JP6437252B2 - 光束制御部材、発光装置および照明装置 - Google Patents

光束制御部材、発光装置および照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材、当該光束制御部材を有する発光装置および照明装置に関する。
近年、省エネルギーや環境保全の観点から、発光ダイオード(以下「LED」ともいう)を光源とする照明装置(例えば、LED電球やLED蛍光管など)が、電球や蛍光管などに代わる照明装置として使用されるようになってきた。
LED蛍光管としては、基板上に複数のLEDを所定間隔で配置し、これらのLEDを覆うようにカバーを配置したものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、基板上に配置されたLEDをカバーで覆ったLED照明燈装置が記載されている。特許文献1に記載のLED照明燈装置は、基板と、基板上に一列に配置された複数のLEDと、LEDの配列方向に沿う稜線を有する1つのシリンドリカルレンズと、複数のLEDおよび1つのシリンドリカルレンズを覆うように配置された光透過カバーとを有する。
特許文献1に記載のLED照明燈装置では、LEDから出射された光は、シリンドリカルレンズによって、LEDの配列方向に垂直な方向に広げられる。そして、シリンドリカルレンズを透過した光は、光透過カバーを透過して外部に出射される。
特表2011−513913号公報
しかしながら、特許文献1に記載のLED照明燈装置では、LEDの配列方向に垂直な方向への光の配光は制御されるが、LEDの配列方向への光の配光は制御されない。したがって、LEDの配列方向について配光を調べると、LEDの直上部では明るくなりすぎてしまい、LED間では暗くなりすぎてしまっていた。このように、特許文献1に記載のLED照明燈装置には、LEDの配列方向において輝度ムラが生じるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、複数の発光素子およびカバーを有する照明装置(例えば、LED蛍光管)に適用した場合に、LEDの配列方向およびLEDの配列方向に垂直な方向において光の配光を均一にすることで、少数の発光素子でカバーに均一に光を照射できるように、発光素子から出射された光の配光を制御することができる光束制御部材を提供することを目的とする。
また、本発明は、この光束制御部材を有する発光装置および照明装置を提供することも目的とする。
本発明に係る光束制御部材は、発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材であって、前記発光素子の光軸を含む仮想平面を境界として両側に配置され、前記発光素子から出射された光の一部を入射させる2つの入射面と、第1傾斜面と、前記第1傾斜面と対に形成された第2傾斜面と、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面を繋ぐ第1稜線とを有し、前記2つの入射面の間において前記第1稜線が前記仮想平面に沿って前記発光素子を覆うように配置され、前記発光素子から出射された光の他の一部を入射させる第1凸条と、前記入射面を挟んで前記発光素子と対向する位置に形成され、前記入射面から入射した光の一部を、前記光軸と略垂直であり、かつ互いに反対向きである2つの方向に反射させる2つの全反射面と、前記入射面、前記第1凸条および前記全反射面を挟んで相対する位置にそれぞれ配置され、前記入射面で入射した光の一部および前記全反射面で反射した光を導光する2つの導光部と、前記導光部の外面にそれぞれ形成され、前記導光部により導光された光を外部に出射する2つの出射面と、を含む光束制御部材本体を有する。
また、本発明に係る発光装置は、発光素子と、本発明に係る光束制御部材と、を有する。
また、本発明に係る照明装置は、本発明に係る複数の発光装置と、前記複数の発光装置を覆うように前記複数の発光装置のそれぞれに対して空気層を介して配置されたカバーと、を有する。
本発明によれば、輝度ムラが小さい照明装置(例えば、LED蛍光管)を提供することができる。
図1A〜Cは、実施の形態に係る照明装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態に係る光束制御部材の断面図である。 図3A、Bは、第1光束制御部材の構成を示す斜視図である。 図4A〜Cは、第1光束制御部材の構成を示す図である。 図5A〜Dは、第1光束制御部材の構成を示す図である。 図6A〜Eは、全反射面を説明するための図である。 図7A〜Cは、第2光束制御部材の構成を示す図である。 図8A〜Cは、第2光束制御部材の構成を示す図である。 図9A〜Cは、光束制御部材A、光束制御部材Bおよび光束制御部材Cを用いた場合の発光素子の発光面の中心から出射された光の光路を示す図である。 図10A〜Cは、光束制御部材A、光束制御部材Bおよび光束制御部材Cを用いた場合の発光素子の発光面の中心以外の領域から出射された光の光路を示す図である。 図11A〜Cは、光束制御部材D、光束制御部材Eおよび光束制御部材Fを用いた場合の発光素子の発光面の中心から出射された光の光路を示す図である。 図12A〜Cは、光束制御部材D、光束制御部材Eおよび光束制御部材Fを用いた場合の発光素子の発光面の中心以外の領域から出射された光の光路を示す図である。 図13Aは、光束制御部材A、光束制御部材B、光束制御部材Cおよび光束制御部材Gを用いた場合の照明装置における輝度分布を示したグラフであり、図13Bは、光束制御部材D、光束制御部材E、光束制御部材Fおよび光束制御部材Gを用いた場合の照明装置における輝度分布を示したグラフである。 図14Aは、光束制御部材A、光束制御部材B、光束制御部材Cおよび光束制御部材Gを用いた場合の照明装置における輝度分布を示したグラフであり、図14Bは、光束制御部材D、光束制御部材E、光束制御部材Fおよび光束制御部材Gを用いた場合の照明装置における輝度分布を示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明に係る照明装置の代表例として、蛍光管に代えて使用されうる照明装置について説明する。
