JP6437737B2 - 枯草菌変異株及びそれを用いたポリ−γ−グルタミン酸の製造方法 - Google Patents
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Description
枯草菌変異株であって、
prophage6領域、prophage1領域、prophage4領域、PBSX領域、prophage5領域、prophage3領域、spb領域、pks領域、skin領域、pps領域、prophage2領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域からなる群より選択される1以上の領域が欠失したゲノムを有し、
枯草菌遺伝子pgsB、pgsC、pgsA及びpgsE、ならびにそれらに相当する遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子の発現が強化されており、
かつ
alsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子が欠失又は不活性化されている、
枯草菌変異株。
枯草菌変異株の製造方法であって、
prophage6領域、prophage1領域、prophage4領域、PBSX領域、prophage5領域、prophage3領域、spb領域、pks領域、skin領域、pps領域、prophage2領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域からなる群より選択される1以上の領域が欠失したゲノムを有する枯草菌変異株において
枯草菌遺伝子pgsB、pgsC、pgsA及びpgsE、ならびにそれらに相当する遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子の発現を強化し、かつ
alsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子を欠失又は不活性化する、
ことを含む、方法。
本明細書に記載の枯草菌の各遺伝子及びゲノム領域の名称は、JAFAN:Japan Functional Analysis Network for Bacillus subtilis(BSORF DB)でインターネット公開([bacillus.genome.ad.jp/]、2006年1月18日更新)された枯草菌ゲノムデータに基づいて記載されている。
本発明の枯草菌変異株は、枯草菌野生株のゲノム上の大領域が欠失したゲノムを有し、枯草菌ポリ−γ-グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化されており、かつalsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子が欠失又は不活性化されている、枯草菌変異株である。本発明の枯草菌変異株は、該ゲノムの大領域が欠失した枯草菌変異株に対して、枯草菌ポリ−γ-グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現を強化する改変と、alsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子を欠失又は不活性化させる改変とを加えることによって作製することができる。
本発明の枯草菌変異株の親株となる、ゲノムの大領域が欠失した枯草菌変異株は、枯草菌野生株(例えば、Bacillus subtilis Marburg No.168;本明細書において以下、枯草菌168株又は単に168株、あるいは野生株と称する)のゲノムと比べて、そのゲノム中の大領域が欠失したゲノムを有する。すなわち、当該枯草菌変異株のゲノムにおいては、枯草菌野生株のゲノム中の、prophage6(yoaV−yobO)領域、prophage1(ybbU−ybdE)領域、prophage4(yjcM−yjdJ)領域、PBSX(ykdA−xlyA)領域、prophage5(ynxB−dut)領域、prophage3(ydiM−ydjC)領域、spb(yodU−ypqP)領域、pks(pksA−ymaC)領域、skin(spoIVCB−spoIIIC)領域、pps(ppsE−ppsA)領域、prophage2(ydcL−ydeJ)領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7(spoIVCB−yraK)領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域からなる群より選択される領域の1以上が欠失している。好ましくは、当該枯草菌変異株は、枯草菌野生株のゲノム中の、prophage6(yoaV−yobO)領域、prophage1(ybbU−ybdE)領域、prophage4(yjcM−yjdJ)領域、PBSX(ykdA−xlyA)領域、prophage5(ynxB−dut)領域、prophage3(ydiM−ydjC)領域、spb(yodU−ypqP)領域、pks(pksA−ymaC)領域、skin(spoIVCB−spoIIIC)領域、pps(ppsE−ppsA)領域、prophage2(ydcL−ydeJ)領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7(spoIVCB−yraK)領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域からなる群より選択される領域の全てを欠失している。このような枯草菌変異株の例としては、特開2007−130013号公報に記載の枯草菌MGB874株が挙げられる。
本発明の枯草菌変異株においては、alsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子が欠失又は不活性化されている。好ましい実施形態において、本発明の枯草菌変異株においては、alsS遺伝子及びalsD遺伝子が欠失又は不活性化されている。
(2−3−1.ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子)
本発明の枯草菌変異株においては、さらに、枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化されている。本発明で発現強化される枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子は、枯草菌遺伝子pgsB、pgsC、pgsA及びpgsE、ならびにそれらに相当する遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子であり、好ましくは、少なくとも枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子とを含む組み合わせであり、より好ましくは、枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子との組み合わせ、あるいは枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子と、枯草菌pgsE遺伝子又はその相当遺伝子との組み合わせである。
