JP6437671B2 - 櫛 - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP6437671B2
JP6437671B2 JP2017554762A JP2017554762A JP6437671B2 JP 6437671 B2 JP6437671 B2 JP 6437671B2 JP 2017554762 A JP2017554762 A JP 2017554762A JP 2017554762 A JP2017554762 A JP 2017554762A JP 6437671 B2 JP6437671 B2 JP 6437671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comb
edge
tooth
recess
end edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017554762A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017098664A1 (ja
Inventor
英珠 波握
英珠 波握
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Park Way Co Ltd
Original Assignee
Park Way Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Park Way Co Ltd filed Critical Park Way Co Ltd
Publication of JPWO2017098664A1 publication Critical patent/JPWO2017098664A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6437671B2 publication Critical patent/JP6437671B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D24/00Hair combs for care of the hair; Accessories therefor
    • A45D24/02Single-piece combs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D24/00Hair combs for care of the hair; Accessories therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D24/00Hair combs for care of the hair; Accessories therefor
    • A45D24/04Multi-part combs
    • A45D24/10Multi-part combs combined with additional devices
    • A45D24/14Multi-part combs combined with additional devices with handle designed to be attached to the hand of the user
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D24/00Hair combs for care of the hair; Accessories therefor
    • A45D24/22Combs with dispensing devices for liquids, pastes or powders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D24/00Hair combs for care of the hair; Accessories therefor
    • A45D24/36Combs, stencils, or guides, specially adapted for hair trimming devices

Landscapes

  • Brushes (AREA)
  • Scissors And Nippers (AREA)
  • Cleaning And Drying Hair (AREA)