(照明装置の構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る照明装置100の構成を示す図である。図1Aは、照明装置100の平面図であり、図1Bは、図1Aに示されるA−A線の断面図であり、図1Cは、図1Bにおいて破線で囲まれた領域の部分拡大図である。
図1に示されるように、照明装置100は、フレーム(筐体)110と、基板120と、発光素子140および光束制御部材150をそれぞれ有する複数の発光装置130と、カバー180とを有する。複数の光束制御部材150は、それぞれ1つの発光素子140と対になるように基板120上に一列に配置されている。
複数の発光素子140は、照明装置100の光源であり、フレーム110に取り付けられた基板120上に一列に配置されている。各発光素子140は、後述する光束制御部材150の入射面153と対向する位置に配置されている。発光素子140は、例えば白色発光ダイオードなどの発光ダイオード(LED)である。フレーム110および基板120は、例えば、アルミニウムや銅などの熱伝導性の高い金属からなる。基板120に高い熱伝導性を要しない場合は、基板120として、ガラス不織布にエポキシ樹脂を含浸させた樹脂製基板を用いてもよい。
カバー180は、光束制御部材150から出射された光を拡散させつつ外部に透過させる。カバー180は、すべての発光装置130を覆うように、複数の発光装置130のそれぞれに対して空気層を介して配置されている。カバー180の外面は、有効発光領域となる。
カバー180の形状は、空気層を介してすべての発光装置130を覆うことができれば、特に限定されない。カバー180の形状は、円筒形であってもよいし、円筒の一部を切り欠いた形状であってもよい。本実施の形態では、カバー180は、円筒の一部を切り欠いた形状である。カバー180の材料は、光透過性を有するものであれば、特に限定されない。カバー180の材料の例には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、スチレン・メチルメタクリレート共重合樹脂(MS)などの光透過性樹脂や、光透過性のガラスなどが含まれる。また、カバー180に光拡散能を付与する手段も、特に限定されない。たとえば、カバー180の内面または外面に光拡散処理(例えば、粗面化処理)を行ってもよいし、光透過性樹脂中にビーズなどの散乱子を分散させてもよい。
(光束制御部材の構成)
図2は、本実施の形態に係る光束制御部材150の断面図である。図2に示されるように、光束制御部材150は、第1光束制御部材(光束制御部材本体)151および第2光束制御部材(拡散透過部材)152を有する。光束制御部材150は、発光素子140から出射された光の配光を制御する。第1光束制御部材151および第2光束制御部材152は、それぞれ一体成形により別個に形成されている。第1光束制御部材151および第2光束制御部材152の材料は、所望の波長の光を通過させ得るものであれば特に限定されない。第1光束制御部材151および第2光束制御部材152の材料の例には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)などの光透過性樹脂や、光透過性のガラスなどが含まれる。また、第1光束制御部材151および第2光束制御部材152の内部にビーズなどの光散乱子を分散させてもよい。
図3〜図5は、第1光束制御部材151の構成を示す図である。図3Aは、第1光束制御部材151を上側からみた斜視図であり、図3Bは、下側からみた斜視図である。図4Aは、第1光束制御部材151の正面図であり、図4Bは、底面図であり、図4Cは、平面図である。図5Aは、第1光束制御部材151の側面図であり、図5Bは、図4Bに示されるA−A線の断面図であり、図5Cは、図4Bに示されるB−B線の断面図であり、図5Dは、図5Cにおいて破線で囲まれた領域の部分拡大図である。
図3〜図5に示されるように、第1光束制御部材(光束制御部材本体)151は、2つの入射面153、第1凸条154、2つの全反射面158、2つの導光部159、2つの出射面160および第2凸条161を有する。第1光束制御部材151は、発光素子140の光軸LAが第1凸条154の第1稜線157を通るように配置される。ここで、「発光素子の光軸」とは、発光素子140からの立体的な光束の中心における光の進行方向をいう。
2つの入射面153は、それぞれ、LEDなどの点状光源である発光素子140から出射された光の一部を第1光束制御部材151内に入射させる。入射面153は、第1光束制御部材151の底面(発光素子140側の面)の中央部に形成されている第1凹部165の内面の一部である。2つの入射面153は、発光素子の光軸LAを含み、かつ基板120に垂直な仮想平面を境界として両側に配置されている。第1凹部165の形状は、特に限定されない。第1凹部165の形状は、エッジを含まない曲面であることが好ましい。
