JP6437072B2 - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置及び画像形成装置に関し、特に、DCDCコンバータ装置に関する。
電源装置において、軽負荷運転時の電源損失の多くはスイッチング損失である。従ってスイッチング損失を低減するためにスイッチング素子の休止期間を長くして単位時間あたりのスイッチング回数を減らす工夫がなされている。しかし、スイッチング素子の休止期間を長くするとスイッチング周波数が低くなる。このため、スイッチング周波数が可聴域に入ってしまうことで発生するトランスのうなり音が課題となっている。このような電源装置の待機時に発生する音を減少させる方法として、トランスの磁束密度の変化ΔBを抑えるためにトランスのコア材に断面積の大きいものを用いる構成がある。また、スイッチング素子のオン時間を短くしてトランスの1回あたりの電流を小さくする構成がある。
また、トランスの駆動波形によりトランスの唸り音を軽減する手段として、例えば特許文献1や特許文献2では次のような構成が開示されている。即ち、負荷回路と待機回路に電力を供給するスイッチング電源装置において、定電流回路とコンデンサを有し、起動開始のときに定電流回路によってコンデンサの電圧を上昇させる。そしてコンデンサの電圧により、スイッチング素子のデューティ比をゼロから徐々に増やす方式のソフトスタート回路を設けている。ソフトスタート回路によりトランスの駆動電流を徐々に多くし、また徐々に少なくするといった波形にすることにより、トランスの磁束変化を少なくして音の発生を抑えている。実際にスイッチング素子のオン幅を、漸増⇒漸減⇒休止とするような駆動波形にしてみると、トランスからの唸り音は小さくなる。
特許第3567355号公報 特許第3665984号公報
しかし、磁界密度の変化ΔBを抑えるために、トランスの有効断面積を増加させたり、トランスの巻数比を変えたりすると、出力電力に対してトランスサイズが大きくなり、コストアップになる。また、スイッチング動作のオン時間を短くして電流の変化、即ち磁界の変化を小さくすればトランスの唸り音は軽減する。しかし、単位時間あたりのスイッチング回数を増やすことになり、スイッチング損失が増加してしまう。更に出力電力が小さい軽負荷運転時には、ソフトスタート/ソフトストップとなるほど多くの回数のスイッチングを行うことができない。特許文献1及び特許文献2の方法を実施するには、一回あたりのスイッチング動作で供給するエネルギーを小さくしてスイッチングの回数を多くする必要がある。これらのことから、従来の電源装置は、スイッチング回数を少なくしてスイッチング損失を軽減しようとすると、トランスに与える1波あたりのエネルギーが大きくなるため、発生する音が大きくなってしまうという課題を有している。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)EE型またはEER型のコアに巻回された一次巻線、二次巻線を有するトランスと、前記トランスの前記一次巻線に接続されており、入力されるパルス信号に基づきターンオン及びターンオフされるスイッチング手段と、前記スイッチング手段がターンオン及びオフしてから、所定期間経過後に、再び前記スイッチング手段がターンオン及びオフするバースト動作を実行するために前記パルス信号を入力するタイミングを制御する制御手段と、を備えた電源装置であって、前記コアは、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が小さい状態と大きい状態を繰り返すように自由振動し、前記制御手段は、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が前記小さい状態から前記大きい状態になるまでの期間で前記パルス信号を入力して前記スイッチング手段をターンオン及びターンオフさせることにより、前記コアの自由振動中の該コアの速度を低減することを特徴とする電源装置。
(2)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、画像形成を行うための電力を供給する電源装置と、を備え、前記電源装置は、EE型またはEER型のコアに巻回された一次巻線、二次巻線を有するトランスと、前記トランスの前記一次巻線に接続されており、入力されるパルス信号に基づきターンオン及びターンオフされるスイッチング手段と、前記スイッチング手段がターンオン及びオフしてから、所定期間経過後に、再び前記スイッチング手段がターンオン及びオフするバースト動作を実行するために前記パルス信号を入力するタイミングを制御する制御手段と、を備えた電源装置であって、前記コアは、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が小さい状態と大きい状態を繰り返すように自由振動し、前記制御手段は、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が前記小さい状態から前記大きい状態になるまでの期間で前記パルス信号を入力して前記スイッチング手段をターンオン及びターンオフさせることにより、前記コアの自由振動中の該コアの速度を低減することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することができる。
実施例1の基本の電源装置の構成を示す図、IC内部の回路図 実施例1の基本の電源装置の動作波形を示す図、トランスの変位を示す図 実施例1のトランスの変位量とパルスの関係を示す図 実施例1のトランスの変位量と追加されたパルスの関係を示す図 実施例1のトランスの変位量と追加されたパルスの関係を示す図 実施例1のトランスの変位量と追加されたパルスの関係を示す図 実施例1の電源装置の回路図 実施例1の電源装置の動作波形を示す図 実施例2の電源装置の回路図、動作波形を示す図 実施例2の電源装置の回路図、動作波形を示す図 実施例3の電源装置のIC内部の回路図、実施例4の電源装置の回路図 実施例5の画像形成装置の構成を示す図
本発明は、トランスを駆動することに伴って発生した電磁力がトランスに機械的な歪を与え、機械的な歪みがトランスを伝播して共振し、音として放射されるというメカニズムに基づいてなされたものである。本発明は、トランスの駆動によって発生した機械的な歪みを打ち消す所定のタイミングで、トランスを駆動するパルスを与えることにより、トラ
ンスの唸り音の発生を低減させる構成である。そして、本発明は、少ないスイッチング回数でもトランスの唸り音を打ち消すことができる駆動方法を提案するものである。本発明は、トランスの唸り音に対して効果的に音を抑制する駆動波形とすることにより、スイッチング電源装置を高効率で稼働させることが可能となる。以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[基本となる電源装置の構成及び動作]
電源装置の動作に関して、電源装置の構成を、図1を用いて説明する。商用交流電源700から交流電圧が印加されると、交流電圧はダイオードブリッジ701及びコンデンサ702により整流、平滑され、コンデンサ702の両端に直流電圧が発生する。制御手段又は第一制御手段であるスイッチング電源制御IC710(以下、単にIC710とする)の端子1には、コンデンサ702に蓄えられた電圧が抵抗703を介して入力される。これにより、IC710が内部に有する電源回路802によりIC710自身が動作するための電源が生成される。
