JP6435809B2 - 荷物保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物保持装置に関する。
車両の乗員は、キャビン内において、荷物を乗員が着座していないシートのシートクッション上に置くことがある。この場合、単にシートクッション上に荷物を置くと、車両走行時の車両の挙動変動によって荷物が倒れることやシートクッションから落ちてしまうことから、荷物固定用のベルトやフックで荷物をシートクッションやシートバック(シート上)に固定している。
特許文献1には、シートのシートバックに吸着部を設けて、着座乗員の背中をシートバックに吸着して着座乗員の疲労を少なくすることが、開示されている。
特開2009−248764号公報
ベルトやフックなどで荷物をシート上に固定する場合、ベルトやフックをシートに固定する作業が手間であるとともに、使用しないときにベルトやフックが邪魔になってしまう。特許文献1の構成では、シートバックに設けた吸引部で着座乗員の背中をシートバックに吸着しているが、荷物を固定するものでない。
本発明は、シートクッションに置かれた荷物を、車両の挙動が変化しても容易にシート上に保持する新規な荷物保持装置を得ることを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る荷物保持装置は、車両に搭載されたシートのシートクッションに載置され荷物を収納可能な収納具と、収納具に設けられる磁性体と、磁性体と対向するように、シートのシートバック又はシートクッションの少なくとも一方に設けられた磁力発生部と、磁力発生部をオン/オフを制御する制御部と、シートクッションに置かれた荷物の質量を検知する質量検知部を有し、磁力発生部は、オン状態で磁力を発生する電磁石であって、制御部は、質量検知部により荷物の質量が検知された場合には、磁力発生部をオンするように制御することを特徴としている。
本発明によれば、シートクッションに置かれる荷物を収納する収納具に設けられた磁性体が、シートのシートバック又はシートクッションの少なくとも一方に設けられた磁力発生部の磁力によって磁力発生部に吸着されるので、車両の挙動が変化しても容易にシート上に荷物を保持することができる。
本発明に係る荷物保持装置が適用された車両の概略構成を示す平面図。 荷物保持装置が適用されたシートの構成を示す拡大図。 本発明の実施形態1に係る荷物保持装置の構成を説明するブロック図。 基準磁力の求め方を説明する図。 急旋回時の補正磁力の求め方を説明する図。 実施形態1に係る荷物保持装置の制御内容を示すフローチャート。 図6の端子A1〜A3につながるフローチャート。 本発明の実施形態2に係る荷物保持装置の構成を説明するブロック図。 シート傾斜時の補正磁力の求め方を説明する図。 車両傾斜時の補正磁力の求め方を説明する図。 実施形態2に係る荷物保持装置の制御内容を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1に符号1で示す車両は、電動駆動源となる走行用の電動モータ2を単独で備えた電動車両である。電動モータ2には直流又は交流のモータを用いることができる。交流のモータを用いる場合には、車両1にインバーターを装備する。本実施形態に係る車両1は、電動モータ2によって、左右の後輪3、3を回転駆動するように構成されている。無論、左右の前輪7、7を電動モータ2によって回転駆動するようにしてもよい。車両1としては、電動モータ2を単体で備えた電動車両でなく、内燃機関と併用するハイブリッドタイプの電動車両、あるいは電動車両ではなく、内燃機関を単独で備えた車両であっても良い。
電動モータ2は、走行用電源となる複数の電池モジュールを備えた大容量の駆動用バッテリー6から供給される電力をアクセルペダル11の開度で調整されることで、その出力が制御される。車両1は、ブレーキペダル8の踏込み操作によって作動する油圧方式のブレーキ装置9を備えている。左右の後輪3、3と前輪7、7には、ブレーキペダル8の踏込み操作によってブレーキ装置9を作動することで、制動力が与えられる。車両1は、電動モータ2の以外の制御部30などの電装機器を作動させるための機器電源となる電装系バッテリー16を備えている。
車室内には、シートであり、前席シートを構成する運転者用のシート4Aと同乗者(乗員)用のシート4B及び後部シート5が搭載されている。車両1は、シート上に置かれた荷物をシート上に保持するための荷物保持装置20を備えている。以下、実施形態中、荷物保持装置20は、シート4B上に置かれた荷物Mをシート4B上に保持するものとして説明する。シート4Bは、図2に示すように、車両1のフロアに固定され、同乗者が着座するシートクッション41と、同乗者の背中を支えるシートバック42とで構成されている。シートバック42は、リクライニング装置4に取り付けられて保持されている。リクライニング装置44は、レバー43を操作することで、シートクッション41に対するシートバック42の角度を調整するためのものである。つまり、同乗者が着座するシートクッション41の座面である表面41aと、同乗者の背中が接触するシートバック42の表面42aの角度は、リクライニング装置44によって、その角度が変更可能とされている。