Description

本発明は、櫛本体に設けられた縁櫛部又は櫛歯に、湾曲した凹みを形成することで、櫛を把持しやすくすると共に、整髪作業等の際に掬い上げた頭髪束を滑り落ちにくくした櫛に関する。
従来、整髪等に用いられる櫛は、棒状の櫛本体の両端から縁櫛部を突設させると共に(櫛本体の長手方向における一方の端側に設けた一端縁櫛部、他方の端側に設けた他端縁櫛部)、両端に設けられた縁櫛部の間に、複数の櫛歯を設けた構成になっていることが一般的である。
下記の特許文献1は、従来の櫛の例を示し、櫛歯の幅方向を正面にした状態の櫛歯の形状が、くさび形の先細形状であり、両側の外周縁(両側の縦方向の線が示す外周縁)を、真っ直ぐな斜線で形成したことを表しており(特許文献1の図2参照)、また、櫛縁部の幅方向を正面にした状態における縁櫛部の形状も先細形状であり、両側の外周縁を、真っ直ぐな斜線で形成したことを表している(特許文献1の図17(B)参照)。さらに、この特許文献1は、縁櫛部(特許文献1の先端部2a又は基部2bに相当)について、幅方向に貫通する貫通孔が形成されていることも示す(特許文献1の図1、5、6等参照)。なお、櫛の形状的なタイプとしては一般的に、把持部(テール部)を有するタイプ(例えば、特許文献1の図7、8、10、11,13、14、17、18等に示すタイプ)と、把持部を有しないタイプ(例えば、特許文献1の図1、5、15等に示すタイプ)に大別できる。
また、下記の特許文献2では、櫛歯において、幅方向の一方側(櫛の正面側)の外周縁に、切り欠き部(6)又は中央凹陥部(7)を形成したものが開示される(特許文献2の第1〜4図参照)。同様に下記の特許文献3でも、櫛歯において、幅方向の一方側(櫛の正面側)又は両方側(櫛の正面及び背面側)の外周縁(外側面)に、ギザギザの円弧状に切り欠いた溝3bを形成したものが開示される(特許文献3の図7、8及び段落0016参照)。さらに、下記の特許文献4には、櫛付キャップに設けられた櫛歯において、幅方向の一方側の外周縁に欠部34を形成したものが開示される(特許文献4の図7、段落0005の記載参照)。
なお、下記の特許文献4には、屈曲傾斜した櫛歯を設けたパーマネント用リングコームが開示される。また、下記の特許文献5には、持ち手にフィットし、滑りにくくするために、ブラシ台部の側面に指が掛かる程度のくぼみ部(指保持部)を形成した毛染め用ブラシが開示される。
実開平6−66504号公報 実開昭62−39604号公報 特開平10−276830号公報 特開平5−220011号公報 登録実用新案第3085833号公報
櫛の職業的ユーザである美容師・理容師は、作業内容に応じて様々な櫛の持ち方を使い分けている。櫛の持ち方の例としては、櫛歯に指が当たるような持ち方、又は縁櫛部及び、その縁櫛部の近くの範囲に位置する櫛歯の両方に指(例えば、親指)が当たるような持ち方等が行われることがある。しかし、このような持ち方がされると、櫛歯及び縁櫛部は上述したように、外周縁は真っ直ぐな(直線的な)形状であり、一方、上記の持ち方でユーザが櫛側に触れる指の箇所は湾曲した形状であることから、櫛側とユーザの指側の接触状態は、点接触になる。
職業的ユーザである美容師・理容師は、水、整髪料等が指に付着した状態で、櫛を用いた作業を行うことがあり、指に水、整髪料等が付着していると、指の表面が滑りやすくなっており、このような状態で、上述した点接触のような櫛の持ち方が行われると、櫛を持つのに適したグリップ力が得られにくいという問題が生じる。
また、粘度の高いローションを用いて、櫛で頭髪をセットすることもあり(例えば、美容師の国家試験の課題にもなっている「フィンガーウェーブ」というセットの仕方)、このような粘度の高いローション等を用いたセットを行う場合、櫛を支持する指に、かなりの力を入れることが要求される。しかし、ユーザの指と、櫛との接触状態は上述したように点接触であるため、指の接触箇所に力が集中し、指の接触箇所の負担が大きいという問題がある。しかも、指の接触箇所にローション等が付着していると、その箇所の皮膚がふやけた状態になっていることもあり、このように指の皮膚がふやけた状態で、上述した指への負担が大きい作業を行うと、櫛を支持する力の集中する指の箇所の皮膚がめくれたりする等、指の皮膚を傷つけてしまうおそれも生じる。
さらに、櫛を用いた作業としては、カット対象となる頭髪束を櫛で掬い上げるなどの作業を行うこともあり、このような作業を行う場合、上述したように、櫛歯及び縁櫛部は、くさび形の先細形状であるため、折角、掬い上げた頭髪束が、櫛歯及び縁櫛部の先端側より滑り落ちやすいという問題がある。さらにまた、櫛を用いた別の作業例としては、頭髪の中に櫛を差し込んだり、頭髪の中で櫛を移動させたりして、頭髪を所要方向へ分ける作業(パーティング作業)を行うこともあり、このような作業を行う場合において、縁櫛部は、櫛歯より厚みが大きいため、頭髪との接触による抵抗が大きいので、縁櫛部を頭髪の中へ差し込んだり、移動させたりする作業をスムーズに行いにくいという問題もある。
なお、上述した問題において、上記の特許文献2に係る櫛歯は、切り欠き部(6)又は中央凹陥部(7)の底面がフラットな形状であるため、これら切り欠き部(6)又は中央凹陥部(7)に指を収めると、フラットな底面と点接触するだけなので、櫛を把持するのに適したグリップ力も得られず、また、指の接触箇所の負担を低減することもできない。また、上記の特許文献3に係る櫛は、櫛歯に切り欠いた溝3bがギザギザの円弧状であるため、このような溝3bに指を収めると、ギザギザの尖った箇所が指に食い込むので、指の負担が増すことになる。
また、特許文献4に係るパーマネント用リングコームは、特許文献4の図5で示される使用例を参照すれば、図示される指の太さが、櫛歯の長さ寸法と同等以上であることから、指で櫛歯又は縁櫛部を把持するような持ち方を行えば、櫛歯の先端までを指で、ほぼ覆うことになり、櫛として機能させられないことから、このような持ち方を特許文献4に係るパーマネント用リングコームに用いることは想定できない。さらにまた、特許文献5に係る毛染め用ブラシは、櫛本体に相当するブラシ台部にくぼみ部を形成したものなので、櫛歯又は縁櫛部で櫛を支持する持ち方については、何ら貢献し得ない。そして、特許文献1に係る櫛は、縁櫛部に相当する先端部2a又は基部2bに貫通孔が形成されるが、貫通孔の形成箇所が、先端箇所でないため、これらの貫通孔は、縁櫛部の先端箇所における頭髪との接触に何ら関係しない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、指に馴染むような湾曲した凹部(櫛歯凹部)を、櫛歯又は縁櫛部に形成することで、櫛を支持する指に適度なグリップ感を得られると共に、指への負担も低減できるようにした櫛を提供することを目的とする。
また、本発明は、新たに形成した凹部(櫛歯凹部)が根元側と繋がる箇所にエッジを形成することで、更にグリップ性も高めた櫛を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、新たに形成した凹部(櫛歯凹部)が先端側と繋がる箇所にエッジを形成することで、櫛で頭髪束を掬い上げる際、掬い上げた頭髪束が滑り落ちにくくした櫛を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、縁櫛部の先端箇所に貫通孔を形成することで、櫛を頭髪の中に差し込んだり、又は頭髪の中で櫛を移動させる際、縁櫛部の先端箇所にかかる抵抗を緩和できるようにした櫛を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る櫛は、櫛本体と、前記櫛本体の長手方向の両端にそれぞれ設けられた縁櫛部と、前記両端の縁櫛部の間で前記櫛本体から突出した複数本の櫛歯とを備える櫛において、前記複数本の櫛歯の中の少なくとも一部の範囲に含まれる隣接する各櫛歯には、櫛歯の幅方向の少なくとも一方側の外周縁における先端側と根元側との間の中間箇所に、凹状曲線に基づいた湾曲形状の櫛歯凹部が形成してあり、前記櫛歯凹部が形成された櫛歯の中間箇所における最も幅が狭い箇所の寸法は、前記櫛歯の先端側における最も幅が広い箇所に比べて小さくしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、一部の範囲に含まれる隣接する各櫛歯の中間箇所に、凹状曲線に基づいた全体が湾曲形状の櫛歯凹部が形成したので、指で櫛歯を支持する持ち方を行った場合、隣接する櫛歯の各櫛歯凹部に指が収まり、また、櫛歯凹部は全体が湾曲形状であることから、各櫛歯凹部に収まった指は、点接触ではなく、広い範囲で櫛側と接触するようになる。このような広い範囲で接触して櫛歯凹部に指が収まることで、櫛を支持する指に適度なグリップ感が得られるようになると共に、指にかかる力が広い接触箇所へ分散され、指への負担が低減されるようになる。また、カット対象となる頭髪束を掬い上げるなどの作業を櫛で行う場合も、掬い上げた頭髪束は、櫛歯凹部に収まるようになって、櫛歯の先端側から滑り落ちにくくなる。
また、本発明に係る櫛は、櫛本体と、前記櫛本体の長手方向の両端にそれぞれ設けられた縁櫛部と、前記両端の縁櫛部の間で前記櫛本体から突出した複数本の櫛歯とを備える櫛において、前記両端の縁櫛部の少なくとも一方には、前記縁櫛部の幅方向の少なくとも一方側の外周縁における先端側と根元側との間の中間箇所に、凹状曲線に基づいた湾曲形状の凹部が形成してあり、前記凹部が形成された縁櫛歯の中間箇所における最も幅が狭い箇所の寸法は、前記縁櫛部の先端側における最も幅が広い箇所に比べて小さくしてあり、前記複数本の櫛歯の中で、少なくとも前記凹部を形成した縁櫛部の側に設けられた範囲に含まれる各櫛歯のそれぞれには、櫛歯の幅方向で前記縁櫛部の凹部と対応する箇所に、凹状曲線に基づいた湾曲形状の櫛歯凹部が形成してあり、前記櫛歯凹部が形成された櫛歯の中間箇所における最も幅が狭い箇所の寸法は、前記櫛歯の先端側における最も幅が広い箇所に比べて小さくしてあり、前記凹部及び前記櫛歯凹部は、前記櫛本体の長手方向に沿った方向で連通するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、櫛本体の両側の縁櫛部の少なくとも一方に凹部を形成すると共に、凹部を形成した縁櫛部の側に設けられた範囲に属する各櫛歯のそれぞれには櫛歯凹部を形成し、縁櫛部の凹部と、各櫛歯の櫛歯凹部が連通するようにしたので、縁櫛部と、その縁櫛部の近くの範囲に位置する櫛歯に、指が触れるような持ち方をすると、凹部及び櫛歯凹部に、指が収まるようになる。そして、これら凹部及び櫛歯凹部は、それぞれの全体が湾曲形状であることから、指と広範囲に接触しやすくなり、適度なグリップ力が得られるようになると共に、指への接触箇所に係る力が広範囲に分散され、指の負担を低減できるようになる。
また、カット対象となる頭髪束を掬い上げるなどの作業を櫛で行う場合も、掬い上げた頭髪束が、凹部及び櫛歯凹部に収まるようになるので、櫛歯及び縁櫛部の先端側より滑り落ちにくくなる。なお、櫛縁部の凹部における最も幅が狭い箇所の寸法は、前記縁櫛部の先端側における最も幅が広い箇所に比べて小さくしてあり、櫛歯の櫛歯凹部における最も幅が狭い箇所の寸法は、前記櫛歯の先端側における最も幅が広い箇所に比べて小さくしてあるので、凹部及び櫛歯凹部とも、上述した作用を生じさせるのに十分な範囲寸法及び深さ寸法を確保できるようになる。
本発明に係る櫛は、前記縁櫛部の凹部が、幅方向における一方側及び他方側の両方の外周縁に形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、縁櫛部の凹部が、幅方向における両方の外周縁に形成してあるので、凹部と対応する箇所に形成される櫛歯の櫛歯凹部も幅方向における両側に設けられることになり、櫛の正面側又は背面側のいずれの側から櫛を把持しても、凹部及び櫛歯凹部に指が収まるようになり、櫛の把持性を高められる。また、同様な理由により、櫛の正面側又は背面側のいずれの側で、カット対象となる頭髪束を掬い上げるなどの作業を行っても、掬い上げた頭髪束が、凹部及び櫛歯凹部に収まるようになるので、櫛の使い勝手が向上する。
本発明に係る櫛は、前記両端の縁櫛部の両方に前記凹部が形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、櫛本体の両端に設けられた縁櫛部の両方に凹部を形成したので、櫛本体の両端のいずれの方から櫛を把持しても、凹部及び櫛歯凹部に親指が収まるようになり、一段と櫛の把持性を高められる。また、同様な理由により、櫛本体の両端のいずれの方から、カット対象となる頭髪束を掬い上げるなどの作業を行っても、掬い上げた頭髪束が、凹部及び櫛歯凹部に収まるようになるので、櫛の使い勝手が一段と向上する。
本発明に係る櫛は、前記櫛歯に比べて全長が短い短櫛歯を、前記両端の縁櫛部の一方と隣接するように前記櫛本体に設けてあり、前記櫛歯凹部は、前記短櫛歯を除いた複数の隣接する櫛歯に形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、一方の縁櫛部と隣接するように短櫛歯を設けたので、凹部及び櫛歯凹部を設けても、一方の縁櫛部で、髪の分け目を形成する作業(パーティング作業)を行うことができ、また、複数の隣接する櫛歯に櫛歯凹部を形成したので、多量の頭髪束を掬い上げるなどの作業も対応しやすくなり、櫛を用いた作業の効率性を高められる。
本発明に係る櫛は、前記縁櫛部における前記凹部と根元側が連なる箇所に、エッジが形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、縁櫛部における凹部と根元側が連なる箇所にエッジを形成したので、凹部に納めた指が、エッジに引っかかるようになり、櫛を持つ指のグリップ性が一段と高まり、櫛を持つ指の滑り止めとしてエッジを用いることができる。
