JP6437294B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は冷凍、冷蔵機器や空調機器等に使用される圧縮機に係り、特に、冷媒ガスと油が混合された作動ガスを圧縮するスクロール圧縮機に関するものである。
スクロール圧縮機は、台板に渦巻状のラップを立設する固定スクロールと台板に渦巻状のラップを立設する旋回スクロールとを有する。スクロール圧縮機は、両スクロールのラップを噛み合わせて対向させて配置し、旋回スクロールを旋回させて互いのラップ間に形成される複数の圧縮室の容積を順次縮小させることにより、冷媒ガスと油が混合された作動ガスを圧縮するものである。この種のスクロール圧縮機は良く知られている構造である。
ところで、従来の冷凍、冷蔵用機器や空調用機器に使用されるスクロール圧縮機においては、作動ガス中の油の一部が吐出管から排出されるいわゆる油上りの問題がある。この現象により、吐出管から排出される油上り量が多い場合には、熱交換器の熱交換効率を低下させる。また、油上りが続くと圧縮機内の潤滑油不足が生じ、ついには潤滑性が低下する可能性もある。そこで、圧縮機構部から吐出された作動流体を吐出管に導く前に油分離を行い、油分が少ない作動ガスを吐出管から吐出させる構造が提案されている。
例えば、特開2005−163637号公報(特許文献1)には、作動ガスが圧縮機構部、フレーム外周通路、ガイド、固定子外周通路を通過する構造を備え、且つフレーム外周通路と固定子外周通路とガイドが、密閉容器内径の周方向に対して同じ位置に配置されている。そして、フレーム外周通路を通過した作動ガスをガイドで周方向へ方向転換させる構造となっている。この構造だと、ガイドで周方向に方向転換させた作動ガスに遠心分離効果を引き起すことにより油分離を行い、分離した油を固定子外周通路に通過させ、固定子の下部にある油溜り部へ戻している。しかしながら、油の一部は固定子外周部より固定子コイルエンド部の隙間を流れて回転子部へ到達する。その結果、回転子の遠心力によって油が再び作動ガス中に飛散してしまう虞がある。
そこで、特開2012−67676号公報(引用文献2)では、密閉容器内に固定スクロールとフレームとを備え、それらの間にモータによって駆動される回転軸により旋回する旋回スクロールを備えた、冷媒ガス圧縮用のスクロール圧縮機において、フレームは、フレーム外周通路を有し、モータの固定子は、フレーム外周通路からの冷媒ガス流に対向する固定子端面を有するとともに、フレーム外周通路とは周方向に対して異なる位置に固定子外周通路を有する構成が記載されている。
この構造によれば、フレーム外周通路を通過した作動ガスが固定子端部に衝突し油分離するようになる。油分離後の作動ガスは、固定子外周の仕切り板と密閉容器の内径で構成される空間を流れながら、遠心分離効果によって更に油が分離される。そして、固定子端部の反対側に位置する吐出管に到達し外部に排出される。一方で分離した油は、固定子外周通路を通過して圧縮機底部の油溜りに戻る。このように、分離した油が回転子部に流れて作動ガス中に飛散することを防止した構造であるため、高い油分離効率を得ることができると述べている。
特開2005−163637号公報 特開2012− 67676号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されているスクロール圧縮機の構成においては、圧縮機構部の吐出口から吐出された油と冷媒ガスが混合された作動ガスは、圧縮機構部の上部空間で上側に向けて噴出して密閉容器の上側内壁と衝突し、この衝突作用によって油と冷媒ガスが分離されるものである。ここで、油と冷媒ガスが混合した作動ガスは、圧縮機構部の上部空間で上側に向けて噴出して密閉容器の上側内壁と衝突するので、上側内壁の下側の空間に油が飛散して油の浮遊する量が多くなる。
このため、油が分離された冷媒ガスが電動機と圧縮機構部の間に形成された空間に導かれる際に、浮遊している油と再び混合されるので圧縮機のオイルレート(=冷凍サイクルを流れる冷媒ガスと油の重量比率)の低減を阻害するようになる。したがって、オイルレートの低減が効率良くできないという課題があった。
本発明の目的は、オイルレートの低減を効率よく行うことができる新規なスクロール圧縮機を提供することにある。
本発明の特徴は、油と冷媒ガスが混合された作動ガスが通過する吐出通路の出口が、圧縮機構部の上部空間を形成する密閉容器の半径方向の内周壁に向かって所定距離を維持するように開口すると共に、吐出通路の出口の延長線上に、分離された油を電動機と圧縮機構部の間の空間、或いは油溜りに導く油導出通路を設けた、ところにある。
