JP6437580B2 - シートフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、チャイルドシートを固定するためのテザーアンカと、前後の移動が可能なスライド機構を備えるシートフレームに関する。
車両に設けられた車両用シートに関し、車台に固定されたシートレール上で車両用シートを前後にスライド可能とするスライド機構を、車両の後部座席にも設けることがある。例えば、特許文献1に記載の発明では、こうしたスライド機構を車両の後部の荷室側から操作可能とするために、車両用シートの後部にスライド機構のロックを解除してスライドさせるためのストラップ(操作部材)を設けている。
また一方で、車両用シートの後部には、チャイルドシートを固定するためのテザーアンカが設けられることがある。例えば、特許文献1に記載の発明では、スライド機構のロックを解除するためのストラップと、テザーアンカとをシート後部に配されたバーに左右に並べて取り付け、フロアパネルに設けた開口部からストラップとテザーアンカとを露出させている。
特開2016−88457号公報
しかしながら、上記の従来技術においては、スライド機構のロックを解除するためのストラップと、テザーアンカとを左右に並べて配置しており、フロアパネルの開口部が大きくなってしまっている。そのため、スペースの利用効率を改善することが課題となっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、テザーアンカとスライド機構のロックを解除するための操作部材をコンパクトに配置することができるシートフレームを提供することにある。
上記課題は、本発明に係るシートフレームによれば、チャイルドシートを固定するためのテザーアンカと、スライド機構のロックを解除するための操作部材と、を備え、前記テザーアンカと前記操作部材との少なくとも一部をシート幅方向で重なる位置に配置したことにより解決される。
上記のシートフレームによれば、テザーアンカと、スライド機構のロックを解除するための操作部材がシート幅方向で重なる位置に配置されているので、テザーアンカと操作部材をコンパクトに配置することができる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記テザーアンカに取り付けられる第1線状部材をさらに備え、前記操作部材は、前記第1線状部材の下部を通されることとしてもよい。
こうすることで、テザーアンカと、操作部材をガイドする第1線状部材の位置決め精度を向上できる。
また、上記のシートフレームにおいて、左右の前記スライド機構よりも内側に配置され、左右方向に延出する左右延出部材をさらに備え、前記テザーアンカは、前記左右延出部材に取り付けられることとしてもよい。
こうすることで、テザーアンカの取り付け位置の自由度を向上できる。さらに、左右延出部材の長さを左右のスライド機構の間の距離よりも短くすることができる。これにより、シートフレームの重量増加を抑制できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記第1線状部材において前記操作部材と近接する部分は、前記左右延出部材の後方にあることとしてもよい。
こうすることで、操作部材を第1線状部材の近傍を通す位置を、左右延出部材から離すことができる。これにより、操作部材を第1線状部材の近傍を通す作業の作業性を向上できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記第1線状部材の下部に取り付けられる第2線状部材をさらに備え、前記第2線状部材は、前記左右延出部材の前端部よりも後方に配置され、前記操作部材は、前記第2線状部材の上部を通されることとしてもよい。
こうすることで、第2線状部材と左右延出部材の位置が離れているため、操作部材を第1線状部材と第2線状部材の間に通す作業の際に、左右延出部材が上記の作業を阻害することがない。これにより、操作部材を第1線状部材と第2線状部材の間に通す作業の作業性を向上できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記テザーアンカにおいて前記チャイルドシートの取付部と係合する係合部が、前記左右延出部材の上方に配置され、前記第1線状部材において前記操作部材と近接する部分が、前記左右延出部材の下方に配置されることとしてもよい。
こうすることで、テザーアンカに掛かる力と、第1線状部材に掛かる力とが相殺されやすくなる。これにより、左右延出部材に加わる外力を減じることができる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記左右延出部材に取り付けられ、前記左右延出部材から後方に延出する後方延出部をさらに備え、前記後方延出部の後端部には、貫通孔が形成されており、前記操作部材が、前記貫通孔に対し下から上に通されることとしてもよい。