本発明に係る櫛は、前記櫛歯における前記櫛歯凹部と根元側が連なる箇所に、エッジが形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、櫛歯における櫛歯凹部と根元側が連なる箇所にもエッジを形成したので、櫛歯凹部に納めた指が、各櫛歯のエッジに引っかかるようになり、櫛を持つ指のグリップ性が一段と高まり、櫛を持つ指の滑り止め機能を更に向上できる。
本発明に係る櫛は、前記縁櫛部における前記凹部と先端側が連なる箇所に、エッジが形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、縁櫛部における凹部と先端側が連なる箇所にエッジを形成したので、櫛の掬い上げにより、凹部に収まった頭髪束がエッジに引っかかるようになり、掬い上げられた頭髪束が、一段と櫛歯及び縁櫛部より滑り落ちにくくなる。
本発明に係る櫛は、前記櫛歯における前記櫛歯凹部と先端側が連なる箇所に、エッジが形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、櫛歯における櫛歯凹部と先端側が連なる箇所にもエッジを形成したので、櫛での掬い上げにより、櫛歯凹部に収まった頭髪束が各櫛歯のエッジにも引っかかることになり、掬い上げられた頭髪束が、更に一段と櫛歯及び縁櫛部より滑り落ちにくくなる。
本発明に係る櫛は、前記凹部及び前記櫛歯凹部は、同曲率の凹状曲線に基づいた同湾曲形状にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、凹部及び櫛歯凹部を同曲率の凹状曲線に基づいた同湾曲形状にしたので、凹部及び櫛歯凹部は、同形状でなだらかに連続的に連なるようになり、凹部及び櫛歯凹部に収まる指の接触感(フィーリング)が向上すると共に、櫛での掬い上げた頭髪束がスムーズに凹部及び櫛歯凹部に収まりやすくなり、櫛の作業性が向上する。
本発明に係る櫛は、前記縁櫛部における前記凹部より先端側となる箇所に、幅方向へ貫通する先端貫通孔が形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、縁櫛部における凹部より先端側となる箇所に、幅方向に貫通する先端貫通孔を形成したので、櫛歯より厚みが大きい縁櫛部は、従来であれば、頭髪の中に櫛の先端を差し込んだり、頭髪の中で櫛を移動させたりする場合などにおいて、縁櫛部は、櫛歯より厚みが大きいため、頭髪との接触により抵抗となっていたが、縁櫛部の先端側に先端貫通孔を形成することで、先端貫通孔の形成が開口して箇所頭髪との接触範囲が減少し、縁櫛部の先端を頭髪に対して動かしやすくなり、また、縁櫛部の凹部及び櫛歯の櫛歯凹部によっても、頭髪との接触状況が緩和されるので、頭髪の中へ櫛の先端を差し込んだり、頭髪の中で櫛を移動させたりする作業が、従来の櫛より行いやすくなる。
本発明にあっては、一部の範囲に含まれる隣接する各櫛歯の中間箇所に、凹状曲線に基づいた全体が湾曲形状の櫛歯凹部が形成したので、各櫛歯凹部に収めた指を広い範囲で櫛側と接触でき、櫛を支持する指に適度なグリップ感が得られると共に、指にかかる力を広い接触箇所へ分散して、指の負担を低減できる。
また、本発明にあっては、櫛歯の櫛歯凹部に加えて、縁櫛部にも凹部を形成するので、櫛の正面側又は背面側のいずれの側から櫛を把持しても、凹部及び櫛歯凹部に親指を収めることでき、櫛の方向性を気にすることなく櫛の把持性を高めると共に、櫛を支持する指の負担を低減でき、また、櫛の方向性を気にすることなく、カット対象となる頭髪束を掬い上げるなどの作業を行っても、掬い上げた頭髪束が凹部及び櫛歯凹部に収まり、櫛の使い勝手を向上できる。
本発明にあっては、凹部及び櫛歯凹部を同曲率の凹状曲線に基づいた同湾曲形状にしたので、凹部及び櫛歯凹部は、同形状でなだらかに連続的に連なり、凹部及び櫛歯凹部に収まる指の接触感(フィーリング)を向上できると共に、櫛での掬い上げた頭髪束がスムーズに凹部及び櫛歯凹部に収まり、櫛を用いた頭髪束の掬い上げ作業を効率的に行える。
本発明にあっては、櫛本体の両端に設けられた縁櫛部の両方に凹部を形成したので、櫛本体の長手方向のいずれの側から櫛を把持しても、凹部及び櫛歯凹部に親指を収めることができ、一段と櫛の把持性を高めることができ、また、同様な理由により、櫛本体の長手方向のいずれの側を主にして、カット対象となる頭髪束を掬い上げるなどの作業を行っても、掬い上げた頭髪束を凹部及び櫛歯凹部に収めることができ、櫛の使い勝手を一段と向上できる。
本発明にあっては、一方の縁櫛部と隣接するように短櫛歯を設けたので、凹部及び櫛歯凹部を設けても、一方の縁櫛部で、髪の分け目を形成する作業(パーティング作業)を行うことができ、また、全域にわたって櫛歯凹部を形成したので、大量の頭髪束を掬い上げるなどの作業も対応しやすくなり、櫛を用いた作業の効率性を高められる。
本発明にあっては、縁櫛部における凹部と根元側が連なる箇所にエッジを形成したので、凹部及び櫛歯凹部に納めた指がエッジに引っかかり、櫛を持つ指のグリップ性を向上でき、エッジを滑り止めとして機能させることができる。
本発明にあっては、櫛歯における櫛歯凹部と根元側が連なる箇所にもエッジを形成したので、凹部及び櫛歯凹部に収めた指が各櫛歯のエッジに引っかかり、櫛を持つ指のグリップ性を一段と高めることができ、櫛を持つ指に対する滑り止め機能を更に向上できる。
本発明にあっては、縁櫛部における凹部と先端側が連なる箇所にエッジを形成したので、櫛の掬い上げにより、凹部及び櫛歯凹部に収まった頭髪束がエッジに引っかかり、掬い上げられた頭髪束が櫛歯及び縁櫛部より滑り落ちることを抑止できる。
本発明にあっては、櫛歯における櫛歯凹部と先端側が連なる箇所にもエッジを形成したので、櫛での掬い上げにより、凹部及び櫛歯凹部に収まった頭髪束が各櫛歯のエッジにも引っかかり、掬い上げられた頭髪束が櫛歯及び縁櫛部より滑り落ちることに対する抑止力を一段と高められる。
本発明にあっては、縁櫛部における凹部より先端側となる箇所に、幅方向に貫通する先端貫通孔を形成したので、縁櫛部の先端箇所における頭髪との接触範囲を減少でき、頭髪の中に櫛の先端を差し込んだり、頭髪の中で櫛を移動させたりする作業を、従来より容易且つスムーズに行える。
本発明の第1実施形態に係る櫛を示す概略斜視図である。 (a)は櫛の長手方向の一端側の詳細を示す正面図、(b)は一端縁櫛部を一端外縁面から見た側面図である。 (a)は、図2(a)のA−A線における短櫛歯を示す一部断面図であり、(b)は、図2(a)のB−B線における櫛歯を示す一部断面図である。 (a)は櫛の長手方向の他端側の詳細を示す正面図、(b)は他端縁櫛部を他端外縁面から見た側面図である。 他端縁櫛部と、その近くに位置する櫛歯に、親指が触れるような持ち方で櫛を把持した状態を示す要部斜視図である。 図5に示す把持状態における親指の位置を示し、(a)は親指が他端縁櫛部の凹部に収まった状態を示す側面図、(b)は図5のC−C線において親指が櫛歯の櫛歯凹部に収まった状態を示す一部断面図である。 (a)は、第1実施形態に係る櫛をフィンガーウェーブの整髪の仕方に応じた把持の状態を示す正面図、(b)はフィンガーウェーブの整髪の仕方に応じた小指による支持状態を示す一部断面図である。 (a)は櫛で頭髪束を掬い上げる作業の概要を示す概略図、(b)は掬い上げた頭髪束が凹部に収まった状態を示す一端縁櫛部の概略側面図、(c)は掬い上げた頭髪束が櫛歯凹部に収まった状態を示す櫛歯の概略図である。 頭髪の中に櫛を差し込んだときの図2(a)のD−D線における一端縁櫛部と頭髪との接触状態を示す概略断面図である。 複数の櫛歯の範囲を示す第1実施形態に係る櫛の正面図である。 第1実施形態の変形例であり、(a)は変形例に係る櫛の一端縁櫛部を一端外縁面から見た側面図、(b)は変形例に係る櫛の櫛歯を示す一部断面図である。 (a)は、別の変形例に係る櫛の一端縁櫛部を一端外縁面から見た側面図、(b)は、別の変形例に係る櫛の櫛歯を示す一部断面図である。 (a)は、更に別の変形例に係る櫛の一端縁櫛部を一端外縁面から見た側面図であり、(b)は、更に別の変形例に係る櫛の櫛歯を示す一部断面図である。 (a)は、更に別の変形例に係る櫛の一端縁櫛部を一端外縁面から見た側面図であり、(b)は、更に別の変形例に係る櫛の櫛歯を示す一部断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る櫛の正面図であり、(2)は第2実施形態の変形例に係る櫛の正面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る櫛1の全体を概略的に示す斜視図である。本発明の櫛1は合成樹脂製であり、延出した棒状の櫛本体2の長手方向における両端(一端側2a及び他端側2b)に、縁櫛部(一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4)を突出すると共に、一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4の間で複数本の櫛歯6を櫛本体2から突出した構成になっている。なお、図1中に示すX軸方向は櫛1(櫛本体2)の長手方向に沿った方向であり、X軸方向に直交するY軸方向は櫛歯6及び各縁櫛部3、4の突出方向に沿った方向であり、X軸方向及びY軸方向に直交するZ軸方向は櫛1(櫛本体2)、各縁櫛部3、4、及び各櫛歯6の幅方向に沿った方向である(他の図でも同様)。以下、櫛1について詳しく説明していく。
図1、図2(a)、及び図4(a)等に示すように、櫛本体2は、正面に相当する第1面2cから反対側の背面に相当する第2面2dへとZ軸方向に沿って貫通する貫通孔7を複数形成しており、これら複数の貫通孔7は基本的に、X軸方向に沿って直線状に所定の間隔をあけて配置されている。貫通孔7は、X軸方向に横長の楕円であり、その楕円の周囲には、楕円形状のザグリ部7aを形成している(図3(b)も参照)。なお、第1実施形態においては、貫通孔7の長軸側の内径と短軸側の内径の比を2対1にしており、一例としては長軸側の内径を約4mm(ミリメートル)、短軸側の内径を約2mmに設定している(なお、ザグリ部7aについては例えば、長軸側の内径を約9mm、短軸側の内径を約3mmに設定することが想定できる)。
図2(a)に示すように、櫛本体2の最も一端側2aに位置する貫通孔7は、その中心が、櫛本体2の一端側2aに設けられた一端縁櫛部3の外縁(一端縁櫛部3の外縁の面となる一端外縁面3dの根元側3bの範囲の箇所)から距離Lとなる位置に形成されており、一端側2aからの順序が2番目以降となる貫通孔7は、各貫通孔7の中心同士の間隔が、それぞれ距離Lとなる位置に形成されている。距離Lの具体例としては、櫛1の仕向け、仕様等に応じて、ミリメートル単位、又はインチ単位のいずれに寸法に設定してもよく、例えば、ミリメートル単位の寸法を用いる場合は最も標準的な寸法である10mm等に設定することが好適であり、インチ単位の寸法を用いる場合は1インチ(inch)又は0.5インチ等に設定するのが好適である。このような間隔で形成された複数の貫通孔7は、所定の寸法を距離Lごとに示す目印(櫛本体2の長手方向に沿った距離を示す目印)として利用できる。
また、図4(a)に示すように、櫛本体2の他端側2bにおいても、櫛本体2の他端側2bに設けられた他端縁櫛部4の外縁(他端縁櫛部4の外縁の面となる他端外縁面4dの根元側4bの範囲の箇所)から、上述した一端側2aと同様な間隔(距離L)で複数の貫通孔7が形成されている。なお、櫛本体2の長手方向2の中央部分2e(図1参照)は、櫛1の作業を行う側を、一端側2aと他端側2bとに切り替える際の把持箇所として機能させるために、貫通孔7を形成していない(櫛本体2の中央部分2eをつまむように把持した箇所を中心に回転させて、櫛の作業を用いる側を一端側2a又は他端側2bに切り替える)。
図1等で示すように、櫛1は、複数本の櫛歯6を一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4と平行となるように櫛本体2に設けており、これら櫛歯6に関し、櫛本体2の長手方向において、櫛本体2の中央部分2eの真ん中より一端側2aへ至る第1範囲1a(一端縁櫛部3の側の範囲)と、中央部分2eの真ん中より他端側2bへ至る第2範囲1b(他端縁櫛部4の側の範囲)とにおいて、各櫛歯6を設ける間隔(櫛歯ピッチ)を相違させており、第1範囲1aにおける櫛歯ピッチを、第2範囲1bにおける櫛歯ピッチより広くしている(第1範囲1aにおける櫛歯ピッチの一例としては約3mm、第2範囲1bにおける櫛歯ピッチの一例としては約1.5mmが想定できる)。
このように第1範囲1aと、第2範囲1bとで櫛歯ピッチを相違させることで、異なった種類の整髪作業を一本の櫛1で行うことができ、例えば、第1範囲1a側ではラフな整髪作業を行い、第2範囲1bでは細やかな整髪作業を行うことが可能となり、それゆえ、上述したように、櫛の作業を用いる側を一端側2a又は他端側2bに切り替える意義がある。なお、第1範囲1aに含まれる櫛歯6と、第2範囲1bに含まれる櫛歯6では、厚み寸法(X軸方向に沿った櫛歯の寸法)を相違させており、第1範囲1aに含まれる櫛歯6の厚み寸法は約1mm強、一方、第2範囲1bに含まれる櫛歯6の厚み寸法は約0.6〜0.8mm程度にしている。