第1凸条154は、発光素子140から出射された光の他の一部を第1光束制御部材151内に入射させ、入射した光を屈折させる。第1凸条154は、第1傾斜面155と、第1傾斜面155と対に形成された第2傾斜面156と、第1傾斜面155および第2傾斜面156を繋ぐ第1稜線157とを有する(図5D参照)。第1凸条154は、2つの入射面153の間において第1稜線157が仮想平面に沿って発光素子140を覆うように配置されている。すなわち、第1稜線157は、仮想平面上に位置する。第1傾斜面155および第2傾斜面156は、第1凹部165の内面の一部でもある。第1凸条154の形状は、前述した機能を発揮することができれば特に限定されない。第1稜線157に直交する第1凸条154の断面形状は、例えば三角形である。この場合、第1稜線157を含む角は、面取りされていてもよい。本実施の形態では、第1凸条154の断面形状は、第1稜線157を含む角が面取りされた略三角形である。第1傾斜面155および第2傾斜面156がなす角度のうち小さい角度(以下、「第1角度」ともいう)は、前述の機能を発揮することができれば、特に限定されない。本実施の形態では、第1角度は、40°〜160°の範囲内である。使用する発光素子140の種類によっては第1角度が40°未満の第1凸条154を有する第1光束制御部材を組み合わせた場合、第2凸条161に到達する光が少なくなり、第1光束制御部材151とカバー180との間に第2光束制御部材152を配置すると、カバー180における発光素子140の直上部に暗部が生じてしまうおそれがある。このような場合には、第2光束制御部材152を配置せず、第1光束制御部材151から出射した光を直接、カバー180に到達させることで、光量の減衰を抑えることができ、第1光束制御部材151のみでカバー180上の明るさの均斉度を向上させることができる。一方、第1角度が160°超の場合、第2凸条161に到達する光が多くなりすぎてしまい、発光素子140の直上部に明部が生じてしまうおそれがある。また、仮想平面において、第1稜線157は、カバー180側に向かって凸の曲線である。なお、第1角度は、照明装置100において、発光素子140の直上に到達させるべき光量に応じて適宜設定されうる。また、第1凸条154は、仮想平面において、発光素子140の光軸LAに対して、少なくとも45°までの角度で発光素子140から出射された光を入射させることが好ましい。第1凸条154に到達した光は、第1傾斜面155または第2傾斜面156により仮想平面側に向かって屈折される。
2つの全反射面158は、それぞれ、入射面153から入射した光の一部を、発光素子140の光軸LAおよび仮想平面と略垂直であり、かつ互いに反対向きである2つの方向(2つの導光部159の方向)に反射させる。すなわち、2つの全反射面158は、到達した光を2つの導光部159に向けて反射させる。2つの全反射面158は、入射面153を挟んで発光素子140と対向する位置に形成されている。2つの全反射面158は、仮想平面を境界として両側に配置されている。
図6を用いて、全反射面158の形状について説明する。図6Aおよび図6Bは、発光素子を光源とするスポットライトに用いられる光束制御部材10の構成を示す図である。図6Aは、光束制御部材10の斜視図であり、図6Bは、光束制御部材10の断面図である。図6Aおよび図6Bに示されるように、光束制御部材10は、発光素子から出射された光を入射する入射面12と、入射面12から入射した光の一部を全反射する全反射面14と、入射面12から入射した光の一部および全反射面14で反射した光を出射する出射面16とを有する。入射面12は、光束制御部材10の底部に形成された円錐台状の凹部の内面である。全反射面14は、光束制御部材10の底部の外縁から出射面16の外縁に延びる面であり、光束制御部材10の中心軸を取り囲むように形成された回転対称面である。全反射面14の直径は、入射面12側(底部側)から出射面16側に向けて漸増している。全反射面14を構成する母線は、外側に凸の円弧状曲線である。出射面16は、光束制御部材10において入射面12(底部)の反対側に位置する平面である。
図6Cは、光束制御部材10を使用したときの光路を示す図である。図6Cに示されるように、所定の位置に配置された点光源から出射された光は、入射面12から光束制御部材10内に入射する。光束制御部材10内に入射した光の一部は、そのまま出射面16から外部に向けて出射される。光束制御部材10内に入射した光の残部は、全反射面14で出射面16方向に反射され、出射面16から外部に向けて出射される。このように、点光源から出射された光は、配光を制御されて出射面16から出射される。
この光束制御部材10を、図6Bに示されるA−A線で2分割し、2つの分割片の底部同士を接合させると、図6Dに示される光束制御部材10’となる。図6Eに示されるように、このような光束制御部材10’では、点光源から出射された光は、2つの全反射面14で反射されて、互いに反対向きである2つの方向に進む光となる。本実施の形態の第1光束制御部材151の全反射面158の形状は、基本的には、図6Dに示される光束制御部材10’の全反射面14の形状と同じである。なお、以後の説明では、図6Dおよび図6Eにおいて符番「18」で示される、2つの全反射面14の境界線近傍の部位を「全反射面の接続部」と称することがある。また、このとき、全反射面14の境界線は、弧である。
