で発生した電荷と同様に、信号処理部66によって画像信号に変換されてメモリ67に記憶される。この検知センサ69の光電変換部58で発生した電荷に基づく画像信号を、以下線量信号という。
線量信号は、予め定められた間隔で繰り返し読み出される。1回の読み出しによって得られる線量信号は、単位時間当たりのX線の入射線量に相当する。X線の照射が開始されると、単位時間当たりのX線の入射線量は徐々に増加するので、それに応じて線量信号の値も増加する。
制御部68は、メモリ67に線量信号が記憶される毎に、メモリ67から線量信号を読み出して、線量信号と予め設定された照射開始判定閾値との大小を比較する。制御部68は、線量信号が照射開始判定閾値に達したときにX線の照射が開始されたと判定する。これにより、線源制御装置14からX線の照射が開始されたことを示す同期信号を受信することなく、電子カセッテ16でX線の照射開始を検知することができる。
線量信号は、センサパネル40が蓄積動作中でも読み出すことができるため、線量信号と予め設定された照射終了判定閾値との大小比較により、制御部68でX線の照射終了を検知することも可能である。
図8の上段に示すように、制御部68は、コンソール17からの撮影メニューを含む各種情報をカセッテ無線通信部22から受け取ったときに、センサパネル40に線量信号の読み出し動作を開始させる。センサパネル40は、制御部68が各種情報を受け取る前は、光電変換部58の上部電極にバイアス電圧が印加されているのみの待機動作をしている。
X線の照射開始を検知した場合、制御部68は、センサパネル40に画素リセット動作を行わせた後、蓄積動作を開始させる。制御部68は、蓄積動作へ移行後も線量信号の読み出し動作を継続してセンサパネル40に行わせ、線量信号が照射終了判定閾値以下になったときにX線の照射終了を検知する。制御部68は、X線の照射終了を検知すると、蓄積動作を終了させ、センサパネル40に画像読み出し動作を行わせる。画像読み出し動作終了後、センサパネル40は再び待機動作に戻る。
制御部68は、画像読み出し動作終了後直ちに、メモリ67に記憶されたX線画像をカセッテ無線通信部22に出力する。カセッテ無線通信部22は、X線画像をコンソール無線通信部23に向けて送信する。
制御部68は、電子カセッテ16の複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態において、カセッテ無線通信部22によるBCの発信を規制する発信規制部として機能する。より具体的には図8の下段に示すように、カセッテ無線通信部22が撮影メニューを含む各種情報を受信し、カセッテ無線通信部22から各種情報を受け取ってセンサパネル40に線量信号の読み出し動作を開始させてから、センサパネル40が画像読み出し動作を終了し、カセッテ無線通信部22がX線画像の送信を開始するまでの間、制御部68はカセッテ無線通信部22によるBCの発信を停止させる。すなわち、本実施形態では、センサパネル40が線量信号の読み出し動作を開始(カセッテ無線通信部22が各種情報を受信)してから、センサパネル40が画像読み出し動作を終了(カセッテ無線通信部22がX線画像の送信を開始)するまでの間が、特定使用状態に相当する。
特定使用状態にない場合、すなわち撮影メニューを含む各種情報を受け取る前と、センサパネル40が画像読み出し動作を終了した後は、制御部68はBCの発信を規制しない。このためカセッテ無線通信部22は、各種情報を受け取る前と、センサパネル40が画像読み出し動作を終了した後は、所定時間間隔でBCを発信する。これにより、任意のタイミングで各種情報をカセッテ無線通信部22で受信することができ、かつ画像読み出し動作終了後、直ちにカセッテ無線通信部22からX線画像を送信することができる。
図9において、コンソール17を構成するコンピュータは、前述のディスプレイ20、入力デバイス21、コンソール無線通信部23の他に、ストレージデバイス75、メモリ76、CPU(Central Processing Unit)77、およびスピーカー78を備えている。これらはデータバス79を介して相互接続されている。
ストレージデバイス75は、コンソール17を構成するコンピュータに内蔵されたハードディスクドライブである。ストレージデバイス75には、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、コンソールアプリケーションプログラム(以下、CAPと表記する)80といった各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種操作画面の表示データ等が記憶されている。CAP80は、コンピュータをコンソール17として機能させるためのプログラムである。
メモリ76は、CPU77が処理を実行するためのワークメモリである。CPU77は、ストレージデバイス75に記憶されたプログラムをメモリ76へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。
図10において、CAP80が起動されると、CPU77は、メモリ76と協働して、主制御部85、通信制御部86、通信障害判定部87、使用状態判定部88、および警告制御部89として機能する。
主制御部85は、CAP80により提供される各種アプリケーション機能を統括的に制御する。主制御部85は、入力デバイス21を介してオペレータにより入力された撮影メニューの送信指示に応じて、オペレータにより設定された撮影メニューを含む各種情報を通信制御部86に受け渡す。また、主制御部85は、コンソール無線通信部23で受信したX線画像を通信制御部86から受け取り、X線画像をディスプレイ20に表示する。
通信制御部86は、コンソール無線通信部23による無線通信を制御する。通信制御部86は、主制御部85から受け渡された各種情報をコンソール無線通信部23に出力する。また、通信制御部86は、コンソール無線通信部23で受信したX線画像をコンソール無線通信部23から取得し、取得したX線画像を主制御部85に受け渡す。
通信制御部86は、撮影メニューを含む各種情報をコンソール無線通信部23に出力したときに、撮影メニューを含む各種情報をコンソール無線通信部23から送信したことを示す撮影メニュー送信通知を使用状態判定部88に出力する。また、通信制御部86は、コンソール無線通信部23からX線画像を取得したときに、X線画像を取得したことを示すX線画像取得通知を使用状態判定部88に出力する。
さらに、通信制御部86は、コンソール無線通信部23におけるBCの受信状態を調べ、これを通信障害判定部87に出力する。通信障害判定部87は、通信制御部86からのBCの受信状態に応じて、各無線通信部22、23間の無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する。通信障害判定部87は、通信障害が発生したと判定した場合、通信障害発生通知を警告制御部89に出力する。