本発明によれば、作動ガスが半径方向に噴出して密閉容器の内周壁に衝突して油が分離され、この油が油導出通路から素早く円滑に排出されるので、冷媒ガスに分離した油が再混合される割合が減少して油分離効率を向上させ、オイルレートの低減を図ることができるものである。
本発明の第1の実施形態になるスクロール圧縮機の断面を示す断面図である。 図1に示すスクロール圧縮機の圧縮機構部を拡大した拡大断面図である。 図1に示すスクロール圧縮機の密閉容器を構成する上部密閉カップを取り外して上面から見た上面図である。 本発明の第2の実施形態になるスクロール圧縮機の圧縮機構部を拡大した拡大断面図である。
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
次に、本発明の第1の実施形態になるスクロール圧縮機の構成を図1乃至及び図3を用いて詳細に説明する。図1はスクロール圧縮機の縦断面図であり、図2は圧縮機構部の拡大断面図であり、図3は上部密閉カップを取り外して上面から見た上面図である。
密閉容器7は、上部密閉カップ7Aと、中空円筒状の中央密閉胴部7Bと、下部密閉カップ7cとから構成され、これらはその接合端面で溶接されて気密及び液密に構成されている。上部密閉カップ7Aの空間には圧縮機構部120が配置され、中央密閉胴部7Bの空間には、上側に圧縮機後部120を構成するフレーム4が配置されると共に、下側に電動機部6が配置されている。下部密閉カップ7cの空間には油溜め703が配置されている。したがって、密閉容器7内は、圧縮機構部120より上の上部空間704と、圧縮機構部120と電動機部6との間の中央空間705と、電動機部6より下の下部空間706との三つの空間に分割される。
圧縮機構部120は、台板101に渦巻き状のラップ102を直立した固定スクロール1と、台板201に渦巻き状のラップ202を直立した旋回スクロール2を、ラップ102、202を互いに噛み合わせて圧縮機構が形成され、固定スクロール1には吸入口103、吐出口104が設けられている。固定スクロール1はフレーム4にボルト404により締結されている。吸入口103は吸入管702と接続されており、吸入管702は上部密閉カップ7Aを貫通して外部に引き出されている。
電動機部6は、中央密閉胴部7Bに固定されたステータ601と、駆動軸3に圧入等の手段によって締結されたロータ602より構成されている。この電動機部6はインバータによって制御され、回転速度が調節可能になっている。駆動軸3は上方先端にクランクピン301を備え、このクランクピン301が旋回スクロール2の台板201の下方に突設したボス203に挿入されている。
ボス203内には旋回軸受210が設けられており、クランクピン301と摺動する構造となっている。駆動軸3は、電動機6の上部に備えた主軸受401及び電動機下部に備えた副軸受8に支持されており、駆動軸3の下端部には給油ポンプ9が取り付けられている。給油ポンプ9は、ポンプ下端から油溜め703の油を吸い込み、駆動軸3内に形成されている油通路302へ油を給送する機能を備えている。このため、給油ポンプ9と油通路302は連通する構造となっている。
油通路302に供給された油は、副軸受8、旋回軸受210を経由して主軸受401に供給されて摺動部を潤滑する。尚、油通路302に供給された油は旋回スクロール2と固定スクロール1との摺動部にも供給される。
密閉容器7の中央密閉胴部7Bの内周壁に密着、固定されているフレーム4には、主軸受401が嵌合されており、主軸受401はスラスト受け部材403によって覆われている。スラスト受け部材403は主軸受401の下から押えるようにフレーム4に取付けられている。
フレーム4の下部の主軸受401には、給油ポンプ9により駆動軸3内部の油通路302を通った油が主軸受401に供給された後に油溜め703に戻るための排油パイプ402がフレーム4に取り付けられている。また、中央空間705は圧縮された作動ガスが流れ込んで外部に吐出するため、中央密閉胴部7Bを貫通する吐出管701が取り付けられて外部に引き出されている。
電動機部6の回転により駆動軸3のクランクピン301が偏心回転すると、旋回スクロール2は背面に位置するオルダム継手5の自転防止機構により固定スクロール1に対し自転せずに旋回運動を行う。その旋回運動により生じる不釣り合い力を打ち消すため、駆動軸3には主軸受401と電動機部6の間にバランスウエイト303が固定され、駆動軸3に締結されているロータ602の下部にはロータバランスウエイト304が固定されている。副軸受8は、圧縮機構部120に対し電動機部6を挟んだ反対側に位置しており、ハウジング801に副軸受8を備えた構造となっている。副軸受8は下フレーム802を介して密閉容器7に固定されている。