2つの導光部159は、入射面153、第1凸条154、全反射面158および第2凸条161を挟んで相対する位置(仮想平面の両側)にそれぞれ配置されている。導光部159は、入射面153で入射した光の一部および全反射面158で反射した光を、少しずつ外部に出射させながら、入射面153および全反射面158から離れる方向に導光する。導光部159は、導光部本体166、一対の補強部材167および4つのガイド係合溝169を有する。導光部本体166の外面は、導光された光を外部に出射する出射面160として機能する。
出射面160から出射される光量を均一にする観点から、導光部159内にはビーズなどの散乱子が分散していることが好ましい。また、出射面160に光拡散処理(例えば、粗面化処理)が施されていてもよい。
導光部159の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、導光部159の形状は、ロッド状である。2つの導光部159は、図6Dに示される光束制御部材10’の出射面16にそれぞれ接続されている。導光部159の短軸方向の断面積は、特に限定されない。本実施の形態では、導光部159は、断面積が全反射面158から離れるにつれて小さくなるように形成されている。なお、導光部159の短軸方向の断面積は、導光部159の長軸方向のいずれの位置においても同じであってもよい。導光部159の短軸方向の断面積が全反射面158から離れるにつれて、小さくなる場合には、導光部159の厚みおよび幅の両方を調整することで制御してもよいし、厚みおよび幅のいずれか一方のみを調整することで制御してもよい。また、導光部159の短軸方向の断面形状は、特に限定されず、必要とする配光特性に応じて適宜選択される。本実施の形態では、仮想平面において、導光部159の形状は、略半円である。
また、導光部本体166の底面(発光素子140の光軸LA方向についての発光素子140側の面)には、第2凹部170がそれぞれ形成されている。第2凹部170を形成することで、射出成形時におけるヒケの発生を抑制することができるとともに、製造コストを削減することができる。2つの第2凹部170は、いずれも第1光束制御部材151の長軸方向の両端部に形成されており、第1凹部165と連通している。
第2凹部170の大きさおよび形状は、所望の配光特性(本発明の効果を損ねない配光特性)が得られ、かつ第1光束制御部材151に要求される強度を確保することができれば、特に限定されない。本実施の形態において、第2凹部170の平面視形状は、底辺が発光素子140側に位置する略台形である(図3B参照)。また、第2凹部170の深さも特に限定されず、適宜設定されうる。なお、第1光束制御部材151を射出成形により成形する場合、第2凹部170は、ヒケが発生するおそれがある部位に形成することが好ましい。
補強部材167は、第1光束制御部材151の強度を向上させる。補強部材167の位置および形状は、第1光束制御部材151の全反射面158の機能を大きく阻害せず、かつ第1光束制御部材151の強度を向上させることができれば、特に限定されない。本実施の形態では、補強部材167は、第1光束制御部材151の底面(発光素子140側の面)側に配置されており、導光部159の側面同士を連接している。なお、特に図示しないが、補強部材167の裏面には、基板120に対して光束制御部材150を位置決めするための位置決め凸部が配置されている。
ガイド係合溝169は、発光素子140から離れた位置に配置されている。ガイド係合溝169は、後述する第2光束制御部材152の係合突起171が係合することで、第1光束制御部材151に対して第2光束制御部材152を位置決めするための溝である。
第2凸条161は、第1凸条154で入射した光の一部を屈折させながら第1光束制御部材151の外部に出射させる。第2凸条161は、第3傾斜面162と、第3傾斜面162と対に形成された第4傾斜面163と、第3傾斜面162および第4傾斜面163を繋ぐ第2稜線164とを有する(図5D参照)。第2凸条161は、2つの全反射面158の間において第2稜線164が仮想平面に沿って第1凸条154を覆うように配置されている。すなわち、第2稜線164は、仮想平面上に位置する。第2凸条161の形状は、前述した機能を発揮することができれば特に限定されない。第2稜線164に直交する第2凸条161の断面形状は、例えば三角形である。この場合、第2稜線164を含む角は、面取りされていてもよい。本実施の形態では、第2凸条161の断面形状は、第2稜線164を含む角が面取りされた略三角形である。第3傾斜面162および第4傾斜面163がなす角度のうち小さい角度(以下、「第2角度」ともいう)は、前述の機能を発揮することができれば、特に限定されない。本実施の形態では、第2角度は、60°〜160°の範囲内である。使用する発光素子140の種類によっては第2角度が60°未満の第2凸条161を有する第1光束制御部材を組み合わせた場合、出射する光が過度に屈折されるため、第1光束制御部材151とカバー180との間に第2光束制御部材152を配置すると、カバー180における発光素子140の直上部に暗部が生じてしまうおそれがある。このような場合には、第2光束制御部材152を配置せず、第1光束制御部材151から出射した光を直接、カバー180に到達させることで、光量の減衰を抑えることができ、第1光束制御部材151のみでカバー180上の明るさの均斉度を向上させることができる。一方、第2角度が160°超の場合、出射する光を十分に屈折させることができず、発光素子140の直上部に明部が生じてしまうおそれがある。また、仮想平面において、第2稜線164は、カバー180側に向かって凸の曲線である。