図1中、シート4Bの周囲には、乗員を拘束するためのシートベルト装置16が配備されている。シートベルト装置16は、シート4B上に乗者が着座した際に用いられるものである。シートベルト装置16はシートバック42の左斜め上方に配置されたシートベルト16aと、シートクッション41の右側に配置されたバックル16Bとを備えている。シートベルト16aは、巻き取り装置で巻き取られていて、乗者によって引き出されてその先端をバックル16bに装着することで固定される。バックル16bには、シートベルト16aが装着されたことを検知する乗員検知スイッチ25が装備されている。乗員検知スイッチ25は、シート4B上の着座乗員を検知する乗員検知部として機能するオン/オフするスイッチであって、シートベルト16aがバックル16bに装着されると、オン信号を出力する。乗員検知部としては、シートベルト16aの乗員への装着状態、すなわち、シートベルト16aのバックル16bへの固定状態で検知するものに限定するものでなく、人感検知センサなどを用いることもできる。
車室内には、操作部となるジョイスティックレバー12及びパーキングスイッチ13と、ジョイスティックレバー12の操作した位置を検知するシフト位置検知部となるシフト位置検知スイッチ14と、電動モータ2を起動する際に操作する起動操作部としてのパワースイッチ15を備えている。ジョイスティックレバー12は、車室内のセンタコンソールに配置されていて、ホームポジション(基準ポジション)HP、ニュートラルポジションN、ドライブポジションD、ブレーキポジションB、リバースポジションRにそれぞれに移動操作可能とされている。パーキングスイッチ13は、オン/オフするスイッチであって、オン操作されると、パーキングポジション信号(オン信号)を出力するものである。
シフト位置検知スイッチ14は、これらジョイスティックレバー12が操作された位置を検知して、操作位置に対応したポンション信号を出力するものである。シフト位置検知スイッチ14は、ジョイスティックレバー12がドライブポジションDに操作されるとドライブポジション信号を出力し、リバースポジションRに操作されるとリバースポジション信号を出力し、ニュートラルポジションNに操作されるとニュートラルポジション信号を出力し、ブレーキポジションBに操作されるとブレーキポジション信号を出力する。
実施形態では、パーキングポジションを選択するパーキングスイッチ13をジョイスティックレバー12と個別に設けたが、ジョイスティックレバー12にパーキングポジションがあるタイプの車両もある。この場合、ジョイスティックレバー12がパーキングポジションに操作されると、シフト位置検知スイッチ14がパーキングポジション信号(オン信号)を出力するようにすればよい。
車両1は、ブレーキペダル8の操作の有無を検知するブレーキ操作検知部としてのブレーキスイッチ17と、前輪7、7を左右方向に操舵する操舵部としてのステアリング10と、車速を検知する車速検知部としての車速センサ26と、加速時や減速時の車両1の荷重移動を検知する荷重移動検知部であり、制動状態検知部となる加速度センサ27を備えている。ブレーキスイッチ17は、ブレーキペダル8が踏み込まれると作動してオン信号を出力するものである。車速センサ21は、ここでは一方の前輪7の回転速度を検知して速度検出値vを出力するものである。
荷物保持装置20は、シートクッション41の表面41aに置かれる収納具22に設けられる磁性体23と、シートクッション41の表面41aに置かれた収納具22側の磁性体23と対向するように、シートバック42に設けられた磁力発生部としての電磁石21を有している。電磁石21は、電装系バッテリー16から電力供給を受けるとオン状態となって、磁力を発生するものである。電磁石21は、供給電力量が、多くなると磁力が強まり、少なくなると磁力が弱まる。
荷物保持装置20は、電磁石21で磁力を発生させることで、シートクッション41上の荷物Mを収納する収納具22側に設けた磁性体23を磁力吸着することで、シートバック42の表面42aに吸着し、シート4B上に収納具22及び荷物Mを保持する。
実施形態中、電磁石21は、図2(a)、図2(b)に示すように、S極を車両後方側、N極がシートバック42の表面42a側に来るように1つ配置されている。磁力発生部としては、1つの電磁石ではなく、複数の電磁石21を配置した形態、あるいはシート状の磁力発生部材をシートバック42内に表面42aに沿うように配置して、磁力発生面積の拡大を図ってもよい。磁力発生部としては、電磁石ではなく、永久磁石であってもよい。なお実施形態中、収納具(荷物)側とは、荷物Mを入れるための折り畳み可能な袋や荷箱などの収納具22を指し、磁性体23は、この収納具22に設けられている。
荷物保持装置20は、電磁石21をオン/オフを制御する制御部30と、シートクッションに置かれた荷物Mの質量を検知する質量検知部としての質量(重量)センサ24と、シート4B上の着座乗員を検知する乗員検知部としての乗員検知スイッチ25と、ステアリング10の操舵状態を検知する操舵状態検知部としてのステアリングセンサ28と、車両1の前後方向への傾斜を検知する傾斜検知部としての傾斜センサ33と、シートクッション41とシートバック42の成す角度を検知するシート角度検知部としてのシート角度検知センサ34を備えている。