(a)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号1に示すヌクレオチド配列と少なくとも62%、例えば、62%以上、好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号2に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f)配列番号2に示すアミノ酸配列と少なくとも55%、例えば、55%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b')配列番号3に示すヌクレオチド配列と少なくとも59%、例えば、59%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でPGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でPGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d')配列番号4に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e')配列番号4に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でPGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f')配列番号4に示すアミノ酸配列と少なくとも51%、例えば、51%以上、好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でPGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b'')配列番号5に示すヌクレオチド配列と少なくとも48%、例えば、48%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d'')配列番号6に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e'')配列番号6に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f'')配列番号6に示すアミノ酸配列と少なくとも30%、例えば、30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b''')配列番号7に示すヌクレオチド配列と少なくとも51%、例えば、51%以上、好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d''')配列番号8に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e''')配列番号8に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f''')配列番号8に示すアミノ酸配列と少なくとも35%、例えば、35%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
本発明の好ましい実施形態において、枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化された本発明の枯草菌変異株においては、さらに枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸分解酵素をコードする遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化されている。本発明で発現強化される枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸分解酵素をコードする遺伝子又はそれに相当する遺伝子は、枯草菌pgdS遺伝子又はそれに相当する遺伝子である。従来の微生物を用いたPGA生産法では、微生物がPGAを高生産すると培地の粘度が高まり、その結果、微生物の生存やPGAの生産性に悪影響が及ぶ場合があった。一方、本発明によれば、枯草菌pgdS遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現を強化することで、低分子化されたPGAが生産され、培養液の粘度を抑制することにより、PGAを高生産に伴う上記課題を解決することができる。
(g)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(h)配列番号9に示すヌクレオチド配列と少なくとも62%、例えば、62%以上、好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつPGA分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(i)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつPGA分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(j)配列番号10に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(k)配列番号10に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつPGA分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(l)配列番号10に示すアミノ酸配列と少なくとも57%、例えば、57%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつPGA分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
本発明の別の好ましい実施形態において、枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化された本発明の枯草菌変異株においては、さらに枯草菌ピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化されている。本発明のさらに好ましい実施形態において、本発明の枯草菌変異株においては、上記枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、上記枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸分解酵素をコードする遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌ピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現がいずれも強化されている。本発明で発現強化される枯草菌ピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子又はそれに相当する遺伝子は、枯草菌pycA遺伝子又はそれに相当する遺伝子である。