こうすることで、操作部材の端部をシート後方に配することができる。また、操作部材の配置位置の自由度を向上できる。
また、上記のシートフレームにおいて、左右の前記スライド機構を連結する左右連結部材と、前記左右連結部材と前記左右延出部材の上部を覆うカバー部材と、をさらに備え、前記カバー部材は、前記テザーアンカと対向する位置に、後方に開口した開口部が形成されていることとしてよい。
こうすることで、カバー部材とテザーアンカとの配置の干渉を抑制できる。これにより、カバー部材の組み付けの作業性を向上できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記左右連結部材と前記左右延出部材とを前後に連結する前後連結部材をさらに備え、前記カバー部材は、前記前後連結部材の上面に取り付けられることとしてもよい。
こうすることで、テザーアンカが取り付けられる左右延出部材をシート後方に設けることができる。この際、前後連結部材にカバー部材を取り付けるようにしたことで、カバー部材の取り付けに要する部材数、重量の増加を抑制できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記操作部材は、端部に設けられた、操作者により把持される把持部を有し、前記把持部は、フロアパネルから上方に露出することとしてもよい。
こうすることで、フロアパネルの上から操作部材の把持部を掴みやすくなり、スライド機構のロック解除の操作性を向上できる。
本発明によれば、テザーアンカと操作部材の配置スペースをコンパクトにすることができる。
本発明の一側面によれば、テザーアンカと、操作部材をガイドする第1線状部材の位置決め精度を向上できる。
本発明の一側面によれば、テザーアンカの取り付け位置の自由度を向上できる。
本発明の一側面によれば、操作部材を第1線状部材の近傍を通す作業の作業性を向上できる。
本発明の一側面によれば、操作部材を第1線状部材と第2線状部材の間に通す作業の作業性を向上できる。
本発明の一側面によれば、左右延出部材に加わる外力を減じることができる。
本発明の一側面によれば、操作部材の配置位置の自由度を向上できる。
本発明の一側面によれば、カバー部材とテザーアンカとの配置の干渉を抑制できる。
本発明の一側面によれば、カバー部材の取り付けに要する部材数、重量の増加を抑制できる。
本発明の一側面によれば、スライド機構のロック解除の操作性を向上できる。
本実施形態に係るシートフレームの斜視図である。 テザーアンカと操作部材の周辺に関する後方斜視図である。 テザーアンカ、操作部材、左右延出部材、リンク機構を選択的に示した前方斜視図である。 テザーアンカ、操作部材、左右延出部材、リンク機構を選択的に示した後方斜視図である。 図3のV-V断面図である。 シートフレームの一部を選択的に示した下面図である。 カバー部材を取り付けた状態におけるシートフレームの後方斜視図である。 フロアパネルを設置した状態におけるシートフレームの側面図である。 カバー部材の斜視図である。
以下、図1乃至図9を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートフレーム1について説明する。シートフレーム1は、例えば車両に搭載される後部座席(二列目や三列目等)の車両用シートの骨格をなすものである。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致する。
図1に示されるように、シートフレーム1は主にシートバックフレーム10とシートクッションフレーム20とにより構成される。シートバックフレーム10は、シートフレーム1における背もたれ部分の骨格をなし、シートクッションフレーム20は、シートフレーム1における着座部分の骨格をなす。
まず、シートクッションフレーム20の主要な構成について説明する。
図1に示されるように、シートクッションフレーム20は主に、左右に配置されたクッションサイドフレーム21、パンフレーム22、及び連結パイプ23を備える。
クッションサイドフレーム21は、シート前後方向に延出し、断面がシート内側に向けて開口したコの字状の板状フレームである。左右のクッションサイドフレーム21の前端部には、パンフレーム22が連結されている。
パンフレーム22は、乗員の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。
また、左右のクッションサイドフレーム21の後端部は、連結パイプ24を介してサイドフレーム13に連結されている。
また、左右のクッションサイドフレーム21の中間部には連結パイプ23が架設されている。