そして、冷媒ガスは吸入管702より固定スクロール1の吸入口103より圧縮機構部120へ流入する。流入した冷媒ガスは圧縮行程を経て、旋回スクロール2と固定スクロール1との摺動部に供給された油と供に固定スクロール1の吐出口104を通過する。吐出口を通過した冷媒ガスと油は、フレーム4と密閉容器7の間に形成された図示しないガス流通路を通過し、上部空間704から中央空間705に導かれ、その後、吐出管701から吐出される。このようなスクロール圧縮機の構成は良く知られているので、これ以上の説明は省略する。
ところで、上述したように、従来のスクロール圧縮機の構成においては、圧縮機構部の吐出口から吐出された作動ガスは、圧縮機構部の上部空間で上側に向けて噴出して密閉容器の上側内壁と衝突し、この衝突作用によって油と冷媒ガスが分離される。しかしながら、油と冷媒ガスが混合された作動ガスは、圧縮機構部の上部空間で上側に向けて噴出して密閉容器の上側内壁と衝突するので、上側内壁の下側の空間に油が飛散して、油の浮遊する量が多くなる。このため、分離された冷媒ガスが電動機を配置した駆動部空間に導かれる際に、浮遊している油と再び混合されるので圧縮機のオイルレートを低減するのが困難となっている。
そこで、本実施例においては次に述べるような構成を提案するものである。以下この構成を図1乃至図3に基づき説明する。
まず、図1において、固定スクロール1の台板101には半径方向に延びる吐出通路105が形成されている。この吐出通路105は固定スクロール1の台板101にドリル等の穿孔工具によって形成している。そして、吐出通路105は吐出口104と接続されており、吐出口104から吐出されてくる、高圧の油と冷媒ガスが混合した作動ガスが流入してくるものである。この流入してきた作動ガスは半径方向に延びた吐出通路105を移動して、吐出通路105の出口106から半径方向に噴出される。
吐出通路105の延長線は密閉容器7(ここでは、上部密閉カップ7A)の内周壁71と略直交する関係に決められており、出口106から噴出した作動ガスは密閉容器7の内周壁71に略直角に衝突することになる。衝突によって作動ガスから分離した油は内周壁71と固定スクロール1の台板101、及びフレーム4との間に形成した第1油導出通路701aを通って中央空間705に至り、更に中央密閉胴部7Bに取り付けた通路案内枠720と中央密閉胴部7Bの内周壁との間に形成した第2油導出通路721を通ってステータ601の上部に至る。
更にステータ601と中央密閉胴部7Bの内周壁との間に形成した第3油導出通路730を通って下部空間706に至り、最終的には油溜め703に戻されるようになる。上述した説明からわかるように、第1油導出通路701a、第2油導出通路721及び第3油導出通路730は実質的に軸線方向で同一線上に配置されており、分離された油が重力によって円滑に油溜り703に戻るように構成されている。
尚、本実施例では、製造上の都合から第2油導出通路721と第3油導出通路730とは中央空間705で分断されているが、第2油導出通路721と第3油導出通路730を連続して形成することも可能である。このようにすれば、油を直接的に油溜り703に導くことができ、中央空間705で油が作動ガスに混合する恐れを少なくできる。
以上が大まかな構成であるが、次に図2及び図3を用いてより詳細な構成とその動作について説明する。
図2、図3において、上部密閉カップ7Aによって形成される上部空間704には圧縮機構部120を構成する固定スクロール1が収納されている。固定スクロール1には吐出口104と接続された吐出通路105が形成されており、この吐出通路105は半径方向で外側に延びている。この吐出通路105の出口106は上部密閉カップ7Aの内周壁71と向き合うように対向して開口している。
内周壁71の壁面と吐出通路105の延長線は略直交する位置関係に設定されており、出口106から噴出した作動ガスは内周壁71の壁面と略直角に衝突することになる。更に、出口106と内周壁71の壁面までの所定距離Dは、作動ガスが衝突して油が有効に分離できる長さに維持されており、例えば、作動ガスの吐出速度に対応して適切に決められている。
吐出速度が遅い場合では、作動ガスの油が分離する前に作動ガスが上部空間704に拡散する恐れがあるので、所定距離Dは短く設定されている。吐出速度が速い場合では、作動ガスが勢いよく内周壁71の壁面に衝突するので油が飛び散って上部空間704に拡散する恐れがあるので、所定距離Dは長く設定されるものである。尚、所定距離Dを長く取らねばならない場合は、吐出通路105の出口106の壁面106aを切り欠くことで、所定距離Dを確保できるようになる。