(m)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(n)配列番号11に示すヌクレオチド配列と少なくとも58%、例えば、58%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(o)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(p)配列番号12に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(q)配列番号12に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(r)配列番号12に示すアミノ酸配列と少なくとも56%、例えば、56%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
上述したゲノム上の所定の領域を欠失した枯草菌変異株(親株)において、目的とする枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子、枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸分解酵素をコードする遺伝子、枯草菌ピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子、又はそれらに相当する遺伝子(以下、目的遺伝子)の発現を強化する手段としては、例えば、親株のゲノム上で、野生型に比較し発現を強化できる制御領域(強制御領域)と目的遺伝子とを作動可能に連結して配置すること;及び、制御領域、好ましくは強制御領域と作動可能に連結された目的遺伝子を、親株細胞のゲノム中若しくはプラスミド中に導入すること、などが挙げられる。
本発明の枯草菌変異株は、親株となるゲノムの大領域が欠失した枯草菌変異株、又は該親株に対し枯草菌ポリ−γ−グルタミン酸合成酵素遺伝子の発現を強化した枯草菌変異株と比べて、高いPGA生産能を有している。本発明の枯草菌変異株を培養することによって当該菌外に効率よくPGAが生産されるため、PGAを効率よく生産することが可能になる。したがって、本発明の別の態様は、上述した本発明の枯草菌変異株を用いるPGAの製造方法に関する。
prophage6領域、prophage1領域、prophage4領域、PBSX領域、prophage5領域、prophage3領域、spb領域、pks領域、skin領域、pps領域、prophage2領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域からなる群より選択される1以上の領域が欠失したゲノムを有し、
枯草菌遺伝子pgsB、pgsC、pgsA及びpgsE、ならびにそれらに相当する遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子の発現が強化されており、
かつ、
alsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子が欠失又は不活性化されている、
枯草菌変異株。
(a)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号1に示すヌクレオチド配列と62%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号2に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f)配列番号2に示すアミノ酸配列と少なくとも55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b')配列番号3に示すヌクレオチド配列と少なくとも59%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d')配列番号4に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e')配列番号4に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f')配列番号4に示すアミノ酸配列と少なくとも51%以上、より好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b'')配列番号5に示すヌクレオチド配列と少なくとも48%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d'')配列番号6に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e'')配列番号6に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f'')配列番号6に示すアミノ酸配列と少なくとも30%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b''')配列番号7に示すヌクレオチド配列と少なくとも51%以上、より好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d''')配列番号8に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e''')配列番号8に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f''')配列番号8に示すアミノ酸配列と少なくとも35%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(g)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(h)配列番号9に示すヌクレオチド配列と少なくとも62%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(i)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(j)配列番号10に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(k)配列番号10に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(l)配列番号10に示すアミノ酸配列と少なくとも57%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(m)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(n)配列番号11に示すヌクレオチド配列と少なくとも80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(o)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(p)配列番号12に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(q)配列番号12に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(r)配列番号12に示すアミノ酸配列と少なくとも80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