ここで、図1(b)に示すように、IC710は、端子1〜端子7を有している。また、IC710は、電圧検知回路801、エラーアンプ803、ワンショット回路804、基準電圧生成回路805、エラーアンプ806を有している。更に、IC710は、基準電圧807、813、フリップフロップ808、多入力AND809、出力ドライバ回路810、エラーアンプ811、保護回路812を有している。IC710の端子5は、GND端子となっている。電源回路802は、高い電圧を入力されてIC710内部の電源供給を行い、端子2に電圧を供給するとともに、端子2の電圧が上昇してくると端子1を切り離す機能を有している。基準電圧807は、後述する発振停止電圧902となるよう設定されている。
IC710は、IC710の端子7の電圧をハイレベルとし、スイッチング手段又は第一スイッチング手段である電界効果トランジスタ(以下、単にFETとする)708をターンオンする。FET708は、オン又はオフすることにより、トランス704の一次巻線705に流れる電流を供給又は遮断する。FET708がターンオンすると、コンデンサ702からトランス704の一次巻線705、FET708、抵抗709に電流が流れる。ここで、トランス704は、トランス704に巻回された一次巻線705と、一次巻線705とは逆方向に巻回された二次巻線706と、二次巻線706と同方向に巻回された補助巻線707と、を有する。
抵抗709に電流が流れて抵抗709の両端の電圧が上昇すると、IC710の端子6の電圧が上昇する。なお、抵抗709は、電流検出抵抗として機能する。IC710は、エラーアンプ811により端子4と端子6の電圧を比較しており、端子6の電圧が端子4の電圧よりも高くなると、端子7の電圧をローレベルとし、FET708をターンオフする。FET708がターンオフすると、トランス704の二次巻線706よりダイオード715、コンデンサ716に電流が流れ、コンデンサ716が充電されて電圧が上昇する。また、トランス704の補助巻線707の電圧が上昇し、補助巻線707からダイオード713とコンデンサ714に電流が流れ、IC710の端子2に電圧を供給する。トランス704の二次巻線706及び補助巻線707から電流が流れ、トランス704に蓄えられていたエネルギーがなくなると、トランス704の二次巻線706及び補助巻線707の電圧は、自由振動を始める。IC710は、端子3に接続された電圧検知回路801により補助巻線707の電圧の振動を監視しており、端子3の電圧が最も低下したところで端子7をハイレベルに切り替えて、FET708をターンオンする。
このような一連の動作を繰り返していくことで、IC710の端子2に接続されたコン
デンサ714及びトランス704の二次側に接続されたコンデンサ716の電圧が上昇していく。コンデンサ716の電圧を抵抗719、720により分圧した電圧は、シャントレギュレータ718のREF端子に印加されている。シャントレギュレータ718のREF端子に印加される電圧が高くなると、シャントレギュレータ718のカソード(K)−アノード(A)間に電流が流れ始める。これにより、抵抗717を介してフォトカプラのLED712に電流が流れ、フォトカプラのフォトトランジスタ711に電流が流れて、IC710の端子4の電圧が低下する。
IC710は、上述したように、端子4と端子6の電圧をエラーアンプ811により比較しており、端子4の電圧よりも端子6の電圧が高くなると、IC710の端子7をローレベルにするように構成されている。このため、IC710は、コンデンサ716の電圧が上昇してくると、FET708のオン時間が短くなって、出力電圧を安定させる定電圧制御を構成している。また、補助巻線707は二次巻線706と同一方向に巻回されているため、二次巻線706の電圧に対し巻数比に応じた電圧が発生する。二次側のコンデンサ716の電圧が安定すると、コンデンサ714の電圧も安定した定電圧となる。
負荷721で消費する電力が低下すると、コンデンサ716の両端電圧が上昇してくるため、IC710はFET708のオン時間を短くしてコンデンサ716の充電量を少なくするようにして出力電圧を低下させる。出力電圧が低下すると、二次巻線706からエネルギーが放出される時間(吐き出し時間ともいう)も短くなるため、FET708のオフ時間も短くなり、スイッチング周波数が上昇する。IC710は、端子7のハイレベル、ローレベルを繰り返す周波数、即ちスイッチング周波数に上限を設けている。IC710は、負荷721が電流を使用しなくなって、即ち消費電力が低下してスイッチング周波数が上限値に到達すると、スイッチング動作を間引いてオフ時間を増大させる動作(以下、バースト動作という)を開始する。なお、以降、所定電力を消費しスイッチング動作を行っている状態を、第一モードである通常動作モードという。一方、通常動作モードよりも低い電力を消費しスイッチング動作を停止するバースト動作を行っている状態を、第二モードであるバーストモードという。
[IC710によるバースト動作]
図2(a)、図2(b)に、IC710が行うバースト動作の一例を示し、バースト動作時の動作波形を示す。ここで、図2(a)の901(破線)はIC710の端子4の電圧波形、902(一点鎖線)はIC710で予め定められている発振停止電圧(基準電圧807)である。また、図2(a)の903(実線)は端子6の電圧であり、抵抗709に電流が流れたときの抵抗709の両端の電圧である。図2(b)の904はFET708のゲート端子の電圧であり、IC710の端子7の電圧でもある。図2(a)、図2(b)の横軸は時間(t)、縦軸は電圧(V)を示している。
IC710は、端子4の電圧が901のように変化して、発振停止電圧902よりも低くなると、端子7へのパルス出力を停止するよう動作する。負荷721で消費する電力が少なくなると出力電圧が高くなり、抵抗719、720により分圧されてシャントレギュレータ718のREF端子に入力される電圧が上昇する。シャントレギュレータ718はカソード(K)−アノード(A)間に更に多く電流を流すため、フォトカプラのLED712の電流が増加し、フォトカプラのフォトトランジスタ711に接続されたIC710の端子4の電圧が低下する。その結果、IC710の端子4の電圧が901のように変化して、発振停止電圧902以下となる。これにより、IC710は、端子7からのパルス出力を停止する。
負荷721での消費電力が小さくなっても、電源装置内の検出用の電流などは流れ続ける。このため、時間の経過とともにコンデンサ716に蓄えられている電圧が低下してシ
ャントレギュレータ718のREF電圧が低下し、カソード(K)−アノード(A)間の電流が減少する。この結果、フォトカプラのLED712の電流、フォトトランジスタ711の電流がともに減少するため、端子4の電圧が上昇し、所定電圧以上である発振停止電圧902以上になると、IC710は、再び端子7からのパルス出力を開始する。このようにしてIC710は、軽負荷時、スイッチング周波数を上昇させないバースト動作を可能にしており、軽負荷動作時でも高い効率を実現している。