吐出通路105の出口106と内周壁71が対向する対向空間領域Sの下側には第1油導出通路710aが開口している。この第1油導出通路710aは対向空間領域Sで分離された油を排出する機能を備えている。第1油導出通路710aは図3にあるように、吐出通路105の延長線上に位置して駆動軸3の軸線方向で中央空間705側(下側)に延びている。
そして、第1油導出通路710aは、台板101、フレーム4と中央密閉胴部7Bとの間に形成されており、対向空間領域Sと中央空間705を連通するものである。本実施例では、台板101とフレーム4の外周壁に、駆動軸3の軸線に沿って形成されている。
更に図3にあるように、台板101、フレーム4と中央密閉胴部7Bとの間にはガス通流路710が形成されており、上部空間704と中央空間705を連通している。このガス流通路710は上部空間704の圧縮された作動ガスを中央空間705に吐出し、更に吐出管701から外部に吐出する機能を備えている。本実施例では、台板101とフレーム4の外周壁に駆動軸3の軸線に沿って形成されている。
図3にあるように、ガス流通路710は本実施例では2つ設けられており、流通断面積は、第1油導出通路710aの流通断面積より大きく設定されている。このようにガス流通路710の流通断面積を大きくしたことにより、油が分離した作動ガスは優先的にガス流通路を通りようになる。このため、作動ガスが第1油導出通路710aに向かって油を取り込む恐れを少なくできるようになる。
また、ガス流通路710は、図3にある通り第1油導出通路710aに対して反対側の領域に配置されている。つまり、第1油導出通路710aを起点として90°〜270°の範囲に配置されている。このように、第1油導出通路710aに対して反対側の領域に配置することで、対向空間領域Sで分離された油がガス流通路710に到達するのをできるだけ少なくなるようにしている。
以上のような構成において、吐出通路105の出口106から噴出した作動ガスは、上部密閉カップ7Aの内周壁71と衝突して冷媒ガスと油が分離される。そして、油は冷媒ガスに対して比重が大きいため、上部密閉カップ7Aの内周壁71と衝突し分離された油は自重により第1油導出通路710aに向かって移動する。その後、図1に示すように第2油導出通路721及び第3油導出通路730を通って油溜り703に戻ることになる。
また、密閉容器内壁71に衝突して油が分離された後の冷媒ガスは上部空間704に拡散し、ガス流通路710を通過して中央空間705へ導かれる。このとき、ガス流通路710の断面積が第1油導出通路710aの断面積より大きいので、油が分離した冷媒ガスはガス流通路710側に優先的に流れて中央空間705へ導かれる。冷媒ガスは中央空間705及び電動機部6の周囲を循環して冷却し、その後に中央密閉胴部7Bに取付けられている吐出管701から外部へ吐出される。
このように、圧縮機構部120から吐出された作動ガスが、半径方向に噴出して内周壁に衝突して油が分離され、再び作動ガスと混合される前に分離した油を油溜り703へと戻すことができる。
本実施例によれば、分離された油は密閉容器の上側内壁の下側に飛散せず、作動ガスが半径方向に噴出して内周壁に衝突して油が分離され、この油が円滑に油導出通路から油溜りに排出されるので、冷媒ガスが分離した油と再混合される割合が減少して油分離効率を向上させ、オイルレートの低減を図ることができるものである。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態は吐出通路105の形成方法が実施例1とは異なっている。尚、既に説明した図1乃至図3に示された同一の参照番号は同一構成部品、或いは類似機能を有する構成部品であるので説明を省略する。
図1に示した吐出通路105は固定スクロール1の台板101にドリル等の穿孔工具によって形成している。これに対して、第2の実施形態では、図4に示してあるように、圧縮機構部120より吐出された作動ガスが通過する吐出流路105を、固定スクロール1の台板101に形成した凹状の半径方向で外側に延びる吐出溝107を薄板108で覆うことにより形成している。更に薄板108は固定スクロール1にボルト109にて固定されている。
このような構成とすることで、固定スクロール1の台板101の厚さを薄くすることができるため、材料コストの増加を抑えることが可能となる。
以上に述べた通り、本発明によれば油と冷媒ガスの作動ガスの吐出通路の出口を、圧縮機構部空間を形成する円筒状の密閉容器の半径方向の内周壁に向かって所定距離を保って開口し、作動ガスの吐出通路の出口の延長線上に、分離された油を電動機と圧縮機構部の間の空間、或いは油溜りに導く油導出通路を設けた構成とした。