質量センサ24は、シートクッション41内に配置されていて、シートクッション41上の物体(ここでは荷物M)の質量を検知するものである。実施形態では、収納具22内に収納された荷物Mの質量mを検知して、質量情報mを出力する。なお、質量情報mには、収納具22自体の重さも含まれている。
加速度センサ27は、車両1の加速度と減速度を検知するもので、加速度検知情報値aを出力するものであり、加速時には−G、減速時には+Gの値を出力する。この減速時の加速度検知情報値+Gを、減速度aとする。
ステアリングセンサ28は、ステアリング10の回転速度を検知して角速度情報θtを出力するものである。ステアリングセンサ28は、ステアリング操作がなされず車両1が直進状態の場合には0出力であって、車両1が左右旋回時、すなわち、ステアリング10が時計回り方向と反時計回り方向に回転操作されると、その時の単位時間当たりの回転角速度を検知して角速度情報θtを出力する。
傾斜センサ33は、車両1の傾き、すなわち路面の傾斜状態を検知して、車両傾斜情報Φを出力するものであり、上り傾斜時には−Φ、下り傾斜時には+Φの値を出力する。
シート角度検知センサ34は、図2(a)、図2(b)に示すように、リクライニング装置44に装着されていて、シートバック42の傾斜角度を検知して検知シート角度としてのシート傾斜角情報θとして出力する。シート角度検知センサ34は、シートバック42が基準角度からリクライニング側、すなわち、シートクッション41との角度が広がる方向に倒れる時には−θを出力する。
車室内には、荷物保持装置20を起動させるための起動部となる荷物固定スイッチ29が設けられている。荷物固定スイッチ29は、オン/オフするスイッチであって、オン操作されると、起動信号(オン信号)を出力するものである。
(実施形態1)
図3を用いて実施形態1に係る荷物保持装置20の具体的な構成について説明する。
実施形態1は、荷物保持装置20を起動するのに荷物固定スイッチ29を用いるものである。
荷物保持装置20は、制御部30を備えている。制御部30は、電装系バッテリー16と接続されていて、電装系バッテリー16から電力供給を受けることで作動する。制御部30は、入力部と出力部を備えている。制御部30の入力部には、パーキングスイッチ13、シフト位置検知スイッチ14、パワースイッチ15、ブレーキスイッチ17、質量センサ24、車速センサ25、加速度センサ27、ステアリングセンサ28及び荷物固定スイッチ29が信号線を介して接続されている。制御部30の出力部には、電動モータ2と電磁石21が信号線を介して接続されている。
本実施形態において、電動モータ2は、駆動用バッテリー6と駆動回路31を介して接続されていて、制御部30によって駆動回路31が制御されることで、供給電力量が増減調整されて、その出力が増減制御される。
本実施形態において、電磁石21は、電装系バッテリー19と駆動回路32を介して接続されていて、制御部30によって駆動回路32が制御されることで、供給電力量が増減調整されて、その磁力が増減制御される。
制御部30は、中央演算部となるCPU301、記憶部となるRAM302とROM303を備えたコンピュータで構成されている。ROM303内には、荷物Mを保持するための荷物保持制御プログラムと、速度判断値V1、減速度判定値G1、操舵判定値θt1、第1の設定磁力を発生させるための電流値A1、第2の設定磁力となる磁力Fを発生させるための電流値、減速度検出値Gに応じて磁力Fを補正する算出式(下記の式2)、操舵検出値θtに応じて磁力Fを補正する算出式(下記の式1)及び始動に関する始動制御プログラムが予め記憶設定されている。
CPU301は、入力部から入力される各種情報を読み込んでRAM302に記憶するとともに、必要に応じてROM303内の始動制御プログラム、各種判断値や算出式をRAM302に読み出し、始動制御を実行する。
速度判断値V1は、車両1が走行中か停止中であるかを判断する設定値である。減速度判定値G1は、車両1に急減な減速が発生したか否かを判断する設定値である。本実施形態において、急減な減速の発生時を急制動時とする。操舵判定値θt1は、車両1に急減な旋回が発生したか否かを判断する設定値である。本実施形態において、急減な旋回の発生時を急旋回操作時とする。
第1の設定磁力とは、車両1の走行前において、荷物Mを収納した収納具22をシート4B上に暫定的に保持するための磁力であって、第2の設定磁力となる磁力Fよりも弱い磁力に設定されている。磁力Fとは、車両1の走行後に荷物Mの入った収納具22をシート4B上に保持するための磁力である。
減速度検出値Gに応じて磁力Fを補正する算出式とは、運転者が急制動を駆けた場合でも荷物Mの入った収納具22をシート4B上に保持するための磁力Fを算出する下記の(式2)である。操舵検出値θtに応じて磁力Fを補正する算出式とは、運転者が急旋回時操作をした場合でも荷物Mの入った収納具22をシート4B上に保持するための磁力Fを算出する下記の(式1)である。
これら算出式は、CPU301によって演算されるため、CPU301は、急制動時と急旋回操作時に磁力Fを補正する補正磁力算出部として機能する。CPU301は、磁力Fを算出する算出式を用いて磁力Fを算出するため、磁力算出部としても機能する。