次に、シートバックフレーム10の主要な構成について説明する。
図1に示されるように、シートバックフレーム10は、主にパイプフレーム11(シートバックメインフレームの一例)、バックパネル12及びサイドフレーム13を備える。なお、以下において、パイプフレーム11とサイドフレーム13から構成されるフレーム部分をベースフレーム10Aと称する。
パイプフレーム11は、下部11A、左右の側部11B、上部11Cを連結してなる方形枠状に加工されたパイプからなる。下部11Aと上部11Cの中央部にはそれぞれ、プレス加工によりパイプを潰して強度を高めた補強部11Aa、補強部11Caが形成される。
サイドフレーム13は、パイプフレーム11の左右の側部11Bにそれぞれ取り付けられた、上下方向に延出するフレームである。換言すれば、サイドフレーム13は、パイプフレーム11のシート外側に配置され、パイプフレーム11の側部11Bとともにシートバックフレーム10の左右端部を構成するフレームである。
サイドフレーム13は、断面がシート内側に向けて開口したコの字状の板状フレームであり、上部が側部11Bの中央部に溶接される。
また、サイドフレーム13のシート内面に対しては、パイプフレーム11の側部11Bより下方において、ブラケット14が取り付けられる。
ブラケット14は、断面がシート外側に向けて開口したコの字状の板状フレームであり、上端がパイプフレーム11の下部11Aと対向する位置にあり、下端がサイドフレーム13の下端と対向する位置にある。
ここで、ブラケット14の上端は、パイプフレーム11の下部11A及び、側部11Bの連結部に溶接されている。
また、ブラケット14の側部は、サイドフレーム13の側部に溶接されている。
なお、サイドフレーム13の内側に、ブラケット14が入り込むように配置され、サイドフレーム13とブラケット14のシート幅方向の断面が閉断面を構成するようになっている。
バックパネル12は、パイプフレーム11の背部に設けられる板状のフレームである。バックパネル12は、正面視においてパイプフレーム11よりも外側まで延出している。すなわち、バックパネル12の外縁は、パイプフレーム11よりも外側に位置している。
ワイヤ18は、ベースフレーム10Aの側面とバックパネル12の前面を連結する金属製の線状部材である。ワイヤ18は、略C字状に形成されており、ワイヤ18の上端部と、下端部はそれぞれ、ベースフレーム10Aの左側面に溶接される。
具体的には、ワイヤ18の上端部は、左側の側部11Bの側面に溶接され、下端部は、左側のサイドフレーム13の側面に溶接される。
また、ワイヤ18の上端部と下端部の間にある中間部は、上下に延在する直線状に形成された部分であり、バックパネル12に溶接される。
このようにベースフレーム10Aとバックパネル12を連結するワイヤ18を構成することで、パイプフレーム11より外側に位置するバックパネル12の外縁部の剛性を向上することができる。
また、ワイヤ19は、ベースフレーム10Aの側面とバックパネル12の前面を連結する金属製の線状部材である。ワイヤ19は、略C字状に形成されており、ワイヤ19の上端部と、下端部はそれぞれ、ベースフレーム10Aの右側面に溶接される。
具体的には、ワイヤ19の上端部は、右側の側部11Bの右側面に溶接され、下端部は、右側のサイドフレーム13の右側面に溶接される。
また、ワイヤ19の上端部と下端部の間にある中間部は、上下に延在する直線状に形成された部分であり、バックパネル12に溶接される。
このようにベースフレーム10Aとバックパネル12を連結するワイヤ19を構成することで、パイプフレーム11より外側に位置するバックパネル12の外縁部の剛性を向上することができる。
また、パイプフレーム11の右上の隅にはブラケット44が取り付けられる。このブラケット44には、シートバックフレーム10を起立状態に固定しているロック機構のロックを解除して、シートクッションフレーム20側に前倒し状態とするための前倒し操作部43が取り付けられる。
具体的には、前倒し操作部43には、ケーブル41が接続されている。そして、ケーブル41は、バックパネル12とブラケット44の間、バックパネル12とワイヤ19の間、さらには、サイドフレーム13に形成される貫通孔を通じて、シートバックフレーム10のシートクッションフレーム20に対する前倒しを規制するロック機構に連結している。
そして、前倒し操作部43を操作することで、ロック機構のロック状態が解除され、シートバックフレーム10がシートクッションフレーム20に対し前倒し可能となる。
ここで、パイプフレーム11とサイドフレーム13に取り付けられるワイヤ15について説明する。なお、ワイヤ15は、金属製の線状部材である。