また、櫛1は、複数本の櫛歯6の中で、第1範囲1aにおける一端縁櫛部3に隣接する箇所に、他の通常長さの櫛歯6に比べて、突出寸法(Y軸方向の全長)が短い短櫛歯6′を設けており、それにより、一端縁櫛部3で髪の分け目を形成する作業(パーティング作業)を行う際に、一端縁櫛部3の先端3v(図2(b)参照)の周囲に空間が生じるようにして、パーティング作業を行いやすくしている。なお、短櫛歯6′の厚み寸法は、約1mm強にしている。
図1及び図2(a)(b)に示すように、一端縁櫛部3は、先を細く尖らした先細形状であり、櫛本体2に対して直交する方向(Y軸方向に沿った方向)へ櫛本体2の一端側2aより突出し、櫛歯6を囲って保護している。一端縁櫛部3は、正面方向からの視図である図2(a)において、Y軸方向に沿った方向で、先細形状の先端3vを有する先端側3aの範囲と、櫛本体2と連なる根元側3bの範囲と、これら先端側3a及び根元側3bの間となる中間箇所3cの範囲に区分けすることができる。これらの範囲の比率は、設計仕様により様々に設定可能であるが、一端縁櫛部3のY軸方向に沿った全長を「1」とした場合、先端側3a及び根元側をそれぞれ「約0.3」、中間箇所3cを「約0.4」として、中間箇所3cを他の二つの範囲より少し広めにして、図2(a)に示す一端窪み部3eと、図2(b)に示す第1凹部3h及び第2凹部3iとがそれぞれ、ユーザの指等に対して所要の寸法を確保できるようにすることが好適である。
一端縁櫛部3は、図2(a)の正面方向からの視図で、外周となる縁(外周の縁を形成する面である一端外縁面3d)において、一本の凹状曲線に基づいた湾曲した形状の一端窪み部3eを形成している。この一端窪み部3eに係る曲率(凹状曲線の曲率)は、一般的な人体の頭部における最も小さな曲率箇所より若干小さめにすることが好適であり、図2(a)に示す例では曲率半径を50mmにしている。なお、一端縁櫛部3の根元側3bにおいて、一端外縁面3dは、ほぼフラットな面に形成されており、一端縁櫛部3の先端側3aでは、先端3vへ近づくほど細くなるような、外方へ凸の曲線(曲面)になっている。
一端縁櫛部3は、上述した一端窪み部3eを形成することで、Y軸方向において、一端窪み部3eの両側(先端側3a及び根元側3b)となる一端外縁面3dの箇所が突出した形状となる。それにより、一端外縁面3dを人体の頭部の頭皮に突き当てると、一端窪み部3eの両側の一端外縁面3dの箇所で頭皮に対し二点接触することになり、櫛1の安定した姿勢を確保でき、上述した貫通孔7を目盛りに用いて、頭皮より生える頭髪の概略長さを安定した姿勢の櫛1で測定できるようにしている。
さらに、図2(a)、図9に示すように、一端縁櫛部3は、先端側3aにおいて、Z軸方向(幅方向)に貫通する先端貫通孔8を形成している。先端貫通孔8は、櫛本体2の貫通孔7と同様に、楕円であり、その楕円の周囲には、楕円形状のザグリ部8aを形成している(図9参照)。なお、先端貫通孔8は、その長軸方向をY軸方向に対して斜めに配置されており、それにより、先細形状である先端側3aの外縁が外方へ凸の曲線(曲面)に、先端貫通孔8のザグリ部8aの開口縁が沿うようにレイアウトされて、楕円形状の先端貫通孔8及びザグリ部8aを可能な範囲で大きい寸法の開口を確保するようにしている。
図2(b)は、一端縁櫛部3を、一端外縁面3dから見た状態を示しており、この方向から見た状態で、一端縁櫛部3の形状は左右対称になっている。一端縁櫛部3は、幅方向(Z軸方向に平行な方向)における一方の外周縁3f(櫛本体2の正面側となる第1面2cと同じ側の縁)、及び他方の外周縁3g(櫛本体2の背面側となる第2面2dと同じ側の縁)における中間箇所3c(先端側3a及び根元側3bとの間の箇所)に、一本の円弧状の凹状曲線に基づいた全体が湾曲形状の第1凹部3h及び第2凹部3iをそれぞれ形成している。なお、各外周縁3f、3gは、図2(b)においては「線」で表されるが、図2(a)に応じた正面方向からの視図で明らかなように、実際は「面」であり、それゆえ第1凹部3h及び第2凹部3iも実際は、なめらかな「曲面」になっている。
また、一端縁櫛部3は、根元側3bの両方の外周縁3f、3gを、ほぼフラットな面にしており、先端側の両方の外周縁3f、3gは、先端部へ近づくほど細くなるような、外方へ向かって凸となる湾曲した曲線(曲面)にしている。
一方の外周縁3fの中間箇所3cに形成された第1凹部3hは、最も深い箇所を中心に、その中心から近傍の範囲では一端縁櫛部3の中心へ向かって凸となる滑らかな(平滑な)円弧状の凹状曲線(曲面)にしている。なお、第1凹部3hを中心にして外周縁3fにおける先端側3a及び根元側3b寄りの箇所には変曲点を設け、それら変曲点より先端側3a及び根元側3bへは外方へ向かって凸となる滑らかな(平滑な)曲線(曲面)にしている。それにより、第1凹部3hは、先端側3aと滑らかな曲線(曲面)で連なると共に、根元側3bへも滑らかな曲線(曲面)で連なっている。このように第1凹部3hの曲線(曲面)の形成状況は、他方の外周縁3gの第2凹部3iでも同様である。
第1凹部3h及び第2凹部3iを形成する凹状曲線に係る曲率半径R1は、人の指の中で最も太い親指の平均的な数値に応じた曲率寸法にしており、図2(b)に示す例では、約30mm前後にしている。
また、第1凹部3h及び第2凹部3iの最も深い箇所は、中間箇所3cにおいて最も幅が狭い箇所(第3箇所3n)に該当し、この第3箇所所3nの幅寸法W3は、先端側3aにおいて最も幅が広い第1箇所3jの幅寸法W1より小さくなっており(W3<W1)、また、第3箇所3nの幅寸法W3は、根元側3bにおいて幅が広い第2箇所3kの幅寸法W2に対しても小さくなっている(W3<W2)。なお、第2箇所3kの幅寸法W2は、第1箇所3jの幅寸法W1より大きくしている(W2>W1)。このように、第3箇所3nの幅寸法W3を最も小さくすることにより、中間箇所3cに形成した第1凹部3h及び第2凹部3iが、先端側3a及び根元側3bに対して十分な深さを確保できるようにしている。
図3(a)は、図2(a)におけるA−A線の断面を示し、一端縁櫛部3に隣接して設けられた短櫛歯6′を示している。図3(a)に示すように、短櫛歯6′は、X軸方向に沿った方向から見た場合において左右対称の略クサビ形の先細形状であり、櫛本体2の側の根元部分6b′を幅寸法W4にしており、この幅寸法W4は、上述した一端縁櫛部3の根元側3bの幅寸法W2以下になっている。また、短櫛歯6′の先端部分6a′は、上述した一端縁櫛部3の中間箇所3cに対応した範囲に位置し、先端部分6a′の幅寸法W5は、一端縁櫛部3の第1凹部3h及び第2凹部3iにおけるいずれの箇所の幅寸法より小さくして、X軸方向から見た場合、先端部分6a′及び根元部分6b′の外形が、第1凹部3h及び第2凹部3iに係る曲線(曲面)より外方へ出ること無く、収まるようにしている。なお、短櫛歯6′の外形が、一端縁櫛部3の第1凹部3h及び第2凹部3iに係る曲線に収めることが困難な場合は、外方へ出る箇所を凹ませて、短櫛歯6′にも凹部を形成するようにしてもよい。
図3(b)は、図2(a)におけるB−B線の断面を示し、櫛歯6を示している。図3(b)に示す櫛歯6は、櫛1における複数の櫛歯6の例であり、複数本の櫛歯6は全て、図3に示す櫛歯6と同様の構成になっている(但し、短櫛歯6′を除く)。櫛歯6もX軸方向に沿った方向から見た場合において左右対称の先細形状になっており、Y軸方向に沿って、先細形状の先端6vを有する先端側6aの範囲と、櫛本体2と連なる根元側6bの範囲と、これら先端側6a及び根元側6bの間となる中間箇所6cの範囲に区分けできる。櫛歯6の先端6vは、上述した一端縁櫛部3の先端3vと突出方向で同位置であり、また、櫛歯6の先端側6aの範囲は一端縁櫛部3の先端側3aの範囲と位置及び寸法が対応し、櫛歯6の中間箇所6cの範囲は一端縁櫛部3の中間箇所6cの範囲と位置及び寸法が対応し、櫛歯6の根元側6bの範囲は一端縁櫛部3の根元側3bにおける中間箇所3c寄りの範囲と位置が対応している(櫛歯6における根元側6bの範囲の寸法は、一端縁櫛部3の根元側3bの寸法の約1/3になっている)。
そして、櫛歯6は、幅方向(Z軸方向)の両方側の外周縁6f、6gの中間箇所6cにおいて、図3(b)に示す方向から見た場合で、上述した一端縁櫛部3の第1凹部3h及び第2凹部3iと対応する箇所に、滑らかな一本の円弧状の凹状曲線に基づいた全体が湾曲形状の第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iをそれぞれ形成している。これら第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iの形状は、一端縁櫛部3の第1凹部3h及び第2凹部3iと同様な構成で同形状になっている。第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iの最も深い箇所における凹状曲線に係る曲率半径R2は、第1凹部3h及び第2凹部3iに係る曲率半径R1と同寸法にしており、それにより第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6i(櫛歯凹部)は、第1凹部3h及び第2凹部3i(凹部)と同形状で同サイズ(同じ大きさ)の湾曲形状になっている。
また、櫛歯6においても、中間箇所6cの最も幅が狭い第3箇所6n(第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iの最も深い箇所)の幅寸法W8を、先端側6aにおいて最も幅が広い第1箇所6jの幅寸法W6より小さくしており(W8<W6)、また、第3箇所6nの幅寸法W8は、根元側6bの幅が広い第2箇所6kの幅寸法W7に対しても小さい(W8<W7)。なお、第2箇所6kの幅寸法W8は、第1箇所6jの幅寸法W6より大きい(W7>W6)。このように、櫛歯6でも、中間箇所6cにおける第3箇所6nの幅寸法W8を最も小さくすることにより、中間箇所6cに形成した第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iが十分な深さを確保できるようにしている。
以上のような構成により、櫛1の正面側(櫛本体2の第1面2cの側)において、一端縁櫛部3の第1凹部3hは、櫛本体2の長手方向に沿った方向で、短櫛歯6′を挟んで近傍に位置する櫛歯6の第1櫛歯凹部6hへと連通し、両者はスムーズに連なる構成になっており、同様に、櫛1の背面側(櫛本体2の第2面2dの側)においても、一端縁櫛部3の第2凹部3iは、短櫛歯6′を挟んで近傍に位置する櫛歯6の第2櫛歯凹部6iへと連通し、両者はスムーズに連なる構成になっている。
上述した構成の櫛歯6は、図1に示す広ピッチの第1範囲1aに含まれるもの、及び狭いピッチの第2範囲1bに含まれるものと共通であり、そのため、これら第1範囲1a及び第2範囲1bに含まれる各櫛歯6の第1櫛歯凹部6h同士も、櫛1の正面側(櫛本体2の第1面2cの側)において、スムーズに連なった(連通した)構成になっており、櫛1の背面側(櫛本体2の第2面2dの側)においても、第1範囲1a及び第2範囲1bに含まれる各櫛歯6の第2櫛歯凹部6i同士もスムーズに連なった(連通した)構成になっている。
図4(a)は、櫛1の他端縁櫛部4の要部を示す正面方向からの視図であり、他端縁櫛部4は、上述した図2(a)等に示す一端縁櫛部3に対して基本的に左右対称になっている。すなわち、他端縁櫛部4は、先を細く尖らした先細形状であり、櫛本体2の他端側2bよりY軸方向に沿った方向へ延出し、先細形状の先端4vを有する先端側4aの範囲と、櫛本体2と連なる根元側4bの範囲と、中間箇所4cの範囲に分けられ、この中間箇所4cの他端外縁面4dに、湾曲形状の他端窪み部4eを形成している。そして、他端縁櫛部4は、先端側4aにおいて、Z軸方向(幅方向)に貫通する楕円形状の先端貫通孔9を形成しており、この先端貫通孔9は、楕円形状のザグリ部9aを有する。
また、図4(b)は、他端縁櫛部4を、他端外縁面4dから見た状態を示しており、この方向から見た場合も、他端縁櫛部4の形状は、上述した一端縁櫛部3と左右対称になっている。すなわち、他端縁櫛部4は、幅方向(Z軸方向に平行な方向)における一方の外周縁4f(櫛本体2の正面側となる第1面2cと同じ側の縁)、及び他方の外周縁4g(櫛本体2の背面側となる第2面2dと同じ側の縁)における中間箇所4c(先端側4a及び根元側4bとの間の箇所)に、一方の凹状曲線に基づいた全体が湾曲形状の第1凹部4h及び第2凹部4iをそれぞれ形成している(これら第1凹部4h及び第2凹部4iは、上述した一端縁櫛部3の第1凹部3h及び第2凹部3iと同様の構成になっている)。
また、他端縁櫛部4においても、中間箇所4cの最も幅が狭い第3箇所4nの幅寸法W3を、先端側4aの最も幅が広い第1箇所4jの幅寸法W1より小さくしており(W3<W1)、また、第3箇所4nの幅寸法W3は、根元側3bにおいて幅が広い第2箇所4kの幅寸法W2に対しても小さくしている(W3<W2)。なお、第2箇所4kの幅寸法W2は、第1箇所4jの幅寸法W1より大きい(W2>W1)。
上記のような他端縁櫛部4の構成により、他端縁櫛部4の側においても、櫛1の正面側(櫛本体2の第1面2cの側)で、他端縁櫛部4の第1凹部4hは、その近傍に位置する各櫛歯6の第1櫛歯凹部6hへと連通し、両者はスムーズに連なり、また、櫛1の背面側(櫛本体2の第2面2dの側)で、他端縁櫛部4の第2凹部4iは、その近傍の櫛歯6の第2櫛歯凹部6iへと連通して、両者はスムーズに連なっている。
したがって櫛1全体では、一端縁櫛部3から複数の櫛歯6を通じて他端縁櫛部4へ至る全範囲において、櫛1の正面側(櫛本体2の第1面2cの側)で、一端縁櫛部3の第1凹部3h、複数の櫛歯6の第1櫛歯凹部6h、及び他端縁櫛部4の第1凹部4hが連通し、スムーズに連なっており、櫛1の背面側(櫛本体2の第2面2dの側)でも、一端縁櫛部3の第2凹部3i、複数の櫛歯6の第2櫛歯凹部6i、及び他端縁櫛部4の第2凹部4iが連通して、スムーズに連なる構成となっている。