使用状態判定部88は、電子カセッテ16の使用状態が特定使用状態であるか否かを判定する。本実施形態では、カセッテ無線通信部22が撮影メニューを含む各種情報を受信し、センサパネル40が線量信号の読み出し動作を開始してから、センサパネル40が画像読み出し動作を終了し、カセッテ無線通信部22がX線画像の送信を開始するまでの間を特定使用状態としているので、使用状態判定部88は、通信制御部86から撮影メニュー送信通知を受けてから、X線画像取得通知を受けるまでの間は、電子カセッテ16の使用状態が特定使用状態であると判定する。そして、それ以外は特定使用状態ではない(非特定使用状態である)と判定する。
使用状態判定部88は、非特定使用状態であると判定した場合は何もしない。一方、使用状態判定部88は、特定使用状態であると判定した場合は、警告制御部89に特定使用状態通知を出力する。
警告制御部89は、ディスプレイ20およびスピーカー78に警告指令を発する。ディスプレイ20およびスピーカー78は、警告制御部89からの警告指令に応答して、通信障害が発生した旨の警告を行う。すなわち、ディスプレイ20およびスピーカー78は警告部として機能する。
警告制御部89が警告指令を発した場合、ディスプレイ20には、図11に示す警告画面95が表示される。警告画面95には、電子カセッテ16との間の無線通信に通信障害が発生した旨をオペレータに報せ、無線通信を復帰させる対処をオペレータに促す旨のメッセージ96と、確認ボタン97とが表示される。警告画面95は、確認ボタン97がカーソル98で選択されるまでディスプレイ20に表示される。
また、警告制御部89が警告指令を発した場合、スピーカー78はビープ音等の警告音を出力する。スピーカー78は、警告画面95の確認ボタン97がカーソル98で選択されるまで警告音を出力する。
図12および図13に示すように、通信障害判定部87は、コンソール無線通信部23でBCが受信されない状態(BCの受信状態「NG」)が、予め設定されたタイムアウト時間TOの間続いた場合に、通信障害が発生したと判定して通信障害発生通知を警告制御部89に出力する。タイムアウト時間TOは、制御部68の内部メモリ(図示せず)に記憶されており、警告制御部89により内部メモリから読み出されて通信障害判定部87に設定される(図10参照)。なお、タイムアウト時間TOは例えば2秒に設定されている。
図12は、使用状態判定部88で非特定使用状態であると判定している場合(特定使用状態通知「なし」)を示している。この非特定使用状態において通信障害判定部87から通信障害発生通知を受けた場合、警告制御部89は、警告指令を発してディスプレイ20およびスピーカー78に警告を行わせる。
一方、図13は、使用状態判定部88で特定使用状態であると判定している場合(特定使用状態通知「あり」)を示している。この特定使用状態においては、警告制御部89はディスプレイ20およびスピーカー78による警告を中止させる。具体的には、警告制御部89は、通信障害判定部87から通信障害発生通知を受けても警告指令を発せず、ディスプレイ20およびスピーカー78を作動させない。
次に、上記構成による作用を、図14〜図16のフローチャートを参照して説明する。まず、図14のステップS100およびステップS200に示すように、カセッテ無線通信部22からBCが発信され、コンソール無線通信部23でBCが受信されて、図3に示す接続シーケンスが実行され、各無線通信部22、23間で通信リンクが確立される。
コンソール17では、オペレータにより入力デバイス21を介して撮影メニューの送信指示が入力されて、通信制御部86から撮影メニュー送信通知を受ける前(ステップS210でNO)は、使用状態判定部88により電子カセッテ16の使用状態が非特定使用状態であると判定される(ステップS220)。
この非特定使用状態において、通信障害判定部87で通信障害が発生したと判定された場合(ステップS230でYES)は、警告制御部89から警告指令が発せられる。これによりディスプレイ20に警告画面95が表示され、かつスピーカー78からビープ音等の警告音が出力されて、通信障害が発生した旨の警告が行われる(ステップS240)。
オペレータにより入力デバイス21を介して撮影メニューの送信指示が入力された場合(ステップS210でYES)、図15のステップS250に示すように、撮影メニューを含む各種情報がコンソール無線通信部23からカセッテ無線通信部22に向けて送信される。
図15のステップS110に示すように、電子カセッテ16では、コンソール無線通信部23からの各種情報がカセッテ無線通信部22で受信される。各種情報はカセッテ無線通信部22から制御部68に受け渡される。これによりセンサパネル40で線量信号の読み出し動作が開始され、かつ制御部68によりカセッテ無線通信部22のBCの発信が停止される(ステップS120)。このBCの発信停止は、センサパネル40が画像読み出し動作を終了しない間(図16のステップS130でNO)、継続される。
センサパネル40が線量信号の読み出し動作を開始してから、センサパネル40が画像読み出し動作を終了するまでの間は、制御部68によりBCの発信が停止されるので、X線画像にBCによるノイズが重畳してX線画像の画質が劣化することを確実に防ぐことができる。また、BCの発信に掛かる電力消費を抑えることができる。
各種情報がコンソール無線通信部23から送信され、通信制御部86から撮影メニュー送信通知を受けたとき、使用状態判定部88により電子カセッテ16の使用状態が特定使用状態であると判定される(ステップS260)。この使用状態判定部88による特定使用状態であるとの判定は、コンソール無線通信部23でX線画像が受信されない間(ステップS270でNO)、継続される。
この特定使用状態において、通信障害判定部87で通信障害が発生したと判定された場合(ステップS280でYES)は、非特定使用状態の場合と異なり、警告制御部89から警告指令は発せられない。したがってディスプレイ20には警告画面95は表示されず、スピーカー78からも警告音は出力されない(ステップS290)。
撮影メニューの設定後、オペレータは、設定した撮影メニューに対応する照射条件と同じ照射条件、または設定した撮影メニューに対応する照射条件を患者Pの体格等に応じて微調整した照射条件を、線源制御装置14に手動で設定する。次いでオペレータは、X線源13、電子カセッテ16、および患者Pを所望の位置に位置決めする。その後、X線源13を駆動させて患者Pに向けてX線を照射させる。
撮影メニューの受信後、電子カセッテ16では、前述のようにセンサパネル40で線量信号の読み出し動作が行われている。X線源13からX線が照射されると、線量信号が照射開始判定閾値に達し、制御部68でX線の照射開始が検出され、センサパネル40で蓄積動作が開始される。その後、X線源13によるX線の照射が停止され、線量信号が照射終了判定閾値以下となり、制御部68でX線の照射終了が検知されてセンサパネル40で画像読み出し動作が開始される。

図16において、画像読み出し動作終了後(ステップS130でYES)、ステップS140およびステップS300に示すように、制御部68によりカセッテ無線通信部22からのBCの発信が再開され、コンソール無線通信部23でBCが受信されて、再び各無線通信部22、23間で通信リンクが確立される。画像読み出し動作によりメモリ67に記憶されたX線画像は、カセッテ無線通信部22からコンソール無線通信部23に向けて送信される(ステップS150)。