prophage6領域、prophage1領域、prophage4領域、PBSX領域、prophage5領域、prophage3領域、spb領域、pks領域、skin領域、pps領域、prophage2領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域からなる群より選択される1以上の領域が欠失したゲノムを有する枯草菌変異株において
枯草菌遺伝子pgsB、pgsC、pgsA及びpgsE、ならびにそれらに相当する遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子の発現を強化し、かつ
alsS遺伝子及びalsD遺伝子からなる群より選択される少なくとも1つの遺伝子を欠失又は不活性化する、
ことを含む、方法。
(a)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号1に示すヌクレオチド配列と62%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e)配列番号2に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f)配列番号2に示すアミノ酸配列と少なくとも55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b')配列番号3に示すヌクレオチド配列と少なくとも59%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d')配列番号4に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e')配列番号4に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f')配列番号4に示すアミノ酸配列と少なくとも51%以上、より好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b'')配列番号5に示すヌクレオチド配列と少なくとも48%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d'')配列番号6に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e'')配列番号6に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f'')配列番号6に示すアミノ酸配列と少なくとも30%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(a''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b''')配列番号7に示すヌクレオチド配列と少なくとも51%以上、より好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(c''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d''')配列番号8に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(e''')配列番号8に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f''')配列番号8に示すアミノ酸配列と少なくとも35%以上、より好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ上記枯草菌pgsB遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsC遺伝子又はその相当遺伝子と、上記枯草菌pgsA遺伝子又はその相当遺伝子の存在下で、PGAを生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(g)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(h)配列番号9に示すヌクレオチド配列と少なくとも62%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(i)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(j)配列番号10に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(k)配列番号10に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(l)配列番号10に示すアミノ酸配列と少なくとも57%以上、より好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上、より好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(m)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(n)配列番号11に示すヌクレオチド配列と少なくとも80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(o)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(p)配列番号12に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(q)配列番号12に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(r)配列番号12に示すアミノ酸配列と少なくとも80%以上、より好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、より好ましくは96%以上、より好ましくは97%以上、より好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
(1−1)トリプトファン要求性解除株の作製
枯草菌野生株ゲノムの大領域が欠失した枯草菌変異株(MGB874株;特開2007−130013号公報)におけるトリプトファン要求性を解除した。枯草菌変異株MGB874株の元株である枯草菌168株は、遺伝子型としてtrpC2を所持している。つまり168株はトリプトファン合成に関与するインドール−3−グリセロールリン酸シンターゼをコードするtrpC遺伝子変異のためトリプトファン合成要求性である。また、枯草菌ATCC6051T株はトリプトファン非要求性であることが知られている(Albertini,A.M.&Galizzi,A.Microbiology,1999,145(Pt12):3319−3320)。枯草菌168株とATCC6051T株のtrpC遺伝子を比較したところ、328番目から330番目のヌクレオチドATTが枯草菌168株では存在しないことがわかった。そこで、ATCC6051T株ゲノムを鋳型とし、表4記載のtrpC_F1及びtrpC_R1のプライマーを用いてPCRを行い、PCR産物を構築した。このPCR産物を用いて枯草菌変異株MGB874株をコンピテント法で形質転換し、トリプトファン非添加のSMA寒天培地(0.2%硫酸アンモニウム、1.4%リン酸水素2カリウム、0.6%リン酸2水素カリウム、0.1%クエン酸3ナトリウム-2水和物、0.5%グルコース、0.035%硫酸マグネシウム7水和物、1.5%寒天)に生育したコロニーを形質転換体として分離した。こうしてトリプトファン非要求性MGB874T株を得た。