図5は、第1実施形態に係る櫛1を、他端縁櫛部4と、その他端縁櫛部4の近くの範囲に位置する複数の櫛歯6を、親指F1で支持するような持ち方をユーザが行った場合を示している。
図6(a)は、図5に示す状態における他端縁櫛部4を他端外縁面4dから見た状態を示しており(図4(b)と同じ方向から見た状態)、櫛1の正面側(櫛本体2の第1面2cの側)と同じ側の一方の外周縁4fの中間箇所4cに形成された第1凹部4hに、ユーザの親指F1が収まった状態になっている。第1凹部4hは、Y軸方向において、なだらかな曲線で先端側4a及び根元側4bと連なっているので、ユーザの親指F1が他端縁櫛部4の一方の外周縁4fに把持のため触れたとき、先端側4a又は根元側4bのいずれの側からでも、手探りで親指F1がスムーズに第1凹部4hへと案内されて、自然と第1凹部4hの中に収まるようになる。
また、図6(b)は、図5に示す状態のC−C線における断面を示し、櫛1の正面側(櫛本体2の第1面2cの側)と同じ側の一方の外周縁6fの中間箇所6cに形成された第1櫛歯凹部6hに、ユーザの親指F1が収まった状態になっている。この第1櫛歯凹部6hも、Y軸方向において、なだらかな曲線で先端側6a及び根元側6bと連なっているので、ユーザの親指F1が櫛歯6の一方の外周縁6fに把持のため触れたとき、先端側6a又は根元側6bのいずれの側からでも、手探りで親指1がスムーズに第1櫛歯凹部6hへと案内されて、自然と第1櫛歯凹部6hの中に収まるようになる。なお、C−C線に係る箇所以外の親指F1が触れる箇所における櫛歯6と親指F1の関係は、図6(b)に示す状態と同様になる。
また、他端縁櫛部4の第1凹部4h、及びその他端縁櫛部4の隣り合う範囲に位置する複数の櫛歯6の各第1櫛歯凹部6hは、同形状で連通するので、一本の指(親指)は横断的に、第1凹部及び複数の第1凹部6hで形成される空間に収まる。この状態で、第1凹部4h及び第1櫛歯凹部6hは湾曲形状であることから、親指F1の湾曲した腹の部分は点接触ではなく、面接触となり、従来に比べて親指F1は広い範囲で櫛1と接触する。そのため、櫛1を支持する際、親指F1へ係る負担が分散されると共に、櫛1に対するグリップ力も高まり、第1凹部4h及び第1櫛歯凹部6hは滑り止めとしても役立つ。また、櫛1の背面側(櫛本体2の第2面2dの側)において、ユーザが、櫛歯6の中間箇所6cに人差し指F2を触れるような持ち方をすれば、人差し指F2も、触れた箇所の各櫛歯6の第2櫛歯凹部6iに収まり、面接触で櫛1を支持でき、人差し指F2に対する適度なグリップ力を確保できると共に、人差し指F2も湾曲形状の複数の第2櫛歯凹部6iと面接触するので、支持に必要な力が分散され、人差し指F2にかかる負担を低減できる。
それゆえ、第1実施形態に係る櫛1では、櫛1を支持する親指F1、人差し指F2に力を入れやすくなっており、従来の櫛に比べて、第1実施形態に係る櫛1を用いた作業性は高まっている。なお、図5、図6(a)(b)では、他端縁櫛部4の側を把持する場合で説明したが、一端縁櫛部3の側を把持するときでも、上述した内容と同様になり、特に、一端縁櫛部3に隣接する短櫛歯6′は、第1凹部3h及び第1櫛歯凹部6hで形成される空間に飛び出ないので、親指が第1凹部3h及び第1櫛歯凹部6hに収まることを短櫛歯6′が妨げることはない。
図7(a)は、第1実施形態に係る櫛1で、フィンガーウェーブというセットを行う場合の把持の仕方を示している。この場合、人差し指F2、中指F3、及び薬指F4は櫛1の正面側(第1面2cの側)を支持し、親指F1及び小指F5は櫛1の背面側(第2面2dの側)を支持することになる。具体的には、正面側(第1面2cの側)を支持する人差し指F2、中指F3、及び薬指F4は、それぞれの指先が複数の櫛歯6の一方の外周縁6fの第1櫛歯凹部6hで形成される空間に収まる。それにより、各指F2〜F4には適度なグリップが得られると共に、面接触により各指F2〜F4にかかる負担も低減されている。
また、背面側(第2面2dの側)を支持する親指F1及び小指F5は、複数の櫛歯6の他方の外周縁6gの第2櫛歯凹部6iで形成される空間に収まる。この際、親指F1は、その指先(指先の腹側の部分)が、第2櫛歯凹部6iと広範囲で接して、適度なグリップが得られると共に、親指F1にかかる負担も低減されるが、小指F5については、小指F5の背の側の部分が、第2櫛歯凹部6iと接することになる。
図7(b)は、フィンガーウェーブを行う場合の小指F5による櫛1の支持の状況を示している。小指F5は、背の側の部分を複数の櫛歯6の他方の外周縁6gの側に形成された第2櫛歯凹部6iに収めた状況になっている。第2櫛歯凹部6iは、全体が湾曲形状であることから、小指F5の背の部分とは広い範囲で面接触した状態となり、それにより櫛1を支持する力が、小指F5の背の部分における一点に集中することを回避しており、小指F5の背の部分にかかる負担を低減している。そのため、粘度の高いローションを用いてフィンガーウェーブのセットを櫛1で行う場合、図7(a)(b)に示す持ち方で、各指F1〜F5に力を入れても、各指F1〜F5への負担は従来の櫛に比べて低減されており、特に、指の背側で支持することになる小指F5については、指の背側が指の腹側に比べて皮膚が弱いことから、その負担低減によるメリットは大きく、さらに、ローション等の付着により皮膚がふやけているときの負担低減のメリットはユーザにとって非常に貢献できるものになっている。
図8(a)は、第1実施形態に係る櫛1を用いて、頭髪束を掬い上げる作業を行う例を示し、この例では、他端縁櫛部4の側を指で把持し、一端縁櫛部3の方で且つ櫛1の背面側(櫛本体2の第2面2dの側)で頭髪束を掬い上げる状況になっているものとする。
図8(b)は、一端縁櫛部3における頭髪束の掬い上げ状況を示しており、掬い上げた頭髪束hが、図8(b)では上面となる他方の外周縁3gの中間箇所3cに形成された第2凹部3iに収まった状態になる。すなわち、第2凹部3iは、Y軸方向において、なだらかな曲線で先端側3a及び根元側3bと連なっているので、一端縁櫛部3の他方の外周縁3g(図8(b)における上面)で掬い上げられた頭髪束hは、なだらか曲面により第2凹部3iへと案内されて、自然と第2凹部3iの中に収まるようになる。
また、図8(c)は、一端縁櫛部3の近傍に位置する各櫛歯6の中の一つによる頭髪束hの掬い上げ状況を示している。この櫛歯6においても、図8(b)で示した一端縁櫛部3の場合と同様に、上面となる他方の外周縁6gの中間箇所6cに形成された第2櫛歯凹部6iに、掬い上げた頭髪束hが収まった状態になる。このように第1実施形態の櫛1を用いて頭髪束を掬い上げるなどの作業を行うと、掬い上げた頭髪束が一端縁櫛部3の第2凹部3i、及びその近傍の各櫛歯6の第2櫛歯凹部6iにより形成される空間に収まるので、従来のように、櫛で掬い上げて頭髪束が先端側より滑り落ちる頻度が減少し、櫛で頭髪束を掬い上げる作業の効率化を図れる。
なお、上述した例では、一端縁櫛部3の方における櫛1の背面側で掬い上げ作業を行う場合で説明したが、櫛1の正面側で掬い上げ作業を行う場合も、第1凹部3h及び第1櫛歯凹部6hによって同様に、掬い上げた頭髪束が滑り落ちにくくなる。このことは他端縁櫛部4の方で、櫛1の正面側又は背面側のいずれで掬い上げ作業を行っても同様である。
図9は、櫛1を頭髪の中に差し込んで、一端縁櫛部3で頭髪束h1と頭髪束h2に振り分けるため(パーティング等のため)、一端縁櫛部3を移動させる作業の状況を示している。この場合、一端縁櫛部3の先端3vを頭皮Tに突き当てた状態にして、一端縁櫛部3を含む櫛1をX軸方向に沿って移動させて、一端縁櫛部3で頭髪束h1と頭髪束h2とに順次振り分けていくことになる。
この際、一端縁櫛部3の一方の外周縁3fにおいて、先端側3aには、ザグリ部8aを有する先端貫通孔8が開口していると共に、中間箇所3cでは第1凹部3hが形成されているため、一方の外周縁3fで振り分けられる一方の頭髪束h1は、ザグリ部8a、先端貫通孔8、及び第1凹部3hが位置する箇所では、一端縁櫛部3と接触せず、これらの箇所以外で外周縁3fと接触する。そのため、従来の先端貫通孔8、ザグリ部8a及び第1凹部3hの存在しない櫛に比べて、第1実施形態に係る一端縁櫛部3は、頭髪束h1との接触範囲(接触面積)が大幅に減少しており、それにより、振り分け対象の頭髪束h1による接触抵抗が減少し、頭髪の中をスムーズに移動させやすくなっている。
上記のことは、一端縁櫛部3の他方の外周縁3gでも同様であり、先端側3aのザグリ部8aを有する先端貫通孔8、及び中間箇所3cにおける第2凹部3iにより、頭髪束h2との接触範囲(接触面積)が減少し、それに伴い頭髪束h2との接触抵抗も減少するので、一端縁櫛部3を頭髪の中で移動させやすくなっており、櫛1の操作性、作業性が向上する。
なお、第1実施形態に係る櫛1は、上述した形態に限定されるものではなく、様々な変形例が想定できる。例えば、図9に示すような一端縁櫛部3等を頭髪の中に差し込んで櫛1を移動させる作業を想定しない場合などのときは、一端縁櫛部3の先端貫通孔8又は他端縁櫛部4の先端貫通孔9の形成を省略することが可能である。
また、図10は、櫛1の正面図であり、一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4で囲まれた複数の櫛歯6の範囲を、図1に示す第1範囲1a及び第2範囲1bと異なる範囲で分けた例を示し、一端縁櫛部3寄りの一端範囲1c、櫛本体2の中央部分2eに応じた中央範囲1d、及び他端縁櫛部4よりの他端範囲1eに分けている。上述した例では、全範囲の櫛歯6に、第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iを形成したが、一つの変形例として、中央部分2eに含まれる櫛歯6には、第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iのいずれか一方、若しくは両方の形成を省略することが考えられる。これは、中央部分2eは従来の櫛と同様の使い勝手を確保できるようにしたことに対応する。
一方、櫛1の把持される側が他端縁櫛部4の方に限定される場合、又は、一端縁櫛部3の方は従来と同様の櫛の使い勝手が要求される場合等は、一端範囲1cに含まれる櫛歯6について第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iのいずれか一方、若しくは両方の形成を省略することが想定でき、さらには一端範囲1c及び中央範囲1dに含まれる櫛歯6について第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iのいずれか一方、若しくは両方の形成を省略することが考えられる。
同様に、櫛1の把持される側が一端縁櫛部3の方に限定される場合、又は他端端縁櫛部4の方は従来と同様の櫛の使い勝手が要求される場合等は、他端範囲1eに含まれる櫛歯6について第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iのいずれか一方、若しくは両方の形成を省略することが想定でき、さらには他端範囲1e及び中央範囲1dに含まれる櫛歯6について第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iのいずれか一方、若しくは両方の形成を省略することが考えられる。
また、図7(a)(b)に示すように、一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4には触れずに、櫛歯6で櫛1の支持を行う場合などを主要な目的にするときは、一端縁櫛部3に第1凹部3h又は第2凹部3iのいずれか一方、又は両方の形成を省略することが想定できると共に、他端縁櫛部4でも同様に、第1凹部4h又は第2凹部4iのいずれか一方、又は両方の形成を省略することが想定できる(一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4の第1凹部3h、4h、第2凹部3i、4iの省略が可能。一端縁櫛部3及び他端縁櫛部4の一端窪み部3e及び他端窪み部4eの省略も可能)。
さらに、上述した一端範囲1c、又は一端範囲1c及び中央範囲1dに含まれる櫛歯6の第1櫛歯凹部6h、第2櫛歯凹部6iの省略と関連付けて、一端縁櫛部3における第1凹部3h又は第2凹部3iのいずれか一方、若しくは両方の形成も省略することも想定できる(なお、一端窪み部3eの形成も省略可能である)。さらにまた、上述した他端範囲1e、又は淡々範囲1e及び中央範囲1dに含まれる櫛歯6の第1櫛歯凹部6h又は第2櫛歯凹部6iのいずれか一方、若しくは両方の形成と省略と関連付けて、他端縁櫛部4における第1凹部4h又は第2凹部4iのいずれか一方、若しくは両方の形成も省略することが想定できる(なお、一端窪み部4eの形成も省略可能である)。
また、上述した例では、全範囲の櫛歯6の第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iの最も深い箇所を中心とした曲率半径R2を同一にしたが、曲率半径R2を各櫛歯6が設けられる位置に応じて変化させることも可能である。