図1に示されるように、シートフレーム1には、パイプフレーム11の下部11Aと、ブラケット14とを上下方向に連結するワイヤ15が左右に1つずつ設けられる。
ここで、ワイヤ15は、パイプフレーム11の下部11Aにおいて、側部11Bの連結部と補強部11Aaとの間に取り付けられる。
なお、ワイヤ15の構成は左右対称であり、実質的に同一であるため、以下においてはシート右側に設けられたワイヤ15の構成について説明する。
図1に示されるように、ワイヤ15は、パイプフレーム11の下部11Aと、ブラケット14とのそれぞれの連結部の間においてシート左右方向に延出する水平延出部を有する。
この水平延出部は、チャイルドシートを固定するためのロアアンカレッジとして機能する。
また、水平延出部の一端から上方に延出する部分は、パイプフレーム11の下部11Aに沿って湾曲しており、パイプフレーム11の下部11Aに溶接されている。
また、水平延出部の他端から下方に延出する部分は、ブラケット14に溶接されている。
このように、ワイヤ15は、その一部において左右方向に延出する水平延出部がチャイルドシートを固定するためのロアアンカレッジとして機能する。
その上で、ワイヤ15は、パイプフレーム11の下部11Aと、サイドフレーム13に取り付けられるブラケット14とを上下方向に連結しているため、パイプフレーム11とサイドフレーム13を有するシートバックフレーム10の剛性を高めることができる。
すなわち、ワイヤ15は、チャイルドシートを固定するためのロアアンカレッジと、シートバックフレーム10の剛性を高める補強部材の両方の機能を果たすようになっている。
また、図1に示されるように、パイプフレーム11の下部11Aの左右には、それぞれブラケット16が溶接により取り付けられている。ブラケット16は、パイプフレーム11の下部11Aにおいて、側部11Bの連結部と補強部11Aaとの間に設けられる。
ブラケット16は、主にシート前側に設けられる前壁部と、シート外側に設けられる側壁部とから構成される断面略L字状の金具である。
ここで、ワイヤ15は、ブラケット16の前壁部よりもシート後方であって、且つ側壁部よりもシート内側に配置され、側壁部の内壁に溶接されている。
このように、ブラケット16を設けることで、ワイヤ15をブラケット16により保護するとともに、ワイヤ15の取り付けの剛性も高めることができる。
また、サイドフレーム13の下部は、リアブラケット17に対し、ボルト及びナットを用いて固定されている。同様に、リアブラケット17の下部は、アッパーレール26に対し、ボルト及びナットを用いて固定されている。
このように、リアブラケット17は、上部がサイドフレーム13に連結しており、下部がアッパーレール26に連結している。
リアブラケット17、アッパーレール26及びロアレール27は、スライド機構25を構成し、車体に固定されたロアレール27に対してアッパーレール26及びリアブラケット17が摺動可能となっている。そして、アッパーレール26の前部には、シートクッションフレーム20が取り付けられており、アッパーレール26の後部には、リアブラケット17を介してシートバックフレーム10が取り付けられている。これにより、シートバックフレーム10及びシートクッションフレーム20はアッパーレール26と一体になって、ロアレール27に対して前後に移動可能となっている。
また、左右のリアブラケット17には、両者を連結するスライド機構連結部材65が取り付けられている。ここで、スライド機構連結部材65は、シートクッションフレーム20の下部に配された金属製の管状部材である。
スライド機構連結部材65のシート後方には、左右に延出する左右延出部材63が配される。左右延出部材63は、金属製の管状部材であり、図6に示されるように、左右のスライド機構25の内側に配され、スライド機構連結部材65よりも左右の長さが短くなっている。
前後連結部材64は、スライド機構連結部材65と左右延出部材63とを前後に連結する金属製の部材であり、左右のスライド機構25に近接した位置にそれぞれ設けられる。前後連結部材64の前部は、スライド機構連結部材65の後部に溶接される。また、前後連結部材64の後部は、左右延出部材63の上部を覆う位置まで延出し、前後連結部材64の後部の下部と、左右延出部材63の上部とが溶接される。
また、前後連結部材64の上面には、前方と後方のそれぞれにおいて貫通孔64Aが形成されている。
そして、前方に形成された貫通孔64Aには、図7乃至図9に示すカバー部材86がネジ等の締結具を用いて取り付けられる。
図7及び図8に示されるように、カバー部材86は、スライド機構連結部材65と左右延出部材63の上部を覆う部材である。
図7乃至図9に示されるように、カバー部材86には、後述するテザーアンカ60と対向する位置に開口部86Aが形成されており、カバー部材86とテザーアンカ60との干渉を抑制している。これにより、カバー部材86を組み付けやすくしている。