上記(1−1)で構築したMGB874T株を宿主として、alsSD遺伝子群が欠失された枯草菌変異株(MGB874T_ΔalsSD株)の構築を行った。本変異株の作製は、IPTG制御領域と遊離のmRNA切断リボヌクレアーゼであるmazF遺伝子を融合したカセットを使用するマーカーフリーの欠失法にて構築した(Morimoto,T. et al.,In Strain Engineering,pp345−358.Springer)。
上記(1−2)で構築した枯草菌変異株MGB874T_ΔalsSD株を宿主として、上述の手法と同様に、ackA遺伝子、pta遺伝子、ydaP遺伝子及びldh遺伝子が欠失された変異株(MGB874T_ΔalsSDΔackAΔptaΔydaPΔldh株)の構築を行った。
ゲノム上のαアミラーゼをコードするamyE遺伝子を分断する形で、ピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子pycAを導入するためのコンストラクトを構築した。pycA遺伝子発現の制御領域として、恒常的発現制御である胞子形成に関与するspoVG遺伝子の制御領域を用いた。
枯草菌変異株MGB874T株のゲノムDNAを鋳型とし、表5記載のプライマーnew−amyE−UF及びamyE−URを用いて、amyE上流領域の断片(A)をPCRにより増幅した。pDLT3(Morimoto T.et al.Microbiology,2002,148:3539−3552)で枯草菌野生株168を形質転換した変異株を鋳型とし、表5記載のプライマーcat−F及びnew−amyE−DRを用いて、クロラムフェニコール耐性遺伝子を含むamyE下流領域の断片(B)をPCRにより増幅した。次いで、枯草菌変異株MGB874T株のゲノムDNAを鋳型とし、表5記載のプライマーamyE/PVG−F及びPspoVG−Rを用いて、spoVG遺伝子の制御領域の断片(C)をPCRにより増幅した。次いで、枯草菌変異株MGB874T株のゲノムDNAを鋳型とし、表5記載のプライマーPVG/pycA−F−2及びpycA/cat−R−2を用いて、PCR増幅を行い、pycA遺伝子ORFの断片(D)をPCR増幅した。
Bacillus sp.KSM−366株(FERM BP−6262)から調製した染色体DNAを鋳型とし、表6記載のプライマーP−S237/BSpgsB atg FW及びHindIII_BSpgsBC RVを用いて、pgsBC遺伝子を含む1.7kbのDNA断片(BC)をそれぞれ調製した。さらに、Bacillus sp.KSM−S237株(FERM BP−7875)から調製した染色体DNAを鋳型とし、表6記載のプライマーCm_S237 FWとP_S237−RVのプライマーセットを用いて、KSM−S237株由来のセルラーゼ遺伝子(特開2000−210081号公報参照)プロモーター領域0.6kbのDNA断片(P_S237)(配列番号37)を調製した。
上記(1−2)〜(1−4)で作製した枯草菌変異株MGB874T株、枯草菌変異株MGB874T_ΔalsSD株、枯草菌変異株MGB874T_ΔalsSDΔackAΔptaΔydaPΔldh株及び枯草菌変異株MGB874T_ΔalsSDΔackAΔptaΔydaPΔldh_PspoVG−pycA株を宿主とした。
上記(1−5)で作製したPGA組換え生産用ベクターpHY_PS237/pgsBC(特開2009−89708)を用いて、プロトプラスト形質転換法(Mol.Gen.Genet.,1979,168:111−115)により各宿主を形質転換した。テトラサイクリン−塩酸塩50ppmを添加したDM3プロトプラスト再生培地(0.5Mコハク酸ナトリウム(pH7.3)、0.5%カザミノ酸(ディフコ社製)、0.5%酵母エキス(ディフコ社製)、0.35% K2HPO4、0.15% KH2PO4、0.5%グルコース、20mM MgCl2、0.01%牛血清アルブミン(シグマ社製)、1%バクト寒天(ディフコ社製))上に生育したコロニーを目的とする枯草菌形質転換体として選抜した。以上の手順により、各宿主にBacillus sp.KSM−S237株(FERM BP−7875)由来のセルラーゼ遺伝子(特開2000−210081)のプロモーター領域及びBacillus sp.KSM−366株(FERM BP−6262)由来のpgsB及びpgsC遺伝子を導入した株を得た。
始めに、先述したマーカーフリーの欠失法を用いて、枯草菌が本来ゲノム上に有するPGA合成酵素遺伝子群(pgsBCAE)及びPGA分解酵素をコードする遺伝子の欠失変異導入を行った。
先述したマーカーフリーの欠失法を用いて、上記(1−7)で構築したMGB874T_PGA株を宿主として、alsSD遺伝子群が欠失された枯草菌変異株枯草菌の構築を行った。
実施例1にて得られた形質転換体を15ppmのテトラサイクリンを含む5mLのLB培地(1.0%トリプトン(ディフコ社製)、0.5%酵母エキス(ディフコ社製)、1.0%NaCl、15ppmテトラサイクリン)で30℃にて12〜16時間振盪培養を行い、さらに得られた培養液を、30mLの5%グルコースM改変培地(5%グルコース、0.6%塩化アンモニウム、0.15%リン酸水素2カリウム、0.035%硫酸マグネシウム7水和物、0.005%硫酸マンガン5水和物、50mM MOPS(モノホリノプロパンスルホン酸)緩衝剤(pH7.0)、その他微量金属、4.0%炭酸カルシウム、15ppmテトラサイクリン)に0.6mL(2%(v/v))接種し、37℃、210rpmで1日間、振盪培養を行った。培養終了後、下記測定例に示す分析条件にてPGA生産量を測定した。PGA生産量は、プラスミドpHY_PS237/pgsBCを導入した枯草菌変異株MGB874T株におけるPGA生産量を100%とした場合の相対値で示した。
実施例1にて得られた枯草菌変異株を5mLのLB培地(1.0%トリプトン(ディフコ社製)、0.5%酵母エキス(ディフコ社製)、1.0%NaCl)で30℃にて12〜16時間振盪培養を行い、さらに得られた培養液を、30mLの5%グルコースM改変培地(5%グルコース、0.6%塩化アンモニウム、0.15%リン酸水素2カリウム、0.035%硫酸マグネシウム7水和物、0.005%硫酸マンガン5水和物、50mM MOPS(モノホリノプロパンスルホン酸)緩衝剤(pH7.0)、その他微量金属、4.0%炭酸カルシウム)に0.6mL(2%(v/v))接種し、37℃、210rpmで1日間、振盪培養を行った。培養終了後、下記測定例に示す分析条件にてPGA生産量を測定した。PGA生産量は、MGB874T_PGA株におけるPGA生産量を100%とした場合の相対値で示した。