コンソール17では、カセッテ無線通信部22からのX線画像がコンソール無線通信部23で受信される(図15のステップS270でYES、ステップS310)。X線画像は、主制御部85によりディスプレイ20に表示され、オペレータの閲覧に供される。
X線画像がコンソール無線通信部23で受信され、通信制御部86からX線画像取得通知を受けたとき、図14のステップS220と同じく、使用状態判定部88により電子カセッテ16の使用状態が非特定使用状態であると判定される(ステップS320)。この非特定使用状態において、通信障害判定部87で通信障害が発生したと判定された場合(ステップS330でYES)は、図14のステップS240と同じく、警告制御部89から警告指令が発せられ、ディスプレイ20およびスピーカー78による警告が行われる(ステップS340)。
このように、特定使用状態においてカセッテ無線通信部22がBCの発信を停止している場合に、通信障害判定部87で通信障害が発生したと判定しても、ディスプレイ20およびスピーカー78による通信障害が発生した旨の警告を行わないので、オペレータは警告に気をとられることがなくなり、また、警告を確認したり、本当に通信障害が発生しているか否かを検証したりといったX線撮影に直接関係がない余計な作業をする必要がない。このため患者Pにも煩わしさを感じさせない。したがって円滑にX線撮影を進めることができる。
また、特定使用状態の間は電子カセッテ16とコンソール17間で無線通信をする用がないため、この間は各無線通信部22、23間の通信リンクは断たれていてもよく、この間に警告を中止させても問題はない。
なお、X線画像取得通知で使用状態が特定使用状態から非特定使用状態になったと判定する代わりに、コンソール無線通信部23でBCの受信が再開されたときに使用状態が特定使用状態から非特定使用状態になったと判定してもよい。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、特定使用状態において警告を中止させる方法として、警告制御部89から警告指令を発せず、ディスプレイ20およびスピーカー78を作動させない例を説明したが、ディスプレイ20およびスピーカー78の代わりに、通信障害判定部87を作動させないことで、特定使用状態における警告を中止させてもよい。
具体的には図17に示すように、特定使用状態において、コンソール無線通信部23でBCが受信されない状態がタイムアウト時間TOの間続いた場合でも、通信障害判定部87からは通信障害発生通知を出力しない。通信障害発生通知を出力しないので、警告制御部89からも警告指令は発せられない。このように通信障害判定部87を作動させないことによっても、特定使用状態における警告を中止させることができる。
[第3実施形態]
特定使用状態において警告を中止させる方法としては、上記第1実施形態のディスプレイ20およびスピーカー78を作動させない方法、および上記第2実施形態の通信障害判定部87を作動させない方法の他に、タイムアウト時間TOを長くする方法を採用してもよい。
具体的には、警告制御部89は、特定使用状態である場合に、上記第1実施形態のタイムアウト時間TO(非特定使用状態の場合のタイムアウト時間)よりも長いタイムアウト時間、例えば図18に示すタイムアウト時間TOLを通信障害判定部87に設定する。
タイムアウト時間TOLは、カセッテ無線通信部22が撮影メニューを含む各種情報を受信(コンソール無線通信部23が各種情報を送信)してから、カセッテ無線通信部22がX線画像の送信を開始(コンソール無線通信部23がX線画像を受信)するまでの間、すなわち電子カセッテ16の使用状態が上記第1実施形態の特定使用状態であると経験的に想定される時間に、若干の余裕を持たせた時間である。タイムアウト時間TOLは、タイムアウト時間TOと同様に、制御部68の内部メモリに記憶されており、例えば180秒(3分)〜300秒(5分)に設定されている。こうした長いタイムアウト時間TOLを設定することによっても、特定使用状態における警告を中止させることができる。
[第4実施形態]
上記第1実施形態では、センサパネル40が線量信号の読み出し動作を開始してから、センサパネル40が画像読み出し動作を終了するまでの間を特定使用状態としているが、センサパネル40が画像読み出し動作を行っている間を特定使用状態としてもよい。
具体的には図19に示すように、線量信号が照射終了判定閾値以下になってX線の照射終了を検知し、センサパネル40が画像読み出し動作を開始してから、センサパネル40が画像読み出し動作を終了し、カセッテ無線通信部22がX線画像の送信を開始するまでの間、すなわち画像読み出し動作の間、制御部68はカセッテ無線通信部22によるBCの発信を停止させる。
カセッテ無線通信部22は、制御部68がBCの発信を停止させる前に、制御部68がX線の照射終了を検知したことを示す照射終了検知通知をコンソール無線通信部23に向けて送信する。コンソール無線通信部23は照射終了検知通知を受信する。
図20において、本実施形態の場合、通信制御部86は、上記第1実施形態の撮影メニュー送信通知の代わりに、コンソール無線通信部23で受信した照射終了検知通知を使用状態判定部88に出力する。使用状態判定部88は、通信制御部86から照射終了検知通知を受けてから、X線画像取得通知を受けるまでの間(画像読み出し動作の間)は、電子カセッテ16の使用状態が特定使用状態であると判定する。以降の処理は上記第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
このように、画像読み出し動作の間はBCの発信を停止することで、上記第1実施形態と同様に、X線画像の画質が劣化することを確実に防ぐことができる。
[第5実施形態]
上記第1実施形態では、電子カセッテ16が1台の場合を例示したが、電子カセッテ16は複数台用意されていてもよい。この場合、コンソール17は、撮影メニューの設定前に、複数台の電子カセッテ16を選択肢とする選択ウィンドウをディスプレイ20に表示する。オペレータは、複数台の電子カセッテ16のうち、X線撮影に使用する1台の電子カセッテ16である使用カセッテを選択ウィンドウで選択する。コンソール無線通信部23は、使用カセッテに選択されたことを示す使用カセッテ通知を、使用カセッテのカセッテ無線通信部22に向けて送信する(図26参照)。
ここで、画像読み出し動作の間を特定使用状態とする上記第4実施形態において、上記第3実施形態のタイムアウト時間TOを長くする方法を、警告を中止させる方法として採用した場合、タイムアウト時間TOLには、画像読み出し動作の所要時間に若干の余裕を持たせた時間が設定される。