制御部30は、質量センサ24により荷物Mの質量が検知された場合には、電磁石21をオンして磁力(第1の設定磁力)を発生させるように、電磁石21を制御する機能を備えている。
制御部30は、乗員検知スイッチ25がオンしてシート4B上の着座乗員が検知された場合には、電磁石21をオフする制御機能を備えている。
制御部30は、ステアリングセンサ28による操舵検出値θtが増加するほど電磁石21で発生する磁力を強めるように補正制御する機能を備えている。
制御部30は、加速度センサ27による加速度検知情報値(制動検出値)Gが、制動判定値G1以上の場合には電磁石21で発生する磁力を強めるように補正制御する機能を備えている。
ここで、始動制御プログラムについて簡単に触れておく。始動制御プログラムは、パーキングスイッチ13とパワースイッチ15とブレーキスイッチ17が操作されてオン信号が出力されないと、電動モータ2を起動不可(走行不可)とし、これら3つのスイッチからオン信号が出力されると電動モータ2を起動可能(走行可能)とするものである。
次に、磁力Fと、急制動時と急旋回時の磁力補正のロジックについて説明する。
図4を用いて急制動時の磁力Fの求め方を説明する。図4は、シート4Bと荷物Mとを車両1の側面から見たときの模式的を示す。シートクッション41の表面41aから荷物Mの重心までの高さをh、シートクッション41の表面41aから磁性体23までの高さ、すなわち電磁石21によって吸着される吸着部の中心までの高さをHとする。シートクッション41とシートクッション42とはほぼ直角であって、この交点をA点とする。そして荷物Mは、ここでは一様の質量mとみなし、シートクッション41の表面41aとシートバック42の表面42aに接触しているものとする。また、電磁石21による磁力をFとすると、
走行時の通常減速時のうち、荷物Mがもっともシートクッション41aに向かって倒れやすい状況を想定し、最も倒れやすい状況は、重心位置h=高さHとした。
A点まわりのモーメントの釣り合いより
H=0.7mH、F=0.7m とした。
このとき、減速度aを0.7m/sとした。
これは、荷物Mの重心位置や、シート傾斜角、荷物傾斜を考慮しても、磁力F=0.7mであれば、倒れないため、Pレンジ解除時で通常走行時の磁力の設定Fを0.7mとした。
このため、第1の設定磁力は、磁力F=0.7mよりも低い、例えば0.3mとする。
図5を用いて急旋回操作時の磁力Fの求め方(補正の仕方)を説明する。図5は、シート4Bと荷物Mとを車両1の後方側から見たときの模式的を示す。なおシートバック42は省略している。
図5において、荷物Mは、シートバック42の表面42aに接触しているものとし、その時の遠心力mv/rを求める。
μ:最大静止摩擦係数
摩擦力f=μF
車速検出値:v
r:車両1の回転半径
とすると、力の釣り合いから
μF=mv/r
=mv/rμ
となり、
磁力Fをmv/rμに補正制御する。つまり、電磁石21で発生する磁力を強めるように制御する。つまり、電磁石21で発生する磁力を強めるように算出式である式1を用いて補正後の磁力を算出する。
mv/r=μ(mgsinθ+F)・・・式1
一方、急制動時の補正については、急制動時のうち荷物Mがもっともシートクッション41aに向かって倒れやすい状況を想定し、最も倒れやすい状況は、重心位置h=高さHとした。
A点まわりのモーメントの釣り合いより
H=maH
=ma
となり、
重心位置やシート傾斜角、荷物Mの傾斜を考慮しても、磁力F=慣性力maであれば、倒れないとした。そして、ブレーキペダル8が強く踏み込まれたときは、加速度センサ27からの減速度a(減速度検出値G)を検知し、磁力FをF=maに補正制御する。つまり、電磁石21で発生する磁力を強めるように算出式である式2を用いて補正後の磁力を算出する。
=m(acosθ−gsinθ)・・・式2
図6は、荷物保持装置20による荷物の保持制御の処理内容の一形態を示すフローチャートである。
制御部30は、図6のステップS1〜ステップS3において、ブレーキスイッチ17、パーキングスイッチ13がオン操作された状態でパワースイッチ15がオン操作されたか否かを判定する。ここでは、運転者が車両1に乗り込んでいて、走行準備中であるか否かを判断している。
ステップS1〜ステップS3においてオン信号が検知されると、制御部30は、ステップS4に進んで荷物固定スイッチ29がオン操作されたか否かを荷物固定スイッチ29からのオン信号の有無で判断する。制御部30は、荷物固定スイッチ29からのオン信号を検知すると、運転者に荷物固定意思があるものとして、ステップS5に進み、質量センサ24が荷物Mの存在を検知したか否かを質量センサ24からの質量信号mの有無で判断する。
制御部30は、質量信号mの出力を検知すると、質量センサ24が荷物Mの存在を検知したものとしてステップS6に進み、乗員検知スイッチ25がオフであるか否かから、シート4Bに乗者が着座しているか荷物Mが乗っているかを判断する。制御部30は、乗員検知スイッチ25からオン信号がなければシートベルト装置16が使われていないため、質量信号mは乗者のものではなく、荷物Mの質量であるものとみなし、ステップS7に進む。制御部30は、ステップS7において、電磁石21が第1の設定磁力を発するように駆動回路32を制御して通電して電磁石21をオン状態とする。