これによれば、分離された油は密閉容器の上側内壁の下側に飛散せず、作動ガスが半径方向の内周壁に衝突して油導出通路から排出されるので、冷媒ガスが分離した油と再混合される割合が減少して油分離効率を向上させ、オイルレートの低減を図ることができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…固定スクロール、2…旋回スクロール、3…駆動軸、4…フレーム、5…オルダム継手、6…電動機部、7…密閉容器、101…台板、102…ラップ、103…吸入口、104…吐出口、105…吐出流路、107…吐出溝、108…薄板、109…ボルト、120…圧縮機構部、201…台板、202…ラップ、203…ボス、210…旋回軸受、301…クランクピン、302…油通路、303…バランスウエイト、304…ロータバランスウエイト、401…主軸受、402…排油パイプ、403…スラスト受け部材、404…ボルト、601…ステータ、602…ロータ、701…吐出管、702…吸入管、703…油溜め、704…上部空間、705…中央空間、706…下部空間、71…密閉容器内壁、710…ガス流通路、710a…第1油導出通路、720…案内通路枠、721…第2油導出通路、730…第3油導出通路、8…副軸受、801…ハウジング、802…下フレーム、9…給油ポンプ。

Claims (6)

  1. 固定スクロール、旋回スクロール及び前記固定スクロール並びに前記旋回スクロールの下方に設けられたフレームからなり油と冷媒ガスが混合された作動ガスを吸入、圧縮して吐出する圧縮機構部と、駆動軸を回転させることにより前記圧縮機構部を駆動する電動機部とを所定の距離をおいて密閉容器内に収納し、前記圧縮機構部と前記密閉容器とで形成される上部空間と前記圧縮機構部と前記電動機部とで形成される中央空間とをガス流通路で接続して、前記上部空間から前記ガス流通路を介して前記中央空間に流入する作動ガスを外部に吐出するスクロール圧縮機において、
    前記固定スクロールの吐出口と接続され作動ガスが流れる吐出通路を前記固定スクロールの台板に設け、前記吐出通路の出口が前記上部空間を形成する前記密閉容器の半径方向の内周壁に向かって所定距離を維持するように開口すると共に、前記吐出通路の前記出口の延長線上に、分離された油を前記中央空間、或いは前記電動機部と前記密閉容器で形成される下部空間に導く油導出通路を設けており、
    前記密閉容器の半径方向の内周壁の壁面と前記吐出通路の延長線が略直交し、
    前記圧縮機構部から前記電動機部の方向を見た上面視において、前記油導出通路は、前記延長線上に設けられ、しかも前記内周壁と前記台板及び前記フレームとの間に前記駆動軸の軸線に沿って形成されたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    前記油導出通路を流れてきた油は、前記中央空間に設けられた第2油導出通路と、前記電動機部を構成するステータと前記密閉容器との間に形成された第3油導出通路とを流れて、前記下部空間の形成された油溜りに戻されることを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    前記ガス流通路の流通断面積は、前記油導出通路の流通断面積より大きく設定されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項3に記載のスクロール圧縮機において、
    前記ガス流通路は2つ以上設けられており、
    前記圧縮機構部から前記電動機部の方向を見た前記上面視において、前記固定スクロールの吐出口を通って延びる前記吐出通路の延長線と、前記固定スクロールの吐出口を通って前記延長線と直交して延びる線分とで分割した時、前記延長線上に位置する前記油導出通路を起点(0°)として90°〜270°の範囲に、全ての前記ガス流通路が配置されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    前記吐出通路は、前記固定スクロールの前記台板に穿孔工具で穿孔して形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    前記吐出通路は、前記固定スクロールの前記台板に形成した凹状の半径方向で外側に延びる吐出溝と、この吐出溝を覆う薄板材とで形成されることを特徴とするスクロール圧縮機。
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