しかし、複数台の電子カセッテ16が用意されている場合は、画像読み出し動作の所要時間は、センサパネル40のサイズや画素55の個数、走査回路65や信号処理部66の性能といった各電子カセッテ16の仕様によって異なる。このため、複数台の電子カセッテ16に対して、一律に同じタイムアウト時間TOLを設定すると、画像読み出し動作の所要時間よりも短いタイムアウト時間TOLが設定されるおそれがあり、この場合は特定使用状態においても警告が行われてしまう。そこで、本実施形態では、こうした不都合を避けるために、使用カセッテの画像読み出し動作の所要時間に応じてタイムアウト時間TOLを変更する。
具体的には図21に示すように、主制御部85は、選択ウィンドウでオペレータにより選択された使用カセッテのカセッテIDを警告制御部89に受け渡す。
警告制御部89は、特定使用状態である場合に、カセッテID毎のタイムアウト時間TOLが登録されたタイムアウト時間リスト100から、主制御部85から受け取ったカセッテIDに対応するタイムアウト時間TOLを読み出し、読み出したタイムアウト時間TOLを通信障害判定部87に設定する。タイムアウト時間リスト100は、制御部68の内部メモリに記憶されている。
このように、画像読み出し動作の所要時間に応じてタイムアウト時間TOLを変更することで、常に使用カセッテに適したタイムアウト時間TOLを設定することができ、画像読み出し動作の所要時間よりも短いタイムアウト時間TOLが設定され、特定使用状態においても警告が行われてしまう事態を避けることができる。
なお、図21では、コンソール無線通信部23、通信制御部86、使用状態判定部88の図示を省略しているが、通信制御部86は、主制御部85から使用カセッテのカセッテIDを受け取り、これをコンソール無線通信部23に出力する(図27参照)。これによりコンソール無線通信部23から使用カセッテのカセッテ無線通信部22に向けて使用カセッテ通知が送信される。
[第6実施形態]
電子カセッテ16を、電子カセッテ16の各部のうちの一部のみに電力が供給されるスリープ状態に遷移させてもよい。そして、電子カセッテ16がスリープ状態にある場合を特定使用状態としてもよい。
具体的には図22に示すように、例えばセンサパネル40が待機動作をしていて、所定時間経過してもカセッテ無線通信部22で撮影メニューを含む各種情報が受信されない場合に、制御部68は電子カセッテ16の各部をスリープ状態に遷移させる。
スリープ状態では、電力消費を最低限に抑えるために、光電変換部58の上部電極へのバイアス電圧の印加が停止され、センサパネル40は動作を停止する。そして、走査回路65や信号処理部66にも電力は供給されず、カセッテ無線通信部22と制御部68のみに電力が供給される。スリープ状態は、例えば、カセッテ無線通信部22で使用カセッテ通知を受信したときや、撮影メニューを含む各種情報を受信したときに解除される。
制御部68は、スリープ状態に遷移させると同時に、カセッテ無線通信部22によるBCの発信間隔を、非特定使用状態における発信間隔よりも空ける。例えばBCの発信間隔を約100ミリ秒から2倍の約200ミリ秒とする。
カセッテ無線通信部22は、制御部68によりスリープ状態に遷移されたときに、スリープ状態に遷移したことを示すスリープ状態遷移通知をコンソール無線通信部23に向けて送信する。コンソール無線通信部23はスリープ状態遷移通知を受信する。
図23において、本実施形態の場合、通信制御部86は、上記第1実施形態の撮影メニュー送信通知およびX線画像取得通知に加えて、コンソール無線通信部23で受信したスリープ状態遷移通知を使用状態判定部88に出力する。使用状態判定部88は、通信制御部86からスリープ状態遷移通知を受けてから、X線画像取得通知を受けるまでの間は、電子カセッテ16の使用状態が特定使用状態であると判定する。以降の処理は上記第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
このように、スリープ状態に遷移した場合にBCの発信間隔を非特定使用状態における発信間隔よりも空けることで、スリープ状態における電力消費をさらに抑えることができる。また、BCの発信間隔が空いているとはいえ、BC自体の発信は止めていないので、コンソール17との通信リンクを継続して確立することができ、任意のタイミングで使用カセッテ通知や撮影メニューを含む各種情報をカセッテ無線通信部22で受信することができる。
[第7実施形態]
上記第1実施形態では、撮影室に据え置かれるX線発生装置11を用いてX線撮影を行う例で説明したが、本発明はこれに限定されない。撮影室に赴くことができない患者Pがいる病室を巡回してX線撮影を行う回診撮影の場合に本発明を適用してもよい。
図24および図25において、回診撮影の場合は、X線発生装置11の代わりに、回診車110が用いられる。回診車110は、X線源111と線源制御装置112と照射スイッチ113とが走行可能な台車に搭載された可搬型のX線発生装置である。なお、X線源111、線源制御装置112、および照射スイッチ113は、上記第1実施形態のX線源13、線源制御装置14、および照射スイッチ15と同様の機能を有するため、説明を省略する。
回診車110には、垂直方向に支柱114が立設されており、支柱114には水平方向に延びるアーム115が設けられている。X線源111は、アーム115の一端に取り付けられる。支柱114は垂直軸周りに回動自在であり、支柱114の回転によりアーム115およびX線源111が回転する。アーム115は、支柱114に対して伸縮自在かつ昇降自在である。X線源111は、アーム115に対して回転自在に取り付けられている。支柱114が回転される、アーム115が伸縮および昇降される、あるいはX線源111自体が回転されることにより、X線源111の位置や向きが調節される。なお、支柱114およびアーム115には、回診車110の走行中に支柱114、アーム115、およびX線源111が不用意に変位しないようにロックするロック機構(図示せず)が設けられている。
回診車110は、使用しないときには、医療施設内の放射線科に設けられた準備室116に置かれている。回診車110は、回診撮影の際に、オペレータOPにより準備室116から運び出され、病室117に持ち込まれる。病室117では、撮影室に赴くことができない患者Pがベッド118に仰臥している。
電子カセッテ16は準備室115に複数台用意されている。電子カセッテ16は、回診撮影に使用する場合には、回診車110に積載されて準備室116から運び出される。コンソール17も、回診車110に積載されて電子カセッテ16とともに準備室116から運び出される。
撮影オーダには、図4に示す各項目に加えて、回診撮影の要否の項目が設けられている。回診撮影の際には、オペレータOPは、準備室116で、回診撮影の要否が要の撮影オーダについて、使用カセッテの選択を行う。この際、上記第5実施形態の冒頭で説明したように、コンソール無線通信部23から使用カセッテのカセッテ無線通信部22に使用カセッテ通知が送信される。
使用カセッテの選択後、オペレータOPは使用カセッテおよびコンソール17を回診車110に積載する。そして回診車110とともに準備室116から病室117に移動する。病室117に到着後、オペレータOPは、コンソール17で撮影メニューの設定を行う。そして、設定した撮影メニューに対応する照射条件と同じ照射条件、または設定した撮影メニューに対応する照射条件を患者Pの体格等に応じて微調整した照射条件を、線源制御装置112に手動で設定する。