次いで、制御部30は、ステップS8において、ジョイスティックレバー12が操作されたか否かを、シフト位置検知スイッチからのポジション信号の有無から判断する。制御部30は、ここでは、ドライブポジション信号、リバースポジション信号、ブレーキポジション信号を検知すると、運転者が車両1を動かすものと判断してステップS9に進む。
制御部30は、ステップS9において、通常走行時において荷物Mをシート4B上に保持する、すなわち、シートバック42の表面42aに磁気吸着して保持するように、電磁石21が磁力Fを発するように駆動回路32を制御して通電して電磁石21をオン状態としてステップS10に進む。つまり、定常走行などの車両1の挙動変化が少ない場合には、予め決定した慣性力ma=0.7mと同等の磁力を電磁石21で発生させることで、荷物Mをシート4B上に保持する。
制御部30は、ステップS10において、車速センサ26からの車速検出値vの有無を判断し、車速検出値vの出力がない場合(v=0km/h)にはステップS11に進み、パーキングレンジが選択されているか否かをパーキング信号の有無で判断する。制御部30は、パーキング信号がない場合には、車両1が一時的な停車であるものとして、磁力Fを維持すべく、ステップS9に戻る。制御部30は、パーキング信号がある場合には、運転者が車両1から降りるものとしてステップS12に進んで、駆動回路32を制御して電磁石21に対する通電を停止して磁力をカットして電磁石21をオフする。併せて、荷物固定スイッチ29もオフにする。
制御部30は、ステップS10において、車速検出値vの出力がある(v>0Km/h)場合には、図7に示すステップS13に進み、ブレーキスイッチ17がオンか否か、すなわちブレーキペダル8が踏込み操作されたか否かを判断する。制御部30は、ブレーキスイッチ17がオン信号を発すると、制動時であるものとしてステップS14に進み、ブレーキスイッチ17からオン信号がない場合にはステップS17に進む。
制御部30は、ステップS14において、加速度センサ27から制動時の減速度検出値Gを読み込み、ステップS15に進んで、減速度検出値Gと減速判定値G1とを比較して急制動であるか否かを判断する。制御部30は、減速度検出値Gが減速判定値G1を超えている(減速度検出値G>減速判定値G1)場合には、急制動中であるものとしてステップS16に進み、減速度検出値Gが減速判定値G1を超えていない場合には、電磁石21の磁力Fを補正しなくても荷物Mをシート4B上に吸着保持できるものとしてステップS9に戻る。
制御部30は、ステップS16において、0.7mに設定されている磁力Fでは、荷物Mをシート4B上に吸着保持できないものとして、上記式2を満たすように、設定値0.7mを減速度maとして磁力Fを補正して補正後の磁力となるように駆動回路32を制御して電磁石21への通電量を増大して磁力を補正制御して、ステップS10へと戻る。
制御部30は、ステップS17において、車両1が急旋回操作されているか否かをステアリングセンサ28からの操舵検出値θtと操舵判定値θt1とを比較して判断する。制御部30は、操舵検出値θtが操舵判定値θt1を超えている(操舵検出値θt>操舵判定値θt1)場合には、急旋回操作中であるものとしてステップS18に進み、操舵検出値θtが操舵判定値θt1を超えていない場合には、電磁石21の磁力Fを補正しなくても荷物Mをシート4B上に吸着保持できるものとしてステップS9に戻る。
制御部30は、ステップS18において、磁力Fでが、荷物Mをシート4B上に吸着保持できないものとして、上記式1を満たすように、磁力Fを補正し、補正後の磁力Fとなるように、駆動回路32を制御して電磁石21への通電量を増大して磁力を補正制御して、ステップS10へと戻る。
このように、車両1が荷物保持装置20を備えていると、荷物Mを収納してシートクッション41に置かれた収納具22の磁性体23が、シートバック42に設けられた電磁石21の磁力によってシートバック42に吸着されるので、車両1の挙動が変化しても容易にシート4B上に荷物Mを保持することができる。
本実施形態では、乗員検知スイッチ25によりシート4B上に着座乗員が検知された場合、電磁石21へは通電されずに磁力が発生しないので、電装用バッテリー16の電力消費を節約することができるとともに、シート4B上の着座乗員への磁力作用による不具合を防止できる。着座乗員への磁力作用による不具合の防止とは、例えば、着座乗員の体内に電子機器が装着されている場合、その電子機器の誤作動を防止できることである。
本実施形態では、急制動が駆けられた場合、電磁石21の磁力を強めるように電磁石21への供給電流が増大するように制御するので、車両1の挙動が急激に変化しても、容易、かつ確実にシート4B上に荷物Mを収納する収納具22を保持することができる。
本実施形態では、急旋回操作された場合、電磁石21の磁力を強めるように電磁石21への供給電流が増大するように制御するので、車両1の挙動が急激に変化しても、容易、かつ確実にシート4B上に荷物Mを収納する収納具22を保持することができる。
本実施形態では、荷物保持装置20を作動するに際し、荷物固定スイッチ29がオン操作されないと、電磁石21に対する通電が実行されないので、誤作動を防止しながらも電装用バッテリー16の電力消費を節約することができる。
(実施形態2)