また、図9に示されるように、カバー部材86の後端部には、貫通孔86Bが形成されており、貫通孔86Bに挿通されるボルト等によりカバー部材86が前後連結部材64に取り付けられる。
ここで、図8及び図9に示されるように、カバー部材86の下面部の後方には、取り付け時に左右延出部材63と係合する後方爪部86Cが設けられている。
また、カバー部材86の下面部の前方には、取り付け時にスライド機構連結部材65と係合する前方爪部86Dが設けられている。
また、シートフレーム1には、アッパーレール26のロアレール27に対する摺動を規制するロック部材71が設けられている。すなわち、ロック部材71によるロックが掛かっている状態では、アッパーレール26がロアレール27に対して摺動しないようにシートバックフレーム10の前後位置が固定される。一方、ロック部材71によるロックが解除されている場合には、アッパーレール26がロアレール27に対して摺動可能となり、シートバックフレーム10の前後位置が可変となる。
ここで、ロック部材71のロック解除機構について説明する。
図1に示されるように、ロック部材71は、ケーブル72を介してリンク機構80に接続されている。
リンク機構80は、シートクッションフレーム20の下部に配された保持部材68に保持されている。
図6に示すように、保持部材68は、スライド機構連結部材65と左右延出部材63の下部に取り付けられる板状部材である。具体的には、保持部材68の後端部は、左右延出部材63に対し、溶接部85A、溶接部85B、溶接部85C及び溶接部85Dにおいて溶接される。
また、保持部材68の側部は、スライド機構連結部材65に対し溶接部85Eにおいて溶接される。
図3に示されるように、リンク機構80の前端部80Aは、帯状の操作部材70に連結されている。
ここで、操作部材70は、例えばポリエステル等の繊維からなる帯状部材であり、シート後方側とシート前方側にそれぞれ、輪状の把持部70Aと取付部70Cが設けられる。把持部70Aは、操作部材70の後端部を折り返して、折り返した端部をリベット70Bにより留めることにより形成される。また、取付部70Cは、操作部材70の前端部を折り返して、折り返した端部を縫合することにより形成される。
そして、操作部材70の取付部70Cは、リンク機構80の鉤状の前端部80Aに係止される。なお、リンク機構80は軸部80Bにおいて、保持部材68に回動可能に取り付けられており、操作部材70の把持部70Aを上に引っ張ることで、リンク機構80が軸部80Bを中心としてシート後方側に回動する。これにより、ケーブル取付部80Cに取り付けられたケーブル72が引っ張られて、ロック部材71のロックが解除される。
次に、操作部材70のガイド機構と、テザーアンカ60の取付機構について説明する。
図3乃至図5に示されるように、左右延出部材63にはテザーアンカ60と、操作部材70のガイド機構とが前後に配されるように取り付けられている。なお、テザーアンカ60は、略U字状の金属製の管状部材である。
すなわち、左右延出部材63の中央部には、テザーアンカ60の端部60Cの上部に形成された屈曲部60Bが溶接部81により取り付けられている。テザーアンカ60の屈曲部60Bは、左右延出部材63の外周に沿って屈曲した形状となっている。
なお、テザーアンカ60の水平方向(左右方向)に延出した延出部が、チャイルドシートを固定するためのテザーストラップを係合させる係合部60Aとなる。
また、図5に示されるように、テザーアンカ60の係合部60Aは、左右延出部材63の上方に配置され、係合部60Aの後端部は、左右延出部材63の後端部よりも後方に位置している。
テザーアンカ60の端部には、第1ワイヤ61が取り付けられる。第1ワイヤ61は、略U字状の金属製の管状部材である。
第1ワイヤ61の端部61Aは、テザーアンカ60の端部60Cの内側に配されて、端部60Cに対し溶接部82により取り付けられる。
第1ワイヤ61は、端部61Aから屈曲部61Bで屈曲し、シート後方に延出した前後延出部61Cを有する。そして、左右の前後延出部61Cは、水平方向(左右方向)に延出した水平延出部61Dで連結している。
ここで、前後延出部61Cの下部には、第2ワイヤ62が取り付けられる。第2ワイヤ62は、左右に延出した棒状の金属部材である。第2ワイヤ62は、左右方向に延出する長さが、第1ワイヤ61の左右の幅よりも長く、第1ワイヤ61の前後延出部61Cと、第2ワイヤ62とは、溶接部83により接合されている。
なお、第2ワイヤ62の外径は、第1ワイヤ61の外径よりも小さくなっている。
図3乃至図5に示されるように、操作部材70は、第2ワイヤ62の上部及び水平延出部61Dの下部を通される。すなわち、操作部材70は、前後延出部61C、水平延出部61D及び第2ワイヤ62で囲まれる空間を通されており、これらの部材が操作部材70の摺動方向を案内するガイドとして機能する。