例えば、一端縁櫛部3寄りの箇所に位置する櫛歯6は、第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iの曲率半径R2の寸法を、一端縁櫛部3の第1凹部3h及び第2凹部3iの曲率半径R1と同じにするが、図10に示す一端範囲1cの中で中央範囲1dへ近づくにつれて曲率半径R2の寸法を徐々に小さくしていき、中央範囲1dに入ると曲率半径R2が「0」、すなわち、第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iを形成せず、また、他端範囲1eに入ると、曲率半径R2を発生させて、他端縁櫛部4へ近づくにつれて曲率半径R2を増加させていき、他端縁櫛部4寄りの箇所では再度、曲率半径R2の寸法を曲率半径R1と同じ寸法にすること等が考えられる。
このようにすることで、各櫛歯6の第1櫛歯凹部6h及び第2櫛歯凹部6iの深さ寸法が、櫛本体2の一端側2aから中央部分2eを経て他端側2bへと至るにつれ、深い状況から徐々に浅くなっていき、中央範囲1dで一旦、櫛歯凹部が消滅するが、再度、櫛歯凹部が発生して深さが増していくというように、なだらかに変化するので、各櫛歯6の櫛歯凹部による空間に段差等が生じること無く、指の収まり具合が良好になる。
なお、図10に示す一端範囲1c、中央範囲1d、及び他端範囲1eの割合としては、複数の櫛歯6の全範囲を「1」とすれば、各範囲1c〜1eを均等にして、それぞれ「1/3」にすることも可能であり、また、各範囲1c〜1eを不均等にして、例えば、一端範囲1c及び他端範囲1eを「2/5」、中央範囲1dを「1/5」にすることも可能であり、これらの各範囲1c〜1eの割合は、櫛1の仕様・目的等に応じて適宜設定可能となる。
図11(a)(b)は別の変形例を示し、図11(a)は、変形例の一端縁櫛部13を示し、幅方向(Z軸方向)における一方の外周縁13fの中間箇所13cには湾曲形状の第1凹部13hを形成するが、他方の外周縁13gの中間箇所13cは、第2凹部を形成することなく、従来の櫛と同様、先端側13a及び根元側13bとフラットな面で連なるようにしている。このような変形例の一端縁櫛部13は、ユーザの指(例えば、親指)による把持が一方の外周縁13fの側のみを考慮すれば良い場合(人差し指は通常の把持で良い場合)、又は一方の外周縁13fの側で頭髪束の掬い上げ作業を行うことに限定される場合などで、他方の外周縁13gでは従来の櫛と同様の使い勝手が要求されるときなどに好適な変形例になる。なお、図11(a)に係る変形例は、他端縁櫛部についても同様に適用可能である。
図11(b)は、変形例の櫛歯16を示し、こちらの変形例の櫛歯16は上述した変形例の一端縁櫛部13と組み合わされるものであり、図11(a)に示す一端縁櫛部13と同様に、幅方向(Z軸方向)における一方の外周縁16fの中間箇所16cに第1櫛歯凹部16hを形成するが、他方の外周縁16gは、中間箇所16cは、従来の櫛と同様、先端側13a及び根元側13bとフラットな面で連なるようにしている。このような変形例の櫛歯16も、ユーザの指(例えば、親指)による把持が一方の外周縁16fの側のみを考慮すれば良い場合(人差し指は通常の把持で良い場合)、又は一方の外周縁16fの側で頭髪束の掬い上げ作業を行うことに限定される場合などで、他方の外周縁16gでは従来の櫛と同様の使い勝手が要求されるときなどに好適な変形例となる。
なお、上述した図11(a)(b)では、一端縁櫛部13の一方の外周縁13f、及び櫛歯16の一方の外周縁16fのみに第1凹部13h、及び第1櫛歯凹部16hをそれぞれ形成する場合で説明したが、左右を反対にして、一端縁櫛部13の他方の外周縁13g、及び櫛歯16の他方の外周縁16gのみに第2凹部、及び第2櫛歯凹部をそれぞれ形成することも勿論可能である。また、図11(a)(b)に係る各変形例は、上述した図10に基づき説明した各変形例と組み合わせることも可能である。
図12(a)(b)は、また別の変形例を示し、図12(a)の変形例に係る一端縁櫛部23は、中間箇所23cの両方の外周縁23f、23gに形成された第1、2凹部23h、23iが、根元側23bと連なる箇所に、角となる尖ったエッジ23r、23sを形成したことが特徴になっている。このようなエッジ23r、23sを形成するため、第1、2凹部23h、23iは、根元側23b寄りの箇所には変曲点を設けずに、最も深い箇所を中心に、その近傍の範囲で凸となる曲線(曲面)を、そのまま根元側23bのフラット気味の外周縁23f、23gへと連なる構成にしている。このようなエッジ23r、23sを形成すると、丁度、図6(a)に示すように、第1、2凹部23h、23iのいずれかにユーザの指(例えば、親指)が収まると、これらのエッジ23r、23sのいずれかがユーザの指に引っかかり、一段とグリップ力が高まり、滑り止め機能も更に向上する。なお、図12(a)に係る変形例は、他端縁櫛部にも同様に適用可能である。
図12(b)は、変形例の櫛歯26を示し、こちらの変形例の櫛歯26も図12(a)に示す変形例の一端縁櫛部23と同様に、中間箇所26cの両方の外周縁26f、26gに形成された第1、2櫛歯凹部26h、26iが、根元側26bと連なる箇所に、角となる尖ったエッジ26r、26sを形成したことが特徴になっている。このような変形例の櫛歯26においても、これらのエッジ26r、26sがそれぞれ、ユーザの指のグリップ力を高め、櫛歯における滑り止め機能を更に向上させることになる。なお、図12(a)に示す変形例は、図12(b)に示す変形例と組み合わせることなく単独で用いても良く、同様に、図12(b)に示す変形例も単独で用いてもよく、このように単独で用いた場合は、部分的にでもグリップ力を高めることができる。
また、上述した図12(a)(b)では、一端縁櫛部23の両方の外周縁23f、23g及び櫛歯26の両方の外周縁26f、26gに、エッジ23r、23s、及びエッジ26r、26sを形成するようにしたが、いずれか一方の外周縁だけにエッジを形成することも勿論可能である。また、図12(a)(b)に係る各変形例は、上述した図10又は図11(a)(b)に係る各変形例と組み合わせることも可能である。
図13(a)(b)は更に別の変形例を示し、図13(a)の変形例に係る一端縁櫛部33は、中間箇所33cの両方の外周縁33f、33gに形成された第1、2凹部33h、33iが、先端側33aと連なる箇所に、角となる尖ったエッジ33t、33uを形成したことが特徴になっている。このようなエッジ33r、33sを形成するため、第1、2凹部33h、33iは、先端側33a寄りの箇所には変曲点を設けずに、最も深い箇所を中心に、その近傍の範囲で凸となる曲線(曲面)を、そのまま先端側33aの外周縁33f、33gへと連なる構成にしている。このようなエッジ33t、33uを形成すると、丁度、図8(b)に示すように、第1、2凹部33h、33iのいずれかに、掬い上げた頭髪束hが収まると、これらのエッジ33t、33uが、掬い上げた頭髪束hに引っかかり、掬い上げた頭髪束hが一端縁櫛部33から滑り落ちる度合いを一段と減少させられる。なお、図13(a)に係る変形例は、他端縁櫛部にも同様に適用可能である。
図13(b)は、変形例の櫛歯36を示し、こちらの変形例の櫛歯36も図13(a)に示す変形例の一端縁櫛部33と同様に、中間箇所36cの両方の外周縁36f、36gに形成された第1、2櫛歯凹部36h、36iが、先端側36aと連なる箇所に、角となる尖ったエッジ36t、36uを形成したことが特徴になっている。このような変形例の櫛歯36においても、これらのエッジ36t、36uにより、それぞれ、掬い上げた頭髪束h(図8(c)参照)が櫛歯36から滑り落ちる度合いを一段と減少させられる。なお、図13(a)に示す変形例は、図13(b)に示す変形例と組み合わせることなく単独で用いても良く、同様に、図13(b)に示す変形例も単独で用いてもよく、このように単独で用いた場合は、部分的にでも、掬い上げた頭髪束が滑り落ちる度合いを一段と抑制するのに役立てられる。
また、上述した図13(a)(b)では、一端縁櫛部33の両方の外周縁33f、33g及び櫛歯36の両方の外周縁36f、36gに、エッジ33t、33u、及びエッジ36t、36uを形成するようにしたが、いずれか一方の外周縁だけにエッジを形成することも勿論可能である。また、図13(a)(b)に係る各変形例は、上述した図10又は図11(a)(b)に係る各変形例と組み合わせることも可能である。
図14(a)(b)は更に別の変形例を示し、図14(a)の変形例に係る一端縁櫛部43は、図12(a)の変形例に係る一端縁櫛部23のエッジ23r、23sに係る構成と、図13(a)の変形例に係る一端縁櫛部33のエッジ33t、33uに係る構成とを組み合わせたものになっている。すなわち、一転縁櫛部43は、中間箇所43cの両方の外周縁43f、43gに形成された第1、2凹部43h、43iが、根元側43bと連なる箇所にエッジ43r、43sを形成すると共に、第1、2凹部43h、43iが、先端側43aと連なる箇所にエッジ43t、43uを形成している。一端縁櫛部43は、根元側43bのエッジ43r、43sにより滑り止め機能を発揮でき、また、先端側43aのエッジ43t、43uにより掬い上げた頭髪束の滑り落ちを減少させられる。なお、図14(a)に係る変形例は、他端縁櫛部にも同様に適用可能である。
図14(b)は、変形例の櫛歯46を示し、こちらの変形例の櫛歯46も図12(b)の変形例に係る櫛歯26のエッジ26r、26sに係る構成と、図13(b)の変形例に係る櫛歯36のエッジ36t、36uに係る構成とを組み合わせたものになっている。すなわち、櫛歯46は、中間箇所46cの両方の外周縁46f、46gに形成された第1、2櫛歯凹部46h、46iが、根元側46bと連なる箇所にエッジ46r、46sを形成すると共に、第1、2櫛歯凹部46h、46iが、先端側46aと連なる箇所にエッジ46t、46uを形成している。櫛歯46は、根元側46bのエッジ46r、46sにより滑り止め機能を発揮でき、また、先端側46aのエッジ46t、46uにより掬い上げた頭髪束の滑り落ちを減少させられる。なお、図14(a)に示す変形例も、図14(b)に示す変形例と組み合わせることなく単独で用いても良く、同様に、図14(b)に示す変形例も単独で用いてもよい。
また、上述した図14(a)(b)では、一端縁櫛部43の両方の外周縁43f、43g及び櫛歯46の両方の外周縁46f、46gに、エッジ43r〜43u、及びエッジ46r〜46uを形成するようにしたが、いずれか一方の外周縁だけにエッジを形成することも勿論可能である。また、図14(a)(b)に係る各変形例も、上述した図10又は図11(a)(b)に係る各変形例と組み合わせることも可能である。
図15(a)は、本発明の第2実施形態に係る櫛50の全体を概略的に示す正面図である。第2実施形態に係る櫛50は、棒状の把持部51を他端縁櫛部54より突出させた構成になっており、このような把持部51を有するタイプの櫛50でも、第1実施形態と同様に、櫛本体52の一端側52aに設けた一端縁櫛部53、及び櫛本体52の他端側52bに設けた他端縁櫛部54の一方の外周縁の中間箇所に第1凹部53h、54hを形成すると共に、他方の外周縁の中間箇所に第2凹部を形成し、これら一端縁櫛部53及び他端縁櫛部54に囲まれた複数の櫛歯56においても、両方の外周縁に第1、2櫛歯凹部をそれぞれ形成している。なお、櫛50は、一端縁櫛部53の先端側に先端貫通孔58を形成すると共に、他端縁櫛部54の先端側にも先端貫通孔59を形成している。
このように第2実施形態に係る櫛50は、棒状の把持部51を突出させていても、基本的に第1実施形態と同様な構成であるため、一端縁櫛部53の方を中心に把持するような使い方をしても、一端縁櫛部53の第1凹部等と、その一端縁櫛部53近傍の各櫛歯56に形成された第1櫛歯凹部等により、滑り止め機能を発揮できると共に、掬い上げた頭髪束の滑り落ちを抑制でき、また、他端縁櫛部54の方を中心に把持するような使い方をした場合でも、他端縁櫛部54の第1凹部等と、その他端縁櫛部54近傍の各櫛歯56に形成された第1櫛歯凹部等により、こちらも滑り止め機能を発揮できると共に、掬い上げた頭髪束の滑り落ちを抑制できる。なお、第2実施形態に係る櫛50においても、第1実施形態で説明した各種変形例の適用が可能である。
図15(b)は、第2実施形態に係る変形例の櫛60の概要を示す正面図である。この変形例に係る櫛60は、棒状ではなく板状の把持部65を他端縁櫛部64より突出させたものになっている。このように板状の把持部65を突出させた場合でも、櫛60は、第1実施形態と同様の構成を維持している。すなわち、櫛60は、櫛本体62の一端側62aに設けた一端縁櫛部63、及び櫛本体62の他端側62bに設けた他端縁櫛部64の一方の外周縁の中間箇所に第1凹部63h、64hを形成すると共に、他方の外周縁の中間箇所に第2凹部を形成し、これら一端縁櫛部63及び他端縁櫛部64に囲まれた複数の櫛歯66においても、両方の外周縁に第1、2櫛歯凹部をそれぞれ形成している。なお、櫛60は、一端縁櫛部63の先端側に先端貫通孔68を形成すると共に、他端縁櫛部64の先端側にも先端貫通孔69を形成している。なお、この変形例に係る櫛60においても、第1実施形態で説明した各種変形例の適用が可能である。
本発明は、櫛を把持する指の負担を軽減すると共に、グリップ力を高め、さらには櫛で掬い上げた頭髪束が櫛より滑り落ちるのを防止するようにしたことに対して好適に利用可能である。
1、50、60 櫛
2 櫛本体
3、13、23、33、43、53、63 一端縁櫛部
3h、13h、23h、33h、43h、53h、63h 第1凹部
3i、23i、33i、43i、 第2凹部
4、14、24、34、44、54、64 他端縁櫛部
4h、54h、63h 第1凹部
4i 第2凹部
6′ 短櫛歯
6、16、26、36、46、56、66 櫛歯
6h、16h、26h、36h、46h 第1櫛歯凹部
6i、26i、36i、46i 第2櫛歯凹部
7 貫通孔
8、9、58、59 先端貫通孔