図8〜図11を用いて本発明の実施形態2について説明する。
本実施形態は、荷物固定スイッチ29を操作しなくても任意の条件が整った場合に荷物保持装置を作動するとともに、電磁石21の磁力Fの設定に、シートクッション41とシートバック42の成す角度であるシートバック42の傾斜角と、車両1の傾斜状態(上り状態/下り状態)を示す傾斜角を、パラメータを加えたものである。
図8は、実施形態2に係る荷物保持装置20Aの構成を示すブロックを示す。図9はシートバック42の傾斜角を考慮した磁力Fの求め方を説明する図であり、図10は、車両1の傾斜状態を考慮した磁力Fの求め方を説明する図であり、図11は、実施形態2に係る荷物保持装置20Aによる荷物M(収納具22)の保持制御の処理内容の一形態を示すフローチャートである。
図8に示す荷物保持装置20Aは、基本的には図3に示す荷物保持装置20の構成とハードウェアの構成は一部を除き共通しているとともに、制御部30AのROM303Aに記憶されている判定値と荷物保持制御プログラムの処理内容が制御部30と異なっている。本実施形態では、荷物固定スイッチ29に換えて、傾斜センサ33と、シート角度検知センサ34が、制御部30Aの入力側に信号線を介して接続されている。また、ROM303Aには、実施形態1で説明した判定値と、式2と、傾斜センサ33からの車両傾斜情報Φとシート角度検知センサ34からのシート傾斜角情報θを加味して磁力Fを算出する算出式(下記の式3)と、急制動時の磁力F1を算出する算出式(下記の式4)と、急操舵操作時の磁力Fを算出する算出式(下記の式5)が記憶されている。
本実施形態における始動制御プログラムについて簡単に触れておく。始動制御プログラムは、パーキングスイッチ13とパワースイッチ15とブレーキスイッチ17が操作されてオン信号が出力されないと、電動モータ2を起動不可(走行不可)とし、これら3つのスイッチからオン信号が出力されると、車両の走行可能状態である「READY」モードが選択されて、電動モータ2を起動可能(走行可能)とするものである。
本実施形態において、制御部30Aは、車両1の前後方向への傾斜を検知する傾斜検知部となる傾斜センサ33の車両傾斜情報Φと、シート角度検知センサ34からのシート傾斜角情報θを加味して磁力Fを算出する機能を備えている。この磁力の算出部は、CPU301で実行されることからCPU301が磁力算出部として機能する。
次に、シート4Bのシートバック42の傾きと車両1の傾きによる補正について説明する。
図9はシートバック42の傾き(シート傾斜角情報θ)を考慮した場合の磁力Fの求め方を説明する図である。図9は、シート4Bと荷物Mとを車両1の側面から見たときの模式的を示す。シートクッション41の表面41aから荷物Mの重心までの高さをh、シートクッション41の表面41aから磁性体23までの高さ、すなわち電磁石21によって吸着される吸着部50の中心までの高さをHとする。
図9に示すように、シートバック42の表面42aがシートクッション41の表面41aに対して破線で示す垂直位置から実線で示す位置まで角度θだけ傾斜している場合、
減速による慣性力macosθ
磁力F
荷物Mの質量をm
減速度をa(加速度検知情報値G)とすると、
傾斜起点となるA点まわりのモーメントの釣り合いは
mgsinθ×h+F×H = macosθ×h
=mh(acosθ−gsinθ)/H
となり、
荷物Mの重心位置が高く、h=Hとして F=m(acosθ−gsinθ)
となる磁力Fを発生させる。
ここで、基準として減速度a=0.7 m/sとし、
磁力F1の初期値は、F=m(0.7cosθ−gsinθ)となる。
ここで、g=9.8 m/sとすると
>0となるθは0 °≦θ≦4 °に限られる。
従って、磁力Fの初期値は、
傾斜角θが、0≦θ≦4のとき、F=m(0.7cosθ−gsinθ)、
傾斜角θが、4<θのとき、F=m(0.7cos(4π/180−180−4π/180))となる。
このため、急制動時は、減速度をaとして F=m(acosθ−gsinθ)・・・上記の式2の磁力を発生させるように電磁石21への駆動回路32を制御して電流を制御する。
ただし、aconθ−9.8sinθ<0となる場合は,初期値(F=m(0.7cosθ−gsinθ))をそのまま使用する。
一方、急旋回操作時は、
μ(F1+gsinθ)=mv/r
1=mv/μr−mgsinθとする。
図10はシート4Bと車両1を側面から見たときの模式的を示す。車両1の傾きを考慮する場合、路面傾斜角度をΦとすると、急制動時と急旋回操作時は、以下の式のように補正される。
急制動時 F1=m(acos(θ±Φ)−gsin(θ±Φ))・・・式4
急旋回操作時 F1=mv/μr−mgsin(θ±Φ)・・・式5
ただし,路面傾斜角度Φが登り傾斜の場合は+、下り傾斜の場合は−を選択する。
なお路面傾斜角度Φは、例えば、特開2000−206136号公報、特開2010−47237号公報に記載のように、周知の傾斜センサや加速度センサからの出力などからの算出などで行うことができる。本実施形態では、傾斜センサ33からの検知出力を用いている。
図11は、荷物保持装置20Aによる荷物Mの保持制御の処理内容の一形態を示すフローチャートである。