なお、第1ワイヤ61の前後延出部61Cが、操作部材70と近接する部分となる。例えば、前後延出部61Cは、操作部材70の上面と当接し、第2ワイヤ62は、操作部材70の下面と当接する。
なお、図5に示されるように、第2ワイヤ62は、左右延出部材63の前端部63Aよりも後方に位置している。また、第1ワイヤ61の水平延出部61Dは、左右延出部材63よりも後方に位置している。
これにより、操作部材70が第2ワイヤ62の上、及び第1ワイヤ61の水平延出部61Dの下を通される位置を、左右延出部材63から離すことができる。そのため、操作部材70を第1ワイヤ61と第2ワイヤ62の間に通す作業の作業性を向上させることができる。
また、図7に示されるように、左右延出部材63の中央部、すなわち、テザーアンカ60及び第1ワイヤ61と上下で重なる位置には、後方に延出する後方延出部材69が取り付けられている。
後方延出部材69の後端部69Aには、貫通孔69Bが形成されており、この貫通孔69Bに操作部材70の把持部70Aを下から上に通す。そして、フロアパネルPの上方に把持部70Aとリベット70Bとを露出させるようにする。
こうすることで、フロアパネルPに大きな開口を設ける必要がないため、フロアパネルPの面積を大きくすることができる。また、フロアパネルPから操作部材70の把持部70Aが露出しているため、スライド機構25のロックを解除させるための操作を容易にできる。
以上説明したシートフレーム1によれば、テザーアンカ60と、スライド機構25のロックを解除するための操作部材70がシート幅方向で重なる位置に配置されているので、テザーアンカ60と操作部材70をコンパクトに配置できる。これにより、シートフレーム1の小型化が可能となる。
また、シートフレーム1によれば、テザーアンカ60と第1ワイヤ61とを溶接したことで、テザーアンカ60と第1ワイヤ61とを組み付けたものを、左右延出部材63に取り付けることができるため作業性が向上する。
また、テザーアンカ60と、操作部材70をガイドする第1ワイヤ61の位置決め精度を向上できる。
また、シートフレーム1によれば、左右延出部材63の長さを左右のスライド機構25の間の距離よりも短くすることができる。これにより、シートフレーム1の重量増加を抑制できる。
また、シートフレーム1によれば、操作部材70を第1ワイヤ61の近傍を通す位置を、左右延出部材63から離すことができるため、操作部材70の取り扱いに関する作業性を向上できる。
また、シートフレーム1によれば、第2ワイヤ62と左右延出部材63の位置が離れているため、操作部材70を第1ワイヤ61と第2ワイヤ62の間に通す作業の際に、左右延出部材63が上記の作業を阻害することがない。
また、シートフレーム1によれば、テザーアンカ60の係合部60Aと、第1ワイヤ61の水平延出部61Dとがそれぞれ左右延出部材63に対して上方と下方に配されるようにしたことで、テザーアンカ60に掛かる力と、水平延出部61Dに掛かる力とが相殺されやすくなる。これにより、左右延出部材63に加わる外力を減じることができる。
また、シートフレーム1によれば、操作部材70の把持部70Aが配される位置を調整しやすくなる。これにより、レイアウトの自由度を向上できる。
また、シートフレーム1によれば、カバー部材86の後端においてテザーアンカ60と対向する位置に開口部86Aを設けたことで、カバー部材86とテザーアンカ60との干渉を抑制できる。これにより、カバー部材86の組み付けが容易となる。
また、シートフレーム1によれば、左右延出部材63とスライド機構連結部材65を前後に連結する前後連結部材64を設けたことで、左右延出部材63をシート後方に設けることができる。この際、前後連結部材64にカバー部材86を取り付けるようにしたことで、部材数、重量の増加を抑制できる。
また、シートフレーム1によれば、操作部材70の把持部70Aを、フロアパネルPから上方に露出させるようにしたことで、フロアパネルPの上から操作部材70の把持部70Aを掴みやすくなり、操作性を向上できる。
[その他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、テザーアンカ60と操作部材70とが前後に配置することとしたが、上下に配置することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、テザーアンカ60に第1ワイヤ61を取り付けることとしたが、第1ワイヤ61は左右延出部材63に取り付けられてもよい。
1 シートフレーム
10 シートバックフレーム
10A ベースフレーム
11 パイプフレーム
11A 下部