[トランスのコアに働く力]
トランス704を駆動する際のコアに働く力の方向を定義した図と変位量を表す図を図2(イ)〜図2(ハ)に示す。ここではトランス704のコアとして一般的なEE型又はEER型のコアを想定している。図2(イ)〜図2(ハ)にはトランス704のコアを投影した形を示している。図2(イ)〜図2(ハ)中、矢印は方向を示し、図2(イ)に示すように巻線が巻回された巻回軸方向にコア同士を吸引する方向を+方向とし、図2(ロ)に示すようにコア同士が離れる方向を−方向としている。図2(ハ)には、振動状態にあるトランス704のコアの変位を可視化した図を示している。図2(ハ)は、図2(ロ)に示す−方向の力(後述する復元力F’)が優勢となっている状態で、トランスは、図面中上下方向へ膨らみ、左右方向には凹んだ状態となる。なお、図2(イ)に示す+方向の力(後述する電磁力F)が優勢となっている状態では、トランスは、図面中上下方向には凹み、左右方向へは膨らんだ形状となる。
トランス704には一次巻線705、二次巻線706と補助巻線707が巻回されており、各巻線に電流が流れる際に磁界が発生し、コアには電磁力が発生する。この電磁力は、トランス704のコア同士を吸引する方向(+方向)に働き、力の大きさは巻線の電流の大きさに比例する。このため、例えばFET708がオンしている期間は、一次巻線705に流れる電流により電磁力が発生し、FET708がターンオフする直前まで、電磁力は大きくなり続ける。FET708がオフになり、トランス704に蓄えられた電磁的なエネルギーが二次巻線706及び補助巻線707から流れ出し始める。補助巻線707の電流は微小であるため説明を省略する。
二次巻線706に流れる電流の初期値は、一次巻線705に流れていた電流のピーク値の巻数比倍となる。二次巻線706に流れる電流は、トランス704の出力電圧と二次巻線706のインダクタンス及びFET708のターンオフからの時間により決まり、電流値は時間とともに減少していく。二次巻線706による電磁力もまた、吸引力として働き、一次巻線705の電流により発生する電磁力は時間とともに増加したが、二次巻線706の電磁力は電流の減少に伴い減少し、トランス704のエネルギーを放出し終わると0になる。
電磁力Fは、一般に以下の式で表すことができ、コアに発生する磁束密度に比例する。
F∝BS/2μ・・・(式1)
ここで、Bは磁束密度、Sは有効断面積、μは真空の透磁率である。
また、磁束密度Bは、以下の式より電流に比例することがわかる。
B=LI/SN・・・(式2)
ここで、Lはトランス704のインダクタンス、Iは巻線電流、Sは磁路の有効断面積、Nは巻数である。
トランス704の一次巻線705に電流を印加した直後は、トランス704のコアの変位量は小さい。電磁力Fの働く方向はコア同士を吸引する方向、即ち図2(イ)の矢印方向であり、この方向を+方向と定義する。コアの速度は電磁力Fの積分に比例する。ここで、コアの速度とは、単位時間当たりのコアの変位の変化量である。コアに電磁力Fが働いている間、コアの速度は+方向に大きくなる。コアの速度を積分することでコアの変位
となることから、トランス704のコアは、時間とともに移動する速度が上昇し、変位も+方向に大きくなってくる。FET708がターンオフして一次巻線705の電流が停止し、二次巻線706に電流が流れ、更に時間の経過とともに二次巻線706の電流が0になる。そして、FET708が次のターンオンを行って、再び一次巻線705に電流が流れると、電磁力Fは再び強くなり、コアに与える加速度の積分であるコアの速度と、加速度の二回積分であるコアの+方向の変位は大きくなっていく。コアの変位が大きくなると、トランス704のコアの弾性による復元力が無視できない大きさとなる。
コアの弾性による復元力F’は、
F’=−kx・・・(式3)
となる。ここで、kはコアの材質及び構造により求まるばね定数、xはコアの静止時からの変位量である。復元力F’は変位量xの大きさに比例し、方向は変位量xを打ち消す方向に働く。
(バーストモード中のコアの様子)
コアの変位が増加していくと、復元力F’の増加に伴ってコアへの加速度、速度とも増加が抑えられ始め、やがては電磁力Fと釣り合ってしまう。電源装置が、上述したバースト動作を行う第二モードであるバーストモードに移行して休止期間に入ると、トランス704に働く電磁力Fは0となる。このとき、コアの力学的エネルギーとしては、変位量xと復元力F’による位置エネルギーと、コアの速度による運動エネルギーが残留することになる。これにより、コアは力学的な自由振動を始める。この様子を図3に示す。図3(イ)の縦軸はFET708のゲート電圧(V)の波形を示し、横軸は時間を示す。図3(ロ)の縦軸はコアに発生する磁束の磁束密度B(T)を示し、横軸は時間を示す。図3(ハ)の縦軸はコアの変位量x、横軸は時間を示す。また、図3(ニ)の縦軸はコアの+、−方向への速度を示し、+方向はトランス704のコア同士が中央方向に向かって吸引される方向を示し、−方向はトランス704のコア同士が離れていく方向であることを示し、横軸は時間を示している。
図3(イ)に示すように、トランス704を駆動するFET708のオン、オフパルスは、2回印加されている。2回のパルス印加に伴う電磁力Fにより、図3(ニ)に示すようにコアが加速度を受けて2回、速度が上昇している。コアの速度は+方向であり、トランス704のコア同士が吸引する方向である。このときの変位量を見ると、図3(ハ)に示すように、パルス印加による加速に伴ってコアの変位が開始され、2回目のパルスが停止した後もコアの運動エネルギーがコア及び構造から決まるばね定数と変位量xの位置エネルギーに変換されていく様子がわかる。運動エネルギーと位置エネルギーのエネルギー保存則より、
mv/2−F’x=一定・・・(式4)
ここで、mはコアの質量、vはコアの速度である。
また変位は速度を積分した結果であるので、変位と速度の位相が90°ずれていることもわかる(図3(ハ)、図3(ニ))。そして、電磁力Fが0となった後(図3中、縦の破線の右側の領域)は、変位に伴う復元力F’によりコアの速度v及び変位量xが正弦波的な振動を始めることがわかる(図中、tfreeと示した領域)。なお、実際のトランス704では必ず損失があるため、コアの速度v及び変位量xの正弦波振動は減衰していく。
[コアの自由振動中のパルス印加]
図4は、電源装置がバーストモードで稼働している際(即ち、スイッチング動作の休止期間中)に、コアの変位量をリセットするためのパルスをFET708に入力した場合のグラフである。図4には、パルス印加タイミングと変位量x及びパルス印加タイミングと
コアの速度vの関係を示す。説明を容易にするため、図4にはトランス704のコアの自由振動の一周期(基本振動周期ともいう)を2πとした際、基本振動周期2πの半周期であるπだけ経過した後にパルスを1回印加した例を示す。ここで、図4(イ)はFET708のゲート電圧(V)の波形、図4(ロ)はコアの磁束密度B(T)、図4(ハ)はコアの変位量x、図4(ニ)はコアの速度vを示している。横軸は全て時間である。図4(ハ)、図4(ニ)には、電磁力Fが減衰してからのコアの自由振動(tfree)を示す波形を破線でREFとして表記している。即ち、図4(ハ)、図4(ニ)に示す破線REFの波形は、図3(ハ)、図3(ニ)の波形と同じである。