制御部30Aは、図11に示すステップS20において、車両の走行可能状態である「READY」モードが設定されているか否かを判定し、設定されている場合には、ステップS21に進む。制御部30Aは、ステップS21において、質量センサ24が荷物Mの存在を検知したか否かを質量センサ24からの質量信号mの有無で判断する。制御部30は、質量信号mの出力がある場合には、質量センサ24が荷物Mの存在を検知したものとしてステップS22に進む。
制御部30Aは、質量信号mの出力を検知しない場合には、ステップS36に進み、パーキングレンジが選択されているか否かを判断し、パーキング信号の出力がある場合にはパーキングレンジが選択されているものとしてステップS37に進んで駆動回路32を制御して電磁石21に対する通電を停止して磁力をカットして電磁石21をオフする。
制御部30Aは、ステップS22において乗員検知スイッチ25がオフであるか否かから、シート4Bに乗者が着座しているか荷物Mが乗っているかを判断する。制御部30Aは、乗員検知スイッチ25からオン信号がなければシートベルト装置16が使われていないため、質量信号mは乗者のものではなく、荷物Mの質量であるものとみなし、ステップS23に進んで電磁石21が第1の設定磁力を発するように駆動回路32を制御して電磁石21に通電して電磁石21をオン状態とする。
制御部30Aは、乗員検知スイッチ25からオン信号がある場合には、シート4Bに着座乗員がいるものとして、ステップS36に進み、パーキングレンジが選択されているか否かを判断する。制御部30Aは、パーキング信号の出力がある場合にはパーキングレンジが選択されているものとしてステップS37に進んで駆動回路32を制御して電磁石21に対する通電を停止して磁力をカットして電磁石21をオフする。
次いで、制御部30Aは、ステップS24において、ジョイスティックレバー12が操作されたか否かを、シフト位置検知スイッチ14からのポジション信号の有無から判断する。制御部30Aは、ここでは、ドライブポジション信号、リバースポジション信号、ブレーキポジション信号を検知すると、運転者が車両1を動かすものと判断してステップS25に進む。制御部30Aは、ステップS25において、0.7cos(θ±Φ)−gsin(θ±Φ)で示す補正値を算出し、ステップS26に進む。
制御部30Aは、ステップS26において、式2で算出した算出値がシート角度判断値θ1である0よりも大きいか否かを判断し、(算出値<0)の場合には算出値を用いず、駆動回路32を制御して磁力F1として0.7の磁力が発生する電流を電磁石21に供給する。制御部30Aは、(算出値≧0)の場合には、算出値である0.7cos(θ±Φ)−gsin(θ±Φ)を利用し、駆動回路32を制御して下記の式3を満たす磁力F1が発生する電流を電磁石21に供給する。すなわち、ステップS26では、車両1やシートバック42の姿勢に合わせた磁力F1を算出して決定する。
=m(0.7cos(θ±Φ)+sin(θ±Φ))・・・式3
制御部30Aは、ステップS27において、減速度a≧0.7を満たす制動力が発生したか否かを加速度センサ27からの減速度aと磁力Fとを比較して判断する。制御部30Aは、減速度a≧0.7を満たす場合、すなわち、急制動が駆けられた場合にはステップS28に進み、減速度a≧0.7を満たさない場合には、急制動ではないものとして磁力Fの補正は行わない。制御部30Aは、ステップS28において上記の式4を用いて、急制動時に必要な磁力Fを算出し、ステップS32に進む。
制御部30Aは、ステップS29において、車両1が旋回中であるか否かを、ステアリングセンサ28からの操舵検出値θtの有無から判断する。制御部30Aは、操舵検出値θtがない場合には、旋回時ではないものとして磁力Fは補正せず、操舵検出値θtが出力されている場合にはステップS30に進む。
制御部30Aは、ステップS30において、操舵検出値θtから車両1の回転半径rを算出するとともに、車速検出値V、車両1の車両傾斜情報Φを取り込み、ステップS31に進む。制御部30Aは、ステップS31において、上記の式5を用いて旋回操作時に必要な磁力Fを算出し、ステップS32に進む。
制御部30Aは、ステップS32において、ステップS28で算出した磁力FとステップS31で算出した磁力Fとを比較して、何れか大きい磁力を発生する電流を、駆動回路32を制御して電磁石21に通電する。
制御部30Aは、ステップS32での電磁石21への通電後、ステップS33においては、減速度a<0.7を満たすか否かを判定し、条件を満たす場合にはステップS36に進み、満たさない場合、ステップS28に戻り、磁力Fを再計算する。
制御部30Aは、ステップS32での電磁石21への通電後、ステップS34においては、車両1が直性走行中であるか否かを操舵検出値θtの出力から判定する。制御部30Aは、操舵検出値θt=0の場合にはステアリング10の旋回操作時はなく、直進状態であるものとしてステップS35に進み、操舵検出値θt=0でない場合には、旋回操作中であるものとしてステップS31に戻り、磁力Fを再計算する。ステップS35では、ステップS33、S34の判断が共に成立したか否かを判断し、設立した場合には、ステップS25に戻る。
このように、車両1が荷物保持装置20Aを備えていると、シートクッション41に置かれた荷物Mの磁性体23が、シートバック42に設けられた電磁石21の磁力によってシートバック42に磁気によって吸着されるので、車両1の挙動が変化しても容易にシート4B上に荷物Mを収納する収納具22を保持することができる。