11Aa 補強部
11B 側部
11C 上部
11Ca 補強部
12 バックパネル
13 サイドフレーム
14 ブラケット
15 ワイヤ(線状部材)
16 ブラケット
17 リアブラケット
18 ワイヤ
19 ワイヤ
20 シートクッションフレーム
21 クッションサイドフレーム
22 パンフレーム
23 連結パイプ
24 連結パイプ
25 スライド機構
26 アッパーレール
27 ロアレール
41 ケーブル
42 回転軸
43 前倒し操作部
44 ブラケット
60 テザーアンカ
60A 係合部
60B 屈曲部
60C 端部
61 第1ワイヤ
61A 端部
61B 屈曲部
61C 前後延出部
61D 水平延出部
62 第2ワイヤ
63 左右延出部材
63A 前端部
64 前後連結部材
64A 貫通孔
65 スライド機構連結部材(左右連結部材)
68 保持部材
69 後方延出部材
69A 後端部
69B 貫通孔
70 操作部材(スライドストラップ)
70A 把持部
70B リベット
70C 取付部
71 ロック部材
72 ケーブル
80 リンク機構
80A 前端部
80B 軸部
80C ケーブル取付部
81 溶接部
82 溶接部
83 溶接部
85A 溶接部
85B 溶接部
85C 溶接部
85D 溶接部
85E 溶接部
86 カバー部材
86A 開口部
86B 貫通孔
86C 後方爪部
86D 前方爪部
P フロアパネル

Claims (10)

  1. チャイルドシートを固定するためのテザーアンカと、
    スライド機構のロックを解除するための操作部材と、を備え、
    前記テザーアンカと前記操作部材との少なくとも一部をシート幅方向で重なる位置に配置したことを特徴とするシートフレーム。
  2. 前記テザーアンカに取り付けられる第1線状部材をさらに備え、
    前記操作部材は、前記第1線状部材の下部を通されることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 左右の前記スライド機構よりも内側に配置され、左右方向に延出する左右延出部材をさらに備え、
    前記テザーアンカは、前記左右延出部材に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載のシートフレーム。
  4. 前記第1線状部材において前記操作部材と近接する部分は、前記左右延出部材の後方にあることを特徴とする請求項3に記載のシートフレーム。
  5. 前記第1線状部材の下部に取り付けられる第2線状部材をさらに備え、
    前記第2線状部材は、前記左右延出部材の前端部よりも後方に配置され、
    前記操作部材は、前記第2線状部材の上部を通されることを特徴とする請求項3又は4に記載のシートフレーム。
  6. 前記テザーアンカにおいて前記チャイルドシートの取付部と係合する係合部が、前記左右延出部材の上方に配置され、
    前記第1線状部材において前記操作部材と近接する部分が、前記左右延出部材の下方に配置されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のシートフレーム。
  7. 前記左右延出部材に取り付けられ、前記左右延出部材から後方に延出する後方延出部をさらに備え、
    前記後方延出部の後端部には、貫通孔が形成されており、
    前記操作部材が、前記貫通孔に対し下から上に通されることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のシートフレーム。
  8. 左右の前記スライド機構を連結する左右連結部材と、
    前記左右連結部材と前記左右延出部材の上部を覆うカバー部材と、をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記テザーアンカと対向する位置に、後方に開口した開口部が形成されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載のシートフレーム。
  9. 前記左右連結部材と前記左右延出部材とを前後に連結する前後連結部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記前後連結部材の上面に取り付けられることを特徴とする請求項8に記載のシートフレーム。
  10. 前記操作部材は、端部に設けられた、操作者により把持される把持部を有し、
    前記把持部は、フロアパネルから上方に露出することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のシートフレーム。
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