(パルスB)
図4では、図3と同様に、トランス704を駆動するFET708のオン、オフパルスは、2回印加されている。なお、コアの自由振動(tfree)の開始タイミングは、図4(ロ)に示すように、2回目のパルスをFET708に印加した後、磁束密度B(T)=0となるタイミングである。また、以降、コアの自由振動の周期を2πとした場合に、コアの変位量が最初に0となるタイミングから位相πに相当する時間分(以下、単に、時間π等のように表現する)、さかのぼったタイミングを時間0とする。
時間0から時間πが経過したタイミングでは、コアの速度vはコア同士が離れる方向(−方向)に最大となっており、コアの変位量xはほぼ0である。このことから、コアの持つ力学的エネルギーは、運動エネルギーが支配的となっている(x=0)。図4(イ)のパルスBのように、時間πのタイミングでパルスを印加して電磁力Fを与えると、コアの速度は図4(ニ)の実線でパルスBとして示す波形のように、速度vの振幅が低下する(即ち、速度vの絶対値が小さくなる)。このように、時間πのタイミングでFET708のゲート端子にパルスを印加すると、コアの速度vに対して急減速を行ったことになる。コアの位置エネルギーはほぼ0であることから、残った運動エネルギーだけで振動をすることになり、図4(ハ)、図4(ニ)の実線パルスBの波形に示すように、パルスを印加した後は変位量xの振幅、速度vの振幅とも小さくなっていることがわかる。なお、以降の説明を簡単化するために、時間π/2〜時間πの期間を期間A、時間π〜時間3π/2の期間を期間Cとする。また、時間3π/2π〜時間2πの期間を期間D、電磁力Fが0(又は磁束密度B=0)となったタイミング〜時間π/2の期間を期間Fとする。
図5、図6に、トランス704のコアの自由振動中に、FET708のゲート端子にパルスを印加するタイミングを、図4のパルスBのタイミングとは異なるタイミングに変更した場合の変位量xと速度vを示す。図5(イ)〜図5(ハ)、図6(イ)〜図6(ハ)は、図4(イ)、図4(ハ)、図4(ニ)にそれぞれ対応するグラフであり、グラフの説明は省略する。なお、図5(ロ)、図5(ハ)、図6(ロ)、図6(ハ)にも、電磁力Fが減衰してからのコアの自由振動(tfree)を示す波形を破線REFとして示す。上述したように、FET708にパルスを印加したことにより発生する電磁力Fは、コア同士を吸引する方向(変位量が+となる方向)にのみ働くため、グラフの+方向に速度vを上昇させることしかできない。従って、バーストモードに移行した後に印加するパルスのタイミング次第で、コアの振動は大きくなる場合と小さくなる場合とがある。図5に期間A、時間π、期間Cのタイミングで、パルスを一回ずつ印加した場合の変位量x及び速度vを示す。ここで、期間Aに印加したパルスをパルスA、時間πのタイミングで印加したパルスをパルスB、期間Cに印加したパルスをパルスCとしている。
また、図6には、期間D、時間2πの近傍、期間Fのタイミングで、パルスを一回ずつ印加した場合の変位量x及び速度vを示す。図6では、期間Dに印加したパルスをパルスD、時間2πの近傍でのパルスをパルスE、期間Fに印加したパルスをパルスFとしている。なお、時間2πの近傍でのパルスEは、3π/2以降で、次の周期のπ/2以前の期間であり(3π/2〜5π/2ともいえる)、本実施例では、パルスDよりも更に時間2
πに近いタイミングで出力されるパルスとしている。
(パルスA、パルスC)
時間π/2〜時間3π/2の期間、即ち期間A〜期間Cでは、概ねトランス704のコア同士が離れていく方向(−方向)に向かってコアが移動している、即ち速度vがマイナスとなっている。このため、期間A〜期間Cでは、電磁力Fによる加速度がそのままブレーキとして働くため、速度vの絶対値が小さくなることがわかる。例えば、図5(ロ)、図5(ハ)に示すように、期間Aに印加したパルスA(太い一点鎖線で示す)では、速度vの絶対値は小さくなる。なお、期間AにパルスAを印加した場合、変位量xとばね定数kによる位置エネルギーが残留しているため、一旦速度vが減少した後も復元力F’による加速を受けて再度速度vの絶対値が上昇する。また、図5(ロ)、図5(ハ)に示すように、パルスB(太い実線で示す)の印加タイミングは図4と同じタイミングであり、変位量0、速度最大(−方向)のタイミングである。この場合は、変位量xの大きさに伴う復元力F’が小さくなっているため、速度vの絶対値が低下した後、残留している運動エネルギーが位置エネルギーに変わっていく。このため、パルスBでは、速度vの振幅及び変位量xの振幅は最も小さくなる。更に図5(ロ)、図5(ハ)に示す期間Cに印加したパルスC(太い破線で示す)では、速度vの絶対値は減少するものの、既に位置エネルギーに変換されたエネルギーが残留しているため、パルスBに比較すると効果が少ないことがわかる。更には期間Cでも、パルス印加により電磁力Fを与えた結果、速度vが+側になってしまう場合には、むしろ速度vの振幅が大きくなってしまい、変位量xの振幅も大きくなってしまう。
(パルスD、パルスE、パルスF)
時間3π/2〜時間2π(期間D)、磁束密度B=0(図3(ロ)参照)のタイミング〜時間π/2(期間F)の期間では、トランス704のコア同士が吸引される方向(+方向)に移動している。このため、このタイミングでの電磁力Fの印加は、トランス704のコアの速度vを更に上昇させてしまい、変位量xの振幅も上昇してしまう。特にその効果は、図6に示すパルスEのタイミングで最大となる。なお、図6(ロ)、図6(ハ)では、パルスDを印加したときの変位量x、速度vの波形を太い一点鎖線、パルスEを印加したときの変位量x、速度vの波形を太い実線、パルスFを印加したときの変位量x、速度vの波形を太い破線で示している。
以上説明したように、本実施例では、スイッチング動作の休止期間となるバーストモードの開始から、トランス704のコアの機械的な共振周期の時間π/2〜時間3π/2の期間に、少なくとも1波のオン期間を有するように構成したことを特徴とする。即ち、トランス704のコアの速度vの絶対値を減少させるタイミングで、電磁力Fを与える構成としている。これにより、コアの振動を抑制するものである。また時間π/2〜時間3π/2の期間と記載したが、機械的振動の周期を2πとしたときに同等の効果を得られる(n×π/2〜n×3π/2)(nは1以上の整数)の期間であれば良い。また、電磁力Fを与える手段及びタイミングを発生する手段も本実施例の構成に限定されない。また、本実施例では、フライバック型電源の、特に臨界モードと呼ばれる疑似共振電源を一例として説明したが、不連続運転動作をする電源装置には適用可能であり、電源方式及びICの制御方式により限定されるものではない。
[電源装置の構成]
図7は本実施例の電源装置の回路図である。図8には、本実施例の電源装置の動作波形を示す。また、図1(a)の回路図と共通する構成には同一の符号を付し、説明は省略する。端子131はIC710の端子7、即ちFET708のゲート電圧信号端子に接続されており、端子132はIC710のGND端子である端子5に接続されている。また、端子134はIC710の端子2に接続されており、電源端子である。また、端子133
はIC710の端子4のフィードバック端子に接続されている。なお、端子131は後述するワンショット回路B1に接続され、端子133は後述するタイマ回路B2に接続されている。