次いでオペレータOPは、X線源111、電子カセッテ17、および患者Pを所望の位置に位置決めする。例えば患者Pとベッド118の間に電子カセッテ17を挿入する。その後、X線源111を駆動させて患者Pに向けてX線を照射させる。患者Pを透過したX線は電子カセッテ16に照射され、これにより電子カセッテ16でX線画像が検出される。
本実施形態では、電子カセッテ16が移動中である場合を特定使用状態とする。電子カセッテ16が移動中であるのは、準備室116でオペレータOPにより使用カセッテの選択が行われて、カセッテ無線通信部22が使用カセッテ通知を受信してから、病室117でオペレータOPにより撮影メニューの設定が行われて、カセッテ無線通信部22が撮影メニューを含む各種情報を受信するまでの間である。
このため図26に示すように、制御部68は、カセッテ無線通信部22が使用カセッテ通知を受信してから、撮影メニューを含む各種情報を受信するまでの間、カセッテ無線通信部22によるBCの発信間隔を、非特定使用状態における発信間隔よりも空け、かつBCの電波強度を、非特定使用状態における電波強度よりも下げる。例えばBCの発信間隔を約100ミリ秒から2倍の約200ミリ秒とし、BCの電波強度を、カセッテ無線通信部22を中心とする半径5mの範囲に到達する電波強度から半径2mの範囲に到達する電波強度とする。
図27において、本実施形態の場合、通信制御部86は、上記第1実施形態の撮影メニュー送信通知の代わりに、コンソール無線通信部23が使用カセッテ通知を送信したことを示すカセッテ選択送信通知を使用状態判定部88に出力する。使用状態判定部88は、通信制御部86からカセッテ選択送信通知を受けてから、X線画像取得通知を受けるまでの間は、電子カセッテ16の使用状態が特定使用状態であると判定する。以降の処理は上記第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
このように、電子カセッテ16が移動中である場合にBCの発信間隔を非特定使用状態における発信間隔よりも空け、かつBCの電波強度を、非特定使用状態における電波強度よりも下げることで、電子カセッテ16が移動中である場合のBCの発信に掛かる電力消費を抑えることができる。
回診撮影の際には、電子カセッテ16とコンソール17はともに回診車110に積載されるので比較的距離が近くなる。このため、BCの電波強度を下げてBCの到達する範囲を狭めても、コンソール無線通信部23でBCを受信することが可能である。
さらに、医療施設内には、電子カセッテ16およびコンソール17に加えて様々な無線端末が設置されている。このため、電子カセッテ16の移動中は他の無線端末との間で電波干渉が生じるおそれがある。しかしながら、BCの発信間隔を空けてかつBCの電波強度を下げてBCの到達する範囲を狭めているので、他の無線端末との間で電波干渉が生じるリスクを抑えることができる。
なお、回診車110が走行中である場合に、電子カセッテ16が移動中であると検知してもよい。例えば回診車110に加速度センサを設けて、加速度センサで回診車110が走行中であることを検知する。そして、検知結果を電子カセッテ16およびコンソール17に送信する。電子カセッテ16では、回診車110が走行中であるとの検知結果を受けて、制御部68によりBCの発信を規制する。また、コンソール17では、回診車110が走行中であるとの検知結果を受けて、警告制御部89により警告を中止させる。あるいは、支柱114、アーム115、およびX線源111のロック機構が作動してから、ロック機構が解除されるまでの間を、回診車110が走行中(電子カセッテ16が移動中)であると検知してもよい。
また、コンソール17と回診車110が別体の例で説明したが、コンソール17の機能を回診車110に内蔵させてもよい。
本発明は、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、特定使用状態となって制御部68でBCの発信を規制する際にカセッテ無線通信部22からコンソール無線通信部23に送信する、第4実施形態の照射終了検知通知や第6実施形態のスリープ状態遷移通知に、発信規制後のBCの発信間隔や電波強度の情報を含めてもよい。あるいは、発信規制後のBCの発信間隔や電波強度の情報を、発信規制前にBCに重畳して送信してもよい。
また、警告部としてディスプレイ20およびスピーカー78を例示したが、ディスプレイ20とスピーカー78のいずれか1つでもよく、別に警告用のインジケータを設けたり、振動で警告を報せるバイブレータをオペレータに携行させてもよい。
本発明は、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。さらに、本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線を使用する場合にも適用することができる。
12 X線撮影装置
16 電子カセッテ
17 コンソール
20 ディスプレイ(警告部)
22 カセッテ無線通信部(発信部)
23 コンソール無線通信部(受信部)
40 センサパネル
68 制御部(発信規制部)
78 スピーカー(警告部)
87 通信障害判定部
88 使用状態判定部
89 警告制御部

Claims (10)

  1. 電子カセッテと、
    前記電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える放射線撮影装置において、
    前記電子カセッテは、
    前記無線通信を行うためのビーコンを発信する発信部と、
    複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態において前記ビーコンの発信を規制する発信規制部と、
    被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルとを有し、
    前記コンソールは、
    前記ビーコンを受信する受信部と、
    前記ビーコンの受信状態に応じて、前記無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、
    前記通信障害判定部で前記通信障害が発生したと判定した場合、前記通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、
    前記使用状態が前記特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、
    前記使用状態判定部で前記特定使用状態であると判定している間、前記警告を中止させる警告制御部とを有し、
    前記使用状態判定部は、少なくとも前記センサパネルが前記画素から前記電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に前記特定使用状態であると判定し、
    前記無線通信は、前記電子カセッテが前記放射線の照射終了を検知して前記コンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、