培養終了後の培養液試料を、室温にて14,800rpmで30分間の遠心分離(日立工機、himacCF15RX)に供し、得られた遠心分離後の試料上清中に含まれるPGAについて、HPLC法にて定量分析及び分子量分析を行った。使用したHPLC装置は、送液ポンプ(島津、LC−9A)、オートサンプラー(日立計測機器、AS−2000)、カラムオーブン(島津、CTO−6A)、UV検出計(島津、SPD−10A)、脱ガス装置(GLサイエンス、DG660B)及びクロマトデータ解析装置(日立計測機器、D−2500)を接続して用いた。分析カラムは、排除限界の異なる2種類の東ソー製の親水性ポリマー用ゲルろ過カラムTSKgel G6000PWXL(7.8mm I.D.×30cm、排除限界>5×107)及びTSKgel G4000PWXL(7.8mm I.D.×30cm、排除限界1×106)を用い、これら分析カラムの直前にガードカラムTSK guardcolumn PWXL(6.0mm I.D.×4.0cm)を接続した。溶離液には0.1M硫酸ナトリウム、流速1.0mL/分、カラム温度は50℃、溶出ピークの検出波長は210nmを用いた。試料注入量はサンプルループ(レオダイン)を用い、1分析あたり50μLとした。HPLC分析に供するサンプルは、不溶物を除くための前処理としてMULTI SCREEN MNHV45(MILLIPORE製、0.45μmデュラポア膜)にてフィルターろ過処理し調製した。濃度検定には分子量80万のPGA(明治フードマテリアル)を用いて検量線を作成した。
Claims (11)
- 枯草菌変異株であって、
prophage6領域、prophage1領域、prophage4領域、PBSX領域、prophage5領域、prophage3領域、spb領域、pks領域、skin領域、pps領域、prophage2領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域が欠失したゲノムを有し、
alsS遺伝子及びalsD遺伝子が欠失又は不活性化されており、かつ
枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子とが組み合わせて発現強化されているか、あるいは、枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsE遺伝子又はそれに相当する遺伝子とが組み合わせて発現強化されており、
該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a)、(b)、(d)及び(f):
(a)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号1に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f)配列番号2に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択され、
該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a')、(b')、(d')及び(f'):
(a')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b')配列番号3に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d')配列番号4に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f')配列番号4に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択され、
該枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a'')、(b'')、(d'')及び(f''):
(a'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b'')配列番号5に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d'')配列番号6に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f'')配列番号6に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択され、
該枯草菌pgsE遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a''')、(b''')、(d''')及び(f'''):
(a''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b''')配列番号7に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d''')配列番号8に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f''')配列番号8に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択される、
枯草菌変異株。 - さらにackA遺伝子、pta遺伝子及びydaP遺伝子が欠失又は不活性化されている、請求項1記載の枯草菌変異株。
- さらにackA遺伝子、pta遺伝子、ydaP遺伝子及びldh遺伝子が欠失又は不活性化されている、請求項1記載の枯草菌変異株。
- さらに枯草菌pgdS遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化されており、
該枯草菌pgdS遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(g)、(h)、(j)及び(l):
(g)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(h)配列番号9に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(j)配列番号10に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(l)配列番号10に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択される、請求項1〜3のいずれか1項記載の枯草菌変異株。 - さらに枯草菌pycA遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現が強化されており、
該枯草菌pycA遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(m)、(n)、(p)及び(r):
(m)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(n)配列番号11に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(p)配列番号12に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(r)配列番号12に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択される、請求項1〜4のいずれか1項記載の枯草菌変異株。 - 枯草菌変異株の製造方法であって、