図2に示されるように、第2光束制御部材(拡散透過部材)152は、入射面153、第1凸条154および全反射面158を覆い、仮想平面と交わる(光軸LAと交わる)ように第1光束制御部材151上に空気層を介して配置され、第1光束制御部材151(主として第2凸条161)から出射した光を拡散させつつ透過させる。第2光束制御部材152の形状は、前述の機能を発揮することができれば特に限定されない。第2光束制御部材152の形状の例には、仮想平面に沿う断面が半円筒形や釣り鐘様の形状(逆U字型)などが含まれる。本実施の形態では、第2光束制御部材152の形状は、仮想平面に沿う断面が釣り鐘様の形状(逆U字型)である。
図7および図8は、第2光束制御部材152の構成を示す図である。図7Aは、第2光束制御部材152の正面図であり、図7Bは、平面図であり、図7Cは、底面図である。図8Aは、第2光束制御部材152の側面図であり、図8Bは、図7Bに示されるA−A線の断面図であり、図8Cは、図7Bに示されるB−B線の断面図である。図7および図8に示されるように、第2光束制御部材152は、半円筒部172および2つの側壁部173を有する。
半円筒部172は、全反射面158の直上近傍に配置される。半円筒部172の内面には、複数の凹条(拡散透過部)174が形成されている。複数の凹条174は、第2光束制御部材152の軸方向に垂直な方向(仮想平面に沿う方向)に半円環状に配置されている。ここで、「第2光束制御部材152の軸」とは、半円筒部172の軸線をいう。
2つの側壁部173は、それぞれ半円筒部172の側縁に連接している。側壁部173の内面の中央部分には、複数の凹条174(拡散透過部)が形成されている。複数の凹条174は、第2光束制御部材152の軸方向に垂直な方向(仮想平面に沿う方向)に直線状に配置されている。また、半円筒部172に配置された複数の凹条174と、半円筒部172に配置された複数の凹条174に対応した側壁部173に配置された複数の凹条174とは、それぞれ連なるように配置されている。凹条174は、到達した光を拡散させつつ透過させる。凹条174の断面形状は、特に限定されない。凹条174の断面形状の例には、半円形や三角形などが含まれる。本実施の形態では、凹条174の断面形状は、半円形である。各凹条174は、同一の形状であってもよいし、異なった形状であってもよい。本実施の形態では、各凹条174は、同一形状に形成されている。
また、側壁部173の両端部の内側には、4つの係合突起171が配置されている。4つの係合突起171は、第1光束制御部材151に配置された4つのガイド係合溝169に係合することで、第2光束制御部材152を第1光束制御部材151に位置決めする。半円筒部172が連接していない側壁部173の端部には、第2光束制御部材152を基板120に位置決めおよび固定するための突起部176が配置されている。基板120に固定された第1光束制御部材151のガイド係合溝169に第2光束制御部材152の係合突起171を係合しつつ、第2光束制御部材152の突起部176を基板120の係合凹部(図示省略)にはめ込むことにより、第2光束制御部材152を基板120および第1光束制御部材151に固定することができる。
発光素子140から出射された光の一部は、入射面153から第1光束制御部材151内に入射する。光束制御部材150内に入射した光は、全反射面158において導光部159に向けて反射される。さらに、第1光束制御部材151内に入射した光の他の一部(発光素子140の光軸LAに対して大きな角度で出射された光)は、そのまま導光部159に到達する。また、発光素子140から出射し、第1凸条154で入射した光の一部は、全反射面158に向かって屈折され、導光部159に導かれる。また、第1凸条154で入射した光の他の一部は、第2凸条161に向かって屈折される。
導光部159に入射した光は、少しずつ出射面160から外部に出射されながら、導光部159の端部に向けて導光される。結果として、光束制御部材150の外面全体から略均一に光が出射される。一方、第2凸条161から出射した光および発光素子140の中心から出射した光は、第2光束制御部材152に到達する。第2光束制御部材152に入射した光は、複数の凹条174で拡散されつつ光束制御部材150の外部に透過する。光束制御部材150の出射面160から出射された光は、空気層を透過してカバー180の内面に到達する。カバー180の内面に到達した光は、拡散されつつカバー180を透過する。結果として、カバー180の外表面全面から略均一に光が出射される。このようにして、点状光源である発光素子140からの出射光を光束制御部材150によって線状の光に変換することができる。
(光束制御部材の配光特性のシミュレーション)
前述した第1凸条154の第1角度および第2凸条161の第2角度がそれぞれ異なる複数の光束制御部材150における配光特性について調べた。配光特性のシミュレーションでは、第1角度が40°、第2角度が60°の光束制御部材(以下、「光束制御部材A」ともいう)と、第1角度が40°、第2角度が100°の光束制御部材(以下、「光束制御部材B」ともいう)と、第1角度が40°、第2角度が160°の光束制御部材(以下、「光束制御部材C」ともいう)と、第1角度が160°、第2角度が60°の光束制御部材(以下、「光束制御部材D」ともいう)と、第1角度が160°、第2角度が100°の光束制御部材(以下、「光束制御部材E」ともいう)と、第1角度が160°、第2角度が160°の光束制御部材(以下、「光束制御部材F」ともいう)とについて調べた。