    前記特定使用状態であるとの判定は、前記コンソールによる前記電子カセッテへの撮影メニューの送信または前記電子カセッテからの前記放射線照射終了検知通知の受信、および前記電子カセッテからの前記画像信号の取得に基づくことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 電子カセッテと、
    前記電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える放射線撮影装置において、
    前記電子カセッテは、
    前記無線通信を行うためのビーコンを発信する発信部と、
    複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態において前記ビーコンの発信を規制する発信規制部と、
    被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルとを有し、
    前記コンソールは、
    前記ビーコンを受信する受信部と、
    前記ビーコンの受信状態に応じて、前記無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、
    前記通信障害判定部で前記通信障害が発生したと判定した場合、前記通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、
    前記使用状態が前記特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、
    前記使用状態判定部で前記特定使用状態であると判定している間、前記警告を中止させる警告制御部とを有し、
    前記使用状態判定部は、少なくとも前記センサパネルが前記画素から前記電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に前記特定使用状態であると判定し、
    前記無線通信は、使用する電子カセッテに選択されたことを前記電子カセッテへ通知する使用カセッテ通知を含み、
    前記特定使用状態であるとの判定は、前記コンソールによる前記電子カセッテへの前記使用カセッテ通知の送信、および前記電子カセッテからの前記画像信号の取得に基づくことを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 電子カセッテと、
    前記電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える放射線撮影装置において、
    前記電子カセッテは、
    前記無線通信を行うためのビーコンを発信する発信部と、
    複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態において前記ビーコンの発信を規制する発信規制部と、
    被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルとを有し、
    前記コンソールは、
    前記ビーコンを受信する受信部と、
    前記ビーコンの受信状態に応じて、前記無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、
    前記通信障害判定部で前記通信障害が発生したと判定した場合、前記通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、
    前記使用状態が前記特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、
    前記使用状態判定部で前記特定使用状態であると判定している間、前記警告を中止させる警告制御部とを有し、
    前記電子カセッテは、各部のうちの一部にのみ電力が供給されるスリープ状態に遷移可能であり、
    前記使用状態判定部は、少なくとも前記センサパネルが前記画素から前記電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に前記特定使用状態であると判定し、
    前記無線通信は、前記電子カセッテが前記スリープ状態に遷移したことを前記コンソールへ通知するスリープ状態遷移通知を含み、
    前記特定使用状態であるとの判定は、前記コンソールによる前記スリープ状態遷移通知の受信、および前記電子カセッテからの前記画像信号の取得に基づくことを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 前記警告制御部は、前記使用状態判定部で前記特定使用状態であると判定している間は、前記通信障害判定部または前記警告部を作動させないことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記通信障害判定部は、前記受信部で前記ビーコンが受信されない状態が、予め設定されたタイムアウト時間の間続いた場合に前記通信障害が発生したと判定し、
    前記警告制御部は、前記使用状態判定部で前記特定使用状態であると判定している間は、前記特定使用状態ではない非特定使用状態の場合よりも長い前記タイムアウト時間を前記通信障害判定部に設定することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記警告制御部は、前記画像読み出し動作の所要時間に応じて前記タイムアウト時間を変更することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記発信規制部は、前記特定使用状態において前記ビーコンの発信を止めることを特徴とする請求項1、5または6に記載の放射線撮影装置。
  8. 被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルを有する電子カセッテと、
    前記電子カセッテと無線通信を行うコンソールとを備える放射線撮影装置の作動方法において、
    前記電子カセッテでは、
    発信部により、前記無線通信を行うためのビーコンを発信する発信ステップと、
    発信規制部により、複数の使用状態のうち、予め定められた特定使用状態において前記ビーコンの発信を規制する発信規制ステップとを行い
    前記コンソールでは、
    受信部により、前記ビーコンを受信する受信ステップと、
    通信障害判定部により、前記ビーコンの受信状態に応じて、前記無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定ステップと、
    警告部により、前記通信障害判定ステップで前記通信障害が発生したと判定した場合、前記通信障害が発生した旨の警告を行う警告ステップと、
    使用状態判定部により、前記使用状態が前記特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定ステップと、