ワンショット回路B1は、FET708のゲート端子を駆動する信号が停止したことを検出して、ワンショットパルスを発生する回路である。タイマ回路B2は、ワンショット回路B1で発生したワンショットパルスからタイマ回路により一定時間、IC710を強制停止する回路である。
IC710によりFET708がスイッチング動作を行うように制御されているとき、FET708のゲート端子に印加される信号により、端子131にハイレベルの信号とローレベルの信号が交互に印加される。端子131は、ワンショット回路B1のトランジスタ102のベース端子に接続されているため、抵抗101を介してトランジスタ102のベース端子に信号が入力され、トランジスタ102は周期的にオン、オフする。そして、コンデンサ107は、トランジスタ102により周期的に放電されるため、コンデンサ107の電圧は低い状態となっている。
一方、電源装置がバーストモードに移行すると、IC710の端子7がローレベルに保持される。このように、上述した電源装置のバースト動作によって、長い期間、ローレベルの信号が端子131に印加されると、トランジスタ102はオフ状態となり、コンデンサ107の電圧が上昇し始める。コンデンサ107の電圧が上昇すると、トランジスタ108がオンとなり、ダイオード111を介してトランジスタ115のコレクタ端子がローレベルとなる。トランジスタ115、120はワンショット回路を構成している。ダイオード111によりトランジスタ115のコレクタ端子がローレベルとなると、コンデンサ113を介してトランジスタ120のベースがローレベルとなり、トランジスタ120はオフする。トランジスタ120がオフすると、トランジスタ120のコレクタ端子の電圧が上昇してトランジスタ115のベース端子の電圧が上昇し、トランジスタ115がオンし、トランジスタ115のコレクタ端子の電圧は更に低下する。
トランジスタ120のコレクタ端子の電圧が上昇すると、タイマ回路B2のトランジスタ130がオンし、トランジスタ130のコレクタ端子に接続された端子133によって、IC710の端子4をローレベルとする。またこのとき、抵抗123を介してコンデンサ124に電流が流れ続ける。コンデンサ124の一端には、抵抗126を介してトランジスタ127のベース端子が接続されている。このため、抵抗123とコンデンサ124の時定数で定められた時間が経過すると、トランジスタ127がオンし、トランジスタ130のベース端子をローレベルとするため、トランジスタ130がオフして、IC710の端子4はローレベルから解放される。このように、ワンショット回路B1及びタイマ回路B2は、電源装置がバーストモードに移行すると、タイマ回路B2により決定されている時間が経過するまで、IC710の端子4をローレベルに保持する。なお、103〜106、110、112、114、116、117、119、121、125、128、129は抵抗である。109、118はコンデンサ、122はダイオードである。
[電源装置の動作波形]
図8に、図7に示す電源装置の動作波形を示す。ここで、図8(a)の901(破線)はIC710の端子4の電圧波形、902(一点鎖線)はIC710で予め定められている所定電圧である発振停止電圧(図1(b)の基準電圧807)、903(実線)は抵抗709に現れる電圧である。図8(b)の904は、IC710の動作によるFET708のゲート電圧の波形であり、IC710の端子7(端子131でもある)の電圧である。即ち、図8(b)は、FET708のゲート端子に印加されるパルス波形でもある。また、図8(c)の250は、ワンショット回路B1のトランジスタ102のコレクタ電圧
の波形を示し、図8(d)の251は、タイマ回路B2のトランジスタ130のベース電圧を示している。図8(a)〜図8(d)の横軸は時間(t)、縦軸は電圧(V)を示している。
トランジスタ130のベース電圧がVbe(約0.6V)よりも高い電圧以上となっている所定時間である期間toffでは、トランジスタ130はオンとなる。このため、IC710の端子4の電圧は、図8(a)の901に示すように、期間toffではローレベル(0V)になっている。従って、抵抗123とコンデンサ124、抵抗125、126及びトランジスタ127から成るタイマ回路の動作期間中は、IC710の端子4の電圧が発振停止電圧902より低いため、IC710がFET708をオンすることはない。上述したように、トランジスタ130がオン状態の期間である期間toffは、抵抗123とコンデンサ124の時定数により決定される。
一方、トランジスタ130がオンを開始するまでの時間は、ワンショット回路B1の抵抗103とコンデンサ107、抵抗105及びトランジスタ108により決まる。トランジスタ130がオンとなるまでの時間と期間toffの時間は、上述したトランス704のコアの共振周期を2πとしたとき、π/2〜3π/2の期間となるよう決定する。なお、図4(ニ)で説明したように、π/2〜3π/2の期間は、トランス704のコアの速度が−方向となっている期間である。
ここで、トランス704の共振周期の測定方法として複数の方法があり、例えば以下のようなものがある。
(1)トランス704のコアをハンマーで叩き、その状態での音を測定して、フーリエ変換により周波数スペクトラムを取得する。
(2)トランス704に正弦波を印加し、周波数を変えながら発生する音波を測定して、フーリエ変換により周波数スペクトラムを取得する。
(1)又は(2)の方法で周波数スペクトラムのピークを確認し、最も低い周波数成分の逆数を求め、トランス704の基本波の共振周期とする。
実際に(2)の方法により得た周波数から周期を計算し、バースト動作終了後から時間πの後にパルスを1波印加した状態と、パルス無しの状態で音圧測定を行った。そして、マイクとFFTアナライザを用いて測定した音圧は、パルス有の場合の方がパルス無の場合よりも大きな電力を伝達可能であるにも関わらず、10dB以上低下することが確認できた。
以上、本実施例によれば、電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することができる。
実施例2では、電源装置を簡素化した回路について説明する。実施例1で説明した電源装置のFET708のゲート電圧の波形は、オン時間とオフ時間を合わせても、数μs〜10数μs程度である。トランス704の一般的なサイズであるEER28〜EER42サイズのコアの持つ機械的な共振周波数は、数kHz〜十数kHzである。このため、IC710の端子4をローレベルに保持する期間toff(以下、強制オフ期間ともいう)に必要な時間は、数十μs〜百数十μs程度と、FET708のスイッチング動作の期間に比べて充分に長い。このような場合には、回路を図9(a)のように簡素化することも可能である。
[電源装置の構成]
図9(a)に示す電源装置では、図7のトランジスタ115、120により構成されるワンショット回路を省略することで回路を簡略化している。トランジスタ214のコレク