prophage6領域、prophage1領域、prophage4領域、PBSX領域、prophage5領域、prophage3領域、spb領域、pks領域、skin領域、pps領域、prophage2領域、ydcL−ydeK−ydhU領域、yisB−yitD領域、yunA−yurT領域、cgeE−ypmQ領域、yeeK−yesX領域、pdp−rocR領域、ycxB−sipU領域、SKIN−Pro7領域、sbo−ywhH領域、yybP−yyaJ領域及びyncM−fosB領域が欠失したゲノムを有する枯草菌変異株において
alsS遺伝子及びalsD遺伝子遺伝子を欠失又は不活性化し、かつ
枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子とを組み合わせて発現強化するか、あるいは、枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、枯草菌pgsE遺伝子又はそれに相当する遺伝子とを組み合わせて発現強化する、
ことを含み、
該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a)、(b)、(d)及び(f):
(a)配列番号1に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b)配列番号1に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f)配列番号2に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつアミドリガーゼ活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択され、
該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a')、(b')、(d')及び(f'):
(a')配列番号3に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b')配列番号3に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d')配列番号4に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f')配列番号4に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子がコードするタンパク質の存在下でポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択され、
該枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a'')、(b'')、(d'')及び(f''):
(a'')配列番号5に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b'')配列番号5に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d'')配列番号6に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f'')配列番号6に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択され、
該枯草菌pgsE遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(a''')、(b''')、(d''')及び(f'''):
(a''')配列番号7に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(b''')配列番号7に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(d''')配列番号8に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(f''')配列番号8に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつ該枯草菌pgsB遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsC遺伝子又はそれに相当する遺伝子と、該枯草菌pgsA遺伝子又はそれに相当する遺伝子の存在下で、ポリ−γ−グルタミン酸を生成する機能を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択される、
方法。 - さらにackA遺伝子、pta遺伝子及びydaP遺伝子を欠失又は不活性化する、請求項6記載の方法。
- さらにackA遺伝子、pta遺伝子、ydaP遺伝子及びldh遺伝子を欠失又は不活性化する、請求項6記載の方法。
- さらに枯草菌pgdS遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現を強化することを含み、 該枯草菌pgdS遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(g)、(h)、(j)及び(l):
(g)配列番号9に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(h)配列番号9に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(j)配列番号10に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(l)配列番号10に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつポリ−γ−グルタミン酸分解活性を有するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択される、請求項6〜8のいずれか1項記載の方法。 - さらに枯草菌pycA遺伝子又はそれに相当する遺伝子の発現を強化することを含み、 該枯草菌pycA遺伝子又はそれに相当する遺伝子が、下記(m)、(n)、(p)及び(r):
(m)配列番号11に示すヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド;
(n)配列番号11に示すヌクレオチド配列と少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列からなり、かつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(p)配列番号12に示すアミノ酸配列からなるタンパク質をコードするポリヌクレオチド;
(r)配列番号12に示すアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなりかつピルビン酸カルボキシラーゼ活性を発揮するタンパク質をコードするポリヌクレオチド、
からなる群より選択される、請求項6〜9のいずれか1項記載の方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の枯草菌変異株を用いるポリ−γ−グルタミン酸の製造方法。
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