    警告制御部により、前記使用状態判定ステップで前記特定使用状態であると判定している間、前記警告を中止させる警告制御ステップとを行い、
    前記使用状態判定ステップでは、少なくとも前記センサパネルが前記画素から前記電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に前記特定使用状態であると判定し、
    前記無線通信は、前記電子カセッテが前記放射線の照射終了を検知して前記コンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、
    前記特定使用状態であるとの判定は、前記コンソールによる前記電子カセッテへの撮影メニューの送信または前記電子カセッテからの前記放射線照射終了検知通知の受信、および前記電子カセッテからの前記画像信号の取得に基づくことを特徴とする放射線撮影装置の作動方法。
  9. 被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルを有する電子カセッテと無線通信を行うコンソールにおいて、
    前記電子カセッテから発信されるビーコンを受信する受信部と、
    前記ビーコンの受信状態に応じて、前記無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定部と、
    前記通信障害判定部で前記通信障害が発生したと判定した場合、前記通信障害が発生した旨の警告を行う警告部と、
    前記電子カセッテの使用状態が、前記ビーコンの発信を規制する予め定められた特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定部と、
    前記使用状態判定部で前記特定使用状態であると判定している間、前記警告を中止させる警告制御部とを備え、
    前記使用状態判定部は、少なくとも前記センサパネルが前記画素から前記電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に前記特定使用状態であると判定し、
    前記無線通信は、前記電子カセッテが前記放射線の照射終了を検知して前記コンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、
    前記特定使用状態であるとの判定は、前記コンソールによる前記電子カセッテへの撮影メニューの送信または前記電子カセッテからの前記放射線照射終了検知通知の受信、および前記電子カセッテからの前記画像信号の取得に基づくことを特徴とするコンソール。
  10. 被写体を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する画素が配列されたセンサパネルを有する電子カセッテと無線通信を行うコンソールの作動方法において、
    受信部により、前記電子カセッテから発信されるビーコンを受信する受信ステップと、
    通信障害判定部により、前記ビーコンの受信状態に応じて、前記無線通信に通信障害が発生したか否かを判定する通信障害判定ステップと、
    警告部により、前記通信障害判定ステップで前記通信障害が発生したと判定した場合、前記通信障害が発生した旨の警告を行う警告ステップと、
    使用状態判定部により、前記電子カセッテの使用状態が、前記ビーコンの発信を規制する予め定められた特定使用状態であるか否かを判定する使用状態判定ステップと、
    警告制御部により、前記使用状態判定ステップで前記特定使用状態であると判定している間、前記警告を中止させる警告制御ステップとを備え、
    前記使用状態判定ステップでは、少なくとも前記センサパネルが前記画素から前記電荷を読み出して画像信号に変換する画像読み出し動作を行っている場合に前記特定使用状態であると判定し、
    前記無線通信は、前記電子カセッテが前記放射線の照射終了を検知して前記コンソールへ通知する放射線照射終了検知通知を含み、
    前記特定使用状態であるとの判定は、前記コンソールによる前記電子カセッテへの撮影メニューの送信または前記電子カセッテからの前記放射線照射終了検知通知の受信、および前記電子カセッテからの前記画像信号の取得に基づくことを特徴とするコンソールの作動方法。
JP2015114764A 2015-06-05 2015-06-05 放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法 Active JP6438355B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114764A JP6438355B2 (ja) 2015-06-05 2015-06-05 放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法
US15/164,026 US10022105B2 (en) 2015-06-05 2016-05-25 Radiographic imaging apparatus and method, and console device
US16/015,390 US10390790B2 (en) 2015-06-05 2018-06-22 Radiographic imaging apparatus and method, and console device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114764A JP6438355B2 (ja) 2015-06-05 2015-06-05 放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017000233A JP2017000233A (ja) 2017-01-05
JP6438355B2 true JP6438355B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=57452521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015114764A Active JP6438355B2 (ja) 2015-06-05 2015-06-05 放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US10022105B2 (ja)
JP (1) JP6438355B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6367149B2 (ja) * 2015-05-29 2018-08-01 富士フイルム株式会社 放射線撮影装置および電子カセッテ
JP6479987B2 (ja) * 2015-07-27 2019-03-06 富士フイルム株式会社 放射線照射装置
JP6618378B2 (ja) * 2016-02-09 2019-12-11 キヤノン株式会社 X線撮影装置およびその制御方法