タ端子は、端子133を介してIC710の端子4に接続されている。なお、トランジスタ214のコレクタ端子は、信号レベルの整合を行えば抵抗709又はIC710の端子6などに接続しても同様の効果を得ることが可能である。端子134である電源電圧はIC710と共通の、コンデンサ714から取得しても良い。図9(b)〜図9(e)に、図9(a)に示した電源装置の各部の波形を示す。なお、図9(b)、図9(c)は、図8(a)、図8(b)のグラフと同じグラフであり、説明を省略する。図9(d)の301は、PNPトランジスタ(以下、単にトランジスタという)212のエミッタ電圧であり、図9(e)の302は、トランジスタ214のベース電圧である。
IC710がFET708をオン、オフすると、IC710の端子2とIC710の端子5の間にIC710の電源電圧が発生する。本実施例の回路は、端子2と端子5間に発生したIC710の電源電圧を、端子132、端子134で取得して動作する。端子132、端子134間にIC710の電源電圧が印加されると、コンデンサ202の両端の電圧が上昇し、PNPトランジスタ(以下、単にトランジスタという)206はオフする。電源装置の二次側の負荷721の消費電力が大きく、IC710がバースト動作をしていないときは、コンデンサ202、抵抗204、205の時定数によりトランジスタ206はオンしないため、トランジスタ214はオフし続けている。
一方、電源装置の二次側の負荷721の消費電力が小さくなり、IC710がバーストモードに移行すると、FET708のゲート端子の電圧を低下させている時間が長くなる。即ち、IC710の端子7(端子131でもある)がローレベルとなっている。コンデンサ202は端子134から抵抗204、205を流れる電流により充電され、コンデンサ202の電圧が大きくなるとトランジスタ206がオンする。トランジスタ206がオンすると、端子134からトランジスタ206、抵抗207、抵抗208の経路に電流が流れ、コンデンサ209の抵抗208側端子の電圧が上昇する。コンデンサ209には電源電圧が充電されているため、コンデンサ209の抵抗210側の電圧が電源電圧よりも高くなり、トランジスタ212がオンするようになる。トランジスタ212がオンすると、トランジスタ214がオンする。端子133にはIC710の端子4が接続されており、トランジスタ214がオンすると、端子4の電圧を図9(b)に示す901のtoff期間のように低下させる。IC710は、端子4の電圧が予め定められた発振停止電圧902以下となると、FET708をオフし続けるため、トランジスタ214がオンとなっている間のtoff期間、FET708をオンできない。
コンデンサ209の端子電圧が、抵抗210、トランジスタ212を介して抵抗211、219及びトランジスタ214、抵抗213といった経路で放電されると、トランジスタ212がオフとなる。トランジスタ212がオフとなると、トランジスタ214は再びオフとなる。トランジスタ214がオフとなった結果、IC710はバースト動作の最後の1つのパルスが印加された後、コンデンサ202の放電時間だけ経過すると発振を強制的に停止されることになる。また発振を停止する期間は、コンデンサ209の放電時定数の期間となる。なお、ダイオード201は、端子131からFET708のゲート端子に電圧が印加されないようにするためのものであり、203は抵抗である。
実施例1の図7及び本実施例の図9(a)に示す電源装置では、バーストモードでの発振停止から次の発振開始までの期間の最短期間を定義する回路である。バーストモードにおけるオフ時間は、負荷の大きさによって変化する。具体的には、負荷が大きくなり(即ち、負荷が重くなり)流れる電流が大きくなると、オフ時間は短くなる。従って軽負荷運転時、電源装置の負荷721が大きくなりオフ時間が短くなることによって、タイマ回路の定める発振停止期間よりも実際の発振停止期間が短くなった場合には、バースト動作の周期がトランス704の振動を打ち消す周期に固定されることになる。実際には負荷721が大きい状態では、電源装置を使用する機器(例えばレーザプリンタなど)が動作して
おり、機器の動作音によってトランス704から音が発生しても殆ど気にならないことが多い。一方で機器が動作しないスリープ状態等のときには、トランス704の音が目立つため、トランス704の音を軽減する効果が大きい。タイマ回路による発振停止期間が終了した後、強制的に発振を開始するには、端子4の電圧が発振停止電圧902以上となっていれば良い。
[バースト動作中のパルスの印加タイミング]
図10(a)に、ダイオードとコンデンサ、抵抗からなるタイマ回路による発振停止期間(期間toff)が終了した後、FET708にパルスを1波出力して、FET708をオン、オフするような回路(パルス印加回路でもある)を構成した例を示す。図1(a)、図9(a)と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。また、図10(b)〜図10(e)に、図10(a)に示す電源装置の各部の動作波形を示す。図10(b)、図10(c)は、図9(b)、図9(c)に示すグラフに対応するものであり、説明は省略する。ここで、図9(c)では、通常のバースト動作におけるパルスをFET708に印加している。これに対して図10(c)では、期間toff終了後に、トランス704のコアの機械的な歪みを打ち消すためのパルスをFET708に印加している点において異なる。また、図10(d)の401は、トランジスタ212のエミッタ端子の電圧波形であり、図10(e)の402は、トランジスタ214のベース電圧の波形である。
図10(a)の電源装置において、端子224には、図9(a)ではIC710の端子4に接続されていたフォトカプラのフォトトランジスタ711のコレクタ端子を接続する。このように接続すると、トランジスタ214がオンしている期間にコンデンサ221が充電される。トランジスタ212のエミッタ端子の電圧が上昇してくると、トランジスタ214がオフしたことにより、IC710の端子4に、コンデンサ221に蓄えられた電圧が印加される。
図10(b)の901に示すように、トランジスタ214がオフすると、端子133にはコンデンサ221に蓄えられた電圧が印加され、IC710の端子4の電圧が発振停止電圧902以上となる。これにより、IC710は端子7からハイレベルの信号をFET708に出力し、FET708がオンされる。FET708がオンすると、トランス704の一次巻線705に電流が流れ、端子6の電圧が上昇してくる。端子6の電圧が端子4の電圧まで上昇すると、IC710はFET708をオフにする。FET708がオフすると、トランス704の二次巻線706からダイオード715、コンデンサ716に電流が流れ、二次側の出力電流が上昇する。このため、シャントレギュレータ718がカソード(K)−アノード(A)間に電流を流し始め、フォトカプラのLED712が発光してフォトカプラのフォトトランジスタ711がより電流を流し、抵抗223を介して端子4の電圧を低下させる。なお、図10(a)において220は抵抗、222はダイオードである。コンデンサ221は、蓄えられた電圧がIC710の端子4に印加される際、端子4の電圧が発振停止電圧902以上となるように、容量が決定されるものとする。
以上のようにして、バースト動作によってFET708のオン、オフ動作が停止すると、一定の期間(即ち、期間toff)FET708へのパルス印加を禁止する。そして、パルス印加の禁止と共に、期間toff終了後に少なくとも1波のパルスを印加することを可能としている。