図9〜図12は、光束制御部材A〜Fにおける光路のシミュレーション結果である。図9A〜Cは、光束制御部材A、光束制御部材Bおよび光束制御部材C(いずれも第1凸条154の第1角度が40°)を用いた場合の発光素子140の発光面の中心から出射される光の光路のシミュレーション結果である。図10A〜Cは、光束制御部材A、光束制御部材Bおよび光束制御部材C(いずれも第1凸条154の第1角度が40°)を用いた場合の発光素子140の発光面の中心以外の領域から出射される光の光路のシミュレーション結果である。図11A〜Cは、光束制御部材D、光束制御部材Eおよび光束制御部材F(いずれも第1凸条154の第1角度が160°)を用いた場合の発光素子140の発光面の中心から出射される光の光路のシミュレーション結果である。図12A〜Cは、光束制御部材D、光束制御部材Eおよび光束制御部材F(いずれも第1凸条154の第1角度が160°)を用いた場合の発光素子140の発光面の中心以外の領域から出射される光の光路のシミュレーション結果である。なお、図9〜図12では、第1傾斜面155側(図中左側)に配置された全反射面を第1全反射面158aとし、第2傾斜面156側(図中右側)に配置された全反射面を第2全反射面158bとして説明する。また、第1傾斜面155側(図中左側)に配置された導光部を第1導光部159aとし、第2傾斜面156側(図中右側)に配置された導光部を第2導光部159bとして説明する。さらに、図9〜図12では、仮想平面(光軸CA)より第1傾斜面155側(図中左側)に出射された光線を実線で示し、仮想平面(光軸CA)より第2傾斜面156側(図中右側)に出射された光線を破線で示している。また、図9〜図12では、光路を示すため、光束制御部材A〜Fのハッチングを省略している。
図9A〜Cに示されるように、光束制御部材A、光束制御部材Bおよび光束制御部材C(第1凸条154の第1角度が40°)を用いた場合、発光素子140の発光面の中心から出射し、第1凸条154で入射した光の一部は、仮想平面側に大きく屈折する。具体的には、第1凸条154の第1傾斜面155から入射した光の一部は、第2導光部159bに到達する。また、第1傾斜面155から入射した光の他の一部は、第2凸条161の第4傾斜面163に到達する。同様に、第1凸条154の第2傾斜面156から入射した光の一部は、第1導光部159aに到達する。また、第2傾斜面156から入射した他の一部の光は、第2凸条161の第3傾斜面162に到達する。
また、図10A〜Cに示されるように、光束制御部材A、光束制御部材Bおよび光束制御部材C(第1凸条154の第1角度が40°)を用いた場合、発光素子140の発光面の中心以外の領域から出射し、第1凸条154で入射した光は、仮想平面側に大きく屈折する。具体的には、第1凸条154の第1傾斜面155から入射した光の一部は、第2傾斜面156で反射して、第2凸条161の第3傾斜面162または第1導光部159aに到達する。また、第1凸条154の第1傾斜面155から入射した光の他の一部は、第2凸条161の第4傾斜面163または第2導光部159bに到達する。同様に、第1凸条154の第2傾斜面156から入射した光の一部は、第1傾斜面155で反射して、第2凸条161の第4傾斜面163または第2導光部159bに到達する。また、第1凸条154の第2傾斜面156から入射した光の他の一部は、第2凸条161の第3傾斜面162または第1導光部159aに到達する。
また、図11A〜Cに示されるように、光束制御部材D、光束制御部材Eおよび光束制御部材F(第1凸条154の第1角度が160°)を用いた場合、発光素子140の発光面の中心から出射し、第1凸条154で入射した光は、仮想平面側に小さく屈折して、第2凸条161(第3傾斜面162または第4傾斜面163)に到達する。また、図12A〜Cに示されるように、光束制御部材D、光束制御部材Eおよび光束制御部材F(第1凸条154の第1角度が160°)を用いた場合、発光素子140の発光面の中心以外の領域から出射し、第1凸条154で入射した光は、仮想平面側に小さく屈折して、第2凸条161(第3傾斜面162または第4傾斜面163)に到達する。
第2凸条161から出射される光の方向は、第1凸条154の第1角度および第2凸条161の第2角度によって大きく変化する。たとえば、図9A〜Cに示されるように、発光素子140の発光面の中心から出射され、第1角度が40°の第1凸条154から入射し、第2凸条161から出射される光の光軸LAに対する出射角度は、第2凸条161の第2角度が大きくなるにつれて大きくなる。また、図11A〜Cに示されるように、発光素子140の発光面の中心以外の領域から出射され、第1角度が40°の第1凸条154から入射し、第2凸条161から出射される光の光軸LAに対する出射角度は、第2凸条161の第2角度が大きくなるにつれて小さくなる。
一方、図10A〜Cに示されるように、発光素子140の発光面の中心から出射され、第1角度が160°の第1凸条154から入射し、第2凸条161から出射される光の光軸LAに対する出射角度は、第2凸条161の第2角度が大きくなるにつれて小さくなる。また、図12A〜Cに示されるように、発光素子140の発光面の中心以外の領域から出射され、第1角度が160°の第1凸条154から入射し、第2凸条161から出射される光の光軸LAに対する出射角度は、第2凸条161の第2角度が大きくなるにつれて小さくなる。