本実施形態では、シートバック42の傾斜角や車両1の傾斜状態を考慮して磁力Fが算出されるので、より精度よく、車両1の状態や挙動に対応した磁力を電磁石21で発生することができ、より確実にシート4B上に収納具22を保持することができるため、結果してより確実にシート4B上に荷物Mを保持することができる。
本実施形態では、急旋回操作された場合や急制動が駆けられた場合には、急旋回操作や急制動時に対応させて磁力Fを強めるように制御するので、車両1の挙動が急激に変化しても、容易、かつ確実にシート4B上に収納具22を保持することができるため、結果してより確実にシート4B上に荷物Mを保持することができる。
本実施形態では、起動可能条件が設立して「READY」モードが設定されると、電磁石21に通電されて磁力が発生する。このため、運転者は、荷物固定モードを意識することなく、荷物Mを収納した収納具22をシート4B上に置くだけで、自動的にシート4B上に荷物Mを保持することができるので、利便性が良い。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
実施形態中、荷物保持装置20、20Aは、荷物Mを収納する収納具22をシート4B上に保持するものとして説明したが、運転者用のシート4A以外の後部シート5に電磁石21を設置して、荷物Mを収納した収納具22を後部シート5上に保持するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1・・・車両、2・・・電動駆動源、8・・・ブレーキペダル、9・・・ブレーキ装置、4B・・・シート、9・・・制動装置、10・・・ステアリング、17、27・・・制動状態検知部、20、20A・・・荷物保持装置、21・・・磁力発生部(電磁石)、22・・・収納具、23・・・磁性体、24・・・質量検知部、25・・・乗員検知部、28・・・操舵状態検知部、30、30A・・・制御部、33・・・傾斜検知部、34・・・シート角度検知部、41・・・シートクッション、42・・・シートバック、G1・・・制動判定値、G・・・制動検出値(加速度検知情報値)、M・・・荷物、m・・・質量(質量情報)、θ・・・検知シート角度、θ1・・・シート角度判断値、θt・・・操舵検出値

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたシートのシートクッションに載置され荷物を収納可能な収納具と、
    前記収納具に設けられる磁性体と、
    前記磁性体と対向するように、前記シートのシートバック又は前記シートクッションの少なくとも一方に設けられた磁力発生部と
    前記磁力発生部をオン/オフを制御する制御部と、
    前記シートクッションに置かれた前記荷物の質量を検知する質量検知部を有し、
    前記磁力発生部は、オン状態で磁力を発生する電磁石であって、
    前記制御部は、前記質量検知部により前記荷物の質量が検知された場合には、前記磁力発生部をオンするように制御することを特徴とする荷物保持装置。
  2. 前記シート上の着座乗員を検知する乗員検知部を有し、
    前記制御部は、前記乗員検知部により前記シート上の着座乗員が検知された場合には、前記磁力発生部をオフするように制御することを特徴とする請求項1記載の荷物保持装置。
  3. 前記車両のステアリングの操舵状態を検知する操舵状態検知部を有し、
    前記制御部は、前記操舵状態検知部による操舵検出値が増加するほど前記磁力発生部で発生する磁力を強めるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の荷物保持装置。
  4. 前記車両の制動装置の制動状態を検知する制動状態検知部を有し、
    前記制御部は、前記制動状態検知部による制動検出値が、所定の減速が発生したか否かを判定する制動判定値以上の場合には、前記磁力発生部で発生する磁力を強めるように制御することを特徴とする請求項1、は3記載の荷物保持装置。
  5. 前記車両の前後方向への傾斜を検知する傾斜検知部を有し、
    前記制御部は、前記傾斜検知部により、前記車両の上り状態を検知した場合には前記磁力発生部で発生する磁力を弱め、前記車両の下り状態を検知した場合には前記磁力発生部で発生する磁力を強めるように制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の荷物保持装置。
  6. 前記シートクッションと前記シートバックの成す角度を検知するシート角度検知部を有し、
    前記制御部は、前記シート角度検知部からの検知シート角度が、所定のシート角度か否かを判断するシート角度判断値を超える場合には前記磁力発生部で発生する磁力を弱め、前記検知シート角度が、前記シート角度判断値を下回る場合には前記磁力発生部で発生する磁力を強めるように制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の荷物保持装置。
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