Claims (2)

  1. 櫛本体と、前記櫛本体から突出した複数本の櫛歯と、前記櫛本体の長手方向の一端側から前記櫛歯と同方向に突出する縁櫛部とを備える櫛において、
    前記縁櫛部は、
    先を尖らせた先細形状にしてあり、
    正面から見た場合で外周となる縁の外縁面における先端側の範囲と根元側の範囲との間の中間箇所に窪み部を形成することで、前記外縁面が、前記中間箇所で凹になり、前記先端側及び前記根元側で凸になるようにしてあり、
    前記先端側の範囲のみに、前記縁櫛部の幅方向に貫通する先端貫通孔が形成してあり、
    前記先端貫通孔の周囲には、前記縁櫛部の表面から窪んだザグリ部が形成してあることを特徴とする櫛。
  2. 前記縁櫛部は、前記縁櫛部の幅方向の少なくとも一方側の外周縁における前記中間箇所に、湾曲形状の凹部が形成してあり、
    前記複数本の櫛歯の中で、少なくとも前記縁櫛部の側に設けられた範囲に含まれる各櫛歯のそれぞれには、櫛歯の幅方向で前記縁櫛部の凹部と対応する箇所に、前記凹部と同形状の櫛歯凹部が形成してあり、
    前記凹部及び前記櫛歯凹部は、前記櫛本体の長手方向に沿った方向で連通するようにしてある請求項1に記載の櫛。
JP2017554762A 2015-12-11 2015-12-11 Active JP6437671B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/084839 WO2017098664A1 (ja) 2015-12-11 2015-12-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017098664A1 JPWO2017098664A1 (ja) 2018-03-01
JP6437671B2 true JP6437671B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=59013837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017554762A Active JP6437671B2 (ja) 2015-12-11 2015-12-11