JP2017184875A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 キヤノン株式会社 放射線撮影システム、情報端末、放射線撮影装置、放射線撮影方法、及びプログラム
US10327730B2 (en) 2016-10-13 2019-06-25 Varex Imaging Corporation Authentication for X-ray imaging components
JP6759046B2 (ja) * 2016-10-14 2020-09-23 キヤノン株式会社 放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法、プログラム
WO2018123907A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 シャープ株式会社 撮像パネル及びその製造方法
CN110602987B (zh) * 2017-04-28 2023-08-18 上海联影医疗科技股份有限公司 控制x射线成像装置的系统和方法
US10925561B2 (en) * 2017-11-17 2021-02-23 Konica Minolta Healthcare Americas, Inc. Portable digital radiography apparatus comprising a frame including a base, a digital radiography panel, and a computer
JP7026513B2 (ja) * 2018-01-18 2022-02-28 キヤノン株式会社 放射線撮像システムおよび放射線撮像装置
JPWO2022091913A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05
JP2022182028A (ja) * 2021-05-27 2022-12-08 キヤノン株式会社 放射線撮影装置、放射線検出器、および放射線撮影装置の制御装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5079438B2 (ja) * 2007-09-27 2012-11-21 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置
JP5127492B2 (ja) * 2008-02-08 2013-01-23 キヤノン株式会社 ワイヤレスx線透視システム及びそのユニット間の同期方法、コンピュータプログラム
JP2010025707A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Fujifilm Corp 警告装置及びプログラム
JP5603713B2 (ja) * 2010-08-31 2014-10-08 富士フイルム株式会社 放射線撮影装置
JP2012100843A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像撮影システム
JP2013153790A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Canon Inc X線撮影装置、x線撮影装置の制御方法、およびプログラム
JP6123445B2 (ja) * 2013-04-11 2017-05-10 コニカミノルタ株式会社 移動型x線撮影装置
JP6113093B2 (ja) * 2013-09-17 2017-04-12 富士フイルム株式会社 可搬型放射線撮影装置及び可搬型放射線撮影システム
KR20150062137A (ko) * 2013-11-28 2015-06-05 삼성전자주식회사 엑스선 촬영 장치 및 그 제어 방법
JP5917580B2 (ja) 2014-02-13 2016-05-18 キヤノン株式会社 放射線撮影システム、放射線撮像装置、画像処理装置及びコンピュータプログラム
JP6415231B2 (ja) * 2014-10-07 2018-10-31 キヤノン株式会社 撮影管理装置、x線撮影システム、情報処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US10390790B2 (en) 2019-08-27
US20160358458A1 (en) 2016-12-08
JP2017000233A (ja) 2017-01-05
US20180317874A1 (en) 2018-11-08
US10022105B2 (en) 2018-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438355B2 (ja) 放射線撮影装置およびその作動方法、並びにコンソールおよびその作動方法
JP6367149B2 (ja) 放射線撮影装置および電子カセッテ
JP6113093B2 (ja) 可搬型放射線撮影装置及び可搬型放射線撮影システム
JP6405769B2 (ja) 放射線画像撮影システム
JP6050206B2 (ja) 放射線撮影システム及び通信環境制御装置
US8358740B2 (en) Radiographic image capturing system
JP6882114B2 (ja) 放射線撮影システムとその作動方法
US8363786B2 (en) Radiographic image capturing system
JP5436281B2 (ja) 放射線撮影システム、コンソール、放射線撮影用カセッテ、及びプログラム
JP6123445B2 (ja) 移動型x線撮影装置
JP2006263339A (ja) 画像取得装置及び画像取得システム
WO2010134365A1 (ja) 放射線画像撮影システム
JP2015191555A (ja) 携帯型コンソール、携帯型コンソールの制御方法、携帯型コンソールの制御プログラム、及び撮影スキル分析システム
JP2010197679A (ja) 放射線画像取得システム及び放射線画像検出カセッテ
WO2011046049A1 (ja) 放射線画像撮影システム
JP2006116205A (ja) 放射線撮影システム
US20220401055A1 (en) Image acquisition with multiple detectors
WO2023054160A1 (ja) 放射線撮影装置、放射線撮影システム、および制御方法
JP6361748B2 (ja) 移動型x線撮影装置
JP2014117398A (ja) 放射線画像撮影システム
JP6733184B2 (ja) 放射線動画像撮影装置
JP2006081729A (ja) 放射線撮影システム
JP2023087712A (ja) 放射線撮像装置及び放射線撮影システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6438355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250