図9〜図12に示されるように、本実施の形態に係る光束制御部材A〜Fでは、第1凸条154の第1角度を調整することで発光素子140の直上部に向かう光の量を大きく調整することができ、第2凸条161の第2角度を調整することで発光素子140の直上部に向かう光の量を細かく調整することができる。
(照明装置の輝度分布のシミュレーション1)
シミュレーション1では、基板120表面からカバー180の最も高い部分の内表面までの間隔(空間距離)が16mmである、本実施の形態に係る照明装置100における輝度分布をシミュレーションした。シミュレーション1では、光束制御部材A〜Fを使用した。また、比較のため、第1凸条154および第2凸条161を有さない比較例に係る光束制御部材Gを有する比較例に係る照明装置における輝度分布もシミュレーションした。なお、光束制御部材Gにおいて、2つの全反射面158は、平面で繋がっている。
本シミュレーションでは、基板120上に発光素子140(白色LED)を中心間距離が28mmとなるように2個配置し、各発光素子140の上に長さ38mm、高さ6.7mmの光束制御部材150(光束制御部材A〜G)を配置した。また、空間距離を16mmとし、カバー180の内径を24mmとした。
図13は、照明装置の輝度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。図13Aは、第1凸条154の第1角度が40°の光束制御部材A〜Cを用いた場合のシミュレーション結果を示すグラフである。図13Aの実線は、比較例に係る光束制御部材Gのシミュレーション結果を示している。図13Aの破線は、光束制御部材Aを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、一点鎖線は、光束制御部材Bを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、二点鎖線は、光束制御部材Cを使用した場合のシミュレーション結果を示している。図13Bは、第1凸条154の第1角度が160°の光束制御部材D〜Fを用いた場合のシミュレーション結果を示すグラフである。図13Bの実線は、比較例に係る光束制御部材Gのシミュレーション結果を示している。図13Bの破線は、光束制御部材Dを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、一点鎖線は、光束制御部材Eを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、二点鎖線は、光束制御部材Fを使用した場合のシミュレーション結果を示している。また、図13A、Bにおいて、縦方向に伸びる直線は、2つの発光素子140の光軸LAの位置を示している。
図13A、Bに示されるように、本シミュレーションでは、第1凸条154および第2凸条161を有していない光束制御部材Gを使用した場合、隣接する発光素子140の間に明部が生じており、発光素子140の直上部に暗部が生じていることがわかった。また、空間距離が長い照明装置100では、第1凸条154の第1角度および第2凸条161の第2角度をそれぞれ大きくして、発光素子140の直上部に光を集めることで、照明装置100全体として、均一な輝度を得ることができることがわかった(図13Aの光束制御部材C(二点鎖線)および図13Bの光束制御部材F(二点鎖線)参照)。
(照明装置の輝度分布のシミュレーション2)
次に、シミュレーション2では、空間距離が13mmである本実施の形態に係る照明装置100における輝度分布をシミュレーションした。シミュレーション2でも、光束制御部材A〜Gを使用した。シミュレーション2の条件は、空間距離が13mmであること以外、シミュレーション1と同様である。
図14は、照明装置の輝度分布のシミュレーション結果を示すグラフである。図14Aは、第1凸条154の第1角度が40°の光束制御部材A〜Cを用いた場合のシミュレーション結果を示すグラフである。図14Aの実線は、比較例に係る光束制御部材Gのシミュレーション結果を示している。図14Aの破線は、光束制御部材Aを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、一点鎖線は、光束制御部材Bを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、二点鎖線は、光束制御部材Cを使用した場合のシミュレーション結果を示している。図14Bは、第1凸条154の第1角度が160°の光束制御部材D〜Fを用いた場合のシミュレーション結果を示すグラフである。図14Bの実線は、比較例に係る光束制御部材Gのシミュレーション結果を示している。図14Bの破線は、光束制御部材Dを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、一点鎖線は、光束制御部材Eを使用した場合のシミュレーション結果を示しており、二点鎖線は、光束制御部材Fを使用した場合のシミュレーション結果を示している。また、図14A、Bにおいて、縦方向に伸びる直線は、2つの発光素子140の光軸LAの位置を示している。