以上、本実施例によれば、電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することができる。
実施例1ではワンショット回路B1とタイマ回路B2をディスクリート回路で構成する
一例について説明を行った。実施例3では、ワンショット回路B1とタイマ回路B2をICに実装する場合の一例を以下に示す。図11(a)にこのようなIC1710の内部回路の一例を示す。ワンショット回路とタイマ回路で簡単にIC内に実装することができる。本実施例では、図1(a)の電源装置に図11(a)に示すIC1710を適用した例を説明する。
図11(a)のIC1710において、IC710と同じ機能のところは同一符号を付し、説明は省略する。図11(a)のIC1710の内部回路は、IC710に対し、制御端子付きのタイマ513、制御端子514を追加したものとなっている。本実施例で説明するIC1710は、IC710をベースとしているため、ワンショット回路B1に相当するワンショット回路804が既に内蔵されている。このため、本実施例のIC1710は、タイマ513のみの追加となっている。しかし、本発明はICの構成により制限されるものではない。
タイマ513は、エラーアンプ803の出力とワンショット回路804のCLR端子に接続されている。IC1710の制御端子514により、外部からタイマ513の時間を制御可能としている。IC1710の端子4の電圧が、発振停止電圧807以下となると、エラーアンプ803は、ローレベルの信号を出力する。タイマ513にローレベルが入力されると、タイマ513が計時動作を開始し、ワンショット回路804に出力するCLR信号をローレベルにする。ローレベルのCLR信号が入力されたワンショット回路804は、次のオン信号を出力できない状態となる。タイマ513で設定された時間が経過すると、タイマ513はCLR信号をハイレベルとする。ハイレベルのCLR信号が入力されたワンショット回路804は動作を開始し、FET708のゲート端子にパルスを出力する。タイマ513の出力がハイレベルとなった後も、IC1710の端子4の電圧が低い場合には、エラーアンプ803はローレベルの出力を続けている。このため、タイマ513の出力はローレベルとなっており、停止状態を維持するよう動作する。
タイマ513の動作時間、即ち、タイマ513が計時を行っている期間は、トランス704のコアが持つ機械的共振周期を2πとしたとき、
n×(π/2〜3π/2):nは1以上の整数
の期間とすることで、バースト動作の停止期間を決定している。詳細には、バースト動作の停止期間は、IC1710の端子4の電圧が発振停止電圧807以下となったタイミングに開始される。また、バースト動作の停止期間は、最短でn×π/2、最長でn×3π/2のタイミングで終了する。なお、バースト動作の停止期間中に、トランス704の歪みを軽減するためにパルス信号を出力する場合、パルス信号の印加が終了した後でも、トランス704の二次側の吐き出しが終わるまでに時間を要する(以下、吐き出し時間αとする)。吐き出し時間αは、例えば10数μs程度であり、トランス704から発生する音の周波数(10kHz程度)に比較して小さい。このため、バースト動作の停止期間の終了のタイミングを、(n×π/2+α)〜(n×3π/2+α)のように、吐き出し時間α分だけずらしてもよい。
このため、負荷721が大きい場合も、バースト動作の停止期間に入った後、端子4の電圧次第で、少なくとも1波、FET708のゲート端子にパルスを出力することが可能となる。また、負荷721が軽負荷になった場合も、必ずタイマ513で定められた期間終了後に少なくとも1波、FET708のゲート端子にパルスを出力するよう構成している。このように簡便な回路で、トランス704の唸り音を軽減することが可能となる。
以上、本実施例によれば、電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することができる。
トランス704の歪を打ち消すパルスは一次側だけでなく、二次側から印加することも可能である。例えば電源装置が二次側の同期整流スイッチを有している場合には、簡単な構成でこのような回路を実装することが可能である。図11(b)にそのような例を示す。なお、図1(a)と同じ構成には同じ符号を付し、説明は省略する。
[電源装置の構成]
図11(b)に示すように、本実施例の電源装置は、二次側に第二スイッチング手段である同期整流FET650、第二制御手段である同期整流FETの制御回路651を備える構成である。ここで、同期整流FET650は、オン又はオフすることにより、トランス704の二次巻線706に流れる電流を供給又は遮断する。また、制御回路651は、同期整流FET650のドレイン−ソース間に流れる電流を検出した場合に、同期整流FET650をオンし、ドレイン−ソース間に流れる電流が減少し0となった場合に、同期整流FET650をオフするように制御している。
本実施例では、バーストモード時に少なくとも1波のパルス出力を二次側で制御するため、FET708のゲート端子に出力する信号に相当するオン/オフ信号は、トランス704の二次巻線706に接続された端子631から取得する。また、端子632はコンデンサ716の−端子、端子634はコンデンサ716の+端子に接続し、端子633は同期整流FET650のゲート端子に接続する。
IC710の端子7のオンオフ信号の出力に応じて二次巻線706の電圧が変化することを受けて、トランジスタ602はオン、オフする。このため、IC710がバースト動作、即ち、FET708のスイッチング動作の休止期間が無ければ、コンデンサ606に電圧は蓄積されない。電源装置がバーストモードに移行し、IC710がバースト動作を行うことに伴って、FET708がスイッチング動作を休止すると、トランジスタ602はオフ状態を維持する。このため、コンデンサ716から端子634、抵抗603を介してコンデンサ606に電圧が充電され始め、トランジスタ608がオンとなる。トランジスタ608がオンすると、コンデンサ609とダイオード615のカソード端子側は電圧が低下し、トランジスタ616がオフとなって端子633の電圧が上昇する。端子633の電圧が上昇すると、同期整流FET650はオンする。同期整流FET650がオンすると、トランス704の二次巻線706に電流が流れるため、トランス704の二次側からパルスを印加することができる。なお、このとき、トランス704の二次側において、コンデンサ716の+側からトランス704の二次巻線706、同期整流FET650、コンデンサ716の−側の経路で電流が流れる。なお、601、604、605、607、610〜614は抵抗である。
このようにして、IC710がバースト動作を行いFET708のスイッチング動作の休止期間が発生すると、一定時間の後に同期整流FET650をオンすることが可能となる。ここで、一定時間は、例えば、上述した期間toffとなるように設定するものとする。なお、同期整流FET650をオンする期間、FET708がオンしないようにシャントレギュレータ718のREF端子電圧を上昇させるように構成しても良い。また、制御回路651の動作中にトランジスタ616の動作が発生しても問題ないよう抵抗等を用いて接続するものとする。更に、バーストモード中のパルス供給タイミングは、時定数回路に限らずCPUやASICといったロジック回路を用いて作成しても良く、このようにすれば時間の精度を高めることが可能である。