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20180368548A1 (ja)
EP (1) EP3387945B1 (ja)
JP (1) JP6437671B2 (ja)
KR (1) KR101982997B1 (ja)
CN (1) CN108471856B (ja)
RU (1) RU2691188C1 (ja)
WO (1) WO2017098664A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3677393A1 (en) * 2019-01-04 2020-07-08 Koninklijke Philips N.V. Combs for hair cutting appliances

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1381804A (en) * 1919-02-01 1921-06-14 Samuel T Crawford Comb
US1942753A (en) * 1932-11-19 1934-01-09 Griffin Oliver Bead tip hair tooth comb
US2305969A (en) * 1941-09-29 1942-12-22 Thorald O Larson Hair comb
CH389841A (de) * 1959-09-21 1965-03-31 Worlitzer Gerhard Reinigungs- und Massagekamm
BE794511A (fr) * 1972-01-28 1973-05-16 World Inventions Ltd Perfectionnements apportes aux articles de peignage
JPS61137305U (ja) * 1985-02-14 1986-08-26
JPS6239604A (ja) 1985-08-15 1987-02-20 Nitto Chem Ind Co Ltd アクリルアミド系重合体の製造法
JPH0310881Y2 (ja) * 1985-08-27 1991-03-18
JPH084529B2 (ja) 1991-03-08 1996-01-24 久光 白井 左右に巻き方向を変えるパーマネント用リングコーム
JPH0666504A (ja) 1992-08-13 1994-03-08 Mitsubishi Electric Corp 直線変位検出装置
JP2584426Y2 (ja) * 1993-03-03 1998-11-05 株式会社パークウェイ 理美容用櫛
JP3421427B2 (ja) * 1994-04-28 2003-06-30 花王株式会社 毛染め液塗布櫛
JPH10276830A (ja) * 1997-04-08 1998-10-20 Ikemoto Brush Kogyo Kk 毛髪処理具
JP3646179B2 (ja) * 1999-10-25 2005-05-11 株式会社カネボウ化粧品 櫛付きキャップ
JP3085833U (ja) 2001-11-05 2002-05-24 安夫 山口 毛染め用ブラシ
JP3881304B2 (ja) * 2002-07-23 2007-02-14 東京パーツ株式会社 毛染め用具
EP2298116B1 (en) * 2008-06-24 2018-08-08 Park Way Co., Ltd. Comb
WO2014087528A1 (ja) * 2012-12-06 2014-06-12 株式会社パークウェイ
KR200473878Y1 (ko) 2014-02-24 2014-08-05 김수혁 헤어 미용용 툴

Also Published As

Publication number Publication date
KR20180093913A (ko) 2018-08-22
CN108471856A (zh) 2018-08-31
CN108471856B (zh) 2020-04-17
JPWO2017098664A1 (ja) 2018-03-01
US20180368548A1 (en) 2018-12-27
EP3387945A4 (en) 2019-07-17
EP3387945B1 (en) 2020-10-21
KR101982997B1 (ko) 2019-05-27
RU2691188C1 (ru) 2019-06-11
WO2017098664A1 (ja) 2017-06-15
EP3387945A1 (en) 2018-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2298116B1 (en) Comb
JP6437671B2 (ja)
JP5690976B2 (ja)
JP3809463B1 (ja) 持ち手部分の構造
JP5388009B2 (ja) 散髪用櫛
JP3114881U (ja)
JP5232811B2 (ja)
KR200463437Y1 (ko) 꼬리빗
JP3774728B1 (ja) ブラシ
KR200487321Y1 (ko) 업스타일링용 빗
KR200456498Y1 (ko) 길이 가변 미용가위
KR200445653Y1 (ko) 이발용 안전가위
JP3115078U (ja) 理美容用櫛
KR200312891Y1 (ko) 이발용 빗
JP3085833U (ja) 毛染め用ブラシ
JP7174461B1 (ja)
KR101177446B1 (ko) 금속-심을 가진 머리빗
JP7228215B1 (ja) カミソリの柄及び当該カミソリの柄を備えるカミソリ
WO2024070512A1 (ja) ブラシ
US6324716B1 (en) Brush
KR200418639Y1 (ko) 미용 가위
JP6508696B2 (ja) 染毛用具
JP4219659B2 (ja) 毛髪用櫛
JP3109503U (ja) 理髪用鋏
KR200323545Y1 (ko) 퍼머용 브러쉬

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171027

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171027

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171212

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180914

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6437671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250