図14A、Bに示されるように、本シミュレーションでは、第1凸条154および第2凸条161を有していない光束制御部材Gを使用した場合、発光素子140の両側に暗部が生じていることが分かった。また、空間距離が短い照明装置100では、第1凸条154の第1角度および第2凸条161の第2角度をそれぞれ小さくして、発光素子140の両側に出射する光を多くすることで、照明装置100全体として、均一な輝度を得られることがわかった(図14Aの光束制御部材A(破線)および図14Bの光束制御部材D(破線)参照)。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る照明装置100では、第1凸条154の第1角度および第2凸条161の第2角度を適宜調整することで、発光素子140の直上部分の明るさを適宜調整することができ、発光素子140の配列方向の輝度ムラを少なくすることができる。また、全反射面158および導光部159により発光素子140間の明るさも適宜調整することができる。さらに、第2凸条161を通る光の光路上に凹条(拡散透過部)174を有する第2光束制御部材(拡散透過部材)152を配置することで、照明装置100の有効発光領域から出射される光の光量を均一にすることができる。
なお、前述した実施の形態では、第1凸条154および第2凸条161を有する光束制御部材150について説明したが、第2凸条161がなくてもよい。この場合、2つの全反射面158の間には、光軸LAに垂直な平面が配置される。この場合においても、発光素子140の配列方向の輝度ムラを少なくすることができる。
また、前述した実施の形態では、第1光束制御部材(光束制御部材本体)151および第2光束制御部材(拡散透過部材)152を有する光束制御部材150について説明したが、本発明に係る光束制御部材150は、第2光束制御部材(拡散透過部材)152を有していなくてもよい。この場合においても、発光素子140の配列方向の輝度ムラを少なくすることができる。
本発明の照明装置は、蛍光管などに代えて使用されうるため、各種照明機器に幅広く適用されうる。
10、10’ 光束制御部材
12 入射面
14 全反射面
16 出射面
18 全反射面の境界線近傍
100 照明装置
110 フレーム
120 基板
130 発光装置
140 発光素子
150 光束制御部材
151 第1光束制御部材(光束制御部材本体)
152 第2光束制御部材(拡散透過部材)
153 入射面
154 第1凸条
155 第1傾斜面
156 第2傾斜面
157 第1稜線
158 全反射面
159 導光部
160 出射面
161 第2凸条
162 第3傾斜面
163 第4傾斜面
164 第2稜線
165 第1凹部
166 導光部本体
167 補強部材
169 ガイド係合溝
170 第2凹部
171 係合突起
172 半円筒部
173 側壁部
174 凹条
176 突起部
180 カバー

Claims (4)

  1. 発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材であって、
    光束制御部材本体および拡散透過部材を有し、
    前記光束制御部材本体は、
    前記発光素子の光軸を含む仮想平面を境界として両側に配置され、前記発光素子から出射された光の一部を入射させる2つの入射面と、
    第1傾斜面と、前記第1傾斜面と対に形成された第2傾斜面と、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面を繋ぐ第1稜線とを有し、前記2つの入射面の間において前記第1稜線が前記仮想平面に沿って前記発光素子を覆うように配置され、前記発光素子から出射された光の他の一部を入射させる第1凸条と、
    前記入射面を挟んで前記発光素子と対向する位置に形成され、前記入射面から入射した光の一部を、前記光軸と略垂直であり、かつ互いに反対向きである2つの方向に反射させる2つの全反射面と、
    前記入射面、前記第1凸条および前記全反射面を挟んで相対する位置にそれぞれ配置され、前記入射面で入射した光の一部および前記全反射面で反射した光を導光する2つの導光部と、
    前記導光部の外面にそれぞれ形成され、前記導光部により導光された光を外部に出射する2つの出射面と、
    第3傾斜面と、前記第3傾斜面と対に形成された第4傾斜面と、前記第3傾斜面および前記第4傾斜面を繋ぐ第2稜線とを有し、前記2つの全反射面の間において前記第2稜線が前記仮想平面に沿って前記第1凸条を覆うように配置され、前記第1凸条で入射した光の一部を外部に出射する第2凸条と、
    を含み、
    前記拡散透過部材は、前記入射面、前記第1凸条および前記全反射面を覆うように、前記光束制御部材本体上に空気層を介して配置され、かつ前記第1凸条で入射して前記第2凸条から出射した光を拡散させつつ透過させる拡散透過部を含む、
    光束制御部材。
  2. 前記第1凸条は、前記仮想平面において、前記発光素子の光軸に対して、少なくとも45°までの角度で前記発光素子から出射された光を入射させる、請求項に記載の光束制御部材。
  3. 発光素子と、
    請求項1または請求項2に記載の光束制御部材と、
    を有する、発光装置。
  4. 複数の請求項に記載の発光装置と、
    前記複数の発光装置を覆うように前記複数の発光装置のそれぞれに対して空気層を介して配置されたカバーと、
    を有する、照明装置。
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