以上、本実施例によれば、電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することができる。
実施例1〜4で説明した電源装置は、例えば画像形成装置の低圧電源、即ちコントローラ(制御部)やモータ等の駆動部へ電力を供給する電源として適用可能である。以下に、実施例1〜4の電源装置が適用される画像形成装置の構成を説明する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図12に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ300は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム311、感光ドラム311を一様に帯電する帯電部317(帯電手段)、感光ドラム311に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部312(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム311に現像されたトナー像をカセット316から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部318(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器314で定着してトレイ315に排出する。この感光ドラム311、帯電部317、現像部312、転写部318が画像形成部である。また、レーザビームプリンタ300は、実施例1〜4で説明した電源装置400を備えている。なお、実施例1〜4の電源装置400を適用可能な画像形成装置は、図12に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
レーザビームプリンタ300は、画像形成部による画像形成動作や、シートの搬送動作を制御する不図示のコントローラを備えており、実施例1〜4に記載の電源装置400は、例えばコントローラに電力を供給する。また、実施例1〜4に記載の電源装置400は、感光ドラム311を回転するため又はシートを搬送する各種ローラ等を駆動するためのモータ等の駆動部に電力を供給する。即ち、実施例1〜4の負荷721は、コントローラや駆動部に相当する。本実施例の画像形成装置は、省電力を実現する待機状態(例えば、省電力モードや待機モード)にある場合に、例えばコントローラのみに電力を供給する等、負荷を軽くして消費電力を低減させることができる。即ち、本実施例の画像形成装置では、省電力モード時に、実施例1〜4で説明した電源装置400が軽負荷時のバースト動作を行う。そして、画像形成装置が省電力モードで稼働している際には、実施例1〜4で説明した構成によって、電源装置400のトランス704から発生する音を軽減することができる。具体的には、画像形成装置が省電力モードに移行し、電源装置がバーストモードで稼働しているときに、トランス704のコアの速度vがマイナスとなる期間π/2〜3π/2に、FET708に少なくとも1波のパルス信号を印加する。これにより、トランス704のコアの変位量xの振幅を小さくすることができ、トランス704から発生する音を軽減することができる。
以上、本実施例によれば、画像形成装置の電源装置におけるスイッチング損失を軽減しつつ、トランスから発生する音を軽減することができる。
704 トランス
708 FET
710 IC

Claims (4)

  1. EE型またはEER型のコアに巻回された一次巻線、二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの前記一次巻線に接続されており、入力されるパルス信号に基づきターンオン及びターンオフされるスイッチング手段と、
    前記スイッチング手段がターンオン及びオフしてから、所定期間経過後に、再び前記スイッチング手段がターンオン及びオフするバースト動作を実行するために前記パルス信号を入力するタイミングを制御する制御手段と、を備えた電源装置であって、
    前記コアは、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が小さい状態と大きい状態を繰り返すように自由振動し、
    前記制御手段は、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が前記小さい状態から前記大きい状態になるまでの期間で前記パルス信号を入力して前記スイッチング手段をターンオン及びターンオフさせることにより、前記コアの自由振動中の該コアの速度を低減することを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御手段は、前記コアの前記自由振動の一周期を2πとしたとき、前記自由振動の位相が、
    n×π/2〜n×3π/2 (ここで、nは1以上の整数)
    の期間中に、前記スイッチング手段に前記パルス信号を入力することを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  3. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    画像形成を行うための電力を供給する電源装置と、を備え、
    前記電源装置は、
    EE型またはEER型のコアに巻回された一次巻線、二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの前記一次巻線に接続されており、入力されるパルス信号に基づきターンオン及びターンオフされるスイッチング手段と、
    前記スイッチング手段がターンオン及びオフしてから、所定期間経過後に、再び前記スイッチング手段がターンオン及びオフするバースト動作を実行するために前記パルス信号を入力するタイミングを制御する制御手段と、を備えた電源装置であって、
    前記コアは、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が小さい状態と大きい状態を繰り返すように自由振動し、
    前記制御手段は、前記所定期間において、前記コアの中央部の間隔が前記小さい状態から前記大きい状態になるまでの期間で前記パルス信号を入力して前記スイッチング手段をターンオン及びターンオフさせることにより、前記コアの自由振動中の該コアの速度を低減することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記コアの前記自由振動の一周期を2πとしたとき、前記自由振動の位相が、
    n×π/2〜n×3π/2 (ここで、nは1以上の整数)
    の期間中に、前記スイッチング手段に前記パルス信号を入力することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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